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シャイロックの子供たち
シャイロックの子供たち
池井戸潤/文藝春秋
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総合評価

570件)
3.8
103
229
175
22
1
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    短編の形式をとっているが、実は舞台が固定された長編小説という構成になっている。 銀行での人間関係や融資にまつわる話に加え、競馬や野球の話も興味深く描写されている。一人の主人公が中心に描かないことによりこのように幅広い人物設定となっている 特によかったのは、『第7話 銀行レース』  全体としては、随所に池井戸節がくどくない程度にちりばめられて、一気に読める本。起こっている事件や事象は結構重い内容だが、書き口はライトな感じで読み心地いい

    0
    投稿日: 2012.08.29
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    最初の1、2章はのめりこんだけど、事件が次々起こりすぎて、だんだんリアリティがなくなってしまったのが残念。 これぐらい極端な方がメッセージ性はあるのかもしれないけど。 「働くものとその家族」のあり方に感動、というよりは、金融業には高い倫理観が必要というその一言に尽きると思う。

    0
    投稿日: 2012.08.18
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    登場人物が多い。 それぞれの人物や関係がどうなったのかは想像して楽しむしかないみたい。 シャイロックとは結局誰だったのか。とか。

    0
    投稿日: 2012.08.14
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    池井戸氏得意の銀行ストーリー。はじめは短編集かと思っていたら、すべて同じ支店で起こる事件の連作だった。変凡なサラリーマンからは想像できない、メガバンクでの出世争い、どろどろした人間関係。多少誇張されているのだろうが、元銀行マンの池井戸氏の話なので、現実にあるようなことだろう。銀行マンでなくて良かったと思う。しかし同じ支店でああも事件が多発というのは小説の世界だけだろうね。実際小説なので、そんなことは、気にせずに読み進む。いつもの池井戸氏らしい理解しやすい文章表現で話に引き込まれる。メインの女性行員もとても好感が持てる。ただ彼女の恋人が最初だけで、その後登場しなかった。二人はどうなるんだろう?気になる・・・

    0
    投稿日: 2012.08.13
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    【ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪…!?“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績…事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。】

    0
    投稿日: 2012.08.04
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    銀行というある種特殊な職業でその中は表からは決して分からない事情が様々あり、 その様子が手に取るように描かれています。 外部から見ると華やかそうな職種でありますが、 内部では日々お金と人間関係との戦いで一人一人の行員が油断も隙も なくひたすら働いているというのが分かります。 とにかくどんな立場であっても営業成績と取引先の人間関係が 絡んでくるので、そこで自分がいくら頑張ったり、経歴が良いとしても 数字が全てを物語るので大変な日々だというのが分かります。 そんな中でも安らぎの家庭、家族であるはずなのに ノルマや仕事関係での葛藤の板ばさみになっている行員もいたりして いかに銀行という職業が大変かというのが痛いほど伝わります。 この作品の中ではオムニバス式に多くの行員を描かれていますが、 それが上手くリンクしてそしてミステリーにもなっているので読んでいて とてもスリル感がありました。 どの職種でもそれなりの束縛などはあると思います。 けれど銀行の中で働くというのは完全な組織の中での一員ということで 個人の尊厳が難しいように思われました。 ところでこのタイトルは子供たちとありますが、 出てくる人々は大人ばかりなのになんでこのタイトルになったのかが知りたいです。 池井戸さんの作品は初めてなので他の作品と比較できないので 分からないですが、どの描写も細かく描かれているので とても読みやすかったです。

    0
    投稿日: 2012.08.03
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    直木賞作家の池井戸さんの2008年の作品。大手銀行のある支店を舞台に繰り広げられるストーリー。最初は短編集かな…と思いましたが、そうでは無くて章ごとに主人公(目線)が支店内で入れ替わり、最終的にひとつの物語が収束するという面白い手法で描かれています。 真山 仁、黒木 亮などが描く世界を舞台に活躍するバンカーの話も大好きですが、池井戸さんの描く日本の銀行マンの姿も本当なんでしょう。この作品は家族を愛する銀行マンの歯車がちょっとづつ狂っていってしまう悲しい話です。 私にもいっぱいいる銀行マンの友達にエールを贈りたくなりました。

    0
    投稿日: 2012.08.01
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    経済小説であり、人情小説であり、ミステリ小説でもある。この著者の作品はどれを読んでも素晴らしいが本書は複数の要素がバランスよくミックスされている点で他書とは異なった魅力がある。

    0
    投稿日: 2012.07.26
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    池井戸潤得意の銀行が舞台の小説、ある支店の銀行員それぞれが登場する連作短編集。銀行内部の描写は相変わらず旨く途中からミステリー要素が出て来て一気読み。結末はともかくそれまでの伏線が弱いような気が…。最後に出てくるパートさんは誰って感じに思てしまうのが残念だった。

    0
    投稿日: 2012.07.16
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    たたき上げの副支店長、社内恋愛中のOL…。出世のため、家族のために奮闘する行員たち。現金紛失事件をきっかけに支店内に不穏な空気が立ち込め、そして一人の男が失踪した。 10章から成る連作短編集。最初の数篇は著者お得意の「銀行を舞台にしたサラリーマンの悲哀を描く短編集」かと思いながら読んだ。ところが中盤から…!そして最後に…!「空飛ぶタイヤ」や「下町ロケット」のようなカタルシスはないけれど、読み終わったときの充実感は劣らない。これだけ多くの登場人物をしっかり書き分ける筆力にも脱帽した。 (A)

    1
    投稿日: 2012.07.07
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    銀行の内側を描いたオムニバス形式の小説と思わせておいて、サスペンスの要素も入れた作品。それぞれ短編で読みやすく、かつ人物の描写も細かい。それぞれの人物の生き方、仕事観がよく分かりすいすい読めた。それぞれ少しずつつながった話になっているのだが、それがなんとも読みにくい感じがしてしまった。無理にサスペンスにしなくてもよかったのではと思う。あぁでもこういうことって本当にあるのかもなと思わせる作品ではあった。 一般企業で勤めていない自分にはなかなか分かりにくい会社組織の話で、いまいち実感を伴わないのが残念。

    0
    投稿日: 2012.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東京第一銀行長原支店を舞台にした短編集と思いきや、ちゃんとつながっている。ミステリアスな疑問符が強烈な吸引力なって最後まで目が離せなかった。

    0
    投稿日: 2012.06.27
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    短編小説家と思いきや、最後には話がつながっています。 一人一人のキャラクターの背景や考え方などありありと思い浮かべることができ、読み応えがあります。 さすが、池井戸潤ですね。

    0
    投稿日: 2012.05.22
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    ただの短編かと思って半分くらいまではだらだら読んでいたけど、突如スリリングな展開になり、そのまま最後まで一息で読んでしまった。すっきり、するのかしないのか、でも逆にそれを希望ととらえていいような、とにかく読後の余韻に浸れます。でもやっぱりすごい。絶対的に面白い。

    0
    投稿日: 2012.05.20
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    銀行のある支店で起こった現金紛失事件を追っていく物語。 短編10章からなり、各章で1人づつ焦点を当てながら、事件をあらゆる視点から見ていく手法で構成されている。最初の1章を読み終わったときは、物足りなさを感じたが、2章、3章と読み進めていくうちにこの本の手法を理解し、次第に引き込まれていきます。万人にお勧めできる本ではないですが、面白かったです。

    0
    投稿日: 2012.05.15
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    タイヤ・ロケットに続く3冊目。 なかなか読み応えがありました。 銀行に勤めていたので、「あ~、あるあるそんなこと・・」と、思い当たることあり。 女の私が感じるくらいだから、男の行員は、もっともっと大変だ。 どこの業界でも、男は優しいだけでは生きていけないのね・・ (女もそうだけど・・)

    0
    投稿日: 2012.05.08
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    本の最初に、シャイロックとは何者かが1行で書かれています。読み終わってから、その1行を振り返ると、なるほどなぁと思います。1つの支店というのが、世の中の縮図になってます。職場での生き方には、それぞれ背景があるんだなぁ。

    0
    投稿日: 2012.05.04
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    銀行内での現金行方不明事件を軸に、副支店長、一般職行員、できる新規工作員、できない新規工作員など10話それぞれの目線で話が進んでいく。 それぞれの目線で1つの支店内部と事件を見ていくと、いつの間にか舞台である長原支店の内部事情やそれぞれの主人公の想いが読者に浸透する。 特に、第1話の歯車じゃないは、ボクにとって考えさせられる内容だった。 何のために働くか?を深く考えさせられる内容であり、 一度しかない人生をどう働くかということを再認識させられる。 銀行で出世するなら考えたらだめだ。 しかし、そんな組織に立ち向かうものがいる。 池井戸氏の作品にはそんな主人公や登場人物がいる。 組織との向かい方が難しい日本の大会社。 そんな組織からはみ出すもの。 そんん主人公や登場人物か多い。 話が脱線したが、本書は素直に面白い。 ミステリーとしても銀行内部を知る作品としても。 人は表面だけじゃ分らない。 みんないろいろ考えて生きているし隠して生きている。 自分でも自分のことなんか分らない。 そう感じさせる作品だ。 本書はエンターテイメント性、ミステリー性が強い作品だが、 ボクにとっては生きること、働くことを、考えさせられる深い作品だった。

    0
    投稿日: 2012.05.01
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    連作短編、ですね。 各話の主人公が別の話で脇役で出てきて、なかなか考えながら読んでいると面白かったです。 何を大事に生きるのか、何をなくしていくのか。 考えさせられますよね。 人によって幸せはさまざま。終わり方もこれがハッピーなのかどうか。 小説っていいですね。

    0
    投稿日: 2012.04.30
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    面白かった。 短編かと思いきや、それぞれがつながっていて、最後はどっち?って感じで終わるのもいい。 叩き上げの管理職世代と、理論至上で口だけは負けない若者世代の対立とか、女性行員同士の対立とか、なかなか昇進できないお父さんの悲哀とかよく書かれている。 銀行が舞台だけど、官庁系の内情も同じ気がした。小説として面白いが、減点主義のこんな狭い世界が、一度失敗したら二度と成功できないという敗北感を植え付けちゃうんだろうなぁとなんてことも考えたりできる本です。外に出てみたら良いのに…

    0
    投稿日: 2012.04.29
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    普段、あまり焦点の当たらない人物をここまでの臨場感と親近感で表現できるのは凄いです。会社は表面化しないギリギリのところでの攻防で成り立っていることを改めて感じさせてくれます。感情移入なしには読めない!

    0
    投稿日: 2012.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    銀行のある支店で渦巻く人間模様。 銀行の支店という舞台で主人公が次々に入れ替わり、関わる家族、友人とその思いが交錯していく様子が面白かった。 銀行という組織が垣間見れ、サラリーマンとして生きる自分にも、組織の中での位置付けを改めて認識させられる作品であった。 ちなみにシャイロックとは、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」に登場する人物。 悪辣、非道、 強欲なユダヤ人の金貸しとして描かれているそうだ。

    1
    投稿日: 2012.04.11
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    銀行のある支店における人間模様を短編で描きつつ、全体として1つの事件が浮かび上がってくるタイプのミステリ小説。メインとなる事件のパートがあっさりしすぎているので、ちょっと物足りない。 それでも、だいぶおもしろい。池井戸作品では5本の指に入るだろう。

    0
    投稿日: 2012.04.05
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    銀行を舞台にした様々な事件を描く連作短編集。 ミステリーの要素がたっぷり詰まっていて、それぞれのお話が複雑にリンクし、最後には思わず唸る展開が。 お話としてもちろん巧妙に練られていて面白いんだけど、池井戸潤が描く銀行モノで興味深いのはそのリアルさ。 欲望や陰謀が渦巻く世界はリアリティ抜群で、実際に銀行へ足を運んだときにも、行内で仕事をする銀行員達の背中にその複雑な思念が読み取れ(るような気がし)て、僕は慄然と立ち尽くしてしまうのです。

    0
    投稿日: 2012.03.23
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    読み始めたときは、銀行を舞台にした短編なのかと思ったら、古川副支店長は生き延びているし、登場人物が重なって出てくるし、おやっ?と思ったのは読み始めて半分過ぎた辺り。7話では著者の罠にまんまとはまり、最後の最後での展開で唸らされたり、とても面白い作品でした。

    0
    投稿日: 2012.03.16
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    面白いのですが・・・ちょっとごちゃごちゃしていて、自分好みではないかも・・・。短編を何本か読んだ感覚。

    0
    投稿日: 2012.03.06
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    内容(「BOOK」データベースより) ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪…!?“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績…事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。

    1
    投稿日: 2012.02.25
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    とりあえずタイトル買いですね。 住宅地にあるメガバンクの1支店、そこに勤務する人々が主人公。 あらすじの書き方から長編かと思ったら、短編集でした。 しかしそれぞれの話は1つの事件を軸に縒り合わされていることがわかっていきます。 社会人、特に銀行員としての哀切と厳しさ、出世や家族などなど、来年の自分を想像しながら非常に身につまされる思いです。 流石元銀行員が書いただけあります。 きっと金融関係の人が読んだら内臓のどこかがじくじくすることでしょう。 世の中、絶対的な悪人なんてそうそうはいないんですよね。 ただどうしても立場や利害が「わたし」と「あなた」を隔ててその距離やカベがバイアスを生んでしまう。 別の方向から見たら全く違う真実が浮かんでくる。 だけど、地に足着いてる人間ほどわかっていてもそれはできないのです。 やっぱりオトナは大変である。 http://www.horizon-t.net/?p=842

    0
    投稿日: 2012.02.23
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    短編集かと思っていたら実は途中から繋がっていて面白かった。それぞれに決定的な結末を見せるわけではなく、読者にその後を想像させてくれるところもいろんな結果があって興味深い。現金事故・架空融資・目標達成の厳しさ・・・銀行の大変さも知りました。

    0
    投稿日: 2012.02.18
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    短編を組み合わせて ストーリーを描く手法だが とても緻密な人物描写が それを支えている。 生きるって 難しい・・・

    0
    投稿日: 2012.02.15
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    初期作からなるべく時系列に読んできたが、これは面白い。ひとつの場所に集まった人々の人生をリレー形式で描くことをグランドホテル方式と言うが、本作はもうひと捻りされており、ある話の主人公が他では脇役として何度も登場する。普通なら単なる嫌な上司で終わる人物が、自身をも含めた複数の視点で描かれ、人物造形に深みを与えている。連作集のように始まり、最後は一編の作品と化す。哀れな結末ではあるが抑制の効いた筆致で書かれており、後の三大代表作「空飛ぶタイヤ」、「鉄の骨」、「下町ロケット」へと繋がるエポックメイキングな作品。

    0
    投稿日: 2012.02.12
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    読み始めると、一気に読んでしまった。 まさに、銀行って感じ・・・ 話の展開も非常によく、池井戸氏の他の作品が気になって仕方がない。

    0
    投稿日: 2012.02.10
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    シャイロックとは シェークスピアの「ベニスの商人」に登場する強欲なユダヤ人高利貸し 最初は企業の人間関係を扱った短編の物語なのかなぁって思いながら読み始めました 一章ごとに東京第一銀行内で起きる事柄を違う人物からの視点で語られていきます 主人公はいません・・また一章で完結する内容もあればそのまま次の章へ持ち越されていく内容もあります http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-79.htmlより

    0
    投稿日: 2012.02.05
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    「下町ロケット」に次ぐ傑作。銀行の内部の恐ろしさ厳しさを複数の行員の視点から描きながら、ミステリとしての要素もきっちりとまとまっている。 池井戸さんの「熱さ」が充分以上に伝わる1冊だった。

    0
    投稿日: 2012.02.01
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    銀行内部の様子が非常にリアリティを持って書かれていて面白かった。個人的には視点がころころ入れ替わるのは読みづらいと感じたが、話自体は本当に最後まではらはらと引き込まれる内容だった。

    0
    投稿日: 2012.01.29
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    メガバンクの東京第一銀行の長原支店を舞台にそこに勤める行員をピックアップし掌篇で纏め、且つそれぞれが大きなストーリーを形成している。 サラリーマンを38年経験し、数字のノルマに追いまくられ、20年以上管理職を経験した身としては身につまされる内容でフォローする側、される側いずれも解る。家庭の大切さ、ノルマの重み、コンプライアンス、本当にサラリーマンは・・・・。 池井戸さん自身が銀行マンであったことも銀行の日常業務が非常に解りやすく、また文章も歯切れ良く一気に読み終わった。

    0
    投稿日: 2012.01.25
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    安心と信頼の池井戸作品。本作は、銀行を舞台とした群像劇&ミステリー。タイトルにある「シャイロック」とは、「ヴェニスの商人」に出てくる強欲な金貸しの名前だそうです。 いつも通りあっという間に読んでしまいました。銀行の出世レースとはかくも厳しいものなのか…。相性の悪い上司のせいで人生を変えられてしまったり、業績のために悪事に手を染めたりと、銀行員の中で何かが狂っていく瞬間がある意味残酷に描かれてています。 感動的なシーンはないですが、銀行の舞台裏を覗いている感覚は、スリリングで面白かったです。

    0
    投稿日: 2012.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とある銀行の一支店にスポットを当て、そこで働く行員を様々な角度から描写した一風変わった短編集。 しかし、ただの短編集でないのが著者の機知に富んでいるところ。 一企業人の自分の立場として読むには描かれているシチュエーションがあまりにリアルで身に詰まされる思いもあるが、読了したあとに感じたことはどんな立場であれ、根底に流れる思いはみんな同じなのだと改めて思った。

    1
    投稿日: 2011.12.10
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    ミステリーとしても極上。銀行を舞台に描かれる人間描写も秀逸。職場での姿と家庭人としての両面を描くことで、より人物に奥行きを持たせ、共感や嫌悪感を感じやすくさせている。 読んで良かったと思わせてくれる一冊。

    0
    投稿日: 2011.11.06
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    「本命が勝ちそうな手堅いレースのことをそういうんだ。銀行レースってな」 「甘えが招くのが癒着なら,癒着が招くのは,何か?答えはひとつー不正だ」 「みんなは生き甲斐を見つけるために仕事をし,晴子は生きるために仕事をしている。同じ仕事をするのでも,生きがいのために働くのと生きるために働くのとでは全く違う」 「銀行では『どういう経緯でこの会社と取引が始まったか』が大切なんだ…だからさ,新規取引を始めたときのメモってのは,ずっと大切に残してあるんだぜ。カネに色は付いていないっていうけど,銀行はそれに色を付けるのが仕事なんだよな」 銀行と対決するヒーローが最後は勝ってすっきりっていういつものパターンとはちょっと違って,切ない。主人公を変えた短編っぽく進んでいくのは面白かった。

    0
    投稿日: 2011.10.30
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    銀行での現金紛失をめぐるミステリー。元銀行員の池井戸さんだけあって、銀行の描写がリアルで面白かった反面、銀行というところが恐くなりました。ミステリーという面からも話がテンポよく進み面白かったです。

    0
    投稿日: 2011.10.20
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    面白かったです! タイトルにある「シャイロック」が何なのか分からず、子供たちが主人公なのかと思ったら全然違いました。シャイロックとはヴェニスの商人に出てくる悪徳金貸しの事だそうです。この物語は短編ではあるんですがすべて、ある銀行を舞台にしたもので、なるほど、シャイロックとはなかなか見事な比喩です。 短編ですがそれぞれの話が所々つながってて、登場人物の背景や立ち位置を覚えておくと面白さが激増です。池井戸さんはもともと銀行勤めだったこともあり、銀行業務に関する描写も細かく、現場の雰囲気がとてもよく伝わってきます。

    0
    投稿日: 2011.10.16
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    アマゾンで高い評価を読んだので初トライ。現代のどろっとした競争社会的確にを描いているのでしょうねえ、面白いのだけど重い気分になりました。連作形式が新鮮で良いと思います。

    0
    投稿日: 2011.10.14
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    元銀行員の友達から勧められた本。銀行で働くって大変なんだ‥と思いました。まぁ銀行に限らないかもしれないけれど、実績を残せず上司に叱責され精神を病む人の話しは気の毒でした。

    0
    投稿日: 2011.09.27
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    普通におもしろかった! 一章にひとりのエピソードでそれがつながってく形式なので読みやすい。 銀行内部のはなしがどごまでほんとなのかは謎だけど エンタメ小説として読める一冊だと思った。

    0
    投稿日: 2011.09.26
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    いろんな視点から語られる銀行の様子。それが絡み合って事件の真相が明らかになっていく。銀行員は大変ですね。

    0
    投稿日: 2011.09.24
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    この銀行の支店で働く銀行員と同じように、銀行員だった父も大変だったのかと、今さらながらに頭が下がる思いがする 本著は短編が重なり、1つの作品になっていく構成にはやられた・・

    0
    投稿日: 2011.09.20
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    銀行内で100万円がなくなるという事件がメインではあるんだけど、枝葉の部分で組織や家族や恋愛や仕事やなんやかんやで銀行員の実態とか銀行の内部とかゆがんだ人間関係とかが見えてくる。 恐ろしくリアルであるのにめちゃめちゃ面白い! 久し振りに大ヒットのミステリー小説。池井戸さん、買い漁ろうと思う。個人的には東野圭吾よりもはるかに面白い。

    0
    投稿日: 2011.09.19
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    題名のシャイロックの子供たち、シャイロックと言うのはシェイクスピアのベニスの商人に出てくる強欲なユダヤ人の金貸しのこと。その子供たちと言うのは、この小説が銀行を舞台にした連作短編の群像劇のようになっていることから、登場人物を金貸しの子供たちと言ったのでしょう。 それぞれの短編にそれぞれのテーマがあり、銀行内のさまざまな人物が登場するということで、企業小説の短編集かと思いきや、そのうち事件が起き、全体でみるとミステリーの仕上がりとなっています。なかなか考えた構成となっています。その分全体を1つの作品としてみると少々ミステリーとしては物足りないような。 銀行員がシャイロックの子供と言うのならば悪役ぽいですね(笑)。でも、シャイロックと言うのはそんなに悪役だろうか?友人のためにアントーニオがシャイロックから金を借りる時に返せない場合は、肉1ポンドを与えると契約しておきながら、返せなくなると肉のみで血の1滴も流してはならないと、逆に肉を切るのをあきらめざるを得ないような状況を作り、さらに殺人を行おうとした罪で財産没収とは、ちょっとユダヤ人いじめじゃないかって思えてきます。 厳しいノルマはあるし、金を貸したくても危ないところには貸せないし、厳しい状況である銀行員の立場が重なって見えないわけでもないけど(^^)

    0
    投稿日: 2011.09.14
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    焦点を当てる場所をずらしながら語られていく群像劇。 めちゃくちゃいい。 強いて言うなら、もっと一話ごとの分量を増やして厚みをもたせるほうが私は好みだ。 これはこれで軽く読めて良いんだろうけれど。 私は働いたことがないからわからないけれど、多くの会社がこんな属人的な評価システムなんでしょうか。 どんな上司に当たるが一番大事ってよく言われるけれど、ここまでではないと信じたい。

    0
    投稿日: 2011.09.13
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    勧善懲悪ものではない。 女性が活躍するのが他作品と違って良い。 「意外と小さなこと気にするのね、 君」って台詞、いつか言ってみたい。

    0
    投稿日: 2011.09.03
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    おもしろかったぁ。 銀行勤務ありってことはリアルな話?引き込まれる一方で読み終わっちゃうのが惜しかったり。 私が銀行就職希望してたらきっと諦める。。

    0
    投稿日: 2011.08.28
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    最近よく読んでいる池井戸さんの小説。 元バンカーの人に勧められ、読んでみました。 銀行の支店内で起こる数々の短編ストーリーを 繋げていくと一つの大きなストーリーになるというお話。 最後はあっと驚く結末になっていますが、 個人的には分かりやすくて単純な「バブル組み」の方が好み。 こちらは、ちょっとピリリと山椒が効いた ツウ好みの小説って感じでしょうか。 池井戸さんの小説を読んでいると、 大企業で働くことのしがらみとか難しさを ひしひしと感じてしまいます。

    3
    投稿日: 2011.08.26
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    働く人間として、感じてるプレッシャーや悩みを等身大に感じられる内容で、はまった。企業小説だけでなく、ミステリ要素もあり、おもしろい。池井戸小説は、読めば読む程はまるな〜

    0
    投稿日: 2011.08.19
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    最近直木賞をとった元三菱銀出身の作家さん。 メガバンクの都内郊外支店が舞台だけど、最初からあるある!ってシーンの連続でリアルでした。 ミステリの部分はまぁ、おまけ程度かな。銀行員の方は是非一読下さい。

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    投稿日: 2011.08.15
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    「下町ロケット」に続く池井戸作品2冊目。帯にあった、 「あなたは誰のために生きていますか?  何のために働いていますか?」 というフレーズが心に引っ掛かって手にした一冊。 「シャイロック」っていうのは、シェークスピアの「ヴェニスの商人」に出てくる強欲な金貸しなんだって。 とある銀行の支店を舞台にしたお話なんだけど、章ごとに主人公が変わる。その主人公が抱える悩みや葛藤が描かれる一方、それらが入り交じりながら現金100万円の紛失と架空融資、失踪事件が……。 途中からどんどん引き込まれていく感じがスゴイ。 俺は何のために生きて、働いているんだろう? 組織に身を置いて働くということは、楽しいことばかりではない。 むしろ理不尽なことや人間関係、その他いろんな煩わしいことと向き合わなければいけない。 もっと笑って、楽しみながら毎日を過ごしたい。働きたいなぁ。

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    投稿日: 2011.08.14
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    一つの銀行の支店を舞台として、様々な人間の視点で描かれるショートミステリィ 一見短編集かと思いきや5遍目あたりから、全てを貫くミステリィの軸が浮かび上がる 構成は面白い 宮部女史の長い長い殺人?だか、、、 色々な財布の視点でストーリーが展開する手法を思い出す

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    投稿日: 2011.07.18
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    とある町にある銀行の支店での働くサラリーマンを中心に、 支店で起こったいくつかの事件、その家族について、 出世争い等などが描かれていました。 池井戸さんの作品って、どうしても引き込まれてしまい スラスラ読んでしまうんですよね。

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    投稿日: 2011.07.09
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    2011/5/1読了。舞台は同じで、ひとつの事件を後半は追っていくが、短編集なのと、「結局あれはどうなったんだっけ?」と曖昧な部分が気持ち悪い…

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    投稿日: 2011.05.01
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    面白かったぁ!前情報なしで読んで正解。 東京第一銀行長原支店勤務の銀行員によるオムニバスストーリー。お客様第一主義を掲げながら本部の定めた目標達成に目の色を変える支店長、立身出世しか目に入らずしょっちゅう部下を叱り飛ばす副支店長、成績が奮わない営業マン、怒られてばかりの係長と色々な立場の人が登場する。 目標達成へのプレッシャーや大黒柱であることの誇り、出世欲等から、彼らは仕事に目を向けざるを得ない。 エリート職に思える銀行員だが、人間が働いている以上、どろどろした感情を含むドラマがある。 はじめの2~3話は正義は勝つというか努力は報われる的な話。 しばらくは主人公が入れ替わり支店の人間模様を紹介。 そして様々な謎から、一本の仮説が飛び出してくる。 ノルマ達成に喘ぐ管理職が主人公の1話を面白いと思った時点で「私の感性はこれを面白いと思うのか」とショックを感じた。が、社会人だからこそ分かる面白さがある。守るべき家族を持っていれば、きっと涙が出ている。 読書の面白さを久々に満喫した。

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    投稿日: 2011.03.07
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    慶応卒の銀行マンが書いているだけあって、内部事情についての描写は流石と言えます。が、いかんせん知識が追いつかないのでさっぱりでした。 ミステリ要素や、群像劇的な物語があるのでそこら辺は楽しめるかなあと。

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    投稿日: 2010.09.23
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    随分と積読のままになってしまってた1冊。銀行の日常話がむずい…面白かったけど、理解力が足りなかった。『流星ワゴン』と同じく、男の人が書く家族のお話、って感じ。ミステリ要素難しかったけどあって嬉しかったです。

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    投稿日: 2010.06.24
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    銀行を舞台として起こるさまざまな状況と行員たちの人間模様を写しだした作品。各短編がうまく絡み合いを見せ長編小説のように読み込めます。 華やかに見える銀行の裏側が、細かくディテールまで表現されていて臨場感あふれています。

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    投稿日: 2010.04.18
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    銀行という独特の社会で生きる人々を1つの支店を通じて、誰かの目線で繰り広げられる短編集。 かと思いきや…ある日、100万円という札束が忽然と消えたことから巻き起こる奇妙な事件…。それぞれが別物だと思っていた話しが微妙に絡み合って謎を呼ぶ。 新規開拓・顧客管理・癒着・ノイローゼ・栄転・昇進・行員の疾走…。 昇進をかけた男たちのヒューマンでありながら、隠れた汚職の実態を暴いていくミステリ。

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    投稿日: 2010.02.20
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    池井戸潤ということで、もちろん銀行モノ。 これホント面白かった。 最初は銀行モノの短編集かと思ったんやけど。 中盤からそれぞれの章が面白いように絡んできて。 気づけば長編やった。 この人の話は銀行を舞台に事件を絡めて、銀行でのそれぞれの人物の立場が絡んでホント面白い。 自分の昇進のためにひたすら保身する人。 銀行という組織で上司にはむかうはずがないのに、はむかう新人。 自分の立場関係なく不正を暴こうとする人。 色んな人物の心情、行動が交差して臨場感がたっぷり。 ハラハラしながら読んだ。 やっと不正が暴かれる・・・ってときに、支店長が検査員の過去について話し始めて・・・って部分の展開はホント面白かった。 推理小説としては犯人の暴露もその後についてもアッサリしてるけど。 そこに至るまでの経緯がすごい読み応えありました。

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    投稿日: 2010.02.04
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    よかったこんな業界に足を踏み入れなくて・・そんな感想を抱いた作品。 ※ワタクシ自身、学生時代における就職活動期に 金融屋さん(証券、信金等)を志そうとした時期があったため。 行員同士の仁義なき出世争い、 残る者、そして脱落していく者。 徹底した封建的な体制のもと 厳しいノルマに精神が崩壊する者、 できる男を奪い合う女子行員たち。 ・・・えげつないです。 シャイロックとは、強欲な高利貸し、金融屋を指すそうです。

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    投稿日: 2009.08.22
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    「ベニスの商人」の悪役シャイロック。金が払えなければ肉をよこせ、と約束させるような人間ですが、現代の銀行マンは彼の子供といえるでしょうか?そもそも銀行がそんなに特殊な世界か?と思っているので、そんなこといったら居間の世の中みんなシャイロックの子供になってしまいそうです。逆に銀行もただの一企業、自分の勤め先に当てはめて考えてみると、同僚、上司、誰でも登場人物の中に似たタイプがいる。その点感情移入はしやくいです。解説にもありますが、多くの登場人物と、その書き分けがこの小説の一番の特徴。身近な人に当てはめて読むと面白いかもしれません。ミステリとしては、ここまできて新事実を出しちゃっていいのか、というのが気になりますが、まぁこれはこれで。

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    投稿日: 2009.01.27
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    銀行員って、血も涙も無いシャイロックのイメージがあるんでしょうか、金色夜叉でも悪役だし。銀行員も、ある意味「地図に残る」仕事しているんだと思いますが・・・。内容は、デフォルメされていますが、週刊誌的に面白いです。近代セールス社って銀行員向けの書籍とか通信研修とか扱っていると思いますが、こんな悪役銀行員をいっぱい登場させる作品を掲載していたんですなあ。

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    投稿日: 2009.01.17
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    シャイロック・・・シェークスピアの「ヴェニスの商人」に登場する強欲な金貸し 舞台は大手銀行の東京の端の方にある小さな支店。 他の池井戸作品とは違い、エピソードによって、支店で働く様々な人間が主人公になる。 解説によると、フルネームで登場する人物は何と20人以上! でも、そんなに登場しているとは思えないくらい、分かりやすく登場人物のキャラ設定がされているから、他の作品と変わらず、読みやすい。 中盤までは、主人公が次々に変わり、しかも、喰えない人物が多く、池井戸作品にしてはすっきりしない部分も多いのだが、中盤以降はミステリーの要素も追加され、最後にはひとつひとつの短編が見事に一つの長編を作り上げているところが、何とも凄いっ! 次は金融から離れて、著者を一躍有名にした「空飛ぶタイヤ」に挑戦!

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    投稿日: 2008.12.23
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    彼の小説は「銀行」という組織が舞台になることがほとんどだ。 この小説も架空の銀行の「とある支店」での出来事が取り上げられる。 一つの銀行の支店の中にも、色々な行員が色々な事情を抱えて仕事をしている。 作品の中の短編それぞれに主人公が異なり、やがて全体を通した一つの事件につながっていく。 ただでさえ不況の波が押し寄せているこのごろ。組織の中で安穏と過ごしていけるほど、甘くは無い。 「銀行」という組織の大きな流れ・・たとえそれが間違っていると思っていても、流れに逆らうことは難しい。 その中で家族のために組織に従属するしかない・・そのために他人を裏切り、恨まれても仕方が無い・・。 幾つかの編では主人公に感情移入して、胸がドキドキ、胃がキリキリする思いをしている自分がいた^_^; 「あなたは誰のために生きていますか?何のために働いていますか?」 そんなことが文庫本の帯に書かれてあり、それだけも「うーん」と考えさせられる。 そして小説のタイトルの意味はどこにも書かれていない。 「シャイロック」というのは、「ベニスの商人」に登場する金貸しの名前だ。 察するに銀行員というのは、この「シャイロック」の末裔であり、子供であるという意味なのかな・・。

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    投稿日: 2008.11.30