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お探し物は図書室まで
お探し物は図書室まで
青山美智子、さくだゆうこ、小嶋淑子/ポプラ社
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総合評価

1022件)
4.4
533
358
86
10
1
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    一気に青山美智子さんのファンになってしまった作品。 出会い、繋がり…それは人でも本でも同じこと。 本と付録という素晴らしいプレゼントは、読む側の私の心をもガッチリと掴んでくれました。 小町さんのぶっきらぼうだけど、愛のあるメッセージが好きです。 それとシュタタタ…とパソコンを打つ手元に毎回それぞれの主人公が感じる表現で書かれてる一文を読むのも好きでした。 それぞれの価値観とか思い方など感じ方も違う。 それを絶妙な表現で書かれる描写が想像力を引き立ててくれます。 それぞれのお話は独立しているように見えるけど、読み進めていくと、誰かが誰かのキッカケとして大きな影響を与えてたり与えられてたり…。 そんな楽しみも感じながら読了しました。 もう、私にとっては大好きな作品です!

    22
    投稿日: 2025.04.12
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    5人の主人公の中に、あの頃の自分や今の自分が居て感情移入しすぎて泣きまくった! 実写化するなら、小町さんはマツコ・デラックスさんが良いなぁ。 もうちょっと自分を大事にしてみよう、認めてあげようと思えたし劣等感を優しく包んでくれた1冊でした。

    2
    投稿日: 2025.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一番印象的だったのが、定年退職をしてその後の人生何をすればいいのかわからない登場人物。 自分のこれからの人生を残りものと思っていたが、それは残りではなくいつだって自分の素晴らしい人生だと気づいていくところ。 私にとっても前向きになれるお話だった。

    2
    投稿日: 2025.04.09
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    小町さんのキャラクターが魅力的で最高。 短編集だけど少しずつ前後の話の登場人物が出てきて繋がりを感じられるところ、司書の小町さんが薦める本が実在する本というところが特に良かった。 図書室好き、本好きにおすすめしたい一冊。

    39
    投稿日: 2025.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全編通して何か大きな展開があるわけではないけれど、なんとなく明日を強く生きていこうと思える、そんな小説だった。 自分が昔小説を書いていたこともあって、一番印象に残った人物は4章の主人公の友人、征太郎だった。自分はそもそも小説家としてデビューしたい、というよりただ乱雑に文章を書くのが楽しいという感覚で書いていたのだが、いつしか全く書かなくなっていた。でも自分の大学時代の友人はまだ書き続けている。最近賞にも応募して、最終選考まで残ったらしい。そんな彼と征太郎が重なって見えた。 この章の主人公はイラストレータを目指して活動していたが、イラストレータの仕事に就くわけではない。そうだ、自分も文章を書くからと言って小説を書かないといけないわけではない。あの文章を書く楽しさを思い出して、思いのままに書いた文章を好きな人の読んでもらおう。こういうレビューも立派な文章じゃないか。

    3
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5人の人物それぞれの物語 読んでいくうちに5人皆に親近感を抱き、なんだか好きになっちゃうお話でした 「今」をもっと良くしたいと心の内で迷う5人が、図書室の司書に出会い、本や付録から新たな出会いが生まれ、価値観を得ていく。 登場人物の心が晴れるたびに、私まで新たな考えを得た気分になり、学びの多い1冊でした。 好きな言葉 家具メーカー経理部より 「いろんなところに顔出して、いろんな人と話して、これだけたくさん見てきたから大丈夫って思えるところまでやってみることで、「いつか」が「明日」になるかもしれない」 「大事なのは、運命のタイミングを逃さないってことじゃないかな」 元雑誌編集者より 「自分が中心だって思うから、被害者意識でしか考えられないのかもしれない」 自分が動けば人生が動く そんな学びを得られた本でした。

    3
    投稿日: 2025.04.06
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    傑作! 普段はしないけど、付箋貼りながら読み進めていったほど刺さる言葉が多すぎる! 定期的に読みたい1冊。

    19
    投稿日: 2025.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近好きな青山美智子さん。 2か月前に一度読んだけれど、夏美さんの話に共感しすぎて辛くなって寝かせておいた。 改めてもう一度読み直し。 夏美さんの話。簡単にすると、仕事と育児の両立なのかもしれない。だけど、その夏美さんの心情がものすごくリアルで、自分が思っていることを言語化してもらえた。だからこそ1回目に読んだときはとても辛かった。 改めてもう一度読んでみて、自分の中で色々な思いを消化できたような気がする。 特に心にとどめておきたい部分が以下。 天動説と地動説。 そうか、ミラから編集部に異動「させられた」、家事も育児も「やらされている」自分が中心だって思うから、被害者意識でしか考えられないのかもしれない。 地球は動いているのだ。朝や夜は「来る」ものじゃなくて「行く」ものなのだ。 私は今、夏美さんと同じ側でこの話を読んだけれど、あと何十年もしてみづえ先生の側で読んだらどのように感じるんだろう、とそれまで大切に持っておきたい一冊。

    4
    投稿日: 2025.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとも心温まるお話。 人って自分が気づいてないだけで考えてることや悩みがたくさんあって、改めて「何をお探し?」と尋ねられて、自分を見つめ直してはじめて悩んでることに気づくんですね。 小学校に隣接しているコミュニティハウスにある図書室へ、それぞれの思いを抱えてたり、何気なく入ってみたりした人たちが司書さんとのやりとりやおすすめの本、羊毛フェルトで作られた付録を通じて前向きに動き出す。 5人のストーリーだけど登場人物が重なっていたり、見えていないところで関わっていたり、読んでいくと「あ!この人はあの時の人!」となったりしてなんとも楽しい。 どれも共感できて感動して、ほっとする話ばっかり。その中でも一番最後が一番好きです。 小町さんやのぞみちゃんがいる、こんな図書室があったらいいなー!

    2
    投稿日: 2025.03.30
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    最近読んだ「赤と青の〜」より好き。 最後のエピソードで本屋で働く娘さんが本のチカラについて力説するところが良かったな。 小町さんが勧める本が実際に世の中にある本なので、読みたい本が増えるかも。

    4
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の進む道は一つではないことを教えられる一冊。 自分と主人公を重ね合わせる部分があり、自分の所来への選択肢が一つではないことをかんじられる。各主人公が大切なこと、新たなことに自分自身も納得し、考えを改めさせられるようなことが多い。 また、図書室にいる司書の小町さんが余計な一冊と付録がいつも見事なくらいその人の人生を動かしていて、毎回毎回、その本と付録にどんな意味があるのか考える面白さもある。 また各章で出てきた登場人物がほかの章でも出てきたりして、登場人物たちが狭い世界で同じ人間として影響しあっていることがわかって面白い。 各主人公たちは、退職後の無趣味な老人、子供を持つ会社員の女性、30代ニートの男性、などいろいろな人がいて読む人それぞれに自身と同じような状況の人もいるのでどんな人にとっても読みやすいと思う。

    4
    投稿日: 2025.03.30
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    そうか、何が言いたいのかは自分を通してわかろうとすることでいいんだ。 数多この数年、いや十数年、文字を滑るように読んだつもりだったけど、その実読めてはいなかったわけで。 いや、違うか。読めてないのではなくてその時はそう読んだということなんだろうな。 最後の定年の話、どれだけ寂しかろうとも65になったら辞めたいし、でも辞められるのかな本当に…この話の主人公は退職金もあるのだろうし、奥さんもまあまあ働いていて、娘さんも契約社員だけど本屋に勤めていて。 かつて通り過ぎたあの時代、自分も本屋に勤めたかったから、あったかもしれないそういう人生、やって見たかったな。

    2
    投稿日: 2025.03.30
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    最終章が1番印象に残りました。分かりやすい伏線、緻密な伏線が、さりげなくストーリーに溶け込んでいて、それなのに濃い。でも、強引さもくどさもない。気持ちよい読後感でした。 歳を重ね、体型も若い頃と変わり、もう少し若ければ、こういうファッションもしたかったけど、もう流石にねぇ…と思うことが増えました。いつのまにか「残りの人生」だと思っているのかもしれません。私より年配でも「そういうファッション」を、若い方より素敵に着こなしている方もいるのに、「あの人くらいスタイルがよければ私も…」と思いながらも動き出そうとしない私に気付きました。うん、昨日も今日も、そして明日からも年はとっていくけれど、残りものじゃないですね。90前の母が「今日より若い日はないねんで」とよく言っているのを思い出しました。

    3
    投稿日: 2025.03.29
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    特に三章と五章の話が好き。 自分が動くから周りも動いて景色も変わることや考え方次第で人生は明るくもなるし暗くもなること。 もっと今を大切に一歩一歩頑張ろうと思える素敵な一冊。 きっと今だからとても心に沁みたし、今出逢えたことに意味がある気がする。

    7
    投稿日: 2025.03.27
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    「何をお探し?」 気負わないけれど優しく温もりのある一言。 愛想のないけれど、凛とした深みのある声が町の小さな図書室の一角で響く。 年齢も性別も境遇も異なる5人は、人生の岐路に立ちこれからの人生について迷い足踏みしてしまう。 そんな中立ち寄った小さな地域の図書室で司書さんからレファレンスを受け、ぼんやりと希望した本に加えて1冊司書さんチョイスの本も渡される。さらにかわいらしい羊毛フェルトの付録までついてくる。 人生の途中で惑っていた彼らは、1冊の本をきっかけに自ら道を切り広げる。未知の道でまだ手探りでも、一歩踏み出そうとする。 この1冊は勇気を与えようとするまさに「図書室」であった。誰かのきっかけになる一つの物語になるのかもしれない。そう思わせる1冊だった。

    13
    投稿日: 2025.03.27
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    SNSでバズってて気になってた本。読み始めたら手が止まらなくなるくらいどんどん物語の中に引き込まれていく感じ。図書室行きたくなったな〜。あんな素敵な司書さんに出会ってみたいし、自分の人生のヒントをもらえるなんて素敵やなって思いながら読んでた。二章の家具メーカの人の話、時間がないを言い訳にするのはよそうってところ、自分に言われてるような感じだった。

    2
    投稿日: 2025.03.26
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    人生で探している物が見つかるなんて幸運だと思う。私なんて何を探しているのかまだ分からない。こんな司書さんがいたら素敵だろうなと思った。聞き上手で、プレゼント上手。ニートの浩弥と定年退職の正雄の章が心にグッときた。人と人がつながるところが社会だという視点に気づかされて、私も嬉しくなった。もっと続きが読みたいと思うような、いい本だった。

    14
    投稿日: 2025.03.24
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    心温まる、ほっこりした一冊でした。そして、本の力ってすごいなと改めて思いました。 一番心に残ったのは、 「たとえば十二個入りのハニードームを十個食べたとして」「そのとき、箱の中にある二つは『残りもの』なのでしょうか」という司書 小町さんのこのフレーズ。いや、残りものじゃなくて、大好きなハニードーム!自分のこと、残りものって考えたらあかん、と思いました(苦笑) 最後に… 小町さんのキャラがよき!わたしも小町さんに本選んでほしい〜

    3
    投稿日: 2025.03.23
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    パラレルキャリア、酢豚のパイナップルとか頭の中に残しておきたい概念がいくつかあった。また読みたい! 三章読んでて、子育てって大変だと思った。 最後らへんの"おにぎり"で、青山美智子さんらしいつながりがあって、よかった 私もこの図書館行って、本のヒントとかフェルトの付録もらいたい!! 『1人と人が関わるのならそれはすべて社会だと思うんです。接点を持つことによって起こる何かが、過去でも未来でも。』 って文もよかった。今じゃなくて過去でも未来でもいいってとこ

    19
    投稿日: 2025.03.23
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    よくSNSで見かける作者さん。 本屋さんで可愛い栞付きで売ってたのでいいタイミングだったので購入。 読み終わってから表紙が貰ってたフェルトなのに気付きました。 最初の話が一番印象的でした。 年齢は違いますが状況が似通ってる。「たいした仕事じゃない」じゃなくて「たいした仕事をしていない」。まずそういう風に気付ける、考えることができるのがすごいと思いました。

    6
    投稿日: 2025.03.22
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    登場人物が1冊の本に出会って、乗り越え方や生き方を見つける物語。何か悩みがあったり、何もない時でも定期的にいろんなジャンルの本に出会って、自分の考えを改めることって大事だなって感じることができました。 気を抜けば仕事→寝るの往復になりそうなので、つまらない人間にならないよう読書に限らず、いろんな経験をして、人と出会って、思考が固まらないようにしたいと思います。

    8
    投稿日: 2025.03.22
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    短編集かなと思っていて最後に繋がるところはいいですね。ほのぼのとしたストーリーで心がほっこりします。

    1
    投稿日: 2025.03.21
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    とても前向きになれる小説でした。5人の主人公による短編集なのですが、みんな閉塞感だったり、行き詰まってる感覚をもってて、それが一冊の本にヒントをもらって、前向きに変わっていく様が読んでて勇気をもらえました。 自分個人としても、例えば転職していく友達を見た時に、自分にはそんな勇気もスキルもないなあと思うこともありますが、そうやって無意識に自分の可能性を閉ざしてることってあると思います。 この作品では、婦人服販売員だったり、アンティークショップを持ちたいという夢を持つ男性だったり、子育て中のママだったり、イラストレーターの夢を諦めたニートだったり、定年退職後の男が出てきます。夢を持ってても諦めてる人や自分の夢が分からなくて漫然と生きてる人、やりたいことはあるけれど育児が大変すぎて諦めてる人などなのですが、みんな自分の可能性に気づいてなかったり、本当にやりたいことに気づいてなかったりするわけです。それが一冊の本から気づきを得て自分から変わっていく様が見ていてとてもいいなあって思いました。自分も何かやりたくなる、自分がやりたいことって何だっけって思うような本でした。

    2
    投稿日: 2025.03.21
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    ちょっとした会話の中から適した本を探し出し、相手の人生に影響を与えるところが素敵ですね。 とても読みやすい本です。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    青山美智子さんの作品を読むのは2冊目。 図書室の司書さんが、登場人物それぞれの探している物を自身で見つけられるように後押ししてくれる物語。 思いがけない本を薦められ戸惑うも、それが絶妙なセレクトで、手作りの付録もあるのが良い。 物語に出てくる台詞も深く、じんわりと響いた。 こんな司書さんがいたら会ってみたい。

    8
    投稿日: 2025.03.12
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    読書とか詩を読むとか音楽を聴くって経験は自分だけのものであって、他の人の感想と同じじゃなくていいんだな。

    5
    投稿日: 2025.03.12
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    短編小説、図書館から展開するストーリー。 私も図書館が大好きなので、とても身近に感じれました。 登場人物が繋がっている所が著者の特徴なのか それがまた凄く良い! ほっこりと幸せな気分になったり、現世を生き抜く上で、前向きになれる、とてもとても素敵な物語です。 さすが人気投票が高い青山美智子先生。 世の中やっぱりほっこりと幸せな平和が1番ですね♪

    27
    投稿日: 2025.03.12
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    少し行き詰まりを感じている主人公たちの、絡まった糸を解いてくれるような小説。 彼らの悩みが根本的に解決する痛快な物語ではなくって、柔らかい解釈によって、悩みが昇華されていく感じ。

    3
    投稿日: 2025.03.11
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    青山美智子さんの本は、さらりと読みやすく温かい。不思議な空間の中の優しさに入り込みたくなったら、また読みたくなる本だった。

    2
    投稿日: 2025.03.10
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    何かにちょっと躓いたとき、悩んだとき、話を聞いて背中を押してくれる人と人生の指針となるような本に出会えるっていいなぁ〜 人生の大きなイベントみたいなものはほとんど終わって『自分の残りの人生って…』なんて考えていたところもあったけど『12個入りの美味しいお菓子の残りの2つは"残りもの"なんかじゃない!』私の人生もまだまだ楽しいことはある。好きなものを集めていけばいいと前向きな気持ちにさせてくれる本でした。

    21
    投稿日: 2025.03.10
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    自身が絶賛人生に迷走中ということもあり、同じような境遇の5人と登場人物が出てきて、妙に感情移入できた。 ・今のつまらない仕事との向き合い方 ・新しい決断する時の躊躇に打ち勝つ ・自分から動くことで未来が創られる ・自分を必要としてくれる場所はある ・社会の中の自分ではなく、自分が社会を形成してるんだという考え 5人が各々の大切な道標を、読書を通じて見つけ出し人生をより良くしていく様を見てると、 「俺ももうちょい頑張ってみよか」 と前向きな気持ちになれた。 物語の世界に入りつつ自身の経験と照らし合わせながら読むと「ハッ」と、気づきが舞い降りてくる瞬間があるところが読書の面白さだと実感。

    2
    投稿日: 2025.03.10
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    世の中、思い通りにいかないことって沢山あるけど、でも見方をかえることでみえてくるものがある。乗り越えられる。本ってその時の自分と重ねてみることが多いけれどそのひとりひとりにあった本を選んでくれる小町はステキだと思う。優しい言葉をみて、確かに誰にも生まれ方なんて教わっていないのにちゃんと生まれてきたならこの先、何があっても大丈夫かもと思えた。本を通したひとりひとりの物語に温かさがある優しい本だった。

    4
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心が温かくなる本 ぐりとぐらが出てきてびっくり! SNSとかネットもいいけど、大人になってから読む絵本はもっと大切な事を教えてくれるのかもしれない。 ありのままの姿を当たり前に褒めてくれる言葉が凄く良かった。

    1
    投稿日: 2025.03.08
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    面白かった。紹介された本を読んでみたいと思える本。本には想像するという部分が含まれていて、それをうまく表現していると思う。読書するっていいよねって思わせる一冊

    4
    投稿日: 2025.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生に悩む色んな職種、年代の人が図書館を訪れ、司書さんにお薦めされた本をきっかけに自分が本当に探していたものに気付いていく物語。 めちゃくちゃ心温まる…。 主題の人たちが前を向いて自分の人生を歩みだすまでの話も良かったし、それぞれの人生が間接的にも絡み合う描写もあり、各人の後日談も味わえる。すごいお得。 特に印象に残ったのは植物の話。種類によっては地上に咲く花が、あるいは地中の根にスポットが当たる。本の中では本職と副業の話だったけど、仕事とプライベートとか色んなことで同じことが言えそう。どちらがメインということではなく、どちらもメイン。

    1
    投稿日: 2025.03.04
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    心温まる作品。 別々の人のストーリーが繋がっていて、それに気がついた時嬉しい気持ちになる。 図書館に行くこと、ひいては本を読むことに対してモチベーションになるような本だった。

    2
    投稿日: 2025.03.02
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    今の自分に刺さり過ぎて、読んでいた途中で泣いてしまいました。肩の力が程よく抜けるあたたかい作品だと私は思いました。作者の他の作品も読んでみようかなとおもいます。

    2
    投稿日: 2025.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    きっとどんな人にも起こり得るような、身近な悩みを抱えた5人が、司書の小町さんから与えられたヒントを自分なりに紐解いていくことで、最後は道がひらけて心が軽くなっていく。 ずっともやもやしてたことが、何気ない行動の変化やちょっとしたきっかけで、スルスルっといい方向に動き出す事って確かにある。意識が変わることで見えてなかったものに気付いたり。 一人一人のストーリを読み終わるたびにじんわり胸が温かくなった。 こういうお話好きです。自分にとっては肩の力が抜けて楽になれる本。

    2
    投稿日: 2025.03.02
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    とても良かったです。 周りの人がいい人すぎて上手く行きすぎでは?と思ったけど、全話あまりにしっくりする着地点に、納得せざるを得なかった。

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    心に残る本でした。ものすごい展開がある訳では無いけど、なんだかジンと来て泣けました。暖かい涙が出た感じです。 はァ、読んでよかったァ 青山美智子さん、ナイスです。

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    本を通じて自分の居場所、したい事を気づきみつける物語。 わたしもすこし登場人物と一緒にその本の魅力を感じれた気がした一冊でした。

    3
    投稿日: 2025.03.01
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    小町さゆりさんが選ぶ本が何か迷っている人たちの心に響く。 みんなきっと何かキッカケを探して迷っているだけで、後押しが欲しいだけなんだと思う。

    10
    投稿日: 2025.02.28
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    短編集とも違うけど短編集みたいな感じかな 期待しすぎたけど期待通りだった わたしも人に本をすすめられる人間になりたい

    2
    投稿日: 2025.02.24
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    性別も年代も違う5人の男女がそれぞれ何かに導かれるように、コミュニティハウス(公民館みたいなもの?)の図書室を訪れる。 「何をお探し?」 司書の小町さんが探してくれた本と羊毛フェルトの「付録」を手に自分の人生を見つめ直す訪問者たち。 とても優しい気持ちになれる一冊。

    3
    投稿日: 2025.02.20
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    あっという間の一気読みだった、何か影響を受けた本があったとして、そこから自分で行動を起こした結果、その行動に周りもつられて何が舞い込んでくる、みたいなことは意外と現実にもあるのかもしれない!となんだか明るい気持ちになった、行動って大事、そんな影響を与えうる小説って最高!

    2
    投稿日: 2025.02.20
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    借りて読んだけれど、私にとって手元に1冊置いておきたいお守りのような本だった。 静かにあたたかくて、励ましてもらったり背中を押してもらえるような数々の言葉が各々のストーリーの中に散りばめられていた。 司書の小町さんが淡々と傾聴しているシーンも心地よい。アドバイスをするのではなく、相手の話に耳を傾けるということは簡単なことではなく実は結構難しい。自分はなかなか出来ていないなと日々痛感している。 悩んでいる時は相手からアドバイスをもらえるよりも話をただひとしきり聞いてもらえることで、落ち着くことができたり冷静な自分を取り戻せたりすることもある。そこから視野が広がったり、小さくても何か希望を見出だせたり。そんなことをふと思い出した。 小町さんからの選書リストと羊毛フェルトは道標のようでとても心強い。更に、それらと同じくらい、小町さんとの出会いやひとときの時間がそれぞれの主人公にとっての心の拠り所や灯火になってたようにも感じた。

    2
    投稿日: 2025.02.16
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    本との出会いをきっかけに人生が変わっていく物語。読んでいて心が温かくなった。これからも読書を続けて、自分なりの答えを探せる人になりたいなと思った素敵な本でした。

    2
    投稿日: 2025.02.16
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    小町さんのレファレンス能力が高過ぎでしょ。とはいえ、何を与えたかよりも何を受け取る準備ができているかの方が重要かも。人それぞれに悩みがありつつも、結構ちょっとしたきっかけで氷解するものなのかしらん。

    3
    投稿日: 2025.02.13
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    小学校に併設されたコミュニティハウスの中にある小さな図書室。そこでは不思議な司書さんが思いもよらない本を薦めてくれる。そんな図書室に訪れた、人生に躓いてしまった5人の連作短編集。 優しくて温かい気持ちになれる物語。 主人公達が本当に求める「お探し物」は本ではない。しかし、薦められた本から本当に探していたもののヒントを得て、前に進むきっかけをくれる。 どの主人公達の悩みにも共感できる部分があり、前へ進もうとする姿に思わず応援したくなってしまう。 小町さんは私にだったらどんな本を選んでくれるだろう?その本から私は何を読み解き、得ることが出来るだろう。

    3
    投稿日: 2025.02.11
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    図書室のぶっきらぼうの司書さんが悩める5人に送る本と付録。 個人的に印象的だった言葉は、元雑誌編集者の夏美さんのパートに出てくる “ぐるぐる回るメリーゴーランド。それぞれが目の前にいる人のおしりだけ追いかけて、先頭もビリもないの。 つまり、幸せに優劣も完成形もないってことよ。 楽しみなさい、遊園地は広いのよ。” 遊園地は広いんだからメリーゴーランド降りて、違う乗り物に乗るのもありなのだなと。 こんな司書さんがいたら私にはどんな本を勧めてくれるんだろう?

    2
    投稿日: 2025.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本の内容は読んだ人の意味づけによって解釈が変わる 本当にそう 特に定年後の方のストーリーが良かった。 「私は私を退かない」 いい言葉。

    1
    投稿日: 2025.02.09
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    人生のヒントって、思ってもみないところに転がっている。今がダメでも、思うように行かなくても、そこで悩むからこそ明日がある。探し物、それを拾いに行くことよりも、拾いに行っている過程、そして欲しいものではなく、その時の心にピッタリと寄り添ってくれるものこそが自分が探していたものなのだろう。私も人生上手く行かないことの方が多いけど、この本を心にしまって探し物を探して、図書館、本を心の拠り所にしよう。

    1
    投稿日: 2025.02.08
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    万人におすすめできる良い作品 本は読み手次第で色んな受け取り方ができるのが良い だから私は他人のレビューを見るのも好き 各々が読書を通して今の自分に必要なものを自然と選び取って自分の血肉にしているというのはとても納得

    1
    投稿日: 2025.02.07
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    図書館を舞台にした連作短編集。図書館司書の大城さんが利用者の「探し物」に寄り添い、さりげなく背中を押すことで、人々の人生が少しずつ前向きに変わっていく様子が描かれています。本が持つ力や、図書館という空間が生む人とのつながりが、温かく繊細なタッチで描かれた作品です。 特に印象的だったのは、仕事に挫折し、未来に希望を持てなくなっていた若い女性が、司書の大城さんに出会うエピソードです。大城さんは「探し物は何ですか?」と穏やかに尋ねるだけで、具体的な助言をするわけではありません。しかし、彼女に勧めた本が、主人公の心に静かに寄り添い、彼女自身が再び前に進むための力を与えました。この場面は、本が人の心を癒し、時には新しい視点を提供するものだと感じさせられました。 また、ある高齢男性が亡き妻との思い出を本を通してたどり直す場面も心に残りました。彼が妻と通った図書館を訪れるうちに、過去の思い出が新たな形で心に蘇り、孤独から一歩を踏み出していく姿に深い感動を覚えました。本が単なる知識の集積ではなく、時間を超えて人々の感情や記憶をつなぐ媒体であることを改めて感じさせるエピソードでした。 この作品から学んだのは、「探し物」というものが必ずしも物質的なものではなく、心の中にある答えや希望であることが多いということです。図書館や本といった静かな場所や存在は、誰かが自分のペースで心を整理し、必要な気づきを得るために欠かせないものです。また、誰かがさりげなく寄り添うことが、相手にとって大きな力になることを教えてくれました。

    3
    投稿日: 2025.02.05
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    私も小町さんに会いたい! こんな場所があったらいいのに。 人生に迷った時に本を探してもらいたい。 自分にはどんな本を勧めてもらえるんだろう… そんな風に思う素敵な作品でした。 人に勧めたい本No.1です!

    5
    投稿日: 2025.02.03
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    5人がコミュニティの図書室に行き、司書との出会いで紹介された本により、方向性の後押しをしてその後、一歩前進していくところがとても良く自分自身も考えさせられました。自分から動かない何も始まらない!そうだよね。

    4
    投稿日: 2025.02.02
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    青山さんの本を読むのは2冊目。 やはり読後感がすごく良く、前向きな気持ちになる本でした。 特に好きなのは第四章・第五章。 自然と涙が出ました。 主人公も周りの人も温かい。 第五章のポイントは詩。 詩にはなんとなく苦手意識があり、詩集を読んだこともないのですが、トライしてみようかという気持ちになりました。 熱心に毛玉に針を刺す小町さんの、抱えるものは何なのか……。 小町さんとのぞみちゃんにスポットをあてた話も読んでみたかったです。

    3
    投稿日: 2025.02.02
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    お探し物は? 人が何かに迷い、何かを求めて、悩み立ち止まった時どうするのか。 小町さんがいてくれたら、どんなアドバイスをくれるのだろう。 でも小町さんは、本は、作り手の狙いとは関係のないところで自分に紐づけてその人だけの何かを得るのだと。 このフレーズとてもいい。 そうか。 同じ本を読んでも、それぞれの受け取り方は違うのだ。自分の受け取りたいことを得られた時、いい本に出会ったなと思うのか。 出会いを求めて、また図書館に行きたくなった。

    2
    投稿日: 2025.02.02
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    年代、性別、環境によって悩みがそれぞれで感じ方もそれぞれ。 さらにそれぞれのモヤモヤした葛藤がスッと晴れて解決するきっかけもそれぞれ。 いろいろな人生や悩みに触れられるいい本だった。

    1
    投稿日: 2025.02.02
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    登場人物一人ひとりの悩みは、現代に生きる私たちなら一度は考えたことがあるものではないかと思う。 だからこそ内容がすっと入ってくる感じがする一冊。 心が温かくなった。 小町さんみたいな人に出会えたらいいけど現実的には難しい。色んなジャンルの本を読んで、人生のヒントを探していきたいなと感じた。

    1
    投稿日: 2025.02.02
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    もっと読みたかったです。特に3人目の育児中の人の話は気持ちがわかりすぎてゆっくり丁寧に読みました。 考え方のヒントになった気がします。

    3
    投稿日: 2025.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (放送原稿から) 探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか? 人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで町の公民館にある小さな図書室を訪れます。 「何をお探し?」ぶっきらぼうな声に、本の相談をすると、司書さんはレファレンスを始めます。 不愛想なのにどうしてだか聞き上手で、相談者は誰にも言えなかった本音や願望を司書さんに話してしまいます。 そして、思いもよらない本のセレクトと、司書さんの手づくりの可愛い付録で、後押ししてくれるのです。 短いお話が5つ、そしてその5つを読み終わると…登場人物たちのあたたかいつながりに気が付いて ほっこりできます。 じつはこの本、少し前になかがわりえこさん、ぐりとぐらやくじらぐもの作者の絵本作家さんが無くなった ニュースがありました。 思い出して、よみかえしてみたのでした。そういう本との出会い直しもありますね。

    1
    投稿日: 2025.01.31
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    本は時間がある時、心に余裕がある時に手に取る人が多いように思うけれど、 思えば私が本を読みたくなる時は、 決まっていつももやもやがある時だったように思う。 もやもやに対して、 なんとなくヒントになりそうな本を選んで そうして答えをもらっていたような。 この本は、そんなことを思い出させてくれる本だった。 お守りのようにずっと近くに置いて、 またもやもやした時に、手に取りたい。 たくさんの人の心に寄り添ってくれる本だなと感じた。

    1
    投稿日: 2025.01.30
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    https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00056971

    0
    投稿日: 2025.01.29
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    手元に置いておきたい本を見つけました! うまく自分では言葉にできない表現がこの本にたくさんありました! そうそう!これ! と、共感できるエピソードと さあ今から人生楽しむぞって気持ちにさせてくれる短編集の数々… また適当に時間を過ごしそうになったらこの本を読みたい。 〖目に映る日々を、豊かに味わっていこう。〗 この言葉よかったです! 他にもたくさんいい言葉達が溢れていました! 毎日、一瞬一瞬を素敵な時間にしたいと思います!

    5
    投稿日: 2025.01.29
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    こんな上手くいく訳ないけど、良い話だよねー。と、少しばかり斜に構えて読んでいたのに、うっかりしっかり感動してしまった。ゆるやかに繋がる普通の人々と、少し浮き世離れした司書の小町さん。爽やかな読後感です。 追記・ブックサンタ2025にも寄贈

    2
    投稿日: 2025.01.28
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    各章の主人公が理不尽な目に合うんだけど、そこが辛くて毎回泣いちゃう。自分が行動を起こしたおかげで必ず助けてくれる人が現れ、報われて、さらに泣けます。ただの物語だけど、人が勇気を持って一歩踏み出す瞬間が泣けます。 青山美智子先生の作品をまた次も読みたいです。

    1
    投稿日: 2025.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    仕事や人生に悩む年代も性別も職業も違うの5人が主人公となるオムニバス。偶然訪れた図書室で出会った司書、小町さんとの会話から得たヒントをきっかけに各々が自分で悩みを解決し一歩前に踏み出す物語。5人がちゃんと繋がる伏線回収が気持ちいい。 作者の青山美智子さん自身が47歳の遅咲きで作家デビューとのこと。読みながらこの作品の登場人物に共感し応援たくなるのはそんな作者のバックグラウンドが文章に滲み出ているからかもしれない。実は私も46歳で転職。悩み苦しんだ当時のことを思い出しながら1章読み終えるごとに胸が熱くなった。 司書の小町さん、めっちゃキャラ濃いけど悩みの本質をすごく的確に見抜いていて相当人間観察眼に優れている。こんな司書さんがいる図書室だったら毎日通いたい。横で一緒に羊毛フェルトやりたい。一緒にハニードーム食べながら。

    1
    投稿日: 2025.01.25
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    5篇からなる短編集!全編がとても優しい物語で心がほっこりしました!心温まる作品に出会えた事に感謝です!

    22
    投稿日: 2025.01.22
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    2021年本屋大賞2位。 ライトノベルっぽい感じなので、小学生でも読めそう。 何となく、小町さんと銭天堂の紅子さんに通じる部分を感じました。 ただ、銭天堂はダークな感じだけれど、本書はポジティブな気分にさせてくれるので、読後感が爽やか。 悩める登場人物たちが、オススメされた本をきっかけに、人生が拓けていくというワンパターンさはあると思う。 でも、各章の主人公たちに関係があったりして、繋がっているするのも楽しかったりして、飽きさせないと思った。

    2
    投稿日: 2025.01.22
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    日々の生活で成長・拡大・発展…etc 何をするにしても目標とか目的がついて回って、なんだか疲れてしまったな。という時に読みたくなる本(?)。 感動するし、本当心がほっこりする。車内広告で出会えて良かった!笑 当たり前に過ぎていく日常生活の中でいつもよりちょっと丁寧に過ごしてみたり、寄り道してみたり… そうすることでこれまでの生活がまったく違ったものに感じられたり、変化のきっかけが生み出されたりする。 それぞれの短編の中で登場人物の世界線が交わるところが堪らん♡

    2
    投稿日: 2025.01.21
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    心が動いたことをやる。 私も何かやろうかなと思ったときにこれは役に立つのか?モノになるのか?って考えてしまってる。 やろうと思えばなんだってできる、って前向きな気持ちにさせてくれる本だった。 私も小町さんに本すすめて貰いたい!

    1
    投稿日: 2025.01.21
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    一つのコミュニティハウスの図書室から広がるいくつかの物語。 文章は読みやすくそれなりだったけど、実在する本が使われている点や、人生に悩む主人公たちが明るい未来を見つけていくストーリーは親近感が湧いた。

    1
    投稿日: 2025.01.20
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    短編五編。少しずつリンクしてるお話。 南海キャンディーズのしずちゃんみたいな大きな身体の司書、小町さん。ぜひ、私もレファレンスお願いしたい。 「どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ」 ほんとそう。本だけに限らず占いや、人からの言葉も自分の感じ方で意味が変わる。その時のタイミングで価値のあるものになったり、ならなかったり、ラジバンダリ。 優しい本だと今の私には感じました。

    20
    投稿日: 2025.01.19
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    何事も本人の捉え方次第で人との繋がりが作られていくんだなと考えさせられました。 短編集なのかと思いきや1つの街でいろんな人生が繋がっていて面白い。

    1
    投稿日: 2025.01.19
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    地域の小さな図書室の司書が、人生や仕事に行き詰まった人を、意外な本と可愛い付録で後押しする。 一つ目のお話は、みんな大好き「ぐりとぐら」から学びを得る。 「今は生活を整えながら、やれることをやりながら、手に届くものから身につけていく。備えていく。森の奥で栗を拾うぐりとぐらのように。 とてつもなく大きな卵に、いつどこで出会うかわからないのだから。」 二つ目のお話が一番好き。 「いつかって言っている間は、夢は終わらないよ。美しい夢のまま、ずっと続く。かなわなくても、それもひとつの生き方だと私は思う。無計画な夢を抱くのも、悪いことじゃない。日々を楽しくしてくれるからね。でも、夢の先を知りたいと思ったのなら、知るべきだ」 「『いつか』が『明日』になる」 全部心温まって、前向きになれるお話だった。

    2
    投稿日: 2025.01.19
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    図書室の司書の小町さん 本を勧めるにも相手に寄り添って、本を見つけてあげる以上の人生にも道しるべのような後押しをされていて、 かっこいいなぁと思いました。 短編で色んな年代の、迷える方がでてきて、 私も歳を重ねたら、おんなじような悩みがでてくるのかな。って思いながら読めた。 登場人物みんながあたたかい人柄だけれど、 私はお掃除のおばちゃんが出てくる迷えるニートの方のお話が凄く好き!!!♡笑

    37
    投稿日: 2025.01.18
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    読んでビックリした!こんなに良い小説だとは思わなかった。どうしてもっと早く読まなかったのだろうと、自分を叱りたくなった。女性向けの自分応援小説と思っていたが、確かにそういう側面もあるが、そんな単純な内容ではない。もっともっと大きなくくりで、地に足のついた、人の成長を促す素敵な小説だった。5話の短編になっている。さまざまな性別年齢の登場人物が、仕事に家庭に人生に悩みを抱えて図書室にやって来る。そんな人たちに司書さんが選書やアドバイスで新しい一歩を踏み出していくことになる。この新しい一歩を踏み出すくだりが、5話それぞれ良いんだよね。笑顔になり嬉しくなる感じというか、そういう素敵な小説になっている。まだ読んでない人がいたら、早めに読むことをおすすめしたいね!

    2
    投稿日: 2025.01.17
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    小学校に隣接するコミュニティハウスの奥にある小さな図書館。そこにはずんぐりした司書の小町さんがいて、訪れる人にぴったりな本を教えてくれる。 1つずつの物語が丁寧に描写され、優しい言葉で書いてありました。 登場する5人の悩める男女が、1冊の本から救われていく、、、読み終わったときに心がぽかぽかしました。 機会があったら司書さんにオススメの本を聞いてみたくなる、そんな本でした。

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    短編集。それぞれいろいろな年代の主人公が登場し、悩みも様々だ。人生に行き詰まり、これでいいのかと自信を失い、なんとなくゆらゆらと毎日をくすぶった気持ちで過ごしている人たちが、図書室の司書さんに薦められた本を読んで生き方や考え方を変えていく。 とてもほんわかする。特に最後の定年退職のおじさんのお話。どの話も主人公の一人称の語りなのだが、このおじさんの語りが飄々としているというか、少しのんきなところもおかしくて面白い。また、それぞれの主人公が別話でもチラっと出てくるのが良い。 こんな都合の良い話があるかと思うかもしれないが、そこはファンタジーとして割り切る。それより「人生って、考え方次第で良くも悪くもなる」という作者の思いが一貫していて、「少しばかりの勇気をもつことが、何かを大きく変えるきっかけになるのかもしれない」と読者を励まし前向きな気持ちにしてくれる。 また、精神論で励ますだけでなく、パラレルワークを取り入れていたのも良かった。自分で生活費を稼ぐという基盤があってこそ健やかな精神で好きなことに没頭できると思うので、猫の店主や小説家志望の男の子の考え方は現実的で良いと思った。 好転換のきっかけが図書室というのが、本好きとしてはたまらない。読んでよかった。

    7
    投稿日: 2025.01.16
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    色々な悩みを抱える人たちが、図書館司書の小町さんとお薦めされた本と出会い、「探していたもの」や「大切にしたいもの」を見つけていく温かな物語。 それぞれの登場人物が日常の中で感じる葛藤や行き詰まりがリアルに描かれ、共感できる部分が多かった。本との出会いが、彼らの心を軽くし、再び自分らしい道を歩むきっかけとなる過程が感動的で心に響いた。 どの年代にも響く普遍的なテーマを持ちながら、ほのぼのとした雰囲気の中に深いメッセージが込められた、心がほっとするような素敵な作品。 自分も“小町さんに本を紹介してもらい、羊毛フェルトで作った付録は何を貰えるのかな”と想像しながら読み進めるのも楽しいポイントです。笑

    28
    投稿日: 2025.01.15
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    図書館にいる司書 小町さんが 転職を考える人、定年退職した人、ニートの人を付録や本で指南する。 この小町さんが マツコデラックスをモデルにしてるのではないか?と感じた作品

    1
    投稿日: 2025.01.15
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    とってもとっても大切な本に出会えました! 息苦しいなって、生き詰まっていたり、 わたしってなんのために生きてるのかなとか ここ数日はずっと心にモヤがかかって なんとなく沈んでいました。 そんなわたしにたくさんたくさん 素敵な言葉をくれました! " どんな本もそうだけど、 書物そのものに力があるというよりは、 あなたがそういう読み方をしたっていう、 そこに価値があるんだよ " 人の心を救ってくれる作品。 応援してくれる作品。  そんなふうにかんじてそんなふうに読み取った 自分をもっと大切にしてあげたいと思います。 ああやっぱり読書って素敵だなって 再認識させられた作品です

    2
    投稿日: 2025.01.14
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    主人公それぞれの立場や状況がわかりやすく、感情移入しやすかった。自分も同じように、生きる上での答えを求めに図書館に通っているというのもひとつの理由かもしれない。 私も小町さんに会いたい!!!

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    非常に心が温まって人生や自分自身の捉え方にクエスチョンを投げかけてくれる本。 ただ、個人的には少し良くできすぎている気がしてしまい星は3つ。 登場人物の置かれている環境は悩みは大変共感でき、人生ってそうだよな、難しいよなと感じる一方で、 司書の小町さんとお話しすることでそんな簡単に捉え方とか行動が変わるか?!と懐疑的になってしまった。 といった面もありますが、 本書で出てくる言葉はハッとさせられるものも多く、今を生きている私たちの可能性や、視野の広げ方の新しい視点を得られたと思います。 『わたしはこれまでずっと、前へ前へと歩いてきた。人生は縦に伸びているものだと思っていた。でも今、横歩きの景色には何が見えるだろう。』 思い通りにならなくても、少し視点を変えて横に大きく捉えてみると、ちょっとは気持ちが楽になるのかもなぁ と勉強になりました。

    2
    投稿日: 2025.01.13
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    登場人物たちの個性があって面白い それぞれ短編集になっているが気持ちのいいテンポで読んでいて暖かい気持ちになれます

    10
    投稿日: 2025.01.13
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    面白かった。 パラレルキャリア、仕事と育児の両立、叶わなかった夢、退職後の父親趣味なし問題、など題材も身近で良かった。 人は、どんなに親しい相手でもお悩み相談すると思いがけず傷ついてしまったり、欲しい言葉がもらえなかったりすることが多いと思う。そんな時に、本を読み、何かを感じ、受け取り、気付き、解を見つけていくという工程は何歳になっても人を強くすると感じだ。小町さんの『傾聴』するキャラクターも良いですね。 第2章で、『本を読んでるとたまに現実とシンクロすることがある』の部分、たまたまではあるが、まさに第1章で出てくる『ぐりとぐら』のカステラの話を、年末年始の帰省で甥っ子に読み聞かせたばかりだったので、2章でこの言葉が出てきたときは感動した。 第4章で、図書館で働いた初任給を母親に花束と渡すシーンに思わず涙ぽろり。 第5章の主人公、『わたしには恐ろしいほど趣味がないということだ。好きなものや楽しみにしていることならいくつかある。例えば晩酌のビールや‥』という内容しかり、自分の父親とリンクしてしまったので、非常に興味深かった。 胸に刺さるメッセージにたくさん出会えました。

    1
    投稿日: 2025.01.12
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    小町さん超能力的すぎない!?笑 という単純すぎる感想だけど、それが勝ってしまって…笑 小町さんにレファレンスしてもらうそれぞれの人生や感情にどこかしら共感できると思う。

    1
    投稿日: 2025.01.11
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    初めて読んだ青山美智子さんの著書。 優しくて、温かくて、不器用で、生きづらさを感じて、人生ってこうだよなって思った。 みんながみんな強く、逞しく、しなやかに生きてなんていけない。 でも、今の自分をちょっとは認めてあげてもいいかなと思えた。 忙しいを言い訳にせずに、今できることをやろうと思う。新年1冊目に相応しい本に出会えた。

    2
    投稿日: 2025.01.10
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    どのお話も夢のあるお話で良かった 登場人物の気持ちに共感できて、そんな図書室が近くに欲しいなと思いました 図書館行ってみようかな

    1
    投稿日: 2025.01.08
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    2回目の読了。 「人魚が逃げた」を読んだら、また読みたくなって一気に読みました。 自分の仕事についてはいつも悩むことが多く、それぞれの主人公に共感できた。 やりたいことがあっても一歩踏み出すことができないとか、仕事に就いても人間関係で辞めてしまうとか、そういう気持ちに寄り添ってくれる一冊。 そして、その一歩の後押しをしてくれる一冊。 仕事で悩んだ時は、この本を読み返していきたいと思う。

    10
    投稿日: 2025.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっとはやくに読んでいればよかった!と思わされる良作。 きっとどの年齢で出会っても明日から何か始めてみたくなるのではないだろうか。 気づかないうちになんとなく日々は過ぎていくし、年齢ばかり重ねて、何を成し遂げるでもなく無難な方へ無難な方へと人生が収束していってしまうような気がしていたけど、一歩立ち止まって自分が舵を取ってそうではない方へと向かわせるんだということを思い出させられた。 また忘れた頃に読み返したらハッとするのかもしれない。 青山美智子さんのわざとらしくない伏線が巧妙に回収されていく構成も、毎度爽快感すらあってどの作品も読み心地が良い。 (個人的には解説の文章はあまり好みじゃなかったのでその点だけ少し残念…)

    1
    投稿日: 2025.01.07
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    落ち込んでいる時も、少し背中を押して欲しい時も小町さんだったらどんな本を教えてくれるんだろう。 彼女みたいな司書さんに出会ってみたくなりました。 いつかやってみたいと思っていたことがあるので、二章を読んでハッとしました。私も夢の先を知りたい! 他の章でも小町さんの一言が沁みて、この一冊はお守りにしたい本だなと感じました。

    3
    投稿日: 2025.01.07
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    クリスマスに開催された、とあるオンライン本の交換会で届いた本。ブクログでよく見かけるけど、贈られないと読まずに終わってたかも。 図書館行くとお目当ての本以外が気になったりするよね〜なんて思いながら読み進めた。 大した仕事じゃないと思いながら働いている女性、起業したいサラリーマン、卑屈になっているニート男性、出産で出世街道から外された女性、定年退職後人生を持て余している男性。皆さんなかなかに燻った毎日を過ごしている。そんなとき立ち寄った図書館のレファレンスコーナーでお探し物の本を紹介してもらう。そして何冊かある本の中に異質な本が必ず一冊入っていて、その本がターニングポイントになる、というお話。 立場は違うけど、皆さんのモヤモヤは共感できて、まあまあしんどかった。でも視野が広がっていく感覚はスッキリしていてよかった。 本当に探しているものってありそうなところにはないんだよね。失くしたものだってなんでそこにあるの⁈っていうところで見つかるんだから。 思わぬところに探し物はある。意外と身近に。 視野を広げるだけじゃなくて、違う方向を見る、見方を変えるって大切だなと思った一冊。

    58
    投稿日: 2025.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    つまづいた時、苦しい時に読み直したい本。 悩みをかかえた5人が図書館を訪れ、本を通して救われるストーリー。心あったまる、救われる。 本そのものが人生を変えられる訳では無いけれど、それぞれの読み方受け取り方次第で人生を変えることが出来る。 やっぱり本って凄い、、、!

    3
    投稿日: 2025.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の思い通りに生きるって難しくって 人間関係を作るのに未熟だったり、自分 の望み通りの生き方でない事で迷走する 本書は小さなエリアに生きる様々な人が 図書館のレファレンスで得た本や情報の 中から明日へ進むキーワードを自分で見 付ける事で一歩進めるのである 役立つ人には役立つ

    1
    投稿日: 2025.01.04
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    各々悩みを抱えた老若男女が何気なく訪れた図書室には、不思議な司書がいて、お勧めの本を選んでくれる。その出会いによって、新たな視点を得て、前向きに人生を歩んでいく主人公たち。 私にも通ずる部分がたくさんあって、何度もじんわりした。とくに「メリーゴーランドに乗っているところ」、「カニ歩き」のセリフははっとさせられた。 心が浄化される物語だった。

    2
    投稿日: 2025.01.03
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    お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。 ……… 私の初青山美智子さん。 読みやすく、心温まる良書。 大波のように打ち寄せてくる感動というより、どの場面を切り取っても、じわじわと涙するというか、深いところから、湧き上がるマグマのような感動がずうっと続く感じ。 多分どんな人でも、あぁこれは、自分のことを言ってるんだよねと思うシーンがどこかにはある。 そんな万人の心に呼応する小さな小さな感動を並べたような珠玉の小説。 大事に温めておきたい大事な本になりました。 五章から成り立っているのですが。 私的には一章と三章が特に好きでした。 そして司書の小町さゆりさんのキャラクターがとても面白かった。 名前のイメージと風貌が全然違うけど。 とても素敵な人だなぁって大好きになりました。 青山美智子さん大好きになりました。 他も是非読んでみたい。 是非皆様も読んでみてください!

    37
    投稿日: 2025.01.02
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    それぞれの話しが絡み合ってて どれも心温まる話でとても良かったです 司書さんの表現が皆さんぴったりで 次はどんな風かなと読むのが楽しかった 思わずクスッと笑ってしまったり 私も羊毛フェルト貰いたくなりました 青山美智子さんの話しの展開は 似ているところがあるけど この本が一番好きです

    6
    投稿日: 2025.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今の自分にほしい言葉を、たくさんもらった。 何度も、読み返したい。 ーーー 桐山くんは嬉しそうに続けた。 「そういうのって、狙ってどうこうできることじゃないじゃん。だから、まず俺に必要なのは、目の前のことにひたむきに取り組んでいくことなんだと思った。そうやってるうち、過去のがんばりが思いがけず役に立ったり、いい縁ができたりね。 正直、ZAZに転職して、これから先のことをはっきり決めてるわけじゃないょ。 決めてもそのとおりにいく保証はないし。ただ」そこで一度区切ると、桐山くんは静かに言った。 「何が起きるかわからない世の中で、今の自分にできることを今やってるんだ」私じゃなく、自分に話しかけるように。 ーーー 「だけど、会社員とお店を両方やっていたら、旅行にも行けないじゃないですか」 「でも、なかなかお会いできないような方がお店に来てくださったり、面白い出会いがあったりして、毎日いろんなところを旅しているようなものなんです。外に出かけずずっとここにいても、お釣りがくるくらいの楽しい経験をさせてもらってる」 ・・・・・・ でもそれは、安原さんだからできることじゃないのか。頭が良くて、知識もセンスも人脈もあって、徳があって。自分が安原さんのようになれるとは、とても思えなかった。 「なんだか僕には、ないものばかりで。お金もない、時間もない。・・・・・・勇気もない。 いつかやりたいと思いながら、動くために必要なものを何も持っていないんです」 口元にやわらかな笑みをたたえながら、安原さんは僕にすっと顔を向けた。 「ない、がある時点で、だめです」「その『ない』を、『目標』にしないと」 目標にする?お金を用意することを、時間を作ることを、そして・・・・・・勇気を持つことを? 言葉を出せずにいる僕に、安原さんは苦笑しながら言った。 「僕は人間嫌いでね」 今日初めて会う僕にとっては、意外な言葉だった。こんなに親切に話してくれるのに、客商売なのに。 「でもあるとき、人の話を聞いてみようって気になったんですよね。不思議なもので、あちこち顔を出しているうち、そこからいろんなきっかけを得られて、次々に縁ができた」「つながってるんですよ、みんな。ひとつの結び目から、どんどん広がっていくんです。そういう縁は、いつかやろうって時が来るのを待っていたらめぐってこないもしれない。いろんなところに顔出して、いろんな人と話して、これだけたくさん見てきたから大丈夫って思えるところまでやってみることで、『いつか』が『明日』になるかもしれない」 安原さんは猫たちを見ながら、ぽつんと言った。 「大事なのは、運命のタイミングを逃さないってことじゃないかな」 ーーー 「そうよ。銀行からお金を借りるのも、仕事を依頼するのも受けるのも、友達との約束も、レストランでご飯を食べるのも、双方の信用で成り立ってるのよ」 ーーー 自分でネットショップを開こうと、パソコン教室に通う比奈。茂木先生に積極的に質問していく比奈。僕はちゃんとわかっていた。比奈にとっては、「浮世離れしたふわふわした夢」なんかじゃなくて、地に足のついた現実だってこと。男だからとか十歳も年上だからとか、「くだらないプライド」が目をそらさせていただけだ。 ーーー 「理屈よりも、ワクワクするならその選択は正解なんだよ、きっと」 ーーー 「母さんも大変だっただろうけど、私だって生まれてくるときに相当な苦しみを耐え抜いて、持ちうるだけの力をすべて尽くしたんじゃないかって。十月十日、お母さんのおなかで誰からも教わることなく人間の形に育って、まったく環境の違う世界に飛び出してきたんだから。この世界の空気に触れたとき、さぞびっくりしただろうね。なんだ、ここはって。忘れちゃってるけどね。だから、嬉しいとか幸せとか感じるたびに、ああ、私、がんばって生まれてきたかいがあったって、噛みしめてる」 胸を突かれて、私は黙る。小町さんはパソコンのほうに体を向けた。 「あなたもそうだよ。たぶん、人生で一番がんばったのは生まれたとき。その後のことは、きっとあのときほどつらくない。あんなすごいことに耐えたんだから、ちゃんと乗り越えられる」 ーーー 「独身の人が結婚してる人をいいなあって思って、結婚してる人が子どものいる人をいいなあって思って。そして子どものいる人が、独身の人をいいなあって思うの。ぐるぐる回るメリーゴーランド。おもしろいわよね、それぞれが目の前にいる人のおしりだけ追いかけて、先頭もビリもないの。つまり、幸せに優劣も完成形もないってことよ」 「人生なんて、いつも大狂いよ。どんな境遇にいたって、思い通りにはいかないわよ。でも逆に、思いつきもしない嬉しいサプライズが待っていたりもするでしょう。結果的に、希望通りじゃなくてよかった、セーフ!ってことなんかいっぱいあるんだから。計画や予定が狂うことを、不運とか失敗って思わなくていいの。そうやって変わっていくのよ、自分も、人生も」 ーーー 「それで、おいくつになられますか」 「四十歳に」 「いいわねぇ、やっとこれから本当に、いろんなことがやれるわよ。楽しみなさい、遊園地は広いのよ」 みづえ先生は私の手をぎゅっと握った。 「お誕生日おめでとう。私と出会ってくれて、ありがとう」 じんわりと、体の隅々まで安らかなもので満たされる。 私がミラで得たものは、仕事のキャリアだけじゃなかったのかもしれない。職場を離れたところで向けてもらえた、こんなにあたたかな想い。がんばって生まれてきたかいがあったと、私は心から思った。 ーーー 「桐山くん、どうして私にこんなことまでしてくれるの?」単純な疑問だった。私は彼にとって友人でもないし、恩があるわけでもない、ちょっとした昔の仕事仲間だ。桐山くんは特に考える様子もなくさらりと答えた。 「どうしてって、この流れに居合わせたからっていうか。だって、世の中におもしろい本が増えたらいいじゃないですか。僕も読みたいです」私は地面に視線を落とす。サンダルを履いた足が震えてい た。 ーーー 「人の心に残るイラストを描く」 俺の字で、そう書いてあった。 そうだったっけ・・・・・・ああ、そうだったかもしれない。 どこかでねじまがって、勘違いが刷り込まれていた。「歴史に名を残す」って書いてたと思い込んでいた。壮大な夢を抱いていたのに打ち砕かれたって。俺を認めてくれない世間や、ブラックな企業がはびこる社会が悪いって、被害者ぶって。でも俺の根っこの、最初の願いは、こういうことだったじゃないか。 丸めようとしていた俺の絵を、救ってくれたのぞみちゃんの手を思い出す。俺の絵を、好きだって言ってくれた声も。俺はそれを、素直に受け取っていなかった。 お世辞だと思っていた。自分のことも人のことも倍じてなかったからだ。 十八歳の俺。ごめんな。 今からでも、遅くないよな。歴史に名が刻まれるなんて、うんと後のことよりも ・・・・・それよりも何よりも、誰かの人生の中で心に残るような絵が一枚でも描けたら。 それは俺の、れっきとした居場所になるんじゃないか。 ーーー 俺は思わず、ぷっと吹き出す。やっぱりケンシロウだ。でも小町さんのあの技は、北斗百製拳とは真逆のことを教えてくれた。 それはいたってシンプルな事実。長い進化の歴史の中、ここで確かにー。 俺は今、生きている。 ーーー 「でも、何かを始めるときにはそれが後から役に立つかどうかなんて、考えたことないですよ。ただ、心が動いたら、それだけでトライする理由になると思うんです」 ーーー すると海老川さんは、やわらかく笑った。 「社会って、なんでしょうね。権野さんにとって、会社が社会ですか」 胸に何か刺さったようで、わたしは心臓のあたりを手で押さえた。海老川さんは顎の先を少し窓に向ける。 「何かに属するって曖昧なもんです。同じ場所にいても、こんなふうに透明な板を挟んだだけでその向こうのことは自分とは関係ないような気持ちになりますよね。 この仕切りを外せば、とたんに当事者になるのに。見てるのも見られてるのも、同じことなのにね」 海老川さんは、わたしの顔をじっと見た。 「私はね、権野さん。人と人が関わるのならそれはすべて社会だと思うんです。接点を持つことによって起こる何かが、過去でも未来でも」接点を持つことによって起こる何かが、過去でも未来でも・・・・・。 ーーー 「小町さん、言ってたでしょう。十二個入りのハニードームを十個食べたとして、箱の中にある二つは『残りもの』なんでしょうかって。わたしはその答えがわかったみたいです」 箱を持ったまま、小町さんがわたしを見る。わたしは微笑んだ。 「箱の中にあるふたつは、ひとつめに食べたハニードームと何も違わない。どのハニードームも、等しく素晴らしい」そうだ。今ならよくわかる。 わたしが生まれた日と、ここに立っている今日、そしてこれから来るたくさんの明日。 どの日だって、一日の大切さになんの違いもない。 小町さんは満足そうに、にいーっと笑い、箱を抱えて椅子に座った。 ーーー あのとき、助手席で正雄さんの横顔を見ながら思ったの。解雇されて私は大きなものをなくしたような気になってたけど、べつに、何も失っていないじゃないって。 だって、私自身はそれまでと何も違わないもの。単に、それまでの会社から離れただけ。本当に、たったそれだけのことだったのよ。仕事で得られる喜びも、大切な人と過ごす幸せも、私次第でこれからもしっかりつかんでいけるものじゃないかなって。それで、これからはフリーでやっていこうって思えたの」依子はわたしのほうに顔を向け、にっこりと笑った。 ーーー 「難しいよ。覚えても覚えても、忘れてしまうね」わたしは笑う。 「でも何度も、ああそうかって思うのが楽しいから、いいんだ。ちょっと続けてみるよ」 役に立つか、モノになるか。これまでのわたしを邪魔していたのはそんな価値基準だったのかもしれない。でも、心が動くこと自体が大切なのだと思うと、やってみたいことはいくつもあった。

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    投稿日: 2024.12.30