
総合評価
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powered by ブクログ先生と生徒の感動するお話が詰まっている短編小説. 吃音の先生(村内先生)が生徒に寄り添って大切なことを教えてくれる.
1投稿日: 2022.05.19
powered by ブクログ生徒に寄り添って大切なことだけを話してくれる吃音の村内先生。 中学生って心の成長スピードが人によって全然違くて深刻問題に発展しやすいのかなと思った。 不登校やいじめなど大人でも目を逸らせない内容で読んでいて学びがあった。 人って周りに合わせて笑ったりとか空気に合わせたりしがちだけど、それが時には良くないこともある、中学生なんて特に。この本は大切だけど触れると難しい問題を村内先生を通して改めて考えさせてくれたし教えてくれた。 そんな多感な時期の生徒の側に居てくれる先生のような存在は貴重だし羨ましい。
0投稿日: 2022.05.16
powered by ブクログ生きづらさを抱えた生徒と教師の短編連作8編。正しいことじゃない、大切なことを教える教師、村内先生...。恩師と呼べる先生は正直あまり思い出せない。就職してから1人だけ心情を推し量ってくれた先輩を思い出した。「カッコウの卵」で号泣。中学生のみならず、大人にも読んで欲しい作品。
9投稿日: 2022.05.10
powered by ブクログ非常勤講師の村内先生と、寂しさを抱えた生徒たちとの物語。村内先生はたいせつなことしか言わない。だから生徒たちにもたいせつなことがしっかり伝わるのだと思う。これから自分の子どもたちが大きくなって小学生になって…学校で色んなことがあるんだろうな、と思う。親として少しでもたいせつなことを伝えられるようになれたらいいな、とも思う。
0投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログ村内先生と出会い,話す中で変わっていく「寂しさ」を抱えた子どもたち。初めは不思議な印象の多い村内先生だが,読み進めるうちに筆者が述べるヒーローという認識に変わっていった。村内先生にはなれないが,村内先生的な視点や関わり方は持っておきたいものだ。 「おれみたいな先生が必要な生徒もいるから。先生にはいろんな先生がいたほうがいいんだ。生徒にも,いろんな生徒がいるんだから。」 「いろんな人がいるんだ。(中略)それはもう人それぞれなんだ。」「今ならもうわかるだろう?今度はちゃんと聞こえるだろ?」 「もしも嘘をついたんだったら,それは,寂しいことだから,そばにいてやらなきゃ。教師は何があっても,どんなときでも,どんな生徒でも,その子をひとりぼっちにしちゃいけないんですよ…。」
0投稿日: 2022.04.23
powered by ブクログ孤独がテーマ。きよしこに続き、吃音の主人公。タ行とカ行と濁音が詰まってしまう吃音の非常勤講師が孤独な生徒に「大切なこと」 を教えて回る話。先生が話すのは本当に大切なことだけ。 『そばに寄り添うこと。』 「救った」 ではなく、「間に合った」 という所がほっとする。好きな作品。 教員免許を持っていながら吃音で諦めた重松清自身の有り得たかもしれない人生を描いているらしい。よい。 重松清の作品の中では抽象的な描写が多くて難しめだけど、もし自分が先生なら生徒に読ませたい。なんなら全先生も読むべき。 忘れられなかったのは、カエルを112匹殺してしかも数えてる生徒の恐怖さと、「おまもり」 の章での交通事故の加害者になり人生が変わるリアルかな。 気に入ったのは、「青い鳥」と「カッコウの卵」。特に青い鳥は、「見ているだけでもいじめ。苦しい思いをさせていることに気づかずにその叫びを聞こうとしないことがいじめ。」 だという大切なことを教えてくれる。
0投稿日: 2022.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
吃音症を持つ臨時講師の村内先生。 先生が喋る時は、本当に大切なことだけ。 学校の図書館でタイトルだけを見て借りた。 第1章の「ハンカチ」に出てきた女の子はすぐに場面寡黙症だと分かった。前に場面寡黙症の女の子の話を動画サイトで見たことがあり、謎の親近感を持っていたため、一番好きな話になった。 主人公の「やっぱり黒田くんの声だ。黒田くんであってほしくなかったのに、黒田くんだった」の部分がとても共感出来た。 「拝啓ねずみ大王さま」は中学生らしいなと思った。 公立中学校のクラスメイトを見下し、自分が1番優れていると信じてやまない、「その他大勢」になりたくない主人公。 最後の最後まで上から目線なのがとてもリアルだと思った。 自分の祖父が吃音症で、村内先生の言葉遣いには慣れていた。発音の仕方もよく分かっているからこそ、村内先生が話す時は自然と応援していた。 村内先生のような人に出会ってみたいと思った。
0投稿日: 2022.03.22
powered by ブクログスッキリ解決する話ではないがこれが学校や教師が担う中学教育の限界だと思う ただ中学時代を振り返った時にいい思い出が残っていれば 1人ではなかった 寄り添ってくれたオトナがいた と記憶に残ればいい これから生徒たちが歩いていく未来への明るい指針になれたら 教師は本望だと思います
0投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ自分がたいせつにしているもの、たいせつにしたいと思っているもの、こと、ひとをたいせつにしてくれる人をたいせつにしたい。自分も相手がたいせつにしているもの、こと、ひとをたいせつにできる人になりたい。
1投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログ村内先生の魅力、ほんまに重松清は魅力ある人物を作る。 はっきりした言葉は発しなくてもグッとくるフレーズだらけ。本当に語彙力がすごい。
2投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログ小学生の頃、あまり喋らない同級生の女の子がいた事を思い出した。 同じ縦割り班だった僕はその子にやたら構っていた。喋って欲しかったからかもしれない。今思えば嫌がられてた可能性もある。 けれども、思い出した。
0投稿日: 2022.02.15
powered by ブクログ読みやすく一気に読んでしまった。 どの話も泣けて心が温まる。 吃音の村内先生と生徒の物語。 学校という狭い社会の中に先生のような味方がいたら心強いだろうな。 先生のことって大人になってもすごく覚えているもの。 私は先生という職業ではないけれど、周りの家族や友達と真剣に向き合って、ふと心に残る人でいたいと思えた作品。
0投稿日: 2022.02.13
powered by ブクログ4.3 →全て良い話でしたが、個人的には「おまもり」が1番心に残りました。今まで考えたことの無かった、意図せず加害者になってしまった側の気持ちについて、すごく考えらせられました。 村内先生の1つ1つの言葉に強い思いがこもっているところに感動しました☺︎
3投稿日: 2022.02.08
powered by ブクログ先生と生徒のいい話、が複数載った短編集。思春期ならではの悩みに共感する部分があるものの、やや突飛な点、ちょっと理解しづらい点があり私とは相性が悪かったので☆2つに。初読の作家さんだったけど、作家との相性が悪い予感も。
0投稿日: 2021.12.30
powered by ブクログ中学の非常勤講師で国語を教える村内先生。中年でお腹が出ていて、髪も薄くなっている。そして言葉がつっかえてしまい、授業はとても聞きにくい。そんな先生が様々な問題を抱えたクラスに短期間、非常勤講師としてやってくる。ひとりぼっちの生徒によりそうために…。短編がいくつかあり、父親の自殺に苦しむ生徒、親から暴力を受けた生徒、いじめに加担してしまった生徒、父親が交通事故を起こしてしまった生徒、うまく話すことができない生徒などによりそっていく。大切なことを一生懸命伝える先生の物語は目頭が熱くなる。
0投稿日: 2021.12.29
powered by ブクログ重松清さんの『季節風』という短編集がとても好きなので、同じ著者の違う本も読んでみたいと思ってこの本を読んだ。 この本は短編集だが、どの話にも村内先生が登場する。でも村内先生の目線から語られることはないため、先生の私生活や考えていることは謎につつまれたままだ。それがかえって先生の発言を際立たせている。 幸せは案外身近にあることを気づかせてくれるというところは、メーテルリンクの童話『青い鳥』に通じるものがある。突然ピンチヒッターとして学校に来て、ひとりぼっちの子や何か悩みを抱えている子に大切なことを教えて、すぐ他の学校へ行ってしまう掴みどころがない村内先生は青い鳥のように思えた。
0投稿日: 2021.12.18
powered by ブクログ吃音があるから、先生が口にするのは大切なことだけ。だけど本当に大切なのは、そばに寄り添うことだと思う。黙って隣に居てくれる人の存在にどれだけ救われるか。
0投稿日: 2021.12.08
powered by ブクログ最近は教師も職業として選ぶ人が多いのかなと思うけど 村内先生のように心に向き合ってくれる そんな教師が増えればいいな
0投稿日: 2021.12.07
powered by ブクログひとりぼっちの子供のそばにいる村内先生。大切な事しか言わない村内先生。とても素敵です。どのエピソードもよくて、涙を流しながら一気読みでした。最初の3行ですぐに本の世界に入っていけるのが、本当にいつもながら驚きます。大好き度❤️❤️❤️
1投稿日: 2021.11.10
powered by ブクログ久しぶりにじっくりと読んだ。すごく良かった。 私は私自身の義務教育時代からずっと、今も「先生」というものに嫌悪感に近い不信感しかない。 村内先生のような先生はいるのだろうか?いたらいいなと思う。 たいせつなこと を伝えるにはたくさんの言葉が必要な訳ではないんだな。喋り過ぎるから、たいせつなことが なんだか分からなくなるのかも。
9投稿日: 2021.11.09
powered by ブクログ思春期にある独特の暗い雰囲気をこんなに忠実に記すことができるのは本当にすごい。リアルすぎて途中気分が悪くなったけど、最後の物語(カッコウの卵)で少し気分が明るくなれて読了後の気分は少し晴れやかになりました。
1投稿日: 2021.11.04「正しいこと」と「大切なこと」は違う
吃音の村内先生が、中学校の生徒(一部元生徒)に対して、それぞれの悩みを受け止め、答えを与えるわけではなく、きっかけを与えていく物語。 大切なことしか話さない、という吃音の先生の言葉は、非常に重いし、そうありたいとおもうものの、一番大切なことは大切なことしか話さないことよりも、その人の葛藤を「理解」してあげていること。そして、その葛藤を理解するときに、言葉が重要ではなく、言葉は最小限でいい、ということがこの本からの悩み。 ただ、実世界では、村内先生くらい最初から分かっていればいいが、理解するためにまずはコミュニケーションの頻度や、量が非常に重要。そうなると、本音を話してもらう関係性を築くために、コミュニケーションの機会をたくさん取らざるを得ない。多くの人はこの過程を経て、頼れる人を見つけられるが、なかなかそのアプローチだけでは、心をひらけない人がいる。それがこの小説に出てくる中学生たち。村内先生は、そもそも平等な世の中ではないし、全員に優しい社会ではないことを明確に言っていて、一方でそうじゃないほうがいいよね~ということも言っている。その答えは、唯一解ではなく、それぞれがそれぞれのらしさを活かして、見つけるしかないということを提示しているように感じた。 正しいことと、たいせつなことは違う。 これは人生の中でも大切な言葉になりそう。
0投稿日: 2021.10.24
powered by ブクログ映画を観てからの読書。 小狡さは本当は寂しさ、か。 周りにいる人は迷惑だけどね、と思うのと確かにね、とも。 そばにいてくれる人がいれば、ダメでも受け入れてくれる人がいれば人は嘘をつかなくてもすむようになれるのかな。
2投稿日: 2021.10.07
powered by ブクログ中学の非常勤講師、村内先生は、うまくしゃべれないけれど、一所懸命生徒に寄り添ってくれる。 学校でしゃべれない子や、クラスでいじめにあった子、お父さんが自殺をしてしまった子、親に愛されなかった子、そんなひとりひとりに心を開かせてくれる先生。 温かい涙が胸の奥にとめどなく溢れてきます。 草野心平の詩に、泣いてしまった。 村内先生の良さは、言葉では語りつくせない。 村内先生に会えた子は、幸せだ。 「たいせつなこと」は「そばにいること」 学校の先生は、みんなの味方でもないし、敵でもない。 正しいことと、たいせつなことは違う。 とても良い本に出会えました。 いつまでも心に留めておきたいことばかりです。
35投稿日: 2021.10.04
powered by ブクログ話したこともないのに、一人ぼっちの子のことをよく知っている。一人ぼっちの子のそばにいる、もう一人の、一人ぼっちになりたい、それはもう、一人ぼっちじゃないんじゃないか、って先生は思う。すごく心強く思えるだろう。そんなふうに思う。
0投稿日: 2021.10.03
powered by ブクログ吃音症の国語の教師。実際にそういう人がいたら、気になって授業どころではないし聞いてていたたまれないのかもしれない。 でも、多感な中学生は、勉強よりも大切なことはあるし、その一生懸命な姿勢が、見せかけの仲良しや想いやりで誤魔化せずにつっぱって悩んで周りとの関係の中でもがき続けている子供の心にスッと入り込めるのだと思う。 「友情の誓い」の浸透した学校で、緘黙の子「ハンカチ」、野口と万引させる遊びだと思ってたいじめを、いじめた子を忘れない「青い鳥」、てっちゃんと智恵子の「カッコウの卵」が印象に残った。 短編集だと、どの子もなんか憑き物が落ちた感じに感動してスッキリしてなんかだんだん慣れてしまった。
0投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
りまのさんの本棚で見つけ図書館予約しました。 かなりいろんな方に読まれたであろう文庫を手に取りました。 たくさんの涙吸い取ったのかしら 重松清さん、どうしてこんなに子どもに寄り添った優しい物語が書けるのだろう? ずっと思ってきましたが「あとがき」を読んでストンと落ちるものがありました。 言いたいことが言えない もどかしいだろう 嘲笑も受けるだろう おしゃべりだけがいいのではない 「大切なことだけ話す」 それが大切なんですね かっこ悪いヒーロー ムラウチ先生 そっと寄り添う人が一人いれば生きていける そう強く思いました ≪ 青い鳥 箱の中には いないよね ≫
16投稿日: 2021.09.29
powered by ブクログ嘘をつくのはその子が一人ぼっちになりたくないからなんです。嘘をつかないと人いぼっちになっちゃう子が嘘をつくんです。嘘は、悪いことではなく、寂しいことなんです。もし嘘をつくならそれは寂しいことだから、そばにいなくちゃいけない。
0投稿日: 2021.09.19
powered by ブクログ読みたい本に登録していたところに、フォローしている方の感想を読んで、今月の購入本にしました。 いろんなことで苦しんでいる中学生の元へやってきて、寄り添ってくれる非常勤の村内先生のお話です。 吃音の村内先生の言葉に何度も泣かされました。 はい!外では読めないやつです。 カッコウの卵がわたしは一番良かった!
12投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログ私にとって、初の重松清さん。 前々から読んでみたいとは思っていた作家さんですが、子供が出てくる話が苦手で、家族小説が苦手で、つい敬遠していました。 でも、いつか見た映画を、ふと思い出しました。 たしか阿部寛さんが主演で、吃音の先生が出てくる話だったと記憶しています。あれはおもしろかった。 「あれならいいか」と、手に取りました。 良かったです。 加害者の側になってしまって孤立する生徒のそばに寄り添い、癒してくれる村内先生。 初対面なのに懐かしそうに笑う、阿部寛さん演じる村内先生が目に浮かびます。 小説ではもっとオジサンくさそうですが。 八篇の短編集です。 うち二編でうるっときたのは秘密です。 ずるいよな~。
23投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2周目。電車にも関わらず泣きながら、とにかく夢中で読んだ。自分の、「みんなと比べたら」悪い部分とか弱い部分と少しずつ似ている気がして、胸が締め付けられた。「久々のできそこない」なんてグサリ。父の後釜への複雑な思い、水族館のアナゴの話、殺されたカエル達の生活、人を無意識でも踏み躙っていること…。相手の気持ちもそうだけど、自分の気持ちですら向き合い、まして表現することは難しい。それは多分辛くて苦しくて、しかも正解が分からないから。でも、みんながそれぞれひとりぼっちじゃなければ…?優しい世界になるといいなあ。
3投稿日: 2021.08.19
powered by ブクログ久しぶりの重松清作品。やっぱり予感は当たり、電車の中では読めない本でした( ; ; ) 8話の物語の主人公は、中学校の国語 非常勤教員:村内先生。オジサンでもっさり、国語の先生なのに吃音で授業は聞き取りにくい。 「うまくしゃべれないから、たいせつなことしか言わない」 孤独感を抱える生徒の側にすっと来て『間に合う』ことを仕事にしている。 中学生の不安定な心を描き、胸が苦しくなった場面もあったが、とても温かく豊かな読了感。 あとがきを読み、重松清のパラレルワールドなのかもしれない、と思った。
11投稿日: 2021.08.02
powered by ブクログみんな誰かだとか何かを心の拠り所にしている主人公達の話。 少しのヒントで気づける子達。 素直な子達の話だった。
2投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログとても考えさせられるお話ばかりでした。短編集ですが、全て村内先生が登場します。 吃音で上手く喋れない村内先生。だからこそ大切な事しか言わない。実際、村内先生を必要としている中学生は全国でゴマンといるのでしょう。生徒に寄り添うってこういうことなんだなあと実感。私もこんな先生に巡り会いたかった。 個人的には「カッコウの卵」が好きです。
1投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログ吃音と言う言葉が詰まってしまう先生と生徒の物語 色々な問題を抱えた生徒が先生の言葉によって救われていく様子は心温まるものだった。 短編小説なのかな?と思いきやそうでも無いし、最後に先生によって救われた生徒達が交わるのかなと思いきや、交わらなくそのまま終わったので個人的には少し呆気ない最後だなと思った 吃音の先生は言葉をうまく喋れない分、大事なことしか口にしない。 その先生の発する言葉が重みがあり、また自分に刺さる言葉も多く読んで良かったと思える小説でした
1投稿日: 2021.06.02
powered by ブクログ泣いた。 村内先生の「間に合った」っていう 言い回しに温かさを感じた。 今、大人になって 人生の岐路に居るけれども 私もこの作品、村内先生に 出会えて良かったと思えます。
1投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログまず、これは「きよしこ」を読んでからがいい。 泣いた… 中学校って、こんなに「世」なんだね、って思う。 残酷、切ない。 でも、私は村内先生がいてくれたらいい。 うちはいつの間にか母子家庭になってしまった。両親が揃ってないよりか、揃っていた方がいい、何か良いはずと思ってた。 でも、両親は完全ではなくて、両親が教えられない事を村内先生が教えてくれる。 そんな大人に子どもたちにも出会って欲しい。
15投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログスーパーヒーローのお話です。でも世間一般で見たらこの物語のヒーローカッコ良くはないです。うまく言葉が話せない村内先生。うまく話せないからこそ、大切なことしか言わない。私自身も滑舌が悪くうまく言葉が出ないことがある。それでもうまく話せなくても、村内先生のように誰かのそばでいられる存在になりたい。
1投稿日: 2021.05.19
powered by ブクログ国語の村内先生を主人公にした8編から成るストーリー。進路は北へ、おまもり、カッコウの卵、が印象に残った順の3編。吃音話者である村内先生がどの学校に行っても伝えたかったこと、編を追うごとにそれがわかってきます。
1投稿日: 2021.05.18
powered by ブクログたいせつと正しいって、イコールだと思いますか。 何言ってるのかわかんないですよね。 でもこの問い、結構深いんですよ。 少なくともこの小説を読んだあとは、真剣に考えるようになります。 息苦しい社会に生きる学生たちの心に寄り添ったのは、吃音の先生でした。 吃音の先生はうまく喋ることができない。でもそんな先生の言葉は、あり得ないほどスッと心に染み込みます。 暖かく、優しく、それでいて確かな事実を載せた言葉は、きっと貴方のことも救ってくれるでしょう。
1投稿日: 2021.05.15
powered by ブクログもっと早くに出会いたかった小説。 小中高の学生におすすめしたいが、その時だと理解できない..というか心に響くかわからない、あえて大人におすすめする。 嘘をついてしまう子供に寄り添う大人になるための教科書。 こういう心温まる小説を定期的に読みたいな。
1投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ感想 読書が好きになったきっかけの本です。 読書量が少ない私は、最初はただ、あったかい気持ちになりました。こんな優しい人がそばにいればなぁ…と。 でも、時間を空けてもう一度読むと違う印象を受けました。 「誰でもひとりぼっちじゃないこと」 「誰かのそばにいることはできること」 そんな風に感じました。 日々がさみしいとか日常が空しいときにまた読みたい一冊です。
1投稿日: 2021.04.18
powered by ブクログそれぞれの話の生徒たちの心、子どもの頃の自分の心の中と同じに感じてしまう。 大人の今も同じかも、、、
0投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログこの作品を読んでいる途中で何故か胸苦しくなってしまった。分からないまま読み進めてきたが、読み終わって、「あの時、あの頃、私も誰かに傍に居て欲しかったんだ」と気付いた自分がいる。寂しかったんだと気付いた自分がいる。 そして、何故か胸が暖かく感じている。
13投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログあ~、あのときの私は 寂しかったのかもしれない 悔しかったのかもしれない 誰かに、、、 いや、母に、父に、、、 傍にいてほしかったのかもしれない。。。 お金より大切なこと。。 何度も読み返したい。
2投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログ何度読み返したかわからない。大好きな本です。重松清さんの本を読んでよく泣いてしまうのですが、話に感動しているのではなくて言葉が心に刺さって泣いてしまうんだなと感じます。じわじわと泣けてくるのではなくいきなりある言葉が出てきた瞬間ぶわっと涙が出てくる。ほんと不思議。こうゆう感情になる本を書く方はあまり他にいないなと思います。この本は重松清さんの本の中でも特に好きです。特に最後のカッコウの卵という話が大好きです。私はキリンジのエイリアンズという曲が大好きで、世の中や周りの人に馴染めないで余所者のような気持ちでいるカップルをまるで僕らはエイリアンズと歌っている歌なのですが、カッコウの卵を読むといつもエイリアンズが思い浮かびます。
2投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログ叱るわけでもなく、励ますでもない。 つっかえながらも、本当に大切なことを宝物を渡すようにそっと伝えて、ただ寄り添うだけ。 誰かを助けたり力になるということは、実はこういうことなのかもしれない。
2投稿日: 2021.02.25
powered by ブクログ本作に登場する生徒は、何かしら問題を抱えていますが 寄り添っていく村内先生と気付きを得る生徒の姿に心を打たれました。
2投稿日: 2021.02.25
powered by ブクログ結構前に読んだもので、読み終わった本として登録するが、感想は残せていなかったので、再読の機会があれば。
1投稿日: 2021.02.18
powered by ブクログ重松清さんの本で初めて読んだのがこれ。 こんなに心がぽかぽかする本に出会えてよかった。 以来ファンになってこの作者の本を何冊も読み漁ってしまった。
2投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログ1話、1話すべての話が感動でした。 明日からすべての人に優しく出来る自分がきっといると思う。 学校のすべての先生に読んでもらいたい1冊です。
4投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログこの世界には、村内先生の様な人を必要としてる人が沢山いるんだろうな。 「たいせつなこと」 「そばにいること」 「ひとりぼっちじゃないこと」 もっと若い時に読んでおきたかったなぁ。 いいお話でした。
2投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ村内先生は吃音というものと共に生きていて、自分に不利益なこと、他人からそのような扱いを受けてしまう。でも自分にできること、困っている人、悩んでる人を救っている。 上手にではなくても、その気持ちが大切だととても感じました。
0投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログ主人公の村内先生の性格と自分の性格にどこか共通する部分を見出せたので、すごい読み進められた作品。 村内先生のような一人ひとりの生徒に親身な先生がいたなら、学校の先生に良い印象が持てたのかもしれない...
1投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ自分がどんな人生を送ってきたか、とかどんな生活を今しているのか、とか何も触れずにただ目の前の生徒と向き合って目の前の生徒が欲しかったであろう言葉をかける村内先生が素敵すぎた 現実にこんな先生がおったらいいなって思う
0投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログとんびに続いて連続で重松清さんの本。以前見た映画の原作を読んでみたくなり手に取ってみる。映画のキャッチフレーズ、全ての中学生とかつて中学生だった全ての大人に贈る物語の名の通り、非常に道徳的な内容の8篇の短編集。10代のある時期に抱える葛藤、心の痛み、悩みが本当に良く表現されていて、学校の先生でもないのになんでここまで書けるんだろう?と不思議に思うくらい。重松清さんの他の本も読んでみたいな。そして青い鳥の映画も再見したい。まきちゃんぐ の主題歌も非常に良くて大好きでした。
0投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログ村内先生を通して数々の子供たちが 「ひとりぼっち」を卒業していく短編集。 「カッコウの卵」が一番好きかもしれない。 それまでの短編とは違った形のストーリーで良い。 文章も分かりやすく、明快で、サクサク読めた。
0投稿日: 2021.01.05
powered by ブクログ何度も読み返してる本 村内先生がなんだか長谷川泰三さん(命のカウンセリング著)に重なってしまうだよなー どちらも私にはたいせつな本
1投稿日: 2020.12.24
powered by ブクログ素晴らしかったです。元気を失くしていたり、気持ちが少し落ちているときに読むと、心が洗われて救われた気持ちになるお話だと思います。 様々な生徒が出てきて村内先生と関わるお話がつまった短編集ですが、読み進めるにつれて、村内先生が先生になった理由や色々な学校を周っている事情等も見えてきて、最後の『カッコウの卵』は最後の編にぴったりの締まったお話で、そういう構成も良かったです。 村内先生のような先生が、全国各地にいて、ひとりぼっちでいる子どものそばにいてくれたらいいなーとせつに願ってしまいました。
3投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログ誰も助けない。何もしない。ただそばにいてあげるだけ。でもそんな事が一番必要な子供達がいる。 またやられてしまった、重松清には。 悩める人の心のヒダを丁寧にゆっくりと開いていく、彼の筆力は唯一無二。 参りました。また読みます。それまでお元気で!
22投稿日: 2020.11.30
powered by ブクログ本当に伝えたいことは、たとえ言葉が詰まっても伝わる。伝えなきゃいけない。 という先生の気持ちとそれに救われた生徒の物語。 傑作だと思いました。間に合ってよかった。
0投稿日: 2020.11.25
powered by ブクログ学校の中でひとりでたたかっている子どもたちに届けたい8つの物語。 村内先生は、中学校の非常勤講師をしている。うまく話せない先生は、必要な子のところにだけやってくる。 教室で言葉が出せなくなったわたし。 先生にナイフを向けてしまったぼく。 いじめられていたひとりの生徒の自殺未遂で加害者となったクラス。 父の自殺の苦しみをひとりで抱える少年。 みんなの中に自分の居場所がうまく見つけられないとしても、ひとりじゃない。
0投稿日: 2020.11.21
powered by ブクログ読むのは2度目になりますが、何度も読み返したくなる作品です。 私も、ひとりぼっちだった時期がありました。 中学の時、学校には味方なんて誰もいなくて、誰にも助けを求められなくて。 まして先生なんてもってのほかでした。 村内先生のような先生がいてくれていたら、そっとそばにいてくれていたら、私の中学の思い出も少しは良いものに変わっていたでしょうか。 ちょっと可笑しくて、どうしようもなく切なくなる。 けれど、読んだ後は心がじんわりあったかくなる。 そんな作品だと思います。
22投稿日: 2020.11.16
powered by ブクログどこかのサイトで感動する本で紹介されてたので買った一冊。 評判通り感動した話でした。 短編の話だが、どの話にも吃音の先生が登場し、生徒に寄り添う よけいなことを言わないところが良かった。 8つある話な中で「カッコウの卵」の話が一番良かった。 重松清さんの小説はあまり読んでなかったが、他の作品も読んでみたいと思った小説でした。
9投稿日: 2020.10.30
powered by ブクログ吃音で上手く話すことができない先生が大切なことだけを話しひとりぼっちの生徒に寄り添う話。 話を読み進めていくとだんだん重くなるような内容のものもあったが全てスッと心に入ってくる感じ。 顔にグッと力を込めないと涙が溢れそうになった。 間に合ってよかった
0投稿日: 2020.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全ての短編集が読み終えた時にとても暖かい気持ちになれるストーリー。 吃音でありながら国語の臨時教師、だからこそ大切なことしか言わないというのも説得力がある。 その他にもそばにいるだけという出来そうで出来ないことを大切にしているのも良い。 人生で一度はこんな先生に会ってみたい。
2投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログ[再読] 吃音症の非常勤講師の村内先生を軸にして、色んな問題を抱えた生徒との関わりを短編で描いた作品。何となく切なかったり苦しい部分もあるけど良い。お気に入りはハンカチとおまもりとカッコウの卵。 中学生か小学生ぶりに読んで、当時は生徒側の葛藤とか悩みに自分を重ね合わせて読んでたことや、昔の心情を思い出して懐かしかった。大人になった今は、自分が生徒達のような悩みを抱えた人にいかに寄り添うべきか村内先生の姿勢から学ぶという視点でも読み進められたから、年取ったなという所感。 いじめ、責任、嘘をつくこと等についての先生の言葉が洗練されていて全て印象的。いろんな生徒がいるからいろんな先生がいていい、むしろ必要。
2投稿日: 2020.09.02
powered by ブクログ心に棘が刺さる場面もあるが、それ以上に村内先生に救われる作品。私も先生のように「寄り添える」「そばにいる」それだけで安心できるような大人になりたい。
4投稿日: 2020.07.28
powered by ブクログそれぞれ短編集です。 主人公がそれぞれ変わりますが,必ず村内先生が出てきます。 そして,それぞれの主人公が抱える問題を心底支えたり助けたりしてくれます。 もしも自分がそういう状況だったらぜひ村内先生に現れてほしいなぁ。 心より願ったりします。 素敵な物語です。
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログ重松清第二弾 学校教育的な話に感じました。 もうちょっと村内先生の生い立ちとかを知りたかったかなぁ笑 謎先生のまま終わってしまった感
0投稿日: 2020.05.04
powered by ブクログ読んでいく中でメモした言葉たちを、そのまま。 ーーーーーーーー やばい、なにこれ。 心の中にスッと入り込む文章。 リアル。小説として取り繕っていない言葉。まるで、その子の日記のよう。なのに文学的。 吃音がある中学教師との出会いの話。 中学生を、「わたしだって、まだおとなじゃなくても、もう子どもじゃないなら。」と表現するその的確さ。 息遣いが聞こえてくるというか、本当のことしか書かない。奇跡や美談を、日常の中での勇気や信じる気持ちの延長として描く。 人に迷惑をかけてしまうこと。迷惑をかけたくてかけてる人と、かけたくなくてもかけてしまう人もいる。 後者は、迷惑をかけてしまっている、と敏感に感じる。相手の不快を敏感に感じる人になってしまって、そこにしか注がいかなくなる。だから、相手の快にも懐疑的で、本当に楽しんでいる?これでいいの?と思ってしまう。いつも自信がなくて、いつも自分が変わらなくてはと思ってしまう。 そんな時に、村上先生がいてくれたら。そばに、居てくれたら。うまくは喋れないけれど、大切なことを自分で話すことを諦めない先生。そんな大人がそばにいてくれたら。 自分は変わらなくてもいいんだと思える。迷惑をかけてでも、私がいる意味はなんだろうと、自分で自分の価値を見つけられる。自分に出来ないことを受け入れている人は、強い。そして自分に出来ることを粛々とやり続けていられる人は、優しい。それは誰かの為、だから。 「正しくなくてもたいせつなことだって、あるんだ。でも、たいせつじゃない、たいせつなことは、絶対にないんだ。たいせつなことは、どんなときでもたいせつなんだ。中学生でも高校生でも。おとなでも子どもでも。」 正しいことを教えるために先生になったのでなく、たいせつなことを、教えたい。 教師って、その人の資質に全てがかかっているような職業で、色々な教師がいるし色々な教えをする教師がいる。本当は間違っているけれど、正しいと教えなくてはならないことも、沢山あって、迷いや葛藤を抱えながらの教員生活だと思う。私も社会科の教師を目指して勉強していたし、保育士としてこどもと向き合う中で、迷うに迷った。グラグラしていて、一貫性もクソもなかった。だから 村内先生が、内に決めている信念というものを尊敬する。私なりの信念を持って、また現場に戻りたい、と思った。 「嘘は、悪いことじゃなくて、寂しいことなんですよ」 自分が不完全な親だと思い知ることが、きっと私には必要だった。息子に嘘つき!と言ってしまう私に、息子はあのとき寂しかったんだと気付かせてくれた。嘘はいけない、って教えるんじゃなくて、なぜ嘘をついたかをちゃんと見てあげなければ。息子の気持ちに寄り添う以上に、自分の気持ちに寄り添って、自分を受け止めてあげなくとはいけない。自分で出来なかったら、誰かにしてもらわないといけないんだ。そうじゃなければ、息子の気持ちには寄り添えないんだ。保育士と、親は、違う。
1投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログ様々な環境、立場にある子どもたちの状況描写や心理描写がとてもよい。状況や心の様子が想像しやすく、その想像ができるからこそ村内先生の言葉に価値が生まれるんだとおもう。 心が洗われる素敵な作品だと思った。
1投稿日: 2020.03.22
powered by ブクログ本当に大切なことだけを伝える村内先生。 とまらない❗ 勇気や優しさを与えてくれる本
0投稿日: 2020.03.09
powered by ブクログ半分くらい読んだ時点で既にこれは評価☆5を付けるつもりでした。 心が洗われました。 村内先生のような心の綺麗な人って素敵だなと思いました。
2投稿日: 2020.02.26
powered by ブクログ吃音の先生とひとりぼっちの生徒の話。 先生がそんな生徒に寄り添い大切な事を伝えていく。 間に合ってよかった〜そのフレーズに涙を浮かべずにはいられなかった。 昔こんな先生に会えていたらまた違う考え方を持って学生生活を送れていたと思う。
3投稿日: 2020.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学校の孤独な生徒に寄り添う先生の話。 吃音なためうまく喋れず、大切なことしか言わない。 私には少し合わなかったな。 生徒という年齢でなはく、中学生高校の年頃の子供もいない。 短編小説で区切れてる。 子供が小さいので、大きくなったら人格形成等の成長に関する悩みが出てきそうで大変だなぁっと感じる。 大人になって、普通の人からしたら、悩みを理解しにくく、あんまり実感がわかない。
0投稿日: 2020.02.03
powered by ブクログ本当に「たいせつ」なものをたいせつにしていかなきゃいけないっていう言葉がこころに残った 自分の気持ち、伝えたいこと、それを伝えられないのってすごく苦しくて、それが簡単にできない人がいる、私もその1人だと、改めて気づいた この本を読んで、明日から自分が生まれ変われるわけじゃないけど、大切にしたいことを思い出させてくれるこの本に出会えてよかった
0投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログ「・・・・・・あまりうまくしゃべれかいからな、俺は」 「先生は、うまくしゃべれまん。だからみんなにも迷惑を、かけてしまうかもしれません。 でも、一生懸命しゃべります。ほんとうに、たいせつなことだけ、しゃべりますから。」 とても印象に残ったシーンです。 吃音の村内先生 吃音のことをもっと沢山の人に知ってほしいと思う作品でした。 子供だけではなく大人の人にも読んでほしい作品です。 今回は図書館で借りたのですが 書店に行って買いたいなと思い買ってしまいました。 何度でも読み返したい本です。
0投稿日: 2020.01.13
powered by ブクログ村西先生は、直接的な解決能力があるわけではないが、子供たちに何かわけが分からないものを植え付けていくようでした。「カッコウの卵」はそんな教え子が社会人になって再会する。
4投稿日: 2020.01.08
powered by ブクログ村内先生は、中学の非常勤講師。 国語の先生なのに、言葉がつっかえて話せない。 村内先生というヒーローがほんとに存在するような気がする。会ってみたい。 村内先生がどんな幼少期を過ごし、こんな大人になったのか興味がある。 独身なのか結婚してるのか、子供がいるのかも先生のことは語られない。 ただ、ひとりにならないように寄り添い大切なことを教えてくれる。 最後の カッコウの卵 は圧巻。 草野心平 詩人 5.12産まれ 蛙
4投稿日: 2019.12.06
powered by ブクログ誰もが心の中で思っていることをそのまま他者に伝えらるというものではない。自分の知っていることが全てではないことを思えた。
0投稿日: 2019.12.03
powered by ブクログ学生時代の先生の存在って、良くも悪くも親と同じくらい影響を与えると思う。 おかげでこんなに本が好きになった自分がいる。
9投稿日: 2019.11.28
powered by ブクログ心の悩みを抱える子供達を救うために、中学校を渡り歩く吃音の国語教師の村内先生とのやりとりを集めた短編集。 本当に大切なものは何か、教師に出来ることは何かについて考えさせられる本。思春期の子供を持つ親、そして教師を目指す人に是非読んで欲しい一冊!
1投稿日: 2019.10.01
powered by ブクログ非常勤講師の村内先生が様々な学校で悩みを抱える生徒と触れ合う様子を描いた短編集。著者のあとがきにもある通り、村内先生は困っている生徒のためにヒーローのような活躍を見せるわけではない。ただそばにいて「たいせつなこと」を教えてくれるだけ。だからこそ説教じみたものもなく、読みやすかった。 振り返ってみたら自分が中学生時代に抱えていた問題も、誰にも打ち明けられなかった。誰かに話したいけど、自分の弱みを見せることを嫌がる妙にプライドが高い年頃で、聞かれてもごまかしていた。そんな自分に「ひとりぼっちだから、寂しいから嘘をつく」という村内先生の言葉が胸に響いた。
1投稿日: 2019.09.07
powered by ブクログ吃音がある国語教師である村内先生と様々な問題を抱える中学生たちの話。先生の使命は生徒たちの側にいてあげること、ひとりぼっちにはしないこと、という村内先生の信念には心を打たれる。決して全てのケースがうまくいくわけではないところも現実感があり共感できた。悩んでいる中学生に是非読んでもらいたい作品である。
10投稿日: 2019.08.26
powered by ブクログきよしこに引き続き、村内先生のも吃音。ハンカチ、ひむりーる独唱、おまもり、青い鳥一つ一つ違う話ですが泣ける話ばかり。最後のかっこうの卵は号泣。こんなに泣かされる本は久しぶり。村内先生いい先生でした。
3投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログ2019.6.17 綺麗事な感じが苦手だった。 俺の知ってる問題児はきっと先生と打ち解けれないと思ったし。 ただ最後の卒業生の章はそう思ってても感動した。
1投稿日: 2019.06.17
powered by ブクログいっぱいいっぱい泣いた。 いいお話やって言うだけでない、人に対して特別なことができる能力も技術も持ってなくたってそれ以上に大切なできることがあるのに、人にやさしくできずに今まで生きてきた自分への後悔や反省が心に刺さる。 なんだか、ほんと、人間みんなに幸せになって欲しいと思ってしまう作品だった。
2投稿日: 2019.05.28
powered by ブクログ2019/5/22 吃音を抱えながらも教師として生活している村内先生を主人公とした、8編のお話をまとめたもの。 それぞれの話の中で核となる人物が出てくるのだが、皆それぞれに複雑な事情を抱えている人が登場する。 親に捨てられて非行に走ったり、友だち同士でのイジメにあったり、私立に行くはずだったのに公立の中学校に来た子だったり…皆がそれぞれに学校というところを介して複雑な事情を抱えながらもその人たちなりに懸命に生活している様子が描かれている。そして、それぞれの心理的な描写までとても細かく表現されているように感じる。とても臨場感があって、こういう立場になるとこんな風に考えてたりするんだ…と一概に大人から判断しただけてばわからない子どもの複雑な心の内まで深く描かれている。 この人の作品は他にも読んだけど、学校にまつわるものをたくさん書いているなーという印象です。 とにかく読んでてボリュームもあり、内容も詰まっていて考えながら読むことができました。
1投稿日: 2019.05.22
powered by ブクログ学校は、幸せな奴らのためにある場所だ。金持ちとか、頭がいいとか、カッコいいとか、そういう特別な幸せじゃなくて、ふつうのことがふつうにできて、ふつうにあるものをふつうに持っている――学校は、そういう奴らのためにある。ふつうのことができずに、ふつうのものを持っていない俺たちは、特別で、特殊で、例外で、不幸で、悲劇で、厄介ものだった。 (P382)
0投稿日: 2019.05.21
powered by ブクログほんとうに大切なことだけを伝えるムラウチ先生。 ムラウチ先生のような方が本当にいらっしゃったらいいなと思います。 希望や勇気を与えてくれました。
1投稿日: 2019.05.05
powered by ブクログ「先生は、あんまり、じょうずに、しゃべれません。でも、本気で、しゃべります、先生がしゃべるのは、本気のことだけ、です。だから、皆さんも本気で聞いてください、ひとが本気でしゃべっていることを本気で聞くのは、あたりまえのことです-みんなは、それが、できなかったから、本気の言葉がわからないみんなだから、先生は、ここに、きました」(185 ページ) 正しいことではなく、たいせつなことを教えるために学校を巡る村内先生。 いろんな生徒がいるから、 先生にも、いろんな先生がいたほうがいい。 村内先生みたいな先生が必要な生徒もいるのだから。 先生みたいに言葉がつっかえなきゃしゃべれないひともいれば、冗談っぽく笑わないと本気でしゃべれないひともいる。それはもう、ひとそれぞれだ-だから、村内先生と出会ったから、今度はもう、ちゃんと聞こえる。そうなりたい。
1投稿日: 2019.04.27
powered by ブクログ素敵な本ですね。 やさしく、つよく、 そうだよなあ。と感じさせられます。 教師という仕事の本質も考えさせられます。
2投稿日: 2019.04.24
powered by ブクログ吃音の村内先生と先生を必要とする中学生の物語。 村内先生は不器用だけど、必要とする中学生に寄り添うことのできる先生。 村内先生を必要とする中学生は、大多数からは少し外れた、でも自分の思う正しいことに、ちょっと折り合いがつかない少年少女。 そんな不安定な中学生を、村内先生は言葉は少ないけど、しっかりと寄り添うことのできる人。 こんな先生に出会えていたらと、とよく思う。
0投稿日: 2019.04.23
powered by ブクログ序盤から涙をこらえるのに必死。胸の奥の方をぎゅっと締め付けられる感覚。 世界は平等にできてない。「がんばればどんなことも、うまくいく。」なんて周りは言うけど、実際はうまくいかないことの方が多い。そんなときに村内先生のような人が近くにいれば、どれだけ救われるか。 そんなことを考えました。
2投稿日: 2019.04.16
powered by ブクログ中学校の国語教師の話。教員なのに吃音症で、タ行・カ行・濁音で始まる言葉はつっかえてしまい、うまく話せない。そんな村内先生の話がオムニバス形式でいくつも展開される。登場する生徒たちは何かしら問題を抱えている。そして、話は全て、先生ではなく生徒の視点で語られる。だから村内先生の内面は直接にはわからない。 ・誰もが経験する中学校を舞台にした作品なので、場面がイメージしやすいと思う。自分の中学校の頃を思い出したり、比べたりして、懐かしく思ったりもする。登場人物と自分とを重ね合わせたりする。そういう感覚が面白く感じた。 ・大学や会社と比べて、公立の中学校は色んな家庭環境の生徒が集まると聞いたことがある。この作品に出てくる村内先生は非常勤講師という設定もあって、色んな学校の色んな生徒の話が出てくる。読んだ人の中学校時代の経験によって、惹かれる話が出てくるかもしれない。 ・自分は『静かな楽隊』の先生いじめの話が印象に残った。たまたま、自分の中学時代に体調を崩して休職していた国語の先生がいたからだ。先生いじめと言うわけではなかったけれども。大人になった今だから、小さい頃のことに解釈を加えることができる。そんなきっかけを与えてくれた。 ・最後の『カッコウの卵』だけ、生徒が卒業した後の話だ。他は全部在学中の話なのに。最後にこの話を加えたことには、何か意味があるんだろうか? ・あとがきを読んでわかったが、この作品の著者である重松清さん自身が吃音症らしい。吃音のコンプレックスから、教員の道を諦めたともある。村内先生は、著者自身から出てきたものだった。それを知って読むと、別の感じ方ができるのかもしれない。
1投稿日: 2018.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ほんきのことばはほんきできかないといけない」 だいじなことを教えるのではなく、たいせつなことを教えるという部分が、本当によかった。 学校の教室は右利きの人に合わせてできていることに対して、こうするのが「大事」だと言うのではなく、左利きの人にとっても快適な教室にするにはどうしたらいいか、という「大切」なことに気づけるようになりたい。
3投稿日: 2018.11.30
powered by ブクログ中学生が主役の短編8話。どの話も、友達との人間関係や学校生活に息苦しさを感じたり一人ぼっちになっている子供が主人公で、吃音のある国語の非常勤講師、村内先生が登場する。先生は言葉をうまく発せない代わりに大事な言葉だけを伝え、子供たちの心を救っていく。 この年代の繊細で複雑な子供たちの心の内がとても上手に描かれていて、そこに思春期の実在の子供がいるみたい。 集団行動や意地悪な女子の言動、理不尽に多い校則や理解のない大人たちに、常日頃から不満を漏らしているちょうど中学1年の娘の傍にも、村内先生がいてくれたらいいのにな。私は一人の大人として、この年代の娘に何を伝えられるだろう。久しぶりに心にじんとくる話を読んだ。
6投稿日: 2018.11.24
powered by ブクログ学校を舞台とした短編連作。中学校時代の息苦しさを、いい大人がよくここまでみずみずしく覚えているものだなぁと思う。小学校から中学校、まだ世の中のルールを客観的に見ることができないけど自分はある、またまだ子供であり環境も選べず、とても生きづらい時期に、寄り添ってくれるこんな先生がいたらなと羨ましく思える作品。自分の来し方の後悔は自分の不徳である、甘えちゃダメだと思いながらも、ヒーローがいたら、、、と束の間夢を見る。
1投稿日: 2018.10.25
powered by ブクログ短編だったから途中で読むの止まってしまったけど、でも読みきれて良かった。 進路は北へ、が1番響いた。 また、時間が経ってから読み返せればいいな。 あと進路は北へを誰かに薦めたい 『たいせつじゃない、たいせつなことは、絶対にないんだ。たいせつなことは、どんなときでもたいせつなんだ。』
1投稿日: 2018.10.10
