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六番目の小夜子(新潮文庫)
六番目の小夜子(新潮文庫)
恩田陸/新潮社
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総合評価

1002件)
3.6
162
330
346
72
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    古本屋で購入したもの。とある地方の高校の中で密かに語り継がれる『サヨコ』伝説。「六番目のサヨコ」が生まれるはずの年に美しい転校生がやってきた―その名は津村沙代子。本当の『サヨコ』とは何なのか?―その意思を受け継いでいるものは誰なのか―。 恩田陸のデビュー作。サスペンス部分を凌駕するかのような「普通の高校生の生活」を描ききっているのはいかにも。楽しんで読めます。

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    投稿日: 2004.10.06
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    その学校には十数年間にわたり奇妙なことが受け継がれていた。3年に一度「サヨコ」が選ばれる。六番目のサヨコが現れる今年、既に「サヨコ」は決まっていた。だがそこに津村沙世子という転校生が現れる。サヨコしか持ち得ない鍵を沙世子は持っていた。沙世子はサヨコなのか? 確かに雰囲気はある。ホラー仕立てっぽくて…… 登場人物もイヤミがなくて、まあまあすんなり入ってくる。 でも、なんか物足りない感があるんだよなぁ。あたしの頭が悪い所為か、時間が無くてコマギレにして読んだ所為か、イマイチ「サヨコ」を使って何が語りたいかがわからん。理解できん。 つーか、「サヨコ」の存在があまりにもぼけてて掴みきれないから、淡々と4人の学校生活だけを読まされてる気がしてならなかった。 秋の章の舞台の盛り上がりはすげーイイ感じなんだけどなぁ。 ワタシ個人としては関根秋を最初からずっと主軸にして書いてもらった方が良かったと…… それより加藤だ加藤!! 発作起こして生死の境を彷徨ったあげく今年1年を棒にフッた加藤くん。 一体、何を聞いたんだ?そんなに衝撃的だったのか?最後に沙世子が語った事に対してそうなったのなら、てめぇーは貧弱すぎるぞ。しかし哀れなキャラだ。

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    投稿日: 2001.07.10