
総合評価
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powered by ブクログ引きこもり少年が田舎の祖母を訪ね、一緒に暮らすお話。引きこもりだった彼の閉ざされた世界がだんだんと開いていく。人と関わり、仕事を賢明にする姿が目に浮かび爽快。田舎ならではの自然や人の温かさが描かれている。心が温まる作品で、すきです。 個人的に、私は農業をしているので、米作りのシーンや農業に取り組む人々の様子が細かく書かれていたのが興味深かったです。
1投稿日: 2019.01.05
powered by ブクログ東山魁夷の美術展でこの絵を見てから気になっていた。 稲作と共に成長する青年の話。清々しくて心温まる。
1投稿日: 2018.12.29
powered by ブクログ上司オススメで読む 初めてこの作者の本を読んだ 20年くらい前「ぼくは勉強ができない」を大人になってから読んで、これはもっと若い人が読むほうがいいのかな、と思ったのと同じ感覚を持った おそらく上司は主人公を自分のこどもを見る目線で読んだのだろうなぁと思う
1投稿日: 2018.12.28
powered by ブクログサクサク読めたが、内容が薄いわけではない。 引きこもり、認知症、母子家庭、高齢化農業など色々な問題がギュッと収まっている。 米作りの一年を通して主人公が成長する話。
4投稿日: 2018.12.22
powered by ブクログ読みにくさ、設定の簡略さは気にはなったけど、 でも感動させるツボを心得ている、という感じ。 次に読むときに、読みにくさが軽減されるかもしれない。さらに良いかもしれない。
1投稿日: 2018.12.15
powered by ブクログいじめから引きこもりになった24歳無職。失踪した母。認知症の祖母、血の繋がらない孫。祖母の家で一緒に暮らすようになった孫2人は、米づくりを通して立ち上がっていく。 最後に畳み掛けるように泣かせようとしてくるから、斜め読みして読了。逆に冷めてしまうのはなぜ( ´-`)
2投稿日: 2018.12.03
powered by ブクログご飯や田んぼの表現が豊かで、光景が目の前に広がるような感覚になった。 ただ、少し話がうまくいきすぎている気もした。
2投稿日: 2018.11.28
powered by ブクログマハさんは外れがない。田舎のおばあちゃん家に戻り、無農薬すべて手作業でお米を作る。サクッと読めました。 生きてる証!炊きたてのご飯!てむすびおにぎり!甘い!大切なお米!命!ご飯美味しい!米に感謝!と、お米が美味しくてたまらなくなります。 認知症のおばあちゃんが「壊れた」「元に戻る」という考え方と、話し方や行動などが全然リアリティがなく違和感だらけで、そこを残念に思いました。
3投稿日: 2018.11.08
powered by ブクログ最初重たく、読後爽やかです。高校生〜大学生、20代に読んだらきっと胸を打つと思います。こんなに素晴らしいおばあちゃんがいて、本当に愛してくれるお母さんがいて、そんな大切な人たちが周りにいることに気がつけた主人公は幸せ者だと思います。マーサばあちゃんが肉親じゃなくても、周りの人を優しく照らしてくれると言うことに、心が温かくなりました。国宝級おばあさんです。
1投稿日: 2018.10.25
powered by ブクログ見始めた頃正直重いぞオイって思ってました。そしてどうなって行くんだろうって思ってたら、ラストは、こころあたたまる感じです ほっとします。
2投稿日: 2018.10.18
powered by ブクログやばいやばいやばい。とまんねーな。もう登場人物なんじゃないかってくらい泣いたわ。物語の設定があまりに想像できる自分の人生と照らし合わせたりしながら読んだら大変なことになった。一年の田んぼの移り変わりの綺麗さってのは農業が近くにあって育ってきた人たちにはとても想像しやすく、その裏にある物語の泥臭さとか地道さとかがもう、美しくってたまらない。おにぎりかよって。豚汁かよって。好きかよって。その米作りみたいわって。いい作品でした。
2投稿日: 2018.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1人ぼっちになったニートが山奥の田舎で更生するお話。 突如母が家出し、頼れる家族が誰1人いなくなった孤独な主人公の心中は壮絶だった。 後半にいくに連れ、段々と人との繋がりや、家族の大切さを理解していくところがよかった。 でも、読み終わっても疑問や伏線が解決されなかったのがマイナス。 母が家出した理由もわからず、母はどこにいったのか、主人公の父親が登場しなかったなど、もっと知りたいことが含まれてなかった。 農業という原始的な文化で社会に復帰するのは評価するが、できれば詳しい描写などが欲しかった。
1投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログ原田マハさんの本はこれで三冊目。 「異邦人」で引き込まれて、「本日はお日柄もよく」そして「生きるぼくら」と読み進めてきた。 異邦人の文句なしの星5っぷりとは対照的に、生きるぼくらは文句なしに星3つ。決してつまらなくはないんだけど、無難で模範解答みたいな小説だった。例えるならNHKの朝ドラみたいな。 それでも、都会を離れた田園風景の描写とか、地域の人々の助け合いの暖かさみたいなものは良かった。
6投稿日: 2018.08.15
powered by ブクログいじめ、引きこもり、農業、就職、介護、、、様々な社会的な問題を取り上げながらも、読後爽やかで、温かな気持ちになる。 当たり前のように、毎日のように食べているお米、 当たり前のように、毎日側にいてくれる家族、 大変だけれど、社会と自分とをつないでいてくれる仕事、 当たり前の自分の人生を、大切にしたいと思った。
3投稿日: 2018.07.26
powered by ブクログ読後に、人生くんの今後の成長とつぼみちゃんとの関係をこの後も見続けたいなと思える様なほんわかする物語でした。 物語は人生くんのお母さんの家出(?)から始まるシュールな感じでしたが、中身はほのぼのした家族愛?人間愛に満ちたものであり、読後の爽快感があり、よかったです。 楽しく読めました。途中涙流しそうになりました。
2投稿日: 2018.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一万円選書② 原田マハさんの作品だなあと。 こんなにうまく全てハッピーエンディングで行くわけないと思いつつ、、、 病床の父が年賀状をしたためた、しかもたった2枚だけ。というところには少しほろっと来たかな。
1投稿日: 2018.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多くの苦節と回復を得、希望を持って生きる姿は感動的である。 しかしこれに類した方法が、引き籠りより解放される、最善の方法かは判らない。 500キロの米と、人生の派遣社員収入では、3人が生きてゆけないだろう。人生の母を呼び寄せる方へ結末は向かっているが。 1種のファンタジーとして読めば、感動的な小説である。
1投稿日: 2018.07.10
powered by ブクログ平成30年7月 北海道旅行の際、移動時間で読書。 引きこもりの主人公、人生が、母親に投げ出され、祖母の家に、、、そこから、人生の人生が変わる。 ぷぷっ。 祖母の家で、しののおばさんに出会い、父親の再婚相手の娘と出会い、出会い、出会い、出会い。 最後の方は、泣きました。 号泣でした。 自分は、農業が好きです。農業をやっていこと思っています。勉強もしてました。 順平のように、東証1部にある会社に就職することを目標に頑張り、それ以外の会社に入る人は、負け組だと思う人もいると思う。負けて、町工場で働く、農業をする、、、とかね。農業なんて負けの負けの負け。 そう思うのは勝手だけど、つまらないと思う。 訳のわからない、会社の一部になり、、夜中まで働き、小手先で仕事をして、、、給料はいいかもしれないけど、面白いのかな。。。面白い人もいるんだろうけど、そういうことを面白いと感じる人がいないとそれはそれで、社会が回っていかないからね。 自分は、面白くない。 太陽の下で、汗水垂らして働いて、種をまいて、水を撒いて、収穫して、また、種をまく。 それを家族でするってすごいよね。幸せだよね。 大切な家族とずっと一緒にいれるんだよ。 って読書感想じゃなくなっていく(;´・ω・)
1投稿日: 2018.07.09
powered by ブクログおばあちゃんが良すぎる。 原田マハさんの作品にはおばあちゃんよくでてくるけど、ほんまに良いおばあちゃん。 自然と人との関わりを学んでいく彼も素敵でした。
1投稿日: 2018.07.06
powered by ブクログ人が生きていくのには、ひとの温かさと自然からもらえるパワーが必要不可欠なんだな、とあらためて思った。
1投稿日: 2018.06.26
powered by ブクログ穏やかな日常、柔らかな光に包まれたような暮らし、に憧れが募る。 いつまで生きられるか分からないからこそ、その日1日、生かされていることを奇跡だと思って、全身全霊を傾けて 一生懸命生きる。 「真面目だね。適当にやっとけばいいのに」と嘲笑されても気にしなくていいんだ。何かひとつのことに取り憑かれたように打ち込んで、命を燃やして輝いて生きられたら本望じゃないか。 一生懸命生きることはカッコいい。 人生と共に米作りを通して、勇気も希望も自信ももらえ、生きていく上で何が大切なことなのか、考えることができる秀逸作だった。 そして絶対に「御射鹿池」も東山魁夷の「緑響く」もこの目で観に行く! P273 自然のまんま、そのまんま、がんばらなくても、みんな一緒に生きてるのよ。 私たち、繋がりあって生きているのよ P300 信じてあげましょうよ。お米が成長する力を。 P333 田んぼで育つ稲のように、自分たちには、空を目指してどんどん伸びていく本能が備わっているはずなんだ。 自然に備わっている本能、その力を信じること、すなわち生きる力、生きることをやめない力を信じること。 P352 おれらは、どんどん変わっていかなくちゃならないんだ。
1投稿日: 2018.06.24
powered by ブクログ引きこもりの主人公が、ある事件をきっかけに変わっていき、人間として成長していく物語です。 4年間も引きこもり生活をし、母親の脛をかじりながら日々ネットゲームをしている主人公でしたが、ある日、母親が忽然と姿を消します。そこから物語が加速していきます。 この物語を読んで思ったのは、「人は変化し、成長する可能性を誰しもが持っている」ということです。 あとはそのきっかけを掴むかどうかだなと思います。 私もあるきっかけで、経営者への道を歩み始めたことを思い出しました。 誰かに「きっかけ」を提供できるように日々自己研鑽していこうと思いました。
2投稿日: 2018.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原田マハさん5冊目。 マハさんが描き出す「自然の力」とか「自分の役割や仕事に打ち込む人たちの姿」って、いつもすごく生き生きとして、活力に満ちている。 「生きること」「希望をつないでいくこと」へのメッセージは、いつも元気をくれる。 というか、毎回明らかに「がんばれ!前向け!」と 読者を励まし応援してくれている。 大人になると、実際に自分に向かってエールを送ってくれるひとって、どんどん減っていく。 まんまと励まされちゃうわたし。 本当に、大好きな作家さんだなぁと思う。 今回は、主人公が社会のどん底から立ち上がり、縁や季節を重ねながら成長していく様が、なんとも言えず良かった。人生くんがお米の成長をおばあちゃんや純平くんに見せようとしたように、この小説を私も誰かに読ませたいとすら思った。 閉じた社会の中でもがいている沢山の大人達に。 味気ない日々に心をすり減らす子ども達に。 丁寧に時間をかけながら、時に這いつくばってでも、時にバカにされても、 一生けんめい「自分の持つ力を信じて、自分自身に寄り添うこと」を忘れないようにしたい。 きれいごとかもしれないけど、「生きる」ことに勝ち負けの基準はないし、失敗を恐れることもないのだから、出来れば変なこだわりや固定観念を捨てて、人にも自分にも接したい。 画面の向こう側の世界ではなく、目の前にいる人や風景を大事にしたいし、感謝もしたい。
3投稿日: 2018.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
麻生人生(あそうじんせい)24歳。小6の時に両親が離婚した。母子家庭で、母ちゃんは1日中働いて育ててくれた。高校でひどいイジメにあい、学校へ行けなくなった。働こうとしたが、続かなかった。以来、引きこもりの24歳。 母ちゃんが買ってくるコンビニのおにぎりを食べ、部屋からも出ない。どんなに呼びかけられても答えない。 母ちゃんは1日中働いて、でも、もうクタクタで、ある日、いなくなってしまった。 苦手な梅干しが入ったおにぎりと、十枚の年賀状と、5万円と、置き手紙を残して。 母ちゃんに捨てられた・・・ 年賀状の中に父方の祖母のものがあり、マーサばあちゃんと、幸せだった家族の時を思い出した。そして、「余命数ヶ月」と書かれているのを見つけ、長野の蓼科に向かう事にした。 そこで過ごす事となった人生の成長と、お米の物語。マーサおばあちゃんもだけど、もう一人の孫・つぼみや、蕎麦屋の志乃さん、人生の職場の人々、さらにその息子の純平、いろんな人の思いや成長に、清々しい気持ちになる。
1投稿日: 2018.05.29
powered by ブクログ引きこもりが4年になって、母が出て行ってしまう。 毎年やり取りをしている年賀状を置いて。 年賀状には大好きな祖母からも。 衝撃的な一文を見て、遂に外へ出る。 きっかけは何でもいい。 人と交わりを持つこと。 温かさを感じること。 大切な何かを見つけられること。 気づいて感謝を伝えられること。 さらりとした文章の中に こういうことを感じられた。 読んで良かった。
1投稿日: 2018.05.24
powered by ブクログ友人の本棚の評価が高かったので私も読んでみました。 爽やかな読後感です。 本当はこの小説のように、引きこもりの大人がそう簡単に立ち直れるとは思えないし、就活中の若者がこんなに単純な思考回路だとも思えない。 リアリティを追求すると色々ツッコミどころがありますが、この本はそういう読み方をしてはいけない、という気持ちにさせられました。 稲作という「自然の力」と、おばあちゃんや町の人の「無償の愛」があれば人は再生できるんだよ、と優しく教えてくれる、そんな物語です。。
3投稿日: 2018.05.09
powered by ブクログいじめの描写などは読んでいて心が痛みました。 けれどそれと同じく、信濃の美しい風景、お米が成長していく様子も目の前に広がるように感じ取れました。 おすすめです!
0投稿日: 2018.05.04
powered by ブクログ全てが丸くおさまりすぎている感じがしました。引きこもりからの脱却、対人恐怖症の克服などがスムーズにいきすぎているような。田舎の穏やかな雰囲気はよく伝わってきましたが、物語全体的にどこか物足りなさを感じました。
3投稿日: 2018.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原田マハさんの新境地開拓版かな。 絵画のイメージが強いけれど、最近の原田マハさんの本を読んで違った側面のでの面白さを感じます。 この本を読んで、まさしく、今の自分、落ち込んでいるときに読んで、勇気と気持ちの切り替えの糧になりました。 詳細は、皆様にも一読されたく書きませんけれども、一人で抱えられないこと、逃げ出したいこと、人生家族も何もかも放り投げ出して、現実逃避したいとき、皆も経験されていると思うけれど、この本は、そんな気分に勇気づけられる1冊でした。 無理せず、一人ではなく仲間がいること・・・ 家族・友人・同僚・近所付き合いなど、一人で悩んで途方にくれても、そんな仲間と再起できる。 そう思って、今の自分の心境も見なおしていきたい。 お涙誘う1冊です!
2投稿日: 2018.04.28
powered by ブクログ泣くところが多かった。。。 就活中の学生や、毎日に疲れた社会人にも読んでほしい。 人の温かさとか何のために生きてるのかとか、そういうことを考えるよりは肌で感じる。 人生の成長もすごくワクワクする。 なにもできない、自信がない人間がちょっとずつちょっとずつできることが増えていく。 そんな過程が素敵だし、応援したくもなるし、すごく共感した。 家族愛にもとても溢れてるし、田舎に住みたくなる。血の繋がりなんてなくても家族っていえる存在のために人間は生きていくようになるんだろうな。
3投稿日: 2018.04.06
powered by ブクログよかった〜!読みやすいし、所々泣いちゃう場面があった。 虐められ引きこもりであった人生くんが、母に見捨てられ新しい土地で、温かい人たちに助けられ成長して行く、古き良き日本を感じる物語。高校中退で派遣社員で、世間的に見れば立派と言えないかもしれないけれど、自分の仕事を一生懸命こなし、大切な人を幸せにするために毎日もがき、泥臭く生きている姿はとても立派だと思う。立派というのは地位とか名誉じゃないね。 ・「俺がいるだろ」と人生がつぼみに声をかけた場面 ・天涯孤独のつぼみの前で「あの子は俺の大切な人です。家族です」と人生がばあちゃんに言った場面 ・婆ちゃんからの年賀状が父からの手紙であったと分かった場面 ・お母さんに「生きる僕ら」のメールをした場面 ・お母さんの元に帰る際、みんなで送り出してくれた場面 に感動した笑 「生きる僕ら」-自然と、命と、自分たちとみんなひっくるめて支えあいながら生きている。読むだけで元気が出て生きる活力が湧いてくる。人間の再出発の物語。やり直すのに早いも遅いもない。文字通りがむしゃらに「生」にしがみついて。
3投稿日: 2018.03.29
powered by ブクログあっという間に読み終えた。 何かを通して、人が変わっていく、成長していく姿っていうのは、本当に素敵だと思う。 読んでいて、どんどん考え方がいく人生君に入り込んでしまった。 個人的には、お米作りしてみたいなと思ったし、人の温かさに囲まれて過ごす生活って、羨ましいなと思った。 実際、都会に住んでて、毎日通勤ラッシュにやられる生活をやめて、田舎暮らしした人も世の中にはたくさんいてるけど、やっぱり、都会の快適さを恋しく思うとも聞く。 無いものねだりなのかもしれないけど、やっぱり、好きな人に囲まれて暮らす以上の喜びはないんだろうな。独身で好き勝手に生きてるけど…
2投稿日: 2018.03.24
powered by ブクログ最近お気に入りの作家さん、原田マハさん。 作品の中に必ず絵画の設定が出てきて、その内容がストーリーの中でキーとなる。 今回はカバーにもなっている東山魁夷さんの緑響くが登場。美しい深い青緑の山々に、その木々を映す湖畔、そして一頭の白馬。この本を読む前と読んだ後で、絵を見たときの印象が変わるに違いない。 内容はとても優しく、そして癒されるストーリー。引きこもりの主人公、人生に、対人恐怖症の女の子、そして自給自足で暮らすマーサおばあちゃん。彼らの奇妙な共同生活、そして米作りを通して、お互いに生きる意味を見出し、「生きるぼくら」というタイトル通り、活力を得ていくストーリー。 偶然にもこの本を買って数週間後に祖母が亡くなり、余計に祖母が、家族が愛おしく感じられた。祖母もマーサおばあさんのように認知症だったのだが、亡くなる数週間前、私のことを何年振りかに理解してくれて、「退院するから」と力強く答えてくれた。 本の中でも、突然マーサおばあちゃんが孫の人生を理解するときがあるのだが、本当にこういう瞬間があった。 生きる力とはなんだろう。 そして、人は結局人を通して癒され、成長して、傷つき、でもまた生きる意味を見出すんだな…と思った作品。
3投稿日: 2018.03.20
powered by ブクログ原田マハさんの美術の世界観を程よく残しつつ、いじめ、認知症などの社会問題についても考えされられた。 マハさんは風景描写が上手いなーと改めて感じた作品です。
2投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログ何に対して生きているのか明確な事があるのだろうかと考えた。現状に満足せずに、少しでも踏み出して経験をして、違う何かが少しでも見れれば幸せだと思えてくる。立ち止まってしまうと何もえられない。頭で考えるのもよいが考えずに行動する事も必要なんだと思った。この本を読むとおにぎりが食べたくなる!
3投稿日: 2018.02.18
powered by ブクログ原田さんは、色んな分野に詳しくて、色んな味付けの本を書く方だなぁ、と改めて感じた。 お米って、日本人の食べるということの、まさに基本で、根本を成すものだ。秋になって、通りかかった田んぼで稲穂が揺れていると、あぁ、今年もそういう時期なんだなぁと嬉しくなる。 お米というのは、力なのだろう。 引きこもりだった人生が、ばぁちゃんたちとの生活やお米作りで生きる力を取り戻す過程は、なんとも逞しく、頼もしかった。お米とか、植物が育つ場所が、人間が育つ場所になることは、とてもしっくりきた。 それにしても、マーサばぁちゃんの「自然の田んぼ」で作ったお米は、なんとも美味しそうだったなぁ…!
0投稿日: 2018.02.07
powered by ブクログどこか恥ずかしくて、もどかしくて、懐かしい。 いつかの自分も、一歩が踏み出せずにつまずいたことがあったと思う。連鎖して、何ひとつうまくいかないこともあったと思う。 ーきっと大丈夫。行け。 あのときの梅干しに込められた思いを探しに、ぼくらは生きる。 っていう書評がありそうな本です。
0投稿日: 2018.01.20
powered by ブクログしみじみと、滋味あふれるお米の美味しさが体内に染み渡るようなお話。 読後の心地良い余韻が長く続いてお得感?がある。 絵画への造詣が深い作者なのは、前回『楽園のキャンバス』を読んで知っていたが、今回は絵画が出てこないのかな、と思いつつ読み進めた。 でもちゃんと出て来た!文庫の表紙になっている東山魁夷の緑と湖の絵、そして絵画じゃないけど、絵画のような場面。 マーサばあちゃんの田植えと稲刈りの姿を旦那さんや息子が神聖なもののように描写するところ。ミレーの落ち穂拾いを連想した。モンペで和式だけど。 冬の湖の描写もそうだけど、やっぱりマハさんは世界を、日常を、絵画を眺めるように捉えてるのかもしれない。 そして人生君の心に変化が起きたように、何かが自分の心に触れたのを、それこそ魚が水面を跳ねるようにリアルに感じとっている、瑞々しい感性をもった人なのだろう。 またマハさんの本がある読みたいと思った。 生きる力をおすそ分けしてもらった感じ。 そして現代においては、対面で人と話すことほど贅沢なことはないかも、と痛切に感じた。携帯は置いて、人に会いに行こう!
1投稿日: 2018.01.17
powered by ブクログ読後感がいい。 こんなにうまくはいかないよ、と少し皮肉りたくもなるが、 読んだ後が気持ちいいので、これでいいのだ。
1投稿日: 2018.01.09
powered by ブクログ本当にいい本だった。冒頭から引っ張られてどうなるんだとドキドキして読んでいった。途中からは米作りの講義みたいになってくるが、米作りを通して自分を見つめなおしたり他人への思いやりを覚えたり。生きるぼくらって題がいいよ。いろんな人にじっくり読んでもらいたい。いい本だった。
1投稿日: 2018.01.07喧騒だけの都会の生活に疲れた方に是非『生きるぼくら』を
既に還暦を意識するようになったおじいの感想としては何だが『マハさんの小説は、やはり心洗われる』というのが素直な表現。引きこもりだった主人公(人生)が蓼科で米作りを通して成長していくというストーリーは、”まぐだらやのマリア”をもっと現実的にしたアナロジーだが、それにしても自然いっぱいの中で米を作りたくなった。そういえば、南魚沼がセカンドライフの居住地としてさかんにPRしているな~。
0投稿日: 2018.01.07
powered by ブクログ2017.12.24 おばあちゃんとお父さん 繋がりがある。 育まれている。 蓼科を訪れてみたくなった。
1投稿日: 2017.12.24
powered by ブクログ原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」がどストライクだったので、他のも読んでみたくなって買いました。 あらすじや帯では米作りがアピールされてたので、農業の話?どんな話??という感じだったのですが。。。 読んでみたらこれまたどストライクな話で、ガンガン読み進めてしまいました。 途中、電車の中なのに、ちょっと泣いてしまったり。。。 やっぱり、主人公がいろんな人に助けられながら、変わっていく話が好きなんだなぁと再実感。 いい人ばかり出てくる話がやっぱり好きです。 読み終わった後、心があったまりました。
3投稿日: 2017.12.09
powered by ブクログ2017.2月。 お米の尊さを再認識。毎日の食事を大事にしよう。味わおう。手の込んだものじゃなくてもいいからできるだけ作り手の見えるものを。人同士の繋がりは、遠慮や人見知りは損。そんなものはとっぱらってニュートラルに一歩近づいてみようじゃないか。繋がりを。
1投稿日: 2017.12.03
powered by ブクログ1年ぶりの小説かな。 情景が浮かび上がり、ぐいぐい引き込まれながら読めた。 一人ひとりが課題に立ち向かっていく姿が印象的でした。また、お米・おにぎりが食べたくなりました。
0投稿日: 2017.11.21
powered by ブクログ原田マハさんの本は絵画もののほうが好きだなあ。お仕事もの? では「本日は~」のほうが面白かったなあ。ちょっと出来過ぎの感が。
0投稿日: 2017.11.18
powered by ブクログ「生きるぼくら」 そのタイトルがすごく沁みる物語だった。 自分が生きてるって思える瞬間ってとても誇らしいものだなぁと。 人は人との出会いによって変わっていけるものなんだ、とも。
0投稿日: 2017.11.11
powered by ブクログ尊敬する高校の先生がおススメしてて、途中まで読んだのにそれっきりになっていたので大学の本屋で買って読み直した。 人生が引きこもりになるまではかわいそうで読み進めるのが辛かったけど、美しい蓼科の自然と人々に心癒されていく姿が印象的だった。 おにぎりが無性に食べたくなる。
1投稿日: 2017.10.17
powered by ブクログ実際に自分のメンタルが弱っている時に読んだので、物語の前半はグサグサっときたけれど、後半からはほっこりと癒される場面があり、良かったと思う
0投稿日: 2017.10.09
powered by ブクログ引きこもりの麻生人生が母親の家出をきっかけに祖母のいる蓼科で生活するようになる。祖母を中心とし、腹違いの妹のつぼみと人生の生活が始まり、機械に頼らない手作業の米作りを始めるようになる。家族の繋がりが各々の孤独を癒やし、その温かさが読み手を感動させる。
2投稿日: 2017.10.07
powered by ブクログ原田マハ、最近のは全然読んでなかったんだけど 文庫本のカバーに惹かれて。 お米って、いいなあー! ひと粒ひと粒に、作ったひとの愛情がこもってるんだなあ。 若者が農業に取り組むのってステキなことだし、 町おこしとか村おこしになりそう! 松本、茅野、蓼科となじみのある地名がたくさん出てきたのもうれしい!
3投稿日: 2017.10.06
powered by ブクログ昔母の実家で田植えや稲刈りをしたのを思い出しました。いまでも大事な忘れられない思い出です。 色んな想いが詰まった素敵な本でした。
0投稿日: 2017.09.23
powered by ブクログこの本を読んだ翌日、どうしても食べたくなって朝からおにぎりを作った。もちろん中身の具材はアレ。難しいテーマを扱っているのに、読み手側はそこまで重い気持ちにならずに読み進められる。それがこの作家さんのすごいところ。 カッコイイ大人たちがたくさん出てきます。優しくて温かくて、愛しくなるような人たち。自分もこの中に出てくる大人のようになれるだろうか?なんて考えたりもしました。 ラストは涙が止まらなかった。小説を読んでこんなに泣いたのは初めて。原田マハさんの作品で泣くときは、いつも必ず気付いたら涙がすーっと流れてそれが止められない。人と人のつながりってすばらしい。
1投稿日: 2017.09.18
powered by ブクログマーサばあちゃんとばあちゃんを取り巻く人達の温かさに胸がいっぱいになりました。引きこもりや就職難など、現代の問題を扱っている凄さもあり、リアルだけども希望がいっぱいの物語、ぜひとも読んでほしい1冊です。
0投稿日: 2017.09.14
powered by ブクログマーサばあちゃんとその周りの人々の暖かさと、コメ作りを通じて、孫達が成長していく物語。 現代の日本の色々な社会問題がある中で、家族と農業の大切さが伝わってきた。 何事も何とかなる気がしてきた。
0投稿日: 2017.08.17
powered by ブクログ引きこもりの24歳の青年が、母親に見捨てられて喚き散らしている姿を見て、本を閉じたくなりました(笑) こんなに私をイライラさせた麻生人生なる男ですが、子どもの頃の思い出を胸に祖母が暮らす蓼科に向かい、自分の人生をやり直そうとします。 ものすごく大きなことを成し遂げるわけではないけれど、小さなこと、目の前のことをコツコツ積み重ねる人生氏。周りの人たちとの関わりを通じて、自分と向き合い、成長して行く、というストーリーです。 ちょっと甘いな、とは感じましたが…。 それに反して、常に自分自分!ってなってしまうつぼみには、そこいら中でイライラしました。 確か彼女の方が年上だったはず…何?このガキっぽさ…と。本当に高校生くらいにしか思えません(笑) 今度は別目線で、彼女の成長ストーリーも見てみないとなんだか気がおさまりません。
0投稿日: 2017.08.02
powered by ブクログ2017.7.21 一気読み!お米作りなんて全くしたことがないけれど、村の人のあたたかみとかおばあちゃんの優しさが溢れ出てて、ああマハさんワールドにまたどっぷりと。引きこもり、認知症、就職難、離婚、病気、現代にはびこるいろんな事柄を、マハさんならではのタッチで綴られてる。お米が食べたくなるー!
0投稿日: 2017.07.21
powered by ブクログ相変わらず善人しか出てこなくてリアリティーがないなー。人生追い込まれてどこかに逃げて善人のコミュニティーにたどり着いて再生する、というのもパターンだし。 とはいえ、パターンでもそれなりに読ませるのがよいところ。 今回は、傷ついた主人公に加えてもう一人、傷ついたヒロインがいるのがなかなかよかった。現実ではそういう女の子は大抵可愛くないのだけど、作品の中では可愛いというのが自然に受け入れられる。勿論、メソメソウジウジしてる男も、現実ではブサイクだ。 あとは、おばあちゃんの認知症が進行する暗い側面があるのもいいなー。陰影だよね、光と陰。鮮やかになるわー。 会話がクサすぎるのがしんどい。70年代か!?
0投稿日: 2017.07.15
powered by ブクログいじめから引きこもりになった青年が、農村での出会いを通じ、新しい「人生」を歩み出す物語。 梅干入りのおにぎりを再び食べられるようになる物語。 作中の稲作は、ほのかに宮沢賢治の香り。 道沿いに、東山魁夷の手による風景。 そして、旅立後の主人公が出会う人達が、みんないい人たち。 ある意味、ファンタジー小説だけど、いじめや引きこもりの他にも、認知症や離婚後の貧困や就職難や、身の回りにある辛い現実を背景にしながら、主人公といっしょに心が癒されていきます。
0投稿日: 2017.07.15
powered by ブクログ引きこもりの青年が米作りに挑戦をして再生へと導くサクセスストーリー。 サクセスストリーはいくつもありますが、 米作りからというのは今まには無かったので想像がつきにくかったです。 青年がひきこもりになってしまったそれまでのいきさつを読むと 心が折れてしまい挫折してしまいそうな気持になってしまい 途方に暮れてしまったのも仕方ないかとも思えてしまいました。 けれど母が失踪して一枚の年賀状をきっかけに人生ががらりと変わり、 今までに経験のないことに挑み、一つ一つの事を正面から乗り越えていき そしていつの間にか成長をしていくというのが 読んでいてとても心地良かったです。 優しく包み込むおばあちゃんのぬくもり、自然との触れ合い、 そして応援してくれる近所の人々、 色々な人との繋がりによって人を成長させてくれて 人とのめぐり会いと触れ合いは良いものだなと思えました。 なんといっても「カッコイイ大人」という存在が良くて、 分からないことはきちんと教えてくれて、 ダメなことにはきちんとダメだと叱ってくれたりしてくれる いわるゆる頼れる「カッコイイ大人」の存在が ここでは光っていて現代ではなかなかこうゆう人と巡り合えないので こんな大人になれたり、生きられたら素敵だなと思いました。 人間長く生きていれば必ず何かがある。 そんな時に家族の支えが必要になる、 元気な時には気が付かないけれど、 支える方も、支えられる方も、 病気になればお互いのありがたさが身にしみる、 そして失ってみると、 その存在の大きさがしみじみわかるものなのだと。 誰もが通る道をこんな風にまた教えてくれると 普段口にしては言えないことを 何かここから目に見えない大切なものを 教えてくれたような気がしました。 こんな風の教えられたら家族の介護というのも 形が変わるような気がします。 ラストは何となく想像できる結末ですが、 これがまた名文で心にジーンときて目頭が熱くなってしまいました。 ほっと出来たラストでもありました。 お米を通してみんな生きているんだと。 生きていることをやめない力を持っているんだと。 この力強いフレーズも印象的でパワーをもらえて、 改めてお米としてのパワーとお米を食べて元気になろうという パワーを貰えた気がします。 やはり日本人は古来からお米を食べていたので、 お米が一番身体に合っているのだとつくづく思わされました。 お米が愛おしくなりスローライフも良いなと思いました。 自然と人との繋がりを通して改めて生きている実感を 味わえる感じがします。 何か力が湧いてきて清々しい気分になります。 明日への活力に導かれた気持ちにもなれてとても良かったです。 引きこもり、認知症、米作り、介護施設などと現代の社会問題と されているテーマをさりげなく盛り込んでいますが、 あまり重くなくさらりと書かれていて読みやすくなっています。 とにかくこの本を読んだ後には梅干し入りのおにぎりが 食べたくなってしまいます。
3投稿日: 2017.07.03
powered by ブクログ美術モノではない原田マハ。イジメの描写辛すぎて読めないかと思ったけど、家を出てからの主人公がメキメキ成長していく姿、お米が生長する姿と重なった。
1投稿日: 2017.07.03
powered by ブクログ読み終わってから表紙を改めて見ると、じんと胸に響くものがある「生きるぼくら」というこの小説。 何がいいって、自然や大地の力強さと、人の温かさや優しさ。生きるって、すごい。いい。素直にそう思えます。 壮絶ないじめ、心荒む引きこもりの日々。 認知症の孤独。対人恐怖。 就活の失敗。 もしかしたら、一生縁のない人もいるかもしれないけど、生きていればしんどいなあと逃げ出したくなるようなことがあります。 どん底に落ちている時は何も気付かないかもしれないけど、浮上していくにつれ、見える景色が変わってくるのが感じられます。 私がこの本の中で好きなのは、おにぎりの話。 「おにぎりって、なんかこう、実にいいかたちをしてると思わない?」 「どうしていいかたちかっていうとね。人の手で結ばれたかたちをしているからだよ」 ふたつの手と手を合わせて、ほっこりと握る。それがおにぎりのかたち。これを食べる人が健康でいっぱいご飯を食べられますようにっていう、作った人の祈りのかたちなんだよな。 おばあちゃんが田んぼで丹精込めて作ったお米で握ったおにぎりは、何にも勝るごちそうですよね。 登場人物はみな、人間味溢れている。 頑張って頑張って折れてしまうことも、逃げ出してしまうことも、あるいは、新しい道を歩み始めることも、全部を受容してくれるかのような懐の深さを感じました。 舞台が自然豊かな蓼科だというのもポイントですね。 人生が元気になるにつれて、同調して自分までパワーチャージされたような、そんな気分です。
13投稿日: 2017.06.13
powered by ブクログ1万円選書 2冊目 人生という青年がコメ作りを通して成長していく物語。 コメ作りを人生に例え、蓼科の人々との暮らし、読んでいて映像が浮かんできた。グッと泣けてくるシーンも多く、マーサおばあちゃん、すごく良かった。題名にもグッときました。 普段の生活で忙しくて忘れかけているけれど、生きる、生きていく、という事を考えさせられた。
0投稿日: 2017.06.07
powered by ブクログなんだか恥ずかしくなってしまうような会話が多かった。昔ながらのなにもしない、大変な米作りの様子が事細かに書かれているのはよかった。
0投稿日: 2017.06.05
powered by ブクログ2017年5月 自然の力、人の温かさ、そしてそれらと共に生きる力の強さを感じた。 高校時代のいじめをきっかけに、ひきこもりとなった麻生人生。母と暮らすアパートの一室でオンラインゲームをし、ネット上で他人を非難して過ごす毎日。そんなある日、人生が母の用意したご飯を食べるためにキッチンへ行くと、どことなく違和感を感じる。母の部屋を見てみると、そこには一通の手紙と数枚の年賀状が置いてあった。母は人生を残し、家を出て行ったのだった。 人生は母の残した年賀状をもとに、両親の離婚以来一度も訪れていなかった父方の祖母を訪ねて蓼科に行く。やっとの思いで会えた祖母マーサは、人生のことを覚えていなかった。軽度の認知症になっていたのだ。ほんの数日前までひきこもりをしていた人生は、蓼科で祖母を支え生きていくことを決める。 この本の中では、いじめ、離婚、ひきこもり、認知症などさまざまな社会問題が盛り込まれ、またそういうものを抱えながらも生きる人々の強さが描かれている。自分の「老い」というテーマを考える上で、考えさせられる部分もとても多かった。 というのも、4年生では「老いと生きる家族」という切り口よりも、「老いと向き合う自己」を中心にレポートを考えようと思っていた。だが、卒論中間発表でのゼミ生のアドバイスやこの本を通して、人間は1人かもしれないが、社会のどこかで誰かと繋がり、生きていることに気づいた。 マーサおばあちゃんは、認知症になりながらも孫たちと一緒に日常生活を送ることで、自己を取り戻す瞬間が何度もあった。また蓼科に嫁いでから長年ずっと続けてきた米作りを、その後も続けることで生き生きと日々を過ごしていく。 世間から見る特別ななにかではなく、老いを生きる高齢者にとって、その人の生活の一部となっている当たり前の光を、探していきたいと思った。
0投稿日: 2017.06.01
powered by ブクログ小学校6年の時に親の離婚で母子家庭となり、学校での壮烈ないじめにあったのが原因で引きこもりになった主人公の麻生人生、24歳。その彼が母親から突き放され、蓼科の祖母を頼って行くことから始まる感動の人生再生物語。色々な人との出会いや出来事、そして米作りが彼を成長させる。 同じような理由で祖母の元へ来ていた血の繋がらない妹と一緒に祖母の認知症と向き合うことになり、少々重い話になりかけるが村の人達にも助けられ、また助言も有って、最後はちゃんと明るい結末になるのが原田マハさんの小説の好きなところだ。 原田マハ氏の小説は、「旅屋おかえり」「本日は、お日柄もよく」「風のマジム」「キネマの神様」に続いて5冊目だか、どれも心温まる感動の小説。そしてどれも困難を克服して成功する展開は、スカッとして幸せな気分になる。
4投稿日: 2017.05.24
powered by ブクログ何かにチャレンジする時に背中を押してくれる本 様々な経験をすることが人生を豊かにすることは間違いなく、そこに飛び込む重要さを教えてくれた
1投稿日: 2017.05.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原田マハさんの本には悪い人間は出てこない。そしてどの本を読んでも違う作者なんじゃないかと思わせつつ、途中の言葉のやさしさがやっぱり同じ作者だと思い出させる。
0投稿日: 2017.04.22
powered by ブクログ引きこもりの青年が、母方が行方をくらまし自分に来たたった一枚の年賀状を頼りに祖母を訪ねる。祖母は自然に合った農業で暮らしていて、そこに来ていた女の子と共に祖母と生活を始める。自然が厳しい田舎暮らしに人間性を取り戻して行くが、祖母が痴呆の症状を見せ始める。 生き方を考えさせる内容だがが、大上段に構えていないさりげなさが心にしみる。 流石に上手い。
1投稿日: 2017.03.26
powered by ブクログジャケ買い、ならぬ表紙買い。 なんて美しい表紙。 「生きるぼくら」というタイトルや 引きこもりががんばるという物語はちょっとアレだけど 頭でっかちに悩むより、体を動かせっていう感じの シンプルな生き方は、実際人を再生させるのかもしれないと思う。
0投稿日: 2017.03.25
powered by ブクログそんなにうまくいくかしら ってくらいドラマティックな展開--とも言えるけど、あたりまえに、丁寧に穏やかに、生きていくとはこういうことなのではないか とおもう。そういった生き方を始めた主人公は、親密さや強さや優しさやを手にした。人生これからだ。生きるぼくら。
0投稿日: 2017.03.21
powered by ブクログ2017/03/15 米作り、なんて奥深いんだ!!こんな経験ができた人生やつぼみ、純平が羨ましい。私もいつかしのさんやマーサばあちゃんみたいな人になりたいなぁ。米作りは無理でも、ベランダ菜園から始めてみようかな。そしたらなんか発見がありそう!それにしても、マハさんは米作りの経験までやってるなんて、ほんとびっくり、、、私も会ってみたいな〜!!
1投稿日: 2017.03.15
powered by ブクログうーむ。 こんなに全てが都合よく行くかなあ。と、訝しんでいたわりに 最後はしっかり泣かされてしまった悔しい。 長い間都会で引きこもっていた男が、 のっぴきならない事情で八ヶ岳の麓までやって来るわけだけど、 そこでいきなり情景に対するみずみずしい感性と、 とんでもない社交性を発揮するので戸惑ってしまった。 登場人物も底抜けに優しい人達ばかりで、田舎特有の閉塞感は微塵も描かれない。 それもおばあちゃんの人柄のおかげと言えばそれまでなんだけど。 しかし最後はちゃんと積み上げてきたものが正しい形におさまって大団円。 父親の行動の意図がイマイチ掴めないけど そんなことはどうでもよく、みんなに幸あれ!という気分になる。 昨年から八ヶ岳に縁があって茅野にもなんども行ったので、 その景色が思い起こされて良い気分になったなー。 でも自分だったら知らない土地の定食屋にいきなり入る勇気はないので まずチェーン店探すだろう。
1投稿日: 2017.03.10
powered by ブクログ主人公の名前は「人生」。 引きこもりの彼の生活を支えていた母親が消え、途方にくれた人生が見つけた一枚の年賀状。 差出人は、祖母。 子供の頃の幸せだった記憶をたどりながら、人生は、4年ぶりに外へ出て、祖母の元へ向かう。 その田舎で出会った「カッコイイ大人たち」、認知症のすすむ祖母、血の繋がらない兄妹。 そして、生きるために作るお米。 人は1人では生きられないことを突きつけられ、 そして、 人の優しさをこれでもか、と感じさせてくれるおはなしです。 ペンネーム にゃん
1投稿日: 2017.03.08
powered by ブクログ引きこもりを続けていた24歳の主人公。 ある日突然頼りにしていた母親がいなくなったことをきっかけに、 家を出て祖母が暮らす蓼科で米作りをすることになり・・・。 とにかく、途中涙ぐんでしまうところがたびたびで! 素敵な長野の風景を実際に見たくなる。 みんなみんなが愛おしくて、応援したくなる。 おいしい梅干のおにぎりが食べたくなる。 展開は予想通りでも、とても満足できる作品。
1投稿日: 2017.02.25
powered by ブクログ原田マハさん、初めて読みました。 久し振りに、読み終わった後、心の底から良かったなぁと思えた、読後感の清々しい本だった。 優しさに溢れた本です。 家族の・仲間の優しさ、自然の優しさ。 心があったかくなりました。 数年前に亡くなった自分の祖母に、すごくすごく会いたくなったなぁ。会いたいなぁ。
2投稿日: 2017.02.14
powered by ブクログ「温かく包み込む優しさ」 を持つマーサばあちゃん 「厳しさの中にある優しさ」を持つ志乃さん 「突き放す優しさ」 を持つお母さん たくさんの優しさに支えられて、それに甘えるだけではなく、それぞれの優しさをバネにして生きる人生。 優しさってなんだろうって考えてたところに出会った小説。 今このタイミングで読めてよかったな。 とりあえず土鍋を買おう。稲作はできないから、せめて1番美味しいかたちでお米を頂きたくなった。
0投稿日: 2017.01.16
powered by ブクログ自分の人生を生きるー。 農業を通して、自分の人生を切り開いていく"人生" 引きこもり、認知症、人間関係トラブル、就職難。 社会が抱える様々な問題を、明るく前向きに乗り越えようとしていく登場人物たちの奮闘から、勇気をもらえる本。
1投稿日: 2017.01.02
powered by ブクログ積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 27/56 ’16/12/22 了 『本日は、お日柄も良く』を勧めてくれた友人が一緒に勧めてくれた作品。 電車での通勤時間を睡眠に充てることも多々あるが、続きが楽しみすぎて電車の中で眠るのも忘れてずっとのめり込んでしまった。 酷い苛めから引きこもりとなってしまった主人公が田舎での生活を経て社会的に成功していく…… などという結びではなく、彼の行動によってもたらされた変化が大変ミクロである点も良かった。 しかし、影響を与えた人数や範囲が僅かなものであっても、そのただ中にいる人にとってその変化は大変大きなものであり、「人間が周囲に与えられる変化ってこういうものだよな」と思わされた。 多分に小説的な演出によって登場人物が動かされている感じは否めないものの、キャラクターが自分で動いている感じがして小気味良かった。 母子家庭でそだった主人公・人生(じんせい)にとって、追憶の中に忘れられた存在とも言える父親が、物語の後半に行くに従って重要度を増していく展開が見事。 人間は誰かの助けを得、自然から多くの物を頂いて生きているのだということを、「米作り」というテーマに仮託して説教臭くなく爽やかに伝えきる語り口も大変鮮やか。 『本日は、お日柄も良く』と合わせ、すっかり作者のファンになってしまった。
2投稿日: 2016.12.26
powered by ブクログ引きこもりの青年が、お米づくりで 前を向きはじめる。 ベタで退屈なお話な気がして、なかなか読み進めなかったけど 読了後は、 さわさわと緑に揺れる、田んぼが見たくなったなー。
0投稿日: 2016.12.24
powered by ブクログ引きこもりの若者が作物作りを通じて成長する設定はありがちなようにも思えるが、家族の再生や自然米作りを絡めることで素直に共感できる話になっている。 人物配置も文句なし。 舞台である御射鹿池を見たくなる。
0投稿日: 2016.12.07
powered by ブクログ引きこもりで、救いを求めてマーサばあちゃんのもとへと訪れる人生。 そこで懐かしいマーサばあちゃんに少しずつ癒され、そのまま立て直す話なのかと思いきや…。 この話を読んでいて、ふと「男は女に母親のような母性を求めている」と聞いたことがあるのを思い出した。それは、女だって同じだ。誰しも優しく自分を包み込んでくれる存在を求めている。 おばあちゃん。その存在を思い出すと、どうしても子どもの時を思い出さずにいられない。どうしてばあちゃんの側はあんなに居心地がよかったか、今ならわかる。美味しいご飯を作ってくれて、子どもにはちょっと難しいタメになる話をしてくれて、一緒に遊んでくれて。それが、心の大事な糧となってくれている。それがあって、人は支える側になれるのかもしれない。強く生きられるようになるのかもしれない。人生のように。
0投稿日: 2016.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた――。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。 個人的にマーサばあちゃんの認知症が悪化してからが面白かった。田端さんの認知症の方に対する接し方、ぜひ参考にしたいし、こうしてあげれば良かったのか、と思わされた。米づくりの話より認知症の話が響いた。何度か泣いた。 米づくりは実家の風景を思い出した。機械化が進んで手作業はほとんどないけど、稲の苗をビニールハウスで育てるとか、収穫した稲を束にして乾燥させる稲架(はさ)かけとか、懐かしい風景を思い出せた。
1投稿日: 2016.11.17
powered by ブクログ63 めちゃめちゃよかった! お米と、自然と、家族と。 心に響く言葉がたくさん。前向きな気持ちになる。 子供だもの、好きなようにすればいいの。その全部が、生きていくための栄養になって勉強になるのよ。 食べるということが、日常作業でなく、喜び。 悲しくても、さびしくても、いつだって季節は巡ってくるんだから。 母さんがあんなふうに輝いて作ったお米が美味しくないはずない。 カッコいい大人 具体的で現実的な希望。 西加奈子のふると似てる部分がある? 新田人生、新多、いのち。
0投稿日: 2016.11.05
powered by ブクログ引きこもりの主人公が、祖母の住む長野の田舎で、周囲の人に支えられながら成長していくお話。 主人公が米作りを行うが、私は家の周りが田んぼに囲まれた田舎出身なのに、米作りの事を何も知らなかったため、とても面白く読めた。田舎っていいもんだなあと感じた。
0投稿日: 2016.11.04
powered by ブクログ2016/10月 人と自然〜米づくり 新潟を思い出す 生命力とこれからの未来のカタチ 2016/7月山口行き羽田空港で購入
1投稿日: 2016.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
農業を題材にした、さわやかな作品だった。自然の持つ力、米作りを通して成長していく若者。後味のいい内容ではある。ただ引きこもりの青年が急に何でもできちゃうのは違和感があった。また村の人びとが余りにも出来すぎではないかなと思った。
0投稿日: 2016.10.25
powered by ブクログいじめ→ひきこもりっていう、いわば鉄板の人物背景だけど、そこに認知症問題とか、日本の農業離れの問題とかも絡んできて、さすが原田マハっていう、素敵ストーリーに仕上がっている。ここで書かれている米作りの方法、”奇跡のリンゴ”と一緒だけど、やっぱり究極的には、どんな農作物でも自然のままに育ててあげる、ってのが一番ということなんですね。最後に母親にプレゼントしたおにぎり、めちゃめちゃ美味しそうで、その印象も手伝って、凄くほっこりした気分で読了することが出来ました。
1投稿日: 2016.10.25
powered by ブクログ正統派の成長物語。 そこにはミステリーや伏線はないけれど 決して押しつけじゃなく、米作りの四季を通して素直に良かったなぁと心から思える優しいストーリー展開。 一生懸命働いたり、地域の人たちが手に手を取ってみんなで助け合っていくことの素晴らしさが身にしみる。 ひきこもりやいじめ、離婚、認知症とかなり現代の問題を盛りだくさん描いているけれどこういうことって他人事じゃないなぁと引きつけて考えていたりもした。 こういう風に自分自身も成長できたらいいなぁ。
0投稿日: 2016.10.25
powered by ブクログ原田マハさんの作品は、いつもどストライク。 読後は、優しくて、前向きな気持ちになる。 この物語もそう。 どうしようもない引きこもり青年だった人生が、 米作りを通して、人間として成長していく。 その過程には、 マーサばあちゃん、 人間不信だったつぼみ、 世話好きなかっこいい大人・志乃さん、 介護士の田端さん、 その息子でこれまたどうしようもない青年・純平、 それから、 人生の父と母の存在がある。 最後に、人生が母ときちんと向き合う場面で終わるのがいい。 前向きな終わり方。 原田マハさんのマジックにまたはまりました。
0投稿日: 2016.10.19
powered by ブクログあって当たり前はなくなって初めての気づく。 なくなることで新たな一歩が踏み出せるそして、踏み出さざるを得なくなることで知らなかった強い自分を、自分の大切なものを見つけられるのかもしれない。 イジメ、ひきこもり、離婚・再婚、認知症、現代のあらゆる問題が描かれていて興味深い。
0投稿日: 2016.10.09
powered by ブクログしかし、いい話しだよな。反則やでって思うが、それが原田マハの話しなんたよな。そして、いつもそれを期待して読み始める(笑) ベタ過ぎて反則!(笑) 日本の四季を感じる話。
0投稿日: 2016.10.02
powered by ブクログいい話。 いじめ、引きこもり、認知症、米作り、親子関係、いろんなテーマが詰まっている。 家でお米を作っているけど、詳細な過程は知らずにいる。 もし将来、その役目が回ってきたとしても、機械や既製品をふんだんに使ったやり方しかできないだろうと思う。 いろいろなことが勉強になる一冊だった。
1投稿日: 2016.10.02
powered by ブクログ何の前調べもなく購入、読書開始だったので、想像を裏切る内容だった。まさか稲作に詳しくなるとは。笑 マーサさん、病状の進行が進むシーンが怖くてリアルだった。笑う姿も、水辺での騒ぎも、表情が容易に想像できた作品。 稲作をテーマにするとき、SFやファンタジーのような現実離れはしていなくとも、少なからずリアルではない作品になりそうな気がしてる。 のに、何故か感情移入が進み不思議な読書体験が出来ました。
0投稿日: 2016.09.20
powered by ブクログ引きこもりの青年が、おばあさんのところに行って、少しずつ心を開いていくというストーリー。こんなにうまく人と接せられるようになるのかなと思ったり。文体も個人的には苦手でした。
1投稿日: 2016.09.16
powered by ブクログ号泣した。引きこもり、認知症、対人恐怖症、現代の目を背けたい出来事に真っ向から取り組んだ、それでいて暗くなり過ぎない話だった。最後はおばあちゃんの死まで見届けるのかとも思ったが、そこまでいかなくてよかった。先が気になるがこのままでいてほしい物語かな。
3投稿日: 2016.09.14
powered by ブクログ何もかも受け入れてくれる人がいることのありがたさ。自然の美しさ。緑の鮮やかさ。とにかくおにぎり食べたい。
0投稿日: 2016.09.11
powered by ブクログ高校生の時の辛い経験のせいで、一緒に暮らしている母とも顔を合わせることなくひたすら自分の部屋に引きこもることになった人生、24歳。 外の世界とのつながりは母が毎日買って置いていってくれるコンビニのおにぎりと携帯を通じたインターネットのみ。 そんな人生が外に出るきっかけとなったのは、苦い思いの蘇る梅干しの入ったコンビニおにぎりと、しばらく出て行きますという母の置き手紙、そして、手紙と一緒に置いてあった懐かしいおばあちゃんからの年賀状一枚。そこには長らく会うことのなかった人生を気遣う言葉と余命数ヶ月という衝撃の言葉が記されていた。 おばあちゃんへの想い半分、母に見捨てられた状況を助けてもらおうという気持ち半分で、母の置いていった6万円を握りしめ蓼科へ向かう人生。 そのまま祖母のところで暮らすことになり、遂には一年を掛けて自然のままの米作りを始めることになる。 田舎の生活に飛び込んでみると、その中の人々がお互いに助け合いながら暮らしていることを感じる。 真朝ばあちゃんはその地域の中での
0投稿日: 2016.09.09
powered by ブクログ現実にはなかなかありえない展開だけど、感動できる。 感動させるような文章。 ちょっと中だるみしたけど、心が温かくなるようなお話。 あーーーー!!おにぎり食べたい!!
0投稿日: 2016.09.07
powered by ブクログいじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから?人生は四年ぶりに外へ!祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた―。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。 原田マハ 1962年、東京生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、2002年独立後フリーランスのキュレーターとして活躍。05年、「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。12年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞受賞。著書に『本日は、お日柄もよく』『ジヴェルニーの食卓』『あなたは、誰かの大切な人』『異邦人』『モダン』『ラブコメ』(共著)などがある。
0投稿日: 2016.08.30
