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生きるぼくら
生きるぼくら
原田マハ/徳間書店
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総合評価

862件)
4.2
357
294
135
12
3
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    ものすごい良い話でもなければ、作り込まれた物語でもない。一言で言えば、著者が望んだ青年時代であり、ごくありきたりな小説である。それなのに心にグッとくるのは、おそらく誰しもがある小さな後悔と後ろめたさが描かれているからではないか。あのときできななった、してあげられなかった、した方が良いんだろうか、そうした想いを言葉にしているのだ。 少しでも残るのものがあるならば、甘酸っぱい恋はないにしても、いまからでも遅くはない、そう思う作品だった。

    0
    投稿日: 2016.08.23
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    泣けた! 24歳引きこもり青年の再生・成長ストーリー! いじめからひきこもりになった主人公、24歳の麻生人生が突然の母親の失踪を機会に、一人蓼科の祖母に会いに行きます。そして、その地で人々の親切、ぬくもりに触れながら米つくりを通して、成長していくストーリーです。 これでもかというぐらい現代社会のつらい状況が出てきますが、本書の中ではそこが暗くならずにさらりと立ち向かえる感じになっています。 いじめ、引きこもり、認知症、介護、対人恐怖症、就職難。 一方、その対抗となるのが蓼科の自然、温かい人々、自然農法の米つくり、そして家族の絆。 自然の力、お米の力、そして人々の力、生きる力を再認識させてくれる小説です。 お勧め!

    4
    投稿日: 2016.08.06
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    とにかく背景の美しさを感じ(パステルカラーをイメージ)、とにかくおにぎりがとても美味しそうに感じたのが印象的だった。ある中山間地での稲作を通して、現代の問題となっているひきこもりを克服していく主人公とそれを支える仲間たちを見て、元気をもらえた作品であった。田舎っていいところだなあと改めて感じさせてくれる作品でもあった。

    0
    投稿日: 2016.08.02
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    最初に読んだ『楽園のカンヴァス』が面白かった、原田マハ。 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101259615 その後も複数の作品を読んできました。 書店巡りをしていたら、今まで気づかなかったこの文庫作品が目にとまったので、読んでみることにしました。 主人公は24歳の男性。 10代の頃の辛い出来事が原因で「ひきこもり」になってしまいました。 家から足を踏み出すこともなく、インターネットの世界のみで、他者との関係をつないでいます。 母親との二人で暮らしで、母親に頼り切って生活していた彼。 しかしある日突然、母親が置き手紙を残して家を出てしまいます。 呆然とする主人公。 残された手紙を頼りに家を飛び出し、子供のころに訪れたことのある、蓼科の祖母の家へと向かいます。 そこで待ち受けていたのは・・・というはじまり。 祖母の家で「米作り」をすることを決心した主人公が、自らと向き合い、人間として成長していく姿が、物語の主軸となっています。 そして、いじめやひきこもり、さらには高齢者介護という、現代の日本の課題についても、触れられています。 主人公の他にも特徴的な登場人物が数多く登場して、喜怒哀楽の感情移入もできる作品に仕上げられています。 さらにはこの作家さんらしく、一枚の絵画が、重要アイテムとして登場します。 その絵のモチーフとなった光景を見に、蓼科に行ってみたくなりました。 この作家さんの作品とは波長があうようなので、これからも作品を探して、読んでみたいと思います。   『ジヴェルニーの食卓』原田マハ https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4087453278    .

    0
    投稿日: 2016.07.27
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    生きるぼくら。いいタイトル。生きてる。いいことも、悪いことも、逃げたり受け止めたりしながら生きている。ピンチがチャンスなんだなぁ。生きることに、少し希望を持てる。いじめられたり、就活に失敗したり、そんな人に読んでもらいたいなぁ。読んでも、こんなふるさとないわと思われるかもしれないけど、それでも何かのヒントになると思うんだよね。ちゃんと、生きるってことは繋がってて、だれかが自分を大事にしてるってこと、知れるはず。

    2
    投稿日: 2016.07.17
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    いじめ、引きこもり、認知症とテーマ自体は重たいけれど、すごくポジティブな作品です。 主人公の人生(人名です)の成長していく姿にはとても勇気付けられましたし、周囲の人たちの温かさにも涙しそうになりました。 自分はひとりじゃないんだ、 そんな風に思わせてくれる小説でした。 #読書 #読書記録 #読書倶楽部 #原田マハ #生きるぼくら #2016年61冊目

    0
    投稿日: 2016.07.04
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    人は強い そして 人は強いと信じられる人は もっと強くなれる どんなことも きっかけさえあれば 動き出せる そのきっかけを +に働くように 受けとることが大事 月並みだけれど 人は人に支えられている その事に気づいている人は また強くなれるのだと思う

    1
    投稿日: 2016.07.02
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    1ページめから 心をグイッと持って行かれて 早く次が読みたくて。 本当に面白かった。 著者読みしようと決意を。

    0
    投稿日: 2016.06.27
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    先生のオススメ。2016.6.20〜6.27 面白かった。電車のなかで泣きそうになった。 元気が出てくる

    1
    投稿日: 2016.06.15
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    初めて本で泣きそうになった。ええ本や。 一歩踏み出せば人と深く関わることができるのに、都会で暮らす自分らは、いかに「人と関わらないで過ごすか」という考えが染みついている。 自然のなかで毒抜きしたくなった。そして腹一杯炊きたてのお米が食べたい。

    1
    投稿日: 2016.06.06
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    稲のように伸びろ。 背表紙の言葉通り、人生はまっすぐに成長していく輝きに満ちている。ぼくらの生命力は、強く優しく、温かい人たちに囲まれてじっくり育っていく。米作りに興味ある人必読。悩める時にも響くお話。※「人生」は、主人公の名前です。

    1
    投稿日: 2016.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族愛のいい話。 舞台が実家の近くで親近感が湧くのもよかった。 年賀状の差し出し主にはちょっと意表をつかれてグッときました。 ばあちゃんの御射鹿池失踪のとこも泣けた。 ぜひ映像化してほしいですね。 志乃さんは余貴美子しか思い浮かばない。 人生は、高良健吾かなあ。横道世之介も最近読んで見たばっかりだから、何となくイメージが合う。

    1
    投稿日: 2016.06.01
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    マハさんのお話には、相変わらず、優しい風が流れていて、疲れているときにはとても癒される。 誰もが力をもっていること、自分の力を信じること。 それに尽きます。

    2
    投稿日: 2016.05.25
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    何度も泣けてしまった・・ 人生のつまずきや 家族を失った孤独 大切な人を失うことの怖さ 人生への不安 自分の中にもある気持ちが いろんなところでシンクロ 物語だから 周りに優しい人達が沢山いて 出来過ぎなのかもしれないけど それでも どんなことがあっても、 どんな場所でも 優しい人たちはいっぱいいて 幸せを感じる事ができるんだな って思う 読後感です。

    4
    投稿日: 2016.05.10
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    引きこもりの青年、人生(じんせい)とばあちゃん、異母兄弟つぼみと、蓼科の稲作とおにぎりの話。できすぎてる感はあるけど、すっと入ってくる心地よさ。最後、お母さんとの再会とおにぎりで終わるのが意外だったけどそこが良かった。

    0
    投稿日: 2016.05.04
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    原田マハさんの本はどれも繊細なタッチで、かつ読んでいる読者に何かテーマを持って訴えかけることができる作家さんです。 今回読んだ、”生きるぼくら”は、読んだ後にスッキリとしてとても気持ちよく読み終わることができる作品でした。しかし、気持ちよく読み終わるだけでなく、読み終わったあと、個人が自身の生き方について考えさせられる一面もある本でした。 毎日なんとなく過ごし、母親に依存して生きていた主人公に自分を重ねて読んでしまいました。私も人生で何か熱くなれるものをいつか見つけて成し遂げてみたい。そして、その後、もう一度この本を読んでみたいと思いました。

    1
    投稿日: 2016.04.24
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    温かくて、力強くて、うつくしい、再生の物語。おにぎりを食べたくなる、蓼科に行きたくなる、1日しか咲かないという稲の花を見たくなる、とっても素敵な一冊。農業の素晴らしさを改めて見直したり、引きこもりからの脱出に希望を見出だしたりしたい、そんな著者の思いが伝わってきた。

    0
    投稿日: 2016.04.10
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    おにぎりが食べたくなります。でも、真心こめてつくられた自然農法のお米は美味しいでしょうが、コンビニのおにぎりを一方的に悪者にするのはどうかと思いました。あれも、消費者が手軽に美味しくおにぎりを食べられるように山のような工夫が詰まっているのです。

    0
    投稿日: 2016.04.10
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    父親の事業の失敗、両親の離婚、そしていじめ、ひきこもりとなった24歳の主人公。ある日、頼りにしていた母親の突然の失踪。残されていたのは、年賀状の束と母親の置き手紙。 離婚、いじめ、ひきこもり、認知症、過疎化、離農といった現代日本の抱える課題も盛り込まれた小説。巻末、落語家・桂南光氏の解説も秀逸。

    0
    投稿日: 2016.03.20
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    ひきこもりを続けてきた人生。母の失踪がきっかけとなり、祖母のマーサ婆さんの元で稲作作りを始めることに。 痴呆や介護と言った問題もあり、当然一筋縄ではいきませんが、もうひとりのおばあちゃんの孫のつぼみやお蕎麦屋さんの志乃さん、介護士の田端さん、息子のじゅんぺいの力を借りて、人生は成長していく。 稲作って日本では全ての産業の基本の様に思えました。何よりも目の前で成長を実感できるし、多くのひとの助けも必要。ごはんをきちんと食べられることが、何よりの贅沢であり幸せだと思わずにはいられない。

    1
    投稿日: 2016.03.14
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    文体は軽くて、少し柔らかすぎるところもあるが、物語は秀逸。 そしてその物語を通して伝えようとしてくれることは、人として心に持ち続けたいことのように思えます。 介護と農と若者 全てが有機的に繋がりあって、むすびついて世界は成り立っているんだなぁと、再認識できました。 おにぎりが食べたい。

    0
    投稿日: 2016.03.10
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    大好きな原田マハさんの作品ということ、表紙の絵に惹かれて。 いじめの描写部分など、読むのが辛くなったところもあったが、以降原田さんの読みやすい文体で感動ありつつサクサク読める。 ただ、うまくいきすぎの感があり、そこが少し引っかかった(そんなにうまくいかないよなーと(笑))けど、やはりラストは涙が出た。 手をかけた美味しいご飯、お米が食べたくなる。

    1
    投稿日: 2016.03.09
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    この本を読んでいる途中で自分の祖父の認知症が発覚し、そのこととマーサ婆ちゃんがダブってきて、とてもたまらなかったです。 読み終わった後に暖かい気持ちになれる素晴らしい小説でした!

    1
    投稿日: 2016.02.28
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    ストーリーは面白い。ただ、『本日は、お日柄もよく』でも思ったけど恋愛描写が安っぽくて好きになれない。男が女を見ている目はそんなんじゃないよなーと。 農作業の描写も農業にあまり馴染みのない自分にはちょっと光景が浮かばなかった。映画には向いてる気がする。

    0
    投稿日: 2016.02.23
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    引きこもりになった主人公が母の決意で動かされ、蓼科のばぁちゃんのところにいく。 でも、ばぁちゃんは認知症で人のことを覚えていなかった...。 お米をつくることでつながる人の輪。 介護することで深まる愛情。 育てることが育つことにつながり、生きていくことにつながる。 作中にでてくる「生きるぼくら」、いい言葉だと思う。 どーなることかと思うハラハラドキドキの展開だったけれど感動のラストだった。

    0
    投稿日: 2016.02.02
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    感動の内に読了。 引き籠りの男の子が自分の力で生きて行かなくてはならない状態に否応なく放り込まれて本当の人生が動き出す物語。 ちょっと荒療治だけれど、そのぐらいショッキングなことがなくては再生出来ないこともある。でも必ず手を差し伸べてくれる人がいるのも世の常。全ては自分次第、けれど決して一人きりではない。「生きるぼくら」の意味を噛みしめる主人公が眩しい。厳しい自然の中で暮らすことによって自分の中にも人の中にも希望を見出していく物語。 ”自然と、命と、自分たちと。 みんな引っくるめて、 生きるぼくら。 そんな気分になるんだ” 最近、微生物の存在を身近に感じている私としては、「生きるぼくら」という表現はとても意味深いものに思える。 お米の花が咲いているところを見てみたい。 頭を垂れる金色の稲穂の景色を見たい。 田舎暮らしを楽しんでいる友人に会いに行きたくなった。

    2
    投稿日: 2016.01.30
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    主人公の人生君は、いじめにあったことから引きこもりを続ける24歳。毎日向き合うのはネットの世界。母が用意してくれるコンビニのおにぎりが彼の主食だ。そんな彼だったが、唯一繋がっていた母に見離されてしまい、残された年賀状を頼りに祖母のいる蓼科へと向かう。 原田さんの本は読んでいるとお腹が空く美味しいものがたくさん登場する。今回はお米。おにぎりだ。それを美味しそうだと感じるのは、人物が生き生きしていて、本当に美味しそうに食べているからだろう。 蓼科にいるマーサばあちゃんに会いに外へ出た人生君が、今まで向かい合って来なかった人々と向き合い、自分の人生を自分の足で歩み始める。 そこで出会ったつぼみちゃんと共に、マーサばあちゃんを助けていく。 認知症はこんな良くならないだろう。でも、自分の居場所を見つけ、田んぼで稲が成長するように成長する人生君を読んでいると、とてもあたたかな思いが込み上げてくる。農業ストーリーに近いが、優しい気持ちになれる。 独りにならない事、ごはんをちゃんと食べる事。当たり前のことが大事だと感じられる、生活に疲れた人に読んで欲しい一冊。

    0
    投稿日: 2016.01.20
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    いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に1枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命があるうちに。」マーサばあちゃんから?人生は四年ぶりに外へ!祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた・・・。人の温もりにふれ、米作りから、大きく人生が変わっていく。(背表紙より) 原田マハさんだから「絵」かな?と思っていたら違って残念・・・。やっぱり「絵」がいいなー。 米作りの素晴らしさはとても伝わるんだけど、三浦しをんさんほどでもないしー。 祖母に対する二人の孫っていうのも、就活に詰まった大学生っていうのもなんだか今っぽいけどちょっと現実的ではなくて。 最近自分が感動に薄くなってきているのを実感・・(泣)

    0
    投稿日: 2016.01.15
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    引きこもる若者、農家の高齢化、認知症、ご近所付き合いの減少等、現代社会に溢れる問題が意識されている。 こうした問題といかに付き合っていくのか、米作りを通して生きる輝きを取り戻す再生の物語。

    0
    投稿日: 2016.01.14
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    新年1冊目は好きな作家さん。と言うわけで原田マハさん。 マハさんの描く働く女性の強さが好きなのですが今回は働かない男が主人公。壮絶ないじめののちに引きこもりになった人生(名前)。母子家庭でお母さんに頼りきりだった人生はお母さんの最後のかけの様な家出により、外の世界に出る事に。 大好きなお婆ちゃん達とのお米作りをする事で、お米とともに人間としても大きく成長した人生。たくましい。 やれば出来る子。 甘えは人をつまらなくする。 お母さんの気持ちが届いて良かったな。 あぁ、おにぎり食べたい。

    0
    投稿日: 2016.01.08
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    現代の就学と学校、就職と会社環境や、都心と地方、若年と高齢化社会などの格差を浮き彫りにしながらも、"親子の絆"と"人としての成長"が、熱く熱くアットホーム感満載にド真ん中をひた走る。そして、とにかく美味しいお米が食べたくなる♪。

    0
    投稿日: 2016.01.05
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    とても感動した。読みやすい文で若者にはすっと入る書き方。内容は、少し非現実的な部分もあるが、とにかく生きる元気が貰える話!

    1
    投稿日: 2016.01.05
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    「誰にだって最初の日はあるでしょ」 結末をはっきりさせないところが、逆に良かった。 主人公の名前が「人生」ってのが、少し読みづらかったです。

    1
    投稿日: 2016.01.04
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    終始、泣きながら読了。 二日間、電車移動中のみであっという間に読んでしまった。 電車内で涙が止まらなくて辛かった…。 出来すぎだし、クサイところもたくさんあるかもしれませんが、純粋に、生きるということを素晴らしいと思える本です。 途中のいじめ、老い、病の記述は読んでいて本当に辛かった。 でも、目をそらすことは出来ないんですよね。 勇気づけられたような気がします。

    1
    投稿日: 2015.12.21
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    とてもシンプルな語り口、シンプルな表現で綴られた作品であるが、自分の気持ちにはジワリと染み入る感じがした。 出来過ぎな所もあるが、良い作品だ。 二十代前後の人に読んでもらいたい作品だと思ったが、もしかしたらその年代は登場人物と近すぎて受け入れられないかもしれない。 たまには登場人物が全員、良い人という作品もいいものだ。 泣ける所があって電車の中では読み辛いww

    2
    投稿日: 2015.12.18
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    虐め、ひきこもり、父の死、出ていった母、対人恐怖症、認知症。これらを引き摺る祖母と孫と血の繋がらない孫。奇妙な3人暮らしが始まった蓼科の雄大な自然の中で、米作りを通じて人生の再生を目指す感涙のストーリー。悲しくても寂しくても季節は巡る。五里霧中の今現在を諦めずにやり抜く事に目覚める彼ら。美しい場所、ふるさと、蓼科。そして自然と人との命の味を知る。"カッコつけないで、やれるもんだけで、毎日何かを頑張っていりゃ、生きていくんだ、それでいいんだ"玉置浩二の『田園』の歌詞が妙に後押しする。米だけに。。。(汗)

    0
    投稿日: 2015.12.14
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    温かみのある話で、人生の為になる話もあり、食べ物へのありがたみを感じさせる。米作りを通して、人生を始め腹違いの従姉妹であるつぼみ、介護士長の息子の純平が前向きな気持ちになったり、精神面での成長が感じられる。純平も無事に就職が決まり、人生が母親に成長した姿を見せられて良かった。助け合って生きる素晴らしさ、自然への感謝が伝わってくる。蓼科の人々は温かく、マーサさんは認知症を患いながらも人生たちに生きる知恵などを教えたりしてくれ、食堂の志乃さんは色々と気を配ってくれて時には厳しくといった感じで恩人だと感じる。

    0
    投稿日: 2015.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひきこもりだった人生がおばあちゃんのもとで立ち直っていく様子を描いた作品。 内容としては重いはずなのに、自然のなか、日々を力いっぱいいきていくその様子に引き付けられ、一気読みしてしまいました。

    0
    投稿日: 2015.11.09
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    引きこもりの青年が母の失踪をきっかけに外の世界に出ていく話。 青年が向かった先は、古き記憶しか残っていないおばあちゃんのいる故郷、蓼科。 そこで出会ったおばあちゃんは痴呆症を患い始めていたが、青年と居座っている少女に米についての話をはじめる。 なんだか不思議な気持ちになる米と人の結びつきにまつわる物語。 ほんわかした気持ちになれる良い本でした。

    0
    投稿日: 2015.11.08
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    久々のマハさんで、感涙。 ウザいぐらい『生きる』を連呼されるけどw でも、まっすぐ真摯に向き合ってみるのも良いなぁーって、スッとココロが、まっすぐになる感じが心地よい。 現代社会の何処にである問題にフォーカスしてるからか、ぐいぐい引き込まれた。

    0
    投稿日: 2015.10.26
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    後半の言葉は響いた。 ショックなのはわかるけど、うつむくのはいま、この瞬間で終わりにしなさい。まず、とにかく顔を上げなさい。 なんだかいじめられる側からいじめる側に変わってたかんじ。 子供だもの。好きなようにすればいいの。その全部が、行きていくための栄養になって、勉強になるのよ。

    0
    投稿日: 2015.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東京駅構内の書店に、平積みにされていた本。 表紙とタイトルに思わず手に取りました。 学校でいじめにあい、ひきこもりになった麻生人生。 唯一の家族、母親までもが姿を消した時、 人生の手に残されたのは年賀状の束。 いちかばちか、すがるような思いで年賀状を握り締め蓼科へ。 大好きなマーサばあちゃんに会いに。 最初は読んでて苦しくなりました。 人生のぎりぎりまで踏ん張った気持ちも、 少しずつ息子の異変に気付く母親の気持ちも 読んでて苦しくなったんです。 そこから少しずつ物語が進むにつれて 気付いたら自分と向き合って 周囲の人間に影響を受け、 自分自身も変化していって。 人生の手には携帯電話と現金しかなかったのに、 気付いたらたくさんのものを手に握りしめていて。 今まで自分へ向かっていた矢印が、 マーサばあちゃん、 つぼみ、 純平、 志乃さん、 田端さん、 たくさんの人たちや出来事に向かっていきます。 そしてお米作り。 これは本当にドラマと言うか、 途中から神々しくと思えるような作業でした。 引きこもって閉じこもって遮断していたと思っていたのに そんなときでさえも、誰かが人生のことを想ってくれていて。 人生が、つぼみが、 大切なものを必死に守り抜こうとしている姿に、 読んでいて苦しくなりました。 最初と途中から、この「苦しさ」が変わってきて 泣きたくなりました。 ことばがあったかいんです。 数年前の私だったら、たぶん読まなかったはず。 生活を営むということ、生きていくということ。 本来であれば、めいっぱい感じなくちゃいけないことなのに、 私は本当にさぼってしまっていました。 目線を下に向ける事も必要。 もちろん見上げる事も大切。 原田さんの作品て名前がオチというか、ストレートだなあと思うものが多いですが。苦笑 主人公の「人生」と、いま私たちが送っている「人生」が 重なって、本当に素敵なことばたちが並んでいます。 「再生」って本当にあるのかも。 やり直すことはできないけど、未来は自分で選べるから。 迷っても不器用でも一生懸命、命を抱きしめて生きていくことが大切。 自然は厳しい。けど、あったかい。生きてるから。

    2
    投稿日: 2015.10.24
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    大切だったら、時には手放すことも必要。 信じて、手放す。 そして、祈りつつ見守る。 信じてくれる人がいれば、きっと思いがけない力が湧いてくるはず。

    0
    投稿日: 2015.10.22
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    引きこもっていた青年が蓼科で米を作る話。 田舎はいいな。 もちろん簡単なことじゃないけど 生きていることと直結している。 ちょびっと涙しました。

    1
    投稿日: 2015.10.20
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    誰もが優しくて温かい。もちろんこんな人ばかりではないし、生きているとうまくいかないことも多い。 それでも、こうしている自分。 何度も何度も泣けるシーンやセリフがあり、胸が締め付けられた。 空を見上げたくなる。地面を見つめたくなる。そして、前を向ける。そんな気持ちにさせてくれた。 明日からも、がんばろう。 そして私も、かっこいい大人になりたいなぁ。

    1
    投稿日: 2015.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    引きこもりが米作りを経て人の温かさを知る物語。 手をかけて作ったお米で、愛情たっぷりににぎられたおにぎりは、そりゃコンビニのものよりも美味しいだろう。でも現代人はそこに気付くことが少ない。ネット上の仮想の人より、目の前の人とのコミュニケーションのほうが大事だってことに気付いてほしい。 あたしもおにぎり食べたくなっちゃったな。それにしてもマーサばあちゃんってかわいい。あんなおばあちゃんになりたい。

    4
    投稿日: 2015.10.13
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    何かを始めるのに遅くても遅すぎることはないって思わせてくれる物語。明日のおにぎりは今日よりも美味しい。

    0
    投稿日: 2015.10.12
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    東山魁夷の絵「緑響く」に引かれて手に取った一冊。引きこもりの青年が、亡くなった父の故郷蓼科でお米作りを通じて、立ち直っていくまでのお話。お米と桜は本当に日本人のメンタリティと密接に関係してるな、と改めて思った。 「大丈夫よ、人生。悲しくても、さびしくても、いつだってちゃんと季節は巡ってくるんだから。」、変わっていく季節と共に自分自身も変化していかないといけない。 東山魁夷が描いたら蓼科のみしゃか池、新緑の季節に行ってみたい。来年の春、行けるかな。

    0
    投稿日: 2015.10.11
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    良い小説を読んだ後の、心に灯がともるような心地よい充足感。この作品も、そんなひとときを与えてくれる。 引きこもりやいじめの話かと思いきや、認知症問題も絡んで、最後はコメ作り。 読み進むにつれて、読み手の心がだんだん温かく膨らんでゆく、そんな物語。 『生きるぼくら』とは、けっして人間だけではなく、「自然と、米と、人間とーぼくらは、みんな、一緒に生きているんだ」と、題名に著者の思いが込められている。 そして、困難な局面に立たされたとき、「・・・具体的で、現実的な希望を一つでも持つことが大切なんだ。どんな小さなことでもいい。」と、著者は作中人物に言わせている。 原田マハのこの小説は、『風のマジム』とともに、人生の入り口に戸惑っている人への応援歌と言ってもいい。

    20
    投稿日: 2015.10.05
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    東山魁夷の色彩の美しい表紙に惹かれて購入。読みかけの本もあるけど、順番抜かしで読み始める。楽園のカンヴァスとはまた違った作風で、言われなければ原田マハとは気付けないなぁ。重いテーマだけれど、丁寧に描かれていて最後の清々しさが心地よい。20151003読了

    2
    投稿日: 2015.10.03
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    大好きな東山魁夷の「緑響く」が表紙で文庫になっているのを発見!なぜこの絵を表紙にしたのか読んでいく中で理解。 人生のあまりにも壮絶な学校体験に読み進めるのが辛くなってしまったけれど…蓼科に行くという一歩を自ら踏み出したことで閉ざされてしまっていた人生の生きる力が息を吹き返していき、そこからは夢中で読み進めた。 至極当然なのだけれど、誰しもひとりでは生きていけない。さりげなく見守ってくれる人、無条件にあたたかさを注いでくれる人がいて、そして、自分の意思で一歩を踏み出していくことで、人は育つ。「生きることをやめない力」を信じることを忘れてはいけないんだなぁ。

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    投稿日: 2015.10.01
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    平凡なニートの日常のようで、気がつけばドラマチック。その繰り返し。そして勇気がもらえる。マハさんの作品はいつも夢があって勇気がもらえる。夢といっても叶いっこない文字通り「夢物語」ではなく、手の届きそうなちょうどよい大きさの夢。読後はとても前向きになれた。 そして、私もいつか「カッコいい大人」になりたいなと。

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    投稿日: 2015.09.28
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    24歳、麻生人生君の変化のきっかけは母のある行動。生きる力を取り戻すために何が起こったのか。この本を読んだ疲れてる若者たちに、何かが届くといいなぁと思う。それと同時に、終末を迎えつつある高齢者とも共に生きてくれる街に住みたいとも思った。マーサばあちゃんの住む所のような。

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    投稿日: 2015.09.24
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    表紙の東山魁夷の絵に魅かれて購入。母が好きだった絵でもある。小さく暗い部屋から、蓼科の大自然へ。ばあちゃんの作るすべてのご飯がとても美味しそう。人が懸命に生きていこうとする姿が、清々しい一書。人の生命は本来「生きよう、生きよう」と強いものだと思う。蓼科に行きたくなった。お腹の赤ちゃんが夜中ボコボコ動いて眠れなくて、一気に読んでしまった。

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    投稿日: 2015.09.23
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    泣きました。 声も涙も出しませんでしたが 確かに心がむせぶのを感じました。 私の母はアルツハイマー型認知症で マーサばあちゃんと同じ、要介護3。 亡くなった父も 早くからその傾向があって でも夫婦ふたりが 寄り添って暮らしている姿が とても幸せに見えたので 私たち夫婦は すぐ近くに家を建て 同居はせずに見守っていました。 父が骨折をきっかけに寝たきりになり 一年足らずであっさり亡くなった後は もう母はいろいろのことを 覚えられなくなっていました。 それでも 週3回のデイケア通いと 週1回のケアマネさんの買い物サービス 週末の私たちとの夕食作り 症状の進行を遅らせる薬の助けも借りながら 今も一人で暮らしています。 私が「人生」だとしたら 私の母はマーサばあちゃんであり 「人生」のかあちゃんなのです。 まだ私たちの顔と名前を忘れずにいてくれる 母が あとどれくらい自分の意志で暮らせるか 母が壊れないうちにできるだけのことを… …なんて少しも思いません。 生きるぼくらは自然に繋がってただ自然に 生きています。 このストーリー、私と母に重なり過ぎです。 そうそう。私がまだ保育園に通っていた頃 うちは小さな田んぼを持っていて、父と母が わずかながらお米を作っていましたね。 そんなことまでが重なって…もう無理。 つぼみのおにぎり。 「人生」のおにぎり。 かあちゃんのおにぎり。 マーサばあちゃんのおにぎり。 どれも絶対においしいです。間違いなく。

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    投稿日: 2015.09.22
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    認知症で特に人の認識ができなくなった祖母と、高校時代に壮烈ないじめに遭い引きこもりになった孫・人生と、人生の父親の再婚相手の連れ子で対人恐怖症の孫・つぼみが一つ家に暮らしながら行う自然農法による稲作。 ある意味とても原田さんらしい話。 「どう考えてもそんなに上手く行くわけないよな」と思いながら、どんどん物語に引き込まれて行きます。今回は絵の話じゃないんだと思ってたら、原田魁夷の「緑響く」が出てきたりして。 なんだか前向きになれますねぇ。 それにしても何で主人公の名前を人生なんてしたんだろう?

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    投稿日: 2015.09.21
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    なんか久しぶりに、夢中になって読む本に出会えたなぁ。読んでる間、幸せだった。 本を読んで、涙が出てきたのは本当に久しぶり。 考えてる、インターネットでつながっているだけじゃだめ、動いて自分で体験してこそ、わかることがある。

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    投稿日: 2015.09.20
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    原田マハ作品3作目を読了。 今無性にお米が食べたい。おにぎりが食べたい。コンビニのじゃなくて。誰かが握ったおにぎり。子供の頃によく食べたおばあちゃんの塩とのりのおにぎりが食べたい。 携帯なんてなくても、他の人のSNSなんてみなくても、生きていけるんだ。そんな当たり前のことを再認識させられた。 自分は今、生きてるって実感してるかな? そんなことを考えさせられる作品。 それでいて、桂南光さんの帯通り、元気が出て、生きていこうと思える作品。

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    投稿日: 2015.09.20
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    あらすじ(背表紙より) いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから?人生は四年ぶりに外へ!祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた―。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。

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    投稿日: 2015.09.19
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    こういう美しい物語って必要だと思う。 現実世界ではクサイとかキレイごととか言われてしまいそうな、真正面から言うには気恥ずかしくなるような純粋で前向きなメッセージをすっと伝えてくれる物語。 自分の人生を振り返り、大切な人たちを思い浮かべながら、読んでいくと、何度も涙が溢れるシーンがあった。読んでいる間、癒され元気づけられることが心地よい一冊だった。

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    投稿日: 2015.09.19
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    ひたすら涙なみだ。私は本当に「おばあちゃん」という存在に弱い。あーおばあちゃんに会いたいな。会って「ごめんね」と「ありがとう」を言いたいな。恩返しがしたいな。この本はかけがえのないことを思い出させてくれた気がする。「緑響く」にまつわるエピソードもお気に入り。やっぱり好きだな、この絵。

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    投稿日: 2015.09.19
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    自然と命と自分たちと、 みんなひっくるめて、 みんなで生きる。 人の手で結びながら、 みんなで生きる。

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    投稿日: 2015.09.15