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オー!ファーザー
オー!ファーザー
伊坂幸太郎/新潮社
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総合評価

667件)
3.9
150
285
157
23
2
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     半端じゃないくらいの伏線。そして終盤の怒涛の伏線回収。序盤、中盤にかけての何気ない出来事、会話、回想。それがパズルのピースのように次々とはまっていく感覚が読んでいて気持ちいい。ここらへんの順序立てがうまいんだよなぁ、伊坂さんは。本当に流石の一言。大好きです。  4人の父親のそれぞれの個性が交差するリズミカルな会話。それを絶妙な返しでツッコむ由紀夫。そんな5人の関係が素敵。最高だった。一人一人違うけど、4人とも由紀夫を一番に考えてるのが会話からよく伝わってきた。とにかく4人全員好き。そして知代。重要人物なのに知代が会話の中でしか出てきてなくて、最後の最後でしれっと登場。なぜかここで感じた安心感。ここで登場した知代が僕の中ではクッション的な存在だった。この物語をきちんと締めくくれるように知代がしっかりと受け止めてくれた感じ?僕に息抜きというか、脱力させてくれた感じかな。知代のあの軽い雰囲気がいい塩梅のアクセントになってた。伊坂さんの本の登場人物は、みんな個性的なんだけど、実際にそこら辺歩いててもおかしくないくらいリアル。そういうところも伊坂さんの魅力だと思う。この作品も、伊坂さんらしさがよく出ていてとても面白かった。今まで結構伊坂さんの作品読んできたけど、その中でも1位か2位には絶対入る。

    7
    投稿日: 2022.07.14
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    父親が4人いる家庭。 この状況を想像すると、家の中が荒れてそうな気もするが、この家族は違う。 父親達が息子を真剣に愛しているのがわかる、そんなほっこりとした気持ちにさせる話。 面白かったです。

    1
    投稿日: 2022.06.30
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    久し振りに伊坂幸太郎さんを読みたくなって いつも思うんだけど、サラッと出てくる悪役の残虐さが本当にゾッとするほどなのよ。リアルに精神的に追い詰められるようなことを、当たり前のようにやってくる。 毎回悪役のことが残る。 一番好きなシーンは小宮山くんのバイトの内容が判明するシーンです

    1
    投稿日: 2022.06.23
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    いつもの伊坂幸太郎作品のように主人公の冷め切った話し方が終始気になるものの、作者の意図としては作者自身がそうだったんだろうな、と思うしかなくなってくる。 加えて、由紀夫と多恵子の会話をそこまでして居心地の悪さを強調して書く必要性ってなんなんだろう、と伊坂さんの本当の意図を探りたくなる。 ただ多恵子は必要なキャラだと思うし、由紀夫にちょっかい出すのもあまり気にならない。でも由紀夫の言動は気になってしまうのです。 一方、父親たちはキャラが立っており魅力的だと感じるのだけど、物語自体はなかなか進んでいかない。でもまぁそれも新聞小説ゆえの展開なのかな、と思う。 ラストが大急ぎな流れで、かなりもったいないのだけど、しっかりと家族愛というテーマや伊坂さんらしさは堪能出来るので、「いつもの感じで楽しめました」というなんとなく棒読みな感想になってしまうのかもしれない。

    0
    投稿日: 2022.06.19
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    すごく面白かった!最初から最後まで読むの止まらなくなりました。個性的な登場人物たちのやりとりや、様々な謎のピース。最後はあぁー、ここに伏線あったのかと伊坂幸太郎ワールドのどっぷりとハマりました! ワクワク感を求める人オススメです!

    2
    投稿日: 2022.06.16
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    「ギャンブル好きの父」 「女好きの元ホスト父」 「才学非凡な教授の父」 「運動神経の優れた父」 「4人の父を持つ息子」 彼らが織りなす物語は伊坂幸太郎さんらしく、心地良く、収束する。初めて伊坂幸太郎さんを読む人には胸を張って勧めづらいということで☆3だが、伊坂幸太郎さんが好きな人はきっと好きであろう。 4人の父を持つということは楽しいことも4倍だが、いずれ訪れる「父の死」を4回経験すると考えるとどこか暗い気持ちになるが、なんとなく4人とも同じタイミングで最期を迎えるような気もする。 それでも悲しみは通常の4倍である。続編はないと思うが出たら嬉しいな。 本作品の最後には、「島田雅彦」さんの解説があるがどうかそこまで読むことをお勧めします。

    11
    投稿日: 2022.06.12
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    主人公の高校生と、個性豊かな4人の父親が様々な巻き込まれる物語。ユーモアが溢れて面白かったが、500ページの長篇小説にも関わらず、伏線を回収し切らないもどかしさを感じた。

    2
    投稿日: 2022.06.05
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    伊坂さん曰く第一期ラスト作品が今作らしく、「何か物足りない」とご自身でも思ったそうな。 最後30pは急に面白いです!笑 5 / 10点満点中

    0
    投稿日: 2022.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読後感最高。 物語の途中で、どんなにピンチに陥っても、伊坂さんの作品だから、、!!という理由と、コミカルな登場人物のお陰で、安心感を持って読める。ただ、話が縦横無尽に飛びすぎ。もちろん最後の最後で伏線は全部回収の気持ちよさを味わえるけど、最後すぎません? 400ページくらいまでは、何の物語を読まされているんだ?という気持ちでした^^; なのでページをめくる手が止まらない!というより、ゆったりした気分のときに一人一人のキャラクターや会話を楽しむことの方が向いてるかな。 由紀夫が、かわいい。父親たちの溺愛ぶりに共感しちゃうほど。(笑)読み終わると、誰が本当の父親かということが、驚くほど気にならない!

    1
    投稿日: 2022.05.27
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    父親が4人いるって言う設定で中々感情移入出来なかったが読み進めて行く内に伏線を上手く回収してるなとは思った

    0
    投稿日: 2022.05.24
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    父親が四人の題材が興味を惹き購入 主人公(由紀夫)がものすごくいいキャラをしてました ゆったりしたファミリーラブロマンス 伊坂幸太郎著はどれもスムーズに読めて 適度な付箋回収で飽き性気味な私でも長編の部類に入る本を読み終える事ができました

    2
    投稿日: 2022.05.17
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    めっちゃ良い 由紀夫のキャラがとても好きになる 完璧すぎるじゃないかと思っていたけど、学生だからこその不安定感も出てきて、とても良かった 同級生の会話のキャッチボールがムズムズする 父親との距離感もいい、全然重くない 由紀夫が毎度巻き込まれてしまうのだけど、丁寧に対応してるな〜と思う あと、どんな会話にも面白く対応してるのが最高だった 

    1
    投稿日: 2022.05.16
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    伊坂さんのファミリーロマンス(by島田雅彦氏)。 4人の父親(!)と暮らす高校生の由紀夫が、図らずも関わりたくない事に関わってしまう羽目になり、剣吞な事件に巻き込まれていくお話です。 4人のお父さん達は皆キャラがたっていて魅力的。由紀夫と彼らの軽快な会話は読んでいて楽しいですし、何といっても息子への愛がビシビシ伝わってくるのが微笑ましいです。 話の展開も、知事選とその候補者の背景、不登校の同級生、反社ばりの怖い方々、心中事件等・・・これら様々な伏線が、終盤で地引網よろしく一気に回収される気持ちよさは、伊坂作品の醍醐味ですよね。 ただ今回は、その伏線回収までがちょっと長く感じてしまったといいますか、途中“何だかなー”と思っちゃう事がありまして、その元凶がズバリ、多恵子というキャラにあります。この多恵子が由紀夫につきまとっては好き勝手するのですが、それを好ましいと思えるか、マジ勘弁してくれと思うかで、この作品を楽しめる度合が決まってくるのでは?と個人的に思った次第でして・・・で、器がおちょこの私は後者なので“何だかなー”と(いやもう、あくまで個人的な相性です。多恵子好きな方、スミマセン)。 キャラでいえば、由紀夫の友達の鱒二のポンコツぶりもイラっとする部分がありましたが、多恵子に比べればまあ良しという感じです。(関係ないですが、由紀夫、鱒二って文豪か!って感じですねww) そんな訳で、キャラとの相性で-★ではありますが、物語としては面白いですし読後感も良かったので、エンタメとしてお楽しみ頂けるかと思います~。

    11
    投稿日: 2022.04.27
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    大学教授で冷静沈着な悟、バー経営者で女好きの葵、ギャンブル好きでアウトローの鷹、中学校教師でスポーツマンの勲、の、4人の父親たち。 4人とも由紀夫を自分の息子と信じて疑わない。 息子・由紀夫は、それぞれの良い所を全部受け継いだような優秀でスポーツマンでカッコいい、ちょっと大人びた男子高校生。 最初は日常生活がダラダラとなんかちょこちょこ事件が… どうつながるのか? 面白いのだけど… いつも伊坂ワールドのテンポのよさが感じられない… 立てこもり事件に巻き込まれてからは、一気にテンポアップ。 4人の父親が、それぞれの個性を活かして、由紀夫の救出に。 こんな父親が4人もいると、楽しいよねー。 最後の最後に登場した母親・知代さん。 こんなアクの強い4人の男に愛される知代さんの大物っぷり、すごいな〜。 きっと誰も頭があがらないんだろうな〜。 知代さんはいいなー、いい夫が4人もいてー。

    1
    投稿日: 2022.04.16
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    主人公は頭が良く、スポーツもできるモテタイプ。ただ個性のある父親が4人居る。事件にさえ巻き込まれなければ同じキャンパスライフ(古い?)を送ってみたい。

    0
    投稿日: 2022.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなお父さんたち、居たら大変そうだけど楽しそうだな。 最後まで、お母さんについて具体的に語られなかったことと、誰が本当のお父さんなのかが分からないところが、ちょっとモヤモヤしたけど、それもまた余白なのかな。逆に想像力かきたてられるといいますか。

    1
    投稿日: 2022.03.23
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    中盤までは間延びしている感があったが、最後の畳み掛けは素晴らしかった。 個性をそれぞれ持った4人の父親と由紀夫の会話や日常とても面白かったです。

    2
    投稿日: 2022.03.19
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    久しぶりの読書。本を読むことは心の健康につながると感じる。 4人の父親がいる由紀夫。物事を達観しすぎている感はあるが、それぞれから愛情を受け取り真っ直ぐに生きている。 悟さんの賞金、どうなったのか気になる。

    1
    投稿日: 2022.03.16
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    4人の父親、というあり得ない設定でも全然非現実感のない伊坂ワールド、堪能いたしました。再読だけど面白い。

    1
    投稿日: 2022.03.11
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    伊坂幸太郎らしい作風! だったけど、なんかダラダラ間延び感のある話だったかなぁ。 ラストに、伏線がつながった!という爽快感が感じられず、やや中途半端な感じ。 選挙その後どうなったのか気になるし笑 ただ筆者のあとがきに「由紀夫の冒険」という言葉語使われてて、なるほど、冒険か!って妙に納得。 事件じゃなくて冒険ね。

    1
    投稿日: 2022.02.26
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    大好きな本!! 個性豊かな父親たちがおもしろい! というかこの設定がまたすごい!母親が四股なんてw 続きが気になって、歩き読書したくらいw

    2
    投稿日: 2022.02.17
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    最強な4人の父親たち。 母親が四股かけていて父親が誰かも分からぬまま一緒に暮らすなんて突飛な設定で、そんな家庭環境にある息子の由紀夫は落ち着いていて、父親たちのいいとこ取りをして上手く生きてるな〜と感じた。 いくつもの事件を通して父親たちの個性が活かされて、何より全員がちゃんと由紀夫を息子として大切にしているのが伝わるから中々登場しない母親に嫌悪感を抱くことも無く読むことが出来た。 テスト期間に起こる事件と言動の数々が繋がっていってとても面白かった。

    1
    投稿日: 2022.02.14
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    主人公は高校2年の男子。達観しているというか俯瞰で物事を見る様な高校生です。そんな彼はピンチになると父から習った処世術が頭をよぎります。父と息子の絆を感じました。大事件に巻き込まれ、奇想天外な父にも驚かされました。ラスト「わたしの大事な…」がオシャレで好きです。

    1
    投稿日: 2022.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の方はなんとなく退屈な内容で、 失敗したかなと思ったが、後半になるにつれて 面白みが増して一気に読み進められた。 クスッとする場面がちらほら出てきて 総合的に心温まる作品だった。 4人の父親がいる生活って面白そう。 この4人の個性ある父親だったら、 日々の生活は間違いなく楽しいし、愛に包まれたものだと思う!ただ539ページは少ししんみり。 元気な父親もいずれは年老いていなくなる。 そのことは私たちも常に意識して今のこの時間を大切にしていくべきだと感じた。

    1
    投稿日: 2022.02.02
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    図書館で借り、文庫化の際に購入していたもの。登録もれだったので登録。このときは伊坂幸太郎好きだったなぁー全部集めてたなー。今は結構手放してしまった。こちらもすでに手放してしまった。記録用に。

    1
    投稿日: 2022.01.19
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    読了後、オー!ファーザーの世界観に愛しさすら感じている。 多くの会話にユーモアが散りばめられており、この後に壮大な展開が潜んでいることを忘れたほどであった。 色んな人のストーリーが仕込まれているが、それら全ての顚末が知りたい気持ちに駆られる 伊坂作品は3作目だが、他の作品への興味をそそられる結果になった。

    1
    投稿日: 2022.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストスパートまでの由紀夫の父親との一定の距離感のある冷静な会話があったからこその最後の展開での父親たちを観た由紀夫の描写とか、話した由紀夫の描写がぐっときて、オー!ファーザーってなった。 父親、と息子、っていう簡単な単語が、最後にすごい深みを持った存在の言葉になった。 ほんとに小説の楽しみである伏線回収が最後の数十ページで怒涛に暴れまくってもうすんごい。 ほんとに伊坂幸太郎の書くキャラクターは面白い

    1
    投稿日: 2022.01.10
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    父親たちは前向きで愛があって。 主人公はクールで突っ込み上手なのに言葉に出さず心で突っ込む。かわいいな。 普通じゃない環境で育ったらこんなに受け皿の大きい子が育つの!?と思ったけど、受け皿の大きさは受ける愛の量に比例するのかな。 由紀夫はどんな大人になるのだろう。 遺伝子よりも環境の方が強く影響する気がする。 4人の父親の良いところを合わせた男になったら最強だ! 私は悟さんが好きだけど。 やっぱり今回も。 伊坂さんの書く物語の主人公は、愛さずにはいられない。知的でユーモアがある人がタイプなのか?私がそうなりたいのか?

    2
    投稿日: 2022.01.07
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    登場人物がすべて魅力的。 軽快なテンポとトークも伊坂作品らしくて読みやすい。 ただ、伏線回収が少し雑で内容も薄く、 読後の爽快感が感じられず残念

    0
    投稿日: 2021.12.29
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    最強の父親団の、息子への想いに感動。 息子は息子で高校生特有の 親に感謝しつつもスレた感じの台詞回しに ニヤっとしてしまったり。 読み初めは設定がぶっ飛んでいるし、お話がなかなか進んでいかないため 今作は自分には合わないかなと思っていたのだが、 最終的には著者が得意とするジャンルの話を軸に 家族愛に溢れたストーリーが絡み合い、綺麗に収束し、とても良かった。 毎回そうだが、軽妙な会話のテンポ感もやはり秀逸だった。

    1
    投稿日: 2021.12.07
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    ありえないんだけど、こんな生活も悪くないかもって思えちゃう。4人の父親のキャラが立ってて面白い。オススメ!

    3
    投稿日: 2021.10.25
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    4人の父親のキャラ立ち、というか設定が面白い。もやっと残る要素もあったけど、最後の監禁の急展開からのめり込んだ。変な家族なのに、家族愛みたいなのを感じてほっこり。

    1
    投稿日: 2021.10.15
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    あまりにも面白すぎて一気読み。 4人のお父さんがいる家族の話、ってどんなよっ と…世にも奇妙な物語始まった…?!?って思ったら もう最高に、400%面白い父物語だった。 ギャンブル好き、スポーツ万能の体育教師、ナンパ上手のモテ男、知識人な大学教授の4人の父親に育てられたら由紀夫みたいなイケた息子が育つんだな。 もうな〜〜〜奇想天外な展開が続くのに 終盤は父親たちと息子たちの繋がりに胸が熱くなった……! 伊坂さん作品はどれも読了後、爽快!!!!

    2
    投稿日: 2021.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父親が4つというありそうでなかったストーリー、それぞれの父親の個性が発揮され、するすると頭の中で読み解かれていく。 安全地帯でやる悪戯とそうでないもの、今回は何事もなく家路についたが、うまく噛み合わなければ… どんな生き方をしていても結局世の中ギャンブルなのかもしれない、そう思えた作品である。 息子を語ったのはどう処理されたの?

    1
    投稿日: 2021.09.20
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    家族って良いな〜って改めて思えさせられる話でした。 あんなそれぞれの個性が違う父親が、4人も居たら鬱陶しいだろうけど良いな。

    0
    投稿日: 2021.09.12
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    やはり伊坂さんの本は最高だった。 調和がとれていないようなとれているような父親4人と、その父親たちにしか分からない謎の魅力を持った母親、父親4人の遺伝を均等に受けている息子のあらゆる事件に巻き込まれまくった話だった。 物語の最中に出てくる謎や不可解な出来事が全てに結びついていて読んでいてワクワクが止まらなかった。 伊坂さんの本は、登場人物一人一人が重要でおもしろい。由紀夫が誘拐されたシーンも状況的には笑えるものでは無いのに登場人物の発する言葉が面白くてクスッと笑ってしまうことが多かった。 悟の言葉がどれも説得力があって、読んでいてタメになった。

    1
    投稿日: 2021.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★3.5 伊坂さんっぽいユーモアたっぷりの話。父親が四人いるって煩わしそうだけど、めちゃくちゃ心強いだううな。序盤の伏線も回収されてて、すっきりしたけど、1番のなぞが不明のまま。 ネタバレ 白石知事を殺害したい夫婦が小宮山の家に立て込もって、赤羽候補のせいにするために、エロい格好の女に頼み、赤羽の部下の鞄を盗み、その復讐に赤羽の部下がその女を殺した、別件で、ヤクザみたいなやつに殺されそうになったがマスジの父親が元プロ野球選手で、ヤクザが大ファンだったから助かった。最大の謎、何で父親が四人いるかは不明。

    0
    投稿日: 2021.09.05
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    母親が4股をかけた結果自分が生まれ、『4人の父親と同居している』とか『誰が本当の父親かわからない』なんて普通に考えたらあり得ない環境なのに、4人の父親からそれぞれの個性を生かした教育を受けてまっすぐに育っている由紀夫を見ていると、恵まれた環境とは何かと考えさせられる。発想の転換次第でいくらでもピンチはチャンスに変えられる。本当に困った時に全力で助けてくれる人が沢山いる由紀夫は幸せだと思うし、力を合わせて由紀夫を助けようとする父親達のドタバタ劇が微笑ましいお話でした。

    0
    投稿日: 2021.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    変わった家族の愛溢れる物語だった。 ギャンブル好きな父、大学教授の父、中学校の教師の父、女好きな父と性格も考え方もまったく異なるけれど、唯一息子を思う気持ちは一緒であり、仲のいい家族。それぞれの特徴を活かして、息子を助ける姿に胸を打たれた。 伊坂さんの登場人物に対する愛も感じられたいい作品だった。

    1
    投稿日: 2021.08.16
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    4人の父親を持つ高校生が 壮大な事件に巻き込まれる話。 次々とトラブルが起きるので、 「今度はなんだ!?」と ジェットコースターに乗ったような気分で楽しめる。 やっぱりめちゃくちゃ エンターテイメント性が高くて ひたすら楽しいな!! お父さんたちがみんな 由紀夫をとびきり愛しているのが、 (現実にもよくあるけど)父親のはりきった愛が 子どもから見るとちょっとズレているのが、 とはいえ息子も父親を愛し信頼しているのが、 非常に愛しくて心がほっこりあったかくなる。 父親たちはとても個性的で 各人違った人生を歩んできているから、 語る教訓も様々。 色んな人生の要素が由紀夫の中に刻まれるから たしかにきっと彼は大物になるでしょうね。 人はもらった言葉でつくられるのかもしれないと 思いました。 実を言うと、 ステップファザー・ステップを読みたくて 間違ってこの本を買ったんですけど、 (おもしろかったので買ってよかったすけど) 伊坂幸太郎さんの“父親”観に着目して 複数の作品を読み比べるのも おもしろいかもしれない。

    1
    投稿日: 2021.08.12
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    2020.06.17 1回目読了 再読である。 やはりこの4人の父親は心強くて、逞しい。 またそんな賑やかな4人の父親に対して冷静な息子由紀夫のキャラクターも素敵だ。 こんなにも素敵な4人の父親がいるのは、羨ましいし何より4股をかけていた知代さん。 どんな方なんだろうと気になって仕方がない。 ガソリン生活にも出てくるらしいので読んでみたい。

    1
    投稿日: 2021.07.27
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    2021(R3)6.5-6.19 高校生の主人公には、なぜか父親が4人いる。 4人が4人とも個性的で、性格もバラバラなのだが、主人公を愛する親心は人一倍。 肝心の母親は四股交際を平然とやってのけ、なおかつその4人と家庭を持っている。なのにケンカは起きず、4人が4人とも相手を尊重して仲良く暮らしている。 …という設定自体がぶっとんでいて面白い。 そんな家族を持つ主人公が、ちょっとした正義感のせいで災難に巻き込まれ、そこに4人の父親が絡んで物語が加速する。 よかったのは、自分の中で感じる「伊坂幸太郎らしさ」を久しぶりに感じて安心したこと。 それは、「それなりにまともな感覚を持つ主人公」と「常識からかけ離れた、ぶっ飛んだキャラ」の絡み合いがあったこと。 ちょっと…と思ったのは、「伏線」の扱い。 帯に『「えっ、これも伏線だったの?」と、すべてが繋がる技の冴え。」とあって、「あの急転直下、怒涛の終末とスカッとする読後感を味わえるのか」とワクワクして読み進め、その期待は裏切らなかった。 ただし、(自分自身が伊坂作品にたくさん触れて、ちょっと生意気になっているからだろうが)、数々の伏線が「伏線のための伏線」に感じてしまったところ。要は、数々の「伏線ストーリー」が唐突なものに感じたこと。本筋を進めていくのに必ずしも必要ではないストーリーが時々挟み込まれるが故に、「これって伏線じゃない?」と思えてしまった。 とはいえ、その「伏線の絡み方」はさすがに面白く、そんな展開だったのか!と納得させられる。 いずれにしても、「らしさ」をたっぷり味わえました。

    18
    投稿日: 2021.06.23
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    伊坂幸太郎ブーム 登場人物みんな魅力的で、ついつい愛してしまう。 瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」とはまた違ったアプローチ。面白かった。

    2
    投稿日: 2021.06.21
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    それぞれのお父さんが由起夫のこと大好きで素敵。教師の勲さんの言葉にはうむうむと納得させられ。細かい伏線ににまにま。楽しく読めました。

    3
    投稿日: 2021.05.30
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    性格もジャンルもバラバラな父親四人と暮らす由紀夫の波瀾万丈な一冊。由紀夫が意外にも淡々としていて、面白かった。多恵子、悪い子ではないんだけども、ああいう強引なキャラはあまり好きではないかも…。ただ、話の中の中心人物で唯一の紅一点(この際最後にのほんと登場した母親は置いておいて)なので、話の華といえば華ではある。それにしても、最後の由紀夫のみた風景がとても気になる終わり方であった。

    1
    投稿日: 2021.05.09
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    4人の父親と周囲の人達の中で、息子の由紀夫が足を引っ張られて事件に巻き込まれたり、自ら事件に首を突っ込んだりして物語が進んでいく。読了後は自分の父親の事を考えて、今より少しだけ連絡の回数を増やそうと思った。

    0
    投稿日: 2021.05.05
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    4人の父を持つ高校生と、その周りの人々を取り巻く問題を解決していく(首を突っ込みすぎたがゆえ?笑)物語 理解し難い設定だが、父親たちの個性や、それを見て育った息子がそれぞれの能力や愛情で解決していく様は、そもそも父親が4人という設定の謎に疑問を抱かず、いたらこうなるのか、、!と読みながら考えが変わっていき、読んでいて楽しかった

    0
    投稿日: 2021.04.23
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    父親が4人いて、ユーモアと息子への愛情に溢れた父親達とその息子 由紀夫との会話、距離感が良い。 父から息子への教えは活かされ、父は偉大だ。 と思える爽快感のある読後。 そして、後半の「えっ、ここも繋がってんの」と思わず笑いそうになる伏線回収の見事さ。ザ伊坂幸太郎と言える一冊。

    0
    投稿日: 2021.04.11
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    前半はなかなか進まなくて「まだ何ページ………」とか思って読んでたけど後半の伏線回収が急に進み「あれ?もう終わった?」となった。 伊坂ワールド!!という感じで独特のミステリーだった。

    2
    投稿日: 2021.04.07
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    父親が4人もいるっていう設定が面白い。1人1人個性があって、1人でも欠けるとストーリーが成り立たなくなる。無理な設定でもしっかり伏線を回収し、話を成立させてしまう。さすが伊坂幸太郎。

    2
    投稿日: 2021.03.26
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    伊坂→東野→道尾のローテーションをしている気がする。元々は新聞に連載されていた小説。 主人公は高校2年生の由紀夫。普通の生活を願ってやまないのだが、そもそも環境がそれを許さない。 なぜなら彼には、父親が4人いるからである。 ギャンブル好きで荒唐無稽な話に説得力を持たせたら右に出るものがいない、鷹。 見た目は良いが女好きで、全ての女性に声を掛けなければ気が済まない、葵。 スポーツが好きで身体を鍛えるのには余念がない中学校教師、勲。 知識が豊富で常に冷静沈着な、悟。 この4人の「父親」に育てられた由紀夫は、成績優秀・スポーツ万能で女の子に優しく、妙な正義感を持つようになった。 そんな、もうすぐ学校では試験を迎えるある日、由紀夫はとある事件に巻き込まれる事になる。。。 そもそも有り得ない「父親4人」という環境だが、読み進めていくうちに「普通の状況」と感じるようになってしまった。 それぐらい、全員が自然に過ごしているのだ。 また、この物語自体が「父親が4人いる謎を解く」という趣旨ではなくて たまたま4人の父親を持つ高校生が色んな事に巻き込まれちゃうよ、という感じなので 何だか4人が普通の仲間のような気がしてしまうのだ。 さすが、伊坂幸太郎といった所か。 物語の中で由紀夫は、4人も父親がいる事について非常に煩わしく感じているようであるが、 何でも出来る高校生に育った要因としては間違いなく「4人の父親」がいたからであろう。 勲にバスケを教わり、悟に勉強を教わり、葵に女の子の扱いを教わり、鷹に世の中の不条理さを教わった。 なので、由紀夫は何が起きても冷静沈着でいられるのだ。 この中で誰か1人だけが父親だったとしたら、多分人生が変わっていたであろう。 冷静に考えたら4人が仲良く一つ屋根の下で暮らす事自体、ほぼ有り得ないと思うのだが その辺はみんなどうやって落ち着いたのであろうか。 やっぱり母親の知代が魅力的だからなのだろうか。凄い人である。 4人の個性的な父親をはじめ、同級生の多恵子や鱒二や殿様、この辺一帯を仕切っている冨田林さんなど それぞれの登場人物が非常に活き活きとしていて、その会話に飽きが来ない。 (最後の事件と脱出劇はさすがに現実離れし過ぎているので若干醒めてしまったが) 『陽気なギャング』シリーズとノリはほぼ同じである。 色んな伏線(伏線とも思わないようなモノも含む)が最後に生きてくるのも、伊坂幸太郎ならではであろう。 伏線回収させたら伊坂か道尾か、みたいな。

    0
    投稿日: 2021.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公に父親が4人いるとか、設定がいかにも伊坂作品で好き。後半は怒涛の伏線回収で一気読みでした!ひとつだけ、富田林を騙した詐欺師は誰だったんだろう?唯一の謎です。

    0
    投稿日: 2021.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『砂漠』が好きな人は好きな作品だと思います。似ている部分も多くて、主人公が学生という守られた存在であること、好奇心から事件に巻き込まれるところ、麻雀、そして一見本筋とは関係ない描写が多いこと、など。でも実は関係なさそうなことがちゃんと由紀夫の監禁から脱出劇という結末に向かって収拾されていくのはさすがですし、何より登場人物それぞれが可愛らしく思えてくるのです。 「父親が4人もいて、息子を守れなかった、なんて洒落にならねえからな」というセリフ通り、奇抜なな設定ながらも愛情に溢れていて穏やかな気持ちになれる作品でした。

    4
    投稿日: 2021.02.08
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    後半は特にテンポがよくて、ドキドキハラハラする。 お父さんは4人もいるけど、どの人も個性があって、1人が欠けてもならない。 前半はたえことますじにイラッとしたけど、これは私の中の図太さからくる同族嫌悪だろう。 最後はみんな大好きになった。

    0
    投稿日: 2021.01.30
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    ・「頭の良さっていったい何だろう」 まずは、発想力というか、 柔軟な考えができる人だろうな。 そして、あとは気配りとユーモアが重要だ。 ・子供はどう抗っても、親の影響を受けてしまう ・人が生活をしていて、努力で答えが見つかるなんてことはそうそうない。答えや正解が分からず、煩悶しながら生きていくのが人間だ。そういう意味では、解法と解答の必ずある試験問題は貴重な存在なんだ。答えを教えてもらえるなんて、滅多にないことだ。だから、試験にはせいぜい、楽しく取り組むべき

    0
    投稿日: 2021.01.18
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    正直、序盤は盛り上がりに欠けていて面白くないなぁと思って1ヶ月くらいかけてダラダラと読んでいたけれど、残り200ページというところで急に勢いづいて、一気に読んだ。おもしろい。 そのギャップが自分的に強くて、最後は、えっ、もうおわり??と思ってしまった。まだまだ続きが読みたかった。 最後に由紀夫が言っているように父親が4人いればいなくなるときの寂しさも4倍。4人の父親たちのことが大好きになってしまったので、これから先の家族の行く末を想像すると、現実の家族がいなくなるのを想像するのと同じように寂しく感じた。

    0
    投稿日: 2021.01.09
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    笑えるシーン、家族愛により感動するシーン、ハラハラするシーンなど、読んでいるうちにたくさんの感情の揺れ動きがある作品だった。 そして、ストーリーの中で多くの問題が発生し、それが最終的に一気に解決していく過程はスッキリした気分と、著者に対する尊敬がうまれた。 読みやすい内容でもあったので、長編小説でもスラスラ読めてあっという間だった。

    0
    投稿日: 2020.12.25
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    父親4人とかあり得ないだろ!と思いつつ、伊坂さんの小説でこの設定なら、と惹かれて購入。周りの友人が若干鬱陶しく感じながらも、父親たちの憎めないキャラクターが面白く、どんどん読み進められた。悪い人っぽいところにも憎めない部分があるからずるい!

    0
    投稿日: 2020.12.23
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    散りばめられた伏線を回収するのは、さすがとしか言いようがない。息子1人、母1人、父4人、というハチャメチャな設定だが、それぞれのキャラが立っており、「必要ない人物」は居ない。全てに意味があった。

    0
    投稿日: 2020.12.21
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    陽気なギャングシリーズにも通じるような、痛快でポップなお話。 良い人過ぎず、悪い人過ぎずな登場人物が繰り広げるストーリーは、大人が読んでもニヤニヤしてしまうような展開で、ああこういうことを自分の子どもにも言いたいなと思う台詞もある。 設定は突飛だが、その設定が物語の幅を広げてると思うし、単なる明るいミステリーではなく、時間を置いてまた読みたいと思わせる作品にしていると思う。

    0
    投稿日: 2020.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物知りで理性的な人、型破りで非常識な人、美形の女好き、と伊坂作品らしい登場人物達が、ドタバタする話。主人公が巻き込まれ型なのも定番。 妻と一人息子を他の男性とシェアする、と考えると倫理的に微妙だけど、それぞれにタイプの違う4人であり、皆麻雀が好きというのがポイントか。 多恵子に軽くイラついたものの、こういう人物の言動が、きっと後でカギになると信じて読み進み、そういう我慢を裏切らないのも、伊坂作品の良いところ。 ほとんど出てこない母親が、最後に締めるのも良かった。

    0
    投稿日: 2020.11.23
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    周りでこれを読んだ人はみんな面白い!って言ってたのに何故こんなに楽しめなかったんだろう!少し読み進めては休み、読み進めては休みを繰り返して、その間に数冊挟んで4〜5ヶ月かけてやっと読み終えられた。伊坂幸太郎らしい支離滅裂さ、ぶっ飛び方・・・と分かってはいるけどなんっか集中できず楽しみきれず、頑張って頑張って読み終えた。

    2
    投稿日: 2020.10.21
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    クスッと笑える掛け合いが織り交ぜられて楽しい。 父親たちがそれぞれ違った頼もしさだし、 主人公の由紀夫のピンチを団結して助ける様はカッコいい。 普段それぞれが気ままに過ごしているのに、息子の由紀夫には真剣な愛情を向けていることに心温まる。 特に葵の飄々とした感じ、悟の機知に富んだ感じ、由紀夫の切り返しが好き。 また読み返したい。

    0
    投稿日: 2020.10.12
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    さすがの面白さ!キャラが濃く、ストーリーもはっきりしているので一気に読めた。 4人の父親たちから学んだことを上手く活用して立ち回る、大人びた少年と、それを振り回す、大人げない大人たち。 ラストがちょっとなぁ…今までめちゃくちゃ優秀で、察しも物分かりも良かった由紀夫が突然空気読めなくなっちゃうの、なんで?? でもパパたちかっこよかった〜!

    0
    投稿日: 2020.09.27
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    4人のお父さんがそれぞれ面白かった。 多恵子にはイライラしたー 最後はなんだかよく分からず一気に終わって、面白かったけどもっと読みたかった

    0
    投稿日: 2020.09.09
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    「国民の三大義務は、納税と勤労と、親への報告だ」 反発したって、子の考え方・癖・哲学には親の影響が少なからず出る。 だからこそ、父と言う生き物は子の前で格好つける。4人もいると多少ウザいかも知れないが。 それは、親バカなんかじゃない。

    5
    投稿日: 2020.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    突拍子もない設定だけど、違和感なく楽しく読み進められるのがさすが伊坂さん!お父さんたちがかっこよくてとても魅力的。家族愛に溢れてて、お父さんが4人もいるのも悪くないかも!?と思えてくる。こんなお父さん4人とも手玉に取ってるなんて、どんなお母さんなんだろうな、と最後にちょろっとしか登場しないお母さんに想像力が働きます…!!由紀夫の同級生もキャラが立ってて、殿様とか友達になってみたいかも…笑。 とにかく会話がユーモアに溢れてて、伏線回収も鮮やかで伊坂節炸裂!とっても大好きな作品になりました。

    1
    投稿日: 2020.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂節が炸裂した。無理な設定も内容は興味をそそる。高校生の由紀夫には父親が4人いる、母親は1人。母親は登場しないが、とても男っぽく、「すっとぼけ」な性格。由紀夫が4人の父親と色んな事件に出くわし冒険していく。この冒険の中には友人への暴行事件、競馬場で出会った女性の殺人事件、選挙関連の窃盗事件、立てこもり事件などイベント満載。そこに出てくる登場人物(多恵子、鱒二、殿様、小宮山)のキャラ立ちが明確。歪な家族構成だが、読んでいて愉快で夢中になる内容でした。母親が一度も登場しないのが、今回一番の見どころ。

    8
    投稿日: 2020.08.11
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    鷹さんと葵さんの言葉が刺さったね この父親4人を心底惚れさせてる母親が気になる てか妙齢の峰不二子と勝手にイメージしたのだが いやいや、でも、と想像が膨らむ、膨らむ(楽)

    0
    投稿日: 2020.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父親4人と同居してるとんでも設定なのに、今まで読んだ本の中で一番「家族愛」を感じた、軽快で心温まるストーリー。決して綺麗事やお涙頂戴じゃなくアホだなぁと笑えるのがいい。 父親たちを疎ましく思う主人公だけど、なんだかんだで一緒にいるし、それぞれから影響を受けてるところも良い。子どもは外に出たら無力だと痛感するところも話の大事な部分かなと。 最後に父親たちが助けにくるところは、かっこいいしめちゃくちゃだし、泣き笑い状態で読みました。

    0
    投稿日: 2020.07.18
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    父の日…何となく読んでみようと購入。 映画化もされたけど、観てないし。 1人の息子に、個性がそれぞれ違う父親が4人。 なかなか面白い設定。 映像も気になってきて、DVDをレンタルしました。 これから観ます。 ‘20.07.11読書完了

    0
    投稿日: 2020.07.12
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    四人の父親。 性格もタイプもバラバラ。 だから、教わることは四倍。 こんなお父さん達がいたら心強い。 読了後は、ほっこりした気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2020.06.30
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    面白かった!伊坂幸太郎の過去作品を読み漁ろうと思い、まず手に取った1冊。 個性豊かで愛情深い4人の父親と、憎まれ口を叩き、鬱陶しいと感じながらも父親たちのことを「いないといけない存在」と認める息子の由紀夫。 たくさんのユーモアと愛に溢れる、テンポのいい会話が伊坂幸太郎ぽくて本当に面白かった! 終盤の脱出シーンはホロリと涙が出てきた。それが「なにがなんでも息子を守る」という強い信念を持った父親たちの仕業だと分かっていたから。

    1
    投稿日: 2020.06.17
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    父親が4人いる男子高校生が主人公。 4人いること自体違和感があって当然なはずなのに、なぜか最後までとても自然な親子だった。 一番気になっていたのは母親だったのに…これはもう続編ないのかしら。

    0
    投稿日: 2020.06.14
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    【新潮文庫2014夏の100冊23/100】面白かった。由紀夫君はそれなりに大変なんだろうけど、こんな親父なら4人居てもいいかも♪それぞれ個性的で灰汁も強いが、得るものは多いはず。十分に後の人生に役立つさ(●'艸`*)私のパピーもアンタッチャブルで葵以外の3人を足したようなお方だけど、めんどくさいとこを差し引いても有難い存在なわけで(笑)それにしても、殿様の謎の電話の正体が鷹らのお遊びの余波だってのは笑える。最後に、知代さんすげ〜な!私も旦那さん沢山いいな〜(*≧m≦)♡(笑)

    0
    投稿日: 2020.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4.5 伊坂幸太郎さんの作品の中で、なんだかんだで一番読み返してるもの 4人のお父さんたちのキャラクターがよく立っていてすきです

    0
    投稿日: 2020.05.25
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    大切なことは全て父親に教わった……笑 とても面白かったです。本当に何回も吹き出してしまいました笑 伊坂幸太郎さんは個人的に苦手意識があって、なかなか読み出せないでいたのですが、オー!ファーザー、文句なしに面白いです。 僕には4人の父親がいる。 父親①大学教授の悟、僕に勉強を教えてくれる落ち着いた父。 父親②ギャンブラーの鷹、賭け事大好き。適当に言う一言が何となく説得力ある父。 父親③イケメン元ホストの葵、女の子は誰だって可愛い。そこに女の子がいるなら、声かけるよね?という父。 父親④中学校教師の勲、熱血なのか熱血ではないのか。護身術や格闘技を僕に教えてくれた父。 そんな父たちに囲まれ、毎日を送る僕。 章というより段落のような小さな文章のまとまりがテンポ良く繋がっていて、読みはじめは漫画を読んでるような気分になりました。 1人でふふふへへへふふふとか、声を出して笑ってしまいました、、、笑 この話の結末はいったいどこに行くのか……と思いましたが、最後は伊坂幸太郎さんらしいところに着地。 漫画みたいだ、と思ったのですが、あとがきにオー!ファーザーは新聞掲載していたと書いてあって、なるほど!と思いました。 新聞にしたら何年分になるんだ!というくらいのボリュームですが、面白くてするすると読めました。 これはエンターテインメント!楽しかったです。 その環境に身を置いていたら、どうやったって影響を受けるんだ。みたいな言葉があって、4人の父親とそれぞれ似たところがある主人公を微笑ましく思いました。どんな形でも、家族っていいなあ。 

    0
    投稿日: 2020.05.20
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    母親一人と、父親四人の六人で暮らす男子高校生の話。 そもそもなんで父親が四人もいるのか、 非常に非現実的なのに、そんなの気にならない程軽快にストーリーがすすんでいきます。 四人の父親たちがいることを煩わしく思いながらも、 それぞれの父親から自然に影響を受けてる主人公を見て、 家族って素晴らしいなと思いました。 久しぶりに伊坂作品を読んだけど、 やっぱりこの人の作品結構好きだなー♪

    0
    投稿日: 2020.05.13
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    もし自分に4人もの父親が居たらどうなるか。。 どこにもみない父親4人という奇天烈な設定です。最も近しい人からの影響を受けるので、主人公は4人の父親の為人を受けて形成されています。 運の強さ、運動神経、聡明さ、女性に対する接し方、、改めて思うのが自分の近しい人から自分は何を吸収したのだろうか?と考えを寄せたくなりました。 父親からは、非暴力、母親からは人を愛するそんな当たり前でかけがえのない教えが身についているな、と感じました。 単純にコメディ色の強い、ミステリー?四方八方に散らばった伏線が回収されていく様が爽快です!

    0
    投稿日: 2020.05.08
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    長編小説って読むのに体力いるんだけど、 伊坂幸太郎の小説は一気読み必至。 ちょっとラノベっぽいすれた主人公が、 自分が守られてきた存在で、無力だってことを痛感するのがいい。自分は子供だって自覚する。 でも、守ってくれる大人がいることに気づくのだ。 四人の父親全員が好き。みんなキャラ違う。 お母さんはすごいな、こんな人たちみんなに愛されていて。 はー面白かった!! 2020.04.29

    0
    投稿日: 2020.04.29
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    連載のお話を一冊の本にまとめた時にはありがちですが、読者が伊坂作品に期待しているような「最後まで読んだからこそわかる伏線回収」であったり、「読了後のスッキリ感」みたいな感覚はあまり無かったです。 その分、全体的にほのぼのとしているというか、ピリっとした場面も少ないので、例えるならば「近所の少し変わった家族を覗き見している感覚」で読めて楽しかったです。この一家のご近所さんになりたい。 4人の父親と息子、息子の母親や学校のクラスメイトなど、毎度のことながら登場人物が全員とても魅力的なので、同じ世界観の書き下ろし長編作品を是非読んでみたいと思いました。

    0
    投稿日: 2020.04.24
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    中盤が日常シーンで、伊坂さんの世界が好きな人はいいだろうが、自分はきつかったな。新聞連載だったみたいなので、各回にある程度の盛り上がりをつくらないといけなかったんだな。終盤はさすがに面白かったが。映画で見た方が楽しそう。

    0
    投稿日: 2020.03.26
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    伊坂幸太郎さんの本は一貫して読了後に胸が熱くなります。多分これを“幸せ”って言うのだと思います。今作は、強烈な刺激はないにしろ、人とは違う家庭をもつ主人公の面白おかしい日常が淡々とつづられていて読み応えがありました。しかし、主人公はどんなネタにもマジレスでつまらない性格にも関わらず、モテているという設定に違和感を覚え星4です。

    0
    投稿日: 2020.03.25
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    一人息子に四人の父親!?  由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。 個性溢れる父×4に囲まれて、高校生が遭遇するは、事件、事件、事件――。 知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体……。 多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、姿を現す! 伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。 いいね!由紀夫が好きだわ!とっても、いい子♪ でも、なりたいのは、由紀夫の母だけどね〜っ!www

    1
    投稿日: 2020.03.09
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    悪くはないけど今まで読んだ伊坂作品の中だと一番しっくりこなかった 良い点 鷹をお父さんと言うアイデアはよかった うーんな点 後半の伏線回収がくどいと感じた。 主人公がやれやれみたいないわゆるなろう系みたいな感じで好きになれなかった

    0
    投稿日: 2020.02.22
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    瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」よりの、重い本かと思ったですが、違いました。 会話の中には笑えるものもあって、父親が四人もいるって心強いなぁって思いました。

    2
    投稿日: 2019.12.16
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    伊坂幸太郎氏の初期作品のラストを飾るこの本。まだちょいちょい未読な著作がある。 昨今の著作を読んでいる記憶からか、あの部分はあの作品の風味に似てるなぁ、などと逆から感じられて楽しい読書体験となった。母一人、子一人、父四人という謎の家族構成からしてひきつけられる。その四人の父親がそれぞれ四者四様、個性的で特技もバラバラだけど、いざという時にはその個性がとても機能する時がある。 伊坂さんと言えば伏線回収。ちりばめられた伏線が収束していく様は、今思い出しても恍惚の表情になるほど。まだ未読の著作がある幸せを噛みしめる。

    7
    投稿日: 2019.11.17
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    ミステリー小説にも関わらず ユーモア溢れたとても素敵なお話。 内容は伊坂ワールド全開でやはり難しいが 読むにつれて深みが出るとはまさにこのこと。 さすがです! 自分が守られていることがわかるし、考えさせられる。 深いいです。

    1
    投稿日: 2019.11.16
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    一人息子の由紀夫と四人の個性的な父親のお話。(鷹、葵、悟、勲) 登場人物のキャラが立っていて良い。愛おしい。多恵子はちょっとうっとおしかったけども笑 やっぱり伊坂さんの書く軽妙で皮肉の効いた会話だったり表現がすきすぎる。 前半は平和な家族のお話だと思って読み進めていたら、後半はドキドキハラハラの展開。 終盤の伏線回収は慌ただしくもすっきり。かっこいい! 非現実的だってなんだって、おもしろければそれでいい。 こんな家庭ならきっと楽しいだろうな、父親が四人いてもいいかな、なんて思わされる話だった。

    5
    投稿日: 2019.11.07
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    なんかとても好きな感じだった。 4人のお父さんはどれもキャラが立っている。 最後の伏線回収はまさに伊坂ワールド。 4人ともしっかり由紀夫のお父さんだなと感じました。

    2
    投稿日: 2019.10.03
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    父親が4人という斬新な設定がまず面白い。 4人の個性あふれる父親と、息子・由紀夫の関係性も良く、あんなかっこいいお父さんたちがいて、由紀夫はさぞ幸せであろうと思った。 終盤にかけての伏線回収が非常に面白く、最後まで読むのをやめられなかった。

    1
    投稿日: 2019.09.04
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    2012/4/21 ありえない設定が面白い。ユーモア溢れる伊坂ワールドをまた堪能させていただきました★4

    0
    投稿日: 2019.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きなセリフ。 ・負けを許容できない奴らってのは、品がねえよ。 ・喧嘩の相手を伸すと、結局、怒りを買う。飄々と逃げるのが一番だ。 ・元気付けるには、相手のいいところを誉めてやるなが一番だ。 ・情報量で人の優劣は決まらない。それよりもっと大事なのは、勘のほうじゃないか。 ・信用を失うと大変だ。それくらいは想像できるだろ。信用はどの店でも売っていない。 最後の方は怒涛の伏線回収。父親が4人という設定の為か、感情移入が出来なかった。兄弟って設定じゃなくて、やっぱり父親って方が良かったのかな?

    1
    投稿日: 2019.07.06
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    父親が4人いるという風変わりな設定からは想像もつかないほど、読後はほっこりして暖かい気持ちになった。4人の個性的な父親たちは、長所も短所も様々で、息子の由紀夫は、けむたがりながらも愛情を人一倍受けている。息子のために、4人が力を合わせて団結したところは、父親たちがスーパーヒーローに思えてしまった。そして、やっぱり母は偉大だ。

    5
    投稿日: 2019.07.02
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    高校3年生の一人息子、由紀夫には4人の父親がいる。 父親からの干渉が鬱陶しく感じる年頃にも関わらず、個性的な父親“達”に囲まれるという少し特殊な生活を送っている由紀夫。気さくに話しかけてくれる女友達や「殿様」というあだ名を持つ友人にも囲まれながら、騒々しくも平穏な日々を過ごしていた。しかしながら、彼を取り巻く日常は徐々に不穏な背景を持つ事件に侵食されていく。 * とにかく、父親×4なので、彼らの考えや言い分も様々あり、個性も性格もバラバラで、父から子に教えてあげられることも×4、何か議論になると父親からの意見が×4、叱られる時も×4、褒められる時も×4と、一般的な家庭に生まれたならば1人に対して1人の父親。という当たり前の構造に、4倍の熱量が加わってきて愉快な化学反応を起こしている。 作品の設定が設定なだけに、コメディ感が強くて、クスッと笑える場面が所々にあって面白かった。子は父親の姿を見ながら成長していくと言うけれど、由紀夫は一体どんな風に成長していくんだろう。成人になっても相変わらず、影からはこっそりと沢山の父親が見守っていそう。側から見たらシュールだけど、大切に育てられていることの証だと思う。 * 個人的に、最後まで由紀夫と血の繋がりがある父親が4人のうち誰だったのかが語られないのがよかった。実は4人のうちの誰でもないのかもしれない、(奥さんの方にもまだまだ秘密がありそうで…笑) これからも、騒がしくて暖かいこの一家の雰囲気が続いて欲しい。

    6
    投稿日: 2019.05.11
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    4股かけられた相手と結婚する男たちってあまりにも非現実的でその心理状態も全く理解出来ないけど、4人の父親がそれぞれ個性的で魅力的だったのでそんな無茶な設定も気にならずに楽しめた。 伊坂作品らしいテンポの良さと終盤に向けて散りばめられた伏線を次々と回収していく心地よさがよかった。

    1
    投稿日: 2019.04.24
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    うーん。 なんか良さげな雰囲気なんだけど よく考えるとおかしくて ファンタジー要素が強い印象 追い討ちをかけたのは そのまま映画版も見てしまったから…

    2
    投稿日: 2019.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    由紀夫には、父親が四人いる。 それは母の知代が妊娠した時、四股をかけていて、誰が父親がわからなかったから。 そして、四人が四人とも、知代と『自分の息子』と離れることを考えなかったから。 ギャンブル魔の鷹、知的で博学の悟、格闘技とバスケの得意な教師の勲、元ホストで女好きの葵。 そんな由紀夫のピンチには、四人の頼もしい⁈父親たちが、寄ってたかって駆けつける! いつもながら、とぼけた会話、ちょっとした事件、思い出話などがばらまかれ、それ関係あったの⁈というエピソードまで総動員して、大団円。 あんまり時間をかけて読むと、小ネタを忘れて楽しみが減っちゃうかも。 いや〜、しかし知代さんが無事に帰ってよかった。 もしかして、もうひとり彼氏ができても、それは由紀夫の父親じゃないから、『家族』にはなれないもんね。

    1
    投稿日: 2019.02.13
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    久しぶりに伊坂幸太郎さんの本を手に取る。4人の父親それぞれのキャラが立っていて楽しい。伊坂さんのキャラクターには、設定じゃなくてそのキャラそれぞれの哲学があるから好きだ。 主人公に4人の父親がいる、しかも同じ家にみんなで同居している、という設定からしてありえないのだが、そこは軽妙にスルーされる。主人公に近しい登場人物ほど苗字が出てこないことからも、それはこの世界のやさしさなのだと思う。 ところで、この作品の主人公は由紀夫で、その友達の名前は鱒二である。後者は井伏鱒二からかな? と思っていたが、なかなか作中でそのことが言及されないので、はて…と思っていたところ、いかにも頭のあまり良くなさそうな、軽薄そうな若者が「井伏鱒二と同じかよ?」と言ったので、にこにこしてしまった。 ポイントは、教養なんてとてもなさそうな若者がそう言ったことで、つまり私は作者(伊坂さん)がこんな軽薄そうな若者でさえ、愛着を持って描いているのだということを感じてにこにこしたのだ。なかなか彼も悪くないでしょ? と暗に伊坂さんが思っているようで。 作中、主人公の由紀夫は、4人の父親のうち、もっとも信頼できそうでしっかりと落ち着いている悟に「由紀夫、おまえは、今まで十何年か生きてきて、友人でも教師でもいいから、この人は優れている、と思える人間に会ったか」と訊かれている。そして、それに由紀夫は「あまりいない」と答えている。 「だろうな。俺もそうだ。ほとんどいない。自分自身を含めて、いい人間なんてのには出会ったことがない」 悟がこう思っているということを、彼らの会話から私たちは知るわけである。(おそらく)由紀夫の母親にべた惚れであるだろうし、ほかの父親ともそれなりに仲良くやっているだろうし、そして由紀夫のことをとても愛しているであろう悟が、まさに自分の息子にそう言うのを聞くのだ。 シニカルである。 私はこの本で、p301のこの箇所が一番好きだ。 「「それなら、せめて俺だけでも、被害者になるよ」と由紀夫は言った。実際に被害者になるようなことは絶対にない、と高をくくっているからこそできる発言でもあった。」 この部分と、一番最後の、彼がさりげなくお母さんの重い荷物を持ってあげながらの母息子の会話を読むと、由紀夫君を心底若いなぁと感じてほほえましい。これからもがんばれ~。 「「元気? わたしの大事な夫たちは」 そんなの知らねえよ、と由紀夫は答えた。」

    2
    投稿日: 2019.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎を読むのは、久しぶりのことだった。 彼の作品が面白いのは知っている。 知っているから先入観も手伝い、それほどには感じないと思っていたのだが、やはり面白かった。 主人公の由紀夫には、四人の父親がいる。 これだけでも、は? 何を言っているんだと思うのに、四人であることを自然と受け入れさせる筆力。加え、いつもの小気味いいテンポと随所にある、含み笑いを誘う数々の文章がたまらない。 ニヤニヤしてしまう自分を止められないのが悔しいが、面白いのだから仕方ない。 内容は、面白く笑えることばかりではない。 いつものようにハラハラとスリリングでもあるし、時には真剣みを帯びてシリアスでもある。 なのに、やはりククッと笑わせてくれるのだから、いっき読みだ。 起きた出来事を考えれば決して笑えるはずなどないのに、心を軽くして読みやすくページを捲らせるのが彼の作品だ。 私はきっと、まるで麻薬のように(経験したことはないが)また伊坂幸太郎の別の本を、期待を胸に手にするだろう。

    5
    投稿日: 2019.01.15