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イノセント・デイズ(新潮文庫)
イノセント・デイズ(新潮文庫)
早見和真/新潮社
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総合評価

844件)
4.0
238
356
171
22
6
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めていくごとに田中幸乃の人物像が分かっていき、本当は幸乃を必要としてくれている人がいたのにタイミングが合わなかったことで悲しい結末となってしまったことがやるせなく感じた。 幸乃視点の事件当時の描写で、放火した部分だけがまるまる抜けているのはなぜ?と思ったけど、最後まで読んで理解できた。 最後に女の刑務官が幸乃が失神して死刑を免れてほしいと思っていた時には、自分も同じ気持ちで読んでいた。 死ぬために生きようとしている描写は心を打たれるものがあった。

    0
    投稿日: 2024.12.23
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    切ない。 田中幸乃の人生は何だったのか。 母が存命だったら、叔母に愛されていたら、友人と出かけなかったら、恋人と出会わなければ等、様々な不幸が押し寄せて、最終的にはあの結末。 表紙の絵も切ない。

    19
    投稿日: 2024.12.14
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    結末がどうなるのか最後までわからず引き込まれた。マスコミを通して伝わる残忍な凶悪犯と、全く印象の異なる不幸な人生を送る女性。その人の不幸な人生の原因になった人、近くにいながら救えなかった事を悔いる人、それぞれが自分都合で振る舞う姿が人間の弱くて嫌な部分を見せつけられる。 最近、続けてこの作者の作品を読んでいるが、テーマの幅広さに驚く。

    2
    投稿日: 2024.11.30
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    なんか、後味が残る終わり方だったけど、不思議とこの物語は、ハッピーエンドなのかもしれないと思いました。

    3
    投稿日: 2024.11.27
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    主人公にも同情はしても共感はできず。周りの人々に至っては言語道断、酷い人や中途半端な正義感の人までいて、でもどうなるのかと一気に読んだ

    2
    投稿日: 2024.11.25
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    人の人生を文章化するのは難しいし、ましてや判決文からうかがえる人物像なんて勝手な想像だらけなのかもしれないなと。。 小説の前半では壮絶で悲惨な出来事だけではなく、純粋に素敵な日々がたしかに在ったことが描かれるせいで、余計に辛くて感情を揺さぶられました。 後半では前半の話に出てきた人物たちが闘う話が続いていて、読者としても何かしてあげられることはないのか、真実は何なのか、どうなってしまうのか!と気が気でなかったです。 そして読み終えて、今すごくずっしりしてます。読みごたえありまくりです。ほんとに。

    1
    投稿日: 2024.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    802DJの浅井さんが モーニングストーリーで紹介してたのを聴いて 読みたくなり買った 結構前になるので細かいことは忘れちゃったけど とにかく最後までどうにかならないかと 願いながら読み進めたが。。 どうしようもなく悲しい顛末に ボロ泣きし、数日重い気持ちを引きずった

    1
    投稿日: 2024.11.20
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    愛され誰かに必要とされたかった、そこに生きる意味を見出したかった、"生"をかき消してしまうほど強いその想いがとても苦しい。依存のような敬介への想いと負の連鎖…どこかで救済のレーンを引いてあげられたんじゃないかと思うと同時に、この終わり方で良かったのかなと思ってしまうところも少しあった。死を望む人が近くにいた時、食い止められる自信が私にはない。ただただ彼女を信じ続けた慎一の存在が、この本の唯一の救いだなと。第一部を読み終えた時顔をあげたら中山駅だった、最近読んでる本に出てくる路線に乗ってることが多い。

    2
    投稿日: 2024.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    救われない、搾取された人生…やるせない気持ちが言葉として溢れ出るけど、全て「傲慢」というカテゴリに入る気がしてならない。 刑が覆って、桜を一緒に見れたとしても田中幸乃が笑っていた保証はない。パラレルワールドだけど「許した“先”」はなんだろうと考えても思い浮かばない。 最後の「おめでとう」が心に刺さった。

    3
    投稿日: 2024.11.05
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    読んだ後の感覚はなんとも言えない でも、生きることというかそれぞれに優しさとか後悔とかそーいったものがあるよなぁ そーゆうのをない状態で生きることは難しいよなぁ 人を信じてまた裏切られのも怖いよなぁ 信じるのも必要とするのも全然別だよなぁ

    4
    投稿日: 2024.10.26
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    関わった人達から語られる彼女の真実。悪意と裏切りに翻弄され続けた人生。どれか一つ、誰か一人、違っていれば…

    2
    投稿日: 2024.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死刑囚、田中幸乃30歳。彼女がなぜ死刑を宣告されたのか?確かにその罪は重く許される物ではない。しかし幸乃の事を知れば知るほど本当に彼女がそんな事をしたのだろうかとだんだん疑問に思えてくる。 幸乃は罪を認め死刑が執行されるのを待ち望んでいるかのようだ。彼女を救いたい幼馴染の存在が少しは彼女の気持ちに変化をもたらしてくれたら…との願いも虚しく終わってしまう。 こんなやるせない気持ちになったのは染井為人さんの『正体』を読んだ時以来。あの時も遅すぎるよ…と思ったけれど、本作は何と言っても幸乃本人の気持ちを変えられなかったという無念さが大きい。 母親のお腹にいた時、一度は闇に葬り去られそうになった命がこの世に生まれる事が出来たのに、これでは何のために生まれて来たのかわからないではないか。幸乃の周りの人たちへの怒り、失望…。それでも最後に刑務官の女性の行動に少し救われた思いです。 桜の花びらを見るとこのお話を思い出しそうです。

    7
    投稿日: 2024.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    苦しい人生を敢えて選ぶような生き方しかできなかった主人公に、他の道はなかったのだろうかと悲しい気持ちでいっぱいになった。『自分を必要としてくれる人に見捨てられるのが恐い』という主人公の言葉も心に残った。

    2
    投稿日: 2024.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    金欠で本を買えなかったので中学生の頃すきだった本を3年ぶりに読み返してみた。 昔は登場人物の正義感に感銘を受けたが、今は貧富の差に目がいった。 祖父が医者で父親が弁護士のエリート家庭で育ったなんとかくん。育ちが良すぎるが故に想像力の足らない愚直な正義感と隙のない自信。 理子の綺麗で愛に満ちた暖かい家庭。 自信と正義感に満ち溢れた刑務官。 それと反対にゆきのとしんいちの卑屈さ。 そして皐月の自己顕示欲と承認欲求。 この対比! 昔はリコとゆきのの友情にただただ感動していたけど、高校生になってから読むと理子のゆきのを見下した自己中心さとそれを隠す自己欺瞞に驚いた。 自分のクラスでの地位を守る為にゆきのを傷つけながらも甘えて自分の精神安定のために利用する。そしてそんなゆきのに皐月(地位)を奪われそうになったら破滅の道に進んでも取り戻し、精神安定のためにまたゆきのを利用する。 そして最終的にも自分の地位と家族やらの幸福を守るためにあんなに「あたしにはゆきのが必要なんだ。」と繰り返していたのにあっさりと犠牲にする。そしてその罪を後生大事に持ち回り感謝するのではなく恐怖に脅え捕まったことを「開放された!」と喜ぶ。 理子!?理子ー!! それでも昔と変わらずゆきのの中学時代がこの本の中で一番好きだな。これだけ理子を非難してるけどゆきのと理子の関係性が中学の頃仲良かった子と自重なるからだろうな。 理子が自分の精神安定の為とはいえゆきのを想っていたのに貧乏さに引いてしまった所リアルだったなあ。 ラスト、家庭環境のいい人たちからの表層的な浅い言葉は届かず、馬鹿な母親を持ち卑屈にも苦しみの中で生きてきたしんいちの言葉だけは届いた所や、沢山の人から望まれたゆきのを殺す形のラストにしたのは「劣悪な家庭環境で育った人の、家庭環境のいいひとには想像できない壮絶な苦しみ」が込められていた気がする。 後はメディアの醜悪さ

    1
    投稿日: 2024.10.04
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    ひさびさに小説を読んでかなりの衝撃を受けた。 半分以上読み進めるまではまたどんな凶悪犯でも不幸な生い立ちや同情すべき点があるんだよ的な犯罪者に寄り添った話かと思ってた。 自分勝手な先入観でどんな同情するべき理由があろうと許される殺人なんてないんだよなぁとか思いながら読んでたら「えーっ!」ってなった。 ひとの先入観ってなんて怖いんだろう。 こうやって犯罪者、そして死刑囚が作られていくんだと思うと鳥肌が立った。 それにしても幸乃の人生って切なすぎる。 なんとも言えない読後感だった。

    1
    投稿日: 2024.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⭐︎3.9 ・ずっしりくる読後感。物語自体もさることながら、本書を単なる「イヤミス」にさせない辻村美月さんの解説がすごく良かった。 「私は見届けなければいけないのだ。彼女が死ぬために生きようとする姿を、この目に焼きつけなければならなかった。」 ・流されるまま生きてきた幸乃の最後の強い意思が、自分が死ぬことなんて悲しすぎる。でも、辻村さんの言うように彼女に生きてほしいと思うことも傲慢なのかもしれないと思うと、なにも言えなくなってしまうラストだった。 ・死刑という制度の重さに改めて気付かされる。 ・私たちがニュースなどで見ているものがいかに表面的なものであるか。報道内容についてどこまでが真実なのか知るすべもないのに好き勝手言ってしまう私たちの言動にも危険は孕んでいるなと感じた。

    0
    投稿日: 2024.09.24
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    放火殺人罪で死刑を宣告された田中幸乃。しかし控訴することなく、死刑宣告を受け入れる。幼少の頃からの彼女が描かれ、これが事件の背景か?と思ったころ、驚きの真相が判明。幼なじみの活躍で死刑は回避されるのか?涙は出なかったものの、ズシーンときました。

    35
    投稿日: 2024.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田中幸乃死刑囚の生い立ちから刑執行までの物語。正直言って読後感は最悪。決して物語がつまらなかったと言うわけではない。ただ救いが無さすぎるという無念さ?諦念?なんだろう、なんと言っていいかわからない。辻村先生はあとがきで救いがあったと書いていたが、自分にはやはり救いがなかったと感じる。本文中で語られる幸乃以外の人達の自己中心的な態度が、読めば読むほど現実的すぎて、読んでいて辛すぎた。もう読む事をやめてしまいたいと何度も思った。超大作である事は間違いないが、心が疲れている人には全くお勧め出来ない。

    2
    投稿日: 2024.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「私に言えることがあるとすれば、たった一人からでも大きな愛を受けていれば、子供は道を踏み外さない、ということだ」という言葉を受けてこの世に生を受け、確かにそれと言える幼少期を過ごしたにも関わらず、その後辿る、皮肉な運命。 彼女と関わった人々のそれぞれのエピソードは、それ単体で一つの物語になるほどに掘り下げて描かれるものの、そこまで本筋と関係なかったり、尻切れトンボだったり、その後の彼女の人格形成に確かに大きく影を落とした、と、受け取れるような描かれ方もしていないので、彼女の頑ななまでの思いに触れるたびに腑に落ちないというか、違和感を感じた。エピソードは必要十分な分量で、あくまでも本筋のために存在してほしい自分にとってはスッキリとしない、もやもやの残る作品だった。

    2
    投稿日: 2024.09.17
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    ただただ辻村さんの解説がすごい。 絶望の果てに終始放棄した自らの意思を、最後の最後、死への願望で発露させるゆきのはある意味美しい。

    3
    投稿日: 2024.09.16
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    早見和真著書にハマって三冊目、これが一番いい。冒頭の文章から引き込まれた。最後のシーンは幸乃の人生が一気に蘇った。

    0
    投稿日: 2024.09.15
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    意外な展開で犯人像が悪役一辺倒から修正され人間性が見えて面白かった。 最後にどんでん返しがあるかと期待させたが、最後の展開も良かった。

    0
    投稿日: 2024.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品の主人公の死にたいけど死にきれずそのチャンスをずっと待つという状態が、今の自分には共感できてしまった。 この主人公は死を以てようやく幸せになれたのだから、読者にとってはバッドエンドかも知れないがそうではないのかもしれない。 しかし最初から主人公を取り巻く環境が良い環境だったなら彼女はもっと生きることにしがみついていただろう。 生と死についてこの作品を読みながらたくさん考えさせられた。

    0
    投稿日: 2024.09.15
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    幸乃に関わったまともな人たちが、どうして、もっと言葉にして伝えてこなかったんだろう。 『君を必要としている』と、ちゃんと言ってくれたのは後に全て裏切ってきた人たち。 (祖母、元恋人、学生時代の友人) 大事だ必要だと思ってくれた人たちに、ことごとく見捨てられ続けたら、誰も信じたくないし、生きたくもなくなるよな…。 誰にも迷惑かけず、死にたがっていた人に舞い込んだ、自分を解放してくれる唯一のチャンスだったのかもしれない。

    20
    投稿日: 2024.09.09
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    【生死とは 願いとは】 死刑判決に疑問を抱く周囲と、それを待ち望む本人。 各章に登場する人物の主観とどこか噛み合わない幸乃の願い。 生きることでしか紡げない新たな物語と、この命としての物語を終えることで成し遂げようとする生命。 矛盾とも思える願いに、どこか感動も覚える。 人間が作られるアイデンティティと傲慢さが入り混ざる、良書。 解説も含め、読んでよかったです。

    2
    投稿日: 2024.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんな崇高なひとがこの世から消されてしまった。 衝撃です。一体何人の罪を被ってしまったの? ても最後はきっと思っていたよりは幸せな気分で逝けたと信じたい。

    5
    投稿日: 2024.09.06
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    この物語の人物たちほど大きいものではなくても、自分がした許されない罪(後悔?)はあってそれを当時は忘れないと思っていたけど今となってはもう覚えていない、それが怖いなと思う

    0
    投稿日: 2024.09.02
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    イノセント・デイズ 著者:早見 和真 **内容紹介:** 正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはずです。 放火殺人で死刑を宣告された田中幸乃。彼女が抱え続けた、あまりにも哀しい真実――極限の孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。 田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。 **感想:** 早見和真さんの作品を読むのは「店バカ」に続いて2作目でしたが、その作風の違いに驚かされました。本作は、つらい境遇の子供時代や死刑という重いテーマを扱っており、読んでいると胸が苦しくなるような場面が多々あります。田中幸乃の孤独や、彼女を取り巻く人々の思いが描かれ、死刑や人間の生きる理由について深く考えさせられる一冊です。早見さんの描く世界は、同じ作者とは思えないほど異なるジャンルに挑戦しており、次はどんな作品が待っているのかと期待が膨らみます。

    28
    投稿日: 2024.09.02
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    かなしきデブ猫ちゃんとのギャップ…! 親世代、子世代、読む年代によって感じ方が違うかもしれない。重くて救いも無いけれど、グングンと一気読みさせる何かがあります。

    4
    投稿日: 2024.09.01
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    ドキドキしながら最後まで引き込まれた。 どうか間に合って!と願いながら、でもきっと間に合わない、そしてこのまま逝くことが幸乃の願いなのだろうと。 早見氏の他の作品も読んでみたいと思う作品だった。

    0
    投稿日: 2024.08.28
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    なんでこんなにも救われない人生なんだろう 田中幸乃の周りには幼少期からクズ男クズ女ばかり でも実際こんな人生の人も世の中にはいるんだろうな 「正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはずです。」 田中幸乃は救われたんだろうか

    3
    投稿日: 2024.08.27
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    「読後3日間寝込んだ」と帯に書いてあって読み始めた。 それほど重く暗い内容で、寝込むのも理解できた。 内容は分かりやすく読み易いけど、長いなと感じた。 途中から展開がかなり予想できる為、予想通りに進む話はとても長く感じる。 過剰に悲劇を被ってるように見えて、なかなか感情移入できなかったし、寝込まなかった。 幸乃が刑務所で気を失ってしまうシーンは、唯一感情が揺さぶられ、少しだけ救いがあったように感じた。

    7
    投稿日: 2024.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直、すごく面白かった、、、ただ、結末が凄く切なくて。。。 様々な登場人物に視点をあて、各登場人物の心境が感じ取れたし、始まりと終わりが全て繋がっていて、納得出来た。 幸乃が死刑を望んでいたにしろ、誰だって死を間近にすると生きたいと思うのは当然のことだと思う。その情景もしっかり書かれており、死刑を執行する者、される者、どちらの心境も分かることができた。 ただ、最後は結果が覆されると思ったがそうじゃなかった。。。 実際の犯人は自殺したし、免罪だった幸乃は執行されたし、切なかった。。。

    19
    投稿日: 2024.08.17
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    幸乃の周りが自分本位だし、 いじめが普通の世界だし嫌悪感。 でも、そんな中で幸乃に少しでも幸せな時間があったらなーと思ったけど、 やっぱり自分本位。 でも、私も追い詰められたら自分本位になるだろうし、 人のせいにしちゃんだろうな。 最後、死ぬために歯を食いしばるように生きる幸乃の姿とか、 死へ向かってるのに穏やかな感じとか 相反するものなのに1つになって 幸乃の決断をどう受け止めていいかわかんなかった。 ターニングポイントたくさんあったはずなのに。

    1
    投稿日: 2024.08.11
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    暗くて、辛い。 登場人物たちに腹が立ったりもどかしく思ったり「そういうことじゃない!」とつっこみたかったり中高生のいじめのえげつなさに辟易したりと感情振り回されっぱなしで読了。 でも、こういう気持ちも傲慢なのか、他人の行動をこちらの気持ちでどうこう感じるのはすでに傲慢なことなのかと考えさせられる。

    0
    投稿日: 2024.08.08
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    少女はなぜ、死刑因になったのか-。 初めての早見和真san。 「その朝、季節が動いたことを実感した。」から始まる、確定死刑因・田中雪乃を軸とした物語。冒頭で拘置所の単独室で待つ雪乃が、「足音の中に聞き覚えのないものが混ざっていると悟った」という表現がとてもリアルで、一気に惹き込まれました。 プロローグ「主文、被告人を-」、第一部「事件前夜」、第二部「判決以後」、エピローグ「死刑に処する-」まで。各章の見出しで判決や報道など世間の見方、内容で真実が描かれている構成も新鮮でした。 丘の探検隊、母・ヒカル、同級生・小曽根理子などたくさん登場人物がいましたが、、元恋人・井上敬介は許せません! 桜の花びらを握りしめながら執行室に向かう雪乃と、最後まで冤罪ではないかと疑念を持つ女性刑務官の佐渡山瞳。このシーンが一番好きで、生きるためにここで倒れて!と私も一緒に懇願していました。 イノセントの意味・・・切なすぎます。 【第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)】

    0
    投稿日: 2024.08.03
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    あともう少し、早ければ… そう思わずにはいられない。 でもそれは彼女が強く望んでいたことだから、やっぱり誰も止められなかったのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元彼の妻子を殺人した疑いで逮捕/死刑判決を受けた田中幸乃の半生を振り返り、彼女がどうして殺害に至ったのか読み解いていく話。 上記ストーリーの話は他にも見聞きしたことがあるが、以下の点が面白かった。 ◾️物語の進み方 幼少期から彼女の半生を振り返るが、その視点が幼少期の友達、中学時代の親友、大人になってからの彼氏の友達、捕まってからの看守と多岐に渡る。 ◾️側にいた人の存在 上記の色々な関係者がいる中で、1人でも1つの物事でも違う方向に振れていたら結末は全く違ったなと思わせる物語の進み方をしていた。また直接的には良い影響を幸乃に与えている関係者が取った何気ない行動が、実は主人公に間接的に負の影響を与えてたり、やるせ無いやり取りが続く。 ◾️結末 こんな終わり方あるのっていう終わり方。誰目線によって見るかで全く捉え方が異なるけど、本の表紙に書いてた読み終わった後数日間消失感に囚われるとはまさにこのこと。 何が面白かったか改めてまとめると、物語の進み方が色んな角度で描かれて且つ、その関係者が多岐に渡る面白さがあったり、彼女のことを知れば知るほど最初に持ってた人物像と終わりで全く違う印象を持てる、そんな作品でした。

    1
    投稿日: 2024.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数年前に読みましたが、最近ふと思い出して再読。 読み進めるのが苦しい話です。最後に死刑執行された幸乃は、本当に幸せだったのか。生きて欲しいと他人が願うことは、傲慢なのか。 後味の悪さは映画「ジョーカー」並みですが、決して敬遠したくなるような内容ではなく、また数年後に読みたくなると思います。

    2
    投稿日: 2024.07.04
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    確定死刑囚の物語です。さまざまな思いを張り巡らされる一冊です。分厚いですが、あっという間に読めます。非常に筆力のある作品でした。読後、思い出しては涙が出てきます。一言では語れないテーマが内包されており、しばらく引きづりそうです。

    2
    投稿日: 2024.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結末に至るまでに何かが違っていれば‥と思わずにはいられなかった。読後もあれこれ考えてしまう程度に感情移入。 結末に関しては、あれだけ抗えなかった病すら御し、彼女自身が選んだ最期なので何も言えない。 慎一君が何よりもまず会いに行っていればもしかしたら変わったかもしれない。けど、その後の確証はないし、また共依存のループかも、とも思う。ただただやるせないが、必要とされたまま逝くのがせめてもの救いだったのかな。 通してタイトル通りの物語で、中々に揺さぶられた一冊。

    24
    投稿日: 2024.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体的に暗く冷たく重いのだけど、最後まで読んでほしい 最後を見てほしい 間違いないです  序盤 いい人そうな死刑囚のモノローグで始まる 事件や幸乃の生い立ちを見ると確定的 どうふくらんでいくんだろう 中盤 ん?死刑と見せて実は冤罪で助かる話か? だけど幸乃の悪いところもあるしな〜納得感出るといいな 終盤 判決後に動く聡、翔 キーパーソンは幸乃の無実を信じる慎一 翔と慎一が一致団結して幸乃の無罪を証明する展開かと思ったが、幼なじみだったのに育った環境の違いもあり、幸乃に対する考えが全く合わないところは面白いしリアルな展開で良かった  そうそう分かり合える大人なんていない 最後の最後で「持病の興奮すると気絶」が超重要に ここを耐えきったところが運命 泣ける 辻村先生の書評さすがです 「蟻の棲家」でもあったけど、被害者は悪く公表できないんだな  イノセント“純粋” “無罪” この人は罪なんておかしていない-。ただ死ぬことを強く望んでいた女のもとに、そのチャンスが舞い降りてきただけだ。

    76
    投稿日: 2024.06.08
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    元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、死刑を宣告された田中幸乃。中学時代の友人や義姉などの追想から幸乃の背景が描かれ、マスコミが作り出した虚妄の裏にある真実が浮かび上がってくる。ドキュメンタリーのようでもあり苦しく切ない。

    0
    投稿日: 2024.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6年ぶりかにふと読みたくなって一気に読了 初めて読んだ時は深く考えずミステリーの大筋をなぞっていただけだったけど、今じっくり読み返すと構成と登場人物の人間性がとても凝っていて世界観がすとんと落ちてくるのに感動。 ミステリーとして結末が気になる!というワクワク感を含むのはもちろん。登場人物のエピソードや話ぶり、キャラクター性の描写が富んでいてストーリーに引き込まれるなあ〜。 判決文、持病、誕生日、春の桜、人間関係などがストーリーで一貫して交差している伏線が自然。 全体的に暗いトピックではあるけど、なんでか人生の希望とか生きる力を感じられる作品でもある。人生に嫌気がさすような痛みを皆が心に貫いているけれど、幸乃も周りの人たちもがむしゃらに生きていた。 結局だれも幸乃を心の底から理解できる人がいなくて、みんな幸乃の人生のパズルのピースを持っているにそれを繋ぎ合わせられずに自分の中に抱え込んでいる感じがした。 ただ、かなしいかな幸乃がいることでみんながかき乱されているのも同時に感じた。幸乃がいなければみんな幸せだったのかもしれないとも思えてしまって切ない、けどいいやむしろ幸乃がもっと人の何かを奪ったりできえるほど我儘で傲慢だったら何かを防げたんじゃなかろうか。 あと目の前の風景と絡まり合う登場人物たちの心理描写がとても奇麗だった、、 どんでん返しやひりひりとしたスリルというよりはまるで現実世界に紛れていそうな生々しい人生物語を紐解いていたような本だ。また読み返したい。

    0
    投稿日: 2024.06.02
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    くぅさんがInstagramで紹介していた、”あまりにも衝撃的過ぎてぶっとんでいる小説”の一位になっていた本。 間違いなく衝撃を受けました。読んでよかった!何度も前のページをめくり直して、思いを深めながら読みました。主人公の孤独感が主人公と関わりのあった人目線で時系列に描かれます。だからこんなにも思ってもらえてるのに、生きないの?と悲しみがたたみかける。 なぜ主人公がこんなに惹きつけるのか、私もテレビからの情報で知ったかぶりしていたからかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無印だったから最後は死刑を回避して 欲しかった。しかし彼女は最後に 自分の意志を貫いた。 それがきっと彼女の生きる意志だったから

    3
    投稿日: 2024.05.24
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    読みにつれて、過去の出来事が分かると家族、友達、彼氏がどれだけ酷い事をしてきたのか知り怒りを覚えました。 だからこそ、今後も普通には生活するのが難しく消えたいという気持ちも分かります。最後は自分で覚悟して一歩を踏み出した姿を想像するだけで涙が出てきました

    2
    投稿日: 2024.05.23
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    面白いんだけど、救われない話。 余談ですがこのお話を読んで主人公のイメージが鮮明に竹内唯子さんだったのでドラマも是非見たいと思っている。 竹内結子さんが亡くなられているので、尚更切ないものがある。 恋人の家に放火し、元恋人と幼い子供2人を殺した整形シンデレラ 産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は…… どこかで彼女が救われる道はなかったのだろうか

    8
    投稿日: 2024.05.19
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    以前に読んだと分かったのはブクログに登録しようとした時だった。 全く既読感が無いままに3分の1まで読み進んでいたので、結局読み通した。 他人の罪を背負い込む主人公は理解できない。

    3
    投稿日: 2024.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田中幸乃に関わる人の目線から主人公の人生を読み取るとこができた。個人的に翔は正義感は強いが自分自身のために行動している感じで好きにはなれなかったが、慎一は幸乃の想いをしっかり感じとった上で行動しているところが好きだった。最後は自分の予想とは違う結末になったが、田中幸乃にとっては幸せだったのかなとも思った。でも田中幸乃が最後に本当に愛された人生も見てみたかったなと思った。

    2
    投稿日: 2024.05.08
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    読了後に悲壮感や理不尽への憤り、主人公が救われてほしいという切なる思いが入り乱れ、何と表現すべきか悩みました。 主人公の幸乃は元恋人の家を放火し、嫁と子供を殺害した罪として死刑宣告がされています。物語は彼女の死刑執行までの描写から始まります。その後、彼女の生まれてから犯行に至るまでの人生が語られていきます。 章のタイトルは、ニュースでもあるような『いかにも犯行をしそうだな』という印象を与える表現となっています。印象操作をする際に使われる表現という感じでしょうか。 しかし物語中の幸乃は誰かを信じて・誰かの罪をかばう他者を思いやり自己犠牲を厭わない人物像が垣間見えます。寧ろ彼女を取り巻く周囲の人達の方が彼女を利用しているようにも思え、幾分の嫌悪感を抱きました。 読み進めていくと、彼女が信じていた人に裏切られる事を繰り返すことで生きることに絶望したのが痛いほど伝わります。死が彼女にとっての救済や苦しみからの解放だったのであれば、彼女はそれを自分の意志で選び取り、成し遂げた事になります。その姿を思い浮かべ、涙がにじみました。悲しみでもない、悔しさでもない、彼女の意志の強さに心が打たれ、感情を揺さぶられます。 読了後に複雑な心境を抱くかと思いますが、好みと合うと感じられた際にじっくりと読む価値がある作品だと思います。

    27
    投稿日: 2024.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章は読みやすく、内容や構成も分かりやすいもので、さくさく読めて読み疲れにくいものでした。 評価では内容は個人的に可も不可もなく、鬱系の表現はただ胸糞悪い感じで、最後の結末も幼なじみが弁護士になった時に、予想できてしまってたので、感動系での鬱もなく読み終えてしまいました。そして、作品の所々に書き込みが足りてないと思い、星2の評価にしました。

    2
    投稿日: 2024.04.26
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    カプセルコーポレーションが作った宇宙船の重力装置の中かと錯覚しそうになる。 一年前に読んだはずだけど、ブクログに残してなかった事とある事情があって再読したんだけど、これは再読して本当に良かったしまた号泣した。 所詮当人の因果なんてものを他人が見るときには一部だけ切り取って演繹的に判断するんだからそこに乖離は生まれるし、それを本人がもっと私に興味持って私の事を調べて!とか…おこがましく言えた所で他人がその人にそこまで興味持たないからその乖離はずっと埋まることがない。 けどそれを「しょうがない」と一刀両断することでモヤモヤがまた生まれるみたいな悪循環。 よく「ずるい言葉」として挙げられる、親が子に、上司が部下に「お前のためを思って言ってるんだ」って言われた時みたいな、どうしようもないし、どう表現したら、どう反論したら良いのか分からないモヤっとした感情を終始漂わせてる物語でした。 物語自体はわかりやすく感情移入しやすい文体です。

    14
    投稿日: 2024.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何を考えているのかよくわからない悪人が多数出現し、人間味も感じられず、ただ用意された嫌な展開をなぞっているような印象だった。 本人に生きる気力がないならそうなるしかないだろうという妥当なラストだと感じた。 彼女は読者目線では決して幸せではなかったが、関わった人の人生を直接的にも間接的にも救ったと思う。彼女は様々な人にとって必要な存在だったけど、当の本人はそれを知らずに死んでいってやるせない。実在しない聖母という感じ。

    2
    投稿日: 2024.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何気なく読んだ本でしたが、世界観に一気に引き込まれてしまいました。死を望んでいた幸乃にとって、死刑は救済だったのでしょうか…作中の人物が語る彼女の過去を見ると、誰に見捨てられようと生にしがみつく、そういった生き方はかなり痛みを伴うものだったのだと感じます。誰にでも無垢で気優しかった彼女の人生は、翔や慎一の存在によって最期は救われ生涯に幕を下ろした、そういう結末を願いたいです。

    2
    投稿日: 2024.04.18
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    同じ作者の「八月の母」がよかったので、読んでみた。 後半はちょっと「ダルさ」があったかな。最後の方は、幸乃が助かるのかどうかが気になり、一気に読むことができたが。 悪い作品ではないが、「八月の母」ほどのインパクトはない。 良い本を読むと人に薦めたくなるが、この本はそういう気にならない。 星3つに近い4つ。

    19
    投稿日: 2024.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間ってずるいな、、自分の中で自分よりも下の立場においている人間にはとことん冷たく、強く接してしまう。なにをしてもいいと思っている。 きっと私自身も無意識にそうしているのだろうと思うとそれもまた。 幸乃の周りはみんながみんな少しずつ無責任で、その無責任さが積み重なって、あの結末に至ったのかな、 個人的には好きな結末。

    1
    投稿日: 2024.04.07
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    読み終わって色々思うことが出てきた。 結局、私も自分の価値観で主人公の女の子のことを考えてたし、自分自身のエゴを感じる。 何が幸せなのか、かわいそうってなんだろう。 この物語の終わりがよかった、なのかどうかさえよくわからない。

    4
    投稿日: 2024.04.02
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    途中で、きっとこういうオチなんだろうな。と思った通りだった。 死にたい人間が、そのチャンスを掴んだストーリー。 正直オチはガッカリでしたが、人の一生を描いたストーリーはとても面白かった。

    2
    投稿日: 2024.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当の救いとはなんだろうか 最後、真実が公にされそうになったとき 間に合わないでほしいと思う自分と間に合ってほしいという自分がいた 物語の結末は幸せだったのか

    3
    投稿日: 2024.03.26
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    第68回日本推理作家協会賞 2015年第12回 本屋大賞 第28位 第27回 このミステリーがすごい! 第20位 いろんな感想があるので、自分に合うかどうか、、、と思いつつ読み始めましたが、かなり面白かった。 今年(2018年)の1冊をあげるとしたらこれ。 読後感が決して清々しくはなく、重い気持ちを引きずるけど、、独特の感覚を味わいました。 この作家さんの他の本も読んでみよう! →結果、何冊か読み、どれも面白いです。 しかも全然ジャンルが違う、、スゴイ。 いい作家さんを知る事ができました。 新井賞の受賞作だった。新井賞も色々読んでいってみようと。 →結果、あまり私には、はまる本がなかった。

    7
    投稿日: 2024.03.26
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    非常に体力を消耗する一冊だった。登場人物たちの背景がとても緻密に描かれていて、決して明るいわけではないそれらを咀嚼しながら読み進めるのでとても憔悴した。一節過ぎるごとに本を置いて小休憩を挟むような読み方をした本は、初めてかもしれない。 必要とする/されること、人を救う/救われることの本質はなんなのだろう。

    5
    投稿日: 2024.03.17
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    ある女性死刑囚の物語。 彼女と関わりのあった友人、知人それぞれの追想が、世間やメディアの姿とかけ離れていて‥ 真実は‥ 読んでいて苦しくて、つらかったです。 救われたのか、救いがなかったのか 真実ってなんだろう? 本人にしかわからなし、 他人には決してわからない 人から聞くこと、報道の中に真実は見えなくて、本人の中にしかないんだということを見せつけられるような思いです。

    7
    投稿日: 2024.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元恋人を逆恨みして、その家族が住むアパートに火をつけた死刑囚が主人公…というところから始まる物語。 人間は多面的でいろんな顔を持っていることや、人間の一生は生まれ持った境遇と環境で決まってしまうのだろうか……と、心が重くなる読後感でした。どこかで救われてほしいと、特に最終章を読みながら間に合ってくれと祈りながら読みましたが、幸乃にとってそれは救いじゃないのかもしれないと思わされて、桜の花びらを手に思い出していたあの幼い頃の僅かな日々だけが彼女の救いだったのかなと思うとどうしょうもなく切なかったです。

    0
    投稿日: 2024.03.14
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    暗く静かに熱い小説でした。 人の人生の背景は様々で、相手が何を思っているのか?考えてるのか、真実は何なのかは本当にわからないなと思いました

    1
    投稿日: 2024.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ※めちゃくちゃネタバレなので改行多めに入れときます とても力のある小説で一気読みでした でもこの結末はどうなんだろう このラストの後に起こるだろうことを考えると、みんな不幸になる未来しか見えなくて辛い 後悔と苦悩の中で生きていくことになりそうで とても残酷な話だと思う ヒロインのみが(ある意味)幸せになれた、とも言えるのか?

    1
    投稿日: 2024.03.09
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    不運で救いがない物語と思ったけど、幸乃の不器用さや、境遇に心打たれました。 てか、幸乃に関わるやつだいたいクズだなぁ。 でも現実にいますよね、そうゆう人間。 何とか幸乃が助かってほしいと祈りながら読んでました。が、このやるせなさは、ひきずる、、、。 死生観バグる。すごく良い本に出会えました。

    19
    投稿日: 2024.03.07
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    「言葉を失うほどの衝撃を受けたぶっ飛び小説」最後の一行でとんでもない衝撃を受けることになる傑作小説。… SNSでの紹介文を見て何の気なしに読み始めた本でしたが、最後は読む手が震え、目頭が熱くなり、心が熱く震えました。 そんな自分の心情はあとがきが文字にしてくれていて、少し心を落ち着かせてから、やっと本を閉じることができました。 裏表紙のあらすじなどで興味を持った方は、読んだあと絶対に後悔しないと思いますので是非手に取ってみてください。

    5
    投稿日: 2024.03.06
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    田中幸乃という人物がなぜ凶悪な事件の犯人となってしまったのかを描いた物語です。 単純にこの事件の全貌が明らかになるミステリーとして注目していましたが、切なくでどこが儚い非常に稀有な余韻を残す小説でした。 幸乃の境遇や環境が彼女をあのような純粋な女性にしてしまったのだと考えると我々の日常でも起こり得るような不思議で解像度が高い面白い作品でした。

    3
    投稿日: 2024.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!続きが気になるのであっという間に読んでしまった。 田中幸乃が凶悪犯として死刑を宣告されるところから物語は始まる。 しかし読み進めていくうちにこの田中幸乃に対する印象は変わっていく。 彼女を取り巻く環境があまりにも不幸と不運で、なぜこの事件が起きたのか?真実を知るとやるせなさで押しつぶされそうになる。 関わった人物たち、この中の誰か一人でも保身に走らず彼女を守るための証言をしていれば、彼女は死刑を免れたのに、、、 先入観とか偏見とかそういうものが自分の中にもあることを痛感するし、物語の中では人間の卑怯な部分も見え隠れして、全てを請け負った田中幸乃が実は最も心がきれいでイノセントな人だった。

    2
    投稿日: 2024.02.29
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    ラストがあまりにもやるせない あと1日…早ければ 幸乃に関わる人の傲慢さがそれを受け入れてしまう幸乃の優しさに苛立ちややるせなさを感じる 最後が切なすぎて尾を引く作品。

    5
    投稿日: 2024.02.28
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    それぞれの救いが複雑に交わってしまう点が、俯瞰して見たときに歯痒さを感じるとともに無力だとも感じる 先を読みたいけど、読みたくないそんな不思議な感覚になる

    2
    投稿日: 2024.02.27
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    個人的な感想です。 恋人と別れたくないのに別れる。 友達と仲良くしたいのに虐められる。 家族に愛されたいのに愛されない。 この様な作品が好きなので 帯文に惹かれて購入しました。 けどこちらの作品は、違う方向からボール飛んできます。難しい言葉もなく読みやすいので、一気読みできます。

    3
    投稿日: 2024.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーにのめり込んで一気に読んだ。 「面白かった」と表現していいのか悩むところではあるが、救いが全く無いとも思わない。 情報が無限に与えられる世の中で、情報の切れっぱしだけを見て勝手なイメージを作りあげることは自分自身にも当てはまることで、胸が痛かった。 ラストまで読み終わってから冒頭の判決を読むと全く違って見える。

    0
    投稿日: 2024.02.25
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    ・女性死刑囚が辿った人生を様々な証言から振り返っていく時、読者はその真相にもがき苦しむ。 ・いかにメディアで公表される切り取られ簡略された情報に流されてしまうか、自分を含め社会でよくある光景のように思える。悪意のないバイアスが人ひとりの人生を大きく変えてしまう可能性があることをこの作品から教えられた。

    0
    投稿日: 2024.02.25
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    一気に読んだ。読後はしばらく放心状態… それから数日間は救いようのない現実にフィクションと分かっていても頭の片隅から抜けなかった。

    1
    投稿日: 2024.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    判決を受け入れ裁きを待つ主人公田中幸乃。まさにその時を迎えようとする場面から始まるこの物語は、色々な人物の視点で彼女の生い立ちが語られていく。そして私達は気付いてしまう。彼女の傷付きやすく繊細で孤独な心の中を。無防備でまさにイノセントな一人の女性の本当の姿に。 幸乃の周りの人間があと数ミリでも違った行動を取ってくれたら、彼女の人生はもしかしたら?何か違っていたのだろうか。 彼女は生きる意味を必死で求めていたのだろう。しかしそれよりも先に誰にも迷惑を掛けたくないが故にその手段として死ぬ事の方に大きな価値を見出してしまった。その彼女の心の中を理解する事は私には出来ない。 死ぬために生きた彼女の最期に安らかな一瞬が有った事を祈る。そして桜の花びらに乗せて最期にその人の存在を想って旅立ったのだ。と思いたい。 重い内容だったが、批判的な文章が一切出てこない(作家の考え的な押し付けが無い)ので、読了感は思っていたよりも……といったところ。 ちょっと再読するには心を休める必要が有るが……。 考えさせて頂く内容でした。

    1
    投稿日: 2024.02.20
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    何故、主人公は元恋人の妻と子供達が、犠牲になる放火事件を起こした罪で、死刑を宣告されたのか 彼女の人生に関わった人達が語る、当時の彼女の姿を知るたび(あぁどうして…。)と何度も思いながら読んだ。あまりにも悲しすぎる真実に胸が苦しくなった。

    1
    投稿日: 2024.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった時の、鬱、、感が、、 その人を信じている人、大事に思う人、また、第三者以上の人は「それでいいのか?」「それは正しいのか?」と思ってしまうけど、でも、当の本人がそれを望んでいる、と言われると、、、うーんという気持ちになりました。非現実的なはずなのに非現実と言い切れるのか?知らないだけなのでは?もしかしたら、あるのかもしれない、と考えさせられる本だった。死ぬ時、その瞬間が来るために生きたい。その気持ちは、私には理解しがたく苦しい気持ちになった。

    2
    投稿日: 2024.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと気になってたけど、嫌〜な気持ちになるんだろうなぁと思って買えなかった作品。 ひっさしぶりに夜更かしの連続でした汗 明日早いのにー!焦 と思っていても全く読む手が止まらない。 そして、次の日も眠たかったはずなのに、また夜更かししてるループ。 死にたいというよりも、生きていたくない。 純真無垢であるが故に深く傷ついてしまう。 放火殺人の犯人はこの物語の中で最も優しすぎて、純粋すぎる人でした。 読み応えが半端ないです!!!

    1
    投稿日: 2024.02.14
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    イントロから引き込まれました。 章ごとに視点が変わり、登場人物各々にとっての田中幸乃さんへの印象が手に取るように分かり、人物像が分かりやすく、やり切れない気持ちになりました。 死刑とは何か、情報とは何か、正義とは何か。 誰が救われたのか。 考えさせられました。 (辻村先生の解説文も必読です!)

    11
    投稿日: 2024.02.12
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     本作を読んだとき、丁度短編集を続けて読んでいたが、比較して、連作短編の方が、興味が持続して読みやすいな、と感じた。物語る手法としても興味深く、それぞれの章で視点人物が代わり、一人の犯罪者の人生が多角的に描き出されていく。語り手が変わることによって、渦中の人物の異なる側面・時代にスポットが当たり、呼応するように雰囲気も変化する。  ただ、一貫して比較的ヘヴィな空気感が変わることはなく、その辛さの描き方には、若干記号化されたところがないではない。一方で、登場人物たちの関係は、一言では言い表せない、複雑なものが多く、その点が好みだった。かつてはヒーローでありながら、輝かしさを失ってしまった親友を、それでも必要としてしまったり、ある人間に対して嫉妬や独占への優越感を抱くなど、作者の視点には個人的に響くものを感じたため、作者の明るい話が読んでみたいな、と思わせられた。  第一部の最後、第二部では、これまで描かれてきた要素が集約されていくので、一冊の小説でありながら、カメオ出演の妙、みたいな楽しみ方ができる点も興味深い。  文章も読みやすく、重要なキャラクターには外見的特徴を与えることで、再登場の際に判別しやすくするなど、丁寧な作りだったように思う。  ネタバレを含む感想はコメントに記す予定だが、個人的には、本作をより飲み込みやすくする上では、解説文は必読であろうと感じた。

    2
    投稿日: 2024.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほんの少しの誤解から生じるその後の世界。誤解がなかったらどうなったかを、僕らは想像することしかできない。そしてそれは栓なきこと。ならどうする? こういうのは映像化は難しいのだと思う。 手紙には生を放棄する内容が書かれ、それは一層生への想いの強さを表し、それを慎一は泣く。大事なシーンになるけど、こんなの文章でしか表現できないんじゃない? 刑場に向かう時に、感情を揺さぶられ、それでも昏倒すまいとエゴを見せる、そしてやり遂げる。 悲しいけど、幸乃の気持ちを思えば、慎一も「おめでとう」と言えるといいなと思う。

    1
    投稿日: 2024.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後味が悪かった。 罪がなかったなら灯油缶のとこはどういうことだろう? 灯油缶捨てたところ目撃されたとかだったけど見間違いってことかな。

    1
    投稿日: 2024.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今も考えがうまくまとまらない。 どの語り手にも共感できる部分も苛立つ部分もあり、人間味が感じられた。 この物語は読者の死生観によって全く捉え方が違くなるだろうし、どの語り手に一番感情移入するかによっても全く感想が異なると思った。 一番死生観の近い幸乃にフォーカスを当てたいと思う。 周りに流されやすく、他人に悪意を向けられても悪意を返すこともできない女の子。 エリクソンの発達理論における発達課題をことごとく獲得出来ず心理的危機に晒され続けた一人の女の子は、混乱したアイデンティティで揺らぎながら(よく言えば柔軟に)人によってそのかたちを変えていく。自他の境界が弱い幸乃はさながら自己を投影する鏡だ。だから誰もが苛立ち、怒りを向ける。自身の嫌悪する面が映し出されるように感じられるから。 当の幸乃自身にはそれに気づかず、他者からの怒りを受け、利用される。自身ばかりが傷ついていると思い、《死にたい》という思いばかり募らせ自身を見ようとする存在を無視する。傲慢だ。 自己犠牲が他人の心を捉え、傷つけていることなんて想像もしない。他者の気持ちなんて想像しようともしない。 彼女の世界には結果彼女しかいない。それが余計周囲の人間を腹立たせる。 幸乃は孤独でありたいのだと思う。他者の役に立ちたいと心から望むならどの場面でも違う選択ができたはずだ。その選択をせずにいたということが全ての結果だ。 などと彼女のことを分かった気で話すわたしも傲慢なのだと思う。 共感し、苛立ち、熱中してほぼ一気読みした。興味深い本だった。時折読み返したい。

    2
    投稿日: 2024.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「店長がバカすぎて」を読んでからレビューを拝見するとこちらの作品を推す方が多くいらしたので読みました。 冒頭の重要なシーンを覆すミステリ作品はたくさんあると思いますが、この作品は読み手の死生観によって印象が変わるかと思います。 自殺や安楽死や意識のない後期高齢者の延命について日頃から思うところのある僕にとっては、無責任な刑務官に幸乃の希望が奪われなくて良かったと感じました。 とても辛い主人公の人生や彼女を利用してきた人たちの過去を描いている中で、娘がいる僕にとっては読むのがしんどくなる内容がいくつもありました。 理子のストーリーが特に嫌なお話でした。 イヤミスと言われる事がある本作ですが、僕には99%が嫌なストーリーでしたが、1%で後味の良い終い方でとても良かったです。

    1
    投稿日: 2024.02.01
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    ものすごい衝撃的な結末。胸が痛い。こんなことがあっていいのか?と怒りに似た感情になった。この物語に描かれている人物である田中雪乃の人生が章に分かれて描かれていて彼女が今に至った過去が気になって読み止まらなかった。

    0
    投稿日: 2024.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切ない。。 なんかもうどうしたらいいんだろうと苦しくなってしまう。 死んでもいいわけがないのに。 死刑台に向かう前の描写が圧巻でした。 登場人物の看守もずっと信じていた慎一もそして読んでいる自分までももどかしい気持ちになっているのに、死刑囚がその時を待っているなんて。 ため息の出るようなラストでした。 面白かったです。

    6
    投稿日: 2024.01.15
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    田中幸乃という人物の幼少期〜死刑囚までの人生を、様々な登場人物とともに客観的に描かれている。どのような背景で死刑を宣告されるに至ったのかが、読み進めていく上で明らかになる。 やや複雑な構成であるので、関係者を図式化して読み進めた。

    0
    投稿日: 2024.01.10
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    暗いし重いししんどい話だった…… なぜそんなにも他人に決定権を委ねるのだ…… ポジティブな言葉が呪いになったり、庇護のつもりで支配だったり、あらゆることが主人公を不幸にしている……

    0
    投稿日: 2024.01.03
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    タイトルが重い。正に「イノセント」な日々の物語だから。マスコミが伝える煽情的な見出しと、実際に起きた事件との間に、当たり前のように存在する大きな溝。当事者が何も語らなかった時にはどうなるのか。本当のことを知る人間がいても、適切なタイミングで動かなければ、何より当事者が敢えて語らなかったとしたら。 自己を肯定することなく、一切の自己弁護もしない、おそらくはできない幸乃。彼女はどのように生きれば良かったのだろう。 教誨(柚月裕子著)の読後のやり切れなさにも重なるところがあった。

    1
    投稿日: 2023.12.30
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    感情がぐちゃぐちゃになる話。 冒頭から死刑判決が言い渡される女性、彼女に関わる色々な人の話しを通して、いかに彼女が今に至るかが肉付けされていく。彼女に纏わる不運の連鎖。 彼女を頑なに信じる彼もまた、贖罪すべき個人であったということもやるせない。 様々な流れから辿り着いた結末に、心が悲鳴をあげそうになった。彼女は何のためにこんなことにならなければいけなかったのか… 簡単に読了後の感想を言い表せない、色々な人にぜひ読んで欲しい。

    3
    投稿日: 2023.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯の「読後3日間寝込みました」というフレーズにイヤミス好きとして惹きつけられ手に取りました。何と無く予想がつく物語ではあった。しかしこの物語の中心となるメディアから得る情報をのみを鵜呑みにすると凶悪事件を起こしうる悪女にしか見えない女性が、彼女と実際に関わりがある人からすると全く逆のか弱く繊細で大人しく優しい女性だったという部分。死刑囚になってしまうとまではいかなくてもこのような誤解は身近に転がっていると思う。言うは易しだが、自分が直接判断できるほど材料を持っていない時は、勝手に想像で判断してはいけないということを改めて学んだ気がした。幸乃にとってはやっと人生を終わらすことができて嬉しかったのかな。あまりに運とタイミングが悪いとしか言いようがないが、何かひとつでもズレていて1人でも手を差し伸べてくれる人がいたらこうはならなかったのだろうなと思うと心が痛い。

    1
    投稿日: 2023.12.17
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    誰かの行動があと少しずつ違っていたら、違う結末になっていたのではないか、彼女の人生は違うものになっていたのではないか、そう思わずにはいられないし登場人物の誰もがその思いを胸にこの先を生きていかねばならないのだろう。

    0
    投稿日: 2023.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Xで見て気になって読み始めたら止まらず、一気読みをしてしまった。各章のタイトルが、判決理由から主文に分けられているのが好き。そして、タイトルも。最初は死刑囚がまだ無垢な子供の頃を指しているのだと思っていたけれど、彼女は死ぬまで、無実な日々を送っていたのだと、読み返してみれば胸に刺さる。 産科医のお話までは、丹下先生がヒカルの望む中絶に承諾していたら、あの家族はずっと幸せだったのかな。と幸乃に対してそういう思いが過ったけれど、陽子、理子、聡、と重ねていくうちに、本当が霞んで見えてきて、探検隊のみんなに気を配って、理子への接し方はあまりにも無垢で、幸乃は無実であってほしいという願いみたいなものが生まれた。 読み終えたあとでも、「うん、そうだよね。理子ちゃんには悲しむ人がいるんだもんね」この一言が頭から離れない。 読んでいくうちに、この小説で訴えているものにハッとした。自分も無意識のうちにレッテルを貼られた人のことを、真相も知らずに悪意で人のことを見ていていることは多々ある気がする。テレビでのニュースでも、報道されたことが完璧でないとわかっていても、それを真実だと飲み込んでしまう。 殺人などの犯罪行為だけでなくても、容姿、性格でその人を決めつけ「この人ならやりそうだ」という先入観が私にも確かにあることに気付かされ、恥ずかしくなった。 正義はひとつじゃないかもしれないけど、真実はひとつしかない。 幸乃の受け止め方は客観的にみるとあまりにも辛く、救いようのないものだけど、彼女にとっては誰にも迷惑をかけることなく死を迎えられたことを、幸せに思ったのは間違いなくて、きっとこの話は幸乃にとってはハッピーエンドなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2023.12.09
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    早見一真さんの「八月の母」が好きだったので、著者の代表作である本作を購入しておりましたが、しばらく積読状態でございました。しかし、久しぶりに戸棚から本作を見つけ、手に取り読むことに。 本作は、元恋人の一家を放火によって惨殺してしまったとある死刑囚の物語。あまりにも残忍な事件であったため、雑誌やテレビといったマスコミに多くその事件は取り上げられ、死刑囚の凶悪さが世間に広まっていく。しかし、彼女を担当する看守が彼女と接する中で、世間の報道と実際の彼女との姿に差異があることに気づく…というストーリー。 本作の導入として、看守からの目線でスタートしますが、そこからは彼女の幼少期や中学時代、社会人生活が第三者からの視点によって語られていきます。その語りからは、凄惨な事件を起こしたとは思えない純真さと優しさが見られ、なぜこんな事件を起こしてしまったのか?とすごく読者の興味を惹く構成になっており、私もその展開に魅せられました。 ネタバレになるので、物語の結末については触れませんが、個人的には悪くない結末だったのかなと思います。まぁ本作はミステリー要素も強い社会派の作品であるため、話したいことは多いけれど、全部話しちゃうとネタバレになって面白さが半減してしまうのが、本の感想を書いてる自分としては辛いところです。

    69
    投稿日: 2023.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読後3日寝込むという触れ込みを聞いて、とんでもない鬱本なのかと思ったら読みやすいライトミステリ 目次を見て一章を読んだら全体のプロットが見えてその通りに展開されていく 主役がかわいそうとか世の不条理とかいった負の感想は一切なく、むしろイヤミスとは真逆なのではという印象。死刑という自死を望んで叶った 関わる登場人物たちの行動原理は理解しやすく因果も妥当 ミステリ要素に突っ込むならば、特に放火事件についての警察がまるで無能。灯油缶のくだりと入手手段はしっかり詰めて欲しかった 1番重要な点では?

    1
    投稿日: 2023.12.04
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    元恋人の家に放火し、妻と双子の子どもを殺めた罪で死刑宣告をされた田中幸乃の姿を、田中幸乃と関わりのある周りの人々の話から、紐解く話の構成に読む手が止まらなかった。

    0
    投稿日: 2023.12.02
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    転職をして半年とちょっと。 おもいのほか早くなじめた、と思う一方で、生活リズムや仕事には、まだまだ慣れていないような気もする。 通勤時間が短くなったのはかなりありがたい。 でも、転職前は通勤を読書の時間にあてていたので、今の生活は本を読む時間を自分で意識して作っていかないと、なかなか時間がとれない… それなりに残業も多いので、結局読書が後回しになってしまって、寝る前に読み始め、数行読んでは眠り、というのを繰り返し、こんなに読み始めたら止まらなくなる系の作品を読了するのに、膨大な時間がかかってしまった。 読書の時間をどう確保するか、というのがわたしの今後の課題だ。 帯の言葉「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました…」「少女はなぜ、死刑囚になったのか」とあり、解説が辻村さんということもあって、手に取った。 放火事件を引き起こしたとされる田中幸乃。30歳。彼女は、死刑判決を言い渡される。 プロローグ「主文、被告人を―」 第一章「覚悟のない十七歳の母のもと―」 第二章「養父からの激しい暴力にさらされて―」 第三章「中学時代には強盗致傷事件を―」 第四章「罪なき過去の交際相手を―」 第五章「その計画性と深い殺意を考えれば―」 第六章「反省の様子はほとんど見られず―」 第七章「証拠の信頼性は極めて高く―」 エピローグ「死刑に処する―」 判決文が各章のタイトルになっているという構成で、これだけでもかなり興味を惹かれる。 各章ごとに語り手は異なり、その語り手の目線で、田中幸乃という人間像が語られる。彼女はいったいどんな道のりをたどって、死刑囚となったのだろう。そう思いながら読み進めていく。この終わり方は、果たしてハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。タイトルの『イノセント・デイズ』の意味とは。 田中幸乃が産まれた日。P61「昭和六十一年三月二十六日、午前六時二十分」。 わたしと同じ学年で、「2480グラム」で産まれた幸乃。彼女が過ごしてきた日々は、わたしが過ごしてきた日々と同じテレビ番組が、同じ音楽が流れていたのだなと、そんな思いを馳せながら読みすすめる。 しかし、途中からそんな思いを馳せる余裕もなくなるくらい、幸乃がたどった日々は残酷なものであった。 P34「判決理由とは本来誰のためのものなのだろう?はじめて死刑判決の理由を聞いたとき、そう感じたのを覚えている。これから死を宣告される者に対し、だから納得しなさいというものなのか。それとも怒りに駆られた遺族や市民に対し、これをもって溜飲を下げろということか。」 わたし個人としては、死刑制度には反対です。ただ、この国には死刑制度があって、わたしはこの国に産まれ、今この国に住んでいるということは事実。 この作品の中に、この制度に対するメッセージも込められていたのだろうと思う。 田中幸乃の生い立ちや、彼女を知る人たちの気持ちや行動。最終的にすべてがしっかり繋がった、という感じはあまり持てていないのだけれど、これが、自分の読書の仕方(数行読んでは眠るスタイル)によるものの可能性も高くて、うまく評価をつけられない。 でもたぶん、この作品は、すべてがしっかり繋がったかどうかじゃなくて、辻村さんの解説の言葉を借りると、P466「“暗い”や“明るい”、“幸せ”や“不幸”という一語だけの概念を超越した場所で彼女を救おうと格闘し、味方であり続けたひとりの作家の誠実さの熱」P467「激しく熱いだけでなく、哀しみや怒り、絶望にも似た、こんな静かで凄絶な熱もあるのだ」ということなんだと思う。

    66
    投稿日: 2023.11.26
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    以前から気になっていて、ミステリーと思い読み始めました。 読み進むにつれて、重くて目を背け難い内容と分かり、どうか結末は救われてほしいと願いながらあっという間に読み終えました。 結末のあの瞬間は幸せだったのか?幸せであってほしいです。

    1
    投稿日: 2023.11.25