
総合評価
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powered by ブクログずっと気になっていた本。「科学」の知りたくない現実を書いている。何冊か読んだことのある本が引用されていたため、思っていたよりスムーズに読むことができた。 色んな本のレビューに近い印象。気になる部分はぜひ原本に戻ってみたい。
0投稿日: 2017.05.05
powered by ブクログこの社会にはきれいごとがあふれている。 人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではないーーだが、それらは絵空事だ。 2017年新書大賞を受賞したらしい本書、おもしろかったです。 これは不愉快な本であると前書きで書かれていますが、書いてある内容はそんなに突拍子もないことではなく、「そりゃそーだよね!」と思うことが多かったです。 とはいえ、初めて知ることもあって、それもまた面白くて。 とりわけ、人種とIQについて述べた章の「アファーマティブ・アクションは一部の黒人を有利にするものの、黒人全体の知能を向上させることにまったく役立ってはいない」という話は興味深い。 アファーマティブ・アクションはそもそも、もう必要ではない、という話は耳にしたことがありましたが、黒人と白人のIQを比較した研究は初めて目にしましたし、人種間で知能の差があるなんて知らなかった。そんなこと言ったら人種差別だと即炎上しそう。 正直、遺伝の影響って、大きいですよね。 一方で環境が与える影響はもちろんあるのですが、本書によると親の子育てによるものというよりは、「友人」との関わりによるものが大きいようです。 ただし、知能が環境から受ける影響として3歳時点で栄養不良だった子どもは11歳時点のIQが低い(P45)など、乳児期は親(養育者)の影響は無視できませんが。 親ができるのは、その子が輝ける環境を用意することくらい。友人との関係に介入することはできないし、なかなか難しいですけどね。 本書に書かれていることは概ね興味深く読めましたが、あまりにも荒唐無稽だと思ったのが「親の免許制」 そりゃあそんなことができたらいいかもしれないけれど、子作りの方法は教えなくてもみんな勝手に習得するんですよね。免許なしの人には産ませない、なんて社会になれば、一部の人は避妊するなり堕胎するなりして抑制できたとしても、ネカフェや自宅での墜落分娩が多発するんでしょうね。 男女の性質の違いや、日本人の特質など、こうした客観的なデータを頭に入れておくことで、見える世界が少し変わってくる気がして、こういう楽しみ方ができるから新書は楽しいですね。
2投稿日: 2017.05.04
powered by ブクログセロトニントランスポーターにはLL型、LS型、SS型があり、LL型は速い=幸福感が強い、SS型は遅い=幸福感が弱い。日本人の7割はSS型だそうだ。ふぅん。
0投稿日: 2017.05.04
powered by ブクログ実験やら統計やらデータから色んなことを書いてあるんだけど、いまいち。分かりにくい。分かろうとしてないだけだけど。煽り文句ほど興味は持てなかった。遺伝子が諸々を決めると言われれば、まぁそうなんだね、と。だからナニって感じでした。あーこの時間ムダだった。
0投稿日: 2017.05.01
powered by ブクログ「人間、生まれながらにして平等」ではないことを、科学的見地から紐解いてゆく。 個人的には概ね納得です。 ただ、調べれば、反証材料は出てくるでしょうから、これはこれでそういう見方もあるのかなと言う程度でいいかもしれません。
1投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログ帯文:”2016年ベストセラー” ”オリコン「新書部門」 トーハン「新書・ノンフィクション部門」 日販「新書・ノンフィクション部門」第1位” ”読者諸君、この不愉快な現実を直視せよ。” 目次:まえがき、Ⅰ 努力は遺伝に勝てないのか;1 遺伝にまつわる語られざるタブー…他、Ⅱ あまりに残酷な「美貌格差」;6 「見た目」で人生は決まる―容貌のタブー…他、Ⅲ 子育てや教育は子どもの成長に関係ない;11 わたしはどのように「わたし」になるのか…他
1投稿日: 2017.04.24
powered by ブクログ酒席の駄話ネタとしては使えそうな感じです。 データって取り方と解釈でいろんな主張ができますので、 真実も仮説も信じるかはあなた次第。(笑)
0投稿日: 2017.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館でだいぶ前に予約していた本。 今頃になってわたしの番が来たが はて、なぜこの本が読みたい!と 思ったのかが全くわからない。 内容は一言で言えば、 人間は遺伝子によって 生まれる前からほとんどのことが決まっている。 未知の部分に関しても、左右するのは親ではなく 子供の周りにいる友達なのだ、ということ。 まぁね、読むとなるほどと思う部分もあるけど、 うーん…。 それを言っちゃあおしまいよ、と思ってしまうのは やはり私も何かに抗いたいからなのだろうか。
0投稿日: 2017.04.19
powered by ブクログ今まで、そうなのかもしれないと言葉にならない感覚で無意識に思っていたこと(例えば学校の頃、男子生徒に対してなんとなく怖いと感じたことなど)が、証明されていた。人間性を疑われるから、決して誰もそんなこと伝えない。自分にさえ言うことを許されなかったことが、現代の進化論の視点でみると、至極、当たり前のこととして受け入れられた。人間であるまえに動物として自然なことと、人間社会で生きる上での衝突、矛盾が、いつまでもなくならない問題事として在り続けているのではないか。 ただ生きるのが、難儀な社会だ。そういうところで、遺伝子がふるいにかけられている。少子高齢化、晩婚、非婚化にあっても、産み育てられた遺伝子は残っていく。遺伝子の入れ物としての私に幻滅するのは簡単だ。それさえおもしろがって生きようとするのも、遺伝子の仕業かもしれない。 自分に当てはめて一喜一憂するのも楽しいかもしれないが、そんなサピエンスはどう生きたいのか、を考える機会を与えてくれる。刺激的で過激な計画を挟みながら、物事の見方が確実に変わる本だ。現実の問題が一本の線となり、つながっていく。 わからないことを無視して、知ったかぶるのは恐ろしいことだ。 170404
0投稿日: 2017.04.05
powered by ブクログ遺伝にまつわる本。読んでいてマジか!ってのが沢山出てくる。努力は遺伝に勝てないとか、性格の遺伝や反社会性遺伝については大変興味深かった。どこまで本気にするかは個人の自由だけど読んでいて面白かったのは事実。
0投稿日: 2017.04.04
powered by ブクログ努力は遺伝に勝てないし,顔の美醜は格差を生む…誰も口にはしないけれど世界が優しくないことは事実である。作者自らが「不愉快な本」と言い切る本書ではこうしたタブーにスポットを当て,違った角度での世界の見方を提案する。
0投稿日: 2017.03.27
powered by ブクログさあ、どんなものか。この人、アメリカのゴシップものを含めたあらゆるまとめサイト的なものをざっと読み、ざっと紹介することに長けている。まあ、でも、アメリカ人だからね。著者の酒宴で「ほんとはね」とほくそ笑む表情が浮かぶ。これは完璧な偏見だが、最も嫌味なタイプの一人。
0投稿日: 2017.03.21
powered by ブクログ彼の著作を読むのは今回が初。非常に面白いけれども危ない、そして論文をたくさん引用しているのは評価できるものの、それを鵜呑みにしてはいけないなという思いも同時に感じました。ただ遺伝子のトピックは非常にホットなので、とても興味深かったです。特に様々な分野に関する遺伝と環境(共有環境・非共有環境)を%でリスト化したもの。
0投稿日: 2017.03.21
powered by ブクログ言ってはいけない 残酷すぎる真実 橘玲 2016年4月20日 発行。 2017年3月19日読了。 ・行動遺伝学の本。 遺伝にまつわる話を様々な研究データを元にまとめた本。統計データを元に語られる内容はこれまでの常識やなんとなくそう思っていたけど、口には出さず暗黙の了解にしてた事象にスポットライトを当てるよう。 性格などの多くは遺伝率は35%〜50%でそれ以外は家庭環境(共有環境)とそれ以外(非共有環境)になるのだが、そのうち家庭環境の影響は驚くほど低い。 ここに子育て神話を崩壊させる論争が生まれるのだが、とても興味深い内容である。 ・「幸福のホルモン」と呼ばれるセロトニンという物質が含まる。脳内の濃度が高いと楽天的、低いと神経質不安。 このセロトニンを運搬するトランスポーター遺伝子には、伝達能力が高いL型と伝達能力が低いS型があり、その組み合わせでLL型、SL型、SS型の3つになる。 日本人は約7割がSS型でLL型は2%と世界で最も低い。だからうつ病や自殺が多いとされる。 ・「美貌格差」美人とブスの経済格差は3600万円。しかし、それ以上にイケメンとブサイクには経済的格差がある。など。 ・「わたし」は遺伝と非共有環境によって「わたし」になる。つまり、家庭環境、家庭教育が子供の性格や社会的態度、性役割に与える影響はないというもの。 などなど。
0投稿日: 2017.03.19
powered by ブクログ行動遺伝学という学問分野があって、それの主張は、身長や皮膚の色などの形態的な特徴だけでなく、性格や能力などの精神的なものも遺伝する、ということ。ある種の精神疾患が器質的なものであると言われている以上、取り立てて騒ぎ立てることもない説であるが、それをセンセーショナルに言っている本。
0投稿日: 2017.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人々の特性はほぼ遺伝に由来する。そうでない場合、友人に由来する。 唯一面白い視点だと思ったのは、①痩せている親の子供は痩せているは言っても良いが、②太っている親の子供は太っているは言ってはならない。というのは、痩せていることが良いとされ、太っていることが良いとされないという考えがあるからである。同じように①音痴の親の子供は音痴はまだ許されるが、②学者の子供は賢いはタブー。学問が音楽より優位に考えられているから。
0投稿日: 2017.03.04
powered by ブクログ人前では堂々と言えないような遺伝子のタブーなどについても言及している本作。 いいことは遺伝だねと言えても、悪いことは言いずらい。 そんなことも堂々と書いてあります。 だからこの衝撃的な帯の「不愉快な現実」を知ることになってしまう。 いいことだけ信じて生きていくしかないな。
5投稿日: 2017.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ショッキングな題名とは異なり、中身は生物学、遺伝の本である。人種差別や男女差別と誤解されないように、過激な本名になっているのだ。
0投稿日: 2017.02.18
powered by ブクログ黒人の知能が比較的低いこと。 運動神経や身長など良い部分は遺伝として語られるが悪い部分は遺伝しないと考えられていること。 容姿の違いで格差が生まれること。 なんとなく思っていたことを筆者なりの根拠を元に書いた本。 外で話したら嫌われそうな内容も多いが、読み物としては面白かった。 この本のどこを信じて、どこを信じないのか。 自分で取捨選択しなければいけない。
0投稿日: 2017.02.18
powered by ブクログ遺伝、人種に関する不平等 美人は、8%得をする。 フロイトの近親婚願望はうそ。 一夫多妻制で、過当競争が緩和される。 なぜ女性は絶頂で叫ぶのか。 共学のほうが妊娠率は高い。 テナガザルは一夫一婦制、ゴリラは一夫多妻制、チンパンジーとボノボは乱婚。 人間はもともとは乱婚だった、説。農耕社会で一夫多妻または一夫一婦になった。 女の子が人形遊びを好むのは世界的。赤ちゃんの代替。 子供は友達集団の中で性格が作られる。 親が与えられるのは、そのような友達関係だけ。 勉強することが仲間はずれになる集団、女の子は理数系が得意だと仲間はずれになりやすい。
0投稿日: 2017.02.17
powered by ブクログあかーん、読みきれんかった。 主張が正しいのかどうかは検証してないのだが、全体から漂うトンデモ臭。 ところどころ、統計的な錯誤とか因果関係の錯誤とか触れてはいるのだが、自分の主張にそれがきちんと検証されているかどうか全く疑問。 参考図書もムッチャ偏ってるし限られてるし、エビデンスがあると言われても、エビデンスがクソなら、クソがクソを生む以外にない。 谷岡先生とか、菊池先生とか読んだらなんていうんだろう。 肝心なところで、はず、とか、考えらえるとか、解釈と証明は違うってことがどうなんだろう。 こんなもんがベストセラーになって、俺も、何ヶ月も図書館で待って、まだあと待ちが100人以上いると思うと、嫌悪感が先に立つ。
0投稿日: 2017.02.11
powered by ブクログ過去を思い返す。 あの時ああすれば、こうすればと思うことがある。 たまに「後悔」することもある。 でも、と思う。 結局はああすること、こうするしかなかった、と。 遺伝も結局はそういうこと。 自分ではどうすることもできない。 前を向いて生きていくしかない。 ただ、それは空しいことではない、とも思う。
0投稿日: 2017.02.09
powered by ブクログこの本のまえがきにこんなことが書いてあります。 「ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない」 「身体だけでなく、人のこころも進化によってデザインされた」 つまり、性格や知性も遺伝することを説いた本です。 我々は、そのことを半信半疑ではあるものの、心のどこかで感じているのではないでしょうか。 著者が一例を挙げています。 ・親が陽気なら子どもも明るい性格に育つ ・親が陰鬱だと子どもも暗い性格に育つ 前者は比較的抵抗がなくても、後者には強い抵抗を感じる。つまりポジティブなことは遺伝することに抵抗を感じず、ネガティブなことが遺伝することには抵抗を覚え、そこから知性や性格は遺伝とは無関係と思い込もうとしているのかもしれません。 この本では、知能、犯罪性、精神病が遺伝に強く影響されることをエビデンスを持って説明していきます。この本のタイトル通り、言ってはいけない残酷すぎる真実が綴られています。 しかし、音楽家の家に生まれた双子の姉妹が一人が里親に出され、異なる環境で育った結果について、生育環境が影響されてしまうことも述べられおります。この結果は大変興味深いので、是非一読をお勧めします。 後半の方ではセックスと結婚観についても述べられていて、結構楽しませてくれます。現在人類は一夫一妻ですが、過去人類は遺伝的にチンパンジーやボノボに近い乱婚だったと説いています。乱婚だからこそペニスが体格と比べて非常に大きく、女性がエクスタシーを感じる時に肉食獣などの天敵に居場所を知られることも顧みず他の男性を惹きつけるために声を発するようになったそうです。
0投稿日: 2017.02.04
powered by ブクログ気になって図書館で借りて来たけれど怖くて手を出せない。 もう少し物事を達観できるようになってから読もうっと。
0投稿日: 2017.02.02
powered by ブクログIs a foolishly DNA inherited? in japan, high toller, men of over 190㎝ are 6/10,000. i'm interesting in no presented Bittacus, small male Orangutang and Coolidge effect.
0投稿日: 2017.02.01
powered by ブクログ遺伝の力は、本当に強いものだと思う。才能、性格さらには経済格差も遺伝素因に起因するという考え方は、衝撃的だ。そしてそれに匹敵するのが、集団における自分のポジションの役割。どのようなポジションで振る舞うかによって性格や習慣も変化してくる。どのような集団に属するかはとても大事なことのようだ。
2投稿日: 2017.01.31
powered by ブクログ遺伝学、脳科学、心理学なんかの知見に基づくと、世の中で一般に信じられていることはきれいごとであって、現実はそうではないんじゃないですかという話。知能や犯罪の遺伝、心拍数と反社会的行動の関係、見た目が人生に及ぼす影響、女子校と共学の環境の違いが及ぼす影響、ヒトの性交、子育てや教育といった共有環境でなく交友関係などの非共有環境が子どもに与える影響、ヒトのペニスの形の持つ意義など、面白い話がいっぱい。でも言ってはいけないってタイトルには矛盾を感じるんだが。
1投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログ話題の一冊。 予想通りというか、予想以上に「それを言ってはオシマイだよなぁ」と思えるような身も蓋もない話が全編にわたって綴られております。 巻末には豊富な参考・引用文献のリストもあり。 付箋は19枚付きました。
1投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
言ってはいけないことを口に出すと笑えてしまう、、、程度の気持ちで読むと楽しい読み物。深刻に受け止めてしまうと生きづらいので、そんなものだよね~と客観視するのが大事です。
1投稿日: 2017.01.28
powered by ブクログこれをまるっと信じるのもまた軽率な態度だけど、ある程度の因果関係がないとも絶対には言えないということはわかった。学問の世界のタブーって難しいですね。公益と学問の自由の対立なのか。
0投稿日: 2017.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
簡潔に言うと、この先、普通の日常に一喜一憂しながらそれを幸せと思い感じて生きたいなら読まない方がいい本だと思う。 僕自身も一回読んだだけでは頭の中は混乱して、いまいち上手く落とし込めない内容。 いや、子育て問題に関してだけ上手く落とし込めない。それ以外は「なるほど、確かに、、、」っと思い返せば、世の中を見てれば納得できるんだけどね。 子育て問題、美醜の問題、犯罪問題、努力と遺伝の関係のお話などなど、いろいろ面白い。 タブーとされていることを研究結果を元に書いてあるので面白い本でもある。 面白すぎて最後の方は読むの止まらなかった。 子育て問題の話も、この話、親は否定したくなる部分も多いだろうし、痛いとこ突かれる部分もあるだろうけど、研究結果として数字が出てる以上、受け止め難い事実なんだよな。今のところ。 ここに親が子を思う気持ちや数字にゃ出ない部分を言いたくなるとこだけど、「子供はなかなか親の言うこと聞かなでしょ?親なら経験あるんじゃない?」で、あぁ、なるほど、、、っと思ってしまった。 救いとしては、親は子にあった環境を選べるっということだろうか。 むしろ、子の才能を引き出し、長所を引き出し、適切な環境で育っていくには「環境(学校や地域など)」こそ大事で、子供にあったこの「環境」を適切に選べるか。親にできるのはそれだけと言うことか。 (どれだけ親が良いと思う環境を子供に提供したとこで、大人には見えない子供のコミュニティがあるから難しくはあるが。。。) 男女平等、男尊女卑、そんな社会のあり方に対して、性差ってのがあって、男は男の役割、女は女の役割が遺伝子レベルで組み込まれていて、女性を軽視するのは良くないし、働きたい女性のために働きやすい環境を作って行くのは大事だけども、「女は家庭」ってのは決して男尊女卑ではないなと。 ただ、多くの人が働きたい女性に「女は家庭」を押し付けると、それは男尊女卑になるのかなと。 逆に言うと、これはこの本の話じゃないけど、世の中の常識として「男は働かなきゃいけない」「金稼がなきゃいけない」ってとこで苦しんでいる男もいて、男尊女卑で苦しんでる女性もいれば、男らしさで苦しんでる男性もいる。 遺伝子レベルで組み込まれてる事でも、中にはイレギュラーもいて、そこに優しくなれる世の中がくればなと。 これに関しては、僕自身の自己中心的な想い。 女性が楽だとは微塵も思わないけど、男だって辛いのよ泣き叫びたい。 女性だろうが、男性だろうが、もしくはその中心だろうが、人それぞれ性別で苦しさや辛さを感じてる人たちがいて、でも、世の中はまだまだ「男だから」「女だから」と2つに分けられ、そこにコミットできない人たちはその陰で苦しんでる。 このコミットできない人たちを遺伝子レベルで研究した時にどんな結果が出るんだろうね。 いや、遺伝子だけじゃなく育ってきた「環境」も調べる必要があるのか。
1投稿日: 2017.01.24
powered by ブクログ・ロンブローゾ部分陽性。施設に収容するほどではないが、一般市民に比べて犯罪をおかす危険性が有意に高い層だ。本人にもそのステータスは知らされることはないが、警察はLP-Pと評価された者のデータベースを保有しており、犯罪捜査にあたっては容疑者としてまずこのデータベースが参照される。 ・政府は、遺伝的な問題や乳幼児期の家庭環境に対処するため、「子どもを産むにはまず免許を取得しなければならない」という法律をつくかもしれない。自動車は社会にとって有益だが、同時に危険でもあるので、車の運転には免許の取得が義務づけられている。それと同様に、新しいメンバーは社会にとって必要だが、同時に市民社会に対する脅威にもなりかねないのだから、「親の免許制」の発想が出てくるのは当然なのだ。
1投稿日: 2017.01.15
powered by ブクログ目から鱗。これは皆読むべき本と思う。推測ではなく、実証的に証明しており説得力がある。 思っているより遺伝の影響は大きいと感じたし、このことを知識として持っていると世の中の見方が変わってくる。
1投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2017年、4冊目です。 犯罪者に遺伝は影響があるのか? 知能に人種による差はあるのか? データが何らかの因果関係を示すと、私たちは眉をひそめたくなる事がある。 声高に話すことが憚られる事を、 「言ってはいけない残酷すぎる真実」と説明しています。 美醜による人生の格差は、データで証明されている。 人種による成功や知能に格差があることも。 犯罪を犯した人の遺伝子は、受け継がれていることも。 なんとなくそうだと思っていても、あるいは、巷間言われていることも、 なかなか公然と報道されたりすることはない。 そういったことが、社会にはたくさんある。 客観的なデータがありながら、事実として語らず覆ってしまうのは、 表現の自由の観点からも間違いだとというのが、著者の出版主旨です。 著者の執筆の動機は、次のことだとあとがきされています。 2015年1月7日、フランスの風刺雑誌『シャルリー・エブド』の編集部が、イスラム過激派の武装集団に襲撃され、編集スタッフや警官など12人が犠牲になった。この 事件を受けて、日本を代表するリベラルな新聞社は、「テロは言語道断だが下品な風刺画を載せた方も問題だ」として、「ひとが嫌がるようなことをする表現の自由はない」と宣言した。本書の企画を思いついたのは、この驚くべき主張を目にしたからだ。不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。 以前、ゴアアメリカ副大統領が「不都合の真実」を問いかけて話題になりました。 事柄が、我々人類の将来の存亡にかかわることなので、公にされた事実は、 権益を持つ人たちには不都合だったが差別や人権侵害とは距離のあるものでした。 現代の進化論が突きつける不愉快な真実は、 歪んだ理性を暴走させないための安全装置なのだと。 究極は私たちがこれらの歪んだ真実を、 寛容で受け止められるかだと感じました。
1投稿日: 2017.01.09
powered by ブクログもっと、遺伝のこととかで決定的なこととかが書いてあるのかと思ったけど、統計の業というか、何を母体にするかで、データが変わるとか、考えようによっては、こうなる、とかひねくりだしている感じだった。
2投稿日: 2017.01.09
powered by ブクログ暴力の解剖学,エイドリアン・レイン と 子育ての大誤解―子どもの性格を決定するものは何か,ジュディス・リッチ ハリス を参照にするとよいらしい。 今度読もう。 運動能力や体形だけではなく、心も遺伝によってかなり影響を受けているという話。当然そうでしょう。
1投稿日: 2017.01.08
powered by ブクログこのところ多忙につき、読感を書いている時間がない。 とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
1投稿日: 2017.01.06
powered by ブクログ最初に不愉快な本と断りを入れているが、これだけ痛快に書いてくれると逆に気持ちがいい。 まえがきによると本書で書かれていることにはすべてエビデンス(証拠)があるのですが、該当される読者がすべて該当に当たるのかと言えば必ずしもそうではない。 大切なのは理解をすることであって、絶望することや期待することではないってこと。 環境と遺伝があたえる影響は、感覚的にはどちらも半々だと思えていたことが、研究の結果どちらの比重が大きいのかを(親としては残酷に感じる!?)知れたことは学びになった。 読み終えたからと言って、日常に何か変化が起こったわけではないけれど、読んでおいて良かったと感じた一冊。
3投稿日: 2017.01.05
powered by ブクログどこまで信用してよいのか?と眉唾付けつつ読みましたが、全体的に興味深く読ませてもらいました。 特に子育てで、親の教育は無駄だけど、親が提供する環境は大事だということ。 あとは、人間は一夫一妻制と一夫多妻制の間と言われているけど、実は乱婚なのだというとこ。
1投稿日: 2017.01.04
powered by ブクログ本書は主に遺伝、優生学、疫学に関する先行研究を紹介した本だった。レビュー論文のような機能は全く意図されていない。てっとり早く上記分野の研究成果を概観したい人は読んでもよいのかもしれない。また既に15刷りに達しているので、一般からの関心はかなり高まっているようだ。やや詳しめのブックガイドのつもりで読むくらいがちょうど良い。 以下は備忘録。 ・知能の違いの7、8割は遺伝で説明できる。 ・精神病は遺伝する。 ・ダイエットに成功できるのは遺伝的にやせている人、の可能性が高い。 ・知能の高い親は社会的に成功し、同時に遺伝しによって子供は高学歴になる。 ・不安感と引き換えに高い知能を手に入れた。(東アジア) ・親が与える環境(友達関係)が子供の人生に決定的な影響を及ぼす。
1投稿日: 2016.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世間で常識とされていることを、遺伝的に否定する。残酷ではあるけど、知っておくと世界で起こっていることの見方が変わる。今まで私の中で常識的だったことが覆る瞬間がたくさんあってずっと、わくわくした。
1投稿日: 2016.12.28
powered by ブクログ著者の本が好きで読んでみるが、今までとは違った毛色の内容。 犯罪者遺伝子、外見による格差、性。声を出して言われることが少ない、不都合な真実を語る一冊。なかなか勉強になる。 【学】 ・日本社会は人類史上はじめて、若い女性が身体を売りたくても売れない時代を迎えた ・犯罪統計では、殺人の多くが家庭内で起きている ・イギリスの統計学者ニック・ポータヴィはさまざまな幸福を金銭に換算している。それによると、家族と死別したときの悲しみを埋め合わせる賠償額は 配偶者が5,000万円 子供が2,000万円 兄弟は16万円 友人は130万円 ・困った人間が量産されないように、親になれることを免許制にして、資格のないものは子供を産めなくしてしまう案。安全な社会を求める人々の要求の方が強ければ、このような制度が導入されたとしても不思議じゃない ・卒業写真であまり笑っていなかった人の離婚率は、満面の笑みの卒業生の5倍 ・知能や性格、精神疾患など「こころ」は遺伝子の影響が極めて大きい。子供の人格や能力・才能の形成に子育てはほとんど関係ない ・親よりも「友達の世界」のルールを優先することが子供の本性 ・親はよい成績を取ることがいじめの理由にならない学校を選ぶべき。女性の政治家や科学者に女子校出身者が多いのは、共学と違って学校内で「バカで可愛い女」を演じる必要が無いからだ。
2投稿日: 2016.12.28ゾッとするがこれが真実
秘する事というのはあるけれどこれは読んだ者と読まざる者に明らかな違いを産むと思う
0投稿日: 2016.12.28
powered by ブクログいや、ホント、「言ってはいけない」ことだらけ! 「こんなこと書いちゃっていいの?」と読んでる方が心配になるほど言い切ってしまっている。電車の中で読むつもりで購入したのに読んでいると落ち着かない。。。 結局家で落ち着いて読む羽目に。 別に電車の中でとなりの人が覗いているわけでもないけどなんだか気になって。 こんなの読んじゃったら世界観まで変わります。 読んでもいいけど絶対に内容は他人に「言ってはいけない!」
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ読了。人間は、プログラムされたロボットのように、思えた。人の本性は、乱婚であるなとあった。なるほどと関心したが、やはり一夫一婦制を懇願する。それが大人なのではと考えた。
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ主に「遺伝はしょうがない」⇨「だからいってはいけない」という話が主に感じた。 馬鹿や依存症、精神病、犯罪は遺伝するのか 人種の知力、性の本能、見た目、「私」を作る要素などなど 全てきちんとした研究に基づくことなのでこれらに憤慨したり反論するのであればただの感情論なんだろうなあ。
0投稿日: 2016.12.20
powered by ブクログなんかここまで表紙に書いてあると 気軽にネタバレ感想書けないですね。 まぁともかく真実だけど、多くの人には不愉快だよね、 ということが書いてある本でした。 特に遺伝絡みで実証的に書いてあるので、 その辺りは面白く読めました。 一卵性双生児が別々の環境で育ったケースを ひたすら分析してきた研究者たちの研究結果を紹介して、 子育てができる限界、どうしても環境に縛られる成長、 才能が伸びるかどうかは環境によるもの、 みたいなことを書いてあったのには 教育学部出身としては複雑な思いもありましたが、 こういうことを知っているかいないかで 結構次世代への育成方針は変わってくるのかなぁと 思わされた本でした。
2投稿日: 2016.12.08
powered by ブクログ今年のベストセラーと言うことなので、読んでみた。実はこの作家さん、「タックスヘイブン」と言う小説をかなり前に読んでいる。今ほど、「タックスヘイブン」と言う言葉が浸透していない時代で、随分斬新な内容で印象の強い作品だった。なので、かなり期待して読んでみたけど、最終的には「だから、何?」に行き着く。遺伝学や心理学など、かなり専門的なことも多く、一般常識として考えられていることを覆す内容だから、「残酷すぎる真実」と言うサブタイトルがついているのだろうけど、私としては、そんなにびっくりするほどの内容でもなく…現実はこうだから、こうしよう、みたいな提案があっても良かったのでは。あとは小説が衝撃的だった分、期待が大きすぎたのかも…
3投稿日: 2016.11.29
powered by ブクログうーーーん、期待していた内容と違った。 ところどころ「なるほどね」と思う部分はあった。 しかし、それにまつわる説明が長ったらしかったりで、読んでいてイライラした。エッセンスだけをまとめたら短いページ数でおさまるのではないか。 言ってはいけない、それは努力では変えられないこともあると言う恐ろしい事実なんだね。
0投稿日: 2016.11.18
powered by ブクログ確かに不愉快な本なんだけど、脳科学と遺伝学の本だと開き直って読むべきなんだろうな。 気づかないふりをして生きていたことをデータとともに示される。でも、知ったところで、どう生き方を変えたらいいんだっていうんだよな。
0投稿日: 2016.11.18
powered by ブクログ「美貌格差」は万人が認める所だろうし、性差というのも概ね共有できる範囲かなとは思う。 「努力は遺伝に勝てない」はそれを言っちゃあオシマイよの世界ではあるが、生物学・統計学的にも許容範囲なのかなとは思う。ただし、データーが恣意的に用いられていないのか?の検証は必要に思うが。 「子育てや教育は子供の成長に関係ない」に関しては反発は大きいだろうな。世間の親は関係あると思い込んで必死なんだから。まあでも全くの無力というわけでもないので、結局は日々の気づきと修正次第なんじゃないのかと。
0投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログ金融とか国際問題系の内容かと思っていたら、 地図を読まない女…みたいな生物学的な話。 鈴木大介の最貧困女子の引用の仕方が良かった。
0投稿日: 2016.11.12
powered by ブクログ「言ってはいけない」ではない。「言ったら周りから顰蹙をかう」という類の内容。世間をよく観察していれば、自ずと推測・認知できる内容を、論文を引用して羅列してあるだけ。
0投稿日: 2016.11.05
powered by ブクログタイトルに惹かれ何回も図書館に予約しては取りに行くのを忘れ、ようやく借りられた本。ものすごい人気。 とは言いつつも、意外にもメモることはなかった。面白いけど。
0投稿日: 2016.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは衝撃的。 多くのデータや研究論文などの引用が用いられている一冊。 本のはじめは遺伝的要素について。 決して、人種差別的な要素を持っているわけではない、、、 これは強く言っておきたい。 が、しかし出てきたデータは、大きな反論を生むものが。 バカは遺伝なのか? 依存症、精神病は遺伝するのか? 犯罪は遺伝するのか? これは恐ろしいことにYes 親の収入と子供の学歴 人種とIQ 差別のない平等社会を作れないわけ 「知能格差」の真因とは? 強欲な1%と善良で貧しい99% 日本社会に潜む「最貧困層」 心を支配するもの 犯罪者になる子供と実業家になる子供 少年犯罪者や異常性欲者への驚愕の治療法 写真から性格や未来がわかる 美人とブスでは経済格差は3600万円 ヒトの本性は一夫一妻? チンパンジーとボノボ 双生児の奇妙な類似 「こころの遺伝」の明暗 子どもはなぜ親の言うことを聞かないか 同じ遺伝子でも違う性格になるケース などなど、、、書けないコドバの見出しも多数。。。 今評判の一冊です。機会があれば是非に。 どう作者の『「読まなくてもいい本」の読書案内』も!
0投稿日: 2016.11.03
powered by ブクログマスコミが作ったのか GHQが作ったのか 農耕民族としての習性か エセアメリカンドリームなのか 今の世の中に蔓延する ・みんな平等じゃなきゃいけない ・みんな努力すれば必ず夢がかなう・・・という発想 でも人間の遺伝的には、そんなことないんだよとクールに 諭された感じ。 明るく 諦めてから 前に進もうと思う。
0投稿日: 2016.11.02
powered by ブクログデータに基づいて、世間的にはタブーとされている説を展開していく内容。 男はなぜ浮気をするのかなど、家族には言えないが納得する説明がされている。 男女共学が望まない妊娠が増えるなど、世間の常識と逆の説明が多く、面白かった。
0投稿日: 2016.10.27何となくさらりと読んでしまいました
エビデンスも合わせて淡々と言ってはいけない真実をまとめ上げてます。 あまり深く考えずに何となくさらりと読んでしまった感じ。
1投稿日: 2016.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で借りた本。 能力・学力の話は、なんとなく分かっていたから、そんなにショックは受けなかった。ただ、やっぱりそうか。と、がっかりした気持ちにはなったかな。犯罪のところは正直ショッキングでした。もしも親族に犯罪者がいて、そのことでいじめられた人がいたとしたら、救われないなぁ。まだ他人事感があるけど誰だって今後、犯罪者の家族になる可能性は秘めている。と思ったとき、自分が救われない気持ちになった。
0投稿日: 2016.10.18
powered by ブクログ遺伝がいかに大きすぎる影響力を持っているかがよくわかる。ただ努力しても変えられないことと、遺伝の力をいかに いい方向に向かうことができるかを考えさせられた本。 親は無力ではない。親が与える環境(友達関係)が子供の人生に決定的な影響を及ぼすからだ。 他ふむふむ箇所は以下 ・女子校ではなぜ望まない妊娠が少ないのか ・男と女は生まれながらにして違っている ・黒人少年が生き延びるためたった一つの方法
1投稿日: 2016.10.10
powered by ブクログ社会や環境による後天的なものよりも遺伝や素質による遺伝的なものの影響が意外に強いものだということをこの著者は言いたいのだと思った。統計もいろいろあるからなあ。読み込んで正しく判断するのは意外と難しい。
0投稿日: 2016.10.10
powered by ブクログ遺伝の影響については私も同感できるものがあるが、子育てについては極論過ぎて同感できないな。他の人のレビューでもあったけど、結論有りきで強引過ぎる持っていき方。 あとがきの『人を不快にさせる表現の自由は制限されるべき』点について作者は反対であるようだが、市井の庶民ではなく公の出版社が他の人が信ずる宗教を何の意味もなく茶化すのは、良識としてはいかがなものと思う。真実を追求して意図せず不快にさせてしまう場合とは、区別するべきものと思う。何となく作者の奇を衒う面が鼻に付く。
0投稿日: 2016.10.04
powered by ブクログ話題作だったので図書館で予約をしてたら、偶然友人が持っていたのでお借りしました☆ ・病気や運動神経などだけでなく、タブー視されるIQや犯罪気質、依存症、精神病なども実は遺伝する。努力は遺伝には勝てない。 ・遺伝の影響はあらゆるところに及んでいるが、共有環境(子育て・教育)は人間形成にほとんど影響できず、むしろ学校や友人等の非共有環境は多大な影響を与える。 よって人間は、遺伝と非共有環境によって「わたし」になる。 という遺伝と進化論を語ったのが本書です。 参考文献を多数紹介しながらの遺伝の分析には説得力があるけれど、その結論はちょっと偏りすぎている気がしました。 全ての専門家が賛同しているわけではないだろうに、結論ありきで引っ張ってきたものもあるのでは?と疑わずにはいられません。 それくらい衝撃的ということなんですけどね。 でも以前、アンジェリーナ・ジョリーが遺伝的に乳がんになりやすいことが判明したという理由で切除したことが話題になりました。 遺伝による欠点に目を背けるのではなく、知ったうえで本人が選択する時代が実際に来ているかもしれません・・・ とはいえ、本書では、 ・脳スキャンとDNAテストを受け、(犯罪性等が)陽性と評価されたものには、無期限の施設への収容が言い渡される。 ・子供を対象に、各種テストを受け、将来の犯罪を予測する。 ・犯罪の生物学的基礎を考えるならば、出産に免許制を導入する。 等、過激過ぎることも言っていて、そのあたりには嫌悪感を覚えました。 生物学としての論理と、道徳観倫理観が両立する落としどころはあるのでしょうかね。。
0投稿日: 2016.10.03
powered by ブクログ「決して口外してはいけない」「不愉快な現実を直視せよ」どれだけヤバいことが書かれているのだろうと楽しみに読んでみたが、そこまで衝撃的な内容ではなかった。確かにこの本に書いてあることを実社会で話せば、‘暴論’を吐いていると周りから白い目で見られるかもしれない。筆者は綺麗事ばかり溢れる世の中に現実を突き付けたく、この本を書いたのだろう。遺伝学で見る犯罪率や知能、子育ての大誤解、女性の性戦略は不愉快にはならずとも、現実を見せられたような気がした。
1投稿日: 2016.10.02
powered by ブクログ■イギリスで1994年から3年間に生まれた5000組の双子の子供たちを対象に反社会的な傾向の遺伝率調査が行われた。 ・「冷淡で無感情」といった性格を持つ子供の遺伝率は30%であり,残りの70%は環境の影響だとの結果 ・「矯正不可能」と評された極めて高い反社会性を持つ子供だけを抽出したところ,犯罪心理学でサイコパスに分類されるような子供の場合,その遺伝率は81% ・環境の影響は2割弱であるが,子育てのような共有する環境ではなく,友達関係のような「非共有関係」の影響とされた ■エイドリアン・レインの双生児605組の調査によれば,教師が問題行動ありと評価した場合の遺伝率は40%,親による評価では47%,本人の評価では50%で大差がなかったが,教師,親,本人の三者ともが「反社会的」と評価した子供だけを抽出したところ遺伝率は96%と高かった。 ■セロトニントランスポーター遺伝子の分布。 ・伝達能力が高いL型と伝達能力が低いS型があり,LL型,SL型,SS型の3つに分類されるが日本人は約7割がSS型でLL型は2%と世界で最も少ない ■アメリカ社会の建国の美徳は「結婚」「勤勉」「正直」「信仰」の四つ。 ■生まれた赤ちゃんがその日に殺される確率は他の日より100倍高い。 ■殺された赤ちゃんの95%は病院で生まれていない。 ■イギリスでは継親に育てられている幼児は1%に過ぎないのに赤ちゃん殺しの53%は継親の手によるもの。 ■アメリカでも継親の虐待の結果,子供が死ぬ可能性は実の親に比べて100倍に上る。 ■実の親に比べ継親は2歳未満の継子を6倍の割合で虐待する。 ■イギリス,ニュージーランドなどで実施された5件の経年研究によれば子供の頃の心拍数の低さが後年の非行,暴力,犯罪の予測因子になることが示された。 ・レインは15歳の時反社会的な態度を取っていて29歳までに犯罪者になったものと成人後に反社会的にも犯罪者にもならなかったものとを比較した結果,犯罪者にならなかったグループは他方に比べ安静時心拍数がかなり高いことが判明した ・心拍数の低さは恐れの欠如を反映 ・心拍数の低い子供は共感力が低い ■モーリシャスの実験によれば,一般の子供は不愉快な音を予告する音を聞くと発汗量が増加するが将来犯罪者になる被験者にはこの反応が全く見られなかった。 ■イギリスでは刑務所から釈放された犯罪者の再犯が問題になり,2003年に「社会防衛のための拘禁刑」(IPP)が発足した。 ・以前なら終身刑にならない被告を再犯の危険度により無期懲役にする制度 ・2010年までに5828人がIPP終身刑を宣告 ■アメリカの裁判所は人種の違いにより刑を変えないという意味では平等になったが一方で裁判官たちは容貌から内面を推し量るという錯覚にとらわれ顔立ちが暴力的だと直感した被告に重い刑を科していた。私たちの日常的な判断は視覚(見かけ)に大きく依存している。 ■母親の胎内で高濃度のテストステロンにさらされた男性は顔の幅が広くなり,成人後もテストステロン値が高く,攻撃的・暴力的な傾向が強い。冒険心に富み,競争で勝つことに執着するリーダータイプ。 ・顔の細いCEOは高い地位についても人々からリーダーとして受け入れられないため経営に失敗する ■女の子は生まれつき人間の顔に興味を持ち男の子は生得的に動くものに興味を持つ。 ・網膜には桿状体(かんじょうたい)に反応するM細胞(大細胞)と錘状体とつながるP細胞(小細胞)がある ・桿状体は単純な動きの探知装置で網膜全体に分布し,視野のどこにある物体でも追うことができる ・錘状体は視野の中央部分に集まっていて質感や色の状態に反応する ・桿状体からの情報はM細胞を通じて大脳皮質の物の動きの分析を司る部位に送られ,錘状体からの情報はP細胞を通じて質感と色の分析を司る部位へ送られる ・男女の網膜を調べると男性の方は大きくて厚いM細胞が広く分布し,女性の網膜は小さく薄いP細胞で占められる ・子供に絵を描かせると女の子は人物やペットなどの生き物を描こうとし,男の子は車やロケットなど動きを表現しようとするが,網膜と視神経の構造的な違いにより色の使い方や描き方,描く対象の好みが分かれる ■男はモノを相手にした仕事を,女は人と関わる仕事を好むのは脳の遺伝的・生理的な差から生じることを示している。 ■霊長類(サル目)でテナガザルがヒトやチンパンジーなど「ヒト科」に分かれたのは約2200万年前,ゴリラが分岐したのはおよそ900万年前,ヒトとチンパンジー・ボノボの分岐は500~600万年前,チンパンジーとボノボが分岐したのは300万年前。 ・霊長類で発情期に関わらず交尾し性をコミュニケーションの道具に使うのはヒトとボノボのみ ■ヒトのオスが遠い祖先から受け継いだ遺伝的プログラムは世界を内と外に分け仲間同士の結束を高め外の奴らを殺してなわばりを奪うこと。
0投稿日: 2016.09.25
powered by ブクログ脱力感に見舞われることが記されている。 内容としては、研究者の知見を、 わかりやすく噛み砕いている、という趣旨。
0投稿日: 2016.09.23
powered by ブクログ201604 男女の違い 男性は競争に勝つことに幸福を感じ女性は家庭を守ることに幸福を感じる わたしは、遺伝と非共有環境によって「わたし」になる。=子どもが親に似るのは遺伝子を共有しているからで、子育て(家庭環境)は個性や能力の形成にほとんど関係ない。重要なのは家庭以外の環境。
0投稿日: 2016.09.22
powered by ブクログ色々 もっともらしい数字が %で表示されているが 100%のものは見当たらなかった。その差の中で 各個人が生きていかなくてはならないのが人生でしょう。
0投稿日: 2016.09.22
powered by ブクログタブーと言われるような事を、エビデンスをもって覆すような本。 個人的には、何となく違うような気がすると思っていたことに、答えをもらえた。
0投稿日: 2016.09.19
powered by ブクログ外装から期待される内容は十二分。楽しめました。 テーマに沿って様々な論文や著書を紹介し、エッセンスを上手にまとめています。 良く言うと上手ですが、伝わり易さ読み易さを意図した結果ミスリードを誘いがちな論調だと言えます(私の既読の本が紹介された部分があったためそう感じました)。 また著者の主張にアゲインスト的な恣意が感じられ、キュレーション風の構成と相まって非常な悪質が垣間見えるように思います。 以上2点を減点して星4評価に至りました。
0投稿日: 2016.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
売れてる本、ということで読んでみました。 ほほぅと思った部分は薬指が長いとテストステロンが多い人なので、女性でも男性的で攻撃性が強い、とかサイコパスは心拍数が低い、とかぐらい? 遺伝に関する話は、もう、自分が既にこの家系の精神構造では色々無理だわ来世に期待と思って生きてる人間なので、そんなに衝撃はなく(笑) 先日も家に来た父方の叔母の無神経な言葉がトリガーとなって過呼吸の発作を起こしたばかりだし。 自分も誰かに叔母のように無意識に人を追い込む言葉を吐いてるかと思うと来世に期待としか思えなくなってくるので。 弟は母方に似て良かったな…。 因みに私も薬指が人差し指より長いので、どこか攻撃的なところがあって、怒り→過呼吸になってしまうのでしょうか。 対立する時は徹底的にやる時もあるしなぁ。 とりあえずこの本に関してはもっと目からウロコの話があるのかと思ったらそうでもなく、性的な話題も多く日本のおっさんこういうの好きだねーとか思ったりまぁそんな感じの本でした。
0投稿日: 2016.09.16
powered by ブクログ内容濃い。 しかし、私の能力ではあまり理解できていないところがある。 ゲーム理論とか。 正義の話は白熱教室で聞いていたので少しは言葉がわかったが。 結局、一番頭に残ったのは橘さん自身のフーコー体験。 私にもあの言葉、強烈な印象を残した。 権力は外になく、自分の内にあるという言葉。
0投稿日: 2016.09.13
powered by ブクログバカは遺伝するのか? ブスの生涯損失はいくらなのか? といった身もふたの無いトピック満載。 読んでて、確かにそーだよねと思うものの、バカでもブスでも毎日そこそこ生きられてりゃいいよね。 本人の気の持ちようだよなぁ。 と、頭悪くてブサメン独身男性(29才)は思うのだった。
0投稿日: 2016.09.10まさしく「言ってはいけない」
前書きに「これは不愉快は本です」とあるが、全く不愉快には感じなかった。むしろ、納得できる部分も多く、吸い込まれてしまいました。 前半部は、頭の良さは遺伝するかといったことから始まります。実は、子育てをしていて、「鳶が鷹を生む」ってないなぁと感じていたけれど、それは進化論から仕方が無いことの一つのようです・・・そして、妙に納得できたりします。 また、後半部は、性(性行為だけでなく性差や発育)についてが描かれます。 例えば、女性は、社会的(経済的)成功よりも、子育てなどの人とかかわる仕事(どちらかというと社会的成功とは言い難い)仕事を望んでいるといった女性も活躍する社会を目指している日本では「タブー」と思われ内容を論じています。これなどは、社会的要因によって女性は貶められてきたと主張するフェミニストなら噴飯物でしょう。 しかしながら、この本から得た知見は、他人に安易に話さない方がいいと思います。なぜなら、様々な研究を援用している所々で、著者の推論がほどよく隠されているからです。その推論の根拠は、どこにも示されておらず、また、この手の話しは、読んだ著書の偏りによっていくらでも都合のいい部分だけを寄せ集めることができる可能性があります。 原典にあたって、さらにその反論を読み、理解して納得ができるなら、他人に話しても問題ないでしょう。それは、この本が危険というわけではなく、他人のいうことを鵜呑みにして、自分の意見のように語ることはその人の底が見えて危険だからです。 また、子育てに関していえば、親の思うように子は育たないという夢も希望もない話しを正当化してしまうと、世の中の親は、「自分の思うような人に子を育てたいと思っている」ということになってしますが、私は全くそんなことはなく、むしろ、親のいうことに反発して欲しいと思っています。 私達は「進化論」だけが、正しい学問ではないことを認識しておく必要はあります。
6投稿日: 2016.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルに偽りなく、まさに言ってはいけない内容がたくさん書かれている。 薄々みんながそうじゃないかと思っていたことを、データや学術論文などをくっつけて、はっきりと説明してしまった。本当に、してしまった、という感じである。 内容の真偽については色々と議論は出てくるだろうが、読み物としてはかなり面白い。 細かな数字が出てくるが、そういう部分はさらっと流すようにして、気楽に読むものという類いの本。
0投稿日: 2016.09.08
powered by ブクログ冒頭に「これは不愉快な本だ。気分良く一日を終わりたい人は読まないほうが良い。」とあったが、そんな大げさな本ではない。 遺伝、美貌、教育、Sexなどについて、なんとなくそうだろうと思っていたことを、色々な研究者が解明した事実(現在判っているか、その仮説が有力である事)を、多くの本から引用したものだ。別に著者が解明したものではない。引用元の本を既に何冊か読んでしまっているので、特に驚きは無い。 そんな中でも、男性器のカリにも大切な役割があり、進化の過程でついたものであることを知り、生物の部品はそれぞれ理由があり存在しているのだと感じ、良く出来ているものだと感心した。
0投稿日: 2016.09.07
powered by ブクログ全ては遺伝で決まってしまう。 知能から性格まで遺伝で決まってしまうという真実。確かに読むと不愉快になる。男女差別の問題も、実は差別ではなくそういう遺伝的な違いがあるに過ぎない。犯罪者もそういう遺伝的特性があるらしい。そして、美女はブスより幸せになると。 大袈裟に言えばこういうことが書いてある。 ただ、親が子供の環境を整えてあげればある程度はコントロールできる。遺伝的適正があっても努力しなければ花は開かない(努力しても遺伝的適正がなければ無意味ではあるが)。 今までのことが無駄ではなかったというのは救いです。 #読書 #読書記録 #読書倶楽部 #言ってはいけない #橘玲 #2016年81冊目
0投稿日: 2016.09.07
powered by ブクログさらっと読めて、読み物としては面白い本。目次をみるとセンセーショナルで興味をそそられるが、内容はずいぶん広く浅く文献や論文をつまみ食いした感じで反論したい気持ちになる内容も多かった。 学業成績は遺伝の影響が55%で共有環境からも17%の影響を受けるというからには子育てが意味がないなんてまるで暴言じゃないか。たとえ1%でも子供の才能や能力を伸ばしたくて多くの親は努力するのだと思うのだけど、でに親は子育てを通して宗教と味覚と酒タバコの習慣しか教えられない、親が望むような性格にしたり有用と思える能力を持つように育てることはできない、むしろ友達との関係から必要に迫られて影響を受けることの方が圧倒的に多いとの話はショックだけど納得できておもしろかった。親の説教より友達との約束の方が大事ってまさにその通り。 賢いサイコパスの話もおもしろかった。生まれつき心拍数が低い人がストレスを与えられて一気に心拍数が上がることが快感なのが意外だったけど、やっぱりこういうのも遺伝なんだなぁと。
0投稿日: 2016.09.06
powered by ブクログ統計や心理学など、いわゆるエビデンスに基づいた不都合で残酷、でも真実の数々。 なるほどと思うことが多い中、それでもなんとか子育てとか環境で…と思ってしまうのは、やはり自分はそうした不都合な真実を受け入れることができないからだろうか。 こうした話を正面からきちんと向き合っていくことが、教育の世界でも大事なのではないだろうかと思った。
0投稿日: 2016.09.06
powered by ブクログ確かに親の言うことを聞くより自分の仲間内で良いポジションを取る、維持し続けることの方が圧倒的に優先順位が上だったなあと、昔を振り返る・・・なるほどね。 娘の環境を考えねば・・・・・
0投稿日: 2016.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「言ってはいけない」という切り口で、社会的にタブーとされている事柄への言及をしている。 ただし、その目的は単なる雑学紹介ではなく、科学的な論拠に沿ったうえでの諸説ある事実の紹介と、そこから導き出される結論に則った「社会」の構築をする必要がある、ということを伝えている。 決して、イデオロギー的なものに則った土台ではなく。 扱うカテゴリも「遺伝」「性」「子育て」など、なかなかのタブーゾーンな印象。 しかもそこで提示されている内容も、なんとなく触れてはいけないようなゾーン。 なかでも、子育てに関するものは衝撃だった。人の能力には非共有環境と遺伝がかなりの依存をしている、ということ。 親にできることは「非共有環境」のフレームを提供するだけで、その中での出来事には干渉できない。しかし、子どもはその中で役割や能力を構築していく。 人種によるIQも衝撃的な内容。 黒人は平均して悪い、ということ、良い黒人には逆差別が起こっていること、しかしそれは一過性の可能性が高く、その子供にも必ず良い能力が育つかと言うと別の話ということ。 アメリカでは人種の1%が、いわゆるアメリカらしい価値観を体現できているということ。このあたりは日本にも似たような現象ができてきているという印象。 そうであれば、どうしていけばよいのだろう。 遺伝により多くの「わたし」が形成され、更にそこに環境(主に言語など)の要因、最後に友人同士などのコミュニティによる非共有環境。 何ができるか、というと少しでも良い非環境要因の提供と、、、生き方を見せることだろうか。あくまでも多くのリファレンスの一つとして。
0投稿日: 2016.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
教育や性について耳が痛い真実がたくさん書かれている。すとんと腑に落ちるところと飲み込みづらいところがあった。性や社会の仕組みを「コスト」で割り切って語るところは気持ちがよかった。 腑に落ちないところは、どうもそれが結果ありきで書かれているのが強い印象で、根拠が何度読んでもよく分からなかった。双子の研究を例として、あれこれ検証しているのだが、僕は双子にはシックスセンスがあるケースがあると思っているので、それを無視して論じることにはあまり納得がいかなかった。子供の才能に親が全く関与しないというのも極論が過ぎる感じがして、検証のやりかたが読んでもよく分からなかった。ただそんな結論ありきで強引な印象のあるのは、あとがきにその理由が書かれていて、しかしだからこそ、作為を前に出さず冷静に論じて欲しかった。露悪的な感じもした。 ただ、教育で親より友達の影響が大きいというのは非常に腑に落ちる。 先日読んだ『構造がわかる世界史』も同じように耳が痛い真実についての本だったのだが、そっちの方が「調べたらこうでしたよ」というような作為的、露悪的でない感じが気持ちよかった。 枡野浩一さんにお借りして読んだ。
0投稿日: 2016.08.31
powered by ブクログなんとまあ感想の書きにくい本やσ^_^; とりあえず当たり障りのないところで「親の子育ては子供の人格形成に影響しない」といったところでしょうか。 確かに子供は小さい頃は親の言うことを聞きますが自分の所属する集団を持つとそちらを優先します。 そらそうですよね。 昔から子供はクラブを始めたら親と旅行に行かないというじゃないですか。 うちも例に漏れず子供たちは親の言うこと聞かないですよ。 すでに人格形成が始まってます。 まあ良いんですよ。 親なんて子供に最善の環境さえ与えることができれば十分です。 子供たちを社会にお返ししたら親の務めは終わります。
0投稿日: 2016.08.22
powered by ブクログなかなかに刺激的でした。 様々な統計などから身も蓋もないことが書かれています(笑) 運命は変えられないのかもしれないけれども、 でもまあ、諦めてしまうということも気楽には生きていけるので、そんなに悪くない。 とは言え前向きに考えるなら、自分が持っているもので、最大限にやってみるというところでしょうか。 戦争もいじめも無くならない。 正義を語れば語るほど胡散臭い。
0投稿日: 2016.08.17
powered by ブクログ【2016年18冊目】 タイトルが扇情的だけど、書かれてる内容はいたって真面目な遺伝学のお話。 それはそれで面白かったのでよし! 子どもの人格形成は遺伝半分、環境半分。 でも、その環境は親の教育じゃないってところが「へー!」なポイント(o^^o) 遺伝で素養のあるなしが決まるとしても、子どもには無限の可能性がある…そういう前提で教育しないと学校教育は上手くいかないから、著者のタイトル付けもあながち扇情的なだけではないけど。 少し期待した内容と違ったかな。 遺伝学に興味がある人は是非!
0投稿日: 2016.08.16
powered by ブクログ上司に薦められて読んだ。うーむ…過激なことを言っているようで、これまでの知見のオブラートを外した感じ?読む人を選ぶ。この内容に過敏に反応しないしか読めないだろうなぁ。 あっという間に読めたけど、『これ知ってる?やばくない!?』っていうスタンスは苦手。
0投稿日: 2016.08.14なぜこんな本を書いたのか?それは、世の中に必要だから。
誰も口には出さないが、多くの人がきっと人間でこうなんだろう?実は世の中ってこうなんだろう? ということが、遺伝学的あるいは様々な調査結果をもとに書かれています。すくなくとも私にはそう感じました。 きっと、世の中を動かしている人たちはこのことを経験的に学んでいて、あるいは経験的に学んだ人たちから非公式にそのようなことを伝授され、それを基にいろいろな仕組みを作っているのだろうと思いました。そのような意味では、私にとってはあと30年早く読んでおきたかった本です。 世の中の倫理観に合わないこと、世の中で一般的にこうあるべきということと対立すること、でも現実ってこうだよな、ということが書いてあります。 ここで中身を書いただけで非難にさらされそうなので書きません。この本を読んだ人は本の内容を周囲の人に話さない方が良いです、周囲からのあなたへの評価が下がるかもしれないからです。あなたがこの本から得た知識は、あなたの心にとどめておき、あなた自身が何かの決断をする必要があるときの参考にされるのが良いです。 私が住んでいたことのあるイギリスでは、いろいろな社会の仕組みが、建前でなく、この本に書いてある現実的な内容により基づいて作られているように感じました。ひょっとするとその方がみんなが幸せになるのではとも思いました。 以下は本書から得た私の感想です。 遺伝や生まれた環境で、持っているものは違うかもしれないけど、 人生にとって大切なことは自身が幸せと感じるかどうか。そして幸せと感じるかどうかと、あなた持っている能力、資産とは必ずしも比例しないはず。 人生を価値あるものにするには、どんな分野でも良いので幸せになるように努力すること。 などと思ったり(自分に言い聞かせたり)しました。
12投稿日: 2016.08.14
powered by ブクログ不愉快な本である。人種、男女の性差、美醜などから発する差別とその原因を、「タブー」とされる側面から指摘する。そして、不愉快だが、これは考えなければならないことだな、と思わせられる。差別を無くすために区別することは、確かに大切だ。本書に書かれた内容が学術的に正しいかどうかの判断は、門外漢のワシにはつかないが(反証の学論があるものもあるだろう)、現代的な価値観、日本で言うなら「戦後民主主義的価値観」で得てきた感覚や知識を、一度リセットしても良いのかもしれない。それを考えるキッカケになる読書体験だった。
0投稿日: 2016.08.09
powered by ブクログいろいろ言いにくいことをズバズバと書かれてます! あまりにも明解すぎて目を背けたくなるんでしょうか…私的には子育て、教育のところが特に気になる部分でした。
0投稿日: 2016.08.08
powered by ブクログ話題の本ですが、書かれていることは、心理学等の関連諸科学の知見に基づくもので、その結果がもたらす帰結をオブラートに包まなければこうなる、ということだと思います。 それはさておき、あとがきで書かれていることが重要だと思いました。多くの人が不快に感じることであっても表現しなければならないときがある、それを保障するのが表現の自由である、というメッセージです。
0投稿日: 2016.08.07
powered by ブクログタイトル通り確かに「残酷」な内容です。大きく分けると遺伝、美貌格差、子育てや教育について書かれているのですが、多くの人が薄々気付いていた事を統計データを基にズバッと言っちゃってます。(統計データは殆どがアメリカのデータですが恐らく、その多くは日本でも当てはまると思います。)ただ、この本を読んで人生について悲観的になる必要なんて全くないと思います。子は親を選べませんし、その逆も又然りです。
0投稿日: 2016.08.04
powered by ブクログ興味深く一気に読んだ。 薄々気がついてはいたけれど、言うと身も蓋もないし、差別につながるのでは・・というところにざっくり切り込んでいる。 自分の立ち位置を確認するには良いけど、優生保護などの発想に繋がっていかないことを願う。 今生きている人は、とにかく勝者。いろんな時代を生き抜いた遺伝子を持っている。 今後も多様性は必要で、今の社会に不適合な遺伝子を持つ家系が、天変地異が起こるような時代のキーパーソンになる可能性だってないとは言えない。
1投稿日: 2016.08.01
powered by ブクログ言われてみればそうだよね、ということが多いですが、タブー視されていることを正面から論じた点は新鮮でした。個人的には好きな論理展開です。
0投稿日: 2016.07.30
powered by ブクログ「美人は得する」「勉強ができないことは遺伝的要因」…。進化論、遺伝学、脳科学から見れば,常識やキレイ事は幻想にすぎない。これを読むと気付かないふりをしている自分に気づく。口には出しにくいし,決して楽しい話ではないが,直視しなければならないと思う。この作者さん,他の本も読んでみたい。
0投稿日: 2016.07.24
powered by ブクログ「言ってはいけない」 遺伝学や心理学、脳科学などの最新の知見から人間の特性についてまとめている。 そして「人間は平等で、努力は報われる」という希望を打ち砕くものであるところが少々残酷な事実だと言ってる。 曰く、努力は遺伝に勝てない。人は見た目で決まる。教育で子供の本性を変えられない。 知的社会での経済格差は知能格差だとデータではっきり示している。 よく考えて見れば誰もがそう思っている当たり前のことであるとも言えるが、「それ言っちゃあおしまい」と言うところだろう。また別の見方をすれば「分を知れ」と言うことかも知れない。 とはいえ、最初からあきらめてしまうのも考え物だ。いつの世でも先行きはどうなるかわからないし、本当に能力があるのかどうか、なかなかわからない場合もあるだろう。もっともそれも若いうちはと言うべきかも知れないが。 格差が問題となっている昨今、人間社会としてどの程度の能力による結果の格差が妥当なのかは考える必要はあるだろう。 いずれにしても、好むと好まざるとに関わらず、あまり無理せず最善の努力をするしか仕方がない。
1投稿日: 2016.07.23
powered by ブクログNazis ユダヤ人 ロマ(ジプシー) 優生学 動物行動学エソロジー 斬首 疎んじられ、排斥されていく。 エビデンス(証拠) 論理ロジック 暗黙の強い社会的規範 「(負の)知能は遺伝しない」というイデオロギー(お話)が必要とされる 遺伝的脆弱性 統合失調症 双極性障害(躁鬱病) 背の高い親から長身の子供が生まれるよりずっと高い確率 長崎県佐世保市 反社会的パーソナリティ障害 政治家や弁護士は言語的知能が高く、医者や科学者は論理数学的知能が高い。逆にIQが低いと経済的に成功できず、社会の落伍者になってしまう。 セントバーナードからチワワまで アシュナージ系ユダヤ人 変異遺伝子 差別的環境への適応 ペンシルバニア州フィラデルフィア 最貧困女子 セックスのデフレ 画一的かくいつてき 女に比べて男の方が遥かに暴力的・攻撃的 女性獲得競争に備えて冒険的・暴力的になるのは霊長類をはじめ多くの動物に共通している ままおや継親 一夫一婦制 赤ん坊殺しの背後には、それによって繁殖度を高めようとする進化のプログラムが隠されているのだ 示唆しさ ままこ継子 ペドフィリア小児性愛 心拍数の低い子供は刺激を求めて反社会的な行動に走ることが多い。覚醒度の低さが生理的に不快で、覚醒剤のような麻薬に手を染めるのかもしれない。そもそもベンチャー企業の立ち上げなど、恐れを知らない人間にしかできないのだ。 オキシトシンはモルヒネ様ホルモンで、その効果によって女性は「満ち足りた幸福感」を味わう。 母鼠の「母性愛」はコカインの誘惑を退けるほど強い。雌の狡猾な性戦略 遺伝子のコピーを増やす新たな機会を提供してくれる 利己的な遺伝子 雌の直面する問題は、優秀な遺伝子を持つ雄にはライバルが多く、独占可能な雄は然程優秀な遺伝子を持っていないことだった。 「受け入れてくれる(やらせてくれる)」女の子はモテるのだ。 カジュアルセックス チンギス・ハーンから大奥まで ゾウアザラシからトドまで 身体が骨格の限界まで大きくなっていく 17世紀の魔女狩りの時代になるとクリトリスは「悪魔の乳首」とされ、クリトリスの異常に大きな女性はそれだけで火炙りにされた クリトリス切除手術を施した テナガザルは一夫一妻制、ゴリラは一夫多妻制、チンパンジーとボノボは乱婚だ。 人間は「パンツをはいたチンパンジー」でしかないのだ ホカホカ ペニスフェンシング コンゴのボノボ オーラルセックス 60年代のフラワーチルドレン 連続的なオルガスムが進化の適応になるに違いない なぜ女性はエクスタシーで叫ぶのか? 中国の少数民族モソ族 夜這い 乱交 男達も間接的に子育てのコストを支払っているのだ だが農耕が、「幸福な旧石器時代」をエデンの園から追い払い、すべてを変えてしまった。 数十世代もすれば「高貴な血」も「穢れた血」もヒトの遺伝子プールのなかに散逸し、家系や血のつながりはなんの意味もなくなる。 双生児研究において共有環境の寄与度が殆ど見出せない 親は子供をクリスチャン、ムスリム、仏教徒にすることはできるかもしれないが、親が望むような性格にしたり、有用と考える能力を持つように育てることはできない。何故なら子供の成長に、共有環境=子育ては殆ど関係ないのだから。 1人はプロのピアニストになり、もう1人は音符すら読めなかった。「ブラジルで蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こる」のがバタフライ効果だが、人格形成期の遺伝と環境の関係もそのひとつだ。 子供は友達との関係の中で自分の性格(キャラ)を決めていく ヒトのオスが遠い祖先から受け継いだ遺伝的プログラムは、世界を内(俺たち)と外(奴ら)に分け、仲間同士の結束を分け、奴らを殺して縄張りを奪うことなのだ。 英才教育の無駄と「バカでかわいい女」 親の一番の役割は、子供の持っている才能の芽を摘まないような環境を与えること それは多分に偶然に左右されるのだ 勿論これは、「子育ては無意味だ」ということではない。人生とは、もともとそういうものなのだから。 右脳は感情を、左脳は言語や論理を主に司る。 脳梁 無意識が捏造した気分のいい嘘は、「意識」というスクリーンに映し出される。意識は無意識が生み出す幻想なのだ。 因みに私は、不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。綺麗事を言う人は、いくらでもいるのだから。 知のパラダイム転換 『「読まなくてもいい本」の読書案内』スピンオフという性格をもっている
0投稿日: 2016.07.22
powered by ブクログ人間の愚かさを考えた。そもそも愚かという判断も正しいかもわからない。 教育については環境を作ってあげることが大切。 あと自分の努力で遺伝子が変えられるのかも気になった。
0投稿日: 2016.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
神経犯罪学の最先端の成果を活かして、より科学的に正しい方法で犯罪を管理したほうが、社会にとっても、当の犯罪者にとっても、状況はいまよりずっと改善するのではないだろうか、と。 もちろんこれは、とても重い問いだ。だが脳科学の進歩は急速で、私たちはいずれこの現実から目をそらすことができなくなるだろう。(p.116) 進化心理学は、「女は女らしい仕事をすればいい」とか、「女性は家事・育児をするように進化した」と主張するわけではない。私たちの社会に必要とされているのは、男女の性差をイデオロギーで否定するのではなく、両者のちがいを認めたうえで、男も女も幸福な人生を送れるような制度を目指すことだろう。(p.162) 狩猟採集社会では「所有」や「独占」は無意味だったが、農耕社会では、土地を奪われれば飢え死にするしかないし、穀物などの「富」を独占すればなんだって手に入る。この社会環境の激変によって、ヒトの性行動も旧石器時代とはまったく変わってしまったのだ……。(p.197) 勉強だけでなく、遊びでもファッションでも、子ども集団のルールが家庭でのしつけと衝突した場合、子どもが親のいうことをきくことはぜったいにない。どんな親もこのことは苦い経験として知っているだろうが、ハリスによってその理由が明らかになった。子どもが親に反抗するのは、そうしなければ仲間はずれにされ、「死んで」しまうからなのだ。(p.227)
0投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログ著者が「言ってはいけない」というのは、遺伝によって決まってしまていることが思ったよりも多いよ、人種や性別についても遺伝子の進化の過程により必ずしも平等ということではないよ、ということのようだ。たとえば、精神病の遺伝率が80%であるとか、男性の攻撃性は遺伝子の淘汰に由来するとか、子育てが子供に与える影響はそれほど大きくないよとか、美醜による経済格差の話は統計的にあるよだとか、そういった類の話が集められている。 「遺伝率」についていきなり何の説明もなく80%だ60%だと書かれていたのでまた怪しげな主張をするために数字だけ持ち出すような議論をしている本の類なのだろうかと思ったが、一応コラムにて「遺伝率」の説明をしていた。ただし、コラムでの説明が、重要であるはずの遺伝率の定義の説明になっていないので残念。もちろん「遺伝率80%」が80%の確率で遺伝するということではなく、遺伝で説明できる割合が80%だという正しく必要な説明はされている。ただ、この「80%が説明できる」ということの定義の説明が欠けているので、十分ではないということなのだけれど。 「言ってはいけない - 残酷すぎる真実」と煽られるほどの内容ではなかった、というのが基本的な感想。ただ、この内容を「言ってはいけない」と言ってしまうほど最近のポリティカル・コレクトネスに関して過剰な自粛を求める空気が流れているということはある程度同意せざるをえない。もちろん、この内容が衝撃的なのかどうかに関わらず、ポリティカル・コレクトネスに関しては時と場所に応じた留意は必要で、「言ってはいけない」場面もあることに異存はない。 最近読んだ『一万年の進化爆発』で詳しく解説されたアシュケナージ系ユダヤ人の知能の高さについて著者が取り上げてこの本で紹介しているが、個人的には『一万年の進化爆発』のように手厚く解説されている方が好みだ。このアシュケナージ系ユダヤ人の知能と遺伝の関係の議論についても科学的見地から反論があることも承知をしておくべきだろう。 ---- 『一万年の進化爆発』のレビュー http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4822283992
2投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログ知能も運動能力のように遺伝する。それは不都合な真実なので、公にされない。精神疾患や残虐性も遺伝する。と書いてある
0投稿日: 2016.07.09
