たかじ56さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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コーヒーが冷めないうちに
川口俊和 / サンマーク出版
電車の中では・・・読めません
18
通勤電車内のドア近傍に掲載されていた本書の広告を見て、満員電車でもまれる中、その場で購入・ダウンロードしました。なんと便利な世の中でしょう。
本書のポイントは制約の多いタイムトラベル。この制約そのもの…が物語に意外性そして切なさを持たせ、面白くしています。
年を取るにつれ涙もろくなったこともあり、触れ込みの通り、4回以上泣きました。
いいおっさんが電車の中で泣くわけにもいかず、電車の中で買った本でしたが、電車の中では読めませんでした。
続きを読む投稿日:2016.06.04
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言ってはいけない―残酷すぎる真実―
橘玲 / 新潮新書
なぜこんな本を書いたのか?それは、世の中に必要だから。
12
誰も口には出さないが、多くの人がきっと人間でこうなんだろう?実は世の中ってこうなんだろう?
ということが、遺伝学的あるいは様々な調査結果をもとに書かれています。すくなくとも私にはそう感じました。
きっ…と、世の中を動かしている人たちはこのことを経験的に学んでいて、あるいは経験的に学んだ人たちから非公式にそのようなことを伝授され、それを基にいろいろな仕組みを作っているのだろうと思いました。そのような意味では、私にとってはあと30年早く読んでおきたかった本です。
世の中の倫理観に合わないこと、世の中で一般的にこうあるべきということと対立すること、でも現実ってこうだよな、ということが書いてあります。
ここで中身を書いただけで非難にさらされそうなので書きません。この本を読んだ人は本の内容を周囲の人に話さない方が良いです、周囲からのあなたへの評価が下がるかもしれないからです。あなたがこの本から得た知識は、あなたの心にとどめておき、あなた自身が何かの決断をする必要があるときの参考にされるのが良いです。
私が住んでいたことのあるイギリスでは、いろいろな社会の仕組みが、建前でなく、この本に書いてある現実的な内容により基づいて作られているように感じました。ひょっとするとその方がみんなが幸せになるのではとも思いました。
以下は本書から得た私の感想です。
遺伝や生まれた環境で、持っているものは違うかもしれないけど、
人生にとって大切なことは自身が幸せと感じるかどうか。そして幸せと感じるかどうかと、あなた持っている能力、資産とは必ずしも比例しないはず。
人生を価値あるものにするには、どんな分野でも良いので幸せになるように努力すること。
などと思ったり(自分に言い聞かせたり)しました。 続きを読む投稿日:2016.08.14
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64(ロクヨン)(上)
横山秀夫 / 文春文庫
ロクヨン(上)
12
ちょうど上巻を読み終わったところです。
警察官である主人公が、自分に課せられた責任を全うしようと苦悩し、問題のある組織の中でどのように振舞うべきか苦悩し、自分の家庭問題で苦悩する中で、そのすべてに立ち…向かっている様が描かれています。特に組織内でのやり取りについては、ひとつの台詞の裏にある気持ちの変化、葛藤、相手との優劣などが細かく表現されているところが素晴らしいと思います。
自分も、生きていく中で、この主人公、(年齢的には自分に近い)のように振舞っているのか?
いや、全然。 それでは、出世しないわけか・・・。 続きを読む投稿日:2015.03.29
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中国崩壊前夜―北朝鮮は韓国に統合される
長谷川慶太郎 / 東洋経済新報社
これが本当なら・・・
11
いろいろな外交問題を持つものの、いまだ経済的に大きな関係を持つ中国、そして韓国や北朝鮮について書かれています。もしもこの本の内容が本当だとしたら大変なことです。中国と大きな取引のある企業、そして中国国…内に住んでいる邦人の方は深刻に対処の仕方を考え必要があるでしょう。
長谷川慶太郎氏の著書を初めて読みました。読後にこの方の経歴を知りました。
この方は経済評論家で政治や経済の多方面に渡りその中心的な人たちにつながりを持つ方であることが分かります。
この本から、今まで見聞したことのなかった新しいことを知り得ました。
一方、この手の種類の本なので仕方のないことかもしれませんが、書かれている内容に対する裏がとれません。恐らく、書かれていることは、多くの事実と一部著者の主観が含まれていると思われますが、それらを書面から区別することは困難です。そこまでを期待してはいけないのかと思いますが、個人や企業の財産あるいは生命に関わる判断にもつながることなので、そこまで深刻になってしまいます。本書は128ページと価格を考えると物理的量は比較的小さく、類似の内容を繰り返し記載されていることも少々気になりました。が、本書の内容を信じて下した判断が大きな損害を未然に防ぐ結果となればまったく高くないとも言えます。私にはどちらともいえません。著者をご存じない方で本書に興味を持たれた方は、著者のことをお調べになってから本書を読まれるのが良いかもしれません。
続きを読む投稿日:2014.04.28
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戦後世代が知っておくべき戦争の話【要約版】
ホマユン・アーマディ博士 / BUYMA Books
読んでおいたほうが良い
9
要約版というだけあって本書の紙数はとても少ないが、戦争がなぜ起きるのか、ひとたび起きると何が起きるのかが、淡々と書かれている。その客観的な書き方に迫力と説得力を感じた。
先の戦争を経験した人が多くいた…私が子供の頃と比べて、戦争に対する見方という点で、最近は何か潮目が変わった気がする。この国を取り巻く情勢が変わったことも影響しているので、この潮目の変化について単純に良し悪しを論じることは難しい。しかしながら、今一度本書の内容を良く頭に入れ、今後私たちがどの方向に進むべきかを決めるための材料にしても良いのではと思った。 続きを読む投稿日:2015.11.17
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東京防災
東京都総務局総合防災部防災管理課 / 東京都
電子書籍端末一台に一冊
8
都内の勤務先に配布された本書を見て自分でも欲しいと思っていました。
それが、無料で電子書籍端末にダウンロードできるとは、素晴らしいです。
良い内容なので是非一人でも多くの人に読んでいただきたいです。
…
私が生きている間に大きな災害に巻き込まれることは避けられないと腹をくくっています。
その時に自分の身を守るためのことをできる限り知り備えておこうと考えています。
被救助者になる人が一人でも減ることで、要救助者を一人でも多く救うことができます。
続きを読む投稿日:2016.04.17