
総合評価
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powered by ブクログ父親たちの愛を読み進めるごとに積み重なって。個性的な父親たちに由起夫は愛されてるな 終わり方も良かった。高校生って感じ。
10投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ父親が4人という突飛な設定ながら、それぞれが息子を思う姿が温かい。 気づけば重大な事件に巻き込まれていくものの、少し風変わりで魅力的な家族の絆で乗り越えていく。ユーモアと愛情に満ちた、家族の形を描いた心温まる物語でした。
8投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ父親が4人、どんな奇妙な展開になるんだと思っていましたが、みんな仲良しの友達みたいな感じでした。 父親って何人いてもみんなヒーローになれるんですね。
4投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父親が4人?! その設定だけでも興味深い。 個性豊かな4人の父親たちが 誰もが愛らしく見えてくる。 由紀夫のなんでもそつ無くこなすところや 達観した空気感も、父親たちの影響だねぇ。と なんだかとても微笑ましい。 「鬱陶しい」と言う由紀夫からは 父親たちへの愛を感じるし 4人の父親たちの由紀夫への愛も とてつもなく大きい。 母親が全然出てこないのが むしろポイント高いかも。 あぁ 鱒二のお父さんもいいんだよなぁ。 まさにタイトル通り「オー!ファーザー」 家族の温かいお話しと ちょっと有り得ない事件の伏線回収 楽しく読めましたり 多恵子はちょっと鬱陶しい(笑)
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ先日、訪問したブックカフェの店主さんが、伊坂幸太郎さんを好きと伺いました。そのブックカフェには、伊坂幸太郎さんの本を集めた席もあるとの事。 伊坂幸太郎さんは、全く知りませんでした。 ネットで調べると、映画化された小説が多数あるのですね。 カフェの帰り、書店で2冊ほど購入。 面白かったです。 高校生の由紀夫には、4人の父がいて、母と6人暮らし。そんなあり得ない設定ですが、なんだか楽しそう。 そして、さまざまな事件に巻き込まれていきます。 ミステリーなのかな。最後に、全部謎を回収していますし。 映画も見てみたくなりました。
2投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ伏線回収が見事で惚れ込んで過去作品全て揃えて出版順に読んでいる お父さんが4人お母さんはひとり そして親の影響がとても強くみんなとてもカッコ良いお父さんであるからこそ成り立つストーリー 中高生くらいが読むとまた違う感想を持ちそうだし是非読んで欲しい 映画もあるようなのでまた見つけたら見てみようと思う
1投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
悟が推し!スケール解析の話はホントに納得できた。ある程度の数値を知っていれさえすれば、役に立つ。 富田林を詐欺で騙したやつは結局誰だったんだろう。
2投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ4人の父親たちが鬱陶しくも愛しくなる、思春期の由紀夫の成長が見られる物語。 伊坂さんらしく色々繋がっていく人間の不思議。 ちょっと面倒くさい父親たちのこだわりが人間らしくてプッと笑ってしまう。 軽くドキドキする別世界に飛びたい人にオススメです。 ラストまで、どこか知世さんを疑ってしまいましたが、知世さんは知世さんでした。 そら、「オー!ファーザー」だわと、読み終えたらタイトルまるごと好きになる1冊。
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ初伊坂幸太郎作品 4人の父親が素敵でそれぞれに愛着を感じる 作中の会話が秀逸でスリリングだけど楽しんで最後まで読めた
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ由紀夫の同級生2人が鬱陶しくて、途中で読むのを諦めそうになったけど、後半は動悸が止まらなくて、最後まで読んでよかった!!! 伏線回収も気持ちよくて、これだから伊坂幸太郎さんはやめられない。 あと途中で映画の存在に気づかなくてよかった。 映画化に気づいてたら、同級生の鬱陶しさに耐えられずに、読むのをやめて映画で済ませちゃうところだった。 (余談すぎるけど、由紀夫グリフィンドールすぎる)
1投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ色濃いキャラクターがこれでもか!って出てくるのに、誰一人かすむことなく最後まで駆け抜ける作品でさすがの伊坂作品!!! 父親が四人いるという突拍子もない設定の中、物語が日常→非日常へと展開していくのは見事! あとがきにもあった「伊坂第一期最後の作品」に相応しい作品だった!! 物語の中で個性的なキャラクターたちが自在に動き回ってるような印象で、個人的には葵さんが好き! いつも伊坂作品は映像化したらどんな俳優さんが合うかなぁーと想像しながら読むのが好きで、今回もたっぷり妄想しながら読めました
0投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログたくさんの登場人物の色んな話が散りばめられますが、ちゃんとまとまっていく感じが、これぞ伊坂作品やと思いました。おもしろかったです。
0投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ良い家族やな〜って感じ! お父さん4人おるけど、それぞれの良さがあって由紀夫のことが大好きなのが伝わってくる。 友達ような関係性でありながら、リスペクトもしている。 結構理想かも笑 伊坂作品面白い!!
18投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログこれが伊坂のはじまり、、、。このドキドキ感はこの頃からあったんだなあ、天才なのかぁ。 家族っていいよなぁ
0投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ四人の父親は個性的で面白いが、話は謎や伏線をちらばめておいて上手くまとめきれずに終わった印象 そのため読後のスッキリ感があまりない
0投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログお母さんにとんでもない伏線あるんじゃないかと思ってたからあ、そんな感じなんだとおもったけど面白かった いろんな家族の形があっていいよねともなった 家族っていいね
0投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4人の父親の中では、たかさん好き! あと、出会ってまだ2ページ目のケーキ屋の店主も好き。 由紀夫がまともな主人公で良かったなぁ~ 名言だらけで、また読みたくなりました。 以下はお気に入りの文引用です。 「負けを許容できない奴らってのは品がねえよ」 「相談したら、反対されちゃうからだよ」 「答えを教えてもらえるなんて、滅多にないことだ。だから、試験にはせいぜい、楽しく取り組むべきだ」 「『自分に直接関係がないことに、興味を抱くのは人間の特技だ』とは悟の言葉だ。(略)『自分とは関係のない出来事に、くよくよ思い悩むのが人間だ』とはサンテグジュペリの言葉、らしい」 「「嫌です」(略)「出発しません」(略)運転手も強情だ。」 「大人の役割は、生意気なガキの前に立ち塞がることなんだよ。煩わしいくらいに、進路を邪魔することなんだよ」 「警察は?(略)これで呼ばないのだとしたら、いつ呼べばいいんだ」 「お互い、相手を馬鹿にせず、頼りすぎず、付き合っていくしかない」 「今の政治家もどちらかにこだわるんだ。戦をはじめるか、もしくは、法律を作るか。歴史に残るのはそのどちらかだと知っているんだ」 「ファミリーレストランって名前がいいよなぁ」 「俺たちは、おまえの無事をずっと祈ってた」 「(抽象的な質問から)逃げずに、自分に分かるように問題を受け入れて、大雑把にでも解読しようとするのは大事なことだ」 「何でそこにいるんだよ、悟さん」 「そうだな家族だな、俺たちは家族だ、と他の三人の父親が満足げにうなずく。」
4投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ2010年発行。 伊坂幸太郎の長篇小説。 あとがきで作者自身が述べている通り、本作が伊坂幸太郎作品の「第一期」最後の作品。 この次の『ゴールデンスランバー』から「第二期」が始まる。 「第一期」は、所謂ポップな雰囲気と伏線回収による読み応えの爽快さを売りにする小説である。 本作もそれに漏れず、終始軽やかな空気で、結構シリアスな事件が起こってもコミカルさがある。 主人公の由紀夫は一人の母親と四人の父親を持つ高校生。 四人の父親はそれぞれ、ギャンブル狂の鷹、博識な大学教授の悟、容姿端麗で女好きの葵、スポーツ万能の中学教師である勲、と非常に個性的である。 由紀夫はそんな父親たちと暮らし、賑やかな日常を送っていた。 由紀夫たちは大小様々な事件に遭遇する。 しかし、父親たちの能力を活かして事件を解決していく。 本書はこのようなストーリーである。 設定は突飛だが、そこはあまり深掘りされない。 由紀夫の本当の父親は誰なのか? 実質的に四股していた母親がなぜ許されていて、どのような経緯で皆んなで住むことになったのか? 多くは語られないし、由紀夫本人もあまり気にしていない。本人が気にしていないことを読者風情がとやかく言うというのは、野暮というものだろう。 (母親は仕事が忙しくて、そもそも劇中にあまり登場しない) 父親たち同士も仲が良く、お互いの欠点を補い合って暮らしている。そしてそれぞれが由紀夫のことを愛していて、それぞれが由紀夫を構うことを命題としている。 そんな由紀夫は父親たちの影響を受けたのか分からないが、勉強も運動も喧嘩も結構できる。 だが、それぞれの分野でスーパーマンな父親たちをずっと見ているから、自己評価は低い。 周りからは謙虚で醒めている奴と見られている。 しかしその実、困っている友達を放っておけなかったり、積極的にトラブルに顔を突っ込んでいったりする。(これも父親譲りかもしれない) この繊細なキャラ作りが秀逸で、作品に深みを与えている。 島田雅彦の解説が素晴らしかった。 謂く、本作は「単線的な物語ではなく、よく喋る個性豊かなキャラクターたちが、逸脱しながら、それぞれの魅力と役割を果たしつつ、緩やかにオチへと向かうパレードのようなもの」だと。 これはよく的を得た評価だと思う。 一見関係ない台詞が長々と語られたかと思うと、本当に関係なく終わったりする。 このあたりの冗長さというかバラエティというか、が本作の大きな魅力である。 読んでいて楽しい作品。
18投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログ大好きな作家の1人の伊坂幸太郎さん。 個性的なキャラ設定、おしゃれなセリフ回し、早い展開、ハラハラドキドキなスピード感、伏線、そして回収。 うーん…今回はハラハラドキドキしかなかったなぁ… キャラ設定は完璧。 主人公は顔もよく頭脳明晰で運動もできる高校生の由紀夫。 由紀夫が普通の高校生とちがうところ。 それは父親が4人いること(笑) 母は四股をかけ妊娠。未婚のまま由紀夫を出産し、4人を父親として同居生活(笑) どんな母親なんだろって思うけど、まーでてこない。最後の最後にでてくるだけ。 タイトルの通り父親の話。 中学生教諭で格闘技好きの「勲」 楽天家でギャンブル好きの「鷹」 生粋の色男にて女たらしの「葵」 落ち着いた雰囲気で教授の「悟」 共通点なんてなんもないような個性的な父親たちに育てられた由紀夫。 育児において幼少期の親の影響は大きいもので由紀夫の人生観には、4人の父親たちが本人の意思とは関係なしに存在する。 ほぼほぼ半分以上が父たちと由紀夫の日常。 後半にて事件が発生するけど…うーーん… 日常だけでもおもしろかったんじゃないかな…
18投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ四人の父親を持つ男の子が事件に巻き込まれていく話。四人の父親それぞれが個性的で面白い。ちょっとした出来事が伏線で最後に繋がっていく伊坂ワールドをたっぷり堪能出来た。
0投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ話とか表現が凄い面白かった。 伊坂幸太郎の本もっと読みたいって思った!!! でも伏線回収が凄い本って聞いたけど、そこの面では感動しなかった。
1投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ1人の息子に4人の父親という設定からして既に面白い。伊坂さん、凄いな。 4人の父親も皆、個性豊かで息子への愛情もたっぷり、大車輪の活躍でした。 中盤の「チンピラ牛蒡」には思わず吹いた。 最高だわ。
8投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ設定はオモシロイ。 4人の父親のキャラも魅力的。 鱒二が運ぼうとしたものは? 富田林を詐欺に嵌めた犯人は? なぜ、富田林が鱒二の父親が元投手だとわかったの? 母親の知代は携帯の件だけ!? もっと登場して、どうすとに絡んで来るのか考察したかった。
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ4人の父を持つ(!?)男子高校生の物語。タイプの異なる父親たちですが、全員が主人公を大切に思っています。常日頃より各父(??)からの愛情表現に振り回され気味の主人公のヤレヤレ&ため息顔が目に浮かぶ。トラブル発生!母は何者?まさかこれも伏線!?最後まで伊坂ワールドを楽しめます!
0投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ最後の伏線回収が凄かった 前半は父4人という設定に困惑しながらも父達と息子のあたたかい関係性を読むのが楽しかった 途中までバラバラな事件が起きるから最後まで日常の中の小さな事件を解決していくだけだと思ってたら、想像以上にまとまって疑問だったものが全部答えとして書かれてて驚いた。
1投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログ伊坂作品の割には、あっと驚く伏線回収も無く何時もの軽快なトーク(癪に障る時も多々あるが)が多めの娯楽本。 アットホームな道尾作品を思わせる。 悪くは無いが刺激の無い作品。
1投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ4人の父親を持つ由紀夫が、それぞれから良い影響を受けている。それが最高、みんないいキャラ! 1人ずつ減っていくのが辛い、という由紀夫の気持ちが私も痛いほど分かった。家族って本当に大切。 お母さんお父さんがたまらなく愛おしく感じました。
2投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ一夫多妻は時代やお国柄であるけれど 一妻多夫?そして4人の夫が仲良く暮らしていて、1人息子を大切に思い、協力して育てている まず、設定がぶっ飛んでいるところが面白い 息子のピンチに際し、4人の父がそれぞれ自分の得意分野をフルに活かし、結託して救出するストーリーにドキドキが止まらず、一気読みしてしまった 4人ともかっこいいなぁ♡
2投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4人の父親という設定一本で突っ走る本作。設定ありきで描き切った内容は、娯楽として見ると好感。設定が面白いから書いた!という潔さは、ストーリー性とか現実目線とか、細かい指摘を排除させるだけのパワーを感じさせる。内容はともかく、好感は持てます。
0投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ読み終わってすぐに あぁ、私はきっとまた由紀夫と4人の父親たちに空いたくなると確信 出てくる登場人物がみんなどこか抜けていて 愛すべきキャラクター 物々しい出来事もたくさんあったはずなのに 何故だか大丈夫と信じて読み進められる心地よさ 嫌に冷静でクールな由紀夫のキャラも良いんだよな
0投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログ主人公は高校生の由紀夫。なんと、彼には4人の父親がいます! 過去にではなく、今現在、同時多発的に4人いて、母親とともに6人で生活しているんです。え、どゆこと?と困惑する設定で始まる本作ですが、初期の頃の伊坂節全開の面白さでした。 気になるのが、由紀夫の本当の父親は4人のうちの誰?母親はどんな人?ですが、作中では明かされません。母親も全く前面に出て来ず‥。 でも、それでいいんです。読み進めるほどに、そんな瑣末なことはどうでもよくなってきます。 個性あふれる父親たち①ギャンブル好きな鷹 ②冷静沈着で聡明な悟 ③スポーツ万能の勲 ④女好きでもてる葵の4人は、バラバラ好き勝手ですがなぜか仲がよく、由紀夫をこよなく愛してます。 由紀夫も4人の血を引き(んな訳あるか!)、成績優秀で運動神経がよく、麻雀上手。さらに女子人気も高く、ちょっとめんどくさいガール・フレンドもいます。こんな由紀夫が事件に巻き込まれていきます。 詳細は避けますが、個性が際立つ登場人物が多いこと、軽妙ハイセンスな会話の楽しさ、さりげなく散りばめられた金言や戒め、無関係にみえる事件や事象が見事につながる巧みな伏線回収等々、伊坂さんの面白さが全部詰まってます。 ミステリー要素を追うよりも、ファミリー、とりわけ父と子の関係性に注目することで、伊坂さんのエンタメ性が伝わる気がします。 現実の高校生の息子と父親って、ぎくしゃくしたものが普通と思われますが、父親の過干渉へ辟易しながらも、心では信頼しつながっている、というのは理想ですね。
77投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログどうも、この本は私に合わなかった! この母親はえ~っという感じ。 二股どころか、四股で未婚のまま、式は 五人仲良く写真に収まっている。 ――設定が凄いと思った。 しかし展開が、イマイチとしか言えない。 もっと母親の登場があっても良かったと思う。喧嘩をしろとは言わないが、もう少しすったもんだがあってもいい。 今、短歌に片寄っている! 読書と短歌の双方を、は難しい時がある。例えば、短歌の締切前だ。でも、 NHK短歌テキストへの投稿が掲載されました。 そのことについては、11月号レビューに書きます! 2024、10、20
47投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ#34奈良県立図書情報館ビブリオバトル「ホーム」で紹介された本です。 2013.10.19 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1055.html?sp
0投稿日: 2024.09.25最高に楽しめる作品
父親が4人いるという設定自体が面白いし、4人とも作者の作品らしくキャラが立っていて、それぞれの特技を活かして活躍するのも痛快。 そして、物語の最後に向けて、作者得意の伏線回収祭りが楽しい。 最高に楽しめる作品。
0投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伊坂ワールド!ページをめくるたびに「一体どこに向かっているのか?」細かなエピソードが全て伏線じゃないかと、じれったい様なもどかしい様な…少し疲れて来たな(笑)と感じ始めた所で大事件が勃発!「ミステリー来た!」と興奮がピークに。そこからページを捲る手が止まらなかった。 この家族は足し算ではない掛け算の関係性。父親が四人て、もう嫉妬やら何やらで大変な事になりそうだけど、そこはやっぱり一人にはしぼれなかった夫達。四人共に魅力的で素敵な人達だからこそ、素晴らしい家族になっている。 こんな人達に出会ったら、そりゃ選べませんよ笑 こんな男達を惹きつけて止まない女性であり、また息子もしかり。 結果しっかりと四人の父親の背を見て育ってしまった。 母親よ、あなたの大切な夫たちはしっかりと息子を守ってますよ!
3投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ父親全員みんな違って個性的すぎて面白い でも母親と息子に対してはみんな同じ感じなのも良い 母親も凄い人や
7投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログ少し物足りなさは否めませんが、それでも伊坂さんワールド全開で楽しめました!! ギャングもそうでしたが、4人という設定は伊坂さんは好きなんのでしょうか?
6投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログカオス!カオス!カオス!と叫びながら読了。由紀夫と4人の父親の、親子でありつつ友達みたいな関係性が羨ましく感じられます。最初の方は正直淡々と読み進めていましたが、ラストに向けた展開の捻り上がり、最後30ページの伏線回収が見事。
2投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ主人公は4人の父親をもつ男子高校生。 幼馴染の同級生を助けたところから、県知事選を巡る裏社会での騒動に遭遇する。ファミリー物語。 解説含め600P近い作品で、大半は変わった家族構成をもつ男子高校生の日常が描かれる。飽きさせない会話の軽快さ、周りで同時進行する出来事を介した伏線に、流石は伊坂作品というところ。 手旗信号のシーンは熱いものがありました。 あと、「オーデュボンの祈り」より、チラッと田中が出ていたような気が。笑 父の日に読みはじめ、ちまちまと1週間で読了。 岡田将生主演の映画も観ましたが、概ね原作どおりで、父親4人の配役も良かったです。
7投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ2024.5.20 読了 ☆9.5/10.0 10年近く前に初めて読んでから、何度か読み返しては深い味わいをもたらしてくれる、伊坂作品の中でも指折りのお気に入りの作品です 父親が4人なんて!!!ということは母親は四股していたなんて!!! そんな突飛な設定に惹かれて手にした一冊 現実ではありえない関係だけど、個性溢れる4人の仲が良くて、会話が楽しい。彼らが息子を大切に想う気持ちと行動にじーんとくるものがあります。 とにかく父親たちそれぞれが個性的で愉快だし、それが面白さに拍車をかけて、でもそれだけじゃなくセリフの節々にはいつも通り感心してしまう真理のような、哲学のような、本質をついた表現がしみる。 最初から謎がひしめき、厄介な出来事が絡んでゆく中、はられた伏線を回収していく描写が本当にあっぱれで大好きです。 こんな家族、不思議だけど愉快、理想とは言えないかもだけどその関係が羨ましい。 伏線回収が見事で、物語に、のめり込んでしまった。読後感も最高。 改めて、良い作品に出会えた。 〜〜〜〜〜印象に残った言葉〜〜〜〜〜 ”人ってのは、自分が信じたい、と思っていることを信じるだよ。 それと、その噂が面白いものであればあるほど、広く伝わっていく” “いくら外側が可愛らしくても、蓋を開ければ結局、賭けごとと勝ち負けの横行する、きな臭いギャンブル場じゃないか” “それはこのレース場に限った事じゃねえよ。「社会全体」がそうなってんだって。見た目は優しく、平和で、みんな平等みたいに見えるけどな、中を見てみりゃ、勝ち負けと不平等の横行するきな臭い賭場みてえなもんだ” “『自分に関係がないことに、興味を抱くのは人間の特技だ』とは悟の言葉だ。そしてその悟によれば、 『自分とは関係のない出来事に、くよくよ思い悩むのが人間だ』とはサン=テグジュペリの言葉らしい” “日本の歴史は簡単なフローチャートみたいだ。戦で死んでいった人間たちの、たとえば、矢で刺されて苦しみや、残された子供の絶望、窮地に追い込まれた政治家の緊張はまるで浮き上がってこない。あるのは、戦の結果と制定された法律や制度ばかりだ。 だから、いまの政治家もどちらかにこだわるんだ。戦をはじめるか、もしくは、法律を作るか。歴史に残るのはそのどちらかだと知ってるんだ。地味な人助けはよっぽどのことでないと、歴史に残らない。 戦の情景を想像してみる。たくさんの人間が、強制的に戦場に送られたのではないか、そこでは言葉にするにも恐ろしい残忍なことが行われたのではないか、黒々としたおぞましい駆け引きが武士たちの間で交わされたのではないか、と考える。家に妻や子供を残した男が、無理やり戦場に連れて行かれ、さあ殺しなさい、死になさい、やりなさい、と突撃を命じられ、戦の勝敗も分からぬまま刀で斬られ、目玉や内臓を飛び出させたまま死んでいく。そんなことばっかりだったのではないか、と想像した。結局、昔も今も人間の構造は同じだもんな、ということに由紀夫は思い至る。二十年前のテレビと今のテレビでは、部品や配線もかなり違うだろうが、何百年前の人間と今の人間とでは、中身や構造はあまり違いがない。体格の差がありこそすれ、欲望のパターンは似ている” “試験でいい点数が取れるのと、頭の良さは一致しない。ただ、全くの別物でもない。物事の本質をパッと掴むのは本当に大事なことで、それh試験問題を解くのと似ているかもしれない。一方で、試験は苦手でも、頭のいい人間もたくさんいるけどな” “頭の良さって、まずは、発想力というか、柔軟な考えができる人だろうな。人間っていうのは抽象的な問題が苦手なんだ。抽象的な質問から逃げたくなる。そこで逃げずに、自分に分かるように問題を受け入れて、大雑把にでも解読しようとするのは大事なことだ” “苛め、ってものは絶対になくならない。うまく言えないんだがな、たとえば、ある時、世界中の誰もが、自分の子供に対して、『他人を苛めるくらいなら、苛められる側に立ちなさい』と教えることができたなら、いまの世の中の陰鬱な問題はずいぶん解決できる気がするんだ。そういう考え方の人間だらけになったら、な。ところがどうだ、現実的には誰もそんなことはしない。『(苛められるよりは)苛めっ子になれ』と全員が願うほかない。被害者よりは加害者に、だ。ようするに結局は、自分たちが悲劇に遭わなければ良い、と全員が思っている状態なわけだ。 だから、温暖化も苛めも、戦争だって、そりゃ、永久になくならないはずだ、と改めて思っただけだ” 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
125投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中盤まではとにかくだるい友人とだるい女子が鬱陶しい笑 が、最後まで読めばまあ許せる存在。 4人のパパたちは少し間抜けなかっこいいヒーローたち。 結局知事選がどうなったのかは分からずじまいだったのが引っかかる。 本を読む上ではすべてのことが明らかにされてほしい。 それは明示されなくても隠喩でもいい。 「あれって結局どうなった?」が残ると、どうしても評価としては下がってしまうかな。
0投稿日: 2024.05.02
powered by ブクログとにかく面白かった! 登場人物のキャラクターがどれも好きで、最後に伏線回収されるのも、父親たちが照れ合う様子なども想像がついて好きだった。 重力ピエロにもある、血の繋がり、家族、について。重力ピエロのように重い感じではないけど、明るく楽しく描かれている気がする。 伊坂節満載なのでおすすめの小説です!
13投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログどのキャラクターも生き生きとしてて読んでて面白かった。主人公と4人の父親たちの関係性がとても素敵だった。 自分にも必ず、両親から与えられた強みがたくさんあるはずだなとすこし嬉しくなった。
13投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鱒二の件を不問にした理由が父親なのはあまりしっくりこなかったです。 富田林さんが騙されたオレオレ詐欺の犯人の件は解決していない(すでに亡くなっている?)のがちょっともやもやしています。 とはいいつつ、それぞれの父親の個性が面白くていつも通りどんどん読み進めてしまうほどに面白い作品でした。
2投稿日: 2024.04.05
powered by ブクログ個性的な父を4人持つ高校生の由紀夫。 とんでもない設定だけど、なぜか受け入れられちゃうのが、伊坂幸太郎作品の好きなところ! 4人の父は、なんやかんや仲良しで、妻と子供をとても大切にしているのが伝わってほっこり。珍しい家庭で育った由紀夫も、母と4人の父の良い所をちょっとずつ引き継ぎながら、いい子に育っている。 なにかあれば、すぐさま4人の父がぞろぞろとやってくるのがツボ。 設定がとても好みだったけど、日常の話も主人公に襲いかかる事件も面白かった!
5投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4人の父を持つ主人公が事件に首を突っ込む。 終盤、父親たちが息子を助けるために実行した作戦がユーモアで伊坂作品らしいなと感じた。 他作品に比べて、伏線の張りと回収が雑というか、途中で方向修正したように感じられるような展開があった。連載作品であったことが関係しているかも知れない。 高校生の反抗はやり返しの限度が見えている甘えた反抗であると言うのが印象に残った。主人公が解決まで辿り着こうとするが、結局は大人の手を借りて解決される。この本自体のプロットにも守られている子供の姿を感じ取った。
1投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生の時に読んだ本 読んでる分にはこんなに素敵なお父さんたちが居たら毎日楽しいし頼もしいだろうな、と思うけど実際はそうでもなさそう。 クイズ番組でみんなで手旗信号をして、明日迎えに行くから待ってろよ!と言うシーンでじわっと泣きました。
2投稿日: 2024.02.26
powered by ブクログ久しぶりに読みした、伊坂幸太郎さんの作品。 第一期の締めくくり、と位置付けされる本作ですが確かに「これぞ伊坂作品」と思わせる小説でした。 やっぱり会話の軽妙さが心地よい、オリジナリティの塊だと思います。楽しかった。
3投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ20240222 最初から設定が好きで面白かった。 最後どうまとまるかと期待して、若干物足りなさあるがあえてだと思う。あくまでミステリーでなく、ファミリーロマンスだと。
2投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ550頁もさらっと読める面白さでした。 1人の母と4人の父親を持つ由紀夫が、不意なカバンすり替え現場を見てしまい事件に巻き込まれ(首をつっこみ?)てゆく。 定番のくだりと言い回しは、やはり伊坂幸太郎のソレで期待を裏切らなかった。 とにかく父親たちが個性的で愉快だしそれが面白さに拍車をかけて、でもそれだけじゃなくセリフの節々にはいつも通り感心してしまう真理のような、哲学のような、本質をついた表現がしみる。 最初から謎がひしめき、厄介な出来事が絡んでゆく中、はられた伏線を回収していく描写が本当にあっぱれで大好きです。 こんな家族、不思議だけど愉快、理想とは言えないかもだけどその関係が羨ましい。 改めて、良い作品に出会えた。
23投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログ全てが伏線で読んでて飽きがこない本!! 落ち着いた主人公の主観によって本が進んでいくから、お父さんが4人とか、色々な事件が起きてもすっと入ってくる。最後の4人が由紀夫に言った言葉がそれぞれ自分が大切にしてることを伝えたみたいでほんとに良かった。 速読したい人にはあまり向いていなかった。2時間くらいあれば読める本。
2投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログ4人の個性豊かなお父さん達と息子。事件に巻き込まれて最後は色々繋がる。4人のお父さんは大変そうだが羨ましいから欲しいとも思った。
5投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ父親が4人なんて!!! 設定に惹かれて手にした一冊。 現実ではありえない関係だけど、個性溢れる4人の仲が良くて、会話が楽しい。彼らが息子を大切に想う気持ちと行動にじーんとくるものがあった。 個人的にはイケメンの葵が好き。 伏線回収が見事で、物語に、のめり込んでしまった。読後感も最高。
24投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ結構、伊坂さんの要素が詰まった作品かなと、、、 前半から色んな出来事や会話が繰り広げれられ、それが伏線だったり、そうじゃなかったりすることやクライマックスのシーンでエンタメ要素を持ってくるようなところが伊坂さんらしく楽しかった。 あと、これも伊坂作品の良さで「言葉」がいい。それは読者が人生の指針となるような示唆に富んだ言葉もそうだし、言葉遊びのようなものもそう。 個人的に好きだったのは、 「人生で有意義なことの大半は、無駄に見えるんだって、知らないの?」 「噂の大半が真実である、という噂すらある。」 の二つ。
3投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログバクチ好きの鷹、本好きの大学教授悟、体育会系中学校教師の勲、バー経営の女好き葵。 高ニの由紀夫には父親が4人もいて、母親と父親4人と由紀夫の6人で暮らしている。 伊坂氏の描く家族のお話はどこか風変わりで、現実には有り得ないんじゃないかと思いつつも、嫌みがこれっぽちもなくて面白い。 中間試験期間にもかかわらず、高校生の由紀夫が同級生たちと社会のトラブルに巻き込まれ、個性的で正義感の強い4人の父親それぞれが、由紀夫に大人の世界を教えてくれる。 なんて魅力的な展開。母親の知代さんはほとんど出てこないけれど、アクションあり冒険ありで、息子と4人の父親との関係がとても羨ましかったです。
46投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
四人の父を持つ青年高校生の物語 伊坂作品は何作か読んできたが、相変わらず「日常から少し外れた日常」を描くのが上手いと思った。 大学の教授を務める賢明な父、悟 中学校の体育教師を務める筋肉質な父、勲 居酒屋を営むイケメンで女好きな父、葵 ギャンブルに勤しむ父、鷹 そしてそれぞれの特徴を吸収した由紀夫青年 500ページ程の単行本では、それぞれの特徴が所狭しと発揮されていた。 最初は四人の父の存在や鬱陶しさを感じるほどにちょっかいを出してくる同級生に囲まれる由紀夫に同情していた。しかし物語終盤では、それは羨ましさにも変わっていた。それほど由紀夫の日常は楽しそうに見えた。 そして「四人の父」という巨大な非日常は物語を読むに連れて不思議と日常に組み込まれていった。最初の多惠子が「あのさ、聞いてくれる?」と父への愚痴を話す場面は、由紀夫の「四人の父」の存在がバレる非日常への入り口だったはずなのに、最後の多惠子の父への愚痴を話す場面は日常へ戻っていくきっかけに思えたほどである。また由紀夫が、自身の致命的な場面から救ってくれた父たちに対して、尊敬の目を向けるように変化するのではなく、「知らねえよ」と今まで通りの対応をとるところに、不思議な感動を感じた。 これだけキャラクターが立つ登場人物が複数人もいるのだから『陽気なギャング』のようにシリーズ化してくれないだろうか。期待してます伊坂さん。 気になった点は二点ほど。一つは殿様の電話である。高頻度で話に登場してきた割に、その答えは鷹の仲間たちによって行われていた賭け事の不正行為だった。由紀夫たちの日常が感ぜられる良さもある反面、本編に関係ない事をあんなに登場させる必要はあったのかと気になってしまう。 二つ目は鱒ニである。本編の問題は主にこいつが持ってくる。そして由紀夫は鱒ニを放っておくことができずに関与してしまう。そこまでは良い。でも鱒ニの対応は何なんだろう。どうしてあそこまで被害者ヅラをできるのだろうか。まだ小宮山の方が誠実さを感じた。でも憎むことはできないんだよ。こういう自分の身近にはいてほしくないけど、憎むことができないような人物を描くのが上手いよ伊坂さんは。
2投稿日: 2023.12.25
powered by ブクログ2023/11/25→2023/11/28 職場の先輩に勧められて 伊坂幸太郎ワールド全開で面白かったです 伊坂シリーズでもかなり上位 由紀夫みたいな高校生いいなぁ
1投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログ何年ぶりかの再読。 父親が4人という設定もさながら、やっぱりそれぞれのキャラクターが立っていて面白い。
3投稿日: 2023.11.24
powered by ブクログ妹に勧められて読みました。 「父親が4人いる家庭の物語」と聞いて、父親同士は関わりがない設定をイメージしていましたが、むしろその逆でした。複雑な家庭環境ではありますが、あんなお父さん達がいたら楽しいだろうなと思わせる、アットホームな小説でした。
1投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログとても面白かった。4人の父親がそれぞれ良い味を出してるし、次の展開が全く読めないジェットコースター感がすごい。由紀夫が万能でスカした高校生なのに、ヤバい大人を相手にすると簡単に窮地に立たされるのもリアルで良かった。
1投稿日: 2023.10.20
powered by ブクログまたまた大好きな作品のひとつになりました。 由紀夫と4人の父親達や、多恵子、小宮山、鱒二との微妙に噛み合わない会話がなんとも伊坂幸太郎さんらしい。 父親達の言葉もなんだか胸に残る。 読む度に、ちりばめられた伏線というか、登場人物達がそれぞれの役割をしっかり果たして(どこか滑稽に)、最後にシュッと回収されていく様は素晴らしいなぁ、と思います。
6投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
またもや面白い! もう毎回面白いのですが、面白さの説明に苦慮します。ボキャブラリーが貧しくて。 伊坂作品の良さ・面白さってどういえばいいんだろ? そう考えて思い浮かんだのは、「洒脱」、「ユーモラス」。我ながら悲しいほどの低表現力です。 で、裏表紙側の帯の言葉が、しっくり来ました。曰く、「軽妙な会話。悪魔的な箴言。息子を守る四人囃子」 てか、これほど的確だと、内容についてこれ以上書くことないよね。。。 ・・・ 本作の設定はまたぶっ飛んでいますね。 私が住む国はイスラム教国で、イスラム教徒なら五人まで奥様を持つことが出来ます。まあ現実的には殆ど見ませんが。ほらやっぱりお金が、ね。 で本作は逆バージョン。奥様は一人でそこに群がる?かのような旦那様方。ストーリー中は奥様はほとんど登場せず、旦那様方とその一人息子が中心の活劇。 ちなみにポリアモリ云々というより、ライトにエンタメ的に設定がしつらえてある感が強いですね。 ・・・ それと、もう一つ面白いのは、生物学上の父親が誰だかが分からないという所か。 高校生の息子由紀夫に、四人の親がそれぞれ父親顔をしつつ、すり寄り(媚売り?)、そして「やはり俺の息子だ、俺に似たんだ」とばかりに、したり顔。でも、敢えて検査もせず、四人が四人とも四人の個性で子育てに関与する。 因みに四人のうち悟と勲さんはちょっと印象マジります。悟が大学教授で、勲が中学教師。私の中では、中盤以降、上記のキャラがごっちゃになり父親が三人になっていました。 ・・・ ということで今回も面白かった伊坂作品です。 そういえば今回は東北が舞台ではなかったのかな?多恵子ちゃんの気持ちを汲まない由紀夫の様子がほんのりと青春ストーリーでもありました。全体感としては、予想もしない展開、ツイストの妙と洒脱な会話、が売りの作品かと思います。 伊坂ファン、家族ものが好きな方、学園もの・高校生が主役なのが好きな方、純然たるエンタメ好きの方、等々にはお勧めしたい一作です。
0投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログ今作も楽しかった。 伊坂幸太郎の小説に出てくる「鷹」、「鱒二」みたいなキャラが好き。というか父親が4人っていう設定だけど、伊坂の小説なら納得しちゃう。 4人がそれぞれ個性的でいい。由紀夫はそんな高校生という多感なときをそんな4人と暮らす。ただでさえ、この時期の父親はやっかいなのに4人もいるのだ! 中学生や高校生のように守られたなかでいきがっていても、それは限られた範囲にしか通じないもの。そんな厳しさは誰に教えてもらうのか?やっぱり大人に教えてもらうしかない。たまに助けられたりしながら。由紀夫も勲に訓練され、悟に教えてもらって世を知った気でいた。それが砕かれたとき、大人の偉大さを知る。父の偉大さを知ったのだ。
1投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログぜんぜん期待していなかった設定だったのに、めっちゃ面白かった。もうすぐ父になる自分にとってはズゴい父の見本が4人いた。 父親の教科書の様に感じて、全員のいいところをとろうと思う。 ストーリー事態も伊坂幸太郎らしく後半のつながり、伏線がすごかった。 けっこう好きな話。
0投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ由紀夫は4人の父親全員から愛されてるから素敵だなと思った。 父親たちの由紀夫への接し方はすごくいいなと思った。息子であろうと一人の人として尊重する。自分の価値観思を持ち、共有するときには近寄って伝える。いい親父達ですね。
0投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結局あの事件はどうなった?がいくつかあるけど、後半楽しく読めたのでok。伏線回収は大体予想がついたことが残念かな。いろんなファミリーの形があっていい。4人と結婚して全員と同居する母、長期出張に出かけて、携帯を家に忘れたことに気づいても確認の電話もしない母ってどんな人だろ?多恵子みたいな人かな。でも多恵子のウザさに引っ張られながら進んでいくストーリーだった。
0投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログあんまりハマらなかった。なんでもできる主人公に興味ないのかも。 ただ、血のつながりを重視しない絆は、なんかよかった
0投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログスラスラ読める作品。 自分が父親になってみて、改めてこの本わ読んでみたが、4人の父親から学ぶことは大きかった。 ギャンブル好きだけど、世渡り上手な鷹さん 女性を1番に考え、いろいろな意味で懐に入り込む葵さん 真っ直ぐながら、生徒との向き合い方を解く勲さん 物事を俯瞰的に論理的に考える悟さん 全部を兼ね備えることはできないけど、自分も息子に親としてのちょっとした色を出せたら、いいなと思う作品だった。 やっぱり父親は煩わしものですね。
4投稿日: 2023.05.17
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父親が4人いるって変だなと思いつつ読んだけど、読んだ後は優しい父親が4人もいる由紀夫がほんの少しだけ羨ましくなった。多恵子と鱒二にはモヤモヤした。伏線を徐々に回収していくのが読んでてもどかしかったけどもとは新聞連載小説らしいし、そういうものなのかな。
2投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ4人の父親、由紀夫は好きだったのだけど とにかく多恵子にイライラ!こんなにうっとうしくなくてもよくない?笑 現実的ではないけど、こんなにも自分を大事にしてくれている父親がいるのは羨ましいなー いろんなところが繋がっていくのはわかっていたけど、なんだかごちゃごちゃに感じた
2投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログ本当の父親がどのひとかは重要な問題ではない 4人それぞれが自分の息子だと信じているのに 父親たちが対立するわけでもなく、息子のピンチにはそれぞれの特技で協力する。よかった!
1投稿日: 2023.04.12
powered by ブクログ個性的な4人のお父さんとミステリアスで魅力的なおかあさんに、どこか客観的な雰囲気でものすごいことに巻き込まれる由紀夫くん。 伊坂さんのスピード感あふれる展開でするする読めた。
1投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログ本当の父親が誰だかなんてどうでもいいことなのかな?と思った。 皆んなが、自分が父だと信じ、子供を大切に思う。 まさにファミリー。 私も自分の信じた道を進んでいきたいと思えました。
7投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログんー最高!殺し屋シリーズよりもすき 上品でセンスのあるおちゃらけおじさん大好物なので本作も私好み キャラがみんな魅力的で強い個性を持つストーリーが何にしても好き
0投稿日: 2023.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冷静でいかにも聡明そうな高校生と、その4人の父親を軸に母親(妻)不在中の事件を描く長編 県知事選、不登校、鞄のすり替え、心中 と事件の種となりそうな事柄が次々と出てくるも、どれもそれほどの進展を見せずに話は進み 3分の2ぐらい読んだところで事態は急変する 父親が4人という変わった設定にも関わらず、それを「そういうのもあるか」と受け入れてしまうような会話の自然さが楽しかった (テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」も少し似たような設定だったけど、彼らは順番に付き合って結婚して離婚してたし、そこそこギスギスもしてたしまた雰囲気が違う感じがした) モダンタイムスで"三人よれば文殊の知恵"という諺が登場するシーンがあったが まさに"四人寄れば文殊の知恵、さらに驚異的な実行力"という感じでお父さんズがとにかくかっこいい 台詞部分の長さがぴったり揃っている箇所もあり、4人の息のぴったりさも視覚的に見てとれる 完全に好みの問題だけど、推し父を挙げるなら悟さん 由紀夫の高校生とは思えないほどの冷静さ、その一方で友だちのために危険に飛び込んでいける勇ましさも推せる…という感じ このくらいのボリューム感のある小説を一気に読んでも疲れないのは、根本的に伊坂さんの文体が好きなのだろうなと思う 満足感でお腹いっぱいになれる作品だった
0投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4人の父親がそれぞれ違った個性を持っていて、互いを尊重しながら暮らしているのが素敵です。 父親が4人もいるせいか、淡々としていて何事にもあまり動じない由紀夫の視点から見える世界が面白い。 第三者としては、異なるタイプのお父さんが4人もいて、全員が自分の味方になってくれるなんて心強いし楽しそう!と思うけど、実際に由紀夫として生きるとしたら苦労だらけなんだろうなあ〜なんてぼんやり同情しつつ…。 読みながら笑ってしまったのは、 「携帯電話がほしい」と言う由紀夫に、父親たちは「それなら手旗信号で代用できるぞ」と提案し、由紀夫と友達は手旗信号を覚えることに夢中になった。 というエピソードを振り返っているシーン。 伊坂幸太郎さんの作品は、全てがどこかと繋がっていて、そういうことか!とわかってくるのが爽快。 日常のようで非日常な雰囲気が好きです。
3投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログどんなカタチであろうとも家族と思えば家族。 大事なのは心の繋がりなのだと、四人の父親が教えてくれました。 由紀夫はどんどん危険な状況に巻き込まれていくので、一体どんな話の結末になるのだろうか?予想がつかなかったです。 四人の父親がそれぞれ役割を果たし、由紀夫が無事助かっていく。誰一人欠けてしまえば成り立たないアイデアばかりです^_^ そして、最後の最後に母親の登場! 家に母親が不在で父親しかいない時のソワソワした感覚と、母親が帰ってきた時の安堵したあの頃の感情を思い出し、懐かしい気持ちになりました。 さりげなく荷物を持ってあげるところも由紀夫らしいですね(๑˃̵ᴗ˂̵) わたしの好きな作品です!♡
0投稿日: 2023.02.26
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タイトルに惹かれ、購入。 今になって思うのが、確か職場の先輩が勧めていた気がする。 父親4人が集うことによる安心感があって、なんだか安心して見れた。由紀夫は苦労も多いだろうが、こんなにも趣味趣向の異なる人達がいて、尚且つ打ち解けた関係性なら、絶対家族で過ごしていて退屈な日はないだろうと感じた。 ラストの展開で、伏線が一気に回収されていくのも、爽快。 ただ、少し単調というか、何かもっと大きくとてつもない事件や出来事が、急速に進んでいくことを期待してしまっていたため、減点。 ほんわかして一見心配になるも、頼れる男達がかっこいい作品だった。一番かっこいいのは、そんな4人を手玉に取る母親なのかも。
0投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログオモロイ。 終盤になるにつれてこれから面白くなるだろうなーっていうワクワク感と、安心感までも感じた。
2投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログ数年ぶりに伊坂作品を手に取った。 久々すぎてこの4人の親父や富田林、鱒二の親父も他の作品に出てきた登場人物だったような気がして、あれどの作品だっけ?と思ったが、勘違いであった。 そのためというか、作品全体が終始伊坂パターンで構成されていて、そこが集大成なのかもしれないが、もうなんかこのパターン、他の作品でも読んだ気がするという錯覚に陥ってしまって、作品全体を通したワクワク感はあまり無かったというのが正直な感想である。
0投稿日: 2023.02.20
powered by ブクログこんな素敵な父親達に守られて由紀夫くんがイイ男にならない訳がない。 なぜそんな素敵な父親達が4人で父親として、そこに留まっているのかは、あんまりわからないけれど それでも素敵だなと思う。 しかも全然タイプが違う4人。 でも皆んな由紀夫くんが大事。 ほとんど出てこなかった母親は、4人の夫が何故…という魅力を謎のままにするには、あのぐらいの出演がちょうど良いのだろうという感じ。 あとは読者が妄想を膨らませるにお任せ。 ハッキリ言って羨ましい(笑)
0投稿日: 2023.02.17
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読み終わった後は満足感があるんだけど、なんせ前半がどうにもこうにも退屈で。 由紀夫くんと、4人の父親との会話は洒落ていて、それを読むのは楽しいんだけれど、ほんとそれだけしかなくて、ちょっと挫折しそうになった。 後半、由紀夫が監禁されてからは急に話が転がり出して面白くなった。 でも伏線回収といってもそんなに深いものでもなく、なるほどねぇ、ここでそれが出てくるか、へぇー、くらいの感じ。 父親一人一人にきちんとストーリーがあるわけでもないのと、由紀夫が飄々としているので、全体的にサラッと軽くて、ドキドキ感も感動も薄め。 母親が出てこないのも、何かあるんだろうなと思ったら最後にちょっとだけ登場して、それがお洒落と言えばお洒落なんだけど、普通に拍子抜けしてしまった。 多恵子ちゃん、私にはずっと花沢さんで脳内再生されてたんだけど、由紀夫くんは、カツオよりちょっとカッコ良いかもね?
0投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログ面白い!1人のお父さんにあの4人分のスペックがあったら怖いけど、4人それぞれの個性としてみるととっても素敵で、一妻多夫ていう謎関係が謎に思わなくなってくる。
0投稿日: 2023.01.30
powered by ブクログこの物語の核となるのは「母親の四股」という設定だけど、本来ならネガティブであるこの設定が何故か憎めないのは、4人の父親それぞれ、そして母親が由紀夫のことを1番大事にしているのが物語を通して伝わってくるからだと思う。 家族という定義にはいろいろなものがあるけど、家族を家族たらしめるものというのは、血じゃなくて、やはり一緒に過ごした時間なのかもしれない。
0投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログ4人の父親のキャラクターがそれぞれ素敵。4人が居てこその由紀夫。ほのぼのストーリーからのシリアス展開に見えるけれど、至るところに伏線はあり…進めば進むほどページをめくる手が止まらなかった!
0投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログ再読。 「母親と父親と俺の、六人暮らし」という言葉のチョイスが狂おしいくらいに好き。終始穏やかじゃない展開にハラハラしつつも、父親たちの子煩悩かつ愛妻家っぷりに癒される。 この本を読むと、血が繋がっているから親子になるのではないと改めて思わせられる。過ごした時間のなかで培われたお互いへの信頼が、違う人間同士を親子にしていくのだろう。強固な絆で結ばれているこの家族が愛おしくて、ちょっぴり羨ましい。 わたしのとっておきの本。
1投稿日: 2023.01.10
powered by ブクログここまで息子を愛し、干渉してくる父親は珍しいが、その父親が4人もいるとなると思春期の息子にはさぞ鬱陶しいだろう。伊坂ワールドらしく、主人公・由紀夫はひねくれず真っ当な青年に育ち、複雑な家庭環境も美しく調和が取れている。ドタバタしながらも楽しめて読後感が良い伊坂作品。 4人全員が魅力的で由紀夫のピンチにはそれぞれの能力が存分に発揮され、ヒーロー集団が助けに来るかのよう。地味に鱒二の父も良い味出している。愛情過多なのは否めないが、ここまで愛されていると由紀夫も真っ直ぐ育たざるを得ない。
1投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログ主人公の由紀夫には父親が4人いるという愉快な設定。 伊坂作品に共通する、全体に漂う奇妙な空気感は本作でも健在だった。なんとなくシュールで、でも面白い。 本作は少し長いので、自分の中で少しだれてしまったけど、スリルありサスペンスあり家族愛ありのいろいろな魅力の詰まったストーリーだった。 全然タイプの異なる父親が4人もいるのは面白そうだし楽しそう。クイズ番組の賞金で一家が何を買うのか気になるところ。
6投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ「伊坂幸太郎」の長篇小説『オー!ファーザー(英題:a family)』を読みました。 『ホワイトラビット』に続き、「伊坂幸太郎」作品です。 -----story------------- …!? 父親が4人もいるの? あれも伏線これも伏線の「伊坂」マジック。 2014年春、映画化決定。 父親が四人いる!? 高校生の「由紀夫」を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。 個性溢れる父× 4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件──。 知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。 多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。 「伊坂」ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。 ----------------------- 個性溢れる父親が4人いる家庭で育った少年「由紀夫」を主人公にしたサスペンス・コメディ作品、、、 豪邸に住む高校生の「由紀夫」には誰にも知られたくない秘密がある… 裏社会との関わりを持つギャンブラーの「鷹」、格闘技好きの中学校体育教師「勲」、バーを経営する元ホストで女好きな「葵」、知的な大学教師「悟」の4人が「由紀夫」の父親なのだ。 母親「知代」は四股で交際していたので、「由紀夫」の父親が誰か分からず一緒に暮らすことにしたのだ… そんな「由紀夫」と「由紀夫」に付きまとう同級生「多恵子」の周辺では、現職「白石」と前職「赤羽」との間で白熱する知事選挙(紅白知事選挙)、野球部員でクラスメイトの「小宮山」の謎の不登校、ドッグレースの会場での悪徳弁護士(のような奴)の鞄盗難(すり替え)、「由紀夫」の自宅へ侵入した空き巣、中学時代の友人「鱒二」が巻き込まれた牛蒡男とのトラブル、鞄盗難に関わっていたと思われる「下田梅子」と男の心中事件、等々の事件やトラブルが次々と発生、、、 そこに、裏社会を牛耳っている「富田林」や、「白石」を暗殺しようとする人物たちの籠城事件等が絡み複雑さを増しますが、それらの序盤~中盤に散りばめられた伏線が終盤にひとつになり、小さなエピソードから、大きな事件までが、全て解決してスッキリする展開が愉しめました… トラブルに巻き込まれた「由紀夫」を、4人に父親が、それぞれの個性や特技を活かし、そして協力して守っていくコミカルな展開が印象的でしたね。 出張中だった母親が、何も知らずに帰ってくるエンディングは、もうちょっと何か仕掛けがあるかなー と期待しちゃいましたが、ここはフツーな感じでしたね、、、 でも、面白かったです… 映画化されているようなので、機会があれば観てみたいですね。 以下、主な登場人物です。 「由紀夫」 主人公。とある豪邸に住む高校2年生。 学校ではバスケットボール部に所属。 「多恵子」 由紀夫のクラスメイト。ソフトボール部に所属。 「悟」 大学教師。由紀夫にとっては家庭教師代わり。クイズ番組好き。 「鷹」 ギャンブラー。裏社会と関わる噂が絶えない。 「勲」 中学校の体育教師。喧嘩好きのさっぱりした性格。 「葵」 バーを経営する元ホスト。由紀夫一家にいつも料理を作ってくれている。
0投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ学、色、運、武に秀でた4人の個性的な父親をもつ主人公が街や同級生のトラブルに巻き込まれながらも痛快に解決していく物語。 4人の父親が母親と息子を溺愛し、それぞれの形で愛情をそそぐ様に頼もしさと微笑ましさを覚えた。 家族の大切さ、これまで注がれてきた愛情、親も着々と老いていくという事実に改めて向き合うきっかけになった。
1投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログ高校生“由紀夫”くんは、なかなか好青年。勉強はきちんとするし、多少の護身用武闘もこなす、かといって堅物でもなく、父親達と麻雀も嗜む。 それらは、彼が隠したい個人情報、四人の父親の教育の賜物。ギャンブル系、博士系、スポーツ系に元ホスト。各父親が、自分の得意分野を息子への愛情と共に伝授しているのだ。 小洒落た会話に細々とした事件、混沌の家庭環境に友人関係。あたかもあっさり書いてしまているんだと思わせるところが伊坂さん。 この作品は、設定が素敵。四人の父親が、一人の妻を共有して一人息子を溺愛する。読むと楽しくなってくる。だからこそ、もう少し、深イイ話に持っていっても良かったんじゃないかなという老婆心。
52投稿日: 2022.12.23
powered by ブクログ4人の父親、という設定が面白かった。 それぞれ個性が強い。 一夫多妻逆バージョン(未婚、子あり) 事件どう解決するかより、父親の発言が印象的だった。
6投稿日: 2022.12.07
powered by ブクログ4人の父親と1人の息子を中心に色々な事件に巻き込まれていく。 5〜10個ほど小さい事件?が起こっているが、全部が繋がっているわけではなく只々エンタメとして書かれているのも面白い。 物語の展開もそうだがキャラ紹介のような場面が多く、都度言動の意図を考えなくても「こういう人だからこうしたんだな」というのを考えながら読むことができた。 一人息子の由紀夫は、「別に」が癖で冷たくドライのように見えるが、実は友達が困った時には嫌々ながらも助けているし、父親への気遣いもしっかりできるし、人情に溢れたとてもいい息子。 そしてその息子のことを父親4人は、よくわかっている。 ベラベラ思いを語らずに行動や気遣いで示す。 節操があって、いい家族 読み終わってもまだまだ続きはありますよって感じ
2投稿日: 2022.12.06
powered by ブクログ本当の父親は誰だか分からないけど、父親だと思ってる男性たちと息子が一緒に暮らす物語。 父親たちの個性が強くて楽しそうな家庭。
1投稿日: 2022.11.05
powered by ブクログ★「人間っていうのは、抽象的な問題が苦手なんだ。抽象的な質問から逃げたくなる。そこで逃げずに、自分に分かるように問題を受け入れて、大雑把にでも解読しようとするのは大事なことだ」ー「その説明がすでに抽象的だよ」 ----------------------------------- テンポ良い会話と、臨場感あふれる由紀夫の心の声の描写が面白く、楽しく読み進められた。由紀夫が関わる事件は重いものもあるけれど、父親が4人というコミカルな設定のおかげであまり重く感じなかった笑
0投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ設定がパンチ効いてるけれど、父親みんなが魅力的。色々起きる事件は最後に謎が解けていく。 普通とは違うけれど、なんだかんだと幸せなこのファミリーに最後はなぜだか涙が出た。
1投稿日: 2022.10.28
powered by ブクログ最近、作風に変化の見られる伊坂氏ですが、これは昔ながらの伊坂作品といった感じ。 父親が4人って? と読みはじめるまでは想像もつきませんでしたが、読み始めたら止まらない。 個人的に、大好きな作品の1つになりました。 タイプの違う4人の父親、それぞれ皆、魅力的。 皆が息子を全力で愛していて、そんな父親達をなんだかんだ、受け入れている主人公との掛け合いも面白いです。 ひょんなことがハプニングに巻き込まれますが、解決の仕方が、また伊坂さんらしく最高にクール。 読了後、「はー、面白かった」と声に出して言いそうになりました。
3投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログすごくすごく面白かったです!主人公が4人のお父さんや友達と一緒に日常を送りながらも、伏線回収もしながら…コミカルに、彼ららしく展開されるストーリーがとても楽しかったです。読んでよかったなあ〜と思える本でした!
0投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログ4人の個性的な父親と主人公由紀夫の掛け合いが面白く、あっという間に読み終わってしまった。 テンポ感が最高! クイズ番組の部分は思わず「おお~」と言ってしまうような展開だった。
1投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父と子の話だろうと、読み始めた。 父親が四人いるということで、どうなるのかと思ったが、四人それぞれにいいところにがあり、四人の父親と主人公との付き合い方というか、そういうのが見れた。 一言で言うなら伊坂幸太郎らしい本。 後半の畳み掛け、疾走感がたまらない。 次々と回収される伏線。 どの人が本当の父親かはわからないけれど、父から子への愛が感じられる。 オー!ファザーというだけあって、母親のことはあまり触れられていない。それがまたいいのかもしれない。
1投稿日: 2022.07.22
