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生きるぼくら
生きるぼくら
原田マハ/徳間書店
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総合評価

862件)
4.2
357
294
135
12
3
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    原田マハさんの本は、すごい!別々の個性を持ちながら、なんて魅力的な話の数々。 今回もとても素敵な話に出会わせてくれて感謝。 いじめにあった事をきっかけに長い間ひきこもりだった24歳の麻生人生。母親から投げ出され、なんとか生きていかねばと年賀状を頼りに長いこと会っていなかった祖母のマーサのもとを訪ねる。そこで認知症になってしまっていたマーサを、血のつながらないいとこと一緒に支える暮らしがスタート。清掃の仕事につき、沢山の人に手伝ってもらいながら自然農法での米作りも挑戦。稲が空に向かってすくすく伸びるように人生の心も解放され、大きく変わっていく。 人間も自然の一部だという事、自然の力を信じること→自分の力を信じること、が話の中からじんわり伝わってきた。 お米や農家の皆さんに対しての感謝も込み上げてくるお話。 東山魁夷のあの絵は蓼科を描いたものだったんだ。画集を見てみたい。

    13
    投稿日: 2021.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんな、優しいんだろうな。優しすぎるので、相手のことを思ってヒリヒリと心を痛める。 いじめられてるんなら、学校なんて行かなくていいやん!と思ってしまうけど、お母さんや周りの人のことを思って逃げ出せなかった主人公。(そら火ぃつけるなんて言われたら、なんもでけへんなるわ……)いつしか自分の境遇に心が折れて引きこもってしまった。 お母さんも、朝から晩まで働き詰めの中で、息子にどう寄り添っていいかわからなかったろう。 蓼科のおばあちゃんも、きっと息子に先立たれ、お世話になった人の顔も名前も出てこなくなって、不甲斐なかったろうな。 つぼみちゃんも小さい頃から孤独を秘めて、お母さんだけの人生の中でやっと心許せる家族ができたと思ったら、夢みたいに消えてしまった。 例えば純平くんも身の丈に合わない上辺だけの大志を抱いて、いっちょまえになりたくて、気づいたら大切な人の言葉にも耳を塞いでしまうくらい心が頑なになってた。 田端さんもそんな息子に言葉が届かないことを若い主人公に素直に相談し、父親として体を張って息子に対する。 唯一いつも朗らかで強い志乃さんも、きっといつか弱い部分が見えてくるんだろうな。そんな時はきっとこれまで助けてあげた誰かが手を差し伸べてくれるんだろうな。 口汚く独り言を吐き捨てていた人生が、携帯電話の一件で開きかけていた心を閉じて、でもあと一歩のところで、ギリギリのところで素直になれた。自分から素直になれた。 それが全てだなと思いました。 カッコ悪くても、助けを求める。素直になる。 誰かのために、おにぎりを握る。誰かが自分のために握ってくれたおにぎりであることに心から感謝する。 大事なことがたくさん詰まった、気持ちのいい本でした。よい読書体験でした。

    0
    投稿日: 2021.07.21
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    生き方について改めて考えることが出来ました。 この本では主人公とお米の人生を重ねたストーリーが展開されていて、お米の成長と共に青年の生き方もたくましくなっていった。 特に彼が「誰かのために」と物事に一生懸命に取り組むことで、考え方や性格が変わっていく姿は本当に素敵だと感じた。 もしかしたら人は誰かのために何かを行うことが、一番成長できる瞬間なのかもしれない。 そしてこの本では「人は決して一人では生きていけないこと」、「周りの人と助け合って生きていること」を身近に感じさせてくれる。 泥臭くても、縁の下の力持ちのような存在でも、胸を張って自分の人生を歩んでいきたい。

    0
    投稿日: 2021.07.13
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    引きこもりからの再生。再生の過程が米作りと言う意外性。認知症の問題についても考えるきっかけも与えてくれる。 東山魁夷の「緑響く」の風景が関わってくるのが嬉しかった。もっともっとその絵が主人公の再生に関わって欲しかったなぁ。原田マハさんの小説だけにただの願望ですが。

    1
    投稿日: 2021.07.10
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    お米作りを通して、人々の温かさに触れる物語。 ひとつひとつのことを、大切に、味わいながら、時には立ち止まって、考えて、生きていくことは大事だと感じた。 突き進んでいるだけでは、分からなくなってしまうことがある。

    0
    投稿日: 2021.07.03
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    表紙絵とタイトルに惹かれて手に取った本。 読めば読むほど、蓼科に行きたくなる。自然豊かな大地でそよ風に吹かれながら、人間も動物も植物も全部仲間だ!と体感しに行きたくなる。 引きこもりだった主人公、蓼科の祖母の家へ訪れることになる。祖母や地域の人との交流を重ね、ゆっくりと成長していく。じんわり心温まる物語。

    0
    投稿日: 2021.07.03
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    おにぎりが食べたくなる。 梅雨の季節が楽しくなる。 美味しいお米が食べたくなる。 生きるのがちょっぴり楽しみになる。 途中まで読みやすかったけど途中から色々と苦しくなってきた。だけど、あんまり感情移入しすぎずにこれからも読み進めていきたいと思う。 ↓読み終わった! 生きるってすごいことなんだなあって今思っている。どんなことをしていても、生きていける。だけど、誰かと出会って、人に支えられて、一緒に生きていく、、難しいことのようだけど、それが一番暖かくて幸せなことなんだよなって改めて思った。 おばあちゃんに会いたいなぁ。おばあちゃん。おばあちゃん。おばあちゃんの味噌おにぎりが食べたいな。大きくて味噌がたっぷりぬられていてあったかいおにぎり。おばあちゃんに会いたいなぁ。一緒にごはんがたべたいな。美味しいもの一緒に食べに行こう!私の大切なおばあちゃんに早く会いに行きたい。わたしもどうにか前を向いて歩いていくよ。ゆっくり時間がかかってしまうかもしれないし、すでに回り道をしているかもしれないけど、自分らしくいられる姿で歩いていきたい。

    0
    投稿日: 2021.06.30
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    この本を女房に勧めたら女房の友達、そのまた友達と転々としてやっと最近手元に戻って来た、お礼のビールと一緒に… 感動を共有できた上にビールまで頂いて ありがたい事です笑

    0
    投稿日: 2021.06.30
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    虐められた経験から引きこもりになってしまい、 お母さんとも会話をせず、コンビニのおにぎりを食べていることが生存確認の合図になっていた青年が、お母さんが家を出たことにより、外の世界に再び進み始めるお話。 原田マハさんの表現は本当に自分が体感しているような、田んぼに吹いてる風を感じたり、静かな湖畔の空気を感じたり、言葉選びが素敵だなと思う。 原田さんが描く人達も温かい人達ばかりで、好きです。

    0
    投稿日: 2021.06.22
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    家族、周りの人、自然。あらゆる命あるものと共に生きる。 育てる、働く、食べる、恋をする、笑う、悲しむ、、、生命との一つ一つの繋がりを、生命に触れた時の心の動きを、存分に楽しもう。それが生きるということ。生きている実感を味わおう。 そんなことを教えてもらった気がする。

    0
    投稿日: 2021.06.19
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    生きることをやめないこと。死なないこととはまた違って、どう自分と周りを信じて、一歩ずつでも前を向いて進んでいくか、ということな気がした。 人生とつぼみとばあちゃんがそれぞれにお互いを支え、支えられ、一生懸命に日々を紡いでいく様子は繊細で、温かった。 でも同時に、しっくりこなかった部分も。親しみやすいようにかひきこもりや認知症といったテーマが軽いタッチで描かれているが、大事なテーマであるからこそ、なんか違う…と終始違和感を覚えた。それによっていまいち作品に引き込まれなかったというのが正直なところ。

    1
    投稿日: 2021.06.16
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    原田マハさんの小説は心が温かくなったとても好き。 舞台の長野県蓼科にも行ってみたくなった! 「生きる力は生きることをやめない力」 そういうふうに考えたことなくて、これから生きる上でのヒントをひとつもらえた。

    0
    投稿日: 2021.06.15
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    初めての原田マハさんの作品。 人をダメにするのは人だが、逆に生かすことができるのも人なのだと思った。 主人公は、過去につらい経験をしたために引きこもりとなってしまったが、自分で考え、他者と関わることで大きく成長していく。 蓼科にいる人たちの、優しく、厳しい激励の言葉には、読んでいる私も励まされ、奮い立たされる思いがした。 そして、だれかが握ってくれたおにぎりを食べたくなる作品でした。

    2
    投稿日: 2021.06.12
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    家族の大切さ、厳しくみえても本当に考えてくれている人たち、自然の偉大さなど普段忘れていることに気づかせてくれる物語でした。とても感動した本だったのに、読んだのを忘れて2冊目を買ってしまった本でした。

    2
    投稿日: 2021.06.11
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    ある事情から田舎に来ている状況と相まって、自然の豊かさやお米の尊さをすごく感じられた作品だった。 小学校で田植えの授業があったことを思い出した。 主人公と重なる部分があって、涙が出たところもあったけど、行動することの大切さを学びました。

    0
    投稿日: 2021.06.08
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    人生の現代っ子ぶりを存分に重ねて読めた作品でした。また、志乃さん、マーサばあちゃん、つぼみちゃんなど1人1人が個性を出していてとても面白かったです。 家族の大切さ、自然のありがたみ、周りの人への感謝をとても再確認できる作品でした!

    0
    投稿日: 2021.06.07
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    こんなにも本を読み終えるのを、名残惜しいと思ったのは初めてでした。 “麻生人生”の引きこもりだった人生は、マーサばあちゃんと稲作に出会い力強く動き出す。この地に根付く人々と大自然に囲まれ、生きる力に感謝出来るようになり、もがきながらも成長する姿が胸を打つ。 うまく出来すぎた話かもしれない、でも生きるという事は人と人との関わりであり、支え合う事だと信じたくなる一冊になりました。

    10
    投稿日: 2021.06.03
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    暖かい気持ちになりました。帰れる場所があること、家族の有難み…色々胸にくるものがありました。良かったです!

    2
    投稿日: 2021.05.29
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    こんな世の中で生きる活力を常に見失ってしまいがちなのですが、また一つ素敵な本に出会えた。 ああ、私も生きよう、生きれるよ!と背中を押してもらえている感覚になった。 人生も、つぼみも、おばあちゃんも、他のみんなもみんな生きてるんだな、そう感じさせられた。

    0
    投稿日: 2021.05.26
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    原田マハさんの作品初めて読みましたが、 この作品読んで、好きになりました。 お米の事も詳しく分かりました。 出てくる登場人物も魅力的で 感動しました。

    4
    投稿日: 2021.05.23
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    素敵な本でした。米作りから人は支え合い、延いてはクニをも作った。米作りの深さとともに、人の生き方について考えさせられる本でした。宮沢賢治の話が出てきた時は、「雨ニモ負ケズ」の意味を私は浅く理解していたなと思いました。彼の農業への情熱、農家の人々への思いの丈をぶつけた詩だったのだと思いました。 "誰にでも「最初」があるでしょう。だから今日をあなたの「最初」の日にしたらいいのよ。" 原田マハの言葉は暖かいです。

    1
    投稿日: 2021.05.21
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    引きこもりだった主人公が、辛い思い出がある梅おにぎりを、食べたこときっかけに久しぶりに祖母の家を訪れる。そこでの祖母と○○と一緒に生活し、地元の人と一緒に稲作する。人は人と交流をすることで、色々なことを学び、お互いいい刺激を与え与えられるもの。人は人によって自らの新しい人生を歩んでいくのだという気付かされた本。最後にはほっこり。人との繋がりってやっぱりいいなと思う物語。

    0
    投稿日: 2021.05.13
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    一つのことに一生懸命取り組むって 素敵なことだなあと思った。 またこのデジタル社会で人との関わりが 減る中、人と人とが助け合い生活する 暮らしというものに興味が湧いた。

    1
    投稿日: 2021.05.10
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    今の日本に必要なことなのではないだろうか。昔のように自給自足、周囲と助け合って生きていくことが、人間らしく生き生きとしていける気がする。 デジタル化が進み便利ではあるが、それが窮屈に思う事もある。。こんな風に、農業やってみたい。

    1
    投稿日: 2021.05.07
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    帯に書かれているようには、生きる気にはならなかった。残念だけど。わたしには無力感を感じるきっかけになってしまった。 なぜならわたしはもう若くはなく、小さな子どもがいて、おそらく自分にも自信がないし、ずっと子育てにも自信が持てないからだ。 最後の方までは、胸を熱くしながら読んでいたのに。 特に、純平が投げ出したときの人生の語るいじめる側に対する考察。あれは的を射ていて勉強になったなわたしずっとこういう風に感じていたな、と共感したのに。 なのに最後の最後、母親のエピソードが出てきたところでぷっつりと集中が切れてしまった。 たぶんわたしなら、こうなる。 まず、息子から送られてきた1枚の写メですべてを察するだろう。自分が置いていった年賀状と、写っている景色から、蓼科へ行ってどうやら息子は立ち直って楽しくやっているらしいと悟り、過去の記憶からそれは義母によるところが大きいのだろうと悟るだろう。そして、結局自分では何もできなかったこと、それが義母にはできたことを悟り、一瞬にして無力感に襲われるだろうと思う。 ただ息子のことは本当に良かったと思うだろう。素直にそこはほっと安心して、心から喜ぶにちがいない。 したがって、息子に電話はせず、メールで済ませることになる。 元気そうでよかった、おばあちゃんは元気ですか、隣にいるのは新しい友だちかしら。一度今後のことを話したいし、お世話になっているのだからご挨拶もしたいので蓼科に行ってもいいかしら。 そのようにメールをするにちがいない。 人生からもメールが返ってくるだろう。ひょっとしたらお母さんのおかげだよ、などという一言もあるかもしれない。たぶんわたしはおいおいムシがいいな息子よ、と苦笑いをするだろう。 そして蓼科に行く。なんとか仕事に一区切りをつけて休暇を取り、格安なルートを探し、気を使うのがいやなので近隣にホテルを予約したうえで蓼科へ行く。 色々な事実を聞かされ驚くだろう。息子の顔を見たらさすがに少し涙ぐむかもしれない。成長ぶりや周りの温かい人たちの歓迎に笑うだろう。 しかし、自分の近況を説明して、息子の今後の展望を確認できたら、事務的なことの確認に入るだろう。 正直に言っていつまでも2棟の住居の費用を払い続けるのは現実的ではない。アパートを引き払いたいこと、携帯代は自分で支払うよう切り替えて欲しいことなどを伝える。 そういったことの確認があらかた終わったら、夕方日の落ちる頃を潮に引き上げる。今後はこまめに連絡をすること、1年に一度は蓼科に顔を出すことなどを確認して。 そして翌朝、川崎のアパートへ帰り、わたしはわたしの人生を歩むだろう。ときどき息子の心配はするものの、おおむね自分のために時間を使う。都会でひっそりと、本や映画を楽しみながら、命の尽きるその日まで、ひとりでひっそり暮らし、ひっそりと死ぬと思う。 それが、わたしだ。 とても積極的に蓼科の人たちに溶け込む気にはならない。息子のことも無力感しかもう感じないだろうし、積極的には会わず、遠くから好きな人生を送ること、幸せになることを願い続けるだけだと思う。 だからわたしはずっと孤独なんだろうし、それしかわたしには生きる道が見えない。どうやったら蓼科の人たちのように密接な社会の中で生きられるのかがわからない。無理に入ろうとすれば必ずヒビを入れることになる。それがわかっているので、わかるほどのトライアンドエラーは繰り返してここまで生きてきたので、わたしはその社会には入れないし入らない。 最後の最後、そのすべてを悟って、興醒めしてしまった。ただただ無力感に襲われて読了することになってしまった。 本は、その人の経験や願望、考え方で印象が変わる。わたしには残酷なきれいごとの一冊になってしまった。

    0
    投稿日: 2021.05.03
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    生きるぼくら 原田マハ著 1.購読動機 好きな作家さんのお一人です。 長めの休暇がとれるため、手にとりました。 馴染みのある作家さんは、安心して読めるためです。 2.世相を表す 離婚、いじめ、引きこもり、認知症、農業米づくり。 物語のなかに登場する一つひとつの事象には、現代の世相が反映されています。 決してつきはなさず、丁寧に描写をする物語に原田マハさんの気遣いや人柄を感じたのは、わたしだけでしょうか? 3.読み途中の感想 ひととひとが触れ合い、生きることの大変さと尊さを学んでいく主人公たち。 彼らを通じて、わたしたちも、少しだけ忘れてしまってるかもしれない何かを見つめなおせるのかもしれません。 4.読み終えて 暗幕のゲルニカ含めて、原田マハさんの旅は、10冊近くです。 生きるぼくら。 これも、最高の読了感でした。 優しい気持ちになることのできる小説。 原田マハさん、ありがとうございました。 #原田マハ さん #生きるぼくら

    28
    投稿日: 2021.05.02
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    210501*読了 読み終わってから、お米最高ーーー! と、心の中で叫びました。笑 原田マハさんは大好きな作家さん。 たくさん作品を書かれているので、まだこの本は読めていなくて、そんな時にclubhouseで出会ったお友達2人から「めっちゃいいよ!」とおすすめされたので、やっと読むきっかけができました。 表紙がこれまた大好きな東山魁夷さんの「緑響く」なのがたまらない。この絵、本当に素敵なんです。観ていると、ぐーっと緑の森と湖の世界に惹き込まれる。 引きこもりだった人生くんが、一枚の年賀状をきっかけに蓼科のマーサおばあちゃんの家に行き、人生を変えていくストーリー。 お米に梅干しにお蕎麦に…日本のおいしい食べものがよく登場するので、読みながらお腹が空いてきます。笑 特にお米!寒い冬から萌芽の春、さんさんと太陽が照りつけ、ぐんぐん背を伸ばす夏、そして実りの秋へと、お米の大切さを感じられる本です。 そんな大自然の中での暮らしには、喜びもあれば切なさもあって…心がじんわりと温かくなっていきます。 好きだなぁ、と思った文章を二つ書き留めておこう。 ふたつの手と手を合わせて、ほっこりと握る。それがおにぎりのかたち。 これを食べる人が健康でいっぱいご飯を食べられますようにっていう、作った人の祈りのかたちなんだよな。 自然と、命と、自分たちと。みんな引っくるめて、生きるぼくら。 言葉がほかほかのごはんのように温かい。 原田マハさんの数々の小説の中でも、この小説はわたしが勧めてもらったように、全力で推したいです。

    9
    投稿日: 2021.05.01
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    引きこもりだった青年が、米作りを通して再生していく物語。 自然の中で生命力を得て自分を取り戻していく様子は、瀬尾まいこ氏の「天国はまだ遠く」と似たものを感じる。 いろんな場面で主人公を適切な方向に導いてくれる志乃さんがとても魅力的。こういう人と知り合いたい。

    1
    投稿日: 2021.04.30
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    【概略】  麻生人生、24歳。引きこもりの引き金となったのは、高校時代の陰湿ないじめ。高校中退ののち、就職活動をするもうまくいかず、殻に閉じこもってしまった。離婚した母親の庇護の下のニート生活の彼だったが、ある日、突然、置手紙といくばくかのお金を残し、母親が出て行ってしまい、強制的に自立をさせられてしまった。「頂いた年賀状の送り主、どなたかを頼りなさい」という置き手紙の言葉に従う人生が向かった先は、離婚した父親の実家である蓼科。蓼科にすむマーサおばあさんのところで、麻生人生の第二の人生が始まることとなる。 2021年04月30日 読了 【書評】  危険な「屋外マハ(電車やカフェといった公共の場でマハさんを読み、涙してしまうこと)」を回避すべく、自宅で読み切った。  読了後の率直な感想は、「結婚したら・子育て中なら・子育て後なら・介護経験の後なら」きっとまた違った景色なんだろうなぁというもの。結婚する・子を持つ etc. etc. ・・・昭和の時代みたいに家庭をもっていないと一人前とは言わない、なんてことはないだろうけれど、子供がいない家庭だって当然ありえるこの時代だけど、「経験」は大きいと思う。一人前とか二人前といった単位じゃなく。純平の「勝ち組」「負け組」の考え方どころか、純平のお父さんの苦悩、自分を忘れていく愛する家族を目の前にするショックと苦労・・・その時その時は、きっと、きっと、めちゃめちゃ大変だと思うけれど、きっとそれは、ずっとあとで優しくなれるエッセンスとなるような気がして。  最近、どうも「コスパ」という言葉に拒絶反応が起きてて。たとえば業務の合理化といったところなどは、どんどん手を抜けるようなシステムを作っていくのが正解なのだけど、時間や手間のかかるところに神が宿るというか。なんでも「それって意味あるんですか?」の行間にある「すぐ、即効性で 具現化する 意味」を求める人が多いような気がして。でも反面、「生物」というカテゴリから逃げられない現状の「人間」は、その究極のコスパ追求に、拒否反応を示すようなことも、あるような気がしてね。特に色々なものに神を宿してしまう日本人の持つ精神性って、そういうところ、あるような気がして。日本人という大きな主語ではなく、「自分」という基準だけなのかもだけど。だから、この本で描かれたような、お米の籾殻から収穫までの、時間と手間の、しかも周囲の人を巻き込んだプロセスの中から、ジワリと成長するココロであったりといったナニカにフォーカスした話って、スーッと入ってくるのだよね。  今回は、人間の自然との関わりという主軸の中で、その師ともいうべきマーサおばあさんの認知症というテーマが深みを加えていて。自分、この認知症ということで、少しうしろめたさがあって。距離が近かった母方の祖母は、最期を看取ったし、今も色濃く思い出として生きているのだけど、父方の祖母については、少しそれが薄くて。さらに病気と認知症で入院生活が長かったのだけど、怖くてお見舞いにいけなくてね。母(父方の祖母から見たら嫁)のことも「誰だったかね?」なんて反応を示したりしてて。それを自分に言われるのが、怖くて。エゴなんだよ、それは。自分が傷つきたくないっていう。そんな現実を受け入れたくなかったから、仕事の忙しさを理由に、避けてて。そしたら、もう会えない状態に。「誰?」なんて言ってる当人は、悪気はなくて、ただ子供に戻ってるだけなのに、自分は自分の感情を優先してしまって。今回、この本を読みながら、それを思い出してしまった。おばあちゃん、ごめんなさい。  些細なことだけど、本作の中で介護施設に勤める田端さん(純平のお父さん)の高齢者に対する対応、凄く大事だなと思った。ちゃんと相手の名前を言うということ。「おじいちゃん」とか「おばあちゃん」とかじゃなくて、「〇〇さん」と名前を呼ぶこと。そして、「ありがとう」を言うこと。これ、些細なことだけど、かなり違いが出ると思う。ちゃんとやってるつもりだけど、今一度、しっかりと、やりたいね。

    0
    投稿日: 2021.04.30
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    なんて優しい物語なのでしょう。 壮絶ないじめを受けて引きこもりになった主人公『人生』は、蓼科の豊かな自然の中で人の温もりにふれながら、お米作りを通して生きる力を取り戻していく。息子に対して『出てこい』と切実な願いを込めて姿を消した母親の覚悟や気持ちを考えると、頼もしくなって迎えに来た『人生』の作ったおにぎりがどんなに素晴らしいプレゼントだったか…。 マーサばあちゃんの言葉の1つ1つが心に染みます。こんな風に認知症になってもみんなから愛されるおばあちゃんになれたら素敵だなと思いました。 涙と一緒に心のわだかまりが溶けていく…読み終わった後、心がぽかぽかと温かくなる一冊です。

    0
    投稿日: 2021.04.29
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    心を閉ざした引きこもりの青年が、田舎で色んな人達と接することで、大きく成長していく物語。 田舎の生活は不便で堪らないだろうけど、ああいうスローライフで、丁寧と言える暮らしにどうしても憧れてしまう。近所の人達との交流も、温かくて素敵。 克明な米作りの描写が凄い。一生懸命に愛情込めて作られた米でできたおにぎりは、とても美味しんだろうな…。 毎日食べているお米と、お母さんに感謝を伝えたくなる作品でした。

    0
    投稿日: 2021.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3.7 マーサおばあちゃんと、近所のみなさんと、おばあちゃんの認知症が進みながらも、一歩一歩進んでいく姿がよかった スローライフいいなぁと思った

    0
    投稿日: 2021.04.12
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    一気に読んで泣きました。 それぞれが家族のことを考えていて、自分のこれからのことを選択していて、かっこよかったです。

    0
    投稿日: 2021.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校で酷い苛めにあい、引きこもりになった24歳の人生は、母子家庭で育ち、ネットの合間に母の置いていく食事を食べて暮らすような日々を送っていたが、ある日突然、5万円と10枚ほどの年賀状だけを残して出ていってしまう。 途方に暮れた人生は、祖母からの年賀状に、"余命数ヶ月"とあるのを見て、いてもたってもいられず、祖母の住む蓼科に向かうが、十数年ぶりに再会した祖母、マーサばあちゃんは認知症を患っていた。 一方、人生の父が再婚した相手の娘、つぼみもその父と実母を亡くし、祖母の元に身を寄せていた。 二人は、親切な近所の人たちに助けられながら、マーサばあちゃんの"自然の田んぼ"で米作りをすることを決意する。ばあちゃんの認知症がよくなることを祈りつつ、ばあちゃんの世話をしながら、非常に手のかかる米作りに取り組む。 米作りに手を貸してくれる人たちと交流しながら、次第に生きることに対して前向きになっていく。 そして、稲も実った頃、ばあちゃんが突然人生を認識できるようになり、子供の頃、ばあちゃんがじに母との仲直りの仕方を教えてくれたのと同じように、母に対する感謝と謝罪の気持ちを伝えるように言う。 都会で疲れ果てた若者たちが、スローライフのなかでの米作りや、その仲間やばあちゃんとの交流を通じて、前向きに生きる力や希望を得ていく物語。 認知症の人に対しても、こちら基準ではなく、相手の尊厳を大切にしながら接していくべきこと、改善する場合もあることなど、参考になった。

    21
    投稿日: 2021.04.11
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    原田マハさんの作品は多く読んできましたが、最も感動させられた作品になりました。この作品に出会えてよかったです。

    0
    投稿日: 2021.04.11
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    どんな人にも、愛はあってそれは色んな形で現れるし、気づけたり気づけなかったりするもの。生きるって難しくて、素晴らしい。明日からまた頑張ろって思わせてくれる。いつか、御射鹿池に絶対いく!!

    0
    投稿日: 2021.04.04
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    いじめから、引きこもりになってしまった麻生人生 ある日母が置き手紙をして失踪 残された年賀状を元に母と離婚した父の実家の蓼科へ祖母を訊ねて行く。 認知症になった祖母を支えながら、蓼科で仕事を始め、米作りを始め、周りの人に支えられながら人生の「人生」が変わっていく おにぎり食べたい!!

    6
    投稿日: 2021.03.29
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    序盤の主人公のウジウジした感じはもどかしかったが、そこから更生していき米作りにイキイキと取り組んでいる点がとても読んでいて良かった。 こういう人間のタイプは苦手だ。だが、幸せになってほしいと心から思えたし、主人公の周りにいる全ての人が温かく、優しくて素敵だった。 本当に原田マハさんはこういうドラマチックな本がお上手だと感じた。

    0
    投稿日: 2021.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    都会から田舎に行ったら、素敵なおばあちゃんやカッコいい大人がいて、立ち直るという、ありがちな話ではあった。丁寧に生きたいとは思った。ごはん食べることとか、親を大切にするとか。 でも、お米作り始めてからサクサク行きすぎだとか、認知症は治るか?とか、お母さん来たら金銭面大丈夫なの?とか、いろいろ余計なこと考えてはしまう。 そして、関係ないけど、東山魁夷が好きな先輩と、昔、御射鹿池まで行こうと話してたのに、何でだったか直前で行き先が軽井沢になり、山の中でムササビを見たこと思い出した。茅野に行きたい。

    0
    投稿日: 2021.03.23
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    今年2冊目の原田マハ。 人生(これが主人公の名前っていうのだから、ややこしい)、24歳、引きこもり。両親が離婚、学校でいじめにあい不登校の末、退学。派遣で働くも長続きせず。とうとう母まで失踪。 母にも見捨てられた人生が、母が残した年賀状を頼りに奥蓼科に住む祖母を尋ねたところ、そこにいたのは…。 真朝、通称マーサばあちゃん。人生の父方の祖母。対人に限った記憶障害が顕著な認知症。 つぼみ、21歳、対人恐怖症。人生の父の再婚相手の連れ子、父との間を詰め始めた矢先に父が病死、その病院へ行く途中に母が交通事故死。人生より先に同じように祖母を訪ねていた。 という訳で不幸せのデパートみたいな組合せだが、そこからの3人の暮らし振りは、ばあちゃんの柔らかな人当たりのせいもあってそれほど暗くもならず描かれる。 人生が蓼科に住みつくようになるまでの前半、認知症が酷くなるばあちゃんの世話をしながらばあちゃんがこだわるやり方での米作りを始める後半。 普通に佳い話なんだけど、絵に描いたような展開でちょっと物足りない。"自然の田んぼ"での米作りの辛苦をもっとがっつり読みたかった。

    5
    投稿日: 2021.03.20
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    二度目。前に読んだ時には、原田マハの他の作品を知らず、なんの予備知識もなく読んで、純粋に人生の感情に寄り添って読んでいた。それでもかなり面白かったのだが、今回、文庫版になり、表紙も東山魁夷の「緑響く」になったことで、改めてこの絵の意味を考えるきっかけになった。また、自分が一度目に読んだ時の印象ではコメ作りがメインだった気がしていたのだが、様々な要素がうまく絡み合っているということに気がついた。名作は何度読んでも新たな発見がある。

    4
    投稿日: 2021.03.13
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    何気なく手に取ったこの本を、祖母の葬儀の行き帰りの道中で読み号泣した。 祖母との温かな思い出が蘇った。

    2
    投稿日: 2021.03.11
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    まさかの米づくりのお話し。原田マハさんらしく、美しい湖の絵画の伏線があったり、稲作の歴史についても触れられている。きっとよく研究されたんだろうと相変わらず尊敬してしまう。引きこもりだった人生がどんどん変化していく姿に、何度も涙させられました。

    0
    投稿日: 2021.03.11
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    感動した。身の回りの当たり前になってしまっていること、そして何より自分の家族を、改めてすごく大切にしたくなるそんな一冊

    0
    投稿日: 2021.03.08
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    どんなに辛くても悲しくても、ご飯を食べてしっかり寝て。周りの人に時に頼って。 そして、しっかり自分の足で成長していく人生。 お米が愛しくなる。大事に食べよう。 何度も読み直したい本になりました。次の日目が腫れてしまった〜

    0
    投稿日: 2021.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いじめや、若くしての親との死別、大好きなおばあちゃんの認知症、、重い問題を取り扱っているが 登場人物の言葉が暖かさが文字越しから伝わってきて、全身を包まれる 米作りを通して生きる力を感じる登場人物が尊く胸が熱くなった そして、主人公のお母さんがどうか、苦労ばかりだったと思うから、暖かさに包まれた生活ができますようにと願う 読んでよかった!!!!!!!!!

    2
    投稿日: 2021.03.06
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    お米の大切さについて改めて感じられた。私の家の周りには田んぼでいっぱい。だから、こんなに大変なんだと感じた。若い人に読んで欲しい。

    0
    投稿日: 2021.03.05
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    主人公の「人生」は、学生時代の壮絶な経験から、心を閉ざし、引きこもりになってしまう。唯一の家族である母に心配をかけたくないという思い、そして、思春期特有の反抗心もあって、結果的に母との関わりも絶ってしまう。ところが、母の失踪をきっかけに、家を飛び出さざるを得なくなる。 向かった先は、「マーサばあちゃん」のもと。かつてたくさんの愛情をもらった思い出の地。そこでの「人生」の心情の変化が緻密に描かれ、情景も目を閉じると浮かんでくるような描かれ方をされている。 思い切って飛び出した「人生」の人生を変える出来事や人々、そして、「人生」と家族とを繋ぐ梅干しとおにぎり。命の大切さ、生きることの尊さ、人と人との支え合い、愛情など、口で語るには重く難しくすこし照れくさい内容を、この作品を読むことを通して実感することができました。そして、自分を受けいれ、前を向く勇気を持つことの大切さも教えてくれた作品だったと思います。 祖母や母という存在は、私にとってもすごく大きいので、涙なしには読めませんでした。そして、お米をもっと尊くありがたいものに思うようになりました。何かオススメの本を、と言われた時に勧めたい一冊です。

    0
    投稿日: 2021.03.04
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    お米のありがたさ、仲間、家族について改めて考えさせられた作品。 一つの所で駄目だから、みんなと同じく出来ないからって全部だめな訳でない。それぞれ輝ける場所、輝ける事って違うし、違っていいんだって改めて思ったし、元気をもらえました。

    0
    投稿日: 2021.03.03
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    お米のありがたさ、勉強になる。 引きこもり、離婚、死別、認知症と現在に起きる問題に直面しながらも強く生きる主人公。 冒頭に出てくる彼とは違い、章が進むごとにカッコよく逞しく育っていく。稲穂と同じように成長していく物語。 最後の数ページは感動ものでした。 つぼみとの今後も読者に委ねる感じがまたいい。 農業したくなる。 今も実家に田んぼがあれば手伝ってたと思う。

    1
    投稿日: 2021.03.01
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    面白かった気はする。→久しぶりに読み直した。生きづらさを感じていわゆる一般社会からはみ出した若者たちが、何かをみつけて立ち直っていく物語。本編にも関わりある東山魁夷の有名な絵がいい

    0
    投稿日: 2021.03.01
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    2020年 23冊目 『生きるぼくら』 かみ@aanir1hii おすすめ 引きこもりからお米作りとそこでの人との関わりを通じて生きることに前向きになってゆく話。ますます阿蘇に行きたくなった 文章が言葉をじっくり噛み締めているような丁寧さがあって、それでいて心にまっすぐ届く…言葉の紡ぎ方めっちゃ好き

    0
    投稿日: 2021.03.01
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    いじめで不登校になった主人公が、蓼科のおばあちゃん家で暮らすことで再び生きる力を取り戻すあたたかい作品。 目に浮かんでくるような情景描写と放たれる言葉の優しさがすごく好き。 でも、いじめられた側は深い傷を背負って生きていくのに、いじめた側は一時の過ちで済まされて、のこのこ生きてるんだろうなと思うとムカつくな

    1
    投稿日: 2021.03.01
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    原田マハさんの作品を初めて読んだ。 まさかここまで泣かされるとは!笑 人の優しさ、温かさに心温まる良い物語でした。

    0
    投稿日: 2021.02.28
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    人生を自分に重ねながら読んでしまっていた。同じような経験はないにせよ、どこかで自分が感じてたことや、悩みを乗り越える過程にグッとくるものがあった。 周りの人の優しさもとても染みたし、「生きるぼくら」の題名のままにとても良い物語でした。

    0
    投稿日: 2021.02.28
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    原田マハ 著 あまりにも著名人である 原田マハさん ブクログの小説好きな方の本棚には、 ほぼ、原田マハさんの作品が顔を揃えるって思うほど…きっとその経歴もさることながら、作家としても卓越した才能をみせる方なので、多分、どれを読んでも面白く読ませてくれるんだろうと思う。 しかし、実は私が読んだ作品は、 かの有名な(笑)… 「楽園のカンヴァス」だけで…それはものすごく心に残る素晴らしい作品で、評判通りの良書だったのは言うまでもない。 「生きるぼくら」のタイトルから選んだ(真っ向勝負的題名)まま積読本になり、やっと読んだこの作品は私の中では、まだ2作目。 (言訳をすれば読みたい本が、多すぎて、本棚に登録してない本も含めて、色んな作家さんに興味を持ち、ブクログの方のレビューを拝読すれば余計に興味を注がれ、何だか色々、寄り道?何処から手をつけて良いやら読み漁っています^^;多分、皆さんもそうなんでしょうね…。選んでる場合じゃない) このタイトルを手に取った私には私なりの理由があるのかもしれないけど… 勿論、あらましを知らずに読んだ、 この作品は、 いじめから引きこもりになった青年の 話しから始まる “どこにも出かけずに、自室という名の宇宙に     棲息する、現実社会にはなんの役にも立た    ない生物。世間では、そういう人間のこと   を「引きこもり」と呼ぶ。” 日本の引きこもり人口はおよそ70万人(そのうち成人の引きこもりは八割を占めるらしい 引きこもり予備軍は百万人ともそれ以上とも。引きこもり歴25年なんていう筋金入り引きこもりに比べたら、引きこもり歴四年はヒョッコみたいなものだと… 主人公の人生(名前)は一日中働きどうしの母親をよそにそんなふうに思い過ごしている 何とも、辛気臭いといおうか、暗いイメージは、ある意味ありがちな現代の象徴のような展開だとも取れる、 引きこもりの理由や経緯はあるだろうけど、 何にせよ、やはり何かのきっかけがあって生まれてくる生活 そんな生活を過ごしながら、”人生”なんて名前には違和感を持ち読み進んでゆくのだが… その後の展開が、暗いところから明るい方向へと押し出されてゆくのは、やはり、きっかけと選択だなぁ 妙に一人で納得したりして…。 都会の引きこもりから田舎でのスローライフへの変貌?転換? とてもいい話であったけれど、いい人達に巡り会えてる幸せな主人公だなぁと思った。 きっと、なかなか、自分の不運を恨みながらも、救いの手がないと…そこから這い出せない人間も多くいるから。 それでも、人は窮地に立たされると、逃げ場がないと認めると、眠っていた自分の才能を引き出せることもあると思うし、思いがけない才能を開花させることもあると思う。 しかし、偶然にも用意された別の場所があったとしても、見過ごしたり、面倒になったりして可能性を捨てて辿り着けない場合も多い中、そこに行きついて更に成し遂げて成長した主人公には、 本当に良かったなぁって胸を撫で下ろし、 ほっと爽快な気分にもなれた。 引きこもって傷ついてる人は皆んなこうあれって応援したくなる気持ち。 自然の優雅さ、そう、自然の中で生まれ変われることってあるって思える(それを長く続けるのには、自分の意志とまわりの環境が一番大切なんだと思うけど…) 作品の中に登場する風景が爽やかな風を運んできて、胸に迫ってくる、おばあちゃんの感情がこちらにも伝わってくる。 茅葺屋根の家、蓼科の鮮やかな風景画の 「緑響く」は東山魁夷の代表作のひとつで、信州・八ヶ岳の「御射鹿池(みしゃかいけ)」がモチーフとなっているらしい。 魁夷は、四季の変化が美しく自然の地形の変化に富んだ長野県を創作のインスピレーションを与えてくれる場として愛し、「作品を育ててくれた故郷」と呼んでいたとのこと。 あの美しい絵画が浮かんでくるわ(^^) お米の有り難さを、再認識した作品。 「お米を作るってことは前向きなんだから、  いいじゃない。後ろ向きに前向きな作業を  するなんて…」 「生きるぼくら」ってそういう意味か…って なるほどってあらためて唸る感覚だった。 なんと、マハさんは、自ら米作りのすべてを体験されたというから驚きです。 美術関連の作品だけでなく、作家さん自身にも、また新たな才能を魅せてもらいました。 最近、いつも思うんだけど、何か一つであっても、何かを極めている人って、何にでも通ずる才能を持っているなぁとつくづく思う。 あきらめちゃダメだ! 逃げちゃダメだ!(まるで、エヴァンゲリオンみたいなセリフみたいだけど…(^◇^;) 逃げても、何処にもいけない 逃げてそこから何も生まれない 少し、まどろっこしい内容もあったけど、 まわりの救いの手に、子どもを思う親心に素直に涙を流して読みました。 あたたかい人達にも救われたけど、その中で逃げずに立ち向かい成長した主人公にも救われた。 ”人生”って名前がすんなり自分の心に… しっくりきた気がした。

    26
    投稿日: 2021.02.28
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    とても前向きな良い話だ。 何があっても、前に進む。 結果を恐れずにとりあえず一歩目を踏み出す。 とっても大事ですよね。

    0
    投稿日: 2021.02.24
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    普段当たり前に食べているお米も、元を辿れば汗水を垂らしてお米を作ってくれている農家の方々がいる。 お米を毎日口にできるのは当たり前のことではないのだと、改めて感謝の気持ちが生まれた。 この飽食の時代、スーパーやコンビニに行けば何不自由なく食べ物がある。けれどそこに至るまでの過程を忘れずに大事に食事を頂きたいと思った。 帯に「おにぎりが食べたくなる本」とあったけれど、まさにその通り。笑

    0
    投稿日: 2021.02.23
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    またしてもやられてしまった。原田マハに。この人の作品には圧倒的に引き込まれ、一気に読んでしまう恐ろしさがある。今回も奥蓼科の風景と、登場人物を思いっきり好きになってしまった。私の中では本日は…に続くお気に入りの作品です!

    0
    投稿日: 2021.02.23
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    いじめから引きこもりになった初めは胸が締め付けられる気持ちで読んでいましたが、人と自然の中で成長していく人生のラストは涙が止まりませんでした。

    8
    投稿日: 2021.02.23
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    24歳引きこもりの麻生人生が母の失踪を機に、蓼科のばあちゃんの元、コメ作りを通して失われた自分を取り戻していくストーリー。引きこもり、離婚、痴呆症など社会問題を取り上げているのに、原田マハさんのコミカルなタッチで仕上がっている。お米の大切さを改めて感じさせてくれる感じがありました。田端純平という就活に悩む人物を描くことで、難関大学、一流企業、年収1千万だのコメ作りとは反対の価値観の方が優れているという発想は妄想に過ぎないと感じた。田圃で泥まみれになって働くことの尊さ、農業への憧れが強く感じられる。さすがは原田ハマさんといった作品でした。

    9
    投稿日: 2021.02.21
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    マハさんの小説は暖かくて、最後もほっこりしあわせな気持ちになれるから安心して読める。本を読んだ後の白米の美味しさったら。 作品の中に必ず絵画の設定が出てきて、その内容がストーリーの中でキーとなる。 今回はカバーにもなっている東山魁夷さんの緑響くが登場。美しい深い青緑の山々に、その木々を映す湖畔、そして一頭の白馬。この本を読む前と読んだ後で、絵を見たときの印象が変わるに違いない。 東山魁夷さんという画家の名前も知れて、今後は東山さんの絵も見てみたいと思いました。

    0
    投稿日: 2021.02.20
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    大方の展開は予想出来ていたのに時折涙してしまいました。 志乃さん率いるかっこいい大人達。 悩める若者が米作りを通して成長していく 優しくて心温まる物語。

    1
    投稿日: 2021.02.19
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    祖母との米作りを通して引きこもり主人公の人生が変わる物語。 社会人になる前に読んでおけば、農業をしてみたいと思えたのかも。 人間は1人では生きていけない、人や自然と共に寄り添いあいながら生きていく生き物なのだとかんじた。 名言。 いろいろ、ショックなのは分かる。わかるけど、俯くのは今、この瞬間で終わりにしなさい。まず、とにかく顔を上げなさい。 (志乃さん) 名前で呼びかけることは、その人の個性を尊重することだ。 (田端さん) 変わっちゃダメなわけない。むしろ、俺らはどんどんかわっていかなくちゃならないんだ。(麻生人生)

    1
    投稿日: 2021.02.15
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    麻生人生24歳、引きこもり。ひどいいじめにあって以来。母と二人暮らし、母は仕事を掛け持ちして大変そう。すると母が家出してしまった。書き置きには、届いた年賀状の差出人の誰かが助けてくれると書いてあった。その中に昔大好きだった蓼科のおばあちゃんのものがあった。思い切って出掛けてみると、少しボケ始めていたが、快く受け入れてくれた。そしてもう一人若い女性がいた。彼女も孫だった。おばあちゃんは、手間暇をかけた古い農法で米を作っていたが、やめると言う・・・ とっても良かった。人生の再生物語。 「腹が減りさえしなければ、なんだっていいんだ。そう思って、味気ない食物を、機械的に流しこんできた」 そんな彼が米作りに挑む。その過程も面白かった。そして、 「あの頃の自分は、あまりにも弱かった。少し強い風が吹けば、たちまち飛ばされてしまう若木のようだった」 こんな風に自分を客観視できるようになったのだ。ええ話や。

    1
    投稿日: 2021.02.15
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    めし屋の志乃さんの言葉や行動が本当にグッとくる。気持ちに寄り添うだけではない人としての本物の優しさ力強さを感じた。私もそのような「カッコいい大人」に近づくようにしたい。 また、人が行動して変わっていく様子が読んでいて楽しい。知人にも薦めたい一冊である。

    1
    投稿日: 2021.02.14
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    何度も読み返したい1冊。もともと東山魁夷が好きで、図書館で「ジャケ借り」した初めての原田マハさん作品でしたが、読み終えたときに返すのが惜しくて惜しくて、その場でAmazonでポチりました。 自分1人で生きる力が皆無だった人生とつぼみが、蓼科で認知症のばあちゃんの介護とコメ作りを通して生きる力と人との絆を取り戻していく話。 ばあちゃんが認知症でつぼみのことをとうとう認識できなくなったとき、すかさず人生がつぼみのことを「自分の大切な家族」だとばあちゃんに説明した場面に、涙腺崩壊。それまで面識もなく一緒に暮らしたこともない異母兄弟の人生とつぼみが、ばあちゃんを通じて出会い、一緒に暮らす中で2人の間にも絆が生まれた。三角形に繋がった絆はどこかがふいに切れたとしても、どこかが必ず繋がっている。そうやって二重に三重に重なった絆は強い。 折しも、今年東京から長野に移住予定なので、ふるさとについても考えさせられた。後半1/3は涙が止まらず、カフェでボロボロ泣きながら読みました(マスクしていて良かった)。そして図書館からの帰りにスーパーで梅干しを買った。久々に梅干しおにぎりを作ろう。

    21
    投稿日: 2021.02.13
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    初めて原田マハさんの小説を読みました。 こんなにも胸が暖かく、切なく、優しい気持ちになれる小説があっただろうか。 まるで目の前にあるかの如く蓼科の豊かな自然が感じられる文章。どこまでも深い愛情を持ったおばあちゃんと、愛おしいつぼみとかっこいい大人たちが織り成す物語のおかげで自分の人生についても改めて考えさせられました。 人生の中で出会えて本当によかったと思う1冊になった。

    1
    投稿日: 2021.02.12
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    生きていくってこと、みずみずしくて、輝かしいことなんだと思わせてくれる。 ほわっとお米が炊き上がった後のような、優しくほっこりする一冊

    0
    投稿日: 2021.02.07
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    手作りおにぎり食べたくなるぅ みんな生きているだけで偉い。働いてて偉い。ごはん食べよう。 登場人物最終的にみんな好き。キャラがはっきりしていながらみんな良い人。 お米作りを通して各々のカドが取れていく感じもあるな 心がぽかぽか、ほこほこする一冊です。

    0
    投稿日: 2021.02.07
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    ドラマを見ているように情景や場面が映像化される分かりやすく巧みな表現がさすが原田マハさん‥‼︎という作品。 ほかほかつやつやに炊かれた梅干しおにぎりが目に浮かんで食べたくなる。 引きこもりや認知症という重くなりがちなテーマをここまで温かく、しあわせな空気感に描いてくれることで希望が見出せる世界を作ってくれている。 かっこいい大人が出てくるのもその希望の一つ。 あとやっぱり食べるって、いただくって生きることだなと感じずにはいられない。

    8
    投稿日: 2021.02.06
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    元旦に読書芸人が、若者に読んでほしいと熱く語っていた。 若者じゃないけど、読んで良かった。 優しいって温かい。 後半は涙が止まりませんでした。 優しくなろう。

    4
    投稿日: 2021.02.03
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    人は出会いと環境でこれほど変わることができるんだと学んだ一冊だった。登場人物一人一人の人柄が素敵で最後が特に良かった。

    0
    投稿日: 2021.02.02
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    原田マハさんの作品が好きで手に取りました。 いじめをきっかけに引きこもりだった主人公が、祖母の住む蓼科を訪ね、多くの人と関わりながら米作りを通して前向きに生きようとする姿が生き生きと描かれていました。 社会や人と繋がることは、生きていく上でとても重要で、誰かの役に立つと思うことや自分の存在意義を感じるためにも、人は一生懸命働くのかもしれないですね。 主人公、人生の姿からそんな風に思いました。

    3
    投稿日: 2021.01.28
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    やっと読書ができる時間ができてきました。そしてこの作品に出会えたことに感謝します。ブクログさんでの評価で選びました。今、自分の生活はどうだろう?どうすればいいのだろう?とか悩んだりする事は僕だけではないはずです。この作品はそんな人生で少し迷った時に読んでほしい。心を前向きにさせる力がある作品。これぞ僕の趣味の一つに読書があって良かったと思わせる傑作です。もう一回読もうかな

    9
    投稿日: 2021.01.26
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    面白かった。 ただ認知症は良くなるものなのかな? あと、働け。そう思ってしまった けど面白かった

    1
    投稿日: 2021.01.21
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    いじめの描写は読んでいてとても苦しかったけど、蓼科へ行き、様々な人々と出会いお米作りに励んで行く姿に元気をもらえた。人生の周りにいる大人はみんなカッコいい。

    0
    投稿日: 2021.01.20
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    前向きになれる。 きれいにうまく行きすぎな気もしないでもないが、良い本てす。手元に置いてまた読みたい。

    0
    投稿日: 2021.01.18
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    よくある田舎のほっこりストーリーかと思いつつ、それでも随所泣きそうになりながら読み進めました。 主人公を取り巻く大人達が、とにかくカッコ良くて厳しくて優しい。 その中でも群を抜いてのマーサばあちゃん。すべてに優しくてあったかくて、私もばあちゃんに会いに行きたくなります。 「自分の力」を信じて、とことん付き合ってあげなさい。ーー自分自身に。 刺さる箇所が何度もありました。 読後、とても穏やかで優しい気持ちになります。

    0
    投稿日: 2021.01.18
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    稲作を経験したことのない私でも、ジンセーくんが見ている景色や色が目の前に現れてくる感覚でした。 誰しもが心にあるのでは?という劣等感を表に引っ張りだしてくれて、汚れを洗い流してもらえたような。 丁寧に書かれた、綺麗なお話です。

    0
    投稿日: 2021.01.17
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    またも素晴らしい一冊に出会ってしまった。 今年は早々に素敵な本との出会いが多く、幸先が良いな。 長いこといじめを受け不登校になり、就活にも失敗して東京で引きこもり生活を続ける24歳の人生。 ある日、母子家庭で人生を支え続けてくれた母親がついに根を上げて家を出てしまう。少しの現金と、数枚の年賀状を託して。 父方の蓼科で暮らす祖母からの年賀状を見つける。その内容は、祖母の余命を知らせるものだった…。 子供の頃、長野に遊びに行っては可愛がってくれたマーサばあちゃんの記憶が蘇る。 人生は、あずさに乗り込み茅野に向かう。 そう、舞台は長野の茅野。 個人的に好きな場所だっただけに、縁を感じた。 私の尊敬するスピードスケート選手の小平奈緒さんの出身地ではないか! 私自身も何度も足を運んだ特別な場所。 それもあり、ページを捲る手は止まらなかった。 物語の内容に戻そう。 しかし久々に再会したマーサばあちゃんは、認知症にかかっており、人生のことを覚えていない様子。 そして見たこともない座敷童的な少女、つぼみが傍にいて調子が狂う。 すったもんだあった挙句、3人での自給自足の静かな田舎暮らしが始まる。 物語の中心とも言える米作りのシーンはとても丁寧に描かれていて、マハさんの物語にかける想いを感じる。 本当に目の前にばあちゃんの田んぼ、稲が広がるようだ。 視線を上げれば八ヶ岳の山々が浮かんでくる。 そしてばあちゃんの握るおにぎりも本当に美味しそうで。 ばあちゃん始め、姉貴的な存在の志乃さんや、人生の職場の先輩である田端さん…茅野で出会う人々は人生やつぼみにとってはカッコ良い大人ばかり。 登場人物たちは本当にみんな、素敵だ。 人生の気持ちが洗われ、成長していくのが分かる。 自然の力に触れることで生きるパワーに変えていく主人公達がとても生き生きと描かれている。 文章からみなぎる生命力を感じて、また再び、マハさんの圧倒的な筆力に感動した。 これは間違いなく年間ベスト5には入る。 原田マハさんの作品なんだけど、これもまたマハさんの中では今までにない作風に感じた。

    2
    投稿日: 2021.01.11
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    出だしから一気に引き込まれた。いじめの描写が鮮烈で胸が痛んだが、その後出てくる人物たちが本当に優しくて強い人たちだったので救われた。 蓼科には小5の時の自然教室で行ったので情景がすぐ頭に浮かんできてまた行きたいなと思った。 お米の様に、強くまっすぐに生きて行きたいと感じられるような良いお話だった。

    2
    投稿日: 2021.01.10
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    ほんと、一気読み 最後は目をウルウルさせながら読んだ 偶然、最近、稲作のゲームをやっていたので ばあちゃんの米作りも ああ、あれのことだな と想像できた 世の中、生きているといると色々な事がある イジメとか負け組とか… でもこういう話は救いになるね 世の中のすべての引きこもりの皆さんに マーサばあちゃんをお届けしたい気持ちになった

    1
    投稿日: 2021.01.09
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    久しぶりにこんなに心動かされる作品に出会った。蓼科の自然に包まれて、稲と人々が共に生き成長する姿も、四季の風景の描写も美しかった。 それにしても出会うべきときに自分のもとにやってきたような内容だったなぁ。

    0
    投稿日: 2021.01.09
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    引きこもり青年、人生が蓼科でおばあちゃんとひょんなことから暮らす物語。今はスマホが普及してどんな情報も手に入るようになったけど、田舎暮らしを通して人として大切なこととは何なのかを振り返ってるようにも思えた。素朴な質素な暮らしでも地域の人たちの暖かさに触れながら生活も大切だなと。 特別なことなんかなくても 家族がいて、信頼できる仲間や友達がいて 自分自身のやりたいのとがあれば 最高の人生なんだと思わされた この小説読むと家族、友達を大切にしたくなる、そんな本でした。 最後の人生母とのやりとりも感動!!

    0
    投稿日: 2021.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今日は2021年 1月7日、七草がゆの日である。 お米について、深く考えた事が、この年齢まで、無かった。 甘味のある米、もっちりとした米、粒がしっかりとした米・・・ 炊飯器も含めて、御飯の炊き方も、お米をどのようにして美味しく頂けるか?と、・・・ 母の握ったおにぎりは、この本を読んで、そうそう手で包んで、そして愛情も包んで結んでくれていたのだと、・・・思い出した。 我が子には、茶碗にラップを置いて、御飯を乗せて丸く握らせたのが、おにぎりを作らせてた最初の料理(?)であった。 コロナ禍で、本箱から取り出した1冊。 主人公の24歳になる麻生人生が、両親の離婚、イジメ、退学、引きこもり、母への抵抗、・・・ そして、母子家庭でありながら、ひたすら昼夜の仕事をする母が、失踪する。 今まで、過保護のように、そして、母の作る弁当も食べずにコンビニのおにぎりを食べていた 人生。 小遣いと置手紙。 そして家賃や電話代も母が、入金するとの事が、書かれていた。 人生どうする! 思いついたのが、年賀種の中にあった名前、父方の祖母 マーサばあちゃん。 そして祖母の居る蓼科ヘ向かう。 そこには、人の優しさが、溢れていた。 そこには、血のつながらない、父の再婚相手の連れ子のつぼみも、祖母のもとに居り、変な3人の生活が、始まる。 人生もやればできる事に、段々気付いていく様は、若者の持つ生命力を感じさせる。 しかし、段々祖母の認知症が、進んで行く。 それなのに、無農薬有機農法なやり方で、コメ作りをした祖母を 少しでも楽しませ、認知症を進ませないように、今まだしたことの無い米づくりをする事を決意し、みんなの力を借りて、人生やつぼみは、米を最初から最後まで、やり抜く。 出来たお米で、握ったおむすびを持ち、人生は、母に会いに行く。 これからは、祖母だけでなく、今まで、子供の為に精一杯働いて 尽くしてくれた母親孝行をして欲しい・・・・と、思いながら、本を閉じた。 昔の人は、「米」は、八十八の手間ひまが、掛かっていると・・・ この本の中の話も、沢山の人の善意が、含まれていると思う。 有難く、今日は七草粥を頂こう! どんなに大変な仕事だろうか?

    1
    投稿日: 2021.01.07
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    米の味は、命の味である。 人生の行き詰まり、袋小路に陥ってていた青年が、コメ作りを通して、生きる意味を回復していく。 色々と出来過ぎな部分はあるものの、周りのサポートを受けながら、徐々に生まれ変わっていく様に、じんわりと心が温かくなった。読了後、無性におにぎりが食べたくなった。

    2
    投稿日: 2020.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文句なしの星5 図書館で借りたが 手元に置いておきたい一冊になりました そして マハ様のよさがわかってきました 引きこもりだった人生が 蓼科に行って待ち受けていた出来事 想像を遥かに超えていた展開で どんどん読み進めてしまいました 元気なおばあちゃんに叩き直されるのかと思ったら まさかの認知症で どんどん追い込まれていくのでは?と 心配していましたが 米作りを通して 自然と命とともに生きていることを体感していく どんどん変わっていく人生の姿が 読んでいて気持ちよかったです 出てくる人たちもとても好きで こんな人が近くにいて欲しいと 思ってしまう作品 マーサおばあちゃんほどの生活は なかなか難しそうですが スローライフはやはり憧れます

    11
    投稿日: 2020.12.28
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    24歳になる引きこもりの男が、祖母の元で自然農法でお米を作ることによって立ち直る話。 いろんなことが上手く行き過ぎるきらいはあるものの、マーサばあちゃんだけじゃく蓼科の大人たちはみんな格好いいし、不器用な若者たちの姿も微笑ましくて良い。 米作りに関しては、TOKIOがDASH村で農業の大先輩たちから教わった昔ながらのやり方が沢山登場し、手作業で育てたからこそ収穫した米に対する愛情もまさにTOKIOのメンバーが番組中で見せる表情と被ります。

    0
    投稿日: 2020.12.27
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    引きこもりだった主人公が母からの書き置きでおばあちゃんのところへ 農作業や周囲の人と関係で変わっていくお話

    3
    投稿日: 2020.12.20
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    「楽園のカンヴァス」が良かったので、期待しすぎたせいかつまらなくて物語に入り込むことができなかった。 物語に出てくるのでおにぎりが食べたくなる!

    1
    投稿日: 2020.12.14
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    いじめの描写が怖かったですが、その後出てくる大人たちがいい方ばかりで…。現実的には、清掃の派遣で田舎暮らしをするって、金銭的にその後は大丈夫なの?とか、色々ツッコミたいところはありますが、心温まるお話でした。

    4
    投稿日: 2020.12.14
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    自分にも確かに昔あった様々な記憶が蘇りました、いろんなことを忘れてしまっていたなぁ。そろそろ自分が、子供達へ。

    0
    投稿日: 2020.12.13
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    時間がかかった。 途中進まなくなって、いったん離れて、違う本読了したり、ネトフリ見たり。半年くらいかかったかも。 最初の引きこもりからの入りは引き込まれてスルスルーと読み始めたのだけど、お米を作り始めてからは、ずーーーーーーっとまったりした感じで話が進み、引っかかるものが私には感じられなかった。 詰め込みすぎなのかな。 まとめると、みんな色んな問題を抱えてて、根はいい人で、協力してのりこえていく。 何だか私には合わなかった。 乗り越えて生きろ!って言われてる感じ。 次のマハさんに期待。

    5
    投稿日: 2020.12.06
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    読みやすさはあるし涙したけど、出来すぎ感が嫌味に感じる。『つくりもの』っぽさで白々しさを感じてしまう

    1
    投稿日: 2020.12.01
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    心温まるものの評価はそれほど高くつけられない。ありがちなテーマだからか、若者の心境の変化に共感しなくなったのか。今の自分には合わなかった。

    0
    投稿日: 2020.11.27
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    母子家庭、いじめ、登校拒否、高校中退、ひきこもりを続けてきた24歳男 (麻生人生) の母親が突然姿を消してしまいます。〝 じんせいへ 今までどうにかがんばってきたけど、疲れ果ててしまいました・・・あなたはあなたの人生を、これからも好きなように生きていってください 母より 〟 残された年賀状を頼りに祖母の住む蓼科へと向かう決心をし、中央本線茅野駅に降り立った人生を待ちうけていたのは・・・。不幸な境遇にあっても、失敗を繰返しながら成長し、人の痛みを理解できるようになるまでの人生の物語に、涙がこぼれます。

    1
    投稿日: 2020.11.16
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    なんと心が動く、 なんと素敵な物語なんだろう。 本当の優しさ、思いやり、厳しさ、 そんな目には見えないとても素敵なもので、 家族は繋がっている。 そう感じさせてくれるような物語。 今家族が当たり前にいてくれることが、 当たり前じゃないことを感じさせてくれる。 感謝と今ある幸せを実感させてくれた。

    2
    投稿日: 2020.11.16
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    ひきこもりの人生が、コメ作りを通じて、徐々に大人になっていく、成長していく心の変化に元気をいただきました。笑いあり、涙あり、自然とのふれあい、温かい気持ちになれます。マーサばあちゃんのお気に入りの場所は実際に見てみたいです。

    0
    投稿日: 2020.11.15
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    生きるぼくら。この言葉は物語の要所要所で使われ、キーワードとなっている。 最初、主人公の麻生人生がいじめにより梅干しが大嫌いになるエピソードがあり、読んでいて暗い気持ちになった。その後人生は祖母のいる蓼科へ行き、自然農法の稲作をすることになる。人々の優しさや脆さに触れ、変わってゆく人生。山あり谷ありだったが清々しい読後感だった。

    0
    投稿日: 2020.11.07