
総合評価
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powered by ブクログ吃音の教師の話。一つ一つ、言葉が沁みるな。 「たいせつなこと」 「そばにいること」 「ひとりぼっちじゃないこと」
0投稿日: 2011.03.05
powered by ブクログ『きよしこ』『きみの友だち』に続き、3冊目。作者も吃音だそうだが、作者が投影された作品を読んだのは、偶然なのだけれど、それだけで重松清作品の(もうほとんど)全部を好きになれそうです。 村内先生という国語の代用教師が主人公の連作。一作目の「ハンカチ」でポロポロ泣けてしまいました。最後の「カッコウの卵」も泣けましたが、この二つは「たいせつなことだけしゃべる、そばにいること」など、村内先生がしてきたことを受け止めて、先生にありがとうの気持ちを言葉や態度で返事ができている点が、涙を誘うのだと思う。当事者は先生の優しさに気付くのが精一杯で、先生にありがとうを返すまでは学校にいてはくれなくて、でも寂しい気持ちに寄り添ってくれたことに、生徒も読者も村内先生に感謝の気持ちを伝えたかった、村内先生が報われた瞬間だから、泣けたのだと思う
0投稿日: 2011.02.24
powered by ブクログウチムラ先生の寄り添って、本当に大切なことしか言わない、という姿勢に学ぶものが多くありました。 金八先生では取り上げられないだろう、決してドラマチックではない子どもたちの抱える寂しさとどう向き合うか。非常勤のムラウチ先生がどこの学校にも1人はいればいいのにな〜と思う。 ただ、とってもゆっくりで地味に進むストーリーは、読む人によっては退屈?かも。それでも作者は言う。こんな話でも、必要としている人がいるんです。
0投稿日: 2011.01.28
powered by ブクログ「たいせつなこと」は本当に大切なことなんだから、ちゃんと伝わる。 悩んでいるとき、すっごくうれしいとき、すっごく悲しい時、 上手に言葉で説明できない時ってあるけれど、本当に大切なことは ちゃんと相手に伝わっているんだよね。きっと。 私もこの本で「たいせつなこと」を教えてもらいました。
0投稿日: 2011.01.25
powered by ブクログ優しい優しいお話です。 重松清さんは重いテーマを 柔らかいお話にする ステキな作家さんだと思います。
0投稿日: 2011.01.20
powered by ブクログ泣きそうに歪んだ顔を、不意に帽子のひさしを下ろされる事で隠して貰った。 重松さんの話には、いつもそんな雰囲気が漂っている。 あ、まずいな、と思うと、いつでも見計らったように降ろされるその下でワンワン泣きたくなる。 心の優しい所を握られている気がして、嫌いな人は本当に嫌いって言うのが納得出来る。 書評にまで曖昧さが出るような現代で、こういう内容を取り扱って正面切って語れる作家は貴重だ。好きでも嫌いでもハイどーぞ!と気前よく差し出されるとこちらも受け止める準備ができる。 その間ですら計算されている気がしなくもないが・・・。
1投稿日: 2011.01.14
powered by ブクログ短編集だが、一人の教師が主人公。 どもっているけど、大切なことを教えてくれる先生。 こんな教師になってみたい。 教師にとって大事なことの一つは、「子どもを危機から救うこと」。 それをやっている先生はすごい!!
0投稿日: 2011.01.10
powered by ブクログ最初の「ハンカチ」と最後の「カッコウの卵」は泣いた。電車でなければきっと号泣。 ガミガミ怒るのはやめて、子供たちをよく見、ちゃんと話を聞いて、そばにいてあげようと思う。大人にも子供にも読んでもらいたい本。
0投稿日: 2010.12.28
powered by ブクログうまくしゃべれないから、あまりしゃべらない。 だから、それでもなにか一生懸命しゃべるとき、それはたいせつなこと。
0投稿日: 2010.12.27
powered by ブクログ村内先生 勉強より大事なことを 教えてくれる 本気の叫びをちゃんと聞く耳を持つこと だまってそばにいること ひとりだけど、一人ぼっちじゃあないこと どの生徒との話も じんわりと心の中にしみて来る 雄弁ではないけれど 本気の話はちゃんと届いたよ 私の心にも
0投稿日: 2010.11.24
powered by ブクログ生徒一人ひとりに向き合う非常勤講師の村内先生。 自分が学生の頃、挫けそうになったら村内先生に対してどう接してたかな…
0投稿日: 2010.11.23
powered by ブクログ吃音の国語教師と心の傷を抱えた中学生の物語。章ごとにメインの中学生は変わるが、どの中学生も、緘黙や父の自殺、虐待などの誰にも語れない影を背負っている。主役の教師、村内先生は、吃音なので上手く喋れないのに国語教師をやっていて、何故かいつも非常勤の教諭で登場する。そしてすぐに別の学校に転勤して生徒の前から姿を消す。 いわゆる熱血先生とはおよそかけ離れた村内先生は、こういう生徒たちの静かなヒーローなんだと思う。そして、教員というよりも、カウンセラーに近いと思う。 教員になりたい人、教員の人やSCの人は読んで損はないと思う。物語としても素晴らしいと思う。
1投稿日: 2010.11.12
powered by ブクログ重松ワールド、重松氏だから書ける感じ。大好きです。 短編の中で、ワタシが一番気に入ったのは「進路は北へ」。
0投稿日: 2010.11.11
powered by ブクログ子供に読ませたい本を捜していたので、ちょうど良かった。 子供も気に入って、数回読み返してくれたのがうれしかった。 アナゴの話が、気に入って毎回の感想にでてきます(^◇^)
0投稿日: 2010.11.06
powered by ブクログ生徒に寄り添うということがどういうことなのかがこの本では描かれている。 それにしても学校のなかで生き抜けるかどうかは本当に運の要素もあり、一つの出来事がその後の生活を一変させてしまうんだなと本書を読んで改めて実感した。それを支えるのか親であり先生であるわけだか、村内先生はその1人の先生のロールモデルなのだろう。
0投稿日: 2010.10.31
powered by ブクログ吃音でうまくしゃべることのできない村内先生が、様々な事情で声なき叫びをあげている生徒たちに優しく寄り添う物語。 短編連作になるのかな。 重松清さんの作品には、いつも何か心動かされます。 優しく、温かい。 村内先生と生徒を主軸とした作品ですが、その他の先生や親などの大人たちもまた、優しかったり、憎めなかったりと魅力的でした。 個人的には「おまもり」が特に印象深いかなぁ。
0投稿日: 2010.10.26
powered by ブクログ村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒――後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。 (裏表紙紹介文より) *** 単行本だけの頃から気になっていた本。 8作の連作短編集です。 悩みや問題を抱えた生徒たちが 村内先生と接していくなかで、自分なりに解決への道を歩み始める話。 この本では村内先生がどんな人生を送ってきたのかはまったく描かれていない。 けれど、おそらく先生自身も 吃音のことで悩んだりつらい思いをしてきたんじゃないだろうかと(勝手に)想像しながら読みました。 まったく傷付かずに生きていける人なんてほとんどいないと思うけど、傷ついたうえで(傷付けられたうえで) それでも他人に手を差し伸べられる人になれたらいいなぁと思いました。 話の内容としてはちょっと都合が良い部分があったかな。。。 村内先生と直接接していない生徒も改心(?)していたけど、彼らが先生の想いを理解して 自分を変えることができるかはちょい疑問・・・。 個人的には「カッコウの卵」が泣けました。
0投稿日: 2010.10.25
powered by ブクログ村内先生みたいな先生に会っていたら、人生変わっただろうなぁ。 昼休み、お弁当食べながらポロポロ泣きました。。
0投稿日: 2010.10.24
powered by ブクログ吃音、どもりのある国語の先生と、中学生生徒を扱った連作短編物です。ちょっと設定にありきたり感があって、どの作品もおおよそ似た筋道なのがあれなんですが、そうと分かっていながらじわじわと泣かされる方向へ連れていかれてしまいます。
0投稿日: 2010.10.14
powered by ブクログ子供を持つ親にとってこの作品は考えさせられます。 今の学校教育の現場には確実に村内先生が必要です。
0投稿日: 2010.10.02
powered by ブクログ重松清さんの作品は毎回、本当に感動します!!特にこの青い鳥は1人の教師に焦点をあて物語を描いていてあっという間に読み終えた本でした!!
0投稿日: 2010.09.28
powered by ブクログ国語の先生なのにうまく話せない村内先生。うまく話せないから、大事な事だけ、何度もつっかえて、どもりながら一生懸命話す。先生は生徒を助けたとも救ったとも言わない。『間に合って良かった』と言う。こ~んな先生、学生時代出会っていたら、もう少し素直になってたかな~。
1投稿日: 2010.09.24
powered by ブクログ叱咤激励はしないけれど必要な時に近くにいてくれる、そういう大人の存在って子供にとってとても大事だと思います。大人にとっても同じだな。そういう人が身近にいるということは幸せなこと。 この本に出て来る村内先生が吃りながら口にする言葉は本当にたいせつなことばかり。先生のように人の心に寄り添える人になりたい。
0投稿日: 2010.09.18
powered by ブクログ2010.9.14 教師を目指す人間にとって大切なことがたくさん書かれたお話でした。 いろんな生徒がいるんだから、いろんな教師がいるべき。 その「いろんな」の1人になれるように頑張ろう。 心のあったかくなる小説でした。
0投稿日: 2010.09.14
powered by ブクログ辰巳さんに借りた本。村内先生の一言がすごくささった。全ストーリーに号泣してしまった。一番は交通事故のお父さんの話。最後の紙袋の中身が柿になっていたところは、たった2行くらいなのに頭に浮かんできて気持ちのいい涙が出た!!将来子供に読ませたい本
0投稿日: 2010.09.11
powered by ブクログ村内先生はうまくしゃべれない 村内先生に会いたいと思うけどきっと私はきちんと話すことができないだろうなあ・・・ 一つ一つの話がとてもさわやかに終わるので気持ちがいい小説。 感動
0投稿日: 2010.09.05
powered by ブクログ非常勤講師としていろいろな学校を回る村内先生。どのお話に出てくる子もなにかしらのこころの葛藤を抱える。吃音のある先生、大切なことだけを一生懸命話す。子どもたちが自分を嫌いになる前に”間に合った”と生徒と寄り添うことで子どもたちは何かを感じとり、前へ進んでいく。 中学時代は純粋に大人の世界や矛盾を感じ取る年頃。どのお話にもかつての自分の一端がみえるような気がして切なくなった。いつのまにか大人になった部分、見ぬふりをして棚上げにしている部分を痛感した。私も当時村内先生に出会っていたら自分を好きに慣れていたかも、と感じた良書。
0投稿日: 2010.09.04
powered by ブクログ先に阿部寛が主演した映画「青い鳥」を観ていてむちゃ良かった。本は吃音持ちの教師と問題を抱えた中学生との心を通わせた8つの短編でどれも感動!こんな先生がそばにいてくれたら…でも、本を読めば会える!これこそドラマ化したらいいのに…阿部寛で!
0投稿日: 2010.09.01
powered by ブクログこの本に登場するムラウチ先生のような人に出会って、人生が変わる人も絶対いる、と思う。 「子どもの頃に出会いたかったひとをヒーローの定義とするなら、やはり『青い鳥』は僕にとって紛れもないヒーロー物語なのである」という著者自身の振り返りに同感である。 授業がとても上手、運動神経抜群、の先生は確かにヒーローなのかもしれない。ただ、ムラウチ先生のような、”子ども一人ひとりにそっと寄り添うことができる先生”も同様にヒーローだよな、と思う。むしろ、著者自身のヒーローの定義を自分にも当てはめるならば、まさしくこのムラウチ先生は私にとってもヒーローといえるだろう。 この先生のように自分がなれるか、と言われれば分からない。ただ、この先生の考え方は絶対に子どもと関わる上では”大切”。事あるごとに読み返していきたい一冊である。
0投稿日: 2010.09.01
powered by ブクログムラウチという吃音の非常勤講師が登場する短編集。 重松清が吃音の主人公を題材に書くのは「きよしこ」に続き二作目。 とっても良い本だった。ステキな気持ちになれる。 中学時代を思い出し、懐かしくもなった。 こういう本を読むと、教師もステキな職業だなぁと思う。 ムラウチのような立派な先生にはなれないけど、子どもたちの一番大切な時期を共に過ごし、少なからず影響を与えられる仕事。なんかいい。 とても難しい仕事だと思うけど、やってみたいと思う。 作品の内、「ハンカチ」「おまもり」が特にオススメ。
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログひとりぼっちの生徒に寄り添ってくれるムラウチ先生。 こんな先生が自分の学生時代にもいたらなあと。 自分と重ねるところがあり、泣きそうになった。 重松清らしい心温まる話たち。 4年以上経ってから再読。 やはり良い話。ムラウチ先生、最高。 こうやって、村内先生がそばにいてくれたから「間に合った」生徒たち。 現実の大人たちに忘れないでいてほしいな。
0投稿日: 2010.08.21
powered by ブクログ自分のことをわかってくれる人がいないとか、居場所がないとか思ってしまいがちなのだけれど、自分の気持ちを伝えてみようとしたことがあるだろうか、と自問したくなりました。これを読んで、本気でしゃべってないから理解してもらえないし、相手の話していることを本気で聞いていないから距離も縮まらないんだと気が付きました。「うまくしゃべれないとひとりぼっちになってしまう」という村内先生の言葉を読んで、病気で耳が聞こえなかった頃の悩みを思い出して涙が出ました。ひとりぼっちになりたくないから嘘でコーティングしちゃうっていうのもわかるなぁ……。嫌われてもいいから、本気で話せる自分になりたいと思いました。最初の話と最後の話がすごく好きです。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログ2010/08/13 重松清らしい短編。吃音の村内先生の話す「本当に大切なこと」がひとつひとつ生徒に届くのが嬉しかった。子供のそばにいるってこーゆうことなんや。
0投稿日: 2010.08.14
powered by ブクログうそをつくのは、その子がひとりぼっちになりたくないから。嘘をつかないとひとりぼっちになっちゃう子がうそをつく。もしもうそをついたんだったら、それはさびしいことだから、そばにいてあげなくちゃ。 人間は、大人になるまえに、下の名前でたくさんよばれなきゃいけないんだ。下の名前で読んでくれる人がそばにいなきゃいけないんだ。
0投稿日: 2010.08.11
powered by ブクログなにかしら心に傷を持った生徒たちを、吃音を持った村内先生が救う。救うといっても何かするわけじゃなく、ただそばにいてあげる。そして本当に大切なこと、伝えたいことを生徒に話す。 それだけなのに、不思議と少し前向きになっていく生徒たち。 読んでいる自分自身も、少し前向きになれてじんわり、静かに元気をもらえる本。
0投稿日: 2010.08.09
powered by ブクログ大切なことを伝えるために学校に来た村内先生。 生徒のそばにいてあげて、 その子を変えることができる 先生っていい仕事だなって思った。
0投稿日: 2010.08.08
powered by ブクログわたしは教育関係の仕事をしているから,村内先生のすごさは分かります。口出ししないでずっと子どものそばにいるってすごい忍耐力を必要とするし,吃音をもつ先生なんて実際にいたら保護者からの非難は轟轟でしょう。 教育関係の仕事についているから,この本に書いてあることは甘いことも知っている。 でも,重松清の本を読むと,「いいじゃん,先生って」って思えるから好きだなぁ。尊い仕事なんです。先生って。
0投稿日: 2010.08.03
powered by ブクログずっとそばにいてくれる先生 自分は先生ではないけど、教育実習をしたから 少しだけわかることがある 一人一人にそばにいることって、簡単なようで そうではないというところ 近寄りすぎても、遠すぎてもよくない 本当に大切な事を伝えても、それが伝わらない ってことだってある じゃあずっとそばにいてくれる先生ができることって? それを少し体現しているのが、この小説で出てくる村内先生なの かもしれない。 子供との接し方、教育の仕方が多様化されている先生のみなさんには、ちょっとした参考程度もいいから読んでみるといいかもしれない。
0投稿日: 2010.08.01
powered by ブクログ短編で読みやすいですが 泣くこと間違いなしなので 家で読むことをオススメします☆ お話は、どれも良かったけれど カッコウの卵が1番好きです。
0投稿日: 2010.07.25
powered by ブクログあとがきでも書かれているが、村内先生は 著者の「子どもの頃に出会いたかったひと」であると同時に、 「違う人生を歩んでいる」著者そのものなのだと思う。 著者がこの本を読む誰かに対して 「間に合うように」伝えようとしている言葉を 村内先生に託しているような感じがする。 そもそも学生たちの「エグみ」のある心情を ここまで書き出すのはすごいが、 その上で村内先生との接触によって 違和感のない、良い方向への 心情の変化を書き出せてるのが もっとすごい。
0投稿日: 2010.07.19
powered by ブクログもしも、私と村内先生が出会っていたら、 どんな言葉をもらえるのかな、と思った。 村内先生に会ってみたくなりました。 村内先生なら、何かとても大切なことを教えてくれる、そんな気がします。
0投稿日: 2010.07.16
powered by ブクログ「はじめてヒーローの登場する物語を書きました」とあとがきにあります。そのヒーローとは中学校の臨時教員、中年のひどい吃音の国語教師・村内です。 (ご存知の方も居られるでしょうが、重松さんも吃音です) 村内先生は次々に学校を移動し、いじめや学級崩壊などの問題のある教室に現れます。 「一人ぼっち」はいけないと言います。いじめられる生徒は一人ぼっちされますが、実はいじめるほうも一人ぼっちになるのが怖くて徒党を組むのだと。 でも「みんな」もイヤだと言います。みんなではなくAさんとBさんとCさんなんだと。 重松さんお得意の中学生の「いじめ」や「孤立」の話です。でもどうしようもなく救いの無かった初期の「ナイフ」などと異なり村内先生というヒーローが居ます。村内先生の言葉にすれば、ギリギリのところで「間に合った」話になっています。 涙腺を思いっきり刺激してくれます。ベタと言えばまったくベタな話ですが、やっぱり重松さんの物語は好きです。
0投稿日: 2010.07.16
powered by ブクログハンディキャップをもつ中学校の国語の先生。8人の傷ついた(傷つきつつある)生徒のそばに、そっと寄り添います・・・、本当に大切なことを伝えるために。「間に合ってよかった」の言葉が、胸を打ちます。個人的な、中学3年のときの記憶がよみがえりました。”記憶にございません”とかの、しらけムード全開のごく普通の地方都市の公立中学。私自身は、他県の進学校への受験準備で、いらいらかりかり(平凡な平凡なきわめて平凡な中学生)。担任は、社会科担当の熱血若い先生。数学は、軽度の障がいをもつ隣のクラス担任。度重なるうちのクラスの数学の授業に対する不真面目な態度(誰とはなしに、先生の障がいを揶揄していた気がする)に対し、隣のクラス全員が、きわめて整然と「まじめに授業をうけること!先生を、その障がいをもって差別しないこと!」と申し入れてきたのである。隣のクラスのその大人びた態度に、とても恥ずかしい思いをしたという記憶が、鮮明によみがえってきたのである。その後の記憶は、定かではないが、とにかく表面的にはまじめに受けるようになった気がする。痛いような、痒いような、かさぶたになった記憶である。
0投稿日: 2010.07.10
powered by ブクログただ、そばにいること。でもそれって意外と難しいことなのだと改めて思わせてくれる物語でした。先生の視点ではなく、子供達の視点なのも良かったです。
0投稿日: 2010.07.09
powered by ブクログ購入者:仲村(2010.7.8)返却:(2010.8.20) うまく言葉が話せない(吃音)の非常勤の先生と、何か問題を抱えている生徒とのお話です。非常勤なので、いくつかの学校での生徒の物語が収録されています。 本を読み始めて、真っ先に高校時代の恩師のことを思い出しました。物語に出てくる、村内先生と同じ、国語の先生でした。個人的に補習をしてくれたおかげで、短大に進学もできましたし、いつも私のことを気にかけてくれて、何度か本気で叱ってもくれました。 その先生に出会えたことの幸せを、再認識させてくれた本でした。 切ないお話もありましたが、最後には、心が温かくなれる本です。温かさを求めている人にはおススメです。
0投稿日: 2010.07.08
powered by ブクログ主役は、強くなく頼りなく、人気もないヒーロー。吃音の中学校教諭が主人公の短編集。いや、いろいろ悩んでいる中学生(「元」含む)が主人公かな?重松ワールド全開の1冊です。最後の「元教え子」の1編は、ちょっと毛色が変わってて、とくに面白かったなー。ちょっとジンワリきてしまったぜぃ。
0投稿日: 2010.07.08
