Reader Store
イノセント・デイズ(新潮文庫)
イノセント・デイズ(新潮文庫)
早見和真/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

844件)
4.0
238
356
171
22
6
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死刑執行日に間に合わず、報われなかったように思えた。しかし、それはあくまで外から見た勝手な思いにすぎず、本人にとっては、ようやく待ち望んだ安らぎの瞬間だったのかもしれない。 人は「そういう育ちだから、こうなったのだろう」と決めつけたり、ネットの不確かな情報に影響されたりしがちだ。 先入観に惑わされずに人を信じることが、今の時代は一層難しく感じられる。

    0
    投稿日: 2025.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ある死刑囚の女性の話 過去の交際相手の家族をストーカーをし、放火し、嫁子供を殺害した。彼女の生い立ちから見えてくるのは育ちの悪さ。17歳の同じく育ちの良く無い無責任な母親から生まれて、養父には虐待をされ、犯罪を犯し少年院に入っていた過去も。そんなテレビからの情報からは、いかにもやりそう、なんて大体の人が思うような人物像ができあがる。 この本は今までに彼女に関わってきた人達が語る彼女。 そのには、テレビやネットから受けるような彼女の印象とはかなり違う物語がたくさん。 とても感動した。 読んでよかった。

    0
    投稿日: 2025.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    これだけ生きることに執着がないことに驚いた 極悪人かと思いきや、とても優しい性格が垣間見えてくる。その中でも殺人を犯しているから絶対に許しては行けない人と思って読みすすめたがが、真実が明かされると、田中幸乃が本当に優しい人で環境が悪かったが故によくない方に流れていってしまった人なのか心苦しく感じた。

    1
    投稿日: 2025.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2025.11.5読了 イノセントデイズを要約すると、純粋無垢な日々。 幸乃は誰よりも幸せな日々を望んでいたし、誰よりも平和な日々を望んでいた。 しかし、理子の身代わりになった辺りから、幸乃の幸せという概念が変わっていったのではないか? 強盗致傷の身代わりになって親友を守れたところで幸せになるわけがない。彼氏のDVを耐えることによって幸せになるわけがない。 しかし、幸乃は、それでも、その先に幸せがあると純粋な日々を過ごした結果、たどり着いたのが、自分が死ぬという、悲しい結末であったが…。やりきれない。 死刑執行日と新事実発覚日が同日になったことは、現代の司法への問いかけであったような気もする。

    1
    投稿日: 2025.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分を捨てた元恋人の家に放火し、妻と1歳の双子を殺めた田中幸乃。 死刑を宣告された彼女のこれまでの人生とは。 真実はあまりにも哀しく、残酷だった…

    19
    投稿日: 2025.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ギリギリ⭐︎4 ミステリー‥なのかな? 田中幸乃の生涯、まわりの友達の話 翔ちゃんや慎一郎くんが幸乃の無実を晴らそうと頑張っていたけど、結局は刑が執行されて死刑になっちゃった。 おばあさんの孫が犯人だけど、その孫の仲間たちは自首しないのかな。幸乃が可哀想なだけだった。

    2
    投稿日: 2025.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よくできた作品である。 が、やはり読んでて辛くなってくる。暗いのだ。 あらすじを知らずに買った私が悪いのだけど、年取るとこういうのは避けるようになる。 最後まで読めたのは作者の達者さであろう。 この方の別の小説も挑戦したい。

    2
    投稿日: 2025.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    物事は表裏一体というが それは人物にも当てはまるものであって 誰かの幸せは誰かにとっての不幸せであることを 強く考えさせられた。 イノセントには無罪の他にも純粋や無垢と言った 意味があるそうで 誰かに必要とされたいというたった一つの願い 嫌われることが極端に怖いという感情を 終始前面に押し出している様から 幸乃は死を望みつつも節々に生を捨てられない 純粋さを感じ、 凶悪犯罪者と揶揄される存在ではなく いたって普通の女の子だと感じた。 この手の本を読むとき、 どんな事件にもその裏に生活の背景や事情があって メディアの情報に踊らされちゃいけないんだけど そこまで深掘りするほどの情熱はなくて そういった時?にどう自分で判断したらいいんだろうってすごく考えちゃう節がある

    8
    投稿日: 2025.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ほぼ自殺。そう考えるとすこし腑に落ちる。 だからこそ死んではいけなかったとやっぱり思ってしまう。 慎ちゃんが間に合っていたら、というタラレバを考えてしまう。それでも死刑執行を望むのだろうか。 そして幸乃に言いたい。幸乃は見捨てられてきたんじゃない。幸乃が幸せになるために、幸乃が見捨てていい相手だったのだと。 優しさにつけこみ、利用するだけ利用し、都合が悪くなると捨てる。幸乃の周りが、人としてクズだっただけ。 そんなクズに気付けず、縋ってしまう幸乃の生い立ちが不幸なだけだ。 幸乃にとっても全然ハッピーエンドじゃない。 クズに縋らずに済む人生を手に入れることが必要だったのに。 翔のおじいちゃんはヒカルが事故で亡くなった時、手を差し伸べられなかったのか?など、また余計なタラレバを考えてしまう。 そこは繋がりがなかったのか?? 続きが気になってサクサク読めたけど、色々としんどかった…

    1
    投稿日: 2025.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。が、その面白さを伝えようとネタバレする愚は犯したくないので、何とも歯痒い。裁判官の判決文を引いた各章のタイトルも非常に綿密に構成されているが…いや、それすらもネタバレか。誰かに必要とされたいと願い、そして裏切られ続けてきた女性の生涯を描いた物語。

    13
    投稿日: 2025.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本の主人公や登場人物について語ろうとするとき、私自身もたちまちこの本の中に組み込まれてしまう。客観的、俯瞰的な立場からの発言を許してくれない。 面白かった。

    1
    投稿日: 2025.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    多くの読者にとっての「バッドエンド」が、幸乃にとっての「ハッピーエンド」で、かつそのハッピーエンドが「死」であることに何とも言えない気持ちになった。 様々な場面で、現在社会の縮図を見たような思いがした。 人間は基本的に利己的であるというところ。 優しすぎる人がしんどい思いをするところ。 メディアは都合の良いように書き、人々がそれを良いように解釈するところ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです」 そして幸乃は微笑みながら、ゆっくりと私から視線を逸らした。 「それは何年もここで堪え忍ぶことより、死ぬことよりずっと恐いことなんです」そう繰り返す彼女は、驚くほどキレイだった。いつか誰かに最期の瞬間を尋ねられたら、このことを伝えよう。願いを叶えようとした幸乃は間違いなく美しかった

    0
    投稿日: 2025.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死刑判決をされた女性の刑執行日までのお話 プロローグとして宣告される裁判の主文をなぞりながら、彼女の人生を振り返る。 幼少期に両親が離婚、再婚。 義父から暴力をうけ、 水商売をする祖母に引き取られる。 学生時代は窃盗・致傷で施設に入り、 大人になってから今回の死刑判決につながる 元恋人宅への放火を行う。 この放火によって元恋人の妻と1歳の双子が命を落とす。 いかにも「凶悪犯罪者」らしい経歴を持つ彼女は死刑執行前に何を思うのか。 人は1人では決して生きていけないのだと、人生の痕跡は必ず誰かの元に残るのだと感じました。 街ゆく人たちは皆自分と同じくそれなりの人生を“普通に”生きていると思いこんでいましたが、 一つ何かきっかけがあれば、 例えば雨が降ったら、人生が変わってしまうこともあるのだと怖くもなりました。

    1
    投稿日: 2025.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    誰かが必要としてくれてるけど、1人だと思いそれに気づかないでしんだほうがいいと思ってる主人公がつらい。 最後は全然ハッピーエンドじゃなく、こういうことで冤罪もうまれるんだなと思った。 スッキリはしない小説

    0
    投稿日: 2025.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    電車でこの本を読んでる時に隣に座ってたおばさま達が死にたいなら他人を巻き込んで死なないで自分1人で死ねばいいのにね 戦争経験した私たちより命の重みがどうのこうの喋っててこの本を読了するまでは全く同意見だったが、この本に書いてあった死にたいけど一人で死ぬ勇気はない的なの見てはぁーそんな人間もいるのかと思わされた この終わり方好き田中幸乃視点はハッピーエンドだけどそれ以外からはバットエンドで読者は基本それ以外の視点で物語を読み進めてそうだし面白い仕掛けだなと思った 慎一が翔にキレてる所腹が立った。 俺は俺のやり方でとかいつタイムリミットが来るかもわからない状況でそんな事に拘る人間性が傲慢過ぎて気持ちが悪かった

    0
    投稿日: 2025.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何も知らずに読んだ方が良い。 ただただ1人の女性が裏切りにあって転落していく人生、そのそばにいた人たちの述懐。そのような流れでストーリー語られて行き、暗い気持ちになっていく。そうして第一部が終わるのだが、第二部が始まると、突如違った切り口で物語が語られ始める…。 第二部の後半からクライマックスにかけては、行ったことのない街の情景や人々の表情が目に浮かび、ものすごい速さでストーリーが展開していく。 とても良い本だと思います。読んで良かった。

    1
    投稿日: 2025.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この作家は家族を描く 特に,家族の気持ち悪い面を描く 今作 最後 壮大なクライマックスの可能性も予測したが なんとも 悲しく終わってしまった 家族の絆からは逃れられない 呪詛 業 単なる毒親では片付けられない

    0
    投稿日: 2025.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1人の死刑囚の少女の歴史をその時代に色濃く関わった人物の視点から語られる形で進んでいく。 語られる少女の性格からは想像が出来ない死刑囚という現実。なぜ少女は死刑囚になったのか。 読み進めるうちに読者もこの世界で少女の歴史を語る1人になるかのような没入感を感じられた。

    0
    投稿日: 2025.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    救いがないと思ったけど、幸乃の状況だったら、あの結果が一番の救いで、自分の望がやっと叶ったんだと思った。つらい状況の時に救いの手を差し伸べてくれるわけでもないのに、「生きろ」も「救いたい」もただの暴力でしかない。

    0
    投稿日: 2025.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とても重い話で、幸乃の薄幸な人生を読み進める事が辛く感じた。 でも、生まれながらにツイていないことが重なり、こういうことって誰にでも起こりうる事で(私も生まれながらにしてツイていない)幸乃の姿は自分自身とも重なった。 だからこそ、辛く苦しく感じたのかもしれない。 幸乃に生きて欲しかった。 どうしても。 だけど、私も物語の後半まで、 『幸乃が犯人であること』を信じて疑わなかった。 人が人を思い込むということはとても恐ろしいことなんだと思った。 弁護士の翔は一体何をしたかったの?中途半端な使命感はやっぱり所詮は金持ちのボンボン?←これも私の思い込みだよね。 慎一はまたしばらく自分を責めてしまうかもしれないけれど、もう中学生の時の彼ではない。きっと立ち直って立派に生きてくれると信じている。

    8
    投稿日: 2025.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    出てくる人間みんな身勝手だ、田中幸乃も含めて 田中幸乃の人生を概観すると、父・美智子・理子・敬介と彼女を一度は必要してくれた存在に幾度となく捨てられ続けた。辛いなどという平凡な言葉では言い尽くせないだろう。 本当にみんな身勝手だと思う。子どもを育てたいと思って産んだ母ヒカルも、孫が生まれて生じた気持ちの揺らぎから堕胎をすぐに進めなかった産婦人科医も、幸乃を殴って暴言を吐いた父も、幸乃を引き取るだけ引き取ってネグレクト気味の美智子も、自分の罪を肩代わりさせた理子も、幸乃を依存させるだけさせて都合が悪くなったら別れた敬介も、そして自分の正義感で突っ走った翔も、自分の罪を一向に謝罪しなかった慎一も、みんな身勝手だ。 必要としてくれる存在に捨てられる経験を重ねる中で、最初はその相手に依存気味だったのが、最後にはもう必要とされたくないと自暴自棄になっていった。 「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです」 p.445の台詞がそれを物語っている。 そして最後には自ら殺人犯の身代わりとなって、死刑を受け入れた。これは読者にとっては悲劇のストーリーである。 しかし他方で、私は真犯人の身代わりとなって死刑を受け入れたことはせめてもの救いと思う。 自殺するなというのは聡から言われた言葉で、ある種呪いでもある。けど幸乃は生きていくのも精一杯な状態でいた。そんな彼女にとって、誰かが殺してくれるのは救済であった。彼女は自力で救済を選んだ。 そう考えれば、真犯人に代わって死にに行くのは、もしかしたら幸乃が死ぬ前に最後にできた身勝手かもしれない。最後の最後に(それが本書の結末のような結果であれ)身勝手を貫けて良かったと賞賛して筆を置きたい。

    8
    投稿日: 2025.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の幸乃と雪穂、章毎に他者視点で進むストーリー、この作品を読んでいると白夜行がチラついてくる ボタンの掛け違いが生んだ悲劇のように感じていたが、辻村深月のあとがきを読み理解が深まった気がする

    0
    投稿日: 2025.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    幸乃が犯人では無いことに驚き、けど救われない(幸乃は望んだとはいえ)結末に、なんとも言えない読了感。染井為人の「正体」を読んだ後の感覚に近い。

    1
    投稿日: 2025.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    7割ほど読み進めるまで、田中幸乃は結局嫉妬に狂って放火し無実の3人を殺害した凶悪犯なのだと信じて疑わなかった。 様々な視点から田中幸乃という人間が浮き彫りになっていくにつれ違和感を感じ始めた。世論が彼女を犯人と糾弾し続ける中、親しい友人達は何故彼女を信じ続けられるのか。支援し続けられるのか。 幸乃が釈放される結末を望みながらも、この作品におけるハッピーエンドは死刑が執行されることなのだろうとを感じ、どんな結末を迎えるのだろうかとページをめくる手が止まらなかった。 これほどまでの死への執着を見せる幸乃の生への絶望は計り知れない。 この作品で救われたのは幸乃だけだと思う。

    1
    投稿日: 2025.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    救いのない話だったな。子どもって無力だ…そして人生転がり落ちるときは本当に転がっていっちゃうんだな…思考回路も…ただただユキの自殺に至るまでの話じゃん。ユキは良かったかもしれないけど周りの人はやり切れないなぁ

    1
    投稿日: 2025.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公はなぜここまで沈黙を突き通し、自ら死に向かうのか。理解できないが、自分が理解出来ない思考を持つ人が当たり前にいることを、フィクションながら突きつけてくる一冊。 その真因は、生まれ育った環境にある。自ら子どもを育てる親として、環境の大切さを再認識した。

    0
    投稿日: 2025.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今ひとつ、主役の姿がハッキリと浮かんでこない。いや、外形的なものや薄い表面は浮かんでくるのだが、心の奥底を描いているようで、描ききれてはいないのでは? もしくは、描こうとしている心の深部の設定が荒唐無稽か。

    15
    投稿日: 2025.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『生きたいというかすかな衝動を、死にたいという強い願いで封じ込めた(p449)』 優しい人が救われないのは辛い でも、田中幸乃にとっては無罪と証明される事が救いじゃない、という点で本当に救いがない

    2
    投稿日: 2025.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/9/12再読了 巧みな構成が描き出す、主人公・田中幸乃の孤独 この物語は、一人の語り手ではなく、主人公・幸乃と関わった複数人の視点から彼女の人生を多角的に描き出している。この巧みな構成によって、なぜ幸乃が極度に孤独で、執拗なまでに愛を求め、自分を必要としてくれる相手に全てを捧げるような性格になってしまったのかが、読者に痛いほど伝わってくる。 彼女の人生は、束の間の幸せを掴んだかと思うと、運命のいたずらや周囲の環境によって無慈悲に不幸のどん底へ突き落とされることの繰り返しだった。その激しい波に心を壊された幸乃は、やがて差し伸べられる新たな幸せさえも拒絶するようになってしまう。 読後感を支配する、救いのない結末への衝撃 一度読んだことを忘れていたほどだったが、再読すると物語に強く引き込まれ、「幸乃が救われてほしい」と切に願いながらページをめくった。特に、慎一が真相を突き止めてくれるのではないかという希望を抱いていた。 しかし、その期待はラストで裏切られることになる。その結末がもたらす衝撃は大きく、やりきれない気持ちにさせられた。最後の最後、自らの意思で発作を抑え、死を選びとろうとする幸乃の姿は、彼女の壮絶な覚悟を感じさせ、強く印象に残る場面だった。

    2
    投稿日: 2025.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田中幸乃の歩んだ壮絶な人生を肌で感じながらの読了。 こんなに胸を締め付けられ、そして涙が溢れてきた小説は久しぶりでした。 読了の勢いで、巻末の辻村深月さんの解説を読むと、さらに涙が… “彼女にとっての救いとはー?” その一点に集中すればするほど、さらに深く胸を抉られる…そんな作品でした。 未読の方には心からオススメしたい作品です。 (読み始め:2025/9/8 読了:2025/9/12)

    35
    投稿日: 2025.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなにも心が深く動かされることになるとは思わなかった。田中幸乃という死刑囚の過去を知るに連れ、私の心はひどく動揺した。幼少期の家族との暖かい日々の事を思い返すたびに、著者がイノセントデイズとこの小説を名付けた意味を自分なりに解釈した。誰にもイノセントデイズがあり、ほんの少しのボタンのかけ違えで純粋さは失われる。でも、田中幸乃は最後の瞬間まで、純粋そのものだった。純粋すぎるが故に彼女は自分が愛されていること、必要とされていることに気づかない。 田中幸乃が最後に見せた死への執念はこの先忘れられない場面になったと同時に、街中で見かける子供達の無邪気な笑顔が多くの愛でこの先も包まれる事を願ってやまない。

    4
    投稿日: 2025.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    彼女のような人が苦しみ、その他諸々の人が平然と暮らすのがリアル。リアルなのが、またなんとも残酷。 救いがない、というけど、彼女にとってはこれが救いなのでは。 簡単に死にたいとか口に出すな、と言うけども、そうさせたのは、誰ですか。

    3
    投稿日: 2025.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お、重、、、。あんまり深く考えずに図書館で手に取ったけど、エピローグの時点で顔をしかめながら読んでいた。朝から飲み始めて、ずっと顔を顰めつつ、でもどうなるのかが気になって、結局その日のうちに読み終えてしまった。久しぶりに重い話を読んだ。絶対にそこから出します、という一文に一瞬光を見たけど、そんな綺麗ごとではなかったね。こういう話を読むたびに、自分は愛されてここに生きてるんだなあと実感する。

    1
    投稿日: 2025.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者、早見和真さん(1977~)さんの作品、ブクログ登録は2冊目になります。 で、本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。日本推理作家協会賞受賞。 ---引用終了 1冊の本を通読することは少ないのですが、本作は、通読しました(;^_^A 中々の力作と思います。

    78
    投稿日: 2025.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読後心に穴が空いたかのようにしばらく何も考えられなくなるくらい衝撃を受けた作品。 田中幸乃という一人の女性の人生を彼女に関わった人々から追体験していく形式で物語は進む。 読み進めていくうちに世間から認知されている彼女の凶悪な過去は真実ではないことがわかる。だが世間一般にそれが知られることはなく彼女は死刑執行されてしまい読者の心を痛めつける。 人との繋がりの光と闇を両面描いており、人間関係は必ずしも自分を救ってくれるものではないと認識させられた。またメディアで語られるもの全てが事実ではなく物事を多面的に捉える必要性を強く実感させられた。 『イノセント•デイズ』自分にとって本当に最高の一冊に出会えてよかった! 辻村深月さんの解説は是非読んでほしいです!

    2
    投稿日: 2025.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分勝手に決めつけることの怖さを感じた。 話の中の歪な友情関係には辟易した。中盤は特にどいつもこいつもひどい人ばっかり…と思ってしまった。慎一目線の翔に嫌気が差す気持ちも伝わってきた、自分が慎一に近しいからかもしれないけど。自分は、翔は幸乃のために助けるとは物語中でも言っていたが、自分が気持ちよくなるためっていうのが透けてみえた気がした。 物語の一般論としては、バッドエンドでの完結の話だと思う。ただ、幸乃にとってはハッピーエンドだろう。死ぬために発作を出さないように必死になる最後が印象的だった。もどかしい… 店長がバカすぎてを描かれた人とは考えられないお話だった。ギャップがすごい。

    1
    投稿日: 2025.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    優しくて無垢な雪乃に報われてほしいと感じたが、本人はそれを望まない、誰からも必要とされないし捨てられるくらいなら死にたいと思っていた時に冤罪で死刑を受け入れる。感情が昂ると失神してしまう病気があり、心神喪失の状態にあるときは死刑執行を一旦見送るという刑事控訴法があるそうで、無罪であると気付いていた女性刑務官は生かそうとするが「彼女が死ぬために生きようとする姿を、この目に焼き付けなければならなかった。」という一文に田中雪乃の意志の強さを感じた。

    2
    投稿日: 2025.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一気に読んだ。凄まじい。 自身の感想がどう表していいかわからなくなった。 解説の辻村深月さんの感想を読んで納得し心を落ち着かせれた。この物語はヤバい。の一言。

    4
    投稿日: 2025.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一回読むだけじゃ消化できない。 田中幸乃は純粋に幸せを願う…その幸せが迷惑をかけずに死ぬこと。それは、誰かが人生を賭けるほど奮い立たせるもので、それぞれ方向性は違えど幸乃の幸せを願うものだった。 繰り返されるボタンのかけ違いがこの結末を向かえたと思うと、事実ってなんなんだろうと感じた。 辻村深月さんの解説を読んで… 興奮すると気絶してしまう病気と幸乃本人の他人を尊重しすぎる性格が、結果的に幸乃自身の人生に無責任な行動をとらせていた。しかし最後のシーンでは、幸乃がふんばり病気に抵抗したことで、自分の選択に責任をとった。この覚悟に圧倒されたんだと分かりました。 結末を知りモヤモヤする人は、ぜひ辻村さんの解説を読んでみてください。

    3
    投稿日: 2025.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    テーマが死刑囚である点で染井為人さんの「正体」を連想したが、「正体」が持つ「希望」とは対照的に、本書は「絶望」こそが物語全体を覆っており、性質が全く異なる傑作に感じた。そして、辻村深月さんの解説で、解釈が180°変わった。

    1
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    衝撃的なラストは3日寝込むと帯に書いてあったので気になるけどなかなか読むことができず、ようやく手に取りました。最初から読み応えあり、2日で読了しました。ジェットコースターに乗る気分で身構えて読みました。確かに衝撃的でした、、、 とても考えさせられるお話でした。

    2
    投稿日: 2025.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何とも言えない読後感でした。 生への執着、死への執着。 それぞれが入り混じった世界。 そしてあまりにも哀しい真実。 そしてあまりにも哀しい孤独感。 衝撃的な一冊でした。

    34
    投稿日: 2025.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここ最近で最も衝撃を受けた本。悲しいだけとか暗すぎるとかすっきりしないから嫌とか、そういう感想になってしまうかもしれないが、そう単純な物語ではなく、一言で言い表せない複雑な面があると思う。ちょっとすごいよ、これ。

    4
    投稿日: 2025.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分も序盤と終盤で幸乃に対する考えが変わってしまった一人。物事を一方的な見方のみで判断するのは良くないよなと思いつつも、この作品のように奥の奥にしまわれてしまった真実・見方をすくいだすのは難しいよな、、、と思ったり。

    3
    投稿日: 2025.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    繊細で、優しくて、無垢な心は悪意に蝕まれて道を誤っていくのではないでしょうか。 きっと周りの環境や人間が、純粋無垢な彼女を平等に尊重しあって生きていけたら素敵な人との幸せな未来に期待を持つ人間になっていたかもしれないのに。 周りの形がくずれていくことで純粋な心はいいように扱われて、それが正しいと錯覚した歪んだ思いになっていく禍々しさを感じました。 きっと、古本屋の事件だって後からでも犯人は違ったと名乗り出ていれば一緒に乗り越えたはずなのに、自分の保身のためにそれぞれが彼女の身代わりになるという優しさに頼ってしまった。 死刑の直前に、延長しないために倒れないように抗う姿がありました。解説では初めて彼女が死ぬために生きる輪郭を作ったとありましたが、慎ちゃんへ会いたかった後悔はあったのではと思います。 でも倒れて延長してしまったらもう取り返しのつかない気づきを無理やり死刑執行に持っていったようにも思えます。 同僚がすごくオススメしてくれたので読めて良かったです。

    5
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    個人的には最後の最後で自分なりの一縷の希望を求めてましたが、考えさせられる壮絶な最後でした。でもこれが幸乃が望んでいた最後なのかもしれません。

    1
    投稿日: 2025.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田中幸乃の人生はなんだったんだろうとつい考えてしまう 最後の終わり方を希望と捉えていいのかものすごく迷った 彼女を助けようとしてくれてる人はいたがみな何か足りなかったりとほんとうに彼女の味方はいたのかなど色々悶々と考えてしまった

    1
    投稿日: 2025.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読了後、 うわぁ……まじか…って声が出た。(心の) 久しぶりに読み応えのあるミステリー、夜更かしして一気読み。 相手の心を想像すること、と翔の父が言葉をかけるところがとても心に残った。真偽不明の情報や、勝手な印象で物事を捉えがちだし、無意識の決めつけがこわい。中学時代の友情や、恋人との生活に、疑問と怒りが湧いてくるけど、幸乃がしてきた選択しかあの時にはなかったのだと思った。緻密で細かい設定にのめりこんだ。衝撃すぎるけど説明できないこの感情を冒頭の言葉にすべて集約。

    12
    投稿日: 2025.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    だただ辛い。 だが読みやすく、ページを捲る手が止まらない。 ヒカルが事故にあわなければ 父親が手をあげなければ 万引きの身代わりにならなければ 敬介と出会わなければ 敬介がネット振込だけしていれば 八田に電話がつながっていれば どこにでもある出来事は表裏一体なんだ。 自分の人生を振り返った時にそれぞれの場面で悪い方にばかり転んでいたらきっと自分もたどり着くのは「死」だったんだと思う。 いつもなら眠るように気を失っていた幸乃も、明確な「死にたい」という願望で持病に勝つ描写が一番辛かった。 でも幸乃にとってはハッピーエンドなのかな? 見る人によっては救いがないと思うかもしれないが、いつかまた読み直そうと思う。

    2
    投稿日: 2025.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を読んで受けた今の気持ちと衝撃をどうにか残しておきたいと思うが、表現しきれない。 活字でこれだけ心動かされる本ってすごい

    1
    投稿日: 2025.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    元恋人の家を放火し妻と双子の子供を殺害した罪で死刑判決となった女。女を必要とする人間に利用され、死にたいが死ねない人生だった。 死に抗わなかった女が、最後の刑務官の言葉で生きたいと気持ちが越える瞬間の描写が締め付けられる。

    0
    投稿日: 2025.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田中幸乃死刑囚の話。色々な視点から彼女を見て読み切った時、切なさとやりきれなさに押しつぶされた。あとちょっと、何かがズレていれば彼女はこんなことにならなかったのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2025.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    救いのない孤独だった。 ほんのわずか彼女の心が温かくなったとしても 彼女は裏切られ、傷つけられた歴史が それを圧し潰す。 あまりにも辛い話だった。 でも、冤罪の中にはこんな救いのないストーリーがあるのかもしれない。 「イノセント」という言葉には、「無実の」の他に「純粋な」とか「無垢の」という意味があることを知った。 田中幸乃のイノセントな魂とイノセントな命は、桜とともに散っていった。残念。

    101
    投稿日: 2025.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    連続放火殺人を起こし、死刑囚となった女性の物語。女性は私生児(婚姻関係のない男女の子供)として生まれ、母はホステス、養父からは虐待を受け、母の死後は強盗致傷事件を起こし、少年院に入れられる。その後はまっとうな人生を歩むが、彼氏から別れを告げられた後、彼氏のストーカーとなる。その後、彼氏の妻、子供に対して放火殺人事件を起こす。しかし、幸乃の過去を読み進めるうちに、幸乃が心優しく、他人のために尽くすことができるただの気弱な少女であることが明らかとなる。 読んでいて心が苦しくなった。幸乃には救われてほしかった。どこかで、救いの手が差し伸べられて入れば、幸乃の人生は大きく変わったと思う。読み進めるほど、事件の真相が気になると同時に、本当に彼女が事件を起こしたのか、どこかで彼女が救われることはないのかという思いが強くなった。放火を起こした犯人の祖母は許せん。息子が死んだならはよ真実を公表しろよと思った。どうにかして、彼女には生きて報われてほしいと思ったが、辻村深月さんの解説では、「初めて自らの意思を見せ、死のうとしている彼女に対し、生きてほしいと望む気持ちは傲慢ではないだろうか」とあり、自らの考えは当事者の気持ちを配慮しない安直なものだったと思った。それでも、やっぱり彼女にはどこかで幸せになって欲しいという思いは尽きない。

    1
    投稿日: 2025.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田中幸乃の人生をずっと俯瞰してた。 色んな人の目線で、 色んな角度から、 彼女の人生を辿り、 田中幸乃とは誰なのかを真剣に考えた。。 きっとどこかで彼女の名前にも入っている 「幸せ」が、彼女にとっての「幸せ」が、 どこかで訪れるって思ってた。 結果、これも幸せなのかもしれないし、 この幸せか不幸せかとかを考えること自体、 辻村さんの解説にあるように複雑なものであると ここらから感じられる作品だった。 文体も読みやすく、情景もイメージしやすいので 読まれる皆さんも是非、 田中幸乃の味方でいて欲しい。 死にたいと心底思い続けた田中幸乃。 登場人物や読者、みんな貴女を赦してるんだよ。 みんな味方だよって、幸乃に伝えたい。

    1
    投稿日: 2025.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった後もしばらく心がざわついて仕方がなかった。 こんなにも心を揺さぶられる作品は久しぶりだし、ここまで不幸な話を読むのも久しぶりだった。 結局、幸乃を救うとはどういうことだったんだろう。幸乃を救いたい、と思いながら読んでいても、何が正しい行動なのかわからないのがもどかしく、そもそも救いたいなどと思うことが傲慢なのではという思いも湧き上がってきたり、特に後半はとにかく感情揺さぶられっぱなしだった。 それでも幸乃は最後の最後、自らの望み通りになるよう、「根性を見せた」のだと思う。ただ一人、自分の心をこじ開けてくれた敬介の言葉を最期に思い出したのか、どうか。

    1
    投稿日: 2025.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    元恋人の家に放火し、妻と双子を殺害した罪で死刑を宣告された幸乃。 彼女はなぜ、犯罪に至ったのか。 幸乃に関わった人達の視点で彼女の過去があらわになっていく。 エンディングも含めて完璧なストーリーだった。 自己保身のために相手に犠牲を負わせる弱さ。 その罪悪感から逃れるための、沈黙。 相手のために見えて、自分の為に行われる正義。 一面からの情報を断片的に見ただけで、相手を「こういう人」と決めつける愚かさ。 人間の弱さや汚さが描かれる中、相手に合わせて生きてきた幸乃が最後に見せた死への強い意志が、とても強く印象に残った。

    1
    投稿日: 2025.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死刑囚、田中幸乃の人生。 読み進めていくと、びっくりするほど死刑囚という言葉と掛け離れている幸乃の人柄、人生……。 って感想を書く自分も、死刑囚という言葉に固定のイメージを持ってしまっているなと思う。 人の一部分だけを見て、こういう人だと決めつけてはならない。当事者にしか分からないことがたくさんある。 生きていてほしい、そう思うのも傲慢なのだろうか。本人の意思も知らないくせに。 とにかく心が揺さぶられる作品でした。言葉では言い表せない。定期的に読み返したい。

    2
    投稿日: 2025.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    報われない人生、最後だけは自分の思う通りになれたのか…? 幸乃という名前でなかったら、また違う人生だったのかな… 有名人の自死のニュースを見る度に 誰かが助けられたのでは…と思って勝手に心乱してしまうことが度々あるのだけど、 みんなこういうことだったのかな、と思わせてしまうような内容でした。

    13
    投稿日: 2025.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいて辛かった。辛すぎて一気読み出来ず何日かかけて読んだ分ずっと辛かった。こういう人って日本のどこかにいるんだと思う。周りが浅はかすぎる。

    4
    投稿日: 2025.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    社会派の重めの小説は、好きなので展開が気になり前半は、どんどん読めました。途中から、田中幸乃は、犯人ではないのでは?と思いながら読み進めましたが、なんか期待を裏切る展開で結局死刑になったしまったのが残念です。無実が世間に知られて幸せになってほしかったです。モヤモヤする終わり方でした。

    1
    投稿日: 2025.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死刑を宣告された田中幸乃。凶行の裏側を彼女の30年の人生に関わった人たちが追想し、やがて辿り着いた真実。どっちが哀しい結末になるのか、わからないけど。

    0
    投稿日: 2025.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幸乃の幸せはどこにあるのかと考えさせられるばかりでした。誰かが支えになって勇気を持てていたら変わっていたのか?彼女は最後まで純粋でした。

    1
    投稿日: 2025.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2回目読みました!また一気に読んでしまった。 中盤からは、間に合ってほしいという思いからどんどん読むのが早くなった。なんとも言えない気持ちになるけど、心が揺さぶられる小説。

    2
    投稿日: 2025.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人生って長くて、 人には色々な面や事情があって、 ほんとにその人のことを全部理解することなんて無理で。 人生の部分部分で関わった人たちが見ていた部分も、その人のほんの一部に過ぎなくて。 だからこそ、その時の勢いなんかで都合よくその人を利用出来てしまう人もいて。 でもそういうことをされてきた事実は、確実にその後の人生とか人格形成に影響を与えている。 そんなことをほわーっと感じた本だった。

    22
    投稿日: 2025.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死刑を宣告された女性の人生が報われなくて、とにかく辛かった。 最後で真実が明らかになって、さらに辛い展開になるけど、でも、彼女は本当に報われなかったのかな。とも思えた凄まじい作品だった。

    2
    投稿日: 2025.04.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    佐々木くんなんであの時冤罪の凄腕弁護士の申し出を、、、と思ったけど、それをしてたら老婆の自白は無かったと思うので結果こうなってしまったのだな、、、雪乃は本当に無垢過ぎて人の悪意に利用された人生で読み手も護りたくなる存在だった。

    2
    投稿日: 2025.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ニュースや噂を鵜呑みにしない。 どんな人にも良い面、悪い面ある。 実在する人の不幸をエンタメにする人間にはならないようにと改めて誓える作品。

    0
    投稿日: 2025.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    先が読みたくてページを捲る手が止まらないのは久々かも。 死刑囚の女性に対する、これまで関わった人たちの回想や真実を読む度に切ないんだけど、ただ辛いとか悲しいというわけではなく… 正に強く心を揺さぶられたと言う感じ。 無罪であることが認められてほしい! 死刑執行を止めてほしい! と思いながら読みましたが、 最後の最後で、幸乃が望んだのなら、 それでよかったのかもしれないと思わされました。 (と、思わせる筆力が素晴らしい) ただ… 残された人たち、 真実を知る人たち、 幸乃に許して欲しかった人たち、 幸乃を必要としていた人たち… その無念な思いを想像するとほんとに切ない。 でも、わすれられない一冊になりました。

    5
    投稿日: 2025.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の方を読んで はいはい。 死刑が確定したけど、友人たちが頑張って証拠を集めてギリギリで死刑執行回避するパターンのやつね。 わかります。 と思ってたら死刑執行されたわ。 つらぁ。。。 けど、幸乃の立場からすると死刑になることがバッドエンドじゃなくてハッピーエンドだったのかなと思う。 死刑を回避した後の人生が本当に幸せだったのかなんて分からないしね。 とはいえ、慎一はやり切れんよなぁ。。。 死刑執行を知った時の慎一の気持ちを想うと本当辛い。。。 なんとかならんかったんかなぁ。どこで間違えたんやぁ!!! ちくしょーーー!!! この本読んでの教訓  「人を見た目で判断したらいけない」(小並感)

    1
    投稿日: 2025.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです。それは何年もここで耐え忍ぶことより死ぬことよりもずっと恐いことなんです」 田中 幸乃のように人生に絶望し、死にたがっている人を目の前にして私は何ができるのだろうか? 彼女はいろんな人に「あなたが必要」と言われ、それを受け入れ、自分が不利な立場になることが分かっていたのに罪まで被った。私には全く想像のできない幸乃の世界で理解に苦しみ、そしてまだ中学生という若さの頃から「自分はいなくなった方がいい」などと人生を諦めていたのだろうか?と思うとやるせない気持ちになりました。 祖母に引き取られてからはまるで坂道を転がるように転落していく彼女の人生。彼女は自分の人生に一体何を求め、何に喜びを見出していたのだろう?それとも人生を楽しむことすら望んではいけないと自分を制していたのだろうか? 例え翔や慎一が幸乃の死刑判決を覆したとしても、その後の彼女に生きる気力は残っていたのだろうか? 彼女に想像力や選択することの自由があることを知っていたら彼女の人生はもっと違うものになっていたのだろうか? どうにももって行き場のない気持ちが読了後にも後を引いています。 7章に分けて幸乃の歩んだ人生が出生時からそれぞれに描かれており、半分を過ぎたぐらいから一気に読み進めました。

    1
    投稿日: 2025.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    元交際相手の妻と双子の子供を焼き殺した罪で 死刑判決を受けた女、田中幸乃。 何故この女がそうなってしまったのかを 幼少期から説明しながらストーリーが展開していく。 そこには複雑に絡み合った真実が…的なストーリー。 生々しい描写や胸を打つ展開は確かに見事だった。 序盤から中盤にかけては食い入る様にストーリーを 追いかけていた。 しかし終盤の失速というか物足りなさは 正直感じた。 辻村深月のあと書きは読むべき。 読む人によってはとても刺さるだろうが 自分にはもうワンパンチ欲しかった。

    0
    投稿日: 2025.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公が宿命と、運命に抗うことなく、自らを必要としている相手に身を捧げ、若くして疲れ切ったその気持ちには共感出来る。 彼女の一貫した態度は、真実を知り得る者に拭いきれない記憶となって残るはず。

    2
    投稿日: 2025.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    早見和真さんの作品を読みたくて手に取った1冊。 読み進めるにつれて明らかになっていく真相。 死刑となった女性の願い。 この物語の結末は誰のためのものなのかを考えさせられた1冊でした。 面白かったです。

    1
    投稿日: 2025.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    元恋人の妻、子供を放火によって殺した女性。死刑判決が決まっており、死刑執行の場面から物語は始まる。 だが、女性の過ごしてきた人生と、関わった人々の証言がとてもじゃないが、殺人と結びつかない。 この事件の真実とは。なぜ取り乱すことなく、死刑を受け入れることが出来たのか。全てを知り、読者は終盤になるにつれ、1つの願いを抱くが…。 死ぬために生きることを選んだ ↑この言葉が印象に残る1冊。

    1
    投稿日: 2025.03.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    他作品とはとんでもなく 温度感が違う作品でびっくりした。 「生きたい」と少しでも願ってくれていれば、 希望を持ってくれていれば、 結末は変わったのかな。

    2
    投稿日: 2025.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    怨恨からの放火殺人という凶悪犯罪を犯した田中幸乃。マスコミが報じ、裁判でも言及されたのは、その凶悪犯罪者として相応しい生い立ちと人物像だった。 しかし彼女は本当にそんな人物なのか‥。 幼い頃から逮捕されるまでの、実際の幸乃を知る人々が懺悔とともに振り返る。 作り上げられた人物像と実態との乖離を丁寧に紐解く過程で語られる真実。 事件の真相はもとより、最後の最後まで分からない展開に胸が締め付けられる。 これで良かったのか。これしかなかったのか。 辻村深月氏の解説を読んでもなお、考えてしまう。

    1
    投稿日: 2025.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本はすごい。 たった今読み終わったところで、衝撃がとても強い。 田中雪乃という死刑囚の人生の話。 元恋人の妻と子供2人を家を放火して殺した。 この雪乃という人物はどんな人か、どんな人生を送ってどういう気持ちで放火したのか? またこの本の最後はどうなるのか、本当にたくさんの気持ちが読んでいると湧き上がってきて、最後は頑張れなのか、頑張るな、なのかよくわから無いきもちになる。 最後の辻村深月さんの解説も是非読んで欲しい。

    1
    投稿日: 2025.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後は祈るような気持ちで読み進めていた。 読者と主人公の思うハッピーエンドが真逆なところがなんとも複雑な気持ちになる本です。

    2
    投稿日: 2025.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み終わった後、あとがきまで全て読んで、最後の最後の1ページまで目を通し、本を閉じた後、泣きました。押さえていたものが溢れ出たように。私も主人公幸乃の行く末を必死に見守ろうと読んでいました。暗くて苦しい話しかとはじめ思いましたが、そうじゃなかった。

    2
    投稿日: 2025.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    間違いを犯してしまうことは誰にでもあるけれど、償う事を躊躇っているとまた新しい罪を重ねてしまうのだということがとてもよく現れてたと思う。誰か一人でも彼女に手を差し伸べることができたら、と思うともどかしさを感じた。 解説の辻村さんが、「名付けられない感情や事柄を時に描くのが小説であり、物語である」と書いていたことがすごく腑に落ちていて、この物語を指すに相応しい言葉だと思った。救われて欲しい反面、何が彼女にとっての救いなのか分からなくなった。ただこの物語の結末を眺めることしか出来なくなり、手が止められなくなった。すごく自分の感情が揺さぶられた分、読み終わったあとに残る満足感はとても大きかった。賛否が分かれる結末だとは思うけど、私はこの小説が好きだと思った。

    2
    投稿日: 2025.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の女性が元恋人の妻子を焼き殺し、死刑宣告を受けるところから幕を開けるショッキングなプロローグ。しかし事実は冤罪だった。 彼女の過去が少しずつ判明していくと、生い立ちや親子関係、人間関係等々、不幸がこれでもかと続き、マスコミのミスリードにより凶悪殺人犯として、世間が注目し、誰もが死刑が当然だと考える。だが、彼女は再審請求を拒み、早く死刑にして欲しいと望む…救いようの無い結末で暗澹たる読後感でした。 実はこの小説はWOWWOWでドラマ化されたが、配信などには一切無い。主演が竹内結子、そのほかのキャストに芦名星という、自殺してしまった女優が2名、また弁護士役で暴行容疑で芸能界を引退した新井浩文が出演していたからだと思われる。このような意味でも呪われた?重い問題作品でもある…(DVD買ってしまいました。もう亡くなられた竹内結子が演じている事が不思議な印象でした。彼女が自殺してしまった事との相関関係があったのかなあとか…) 実際に凶悪な事件や残忍な事件などが起き、犯人が逮捕されると、テレビのニュースや週刊誌の記事などで『犯人は生まれながらに親の愛を知らずに育ち…友人を執拗にいじめ…自分の子供に暴力を…』なんて報道されたら、『ああ、なんて酷いやつだ。人でなしだ。重い罪は当たり前。』と我々は思ってしまう。 ただ、事実はどうなんだろう?知ることはなかなか難しいが、マスコミ報道だけを鵜呑みにSNSへ書き込んだり、一方的に攻撃することは控えるべきだと思う。明日は我が身に起きるかもしれない…自分だけが聖人君子では無い…運命は善人と悪人を紙一重で分類するもの…そんなことも頭の隅にいつも置いておくべきだと思う。

    0
    投稿日: 2025.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいて苦しいのに、読む手を止められず、泣きながら一気に読みました。 母親が亡くなってから周りの人達にあまり恵まれず、誤解されたまま最期を迎えた事に、どうにかならなかったのかと思ってしまいます。

    0
    投稿日: 2025.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなり心に来る内容で気軽に読める本ではなかった。しかしこの小説を読んで家族の尊さを感じるるとともに世の中にはいろんな境遇の人がいることを知った。些細な言動で人の心は傷つき、人生を変えてしまう。だからこそ自分の言動に責任を持ち、周りの人を大切にしたいと思える私の意識を変えてくれるような作品だった。

    0
    投稿日: 2025.02.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本来の田中幸乃とは。。。 人は自分のみたい景色しか見ようとしない。 という格言を聞いたことがある。 幸乃をきちんと自分の目で見て、関わり、信じる人にしか、本来の田中幸乃の姿は見えない。 見ようとしなければ、見えないものがある。 マスコミや警察や人の噂だけで判断しない。 ちゃんと自分の目で見て考えていきたい。

    3
    投稿日: 2025.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    涙が止まらなかった 何がその人にとっての「救い」や「幸せ」なのか。そしてそれを考えることは果たして傲慢ではないのか。 考えさせられる一冊だった

    1
    投稿日: 2025.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなり前にドラマで竹内結子さんが「雪乃」役を演じたという記憶があり、本作を手に取りました。なんとかして救いたい。登場人物と一緒にそんな思いを募らせながら一気に読み切りました。読了した場所が静かな図書館内でなかったなら「うわぁー」と叫び出しただろうな。こういうのは久しぶりです。

    1
    投稿日: 2025.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    後半は、祈るような気持ちで一気に読んでしまった。 やるせない。 結果的に幸乃はたくさんの人を救ったと思う。 はー、やるせない。

    0
    投稿日: 2025.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何ともやるせない。 あとがきの考え方もあるけど、あと1日、なんとかなって欲しかった。 章が進むに連れて、つらくなってく、描写が明るいほど落差を予測してしまい不安になる…ずっとその感覚を持って読まされました。 早見さんの本、ジャンルばらばらで面白い本多く、タイトルや表紙絵も手に取りたくなる見た目で。また読もう。

    2
    投稿日: 2025.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    彼女は望んでいたのだ 死ぬために生きようとしたっていう文章は矛盾なんかしてなくて 私を必要とする人はいるのだよ 周りにちゃんといる 自分で命を断つことはなかったけれど 望んだ

    0
    投稿日: 2025.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アクリル板の向こうとこちらを隔てるものは何なのか── 育った環境によって人の生き方は大きく変わる。 裕福か貧乏か、暖かく安心出来る家庭があるか、親や親戚の愛情を受けられるか、満足いく教育を受けられるか…それらに恵まれなかった人間は、将来や未来を思い描くことが難しいし、恋人とも健全な愛情で繋がることが出来ない。育ってきた環境の中でモデルとすべき人たちがいないのだから、未来に希望を持てず、人間関係がうまくいかないのは当然だともいえる。 幸乃と翔の関係はそういった意味で非常に対照的だ。 恵まれない生い立ちにある幸乃は差別や偏見に晒されやすく、犯罪者として世間から激しくバッシングされる。 彼女を死に追いやったのは、社会の無理解であり、彼女に手を差し伸べなかった周りの人間たちだ。そして、社会の一員として読者の私たちひとりひとりにも責任があるのだと感じました。

    1
    投稿日: 2025.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢中になって一気読みした。 周りの人の角度から見る人間像は、ニュースで報道されている人間像とは別物だった。 ラストは冷や冷やしたが、彼女の生き様を充分理解出来るに値する描写が物語には散りばめられていた。 読んで良かったなと思える1冊でした。

    0
    投稿日: 2025.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アクリル板の向こうとこちらとを隔てるものは何なのか。犯罪者を「自分とは違う生き物」と断じられるのはどうしてか。 今まで何の疑いもなく立っていた地面が、実はもろく不安定なものだと気付かされるこの一文。胸打たれました。 捉え方によっては心が元気でないときに読むべきではないかもしれません。でも私にとっては、苦しいと感じているときにこそ読みたい本。 救いの物語だと感じました。

    0
    投稿日: 2025.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生きてほしいと思うことも傲慢である。 田中幸乃の感情は、とても理解ができない。ただ、この作品、キャラクターにとても魅了された。

    1
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★3と4の間。 クセのない文体なのでとても読みやすく、後半から続きが気になって気になって仕方なく、あっという間の読了。 ストーリー自体は、 殺人事件をもとに登場人物の背景をのぞいているよう進むので(うまくいかない世界というか)棘のある日常が描かれているのですが、 根本的には優しい人たちが不器用に生きている という印象でした。

    0
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなり度肝を抜かれた。 一冊を通して伝えたいことは、しっかりしている。 自分がこれから先、人を見る目が変わったと言えるほど影響力のある作品。 読みやすさというか、展開のぐんぐん進んでどんどん気になる感じ、、、作者の描く世界に一瞬でもっていかれました。 最後の方は読んでる最中、自分の鼓動が早くなるのを感じました。世界が回転するような、、重力が何倍にもなってのしかかり、じんわり全身から汗が出ました。読書してる最中にこんなこと初めてでした。 すごい、、、。 ホンならではの細かい描写や美しい描写、人の感情の表し方がとてもわかりやすくて、想像以上に楽しめました!!!

    0
    投稿日: 2025.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    サスペンス映画やドラマの様に主人公の結末を最初にオチを言っちゃうところから始まり、主人公のことを知る知人の証言から主人公の生い立ちを語っていくのですが、知れば知るほどミステリー。 どうして、と読めば読むほど口に出してしまう、かも?

    0
    投稿日: 2025.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    去年読んだけれど、今年ももう一度読みたい本。 ついついどこかで社会的な支援と繋がれなかったのか?と考えてしまうけれど、いまの社会の仕組み上「助けを求めないと助けてもらえない(援助訴求力的なやつ)」ってなってるのでもういかんともしようがない。歯がゆいけれど、これはもうどうにもならないやつなのかもしれない。ミステリなんだけど、あんまりその視点で読めなかった。 最後はほんとうにしんどい結果だった。人生の最期に、生きるための行動を取った。社会構造を考えさせられる内容。

    0
    投稿日: 2025.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリ(か?) かかった時間 3時間くらい? 1人の死刑囚の半生を、とり上げた産科医や幼なじみ、同級生やらなんやらの視点から振り返る。するする読めたし、まあ面白かった。 ただ、視点人物の視点からしか語られなかったからか、正直、その死刑囚の変貌ぶりの理由も、周囲を盲信する理由もさっぱりわからなかった。 なんとなく全体的にクズばっかだなという感じがしたが、クズの話はエンタメとして消費しやすいから読みやすさもその辺にあるのかなと思った。 辻村深月の解説は要らなかったと思う。この人の小説を2作読み、解説?も2作分読んだけど、この人の解説は合わない。

    0
    投稿日: 2024.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最後までどうなるのか分からなくて一気に読み終えました。 早見和真さん、大好きな作家さんで中でもこちらの作品がSNSで紹介されているのを見てすぐさま書店に駆けつけ手に取りました。 「もう恐いんですよ。佐渡山さん」 「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです」 このセリフには心打たれたな、、、。

    4
    投稿日: 2024.12.23