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昨夜のカレー、明日のパン
昨夜のカレー、明日のパン
木皿泉/河出書房新社
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総合評価

535件)
3.9
128
219
122
13
4
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    2014年本屋大賞第2位受賞作品で、ハートフルな9編の短編集。 前から気になっていて、書店で立ち読みしたら結構自分好みの雰囲気の作品だったので、即購入しました❗️ 作品全体に流れる穏やか雰囲気は、読む人によっては物足りなさを感じる方がいるかも知れませんが、個人的に悲しい過去を思い出しながらも、前向きに生きようと決意をするテツコさんがとても素敵だと思います❗️ ギフも何だか憎めないキャラクターで、いつか再読したいと思える素敵な作品でした。 好きな話しは、『山ガール』と『魔法のカード』です。

    16
    投稿日: 2025.11.16
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    snsやニュースで嫌になる気持ちになることが毎日だけど、大切な事はそこにはあまり無くて、もっと現実の身近な世界が自分の芯を作っていくのだと思わされた。自分がもっと歳取った時に心が充実できる環境を今のうちから整えておく必要がある。

    13
    投稿日: 2025.10.28
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    人生がいっぱい詰まっていた 何気ない日常の中に いろんなドラマがあって 人は繋がっていて。。。 クスッと笑えたり あぁ…と少し涙したり 若くして亡くなった従兄を想いだしたり… 心がぽっと 温かくなる。 大丈夫だよ。とそっと背中を押される そんな1冊 頭の中で 市川実日子が活躍していた 笑 私の中のテツコのイメージ ドラマ「すいか」が ものすごく見たくなった そんな てんぽでセリフを 情景を 読んでいた あの大好きな空気感。おんなじだった。 素っ気ないようでいて 人情に厚く 程よい距離感をたもっている そんなのが 何だか良いなぁと この人達の関係が。。。 陽だまりのような1冊でした

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    とても面白い!とか、とても感動!とかと言う話ではない。悲しみを秘めた主人公と義理父の、心温まる日常。でも、ゆっくりだけど変化している。悲しみを乗り越えて、人が生きると言う事は。を問われる物語。銀杏の木のある家で新たな家族ができたら良いなと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.11
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    読了後にとてもあたたかな気持ちになれた。脚本家のご夫婦がひとつのペンネームを使い書かれているのよりも、驚いたのは単行本一冊に丸9年かかったということ。 こんなに長いスパンで、迷いながら大事に書いてくれたからこその作品にブラボーです。 あなたの身近で大切な人が亡くなったとしても、大丈夫。それでもあなたの人生は続き、世の中は思っているほど怖くないし、奇跡も来るかもしれない。 それを信じて待つ姿を取り巻く空気は、優しいはず。 私にその時がきても、この本があれば大丈夫だと思えた。

    1
    投稿日: 2025.10.02
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    期待せずに読んだが、とても良かった。 夫と死別し、義父との同居生活という気を衒った設定と感じたが、語り口に特徴があり、良かった。

    2
    投稿日: 2025.09.18
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    ギフがかわいい。 登場人物がみんなどこかユーモアがあり憎めない感じで、こういう世界観で日常生活を送り合えたら心地良いだろうなあと思いました。

    2
    投稿日: 2025.09.16
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    若くして夫を亡くした未亡人の徹子と、その義父の物語。 血のつながりはなくても、それぞれが互いを思いやっていて素敵な関係です。その思いは、直接的な言葉で表されるのではなく、相手の気持ちを察してそれぞれが優しい行動をしているのがいい。気持ちが温かくなります。ドラマ化もしているようなので、いつか見てみたい。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    若くして死んだ一樹のお父さんギフと、嫁のテツコさんが一緒に暮らしていくお話。ゆっくりと死を受け止めていく。ドラマを見てから読んだ。ドラマの方が木皿泉さんの描きたいのが伝わって、ほんわか温かくて世界観が好きだなぁと思った。脚本家さんなので、ドラマになるほうがいいんだろうな。 小説だと、いまひとつ、わかりにくい。

    2
    投稿日: 2025.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    解説を読んで、作者が夫婦だということを知った。日常の話がつまってるが、何かから解放されていく。その時の嬉しさがあって、改めて日常の良さを感じた。登場人物も個性があって、面白かった。犬のパンの話が好きだった。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての木皿作品。身近な日常を描きながらも、大切な人を失った後にどう生きていくか。喪失と再生を、ゆっくりとユーモラスに描いた作品だった。そこが妙に心に沁みた。特に、主人公テツコと義父ギフの独特な関係性が印象的で、悲しみを共有しながら生きる姿に共感した。テツコは決して完璧ではなく、弱さや迷いを抱えながらも、それを隠さない。そして一樹を大切に思い続けながらも“今を生きよう”とする姿勢に素直に嬉しくなった。人は何かにとらわれて生きているけれど、ほんの少しでもそれを昇華できた瞬間、成長していくのだと思う。⑤↑

    45
    投稿日: 2025.08.30
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    p23「自分には、この人間関係しかないとか、この場所しかないとか、この仕事しかないとかそう思い込んでしまったら、たとえ、ひどい目にあわされても、そこから逃げるという発想を持てない。呪いにかけられたようなものだな。逃げられないようにする呪文があるのなら、それを解き放つ呪文も、この世には同じ数だけあると思うんだけどねぇ」 2025.8.15(金)

    6
    投稿日: 2025.08.29
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    生まれて、生きて最後は死ぬ。 取り残された人たちの想いは、大切な人との時間を残したまま止まってしまうのか。受け入れることができるとそこから始まるのではないか。と、感じた作品。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    遺された人達が立ち直っていく日々。大きな事件は何も起きないけれど、どの話を読んでも鼻の奥がつんとなる。「男子会」が特に好き。ギフと岩井さんの可愛さといったらない。 『世の中、あなたが思っているほど怖くないよ。大丈夫。』 読んでいる間、ずっとそう言ってもらっているような気がした。誰を亡くしても、川の底へ落ちたくなっても、雨が降っても、救いもあるし優しさもあるんだと。 優しくて温かくて、ほっとする時間になりました。

    14
    投稿日: 2025.07.27
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    今までミステリー中心に小説を読んでいた私のほっこりデビュー本。 のこされた家族たちがどう暮らしていくかがテーマだけど重い雰囲気はなく温かい気持ちになった。 このあと瀬尾まいこ先生に出会い、優しい人たちのお話好きに拍車がかかるのであった。

    2
    投稿日: 2025.07.27
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    非常に読みやすく、大事な人を亡くした人の空っぽな心と、前に進まなきゃいけないんだろうけどそれに対する罪悪感とが、非常によく表されている

    0
    投稿日: 2025.07.25
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    2014年『本屋大賞第2位』。 木皿泉、初読み。 7年前に夫・一樹を亡くし、義父・連太郎と未だに一緒に暮らしている、テツコ。 恋人・岩井にプロポーズされるも、断り、にもかかわらず、その関係は… 隣人で一樹の同級生・宝。 一樹の従兄弟・虎尾。 どうなるんだろう、と。 いい関係だな、テツコとギフの関係は。 普通、なかなかありえない関係だと。 それも7年間も。 テツコもギフもいい人なんだよね、で、お互いにいい距離感を保つことができるから、成り立つんだろうな。 岩井さんのところに訪ねていけるギフ。 突然訪ねてきたギフを受け入れる岩井さん。 岩井さんもいい人なんだよな。 だって、見ず知らずの女の子に480万円を貸せるんだから… 3人の関係はどうなるんだろう… 3人が一緒に住んでても、驚かないな… 岩井さんだったら、やっていける気がする。 でも、夕子のお母さんの占いの話、当たってたなんて…

    20
    投稿日: 2025.07.13
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    私も、この本の登場人物の年齢に近いのかなぁ、それより、年上だと思うけど、ほのぼのと、まったりした気持ちになりました。

    80
    投稿日: 2025.07.04
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    こういうのでいいんだよ。 大きな事件も起こらないけどギフとテツコの生活が素敵で、岩井をはじめ周りの関係の繋がりもよく絡んで、何回でも読み返せる小説です。

    3
    投稿日: 2025.07.02
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    ずっとこういう物語が読みたかったんだと思う。自分の中の色々な小さな歪みがちょっとずつほぐれていくような感じがした。

    1
    投稿日: 2025.06.22
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    もし、自分と親しい人が 当然、いなくなってもその人生を 生きないとといけないのは苦しいが そのとおりである。 でも、ギフとテツコとの温かい関係は 正直憧れてしまいます。

    13
    投稿日: 2025.05.24
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    テツコと義父(ギフ)が、旦那さんである一樹が亡くなった後二人暮らしをしている、という状況下の話。テツコやテツコと結婚したい岩井のやり取りや、小学生の女子にお金を騙し取られる岩井の様子、詐欺にあって家具屋大量の水を買ってしまう少し抜けたところがある気象予報士のギフとのまったりした関係ややりとりも面白い。 一樹やその母(こちらは人の死が近づくと涙が止まらなくならという特異体質)もなんか全体がほんわりとしてて心が温まる話だった。

    4
    投稿日: 2025.05.16
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    テツコは、ギフと一緒に暮らしている。旦那は7年前に亡くなってしまったのだが、もうこれだけ月日がたってしまうと、役割も、どうしてここにいるのかも、わからなくなってしまう。 テツコには、恋人の岩井さんがいる。しかし、テツコは結婚にはふみきれない。 何も起こらない普段の生活が続いていく話であるのだが、ちょっとした安心感、安らぎのようなものを感じる。 テーマは、そうか、それでいいじゃないか、を発見した時のよろこびだそうだ。 そうそう、ひととは、なんだかんだで、踏み切れない生き物なんだよなぁ。それでいいじゃないか。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    様々な人が織り重ねるように暮らして、人生は進んでいく。人類の歴史からしたら極々些細な、ささやかな出来事。

    3
    投稿日: 2025.04.29
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    何か劇的な事件が起こるわけでもなく、 でも何も無いわけでもない。 ほんわかしていて本当に大切なものが何なのかじんわりと教えてくれる小説。 最初は名前の呼び方が独特で頭に入ってこなかったが、後から前に描かれていた部分と繋がったりしていて面白かった。

    1
    投稿日: 2025.04.21
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    設定は婚約者が亡くなり切ないはずなのに、それを感じさせない口調で進んでいくお話にほっこりする。 日々のちょっとした日常に色んなことが詰まっていると思うお話。

    12
    投稿日: 2025.04.10
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    ありふれた日常の幸せや、何気ない行動が他の人の人生に影響していたりといったエピソードが続き、途中で飽きたりもするが、総合的に良い小説です。

    1
    投稿日: 2025.04.08
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    銀杏の木が植えてある一つの家とそれを取り巻く人々の話。 不思議な関係のように思えて,どこにでもあるような。とはいえ,一般的かと言われると決してそんなこともない。それぞれの人生の在り方を良い意味で等身大に描かれている。 盛り上がる場面があるわけでもないが,退屈することもない。誰もが違う感性と視点を持っているんだなと感じさせられた。

    5
    投稿日: 2025.04.03
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    7年前、25歳で死んでしまった一樹。 残された嫁、テツコ。 テツコと今も一緒に暮らす一樹の父、ギフ。 テツコの恋人、岩井さん。 周囲の人物と関わりながらゆるゆると一樹のその死を受け入れていくまでのお話。 「そうか/それでいいんじゃない」 そんなことを繰り返しながら ほんわかとした心優しい登場人物達が9篇のお話を紡いでゆく。 NHKで連続ドラマ化したそうだ。 どんな風に描かれているのか見てみたい!

    0
    投稿日: 2025.03.21
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    読了。夫である一樹を亡くしたテツコと一緒に住んでいる義父。テツコの恋人や幼馴染や従兄弟など周りの人と未来を進みながら、死を受け入れていく連作短編集。何か大きな出来事がある訳ではないけど、日々の暮らしの中でゆっくり変わっていく心情が引き込まれました。

    9
    投稿日: 2025.03.20
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    日常生活のちょっとした幸せを改めて感じられるようになった。 読み終えた次の日の朝の食パンを食べている時に、「幸せ」と感じられた。

    11
    投稿日: 2025.03.17
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    タイトルって何だったっけ。と何回立ち止まったかわからないが、意味がわかってほっこりしました。 私は本のタイトルと内容を結びつけながら読むタイプなのです。 なんとなく目について、読んでみて良かった作品の1つです。

    1
    投稿日: 2025.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほっこりする本。 本当に大切なものを気付かせてくれる。慌ただしい日常の中でもそういう感性を大切にしたいなと思えた。 個人的には、岩井さんがただの空気が読めない人で終わらず、良かった。応援したくなるキャラである。

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    タイトルからイメージするに ひたすらにほっこりなお話かと思ったけれど そういったわけでもなく。 みんな心の中に何かしらあるよなぁと。 登場人物たちが全員魅力的で好き。 そうだよな、生きてるなぁ。 どうにか明日も生きようか、と思った。 好きな本。

    5
    投稿日: 2025.02.28
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    途中何度か、気持ちいいぐらいに泣いた話があった。今現在、特段何かに思い悩んでいるわけではないけれど、ずっと昔から奥底にあった不安を、そっと解いてくれるような登場人物たちの言葉があった気がする。また読みたい。

    2
    投稿日: 2025.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    共通の人を亡くしたギフとテツコの関係がちょうどいい温度感で居心地がいい生活なんだろうなぁと思いました。 様々な登場人物が少し繋がってたり、それぞれの視点からの短編は読みやすくて、面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.02.13
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    テツコとギフの暮らしがとても自然で居心地がいい感じがとてもよく伝わってきました。 たぶん、本当の血の繋がった親子だったらこうはいかないんだろうな。適度な距離感がちょうどいいのかもと思いました。 そこへ加わりたいけど土足では踏み込まないようにしている岩井さんがなんだか切ないけど、岩井さんにとってもいい距離感でもあるのかなと思いました。 距離感を大事にしながら、過ごしていくのは難しいけど、お互いにそれができると居心地がいいんでしょうねー ギフが詐欺にあった話では、岩井さんとのやり取りにクスッとさせられました。

    3
    投稿日: 2025.02.13
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    何にもないのに、何回も泣きそうになった。 日々の暮らしの中にある幸せや悲しみ。 大切な人がいなくなっても、暮らしは続く。 主人公?のテツコと、亡くなった旦那の一樹のお父さん、ギフとの暮らし。その周りの人たちの話。大きな何かがあるわけじゃない日常の中で、でもやっぱり何かがあって。大切な人がいなくなったり、詐欺にあったり、家出したり、運命の出会いがあったり、泣いたり笑ったり。 昨夜のカレーの匂いを感じること、明日のパンを抱えること。 愛おしい日々に、残酷な日々に、なぜか何回も泣きそうになった。 なんだオレ、こんな殺伐としたところにいたのかぁって。生きてるって、本当はあんな感じかもしれないね。本当は殺伐としてんだよ。みんな、それ、わかってるから、きれいに着飾ったり、御馳走食べたり、笑い合ったりする日をつくっているのかもしれないな。無駄ってものがなかったら、人は辛くて淋しくて、やってられないのかもしれないな。 人は変わってゆくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ 動くことは生きること。生きることは動くこと。 この世に、損も得もありません。 それが母の口癖だった。

    1
    投稿日: 2025.02.05
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    本作は2013年に発表された、シナリオライターの木皿泉さん(ご夫婦の共同ペンネーム)の初めての小説。書き上げるのに9年もかかったらしい。 だんだんと小説を書く事に慣れてきたのか後半に行くほど読みやすくなる。やっぱりシナリオと小説は別物なんだなぁと感じた。 とは言え、人物設定や台詞回しは最初っから面白い。「ムムム」をめぐる「ギフ」と「オヨメチャン」の会話など、どこかトボけてて、その中に、近いようで遠いお互いの距離感も滲み出ていて絶妙だ。 印象に残ったのはラスト3編の「夕子」「男子会」「一樹」。各編で主役が交代するのだが、この3遍の母→父(+α)→息子のリレーはこの小説を収束させるにあたって見事。親子など身近な関係であっても、本人が思う自分と他者から見る自分には微妙なズレや違いがあって、そこには多少の打算や諦めと、相手への思いが溢れている。夕子さんの切迫感あふれる話から、打って変わってドタバタと慌てふためくギフや岩井さんの様はおかしい。トリは重要人物でありながら出番が少なかった一樹さんの人となりがわかる一編。優しい気持ちになれます。 なお、文庫化にあたって書き下ろされた「ひっつき虫」が巻末に収録されています。主役はテツコ(オヨメチャン)。ちょっと暖かくてちょっと前向き。それまでのテツコの行動の答え合わせ的な面もあり、スッキリしました。残された3人に幸がありますように。

    14
    投稿日: 2025.02.03
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    読了。 昨夜のカレー、明日のパン / 木皿泉 なんとなく手に取ったけど、心にじんわり沁みる作品だった。最初の章に出てきた「悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだと知ってから、テツコは、いろいろなことを受け入れやすくなった気がする。」という言葉が印象的。悲しみの中にも、幸せを感じても良いのだと思うと救われた気持ちになるな、と。

    1
    投稿日: 2025.01.29
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    温かいお話だった。 疲れているときに読んでも、きっと心に優しい。 なにしろギフのキャラクターがチャーミングで魅力的。 すっかりファンになってしまった。 7年前に死んでしまった夫(一樹)の父・ギフと、今も一緒に暮らしているテツコ。 そんな2人の生活と、周りの人たちとの関わりが描かれている。 「山ガール」の章。 テツコの同僚の小川里子とハイキングに行くことになったギフ。 定年を前に趣味を見付けようと、登山はどうか?という話になったのだ。 自分より若い里子を前に、ちょっぴりいいところを見せようとするギフが可愛らしい。 山歩きを“いい”と思えなかったらどうしようとか、 アウトドアショップでの支払いの際、薄汚れたシワシワのお札で払うのが躊躇われてカード払いにするとか、 休憩しようとの提案にも、まだまだ歩けるところを見せたかったとか。 全体的にゆるゆるとした感じで物語は展開してゆくのだけど、 そんな日常を送りながらテツコとギフは一樹の死を受け入れ、大切な人の死という柵から、じんわりと解かれてゆく。 明るい方向へと向かう、良い終わり方だった。

    36
    投稿日: 2025.01.19
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    ほぼ、読書デビュー作で、本の楽しさを教えてくれた大切な本になりました。 小説ってこんなに読みやすいんだ!という感覚! ページを早くめくりたいけど、その分終わりに近づいてしまって切なくなるのは本の醍醐味なのかしら。 おわってから、穏やかになれる本。 毎日を丁寧に生きようと思えました。

    1
    投稿日: 2025.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    劇的な展開がなくて進むのが遅い小説はあまり好きではないけどこれは最後まで読めた。共感する部分が多かったからかな。不思議な雰囲気に惹かれたからかな。登場人物みんな味があって良かった。テツコと夕子はなんとなく似てるような。最後にタイトルの意味が分かってワァァァ…ってなった 読んで良かった。

    0
    投稿日: 2025.01.14
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    ひたすらに穏やか。縁側と銀杏の木があるちょっと古い一軒家に住みたくなる。 1人でそういう家で住んでいきたい気もするし誰かと一緒に過ごしていきたい気もするし。 とりあえずお茶碗を買いに行こう。

    0
    投稿日: 2024.12.26
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    なんてほっこりする話しなんでしょ。 登場人物それぞれの関わりを、短編で繋げていく感じ。 『死』が中心?っと思う内容だが、どの話しも明るく『ふふっ』と笑ってしまうのどかな感じ。何気ない生活を丁寧に生き、だけど無理もなく素直に。ギフとテツコの関係もとっても素敵でした。

    5
    投稿日: 2024.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    25歳で死んでしまった夫一樹の嫁、テツコと今でも一緒に暮らす一樹の父、ギフ。現実にほぼあり得ない設定だが、ギフのキャラには和んだ。一樹の幼馴染タカラが雪だるまの人形を空に飛ばしたとき、「オレ、くたくたになるまで生きるわ」とギフ。新たな趣味にトライして、若い師匠と一緒に山登りしたり、テツコの恋人とうまくやっていったり、家族の定義ってなんなんだろうと思った。

    0
    投稿日: 2024.12.15
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    『人は変わってゆくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ』 特に大きな出来事が起きるわけではなく、残された人たちの日常が描かれているだけなのになぜこんなにも惹かれるのだろう。亡くなったという事実は変わらなくて、でも残された人たちは前を向いて進んでいかないといけないことが寂しいような、ジンっとする気持ちになった。一緒に過ごしたという事実は変わらないし、ずっとその人との記憶は心の中で生き続ける。その人が居たから今の自分が居るのであって、亡くなっても自分の一部分として生きているんだと改めて感じた。

    6
    投稿日: 2024.12.12
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    ストーリーは平穏に流れていくしとくに大きな展開があるわけではないけどなんだかほっこり。余韻に浸れるお話。

    0
    投稿日: 2024.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若くして病死した一樹。 一樹の妻・テツコと、共に暮らす一樹の父・ギフ。 一樹の思い出に思いをはせながら、彼らと今を生きている人たち。 誰もが誰かのことを大切に思う気持ちがあり、気づかないところで誰かに大切に思われているんだということに気づかせてくれる温かい作品。 短編集で読みやすく、読み進めるうちに前のエピソードとつながっていくので最後まで楽しめた。 テツコとギフの不思議な関係、テツコの恋人岩井さんの変わった行動も面白い。

    0
    投稿日: 2024.12.06
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    特にすごいことが起きる訳でもないのにドンドン読み進められてしまう本でした。 自分の心の中の、言葉で表現できないものをしてくれたようなじんわり系です。

    1
    投稿日: 2024.11.20
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    言葉の選び方が面白くて、何度もくすっとなりながら読んでた。 生活。明日のパン。お茶碗。山ガール。 32/2024

    0
    投稿日: 2024.11.17
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    夫が亡くなった。 7年経った今も、義父と暮らし続けている女性。 新しいパートナーは結婚への意識が高い、 けど、踏み出して良いものなのか。 彼女がゆっくり時間をかけて 次に進もうとする、 その中で夫の周りの人たちも、 それぞれなりの死の受け入れ方をしていくお話。 大切な人が亡くなっても、自分の人生は続いていく。そんな、当たり前だけど残酷な現実を受け入れるのは急がなくて良い、ゆっくりゆっくり 歩いていけばいいと背中を押してくれるお話でした。

    0
    投稿日: 2024.10.19
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    まるでひとつの映画を観ているかのような読了感。 変わるんだよ、人間は。 家族の形って時間をかけてつくられていくんだよね、そしてだからこそ簡単には変えられないんだよね。

    12
    投稿日: 2024.10.08
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    ・世界はどこかで必ず誰かと繋がってるんだと実感できる物語。 ・この本に登場する人物ひとりひとりがその人にしかない魅力があって、あたたかい。 ・そばにいる人を大切にしようと思わせてくれた。

    0
    投稿日: 2024.09.29
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    10年以上前に読んで、再読。 テツコと義父のさりげない関係と周りの個性的な人達のかかわりが良い。 厶厶厶とパワースポットのながれが、好きだったかな。以前読んだ時は、一樹が好きだった。

    2
    投稿日: 2024.09.13
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    夫がなくなってもなお義父と暮らすという面白い設定だった。逝ってしまった人が残してくれた人と人との繋がりは大きな影響を与えると感じた。

    0
    投稿日: 2024.09.11
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    重松清さんの解説を読み、木皿泉さんが脚本家だと知る。なるほど。 ギフとテツコの暮らしっぷりは何だか羨ましいなぁと思う。 2人の関係をつなぐテツコの夫が亡くなっても変わらない生活を続けるというのはある意味変えられなかったということでもあるんだろうけど、でも、きっとあの家での暮らしが2人に馴染んでいたからなんだろう。 岩井くんの、自分の家はただ食べたり眠ったりするだけの場所。ギフの家には暮らしがあった。という言葉に納得。

    5
    投稿日: 2024.08.29
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    どの章も面白く素敵な言葉がたくさんありました。 ギフとテツコが2人で住んでるんだって最初驚きました。すごいなーって感じます。 岩井さんもテツコに一途なのがまた素敵★ 2人の展開もまだまだ読みたくなりますね。 夕子さんも一樹さんもお空でそんな2人を見守ってるのかなー。最後の一樹さんが呼び止めた女の子は誰だったんだろう、、

    0
    投稿日: 2024.08.26
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    ゆるくて平和な、ギフとテツコの暮らしが愛おしい。 本当はもっと理想の暮らしがある、このままでいいのかな? だけど、今の暮らしを変えるのも嫌。 白黒はっきりできない曖昧な心境や状況に とても共感しました。

    0
    投稿日: 2024.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テツコは七年前に夫の一樹を亡くし、夫の父ギフと二人で暮らしています。テツコには恋人の岩井がいて彼からプロポーズもされているのですが、結婚はしたくないと思っていて ――。 一樹の幼馴染や従兄弟、テツコの友達等周囲の人達と関りながら、テツコとギフは一樹の死を受け入れ、ゆっくりと前を向けるようになっていきます。 山ガールの章、テツコのためにも何としても無事で帰らないと、と思うギフと師匠、そして親しい人が亡くなる前は涙がとまらなくなるという一樹の母、夕子の話が心に残りました。 少し気になったのは途中で視点が変わること。少々混乱しました。

    1
    投稿日: 2024.08.16
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    夫亡き後、義父とは暮らせない、そもそも最初から一緒に暮らせないかもと、冷酷な私は嫁の立場で読み始めてしまいました。そもそもムムムって!息子の幼馴染でしかも隣人、名前覚えてないの??とか、細かい人間な私はこの本の登場人物たちを見習わねば! 出てくる人たちが善い人たちの物語でした。短編かと思いきや、全て関連している。一樹樹さんの死は文章では濃く描かれてないですが、きちんと心にそれがありきで読むことができる。 いろんな人と会いたいなとか話したいと思いました。

    9
    投稿日: 2024.08.16
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    ところどころに登場する言葉にハッとさせられた。 ・私はファスナーの先端 ・死ぬと損するのは自分 ・世の中あなたが思っているほど怖くないよ。大丈夫 ・この世に損も得もありません

    1
    投稿日: 2024.07.11
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    心があたたかくなる話。 他人のふとした言葉に救われ、そして自分も 見知らぬ誰かをどこかで救ってる。 そんな連鎖がこの世にはあって、人生つらいことばっかじゃないよって教えてくれるような気がした。 ギフとテツの優しい空気感が好きで、一樹のことを忘れないでいるのが彼の生きた証になっていてそれを理解する岩井さんもまた優しくあたたかい。

    1
    投稿日: 2024.06.28
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    ギフとテツコさんの二人の間に流れる空気感が温かく素敵で癒やされました。 岩井さんとテツコさんのその後のお話(ギフも一緒の生活)もあったら楽しそうですね。

    3
    投稿日: 2024.06.09
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    7年前に若くして亡くなった一樹と残された28歳の嫁テツコ。平屋の古い一軒家に今も尚、一樹の父と一緒に生活をしている。テツコの若さなら夫が亡くなった後、義父とは一緒に住まないであろう。しかもテツコには現在恋人がいる。でも、ゆる〜い感じで二人の同居生活は続いている。このまま続けていくのはおかしいと思いながら、この微妙に居心地の良い生活を失いたくないと思ってしまう。 いつまでも続いていくと思っていた幸せな生活もある日突然、大切な人が亡くなったり、病気や怪我をしたりで人生は思い通りにはいかない。この本はその後の人生の生き方のヒントをくれる。 ポンコツでかわいい(笑)義父とテツコの彼氏が悲しい話の中にもこの小説を面白くさせている。 タイトルの「昨夜のカレー、明日のパン」は?って思ったけど、読んでいくうちに納得。忘れられない素敵な出会いだったのね。

    5
    投稿日: 2024.06.03
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    この本の温度と、軽やかさがとても好き。 解説にもある通り、「あ、そーか」が私の日常にも「あ、そーか」を気付かせてくれて、自分の気持ちや状況を客観視出来るようになる。 文中に使われる「そーか」みたいな「ー」の使い方も好き。日常にある沢山の大切な出来事や気付きは、そんな重たいものでも大それたものでもなくて、こんな軽い感じでいいんだ、もっと気持ち楽にすごそーよ、そうしたら色んなことが分かるかもよって思える。 テツコは私の中ではペコちゃん。 名前が同じだからってのもあるかもしれないけど、テツコのイメージはペコちゃんにぴったり。

    5
    投稿日: 2024.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サクサク読めて、ほんわかする話だった。 ムムム、ギフ、など、素敵な言葉遣い ウッ、っていう小さい文字と、だよね、って心情なのに話言葉なのがとても好きなことに気づいた 登場人物も魅力的で、それぞれが微妙にすれ違った時間帯で繋がっているのが良かった 実家の階段の話とか、夕子さんのOLの話とか、共感できる話もあった

    2
    投稿日: 2024.05.19
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    若くして亡くなった夫の家で義父(ギフ)と一緒に住み続けている嫁(テツコ)の話が中心。形容し難い独特のゆったり感の中で物語は、大きな事件もなく静かな波のように進んでいく。死んでしまった人に対する人間の想いを長時間見つめつづけて、どう生きていくのが自分らしさなのかを見つけていく物語なのかなと感じた。人の価値観はそれぞれで、こうであるべきというものではない。安心して体を楽に沈めていける環境に、身を置くべきなんだなと思った。 焦ることなく納得するまで、自分自身をそこへ寄せていくそんな空気感をこの小説全体から感じた。ドラマも観てみたい。

    8
    投稿日: 2024.05.13
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    ギフと呼ばれる義父と、亡くなった息子の妻であるテツコは、ギフの家で同居している。揺るぎなく当たり前に。 初めの登場は微妙な岩井さんが、妙な存在感を発揮し始める。一樹の不在を受け入れた時、この家は岩井さんも受け入れる。ギフとテツコの住むこの家に岩井さんがやってきて、その生活が続くのだろうと思える。 山ガールの師匠と、ギフのやりとりがとても良い。雪ダルマの人形を飛ばす話が好き。 ドラマを知らなかったし見てもいないが、ちょっと見たかったかも。

    7
    投稿日: 2024.05.12
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    脚本家夫婦による初の小説。 ゆったりとした独特の空気感でゆったり読める。 ムムムってなんだろう?と興味が湧き読みだしたら止まらない。あ〜なるほどな〜。そうか〜と思える1冊。

    3
    投稿日: 2024.05.04
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    テツコと亡き夫の父ギフとの生活を中心とした連作短編集。何か大きなことが起こるわけではないヒューマンドラマだが出てくる人々の気持ちに共感できるような優しいお話でした。

    14
    投稿日: 2024.04.27
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    夫亡き後も義父と同居なんてどうかしてる、、、 なんて思いながら読んでみました。 淡々としつつもコミカルな描写でギフとテツコの周りが語られますがなんと自然なこと、、、。 2人の距離感が大人で絶妙。キーホルダーや車など鎖のように物語が繋がっていったのも面白かったです。ギフの妻の『生きることは動くこと。動くことは生きること。』という言葉が印象に残りました。それはギフとテツコの暮らしそのものだなとも思います。岩井さんとのあれこれもおもしろく一樹の死を義父もテツコも2人で共に受け入れるのだろうところもかなり切なくも温かい気持ちになりました。

    7
    投稿日: 2024.04.21
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    テツコとギフ(義父)を中心とした短編集。 各話ともにテツコ、ギフ(義父)及び、2人に関係する人物の様子を描いている。 テツコは7年前に夫を亡くしているが、その夫の義父との共同生活は継続しているという一見奇妙な間柄となっている。 2人はのほほんとした生活を送る一方、 潜在的には「この生活を続けていいのだろうか」という思いがあり、様々な葛藤を巡らせている。 過去の出来事に縛られて進めない状況の時など、前に一歩進むための後押しとなる一冊だと思う。

    15
    投稿日: 2024.04.17
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    2014年本屋大賞2位 最近この作品を読んでる人多くて気になった 特に何か起きるとかじゃなくヒューマンドラマなんだけど、ゆっくり受け入れる感じが自分好みでよかった 特に山ガールの章の2人の掛け合いが漫才のようで最高だったし、登場人物たちも我慢してる部分はあるけど明るく、読んでても気を病むことなく進めれた 本の題名はなに??となってたところ、出てくる章は言ってしまえばとても短く終わってしまう 全然物語を作り広げることだって可能だったと思う。でもこの短さが生きてる者に変にしがらみを与えずパッと光って消えるようなイメージで終わらせたのがなんかよかった 好きなフレーズ引用 オレくたくたになるまで生きるわ 師匠の前ではまっさらなピンッとした自分でありたかった 自分の呼吸の音だけを頼りに一歩一歩進んでいくと何もかもどうでもいいような気持ちになってくる 無駄ってものがなかったら人は辛くて寂しくてやってられないのかもしれない 人間関係というのは方程式のようにどんな数字を代入しても成り立つというようなものではない 一樹もそれでいいと言っている 動くことは生きること 生きることは動くこと

    18
    投稿日: 2024.04.11
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    ああ、これは面白い 登場人物がみんなキャラ立ちしててわかりやすいし、 文体も読みやすかった。 テツコとギフと周りの人の話。 やはり生と死と愛と性がテーマ。大半のものはそうだが… どの人も自らの考えがはっきりしてて、 辛いのだろうけれどその中で楽しんで生きてる感じはした。 こうありたいなとも思った 余裕を持って人に優しく行きたいね 本作は連作短編でした。 たまにこう人として考えさせられる作品に出会えると嬉しい気持ちになる

    14
    投稿日: 2024.04.01
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    温かい本ですなぁ。「世の中、あなたが思っているほど怖くないよ。大丈夫。」は響くねえ。テツコさんもギフさんも、特に岩井さんの印象が大きく変わったです

    9
    投稿日: 2024.04.01
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    ドラマが大好きだったことがきっかけで拝読。なんだかんだ世界は優しくて幸せに溢れている。そんな気持ちになれる大好きな一冊。

    2
    投稿日: 2024.03.26
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    カレーパン屋さんの話かと思ったら全然違った パンケーキ屋さんに並ぶあたりからおもしろくなった たぶんキャラクターが掴めたんだろうな ドライアイスの煙とか 岩井さんがだんだんおもしろくなってく 読み終えてすぐ最初のページを読んだら、テツコとギフが、別の人かと思うほど違った人に思えた 人は変わっていく、過酷だけどそれだけが人を救ってくれる そして、その時一人じゃないって、いいな。

    12
    投稿日: 2024.03.13
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    大切な人を失くしてしまうと、忘れて前を向くまでに、何度も過去を振り返ってしまう。あんなことできた、あんなことができなかったって。新しい形を見つけることができて良かった。

    11
    投稿日: 2024.03.08
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    パワースポット じわじわと涙が出てきて、温かい気持ちになった。すごく気持ちが落ち込んでたけど、大丈夫、何か少しやってみようって、前向きなんてキラキラした感じでなく、優しく背中を押されたのが心地よかった。

    1
    投稿日: 2024.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    穏やかに読める。2回読むと、各回でつながっている部分や主人公の変化に気付けたりして良かった。 もともと脚本家の方だからか、登場人物の視点になって読むというより、登場人物を俯瞰的に見ている気持ちになった。(私だけ?)  ギフの「人は変わってゆすんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ」このお話の全てかなと思った。

    1
    投稿日: 2024.02.29
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    【人は変わってゆくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ】

    1
    投稿日: 2024.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一樹の身近な人、それぞれの視点で書かれたストーリー。 虎男の視点で遺骨をお墓に返すシーンを、テツコ視点からみることで心境の変化が明らかになったり、 岩井さん視点の、テツコがお茶碗を買ってくれる話もテツコ視点でみると心境が明らかになり、面白い構成だなぁと思いました。 身近な人が亡くなって、心に開いた穴を埋めるために何か持っていたいという気持ちも、その穴が時間を経てだんだん埋まっていくこともわかる。 岩井さんは近いうちにお茶碗を持って帰らなくなって、あの家で一緒に新しい生活を紡いでいくんだなぁとその後の想像ができる暖かいラストでよかった。

    1
    投稿日: 2024.02.04
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    「人は変わってゆくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ。」 ひとりの青年が亡くなった。 彼の妻、父、友人たちが、それぞれの形で前を向く姿は、切なくも暖かかった。 大好きなドラマのワンシーンを思い出した。 「人間は、現在だけを生きてるんじゃない。あなたが笑っている彼女を見たことがあるなら、彼女は今も笑っているし、5歳のあなたと5歳の彼女は、今も手を繋いでいて。 今からだって、いつだって気持ちを伝えることができる。」 だから、変わることは怖くない、ひどいことじゃない。 死という重たいテーマなんだけれど、会話のリズムや言葉がやわらかくて、たまにクスッと笑わせてもらった。 ほどよく力が抜けて自然な自分に近づける1冊。

    3
    投稿日: 2024.02.02
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    若くして他界した一樹。父や妻や従妹や幼なじみがそれぞれに彼の死を受け止めて、受け入れていく様子が優しく描かれている作品。常に日常は動いていて、一か所にとどまっていることはできないのを感じます。みんなそれぞれに現状を受け止め前に進んでいこうとしていました。

    0
    投稿日: 2024.01.25
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    木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』 2016年 河出文庫 2014年本屋大賞第2位の作品。タイトルにも惹かれて購入しました。 著者の木皿泉さんて夫婦脚本家の和泉務さんと妻鹿年季子さんの小説の時のユニットペンネームなんですね。おもしろい。 家族やその周りの人たちが語り手の連絡短編集。 さて内容ですが、僕がタイトルから想像していたものとは全く違っていました。 ライトなグルメ小説家と思っていたのですが、人の心や強さを描いたとても心温まるお話でした。〝そうだ〟〝そうだったんだ〟がいっぱい散りばめられています。 人とのつながり、人の生と死、そして人を思う心、乗り越える心、未来を向く心など、本当にたくさんの心に触れられたと思います。 良い意味で想像を裏切られてよかったです。 #木皿泉 #昨夜のカレー、明日のパン #河出文庫 #読了

    2
    投稿日: 2024.01.06
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    大切な人の不在を、少しずつ少しずつ受け入れていく家族のお話。状況は少し特殊だけど、どこかにいそうな、リアリティ溢れる登場人物たちが良かった。

    0
    投稿日: 2024.01.05
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    若くして未亡人のテツコと、その義父であるギフ。 夫や息子を亡くした悲しみがあるはずなのに、全体的に優しい物語。

    4
    投稿日: 2024.01.05
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    人が亡くなったあとに残された人の話。無理して忘れようとするんじゃなくて、ゆっくり進む日常の中に故人が少しずつ見えなくなる。それって寂しいことだけど、残された人が生きるってことは、進まなきゃいけないってことだから。ずっとそこにいてもいいけど、それって亡くなった人も今生きている周りの人も、自分と接するたびに、あの人が亡くなったあの時に時間を戻してしまうことと似ているから。前に進むって言葉は短いけど意味と想いが込められてるよね。生きるっていうことと、亡くなるっていうこと、残されるっていうことと、残すってこと、それを考えながら読んだけど不思議と沈む感覚ではなく、考えたから楽になれた。

    0
    投稿日: 2024.01.04
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    不思議な世界観。なのに何故か、ふっと自分の心に重なってくる。 こみ上げるように号泣してしまったり、思わず吹き出してしまったり、気づいたらニヤニヤしていたり。軽めの短編のふりをして実は、電車の中で読むのは危険系な本だった。 「読み終わった」登録でブクログさんがお勧めしてくれた2冊目を、「読みたい」で本棚に。初めての作家さんだったが、どうやら癖になってしまったようだ。

    0
    投稿日: 2023.12.26
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    すべての登場人物が丁寧かつ温かく書かれていた。短編で読みやすいけど、それぞれ繋がっているため、余韻は全体からくるものだった。

    1
    投稿日: 2023.12.17
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    何でもない日常にちょっとした事件。劇的な変化はないけど、短編たちに思わぬ繋がりがあり、心がほっこりする。何も起きない日常を営むことの温かさ、幸せを感じた。 重松清さんの解説も俊逸。「そうか」という発見と「それでいいじゃないか」の解放、手放すの心境。その時また一歩踏み出す。でまだ壁にぶち当たる。まさに、人生でそんなもん、との「そうか」と「それでいいじゃないか」と心に余力が生まれる感じ。 「岩井の体の中に、それでいいという感じだけが、いつまでも残っていた」。じんわり。 冒頭の壁にぶち当たった時の描写には大きく共感。「自分には、この人間関係しかないとか、この場所しかないとか、この仕事しかないとかそう思い込んでしまったら、たとえ、ひどい目にあわされても、そこから逃げるという発想を持てない。呪いにかけられたようなものだな。」「(でも)逃げられない呪文があるならば、それを解き放つ呪文もこの世に同じ数だけあると思うんだけどな」腑に落ちた!

    6
    投稿日: 2023.12.12
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    テツコとその義理父ギフは、テツコの夫一樹が亡くなった後も同居している。 テツコと一樹、ギフ、に関わる人達との温かい話。 亡くなった一樹やギフの妻夕子の事を、どう受け止めるのか、生きる事ってどんな事なのか、それぞれがそれぞれの視点で考え、心に落として、決着をつける。 ーーーーーーーーーーーーーー 出てくる登場人物全てが、温かく、考え方や発する言葉が、心に染みる。 テツコの恋人である岩井さん、一見トンチンカンな様でいて、その考えの先には優しさと少しのw賢さで溢れている。 自殺しようとした少女にあげた名刺に書いた「魔法のカード 強 中 弱」。私も欲しい。笑 一樹の幼馴染のタカラは、一樹の死後笑えなくなってしまうけど、ギフから貰った「呪文のようなスペシャルな言葉」で、笑えるようになる。 「あそこから、ずっと見ててあげるよ」 亡くなった人のことを、どうやって心に落とすのか、どうやって自分を納得させるのか、それはものすごくパワーがいることで、向き合う事はとても辛い事。 ギフの言葉がそれを物語っていた。 「人は変わってゆくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ。」 なんて言っていいか、悲しいのだけど、辛くない、幸せになるヒントを貰ったような話でした。

    31
    投稿日: 2023.12.06
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    なんかよかったなあ。 すごく良かった。 今まで読んできた、考えてきた、いろいろが詰まってる感じ。 出てくる人がみんな真面目くさっていなくて、でも誠実で、人間味があって。 じんわり再生に向かう物語。 言葉をあげる 言葉が欲しい時がある でもなんの言葉が欲しいのか、なんの言葉を求めているのか、自分でも、なかなかわからない。 とりあえず言ってみて、聞いてもらって、 自分の気持ちに合う言葉がなんなのか、気づいていく。 言葉をもらう 自分の言葉をゴミと思うか ゴミではないコトバ ちゃんとしたコトバに聞こえたコトバ 八木重吉さんの詩 言葉の力 言葉をあげる やっぱり、言葉って効く この年の終わりにこの本を読めてよかった。

    23
    投稿日: 2023.12.05
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    木皿泉さん続けて読了。 この著者の作品は読むと、心の奥底からグワーッととてつもなく温かいものが押し寄せてくる。 それが愛なのか何なのか、これっという物はわからないんだけど、とにかく自分の中の愛おしい気持ちが大きくなっていく。 大人になっても読み返したい作品。

    1
    投稿日: 2023.11.27
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    ギフがなんかいいなぁ。 人の心って悲しみを抱えてても表に素直に出すことをためらうよね。自分がどうしたいかより相手を思いやる不器用だけど綺麗な心。 大切な家族を二人も亡くして傷付いているはずのギフの心に、テツコがさり気なく寄り添う。そしてテツコにもギフが寄り添って支え合う。その空気感。ギフとなんだか似てる岩井がまた加わって。自分たちの日常にもあるリアルさと、優しい空気感の連鎖が伝わってくるような話だった。タイトルの意味がわかる最後がまたほっこり。

    8
    投稿日: 2023.11.27
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    果てしなく優しい物語だと思った。 人の死を受け入れるってこんなにゆっくりと時間をかけてもいいんだ。 お葬式にも行けなかった祖母の死は3年以上経った今でも受け入れられない。 でもそれでいいんだと思った。 いつか受け入れられる日が来るんだと思った。 じゃあ死のうとしたけど生きてる人はどうやって受け入れたらいいんだろう。 突然遺されはぐったこの絶妙にどうしていいか分からない気持ちはどこに落とし所を見つけたらいいんだろう。 でもそんな気持ちもいつかは受け入れられるのかもしれない。 ゆるゆると。 いつか。 それでいいじゃないかと思う日がきっと来る。 と思って生きていこう。

    49
    投稿日: 2023.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テツコ 寺山徹子。十九歳で一樹と結婚する。寺山家に嫁入りするも、一樹を病気で亡くす。その後は義父である連太郎と同居している。 ギフ 寺山連太郎。気象予報士。一人息子の一樹をなくした後、親から譲り受けた平屋で嫁のテツコと暮らしている。テツコからはギフと呼ばれている。 ムムム→タカラ 小田宝。寺山家の隣に住んでいる。少し前まで飛行機の客室乗務員をしていたのだが、ある日突然、笑うことができなくなってしまい会社を辞めた。中学校の同級生だったサカイ、深津とともに、「パワースポット」という名の総菜屋を始める。 寺山一樹 テツコの夫。七年前に亡くなった。連太郎と夕子の一人息子。 岩井 テツコの恋人。東南アジアや中近東に中古の建設機材を売る仕事をしている。 サカイ君 タカラの中学校の同級生。産婦人科医だったが、顔面神経痛で、ヘラヘラしながら検診するのが問題になり辞めてしまった。タカラ、深津とともに総菜屋「パワースポット」を始める。 深チン 深津。寺の息子。タカラの中学の同級生。バイク事故って正座ができなくなり、住職を辞めた。タカラ、サカイとともに総菜屋「パワースポット」を始める。虎雄の先輩。 黒河内 タカラの客室乗務員時代の後輩。 小川里子(師匠) テツコの友人。山ガール。連太郎に山登りの指導をする。 寺山夕子 連太郎の妻。親しい人が亡くなる一週間ぐ、い前になると、なぜか涙が止まらなくなる。 虎雄 一樹の従兄弟。一樹の愛車を受け継ぐ。 オオちゃんと婚約するが、車の扱いをめぐって険悪になる。 オオちゃん 虎雄の婚約者。合理的で妥協しない性格。 女の子 小学五年生。橋の欄干から川に飛び込もうとしたところで岩井に出会う。

    2
    投稿日: 2023.11.01
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    ほっこりあったまるというのは、こういう作品のことを言うんだと思う。 大事件が起きるわけではない。 ちょっとした事件はあるけど、それは登場人物たちの「日常」として描かれているにすぎない。 冷静に考えたら割と問題だよなぁと思うことも、みんなの「まぁなんとかなる」というスタンスのおかげで、読者も「なんとかなるんだろうなぁ」と自然と思えてしまう。 過去に亡くなった人は、いま生きてここにいる訳ではないけど、生きている人たちの心の中にたしかに存在している。ふとしたときにその人のことを考える。そうやって、生きている人は少しずつ前に進んでいく。振り返るのが悪いことではなくて、ゆっくり進めばいい。 生と死という重くなりがちなテーマを、こんなに温かく描けるなんて素敵だなぁ。

    22
    投稿日: 2023.10.31
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    ほっこり。 身近な人の死について考えさせられる作品。 その人を忘れたくない、止まっていたいという気持ちは誰にでもあると思う。 だけど周りの時間は進んで、止まったままではいられない。 章ごとに視点が切り替わり、登場人物が抱えてる悩みから解放されていく。 個人的に「魔法のカード」がお気に入り。 「ほんとうにうつくしいもの」がこの世にあればいいなと思わずにいられない。

    2
    投稿日: 2023.10.23