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昨夜のカレー、明日のパン
昨夜のカレー、明日のパン
木皿泉/河出書房新社
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総合評価

550件)
3.9
134
225
123
13
4
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    どの(誰の)章もウルっとして どの章にも心を掴まれた。 大切な人の 死 から どう人は生きていくのか、 悲しい を越えてゆくその後の人生。 ほんわかと暖かく、 涙しながらもポカポカする不思議な感じ。 後ろ向きではなく、ちゃんと歩いてゆく。 それぞれが、それぞれの、形で。 みんな愛すべき人たち。 占い師の言葉は あまりにもきつすぎて ギフが知らなくてよかった 。 大きなイチョウの木があるあの家に お邪魔してみたいなあ 。 「動くことは生きること。 生きることは動くこと。」 「この世に、損も得もありません。」 まるごと、一冊、つながる、 昨夜のカレー、明日のパン。

    3
    投稿日: 2018.10.30
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    "人生賛歌の小説。人間は必ず死を迎える。身近な人を失う喪失感をそれぞれ抱えながら今日も生きていく。たんたんと日常を描きながら、「言葉」の持つ力を信じる筆者の気持ちが伝わってくる。 「言葉」の大切さを改めて感じた。"

    2
    投稿日: 2018.10.28
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    七年前に夫を亡くした二十八歳のテツコと夫の父であるギフの二人暮らし。結婚したくないテツコとその恋人、ギフの山登り、仕事に打ち込む中笑えなくなった夫の幼馴染み他、周囲とゆるくほのかに繋がったそれぞれの生活が、浮き足立ったような独特のふわふわ感と特殊な状況を物ともしない地に足の着いた素朴さで、心地好い。

    1
    投稿日: 2018.10.10
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    それぞれの登場人物が繋がっていく構成で、後から分かるのが面白い。大事な人を亡くした話なのに、淡々と進んでいくのがリアル。実際、時間とともに薄れていくものだからね。

    2
    投稿日: 2018.10.07
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    章の繋げ方がめっちゃ好きやった 毎章読み始めに「あ、さっきのやつに出てきたあれか」ってなるのがなんかスッキリする感じ ふんわりした世界観が好きやった ただ、この物語はなにがどうなったら終わりなんかな?と最初から最後までゴールは見えなかった。

    2
    投稿日: 2018.10.06
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    脚本家ご夫婦の初小説とのこと。 書き上げるまで実に9年かかったらしい。 勿論他の仕事をこなしながらの執筆だろうけど その気の遠くなる期間には頭が下がる。 夫に先立たれた嫁テツコと 夫の父、義父(ギフ)が何故か同居を続け、 周囲の人々との関わりながら 緩やかに伴侶、子供の死を受け入れる物語。 肉親を亡くした経験がある自分には 染みる言葉がいくつもあった。 一点、個人的にはもう少し ギフ、テツコの心情にフォーカスを当てて欲しかった。 若干手を広げすぎかも。

    2
    投稿日: 2018.10.06
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    目次 ・ムムム ・パワースポット ・山ガール ・虎尾 ・魔法のカード ・夕子 ・男子会 ・一樹 ・ひっつき虫 最初の作品「ムムム」を読んで、設定ありきの、受け狙いの作品ではないかと疑った。 夫という核がない、妻と義理の父の二人暮らし。 妻はまだ若く28歳。しかも夫が亡くなったのは7年前。 妻は義理の父をギフと呼ぶ。 いや、ないな。 最近でこそドラマ人気で義母という言葉がはやっているけど、義父って言葉は法律用語っていうか、少なくとも口語ではない。 「お義父(とう)さん」という表記はあっても、「ギフ」っていう呼びかけは、ない。 実の親にも「父」とか「母」って呼びかけないのに、「義父」とか「義母」って呼びかけられないでしょ、嫁の立場では。 ドラマで「ギボ」って呼びかけていたのかは知らないけど。 そして、その二人が話題にしているのが、隣の家に住む女性。 飛行機の客室乗務員をしていたのだが、突然笑顔を作ることができなくなり退社。実家に帰ってきた。 いつも眉間にしわを寄せているような顔をしているから「ムムム」 二人のうちのどちらがご近所からそのような情報を得たのか知らないけど、「ムムム」ってあだ名はちょっとひどいと思った。 晩ご飯など食べながら「今日、ムムムがさあ…」って、私だったら言われたくない。 ましてや病気で笑顔が出ない状況でそんなこと言われたら、これはかなり辛い。 お隣さんに対するあだ名にしては、辛辣すぎないか? 確かに「ムムム」というあだ名はキャッチ―であるかもしれないけれど。 と、割と厳しめの感想を持ちながら読んでいたのだけど、読み進めるうちに少しずつ作品も、私の気持ちもほぐれていったように思う。 それを強く感じたのは、一樹の母を書いた「夕子」 多分私よりほんのちょっと上の世代の彼女の、事務の仕事の変遷。 仕事が専門性から汎用性と変わるに伴い薄れていく責任感。 「会社も仕事も好きだけど、この先の会社はあまり好きにはなれないかもしれない」と言った先輩の加藤さんの言葉。 幼いころから人の死を敏感に感じてしまい、人と親しく付き合うことが苦手だった夕子に加藤さんは言ったのだった。 「世の中、あなたが思っているほど怖くないよ。大丈夫」 この短編集に出てくるのはみんな、生きることに不器用な人たち。 損得を考えないわけではない。 損得を考えるけれど、行動のもとになるのが「損得ではない何か」なので、結果いつも損をしてしまう。 はたからは能天気と見られているかもしれないけれど、それなりに結構傷つく。 そんな彼らにも言ってあげたい。 「世の中、あなたが思っているほど怖くないよ、大丈夫」 好きなのはテツコの彼、岩井さん。 優しくて、鈍感で、繊細で、小心で、要はとらえどころのない男。 頼りがいはないけれど、彼となら一生を共にしてもいいかも。 結局読み終わったときには、とても心が洗われたようにすっきりしたのでありました。 解説を読むと、やはり「ムムム」を書いているときは相当キツかったらしい。 やはり設定にしばられすぎちゃったんじゃないかな。 器に合わせてキャラクターを作らねばならなくて。 その後の短編はキャラクターが物語を編んでいったように思う。 一作だけ読んで結論を出さなくてよかった。

    1
    投稿日: 2018.10.04
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    もう読んだことはあったのだけど、ふと思い立って夜中に一気読みした 恋愛ストーリーでもなく、特に大きな波のある物語ではないのだけれど、登場人物の心の様子がとても繊細に描かれていて、その人間らしさが愛らしい。色々なことに悩んで、苦しんでいるんだけど、でもどこか間抜けていて、呑気な彼らが可愛くて、読んでいてキュンとした。焦ることないな、私の人生は私のペースで進んでいけばいいのよ。今感じる気持ちを全部大切にして、安心して生きよう〜〜と思える、なんども読みたい本です。

    3
    投稿日: 2018.09.25
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    すらすらと読める文章。そして登場人物たちの掛け合いもどこかおもしろく、ユーモアに溢れている。脚本のようにセリフが物語の流れを作っていき、キャラクターが浮き上がってきて親近感を抱くことができた。

    2
    投稿日: 2018.09.18
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    夫に先立たれ、義父と一緒に暮らしている主人公を主軸にその関係者(短な人たち)のはなしを書いた短編集のような内容だった。 はなしが淡々と進んで行くのはいいんだけどあまり好みの感じではなかったかな。

    0
    投稿日: 2018.09.07
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    死を受け入れるとはどういう事なのか。 忘れるとは違う でも、前に進む。 そんな答えのない疑問に向き合って行く話。

    2
    投稿日: 2018.09.05
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    こちらも会社の方にお借りした一冊。 ほんわか、和やか、穏やかムードで美しく語られている。 夫に先立たれたテツコと、夫の父親であるギフとの二人暮らしを中心に、亡くなった夫、亡くなった夫の従兄弟、お隣の客室乗務員の女性、テツコの恋人との様々なエピソードが織り込まれた短編連作小説。 どこか、重松清的な作品だなぁと感じた(*^^*) 読み終わって、心がほっこり。毎日の喧騒から少し離れて、心の休養ができたかな?そんな風に感じる作品だった。

    18
    投稿日: 2018.09.02
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    さまざまな優しいもののみかたがある本。癒される。 作者(夫婦脚本家)の初めての小説ということで、どのエピソードにも力がこもっている。

    2
    投稿日: 2018.08.25
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    またも初めて読む作家さん。 脚本を書かれたドラマの『すいか』は大好きだった。 なんとなく見つけてなんとなく手に取っていた。 穏やかに時間が流れているように見えて、みんな何かに迫られていて、何かにすがらざるを得なくて、でもそれを表に出してしまうのはルール違反のような気がしていて、日々を積み重ねるように過ごす。 読みながらなんとなく幸せを感じてふっと笑っているけれど、必ずしも楽しいからではなくて、切なさとか悲しみとかを含んでいるような気がする、不思議な作品。 出会えて良かったなと思える一冊。 帯は…単行本だとどんなのが付いていたんだろう? 本屋大賞のことよりも、作品の内容に添っている内容の方がこの本には似合う。 解説はすごく良かった。 作家さんの書いた解説なのに、すごく読者寄りで、読み心地が良かった。

    2
    投稿日: 2018.08.20
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    テツコさんとギフとの関係が少しうらやましかった。 一樹のことや家も含めたこの生活を「変えたくない」と思うのもわかるような気がする。 人物が魅力的。特にムムムそして脇役ながら黒河内や加藤さんの存在がさりげなくキラリとして見えた。 それぞれが一歩を踏み出す物語、かな。 そこにタイトルの「昨夜と明日」が重なって思えたりもしたのだけど、関連付け過ぎかも。 ちょっとユーモラスで丸みを持った味わい。 この前に読んだのが殺伐とした世界を描いたものだったこともあって、よけいにいやされた。 似てるよね、ギフと岩井さん。

    2
    投稿日: 2018.08.06
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    山本周五郎賞の最終候補作であり本屋大賞の2位ということで気になっていたので読んでみた。 特に何も起こらず、淡々と読み終わってしまった。こんな作品が高評価なのかという感じ。

    11
    投稿日: 2018.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「そうか/それでいいじゃないか」 重松清の解説含めて良い〜。 自分の、生活の場所を考えたくなった。 暮らすこと。 暮らすひと。 「動くことは生きること。生きることは動くこと」 それでいいんだあ。 "人間の関係だって、ちょっとしたことで、どんどん変わってゆく。" そういうものなんだなあ。 変わることはすこし怖いけど、そういうものなんだ。

    3
    投稿日: 2018.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生と死は、分断されているものではなくて連続的なものだったりして。 誰かと生死をともにするって、強烈な言葉。でも、それ良いなぁと思う。

    2
    投稿日: 2018.07.13
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    病死した人の遺族が、その死と向き合い、受け入れていく話。 と書くとすごく悲しい話に思えるが、淡々とした語り口と魅力的なキャラクター描写でどちらかといえばほっこりしながら読める。 作中で出てくる『悲しいのに、幸せな気持ちにもなれる。』というフレーズが作品全体の雰囲気をとてもよく表していると思う。

    3
    投稿日: 2018.07.04
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    短編集だけど繋がってるお話。 面白かったけど、特に男子会が良かった。 所々でクスリとなった。 平屋の一軒家いいなー何故だか懐かしく感じてしまう。

    2
    投稿日: 2018.06.25
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    読了。タイトルと表紙に惹かれて買った本。ギフとテツコさんを中心に周囲の人たちの話がオムニバス形式で描かれている。大きな事件が起こるわけでなく、日々の生活の中で繰り返される出来事て、人の優しさに触れる。 今の生活が心地よいと、今を変えたくない気持ちが前に進み変化することを拒む。それでも、それぞれが少しずつ一歩進む。読み終わった時に、優しい気持ちになれる本。

    2
    投稿日: 2018.06.24
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    他の本を探している時に一緒に目について手に取った本。最近はあまりそういう買い方をしないようにしているので、珍しい。オムニバス形式でそれぞれの短編の登場人物は繋がっている。その世界の中のそれぞれの人にスポットを当てることで、人間同士の繋がりの様子が紡ぎ出される。読むにつれてその世界が広がっていくのが楽しかった。

    1
    投稿日: 2018.06.16
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    読み終えてなるほど、脚本家の作者だったのですね。 笑わせたり悲しませたりするツボをよく心得ていて、フィクションの感動で塗り固められた彫刻のような文章ではなく、当たり前のように横たわる日々の何でもないところから、珠玉のような光り輝く台詞や描写が飛んでくるようだ。 物足りないと感じる方も多いかもしれないが、私には名作としか感じられない。 普遍でありながらこんなに満たされる。まさしく文章の魔術にかかったような読了後の私なのであった。

    5
    投稿日: 2018.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色んな問題を抱えながらも、そこにある暮らしというものを綴った物語。短編集なのですが、登場人物が繋がっている形。どのお話も素敵だったけれど、夕子さんのお話と、タイトルにもなっている一樹とテツコさんの出会いのお話が好きでしあ(*^-^*)心あたたまる一冊。

    1
    投稿日: 2018.05.22
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    何かつかみどころのない話でした 夫がなくなり、ギフとの生活を続けているテツコさん。 再婚を考えてる相手がいないわけではないけれど、 今の生活を変えたくないという思いが強く、今までは具体的な行動には移さなかった。 それでも、残された人たちは、前に進むしかない。 最後、岩井さんのお茶碗を買いに行くことで 少し前向きになれたということなんですかね。 タイトルには、どんな意味があったんだろう…?

    1
    投稿日: 2018.05.12
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    人は誰しも決まった時間だけ与えられ、生きている。自分自身の体と心が平行に成長していないとき、こんなにも人はもろく弱い。 それでも、生きなければ。動いて働いて食べて、生きていこう。

    1
    投稿日: 2018.05.11
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    大好きで繰り返しみていた「すいか」の空気感そのままにじんわりと心に染みる名作でした。大きな事件が起きるわけでは無いですが、日常の小さな出来事の中に人生の悲喜こもごもが感じられ、ついつい自分が昔抱いた感情を思い出すのでした。

    2
    投稿日: 2018.03.17
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    本文に入る。いきなり義父と嫁が同居している。あらぬ想像で前のめりになる。 勿論ストーリーはあらぬ方向には進まないのだが、ミステリーでもないのに読者の興味をひいて読ませるのが上手な著者だと感心。 内容は、人の日常から節目の何気ない出来事ばかり。優しさ、叱咤、家族、暮らし、結婚・再婚、生と死、、、。こう言ったテーマはなかなか読むのが前に進まないか、途中でダレるかするのが私の勝手な先入観なのだが、この作品にはそれがない。 電車の中で何度もニヤっとさせられ、「やっぱり猫が好き」の小林聡美が何度も頭に思い浮かぶ。いちいち着目するところがおもしろいのである。(※私にとっての小林聡美は、日常の些細な出来事も、ちょっと見る角度を変えて、おもしろおかしくアドリブの上手い表現者、三谷幸喜の元奥さん) この作者は天才?と思ったら、本作を仕上げるのに9年もかかったと後書きにあり、思わず頷いてしまった。(本職が脚本家というのも時間がかかったのだろうが、それにしてもである。) 誰もが、この不思議なタイトルは何だろうと思うが、読み終わる頃には馴染んでくる、作者の日常観察力の蓄積が詰まったー冊だ。 できれば、本の紹介も後書きも読まずに入って、各章の繋がりを考えるともっと楽しめると思う。 最後に、大きな声では言えないが、この本を手にとったのは絵本だと勘違いして、娘に図書館から借りてきたものである。 予想外の良い本との出会いだった。 ※と書いて投稿しようと他のレビュアーの評価を読んでいたら、実は著者である木血泉氏は「やっぱり猫が好き」の脚本を書いていたことを知って自分に鳥肌が立った(笑)

    11
    投稿日: 2018.03.16
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    一話読み進める事に明らかになっていく、登場人物の過去やそれぞれの思い。全体に哀しみや愛しさが溢れていて、過去から現在までその思いが複雑に絡み合ってつながっている。 人間の持つ様々な感情や、身の回りにある大切なものに気付かされたような一冊だった。 この作家さんの本は他にも読んでみたい。

    2
    投稿日: 2018.02.23
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    一つひとつの物語がゆるやかにつながっていた。小説だからといって激しい展開はなく、日常が大切に綴られている感じがした。

    2
    投稿日: 2018.02.13
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    親しい人との死別は、誰にでも起こることだけど、とりわけ、若い相手との死別は・・・。 それを背景に、いろいろな人の日々を静かに見守るような物語。

    2
    投稿日: 2018.02.09
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    7年前に逝ってしまった旦那の家で、その父ギフと暮らすテツコ。この二人を中心とした話。特に何かが起こるわけではないが、じんわりとした読後感がある。テツコの恋人岩井さんの魔法のカードのくだりは、とくに気にいった。

    1
    投稿日: 2018.01.11
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    裏で竹の子が取れたおばあちゃん家を思い出すような懐かしくて暖かくて生きる強さを感じる物語。それぞれ悩みもあるし、環境や置かれた状況は望んでも望まなくても変わっていく。生活の中にある小さな言葉や行動が誰かの支えになる、それは分かりやすくきらきらしてなくても、その人にとっては生きていくのに十分すきるくらいの力がある。

    2
    投稿日: 2018.01.08
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    2017.12月。 だいぶ前に読んでなんとなくしか覚えてなくて読み返した。日常って尊い。大事な人をなくした今の物語だった。

    2
    投稿日: 2017.12.19
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    ★2.5。 予備知識無しで読み始めましたが、こりゃ連作やねとすぐに想起。その予想が全く外れない時点で、面白味減かと。今時のスローな感じも読書の刺激という観点では、当方にとってマイナスでしか働かない訳でして。 うーん、求めているものがそもそも違うのだから、言っても詮無いでしょ?と言われればまさにそれまで。

    1
    投稿日: 2017.12.15
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    様々な環境にいる人たちが、その状況に苦しみながらも、逃げ出せずに縛られ続け、もがいて生きている様が描かれていた。 自分のいる世界がすべてで、そこにしか居場所がないと思いこんでいた状況から、ふとしたきっかけでもっと広い世界があるんだと気づく瞬間がたくさん散りばめられており、現代社会でもがきながら生きる人にとって少し心が軽くなる小説だった。

    4
    投稿日: 2017.11.24
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    知人からお誕生プレゼントとしていただきました! 泣く人はなく。感じない人は感じない。そんな作品。 私は様々な本を読んでるので騙されなかったし泣くことはなかったけど、文中に出てくるふとした表現の素晴らしさに感動しました! 思わず線を引いてマーカーして!そんな感じ! もちろんお話も良かったです!! ありがとー!

    3
    投稿日: 2017.11.08
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    世界観が好き。 自分とは違う感性があると思う。 ほのぼのしてて微笑ましく可愛い小説。 亡くなった一樹を中心に描かれてる話。 ギフとのやりとりとか好き。

    2
    投稿日: 2017.10.07
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    木皿泉さんの「すいか」が大好きで、人に借りて読んだ本。 タイトルからほっこり系かと思わせといて、しっかり読ませる本だった。群像劇ぽくておもしろかった。文体も好き。 大きな銀杏の木のある古い平屋での、テツコとギフの暮らし、すてきだなぁ。 解説で重松さんがいう「発見と解放の物語」、本当にその通りで、読んでいるこちら側も「これでいいんだ」と思えて来る。そのあたりが、たしかに「すいか」にも通ずるような気がする。

    3
    投稿日: 2017.10.05
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    本屋大賞2014年2位。ほのぼのとして軽い感じの小説。少し現実離れした性格の良い人たちが少し変わった生活の中でいろいろ成長?していくお話。まあすらすら読めるけど、感動とか、一気読みとかとは少し違う気が。表題になってるやつもいまいち良くわからないし。

    2
    投稿日: 2017.10.02
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    大切な人の死を乗り越える… 私ならどうなるのだろう。。 気張る事なく終始優しい気持ちのまま読めた本。

    2
    投稿日: 2017.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    亡くなった一樹を軸にして、周りの人々を描いていく多声的な作品。描かれているのは、日常であり人生。 解説にも書かれていた通り、この作品は発見(そうか)と解放(それでいいじゃないか)を見つけることで作られている。 些細な発見かもしれない、が、それは確実に登場人物(そして読者)を動かす。 じんわり沁みる読後感は、発見と解放の追体験によって、少しだけ人生が豊かになった気がするゆえだろう。

    4
    投稿日: 2017.09.03
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    テツコ、義父、亡夫一樹、亡義母夕子、岩井くん…本書の主人公たちは平凡で、そして魅力がいっぱいの人たちだ。みな、悩みを持ちながら、大切な人の死を受け入れて前に進んでゆく。彼らが織りなす日々のドラマは温かく、電球色のように輝いている。そしてその温かさを育んできた銀杏の木のある古い家には人間の生活がある。心温まる本だ。

    3
    投稿日: 2017.08.31
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    私的にはパーフェクト。 言葉のひとつひとつ、台詞の一行一行がいちいち染みる。 ふんわりと、おかしみと悲しみが漂うような世界。 なんてゆうか『覚悟』が違うんだよなー。 自分でも意味分かんないんだけど。 やっぱり好き、木皿泉。

    33
    投稿日: 2017.08.30
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    面白かった。 最初はなんとなく淡々と話が流れていきましたが、段々期待しながらよみ進んでいく感じに変わっていく。とてもうまい組み立てで書かれていましたね。それぞれの人物の空気がとてもよく、余韻もよかったです。また、他の作品もよんでみたいですね。

    2
    投稿日: 2017.08.08
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    ずっとずっと名前だけは気になっていて読みたかった本をようやく手に入れた。 そして、思っていたよりずっとずっと良かった。 解説で、作者は「シーン」が浮かばなくて苦労したとあったけれど、思いっきり映像がバシバシ浮かんでいましたぞ、読みながら。 そして、ハッとさせられる。静か〜にハッとする。 もう一回読もう。何度でも読もう。人に薦めたくなる本、久しぶり。

    2
    投稿日: 2017.07.29
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    小説の阪急電車のようなお話。 人とで会い、めくり巡って、人は 優しさを回し、自分も強くなる。 そんな、心温まる小説です。

    2
    投稿日: 2017.06.25
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    低評価には理由があります。 絶対にこの本を、死別体験者(特に夫を若くして亡くした妻)には薦めないでください。 そして、今現在、死別に苦しんでいる人も読まない方が良いと思います。 そして、これを読んだ死別未経験者の方は、死別体験者がこうして前を向いていくんだなんて安易に思わないで下さい。 人にも寄るとは思いますが、こんなもんじゃありません。 少なくとも、私は7年経っても他の誰かを心の中に(この本の中では古い銀杏の家に)入れることは出来ないと思います。 そして、そう思う気持ちを停滞と批判されているような気持ちになりました。 未経験者が描いた世界を未経験者が読んでほっこりする。 何だか、そんな話な気がします。 弁解として言っておくと、私は随分前に観たTVドラマの『すいか』はとても好きな作品でした。それもあってこの本を期待して読みました。 だからこそ、主人公のテツコに共感出来なくてショックでした。 本当は私もほっこりした気分になりたくて読んだのですが、テツコの行動にモヤモヤが残ってしまいました。 他の登場人物もあまり好きになれる人がいなかったのも残念です。 脚本家ということで、俳優が演じて映像化したら、また感じ方が違うのでしょうが。 あと、文章の書き方が、はっきりとしない三人称なのが気になりました。 誰の言葉なのかがよく分からない台詞が所々にあります。 好きな方には申し訳ないですが、私には合わない小説でした。

    0
    投稿日: 2017.06.24
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    NHKのドラマ「富士ファミリー」で木皿泉さんのことを知りました。 どうしようもないことも受け止めて、それでも毎日生きていこうよという温かな視点が好きで木皿さんの作品に興味をもちました。 この短編集に含まれる9つの話は登場人物がそれぞれの立場、視点で、それぞれの過去や今と繋がりながら話が進みます。 今のままを維持するのは簡単。 でも、このままではいけないよね。 状況を変えるのって勇気がいるよね。 ちょっと生きづらさを感じながら、毎日を過ごしている人が今を変えるために突飛な行動に出てしまったり。でも、その中でも、その人が大事にしている部分は変わらなくて。 人の変わりたいけど変われないとか、ふっと変わるきっかけとか面白かったです。 印象的だったのはパワースポット。 パワースポットに行こうと言っていた3人が最終的には自分たちでパワースポットを作ろうと考えるなんて、毎日を変えるちょっとしたきっかけはこんなことかなと思いました。 ほっこり心が温まる本です。

    5
    投稿日: 2017.06.10
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    1話ごとにそれぞれの主人公の視点から物語が進んでいきます。そして主人公たちはお互いに繋がりがあって・・・という流れで、こういう連作短編小説、好きです。 最終章「一樹」で傘に入ってきた女の子、テツコだろうと予測できるけど、この子テツコだ!というハッキリした証拠みたいなもの、ありましたっけ?私が読み落としているだけかも知れないけど、そこら辺がモヤモヤしました。

    2
    投稿日: 2017.06.08
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    もう一回読みたくなるお話! 暖かい日常の中で、なんとなく気づかされる。 こんな考え方でもいいのか、と肩肘を張らなくてもすっと入って来るのは、木皿泉さんの作風ならではなんじゃないかと思う!

    3
    投稿日: 2017.06.02
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    わー、すきな世界観。 「欲しいとか、似合うとか、人生には、それ以上のものがあるんだって」 ちなみにひっつき虫のこと、私の地元ではばかと呼ぶ。

    2
    投稿日: 2017.05.24
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    少し不思議な家族のお話。 大切な人の死を受け入れるという大きなテーマだけど、 物語はとても温かくてゆったり。 文体の感じがあまり好みじゃなくて少し読み疲れた。

    1
    投稿日: 2017.05.11
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    夫の死を受け入れるなかで、義父との温かい心のやりとりが優しい気持ちになれる。身近な人ととの別れをこんな風にゆっくりと受け入れられたらいいだろうなぁ(^^)

    0
    投稿日: 2017.05.03
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    人生うまく行かない時、小さな出来事や人の言葉が変われるきっかけになる。それはその人にとっては運命になる。私もそんなささやかなきっかけを感じられるようになりたいし、反対に誰かにも良いきっかけを与えられたら幸せなことだと思う。他人からの目ではなくて、自分がどう感じるかそれが大切。 登場人物の誰もが弱さを持ってて、悲しいことやつらいことも受け入れて進んで行く姿がいい。励まされるというよりも、ダメな時があってもいいんだ、受け入れちょとずつ進めばいいんだって思わせてくれる。また読み返したいと思う。

    9
    投稿日: 2017.04.15
  • 私は乗れませんでした、昭和のホームドラマ。

    昭和のホームドラマ的なムードで展開するほのぼの小説。 唯一よかったのが、職場のお局様のエピソード。しかしこの言葉も死語。時代の行ったり来たりはうまいな!

    2
    投稿日: 2017.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一樹の死を周囲の人が自分なりの出来事で折り合いをつけていく、次のステップに進む短編が集まっている。短編が繋がっていないようで繋がっている。

    1
    投稿日: 2017.04.04
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    初めて読む作者のほんである。 8話から物語であるが、最初の「ムムム」なんて面白い大が浮いている。 8話共若くして亡くなった一樹さんを含む話である。 嫁のテツコさんと義父のギフさんとの会話も、親子以上の親密感がある。 一樹さんの母夕子さんや、いとこから見た一樹さん。 テツコさんの彼氏(?)の岩井氏の少し変わった所。 家族の在り方が、少し、違っているけど、ホンワカした人達ばかりの暮らす家の風景が、見て取れる。 最後の話が、この本の題名になっている。 子犬の名前が「パン」という所も、笑ってしまいそうだった。

    2
    投稿日: 2017.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人が「死ぬ」こと、 遺された人が「生きる」こと。 そんな、あるようでないような、 日常で非日常な毎日を丁寧に描いている小説。 忙しい時間を忘れて、 落ち着きたいときにゆったり読むのがおすすめです。 少しずつ、傷を癒しながら進む周囲の人の一つ一つの物語があったかくて、 じーんときました。

    2
    投稿日: 2017.03.28
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    25歳で結婚した人が死んでしまった一樹、嫁テツコとギフ、その周辺の人物との関わりのお話。優しい文体だけど、何かほっとするものとポコっと空いた感じの表現、ゆるく笑えて、一樹の死を少しずつみんなが受け入れていく小説

    2
    投稿日: 2017.03.08
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    木皿さんは短編映画ハルを通じて知ったので、映画監督のイメージが強かった。けれどこういうハートウォーミングなお話も書くんだなぁと。内容としては亡くなった一樹を取り巻く人物にフォーカスした短編集。なんというか、変わることを許してくれる小説だった。一樹の不在の後も変わらずギフ(義父)と住み続けるテツコ、笑えなくなってしまったタカラ、一樹のかつての車を持ち続ける虎尾。まだ一樹との関わりを手放せない登場人物が自分にちょうどいい、居心地のいい立場を捜し求めているようだった。そしてほかのいろんな人と出会うことで「変わることは悪いことじゃない」と、最初は当たり前じゃないことも徐々に馴染んでくるんだと読者にも優しく語りかけていた。少なくともそう受け取った。

    2
    投稿日: 2017.03.04
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    しみじみ~、というか、 ほのぼの~、というか、 じわ~っと心が温かくお話。 っても、根底にあるのは暗くて重いのだけれど 読んでいて暗い気分にならないから不思議。 疲れてる時なんか元気になっちゃうかも。 そこそこお勧めします。

    1
    投稿日: 2017.02.22
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    ドラマ観て、読んで、また観て。個人的にはドラマ観てからの読む方が人物像が見えて良いかな。一樹や夕子さんが「出て」くるドラマとは内容が違うけれど、それとは別の形で2人がクローズアップされていてそれはそれで有り。義父、嫁、嫁の今の彼氏とかいう肩書きで考えてしまうと同居してるってなんか変?となるけれど、個々の持ってるテンポとか温度とかがマッチして居心地いいんだろうな〜。人は変わっていくもの、ゆっくりでも前を向いて生きてゆくもの。

    2
    投稿日: 2017.02.15
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    レビュー書いてなかったのか! 先にNHKのドラマを見てその世界観が大好きで、小説があると知って読んでみたんだけど、世界観そのまま! ドラマが忠実に小説の世界観を映像化してて秀逸だったと思ったら、この木皿泉さんてご夫婦でこの名前で脚本家やってる方だそうで。 だから小説とドラマの違いというか溝が見当たらない見事な作りになってるんだなーと納得。 愛する人を亡くして、その人の思い出を共有してるんだかしてないんだかわかんないけど、お互い大事な人を亡くした者同士が一緒に住み、乗り越えてゆく・・・。 私には再生の物語に思えました。 私の大好きな瀬尾まいこさんの作風にちょっと似てるような? 他の作品も出たらまた読みたいと思う。

    2
    投稿日: 2017.02.15
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    本作を読むのは二度目で今回再読するまでの間に初めて身近な人の死を経験したからなのか、前回読んだときよりも本の中のたくさんの言葉がすごく心にしみました。絶対に忘れはしないけど、亡くなったことを、変わってしまうことを受け入れてこの世界を生きていかなくちゃ。世界が変わってしまうことに寂しくなっても「世の中、あなたが思っているほど怖くないよ。大丈夫」

    3
    投稿日: 2017.02.14
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    木皿泉、というのは夫婦ユニット名で、「すいか」「Q10」「野ブタをプロデュース」など有名なドラマの脚本も手掛けている。 優しく穏やかでちょっぴり切ない流れの物語に、些細なのだけど印象に残る台詞や言葉。こないだ「富士ファミリー2017」を観たときにも感じたことが、この1冊に詰まっていた。 7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコは、今も一樹の父・ギフと一緒に暮らしている。 テツコには新しい恋人・岩井がいて彼はテツコとの結婚を考えている。それを知ったテツコもまた、今の暮らしや一樹やギフ、岩井との結婚についてを考え始める。 物語が始まったとき既に死んでいる一樹が、物語の中心にいる。 父、妻、幼馴染み、いとこ等が、一樹と過ごした時間やエピソードを辿り、そしてそれぞれその死を受け入れていく。 死んでも人は終わらない。遺された人たちの中に、在り続けるから。 でも、それはイコール引きずるということではない。生き続けていく人には、その先にも人生が待っているから。 区切りというのは難しいと思った。とくに妻の場合、新しく好きな人が出来てその人と生きていく道を考えたとき、どこを(なにを)区切りとすれば良いのか、というのはとても悩ましいと思う。 そもそも区切りなんてものは存在しなくて、形としては区切るようになにかを手離したとしても、ずっと消えない思いというものはあるのかもしれない。 じめじめと一樹を引きずっているわけではないものの、ギフと暮らす生活をなくすのが少し怖いと感じるテツコの気持ち、何か分かるなと思った。 そこに在るものは愛おしい。生活も、馴れた人も、そして過去も。だけど新たに進むために決意が必要なときもある。 テツコがずっと持ち続けたある物を手離す場面が印象的だった。 でもそれですべてがきっぱり分けるように終わるわけではないこともわかるから、とても切なかった。 幼馴染みから見た一樹、いとこから見た一樹、そして先に死んだ母の夕子から見た一樹。みんな違って、だけど過去の思い出はすべてどこか優しい。 死にまつわる小説だけど悲壮感は全然なくて、むしろ前向きに生きていく人たちがきらきらと光って見える。 時にある躓きさえも、みんな愛おしい。 ささやかなことを幸せだと思えることが幸せで、日々を丁寧に生きたいと思える。 とても印象深く心に残った一節があって、それはこれからの自分のためにもなりそうな気がしている。 自分に呪いをかけてはいけない、ということ。

    4
    投稿日: 2017.02.05
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    一樹が死んだ後の妻テツコと義父であるギフの暮らし、そしてその暮らしの中で一樹を忘れずにその死を受け入れて行く話。 一樹がテツコと結婚した理由や その古い家だからこそ息づく暮らしの匂い そう言うところの情景がはっきり浮かんで想像しやすいから読みやすい。 死ぬことや病気になることがちょっと怖くなくなる。 流行りものだからと斜に構えて読み始めたけれど 偽物くさい良い人とか、変な正義とかがなく その世界に入りやすかった。 社会はそんなに怖くないって言うことの集まりで ちょっと人に優しくしようと思った。

    1
    投稿日: 2017.01.26
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    時間に寄り添って生きていくというのはこういうことなんだと、すっと胸に入っていった。 ギフさんがしっかりしてそうで、パチンコにはまったり、女性にだまされちゃったりとお茶目さん。

    1
    投稿日: 2017.01.20
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    2014年本屋大賞第2位の作品です。 全然関係ないんですが、偶然この前に読んだ本が同じ年の1位であった「村上海賊の娘」でした。 さてあらすじですが、若くして亡くなった一樹とその妻テツコと義父のギフ、そして二人を取り巻く人物の少し不思議で温かい物語です。 テツコとギフが、様々な場面で一樹の存在を感じながらも、少しずつ一樹の死を受け入れていく過程はとても感動します。 テツコの恋人岩井や、一樹の母夕子などそれぞれの人物に味があり物語があるのがいいです。 容量的にもすぐ読めて、とてもほっこりする物語です!

    3
    投稿日: 2017.01.20
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     連作短編集。なかなか綺麗な物語。再生の物語とでもいうべきか。  自分の大切な人を失ってそれをどう受け入れるか。そしてどう再生していくか。重いテーマではありますが、さらっと読みやすく描かれています。  それぞれの章は、出てくる様々な登場人物の目線で描かれて、見事に繋ぎ合わさっていきます。そして、全ての章に共通するのが、最後には『生きる』という意志を感じることができるということ。  全ての章が良かったが、個人的には『一樹』の章が好きかな。

    4
    投稿日: 2017.01.11
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    解説を読んで夫婦脚本家の初めて書いた小説だと知った。 登場人物や軽妙なユーモアは好きだけど文章に色々気になる部分があってなんだか嫌だなぁと思っていたのが、小説家じゃないなら仕方ないと全部を好きになれた。 でもやっぱりドラマの方が面白いんじゃないかなと思う。

    2
    投稿日: 2016.12.29
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    ゆっくりと、特別な死が普通になっていく。優しい生きるという日々の生活に、だんだん癒されていく。そんな話かな。

    1
    投稿日: 2016.12.14
  • 想いに気付いて前に進もう

    夫に先立たれた嫁とその義父(本文中でもギフとよばれています。彼も奥さんをはやくに亡くしている状況)二人のフラットな生活。でもドライで無機質な日々ではありません。登場人物がそれぞれに故人にかかわる色々なこと、体温が残る想いに気付き、前にすすんでいきます。 あぁ、こういうのって生きていくって事だなぁと思います。思い出だけにとどまってばかりではだめなのですね。

    16
    投稿日: 2016.12.02
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    大切な人を失った後も、非情なことに日常生活は続く。しかしその日常生活で触れ合う人々との関係の中に、亡くなった人の死を受け入れて前に進むヒントがある。 人は人によって救われる。改めてそのように感じました。

    1
    投稿日: 2016.10.14
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    帯文(裏表紙):”7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れていく感動作。・・・” 目次:ムムム、パワースポット、山ガール、虎尾、魔法のカード、夕子、男子会、一樹、ひっつき虫、解説 重松清

    2
    投稿日: 2016.10.12
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    テツコの性格と文章の流れの良さから、 気持ち良く一気に読了しました。 さりげない日常を、家族との時間を 大切にしたいと思います。

    3
    投稿日: 2016.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞2位に輝いた話題作、ということで手をつけてみました。 正直、そこまでの評価を得るのか…?という読後感だけれど、決して悪い気持ちにはならないからいいと思います。 ドラマチックなことは起こらないけれど、淡々と、しかし確実に変化していく生活を描いています。 家族が亡くなって、それをどう受け入れていくか、また、その家族の中にどう入っていくか。 いなくなっても大丈夫、でも忘れない。そう思えるまではやはり時間が必要だろうなぁと思いました。 一樹がテツコへの想いを語る場面が好きです。 「だから、選ぶんじゃなくて、もう、それしかないんだって」 ところで、「パン」を拾った少女はテツコですよね?そうであってほしい、という私の願望。どこかでそんな描写はあったかな。もう少ししたらまた読み返してみます。

    1
    投稿日: 2016.09.25
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    単行本を以前読んだが書き下ろしの「ひっつき虫」を読みたくて改めて読み直す。やはりそれぞれの人々の何気ない日常の発見と解放が心地良い。ひっつき虫はテツコの話だった。未来へ向けた終わりで良かった。続編あっても良いけどな。続編とはいかなくても、それぞれの今の日常を少しずつ見たい。

    3
    投稿日: 2016.09.14
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    登場人物たちの再生の物語ではあるけれど、「家」という場所についての物語でもある。生きてゆくこと、日々を積み重ね生活していくことの根底にある安心感の依り処。

    2
    投稿日: 2016.09.03
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    一樹という一人の死を取り巻く人物たちの思いを、穏やかに柔らかく描いた小説だった。一番思い入れてしまったのは虎男くん目線のお話。 人の居場所って、紡いでつないでいくものなんだなーとぼんわり思わされた一冊です。

    2
    投稿日: 2016.08.09
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    よく見かけるタイトルなのですが、なんとなく「単なる流行り物でしょ」という感じで手を出さなかったのですが、木皿泉という著者が私と同年代の夫婦の脚本家のペンネームと知って買いました。 良かったです。 若くして病死した一樹の妻・テツコと義父のギフの物語。 捉えどころのないフワフワしたギフとどこか頑ななテツコが、庭に大きなイチョウの木がある、古いけど手入れに行き届いた日本家屋の中で作り上げてきた静かな生活。二人にかわる人々を描く短編から、そんな姿が浮かび上がってきます。 脚本家らしく、ところどころに印象に残る映像的場面、特にタイトルにつながる「一樹」という10ページほどの小短編は映像的な印象が強く残りました。

    2
    投稿日: 2016.08.05
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    いわた書店一万円選書 一冊目です。 まず木皿泉さんの「すいか」がとてもとても好きだったので、こちらの本の存在は知っていましたが、文庫になったら買おうかなぁと思いつつ忘れていました。 いわたさんから届いた本の中にこちらが入っていて一番初めに手に取りました。 全体を通して悲しくはないけれど胸が締め付けられるような切なさがあって、泣くのをこらえながら読みました。 「生きていく」ことをテーマにしていて登場人物ひとりひとりの考え方、生き方がとても丁寧に優しく描かれています。 久しぶりに読み終わるのが寂しく感じられる作品でした。 心に残る台詞もたくさん。 思わず、マーカー引きたくなっちゃう。 ずっと手元に置いておきたい1冊です。

    4
    投稿日: 2016.08.04
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    7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れていく感動作。本屋大賞第二位&山本周五郎賞にもノミネートされた、人気夫婦脚本家による初の小説。書き下ろし短編「ひっつき虫」収録! 著者について 夫婦脚本家。ドラマ「すいか」で向田邦子賞、「Q10」「しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉 創作の“世界”」で2年連続ギャラクシー賞優秀賞。他に「野ブタ。をプロデュース」等。著書『二度寝で番茶』など。

    2
    投稿日: 2016.07.23
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    ギフさんとテツコさんのやり取りに何か羨ましさというか、かっこよさというか、何か惹かれるものがありました。読んでてほっこりする、何回も読みたくなります。

    3
    投稿日: 2016.07.03
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    2014年本屋大賞第2位という事で手に取ってみた。 ひとつの歪な家族を軸にした短編集 立ち止まったままだった人達が新たな一歩を踏み出していく内容 短編が連なっているため読みやすいが、日常を描いている為、ストーリーの起伏が少ないのが苦手な人にはオススメ出来ない 個人的には嫌いじゃない

    3
    投稿日: 2016.07.02
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    登場人物それぞれが突拍子のない行動をしがちなのに、それがあったかくてほのぼのしてて、日常が静かに流れてる感じが好きなとこ。

    3
    投稿日: 2016.06.27
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    各短編が、次どう繋がるか知りたくて、ついつい一気に読みました。クスッと笑えたり、何となく幸せな読後感がのこるお話でした。テツコとギフと岩井さんのこれからが楽しみな終わり方です。

    2
    投稿日: 2016.06.21
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     約4年振りぐらいかな・・・  小説は好きなので読み続けてはいたのだが、前よりもペースが落ち、しかもレビューをずっとサボっていたのだが、復活しようと思って。頑張ります。  木皿泉の作品、初めて読みました。  本屋で平積みで気になったのを手に取って表紙裏を読んだところ、和泉努と妻鹿年季子による夫婦脚本家とのこと。この方たちのお名前は存じ上げなかったのだが、なんとなんと!大好きな小林聡美が出ていた、大好きなドラマ、「すいか」の脚本家というではないか!「やっぱり猫が好き」も書いていたみたいだ。  何だか気分良く前向きになれるお話。どの登場人物も何かしらちょっと抱えてるんだけど、憎めなくって、応援したくなって、実際応援して・・・つまるところ人も物語も何だか優しい。  主にど田舎を旅行中に読んでいて、景色が良くって、そういうのも影響したのかもしれないけど、自分が優しくなれます。すぐになれなくっても、そういう気持ちになると思います。そして頑張ろうって思う。こういうのわかる人、わかりそうな人、大事な人に読んでもらいたい、オススメの小説となりました。 ★レビュー復活記念ということもあって、満点です!

    4
    投稿日: 2016.06.13
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    初読みの作家。心が落ち着いている時に陽当たりを良い静かな喫茶店で読みたい、ほんわかした連作短篇集。雰囲気は川上弘美の『センセイの鞄』。 『ムムム』『パワースポット』『山ガール』『虎尾』『魔法のカード』『夕子』『男子会』『一樹』『ひっつき虫』の9編を収録。

    5
    投稿日: 2016.06.02
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    2016.05.31読了。 今年3冊目。 いわた書店の一万円選書で選んでいただいた本。 さらっと読めてほっこり心が温まるお話。 テツコとギフの2人暮らしの設定は少し無理がある気がするけど、2人の暮らしぶりや、あの家の感じは好き。 岩井さんのお茶碗買いに行くところとか。 そして岩井さんはもっと好き。

    2
    投稿日: 2016.05.31
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    優しい気持ちになれる本。これでいいんだ、って発見がたくさんある。しぬことと生きることがなんとなーくのテーマなのかな、と思いながら読んでいた。 軽い気持ちで読めて癒される良い本でした。 いちばん印象に残ってるのは『七草を刻んだ粥を食べ、豆をまき、次の朝、その豆を鳥が食べに来ているのを見つけ 春を感じ、桜を見て、苺ジャムをつくる。…』のくだり。こんな書き方あるのか!と。好きな文章だなあ。

    2
    投稿日: 2016.05.30
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    肩の荷が下りたような、軽やかであたたかな余韻に浸る。 人間味溢れる登場人物たちの、小さなドラマ。 流れてゆく時間。 タイトルとか、言葉選びのセンスが抜群なのはさすが脚本家。 ずっと気になっていた本を、思いがけず貸していただいてびっくり嬉しいきもち。 重松清さんの解説も良かった。

    2
    投稿日: 2016.05.15
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    木皿泉の昨夜のカレー、明日のパンを読みました。 テツコさんは寺山一樹と結婚したのですが結婚後2年で一樹は亡くなってしまいます。 それから7年間テツコさんは一樹の父親ギフと一緒に、庭に銀杏の木のある古い家で暮らしています。 テツコさんとギフ、隣の家の小田タカラ、テツコさんの恋人(?)岩井さん、一樹の従兄弟虎尾、一樹の母親夕子、子供時代の一樹、といった視点で物語が語られていきます。 ほのぼのとした語り口の中にきらりと光る人生の断片が見える物語でした。

    2
    投稿日: 2016.05.12
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    連作短編集になっていますが、これがなんとも味のある文章と内容になっております。 「すいか」で有名になった著者達ですが脚本家だけあって小説もうまいです。 悲しみも笑顔に変えてしまう不思議な小説でした。

    2
    投稿日: 2016.05.08
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    優しそうな雰囲気の中に、身近な人の死、そこから少しずつだけど歩もうとしている人々の話が短編となって進んでいく。 悲しい話のはずなのに、優しい気持ちにほっこりとした気持ちになれる小説、いい話だと思いました。

    2
    投稿日: 2016.05.05
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    同じ場所で足踏みしているようで、実は次のスタートに向かって少しずつ踏み出している登場人物たち。現状を肯定して穏やかに一歩踏み出す姿に救われる。

    2
    投稿日: 2016.05.04
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    2016.4.26読了。 ほっこりするだけじゃなく、目を引くフレーズで手がところどころ止まってしまう。 登場人物が、なんだかいちいち可愛らしかった。

    1
    投稿日: 2016.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても優しい、じんわりとしみてくるお話でした。 死んでしまった一樹。遺された妻のテツコとギフ。テツコの恋人岩井さん、幼馴染など周囲の人物と関わりながら、それぞれが一樹の死を受け止め、生きていく。自分の時間を止めずに前に進もうとする登場人物たちに元気をもらいました。 「パワースポット」、「山ガール」、「夕子」が特にお気に入りです。 「一樹の死」という悲しさを纏いつつも、なぜか幸せな気持ちに満たされる不思議な一冊です。 岩井さん好きだなぁ。

    11
    投稿日: 2016.04.15
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    存在はずっと知っていたけど、正直「そんなわかりやすそうな小説、興味ないわ」と思っていた。のだけど、とある本屋さんで、“読むべき本”みたいに特集されていて、そのラインナップが良さげだったので手に取ってみた。 たしかにわかりやすい。けど、軽くはなかった。きちんと心に入ってきて、救ってくれる、すてきな1冊でした。 ときどき読み返したくなる1冊かもしれないなぁ。

    1
    投稿日: 2016.04.10
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    28.4.9読了。 一樹の死と、それにまつわる9人の話。それぞれが何かしらの物(車、雪だるまの人形...)に一樹との思い出を持っていて、思いを巡らす描写が暖か。 坊主をやめることを脱テラと呼んだり、ムムムのあだ名とか。1冊まるごとかわいい。 なんだか家に帰りたくなったー。

    0
    投稿日: 2016.04.09