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六番目の小夜子(新潮文庫)
六番目の小夜子(新潮文庫)
恩田陸/新潮社
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総合評価

1002件)
3.6
162
330
346
72
14
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    気にはなっていたんですけれども、ずっと手に取らずに置いておいた作品ですねぇ…。 結局、どういった話だったの?? というのが率直な感想でしょうか…すべてを煙に巻かれたというか…僕は正直、ミステリ的要素を求めてこの作品を読んだのであるからして、こうも肩透かしというか、モヤモヤした気分のまま読了するとは思いませんでした…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 解説サイトみたいなのも見ましたけれども、どうやらこの作品は学園ファンタジーもの?として読むのがオススメなんだそうな…青春期のあやふやな、それでいて危険な香りのするような雰囲気を味わえと…なるほど!と思いました。 確かに登場人物たちの、思春期にありがちな不安定な気持ちというのはよく描かれていたと思いますし…そういう感じで楽しめばいいんじゃないでしょうか!? 他の恩田陸作品も読んだことあるんですけれども、なんだかどれもこれもこの作品のような…ぼんやりとした、輪郭のなものがばかりという感じがするんですけれども、気のせいでしょうか!? 夜のピクニックという作品も個人的には楽しめたんですけれども、どこをどう楽しめたのか、説明できないのがモヤモヤするところではありますが…まあ、いいでしょう(!) さようなら…。 ヽ(・ω・)/ズコー

    3
    投稿日: 2020.03.09
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    ドラマでずっと見ていて、やっと手に取った作品。 ドラマの主人公、潮田玲がいなかったので、小説はまたガラッと違った印象に。 高校3年生という多感で、傷付きやすくて、けれども乗り越えなければいけない受験という壁があって、そして学生生活がある、そんなあっという間の一年間に、「小夜子」というゲームが盛り込まれることで、一気にオカルトな、でもより充実した学生生活になっていく。 こんな高校時代を過ごしたかったなあと純粋に思う一方、ずっと影のようについてくる「小夜子」の怖さが際立っていた。

    2
    投稿日: 2020.02.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恩田陸さんのデビュー作。自分にとって恩田作品は「夜のピクニック」に続いて2冊目ですが、ちょうど良い対比ができる流れとなりました。 どちらも何でもない学生生活から生じる群像劇、という視点は共通してますが、「夜の~」がどこまでも地に足をつけた("歩行"故に・笑)物語であるのに対し、本作は学校の怪談じみたサスペンスに仕上がっています。 同年代の人間が半強制的に集められて集団生活を繰り返す学校というのは、確かによくよく考えれば不思議な舞台装置で、演者が毎年入れ替わる中でハコ自体が何らかの意志を持つ、という事もあるいは有りうるのかもしれませんね。 あえてざっくり分ければ、「夜の~」が「ああこんな時代あったなあ…」とオジサン世代が青春を懐かしむ作品、本作は同世代が背筋をゾクゾクさせながら没頭する作品だと思います。オッサンになって久しい自分の好みは、正直前者ですね。

    2
    投稿日: 2020.02.14
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    えーっと思うほどどんでん返しなしに終わってしまった。 いったいこれはミステリーだったのか恋愛小説なのか青春群像劇なのか、なにかを見落としてしまったのか?

    2
    投稿日: 2020.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生の頃、NHKで放送していた実写ドラマ版を観ていた。全体に漂う何とも気味の悪い雰囲気が印象的で、ストーリーの詳細は忘れても作品はずっと覚えていた。 大人になり、ふと小説版も読んでみようと思い立ち、それ以後定期的に読み返すことになる。 客観的に見ればこれといった大事件が起こるわけでもなく、一般的なミステリーやサスペンスとはやや趣きが異なる。やはり青春小説なのだろうか。 「青春小説+ミステリー」は多数あるが、間違いなく傑作の1つだと思う。

    6
    投稿日: 2020.01.19
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    0018 栗山千明がすごく美しい ということしか記憶にないというか、ドラマしか見てなかったので原作も今更ながら読んでみた。 脳内で栗山千明で再生しながら読んだ。 ストーリーうろ覚えだったので、最後までドキドキしながら読んだ。 学園祭のシーンはとても怖い… ラストも全て解決したようでしてないので怖い ドラマ再放送してほしいです

    1
    投稿日: 2019.12.28
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    これが恩田さんの原点なんだなぁって節々に感じたし,あぁ恩田さんはデビューの時から恩田さんなんだって思えた。 ドラマを見ていたから,登場人物やその背景なんかの相違に最初は違和感を感じたけど,最初だけだった。 学園青春もの・ミステリー・ホラーの要素を詰め込んでいるけど,とっちらかっていない。 あの時,この世界が人生の全てって思えた小さな学校という舞台特有の空気感や今思えば特別な距離感の人間関係を描かせたらこの人は何でこんなに上手いんだろう。内容を追っていく中で間違いなく私も秋にときめき,小夜子に憧れた。雅子と由紀のやりとりに頰を緩ませっぱなしになった。

    3
    投稿日: 2019.12.15
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    恩田陸さんのデビュー作を遂に!読んでしまいました。 恩田さんらしいワールドが展開されていて、とっても面白かったです。 面白かった、と言うのは間違いですね。怖かったです、とても。 学生の間での話はとてもリアル味があり、親近感が湧いてきます。そんな中で、サヨコ伝説の話が入ってくる。 捨てられた猫が拾われて、新しい飼い主にやっと懐いたところで、その飼い主は猫を捨てる。その時の猫の気持ちに近いような、安心してるとすぐに突き放されてしまう怖さがずっと心の隅に居座っていました。 特に印象深かったのは、学園祭での芝居です。読むことに、あんなに臨場感と緊張感で張り裂けそうな気持ちになったのは初めてでした。怖い、怖い、って思っているのに、先へ、先へ、読み続けてしまう。これが、人間の好奇心であり、本能なんでしょうね。 また、岡田 幸四郎さんの解説では、そんな繋がりがあるのか!と驚きの反面、納得してしまいました。 本書を読んだ方は是非、岡田さんの解説まで、『六番目の小夜子』を感じて欲しい、という私の願望でした。

    2
    投稿日: 2019.12.08
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    表紙のなんとも言えない一種の不気味さに逆に興味がわいてどんな作品なのだろうかと読み始めました。舞台となる高校に伝わる奇妙な伝説。このこと自体に違和感を感じないのはどこの学校でもこの作品ほどではないにしても何らかの伝説、噂の類があるものだからでしょうか。しかし、この作品の伝説は生きたものであり、誰かがその生きた伝説を現在進行形で演じ続けているという事実が不気味さを深めていきます。ホラー小説一歩手前の世界観も描かれて一体どういう結末を迎えるのかハラハラさせられました。主人公それぞれの性格がよく描き分けられ、卒業を前にした学園生活も垣間見える中に描かれるホラーな世界。同じく卒業前の学園生活を描いた「夜のピクニック」では学園生活の中の一つの非日常としての歩行祭という伝統が作品の全てでしたが、この作品ではそれが学園祭を頂点にしたサヨコという伝説が全て。同じ学園生活を描いても見事に違う世界観を楽しませていただきました。 ただ、疑問点がそれなりに残った分、「夜のピクニック」の読後感とは随分差がありました。自分の想像力によってこうだろうとかなりの部分は落としこめたのですが沙世子が男子学生たちを河原に導いた部分だけは、どうしても納得感のいく答えが見つからず、この点モヤモヤが今も残っています。まあ何でもはっきりすれば良いものでもないでしょうし、これはこれで良いのかなぁとも思うことにします。 それにしても恩田さん、デビュー作から恩田さんなんだなぁと思いました。楽しませていただきました。

    45
    投稿日: 2019.11.28
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    それなりには楽しめました ただ、なにか物足りなさも感じてしまった 高校での生徒たちの間に伝わる話

    3
    投稿日: 2019.08.09
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    再読。NHKドラマの印象が強いけれど、やはり文章だと筆者の特徴である刹那的な美しさが感じられて良い。こんなにも十代の一瞬のきらめきをつかまえて上手に描ける方は、他にいないんじゃないかとさえ思う。

    2
    投稿日: 2019.08.03
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    内容紹介 津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。

    1
    投稿日: 2019.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちゃんと読んだのは初めて?と思うほどの新鮮さ。 何度か読んだ気がしたんだけど… 黒川が黒幕(?)だったのは途中からうすうす気づいてて、最後どうなるか…って思ったけど案外あっさりした終わり方で。 やったきつかけなどもあっさりしたもので。 読後が変なモヤモヤ感。 勿論、面白いんだけどね!!! 文化祭のシーン、ほんとよかったなぁ。 個人的には溝口が可愛すぎて…笑 うたごえ喫茶みぞぐち、行きてぇ。笑

    1
    投稿日: 2019.06.22
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    ミステリーというかちょっとしたホラーというか。 この物語の中に青春がギュッと詰まっている。 これはなかなか優れた物語だと思う。ただ怖かったで終わらない、中身がちゃんとある。優れた作家とそうでない作家の差はこれだろう。設定やトリックだけで中身のない物語が多すぎる… あと昔ドラマが好きで見ていたから余計に気持ちが入った。

    1
    投稿日: 2019.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラーだと思って読まずにいてもったいなかったな。 ドラマは見てなかったけど、沙世子は栗山千明で脳内再生。 ずっと沙世子には不思議な力があるのかな?と思って読んでたけど、ずっと彼女が言っていたように、普通の子だった。 だからこそ、美香子の誘導とか… 秋の「役者が増えた」発言とか… 色々気になる。 学園祭のセリフのシーンはよかった。やってみたい。

    0
    投稿日: 2019.06.02
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    中高生の頃、ドキドキしながら読んだ。六番目の小夜子という伝統が、謎めいていて、あこがれた。大好きな一冊。

    1
    投稿日: 2019.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恩田陸さんのデビュー作 高校内に伝わる小夜子伝説 3年周期で行われる小夜子に関するイベント 3年周期なために、学生として関われるのは一回のみ という設定で 果たして小夜子とは なんであるのか? ミステリアスな感じで進んでいく 解説の言葉を借りるなら 永遠と刹那 学校は永遠のように続いていくが その中で3年間しか学生はかかわらない その様子がテーマになっている 天才とか素晴らしい人間がでてくるわけではないから 個人的にはそんなに好きじゃなかった

    1
    投稿日: 2019.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文庫で再読。 前回はドキドキして読んだはずだけど、今回は青春だなー、という気持ちの方が大きかった。

    1
    投稿日: 2019.04.07
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    流石の世界観!どんどん入れ替わる学生だけでなく、ずっとそこにある学校に視点を置く感じが独特だなぁって、、 空気感も素敵な作品!!

    4
    投稿日: 2019.03.29
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    おもしろかった!!! 学園祭で行われた1296名による「呼びかけ」スタイルの劇の下りはもうゾワゾワするくらいの臨場感。 いやぁ、よかった。もう一度読もう。

    2
    投稿日: 2019.03.26
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    久しぶりに再読。 「刹那」という言葉がぴったりな、切なさを感じる。 「時々、このまま永遠に焼き付いてしまうのではないかと思う瞬間がある。いつかきっとらこんな時間を、こうして隣でだらしなく学生服を着て無防備な顔で話しかけてくる由紀夫の声を、懐かしく思う時がくるに違いない」と、終わってしまうことを前提としたかけがえのない日々。 今の、この刹那が、かけがえのないものになる。 幸せであればあるほど、終わりを意識してしまうことが増えた。 子供の頃のように、今は無邪気にその瞬間を楽しめなくなった。 そして子供の頃、学生の頃に戻りたい、でも戻れないと切なく思うことも増えた。

    1
    投稿日: 2019.03.22
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    とある高校に受け継がれる奇妙なゲーム。三年に一度選ばれる「サヨコ」はそのゲームの見えざる主役。そこに同名の「沙世子」が転校してきて…? ミステリーのように、時にはホラーのようにゲームは進められていき楽しく読めました。そして、特に秋くんはかっこいいなぁ(笑)

    1
    投稿日: 2019.03.05
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    この本を読んでいると、本当に怖いものが何なのか、考えさせられます。 文章中の字体の変化や同じ言葉の羅列で、読者側の恐怖やドキドキを味わい煽るのが上手いなと思いました。

    2
    投稿日: 2019.03.04
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    新刊に惹かれるものがない時は古本もいいなと思うようになり、今度は会社の近くのブックオフで、前から気に掛かっていたこの本を買ってみる。 高校の中で何年も前から秘かに申し伝えられてきた謎めいた”儀式”と美しい転校生・沙世子の謎。 薄っすらとベールが掛かったような筋書きの中で繰り広げられる進学校の3年生の青春の物語は、今でも古さを感じさせず、爽やかで微笑ましい。 一方で、「六番目のサヨコ」については、尻尾をつかませない、ぞわぞわーっとした、居心地が悪さ。 学園祭での全校生徒参加の“一人芝居”の得体の知れなさったら…。 恩田陸って最初からこんなんだったんだな。

    1
    投稿日: 2019.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

     まだ序章なので、話のきっかけになったゲームの説明しかないのですが。出だしはひかれます。  これも新潮文庫のパンダにひかれて買ってしまった本です。  舞台は学校。まわりは誰だか知らされていないサヨコと呼ばれる1年間の犯人役。3年に1度のそのゲーム。物語はそのサヨコとしての指名をされた春からはじまります。  そーんなゲーム、まさか実際にはないとは思うけれど。だからこそそんな物語に引かれるのかなあ?  今後続きを読むのがたのしみな1冊です。  春の章です。春は、4月のサヨコの赤い花が活けられてから、梅雨が始まるまでの話ね。  春の章を読んでいてずっと疑問だったのは、どうして3年に1度なのかってこと。どうやって?って思った。だって、卒業式の日に3年生のサヨコが、次の年にサヨコをやる在校生に鍵を渡すわけ、だよね。だったら、どうやって3年後のサヨコに鍵がわたるの?って思ったわけだ。その答えは物語の中にあって、間に2人ずつ鍵を渡すだけのサヨコがいるってことだったんだけど。それは最初に説明してほしかったかも。  あと、わかったのは、この物語がホラーだってこと。学校という都市伝説の中にありがちな舞台の中で、「小夜子」という舞台劇を中心にして、物語は進んでいく。何年も前に交通事故で死んだ少女なんかも登場して。  どんな劇だったのかなーってのが、とっても気になるところです。  夏の章で夏休みの場景から、秋の章のまだ学園祭はやっていない頃の部分ね。  このあたりでは、津村沙世子のふつうな部分とふつうじゃない部分が、対比して書かれている…みたいな部分です。ふつうにみんなで海へ出かける沙世子。なんだ、ふつうなんだ、って思う。でも、男たちに襲われそうになり、男たちを血だらけの重体に追いやってしまう沙世子。やっぱり人間じゃないんだ、って思う。でも、その後沙世子の家へ招待され、ふつうの両親を紹介されてしまう。  沙世子の正体と、新しく作られたサヨコの劇の内容…ここが焦点になってくるようです。いったい誰がサヨコなのか。  学園祭の終わりまで。  学園祭で行われたサヨコの劇は、サヨコの力か生徒達の力か、突然打ち切られることとなった。その場には、やはり沙世子はいなかった…。  しかし、沙世子が人間らしく写真に撮られるシーンやふくれっつらをするシーンも存在する。とうとう、サヨコの正体もわからぬまま、劇の本番が終わってしまったということだ。物語は、仲良し四人組をつくりあげたまま、冬へ突入する。  結局サヨコは何者なのか。目的は…。物語はどこへ向かっているのだろうか。  学園祭も終わり、学校にはすべて終わったのだという空気が流れていた。沙世子でさえ、美少女以外の何者にも見えなくなっていた。しかし、物語は続く。黒川という事実が浮き出て、人間関係に巻き込まれた沙世子は普段と違う自分を見せる。  とうとう山場、という感じ。いろいろな事実がぽろぽろとでてくる。注目は秋くんでしょう。学園ものだから読みやすく、秋くんみたいな好奇心の強い秀才タイプは物語の中でもひときわわかりやすいキャラだからね。  沙世子にドキドキ。  読み終わりました。前半は、いまいちそれぞれのキャラクターがつかめずやきもきしましたが、終わりに近づくにつれ、沙世子がかわいくみえてくるんですね。特に好きなのは、沙世子が泣きじゃくっているのに容赦ないあのシーン。ほんと、かわいく見えてきます。  サヨコが誰だったのか、という問題も解け、ほのぼのと終焉、という感じでしょうか。結局沙世子は沙世子だったし、黒川は黒川だったし。でもそれでよかったなって思える本です。  学園ホラーではなかったのかなー。

    1
    投稿日: 2019.02.15
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    まず『プロローグ』の引力が凄くて、読まざるを得ない。それにしても、いろんな意味で怖かった!一言でいえば学校の怪談的なストーリー。意味深な超絶美少女の転校生・高校に受け継がれる『サヨコ伝説』......なかなか舞台はドラマチック。それにしても、ありとあらゆる謎を残したまま物語は終わる。物凄いモヤモヤ感。それでも、みょうに心惹かれてしまう不思議な本だった。何気に恩田陸さんの本は初めてなのだが、他の本もこんな感じなのか??

    1
    投稿日: 2019.01.27
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    学園もの独特の甘酸っぱさと、ミステリーもの独特の曇り空のようなものが混じった作品。 当時を思い出しノスタルジーな気分に浸れると共に、謎の伝統を解き明かすべく奔走している彼らを堪能できるので見ものです。

    1
    投稿日: 2019.01.26
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    デビュー作だけに作者の良いところと悪いところが明瞭 題材と切り口は面白くまた広く読める引いた視点も良い しかしこの形式ゆえに上滑りすると酷いことに 本作の文章もかなり悪い 悪いがゆえに仕掛けの面白さが目立つ ところでひとつの学校で10年教師しているのって当たり前では 20年でも普通にいると思う

    1
    投稿日: 2019.01.12
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    初恩田陸はデビュー作。ミステリーとして見れば詰めが甘い印象はあるものの、多分それを目指したものではなく、学校という特殊な場で受け継がれていくものやそれに関わる人たちが巧みに描かれている。文体もなじみやすかった。NHKドラマをチラッと観ていたのを思い出す。

    1
    投稿日: 2019.01.03
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    怖い話ではなくいかにも「青春!」な学園物だった。 まぁ良かったけどね。 思ってたのと違うため、どこか疑ったり深読みしながら進んでいったが、結局綺麗なだけで普通の女の子でした。最初と最後の桜目線の語りで、あぁこれからも続いていくのかぁ脈々と。と、少しニンマリ。

    2
    投稿日: 2018.11.27
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    謎めいた小夜子は何者なのか、早く知りたくて一気に読み終えたが、結局普通の頭の良い女子だった?それにしては犬を呼び寄せることができたり、同級生を心理的に異常をきたすほど追い詰めたりしたのは何のためにそこまで?いたるところが消化できないままである。

    1
    投稿日: 2018.11.06
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    そういえば学校って不思議な空間だ。 下の表現大好き。ノスタルジー。 時々、このまま永遠に自分の中に焼き付いてしまうのではないかと思う瞬間がある。 こうして4人で過ごせる最高の時間がほんの少ししかないことも、彼は心のどこかで承知していた。たとえ四人が大学生になって再会したとしても、もう二度とこんな一体感、この四人がいるべき場所にいるという、世界の秩序の一部になったような満足感を味わうことはないだろうと。それは、なんとなく四人がそれぞれに感じていたことだった。

    1
    投稿日: 2018.11.05
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    校内で3年に1度ひそかに引き継がれるサヨコ役。 学校の怪談。不気味。人がつくりだすものとそれをこえるもの。 C0193

    1
    投稿日: 2018.09.26
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    謎に包まれた胡乱な登場人物が多い為、好奇心を煽られてページを繰る手が止まらなかった。だが、結末に辿り着いても、ストーリーの根本的な謎は解明されないままだったので、物語が中途半端なところで幕を閉じたと感じた。著者は、意図的にこの腑に落ちない感じを醸し出そうとしていたのかもしれないが、特に続編を読みたいという気持ちは毫もない。

    0
    投稿日: 2018.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中はとてもおもしろかった! 学校独特の雰囲気、空気感が出ていて、懐かしいようなキュンとするような。 でも最後は、よくわからないまま終わってしまったのが残念。 なんの予備知識もないまま読んだので、ホラーなの?ミステリーなの?と訝りながら読み進めて、読み終わってから、あー恩田陸か!ファンタジーかー!てなった。 青春モノとして読むのが一番しっくりくるかも。 学生時代に読みたかったな。

    1
    投稿日: 2018.08.01
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    ホラーサスペンスかと思っていたが、違っていた。学校に伝わる奇妙なゲーム、こんな風習いらないなぁ。不幸(幸福)の手紙(メール)みたいで、好きじゃない。 登場人物はどれもいい感じに描かれている。秋くんが良い味出してる。

    1
    投稿日: 2018.06.24
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    なんとなくハッキリした部分とスッキリしない部分があって、どちらかというとモヤモヤ感が残ったかな。ゾッとしたり、拍子抜けしたり、ほのぼのしたり、高校生気分になったり、楽しめた。

    2
    投稿日: 2018.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これが著者のデビュー作らしい。怖い場面もあるが、高校生らしい青春時代の生き生きとした雰囲気もあり、懐かしい甘酸っぱいような気持ちを味わえた。3番目のサヨコらしきものが登場する箇所が特に怖い。秋のお父さんがいい味で、よいコメントをしている。

    1
    投稿日: 2018.06.11
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    2018.6.6読了 ☆2.5 知り合いに勧められて読んでみたが、馴染まなかった。 設定もしっくりこず、結局ラストも謎のままで消化不良な感じ。

    0
    投稿日: 2018.06.06
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    著者のデビュー作品。進学校を舞台にした、サヨコという存在を巡る学園ミステリーものである。ある日、転校してきたサヨコの存在と学校の生徒たちがサヨコを巡ってあれこれと想像を膨らませ、尾ひれがついて都市伝説的なものが出回っていたり、怪奇現象に薄々気づいたりサヨコとは一体誰なのか、なぜ転校してきたのか、理由を探ぐる中で出てきた真実が見えてくるという終始サヨコのことが離れない物語だった印象。その中で、高校生らしい青春らしさも満載であった。

    1
    投稿日: 2018.05.30
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    学園もの?ミステリー?ホラーなのか。 最初の入りは良かったけど、私には中途半端でして。 可もなく不可もなし。文化祭の呼びかけ劇は中々怖く良かったし、小学生の頃を思い出し懐かしく思えたかな。

    3
    投稿日: 2018.05.26
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    恐らく小学校高学年、あるいは中学生の時にテレビをザッピングしていた折に少しドラマ版を見た記憶があった。当時その画面から伝わる独特の雰囲気と「六番目の小夜子」というザラつきのある字面と響きのお陰で、何年後か、高校生の私は書店の本棚の前で記憶が蘇った。迷わず手に取り読み耽ったが、当時感じた空気感そのままの小説であったように思い出す。

    1
    投稿日: 2018.05.11
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    恩田陸のデビュー作。 恩田陸の高校青春物はホント面白いと思う。 この物語は単に青春物というのではなく、ちょっとホラーの要素が入っているのがスパイスになっていて良い感じである。 ホラーの要素が入っているからと言って陰惨であるとか後味の悪い終わり方というのではなく、しっかり爽やかなエンディングになっているのも好感が持てる。 一部の読者が言うように、彼女の青春物にはやたらとハイスペックな登場人物が出てきて現実感が薄いという見方もあるが、そこまで硬い見方をしなくてもフィクション のエンターテイメントとして考えれば、全然問題ないと思う。 正直、青春物にリアリティーを求めてはいないので・・・

    1
    投稿日: 2018.04.22
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    とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生・津村沙世子。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、恩田陸さん伝説のデビュー作。 この作品は2017マンガ大賞『響〜小説家になる方法〜』の中で主人公が「古今東西面白い小説」として挙げていたのがキッカケで読みました。 中盤に出てくる学園祭の講堂の場面は、読み手にも伝わる緊張感が張り詰めていて最高でした。作品も全体を通して登場人物の思いやつながりが面白くとても読みごたえがあり、自分の高校生活と重ね合わせながら楽しんで読めました。ただファンタジーらしい「ふわっ」とした解決は個人的にはちょっと消化不良だったかなと…(ファンの方すいません)

    1
    投稿日: 2018.03.18
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    ・3/13 読了.結局謎は謎のまま終わる青春小説なのね.確かに高校までの学校生活は今にして思えば非日常のような甘酸っぱい切ない人生の期間で、誰もが経験してるだけに郷愁を誘いやすい題材だよね.

    1
    投稿日: 2018.03.13
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    物語の最後に対する賛否両論があるようですが、読んでいる最中はこんなに面白い本があるのかと感心しながら読めました。

    1
    投稿日: 2018.02.07
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    子どもの頃みたNHKのドラマがきっかけ。 恩田陸さんを知った本でもある。 普通の学校を舞台にした、不穏な話。 みんながひっそりと小夜子のいる空気を 受け継いでるかんじがすき。

    1
    投稿日: 2018.01.30
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    ホラー的なのだと思って避けていたけど全然違った。 ちょっぴり幻想風味のある青春小説。 文章も内容も粗削りな感じだけど、むしろそれが魅力になってるんだろうな。 読み終えた直後、ファンタジーノベルの最終候補になったことも、でも大賞や優秀賞にはならなかったっことも、言葉では表せないけど納得できるなぁという気が、なぜかした。悪い意味じゃなく。 2017年の読み納めになるかな?

    0
    投稿日: 2017.12.27
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    サヨコが一体誰なのか?そして津村沙世子は一体何者なのか? ドキドキしながら読み進められた。 その一方で、憧れを抱くような学生生活。4人の仲間たち。 青春小説としても、とても魅力的だった。

    1
    投稿日: 2017.11.16
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    図書館で借りた本。 ある進学校では、毎年「小夜子」が人知れず決められる。卒業式の日に、前「小夜子」からメッセージと鍵を渡されたらそれが合図で、一年間「小夜子」をしなければならない。さらに3年に1度、学園祭のある年に「小夜子」に当たると、一人芝居をしなければいけない・・・などなど。一体だれが何のために始めたことなのか?呪いなのか?

    1
    投稿日: 2017.10.22
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    「夜のピクニック」を読んで青春小説のハシゴをしましたが、青春小説+ファンタジーの世界は私には全く興味がなかったし、読後も変わりませんでした。作品自体の評価ではなく、私の読後の気持ちが評価2です。

    0
    投稿日: 2017.10.21
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    小学校の時に、オンタイムでドラマをよく観ていた。 小説とドラマでは設定などがところどころ異なっていた(ドラマでは中学校が舞台) 他の方のレビューでもかかれているように、劇のシーンは緊張感があり物語にぐんぐんと惹きこまれた。 でも、ラストはこんな話しだったのかと いまいち期待外れな感じでした。 (私が理解できてなかっただけかな)

    0
    投稿日: 2017.10.01
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    昔NHKのドラマで見ていた時、すごく怖くて、でもなぜか惹かれて、「中学校」ってこういうドキドキする場所なのかなぁと思っていた記憶がある。(ドラマは中学校だった) 「学校」も、「小夜子」という名前も魔力を持ってる。 七不思議や怖い話は怖いけれど皆惹かれていく。 そういうものに似ていると思う。 小夜子、と表題にあるのに一回も本編では小夜子という漢字は出てこない(と思う。違ったらごめんなさい)。 沙世子かサヨコ。 ずっと不思議だったのだけれど調べて見たら答えがありました。 晶文社 土曜日は灰色の馬 恩田陸 web連載 第2回目 恐るべき少女たち http://www.shobunsha.co.jp/?page_id=1962 恩田さんの中にはサヨコのイメージがあったんですね。 学校の閉じられた空間、閉塞感、そういったものが凄くまざまざと感じられて校舎の匂いを思い出すようなそんなお話でした。 ドラマと違った展開や登場人物もまたよかった。 演劇シーンはもちろん、私が一番怖いと思ったのは沙世子の持っている人をコントロール出来るという部分。 あれは多分持って生まれたものだろうけど、あれが一番怖い気がする。 私も多分沙世子に似ていて、人と話しているといつも人の話ばかりを聞いていて、結果的に悩み事ばかりを聞いてあげているという図式ができていたりする。 ここで沙世子と違うのはそれはそれとして利用するのではなく、私がそのコントロールに耐えられなくなって面倒になってしまうという幼さが出てしまうこと(笑) 私がいつも聞いてることに気がついてる?私の話ししてないのは知ってる?わかってくれてる?と言いたくなってしまうこと。 私がいなくなったら体のいい人がいなくなっただけにしかきっと思われないんだろうなと面白く無く思ってしまうこと。 沙世子のように割り切れていない。 でも割り切れてしまうことも怖いと思う。 『六月の夜と昼のあわいに』の翳りゆく部屋のような。 そんな気持ち。 川に石を投げ入れたって、あとで拾いに行くわけじゃないもんな。 この表現はどきりとして好きでした。

    3
    投稿日: 2017.08.25
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    大学時代に友達から借りて一度読んだのですが、図書館で見付けて懐かしくなって借りました。面白かったです。高校三年生の爽やかな一年間の物語の中に、ひたひたと浸み込んでくる黒い影。サヨコ、という伝統に翻弄される主要な人物たちに惹き付けられました。学園祭の劇のシーンは狂気を感じました。主要な登場人物はそれぞれ魅力的でしたが、終盤出てきた美香子は好きになれなかったです。結局、サヨコとはなんだったのか、という謎は謎のままでしたが、それもいいな、という思いです。恩田さんの描く少年少女は美しくてなんてみずみずしいのだろう、と改めて感じました。

    1
    投稿日: 2017.08.21
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    文化祭の劇上演は、本当に引き込まれた。でも、結末は???となってしまった。恩田さんの文章は、とても好き。

    1
    投稿日: 2017.08.20
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    非現実的なんだけど、自分の通っていた高校に似ているなぁなんて思いながら、読み進めていきました。気味の悪さと怖さで、どうなっちゃうの?と思いながらでしたが、高校生というキラキラした時間、同じメンバーが集まって同じことをしたとしても、けっして同じ気持ちにはなれないであろう特別な時間に思いを馳せていました。サヨコのことに、こだわる。大切にされるけれどもタブー視もされる、なんともいえない感じが高校生活にぴったりなのかな。こんな秘密に出会いたかった、なんて思います。そして、春の暖かい風が吹き、一気に爽やかな読後感です。

    0
    投稿日: 2017.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わけがわからないところがあり、あまりカタルシスを感じなかったが、演劇と学校、繊細な人間洞察はおもしろくよめると思う。著者はこういう人間洞察を小説を通してやりたいのかなと思う。「共通一次」が行われていたころの高校の話である。ホラーといっても、それほどおそろしくはない。

    0
    投稿日: 2017.07.30
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    物語の書き方に癖があるのははこれがデビュー作だからなのか。でもその癖が、別に不快でもない。文化祭のシーンは迫力もの。

    1
    投稿日: 2017.07.18
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    文化祭のシーンが超良かった。自分もその場にいるみたいで、ドキドキした。 けど最後は無理やりオチをつけたみたいで微妙。 たぶん球形の季節とかQ&Aとか、三月は〜とかを読んだ後だからか、そう簡単に片付けられるのはなぁ…と思った。

    1
    投稿日: 2017.07.13
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    恩田陸さんのデビュー作ですね。 数年ぶりに再読しましたが、やっぱり何度読んでも面白い、 ジュブナイル小説の傑作。 恩田さんの作る話はラストで収束しない、 という事がよく言われるんですが、 そこもまた良いんですね。 洒落ではないんですが、だからこそ余韻が残る(笑) ストーリー作りに関したある本によれば うまいストーリーを作るためには 「始め方」「ふくらまし方」「終わらせ方」 の三つの力を伸ばさなくてならない、 という事が書いてありました。 その考え方によれば、恩田さんの作品というのは 真ん中の「ふくらまし方」がとてつもなく 強力なんですね。あんまりに「ふくらまし力」が 強すぎて、そらあ、そこまでふくらましたら 収束できないでしょ、でもそこまで 面白くふくらましてくれたんだからOKって気分になるんですね(笑) この作品に関すると中盤にあたる秋の章の文化祭での 創作劇のあたりの盛り上がり方は異常ですね。 読んでてぞくぞくします。 ホラー的な怖さもありつつ 学校というものの本質を考察している深さもありつつで、 文章だからこその凄みを感じさせてくれる。 この部分に関すれば、帝王スティーブン・キングにも 負けない凄みがある。 この部分があるだけで、結末がぐだぐだでも 全く文句無しの魅力を感じる作品。 2017/04/02 05:53

    0
    投稿日: 2017.07.04
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    恩田陸さんデビュー作。 とある高校で、3年に一度誕生するサヨコ。 その伝説を知って学園祭や「ゲーム」を行う構成員が毎回違うのに、ほぼ内容を知らないのに、伝説が繰り返されるのは、メンバーが変わっても箱としての高校があるからか、見えざるものによる導きがあるのか… サヨコが誰か、これから何が起こるか分からない不安。 学園祭の出し物で生徒一体で読み上げる台本の恐怖が感染していくさまが圧巻だった。

    0
    投稿日: 2017.05.28
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    学校オカルトの話?なんかイマイチピンと来なかった。あとがきの3週間で書いたって話が一番インパクトあったかも。

    0
    投稿日: 2017.05.21
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    ひたひたと恐怖がせまってきて目が離せない。 最後まで真実はわからない。 高校時代に戻りたい!!! 話の内容は最高!!だけど、表現が・・・。

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    投稿日: 2017.05.08
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    学校の都市伝説のようなもの:「サヨコ伝説」を巡って翻弄される高校生のホラーファンタジー。学校という規則に縛られた特殊な容れ物に、思春期特有の不安定さ、危うさ、怖さが溢れかえっている物語だと感じた。ただ、完全に全ての伏線を回収しきっていない(沙世子はなんで野犬を従えられるのか?)読後感が残るので、謎解き目的で完全な解決を望む人にはお勧めできない。この不安定さも、この作品であり学校の存在そのものなのだと考えれば納得である。文章の展開に力があり、気がつくと読むのに夢中で時間が経ってしまう本だった。

    0
    投稿日: 2017.04.17
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    金曜日の本屋で見て。 昔ドラマやってたけどどんなんだっけ?と思って購入。 夏の章のキラキラした感じってこういうことかー、完璧な青春てこういうこたかー!って。 たとえ話とか、細かいところの表現が素敵だった

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    投稿日: 2017.04.12
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    現在旬の作家である恩田陸氏のデビュー作。 地方の由緒ある進学校を舞台にしたミステリー&ホラー&ファンタジー。 主人公は三年生の男女4人。そのうちの一人が小夜子という名の転校生で、物語を動かすエンジンとなる。小夜子を含む4人の一年間が、学校の伝統となっている「小夜子伝説」と絡まり絡まり合いながら、甘塩っぱく進んでゆく。まだ、ケイタイもデジカメもない時代の話で、待ち合わせは「いつもの喫茶店で」みたく、いかにも地方の進学校にありそうなエピソードが積み重ねられ、アラフォー、アラフィフ世代にとってはノスタルジーをかき立てられることこの上ない。 もうひとつ、重要な存在というか、舞台装置があって、それは「高校という場」。毎年毎年、三年生を送り出しては新入生を受け入れる学校は、それ自体特有の人格や力場みたいなものを持っているという話。この物語では、学校の持つ特別な力を「小夜子伝説」という形で具体化している。 毎年、卒業式のときに受け継がれる「小夜子」役。それは当事者以外に知られてはならず、知られないままにあるミッションを遂行しなくてはならない。もし伝統に逆らえば、小夜子役には不幸がふりかかるいう奇妙な伝説。誰が何のために始めたのかもわからないけれど、不思議な力に支配され、やめることもままならない。そのナゾは完全には解き明かされず、知っているのは校庭の桜の木のみ、というオチが味わい深い。 デビュー作なので、文体はあまり洗練されていないけれど、のちの恩田氏の作品を彷彿とさせる要素がたくさん詰まっている面白い作品。

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    投稿日: 2017.04.05
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    金曜日の本屋さんの一章で取り上げられれいたので興味を持って。 恩田陸特有の青春プラス日々見過ごしているようで、実は誰もが経験しているようなミステアス要素が混ざって一期によませる。

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    投稿日: 2017.04.05
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    デビュー作でもやはり恩田陸ワールドが出ているなと感じた。背筋が薄ら寒くなるような感覚。 おもしろかったのですぐに読み終わった。ホッとする終わり方ではあったけど、少し物足りない気もする。あれだけ謎めいたことが起きたけど、そんなもんだったの??という。 犬はなんだったのか………(笑)

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    投稿日: 2017.03.04
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    「光の帝国」に続き、直木賞受賞で興味がわいた恩田陸2冊目。 「光の帝国」と同様、冒頭はものすごく引き込まれる。 ホラーなのかな?と若干の後悔しつつ読み進めると、こちらもやはり食い足りない。視点がコロコロと(でもないかもしれないが)変わるところや、ご都合主義的に受け取れる部分など、ちょっと浅いかなーと思った。食い足りない。

    0
    投稿日: 2017.02.27
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    随所に冴えたシーンがあるのだが、作者の妄想が暴走して締まりのない印象。学校に伝わる「サヨコ」伝説の設定の出来が良ければもっと面白くなったのにな、思う。

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    投稿日: 2017.02.20
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    恩田陸さんが直木賞を受賞したといふ事で、デビユ作の『六番目の小夜子』登場であります。「幻の」とか「伝説の」などといふ冠が付く本作。何故だらうと思つてゐたら、著者自身が「あとがき」で説明してゐました。なある。 直木賞は、かつての新人発掘の意義はなくなり、今やすつかり中堅作家(時には大ヴェテランも)が受賞する文学賞になつてしまひました。恩田陸さんもデビユしてから、25年くらゐ経つのではないでせうか。まあ別段どうでもいいけど。 小説の舞台はある地方の高等学校。結構な進学校とお見受けしました。この学校では「サヨコ伝説」なる言ひ伝へがあり、三年に一度「サヨコ」が選出されます。先代「サヨコ」の卒業式に、次の「サヨコ」にメッセージが届けられるのでした。その正体は、代々の「サヨコ」しか知りません。で、「サヨコ」のやることは、一年にたつたひとつだけ。 そしてこの物語は、「六番目のサヨコ」の年の始業式に始まるのであります......うん、何だか面白さうぢやないかと期待させます。 物語の視点は固定されず、舞台となるクラスにゐる関根秋・花宮雅子・唐沢由紀夫らによる群像劇と申せませうか。そもそも「プロローグ」を語る「私」とは結局誰の事か、最後まで分からなかつた喃。そのクラスに、「津村沙世子」なる転校生がやつてきます。いつたい彼女は「サヨコ伝説」と関係が有るのか? 巻き込まれる形で「サヨコ伝説」に関はる事になつた関根秋は、友人設楽正浩とともに謎に迫るのですが...... お膳立ては中中凝つてゐます。「サヨコ伝説」の謎に迫る為に、設楽が計画した学園祭の「芝居」も興味深い展開であります。ここまで広がつた風呂敷をどのやうに収めるのか、気になるところです。読後の印象は悪くないし、まあ良かつたよね、といふ感じなのですが、疑問が疑問のまま終つてしまつた点が多いですな。 佐野美香子は付け火をした後どうなつたのか、津村沙世子は何故それを唆したのか、黒川先生の関与度はどれだけのものだつたのか、他にも色色と、何だかはつきりしないのであります。単にわたくしが重要な伏線とかを読み落としたのかなあ。 ま、いいや。デハ今日はご無礼いたします。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-689.html

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    投稿日: 2017.02.05
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     学校というのは不思議な空間である。誰もがそこに一時期身を置きながら、誰もがそこにはとどまらない。教員も含めて皆が通り過ぎてしまう時空の集まりだ。常に新陳代謝を繰り返しているのに、学校としては残る。校風という形なきものがまことしやかに語られる。不思議な空間だ。不思議だから様々な伝説もできる。伝説はおそらく過去と現在とをつなぐ綱のようなものであり、そして現在と未来を結ぶものでもある。この小説のモチーフはそんな学校の伝説を基礎にしている。  代々秘密裏に受け継がれるサヨコなる特別な人格を生徒たちは興味を持ちながらも、それを進学の吉凶占いのようにも考える。その無責任な興味が高校生の特権なのだろう。謎の美少女の小夜子の描写は実に興味深く書かれている。怪しい美しさと人を魅了する行動、そして不可解な行動。筋運びも軽快で読み進めやすい。ただ、結末はやや急いだ感があり、それまでの重たい流れに対してあまりにハッピーエンドだ。これもいかにも高校生の思考をそのまま再現するとこうなるという内容だ。  作者は今年ようやく直木賞を受賞した。いま受賞作を読んでいるが、かなり雰囲気は変わっていて作家としての進歩は甚だしい。ただ、このいかにも女子高生が書きそうな展開の小説を残したことには作家としても意義があると思う。

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    投稿日: 2017.02.04
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    この文庫、引越を4,5回経験しているし、昔は入浴中に文庫読んでいたこともあるのでボロボロである。恩田陸が直木賞を受賞したからではなく、ビデオデッキが映るかどうか確認するために見たのがNHKのドラマシリーズの『六番目の小夜子』だったので読み返してみたのだ。ドラマとは設定等異なっているのだが、どちらもよいという稀有な例である。なぜかと言うと、この話はそもそも恩田陸が昔のNHKの少年ドラマシリーズへのオマージュとして書いたということ(確かどこかでそう書いてあったのを読んだ)。このドラマ化されたシリーズがNHKが少年ドラマシリーズ的なものをまた作りたいと思って制作したこと(と、これもどこかでそう書いてあるのを読んだ)。どちらも相思相愛なのだ。…どこにも感想のないなぁ(笑)

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    投稿日: 2017.01.29
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    作者の人物描写が好き。 しっかり書いているのだけど、詳細過ぎない。うまい具合に、読み手の想像力をかきたてる、助けをしてくれるというか……。 しかし、作者は「年齢の離れた兄弟」設定が好きなのかな。

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    投稿日: 2017.01.09
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    その高校では代々『サヨコ』と呼ばれる生徒が選ばれる。 卒業式の日、前回の『サヨコ』から新しい『サヨコ』へ古びた鍵が継承されるのだ。 そして3年に一度、ゲームが行われる。 その年『サヨコ』になったものは赤い花を教室に飾り、誰にもバレることなくあることをやり遂げなくてはならない。 そこに美しい転校生の津村紗世子がやって来た。 そんな話なんだけど、なんか違う。 ミステリーのようで、ファンタジーのようで、学園青春物のようで、何でもないような。 うーん、なんだろう。 モラトリアムかな

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    投稿日: 2016.12.16
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    小学校の頃に見ていたドラマが懐かしくなって手に取りました。 と言っても当時からよく内容がわかってなかっただろう上に、記憶も消えかけで、栗山千明がただただ美しかったことくらいしか覚えてないんですが。 恩田陸作品、そういえば読むの初めてでした。 発売からかなり経つ作品だからなのか、それともこれが恩田陸の作品なのか、描写がとても新鮮な感覚。 学校って、特に高校生って、本当に人生の中でも特殊で、異質で、でもその異質を誰もが辿ってきているっていう不思議な世界だったんだなぁとしみじみ思いました。 でもなんだろう、今まで読んだ青春小説に比べればキラキラ感は控えめなのに、一番愛おしく感じる。 ドラマ放送当時の唯一記憶にある学園祭の呼びかけのシーンが、文章でもここまで臨場感があるなんてびっくり。鳥肌モノでした。 結局、あれとあれはなんだったんだ……という謎は数多残りますが、すべての解決をあまり求めないタイプなので私はこの終わり方でとても満足。 むしろ私たち読書もまた、秋くんのように、「小夜子とは一体何だったのか?」を探求するという、定められた大きな流れに組み込まれた些末な存在の一人なのかも……なんちゃって。

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    投稿日: 2016.11.17
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    津村沙世子―とある地方の高校にやってきた美しく謎めいた転校生。 高校には十数年間にわたり奇妙なゲームが受け継がれていた。 三年に一度サヨコと呼ばれる生徒が見えざる手によって選ばれるのだ。 そして今年は「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。

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    投稿日: 2016.11.14
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    読んでる最中はずっとドキドキしてたのですが、読み終わってみるとあれ?って感じ。読解力が足りないのか・・・。

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    投稿日: 2016.09.30
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    帯文(裏表紙):津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。 目次:プロローグ, 春の章, 夏の章, 秋の章, 冬の章, 再び、春, あとがき

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    投稿日: 2016.07.26
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    中盤まではめちゃくちゃ引き込まれた。 筆者の伝えたい内容は分かったけど、加藤君の家の窓とか犬の話は、なぜそうなったのか分からなかった。 学校を「容れ物」として展開されていく話は、奇妙で面白かった。 自分の高校時代を思い出させてくれ、今振り返ってみると、閉じた世界であの頃はなんときらきらと、そしてなんの疑問も持たず過ごしていただろうと思った。

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    投稿日: 2016.07.05
  • 小夜子 という名の「青春」

    16年程前にNHKで放送されていたドラマの原作です。(栗山千明さんが演じていて、なんてきれいな娘だろうって思いましたが)当時はまだ読書に目覚めていなく、恩田 陸さんの小説が原作だとか、これが作家デビュー作だとかを初めて知りました。 思春期の頃って、個を確立する時期っていうか、確立したいけれど学校という同一集団の中で同じ制服を着て日々決められた、与えられた時間を過ごさなければならないジレンマがある一方で、皆と同じであることの安心感もあるわけで・・・ そんな、あやふやでも心地よくて、でも時には気味悪かったり、攻撃的に反抗したりして、そんな子どもでも大人でもない、不器用ながらも懸命に自分の生き方を確立しようとする、模索している10代後半の若者たちの物語です。 謎は謎のままですっきりしないところもあるのですが、そのすっきりしない読後感が、過ぎ去りし青春の時を呼び覚まし、しばし気持ちだけは10代後半に戻れたと、40代後半のおっさんが思える―――そんな小説でした。

    8
    投稿日: 2016.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生時代に読む印象と先生の年齢になって読む印象は違うだろうなぁ、という一冊。 『みんながクラスに馴染み、クラスがまとまりを見せるまでの居心地の悪さと緊張が嫌だった。』 『よく考えると別につらいことでもないんだよな。ただみんなが寄ってたかってつらいぞみじめだぞとおどかすから、ものすごくおっかないことのように思えるだけでさ。これって不思議だよなあ』 『学校いうのは回っているコマのようなものだな。 …コマはずっと一つのコマだけど、ヒモを持つ人間、叩く人間がどんどん変わっていくわけだな。オレは…いさめたり、ハッパかけたりする役なんだわな。』 学生にとっては一生に一回、必ず過ぎ行く月日だが、教師はその青春時代というものをどういう風にみているのだろうか。。 自分たちはイタい行動しても周りも同年代だし、若気の至りで済まそうとするけれど 違う次元の大人にとってこの行動は…とか考えるともの凄く恥ずかしくて頭を抱えたくもなる。。 分かりやすい、キラキラした青春小説ではないけれど、ある意味でその時を正確に捉えている小説だなぁ、というのが二度読みした感想でした。 解説岡田幸四郎氏もいくつか引用しつつ、もっと深いところまで触れいるので読み応えのある解説。。

    2
    投稿日: 2016.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学推薦図書。友達からも薦められて読んだ。 学園青春ものにホラーテイストが加わって飽きない!どきどきしながら読める本

    0
    投稿日: 2016.05.17
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    地方の公立高校に転校してきた津村沙世子。 この高校にはサヨコと呼ばれる生徒が選出され、奇妙な伝統が引き継がれていた。 私に読解力がないのか、秋の言葉の「ほんとうは僕たちの方がお客さんだった」(サヨコが主ってこと??)っていうのと、最後の「彼ら」(桜?)が誰を指すのかいまいち分からなかった。 全体的に小説として楽しめたので星三つ。

    0
    投稿日: 2016.05.16
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    久しぶりに普通の小説を読みました。 店頭にあるのを、何も考えずにコーレ!って選んだのですが、なんだかバカになってしまったのかあまり理解せずに終わってしまった・・。 また読み返そうと思います。

    0
    投稿日: 2016.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小夜子といえばやっぱり六番目だよね! その一言で始まる、奇怪なストーリー。小夜子は何をやっても6番目だった。成績、背の順、生まれた順番・・・ そんな小夜子が1番になる!クラスに衝撃が走る! なんかめんどくなったんでやめます。そんなつまんない話じゃないし。これは恩田陸さんのデビュー作です。デビュー作っぽい荒削りさが、良い意味で作品を読みやすくしてくれています。 小夜子ちゃんも、優秀でステキスキ。 ぐふふ。

    0
    投稿日: 2016.01.18
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    むかし子供向けのドラマで見た覚えがあり読もうと思った 学園祭の場面も、さよこの謎も、次々起こる出来事にハラハラドキドキ 楽しく読めました でも、最後の方の描写がよくわからなかった 謎が解けた部分と、わからない部分あり これでいいのか?やっぱりわたしは読解力が低いのか…… 2015.12.19

    0
    投稿日: 2015.12.19
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    物語中盤で、もう話が終わってしまうのではないかと思うような盛り上がりだったので、後半からラストが少し物足りない感じ。 でも、お祭りや終業式の一体感とか、その後のなんとも言えないもの悲しさとかを思い出し、高校生時代ってこんなだったなぁ〜、と何だかしんみりしてしまった。 良かったです。

    0
    投稿日: 2015.12.18
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    初恩田作品 ミステリーのようなファンタジーのような 学校という閉鎖的な特別な空間で起こる様々な事 そういったもののメカニズムについて考えさせられた すごい引きだっただけに ラストのあっさり感に少し拍子抜けした感は否めない 結末も、読者に真相はこうだったのじゃないかな、こうも考えられるなと 想像する余白を残しているからだと思うけれどすっきりはしない。 ただ、これはすっきりしないでよかったのかなとも思える不思議な作品でした 学校みたいな場所ってこういう得体のしれない何かがある、そういう場所だし それに名前をつけなくていいのかもしれないと思えました。

    0
    投稿日: 2015.12.04
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    何度読んでもなんとなく腑に落ちない気分だけが残ります。面白いんだろうけどなんでかな。モヤモヤするとも違うんですが……恩田作品独特のモヤッと感かな。それも違うような……。 青春小説といえなくはないですが、登場人物が大人びすぎてて懐かしさは感じられなかったです。学生の頃は今よりもっとこの作品の意味が分からなかったし。結局何が言いたいのかいまいち理解できませんでした。 サヨコの劇のシーンはさすがに凄みがあってゾワッとしたんですが、その後にキャラクターたちが劇のことを語っているうちに冷めてきました。学校という場所は子供たちのものだけど、そこには教師もいますよね、黒川先生以外にも。 学校というリアルが感じられなかったのがのめり込めない要因なのかもしれません。

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    投稿日: 2015.11.04
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    中学生のときに読んだ本。 古い学校の雰囲気などがよくて、その中で浮上してくる謎にドキドキ。 恩田さんらしい世界観の学校と謎の浮上のしかただった。

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    投稿日: 2015.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    だいぶ昔、NHKでドラマが放送されていたなあと思い出して手に取った一冊。 表紙とタイトル、出だしから最初はホラーかと思ったが微ホラー程度。そういった要素よりもどちらかといえばファンタジー青春小説。もう一度高校生活を送りたくなる。ミステリー、ともいえるかもしれないが、ミステリーというより……うーん、謎を解いてすっきりするという楽しみ方よりも、あれこれ想像を巡らせる楽しみ方をする本だと感じた。 最初は謎めいた美少女だった小夜子が、段々身近で可愛らしい女の子の感じられて愛しくなる。 それにしてもあの演劇のシーンは戦慄した。読んでるこっちの緊張までもがどんどん高まっていった。

    3
    投稿日: 2015.10.13
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    続きが気になって、一気に読み進めてしまいました。 ラストは、恩田先生の作品らしさがありました。 ただ、私がやはり好きなのは文章です。 高校生という一度しかない、貴重な時期に感じる、感じていた気持ちを比喩的のようであり、分かりやすい文章で表現されていると思います。 だから、私は高校生が主人公の恩田先生の作品を読むと、自分が主人公と同じ高校にいて同じことを経験しているような気持ちになります。 過ごしている時間の大切さに気づくような気がします。

    2
    投稿日: 2015.08.28
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    恩田陸デビュー作 全体的に荒削りなところもあるが、現在と小説のスタイルがほとんど変化してない事に驚く。

    0
    投稿日: 2015.08.20
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    この小説の要がミステリかファンタジーか判らずに結末を迎える。物語の中で様々な謎が提示され、解かれる謎、あやふやなままの謎に別れた。このあやふやなままの謎が自分をモヤモヤさせる。 すべての謎に解答が出る小説が好きな人には向かない本だと思う。自分は結構好き。 物語では6番目と2番目の小夜子に焦点があてられていたが、初代の小夜子はどんな人だったのだろうか? こういう小説を読むと過ぎてしまった高校生活が懐かしくなる。

    2
    投稿日: 2015.08.16
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    学校という「容れ物」かあー。青春だけど、その学校の不思議さというか、違和感が際立つ。 でも、もやもやっと終わった感。結局何だったんだ?サヨコって。そして沙世子と何の関係が?沙世子はサヨコを終わらせに来たの?ホラーなのかもよくわかんない。

    0
    投稿日: 2015.08.07
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    盛り上がって、盛り上がって、あやふやに終わっちゃう。 恩田陸作品の"学生時代"の雰囲気はだいすき。 学生時代のアレやコレやって、おとなになって、ようやく解ってきたりもするし、これはこれで学生時代そのものと言えばそのものなのかなあ。

    0
    投稿日: 2015.08.02
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    推理小説など結論がはっきりするタイプが好きな人にとっては消化不良を起こす内容ですが、学園生活を描いたものと考えれば、好きな人もいるのではという感じの本。 話の流れとしては、小夜子にまつわるホラー小説と言える。でも、ある人は謎について追いかけるが、ある人は特に気にせず恋について考えるなど、ベクトルが一致していないので、ホラーの世界に没頭できない。 内容的には人を引き込む要素を持っているんだけど、入り込めない感じ。 新しい街を案内されて、これもあるよ、あれもあるよと言われ、面白い街だなと思えるけど、どの店にも入っていないので、まだその街にのめり込めない感じと近いと思う。 まあ、ホラーとか学園モノとか言うのが間違ってるのかもしれない。作者はこの物語を借りて別のことを言いたかったのかもしれない(その辺は、あとがきの解説を読めば少しは分かるかも) でも、それを見つけるためにまた読み返そうとはいまいち思えない。 恩田さんは、アイデアはあるけど、いまいち、ハラハラドキドキさせる文章を書くのは苦手な感じがする。 だから、ミステリーとかでなく、純粋な恋愛ものとかを書くといいのかなと思った。

    0
    投稿日: 2015.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    突如「小夜子」とされた者が、誰も気づかれないように1年を過ごすという設定をもとに話が始まる。 同姓同名の女の子が転校したり、呪いのようでもあり、一気に読みきった一冊。

    2
    投稿日: 2015.06.23
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    高校生、特に3年生の頃を思い出した。学校という容れ物の中に押し込められた感覚、私にもあったなぁなんて。推理的な要素については私はピンとこなかった。不思議なことが起こった、その程度の認識で、そしてその不思議なことというのは色々な人の意思がごちゃごちゃ絡み合って起きるんじゃないか、全部に全部ハッキリとした理由が分からなくてもいいんじゃないか、っていう感覚。 振り返ってしまえばきっと全てをヨシとするのが人間だから、高校生のときは高校生なりに悩んだし、苦しんだと思う。だけど、恩田陸の描く高校生のリアルさは自分と重ねやすくて、浮き足立ってなくて好きだ。

    0
    投稿日: 2015.06.12