
総合評価
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powered by ブクログ読みにつれて、過去の出来事が分かると家族、友達、彼氏がどれだけ酷い事をしてきたのか知り怒りを覚えました。 だからこそ、今後も普通には生活するのが難しく消えたいという気持ちも分かります。最後は自分で覚悟して一歩を踏み出した姿を想像するだけで涙が出てきました
2投稿日: 2024.05.23
powered by ブクログ面白いんだけど、救われない話。 余談ですがこのお話を読んで主人公のイメージが鮮明に竹内唯子さんだったのでドラマも是非見たいと思っている。 竹内結子さんが亡くなられているので、尚更切ないものがある。 恋人の家に放火し、元恋人と幼い子供2人を殺した整形シンデレラ 産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は…… どこかで彼女が救われる道はなかったのだろうか
8投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ以前に読んだと分かったのはブクログに登録しようとした時だった。 全く既読感が無いままに3分の1まで読み進んでいたので、結局読み通した。 他人の罪を背負い込む主人公は理解できない。
3投稿日: 2024.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
田中幸乃に関わる人の目線から主人公の人生を読み取るとこができた。個人的に翔は正義感は強いが自分自身のために行動している感じで好きにはなれなかったが、慎一は幸乃の想いをしっかり感じとった上で行動しているところが好きだった。最後は自分の予想とは違う結末になったが、田中幸乃にとっては幸せだったのかなとも思った。でも田中幸乃が最後に本当に愛された人生も見てみたかったなと思った。
2投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログ読了後に悲壮感や理不尽への憤り、主人公が救われてほしいという切なる思いが入り乱れ、何と表現すべきか悩みました。 主人公の幸乃は元恋人の家を放火し、嫁と子供を殺害した罪として死刑宣告がされています。物語は彼女の死刑執行までの描写から始まります。その後、彼女の生まれてから犯行に至るまでの人生が語られていきます。 章のタイトルは、ニュースでもあるような『いかにも犯行をしそうだな』という印象を与える表現となっています。印象操作をする際に使われる表現という感じでしょうか。 しかし物語中の幸乃は誰かを信じて・誰かの罪をかばう他者を思いやり自己犠牲を厭わない人物像が垣間見えます。寧ろ彼女を取り巻く周囲の人達の方が彼女を利用しているようにも思え、幾分の嫌悪感を抱きました。 読み進めていくと、彼女が信じていた人に裏切られる事を繰り返すことで生きることに絶望したのが痛いほど伝わります。死が彼女にとっての救済や苦しみからの解放だったのであれば、彼女はそれを自分の意志で選び取り、成し遂げた事になります。その姿を思い浮かべ、涙がにじみました。悲しみでもない、悔しさでもない、彼女の意志の強さに心が打たれ、感情を揺さぶられます。 読了後に複雑な心境を抱くかと思いますが、好みと合うと感じられた際にじっくりと読む価値がある作品だと思います。
27投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文章は読みやすく、内容や構成も分かりやすいもので、さくさく読めて読み疲れにくいものでした。 評価では内容は個人的に可も不可もなく、鬱系の表現はただ胸糞悪い感じで、最後の結末も幼なじみが弁護士になった時に、予想できてしまってたので、感動系での鬱もなく読み終えてしまいました。そして、作品の所々に書き込みが足りてないと思い、星2の評価にしました。
2投稿日: 2024.04.26
powered by ブクログカプセルコーポレーションが作った宇宙船の重力装置の中かと錯覚しそうになる。 一年前に読んだはずだけど、ブクログに残してなかった事とある事情があって再読したんだけど、これは再読して本当に良かったしまた号泣した。 所詮当人の因果なんてものを他人が見るときには一部だけ切り取って演繹的に判断するんだからそこに乖離は生まれるし、それを本人がもっと私に興味持って私の事を調べて!とか…おこがましく言えた所で他人がその人にそこまで興味持たないからその乖離はずっと埋まることがない。 けどそれを「しょうがない」と一刀両断することでモヤモヤがまた生まれるみたいな悪循環。 よく「ずるい言葉」として挙げられる、親が子に、上司が部下に「お前のためを思って言ってるんだ」って言われた時みたいな、どうしようもないし、どう表現したら、どう反論したら良いのか分からないモヤっとした感情を終始漂わせてる物語でした。 物語自体はわかりやすく感情移入しやすい文体です。
14投稿日: 2024.04.22
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何を考えているのかよくわからない悪人が多数出現し、人間味も感じられず、ただ用意された嫌な展開をなぞっているような印象だった。 本人に生きる気力がないならそうなるしかないだろうという妥当なラストだと感じた。 彼女は読者目線では決して幸せではなかったが、関わった人の人生を直接的にも間接的にも救ったと思う。彼女は様々な人にとって必要な存在だったけど、当の本人はそれを知らずに死んでいってやるせない。実在しない聖母という感じ。
2投稿日: 2024.04.22
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何気なく読んだ本でしたが、世界観に一気に引き込まれてしまいました。死を望んでいた幸乃にとって、死刑は救済だったのでしょうか…作中の人物が語る彼女の過去を見ると、誰に見捨てられようと生にしがみつく、そういった生き方はかなり痛みを伴うものだったのだと感じます。誰にでも無垢で気優しかった彼女の人生は、翔や慎一の存在によって最期は救われ生涯に幕を下ろした、そういう結末を願いたいです。
2投稿日: 2024.04.18
powered by ブクログ同じ作者の「八月の母」がよかったので、読んでみた。 後半はちょっと「ダルさ」があったかな。最後の方は、幸乃が助かるのかどうかが気になり、一気に読むことができたが。 悪い作品ではないが、「八月の母」ほどのインパクトはない。 良い本を読むと人に薦めたくなるが、この本はそういう気にならない。 星3つに近い4つ。
19投稿日: 2024.04.14
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人間ってずるいな、、自分の中で自分よりも下の立場においている人間にはとことん冷たく、強く接してしまう。なにをしてもいいと思っている。 きっと私自身も無意識にそうしているのだろうと思うとそれもまた。 幸乃の周りはみんながみんな少しずつ無責任で、その無責任さが積み重なって、あの結末に至ったのかな、 個人的には好きな結末。
1投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ読み終わって色々思うことが出てきた。 結局、私も自分の価値観で主人公の女の子のことを考えてたし、自分自身のエゴを感じる。 何が幸せなのか、かわいそうってなんだろう。 この物語の終わりがよかった、なのかどうかさえよくわからない。
4投稿日: 2024.04.02
powered by ブクログ途中で、きっとこういうオチなんだろうな。と思った通りだった。 死にたい人間が、そのチャンスを掴んだストーリー。 正直オチはガッカリでしたが、人の一生を描いたストーリーはとても面白かった。
2投稿日: 2024.03.27
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本当の救いとはなんだろうか 最後、真実が公にされそうになったとき 間に合わないでほしいと思う自分と間に合ってほしいという自分がいた 物語の結末は幸せだったのか
3投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ第68回日本推理作家協会賞 2015年第12回 本屋大賞 第28位 第27回 このミステリーがすごい! 第20位 いろんな感想があるので、自分に合うかどうか、、、と思いつつ読み始めましたが、かなり面白かった。 今年(2018年)の1冊をあげるとしたらこれ。 読後感が決して清々しくはなく、重い気持ちを引きずるけど、、独特の感覚を味わいました。 この作家さんの他の本も読んでみよう! →結果、何冊か読み、どれも面白いです。 しかも全然ジャンルが違う、、スゴイ。 いい作家さんを知る事ができました。 新井賞の受賞作だった。新井賞も色々読んでいってみようと。 →結果、あまり私には、はまる本がなかった。
7投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ非常に体力を消耗する一冊だった。登場人物たちの背景がとても緻密に描かれていて、決して明るいわけではないそれらを咀嚼しながら読み進めるのでとても憔悴した。一節過ぎるごとに本を置いて小休憩を挟むような読み方をした本は、初めてかもしれない。 必要とする/されること、人を救う/救われることの本質はなんなのだろう。
5投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログある女性死刑囚の物語。 彼女と関わりのあった友人、知人それぞれの追想が、世間やメディアの姿とかけ離れていて‥ 真実は‥ 読んでいて苦しくて、つらかったです。 救われたのか、救いがなかったのか 真実ってなんだろう? 本人にしかわからなし、 他人には決してわからない 人から聞くこと、報道の中に真実は見えなくて、本人の中にしかないんだということを見せつけられるような思いです。
7投稿日: 2024.03.17
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元恋人を逆恨みして、その家族が住むアパートに火をつけた死刑囚が主人公…というところから始まる物語。 人間は多面的でいろんな顔を持っていることや、人間の一生は生まれ持った境遇と環境で決まってしまうのだろうか……と、心が重くなる読後感でした。どこかで救われてほしいと、特に最終章を読みながら間に合ってくれと祈りながら読みましたが、幸乃にとってそれは救いじゃないのかもしれないと思わされて、桜の花びらを手に思い出していたあの幼い頃の僅かな日々だけが彼女の救いだったのかなと思うとどうしょうもなく切なかったです。
0投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ暗く静かに熱い小説でした。 人の人生の背景は様々で、相手が何を思っているのか?考えてるのか、真実は何なのかは本当にわからないなと思いました
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
※めちゃくちゃネタバレなので改行多めに入れときます とても力のある小説で一気読みでした でもこの結末はどうなんだろう このラストの後に起こるだろうことを考えると、みんな不幸になる未来しか見えなくて辛い 後悔と苦悩の中で生きていくことになりそうで とても残酷な話だと思う ヒロインのみが(ある意味)幸せになれた、とも言えるのか?
1投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログ不運で救いがない物語と思ったけど、幸乃の不器用さや、境遇に心打たれました。 てか、幸乃に関わるやつだいたいクズだなぁ。 でも現実にいますよね、そうゆう人間。 何とか幸乃が助かってほしいと祈りながら読んでました。が、このやるせなさは、ひきずる、、、。 死生観バグる。すごく良い本に出会えました。
19投稿日: 2024.03.07
powered by ブクログ「言葉を失うほどの衝撃を受けたぶっ飛び小説」最後の一行でとんでもない衝撃を受けることになる傑作小説。… SNSでの紹介文を見て何の気なしに読み始めた本でしたが、最後は読む手が震え、目頭が熱くなり、心が熱く震えました。 そんな自分の心情はあとがきが文字にしてくれていて、少し心を落ち着かせてから、やっと本を閉じることができました。 裏表紙のあらすじなどで興味を持った方は、読んだあと絶対に後悔しないと思いますので是非手に取ってみてください。
5投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログ田中幸乃という人物がなぜ凶悪な事件の犯人となってしまったのかを描いた物語です。 単純にこの事件の全貌が明らかになるミステリーとして注目していましたが、切なくでどこが儚い非常に稀有な余韻を残す小説でした。 幸乃の境遇や環境が彼女をあのような純粋な女性にしてしまったのだと考えると我々の日常でも起こり得るような不思議で解像度が高い面白い作品でした。
3投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!続きが気になるのであっという間に読んでしまった。 田中幸乃が凶悪犯として死刑を宣告されるところから物語は始まる。 しかし読み進めていくうちにこの田中幸乃に対する印象は変わっていく。 彼女を取り巻く環境があまりにも不幸と不運で、なぜこの事件が起きたのか?真実を知るとやるせなさで押しつぶされそうになる。 関わった人物たち、この中の誰か一人でも保身に走らず彼女を守るための証言をしていれば、彼女は死刑を免れたのに、、、 先入観とか偏見とかそういうものが自分の中にもあることを痛感するし、物語の中では人間の卑怯な部分も見え隠れして、全てを請け負った田中幸乃が実は最も心がきれいでイノセントな人だった。
2投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログラストがあまりにもやるせない あと1日…早ければ 幸乃に関わる人の傲慢さがそれを受け入れてしまう幸乃の優しさに苛立ちややるせなさを感じる 最後が切なすぎて尾を引く作品。
5投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログそれぞれの救いが複雑に交わってしまう点が、俯瞰して見たときに歯痒さを感じるとともに無力だとも感じる 先を読みたいけど、読みたくないそんな不思議な感覚になる
2投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ個人的な感想です。 恋人と別れたくないのに別れる。 友達と仲良くしたいのに虐められる。 家族に愛されたいのに愛されない。 この様な作品が好きなので 帯文に惹かれて購入しました。 けどこちらの作品は、違う方向からボール飛んできます。難しい言葉もなく読みやすいので、一気読みできます。
3投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ストーリーにのめり込んで一気に読んだ。 「面白かった」と表現していいのか悩むところではあるが、救いが全く無いとも思わない。 情報が無限に与えられる世の中で、情報の切れっぱしだけを見て勝手なイメージを作りあげることは自分自身にも当てはまることで、胸が痛かった。 ラストまで読み終わってから冒頭の判決を読むと全く違って見える。
0投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ・女性死刑囚が辿った人生を様々な証言から振り返っていく時、読者はその真相にもがき苦しむ。 ・いかにメディアで公表される切り取られ簡略された情報に流されてしまうか、自分を含め社会でよくある光景のように思える。悪意のないバイアスが人ひとりの人生を大きく変えてしまう可能性があることをこの作品から教えられた。
0投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ一気に読んだ。読後はしばらく放心状態… それから数日間は救いようのない現実にフィクションと分かっていても頭の片隅から抜けなかった。
1投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
判決を受け入れ裁きを待つ主人公田中幸乃。まさにその時を迎えようとする場面から始まるこの物語は、色々な人物の視点で彼女の生い立ちが語られていく。そして私達は気付いてしまう。彼女の傷付きやすく繊細で孤独な心の中を。無防備でまさにイノセントな一人の女性の本当の姿に。 幸乃の周りの人間があと数ミリでも違った行動を取ってくれたら、彼女の人生はもしかしたら?何か違っていたのだろうか。 彼女は生きる意味を必死で求めていたのだろう。しかしそれよりも先に誰にも迷惑を掛けたくないが故にその手段として死ぬ事の方に大きな価値を見出してしまった。その彼女の心の中を理解する事は私には出来ない。 死ぬために生きた彼女の最期に安らかな一瞬が有った事を祈る。そして桜の花びらに乗せて最期にその人の存在を想って旅立ったのだ。と思いたい。 重い内容だったが、批判的な文章が一切出てこない(作家の考え的な押し付けが無い)ので、読了感は思っていたよりも……といったところ。 ちょっと再読するには心を休める必要が有るが……。 考えさせて頂く内容でした。
1投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ何故、主人公は元恋人の妻と子供達が、犠牲になる放火事件を起こした罪で、死刑を宣告されたのか 彼女の人生に関わった人達が語る、当時の彼女の姿を知るたび(あぁどうして…。)と何度も思いながら読んだ。あまりにも悲しすぎる真実に胸が苦しくなった。
1投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わった時の、鬱、、感が、、 その人を信じている人、大事に思う人、また、第三者以上の人は「それでいいのか?」「それは正しいのか?」と思ってしまうけど、でも、当の本人がそれを望んでいる、と言われると、、、うーんという気持ちになりました。非現実的なはずなのに非現実と言い切れるのか?知らないだけなのでは?もしかしたら、あるのかもしれない、と考えさせられる本だった。死ぬ時、その瞬間が来るために生きたい。その気持ちは、私には理解しがたく苦しい気持ちになった。
2投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと気になってたけど、嫌〜な気持ちになるんだろうなぁと思って買えなかった作品。 ひっさしぶりに夜更かしの連続でした汗 明日早いのにー!焦 と思っていても全く読む手が止まらない。 そして、次の日も眠たかったはずなのに、また夜更かししてるループ。 死にたいというよりも、生きていたくない。 純真無垢であるが故に深く傷ついてしまう。 放火殺人の犯人はこの物語の中で最も優しすぎて、純粋すぎる人でした。 読み応えが半端ないです!!!
1投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログイントロから引き込まれました。 章ごとに視点が変わり、登場人物各々にとっての田中幸乃さんへの印象が手に取るように分かり、人物像が分かりやすく、やり切れない気持ちになりました。 死刑とは何か、情報とは何か、正義とは何か。 誰が救われたのか。 考えさせられました。 (辻村先生の解説文も必読です!)
11投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ本作を読んだとき、丁度短編集を続けて読んでいたが、比較して、連作短編の方が、興味が持続して読みやすいな、と感じた。物語る手法としても興味深く、それぞれの章で視点人物が代わり、一人の犯罪者の人生が多角的に描き出されていく。語り手が変わることによって、渦中の人物の異なる側面・時代にスポットが当たり、呼応するように雰囲気も変化する。 ただ、一貫して比較的ヘヴィな空気感が変わることはなく、その辛さの描き方には、若干記号化されたところがないではない。一方で、登場人物たちの関係は、一言では言い表せない、複雑なものが多く、その点が好みだった。かつてはヒーローでありながら、輝かしさを失ってしまった親友を、それでも必要としてしまったり、ある人間に対して嫉妬や独占への優越感を抱くなど、作者の視点には個人的に響くものを感じたため、作者の明るい話が読んでみたいな、と思わせられた。 第一部の最後、第二部では、これまで描かれてきた要素が集約されていくので、一冊の小説でありながら、カメオ出演の妙、みたいな楽しみ方ができる点も興味深い。 文章も読みやすく、重要なキャラクターには外見的特徴を与えることで、再登場の際に判別しやすくするなど、丁寧な作りだったように思う。 ネタバレを含む感想はコメントに記す予定だが、個人的には、本作をより飲み込みやすくする上では、解説文は必読であろうと感じた。
2投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほんの少しの誤解から生じるその後の世界。誤解がなかったらどうなったかを、僕らは想像することしかできない。そしてそれは栓なきこと。ならどうする? こういうのは映像化は難しいのだと思う。 手紙には生を放棄する内容が書かれ、それは一層生への想いの強さを表し、それを慎一は泣く。大事なシーンになるけど、こんなの文章でしか表現できないんじゃない? 刑場に向かう時に、感情を揺さぶられ、それでも昏倒すまいとエゴを見せる、そしてやり遂げる。 悲しいけど、幸乃の気持ちを思えば、慎一も「おめでとう」と言えるといいなと思う。
1投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後味が悪かった。 罪がなかったなら灯油缶のとこはどういうことだろう? 灯油缶捨てたところ目撃されたとかだったけど見間違いってことかな。
1投稿日: 2024.02.07
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今も考えがうまくまとまらない。 どの語り手にも共感できる部分も苛立つ部分もあり、人間味が感じられた。 この物語は読者の死生観によって全く捉え方が違くなるだろうし、どの語り手に一番感情移入するかによっても全く感想が異なると思った。 一番死生観の近い幸乃にフォーカスを当てたいと思う。 周りに流されやすく、他人に悪意を向けられても悪意を返すこともできない女の子。 エリクソンの発達理論における発達課題をことごとく獲得出来ず心理的危機に晒され続けた一人の女の子は、混乱したアイデンティティで揺らぎながら(よく言えば柔軟に)人によってそのかたちを変えていく。自他の境界が弱い幸乃はさながら自己を投影する鏡だ。だから誰もが苛立ち、怒りを向ける。自身の嫌悪する面が映し出されるように感じられるから。 当の幸乃自身にはそれに気づかず、他者からの怒りを受け、利用される。自身ばかりが傷ついていると思い、《死にたい》という思いばかり募らせ自身を見ようとする存在を無視する。傲慢だ。 自己犠牲が他人の心を捉え、傷つけていることなんて想像もしない。他者の気持ちなんて想像しようともしない。 彼女の世界には結果彼女しかいない。それが余計周囲の人間を腹立たせる。 幸乃は孤独でありたいのだと思う。他者の役に立ちたいと心から望むならどの場面でも違う選択ができたはずだ。その選択をせずにいたということが全ての結果だ。 などと彼女のことを分かった気で話すわたしも傲慢なのだと思う。 共感し、苛立ち、熱中してほぼ一気読みした。興味深い本だった。時折読み返したい。
2投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「店長がバカすぎて」を読んでからレビューを拝見するとこちらの作品を推す方が多くいらしたので読みました。 冒頭の重要なシーンを覆すミステリ作品はたくさんあると思いますが、この作品は読み手の死生観によって印象が変わるかと思います。 自殺や安楽死や意識のない後期高齢者の延命について日頃から思うところのある僕にとっては、無責任な刑務官に幸乃の希望が奪われなくて良かったと感じました。 とても辛い主人公の人生や彼女を利用してきた人たちの過去を描いている中で、娘がいる僕にとっては読むのがしんどくなる内容がいくつもありました。 理子のストーリーが特に嫌なお話でした。 イヤミスと言われる事がある本作ですが、僕には99%が嫌なストーリーでしたが、1%で後味の良い終い方でとても良かったです。
1投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログものすごい衝撃的な結末。胸が痛い。こんなことがあっていいのか?と怒りに似た感情になった。この物語に描かれている人物である田中雪乃の人生が章に分かれて描かれていて彼女が今に至った過去が気になって読み止まらなかった。
0投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
切ない。。 なんかもうどうしたらいいんだろうと苦しくなってしまう。 死んでもいいわけがないのに。 死刑台に向かう前の描写が圧巻でした。 登場人物の看守もずっと信じていた慎一もそして読んでいる自分までももどかしい気持ちになっているのに、死刑囚がその時を待っているなんて。 ため息の出るようなラストでした。 面白かったです。
6投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログ田中幸乃という人物の幼少期〜死刑囚までの人生を、様々な登場人物とともに客観的に描かれている。どのような背景で死刑を宣告されるに至ったのかが、読み進めていく上で明らかになる。 やや複雑な構成であるので、関係者を図式化して読み進めた。
0投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ暗いし重いししんどい話だった…… なぜそんなにも他人に決定権を委ねるのだ…… ポジティブな言葉が呪いになったり、庇護のつもりで支配だったり、あらゆることが主人公を不幸にしている……
0投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログタイトルが重い。正に「イノセント」な日々の物語だから。マスコミが伝える煽情的な見出しと、実際に起きた事件との間に、当たり前のように存在する大きな溝。当事者が何も語らなかった時にはどうなるのか。本当のことを知る人間がいても、適切なタイミングで動かなければ、何より当事者が敢えて語らなかったとしたら。 自己を肯定することなく、一切の自己弁護もしない、おそらくはできない幸乃。彼女はどのように生きれば良かったのだろう。 教誨(柚月裕子著)の読後のやり切れなさにも重なるところがあった。
1投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感情がぐちゃぐちゃになる話。 冒頭から死刑判決が言い渡される女性、彼女に関わる色々な人の話しを通して、いかに彼女が今に至るかが肉付けされていく。彼女に纏わる不運の連鎖。 彼女を頑なに信じる彼もまた、贖罪すべき個人であったということもやるせない。 様々な流れから辿り着いた結末に、心が悲鳴をあげそうになった。彼女は何のためにこんなことにならなければいけなかったのか… 簡単に読了後の感想を言い表せない、色々な人にぜひ読んで欲しい。
3投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯の「読後3日間寝込みました」というフレーズにイヤミス好きとして惹きつけられ手に取りました。何と無く予想がつく物語ではあった。しかしこの物語の中心となるメディアから得る情報をのみを鵜呑みにすると凶悪事件を起こしうる悪女にしか見えない女性が、彼女と実際に関わりがある人からすると全く逆のか弱く繊細で大人しく優しい女性だったという部分。死刑囚になってしまうとまではいかなくてもこのような誤解は身近に転がっていると思う。言うは易しだが、自分が直接判断できるほど材料を持っていない時は、勝手に想像で判断してはいけないということを改めて学んだ気がした。幸乃にとってはやっと人生を終わらすことができて嬉しかったのかな。あまりに運とタイミングが悪いとしか言いようがないが、何かひとつでもズレていて1人でも手を差し伸べてくれる人がいたらこうはならなかったのだろうなと思うと心が痛い。
1投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ誰かの行動があと少しずつ違っていたら、違う結末になっていたのではないか、彼女の人生は違うものになっていたのではないか、そう思わずにはいられないし登場人物の誰もがその思いを胸にこの先を生きていかねばならないのだろう。
0投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Xで見て気になって読み始めたら止まらず、一気読みをしてしまった。各章のタイトルが、判決理由から主文に分けられているのが好き。そして、タイトルも。最初は死刑囚がまだ無垢な子供の頃を指しているのだと思っていたけれど、彼女は死ぬまで、無実な日々を送っていたのだと、読み返してみれば胸に刺さる。 産科医のお話までは、丹下先生がヒカルの望む中絶に承諾していたら、あの家族はずっと幸せだったのかな。と幸乃に対してそういう思いが過ったけれど、陽子、理子、聡、と重ねていくうちに、本当が霞んで見えてきて、探検隊のみんなに気を配って、理子への接し方はあまりにも無垢で、幸乃は無実であってほしいという願いみたいなものが生まれた。 読み終えたあとでも、「うん、そうだよね。理子ちゃんには悲しむ人がいるんだもんね」この一言が頭から離れない。 読んでいくうちに、この小説で訴えているものにハッとした。自分も無意識のうちにレッテルを貼られた人のことを、真相も知らずに悪意で人のことを見ていていることは多々ある気がする。テレビでのニュースでも、報道されたことが完璧でないとわかっていても、それを真実だと飲み込んでしまう。 殺人などの犯罪行為だけでなくても、容姿、性格でその人を決めつけ「この人ならやりそうだ」という先入観が私にも確かにあることに気付かされ、恥ずかしくなった。 正義はひとつじゃないかもしれないけど、真実はひとつしかない。 幸乃の受け止め方は客観的にみるとあまりにも辛く、救いようのないものだけど、彼女にとっては誰にも迷惑をかけることなく死を迎えられたことを、幸せに思ったのは間違いなくて、きっとこの話は幸乃にとってはハッピーエンドなのかもしれない。
0投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログ早見一真さんの「八月の母」が好きだったので、著者の代表作である本作を購入しておりましたが、しばらく積読状態でございました。しかし、久しぶりに戸棚から本作を見つけ、手に取り読むことに。 本作は、元恋人の一家を放火によって惨殺してしまったとある死刑囚の物語。あまりにも残忍な事件であったため、雑誌やテレビといったマスコミに多くその事件は取り上げられ、死刑囚の凶悪さが世間に広まっていく。しかし、彼女を担当する看守が彼女と接する中で、世間の報道と実際の彼女との姿に差異があることに気づく…というストーリー。 本作の導入として、看守からの目線でスタートしますが、そこからは彼女の幼少期や中学時代、社会人生活が第三者からの視点によって語られていきます。その語りからは、凄惨な事件を起こしたとは思えない純真さと優しさが見られ、なぜこんな事件を起こしてしまったのか?とすごく読者の興味を惹く構成になっており、私もその展開に魅せられました。 ネタバレになるので、物語の結末については触れませんが、個人的には悪くない結末だったのかなと思います。まぁ本作はミステリー要素も強い社会派の作品であるため、話したいことは多いけれど、全部話しちゃうとネタバレになって面白さが半減してしまうのが、本の感想を書いてる自分としては辛いところです。
71投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読後3日寝込むという触れ込みを聞いて、とんでもない鬱本なのかと思ったら読みやすいライトミステリ 目次を見て一章を読んだら全体のプロットが見えてその通りに展開されていく 主役がかわいそうとか世の不条理とかいった負の感想は一切なく、むしろイヤミスとは真逆なのではという印象。死刑という自死を望んで叶った 関わる登場人物たちの行動原理は理解しやすく因果も妥当 ミステリ要素に突っ込むならば、特に放火事件についての警察がまるで無能。灯油缶のくだりと入手手段はしっかり詰めて欲しかった 1番重要な点では?
1投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログ元恋人の家に放火し、妻と双子の子どもを殺めた罪で死刑宣告をされた田中幸乃の姿を、田中幸乃と関わりのある周りの人々の話から、紐解く話の構成に読む手が止まらなかった。
0投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ転職をして半年とちょっと。 おもいのほか早くなじめた、と思う一方で、生活リズムや仕事には、まだまだ慣れていないような気もする。 通勤時間が短くなったのはかなりありがたい。 でも、転職前は通勤を読書の時間にあてていたので、今の生活は本を読む時間を自分で意識して作っていかないと、なかなか時間がとれない… それなりに残業も多いので、結局読書が後回しになってしまって、寝る前に読み始め、数行読んでは眠り、というのを繰り返し、こんなに読み始めたら止まらなくなる系の作品を読了するのに、膨大な時間がかかってしまった。 読書の時間をどう確保するか、というのがわたしの今後の課題だ。 帯の言葉「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました…」「少女はなぜ、死刑囚になったのか」とあり、解説が辻村さんということもあって、手に取った。 放火事件を引き起こしたとされる田中幸乃。30歳。彼女は、死刑判決を言い渡される。 プロローグ「主文、被告人を―」 第一章「覚悟のない十七歳の母のもと―」 第二章「養父からの激しい暴力にさらされて―」 第三章「中学時代には強盗致傷事件を―」 第四章「罪なき過去の交際相手を―」 第五章「その計画性と深い殺意を考えれば―」 第六章「反省の様子はほとんど見られず―」 第七章「証拠の信頼性は極めて高く―」 エピローグ「死刑に処する―」 判決文が各章のタイトルになっているという構成で、これだけでもかなり興味を惹かれる。 各章ごとに語り手は異なり、その語り手の目線で、田中幸乃という人間像が語られる。彼女はいったいどんな道のりをたどって、死刑囚となったのだろう。そう思いながら読み進めていく。この終わり方は、果たしてハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。タイトルの『イノセント・デイズ』の意味とは。 田中幸乃が産まれた日。P61「昭和六十一年三月二十六日、午前六時二十分」。 わたしと同じ学年で、「2480グラム」で産まれた幸乃。彼女が過ごしてきた日々は、わたしが過ごしてきた日々と同じテレビ番組が、同じ音楽が流れていたのだなと、そんな思いを馳せながら読みすすめる。 しかし、途中からそんな思いを馳せる余裕もなくなるくらい、幸乃がたどった日々は残酷なものであった。 P34「判決理由とは本来誰のためのものなのだろう?はじめて死刑判決の理由を聞いたとき、そう感じたのを覚えている。これから死を宣告される者に対し、だから納得しなさいというものなのか。それとも怒りに駆られた遺族や市民に対し、これをもって溜飲を下げろということか。」 わたし個人としては、死刑制度には反対です。ただ、この国には死刑制度があって、わたしはこの国に産まれ、今この国に住んでいるということは事実。 この作品の中に、この制度に対するメッセージも込められていたのだろうと思う。 田中幸乃の生い立ちや、彼女を知る人たちの気持ちや行動。最終的にすべてがしっかり繋がった、という感じはあまり持てていないのだけれど、これが、自分の読書の仕方(数行読んでは眠るスタイル)によるものの可能性も高くて、うまく評価をつけられない。 でもたぶん、この作品は、すべてがしっかり繋がったかどうかじゃなくて、辻村さんの解説の言葉を借りると、P466「“暗い”や“明るい”、“幸せ”や“不幸”という一語だけの概念を超越した場所で彼女を救おうと格闘し、味方であり続けたひとりの作家の誠実さの熱」P467「激しく熱いだけでなく、哀しみや怒り、絶望にも似た、こんな静かで凄絶な熱もあるのだ」ということなんだと思う。
67投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログ以前から気になっていて、ミステリーと思い読み始めました。 読み進むにつれて、重くて目を背け難い内容と分かり、どうか結末は救われてほしいと願いながらあっという間に読み終えました。 結末のあの瞬間は幸せだったのか?幸せであってほしいです。
1投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログメディアによるほぼ決めつけの「見出し」が、深く関わった人の目線で語られる真実により、一つ一つ払拭されていくのが、苦しくもおもしろかった。読み進めるごとに、自分もいかに表面から抱いた先入観にとらわれているかに気付かされる。やっと辿り着いた真実が間に合わなかった最後には呆然としたが、幸乃はしっかりと「必要とされていた」し、生きることを求められていたという結末に胸が熱くなった。読む手が止まらず一気に読んでしまったので、またじっくり読み直したい。
2投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログうわべだけ聞いて判断しているようなことも、内情は違うのかもしれない 自分の生に絶望して自死ではなく裁かれて無実の罪で死ぬことを選ぶ主人公 できれば真相が間に合ってほしかった
0投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ──正義は一つではないけれど、真実は一つ ある事件を、主人公を特定せず多角度的に反芻していくミステリー。とにかく暗い。大好物なんだけど、読んでいる途中は息が苦しかった。 別著の『店長バカすぎ〜』の感想に作品間のギャップが凄すぎる、とあったけど実際その通り。ただひとつ共通しているキーパーツは「文学」。改めて本の力を信じる著者の思いが伝わってくる気がした。 全ての事件関係者の生い立ちから、ストーリーが骨太に形成されていく。誰からも必要とされない、そして必要とされる期待すら投げ捨ててしまった被告人。その姿を通して、私は必要以上に誰かを必要としたいと強く願ってしまう。(ややこしい) ただ、、その力は当たり前ながら、遠く及ばない。 天窓から見上げた流星と切なく重なってしまう。 両手の指の数だけ守ればいいんだと再認識させてくれた。それができれば、それがいい。 グローブ6万個なんて贈れない。 …いや、それは守るとはまた違うな。 こういう書き方は小ずるいけど、感想1000件は結構な数。それだけ想像できる膨らみがある。
19投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネタバレ含みますので注意です! 誰もがもう少し、勇気や覚悟を出していたら悲劇は起きなかったんじゃないかという悲しい話でした。 ボタンをかけちがっていき、あってはならない結末を迎えてしまう。イノセントな彼女… 登場人物はみんな、自分やその周りのことしか考えていない人ばかりで、人間味があって良いのですが、肝心の田中幸乃さんに感情移入が出来ませんでした。何度も裏切られて絶望して…人を信頼できなくなって「死にたい」と思うようになって。 その経緯は分かるけど、どうしても「可哀想」と思ってしまいます。どうしても同じ淵に立てない。どうしても上から目線になってしまう。 それでも、イノセントであり続けた田中幸乃が不思議。 彼女に関わった、生き残っている皆から見ると、傷を負ってしまうんじゃないかと。皆を傷つけたかったわけではないはずなのに。死ねば記憶からなくなるなんてことはないのに。 田中幸乃本人がどう思っていたか、という側面もあまり描かれないので、共感が難しかったのかもしれません。 文庫版の辻村深月さんのあとがき、素晴らしかったです。
1投稿日: 2023.11.13
powered by ブクログ是枝裕和監督の映画「怪物」を観だ後に私が朝井リョウさんの「正欲」を思い出した、と一緒に観た友人に伝えるとその友人は「イノセント・デイズ」を思い出した、と言って本を貸してくれた。 どの作品も誰の立場で物事を見るかによって全く違う事実がそこにあり、自分の信じている世界とは何なのかを考えさせられる。テレビや新聞、ネットで伝えられる情報は本当にそうなのか。人の噂話に真実はあるのか。自分が感じた印象は都合よく捻じ曲げたものではなかったか。 何にも囚われずに物事を見ることの難しさを考えさせられる。
1投稿日: 2023.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の構成が非常に惹かれるものであった。 死刑判決を受けた田中幸乃ではあるが、話が進むにつれ、本当に彼女自身が敬介の家族たちの住まいに火を放ったのか?と疑問を持ち始める。 読み始めた時は「田中幸乃という死刑囚」という固定概念をもったままであったが、だんだんと自身の思い込みではないか?と考えるようになるのも面白い。2日で一気に読めてしまった。
3投稿日: 2023.11.01
powered by ブクログただただ圧倒されました。構成も好き 死刑囚の話なのにタイトルに『イノセント』とあるのはなぜ?と思っていて、その歪さに興味を持って読みはじめた そこの伏線もちゃんと回収された楽し〜〜〜 自分1人なのに、色々な感情や意見が溢れ出てきてもどかしかった 主人公が救われたので、これはハッピーエンドの物語だと思います
0投稿日: 2023.10.28
powered by ブクログこんな形のミステリがあるのかと驚いた。 「真実」と「事実」は異なる、ということを突きつけられるような物語。 この物語の結末をどう受け取るのか、その人によって異なってくると感じた。
5投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログずっと読みたかった早見さん。本作が早見和真デビューにふさわしかったのかは、いまも分からない。ミステリーでこんなに心が押しつぶされたのは初めてかもしれないです。単行本なのに、片手で持てるのに、尋常じゃない重さがある。 辻村深月さんの解説もとても素晴らしく、こちらも含めて一気読みをしてほしい。 ミステリーは通常一度読めば満足で、しっかりと感謝をしてから売りに出してしまうのですが、本作は何度でも読みたい。ずっと家の本棚に置いておきたいと思った。
1投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて読む作家さん。あっという間に読んでしまった。とても重かったけれど、救いがないお話かと言うとそうでもないと思う。読んで行くうちに主人公の幸乃が世間の人々に酷い誤解をされていると分かりとても不憫に思ったけれど、途中からはきちんと彼女をわかってる人はわかってる…と分かったから。ただやっぱり悲しすぎるお話なのは確かなので、これが実話でなくて物語で良かったと心の底からから思った。きっと作者はネットや人の噂話だけで、見ず知らずの人を決めつける今の世を憂いていてこのお話を書いたのだろうな…と思った。 (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了当時の記録。)
0投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログずっしり終始重い話でした。 田中幸乃に同情し、わかっていた結末に悲しくなりました。生きて欲しいから倒れて欲しい。という刑務官にめちゃくちゃ感情移入した。 正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかない。
14投稿日: 2023.10.05
powered by ブクログ読後の、この不条理のモヤモヤをどこにぶつければいいのか、、、。 物語を読むしかないという(登場人物を助けられないという想いとその傲慢さも含め)もどかしさを感じた作品
0投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
わかっていた結果なのに驚きが隠せなかった。 「生きてほしい」と思う心も傲慢なのかもしれないというあとがきに共感。 暗い救いようがない…かもしれないけど考え方によっては暗くはなかった。
0投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ「熱」ハンパない。解説の辻村深月さんの 「熱」もハンパない。辻村さんの文才で 引き立たされた、あの一文。心が激震。
3投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログ帯に『読後、あまりの衝撃で3日間寝込んだ』とあり、エピローグの前の章の途中で『もしやこれは…』とある結末が頭をよぎったので、心の余裕のある時に読もうと思い、心して読んだところ、その通りの結末で、意外とラストはあっさりでした。 確かにショッキングな結末でしたが、予想したところがピークでした。帯に構えすぎてしまったのかもしれません…
3投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ただただ田中幸乃に同情してしまう。 最後は女の警官と同じように倒れてくれ。無罪が証明されるよって願ってた。 死ぬために生きているってのが分からない自分は幸せなんだなと思った。 幸乃の名前の由来を思い出してため息が出る
2投稿日: 2023.09.14
powered by ブクログ面白かった! 家の中で二宮金次郎状態で読むほど。 ここまでやった慎ちゃんのその後が気になるけど、何より田中美智子への怒りが…。 この人が諸悪の根源で色んな人を不幸にしまくったと思う。 あー腹立たしい。 8歳までこんなに愛されて育っても、その後の環境でここまで自尊心は削られてしまうのか。 子供のためにも長生きしなきゃなと思った…
2投稿日: 2023.09.14
powered by ブクログ遅い 行動が遅い 助けたいのならもっとがんばらないと 田中幸乃まだ30だぞ いろいろな人のいろんな人生が交差して悲しい運命にたどり着いたのね 切ない
2投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリー小説。 というよりは、私には1人の女の子をめぐった青春小説のようにも思えた。 死にたいと生きたいの違いはなんだろうと考えさせられ、自分の意志を最期にみせた、持つことができたと感じた。
11投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログ判決文と共に主人公の人生そのものを見ていき 主人公という人間性を知っていく 判決が終わりに向かうにつれて 死から救いたいと思う読者と 死に向かっていけると思う主人公の 乖離し続ける決して交わらないハッピーエンド
1投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログ何度も読むのに挫折してやっと読み終えた。 凶悪な放火殺人の女性死刑囚の真実。 関わる人たちの複数人の視点から物語が進行します。 不幸な幼少期から理不尽な少女時代。ここが辛くて何度も読むのを中断しました。一つの不幸から人格形成まで歪めてしまう。そして、最後は死を望む。 思うに、不幸は大まかに2種類あって、因果応報な不幸。理不尽な不幸。 この本は圧倒的に後者。 読んでいて、なんともできない憤りが出てきます。 こういう理不尽な不幸の話、苦手だったなって読み終えてから気付きました。文体としては読みやすい話でした。
2投稿日: 2023.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃめちゃスラスラ読めた 慎一も幸乃もどんまいとも思うけど、冷静に考えると幸乃ものすごく迷惑な奴だなとも思う 警察も無能だけど冤罪を自ら誘発するとか本当に迷惑。生まれてきてごめんと思うなら社会貢献すればいいのに それほどに死に取り憑かれることが理解出来ないところが私が幸せたる所以かもしれない てか、絶対にバレないならこの選択でもいいけど結局最後バレてるし、これタッチの差だけど慎一多分あの足で警察行くよね? てことは死刑執行直後に冤罪発覚するんだよね? これを迷惑と呼ばずしてって感じ でもまあ裁かれたいやつは全員勝手に裁かれてろ 結局罪悪感抱えて生きていくなんて無理なんだよ 墓場まで持っていく前に誰かに言いたくなるんだよ それにしても丹下翔がガチ1番うざいな ボンボンが人脈使ってイベント打ってるようにしか見えん あと陽子まじでどこ行った 横浜にいない人間は見つからんのか
5投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログとても読みにくい。文体とかではなく、壁があるような作品でした。 読むことがストレスに感じるほどでしたが、読むことをやめてはならないとも感じるものがありました。 途中でなぜ?と思いながらも進む手が止まらない。 こんな読後感は久しぶりだけど、これもまた、読書をやめられない理由ではある。 続きを読むために午後休みしました。これも久しぶりです。 とにかくまだ消化できないなあ。 心を動かされる作品に出会えてよかった。 正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはずです 放火殺人で死刑を宣告された田中幸乃。彼女が抱え続けた、あまりにも哀しい真実――極限の孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。 田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。
18投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログ主人公、田中幸乃が死刑宣告される裁判から始まるストーリー、最初の印象は殺人鬼。 ですが読中に、この印象は全て覆る。 最後は助けてあげたい、登場人物の誰でもいいから助けてあげて…と思いながら進んでいく。 そして最後は……という物語。 悲しい、哀しい? 感想に迷う作品でした。 あとからきます。
14投稿日: 2023.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一人の少女が周囲に翻弄されながら死刑に導かれていく。 周囲には絶対的な悪人も絶対的な善人も存在せず、どの人物も優しく魅力的な面、残酷な面をないまぜに持っている。しかしその残酷さが人から人へと渡り歩き、最も弱い対象に集まった時に臨界点を迎える。暗黙の了解の元、爆弾ゲームをしているように。 世の中には多かれ少なかれそういうのに側面があり、そこに目を向けなければならない。完全に無関係な人などいない。 そんなことを突きつけられた気がした。
1投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログこの本は解説まで一緒に読んでもらいたい! 最後めちゃくちゃ腑に落ちます。 今報道があってる事件も、本当のことは、ネットでもニュースでも分からないんだなとつくづく思いました。
4投稿日: 2023.08.12
powered by ブクログ例えば「殺すのは誰でもよかった。死刑になりたかった」と話す死刑囚が、この本を読んだとしたらどう思うのだろうか。そんなことを考えました。 主要人物全員が、読んでいて嫌悪感を覚えるような行動をしている。汚いなと思う。なのに、主人公の田中幸乃だけその汚れみたいなものが少ない。死刑囚なのに。 そんな人は存在しなさそうですが、本当に「イノセント」な人が意思を持って過ごそうとすると、田中幸乃と同じような運命を辿るのかもしれないとさえ感じました。途中汚くて嫌な気持ちになりますが、解説を含めて最後まで読んでほしいと言える本です。
3投稿日: 2023.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死ぬために生きようとしている。 深く心に突き刺さる作品でした。 真実が明るみに出るに従って、助かって欲しい気持ちと同時に、果たしてそれは幸乃にとって幸せなことなのかという葛藤に苛まれた。 刑が執行される最後の瞬間は幸乃にとっては幸せであったと思いたい。 そうでないと本当に救いがなくってしまう。
5投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ一般的な感覚ではやりきれないという感じになるんだろうけど、一方でよかったねという思いも感じてしまった
3投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルでもあるイノセントの意味が話の中で出てきた時に雪乃は無実なんだなと直感的に感じた 各章のタイトル(裁判で出されていた証拠)と実際の話の違いが面白かった 最後は雪乃を無罪判決に持っていって欲しかったが やっぱり雪乃はそういう因果があるのかなと思った 老婆から真実を聞いたあとの慎ちゃんは何をしていたのかというのも気になった
2投稿日: 2023.07.19
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2023/07/16 読了 友人に推薦されて普段読まないミステリーに挑戦。 プロローグを読んだ時点で本当に救いのない小説だと感じた。終着点が決まっており、バッドエンドにしかなり得ないと。 様々な人の視点で深められていく主人公に関する過去は全て不穏で、やはり内容は非常に重く、一縷の無罪判定を夢見て最終章まで読み進めた。 最終章、逆転の可能性が見えたものの幸乃自身は生きることを望んでおらず、たとえ無罪になってもスッキリするかと言われればそうではなかった。 読了後はただ喪失感、絶望感しか感じなかったが、解説を読んで「死ぬために生きようとする姿」周辺の描写がすごく腑に落ちた。 自分自身、人に尽くすタイプだと考えていたがそれは人に求められたいことの裏表なのだと、ふとこの小説を読んで気付かされた。
5投稿日: 2023.07.16
powered by ブクログある一人の死刑囚の女性のことを、外側から語っていく。 遠い人や近しい人からの話。 田中幸乃以外にも当人以外からの視点で語られることにより印象が変わる。田中幸乃自身の見方は一貫しているのに他の人の見方が変わっていくのが印象に残った。しかも、その見方に共感してた。 最後の様は、解説の補足であーそうなんだと納得。解説合わせてのより良くなっているような気がする。
7投稿日: 2023.07.14
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今までで一番辛いなーっていうのが率直な感想です。人の弱さとか優しさ感じました。 読んでいて、火があがったときに幸乃がいた場所にラグがある気がして、もしかしてって思って読んでました。 真犯人の描写とか、チラッとすぎる伏線も好きでした。 やっぱり子供は大切に育てようと思いました。
6投稿日: 2023.07.02
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読んでいて苦しくなった。 最後はお願い間に合って!と願いながら読んでいた。 やるせなくて涙がとまらなくなった。 冤罪事件の在り方を考えさせられ、あってはならないと強く思った。 しばらくショックで引きずる作品。
7投稿日: 2023.07.02
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すごい作品を読んでしまった。 帯に、「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました…」というメッセージがポップ風で描かれてるんだけど、めっちゃ分かる。こうやって終わるのか…。そしてタイトルが「イノセントデイズ」なの、やば…。 読み終わった直後は「え?暗っっ救い無っ」って焦って信じたくなくてえ?え?ってなってたけど、辻村深月の解説よんで心を落ち着かせた。 なんかもう本当に報道されてるニュース内容とか裁判官の形式ばった言葉とか世間の人たちの評判とか、すべて何も本質を捉えられてなくて諦めに近い感情というか、やるせなくなる。でもそれは仕方なくて、自分だって当事者じゃなければ何も知らない勝手なこと言う人だから、でも情報量の差があるから仕方ないよねって、なんかもう、ほんとにやるせない。小見出しと内容の差がすごくて、読み進めていくにつれて、雪乃絶対やってないじゃんて気づいて行って、がんばれ、周りもがんばれ、冤罪だ、救われろ、って応援しながら読んでた。 たしかにこれを暗いとか、いや雪乃は幸せだったとか、ひとくくりにするのも違うなと。 なんかうまく今の感情を言葉にできないけど、おもしろい作品だった。衝撃だ、忘れられない。1日で読了してしまった。いろいろ衝撃だった。イノセントデイズ。
7投稿日: 2023.06.25
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最近読んだ中で1番好きな小説。 世界観、登場人物、表現、全てが自分に合っていた。 主人公の静かに燃える信念とも言える揺るがぬその決意に打ちひしがれた。 忘れられない作品になりました
6投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
重かったです。でも、少しでも希望があればと読み進めて後半でイノセントの意味に納得しました。彼女は辛い人生だったけど、その流れは不運としか言いようがなく。。。それでも、彼女を必要としている人達が居たわけで、どうにかそれを支えに生きられなかったものか考えさせられました。
3投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログ幸乃の幼少期から大人になるまでに積み重なった絶望が立ち直らせる事を考えなくなった結果。読んでいてずっと苦しかった。周囲の環境が身勝手で世間から貼られるレッテルも章を重ねるごとに虚しさが積もる。八月の母同様、読了後に溜息が出るものの読み応えが好き。
8投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ【大学で読んだの忘れてて、既視感あるなぁって思いながら最後まで読んじゃった】 最後は忘れてて良かった
2投稿日: 2023.06.12
powered by ブクログ展開が非常に面白い。しかし、ラストなんとかならなかったのか。読後感があまり良くない。映画の「ダンサーインザダーク」を観た後のようだ。
4投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
気になって気になって、歩きながら読んでしまうくらいに没頭してしまった。でも読み終わって、なんというか、後味が分からなかった。そして主人公もわからない。読み手次第で主人公(と思う人)が変わるような。 人それぞれに正義があって、事実はひとつでも一人一人が思う真実はひとつじゃなくて、そこに人を裁くことの難しさがある。この人の視点で描いてほしいなという登場人物が何人かいたけど、その人たちに関しては客観的な情報が作り上げる人物像として受け取っていいものか、少し悩ましくなった。 死刑制度やメディアの在り方についても考えずにはいられない作品。目の前の当たり前や、真実だと思っていることを疑ってみることの必要性も再確認させられた。 私は一回では雪乃の心を掴みきれなかった。もう一度初めから読み直せば雪乃の心に近づくことができるかなと思ったけど、もう一度初めから読み直すには、少し時間を空けたいなと思いました。
3投稿日: 2023.06.01
powered by ブクログ設定は面白いけれど、 伏線回収が甘いかなあ。 ラストのおちもいまいち腑に落ちない感じ。 病気のこともあっというような原因や病名がほしかったし なぜそんなにかたくななのかも もっと納得するような理由がほしかった。 現実で実際、そんな考えになる人いる?みたいな。 途中はおもしろいぶん、ちょっと残念。
2投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
田中幸乃にとって、死ぬ事が彼女の最上級の幸福だったのかもしれない。"生きて欲しい"と願うこと、そのために行動を起こすことは周りのエゴだった。来世は幸せに生きて欲しい。(ってなんだか矛盾している?)
6投稿日: 2023.05.30
powered by ブクログ物語は確定死刑囚・田中幸乃を見てきた人たちの視点で、彼らが見た「実際」が綴られていく。 構成が見事です。読み進めていくうちに田中幸乃を信じたい、救いたいという思いがどんどん膨らんでいきました。 本作は第68回日本推理作家協会賞受賞作品ですが、ミステリーの枠を超えた作品だと思いました。
11投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
店長が馬鹿すぎての作者とは思えないくらいの重さのお話!だけど構成がめちゃくちゃおもしろくて…整形シンデレラと言われた女性死刑囚のお話。彼女にとってこの結末は幸せだったのか否。 間に合わなった幼なじみはどういう気持ちでニュースを見たのか。
6投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死刑に対して是が非かという議論をしだすとそれぞれの言い分が果てしないが、おそらく筆者も様々な参考文献を読みそう思ったのではないかと思った。 他の死刑制度についての本を読んだこともありますが、一つの物語として紹介することで、意見を押し付けていないのがいいです。 私は、田中幸乃に死刑を免れて欲しかったけど、判決を覆す難しさ、冤罪の場合に刑の執行後に取り返しがつかない、など自分なりに死刑制度について考えるところがありました。
4投稿日: 2023.04.26
