
総合評価
(898件)| 256 | ||
| 377 | ||
| 179 | ||
| 27 | ||
| 6 |
powered by ブクログ田中幸乃の人生はなんだったんだろうとつい考えてしまう 最後の終わり方を希望と捉えていいのかものすごく迷った 彼女を助けようとしてくれてる人はいたがみな何か足りなかったりとほんとうに彼女の味方はいたのかなど色々悶々と考えてしまった
1投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ読了後、 うわぁ……まじか…って声が出た。(心の) 久しぶりに読み応えのあるミステリー、夜更かしして一気読み。 相手の心を想像すること、と翔の父が言葉をかけるところがとても心に残った。真偽不明の情報や、勝手な印象で物事を捉えがちだし、無意識の決めつけがこわい。中学時代の友情や、恋人との生活に、疑問と怒りが湧いてくるけど、幸乃がしてきた選択しかあの時にはなかったのだと思った。緻密で細かい設定にのめりこんだ。衝撃すぎるけど説明できないこの感情を冒頭の言葉にすべて集約。
13投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
だただ辛い。 だが読みやすく、ページを捲る手が止まらない。 ヒカルが事故にあわなければ 父親が手をあげなければ 万引きの身代わりにならなければ 敬介と出会わなければ 敬介がネット振込だけしていれば 八田に電話がつながっていれば どこにでもある出来事は表裏一体なんだ。 自分の人生を振り返った時にそれぞれの場面で悪い方にばかり転んでいたらきっと自分もたどり着くのは「死」だったんだと思う。 いつもなら眠るように気を失っていた幸乃も、明確な「死にたい」という願望で持病に勝つ描写が一番辛かった。 でも幸乃にとってはハッピーエンドなのかな? 見る人によっては救いがないと思うかもしれないが、いつかまた読み直そうと思う。
2投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログこの本を読んで受けた今の気持ちと衝撃をどうにか残しておきたいと思うが、表現しきれない。 活字でこれだけ心動かされる本ってすごい
1投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ元恋人の家を放火し妻と双子の子供を殺害した罪で死刑判決となった女。女を必要とする人間に利用され、死にたいが死ねない人生だった。 死に抗わなかった女が、最後の刑務官の言葉で生きたいと気持ちが越える瞬間の描写が締め付けられる。
0投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ田中幸乃死刑囚の話。色々な視点から彼女を見て読み切った時、切なさとやりきれなさに押しつぶされた。あとちょっと、何かがズレていれば彼女はこんなことにならなかったのではないだろうか。
0投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ救いのない孤独だった。 ほんのわずか彼女の心が温かくなったとしても 彼女は裏切られ、傷つけられた歴史が それを圧し潰す。 あまりにも辛い話だった。 でも、冤罪の中にはこんな救いのないストーリーがあるのかもしれない。 「イノセント」という言葉には、「無実の」の他に「純粋な」とか「無垢の」という意味があることを知った。 田中幸乃のイノセントな魂とイノセントな命は、桜とともに散っていった。残念。
104投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
連続放火殺人を起こし、死刑囚となった女性の物語。女性は私生児(婚姻関係のない男女の子供)として生まれ、母はホステス、養父からは虐待を受け、母の死後は強盗致傷事件を起こし、少年院に入れられる。その後はまっとうな人生を歩むが、彼氏から別れを告げられた後、彼氏のストーカーとなる。その後、彼氏の妻、子供に対して放火殺人事件を起こす。しかし、幸乃の過去を読み進めるうちに、幸乃が心優しく、他人のために尽くすことができるただの気弱な少女であることが明らかとなる。 読んでいて心が苦しくなった。幸乃には救われてほしかった。どこかで、救いの手が差し伸べられて入れば、幸乃の人生は大きく変わったと思う。読み進めるほど、事件の真相が気になると同時に、本当に彼女が事件を起こしたのか、どこかで彼女が救われることはないのかという思いが強くなった。放火を起こした犯人の祖母は許せん。息子が死んだならはよ真実を公表しろよと思った。どうにかして、彼女には生きて報われてほしいと思ったが、辻村深月さんの解説では、「初めて自らの意思を見せ、死のうとしている彼女に対し、生きてほしいと望む気持ちは傲慢ではないだろうか」とあり、自らの考えは当事者の気持ちを配慮しない安直なものだったと思った。それでも、やっぱり彼女にはどこかで幸せになって欲しいという思いは尽きない。
1投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ田中幸乃の人生をずっと俯瞰してた。 色んな人の目線で、 色んな角度から、 彼女の人生を辿り、 田中幸乃とは誰なのかを真剣に考えた。。 きっとどこかで彼女の名前にも入っている 「幸せ」が、彼女にとっての「幸せ」が、 どこかで訪れるって思ってた。 結果、これも幸せなのかもしれないし、 この幸せか不幸せかとかを考えること自体、 辻村さんの解説にあるように複雑なものであると ここらから感じられる作品だった。 文体も読みやすく、情景もイメージしやすいので 読まれる皆さんも是非、 田中幸乃の味方でいて欲しい。 死にたいと心底思い続けた田中幸乃。 登場人物や読者、みんな貴女を赦してるんだよ。 みんな味方だよって、幸乃に伝えたい。
1投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わった後もしばらく心がざわついて仕方がなかった。 こんなにも心を揺さぶられる作品は久しぶりだし、ここまで不幸な話を読むのも久しぶりだった。 結局、幸乃を救うとはどういうことだったんだろう。幸乃を救いたい、と思いながら読んでいても、何が正しい行動なのかわからないのがもどかしく、そもそも救いたいなどと思うことが傲慢なのではという思いも湧き上がってきたり、特に後半はとにかく感情揺さぶられっぱなしだった。 それでも幸乃は最後の最後、自らの望み通りになるよう、「根性を見せた」のだと思う。ただ一人、自分の心をこじ開けてくれた敬介の言葉を最期に思い出したのか、どうか。
1投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
元恋人の家に放火し、妻と双子を殺害した罪で死刑を宣告された幸乃。 彼女はなぜ、犯罪に至ったのか。 幸乃に関わった人達の視点で彼女の過去があらわになっていく。 エンディングも含めて完璧なストーリーだった。 自己保身のために相手に犠牲を負わせる弱さ。 その罪悪感から逃れるための、沈黙。 相手のために見えて、自分の為に行われる正義。 一面からの情報を断片的に見ただけで、相手を「こういう人」と決めつける愚かさ。 人間の弱さや汚さが描かれる中、相手に合わせて生きてきた幸乃が最後に見せた死への強い意志が、とても強く印象に残った。
1投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ死刑囚、田中幸乃の人生。 読み進めていくと、びっくりするほど死刑囚という言葉と掛け離れている幸乃の人柄、人生……。 って感想を書く自分も、死刑囚という言葉に固定のイメージを持ってしまっているなと思う。 人の一部分だけを見て、こういう人だと決めつけてはならない。当事者にしか分からないことがたくさんある。 生きていてほしい、そう思うのも傲慢なのだろうか。本人の意思も知らないくせに。 とにかく心が揺さぶられる作品でした。言葉では言い表せない。定期的に読み返したい。
2投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ報われない人生、最後だけは自分の思う通りになれたのか…? 幸乃という名前でなかったら、また違う人生だったのかな… 有名人の自死のニュースを見る度に 誰かが助けられたのでは…と思って勝手に心乱してしまうことが度々あるのだけど、 みんなこういうことだったのかな、と思わせてしまうような内容でした。
14投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ読んでいて辛かった。辛すぎて一気読み出来ず何日かかけて読んだ分ずっと辛かった。こういう人って日本のどこかにいるんだと思う。周りが浅はかすぎる。
4投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
社会派の重めの小説は、好きなので展開が気になり前半は、どんどん読めました。途中から、田中幸乃は、犯人ではないのでは?と思いながら読み進めましたが、なんか期待を裏切る展開で結局死刑になったしまったのが残念です。無実が世間に知られて幸せになってほしかったです。モヤモヤする終わり方でした。
1投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ死刑を宣告された田中幸乃。凶行の裏側を彼女の30年の人生に関わった人たちが追想し、やがて辿り着いた真実。どっちが哀しい結末になるのか、わからないけど。
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ幸乃の幸せはどこにあるのかと考えさせられるばかりでした。誰かが支えになって勇気を持てていたら変わっていたのか?彼女は最後まで純粋でした。
1投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ2回目読みました!また一気に読んでしまった。 中盤からは、間に合ってほしいという思いからどんどん読むのが早くなった。なんとも言えない気持ちになるけど、心が揺さぶられる小説。
2投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ人生って長くて、 人には色々な面や事情があって、 ほんとにその人のことを全部理解することなんて無理で。 人生の部分部分で関わった人たちが見ていた部分も、その人のほんの一部に過ぎなくて。 だからこそ、その時の勢いなんかで都合よくその人を利用出来てしまう人もいて。 でもそういうことをされてきた事実は、確実にその後の人生とか人格形成に影響を与えている。 そんなことをほわーっと感じた本だった。
22投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ死刑を宣告された女性の人生が報われなくて、とにかく辛かった。 最後で真実が明らかになって、さらに辛い展開になるけど、でも、彼女は本当に報われなかったのかな。とも思えた凄まじい作品だった。
2投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
佐々木くんなんであの時冤罪の凄腕弁護士の申し出を、、、と思ったけど、それをしてたら老婆の自白は無かったと思うので結果こうなってしまったのだな、、、雪乃は本当に無垢過ぎて人の悪意に利用された人生で読み手も護りたくなる存在だった。
2投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログニュースや噂を鵜呑みにしない。 どんな人にも良い面、悪い面ある。 実在する人の不幸をエンタメにする人間にはならないようにと改めて誓える作品。
0投稿日: 2025.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先が読みたくてページを捲る手が止まらないのは久々かも。 死刑囚の女性に対する、これまで関わった人たちの回想や真実を読む度に切ないんだけど、ただ辛いとか悲しいというわけではなく… 正に強く心を揺さぶられたと言う感じ。 無罪であることが認められてほしい! 死刑執行を止めてほしい! と思いながら読みましたが、 最後の最後で、幸乃が望んだのなら、 それでよかったのかもしれないと思わされました。 (と、思わせる筆力が素晴らしい) ただ… 残された人たち、 真実を知る人たち、 幸乃に許して欲しかった人たち、 幸乃を必要としていた人たち… その無念な思いを想像するとほんとに切ない。 でも、わすれられない一冊になりました。
5投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の方を読んで はいはい。 死刑が確定したけど、友人たちが頑張って証拠を集めてギリギリで死刑執行回避するパターンのやつね。 わかります。 と思ってたら死刑執行されたわ。 つらぁ。。。 けど、幸乃の立場からすると死刑になることがバッドエンドじゃなくてハッピーエンドだったのかなと思う。 死刑を回避した後の人生が本当に幸せだったのかなんて分からないしね。 とはいえ、慎一はやり切れんよなぁ。。。 死刑執行を知った時の慎一の気持ちを想うと本当辛い。。。 なんとかならんかったんかなぁ。どこで間違えたんやぁ!!! ちくしょーーー!!! この本読んでの教訓 「人を見た目で判断したらいけない」(小並感)
1投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです。それは何年もここで耐え忍ぶことより死ぬことよりもずっと恐いことなんです」 田中 幸乃のように人生に絶望し、死にたがっている人を目の前にして私は何ができるのだろうか? 彼女はいろんな人に「あなたが必要」と言われ、それを受け入れ、自分が不利な立場になることが分かっていたのに罪まで被った。私には全く想像のできない幸乃の世界で理解に苦しみ、そしてまだ中学生という若さの頃から「自分はいなくなった方がいい」などと人生を諦めていたのだろうか?と思うとやるせない気持ちになりました。 祖母に引き取られてからはまるで坂道を転がるように転落していく彼女の人生。彼女は自分の人生に一体何を求め、何に喜びを見出していたのだろう?それとも人生を楽しむことすら望んではいけないと自分を制していたのだろうか? 例え翔や慎一が幸乃の死刑判決を覆したとしても、その後の彼女に生きる気力は残っていたのだろうか? 彼女に想像力や選択することの自由があることを知っていたら彼女の人生はもっと違うものになっていたのだろうか? どうにももって行き場のない気持ちが読了後にも後を引いています。 7章に分けて幸乃の歩んだ人生が出生時からそれぞれに描かれており、半分を過ぎたぐらいから一気に読み進めました。
1投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ元交際相手の妻と双子の子供を焼き殺した罪で 死刑判決を受けた女、田中幸乃。 何故この女がそうなってしまったのかを 幼少期から説明しながらストーリーが展開していく。 そこには複雑に絡み合った真実が…的なストーリー。 生々しい描写や胸を打つ展開は確かに見事だった。 序盤から中盤にかけては食い入る様にストーリーを 追いかけていた。 しかし終盤の失速というか物足りなさは 正直感じた。 辻村深月のあと書きは読むべき。 読む人によってはとても刺さるだろうが 自分にはもうワンパンチ欲しかった。
0投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ主人公が宿命と、運命に抗うことなく、自らを必要としている相手に身を捧げ、若くして疲れ切ったその気持ちには共感出来る。 彼女の一貫した態度は、真実を知り得る者に拭いきれない記憶となって残るはず。
2投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ早見和真さんの作品を読みたくて手に取った1冊。 読み進めるにつれて明らかになっていく真相。 死刑となった女性の願い。 この物語の結末は誰のためのものなのかを考えさせられた1冊でした。 面白かったです。
1投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ元恋人の妻、子供を放火によって殺した女性。死刑判決が決まっており、死刑執行の場面から物語は始まる。 だが、女性の過ごしてきた人生と、関わった人々の証言がとてもじゃないが、殺人と結びつかない。 この事件の真実とは。なぜ取り乱すことなく、死刑を受け入れることが出来たのか。全てを知り、読者は終盤になるにつれ、1つの願いを抱くが…。 死ぬために生きることを選んだ ↑この言葉が印象に残る1冊。
1投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ他作品とはとんでもなく 温度感が違う作品でびっくりした。 「生きたい」と少しでも願ってくれていれば、 希望を持ってくれていれば、 結末は変わったのかな。
2投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
怨恨からの放火殺人という凶悪犯罪を犯した田中幸乃。マスコミが報じ、裁判でも言及されたのは、その凶悪犯罪者として相応しい生い立ちと人物像だった。 しかし彼女は本当にそんな人物なのか‥。 幼い頃から逮捕されるまでの、実際の幸乃を知る人々が懺悔とともに振り返る。 作り上げられた人物像と実態との乖離を丁寧に紐解く過程で語られる真実。 事件の真相はもとより、最後の最後まで分からない展開に胸が締め付けられる。 これで良かったのか。これしかなかったのか。 辻村深月氏の解説を読んでもなお、考えてしまう。
1投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログこの本はすごい。 たった今読み終わったところで、衝撃がとても強い。 田中雪乃という死刑囚の人生の話。 元恋人の妻と子供2人を家を放火して殺した。 この雪乃という人物はどんな人か、どんな人生を送ってどういう気持ちで放火したのか? またこの本の最後はどうなるのか、本当にたくさんの気持ちが読んでいると湧き上がってきて、最後は頑張れなのか、頑張るな、なのかよくわから無いきもちになる。 最後の辻村深月さんの解説も是非読んで欲しい。
1投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ最後は祈るような気持ちで読み進めていた。 読者と主人公の思うハッピーエンドが真逆なところがなんとも複雑な気持ちになる本です。
2投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ読み終わった後、あとがきまで全て読んで、最後の最後の1ページまで目を通し、本を閉じた後、泣きました。押さえていたものが溢れ出たように。私も主人公幸乃の行く末を必死に見守ろうと読んでいました。暗くて苦しい話しかとはじめ思いましたが、そうじゃなかった。
2投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
間違いを犯してしまうことは誰にでもあるけれど、償う事を躊躇っているとまた新しい罪を重ねてしまうのだということがとてもよく現れてたと思う。誰か一人でも彼女に手を差し伸べることができたら、と思うともどかしさを感じた。 解説の辻村さんが、「名付けられない感情や事柄を時に描くのが小説であり、物語である」と書いていたことがすごく腑に落ちていて、この物語を指すに相応しい言葉だと思った。救われて欲しい反面、何が彼女にとっての救いなのか分からなくなった。ただこの物語の結末を眺めることしか出来なくなり、手が止められなくなった。すごく自分の感情が揺さぶられた分、読み終わったあとに残る満足感はとても大きかった。賛否が分かれる結末だとは思うけど、私はこの小説が好きだと思った。
2投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログ主人公の女性が元恋人の妻子を焼き殺し、死刑宣告を受けるところから幕を開けるショッキングなプロローグ。しかし事実は冤罪だった。 彼女の過去が少しずつ判明していくと、生い立ちや親子関係、人間関係等々、不幸がこれでもかと続き、マスコミのミスリードにより凶悪殺人犯として、世間が注目し、誰もが死刑が当然だと考える。だが、彼女は再審請求を拒み、早く死刑にして欲しいと望む…救いようの無い結末で暗澹たる読後感でした。 実はこの小説はWOWWOWでドラマ化されたが、配信などには一切無い。主演が竹内結子、そのほかのキャストに芦名星という、自殺してしまった女優が2名、また弁護士役で暴行容疑で芸能界を引退した新井浩文が出演していたからだと思われる。このような意味でも呪われた?重い問題作品でもある…(DVD買ってしまいました。もう亡くなられた竹内結子が演じている事が不思議な印象でした。彼女が自殺してしまった事との相関関係があったのかなあとか…) 実際に凶悪な事件や残忍な事件などが起き、犯人が逮捕されると、テレビのニュースや週刊誌の記事などで『犯人は生まれながらに親の愛を知らずに育ち…友人を執拗にいじめ…自分の子供に暴力を…』なんて報道されたら、『ああ、なんて酷いやつだ。人でなしだ。重い罪は当たり前。』と我々は思ってしまう。 ただ、事実はどうなんだろう?知ることはなかなか難しいが、マスコミ報道だけを鵜呑みにSNSへ書き込んだり、一方的に攻撃することは控えるべきだと思う。明日は我が身に起きるかもしれない…自分だけが聖人君子では無い…運命は善人と悪人を紙一重で分類するもの…そんなことも頭の隅にいつも置いておくべきだと思う。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいて苦しいのに、読む手を止められず、泣きながら一気に読みました。 母親が亡くなってから周りの人達にあまり恵まれず、誤解されたまま最期を迎えた事に、どうにかならなかったのかと思ってしまいます。
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログかなり心に来る内容で気軽に読める本ではなかった。しかしこの小説を読んで家族の尊さを感じるるとともに世の中にはいろんな境遇の人がいることを知った。些細な言動で人の心は傷つき、人生を変えてしまう。だからこそ自分の言動に責任を持ち、周りの人を大切にしたいと思える私の意識を変えてくれるような作品だった。
0投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本来の田中幸乃とは。。。 人は自分のみたい景色しか見ようとしない。 という格言を聞いたことがある。 幸乃をきちんと自分の目で見て、関わり、信じる人にしか、本来の田中幸乃の姿は見えない。 見ようとしなければ、見えないものがある。 マスコミや警察や人の噂だけで判断しない。 ちゃんと自分の目で見て考えていきたい。
3投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ涙が止まらなかった 何がその人にとっての「救い」や「幸せ」なのか。そしてそれを考えることは果たして傲慢ではないのか。 考えさせられる一冊だった
1投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログかなり前にドラマで竹内結子さんが「雪乃」役を演じたという記憶があり、本作を手に取りました。なんとかして救いたい。登場人物と一緒にそんな思いを募らせながら一気に読み切りました。読了した場所が静かな図書館内でなかったなら「うわぁー」と叫び出しただろうな。こういうのは久しぶりです。
2投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ後半は、祈るような気持ちで一気に読んでしまった。 やるせない。 結果的に幸乃はたくさんの人を救ったと思う。 はー、やるせない。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログ何ともやるせない。 あとがきの考え方もあるけど、あと1日、なんとかなって欲しかった。 章が進むに連れて、つらくなってく、描写が明るいほど落差を予測してしまい不安になる…ずっとその感覚を持って読まされました。 早見さんの本、ジャンルばらばらで面白い本多く、タイトルや表紙絵も手に取りたくなる見た目で。また読もう。
2投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
彼女は望んでいたのだ 死ぬために生きようとしたっていう文章は矛盾なんかしてなくて 私を必要とする人はいるのだよ 周りにちゃんといる 自分で命を断つことはなかったけれど 望んだ
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログアクリル板の向こうとこちらを隔てるものは何なのか── 育った環境によって人の生き方は大きく変わる。 裕福か貧乏か、暖かく安心出来る家庭があるか、親や親戚の愛情を受けられるか、満足いく教育を受けられるか…それらに恵まれなかった人間は、将来や未来を思い描くことが難しいし、恋人とも健全な愛情で繋がることが出来ない。育ってきた環境の中でモデルとすべき人たちがいないのだから、未来に希望を持てず、人間関係がうまくいかないのは当然だともいえる。 幸乃と翔の関係はそういった意味で非常に対照的だ。 恵まれない生い立ちにある幸乃は差別や偏見に晒されやすく、犯罪者として世間から激しくバッシングされる。 彼女を死に追いやったのは、社会の無理解であり、彼女に手を差し伸べなかった周りの人間たちだ。そして、社会の一員として読者の私たちひとりひとりにも責任があるのだと感じました。
1投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ夢中になって一気読みした。 周りの人の角度から見る人間像は、ニュースで報道されている人間像とは別物だった。 ラストは冷や冷やしたが、彼女の生き様を充分理解出来るに値する描写が物語には散りばめられていた。 読んで良かったなと思える1冊でした。
0投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログアクリル板の向こうとこちらとを隔てるものは何なのか。犯罪者を「自分とは違う生き物」と断じられるのはどうしてか。 今まで何の疑いもなく立っていた地面が、実はもろく不安定なものだと気付かされるこの一文。胸打たれました。 捉え方によっては心が元気でないときに読むべきではないかもしれません。でも私にとっては、苦しいと感じているときにこそ読みたい本。 救いの物語だと感じました。
0投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ生きてほしいと思うことも傲慢である。 田中幸乃の感情は、とても理解ができない。ただ、この作品、キャラクターにとても魅了された。
1投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログ★3と4の間。 クセのない文体なのでとても読みやすく、後半から続きが気になって気になって仕方なく、あっという間の読了。 ストーリー自体は、 殺人事件をもとに登場人物の背景をのぞいているよう進むので(うまくいかない世界というか)棘のある日常が描かれているのですが、 根本的には優しい人たちが不器用に生きている という印象でした。
0投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログかなり度肝を抜かれた。 一冊を通して伝えたいことは、しっかりしている。 自分がこれから先、人を見る目が変わったと言えるほど影響力のある作品。 読みやすさというか、展開のぐんぐん進んでどんどん気になる感じ、、、作者の描く世界に一瞬でもっていかれました。 最後の方は読んでる最中、自分の鼓動が早くなるのを感じました。世界が回転するような、、重力が何倍にもなってのしかかり、じんわり全身から汗が出ました。読書してる最中にこんなこと初めてでした。 すごい、、、。 ホンならではの細かい描写や美しい描写、人の感情の表し方がとてもわかりやすくて、想像以上に楽しめました!!!
0投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログサスペンス映画やドラマの様に主人公の結末を最初にオチを言っちゃうところから始まり、主人公のことを知る知人の証言から主人公の生い立ちを語っていくのですが、知れば知るほどミステリー。 どうして、と読めば読むほど口に出してしまう、かも?
0投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
去年読んだけれど、今年ももう一度読みたい本。 ついついどこかで社会的な支援と繋がれなかったのか?と考えてしまうけれど、いまの社会の仕組み上「助けを求めないと助けてもらえない(援助訴求力的なやつ)」ってなってるのでもういかんともしようがない。歯がゆいけれど、これはもうどうにもならないやつなのかもしれない。ミステリなんだけど、あんまりその視点で読めなかった。 最後はほんとうにしんどい結果だった。人生の最期に、生きるための行動を取った。社会構造を考えさせられる内容。
0投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログミステリ(か?) かかった時間 3時間くらい? 1人の死刑囚の半生を、とり上げた産科医や幼なじみ、同級生やらなんやらの視点から振り返る。するする読めたし、まあ面白かった。 ただ、視点人物の視点からしか語られなかったからか、正直、その死刑囚の変貌ぶりの理由も、周囲を盲信する理由もさっぱりわからなかった。 なんとなく全体的にクズばっかだなという感じがしたが、クズの話はエンタメとして消費しやすいから読みやすさもその辺にあるのかなと思った。 辻村深月の解説は要らなかったと思う。この人の小説を2作読み、解説?も2作分読んだけど、この人の解説は合わない。
0投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後までどうなるのか分からなくて一気に読み終えました。 早見和真さん、大好きな作家さんで中でもこちらの作品がSNSで紹介されているのを見てすぐさま書店に駆けつけ手に取りました。 「もう恐いんですよ。佐渡山さん」 「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです」 このセリフには心打たれたな、、、。
4投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み進めていくごとに田中幸乃の人物像が分かっていき、本当は幸乃を必要としてくれている人がいたのにタイミングが合わなかったことで悲しい結末となってしまったことがやるせなく感じた。 幸乃視点の事件当時の描写で、放火した部分だけがまるまる抜けているのはなぜ?と思ったけど、最後まで読んで理解できた。 最後に女の刑務官が幸乃が失神して死刑を免れてほしいと思っていた時には、自分も同じ気持ちで読んでいた。 死ぬために生きようとしている描写は心を打たれるものがあった。
0投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログ切ない。 田中幸乃の人生は何だったのか。 母が存命だったら、叔母に愛されていたら、友人と出かけなかったら、恋人と出会わなければ等、様々な不幸が押し寄せて、最終的にはあの結末。 表紙の絵も切ない。
21投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ結末がどうなるのか最後までわからず引き込まれた。マスコミを通して伝わる残忍な凶悪犯と、全く印象の異なる不幸な人生を送る女性。その人の不幸な人生の原因になった人、近くにいながら救えなかった事を悔いる人、それぞれが自分都合で振る舞う姿が人間の弱くて嫌な部分を見せつけられる。 最近、続けてこの作者の作品を読んでいるが、テーマの幅広さに驚く。
2投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログなんか、後味が残る終わり方だったけど、不思議とこの物語は、ハッピーエンドなのかもしれないと思いました。
3投稿日: 2024.11.27
powered by ブクログ主人公にも同情はしても共感はできず。周りの人々に至っては言語道断、酷い人や中途半端な正義感の人までいて、でもどうなるのかと一気に読んだ
2投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ人の人生を文章化するのは難しいし、ましてや判決文からうかがえる人物像なんて勝手な想像だらけなのかもしれないなと。。 小説の前半では壮絶で悲惨な出来事だけではなく、純粋に素敵な日々がたしかに在ったことが描かれるせいで、余計に辛くて感情を揺さぶられました。 後半では前半の話に出てきた人物たちが闘う話が続いていて、読者としても何かしてあげられることはないのか、真実は何なのか、どうなってしまうのか!と気が気でなかったです。 そして読み終えて、今すごくずっしりしてます。読みごたえありまくりです。ほんとに。
1投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
802DJの浅井さんが モーニングストーリーで紹介してたのを聴いて 読みたくなり買った 結構前になるので細かいことは忘れちゃったけど とにかく最後までどうにかならないかと 願いながら読み進めたが。。 どうしようもなく悲しい顛末に ボロ泣きし、数日重い気持ちを引きずった
1投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ愛され誰かに必要とされたかった、そこに生きる意味を見出したかった、"生"をかき消してしまうほど強いその想いがとても苦しい。依存のような敬介への想いと負の連鎖…どこかで救済のレーンを引いてあげられたんじゃないかと思うと同時に、この終わり方で良かったのかなと思ってしまうところも少しあった。死を望む人が近くにいた時、食い止められる自信が私にはない。ただただ彼女を信じ続けた慎一の存在が、この本の唯一の救いだなと。第一部を読み終えた時顔をあげたら中山駅だった、最近読んでる本に出てくる路線に乗ってることが多い。
2投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
救われない、搾取された人生…やるせない気持ちが言葉として溢れ出るけど、全て「傲慢」というカテゴリに入る気がしてならない。 刑が覆って、桜を一緒に見れたとしても田中幸乃が笑っていた保証はない。パラレルワールドだけど「許した“先”」はなんだろうと考えても思い浮かばない。 最後の「おめでとう」が心に刺さった。
3投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログ読んだ後の感覚はなんとも言えない でも、生きることというかそれぞれに優しさとか後悔とかそーいったものがあるよなぁ そーゆうのをない状態で生きることは難しいよなぁ 人を信じてまた裏切られのも怖いよなぁ 信じるのも必要とするのも全然別だよなぁ
4投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログ関わった人達から語られる彼女の真実。悪意と裏切りに翻弄され続けた人生。どれか一つ、誰か一人、違っていれば…
2投稿日: 2024.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死刑囚、田中幸乃30歳。彼女がなぜ死刑を宣告されたのか?確かにその罪は重く許される物ではない。しかし幸乃の事を知れば知るほど本当に彼女がそんな事をしたのだろうかとだんだん疑問に思えてくる。 幸乃は罪を認め死刑が執行されるのを待ち望んでいるかのようだ。彼女を救いたい幼馴染の存在が少しは彼女の気持ちに変化をもたらしてくれたら…との願いも虚しく終わってしまう。 こんなやるせない気持ちになったのは染井為人さんの『正体』を読んだ時以来。あの時も遅すぎるよ…と思ったけれど、本作は何と言っても幸乃本人の気持ちを変えられなかったという無念さが大きい。 母親のお腹にいた時、一度は闇に葬り去られそうになった命がこの世に生まれる事が出来たのに、これでは何のために生まれて来たのかわからないではないか。幸乃の周りの人たちへの怒り、失望…。それでも最後に刑務官の女性の行動に少し救われた思いです。 桜の花びらを見るとこのお話を思い出しそうです。
7投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
苦しい人生を敢えて選ぶような生き方しかできなかった主人公に、他の道はなかったのだろうかと悲しい気持ちでいっぱいになった。『自分を必要としてくれる人に見捨てられるのが恐い』という主人公の言葉も心に残った。
2投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
金欠で本を買えなかったので中学生の頃すきだった本を3年ぶりに読み返してみた。 昔は登場人物の正義感に感銘を受けたが、今は貧富の差に目がいった。 祖父が医者で父親が弁護士のエリート家庭で育ったなんとかくん。育ちが良すぎるが故に想像力の足らない愚直な正義感と隙のない自信。 理子の綺麗で愛に満ちた暖かい家庭。 自信と正義感に満ち溢れた刑務官。 それと反対にゆきのとしんいちの卑屈さ。 そして皐月の自己顕示欲と承認欲求。 この対比! 昔はリコとゆきのの友情にただただ感動していたけど、高校生になってから読むと理子のゆきのを見下した自己中心さとそれを隠す自己欺瞞に驚いた。 自分のクラスでの地位を守る為にゆきのを傷つけながらも甘えて自分の精神安定のために利用する。そしてそんなゆきのに皐月(地位)を奪われそうになったら破滅の道に進んでも取り戻し、精神安定のためにまたゆきのを利用する。 そして最終的にも自分の地位と家族やらの幸福を守るためにあんなに「あたしにはゆきのが必要なんだ。」と繰り返していたのにあっさりと犠牲にする。そしてその罪を後生大事に持ち回り感謝するのではなく恐怖に脅え捕まったことを「開放された!」と喜ぶ。 理子!?理子ー!! それでも昔と変わらずゆきのの中学時代がこの本の中で一番好きだな。これだけ理子を非難してるけどゆきのと理子の関係性が中学の頃仲良かった子と自重なるからだろうな。 理子が自分の精神安定の為とはいえゆきのを想っていたのに貧乏さに引いてしまった所リアルだったなあ。 ラスト、家庭環境のいい人たちからの表層的な浅い言葉は届かず、馬鹿な母親を持ち卑屈にも苦しみの中で生きてきたしんいちの言葉だけは届いた所や、沢山の人から望まれたゆきのを殺す形のラストにしたのは「劣悪な家庭環境で育った人の、家庭環境のいいひとには想像できない壮絶な苦しみ」が込められていた気がする。 後はメディアの醜悪さ
1投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログひさびさに小説を読んでかなりの衝撃を受けた。 半分以上読み進めるまではまたどんな凶悪犯でも不幸な生い立ちや同情すべき点があるんだよ的な犯罪者に寄り添った話かと思ってた。 自分勝手な先入観でどんな同情するべき理由があろうと許される殺人なんてないんだよなぁとか思いながら読んでたら「えーっ!」ってなった。 ひとの先入観ってなんて怖いんだろう。 こうやって犯罪者、そして死刑囚が作られていくんだと思うと鳥肌が立った。 それにしても幸乃の人生って切なすぎる。 なんとも言えない読後感だった。
1投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
⭐︎3.9 ・ずっしりくる読後感。物語自体もさることながら、本書を単なる「イヤミス」にさせない辻村美月さんの解説がすごく良かった。 「私は見届けなければいけないのだ。彼女が死ぬために生きようとする姿を、この目に焼きつけなければならなかった。」 ・流されるまま生きてきた幸乃の最後の強い意思が、自分が死ぬことなんて悲しすぎる。でも、辻村さんの言うように彼女に生きてほしいと思うことも傲慢なのかもしれないと思うと、なにも言えなくなってしまうラストだった。 ・死刑という制度の重さに改めて気付かされる。 ・私たちがニュースなどで見ているものがいかに表面的なものであるか。報道内容についてどこまでが真実なのか知るすべもないのに好き勝手言ってしまう私たちの言動にも危険は孕んでいるなと感じた。
0投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ放火殺人罪で死刑を宣告された田中幸乃。しかし控訴することなく、死刑宣告を受け入れる。幼少の頃からの彼女が描かれ、これが事件の背景か?と思ったころ、驚きの真相が判明。幼なじみの活躍で死刑は回避されるのか?涙は出なかったものの、ズシーンときました。
35投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
田中幸乃死刑囚の生い立ちから刑執行までの物語。正直言って読後感は最悪。決して物語がつまらなかったと言うわけではない。ただ救いが無さすぎるという無念さ?諦念?なんだろう、なんと言っていいかわからない。辻村先生はあとがきで救いがあったと書いていたが、自分にはやはり救いがなかったと感じる。本文中で語られる幸乃以外の人達の自己中心的な態度が、読めば読むほど現実的すぎて、読んでいて辛すぎた。もう読む事をやめてしまいたいと何度も思った。超大作である事は間違いないが、心が疲れている人には全くお勧め出来ない。
2投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「私に言えることがあるとすれば、たった一人からでも大きな愛を受けていれば、子供は道を踏み外さない、ということだ」という言葉を受けてこの世に生を受け、確かにそれと言える幼少期を過ごしたにも関わらず、その後辿る、皮肉な運命。 彼女と関わった人々のそれぞれのエピソードは、それ単体で一つの物語になるほどに掘り下げて描かれるものの、そこまで本筋と関係なかったり、尻切れトンボだったり、その後の彼女の人格形成に確かに大きく影を落とした、と、受け取れるような描かれ方もしていないので、彼女の頑ななまでの思いに触れるたびに腑に落ちないというか、違和感を感じた。エピソードは必要十分な分量で、あくまでも本筋のために存在してほしい自分にとってはスッキリとしない、もやもやの残る作品だった。
2投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログただただ辻村さんの解説がすごい。 絶望の果てに終始放棄した自らの意思を、最後の最後、死への願望で発露させるゆきのはある意味美しい。
3投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ早見和真著書にハマって三冊目、これが一番いい。冒頭の文章から引き込まれた。最後のシーンは幸乃の人生が一気に蘇った。
0投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ意外な展開で犯人像が悪役一辺倒から修正され人間性が見えて面白かった。 最後にどんでん返しがあるかと期待させたが、最後の展開も良かった。
0投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品の主人公の死にたいけど死にきれずそのチャンスをずっと待つという状態が、今の自分には共感できてしまった。 この主人公は死を以てようやく幸せになれたのだから、読者にとってはバッドエンドかも知れないがそうではないのかもしれない。 しかし最初から主人公を取り巻く環境が良い環境だったなら彼女はもっと生きることにしがみついていただろう。 生と死についてこの作品を読みながらたくさん考えさせられた。
0投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ幸乃に関わったまともな人たちが、どうして、もっと言葉にして伝えてこなかったんだろう。 『君を必要としている』と、ちゃんと言ってくれたのは後に全て裏切ってきた人たち。 (祖母、元恋人、学生時代の友人) 大事だ必要だと思ってくれた人たちに、ことごとく見捨てられ続けたら、誰も信じたくないし、生きたくもなくなるよな…。 誰にも迷惑かけず、死にたがっていた人に舞い込んだ、自分を解放してくれる唯一のチャンスだったのかもしれない。
20投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ【生死とは 願いとは】 死刑判決に疑問を抱く周囲と、それを待ち望む本人。 各章に登場する人物の主観とどこか噛み合わない幸乃の願い。 生きることでしか紡げない新たな物語と、この命としての物語を終えることで成し遂げようとする生命。 矛盾とも思える願いに、どこか感動も覚える。 人間が作られるアイデンティティと傲慢さが入り混ざる、良書。 解説も含め、読んでよかったです。
2投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんな崇高なひとがこの世から消されてしまった。 衝撃です。一体何人の罪を被ってしまったの? ても最後はきっと思っていたよりは幸せな気分で逝けたと信じたい。
5投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログこの物語の人物たちほど大きいものではなくても、自分がした許されない罪(後悔?)はあってそれを当時は忘れないと思っていたけど今となってはもう覚えていない、それが怖いなと思う
0投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログイノセント・デイズ 著者:早見 和真 **内容紹介:** 正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはずです。 放火殺人で死刑を宣告された田中幸乃。彼女が抱え続けた、あまりにも哀しい真実――極限の孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。 田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。 **感想:** 早見和真さんの作品を読むのは「店バカ」に続いて2作目でしたが、その作風の違いに驚かされました。本作は、つらい境遇の子供時代や死刑という重いテーマを扱っており、読んでいると胸が苦しくなるような場面が多々あります。田中幸乃の孤独や、彼女を取り巻く人々の思いが描かれ、死刑や人間の生きる理由について深く考えさせられる一冊です。早見さんの描く世界は、同じ作者とは思えないほど異なるジャンルに挑戦しており、次はどんな作品が待っているのかと期待が膨らみます。
28投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログかなしきデブ猫ちゃんとのギャップ…! 親世代、子世代、読む年代によって感じ方が違うかもしれない。重くて救いも無いけれど、グングンと一気読みさせる何かがあります。
4投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログドキドキしながら最後まで引き込まれた。 どうか間に合って!と願いながら、でもきっと間に合わない、そしてこのまま逝くことが幸乃の願いなのだろうと。 早見氏の他の作品も読んでみたいと思う作品だった。
0投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログなんでこんなにも救われない人生なんだろう 田中幸乃の周りには幼少期からクズ男クズ女ばかり でも実際こんな人生の人も世の中にはいるんだろうな 「正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはずです。」 田中幸乃は救われたんだろうか
3投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ「読後3日間寝込んだ」と帯に書いてあって読み始めた。 それほど重く暗い内容で、寝込むのも理解できた。 内容は分かりやすく読み易いけど、長いなと感じた。 途中から展開がかなり予想できる為、予想通りに進む話はとても長く感じる。 過剰に悲劇を被ってるように見えて、なかなか感情移入できなかったし、寝込まなかった。 幸乃が刑務所で気を失ってしまうシーンは、唯一感情が揺さぶられ、少しだけ救いがあったように感じた。
7投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
正直、すごく面白かった、、、ただ、結末が凄く切なくて。。。 様々な登場人物に視点をあて、各登場人物の心境が感じ取れたし、始まりと終わりが全て繋がっていて、納得出来た。 幸乃が死刑を望んでいたにしろ、誰だって死を間近にすると生きたいと思うのは当然のことだと思う。その情景もしっかり書かれており、死刑を執行する者、される者、どちらの心境も分かることができた。 ただ、最後は結果が覆されると思ったがそうじゃなかった。。。 実際の犯人は自殺したし、免罪だった幸乃は執行されたし、切なかった。。。
19投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ幸乃の周りが自分本位だし、 いじめが普通の世界だし嫌悪感。 でも、そんな中で幸乃に少しでも幸せな時間があったらなーと思ったけど、 やっぱり自分本位。 でも、私も追い詰められたら自分本位になるだろうし、 人のせいにしちゃんだろうな。 最後、死ぬために歯を食いしばるように生きる幸乃の姿とか、 死へ向かってるのに穏やかな感じとか 相反するものなのに1つになって 幸乃の決断をどう受け止めていいかわかんなかった。 ターニングポイントたくさんあったはずなのに。
1投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ暗くて、辛い。 登場人物たちに腹が立ったりもどかしく思ったり「そういうことじゃない!」とつっこみたかったり中高生のいじめのえげつなさに辟易したりと感情振り回されっぱなしで読了。 でも、こういう気持ちも傲慢なのか、他人の行動をこちらの気持ちでどうこう感じるのはすでに傲慢なことなのかと考えさせられる。
0投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ少女はなぜ、死刑因になったのか-。 初めての早見和真san。 「その朝、季節が動いたことを実感した。」から始まる、確定死刑因・田中雪乃を軸とした物語。冒頭で拘置所の単独室で待つ雪乃が、「足音の中に聞き覚えのないものが混ざっていると悟った」という表現がとてもリアルで、一気に惹き込まれました。 プロローグ「主文、被告人を-」、第一部「事件前夜」、第二部「判決以後」、エピローグ「死刑に処する-」まで。各章の見出しで判決や報道など世間の見方、内容で真実が描かれている構成も新鮮でした。 丘の探検隊、母・ヒカル、同級生・小曽根理子などたくさん登場人物がいましたが、、元恋人・井上敬介は許せません! 桜の花びらを握りしめながら執行室に向かう雪乃と、最後まで冤罪ではないかと疑念を持つ女性刑務官の佐渡山瞳。このシーンが一番好きで、生きるためにここで倒れて!と私も一緒に懇願していました。 イノセントの意味・・・切なすぎます。 【第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)】
0投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログあともう少し、早ければ… そう思わずにはいられない。 でもそれは彼女が強く望んでいたことだから、やっぱり誰も止められなかったのかもしれない。
0投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
元彼の妻子を殺人した疑いで逮捕/死刑判決を受けた田中幸乃の半生を振り返り、彼女がどうして殺害に至ったのか読み解いていく話。 上記ストーリーの話は他にも見聞きしたことがあるが、以下の点が面白かった。 ◾️物語の進み方 幼少期から彼女の半生を振り返るが、その視点が幼少期の友達、中学時代の親友、大人になってからの彼氏の友達、捕まってからの看守と多岐に渡る。 ◾️側にいた人の存在 上記の色々な関係者がいる中で、1人でも1つの物事でも違う方向に振れていたら結末は全く違ったなと思わせる物語の進み方をしていた。また直接的には良い影響を幸乃に与えている関係者が取った何気ない行動が、実は主人公に間接的に負の影響を与えてたり、やるせ無いやり取りが続く。 ◾️結末 こんな終わり方あるのっていう終わり方。誰目線によって見るかで全く捉え方が異なるけど、本の表紙に書いてた読み終わった後数日間消失感に囚われるとはまさにこのこと。 何が面白かったか改めてまとめると、物語の進み方が色んな角度で描かれて且つ、その関係者が多岐に渡る面白さがあったり、彼女のことを知れば知るほど最初に持ってた人物像と終わりで全く違う印象を持てる、そんな作品でした。
1投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数年前に読みましたが、最近ふと思い出して再読。 読み進めるのが苦しい話です。最後に死刑執行された幸乃は、本当に幸せだったのか。生きて欲しいと他人が願うことは、傲慢なのか。 後味の悪さは映画「ジョーカー」並みですが、決して敬遠したくなるような内容ではなく、また数年後に読みたくなると思います。
2投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ確定死刑囚の物語です。さまざまな思いを張り巡らされる一冊です。分厚いですが、あっという間に読めます。非常に筆力のある作品でした。読後、思い出しては涙が出てきます。一言では語れないテーマが内包されており、しばらく引きづりそうです。
2投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結末に至るまでに何かが違っていれば‥と思わずにはいられなかった。読後もあれこれ考えてしまう程度に感情移入。 結末に関しては、あれだけ抗えなかった病すら御し、彼女自身が選んだ最期なので何も言えない。 慎一君が何よりもまず会いに行っていればもしかしたら変わったかもしれない。けど、その後の確証はないし、また共依存のループかも、とも思う。ただただやるせないが、必要とされたまま逝くのがせめてもの救いだったのかな。 通してタイトル通りの物語で、中々に揺さぶられた一冊。
24投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全体的に暗く冷たく重いのだけど、最後まで読んでほしい 最後を見てほしい 間違いないです 序盤 いい人そうな死刑囚のモノローグで始まる 事件や幸乃の生い立ちを見ると確定的 どうふくらんでいくんだろう 中盤 ん?死刑と見せて実は冤罪で助かる話か? だけど幸乃の悪いところもあるしな〜納得感出るといいな 終盤 判決後に動く聡、翔 キーパーソンは幸乃の無実を信じる慎一 翔と慎一が一致団結して幸乃の無罪を証明する展開かと思ったが、幼なじみだったのに育った環境の違いもあり、幸乃に対する考えが全く合わないところは面白いしリアルな展開で良かった そうそう分かり合える大人なんていない 最後の最後で「持病の興奮すると気絶」が超重要に ここを耐えきったところが運命 泣ける 辻村先生の書評さすがです 「蟻の棲家」でもあったけど、被害者は悪く公表できないんだな イノセント“純粋” “無罪” この人は罪なんておかしていない-。ただ死ぬことを強く望んでいた女のもとに、そのチャンスが舞い降りてきただけだ。
79投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、死刑を宣告された田中幸乃。中学時代の友人や義姉などの追想から幸乃の背景が描かれ、マスコミが作り出した虚妄の裏にある真実が浮かび上がってくる。ドキュメンタリーのようでもあり苦しく切ない。
0投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
6年ぶりかにふと読みたくなって一気に読了 初めて読んだ時は深く考えずミステリーの大筋をなぞっていただけだったけど、今じっくり読み返すと構成と登場人物の人間性がとても凝っていて世界観がすとんと落ちてくるのに感動。 ミステリーとして結末が気になる!というワクワク感を含むのはもちろん。登場人物のエピソードや話ぶり、キャラクター性の描写が富んでいてストーリーに引き込まれるなあ〜。 判決文、持病、誕生日、春の桜、人間関係などがストーリーで一貫して交差している伏線が自然。 全体的に暗いトピックではあるけど、なんでか人生の希望とか生きる力を感じられる作品でもある。人生に嫌気がさすような痛みを皆が心に貫いているけれど、幸乃も周りの人たちもがむしゃらに生きていた。 結局だれも幸乃を心の底から理解できる人がいなくて、みんな幸乃の人生のパズルのピースを持っているにそれを繋ぎ合わせられずに自分の中に抱え込んでいる感じがした。 ただ、かなしいかな幸乃がいることでみんながかき乱されているのも同時に感じた。幸乃がいなければみんな幸せだったのかもしれないとも思えてしまって切ない、けどいいやむしろ幸乃がもっと人の何かを奪ったりできえるほど我儘で傲慢だったら何かを防げたんじゃなかろうか。 あと目の前の風景と絡まり合う登場人物たちの心理描写がとても奇麗だった、、 どんでん返しやひりひりとしたスリルというよりはまるで現実世界に紛れていそうな生々しい人生物語を紐解いていたような本だ。また読み返したい。
0投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログくぅさんがInstagramで紹介していた、”あまりにも衝撃的過ぎてぶっとんでいる小説”の一位になっていた本。 間違いなく衝撃を受けました。読んでよかった!何度も前のページをめくり直して、思いを深めながら読みました。主人公の孤独感が主人公と関わりのあった人目線で時系列に描かれます。だからこんなにも思ってもらえてるのに、生きないの?と悲しみがたたみかける。 なぜ主人公がこんなに惹きつけるのか、私もテレビからの情報で知ったかぶりしていたからかもしれない。
1投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
無印だったから最後は死刑を回避して 欲しかった。しかし彼女は最後に 自分の意志を貫いた。 それがきっと彼女の生きる意志だったから
3投稿日: 2024.05.24
