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シャイロックの子供たち
シャイロックの子供たち
池井戸潤/文藝春秋
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総合評価

571件)
3.8
104
229
175
22
1
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    今の銀行は知らんけど、  出世!  出世!  出世! やな。 もう少し、地に足付けて、物事進めていけんのかね… 毎月毎月、ノルマがあるのは分かるけど、その為には、どんな手段も辞さない… 銀行やから違うけど、今話題のクルマ傷つけて、修理代多く保険屋さんに請求するのと同じような感じ。 で、満たされるんかな…モノはともかく、ココロは? あんまり、物欲ないし、出世欲もないから虚しいとしか思えんけどな。 そこまでして、一生懸命働いて、何をしたいのか。でも、何かと言われると良い役職に付いて、お金も!ってなるんやろな。 時間なくて使えん気もするけど、それに目が眩んで…御用!やもんな… 池井戸さんにしては、スッキリした終わり方やなく、ヤツの裏の顔は分かったけど、どこや!どこ行ってん! え〜! で終わってしまった…

    64
    投稿日: 2023.07.19
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    銀行に勤めたことないけど、昭和の銀行マンから見たらものすごくリアルなんだろうなあ、というくらい現実味があっておもしろかった。

    6
    投稿日: 2023.07.14
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    映画化されたので、面白いのだろうと思って読んでみた。 メガバンクの支店を舞台にした行員たちの話。 登場人物たちが出世しか考えていないとか、結構ひどい人が多くて、うんざり。メガバンクは体育会系のイメージがあるし、池井戸潤は元銀行員なので実態に即しているのかも知れないが、さすがに今の時代ではこんなパワハラ、モラハラはないだろうと思いたい。 登場人物がいろいろ変わる短編集だが、中途半端なところで終わる話もあり、後は各自が想像して、ということなのだろうか?

    3
    投稿日: 2023.07.11
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    各話が独立しながらも関連性のある池井戸作品。ストーリーも面白かったのだか最終的な結論がハッキリしないのでスッキリしない

    2
    投稿日: 2023.06.20
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    「現金が足りないんです」。銀行の支店で起こった現金紛失事件。捜索の結果、当日の日付の入った札束の帯封が女子行員のバッグの中から発見され、疑いがかかる。事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤を描く。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作ミステリー。(e-honより)

    0
    投稿日: 2023.06.12
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    最後、まさかの展開でびっくり。サラリーマンの自分も、すべての登場人物と同じ境遇に陥る可能性があると感じた

    2
    投稿日: 2023.06.08
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    繋がってはいるけれど主人公が変わる10話の短編。 金融のドラマもあって想像はできていたが ここまでブラックか、、とも思ってしまった。 10話それぞれ主人公が異なり視点も変わるため その後どうなったかがとても気になる。 結局西木はどうなった、、?

    13
    投稿日: 2023.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2023/5/27 読了 池井戸先生の著書を初めて読みました。 TVドラマとかでは、いくつか見ましたが、読んだのは初めてでした。 仕掛けが繰り返され、焦点となる人物が変わっていき、それぞれがつながって行くところは楽しく読み進められました。 最後の最後で、なんだか、モヤっと感100%になって、結局、どうなったの?という感じでした。

    2
    投稿日: 2023.05.27
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    久々に池井戸作品。主人公を変えながらの短篇が繋がって、下町の銀行支店で起きた大事件の輪郭が徐々に見えてくる。 登場人物が多いから序盤は覚えるのに苦労したけど、後半は一気読み。月末で仕事忙しいのに夜更かししてしまった。また他の作品も読み返そう。

    4
    投稿日: 2023.05.26
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    東京第一銀行長原支店を舞台に、銀行内で発生した現金紛失事件を追うミステリー。登場人物が多くて何度か相関図を調べながら読みました。 連作短編集かと思っていたら、少しずつ点と点が繋がっていき、最後にはとんでもない事実との関連性が見えてくる。 ラストの真相は読み手の想像力や推理力に委ねられるので、答え合わせができない所が少々モヤモヤ! それにしても、働くことについて、幸せについて深く考えさせられる機会になった。 ここに出てくる登場人物は一生懸命仕事をしてるけど、なんだかみんな全然楽しそうじゃない。 人は何のために働くんだろう?

    11
    投稿日: 2023.05.17
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    東京第一銀行長原支店の行員達の短編から、最終的にな結末に繋がっていく。 現金紛失事件から始まり、真相を探っていた人物の失踪、事件の裏にある隠蔽、横領、癒着。 登場人物が多く少し混乱するが、読み進めるごとに長原支店の人物達が深掘りされていき、少しずつイメージが作られていく。 最後は思わず「おー!」となる爽快感?天晴れ?とも言えなくもない終わりかた。 ある人物の印象がガラリと変わりました。 なるほどクライムノベルです。 最初は銀行の話なんて難しいかなと思いましたが、先が気になって一気読みでした。 それにしても銀行って大変なお仕事なんですね。

    4
    投稿日: 2023.05.17
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    短編集だと思ったら途中から連作になっていた。 半沢直樹などの他の作品の元になっている感じがしました。 少し、物足りなさを感じたのは自分だけかな。

    9
    投稿日: 2023.05.12
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    1.著者;池井戸氏は、子供の頃から国内外のミステリ―を読み漁ったそうです。大学卒業後、三菱銀行に入り、32歳の時に退職。その後、コンサルタント業の傍らビジネス書を執筆。「果つる底なき」で江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。氏は、ミステリ―のセンスを企業小説と融合させた新しいタイプの小説家と言われています。江戸川乱歩賞(果つる底なき)と吉川英治文学新人賞(鉄の骨)及び直木賞(下町ロケット)の三賞を受賞した実力作家。 2.本書;大手銀行の支店を舞台にした十話(第一話;歯車じゃない~第十話;晴子の夏)の連作短編集。大方の企業にある、厳しいノルマ・パワハラ・出世の為の醜い競争、・・・。「銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らす事の幸福と困難さ」を描いていま。シャイロックは、シェークスピアの戯曲「ヴェニスの商人」に出てくる強欲な金貸しの事。人間ドラマとしての秀作。 3.個別感想(心に残った記述を3点に絞り込み、感想と共に記述); (1)『第五話;人体模型』より、「人も羨むエリート街道を突き進んできた男が、ある日突然、本人の希望と合わない転勤辞令を理由に退職を申し出てくる事もある。一方で、希望した部署に配属される事無く定年まで勤め上げる行員も少なくない。そのどちらの人生が尊いのか。価値があるのか。いや、人生というのは等しく尊いもののはずだ」 ●感想⇒金融業の離職率は、業種別で16位;4.3%(1位;宿泊業15.6%)。傍から見れば、安定した業種です。それでも、銀行業務は、人間的な部分がどんどん排除されて機械的になったと言います。そうした中で、日常業務に追われ、ギクシャクした人間関係の中で、仕事にやりがいを見出せず、退職する人もいると聞きます。これは、他業種でも多かれ少なかれ同じだと思います。原点に戻れば、人間は個々人が人生の主役なので、ライフステージの重要な段階(進学・就職・結婚等)で、自身の選択を熟慮する事が重要です。そして、一度決めたら信念を曲げずに生きるのです。文章にあるように、「人生というのは等しく尊いもののはず」なのです。悔いの残らない人生を送りたいし、たとえ悔いが残ったとしても、絶えず前向きな気持ちを持ち続ければ、きっと良い事もある筈です。 (2)『第七話;銀行レース』より、「“気に入らない事があると、すぐに反抗的な態度を取っていました。・・・笛吹けど踊らずという奴でしてね。困ったものです” 黒田は嘆息した。部下の悪口イコール自らの保身。こういう管理職が、一番質が悪い。そして、こういう管理職が、銀行には最も多い。いや、銀行だけでなく、どんな会社でも同じかもしれないが」 ●感想⇒「部下の悪口イコール自らの保身。こういう管理職が、一番質が悪い」。銀行に限らず、どこの企業にも大なり小なりこういう管理職はいます。昇進人事の際に、❝問題を他人の責任に転嫁するような人❞を管理職にしない制度があると良いのですが、難しいでしょう。入口で篩にかけられないのなら、昇進後に多面評価(本人×上司・部下・同僚)で降格させれば良いと思うのですが、これも限度があるでしょう。良い方法があるといいのですが。私は、こんな上司に使えたくないと思った経験があります。人事考課の際、平均化の為の点数調整する際に、部下の点数を無条件で他部署に与える(自分の部下を庇わない)管理職がいました。自身の指導を棚に上げて、部下の責任にする管理職は言語道断です。❝人のふり見て我がふり直せ❞と肝に銘じたいものですね。 (3)『第八章;下町蜃気楼』より、「“悲惨ですよ、まったく。オレも欲しいよ。公用車” “よっ、支店長候補!” 庶務行員の根本はそう言ってからかい、田端を苦笑させた。支店のこういう人間関係は嫌いではない。不思議な事に、出世とか昇格とか、そんなものとは無縁の人間達ほど、魅力的で温かい。銀行って所は、ヘンな所だ」 ●感想⇒「出世とか昇格とか、そんなものとは無縁の人間達ほど、魅力的で温かい」。私は若い頃、守衛さん・社食のおばさん・クリーンスタッフさん・・と親しく会話して、色々な事を教えて貰いました。皆さんは、自分の仕事に誇りを持ち、前向きでした。そして、最も大切な事は❝人間としての姿勢❞だと言っていました。曰く「偉くなると、こちらから挨拶をしても知らぬ振り、こんな人を見習ってはいけない 」と。会社での職位は、役割であって、偉さとは違うと思います。こうした、❝縁の下の力持ち❞の人々がいてこそ、私達は良い仕事が出来るのです。感謝あるのみ。 4.まとめ;池井戸氏は、元銀行員です。本書は、銀行の内幕(システム・人間関係等)がよくわかる小説です。銀行支店という小世界の中での人間ドラマを上手く描いています。未だに、選民思想を持った銀行員もいると聞きますが、この話はあくまでもフィクションであって、やや大袈裟な気もします。会社の中には、本書のような人々もいますが、私は前述した人々や❝仕事の意義や生き方❞を教えてくれる人達にも出会いました。要は、個々人の心の持ち方が大切なのです。企業の歯車にならず、絶えず目的意識を持って、❝世の為人の為❞に行動し、小さな善行を積みたいと願います。池井戸作品の魅力は、解説に凝縮されています。「勝ち組になるというのは、組織の論理に自分を沿わせる事と同義でもある。池井戸作品の主人公は、それを良しとしない人間ばかりだ。そんなことより、自分の仕事を一所懸命に地道にこなすーそういう人間の姿と、そういう人間の勝利を、池井戸潤は書こうとしている」。(以上)

    115
    投稿日: 2023.05.06
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    東京第一銀行長原支店を舞台に様々な社員の視点で描かれている。 私のような出世欲皆無のZ世代からすると何をそんなに出世に固執しているんだと思わずにはいられない。 役職や勤務地によって社宅のグレードが異なる故に、差が可視化されているのが酷い(これも出世欲を駆り立てるためだが)。 本当に大切なのは金なんですか?

    2
    投稿日: 2023.05.03
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    連作の短編集で一人称が変わっていく。 銀行で100万円が無くなり、それぞれの話が進む。 池井戸潤なら、やはり痛快さを求めてしまうな。

    7
    投稿日: 2023.05.01
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    金融関係であり、共感する部分も多かった。銀行業界の雰囲気も感じられた反面、スートリーはいろいろな人の出世欲であったり幸せであったりがあり面白かった。重ね合わせる部分が多い作品だった。

    2
    投稿日: 2023.04.30
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    読み始めは、池井戸さんお得意の金融の物語だと思っていたけど、これは銀行を舞台にした人の幸せとは何か・・・を、思い起こさせてくれる本だった。 幸せって、飛び切り驚くような出来事が運んでくるんじゃなくて、何気ない日常にこそあるんだな〜。 失って初めて分かるというのも頷ける。 子供たちは大きく家内も空気の様な存在になりかけているけど、みんなが集まる食卓が恋しくなった。 早く帰って、幸せを嚙みしめようっと・・・。(o^^o)v

    2
    投稿日: 2023.04.29
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    物語の中では、倫理的な価値観と経済的な利益追求の間で揺れるキャラクターたちの心情がリアルに描かれており、読者に深い考えさせる作品だと思った。

    2
    投稿日: 2023.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『銀行内で起こった現金紛失事件。北川愛理のロッカーから帯封が発見され容疑者扱いされるも、身に覚えが無いという…。』 といった主軸はあるものの、序盤は関係のないストーリーが挟まっていたりする。 各章で主役が切り替わるタイプの短編集で、銀行員各々の背景描画がつづいていくが、ストーリーの本筋は繋がっている…という構成が面白かった。 現金を盗んだ犯人は誰なのか?背景に何があったのか?その真相に行き着くまでに、主軸に関係のない銀行員の物語もそれなりに多く読まされる所は正直微妙だったかなと。もちろん、それらを読む事でストーリーの深みは出るのだけれども。 そして主軸のストーリーよりも、銀行員の仕事の大変さというか、ストレス・不満・やるせなさ等などの「辛さ」の方に目がいってしまう。黒々とした職場の雰囲気や空気感に、コッチまで疲労困憊になる。 最後にミステリー要素まで出てくるも、結末がハッキリしておらず消化不良モヤモヤの原因に。ビシッ!と締めて欲しかったなぁ…とも思った。

    2
    投稿日: 2023.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題材 銀行員の人生 テーマ 出世がすべてなのか? 最も伝えたかったこと 銀行員の内部 何が新しいのか 金融トリック キャッチコピーは何か 『あなたは誰のために生きていますか?何のために働いていますか?』 その他(心に残ったことなど) ・圧倒的な読みやすさと面白さ ・一般人は知らない世界を教えてくれる(読書による疑似体験)

    2
    投稿日: 2023.04.20
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    東京第一銀行長原支店で起こる、小さな(?)事件の短編集。と思ってたら途中からとんでもないな事件へと発展する。フィナンシャル・ミステリでした。カツカレー食べたい。

    7
    投稿日: 2023.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編だけど、だんだん繋がっていくのは面白かった。 最後は、スッキリしてもらった方が自分としては好みだが、十分楽しめた。 ただただ、銀行員の苦労が垣間見えた。

    2
    投稿日: 2023.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小編ごとに一人称が変わって混乱したりもしたが、話がつながっていき、最後は読者にその後を想像させる終わり方。うーん、スッキリしたかったかも(笑)話はワクワク読めました。 ノルマがある仕事ってキツイなぁ。 追記 時間をおいて考えてみると、死ぬより姿を消す方が西木にとっては希望がありそうかなとも思えた。石本と西木のつながりがどう関わるのかとかはよく分からなかったなぁ。西木が真の犯人にしては西木の章の描写が合わない気もするし、、、

    3
    投稿日: 2023.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んだことがあるはずなのに、映画版を観ても一向に思い出せず。ブクログ開始の遥か前に読んでいた模様。 再読してなるほど。登場人物はほぼ同じであるものの、原作は連作短編のうえに、初章の主役は杉本哲太が演じたあの嫌な副支店長だから、映画版とまるでイメージが違う。そして決定的に異なるのは、柄本明演じる爺様が原作には不在ゆえ、倍返しがない。いちばん悪いと思われた柳葉敏郎演じる支店長も単なる小物に終わる原作のほうに驚きました。 面白かったけれども詰め込みすぎに思えた映画版も、これの映像化ならそうなるか。西木と阿部サダヲは生きている!? 映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/da95b05b88ae29021b37a9e728e93e13

    2
    投稿日: 2023.04.02
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    とある町の銀行で起こった現金紛失事件。それはやがて、そこに勤める幾人もの銀行員とその家族を巻き込んで行く─ 働くことに対する矜持、家族への愛、行き場のない思いが交錯し、さながら絡み合う糸のよう。 それがほどけて来る最後の描き方に、思わず唸った作品。やはりこの方の描き方は上手い。

    5
    投稿日: 2023.03.31
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    久しぶり?池井戸潤作品を読みました。 いつものように東京第一銀行のとある支店が舞台になっていて、一章毎に別の銀行マンが主人公になっているので、これは短編集か?と思ったけど、実は後半はそれぞれが絡み合って前半は伏線だったんだなってな事がわかる。 でも、半沢直樹のような主人公がいる訳じゃないので、感情移入しにくく、登場人物が沢山いるので誰が誰だっけ?と解りにくかった。 弱きを助け強きをくじく、なんて話じゃないので半沢直樹や他の作品みたいな痛快感は無いが、基本的には殺人も絡んでるミステリー作品なんで、謎解きやカラクリとか、そういうのが好きな方には良いかもしれない。 小説だから実際とは違うんだろうけど、銀行マンって、とんでもなく辛い仕事なんだね。 こんな風に追い込まれてしまったらやるせなくて自殺もしちゃうよ。 とまあ、結構 つらいお話でした。 ちなみに「シャイロック」とは、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」に登場し、悪辣、非道、強欲なユダヤ人の金貸しとして登場する人物だそうで、ここに書かれる銀行マンの事を指してます

    2
    投稿日: 2023.03.30
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    池井戸作品、外れなく良かった。西木は、最後にどうなったのか…それぞれが先を考えるというのも良いなと思った。小編がつながるのも面白かった。

    4
    投稿日: 2023.03.30
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    帯に、書き方を決定づけた記念碑的な一冊、と書かれていたが、確かに素晴らしい構成だった。 組織における個人の存在、野望。 抗えない立場に厳しいノルマ。 仲間のようで、誰を信じたらいいのかわからない 人間関係。 私には経験のない世界。 多く出てくる登場人物には、あからさまに悪人と思われる人もいるけど、その人なりに頑張って生きている模様を見せられると、何故か応援してしまう自分がいる。 その癖、真っ当な人物にほっとさせられてる。 架空の話だがこのリアルさも素晴らしい。

    4
    投稿日: 2023.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了。 短編集。だが、ストーリーは繋がっている。主人公は章ごとに異なる。前章の主人公は脇役ででたり。 とても人間味あふれる。銀行に少し関わりのあった人生だが。とても汚い職場だと個人的には感じる。お金を扱うっていうのはそう言う事なんだろう。 ドロドロしたもの。社会の荒波。人間関係。家族愛。丁寧に書かれている。 結局、最後はどうなるか。どうなつまあのか。正解がわからない。読者それぞれに答えがあるかと。

    2
    投稿日: 2023.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Audibleにて読了。 最後、結局、どうなの? っていう、読者に考えさせる展開。 で、どうなの? の答えに自信がないのだけれど、結局西木は生きていて、裏で糸を引いていて、すごく悪いことをしているが、それは銀行への復讐でもあり。銀行という組織も悪いので、西木を極悪人という一言では片付けられず。 という感じかな。

    3
    投稿日: 2023.03.25
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    Audibleで読了 半沢直樹はドラマで見たのだけど、池井戸作品を読んだのは初めて。いやー、これ読んで銀行に就職しようとする人激減なんじゃないかな。ノルマ、減点評価、足の引っ張り合い、硬直化した人事、泣き落とし、異常なプライド、パワハラ上司、とかとか。誇張していると思うけど、典型的な昭和の会社だね、ここでイノベーション起こすとか世界で戦える企業になるとは到底思えない。 話として、誰が主人公なのかあまり分からなかったのだけど、読んだ後にWOWOWでドラマ見たら、西木が主人公なのね、ということを理解。 何年後かに、「昔々こういう企業体質の会社あったよねー」、となることを祈る。

    6
    投稿日: 2023.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編か~と思って読み進めたら繋がってる話だった。一話一話は軽いが、終盤にかけてミステリ要素が強くなって面白かった。映画気になる。

    2
    投稿日: 2023.03.21
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    ■ Before(本の選定理由) 映画にもなるという、池井戸潤の小説。銀行物は5冊程読んだが、どんな物語だろう。 ■ 気づき 最近(?)の池井戸作品に感じる、ビジネス×刑事事件。そして行員は、それぞれに事情を抱えて生きている。フィクションと言い切れないところが怖い。 ■ Todo 個人的には、やはり下町ロケットやアキラとアキラのように、「仕事」でヒリつくような物語の方が良い、と思ってしまう。

    5
    投稿日: 2023.03.20
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    この作者の本はすぐに世界観にはいっていけます。 今回の話は最後を読者に任せることで読み終わってからも世界観から抜け出せなかったです。

    4
    投稿日: 2023.03.13
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    映画化されているということで手に取った久しぶりの池井戸潤作品。 序盤では、短編集かな?と勘違いしそうになりますが… 読み進めると一貫したストーリーが見えてきます。 職場での人間模様や葛藤が見事に描かれており、リアルな没入感も味わえます。 おすすめの一冊です。

    6
    投稿日: 2023.03.11
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    東京第一銀行 長原支店。 住宅街の中にある小さな店構え。 そこで働く支店長からパート社員までが登場する連作短編。 前半は支店内の関係性を表すような話の展開がある。 支店長クラスの昔ながらの考え方と今時の若手行員の考え方の違い。 家族との関係性など… しかし、後半は事件的な展開が主流となる。 銀行内での不正、行員の裏の顔。 面白かった。 2023.3.9

    7
    投稿日: 2023.03.09
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    銀行って確かにそんなイメージはあるけれど、どこも本当にそこまで厳しいんだろうか。 だとしたら今の時代には、あまりそぐわないね。 出世欲なんて、滅私奉公だなんて今どき流行らない。 映画も見に行ったが、最終幕でだいぶ話しが変わってきた。果たして西木はどうなったのか?

    2
    投稿日: 2023.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現金紛失事件をはじめ、銀行内にはびこる様々な汚職事件の犯人が誰で、どのように繋がってるのかが徐々にわかっていく感じが面白かった。ただ、最後に出てきたのが誰の奥さんなのかよくわからなかった。

    3
    投稿日: 2023.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

     タイトルから強欲な人物の物語だとイメージしながら読み始め、最初は銀行のさまざまな人物の短編集なのかと思っていたが、徐々に話しがつながっていき最後はこれまで各人物の伏線を回収する流れとなっており、終盤にかけて時間を忘れてどんどん読み進められた。  100万円隠蔽の犯人の犯人を予測しながら読む楽しさ、リアルでないかもしれないが熾烈な出世争い、不祥事が蔓延る銀行員というものを知る面白さを感じながら読むことができた。  銀行の窓口での株の購入は改めてやめよう、自営、会社経営で銀行からの融資を受けなどでの資金繰りは大変なんだなと感じた。  反面教師にする人物が多く登場するため、ただの読み物で終わらず、自分はこうなろうと教訓を得ることができたため満足する読書となった。

    1
    投稿日: 2023.03.06
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    メガバンク東京第一銀行長原支店を舞台で起きる幾つものミステリーを通し、「銀行」という職場の実態、そこで働く行員たちの姿を元銀行員だった池井戸潤氏ならではの臨場感で描いている。 行内で理論派の部下の意見に答えられない上司、厳しいノルマや出世競争で精神的に病む若手職員、取引先との癒着やギャンブルのめり込みから架空融資など不正を働くもの等銀行内部の闇の部分がたっぷり盛り込まれている。 ストーリーも支店のパワハラ幹部を追い込む検査部の職員、優秀な実績をあげる辣腕行員が実は裏の顔を持っていたりと、一筋縄ではいかない展開。 現金紛失事件を巡り、部下に優しく接し、自ら真相解明に乗り出しながら失踪した営業課の西木係長がどういう人物だったか、暗示的なラストもこの小説の奥の深さを感じさせる。              彼に限らず、それぞれの人物にそれぞれのストーリーがある。それが組み合わさった展開で読みごたえがあった。 「シャイロック」とはシェークスピアの戯曲「べニスの商人」に出てくるユダヤ人の強欲な金貸し。その意思を継ぐ「子どもたち」が「銀行員」なのか?

    3
    投稿日: 2023.03.02
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    久々の池井戸さんの作品。 映画化されていることもあり、西木に阿部サダヲをイメージしながら読んでいた。 とてもいい上司で、真実に辿り着こうとしていて、善というイメージで読み進めていたので、最後の方での西木の状況の描写にびっくり。なるほどそうきたのかー。 映画版では多分原作と異なる部分もありそうだし見てみたい。

    3
    投稿日: 2023.03.02
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    短編ごとに主人公がかわり、物語が進んでいく構成が面白かった 世間体や自分のプライドのためや家族のため、今より良くしようと必死に働いていたはずが自分の心身も家族関係も崩れていく様が現代のリアルな地獄だった 走り続けるのもかっこいいけど 立ち止まって見えてくるものもあるはず

    2
    投稿日: 2023.03.01
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    東京第一銀行長原支店を舞台として、章別に銀行員を主人公にしている。ほとんどの行員に子供がおり、『シャイロックの子供たち』とは言い得て妙。登場人物が多く、なかなかストーリーが頭に入らないが、ミステリー的要素はそれなりに楽しめた。

    2
    投稿日: 2023.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画が面白かったので、映画では省かれたシーンまで突き詰めたいなと思い購入しました。 読んでみてびっくり。大筋は同じでも、展開が全然違う。 少しダークなところがあれど、これはこれでおもしろかったです。

    2
    投稿日: 2023.02.27
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    家族には言えない秘密や人事に不満を持つなど、小さな支店に配属された行員たちのバックグラウンドも知ると華やかに見られながちな職業でも色んな感情を抱えて生きている様が見れて面白い。 令和の銀行員は世間が想像するほど高給取りではないが、会社という組織に属している点では社会人を経験した人であれば支店の人間の一人として想像しながら面白く読了できると思う。

    3
    投稿日: 2023.02.26
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    映画に先駆けて読んだ。登場人物のそれぞれにフォーカスされていた。映画でどのように各人が演じるかたのしみだ。

    2
    投稿日: 2023.02.25
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    やっぱり面白いの一言でした。ビジネスものについては池井戸さんの作品は秀逸だとおもいます。ルーツとなるこの作品もホントに良かったです。

    2
    投稿日: 2023.02.24
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    とりあえず、映画も観てみようかな。 原作は一気読み、最後モヤっとしましたが読み応えはありました。 表紙の阿部さん、格好良いです。

    4
    投稿日: 2023.02.24
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    読後、読み返したくなる奥が深い作品です。 会社組織のあるあるが銀行業務を通じ感じられる 。登場人物もキャラクターがしっかり描かれており、没入感がとんでもないです。

    3
    投稿日: 2023.02.24
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    池井戸潤氏の銀行を舞台にした群像ミステリーです。 都内のとある銀行で起きた現金紛失事件が予期せぬ事件へと発展していきます。 短編集のように一話完結型で物語の語り手が様々な人物に移り変わっていきます。つまり、銀行で起きた「事件」が様々な人物の視点から語られて結末に向けて進んでいくのです。 語り手のバックグランドを理解しつつ、「事件」を読み解くことで、物語の深みを感じることが出来ました。 なお、登場人物が多いために読み始めの頃は何度かページを戻って人物を確認しました。巻頭に人物紹介等かあるとより分かりやすいと感じました。

    3
    投稿日: 2023.02.15
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    東京第一銀行長原支店が舞台。そこで働く行員それぞれにスポットを当てる形で書かれる。さまざまな事件をめぐる人間模様が面白い。

    3
    投稿日: 2023.02.13
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    短編集と思いつつどの話も繋がっている。 営業職の自分には身につまされるエピソード多かったです。初読で登場人物把握出来なかったので2回読みました。

    3
    投稿日: 2023.02.11
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    映画とは大分違うらしいけど。 第一東京銀行長原支店の人たちが、それぞれの短編の主人公として描かれる。小さな事件が裏でうごめく大きな事件につながり、悲しい、もしかしたらそうでもないラストへ。 銀行に限らず、出世しないと意味がない社会とそこからこぼれ落ちた人、その家族が描かれる。

    9
    投稿日: 2023.02.11
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    冒頭、題名にあるシャイロックの簡単な説明が書かれている。強欲無慈悲な高利貸しという意味合いで使われることが多い。池井戸潤氏の銀行ものらしい題名だ。 映画の番宣を見て、ついつい手に取った。 昭和時代の銀行の封建的な考え方、顧客視点ではなく自分本位の考え方に対するアンチテーゼを通じて、人生のあり方を示している。 舞台は東京第一銀行長原支店、古川副支店長の小山行員への暴力事件から始まる。傷心家族は自分の出世をあからさまに目指す集団の中で朱に染まる人の心が面白かった。 最も興味深かったのは、みにくいアヒルの子で、帯封がバッグに入っていたことから、経済的に苦労してきた北川愛理が100万円の盗難を疑われる、真犯人は誰だ?ミステリーの要素が多少でもあると楽しめる。この後の人体模型の章でピースが埋まりはじめ、キンセラで明らかになる。失踪したのは誰か?本当に失踪か?その動機は・・・。 結局、悲劇的な出来事の積み重ねが描かれているに過ぎず、銀行業務の説明のように感じた。ストーリー性やミステリー度もあまり感じられない。 池井戸潤氏の作品としては物足りなさを感じた。

    8
    投稿日: 2023.02.10
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    2023/02/06 テレビドラマや映画で人気が爆発してる池井戸潤さんの銀行を舞台にした小説。 半沢直樹にドラマを見てハマってしまい、池井戸潤さんの作品を見るようになって、今度映画化するという「シャイロックの子供たち」がすごく気になったので、まずは原作から。 ある日東京第一銀行長原支店で100万円が足りないという不可思議な出来事から物語は始まる。 その原因を突き止めようとしていた西木は突然失踪してしまい、後を引き継いで調べていく行員たちもいるのだが…。 長原支店に関わるそれぞれの人物の視点で短編集となっているのだが、話がすするでいくにつれて100万円紛失の真相にもだんだんと近づいていく。 銀行員の色々な人生のリアルさと、話が進んでいくことでだんだんと明らかになっていく現金紛失の真相のスリルも味わうことができる。 半沢直樹のドラマでも特徴的だったと思うが、やはりどんでん返し的な展開が読者を裏切らないようになっているところがストーリー構成の巧みさを実感する。読んでいて本当に面白いので映画も楽しみです。

    2
    投稿日: 2023.02.07
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    人の裏の顔がわかる作品。 今までの池井戸作品から、豪快なスッキリした内容を想像したが、最後は謎めいたミステリーで終わる事で新たな面白さが見えてきた。 映画化が楽しみ‼︎

    2
    投稿日: 2023.02.05
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    今回、阿部サダヲ主演で映画化されるというので、原作を読み返してみた。 やはり上手い。 ミステリーなのに、最後に痛快な結果があるわけではなく、読み手に空想させる手法。 ミステリーなのに、銀行マンの物語なのに、根幹にあるのは家族愛。それと、組織の在り方。 『いくら質の高い仕事をしても、それを評価する側がとんちんかんだと正しく評価されないんですから。』 どこにでもあるよね、こういうこと。

    18
    投稿日: 2023.01.30
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    一つの銀行支店を舞台に短編となって始まり、その後繋がって長編となる。バンカーの生き様とその家族模様。引き込まれていっきに読了。池井戸作品さすがです。

    7
    投稿日: 2023.01.29
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    池井戸さんに銀行モノ描かせたら文句なく面白い。銀行マンでなくとも企業人なら色々思いあたる事があるんじゃないかなあ。沢山の登場人物の其々が丁寧に特長持って描かれ、家族愛とか心動かされる部分もあり流石です。

    10
    投稿日: 2023.01.26
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    登場する銀行員たちの描写がハッキリしていて、それぞれの仕事への向き合い方や家族への想いがひしひしと伝わってきます。 面白く読み進めましたが、最後には少しモヤッとした感じが残りました。 それにしても…組織ってなんなんですかね…

    2
    投稿日: 2023.01.26
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    読みはじめると面白く一気に読めました。 題名から内容が予測できなくて自分では選べませんでしたが、映画化されるということで友人からのおすすめで読みました。シェークスピアからとは予想外でした。 映像化されるのが楽しみです。

    2
    投稿日: 2023.01.24
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    映画化されるらしいので読了。 ん〜誰が犯人か分からない疑わしい人が何人か出てきて誰でしょう!?みたいな構成はやり尽くされてるが面白そうだとは思った。 しかし、登場人物が多く誰が誰か分からなくなってきて、これは前に出てきた人?初登場?何の人やったかな??ってなる。個人のカラーが薄くというかエピソードが銀行の中なので限られていてちょっと分かりづらかった。俺がアホだからなのか。 終わり方もモヤっとする。きっと映画は違うんだろうなぁ。

    2
    投稿日: 2023.01.23
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    銀行の長原支店の、それぞれの行員の短編集、かと思いきや点と点が繋がり始め中盤を過ぎると一つの大きな事件となっていく。 行員の裏の顔、とまではいかなくても角度を変えると違う顔が見える。 まさか戦犯があの人だったなんて。

    3
    投稿日: 2023.01.22
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    日常生活で銀行との関わりは振込や入出金程度なので、銀行という世界を垣間見れる池井戸作品は好きなジャンル。読み進めるうちにどんどん引き込まれていき気が付いたら終盤でした。おもしろかった。

    2
    投稿日: 2023.01.22
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    銀行員はしみじみと大変だなと思う。昔信用金庫に勤めていた、窓口担当の友人ですらあれこれ嘆いていたっけ…。 池井戸さんの作品を読むと、絶対に息子たちには金融業に就いてほしくないと思う。金融業の皆さんは無理なさらずに頑張ってと願う思いだ。

    2
    投稿日: 2023.01.22
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    池井戸さんらしい作品だったなぁとしみじみ。 シャイロックとは、シェークスピアの「ヴェニスの商人」に登場する強欲な金貸し。 読み終わってみるとこの説明だけで全て納得する気がします。 映画も気になります!

    2
    投稿日: 2023.01.21
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    行員の人が次々出て来て大変だった 後から色々繋がって行って納得 どうしようもない事がある人生だけど、簡単に自分から招いてしまうこともあるんだと感じた

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    投稿日: 2023.01.18
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    シャイロックの子供たち (文春文庫) 著作者:池井戸潤 発行者:文芸春秋 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofree.com/ 安倍サダヲさん他、豪華キャスト陣が集結。 公開日:2023年2月17日(金)〜 公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/shylock-movie/ Twitter:https://mobile.twitter.com/shylock_film

    3
    投稿日: 2023.01.09
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    繋がる短編と思ったら独立した内容でした。 池井戸さん独特の銀行小説はいつ読んでも面白い。 できれば最近のテクノロジーが使われている今の銀行を描いて欲しい。思わぬ隠れた罠を創作できるかも

    2
    投稿日: 2023.01.02
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    金融業界について雰囲気を知りたくて選びましたが、小説自体が予想外に面白く、高評価にしました。 とある支店を舞台にしたミステリーになっており、各章ですべて異なる人物の視点から物語が進むので、各章の始めでは状況が分からない戸惑いもありますが、章毎でそれぞれのエピソードが盛り込まれ、短編小説を楽しみながら本筋のミステリーの犯人に迫るという仕組みで、どんどん引き込まれました。 男 という謎の代名詞は不穏な雰囲気を醸し出しており騙されました。 池井戸潤さんの小説を初めて読みましたが、巧妙だなと思います。

    6
    投稿日: 2022.12.27
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    映画化、と言うことで読みました。 ある銀行の支店内で起こる様々な事件。連作短編のようになっていて、それぞれの主人公が次の話では脇役となって登場します。 銀行員の悲哀というのか、窮地に陥ったときの心理描写などは読んでいる自分自身も胃が痛くなるような、そんな感覚を覚えながら読みました。 人生、どうしようもなくなること、あるんですねぇ…。 映画ももちろん観ます!!

    9
    投稿日: 2022.12.21
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    ドラマ、映画化が決まったので読み始めた。 なるべく俳優を当てはめないフラットな世界で読みたい。 頭の端に、誰がどの俳優なんだ?と思ってはいるけど。。 半分少しまでは銀行内の登場人物がオムニバス方式で進んでいく短編集の感じ。何回か、読みやめてしまいそうになったが、我慢した先の世界がすごかった! そうなるのか!?と声に出して言ってしまいそうになる。 終わって、もう一度頭から読んでしまう作品。

    3
    投稿日: 2022.12.21
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    高額すぎてイメージが湧かないが、きついノルマと厳重なルール、組織の歯車、エリート街道、パワハラ・モラハラ、家族。昭和?と疑いたくなるような銀行内の人間関係や仕事。その中で暴力、現金紛失、失踪いろいろな事件が起きる。 さまざまな性格の登場人物がいて、そのどれもがなにか事情を抱えて必死に生きている姿は、まわりに実在するかのようにも感じた。モヤモヤ感が残る。 366冊目読了。

    7
    投稿日: 2022.12.18
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    池井戸潤作品にはまってる!! ミステリー要素もあってめちゃくちゃ面白かった 阿部サダヲで映画化!観たい! 銀行で働くのってこんな怖いのか

    9
    投稿日: 2022.12.17
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    さすが池井戸さんのクオリティ。そして銀行の行員さんもの。小説だからわかりやすく描いてるのはあるんだけど、多かれ少なかれ、銀行って、行員て本当にこういう世界なんだろうなぁ。もちろん、働く当人たちはいろんな思いを抱えながら。そんな想像すらさせてくれる、リアルな1冊。

    2
    投稿日: 2022.12.09
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    これまでに読んだ痛快なストーリーではなくミステリー小説っぽさを感じるけど、銀行で働く人たちの人間模様が細かく描かれていて一気読み。 ただ、スカッとした読後感が欲しかったかな。

    2
    投稿日: 2022.11.30
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    銀行支店で起きた100万円紛失事件。支店で働く人物一人一人から見た事件の姿を追っていくと、最後に衝撃の事実が浮かび上がる。。 池井戸さんの小説を読んでいると、銀行で働くすべての人がこんなに辛い思いをしているのかとびっくりする。本当にこんな世界なのか、、同級生のあの子は銀行に就職したけど大丈夫かしら、、と心配になる。

    8
    投稿日: 2022.11.28
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    10月のWOWOWでこれの連続ドラマがあったので、ついでに原作を購入。池井戸作品は何冊か読んでいて、好きな類なので今回も期待していたのだが、予想を上回る面白さだった。 構成は10話からなる短編集のよう、しかし、各話の主要人物それぞれ違っているのに、全体として銀行という組織における人間模様であり、仕事と家庭の在り方、人生の意義なんかも盛り込まれていて、読み応えがあった。しかもミステリー!どんどん話に引き込まれて一気読みしてしまった。 最後は、「えっ!」てなって、第5話の人体模型をじっくり読み直してみて、なるほどと思わないでもないけど、それにしてもビックリしたなあw

    5
    投稿日: 2022.10.24
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    この小説ってばすごい! おもしろすぎました! ちょこっとだけ読もうと思ったら… 続きが気になりすぎて朝まで読んでしまったよ… シャイロック…シェークスピアの「ヴェニスの商人」に登場する強欲な金貸し 東京第一銀行永原支店を舞台に巻き起こる 会社内の人間模様、力関係、恋愛関係、家庭、仕事への思いや人生など… そんな中で発生した社内での100万円紛失事件 そして一人の男が失踪!? 果たして事件の真相は… 最後の最後まで驚きがある内容で 池井戸潤さんのすごさにドキドキしっぱなし! ラストの感じもかっこいい~。 すごい小説だわ~!!

    9
    投稿日: 2022.10.23
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    池井戸作品らしい銀行もの。 ある支店で勤務する職員、それぞれの目線、ストーリーで展開されていき、最後は一つの大事件に結び付く。 読後は疲れる感じ。銀行員の数字を上げるための様々な苦労がリアルに伝わり、銀行員じゃなくてよかったと思わせてくれる笑 ドラマもやってるようなので、機会があったら見てみたい。

    4
    投稿日: 2022.10.21
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    銀行支店の行員を描く短編連作集。 一話一話読みごたえがあった。辛い状況にある人は客観的にみると非常に魅力的。 特に狛犬の話。ゾッとしたな。 若い人がこんなん詠んだら、銀行員なんか絶対になりたくないと思いそう…

    14
    投稿日: 2022.10.17
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    オーディブルで聴きました。 良かったです。昔は花形職業だった銀行ですが、ある意味特殊な世界でその業界で上り詰めていくのは大変だったんだろうな、ノイローゼになる人も多いと聞いた事あるし、リアリティーを感じながら聴きました。 オーディブルでも楽しめる作品ですが、登場人物が覚えきれなくてちょっとパニックになるという、オーディオブックあるある

    3
    投稿日: 2022.10.17
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    まさか池井戸先生の本でこんなに号泣することがあるとは…半沢直樹シリーズでは、主に銀行マンの生き馬の目を抜くような出世レース、はびこる不正、銀行営利のための企業との壮絶なやり取りとノルマ達成のプレッシャーなどがありありと描かれますが、本作ではその要素もふんだんにありながら、「家族」ある銀行マンの姿が描かれます。 同情の余地のない、道を踏み外す行員は数知れず登場しますが、彼らにも「家族」がいて、「父としての顔」と、「銀行マンとしての顔」の間で揺れる中に本当の「人間としての彼ら」が存在します。そしてそれは、多くのサラリーマンである人々と同じ心情です。 家族のために、父としての面子のために、ただ必死に、生きる。たとえそれが破滅への道だったとしても。

    2
    投稿日: 2022.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    、銀行員のノルマ絶対主義の厳しさが伝わる 、前半は主人公が変わる短編小説でその人の心情や他行員との関係性が分かりやすく読みやすかった 、後半100万円紛失事件をきっかけにそれぞれの短編で登場したキャラクターがどんどん絡み合いスピード感良くて面白かった 、もう一度読んだら伏線とかに気づくと思う 、まさか⁈の展開が多く面白い

    1
    投稿日: 2022.10.15
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    「半沢直樹」のような主人公が私欲にまみれた悪役をぶった斬るみたいな展開こそ無いが、経済ミステリーともすれば金融ミステリーとも断言できる本書は、幾つかの短編集から成り立っていると思いきや、読み進むにつれて全ての話が裏で通じていることがわかる。 ゆえに登場人物も数多く存在し、整理しながらでないとこんがらがる可能性もあり、多少読みづらさを感じる場面もあるだろうが、それを補って余りあるほどのストーリー性に感無量。読みづらい、けど読み進めたいという二律背反の感情を湧き立たせる。 銀行という世界を知らずとも鮮明に想像させる池井戸潤氏の文章力にいたく感服である。

    3
    投稿日: 2022.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    WOWOWのドラマ放送開始に間に合って読了する。著者にとっては例の倍返しのちょうど前辺りになる作品かも知れない。著者おなじみ東京第一銀行の長原支店の話である、パワハラ話から始まった話は100万円の紛失話に繋がり、そしてそれが数億円の不正融資の話に繋がる、しかもそれは出世の道を阻まれた行員の復讐かもしれないという展開になり、その真偽は分からないままで終わってしまっている、正にミステリーである。しかし著者によるクソミソに貶される小説が出てきてから大学生の就職希望先の人気に銀行は明らかに陰りが見えてきたようだ。

    1
    投稿日: 2022.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シャイロックの子供たち 2006/1/30 文庫本2008/11/10 5つ星のうち5.0 実にリアルな銀行事情を描いている 2014年3月14日記述 池井戸潤さんによる銀行支店を舞台にした作品。 読み終わった感想で言うと半沢直樹シリーズよりもより銀行の実態に沿った内容。 それもそのはず本作品は1話から6話までは近代セールス(銀行員向け雑誌)に 掲載されていたものだからだ。 (2003年4月1日号〜2004年2月15日号) 池井戸氏の作品はこれまでに下町ロケット、半沢シリーズと読んできた。 どの作品にも銀行は登場するけれどもどこかドラマめいた、現実離れした感じもあった。 そんな作りめいた雰囲気が少しもこの作品では感じられない程にリアルなのだ。 古いタイプの銀行上司の古川のバックグランド・・10個あるそれぞれの話で主人公は異なりそれぞれの人間がどういう思いで今に至り銀行業務に向かっているのかが見えてきて面白い。 第二話傷心家族の取引先と他銀行との金利のやりとりなどは実に生々しい。 ある種の騙し合いが繰り広げられているのだ実際に。(それは厳密には交渉では無いと思う) P116の遠藤代理の文章なども銀行独自の稟議書の文体の雰囲気が出ていてリアル。 ATMからの現金の一時的抜き取り、架空融資。どれも実態にあった事件を下敷きにこの話を作り上げたのだろうけど見事というしか無い。 もし仮に銀行に内定し就職する予定があるのであれば是非読んでおいた方が良い。 青木雄二氏のナニワ金融道あたりも金融業を取り上げた作品として有名だ。 しかし銀行独自の苦労と言った点が詳細に書かれている本書の方が銀行に就職する人は学べる点がはるかに多いだろう。 重要書類の紛失に備えて支店内のゴミを一週間ほど保存しておくとかもリアルだ。 支店エース竜野が過去の癒着が原因でおこなった架空融資・・ そして疾走する西木・・・ 銀行の事情が精密に描かれるだけでなくミステリとしても成立しているのも凄い。 結局西木代理は死んでしまっているのか生きているのか・・・・

    1
    投稿日: 2022.10.02
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    池井戸潤 2008年作品 池井戸作品ではおなじみの東京第一銀行 その長原支店で働く行員たちの私生活と仕事ぶり そして日々起こる「縦割り出世社会」のひずみ。 様々な登場人物の行き場のない怒りや焦り、あきらめが、社会に出て1度はもまれた経験のある人には 心にザラつく共感をさせる。 個々の行員の話し・・・と思いきや 銀行でのある事件が 大きなミステリー事件へといざなっていく。 行員それぞれの話が けっこう重く 読んでいて苦しくなる。 すべてが「スカッと倍返しだ!」といかないこの作品は  作者が銀行員として働いた「理不尽と思う出来事」の経験談がベースかもしれない。 こたえのでない 読み終わった後の モヤモヤはどうしたらいいのだろう。 この作品2023年2月に映画になるそうだが「映画ならでは・・・ということでスカッと解決する終わり方をしてほしい」と願う。

    2
    投稿日: 2022.09.23
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    映画化、ドラマ化されると言うことで 読んでみました 色々な登場人物がてできて それぞれの事情があり展開が早く面白かった 映画化になったら早く観てみたい

    2
    投稿日: 2022.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一つだけ、気になってスッキリしない。 捻りの利いたいい作品には違いないのだが。 上には絶対服従、下には有無を言わせない。昔は今より顕著だったか。(古川一夫) 営業は、客と上司に精神的にやられることもあるだろう。(友野裕、遠藤拓治) 人生では悪意の濡れ衣を着せられることもあるかもしれない。(北川愛理) スポーツで挫折しても、その経験はいずれ生きる可能性は残る。(竹本直樹) 機会さえあれば、このような賭けに出る人は意外といると思う。(黒田道春) 今の若者の価値観•行動に最も近いんじゃないかな。(田端洋司) いかにも「小説」的だが、実際にいてもおかしくない。(滝野真) でも、西木雅博のキャラクターだけは、ストンと胸に落ちてこない。 著者は、この人物だけ、敢えて闇を描かず、余韻を持たせたかったのか。 読むのは二回目だが、まだ読み逃しているところがあるかもしれない。

    20
    投稿日: 2022.09.11
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    書店で見かけて何とはなしにに買った一冊でしたが、 今年読んだ中で1、2を争う面白さでした。 なにこのミステリー! 読み進める途中から興奮すらしてしまいました。 東京第一銀行長原支店を舞台に同銀行で働く行員を主人公にした短編集。 なのですが、各話が相互に関わり合う長編ミステリーでもある1冊でした。 役職のあるもの、事務職の女子行員、支店のエース行員、なかなか成績を上げられず悩む行員、ほのぼのとした人柄のムードメーカー、本部から長原支店の検査に訪れる行員-。 それぞれ独立した物語としてもおもしろいのですが、この支店で起きた100万円の現金紛失事件の裏にまさかここまでの事件が隠されていたとは予想だにしていませんでした。 ドラマもいくつか見たし、小説も何冊か読んだことがあるけれど、これは私が知ってる池井戸作品の中ではダントツ面白かったです。 すごい才能をお持ちなんだなぁと改めて驚かされました。 2020年57冊目。

    2
    投稿日: 2022.09.03
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    初池井戸潤。 連作短編になっていて、短編のようだけど読んでいくとそれぞれの短編が絡み合っている内容。 最後は少しもやっとする終わり方だけど、面白かったです。

    1
    投稿日: 2022.09.01
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    今年(2022年)10月からイノッチ主演でWOWOWでドラマ化と聞いて、読んでなかったのを読む。池井戸さんの描く銀行内部は、OBだけあってリアリティを感じさせるが、この作品もそれは同じ。今も変わってないんだろうねえ。で、この話は構成はなかなか面白いんだけど、全くスッキリしない。で、どうなんだ!?

    1
    投稿日: 2022.08.21
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    秋にドラマ化されるとのことで、池井戸潤さんの小説を初めて読みました。 章ごとに主人公が変わるので、1人の登場人物にのめり込んだと思ったら章が変わりまた次の人のストーリーになる、という繰り返しが私にとっては少しだけ読みにくかったです。しかし後半になると、それぞれの主人公が交差してくるのが、とても面白かったです。 守るべきもののために仕事をする者たちのそれぞれの事情と情熱、やり過ぎが交錯していてとても読み応えがありました。 早く次が読みたい、と思える作品でした。 銀行の仕事のことはあまり知らなかったので、勉強になる部分もありました。

    1
    投稿日: 2022.08.19
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    短編集と思わせておいてそれぞれの短編が一つ付きの物語になっていく、これまでにない流れのミステリーだと感じた。 大手銀行の1支店の中に属するさまざまな人物を各短編の主人公とした話が続く。 個性的なキャラクターの登場人物が、 別の人物が主役の話でも繰り返し登場して、 まるで自分がこの支店にいるような錯覚に陥る程引き込まれる内容でした。

    1
    投稿日: 2022.07.12
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    銀行のある支店で働く人々を描いた短編集かと思ったら、全体が繋がって長編ミステリーになっていて面白かった。 銀行員としての顔だけでなく、それぞれの生い立ちや家族の話も出てきて、その人のとった行動が、背負っているもの、守りたいものがあってのことだったのかと思える。

    1
    投稿日: 2022.06.22
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    初めての池井戸潤さん作品。銀行が舞台ですが、上司との人間関係や人事異動、業績をあげなきゃいけないプレッシャー等、社会人であれば誰もが痛感する要素がリアルに描かれていた。 自分はまとまって読書する時間が取れなかったのですが、登場人物が多い群像劇で、徐々に犯人が分かっていくミステリーなので、一気に読むことをオススメします。

    9
    投稿日: 2022.06.09
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    近くの長原支店がモデルなので支店も街の雰囲気もリアルに思い描け、元々の丁寧な描写がさらに現実的に感じられ、理不尽さに苦しむ登場人物が伝わってきた。全体を通してつながっていくので一話一話はさらりと終わっていくのもテンポよく、また競馬の話はうまいなーと爽快な驚き。家族のために働く街のバンカー達の悲哀を感じました。

    2
    投稿日: 2022.06.03
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    短編集かと思ったら繋がっていた。しかし、いつもの池井戸さんみたいにスカッとしない感じ。でも、銀行勤めじゃなくて、今の仕事でよかった〜

    6
    投稿日: 2022.06.01
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    昔、金融機関で同様の営業をやったことがあるので苦い思い出がフラッシュバックする。表向き客のためと言いながら、支店のノルマを優先して会社に都合の良い商品を売る。営業は多かれ少なかれ、そうかと思うが、持続する会社は客に取って良いことをする会社と思う。 シャイロックとは「強欲な金貸し」のようで、まさしくそのような内容だった。ミステリ仕立てのようだが、殺されたのかどうか最後の疑問がはらされていない。モヤモヤが残る。

    35
    投稿日: 2022.05.02