
総合評価
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powered by ブクログ銀行員ひとりひとりの「家族との関係」がテーマの一冊(あとがきより) まるで、支店のなかに自分が入り込んでしまったように銀行で働くということがよくわかる。上司、同僚、取引先など様々な関係のなかに渦巻く、銀行員としての葛藤は立場によってもさまざま。
2投稿日: 2022.04.27
powered by ブクログ短編集だと思っていたら話が繋がっていて「そう来るんだ!」と思いながら読んだ。様々な視点があって面白かった。最終章は切なかった。
1投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログ私的には衝撃の最後。仕事とはなんなのか、家族とはなんなのか。リアルに絵が描かれる人間模様に、途中何度も胸が締め付けられました。面白かったです。池井戸作品大好き!
1投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログすごく引き込まれてどんどん読み進みラストを楽しみにしたものの… 私の期待した終わり方ではなくちょっと残念。
1投稿日: 2022.04.09
powered by ブクログ短編集のようなストーリー展開が続き、短編集特有の物足りなさを少し感じた(それでも面白かったが)。しかし、最後の最後にすべてがつながった感じがして心に響くような面白さを感じた!
0投稿日: 2022.03.20
powered by ブクログ【読み終わって感じたこと】 スラスラと読めて、ミステリーとしても群像劇としても面白かった。春からようやく給与所得者となる私にとって、職場の現実を想像できた。そして「守るべき者」がいる人達の誇りや愚かさについても考えることができた。 【印象に残ったシーン】 滝野が息子を肩車し、奈緒子と手を繋ぐシーン。大きな罪を犯してしまった滝野にも、大切で守りたいものがあり、かっこいい存在でいたかったことを感じられる場面だった。 【好きな登場人物】 北川愛理 飾らない性格と、真相を見抜く力を持っているところに惹かれた。こういう人が自力で幸せを掴むんだろうなと思った。
2投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ★★★ 今月2冊目。 これ、映画化されるみたい。しかし池井戸ほぼコンプリートしてきた。 サスペンス的でまあ二転三転と描写も変わる。まあまあです
0投稿日: 2022.03.04
powered by ブクログナニコレ、名作やん。 池井戸潤さん大好きと公言している割に 手を付けていなかった自分を呪いたい。 以前、架空通貨を読んだときは 「自分には、難しかったなぁー。」 というネガティブな印象が あったんだと思います。 読後、 心が濡れました。 心が動くどころではなかった。 父として、世帯主として、 筆頭として、働く人。 家族を養っていかねばならない という人は涙必至物語! です。 とりあえずカツカレー食べに行って 悦に浸りたいと思います笑 シャイロック≒劇作家シェークスピア ベニスの商人に出てくる、 ユダヤ商人の強欲な金貸し。 行方不明の彼も またシャイロックの子どもたち だったのか…
20投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ銀行員たちの葛藤や仕事に対する姿勢、もっというと人生における仕事とはみたいな、社会人が共感したり思わず感情移入してしまうテーマをしっかり描きつつ、作品の柱にはミステリー要素がしっかりある、池井戸潤さんならではの秀逸な作品だと思いました。
0投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気に読んだけれど、消化不十分な読後感。 各話それぞれ主人公が変わり、本筋を離れたところから見ているような感覚。 つまり石本は西木の”兄”だったのか? それはそれとして、これ読むと銀行で働きたいとは思えないな。
0投稿日: 2021.12.19
powered by ブクログ久々満点つけたい本。 一瞬「短編集?」と思わせるぶつ切り展開から、「あーやっぱり繋がってんのか」からの、スピード感のある展開、どんでん返し、そして含みのあるラスト。一言で言えば色んな意味で楽しい本。池井戸ならではの細かい描写も○
1投稿日: 2021.10.23
powered by ブクログ池井戸さんならではの銀行業務の詳細な描写。のめり込むように一気に読んでしまった。 銀行で必死に体を張り、家に帰ると温かい家族が待っている。そんな一見当たり前に思える日常は、本当は当たり前ではなく、みんなそれぞれ何かを抱えていて、知らず知らずのうちに線を踏み外してしまう。 歳のせいか涙もろくなった自分は、家族に感想を伝えようとしたとき、涙が込み上げてきました。
1投稿日: 2021.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。銀行員さんって大変なんだなぁと。これまで好きになれない人も多かったけど、見方がぐっと変わった。 読み終わったとき、先が気になるから急いで読んでしまってよく理解できていなかったのもあってか、うーんという感じだったけど、解説を読んで、そうかそう捉えれば良いのかと思った。やはり文庫本は良い。
0投稿日: 2021.09.19
powered by ブクログ登場人物それぞれ等身大に描かれていて苦しかった。 短編なんだけど同じ支店の話で繋がっています。 出世なんかしなくたっていいじゃないか、その分精神的にラクに過ごせるなら!と読んでいたら思いますが現実はそんなもんじゃないんでしょうね・・どこの組織もそんなもんかなあ・・
10投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログ色んな視点から物語が進んでいく。 とても面白い。 最後は読者の想像に任せるような終わり方?なので読み終わって他の人の解説読むことになりそう。
1投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログ2006年初版の池井戸潤作品。金融クライムミステリー。初めて読んだが、これは傑作だと思った。半沢シリーズや下町ロケットなどの人気作品は現代を舞台とした時代劇、水戸黄門的な面白さがある。本作でも、大きな組織の理不尽と戦ういろんな人びとを深く掘り下げた群青劇のような点は他の池井戸潤作品同様ではあるが、単に最後に印籠をかざして溜飲を下げるような内容ではなく、銀行を舞台にしたミステリーとしての色合いが強く、謎解きを楽しめる作品に仕上がっている。 本作は、とある下町にある銀行支店に勤務する人びとを主人公にした連作短編のような顔で始まります。それぞれの短編では、人びとが銀行に勤務し現在至るまでの物語が語られ、ちょっとした事件が発生します。それぞれ読みやすい短編に鏤められた伏線が、しだいに絡み合い、一ひねり二ひねりもあるミステリーとして仕上がっていた。しかも、最後には予想だにできなかった結末まで用意されていた。実に上手い。やはり池井戸潤は金融者に限る。
3投稿日: 2021.08.19
powered by ブクログ組織に入れば経験する理不尽な仕事や、人間関係のしがらみ、真っ直ぐ生きる事の難しさ。人間の弱さを見事に表現した群像劇。
18投稿日: 2021.08.19
powered by ブクログ読み終わってタイトルの秀逸さに脱帽する。ここまで練り上げられたミステリーにはそうそうお目にかかれない。勧善懲悪もののスカッとさもいいが、じっくり仕事や家族、運について考えさせてくれるのもいい。なかなかやるな! とニヤッとする群像劇。
10投稿日: 2021.07.24
powered by ブクログ短編集と思いきや、全体で大きな物語をなしていて、その構成に驚かされた。 銀行の融資業務は私も長年従事していたので、話の端々から自分の経験と結びつき、若い時代に同じ経験をしたことを苦々しくも懐かしく思い出した。
2投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログ半沢も読んできてますが、銀行マンってこんな人格バグった連中ばかりなんですか?と思いたくなる。 元銀行員の池井戸さんが書くからにはリアルなのか、小説のために誇張してるのかは不明ですが、半沢含め、一般企業で良かった、と思わせていただけますw 叔父が元支店長だったり、同僚の家族が銀行員だったりするのですが、あまりそんな悪い話聞かないけどなぁ…地銀と中央の違いですかね?
1投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ著者の小説の書き方を決めた記念碑的なものだそう。 複数のキャラクターの個性をほりさげて、 それぞれの人生のある1ページが交わって 物語になる。
6投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログシャイロック;シェークスピアの「ヴェニスの商人」に登場する強欲な金貸し バンカーは、みなシャイロックなのか? 第3話の北川愛理さんだけは、シャイロックではなかった。その他の登場人物は、脛に傷のある人ばかり。北川さんの理解者の西木さんの行方が、気になる。 バンカーは、社内結婚が多い印象。そういう時代だったのかな。今は、書かれた時代と状況変わってるかも。銀行のよい時代の話。 たくさんの人がつながっているので、もう一度読んで味わいたいです。
2投稿日: 2021.04.29
powered by ブクログ出世したいと思っている人の悩みは、業種に違えど同じ。向上心、プライド、周囲の期待など、複雑な思いのなか、汚いやり口で出世を狙う人もいると思うが、必死に追い求める姿は、称賛したい。
2投稿日: 2021.04.18
powered by ブクログ池井戸潤のミステリーは初めて読んだ。ミステリーとしては初めての作品? 銀行を舞台にした男たちの戦いはいつものことだが、この本は並行してある事件が起きるという内容。ミステリーとしても読める内容。
0投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつもの池井戸節もありながら、ミステリ要素もあり面白かった。脈絡のなさそうな?短編を並べて一つの物語にするのは「新参者」でも見たけど、結構好きかも。
0投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログ最初、誰にも感情移入できず、あらすじのみを追った。時間や出来事に破綻があるように思えてしょうがなかったが、読めば読むほどによく出来ている作品に思えてきた。 何よりも、読者の想像の余地がたくさんある。
1投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ読み始めと読後の気持ちがかなり違う一冊 短編集の形態をとっていて、各章で東京第一銀行に働く一人一人を紹介しているような内容だ そこには銀行という特殊な世界を描写しつつ皆、挫折や闇を抱えている印象で描かれている季節は夏でありながら重く暗く単調である その空気感がガラッと変わるのが169ページあたりからなのだが、ある日銀行内で紛失した百万円を巡る推理小説に変わり、これまでバックボーンを説明してきた人物達が怪しく鈍く光り始める印象 ラストも解決してスッキリ!ではなく如何ともしがたい気持ちが残る 半沢直樹のようなスッキリ感を求めて今作を読むことはお勧めしない
1投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログ第3話を読み始めたところで、6年前に単行本を読んでいたことに気が付く。。 が、落ちを覚えていなかったので最後まで読む。 ミステリーなのに、二度読んでと面白かった。 第4話のお稲荷さんの場面はジョッキングです。 人間、他人に致命的な弱みを握られたら転落リスクが大きいなあ、と思った。
5投稿日: 2020.11.02
powered by ブクログ次々と出てくる人の物語へと続く。 ベニスの商人の強欲な金貸し・・・なるほど。 海外支店の夢は良かった。
0投稿日: 2020.09.29
powered by ブクログ人は多面的だけど、全ての面を知ることは不可能。理解する事は出来なくても、理解する姿勢を持つことで、その人の多面的な部分が見えてくる。
1投稿日: 2020.08.07
powered by ブクログ久しぶりの池井戸作品。 語り手を変えながら、一つの事件を紐解くカタチ。 面白かったけど、次は長編小説を読みたいかな。
6投稿日: 2020.07.23銀行(員)あるある
ある銀行の一支店を舞台として、そこに務める行員(パート含む。)達を一章ごとに一人ずつ主人公にした連作形式になっているけど、最後は一つの物語となって、ラストも意外な展開に。 銀行(員)あるある満載で池井戸潤ならではの描写も多い。
0投稿日: 2020.07.05
powered by ブクログ最初は、銀行員たちの奮闘記かと思いきや、進むにつれて、現金紛失事件が発生し、そこからはミステリー要素が前面に出て、楽しめました。ただ、池井戸作品というと、「下町ロケット」や「陸王」など前向きに頑張ろうとさせてくれますが、この作品は、終始陰湿な雰囲気を醸し、人間の欲望が渦巻いていて、辛かったです。 短編集ですが、時系列に様々な銀行員たちを主人公に変えながら、進行していきます。それぞれの話の最後が、いい所でぶつ切りで終わるので、度々続きが気になる気持ちにさせてくれます。 出世やお金のために働く銀行員たち。その先に見えるのは、光か?闇か? この本で描いている昇進のために働いている姿は第三者から見ると、愚かな人達ばかりでした。小さな嘘が次々と大きくなり、最終的に引き返せない状態へと変化します。その結果、様々な悲劇を生みますが、それが妙にリアル感があり、自分だったらどう判断するのか、考えさせられました。 「半沢直樹」よりもこの作品の方が、現実味がありました。 銀行員達の苦悩が垣間見れ、銀行員の見る目が変わりました。
1投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログ池井戸さんの銀行小説。 メガバンクの、都会よりも少し田舎町の長原支店で起きる、 不可解な出来事と前代未聞の不祥事を追う、短編集。 ひとつひとつの話がだんだんつながる過程が面白いです。 ただ、確かに面白いんですがかなりミステリー風。 宮部みゆき作品を読んでいる錯覚を覚えました。
0投稿日: 2020.05.08
powered by ブクログある街の銀行を舞台に描かれる人間模様。短編集で構成されているが、全ての物語は伏線を張るかように少しずつ繋がりを見せはじめる。そして驚愕な結末へとなだれ込んでいく。 そんな中で細やかに描かれる人々の葛藤や登場人物たちの微妙な心の動き。それらは共感も同情も含め、読み手の感情を深く揺さぶる。 緻密に計算され尽くされた池井戸作品。人間の心の機微を捉え表現する術はもはや圧巻的。
0投稿日: 2020.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東京第一銀行長原支店勤務の複数の行員に焦点を当て、各々が抱える立身出世や恋人、家族関係の葛藤が書かれている。一篇づつが長原支店で発生した現金喪失の謎につながる伏線にもなっており、読みやすさも相まって一気読みしてしまった。 銀行という職場環境の特殊さが浮き彫りになっている。自らのコースが見えてきた役席者達は栄転すべく目標達成の為に毎日営業担当を叱責し、己のミスも全て転嫁し、ただただ立身出世のために邁進する。上司達は入行から数十年にわたり、自らの感情を律し、出世を見据えてただ上に従ってきた背景がある。こうした上の世代と、まだ入行から日が浅く、本質論を見失っていない若手達との温度差が非常にリアルに浮き彫りになっていてとても共感できた。
0投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ池井戸潤が『ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊』と語る作品。 池井戸作品は半澤直樹から入り、その後新作から遡るように読んで、本作に辿りつきました。 勧善懲悪が池井戸作品の特徴ですが、この頃はまだその特徴に行きついていないのかな? と思いました。 そのせいか、感情移入できるキャラクターはいませんでした。 この小説を読んで、銀行員になりたいと思う人はいないかと。
1投稿日: 2020.04.22
powered by ブクログ「現金が足りないんです」。銀行の支店で起こった現金紛失事件。捜索の結果、当日の日付の入った札束の帯封が女子行員のショルダーバッグの中から発見され、疑いがかかる。女子行員は盗ったことを否定し、ミスを隠したい銀行は支店長らが金を出し合って補填をすることに。そのうち、別の男性行員が失踪――。 東京第一銀行長原支店――中小企業や町工場がひしめき合う場所に立地し、それらの顧客を主な取引先とする銀行を舞台に、〝たたき上げ〟の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤を描く。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇
0投稿日: 2020.03.06
powered by ブクログ章の進め方がさすが。 ついていけなるところも多少あったけど、面白かった! 銀行員は社長さんとか大金とか日常で見るからこそ、ふつうに銀行員としてやってられなくなる人もいるのかなあ。 そんな銀行ばっかりじゃない!と信じていないと、預金できないなあ笑 それほど、リアルな人の感情を描いています。
3投稿日: 2020.01.31
powered by ブクログ銀行という組織の中での様々な立場を短編形式で見せていきつつも終盤に本題にもっていく手法がよい。最終章、春子の夏はただの幕引きの章だと思いきや、最後のどんでん返しが用意されており読了感がよい。しかし、なぜ舞台はバブル崩壊後なのだろうか。作者が現代の業界を知らないのかそれとも今日では今回のような手口の犯罪ができないようになっているのか。作者の作品は少し前の時代背景が多いですね。 土日の休みで読んだのですが、平日の仕事のことが度々心をよぎるような、サラリーマンの悲哀を読むのは週末を避けたいと思った。きっと春子と同じ気持ち。
3投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログある銀行の支店を舞台として、そこで起きたある事件を核に、章毎に違う主人公の視点で描かれている短編集のような構成となっている。 それぞれの章に伏線が張られており、最終章で思いがけない全容が明らかになる。 他の池井戸作品のような、最終段階でのどんでん返しによる勧善懲悪ストーリーで気分スッキリ、とはいかないが、章の中でそれらの要素もちりばめられており、十分に楽しめる作品だった。
0投稿日: 2020.01.21
powered by ブクログ久しぶりに一気読みしてしまった。最高評価。銀行のリアルな内情を描く表現力は相変わらず。本作は一章一章別々の銀行員が主人公になって話が展開していく。序盤の章ではそれぞれで完結する短編集かと思いきや、特に後半の章は一つのミステリーの結末へと繋がるパズルのピースにもなっている。二回目読み直すことでまた別の顔を見せてくれそう。ミステリー好きの方、是非ご一読を。
1投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ92 はじめての池井戸潤 ドラマや映画のイメージが強いから、 半沢直樹みたいな勧善懲悪もの、陸王などの弱者が強者を倒す、みたいなイメージだったからこの話もそうスッキリするものだと思ってた。だけど。 1つの支店を舞台に登場人物を変えたオムニバス形式の短編で、出世争い、パワハラ、過大なノルマ、、 それが途中から1つの事件を元に最悪な事態となるんだけど、出てくる登場人物全員に共感できるの。 銀行に限らず、日本の企業の体質自体が悪いんだろうなぁ。 ミステリー要素もあった面白かった。最後はまた微妙な余韻を残すので、スッキリ!ではないけどわたしは好き。 みにくいアヒルの子って話が好きだった。 銀行員にはなりたくないし、今わたしが働いてる環境ってすごく幸せって思った。お仕事がんばろ。 20191206
0投稿日: 2019.12.07
powered by ブクログ池井戸潤の日常の銀行を舞台にした短編集と思って読んでいたら、最後には全部繋がる長編ミステリーだった。 結末があまりにも想定外だったので、読み終えてから再度初めから読み直すことになってしまった。最後の意外な結末が 無ければ、嫌なパワハラ上司の理不尽な命令に従う部下、逆らう部下、仕事のできる部下、出来ない部下、出来る女子行員、部下を守る上司、陥れる同僚、銀行って何て嫌な職場なんだろうって思える日常が描かれていたのが、正義が悪にひっくり返る大どんでん返しミステリー事件になるとは。 びっくりしてどこがどうなったのか、もう一回読み直すことに なってしまった。 池井戸潤の小説の好きだったところは、組織に逆らい、闘い、理不尽を正し、最後は正義が悪に勝つ勧善懲悪のストーリーでスカッとすることだったけど、今回はちょっと違ってて何か消化不良感が残ってしまった。それでも嫌な上司が失脚するところは期待通りで、まあ良しとするか……。
9投稿日: 2019.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
池井戸作品でも初期のほうの作品。 ある一つの銀行支店を舞台にそこで働く様々な行員の視点から語られる短編集。 池井戸潤はこの作品がのちの池井戸作品の作風の基礎になったと言っている、まさに池井戸作品のはしりといえる一冊。 内容は、それはもう、池井戸作品エッセンスを凝縮したものになっている。正直読んでいて辛い。 物語に登場してくるキャラクターは20人以上。様々な立場の人が出てくるが、行員の多くに共通するのは、「サラリーマンらしい上下関係・圧力があること」「家族がいること」である。 読んでいると本当に仕事したくなくなるし、家庭を持つことはしんどいことなんだと思わざるを得なくなる。 実際これ読んでいる期間中自身のリアルの仕事のパフォーマンスがた落ちでした。どうしてくれるんすか。 まぁそれほど影響力が大きく、続きが気になって仕方なくなるような凄まじく面白い作品でした。
1投稿日: 2019.09.11
powered by ブクログとある銀行のとある支店を舞台とした物語。 その支店に所属する銀行員ごとの目線で少しずつ描かれてゆく。 銀行員という職業がどういうものなのか、とりわけその悲哀が丹念に記されていて、 ビジネス小説とはまったく違う毛色となっている。
0投稿日: 2019.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集かと思って読み進んでいくと、それぞれの章がつながっている長編ミステリーだった。結末がすっきりしなかったものの、あれだけの登場人物の描写が描ける筆力はすばらしい。 横領や殺人といった事件は、滅多に起こるものではないが、小説内で起こる小さな事件は、いかにもメガバンクの支店内で起こりそうなことばかりで、リアルすぎる感じだ。 たまたま支店長から嫌われてしまったとか、ささいなことをきっかけに、行内でのその後の道が決まってしまうのは、やるせない。精神を病んでしまった行員が出てくる章は、読んでいて辛かった。 意外な人物が犯人だったり、どんでん返しがあったりと、読み応えたっぷり。 素晴らしい作品だと思う。
1投稿日: 2019.06.20
powered by ブクログお恥ずかしながら池井戸さんの作品は初めて読みましたが、よかったです。 先入観を持たずに読みたいので、ずっと気になっていた「シャイロック」を調べたい気持ちを我慢して読み進めました。 読み終えて、当たり前のことだけれども、自分の目の前にいる人も私が分からない側面がある、ということを再認識しました。 新入社員の時に私の教育係だった先輩は、半年ほどで辞めてしまいましたが、仕事ができて周りから頼られていた(ようにみえる)先輩に私は今でも憧れています。 でも、そんな先輩でも私が退社後に色々苦労したり、私生活で困っていたのかもしれない、お酒を飲みながら愚痴を言っていたのかもしれないのだなーと、ふと思いました。 先入観を持ちたくないといいながら、普段の生活では先入観を持ち込みまくりの自分を発見できたよい作品でした。
2投稿日: 2019.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 銀行を舞台とした短編連作形式の金融ミステリー。 構成としては「7つの会議」「仇敵」と同じような構成です。 10編の短編からなる構成で、それぞれ、行員が主人公となって、一つの事件の真相が明らかになっていきます。 これ、10編あるのでワンクールでドラマになりそう! 第1話はモラハラ、パワハラの古川副支店長の物語 指示を聞かない部下とのトラブルの話 第2話は昇進をかけて、融資がまとまるか・まとまらないかで追い込まれる友野の物語 家族の為、なんとか融資をまとめようとする友野の姿がつらい 第3話は父の死後家系をささえている愛理の物語 しかし、ここで100万円の紛失事件発生。そして、その容疑者として愛理が疑われることに。 そして、真犯人を探そうとする愛理の上司の西木 犯人は誰なのか?っとここからミステリー要素が出て来ます。 第4話はやはり昇進をかけて奮闘する遠藤の物語 ようやく融資がまとまりそうという事で、課長と一緒に社長へ挨拶へ行った先は.. これは、正直つらい 第5話は人事部の坂井の独白 ここで、西木の行員人生が明らかになると同時に、西木の失踪が明かされます。 どんどんミステリー要素がこくなります。 西木は100万円を盗んだ犯人に殺されたのか? 第6話は高校球児だった竹本の物語 西木の後任として業務を行う中で、西木が真犯人を捜すためにやろうとしてたことが徐々に明らかになります。 しかし竹本も転勤してしまいます 第7話は銀行検査官の黒田の物語 支店に監査に入り、100万円の紛失とその時の支店の不正な対応が明らかになります。 支店の不正対応を報告するのか?しかしそこには黒田の過去が... 第8話は新人田端の物語 田端が頼まれた、ちょっとした届け物から、ペーパーカンパニー、そして、架空融資が行われていることを明らかになります。その架空融資を行っていたのは銀行のエース滝野 第9話はその滝野の物語 滝野の温かい家庭の中で、この家族を守るために不正に手を染めていった滝野が語られていきます。 そして第10話は夫を自殺で亡くした晴子の物語 事件の真相が明らかになります。 それぞれの行員の支店で語られる物語で、その人間性、人間臭さがリアリティとして感じられます。そしてそこにミステリー要素が加わったストーリ展開です。 銀行の仕事の辛さがとっても良く分かる物語でもあります。 お勧め
7投稿日: 2019.04.21
powered by ブクログ初の池井戸作品でした。 ドラマでは見た事あったものの、小説は読んだこと無かったのですがご縁があって読むこととなりました。 短編集かと思いながら読み進めて行くといきなりの大事件で長編物へとシフトしていきます。ハラハラドキドキしながらも、銀行の人間模様にゾクゾクしながらも次から次へと明るみになっていく真実に読むのをやめられませんでした。銀行マンの友人を思いながらこんな社会で働いてるのかと心配になるくらいリアリティのある人間描写でさすがだなあと思いました。 1度読み切ってからの再読はさらに伏線に気付き面白みが増すとの事なので、もう一度読みたいと思います。
0投稿日: 2019.03.03
powered by ブクログ短編集かと思いきや七つの会議のようなオムニバス形式。 最後は結局想像しかないけど、あたしは半沢シリーズとかのピンチ→解決→ピンチ→解決の無限ループよりこっちの方が人間本来のような気がします、
0投稿日: 2019.02.23
powered by ブクログ東京大田区のとある銀行の社員たちが主人公の短編が10話。 初めは銀行という組織の中での、それぞれの人間像を綴った別々のお話だったものが、とある事件をきっかけに、後半からはもっと大きな事件へとそれぞれがリンクしていく。 加速度的に面白さが増して、最後の最後まで意表をついてくる。 今まで読んだ著者の作品は、大企業VS中小企業。最後は情熱と技術が勝つ!というような作品だったけれど、ここに登場するのは普通の銀行員だったり、普通の父親だったり、普通の女の子だったりする。 そんな普通の人たちが、事件と背中合わせだったりするのだ。 題名の「シャイロック」という文字が、作品中一度も登場しない。 シャイロック…『ヴェニスの商人』に登場する、強欲な金貸し 登場人物たちは、特別強欲なわけではないし、極悪人というわけでもない。 出世がしたい。彼氏に嫌われたくない。妻子が望む暮らしをさせたい。 そんなささやかな欲を持った人たち。 ただ、その中に、とてつもない強欲な人が隠れているのかもしれない。 その肝心なところが、最後の最後でぼんやりと書かれていて、それがこの作品の良いところでもあり、悪いところでもあり…。不思議な余韻が残った。
0投稿日: 2019.02.21
powered by ブクログオムニバス形式かと思いきや、少しずつ伏線が散りばめられ、後半になって一気に回収してくる。 予想以上に読み応えのある内容でした。
0投稿日: 2019.01.16
powered by ブクログ同じ銀行の同じ支店を舞台とした10編の短編集。 それぞれ主人公は違うが、話は関連している。 銀行という舞台で、それぞれの家庭を守るために戦う男女銀行員を描く。 中盤からミステリが浮上し、謎解きの要素も出てくる。 予め伏線が張られているので、通読してから読み返してみるのも楽しいかも。 この本を読んで絶対に銀行には就職しないと決めたという学生さん?の感想をネットで見た。 しかしこれに似たことは、どの業界にもあるのではないかと思う。 (ミステリの部分は別として) 解説の方が書かれているように、働くことの目的や誇りを失わずに、地に足をしっかりつけて働き続けることが大事だなあと感じた。 最後は、「いろいろあるけど、もうちょっと自分も頑張ってみよう」と思わせてくれるところが、池井戸作品の魅力ですね。
1投稿日: 2019.01.02
powered by ブクログ荳肴?晁ュー縺ェ隧ア縲ゅ?繧峨?繧峨→蟋九∪縺」縺溽洒邱ィ縺後?∬ヲ倶コ九↓邨ア蜷医&繧後k縲ゅせ繝医?繝ェ繝シ繧ゅ?√↑繧薙→繧ゅΑ繧ケ繝?Μ繧「繧ケ縲
0投稿日: 2018.12.31
powered by ブクログ池井戸潤の作品としては珍しいミステリー作品。これはこれで有りかもしれないけど個人的にはもっとテンポよく話が進むほうが良かった。
0投稿日: 2018.12.30
powered by ブクログシャイロックってなんぞや??と思ったが、その疑問は1ページ目ですぐ解決された(笑)この本の構成としては、同著者『七つの会議』と同じ、短編を繋いだ長編という形式。しかし、七つの会議より、随分とウエットな印象。銀行で起こった現金紛失、探偵役とも思われた社員の失踪事件。銀行内ってこんなにも出世のために皆ドロドロとしているのだろうか....と暗い気持ちになる。とはいえサスペンス要素ありでドキドキしながら読んでいたが、ラストがなぁ...こんなにモヤモヤする池井戸作品は初めてかも。あの人が結局どうなったのか知りたい!
0投稿日: 2018.11.21
powered by ブクログただの短編小説かと思いきや、ある支店に勤めている人達、それぞれにスポットを当てた短編集。いい人もいれば嫌な奴も主人公になっているので興味深かった。みんながそれぞれ悩みを持っており、実際本人にならないとわからないものだな、と改めて思う。とは言え、悪事に手を染めてはいかんのだが。途中、推理小説ぽくなって楽しめたのだが、結末がどっちつかずでモヤモヤする。エピローグは読み手の想像にお任せします、という終わり方は個人的に好きではない。
0投稿日: 2018.11.05
powered by ブクログ最後のどんでん返しがとても面白かった。アンチヒーローの登場である。けれども本当にそうなのかな?という疑問も私の中に残っている。 読み始めは銀行に働く一人一人の行員に焦点を当ててそれぞれの生活、心情が様々な面から描かれている作品だと思っていた。もちろんそれだけでもすごく楽しかった。 けれども、読み進めるうちに次第に物語の展開としてそれだけじゃないミステリー要素が含まれ始めたことを感じ、そこからさらに面白くなっていく。 お金にまつわる様々な個人の心情。それを扱う人たちの駆け引き。組織の中のやるせなさ。近しい人たち、家族との関係。切ないところも、嫌なところも、恨みもすべて、お金に乗って世の中を巡っている。
0投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログ銀行のある支店で働くさまざまな年齢、職種の行員たちの姿を描く短編集で、主人公は毎回異なり、パワハラの副支店長、努力を重ねても成果の上がらない融資課次席など、読み進めていくとまるで自分もこの支店で働いているような錯覚に(^^;)中盤から犯罪を追う物語が浮上してきます。いつものように謎解きの道具は金融のロジック、真相へ至る手がかりや伏線が随所にちりばめられ、最後のは大きなドンデン返し(゚ロ゚)
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
題名の通りの話であるとするならば、西木が失踪した理由は殺されたのではなくお金の為に取引したのではなかろうか、、と推測してしまいます。その最後までは、ちょっと暗めの銀行小説かと思って読んでいましたが、最後の最後でミステリーというカテゴリに設定した理由はそこにあります。また、いつもの勧善懲悪でまっすぐなお話ではなく、それぞれの銀行員、サラリーマン、父の悲哀も多く描かれていて切なくなる物語でした。汚い部分も多く描かれていました。だから嫌いだということではなく、これはこれで生き方について心に伝わり、考えさせられました。そして、この作品を期に作風が変わった、と何かで読んでいたのですが、その印象で読むと裏切られる気がします。
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログ悪事に手を染めることになった人、あらぬ疑いをかけられた人、嫌な上司、会社での顔と家族へ向ける顔が描かれていて、何ともリアル。面白かった。一度読んだ後それぞれの短編を繋ぐように読み返して二度楽しめた。
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ銀行を舞台にした短編ミステリー集。 暗い話が多く、ほとんどのストーリーの最後がスカッとしない。 この作家さんにしては珍しい終わりかた。 私にはイマイチでした。
0投稿日: 2018.10.02
powered by ブクログ元銀行員の知人に「銀行のことがよくわかるよ」とオススメされた1冊。小さい頃に住んでた長原が舞台ということもあり、景色を思い出しながら読んでました。どこ見て仕事してんだよ、と思うような社内政治や力関係ばっかり気にして仕事してる人や、客先のメリットを考えずに自社の業績ばかりを優先した評価。こんな人たちと組むことになったら仕事はおもしろくないし、今の好きに働ける環境はありがたいものだなと思えてきました。著者がそこを狙ったのだとしたら、まんまとハマった1冊と言っていいかもしれません。
0投稿日: 2018.09.30
powered by ブクログ住宅街にある銀行の支店を舞台にした、現金紛失事件とある行員の失踪事件の物語。現金紛失事件の疑いをかけられた女子行員の濡れ衣を晴らすために動いた行員が突如失踪してしまう。行員の出世論争、行員内格差、行員同士の恋愛のドロドロ、取引先との関係、出世のための保身、家族を思う姿などの人間模様が垣間見え、事件との関連に結びつき、行員の大変さや喜怒哀楽が見え、かつカレーを食べ、一家団欒のシーンはジーンときてしまうものがあった。事件が明るみになり、失踪した行員が見つかり、銀行の業務も平穏になって欲しいと願う読後。
0投稿日: 2018.09.21
powered by ブクログここ最近、池井戸潤の作品にハマっている。 理由はリアルな銀行員の背景、家族関係、組織の理不尽に立ち向かい諦めない登場人物の姿に胸を打たれ、勇気付けられるからだ。 この「シャイロックの子供たち」は最近読んだ中でも、一際"重たい"印象だった。 最初はリアルにパワハラ紛いを繰り返す上司の叱責の話から始まり、隠蔽工作や銀行内部での不祥事などの話が繰り広げられていく。 そのどれもの登場人物に背景があり、ついつい感情移入して読んでしまう。 理不尽な上司と報われない行員の正義と悪の構図は流石だと思う。 中盤以降、話は犯罪へと進み、一気に大掛かりなミステリ小説へと変化する。 その中で、犯罪に加担し一気にエリート行員から転落する男の話があるが、その家族とのやり取りを描いた章では何か正しいのか、出世とは働くということとは考えさせられる話だった。 そして、この話はいつもの様などんでん返しで幕が閉じるわけではなく、真相は闇の中で終わる。 登場人物にそれぞれの事情があるため、心の中で応援しながら読み進みていける反面、人の良い人物が殺害されたり過去に不祥事を隠蔽していたり、人間の内面にまで深く掘り下げて描かれている。 今まで読んだ池井戸作品の中では個人的に一番、重たく感じた作品でした。
1投稿日: 2018.08.23
powered by ブクログ都銀 東京第一銀行長原支店を舞台とした連作短編集。 銀行員の苦悩を扱った短編かと思いきや、ミステリー小説へと。ヒーローの食卓は、なかなか切ない。
0投稿日: 2018.03.17
powered by ブクログ2013.10/13 ひとつの支店のそれぞれの行員の苦しい短編集かと思って読み始めたら、おっとミステリー!?怒濤のラストと思いきや、名前もなく語られるある男の物語とか挟まってて、どうなるの?どうなってるの!!と、作者の思うツボとばかりにもの凄く焦らされる。それが伏線だったり修飾だったりするのだけど。いや〜池井戸作品を読むと、就職先に銀行を希望する人減らないかしらん?
0投稿日: 2018.01.08
powered by ブクログ短編集なのにいつのまにか各編が繋がっていて銀行内部の色々な事が解っていつの間にか自分も行員になっている錯覚を覚えながら読み進めて行く事が出来ました。
0投稿日: 2017.12.11
powered by ブクログ2017.11 はじめは短編なのかと思ったが、だんだんと繋がってきて引き込まれて行った。 謎が深まったり、別の視点からの展開と、どんどん読み進められた。
0投稿日: 2017.11.21
powered by ブクログ1つの支店を舞台に働いている人それぞれの視点で描かれている銀行員人生模様。 短編集に見えて、1つ1つの話が1つの事件に絡み合っていく様子は上手いと思う。 いつもの勧善懲悪はなく、最後は考えさせられる終わり方だった。
0投稿日: 2017.10.28
powered by ブクログこれまで読んできた池井戸作品とは少し趣が違って、すっきり感はあまりなく、推理に推理を重ねていくような感覚だったので、私には少し複雑で最後までうまく整理できなかった。 愛理の推理どおりなのかどうか… 誰かすっきりと解決してください。。。
0投稿日: 2017.09.26
powered by ブクログこれまた池井戸作品、2013年にkindleで読んでる本 ですが、また文庫で読み返しました。 4年ぶりに読んだけどやっぱりいいなぁ~ 完全に池井戸中毒で、本棚にあと5冊ストックがあります。 でも今月中にはなくなりそう。 全部一回は読んだ本を文庫で購入したものなので 新作を読みたいという気持ちはかなりありますね。 どんどん映画化やドラマ化されるので、読んだ作品ももう一度読み返して それに備えたいと思います。
0投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログ池井戸潤ぽい面白さはあったのですが 途中から結構悲しい話となってきて読むのがつらくなりました。 最終的には救いが少しあるのですが 各々の短編で主人公となる人物がほとんど嫌な人物で 感情移入もしにくかったです。 みんな地味な感じでそこにリアリティを感じるんですけどね。 銀行員がみんな出世だけを目指しているわけではないと思いますが こういう組織で働くのは嫌だなぁと心底思いました。
0投稿日: 2017.09.05
powered by ブクログ前半は銀行内でおこる出来事が短編のように続くので、 そんな感じで話がすすむのかと思いきや、 後半、名前をふせて「彼は」と話がすすむ章があり、 章のラストでその「彼」が誰なのか判明させたり、 前半の色んな話が結び付いていったり、 とにかく後半からの夢中度MAXでした。 そして、ラスト・・ ここで終わるのー!? と叫びたくなりました。 このラストで色んな想像をさせられます。 モヤモヤで終わるけど、 だからこそ面白いのかもしれません。
6投稿日: 2017.08.11
powered by ブクログ重いナリ。 何が重いかと言うと、状況。 ミステリなのでメインの事件がおきますが、ソレではなく、ソレもそうなんですが、キャラクタたちの置かれている状況。 みんな銀行で働いている人たちですが、そのひとりひとりの状況が。 「サラリーマンの良くある辛い部分」のオンパレード、それもみんな上級で。 上司からの圧力や下からの圧力や客からの圧力や家族からの圧力などなど。。。 ミーもサラリーマンの端くれなので、読んでいて少し辛くなったナリ。 「本を読んでるときくらい、楽しくありたい」なんて思っちゃうくらい。 一番特徴的だなと思ったのはそんな所。 総評としては、「面白い」。
9投稿日: 2017.07.26
powered by ブクログ面白かったというべきか怖かったというべきか。こういう全部繋がってた系の短編が好きだがその中でも秀逸だと思った。唯川恵さんは得意とする男女関係や女性の問題でこんなホラーでミステリーサスペンスちっくな本があるが、池井戸さんも得意とする銀行の問題で書き上げてきた。それがなんか興味深かった。結末が気になり過ぎて各章の初めの説明を読むのがもどかしかったが、段々解き明かされる謎、背後に潜む人の存在にゾクゾクした。
0投稿日: 2017.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある銀行支店での色々な人生というか、銀行マンライフみたいなもの。オムニバスっぽい形で進むけども、最後には一応大体の話は実は繋がっていた、という感じ。一つ一つの話はまあまあ読みやすいけども、銀行マンってこんなに理不尽なんだよ、という話のオンパレードで、そして最後も何かが劇的に変わったりする訳でもなく、うーん、まあまあかな。
0投稿日: 2017.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集だがつながって結果的に長編集 東京第一銀行長原支店 ①歯車じゃない 古川副支店長が小山を殴る ②傷心家族 友野融資利率引き下げからシンガポール支店 ③みにくいアヒルの子 北川愛理 100万円紛失帯封 自分じゃない 西木代理 ④シーソーゲーム 融資課遠藤拓治神社狛犬融資精神崩壊 ⑤人体模型 西木雅博失踪 経歴と男と100万円 ⑥キンセラの季節 竹本直樹 経歴と西木の代理と指紋 ⑦銀行レース 検査部黒田道春(JRA競馬)臨店調査 ⑧下町蜃気楼 融資課田端洋司 滝野の江島工業うそ見抜く ⑨ヒーローの食卓 融資課滝野生い立ちと最後の夕食 ⑩晴子の夏 河野晴子 未亡人アルバイト 西木赤坂支店時代の石本との関係暴く
0投稿日: 2017.05.23
powered by ブクログ『下町ロケット』で直木三十五賞を受賞した池井戸潤の金融クライム・ノベル。 ~ノベルというカテゴリーの多さが、なんの分野なのなわからないほどすごいw 日本のメガバンクとされる、東京第一銀行長原支店を舞台としていて、いろんな年齢でいろんな職種の行員たちを描いた短編小説。もちろん、その短編小説は全て繋がっている。 部下を悪く言うことで自分の評価をあげようとする最低の支店長、支店の成績を上げ、表彰、自分の出世を第一の目標とする上司、努力するもうだつの上がらない社員、亡き父に代わり家計を支える女性行員、メリットの少ない投資信託を売ることを拒む等、上司にたてつく若手行員。 そんな支店で、現金の紛失事件が起きる。ある女性行員に疑いがかかるが、ふだんセクハラぎりぎりの声かけをしてくる直属の上司に守られる。そんな中、ある男が失踪する。 銀行員でなくとも、社会を生きる人たちが思わず共感してしまうような職場の人間関係、社内恋愛、職場と家庭での立場の違い、上司との仕事へ対する感覚の違い、狂いだした歯車。 ひとつの支店で巻き起こる人間ドラマに引き込まれ、どんどん読み進めていけた。 最低な上司はどこにでもいるし、家庭と職場とのギャップに苦しむ人も多くいるだろう、努力が報われず、結果が出ないことに悩む等、身の回りに起こるようなことを題材にしたドロドロ感と、小説らしいミステリー感を堪能できた。
0投稿日: 2017.05.18
powered by ブクログ1つの銀行支店を舞台に、主人公が次々と変わる短編集です。 そして全体として、1つの長編のような凝った作りになっています。 何のために働くのか、出世か、お客様のためか。 普通に生きて、仕事をして、当たり前の人生を送りたかっただけなのに、ふと脇道に逸れてしまったり、誘惑にかられたり、そんな切なさが詰まっています。 周りからは見えない、それぞれのお金の使い方、羽振り良さそうな人が火の車だったり、堅実だったり、ここに書かれている事は特別ではないように感じました。
0投稿日: 2017.04.22
powered by ブクログ東京第一銀行長原支店を舞台に、現金紛失事件に加え、行員の失踪事件の発生。 それぞれが独立した短編であり、それぞれが独立した主役を立てながら、やがてそれらが繋がる長編ミステリーへ変わる。 しかし、根底に流れる「家族愛」は、どの短編にもあり、思わずウルウルしてしまいます。
0投稿日: 2017.04.14
powered by ブクログ親がはまっていたけど、私はまだ読んだことのない作者でした。 銀行マンの並々ならぬ昇進志向と家庭からのプレッシャー、色んな銀行マンが仕事を頑張っている話だった。でも、あまり感情移入しにくい話だったなぁ。最後のどんでん返しは中々来るものがありました。
0投稿日: 2017.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評価は4(3寄りの)。 内容(BOOKデーターベース) ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪…!?“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績…事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。 短編集だが、内容が盛りだくさんすぎて・・・ゴチャゴチャしている割に中味が薄かった気がする。 結局最後はどうなんだ? この作者には珍しく結論無しの終わり方で若干未消化気味である。 ただ、人物それぞれは魅力的描かれておりそれなりに興味深かった。
0投稿日: 2017.02.14
powered by ブクログ銀行内の人間模様が描かれた本。短編ものかと思い気や、最後に人間関係が整理され一つのストーリーとなる為、人間関係を読み解きながら楽しめる。
0投稿日: 2017.01.12
powered by ブクログ東京第一銀行長原支店で働く行員達の話なんですが、、銀行では絶対に働きたくない!っと思わせる1冊。 結局、彼は生きているのか、、ラストはモヤッとした。
0投稿日: 2017.01.10
powered by ブクログ物語や人物関係がどんどん繋がっていく感じが面白くてあっという間に読み終えた。事件の結末云々より、とにかく銀行では働きたくない!と思った。
0投稿日: 2017.01.10
powered by ブクログ「シャイロックの子供たち」 二転三転する犯人探し。 東京第1銀行長原支店で働く様々な年齢や職種の行員たちの姿を描く短編集として始まる本作。副支店長の古川は、モラルハラスメントを繰り返し、融資課次席の友野は、努力を重ねても成果の上がらない現状に苦しみ、亡き父に代わって一家を支える行員、北川愛理。バラエティ豊かな短編が連なって銀行という職場のありようと、そこで働く者たちの姿をリアルに浮き上がらせる。 理不尽なノルマ、人格否定が当たり前な罵倒、そんな旧態然とした銀行組織が、すっぽり長原支店を包み込む。今もそういう体制が残っているか、銀行に勤めてない私には分からないが、辛すぎる。ここまでは、池井戸作品として馴染み深い銀行組織を舞台にした勧善懲悪の物語にみえます。 しかし、そこに殺人事件の匂いがついているのが、シャイロック。池井戸作品には、あまり殺人事件とか出てこないイメージなんでちょっと意外な展開でワクワクしましたね。このミステリ感。 きっかけは、ある日、長原支店から現金が紛失したこと。しかし突如、無くなったはずの現金が見つかる。ただ犯人は見つからず、次第にノルマ必達の世界に話が戻っていくのだが、ここから一気にミステリ感が募っていく。 更に、忘れてならないのは家族との問題がほぼ全ての短編でクローズアップされていること。特に、支店のエースである滝野が主人公となる短編は、父としてあろうとする誇らしさに加え、愚かさと悲しさが詰まってます。おい、滝野、何やってんだよと。 最終的な締めは、ミステリとしては消化不良ですが、どの短編も働く者の矜持を問うているため、読了感は悪くないです。 銀行小説+ミステリな一作。
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ半沢直樹シリーズで有名な池井戸潤先生の作品。池井戸潤先生の作品を初めて読みました。元銀行員の先生が書かれるリアルな銀行の内側。銀行のロジックで解かれるミステリーに夢中になりました。ただ登場人物が多くて(私の記憶力が悪いのもありますが)何回も確認する為に読み返すのが少し大変…。久しぶりに夢中になって読んだ1冊でした。
0投稿日: 2016.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とある銀行の支店で起きた現金紛失事件。誰が何のために起こしたのか。支店長・管理職・新入社員・一般行員、、、いろいろな立場の人間がこの事件とどう関連しているのかを描くフィクション。実際の銀行の舞台裏を書いているのか、僕にはわからない。が、妻や幼い子供を養うべく、厳しいプレッシャーの中でも歯を食いしばらなければならない行員の葛藤はお涙頂戴もの。胸が痛くなった。
0投稿日: 2016.11.26
powered by ブクログ読書日数 19日 とある銀行で起こった様々な人間模様、そして一つの事件を織り交ぜながら「理不尽な中でのバンカーとしての在りかた」を様々な人間を主人公にして描かれた短編集。 「シャイロック」というのはシェイクスピアの「ベニスの商人」に出てくる強欲な金貸しらしい。そういう題材をモチーフにしただけあって、様々な銀行マンが出てくる。 業績だけのことだけを考えて、そのためなら不正でもやってしまう支店のトップ。そして部下を只々叱責するだけで、そのために精神が崩壊してしまった元スポーツマン。銀行のエースと言われているエリートは、別の支店で取り扱った会社に不正融資をしてしまい、その尻拭いのために、今の支店から現金を盗む。など、挙げだしたらきりがない。 だが、そんな体質の中でも、きちんと仕事をこなしながら三枚目を演じる奴もいたり、とにかく読んでいて「銀行の体質」はこんなんだったんだと思ってしまうほど、リアル感がすごい。 この作品はかなり初期の作品のようで、のちの「半沢直樹シリーズ」の原点になったようなものらしいのだが、大団円七日ものはほとんどなかった。それでも銀行で働くということ、家族を背負って闘っているバンカーというのは、本当に過酷なんだなぁと思う。でも「仕事は心が伴わないといけない」ということを改めて感じることができる作品だと思う。
0投稿日: 2016.10.20
powered by ブクログ池井戸さんの銀行小説は、たとえマンネリと言われようとも 水戸黄門のような、安心感と爽快感がある。 何冊も読んでいると、銀行がもはや悪の巣窟としか思えなくなってくるし。 どんな阿漕な手を使おうと、銀行では利益さえ生めば正義なのか・・・ 人間性の素晴らしさなど何の役にも立たないそうだ。 この小説は最後に銀行に対するちっちゃな復讐劇があって ちょっとニンマリ。
0投稿日: 2016.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作者お得意?の銀行員たちを書いたミステリー。 基本的な雰囲気はどんよりしており、同じサラリーマンとしては銀行内のエースの嘘とそのエースの嘘の活躍により精神を病んでしまった話は面白く感じた。 しかし、個人的には最後はスカッとした終わり方を期待していた。。。
1投稿日: 2016.10.09
powered by ブクログ20160918 初期の頃の池井戸作品。 メガバンクの支店に勤める行員たちが繰り広げる人間模様。 元銀行員の自分としても見に詰まるような目標や、誘惑との戦いと、それに負けた行員の姿がなんとも切ない。 西木係長は結局どうなったのだろうか? なんとま気になる終わり方。
0投稿日: 2016.09.18
powered by ブクログ池井戸作品は銀行界のサラリーマン金太郎というレビューを見たことがあるけれど、果たして。 日本企業らしいと言えばらしいですが、これが実情であるのなら、日本の大企業の闇は深い。むしろ浅薄か。 しかし流石、外れないですね。 短時間でスパッと読めました。
0投稿日: 2016.09.06
powered by ブクログ2016.08.09 初めての池井戸潤。 前半、不条理な上司や、銀行の裏事情をヒェェと思いながら読んでいたら、途中からミステリーになり、一気に読み切った。 お金絡みの人の黒さは底知れない...
0投稿日: 2016.08.10
powered by ブクログ銀行で働いていた池井戸潤だから出せるリアリティ。企業戦士:バンクマン!達が繰り広げるドラマ。お金は汚い。 人の欲望煩悩が具現化した「お金」それがミステリーを引き起こさないわけがない。あまりにリアルな銀行ミステリー。 短編集形式でつむぐ銀行ミステリー。しかしその短編は一本のヒモでつながっていて…その銀行の闇は深かった…。 こんな帯が付きそうな本でした。 銀行は出世しないと意味が無い。お人好しで出世街道からリタイアした人ほどまともな人間という「お金の世界」の現実を見る。そして出世欲のあるものに集まる女の姿も見られる。 お金というモノは人間を惑わせる。 正気を失った遠藤さんの話がしれっと挟まれているところに寒気を感じた。
0投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログ銀行員ならこれはかなり面白いはず。 出世と保身にしか興味がないモラハラ上司。 どんな手を使ってでもガンガン稼いでくる営業。 できない上司のレッテルを貼られてる役席。 客を騙してでも商品を売る事に疑問を抱く後輩。 銀行の現場の実情と、そこで起こりうる不正の話。まぁこんなに不祥事が起こることはないけど、起こる余地はある。 はじめは何のことかと思っていたけど、いろんな伏線が張り巡らされていた。 10人の目から描かれている支店内での出来事はある事実を浮かび上がらせる。
0投稿日: 2016.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなか面白かった。 短編集かとおもいきや、いろいろと話がつながっていく。2回目読んだら伏線とか張ってたのかも? そのうち読み返したい。
0投稿日: 2016.07.05
powered by ブクログ面白い!銀行に纏わる短編集かと思いきや複雑に絡み合い長編になっている。そこからさらにミステリに進化を遂げる。この作品だけで三つの味を楽しむことができる作品。内容は"正義"は少ない、悪をもって悪を制する話が多い。悪人と言ってもその人の背景を知ることでまた印象が変わり、複雑な想いが生まれる。相変わらず池井戸さんの作品は悪人を憎みきれない。ただ登場人物が多く、ノートに人間関係図を書かないと忘れる。この作品の主人公達はそれぞれ働く意義が違う。そこから自身の働く意義というものも考えさせられた作品だった。
0投稿日: 2016.06.18
