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守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人
守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人
上橋菜穂子、佐竹美保/偕成社
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総合評価

40件)
4.6
28
9
3
0
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お、面白い…!これまでなんとなく異国の少し古い時代を感じながら読んでいたけどここに来て私たちの世界と同じ歴史を感じた 大きくて技術も優れていて、さらに国を大きくしようとする国が出てきて、 チャグムと同じように鎖国を解かれた日本が感じたような衝撃があった(なんとなく国と国の技術力とか大きさは大体同じくらいかなと思ってたから) これから本当にどうなるんだろう 続きを早く読みたい

    1
    投稿日: 2025.07.20
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    チャグムの成長と決意に涙が止まらん…。 最初の頃は何もわからない幼子だったのに、周りの人はもちろん敵対する相手にすら魅力的と思われるような皇子になったのね…感無量。 全然出てこないけれど、しっかりとバルサとタンダの存在を感じられる旅だったのも素晴らしい。 それにしても帝なぁ…境遇考えると仕方ないんだろうけども。。 血の繋がった相手と(血が繋がってるからこそ)敵対しあわなきゃいけないって悲しいね…。

    16
    投稿日: 2025.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後、海に飛び込んだチャグムがどうなってしまうのか気になる。宮廷にいるより外を旅している方が楽しそうで、それで成長していく描写もいいと思った。

    0
    投稿日: 2024.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズ7作目。 いやぁ、おもしろい。ぐんぐん物語に引き込まれてしまう。 チャグムがサンガル王国へ儀式のために出向いた頃にまかれていた火種(タルシュ王国のサンガル王国への侵略 )が一気に燃え上がっていて、新ヨゴ皇国も大きな波にのまれていく。 なんと、サンガルがどうにも持ちこたえそうにない、どころか、タルシュ王国の手に落ちていた・・・!あの快活な海の民が・・・! サンガルがタルシュの手に落ちたということは、新ヨゴ皇国にとっては南の城壁が崩れ去ったことになる。 と、物語の序盤ばかりを思い返してしまったけれど、本書はなんといってもチャグムの成長が素晴らしい。 父である帝から命を狙われ、タルシュのラウル王子(こいつがまた、憎らしい!)からは帝の命を狙い、チャグムが帝位につき、タルシュの枝国になるよう進言され・・・ なんとも難しい立場にいながら、民を守ることを第一に考え、ひとりで悩み抜くチャグム(今回はシュガもバルサもそばにいない)。そして、大きな賭けともいえる決断をする。 バルサに守られ、帝になどなりたくないと泣いていた少年がこんなにも成長したのか、と、シリーズを初めから読んできている読者にとっては胸熱必至!(←これって正しい日本語?) 佐藤多佳子さんの解説にあったように、これまでのファンタジー色強めから、歴史色強めに少し舵取りが変わった本書だからか、物語でありながら、どこかの国の史実をたどっているような気さえした。 また、新しい登場人物の、ヒュウゴやセナという脇役もとてもよかった。 さぁ、これからシリーズ終盤だー。

    8
    投稿日: 2022.07.12
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    いよいよクライマックスに近づいてきた感じがしてワクワクする。 バルサが登場してなくても、しっかりバルサの存在がある不思議。 次は長編なので、一気読みだろうけど、終わっちゃう寂しさもあり、なかなか手を出せずにいる

    1
    投稿日: 2021.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021.02.23.読了 とてもよかった。 解説で佐藤多佳子さんが書いていたが、 バルサが全く登場してこなくても バルサの存在を感じられる 素晴らしい物語りでした。 そしてチャグムが成長していく姿を見られる私たちはなんて幸せなのか と思える巻でした。 これからのことが気になって気になってしかたありません!

    3
    投稿日: 2021.02.23
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    旅人シリーズは前の虚空の旅人のときもそうだったが、完全解決できないシチュエーションでどうやって切り抜けるかというところが描かれていて、とても人間味があるというか、大人向けな物語だと思う。 今回はこれまで以上に、というか最終的に解決していないのは初めてじゃないかと思う展開で、チャグムの苦悩にこちらも悩まされた。 しかしこういった壮大なハイファンタージというのは、最初のほうは不思議な体験や経験を通して主人公自身の成長が描かれていくのだが、物語が進んでいくにつれて、他国との争いなど、国と国との政治力学みたいな話が出てくるものが多い気がする。漫画だが、「マギ」や「ワールドトリガー」などを思い出した。それだけ壮大な世界が描ける作家さんはすごいなと思う。

    0
    投稿日: 2020.01.09
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    ここ2週間は精霊から順番に守り人シリーズをイッキ読みしてきて、蒼路の旅人を読み終わった後は一旦休憩しようと思ってたのに、、出来ないじゃん!! 圧倒的力を持つタルシュ帝国。 どう足掻いてもタルシュ相手に勝ち目は無さそうで、、どう収束させるのかと思ったら、、まさかのチャグム!!! はいもう次を読みます。 チャグムー!!!

    1
    投稿日: 2018.07.21
  • チャグムの奮闘

    え~っここで終わりなの~?というラストです。上橋先生もあとがきでそのように書かれていて、うーんどうしてくれるのよ~という感じです。 チャグムがどんどん立派な若者に成長していくのがうれしくも切ない展開になってきました。次は番外編を読んでから天と地の守人へ行きたいと思います。

    0
    投稿日: 2017.06.14
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    素晴らしいチャグムの成長の物語。バルサもシュガもいない状況で皇太子という宿命の中で彼がどう何を思い、どう判断するかが伝わってくる。 すべての彼の判断がラストシーンに繋がる。

    0
    投稿日: 2016.09.04
  • 次回作、天と地の守り人、電子版はまだか・・・

    チャグムが主人公の二作目。 今回も、チャグムの五感を通して感じる大きな世界の動きが、生き生きと描かれています。 この作品があればこそ、次回作でのバルサたちの活躍や成長、心の動きが際立たされます。 明らかになった大きな世界の動きと、新ヨゴ国の危機に、バルサとその仲間はどのように立ち向かい チャグムの未来はどうなるのか、この先の展開への期待感が噴火する直前の火山の様に 膨れ上がったところで、次回作へ続く、と・・・   大きな期待感。 しかし、次回作、天と地の守り人、はまだ電子版が出ていません。  心が変になりそうです。 早く、次回作を電子版で出してください。

    2
    投稿日: 2016.07.30
  • チャグムー(泣)

    チャグムの成長、思いに泣いた一冊でした。 最後まで、ただただ無事を祈るのみ。

    2
    投稿日: 2016.07.18
  • 最後のイラスト。『チャグムは水の精霊に手をふり・・・』 万感の思いが込み上げてきました。

    幼い少年期の「歌語り」にもなるような、非日常の経験や、生きる為の知恵を学ぶ事ができたゆえに、無事ことを成し遂げたチャグム。 そして今、チャグムの激しい感情のままを抑えられずに、しかも理性では分かっていながら、シュガの恐れていた結果に。これもまたチャグム。 「手を引いて、助けてくれる人はいない。」そんなギリギリの中でも、皇子としての最善の方法を探そうと悩むチャグム。えらいなあ、もう大人ですね。 最後は圧巻!お見事チャグム!手に汗握るとはこの事。 早く来てくださ~い!『天と地の守り人』3部作

    6
    投稿日: 2016.05.11
  • 次巻が早く読みたくなります。

    守り人シリーズはどの巻も面白い。ですが敢えて一番好きな巻は?と問われると本巻を押したい。シリーズをここまで読まれた方は気付かれている事ですが本巻「蒼路の旅人」と第4巻の「虚空の旅人」は題名に旅人が付いており、この二巻だけは主人公はバルサではなくチャグム皇太子になっています。その為、各国の宮廷内の内幕や思惑が話の中心となり王族視点で話が展開するので、市井のバルサの視点とは違った政治や軍事など世界全体に影響を与えるターニングポイントとなる出来事が描かれています。 この作者の凄いところはバルサとチャグムという立場の異なる登場人物を配し、国が動き歴史が動く時はチャグム皇太子という普段とは違った皇族という高い視点から物語を語れる構造を創り上げている事にあります。国家という無慈悲なシステムに翻弄さる彼ら権力者達もまた運命に縛られた人々であり、普通の人間であることをチャグムの側から語っていくのですが、本巻ではいよいよ歴史の大きなうねりがチャグム本人にも打ち寄せます。 本作、最後の最後にチャグム本人が下した厳しい決断に驚嘆すると共に感動すると思いますが、過酷な旅の旅人となった彼の行き着く先はどうなるのでしょうか…。私は初読の時は次巻がすぐ読めないもどかしさと苦しさに苛まれました。次はラスト三部作、シリーズはクライマックスへ。

    8
    投稿日: 2016.04.02
  • チャグムが成長していく

    あのかわいかったチャグムが、すっかりいい若者になって、自ら困難に立ち向かっていく。海賊の少女との出会いや、タルシュ帝国の人々との駆け引きが、チャグムを更に大きく育て上げていく。国々の思惑に翻弄されながらも、出会った人々に救われるのは、チャグムの人徳か。終局に向かって大きく動きだす巻。

    4
    投稿日: 2016.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    皇太子チャグムは、父との不和の末、罠と知りながら、隣国サンガルの救援に向かう。 罠に捕らえられたチャグムは、大国タルシュの捕虜となり、敵国の第二王子と対面し、タルシュの傘下に下るようにと言われる。しかし、そのとき父王は暗殺されることとなってしまう。 清廉すぎるチャグムは清濁併せ呑むことができず、自分なりの道を進むことにする。たとえそこに道はなくとも。 国交や、その国の歴史や民草などの描写が本当にすごい。 たくさんの民族が、それぞれの文化や伝統をもって大切にしていることなどが、フィクションとは思えないほどリアルによくわかる。

    0
    投稿日: 2016.02.17
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    久しぶりに読んだ守り人シリーズだけれど、思った以上に読みやすくて面白かった(^^;。チャグムが真っすぐでピュアに育っているのが嬉しかったりするあたり、年を取ったなあ、と思ったりしました。

    0
    投稿日: 2015.12.08
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    (2015年1月25日 再読) シリーズ通して、この話がいちばん好きかも!やっぱり! チャグムがとても聡明で勇敢で清廉で、なのに弱くて危うくて青い。 その強かさとナイーブさがたまらないです。 実写ドラマ化という話を聞いてから、チャグムは神木隆之介くんのイメージしかないんだけど、どうにか実現しないかな。 精霊の守り人からは無理としても、この蒼路の旅人は15歳...なんとかいけんじゃない? 最初からチャグムが好きなので、むしろ旅人シリーズが好きなので、彼のこの成長と活躍はすごい痺れます。 今回出番は少ないけど、シュガも好き! 天と地の守り人も一気に読むぞー!

    4
    投稿日: 2015.01.25
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    11月-8。3.5点。 罠とわかりながら、サンガル王国へ向かうチャグム。 タルシュ王国の捕虜となる。 成長したチャグムの、民を守ろうという気概に感動。 天と地の守人へ続く序章という感じ。

    0
    投稿日: 2014.11.14
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    チャグムの物語。すっかり成長して、自分や家族を越えて国のこと、民のことを考えられるようになって、立派な大人。中盤過ぎても、なかなか核心に迫ってこなくて、どうなるの?って思ってたけど、なるほど~こうなるのねという終わりでした。続きが気になる。

    0
    投稿日: 2013.05.25
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    2013.2.6読了。 バルサは出てこない、皇子チャグムの物語。 出て来た時は大人に連れられるしかできなかった少年が、大きくなって滅びに瀕している祖国のために色々考え、行動できるようになったなぁと成長ぶりが嬉しくて、で少しさみしい感じ。

    0
    投稿日: 2013.02.06
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    なぜか人を引きつけるチャグム。バルサがどうしてここまで惚れ込むのか今までわからないところがあったが、今作ではなんとなくそのあたりを読者に理解させる描写が多い。ヒュウゴもそうだが、一緒にいた呪術師弟ソドクも「なんだか不思議なやつだ。肩入れしたくなる」みたいなことを言うのだけど、そのあたりが好きだ。p.250 チャグムだけでなく、登場人物それぞれの立場からの正論、筋の通し方がとても面白い。リアルさとでもいうのか。 旧ヨゴ皇国ってやつは地理的にもっと遠い存在で簡単には行けないところかと思っていたが、船で簡単?にたどりつけてちょっと想定外だった。 それにしても新ヨゴは閉鎖的すぎる。外部の状況を知らなさすぎ。帝の志向が思いっきり反映されているのかもしれないけど。 タルシュは強大すぎ。それなら、前作に出てきた「タルハマヤ」をタルシュにぶつければいいのに、とか思った。

    1
    投稿日: 2012.12.10
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    チャグム視点の旅人シリーズ。 疎まれているとはいえ皇太子、贅沢だってできるでしょうに傲慢さもなく立派に成長していて、「精霊の旅人」の頃から知っているのでなんだか自分の子のように誇らしく感じてしまいます。 そのチャグムが多くの試練に出会い、苦悩しつつも、くじけず、希望を捨てず、選択し、前に進んでいく。話の内容だけではなく、彼の芯の強さに心惹かれどんどんこの世界に入り込みました。 これほどおもしろく、これからの展開が気になる本はなかなかないと思います。

    0
    投稿日: 2012.09.10
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    かずかずのチャグムの英断に、 心が軽くなりました。 すてきな男性へと成長したね。 チャグムのなかにバルサとタンダ、トロガイが生きていることを、 うれしく思います。

    0
    投稿日: 2012.05.03
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    チャグム、成長しましたね。 一つの話が終わったような、次の話が始まるような1話でした。 「天と地の守り人」3部作に続くストーリー。

    0
    投稿日: 2011.11.11
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    「守り人」シリーズ 第6作。 文庫版がまだ出ていないのでこちらを購入。 児童向けだけあって、ルビが多い。 世界観はさらに広がり、 この先どうなるのか、 気になってしかたない。

    0
    投稿日: 2011.01.31
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    勿論本編もなのだが、この巻の解説もまた興味深い。 それが本当に少数派なのかは知らないが 私も守り人シリーズも好きだが旅人シリーズの方がより好きである。 成ろうと足掻く人間に肩入れしたくなる。 確かにそれが正解なのだと思う。 幼少時は兎も角として、今はひとりで己の身を守り 仕事があり信用も得ていて、ひとりでも暮らしていけるバルサも恰好良いし大好きなのだが まだ年齢も若く大人とは到底言えず 己ひとりで生きていく力が無いのに皇太子という位にあり それを望んではいないチャグムが それでも民を守り、己の信念を守ろうと傷付きながら立ち向かう姿はとても心惹かれるものがある。 物語はまだ続いているとは言え、この衝撃の終わり方。 これを**編上巻、などとせず、 旅人シリーズの一巻として出してしまう心意気とでも言おうか。 素直に感嘆する。 私が耐えがたい恐怖だと捉えているもののひとつに『孤独』がある。 初めにそんなことを考えたのは、オズの魔法使いを見た幼少時だった。 ただあれは、トトという相棒がいてくれるので本当の孤独ではない。 もし自分が、言葉も通じない異世界にたったひとりで落とされたら。 ふりかかる全ての困難を、自分だけの力で切りぬけていかなければならないとしたら、 それは、とても怖いことだ。 チャグムの場合は更に、皇太子であるという身分と、世界情勢がプラスされる。 それをたったひとりの少年が背負わなければならないのだ。 以降ネタばれ。 もしも自分が彼の立場だったとしたら。 考えただけで膝が震える。 シュガや多くの人のお蔭でなんとかあそこまで来られても 思わず父を詰ってしまうだろうし 結局行くだけで誰も助けられないかもしれない。 自分が行ったばかりに様々な人に迷惑をかけて 酷く落ち込むだろう。 舌を噛み切る勇気さえ持てないかもしれない。 もし新ヨゴ皇国のように、他国に攻め込まれ蹂躙されるとしたら。 これが個人の問題であれば、己の誇りをかけて戦うだろう。 たとえ賭けにもならぬほど無謀でも、降伏よりは戦うことを選ぶだろうと思う。 しかし、チャグムの場合はそんな簡単な話ではない。 彼の決定で、国民全ての命運が左右される。 多くの民がいればそれだけ意見も多く 立派に戦おうと思う者もいれば、征服されてでも生き延びたい者もいる。 それをまとめ、平和に導かねばならない。 なんという重荷なのだろうか。 もし私が、セナに「逃がしてやろうか」と言われて 「ありがとう などと言えるだろうか。 言えると思いたいが、到底無理だと思う。 誰にも相談もせずに出来る限り良い方法を考え 捕虜の身で敵国の王子と渡り合い 海士たちを救い、選択の自由をやり、連れ帰り ジンをもまた救い、託し 己は単身暗い海を着衣のまま泳いでいかねばならぬ。 無事ロタに辿り着いたとしても前途多難。 それでも、船を離れ海に飛び込むことが出来るだろうか。 若い。無謀な万に一つの賭けかもしれぬ。 しかし、とても尊い決断だ。 ”奇跡というものがこの世にあるのなら、それをおこせるのは、ただ神にすがり、祈る者ではなく、こういう決断ができる者ではなかろうか。” 私も、ジンと同じ気持ちである。

    0
    投稿日: 2010.08.13
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    [ 内容 ] タルシュ帝国がせまり、不安がたかまる新ヨゴ皇国。 皇太子チャグムは罠と知りながら、隣国の救援にむかう。 海を越え、チャグムのはるかな旅がはじまる。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    0
    投稿日: 2010.06.24
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    ホントにまぁ、このシリーズの著者、上橋さんとは何とすごい人なんでしょうか!!  シリーズが進むにつれ小さな国の大きな世界(サグ & ナユグ)の物語から大きな世界の膨大な世界の物語にどんどん広げていくその手腕にまずは脱帽です。  これまでの作品はシリーズもの・・・・と言いつつも一話完結型の物語でしたが、今作は完結しきらずに To be continued..... という雰囲気たっぷりで著者は筆を置いています。  次への期待感を煽るだけ煽ってここで筆を置き、これに続く「天と地の守り人」が3巻編成。  そりゃあ、これだけ世界を広げちゃったら1冊ですべてをまとめることは不可能でしょう(笑)。 バルサが主人公の「守り人シリーズ」の外伝扱いで、チャグムが主人公の「旅人シリーズ」が描かれているわけですが、「精霊の守り人」ではひたすら守られるだけだったチャグムが着実に成長し、「旅人シリーズ」ではバルサ・タンダ・トロガイからのある種の「親離れ」をし、「守られるだけではない男」に変貌しようとしています。  まして今号では「皇太子という立場」からさえも逃れられるなら逃れたいと考えていたチャグムが「皇国を担う者」という自覚に否応なく目覚めさせられ行動を起こすのです。  父・帝との確執、超大国・タルシュ帝国の野望とこの賢いながらも清廉さを保ち続けている優しい青年がどんな活躍をしてくれるのか楽しみであるのと同時に、彼の置かれた過酷な環境にエールを送る気持ちよりも「もういい加減幸せになって欲しい・・・・」と思ってしまうのは女子供の感傷でしょうか? (全文はブログにて)

    0
    投稿日: 2010.04.19
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    チャグムは新ヨゴ皇国の皇太子という立場にありながら、父に疎まれ、宮廷では孤立しがち。 頼りのシュガは星読み博士で教育係ですが、国のために働くには、チャグムだけに荷担するようなそぶりを見せるわけにはいかなくなっていきます。 南方の大国・タルシュ帝国の脅威が迫り、サンガル王国から救援の依頼が。 罠と知りつつも、かって訪問した縁もあって、救援に行きたいと望んだチャグム。 捕虜になり、タルシュ帝国の圧倒的な力を見せつけられます。 チャグムを護送するタルシュの密偵・ヒュウゴはタルシュに征服されて衰退したヨゴ皇国の出身。チャグムには見所があると感じるヒュウゴ。 舟の上で、次第に心通わせる二人ですが… バルサに鍛えられてきびきびと働くことが出来て、ぞうきんを絞るのが上手だったりするチャグム。 生き抜く道はあるのか? 絶望的な状況の中でも、まわりの人を惹きつける素直な若さが光ります。 背はだいぶ伸びてきたけどまだほっそりした体格という。清新な10代の少年が成長していく様子が、いきいきとみずみずしく描かれています。 ええ?という所で終わりますが… さあ、次はバルサも出てくるのかな…?!

    1
    投稿日: 2010.02.14
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    ああ面白かった。こんなに本に没頭したのは久しぶりです! この本を手に入れた当初は、国の行く末が中心の話であることと、バルサが出てこないことが理由で三分の一ほど読んだ所で放置していました。 ところがもう一度最初から読み返してみたら、もう止まりません。一晩で読破しました。 今回のお話は国と国との駆け引きという重厚で複雑な物語なので、守人シリーズのような幻想的で不思議な世界観は、あまり前面へ出ていません。 しかし、だからこそ、このシリーズの綿密に組まれた勢力図や国の特色などの設定が、蒼路の旅人で十分力を発揮していると思います。 しかも、相変わらず丁寧で優しさを感じる文章で心地よいです。もちろん食べ物もおいしそう! チャグムは大人になった私が過去に捨ててきたいろんな物を持ったまま、大人になろうとしています。捨てた物から目を背けた私には、大いに怒り、悩むチャグムがまぶしく映り、時には心をえぐられる気分になります…。 帝に疎まれ命を狙われようとも、それでも父を死なせたくないと願うチャグムは、本当は父の愛を欲しているのでしょうか。心優しき皇太子に、ツアラ・カシーナの加護がありますように。 あー、完結してから読んで良かった!続きが気になる!

    1
    投稿日: 2010.01.14
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    守り人シリーズ第7弾! 旅人なのでチャグムが主役(バルサ一味は出演なし)ですが・・・ 本当チャグムは若干15歳の少年なのに、考え方は大人顔負けです こうゆう帝(総理)がいればもっと日本もよくなるのではないだろうか? 自分のことは後回しで民のことを思ってくれているのが本当に伝わってくる。 そしてよいよクライマックスに突入!!天と地の守り人三部作にうつります。 国を想い民を想ったチャグムは行方不明となる。さてよいよバルサ一味の登場だ~~~!!

    0
    投稿日: 2009.12.12
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    「旅人」ということで、守り人シリーズの外伝(シリーズ通しでは7冊目)。 チャグムが頑張ってます! 今後の展開に目が離せません。

    0
    投稿日: 2009.12.09
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    購入から時間も空いてしまい、実は天と地の守り人1巻が出ていますw まだ文庫では発売しておりませんが。 さてさて、旅人シリーズということで、主人公はチャグムです。 バルサメインの守り人と違い、皇太子ということもあり、政治向きな話も出てきますね。ずいぶんとチャグム成長しております。 作中の中でも、流石に渦中に放り込まれただけあり成長を見せておりますね。シュガの教育もあるものですが。 すでにハードカバーでは完結しているのでご存知かと思われますが、今回の巻は守り人シリーズとしてもかなり終盤になります。 今までは、舞台や登場人物たちの繋がりはあるものの、独立したひとつの物語としても成立しておりましたが、こちらの話は、天と地の守り人に続く物語となっております。 国を守るために、チャグムが一人旅立つところで終わりを迎えているために、この話を読んだだけでは、え、どうなるの? となってしまいます。 まぁ、天と地の守り人も3部構成なんですが…。 今までは国同士の戦争というものは無かったのですが、ずいぶんときな臭い展開になっております。 まぁ、新ヨゴなんてぶっちゃけ国力たいしてなさそうですけどね。いざ戦争になれば落とすのは容易いでしょうよ。そうした事実に直面したチャグムが、どう国を守るのか。そうした葛藤が描かれています。 終始、チャグムは悩んでおりますね。 アニメで大人気らしいジンも活躍しておりますw ジン頑張れw

    0
    投稿日: 2009.11.07
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    守人シリーズは全部好きなのだけど・・・ 〈蒼路の旅人〉は守り人シリーズの中で一番好きな物語。 チャグムが成長してゆく物語に感動します!

    0
    投稿日: 2009.10.04
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    このシリーズ読んでると、あらためて生きるってすごいなって思う。 草に違った効能があること、海には潮の流れがあること。 草の実や魚をとって、それを食べて生きているということ。 笑うこと、泣くこと。なんかもうすべて。 チャグムー……

    1
    投稿日: 2009.07.16
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    旅人シリーズの2作目。 聡明がゆえに疎まれ、皇太子という立場から逃げることも許されず、国同士の争いの渦に巻き込まれていくチャグム。まさに少年から青年への挟間、変化の時にある姿も描かれています。話の内容も、一冊読み切り色が強い前作とは違い、次の守り人シリーズ本編に大きく繋がっていてドキドキします。 続巻への期待が否応無く高まるラストです。

    0
    投稿日: 2009.06.29
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    実は守人シリーズより旅人シリーズが好きです。 いや、どっちもとっても面白いけれど。 チャグムの可愛らしさに枕をバンバンたたき 成長したチャグムのかっこよさに 「おまっ・・・!ばか!」とまた枕をバンバンはたきました。 惜しむらくは妹の存在である。 ぜひシスコンチャグムを。

    0
    投稿日: 2009.03.08
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     宮廷の混乱に乗じて,攻めてくるタルシュ軍――たぶん,サンガルとタルシュがともに攻めよせてくるだろう。その危機の中でチャグムは弟を即位させてラドウ大将をなだめ,摂政となって,ラウル王子との交渉をはじめる……。  その段階で降伏すれば,それ以上,国を戦火で苦しめることはない。 (あとは,枝国となって,ロタやカンバルを攻める手先となるのだ。けっきょく,民は隣国を攻める長い戦にかりだされる。ロタやカンバルが降伏して,枝国になったあとも,ヨゴ人は憎まれ続けるだろう。)  青い空に,ゆっくりと雲が動いていく。  チャグムは,まぶしそうに目を細めて,天を見つめた。 (そんな未来……けっして,民にあたえぬ。)  壁の上の地図を指さして,あれはおれの獲物だと言いはなったラウル王子の顔を思い出すたびに,胸の底から,煮えたぎるような怒りがわきあがってくる。  北の国々は,地図の上の空白などではない。多くの人々が,それぞれの思いを胸にいだいて,いまも生きているところだ。それらを――そのすべてを,獲物扱いされてたまるものか。 (ラウル王子,わたしはけっして,あなたに屈しないぞ。) (本文p.344-345)

    0
    投稿日: 2009.02.19
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    食事のシーンのおいしそうな表現とか、海の表現など想像するだけでワクワクできる。 いよいよ後編に入ってきて、チャグムが、新ヨゴ皇国の皇太子としての自分と、自由になりたい自分とのあいだで揺れ動きつつ成長していく姿を、素直に描いていて面白かった。

    1
    投稿日: 2008.11.27