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楽園のカンヴァス(新潮文庫)
楽園のカンヴァス(新潮文庫)
原田マハ/新潮社
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総合評価

1731件)
4.4
894
553
155
21
6
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ルソーの作品と彼の人生をより鮮明に感じ取れる作品だった。 美術作品に馴染みがなかったけれど、MoMAに行ってみたいと思えるほど。 読み進めるにつれてルソーの作品の謎が徐々に紐解かれていく、それと同時に主人公たちを取り巻く謎も次第に明らかになっていくので、最後までワクワクしながら読んでいた。 冒頭でなぜ彼女が呼ばれたのか、なぜ彼女は監視員だったのか、など全てが繋がっていく過程がとても読み心地が良かった。 何よりバイラーがなぜそこまでルソーに固執していたのか、情熱を抱いていたのか、それが明らかになった時には涙が出た。 最後のシーン、彼の想いとは裏腹に飛び出した言葉はこの作品にふさわしい一言だったと思う。 彼らのこの先がとても気になって仕方がない。

    2
    投稿日: 2024.04.14
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    アートの楽しみ方はアート史を楽しむことなのかもしれない。 背景を知れば知るほど、面白くなる。 私もMoMAに行きたい、ルソーやピカソなどの近代美術に浸りたい

    0
    投稿日: 2024.04.12
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    絵のことを知らないのでとても難しく感じました。 絵を手に入れたいと思う人、守りたいと願う人。 両方からの接触があった辺りから引き込まれて、急かされるように読みました。

    3
    投稿日: 2024.04.06
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    美術の知識は全く無くてもとてもおもしろく読めました。 特に後半は先がどんどん気になり一気読み。 とてもきれいな物語でした。

    0
    投稿日: 2024.04.03
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    オランジュリー美術館で見た時、他の絵とちょっと違うなと思った 生きてたんだね 最後はかなり衝撃でした

    3
    投稿日: 2024.04.03
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    読者は時間と空間(場所)を行ったり来たりすることになるのですが、迷子になることはありません。物語の構成が秀逸だからでしょうか。

    7
    投稿日: 2024.04.01
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    時代と場所が前後して オリエとティムの『夢を見た』の真贋鑑定を軸に、話が進む。 ルソー ピカソ ルノアール そしてヤドヴィガ ジョセフ の物語もその中に登場する。 原田マハさんの作品はどうもなかなか読み進まなかったのだが、今回は引き込まれるように続きが気になり読めた。 さらっと読めるタイプの作品ではなかったので、自分の体調がいっぱいいっぱいだと読めないかもしれない。が、バイオレンスは無く、サスペンス要素も強くない上、突拍子ない設定もないので、静かにひたひたとおもしろく読めた。

    2
    投稿日: 2024.03.31
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    原田マハさんのアートフィクション小説は本当に面白い。 アメトーーク!の読書芸人で、本の世界にどっぷりハマることを本より下に入り込むポーズで芸人さんが表現していたけれど、あんな感じのようになるのが原田マハさんのアートフィクションの本。 ぐいぐい引き込まれていき、リアルとフィクションの境目がわからなくなるというか、本物としか思えなくなる迫力がある。 読み終わった後に、あー楽しかった、だけで終わらず、調べてしまう。 史実との違いを調べて知って、本から衝撃を受けたことがフィクションだとわかり安堵する。 こんなの良いの?!と気になることもあったので(ヤドヴィガとルソーが、、)。 この本がなければアンリ・ルソーの絵に興味を持つことはなかったのできっかけとなるのが良いなぁと。 また、ルソーを真摯に愛する人の気持ちが伝わりました(本の中ではフィクションだけど、実在はしてると感じられる)。 原田マハさんのアートフィクションで一番ミステリー要素を感じたかも。ハラハラしました。 ルソーをめぐる話も面白く、とりまく人間関係の展開もドラマティックではあるけれど、少々織絵たち人間関係の進め方が性急なような物足りないような淡白のような。人に惹かれる、仲直りすることは理由もスピードも人それぞれかもですが私はちょっと物足りなさを感じました。動機についてもっと深く知りたい、と。そこが残念でした。

    1
    投稿日: 2024.03.29
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    また新しい世界に踏み込んだ。 なぜ30年も生きてて物語、小説の魅力に気づかなかったのだろう。あぁ、勿体無い。 最近はほっこり系が多かったから、外国人の名前は頭に入ってこなくて何度か誰だっけ?ってなったけど、なんとか理解しながらゆっくり読めた。 ティム、君は最高だよ。 そして、アンリ・ルソー。彼の作品を見たことがあったのか。沢山の芸術家がいたこの世、有名どころしかわからないけど、もしかすると他にも好きな作品があるかも知れない。またアートミュージアム巡りをしたい。

    0
    投稿日: 2024.03.29
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    アート×ミステリーで、アートに明るくない自分でも画家の情熱に引き込まれ、作品をググりながらのめり込んで読んだ。伏線回収も見事で睡眠削って読破。スパイス的な織絵とTimの関係も過去と現在で交差し、心温まるエンディングだった。

    0
    投稿日: 2024.03.28
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    とにかく絵画に対する熱量が凄い。確かな説得力があり、そこに登場人物達の想いも乗っかり、終始圧倒された。 物語も緻密に作り込まれており、散りばめられたピースが結末へと収束する様が美しい。美術的知見は一切なかったが、詰まる事なく読み進める事が出来た。

    30
    投稿日: 2024.03.27
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    とにかくすごい!! 美術系の本なので、難しいのかも、、と思って積読にしてました もっと早くに読んでいればよかったです! 私は絵画に詳しくないけれど、もっと絵を知りたいと新しい興味も引き出してもらった そして、緻密なストーリー 次はどうなるんだろう とワクワクしながら読み進めました

    90
    投稿日: 2024.03.25
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    斬新すぎた名画の背景と行く末。アートに関する小説を何冊か読んでわかったのは、作品に対して自分が感じたものを大切にしてもいいってこと。

    18
    投稿日: 2024.03.25
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    アートという知らない世界、それに魅了される人を少し見れる作品。アートを見て作者の思いや歴史を感じ取ったり想像したり、自分にはない感覚に羨ましくなる。著者が自身も美術を専攻していて精通しているということを読んだあとに知って驚いた。他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2024.03.23
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    アート×ミステリーという新鮮な物語。 伏線回収も凄く、傑作でした。 物語には2人の主人公がおり、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンと、美術関係で日本人研究者である早川織絵。有名なコレクターのバイラー氏により、ルソーの作品「夢」と全く同じ作品の真贋を判断して欲しいと依頼されます。正しく判断できた方に作品を譲ると告げられ、手がかりとなる古書とともに7日間という短い期間にて物語が始まります。 緊迫したバトル、恋愛、ミステリー、、色んな要素があり、特に2人の作品やその作家に対する愛や尊敬心が美しく描写され、二人のやり取りの中でもホッコリする場面もありました。 美術はただ有名な人が描いたとか、綺麗だから凄い、、じゃなく、描いた人の「情熱」があり、その人なりの人生や生き様から生み出されたからこその魅力があると思いました。

    33
    投稿日: 2024.03.21
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    美術になんとなくは興味あるものの、知識は全然ない。そんな僕でも近代画家にまつわるこの物語に魅了されてしまった。「美術」に対する捉え方、考え方もこの小説が教えてくれた気がする、衝動的なものかもしれないが、今とても美術館巡りがしたい。

    1
    投稿日: 2024.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現在と過去、そして物語という三つの時代に生きる登場人物が持つそれぞれの情熱がぶつかりあうアートミステリーでした。全ての伏線が回収されて非常にすっきりしたし、特にバトラー、ティム、織絵の「情熱を持って愛する」生き方に胸を打たれた。

    3
    投稿日: 2024.03.17
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    ルソーの絵画の謎をめぐる物語 名画の良し悪しはわからないし評価もよくわからないほど美術には疎いですが、原田マハさんのアートストーリーを読むたびにどんどん名画にひきこまれ好きになります。 今回はルソーとピカソ。 絵は見たことがあっても何も思わなかったけど、こうして画家自身のストーリー、名画にまつわるエピソードを知ると、絵画への思いも印象も深まりました。 謎が解ける結末にも驚かされ、読後本当に満たされる気持ちになりました。 そして、アートに関わるお仕事の大変さ! それを知ることができるのも原田さんの小説を読む楽しさですね。

    7
    投稿日: 2024.03.17
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    登場人物が作品に心動かされている表現や描写が絶妙で、登場人物の感動が読み手の自分の心にスッと入ってくる感じがとても良かったです。美術をテーマにここまで敷居を感じずにワクワクさせる作りになってることもこの作品の素晴らしいところの一つだと思いました。

    2
    投稿日: 2024.03.16
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    美術の知識がなくてもミステリーとして楽しめる。繊細で奥ゆかしく描かれる恋愛要素も味付けになっている。そして何より、絵画の愉しみ方を教えてくれる。一枚の絵から何を感じ、背景にどんな物語を考え、どんな点を気にいるのか、それは観る人の自由である。絵画から画家の情熱を感じられるかが大事。

    3
    投稿日: 2024.03.16
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    美術の知識はないので楽しめるか(分かるか)不安だったが、美術を嗜む人々の世界を少し共有させてもらった気がするし、バトル(安っぽく聞こえるの申し訳ない)の要素もあって、読み終えるまでワクワクが止まらなかった。あと、この「物語」を思い出しながら本物の『夢/ルソー』を見たいという想いが読み終えた今溢れている!原田マハさんの作品にこれで完全にハマった。

    10
    投稿日: 2024.03.15
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    織絵とティムの17年越しの再会場面はじんわり、クゥー泣ける。夢の7日間があればこそ こんなにも受け入れています。ルソーが2人を出合わせたのね、審判の日の真作ですと最高ですと説明の要らない2人、1番驚いたのがジョゼフ、ヤドヴィガ バイヤーだよ。知識って凄い 歴史上不明な事もこんな風に繋ぎ合わせて小説になるって事。ジュリエットを見てティムがどこかで会ったというのも面白いですね、色々言いたいことあるけど原田マハは凄いって事、絵の素晴らしさを小説で伝えている

    21
    投稿日: 2024.03.15
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    原田マハを読んだ中で一番好きな作品。元々、絵画に興味があるのでアンリルソーの物語は興味深かった。後半まさかの恋愛小説のような展開もあり、読後感が清々しい。

    3
    投稿日: 2024.03.15
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    「夢を見たんだ」 ページをめくるごとに、作品への情熱とその先の夢が膨らんで後半は一気に読み進めた。 美術館に足を運んで、“友達”を探したくなる。そんな読後感。

    0
    投稿日: 2024.03.10
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    面白かった。 美術といえば、モネの睡蓮くらいしか思いつかない人間だけど、これを読んで出てきた絵も、そうじゃない絵も実際に見てみたいなあと思った。 芸術家、彼らを支持する人、評価する人、それぞれ皆都合があって大変だけど、やっぱり情熱を持って進んだときの彼らが放つなんつうか力が、ポジティブだった。 美術館に行って、どっぷり浸かりたい、情熱に。 でもふと思ったのが、モネの睡蓮を見た時、その場にずっと留まってしまったことがあったけど、それを超える絵に会ってみたい。

    2
    投稿日: 2024.03.07
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    原田マハさんの作品はすべて好きだけど、これは特に何度読んでも大好きな本。 2人のキュレーターを通してルソーの物語に惹き込まれる。 登場する絵画や美術館を検索しながら一気に読んだ。 読後感も清々しい。

    0
    投稿日: 2024.03.07
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    読み終わった後にじわじわとくる気持ちよさ。 リボルバー でゴッホとゴーギャンが、 楽園のカンヴァスでルソーとピカソのことが少し身近に感じられるようになりました。 ハラハラする場面、悲しくなる場面、でも最後に温かく、小さな光をぽんっと置いていってくれた感じ。 織絵さんとティム・ブラウンの幸せを心から願います! 美術館に行きたい。芸術に触れたくなる作品でした。

    11
    投稿日: 2024.03.06
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    2回目。 すごくワクワクしてスカッとした記憶があって、 もやもやしてたので一気読み。 やっぱり原田マハさんのミステリー感、フィクションとノンフィクションの間の想像に引き込まれる感、最後の心地よい読了感が大好物! 最後の最後でバイラーの正体にあー素敵となって、もやもやも吹き飛びました。

    3
    投稿日: 2024.03.05
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    半フィクションなのでどう捉えるかのだが、結論から申すと、めちゃくちゃおもしろい!! 文章的にはとても読みやすい文章で、芸術を知らないわたしでもすんなり受け入れることができた。 と同時に、絵画にも少し興味が湧きました。

    0
    投稿日: 2024.03.04
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    凄く面白かったー! これは好きかもと思いながら、長らく温めていた一冊で、やっと読みました。 私、ルソーの事はちょっと知ってます感を出しながら、いつか本物を観ることが出来たらいいなぁなんて思いました。

    4
    投稿日: 2024.03.03
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    原田マハさんの小説で一番好きな作品。 ミステリーとしても楽しめ、ルソーの人生が本当にこうだったのかもしれないと錯覚してしまいそうになる。 この作品を読んでからルソーの絵を観る度にいろんな感情が呼び起こされ、美術館賞もより楽しくなりました。

    2
    投稿日: 2024.03.03
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    どひゃー面白かった…!! 近頃、モネが好きなのから始まってキュビズムにも興味を持ち、ルソーって出てくるなぁと思っていて読んでみたら、どんどん続きが気になる作品だった。 もっといろんな絵や作者について知りたいと思ったし、いろんな美術館に行きたい! それと、この絵すきだなぁぐらいの感想で見ている自分は、なんで絵を見に行きたくなるんだろう?絵を見るって行為はなんなんだろう?という疑問が、今までぼんやりとあった気がするけど、それに対する言語化というか、答えをもらったように思う。絵は「友だち」だとか、世界の奇跡だとか。 とても良い読書体験でした。読んで良かった。

    10
    投稿日: 2024.03.01
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    アートは詳しくないので、楽しめるか不安だったものの 名作としてあげられることが多いので 思い切って読んでみたところ あっという間に物語の世界に入り込んでしまうほど夢中になりました。 絵の名前が出てくると検索したりして、 どっぷりとその世界を楽しめたと思います。 どの時代にも、ルソーとルソーの絵画を愛する人たちの情熱に溢れていて 胸が熱くなる作品です。

    4
    投稿日: 2024.03.01
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    自分でも怖くなるほど、 ページを捲る手が止まらない…! まるで1日一章を読み進める2人のように、 何かに取り憑かれたかのように、 ひたすらページを捲り続けた。 完全に魅せられてしまいましたね。 原田マハさんに。 この本を読み終わると同時に アンリ・ルソーとピカソの画集を図書館で借り、 気づけば美術館に足を運んでいました。 いやー、素敵な本に出会いました。本当。

    3
    投稿日: 2024.02.27
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    この作品で、これまであまり関心を持ってなかった絵画に興味を持った。物語の伏線回収が皮を剥がすように心地良かったー。

    3
    投稿日: 2024.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現代とルソーの過去の話が交錯しながら物語が進むにつれて、ティムとルソーが重なって見えました。ルソーを愛したティムがルソー自身になっていくように見えて本当にルソーを愛しているように感じました。

    3
    投稿日: 2024.02.25
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    史実と創作が綺麗に組み合わさっていて読みやすく心地よかったです。 描く人の情熱と観る人の情熱、両方の熱に浮かされる感覚です。 この作品を読んでから、ルソーや大原美術館、そしてMoMAにも夢を見ています。

    2
    投稿日: 2024.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元々美術が好きだから、物語りに出てくる絵画を実際に調べながら読んでいくのがすごく楽しい。MOMA に再度訪問してみたいと思った。 しかし、この本を読んでモヤモヤした点も幾つかあった、 バイエラーは貧しいルソーのパトロンからどのようにして今の地位まで上り詰めたのか。 バイエラーが自分の妻さえもルソーに捧げてしまうほどルソーに取り憑かれているのも少し理解し難かった。

    1
    投稿日: 2024.02.21
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    元々美術が好きだからこそ、こちらの小説はとても面白かった。でも、元々美術に興味のない人にも、興味を持ってもらえるように書いていると思う。これを通して、美術や美術館に興味を持ってくれる人が増えたらとても嬉しい。

    0
    投稿日: 2024.02.21
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    物語の世界への引き込まれ方が独特で新鮮だった。展開としては王道だが、細かい部分の造り込みが圧巻だった。また、作者の芸術への愛が作中はもちろん、登場作品リストや参考文献の数からも窺えて満足度の高い作品だった。

    1
    投稿日: 2024.02.18
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    芸術にあんま興味ないから読み進めづらってなってたけど、後半から入り込めて一気に読めた。ちょっと芸術にも興味出てきた。

    0
    投稿日: 2024.02.18
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    読み終えた後の充実感がすごい。 モネのあしあとを読んでマハさんの絵画シリーズ は制覇したいと思っていました。 読み進めていくうちに、真実がいくつも塗り替えられていくようでハラハラしっぱなし。 昨年行ったピカソ 青の時代を超えての展示も思い起こしながらとても濃い読書時間を過ごせました。

    2
    投稿日: 2024.02.12
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    これまで絵というものにほとんど興味がなく、原田マハ作品という部分にだけ惹かれて読んだものの、とてつもなく面白かった。 飽きさせない構成と題材に吸い込まれて、あっという間に読み切ってしまった。 今まで考えたこともなかったけれど、今は『夢』を鑑賞するためだけにMoMAを訪れてみたい。

    2
    投稿日: 2024.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    永遠を生きる 作品の中で永遠に生きるのか。 これから先たくさんの人に観てもらうことが出来て忘れられることがないからなのか。 読み終わる時、自然と涙が出てきました。 小さなところだけど娘との関係がアートを通して通いはじめた、そんな所に胸が熱くなりました。 全然美術に詳しくない自分。 作中に出てくる作品をその都度調べてはGoogleで作品を眺め読み進める楽しさがありました。 行きたいリストに美術館がたくさん増えました。 とりあえず世田谷美術館でルソーの作品観てきます!

    2
    投稿日: 2024.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「あの楽園の下には…大作が眠っている。」 久々にワクワクしました。 最後の講評でもドキリとさせられ、物語りの作者にも…。 数日かけて読みましたが、仕事中に思い出しては展開を推測し、楽しみを感じながらの日々でした。 しかし、美術館の監視員さんへの印象も変わっちゃうなぁ。この作品を思い出すだろうね。

    6
    投稿日: 2024.02.09
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    絵画の知識なんて何もない私は、いつか飽きちゃうんじゃないかな〜、と思いながらも気になっていた本なので読んでみることにしました。 そしたらとんでも無く面白い。知識があった方がより面白いのかもしれないけど、知識なんてなくても、それを越える表現力というか物語性というか。 とにかく、おすすめの本は?と言われたら絶対にこの本を挙げます。それくらいにお気に入りの1冊

    4
    投稿日: 2024.02.08
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    本を読むことは楽しいと思えてくれた1冊。 読書沼生活が再開した。 フィクションだけど登場する画家、美術館、絵画は実在するので教養にもなるし、絵画の知識を少なからず得られるところがいい。 ストーリーも面白くて一気読みした一冊。

    6
    投稿日: 2024.02.07
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    原田マハさんの作品の中で1番好きな物語です!何度も読んでしまいます。。 一つの絵画の中に秘められた物語。。その物語を探し求めてしまうから原田マハさんの作品は読みたくなる。 読む前と後では、表紙の絵画の見え方が全然違います!絵画にあまり興味がないかも、、という方にもオススメしたい作品です。

    17
    投稿日: 2024.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても美術館に行きたくなる作品。 ルソーは存命中なかなか売れない画家であったから、謎が多い人物だが、40歳から画家になった時の気持ちや、絵を描いている時の気持ちはこうだったのかなと想像が膨らんだ。ある絵画『夢を見た』を巡るミステリーがとてもよく、最後になるにつれてリズム良く伏線を回収していく所が気持ちよかった。最後のティム気持ち、彼女はきっとPassionのpを握っていたんだ。の所が上手いなぁ〜と思った。

    2
    投稿日: 2024.02.03
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    原田マハさんの本は、魅力的です。 最後までドキドキしながら読みました。 絵画は奥が深い。 美術館に行きたくなります。 大好きな本です。

    1
    投稿日: 2024.01.27
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    ルソーやピカソの関係性、生涯や歴史的背景など詳しくなかったが、エピソードと絡めながら、とても興味深く謎に迫る展開が面白かった。 登場人物それぞれに、ルソーの作品に対する熱い情熱をひしひしと感じた。特に主人公二人のルソー作品への無欲な想いや感情が眩しいほどに伝わった。そして二人とも素晴らしい紳士淑女で物語を際立たせていた。ラストの展開はとても感動的。 この本との出会いはブクログのオススメからでした。素敵な本との出会いに感謝します。

    30
    投稿日: 2024.01.26
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    魅力的な登場人物、ストーリー構成、題材の面白さ、読後感、これを読んで原田マハ作品にハマらない人はいないと思う。

    1
    投稿日: 2024.01.24
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    美術モノのミステリーは多分初めて。 話題の原田マハ一冊目! 中心にいる画家アンリ・ルソーをもっと知っていたら感動した気がする…笑 でもルソーを愛する人たちのまっすぐな気持ちが私は1番好きなポイントだった。 そして、ミステリーになっている対象が何かの事件とかではなく、幻の作品っていうのが純粋な美術の小説な感じがして良かった。 ブルー・ピカソ観たい、、、

    1
    投稿日: 2024.01.23
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    恥ずかしながらアートの知識はほぼ皆無だったけど、読了後は今すぐ美術館に行きたくなるぐらい、本当に面白かった...!登場人物たちのルソーや絵画への思いには心揺さぶられるし、最後の展開には気持ちが高まって思わず涙が出た。

    10
    投稿日: 2024.01.21
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    面白かったー! 以前読んだ原田マハさんの本でルソーに惹かれて購入。最初母娘の話なのかな?と思ったらまた違うアプローチで、途中挟まれるルソー(とその周辺の)の物語をまるで登場人物かのようにドキドキとして読めた。 すごくロマンチックな話だったなあ。

    3
    投稿日: 2024.01.21
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    第25回山本 周五郎賞受賞作品。美術に造形が深い訳ではないので、読んで面白いかどうか少し不安でしたが、そんなことは杞憂に終わる、今年読んだ中でも上位に入る素敵な作品でした❗ 本書は美術ミステリーであり、歴史小説であり、また時代を超えたラブストーリーでありと、読むと自分もピカソやルソーが生きていた時代に一緒に生きているような感覚にさせてくれる、一冊で何度も楽しめる不思議な作品となっています♫ 本を読むという、至福の時を過ごすことが出来て作者の原田マハさんに感謝です❗この作品を知って、絵画に興味を持った、オススメの作品です♫

    26
    投稿日: 2024.01.19
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    キネマの神様に続いて原田マハさん2作品目を読了。 キネマの神様を読んだ時も感じたが、原田マハさんの文章はなぜこんなに引き込まれるのだろう。。 とにかく一字一句読み漏らしたくないという思いで読み進めてました。 アートミステリーとしての謎が明かされてく面白さはもちろんですが、登場人物のそれぞれの想いがアートを通じて表現されて紡ぎあっていく物語が何より素晴らしく、感動しました。 しかもこんな面白い体験に加えて、絵画に対する興味も持たせてくれるとは良いところだらけですね、、! 機会があればぜひルソーの作品を直で観たいなと思いました。

    13
    投稿日: 2024.01.17
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    普段はミステリーはあまり読みませんが、この作品は面白かった。 絵画への愛を感じるし、アートの見方が広がった気がする。 私も、絵の中の友だちを探しに行こう。

    3
    投稿日: 2024.01.14
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    異色かつ異才の画家アンリ・ルソーと彼の作品を巡る物語。 Moma若手キュレーターであるティム・ブラウンと、 主人公の早川織絵の真贋鑑定判定対決の話。 A.ルソー研究の第一人者であるこの二人の距離感が絶妙でいい。 名画をいかに守っていくのか。

    2
    投稿日: 2024.01.14
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    美術に疎い私でも、 この作品にはのめり込めたし、美しい絵画作品なんだなと思えた。 きっと、それらに詳しい人の方がもっと楽しめるんだろうなと思ったくらい。 物語の終着点もはっとするような終わり方で、 最後まで楽しめました。 本当にあの作品が、あの本が、この世にあるんじゃないかって錯覚するほど作り込まれた世界観。 あってもなくても、それが本物でも偽物でも、 誰かの心を震わせることができるなら、それはその人にとっての真実。

    6
    投稿日: 2024.01.11
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    原田マハさんの作品の中でもかなりの人気作。期待以上に、すごく面白かった! 西洋絵画やアートに疎い私としては、原田さんの作品のうちそっち系がテーマのものはちょっと合わないこともあるんだけど、これはすごく面白かった。ミステリとしても、人間ドラマとしても楽しめて、最後はかなり感動してしまった。そして、西洋絵画の教養を身に付けたくなる作品でした、、!美術館に行きたくなりますね。

    1
    投稿日: 2024.01.06
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    自分にとって新しいジャンルのストーリーで、引き込まれるように読んだ。 どれ程の時間ルソーと向き合えばこんな話を書けるんだろう?

    2
    投稿日: 2024.01.05
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    2024年一発目。 こんな小説はアートに詳しい原田氏にしか書けない。 もっとアートが好きになる、ルソーが好きになる、MOMAに行きたくなる。 ストーリーも登場人物のアートにかける情熱もすばしい。

    6
    投稿日: 2024.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    FBIの美術作品守る交渉部隊についての本読みたい 回想記? ルソーの夢、沢山の種類の緑が混在してて綺麗 "永遠を生きる"、実現のされ方が素敵 Moma行きたい ピカソとルソーの時系列整理したい

    3
    投稿日: 2024.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024年1作品目はこちら。 ずっと読みたくて残していた原田マハ作品。 毎度思うが原田マハが描く女性は哀愁漂っている品のある人が多い。 今回のオリエもそんな人だった。 ルソーの絵を見に行きたくなる、友達に会いに行きたくなる作品だった。

    2
    投稿日: 2024.01.02
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    美術ミステリーてピンときてなかったけどめちゃくちゃ面白かった。人が死ぬとか盗まれるとか派手な事件じゃないけど、先が気になってしかたなかった、、。大原美術館にもMOMAにも行きたい。

    2
    投稿日: 2024.01.01
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    先のストーリー展開が気になってそれなりにスリリングな気分で読んだが、それほどハマり込めはしなかった。ギャラリーとかキュレーターとかの世界が自分とは今ひとつ縁遠いものだからだと思う。しかし絵画アートについて少し興味を持つきっかけにはなり、得るもののあった一冊だった。

    1
    投稿日: 2023.12.28
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    ルソーとヤドヴィカ、ティムとオリエのふたつのストーリーが折り重なる。 ハラハラドキドキと言うところまでではないが、静かにただ熱を持って話が展開される。

    2
    投稿日: 2023.12.28
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    美術品をめぐるミステリー作品だが、こんな作品は見たことがない。おそらく、原田マハさんにしか書けないような本だと思う。何か大きな出来事があるわけではないが終始目が離せない物語の展開で心を奪われた。本日はお日柄もよくも素晴らしかったが、他に類を見ないという視点で言えば、やはりこの美術ジャンルが彼女の一番の作品だと思う。

    1
    投稿日: 2023.12.27
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    読書が好きになったきっかけの一冊です。アートには今まで関わることがなかったけどこれを読んで興味が湧きました。いつか本物の絵をみたいです。

    2
    投稿日: 2023.12.24
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    本を読み終えて思ったこと。美術館へ行きたい、だった。 何度か訪れたことはあるものの、それぞれの絵に込められた作者の情熱、アートとしての評価を得るまでの過程、展示に至るまでの裏方の仕事など、一つの作品の持つ歴史のようなものを理解することが、本当の意味での鑑賞なのだとあらためて感じた。 読みながら、登場する作品を観たり、調べたりするのも普段の読書とは違って楽しかった。ずっと観ていたくなるような、自分のお気に入りの作者・作品を見つけたいとも。 著者のアートに対する深い造詣が随所に見られ、文章であるのに自然とその絵のイメージが湧いてくる素晴らしい作品だった。

    5
    投稿日: 2023.12.18
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    絵画の知識がない方にも分かりやすく、かつ絵画の世界に一気に引き込まれます。 あまりの面白さに一気読みしてしまいました。 特に最後の展開はもう原田マハさん流石です。 こんなにも面白い作品が書けるなんて凄すぎます。

    2
    投稿日: 2023.12.17
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    美術に知識が無いのが残念だったし、キュレーターなんて言葉も仕事も知らなかったから、もしかしたらちゃんと理解できてないかもしれない。 読み終わるのにずいぶん時間がかかってしまったし。最後の展開はとても良くって、気持ち良く読み終わることができました。

    1
    投稿日: 2023.12.17
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    随分前に読んだ作品ですが、あまりの面白さに再読、再再読です。 ある作品をめぐり真贋を見極めるために選ばれた現役キュレータと元女性研究者。 ルソーをめぐりタイムスリップするような構成が更に作品を奥深くしています。元女性研究者の鋭い考察もカッコよくて惚れました。

    1
    投稿日: 2023.12.15
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    アートを含め世界の美しさに目を向けること、そしてそれを愛することの大切さ。早くまたMoMAで夢が見たい!

    2
    投稿日: 2023.12.10
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    人の情熱は、手段は何であれ、人を動かす。 情熱を込めたものは、時代を超えて残り、その情熱を永遠に残すことができる。時代を越えて、人を動かせるって。素敵です。

    2
    投稿日: 2023.12.06
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    原田マハさんはむかーし別の小説を読んで合わなかった記憶があったから敬遠してたけど、NYC在住素敵奥様ブロガーの方が紹介?してて久しぶりのマハさんは…最高!! 最初から最後までずっとドキドキワクワク。この小説に低評価を付ける人はいるのだろうか。 この本を読むと美術館に行きたくなるし、「夢を見た」も近々観に行こうと思った。

    1
    投稿日: 2023.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    11章構成 美術×ミステリー小説 ・メインストーリー アンリ・ルソーに深く関わりのある2人の人物が ルソー作とされる作品の鑑定勝負をしながら、 芸術作品への各々の情熱や価値観をぶつけていく物語 ・サブストーリー 恋愛、美術作品のもつ意味、裏側の策略、親子愛 ・構成 現代での視点はオリエ・ハヤカワ、過去回想シーンでの視点はティム・ブラウンという分かりやすい2者視点で描かれている。 ・特に印象的な場面など 第五章p.181 芸術家たちの議論の中心は、もう絵がうまいという出発点からとっくに離れてしまっていた。 人物であれ静物であれ風景であれ、目の前にある対象物をそっくりそのままカンヴァスに写し取った絵だけがうまい絵ではない。 第六章 p.232 アートを理解する、ということは、この世界を理解する、ということ。アートを愛する、ということは、この世界を理解する、ということ。 第七章 夜会 ここの文章がなんだか粋で、こんな交流ができたらいいなと思っている自分がいた。 ・気づき 1.芸術と全く関わりがないので、入り込むまでにかなり時間がかかった。 2.原田マハ作品で最初に読んだ『本日はお日柄もよく』と表現方法が全く違っていて、本作はかなり文学チックな感じで読むための脳を切り替える必要があると思った。また文中でも表現方法が切り替わり様々な表現に触れることができるので愉しくよめる。 3.芸術が持つロマンや、それに影響を受ける人々の想いを知ることができ、自分も芸術作品との接点を持ち、芸術についての自分の考えや思いを述べられるようになりたいと思った。とりあえず早速美術館に行ってみようと思った。

    3
    投稿日: 2023.12.01
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    物凄く面白かったけど、「史実じゃない」ということだけが本当に残念で虚無感を感じる余韻だった。 これが全部本当の話だったら良かったのになぁと思うくらいワクワクして絵画に興味を持てる内容だった。

    2
    投稿日: 2023.11.25
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    ルソーの絵の真贋を巡るミステリー。 スマホを片手に小説に登場する作品を検索しながら読み進めました。 アートの知識は空っきしですが、それ故に、出てくる絵画も初見の者が多く、新鮮な気持ちで楽しめました。 そしてルソーの一枚の絵を巡る物語も非常に面白く、読後感の余韻も良かった。 一つの絵画に、ここまで世界を広げられるものなのだと驚かされた。 解説に美術とミステリーの親和性は高いという記述があったがその通りだと思ったし、他のアートミステリも読んでみたいと思いました。

    33
    投稿日: 2023.11.25
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    美術には全くと言っていいほど興味がなく、ニューヨーク旅行で友達が行きたいからとついて行ったメトロポリタン美術館は、ほぼ素通りで周り終え、友達を1時間以上待つことになったくらい。 そんな自分がとても恥ずかしくなりました。 その絵を描いた画家を、その画家の人生を、情熱を知ろうともせず、興味がないの一言で向き合わなかった自分が、薄っぺらい人間だな、と。 また新しい世界を教えていただきました。

    5
    投稿日: 2023.11.24
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    アンリルソーの幻の新作を巡り、2人のキュレーターがその真贋を見極める。 条件として出されたのは、ある物語を毎日一章ずつ、1週間かけて読むこと。 アンリルソーもキュレーターという職業もぼんやりとしか知らなかった。 でも物語を通じてルソーやキュレーターの存在が輪郭を帯びてくる。 芸術に関する情報も深く、なにより謎が謎を呼ぶ展開にページをめくる手が止まらなかった。 今まで読んだ原田マハの小説のなかでダントツで面白かった。

    1
    投稿日: 2023.11.22
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    最後のドドドと来るところはほんま面白かった。まだ来る?え、さらに?と。 ただ、原田さんとはテンポがあわん。。。

    1
    投稿日: 2023.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    美術ミステリーということで、知らない知識もたくさん出てきて興味深く一気読みしたが、あまりにも不完全燃焼だった。 ・「夢のあと」の真贋は? ・「夢のあと」が真筆だとすると、「夢」の真贋は? ・「夢」を加筆修正したのは誰か? ・「夢」のヤドヴィガの手にアルファベットが書かれていた理由は? ・ルソーの物語で、章ごとに書き味が違うという匂わせは結局何だったのか? ・ルソーの物語の各章末にはなぜアルファベットが書かれていたのか? ・アルファベットを並び替えると、なぜ「ピカソ」または「パッション」になるのか? ざっと思い出しただけでも、答えは読者に委ねる系にしては多すぎる数の未解決事項が残っている気がした。

    0
    投稿日: 2023.11.20
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    絵画ミステリー。 アンリ・ルソーの絵に潜む謎を2人のキュレーターが解明に挑む物語。 ピカソも絡むところが精巧だと思う。 今まで絵画ミステリーは読んだことなかったが、ダ・ヴィンチコードも読もうかな。 殺人系のミステリーではないにしても、展開が心地よくおもしろい。 物語の中と現実とを行き来するのも、この作品に弾みをきかせている。

    10
    投稿日: 2023.11.19
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    原田マハの絵画に纏わる作品は最高なんですけど、そこにミステリーって。好きになるしかないじゃん。ワクワクしながら読んだし、ずっとお洒落。登場人物も魅力的。素敵な世界に連れて行ってくれる一冊です。

    1
    投稿日: 2023.11.19
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    2023/11/19〜2023/12/09 原田マハの美術に対する深い造詣に裏打ちされた極上のミステリー。 ミステリーは物語を彩るスパイスに過ぎず、本筋は豊かな描写による人間模様にある。 『暗幕のゲルニカ』のような劇的なストーリー展開があるわけではないが、それ故に丁寧な筆致で描かれる人物描写と、登場人物の揺れ動く感情の機微で一気に読ませる作品になっている。 読んだら西洋絵画への興味関心がもりもり湧いてくる素晴らしい作品。

    1
    投稿日: 2023.11.19
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    読む前は、美術関係の本が自分に合うのかどうかと疑問でしたが、とても面白く本の世界に惹き込まれました。最後は何度も読み返しました。 この本を読んでルソーを知り、ルソーの絵を好きになり、アメリカまで『夢』を見に行きたくなりました。 自分の知らない世界を教えくれて、美術を愉しむ新たな視点を教えてくれる本です。 「夢」、「夢をみた」、「もう夢ではなかった」、ルソーも最後、そう思ったんでしょうか?素敵な最後でした。

    6
    投稿日: 2023.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2人のルソー研究者が未発表の作品の真贋を絵にまつわる物語を読みながら見極めるお話。 フィクションでありながらどこまでが本当?と思わせるような作者の造詣の深さとロマンを感じた。 絵は何も語らないが、そこに生きた人々の思いを確かに表している。 ルソーもピカソも大昔の画家ではない。彼らの生きた時代を想像させてくれるきっかけにもなった良い作品だった。

    3
    投稿日: 2023.11.13
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    数ページで読み止まり、を繰り返して数ヶ月の本で、絵画も本も好きなのに縁がなかったかと諦めかけましたが、ある時ふと読み直してからは一気によんでしまいました。 絵の裏のストーリー、引き込まれました。 別の作品も読んでみたいし、何より美術館に行きたくなる本です。

    2
    投稿日: 2023.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「よい旅を(ボン・ヴォヤージュ)」 読書はいつだって自分の未体験、場所、景色へと案内してくれる。今度の、初めて読む作家原田マハさんは美術の世界へ。 恥ずかしながら美術の世界は無知過ぎて、ピカソという名前は知っていても顔も作品名も知らない。モナ・リザだってダビデ像だってどこの国の誰が描いてどこの美術館にあって…日本の芸術家なんてもっと知らない。「館」とつく施設の中で美術館は学校の社会見学以外しか多分入った事がないと思う。そんな自分が読み始めて数十頁で面白い!と感じました。 早川織絵は大原美術館の監視員。その名の通り監視員とは芸術作品の傍に立ち、館内のトラブルが起きないように監視をする仕事なのだが学芸員、コレクター、研究者の誰よりもその芸術作品に向き合う事が出来る一面もある。館内の見回り、監視位置のローテーション、団体客学生の対応など深く考えた事のない職業の日常が細かく描かれています。 織絵が館長に呼び出され、ニューヨーク近代美術館から絵画「夢/アンリ・ルソー」の貸出の交渉依頼を受けた所からストーリーが動き始めます。一介の監視員ではなく、実は世界的なルソー研究者のオリエ・ハヤカワ。織絵を窓口に指名してきたチーフキュレーターのティム・ブラウンという人物。 二人の出会いは17年前。伝説のコレクター、コンラート・バイラーからの手紙。コレクションの一つの「夢をみた/アンリ・ルソー」の真贋判断と作品講評で呼ばれた二人が「夢をみた」の取り扱い権利を掛けて7日間を過ごす。色んな人物の思惑、絵の謎、ピカソとルソーの関係… 美術や史実を知らないからこそより楽しめた感じがある。ピカソやルソーをネットで調べる時にネタバレが怖くて薄ら目で見ていました笑。中盤終盤の惹きつけるパワーとスピード感が凄く、睡眠時間を削って読み終えました。 美術に触れたくなります。遠くに旅行もいいな。

    87
    投稿日: 2023.11.11
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    うーん、ちょっと違うかな。 最近、他都市に行ったら美術館にも寄ってるんだけど、こんなふうな背景は知らなくていい、私は。

    1
    投稿日: 2023.11.11
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    大富豪バイラ―が所蔵するルソーの絵画「夢」の真贋判定を競う、世界的なキュレーター2人の攻防劇。美術作品をめぐるミステリーである。著者自身もキュレーターでもあり、東京森美術館やMoMAにも関わりがあるそうで、美術館経営の描写には説得力がある。  トムとティム、織江とティムの微妙な関係が、ページを繰るごとに変化していく。また時代をさかのぼり、いかに「夢」がルソーの苦しみの中から生まれたかが伝わり、最後のどんでん返しもさわやかな余韻が残る。絵画好きの方にはお勧めの1冊。

    3
    投稿日: 2023.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    インスタを眺めていたらある人がおすすめしていて、タイトルに惹かれて読んでみました。 この本を読んでみて、美術館に足を運んでみたくなりました。ピカソの絵はルソーからの影響を受けていたかもしれないという説や美というものは醜いとか歪だという考え方を受けて、これらを踏まえてもう一度芸術と触れ合ってみたいと思える作品でした。 夢というのは純粋な心を失いつつある私にとっては少しおめでたい言葉だなと思っていましたが、夢とは自分の情熱の最終形態なのかもしれないと思うと素敵な言葉だなと思いました。 この本の著者の原田マハさんにはとても素敵な時間をくださり感謝の気持ちでいっぱいです。

    14
    投稿日: 2023.11.07
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    音楽、美術などを鑑賞して素晴らしいと感じたり、浮世絵を観てなんか好きだなぁと思ったりする程度で「芸術」と呼ばれる分野に深く触れたことのない私です。でも本作を読んで、作品を眺めながら背景や作者の生きざまを想像したりしてみるのも素敵だなと感じました。

    11
    投稿日: 2023.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・ブルーピカソ ・ピカソとルソーの関係 絵を表面的に見るのではなく、背景を知った上で鑑賞したくなった。

    4
    投稿日: 2023.11.03
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    ティムと織絵のお互いへの感情の描写が絶妙です。絵画に関する小説でまさか職場で読みながら泣くとは思いませんでした。 ルソーの絵画がどんなものか気になり、スマホでも調べられますが画集まで買ってしまいました。本物も美術館で見たいです。 星五つでは足りない!というぐらい素晴らしい作品でした。登場作品を調べながら読むのもまた楽しいです。また読もう。

    7
    投稿日: 2023.11.01
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    すばらしいアートミステリー。 ネットで絵を調べながら読んだ。絵に対する描写がすばらしく、さらに楽しめた。絵にも小説にも魅入ってしまった。とにかくすばらしかった。

    20
    投稿日: 2023.11.01
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    絵画の良さを感じられる自分になりたいけれど、どうしても素晴らしさがわからない。そんな自分だけれど、深い感動と、なおさら自分にない感性が羨ましい。

    2
    投稿日: 2023.10.31
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    「たゆたえども沈まず」で惹き込まれた、原田マハさん。 2冊目も美術史に関連した作品を楽しませていただきました。 詳しい訳ではないものの、絵画が好きな私にとって、作品が沢山出てくる上、お話自体も楽しめるなんてこれ以上にない喜びです(*^o^*)! ロマンチックで情熱的な作品でした。

    33
    投稿日: 2023.10.29