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総合評価

446件)
4.4
213
130
56
2
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吃音の村内先生。 どもって聞き取りづらいけど、 本当に大切なことしか言わない。 大切なことはうまく言えなくてもちゃんと伝わるんだ。 なんだか懐かしい先生。 「間に合ってよかった」 わたしも間に合ったかな。

    0
    投稿日: 2013.07.16
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    中学生。 人生で一番多感な時期に、いろいろな理由でひとりぼっちなってしまった子を救ってあげるのが、村内先生。 ヒーロー? 吃音で上手くしゃべることが出来ない先生は、たいせつな事だけ話してくれる。 そっとそばに居てくれる。 それだけで、みんなを救ってくれる。 間に合ってよかった。 最初のハンカチを読んだ時にもう星5つでした。 すべての中学生に読んでもらいたい一冊です。

    0
    投稿日: 2013.06.28
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    電車だろうが、カフェだろうが、ところかまわず、泣かされてしまう。たった数ページのストーリーでここまで感情移入させる重松さんの言葉の力はすごい。わたしは、「拝啓、ねずみ大王さま」が中でもお気に入り。 村内先生。こんな先生を今まさに欲している生徒がこの世にたくさんいるのだろう。教師を目指していた身としては、教師の役割というものに深く考えさせられるものだった。子どもに、「そばにいてくれている存在」と思ってもらうことは簡単なことではない。子どもの奥に潜む傷に気付くことができるか、教師という立場の大きな課題だ。

    0
    投稿日: 2013.06.07
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    正月休みに実家に帰ったら、近所の「青い鳥」という本屋が、約30年の歴史を閉じ閉店をする日だった。 通っていた小学校、中学生からも近く、昔は漫画を買ったり、音楽や車の雑誌を立ち読みしたり、大学生になり実家を離れても、店の外の自販機で煙草を買ったり、駐車場で友人と深夜に話しこんだり…思い出のつまった本屋でした。 同じように最後の買い物をしようと、近所の人たちで溢れる店内で、産まれて1年の双子の子らの為に2冊の絵本と、この「青い鳥」を手に取りました。 重松氏の作品は「流星ワゴン」、「きよしこ」、「疾走」といったのを読んでいたのですが、いかんせん幼い少年少女が主人公で、テーマもいじめや不登校といった暗いものが多いイメージがありいつしかあまり読まなくなっていました。 なもので、読み始めた時は、やっぱりいじめがテーマの…重松さんの小説だなぁ、と思っていた。しかし全ての話が何とも心地いい。村内先生が「側にいた」生徒達の、負へ向かっていた、滞っていた心のベクトルが前に進み出す…その最後の一節一節が本当に心地いいのだ。 自分の小中学校時代の思い出の本屋「青い鳥」で手に取った、「青い鳥」。子供達がこの作中の子達と同じような年代になるまで、もしかしたらこの小説を読んで何か感じ取ってくれることを期待して、残しておこうと思った。

    0
    投稿日: 2013.05.09
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    もともと重松清は大好きで、 泣ける小説の代名詞として、 まだ読んでいないのは買うようにしている。 今回のお話は、 『日曜日の夕刊』に次ぐような傑作だと個人的に思う。 作家本人が吃音である(あった)ことも、物語の主人公を立体的に浮き上がらせる要因となっている。 同じ吃音がテーマの『きよしこ』も良かったが、あの少年が大人になって、こういう先生になったんだ、とおもうと、ほっこりと優しい気持ちになれる。 この作家はいじめをテーマにした作品が多いが、本作は、いじめとどう取り組むか、という、教師の立場、保護者の立場から見ても、心うつものがある。 ちょうど大津のいじめ自殺が取沙汰された頃読んだので、よけいに感情移入してしまった。 やんわりと優しくて泣ける本を読みたい方におすすめ。

    0
    投稿日: 2013.05.06
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    いろんな人におすすめしたい本。 ポケットの中でハンカチ握りしめる描写とかカスタネットの音の描写とか、重松清節で大好きです。 人間の弱い部分を上手に書くなーっていつも思います。 そんな弱い人たちのそばにそっと現れる主人公の村内先生も決してグレートなティーチャーじゃないんだけど、読み手の心の中にまですっと入りこんで安心させてくれる、そんな力があります。 感動して泣いたりしないタイプだけど、これはちょっとグッときました。

    0
    投稿日: 2013.05.02
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    ヒーローって、カッコ良くなくっていいんだ♪(´ε` ) あなたを名前で呼んでくれるひと、何人いますか? あなたが名前で呼んでいる人、何人いますか? 買って、皆に配りたいぐらい、皆さんの心の奥底に突き刺さるかもしれない、一冊です。

    0
    投稿日: 2013.04.29
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    僕はシラフでかっこいいこと言っちゃう人がそんな好きではありませんが、このお話の村内先生は好きです。おそらく吃音であろうが堂々と授業する姿こそがかっこいいからかな? まさにヒーローなんだとかんじました

    1
    投稿日: 2013.04.03
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    吃音の有る国語の先生が非常勤講師として各学校を回り、心に孤独を抱え、 ひとりぼっちでいる生徒のそばに寄り添い、 本当に「たいせつなこと」を教える。 「たいせつなこと」と「ただしいこと」は違う。本当にその通りだと思いました。 重松さんの作品は家族特に子供を持つ私は胸をがしっと摑まれます。 私の子供達もこの本に出てくる『村内先生』みたいな先生とめぐり合えたらと思います!

    1
    投稿日: 2013.03.22
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    生徒によりそってくれる村内先生みたいな人が学校にいるといいなぁ。 中学生のときって、いろんな子がいていま考えたらとても難しくて大切な時期。学校の先生の存在って、いい先生だとそのこの人生にも影響するくらいだと思う。ぜひ先生に読んでもらいたい。 村内先生の姿を想像して優しい気持ちになれた。

    0
    投稿日: 2013.03.03
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    村内先生はうまくしゃべれない。だからたいせつなことしか話さない。 何度も言葉をつっかえながら必死で「たいせつなこと」を伝えようとする先生の姿はひとりぼっちに苦しむ人の心に響く。

    1
    投稿日: 2013.02.15
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    「先生とは何か、どうあるべきか」を教えてくれた。子どもに寄りそうということを大切に子どもたちと関わっていきたい。

    1
    投稿日: 2013.02.08
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    自分の子供の頃の事を思い出して、共感することの多かった、とても良い作品だと思いますが、ちょっと説教臭いなと思った。

    0
    投稿日: 2013.01.13
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    新年早々、良い本に出会えた。 あぁ、重松さんの本に出てくる人はほんとに優しいな。とくにこの本の村内先生はとことん優しかった。 正しいことを教えるためじゃない、大切なことを教えたいから先生になったんだ…村内先生の生徒に掛けるいろいろな言葉、話が心の中に静かに積もっていくようでした。

    4
    投稿日: 2013.01.01
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    「皆が同じ方向を向いている教室の違和感」は、まさに私が高校時代に感じていたこと。高校の頃に読みたかった。

    1
    投稿日: 2012.12.30
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    例え言葉が喋れても、云いたいことが相手に伝えられなければ独りぼっちと同じ 確かにその通り しかも周りに大勢の人間がいる中で感じる孤独は周りに誰もいない事よりも数段悲しい事です でも村内先生の様に上手に話せなくても、身近な人を救ってあげる事は出来るんですね。 改めてたいせつなことを考えさせられました。素敵な一冊でした。

    1
    投稿日: 2012.12.13
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    「サイテー」とか「〜っすよ」を使えば中学生っぽくなると思うなよ、とか、ラストをうまくまとめようとしすぎじゃない?とかいろいろ考えることはあったけど、小説の話に入り込んでめちゃくちゃ腹立てたり、感動したりすることができた。僕も大切なことをしっかり生徒に届けることができる教師になりたいと強く思った。

    0
    投稿日: 2012.11.08
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    村内先生は吃音(きつおん)者だ。 どもりともいうが、それがこんなにもどうにもならないことだというのをはじめて知った。「なぜそうなったのか分からない」という言葉は、本当にそうなのだ。 それなのに、自分がますます辛くなるかもしれない、『教師』という職業を選ぶ村内先生。 「自分がいるからこそ、救われる生徒もいるかもしれない。」 「皆が皆一緒じゃなくていいんだ。」 本当に先生という仕事を大切にして、生徒にぶつかり続けている。 多くの事がすぐに綺麗にいきすぎな気もした。 現実では、絶対こんなにすんなりいかないことも多いと思う。 こんなに自分の内を分かってもらえるような人間ばかりでもない気もする。 学校をあんなに転々とするのも、難しいと思う。 でも、先生がひとりでも味方になってくれたら、学校に行ける。自信をもてる。力を発揮できる。そういう子供は、絶対に沢山いる。 あと、これを読んで、自分と重ねてみる人がいて、悲しくなったり、勇気を持ったり、反省したり。そうやって、いろいろ感じる。考える本なんだろうな。

    0
    投稿日: 2012.11.03
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    村内先生は、中学の非常勤講師。吃音だが国語の先生だ。言葉がつっかえてうまく喋れないのに、先生はしゃべる。本当に大切なことだけを。ひとりぼっちの心に寄り添ってくれる。本当にあったかい先生なのだ。

    1
    投稿日: 2012.10.25
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    あるしゃべりが苦手な先生と生徒の物語。短編集。いろいろ問題を抱えている生徒のいる学校を渡る歩き、解決するより『気付かせて』救っている。『ひとりぼっちになりたくないから嘘をつく』『正しいことではなく大切なことを伝える』などココロに優しく入ってくるコトバが心地よい。

    2
    投稿日: 2012.10.17
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    もし自分に子供がいたならば、絶対に読んでもらいたい本の一冊です。 私自身、どんなことが一番良いことなのかを知ることができ、自分を見つめ直すきっかけをくれた作品になりました。 寄り添い、見守ってくれる先生のなんとも言えない暖かさに感動して、涙が出るほどでした。

    4
    投稿日: 2012.10.10
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    作者、重松清さんの投影とも言える、主人公の村内先生。 吃音で、中学の国語の非常勤講師。 「たいせつなこと」しか話さない。 ひとりぼっちの子どもの「そばに」いる。 泣けて泣けて、仕方なかった。 こんな先生がいたら、自分の学生生活は、もっと違うものになっていたかもしれない。

    3
    投稿日: 2012.10.05
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    やっぱりいつ読んでも重松作品は優しい。 今回も先生のお話で、吃音でうまく喋れないけどたいせつなことを教えてくれる非常勤講師の村内先生と、ひとりぼっちの生徒のオムニバス。 すごく優しいんだけど、終わり方が希望のある終わり方で素敵だけど個人的にはもっとその先まで読みたかったなーと物足りなくなってしまった。 村内先生に出会え「間に合った」生徒たちは本当によかったし、村内先生のような、重松さんのような優しい人になりたいなぁと思った。

    2
    投稿日: 2012.09.28
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    もうしまいこんで忘れてしまっていた幼い頃の心のチクチクをなんて思い出させてしまうんだろう!うまく気持ちを操作できずに、心を支えきれずに、「もうどうしようもないんだ感」と「繊細だからこんなこと感じるのはおかしいから慣れるしかないんだろうか感」と「あんな大人になってしまうのだろうかという不安」につぶされそうになる。そこに村内先生がそっと寄り添ってくれるそんなお話。

    0
    投稿日: 2012.09.21
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    重松清お得意の感動小説。 嫌味っぽい言い方になるけど彼はこの手の作品を書くのに慣れてるな~と思う。 一人一人の傷をうまくとらえているなという感じはする。 安定感はさすが。

    1
    投稿日: 2012.09.18
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     ひとに優しくなれる人間になろう……そう思える作品でした。たいせつなことがこの本の中にたくさん散りばめられています。

    3
    投稿日: 2012.09.16
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    きよしこと同じく、吃音の人が主人公(厳密にいうと主人公ではないのかもしれない)のお話。自分の中学時代の事を思い出してしまいました。

    1
    投稿日: 2012.09.16
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    ムラマツ先生みたいな、淋しい人に気づいて、黙ってそっと‘そばにいる’ことができる...そんな人になれたらいいな。

    1
    投稿日: 2012.09.15
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    吃音という障害のために、上手に話せない村内先生。 上手に話せないから、村内先生はほんとにたいせつなことしか言わない。 「僕みたいな教師が必要な生徒もいる。」 私みたいな先生でも、必要としてくれるこどもたちがいるといいな。

    3
    投稿日: 2012.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村内先生は、中学の非常勤講師。 国語の先生なのに、言葉がつっかえて うまく話せない。 でも先生には、授業よりももっと、 大事な仕事があるんだ。 いじめの加害者になってしまった生徒、 父親の自殺に苦しむ生徒、 気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、 家庭を知らずに育った生徒 ―後悔、責任、そして希望。 ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、 本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。 吃音(どもり)のとある先生が 様々な悩みを抱えている生徒と 真っ正面から向き合う話。 「間に合って良かった」 作中での先生の台詞だけど ほんとにその通り。 こんな先生に出会いたかった。 読んでいて涙が止まらない。

    1
    投稿日: 2012.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めからいい作品だなっと思い読んでいましたが、拝啓ねずみ大王様から涙腺が崩壊でした。大泣きじゃないけど心にグサッとくるというか。 村内先生は短編小説でスポットがあてられている生徒の気持ちを知っているのです。 だからこそ、横になって支えてあげたいと思うし決して理解を押し付けるような正論をかざし諭そうとしないのです。 ここに出てくる大人たちは子供たちの目でゆがめられた人もいるし、実際に自身の事情でしか語れなくなってしまった大人もいます。それを説き伏せてくれつつも、相手をどうこう出来る訳でもないことを読んでて教わります。 そして内村先生がしてくれることと言えばそんな葛藤の中でひとりじゃないようにさせてくれること。ひとりじゃないことで前に進むことを、背を押してくれることを、してくれるのです。 正直村内先生みたいな人に将来なれたらなって漠然と考えていたり。 ちなみに私も西をむくのが辛い生徒だったなぁ。 カッコウの卵を読み終わったらまたレビュー増えるかもしれませんね。 とりあえず今の読後感をつづる。 ーーーーーー 嘘をつくのはその子がひとりぼっちになりたくないからですよ。嘘をつくとひとりぼっちになっちゃう子が嘘をつくんです 引用にものってましたけどね、ジーンときました。 ーーーーーー あとがきに関連し… 私も中学のとき村内先生にであっていたかったー! でもそう思える作品、こういうことを世に送り出してくれる作家と作品に出会えたこと自体がとても幸せなことだったんじゃないかと思います。 いやいやヒーローですよ、村内先生。

    1
    投稿日: 2012.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心に傷を持つ生徒たち。そのもとへ飛んでいくヒーローは 、吃音の国語の先生。 決して優しくするわけではなく、ただ寄り添い、まっすぐに接してやる。 それがどれだけ彼らの心を解きほぐすのか。 あぁ、中学生ってなんて不安定な生き物なんだ! 私自身も後悔だらけの黒い中学時代を過ごしたので、 自分に子供ができて中学生に育った頃、その子に果たして 全うな中学生活を送らせてあげることができるのか、 ちょっと心配になってしまう。

    1
    投稿日: 2012.06.19
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    村内先生は、教師だけどうまくしゃべれない。でも、うまくしゃべれないからこそ、たいせつなことだけを言う。 My teacher cannot speak well. So when he speaks, he says something important. 村内先生に出会う子どもたちは、それぞれに痛みを抱えています。 うまく気持ちを伝えられなかったり、 「みんな」の中に入れなかったりする。 学校で、みんなが一斉に西を向いているのに耐えられなくて、 ひとりぼっちになっている。 そんな子に、村内先生は、たいせつなことを伝えます。 私は、物語に出てくるどの子にも、共感できる部分がありました。 「みんな」の中に入れない… でも、その「みんな」って誰? ひとりひとり痛みを抱えていて、ひとりぼっちになるのが怖くて、もがいている。 誰しもそのような経験をしたことが、あるのではないでしょうか。 子どもたちに寄り添う村内先生にも、先生から何かを感じて一歩を踏み出す子どもたちにも、励まされました。 ーほんとうに伝えたいことがあるなら、どんなにしくじっても、自分で伝えなくてはいけない。

    0
    投稿日: 2012.06.13
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    たいせつなことは誰かのそばにいてあげること。 言葉をかけることも、感情を共有することも大切なことだけど、 一番大切なことは傍に寄り添うこと。 先生-生徒の関係だけではなく、 家族、友達、恋人全ての関係に言えることだと思います。 物語りに登場する生徒の感情は現実の世界でも存在するのだと思う。 思春期に関わることの重要さを考えずにはいられなくなります。

    2
    投稿日: 2012.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最高に読み易い重松清の作品。 全437ページ、8つの短編小説で構成されています。 裏表紙にも書いてありますが、この書籍は短編小説でありながら「村内先生」という吃音の非常勤教師がキーマンとしてすべての話に登場します。 舞台は最終話を除き、全て中学校の教室。 いじめや親の自殺など様々な問題によって周囲との関係に齟齬を生じさせてしまった生徒が、村内先生との出会いを通じて壁を乗り越えていくというストーリーです。 彼の小説を読んでいて思う事は、中学校の教室で起きるいじめや中学生の持つ悩みが非常にリアルだということです。 彼は徹底的にリサーチしているのか、それとも、いつの時代も中学生の持つ悩みや問題は変わらないのか。2010年に発売された文章に対し、2003年まで中学生だった私が共感を覚えるということは、後者なんじゃないかと思います。 その意味で、この書籍で扱っている内容は多くの若者、青年に共感を与えると言えると思います。

    1
    投稿日: 2012.05.13
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    じんわりと心が温かくなる本。 大切なことしか話さない、必要としている生徒に寄り添ってくれる、中学の非常勤講師の村内先生。 とても難しいテーマを扱っているのに、すとんと魔法のように生徒たちの心に届く村内先生の言葉にはっとする。 最後の「カッコウの卵」には思わずほろり。

    1
    投稿日: 2012.04.30
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    「希望が丘の人々」を読んでハマった重松清さん。 「青い鳥」もじんわり暖かい気持ちにさせてくれました。 難しいテーマの内容なのに、最後にはうっすら明るい光が見える。。読み終わった後の余韻がたまらなく良いです。

    2
    投稿日: 2012.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編小説。ほとんどしゃべらない分、とても大切なことしか話さない、村内先生の人柄にジーンと来てしまう一冊です。

    1
    投稿日: 2012.04.14
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    吃音で上手く話すことができない村内先生と、心に傷を負っている中学生たちのお話し。 8編の短編小節で成り立っています。 上手くことばを話すことができないから、大切なことだけを話して、いつも生徒の側にいてくれる村内先生。 最後のカッコウの卵は感動して涙が出てきた。 村内先生の『嘘をつくのは、その子がひとりぼっちになりたくないからですよ。嘘は、悪いことじゃなくて、寂しいことなんですよ』ってことばが深くて温かくて感動しました。 いい先生との出会いは、多感な中学生にとってとても大切なことだと思う。 久しぶりに心が温かくなる本に出会いました。

    1
    投稿日: 2012.04.08
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    人生の辛いことや悲しいことをどうやって乗り越えていけばいいんだろうって考えて、でもわからなくて。 だから、乗り越えるんじゃなくって、一緒に生きていけばいいんだって。 そんなことを、この本の村内先生は教えてくれている気がしました。

    0
    投稿日: 2012.03.23
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     本書「あとがき」にある重松さんのことばには、強く反対を表明したい。重松さん、あなたは間違っている。  重松さんは「あとがき」の中で「初めてヒーローの登場する物語を書きました――と言っても、きっと多くのひとは納得してくれないだろう。わかっている。」と述べている。この文言を読んだとき、重松さんともあろうお方が、そんなことも「わかって」いなかったのかと驚いた。本書に登場する村内先生は、誰から見てもヒーローだ。ヒーローとは決して仮面ライダーやスーパーマンを指すことばではない。ファンキーモンキーベイビーズも歌っているように「お父さん」だってヒーローだ。多くの被害者を救ってきた久利生検事がヒーローであることと同様に、村内先生もヒーローの一人である。  たとえば、子どもたちは仮面ライダーを見て、その勇姿に、強さに、優しさに憧れる。そして、「将来は仮面ライダーになりたい」と真面目に宣言し、周囲の大人を微笑ませる。僕は本書を読んで、村内先生の勇姿に、強さに、優しさに憧れた。「将来は村内先生になりたい」と言えば、笑われるだろうか。  本書を読むより以前に、劇場版の『青い鳥』を鑑賞していた。鑑賞後、某レビューサイトを見てみると「素晴らしい映画だったが、先に原作を読んでいたので★1つ減らします」というようなレビューがあった。原作を読んで、ようやくそのレビューの真意に気づけた気がする。相対評価とは、時として残酷である。 【目次】 ハンカチ ひむりーる独唱 おまもり 青い鳥 静かな楽隊 拝啓ねずみ大王さま 進路は北へ カッコウの卵 文庫版のためのあとがき

    2
    投稿日: 2012.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    答えをいつでも用意しているわけでもない、何もかも許してくれるわけでもない。 全て受け入れてくれる優しさを持っているわけでもない。 たいせつなことを、ただ伝えてくれる。 本当の強さは本人だけが持っていて、与えることが出来るわけではない。 ただ、先生はそれを引き出す手伝いを全力でしてくれる。 先生ではない自分だけど、こんな風に誰かのそばにいたいなと思った。 ひりひりする痛さもあるけど、じわりと優しいお話。

    1
    投稿日: 2012.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村内先生が関わる子供たちの短編の集まり。 どうして、こんなに子供の気持ちを上手に書けるのかなぁと思います。 学校というくくりで見ると問題児や適応できない子にも、色々な事情や気持ちがあるなあ・・・と納得し共感し。 自分の学生時代を思い出して、またうなずいて。 本当に村内先生がいたらいいと思います。 息子のクラスに来て欲しい・・・。

    1
    投稿日: 2012.03.15
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    ひとつひとつが身につまされる話でした。 こんな先生に会ってみたかったな、と思う。 現実には、村内先生みたいな先生なんていないし、いたとしても、 人の心は小説のように簡単には変わらないだろうけど。 どの話もよかったけど、 加害者の立場で責められ続けることの辛さを描いた『おまもり』の後に、 加害者としての責任から逃げないことの大切さを描いた『青い鳥』が続くのが、 なんだか心に刺さりました。

    0
    投稿日: 2012.03.08
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    すごくいい本でした!小説だけど、学ぶことが多かったです。村内先生みたいな先生に、私も会いたかったな…!中学時代を思い出します。

    0
    投稿日: 2012.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いい話だった。 涙が出るので、電車で読むのが大変だった。 私も村内先生のように、子どもの本気に本気で応えられるようになりたい。 村内先生に会ってみたいなぁ。 そしたら、どんな言葉をくれるだろうか。 子どもに関わる多くの人に、読んでもらいたい。。そんな本。 好きな言葉(うろおぼえだけど) 「ひとりぼっちになりたくないから嘘をつく 先生がだまされてあげなきゃ、誰がだまされてあげるんだ」 「ただしくなくてもたいせつなことはある。でもたいせつでないことでたいせつなことはない。」

    0
    投稿日: 2012.02.29
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    吃音の非常勤講師と、「ひとりぼっち」の中学生達のお話。 ただそばにいてあげることがいかに難しく、大切であるかを考えさせられます。 心があったかくなります。 泣けます。

    0
    投稿日: 2012.02.22
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    重松ちゃん・・・ すげよなと思う。 私も自信なくて、吃音みたいになるときある。 しんどい。 重松ちゃんは吃音がよくなったりなくなったりすることのできる小説の中でも、 あえて吃音のままでヒーローになろうと勝負をかけているところが活きであると思った。 すごいな。

    0
    投稿日: 2012.02.11
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    一人の教師にフォーカスした短編集。最初の2話を読んだ時はいまいちな感じでしたが、それ以降は心温まる話でした。どうも被害者意識が強い登場人物にあまり惹かれないようです。 大切なことは何か、世の中で正しいとされていることは本当に正しくて大切なことなのか。人の思いをくみ取って理解できる人間になりたいもんですね。

    0
    投稿日: 2012.02.08
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    吃音で上手に喋ることができないが、その存在で子どもたちを救っていく村内先生。その手法は、寄りそうこと、本当に大切なことだけを伝えること。普通の先生にできないことをできる先生。でも決してこれはお話の中だけで終わるフィクションではないはずだ。目指すべき、そして目指せばきっとなれるヒーロー像である。

    0
    投稿日: 2012.02.07
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    気になっていたのは『ハンカチ』という作品。場面緘黙症の少女が登場する。しかし、思っていた内容とは違った。ストーリーとしては良かった。 【ハンカチ】 イジメをなくす為に学校が作ったシステムのせいで、場面緘黙症になってしまった少女。卒業式で「はい」と返事をする事が出来ないから、出席したくないと心に決めている。でも、村内先生に出会った。村内先生は「間に合ったから良かった」と言う。 きつかったのは『静かな楽隊』という作品。怖かった。 こんなに優しい村内先生を描ける重松さんが、あんなにキツイ人を描けるのかと思った。あやちゃんの言葉は鋭く冷たくて、正しくて、言い返す事が出来ない強さを持って人を刺す。 痛くて苦しくて、読んでるのがツラくなった。 どんなにキツイ言葉をぶつけられても、村内先生は静かに笑っている。 そして言い返すでもない。 あやちゃんは、村内先生との出会いで変わる事が出来るんだろうか。

    0
    投稿日: 2012.02.03
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    重松清の作品は最近よく読むのだが、 この作品も非常に心にしみるいい話だった。 短編風ではあるが、先生を通して、生徒の心が 浄化されていくストーリーは次を期待してしまうほど。 こういう作品を、映像化して世に伝えるべきだと思う。

    1
    投稿日: 2012.01.30
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    高校生の頃の誤解を受けやすい表現力の乏しくやるせない子供の 心理をうまく描いています。 大人になりきれず、子供でもない学生の感情や気持ちが伝わる作品。 そんなつもりはなかったけどそうなってしまった 素直になれない。 大人が読んでも自分にも思い当たるところがあったり、 自分ならどうするか考えさせられる。 読みやすい短編。

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    投稿日: 2012.01.23
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    吃音がある非常勤講師、村内先生のお話。 重松作品はどれも、児童・生徒の心理描写が素晴らしくて、それは本作も同様。その生徒一人一人に、村内先生が寄り添っている姿が印象的だった。 ただ、吃音という設定はもはやいらない気も。 一教師としての物語が欲しい。

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    投稿日: 2012.01.22
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    先生になる前にこの本に出会えて、 本当に嬉しく思います。 たいせつなこと 村内先生のように 上手く伝えられないかもしれないけど、 伝えてみたい、伝えていきたいと感じました。 私にとって、たいせつな一冊です!

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    投稿日: 2012.01.20
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    いい本に出会いました ほんとうにしゃべりたいことは、しゃべらなくてはいけない 答えがほんとうに欲しいときにはやっぱり訊かなくてはいけない ほんとうに呼びたい名前は、自分で呼ばなくてはいけない ごめんなさいはこんな風に言わなきゃいけない言葉だったんだよ 喋るのが得意でない先生が一生懸命伝えるたいせつな言葉たち 間に合ってよかった の言葉のあたたかさ 一番最後の話はとくにぐっときた

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    投稿日: 2012.01.18
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    大切なことが沢山書かれている小説。 心の葛藤や、本当の気持ちを理解している人だからこそ書ける物語です。 久しぶりに小説で涙を何度も流しました。いつも重松清さんには泣かされます。 吃音の症状をもつ、非常勤講師は大切な事だけしか話さない。 そして、一人ぼっちの生徒のただそばに居てあげる。 印象に残った言葉が、 「嘘をつくのは、その子が一人ぼっちになりたくないからですよ。嘘をつかないとひとりぼっちになっちゃう子が嘘をつくんです。」 「嘘は、悪い事ではなくて、寂しいことなんです。」 この本を日本中の中学校の先生や生徒が読むだけで、ささやかながら色んな問題がきっと良くなると思います。 僕も吃音をもっていて、誰にも打ち明けられなったので、そのようなひとりぼっちの気持ちがよくわかります。 短編小説の形式で書かれてるので読みやすいです。

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    投稿日: 2012.01.16
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    主人公はあくまでも生徒達です。 様々な学校で、いろんな問題を抱えて苦しんでいる子ども達を描いた、8つの連作短編になっています。 それぞれ悩んでいる子どもたちの学校へ、村内先生が非常勤としてやってきます。 見た目もオジサン。吃音があって、すらすらと言葉が出ません。 子ども達からも、他の先生からもバカにされるのですが…。 それでも、苦しんでいる子どものことが分かります。 そっと寄り添い、大切なことだけをちゃんと伝えていきます。 最後の、『カッコウの卵』は、中学時代に村内先生に助けられたOB、てっちゃんのお話です。 工場の帰りに、ふと先生の乗ったバスを見つけ、先生を探します。 後半はうるうる涙が止まらなくなりました。 先生の仕事、大切なこと、本当に胸にしみました。 重松さんのあとがきに、村内先生はヒーローだと書いてありましたが、本当にそう思います。 無力で不格好だけど、そっと子どもを救って立ち去る、素敵なヒーローです。

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    投稿日: 2012.01.09
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    「正しい」ことと、「たいせつ」なことは違う。「たいせつ」なことは、本当にたいせつだから「たいせつ」なんだ。私も「たいせつ」なことをきちんと人に伝えたい。 村内先生に側にいてほしい。 なんだか下手な感想を書いちゃいけない気がする。

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    投稿日: 2012.01.09
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    さまざまな問題を抱えた中学生が、吃音を持つ教師に出会うことで、何かが変わっていく作品。 実際にこの教師に出会ったとしたら、作中のように何かを感じ取り、少しずつ心境が変わっていくのだろうか・・・と考えながら読み進めていった。 読了後もその答えは分からず、少しもやもやが続いた。 感情移入できた中学生は最初の章の子のみだった。 この作品で何を学べるのか・・・なんとなく分かるけれど、完全に理解できなかったのが悔しい。

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    投稿日: 2012.01.07
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    生徒を苗字ではなく名前で呼ぶ、という文書が印象的。なるほどな、と思った。教師ではないけど、参考にしたい。 全体的によいハナシであった。 ムラウチ先生最高す。

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    投稿日: 2012.01.02
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    非常勤の国語の教師なのに、どもってしまってうまく話せない先生。うまく話せないからこそ伝わるたいせつなこと。 そんな先生と心と体のバランスがバラバラになってしまった今にも崩れそうな生徒との物語。短編集。 うまく話せないけど、生徒を救う言葉をかけること、伝えることができる先生。できすぎと言えばできすぎ。かっこよすぎと言えばかっこよすぎ。 でも、そんな先生がいたら・・・とも思わせてくれる。 人間の繊細な部分の表現が残酷だったり、反対に温かかったり・・・。心に染みいるお話です。

    1
    投稿日: 2011.12.30
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    ずっと好きな本が文庫になっていたことを知り また購入してしまいました。 何度読んでも涙が出ます。 先生は本当に大切なことしかしゃべらないんだ。

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    投稿日: 2011.12.30
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    重松作品は2つ目だが、今回もしんみりさせてもらった。 とても良い本で、いろんな人に読んでもらいたい。 人の気持ちを分かる人間になりたいなぁ。

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    投稿日: 2011.12.30
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    阿部寛主演の映画版を見てから読んだら、映画とはまた違った雰囲気だった。 吃音の教師が色々な事情を抱える生徒と出会う話だが、あまり生徒たちに感情移入出来なかった。

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    投稿日: 2011.12.13
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    重松さんの小説にはずれなし!! こんな先生が実際にいてくれたら・・・。 救われる生徒がたくさんいるだろうに。 泣けました。

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    投稿日: 2011.12.12
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    伝えることが苦手なひと。でも大事なことだけ必死で伝える。大事なことはそばにいること。一人ぼっちにしないこと。

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    投稿日: 2011.12.01
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    言葉がつっかえてうまく話せない村内先生を主人公にした短編小説。 先生はうまく話せないから、たいせつなことしか言わない。 そして、ひとりぼっちな子のそばにいて、「間に合ってよかった」と笑う。 この話を読めたことは「間に合った」と思えてうれしい。 でも、できたらもっと若い時に読んでみたかったかもしれない。 ひとりぼっちで寂しいと思ったときに読み返したいなと思う、優しい物語。

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    投稿日: 2011.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重松清の本は3冊目 感想は衝撃的。 あとがきでヒーロー物語を書いたと言っていたことで衝撃的だったのかもしれない。私も小さい頃内村先生にあって大切な話を聞いて、大切な話をしているんだなと理解できただろうか。 私は天才物語が好きで 東野圭吾やJグリシャムを読んだりしていたが、この本の中からヒーローと天才に出会うとは思わなかった。 著者も吃音を発していて、教職の免許を持っていながら村内先生のように教壇に立って活躍することがなかったけど、作家として天才だ。 こんな風に天才とヒーローが知ることが出来て感激した。 いじめたりする子や苦しんでいる子たちが生々しく感じるのは 自分にも正直嘘をつくさびしがり屋な子供であったという事だろう。

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    投稿日: 2011.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無力で不格好なヒーローの話。 私も村内先生と話してみたい。 --- 村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育ったせいと--後悔、責任、そして希望。一人ぼっちの心にそっと寄り添い、本当に大切なことは何かを教えてくれる物語。

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    投稿日: 2011.10.22
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    2011/10/04 読了 読み始めは暗い気持ち(何だかモヤモヤ)しますが、話の最後になると、ほんわかした気持ちになりました。 考えさせられる話でした。

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    投稿日: 2011.10.04
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    吃音で上手く喋れない村内先生が教える、本当に大切なこととは。 8つの話が収録されている短編集となっていて、読みやすかったです。村内先生の人と向き合う姿勢がとても勉強になります。

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    投稿日: 2011.10.01
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    おまもり、泣きそうになった。 たいせつなこと。 私もたいせつなことを分かる、教えられる人間になりたい。 そばにいてあげられる人間になりたい。 こんな先生がいたらなあ、

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    投稿日: 2011.09.19
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    村内先生は、中学校の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、家庭を知らずに育った生徒――後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつな何かを教えてくれる物語。 「たいせつなこと」教えられる先生になりたいな。勉強になります。

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    投稿日: 2011.09.16
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    今回は目線を違うところからっという感じでクールに読みすすんでいたのですが・・・ 「カッコウの卵」でやっぱり❛涙❜になってしまった。  村内先生の、間に合った・・・という優しさがよくわかります。

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    投稿日: 2011.09.13
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    子供たちの心の闇がズキズキ痛い。 村内先生の言葉はあったかかった。 でも、展開的には、そんなにうまくいくかな?って正直思った。 けれども、自分の学生時代に村内先生に出会えていたら、 きっと私は色々打ち明けられただろう、あの頃抱えていたものを・・・

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    投稿日: 2011.09.09
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    泣ける。本当に泣ける。 吃音の国語の先生が主人公。でもその主人公は全然話さない。話すときは,大切なことをはなすときだけ。こんな先生がいれば,もうちょっといい世の中になっていたような気がする。

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    投稿日: 2011.09.08
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    中学生の事を題材にした短編集。「たいせつじゃないけど、たいせつなことはない」すごく深い。これを教えてくれた人に感謝。 教員を目指している人にも、そうじゃない人にも読んでみてほしい一冊。

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    投稿日: 2011.09.01
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    心が温まる。誰もが一人でも側にいる人を感じられたら幸せだと思う。ひとりぼっちを孤独と言わないほうが あたたかい。

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    投稿日: 2011.08.27
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    いやーこれは。。 重松さんすごいとしか。 短編集なのは買ってから知ったんですが← もう泣ける泣ける。。 本当に素晴らしい作品です!!

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    投稿日: 2011.08.26
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    村内先生、あなたはなぜそんなにできた人なのですか? 今日、通勤の電車の中で読んでいて思わず涙が出てきた(「カッコウの卵」)。 重松清作品は初めて読んだが、こころにじーんとくるんですね。

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    投稿日: 2011.08.23
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    2011/08/01. 教育もの。どもりの酷い先生がいろいろな学校を巡ってなにかを抱えた生徒と向き合っていくお話。の短編集。 話は対象の生徒目線で進むから、どうしても先生が持ち上げられる。その繰り返しなので、ストーリーとか表現方法とか、徐々に飽きてきてしまった。 一話完結のシリーズものは一本調子になりがちだから飽きさせないように展開しなきゃいけないところが難しいんだろうなぁ。

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    投稿日: 2011.08.01
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    これまた短編。一人の先生が、すべての短編に出てきます。 先生は、吃音やけど、大切なことを、一生懸命、苦しそうに、伝える。複雑な生徒の心境が心にきます。 最後の、「かっこうの卵」っていうのが一番よかった。 いつ読み返しても泣きます。

    0
    投稿日: 2011.07.21
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    なんやろう。 ほんまに重松さんはすごいなぁ。 今皆さんのレビュー読んでいるだけでも、 思い出して泣ける。 あとがき読んでも泣けるとか、 はじめての経験です。 8つのお話が書かれていますが、 どれも号泣。 通勤時間に毎日1話ずつ読んでいて、 毎日同じ時間・同じ車両で号泣。 もう変なやつと思われているでしょう。 まー関係ないけど。 吃音の村内先生が、 いろんな学校に出向いて、 ほんとうに 【たいせつなこと】だけを 伝えてる。 それは一人ぼっちの子のために、 傷ついた心を抱えている子のために。 お話の全てとつながっていく最終話は、 重松さんの大好きな本『きみの友達』のラストを思い出させた。 どちらも大切な本になった。 村内先生の、 ばんざい、ばんざい…がいいなぁ。 心から人の幸せを喜べるって、 こういうことなんだろうなぁ。

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    投稿日: 2011.07.14
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    すごい良かった!ほっこりした(´ω`)誰かがそばにいるだけで、こんなにも安心感があるんだなあと実感した本でした。

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    投稿日: 2011.07.02
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    すごく、すっ、と前向きになれる本。こんなふうにそっと、寄り添ってくれる。そばにいることの大切さ、誰かを受け入れることの素晴らしさに気づかせてくれる一冊。

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    投稿日: 2011.06.23
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    吃音を持っている非常勤の村松先生。 ピンチヒッターで今、村松先生を必要とする生徒の前に現れる。 吃るから何を話しているかわからない。しかし、大切なことを一生懸命伝える。だからこそ生徒の心に響く。 すごく良い話で感動した。「先生はどうして吃音なのに教師になったの?」と聞く生徒に毅然と答える村松先生は凄い。

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    投稿日: 2011.06.06
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    こんな先生に出会いたかったなと思った。表面的なことじゃなくて本当に大切なことを教えてくれる先生。自分に子供ができたら「これいい本だから読んでみて」と勧めてみようと思いました☆

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    投稿日: 2011.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    会いたかったです。本当に会いたかったです。 そして自分もこういう存在になりたかったです。 どの話を読んでも涙が止まらないので、新幹線で読むには不向きでした。

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    投稿日: 2011.06.01
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    ひとりぼっちの寂しさや孤独と、ひとりぼっちの強さを教えてくれる本。 重松清氏の叶わなかった夢、理想の先生像を描いている作品。

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    投稿日: 2011.05.27
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    > 六本木ライブラリーでのブックナビに参加。今日はガイド本の紹介が多くて、新しい知識が増え、行ってみたい場所が増えました。 > > iPadから送信

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    投稿日: 2011.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学級文庫にありそうな話がつまった連作の短編集。 この作者に関してはことさら泣きのハードルが低いので、殆どの話で泣かされた。 ああ、泣かそうとしてるな、ってもう分かってるのに、素直に泣けてしまう自分がちょっとうれしい。 主人公であろうムラウチ先生は、国語教師なのに、はげしい吃音。 ものすごいどもりかただけど、私はそういう障害(と言っていいのかな)がある看護師さんを知っているのでリアリティは損なわれない。 ちなみに一部にしか分からないであろうMさんです(笑) 作中のムラウチ先生も、彼に負けず劣らずの吃りっぷり。少し話すにも顔真っ赤になっちゃうほど必死。 だからこそたいせつなことしか言わない。 教師にとってたいせつなことは、突き詰めれば、ひとりの生徒をひとりぼっちにさせないこと。 至ってシンプルなたいせつなことは、学校でひとりぼっちになってしまった生徒にちゃんと『間に合う』 重松清の学校ものにしては、ちょっと現実離れした面もあちこちあった。 でも私はやっぱり泣かされた。 えづらは禿げかけのおっさんだけど、こんな妖精みたいな存在が、ひとりぼっちのこどものそばに本当に居てくれたらいいっていう願いコミだったかもしれない。 余談だが私にも忘れられない先生がいる。 20年以上まえの「私はひとりだ」なんて特には感じなかった、あわよくば「あたりまえ」の顔をしていたこどもの自分を唯一みすかして、気にかけてくれたマトイ先生を重ねた。 マトイ先生は、私たちの世代ですらすでに時代錯誤に感じるような熱血教師だった。 そのくせ気分屋で、いま同じことをしたら明らかに体罰になるであろう振る舞いをフツーにしていた。 …どんなひどい問題児でもぶん殴り、泣かせていた(気分により) なぜ問題にならなかったのか不思議なくらい異彩を放っていた。もうあんな先生は絶滅しただろう。惜しいけれど。 クラスがそのまま持ち上がった小5~6年時の担任だったので、卒業式はマトイ先生に見送られた。 最後の最後、先生は何かいいことを言ったんじゃないかと思うんだけど、全然覚えてない。 ただ強烈だったのは、先生が持ち込んだマイギターにあわせ、クラスの歌を歌わせられたこと。 クラスの歌があるのは私たち6-1だけだった。マトイ先生が趣味で作曲、私たちが強制的に歌詞を考えさせられたのだった。 クラス全員の言葉の断片がぴたりとつながり、曲にはまった時はもう、嫌々やってたはずなのに相当テンションが上がったし、いまだに歌える。 最後に歌った時、間違いなくみんな照れていた。小6なんてけっこう冷静なもんで、卒業式ですら、泣いてたのは感受性の強い一部の女子だけだった。 むずむずしながら歌ってたら、まず先生が泣き出した。え、うそ。周りからも徐々にすすりなきの声が。 ふと見たら、子供心に「こいつは死んでも構わない」と思っていた小賢しく底意地の悪いフカワ君が泣いてる。 フカワだけは泣かないだろうと誰しも思っていたから、私たちは面白いくらいもらい泣きをした。 教室の外にいた保護者も、あまりの泣き声にやはりもらい泣き。 問題にならなかった理由はこのへんにあるんだろう。 伝説の教師の話をしたかったんだけど、伝説のフカワになってしまったよね。 一篇読んでおなかいっぱいって人も多そうなこの本。 将来教員になろうとしている人が、暇つぶしでもいいから読んでくれたらなんだか安心する。 とはいえ、がっつり向き合うと理想と現実のギャップに負けてしまうんだろうなあ。

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    投稿日: 2011.04.25
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    独りを感じているときに、そっと寄り添ってくれる先生。 お節介はけして焼かず、ほどよい距離で周りの人に思いやりを与えて、広めることができる。  短編で様々な生徒と関わるが毎回、前回の生徒がすこし関係してきたりして 物語の濃さを感じた。初シゲマツ作品。

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    投稿日: 2011.04.24
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    言葉として口に出さない内面のもやもやをぱっと光りを射してくれるヒーローの話。 不安、不満、悲しい感情が溜まっちゃってどうしようと思っている人にお勧めです。

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    投稿日: 2011.04.21
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    ひとりぼっちの生徒のところに、大切な事を言いにきた、 吃音の先生のお話。 すぅっと心に入っては来るけれど、 どうしてそれだけで? っていう話の展開が多かったのがちょっと残念。 でも、じーんとしたり、うるっときたり、中々よかったです。 あとがき読んで知りましたが、作者さんも吃音なんだとか。 それはビックリ。 だから、こういうやさしいお話が書けるのかなぁ、 なんてぼんやり思いました。

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    投稿日: 2011.04.20
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    いや~、良かったなぁ。 「青い鳥」は主演阿部寛で映画化されてます。先にそちらを見てて、後から重松清が原作と知って読みました。 映画も是非見てほしいです。 重松作品でよく扱われる「イジメ」がテーマの短編集。が、村内という先生がどの話にも出てくる。 さえないオジサマ先生だが、村内先生の言葉はこどもだけでなくその周りの大人やこちらの読み手の心までしみこんでくる。

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    投稿日: 2011.04.18
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    嘘は悪いことではなく、寂しいこと。 嘘をつくのは、その子がひとりぼっちになりたくないから。嘘をつかないとひとりぼっちになっちゃう子が嘘をつく。 私は「ひとりぼっちじゃないよ、いつもいるよ」と伝え続けていけるだろうか。 私も村内先生に色々教えてもらった。

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    投稿日: 2011.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    去年の教職の授業で映画版を紹介されて、誕生日に友人からのプレゼントとして貰ったんだけどそのまま放置してた本。やっと読めた。 ヒーロー像としての教師は散々描かれてきたけれども、こういう冴えるか冴えないかで言えばどっちかというと冴えない部類に属する教師が生徒に寄り添う、みたいな作品は引きこもりや不良、いじめが増えた現代ならではの発想だと思う。事実としてこの話が成り立つかどうかよりも、読んで気持ちよくなればそれでOK。まずはそこから。 文章の書き方自体にもよるのかもしれないけど、この人は教師よりも生徒の描き方がとても上手かった。いじめの被害者、加害者、成り行きで加害者になってしまった子、周りに溶け込めず突っぱてる子、親のいない子等、それぞれの子供がいろいろ考えながら生活してるんだってことが読めばわかるように出来てる。 文章自体は隠喩がうまいなあ、と思う構成。特に動物を使った比喩がいい感じ。 それにしても、作者の後書きには驚かされた。事実であると言うだけに一番インパクトがあった。

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    投稿日: 2011.03.31
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    ひとつひとつの話が心にずっしりと来る。 ムラマツ先生が、いろんな学校にいる皆と同じ向きを向いて座ることができない子、同じ向きを向いて座ることに違和感を感じている子の、「そばにいる」ために、転勤していく。 また、読もうと思う。

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    投稿日: 2011.03.23
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    ひとってひとりぼっちに なりたくないから 嘘をつく って確かにな って感じ。 けどこういう先生みたいに 自分のまわりには 絶対に自分を 大切に思ってくれてる 人はどこかにいる。 絶対に人はひとりでは 生きて行けない。 今自分がどういう環境であれ 生きているということは まわりに人がいるから。

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    投稿日: 2011.03.16