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桶川ストーカー殺人事件―遺言―
桶川ストーカー殺人事件―遺言―
清水潔/新潮社
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総合評価

214件)
4.6
134
50
9
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    「落ち度のない若い女性である被害者」 『殺人犯はそこにいる』で清水さんを知りました。 自分で調べた結果に基づき、報道している姿勢はとても素晴らしいと思いました。 清水さんのようなジャーナリストを応援しています。

    0
    投稿日: 2017.06.30
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    地道な取材、努力によって「事実」を明らかにしようとした、ジャーナリズムのお手本。 桶川ストーカー殺人事件自体の詳細な事件録であると同時に、腐敗した警察組織(とりわけ埼玉県警)、あるいはマスコミ報道の問題点をも詳らかにする。

    0
    投稿日: 2017.06.20
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    「ストーカー」という言葉が日本で一気に広まるキッカケとなった事件のノンフィクションです。 結局は、自分の身は自分で守るしかありません。警察にも見放されたら、誰に助けてもらえばいいのか、 被害者の苦悩と絶望には、言葉を失います。 今の日本では、「そういう状況」が、誰にでも起こってしまう社会になりました。法律や規制は、 事件から20年が経とうとしていますが、それほど、苦痛を受けている人、そして、被害者を真に守って くれるとは言えません。 もし、巻き込まれたら、これを想定して、予め、考えておくことがいいかもしれません。 一言で言うと、非常に生きにくい社会になったと思います。

    2
    投稿日: 2017.06.06
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    途中、ちょっと読むのが辛くなりましたが読み始めたらするすると読んでしまいました。確かに一時期、犯罪被害者を貶めるような報道が続いた時あったよなぁ。よしんば被害者が売春婦だろうがホームレスだろうが被害にあったという一点だけを報道するべきであってその人の過去や人物像とは本来事件は関係ないものだよな、と改めて思いました。大体、人格や来歴と刑事事件が結び付けられるのであればとっくの昔に犯罪被害者になってなきゃおかしいような人はもっと他に居るはずだし。 それにしてもこういう、粘着気質の話が通じない人に見染められちゃった場合、どうしたらいいんだろう?警察は及び腰だし、なんせ話が通じないから法的機関に訴えてもなぁ…という感じだし。 暴力に暴力で対抗するわけにもいかないし(大体普通の人はそんなツテが無いし…)ボディーガードを雇うにもお金が無いと無理だろうしなぁ…。 出会った時はそんな人だと思わなかった、という言葉がすべてのような気がする。でも犠牲になられた方が運が悪かった、で終わらせてもイカンのですよね。それこそが彼女が後に残した遺言だろうと思うから。 そして警察の保身には吐き気を覚えますね。一人一人、個人的にはそんな悪い人ばかりじゃないと思うんだけど組織になるとどうしてこうも、固まってしまうのか。今も政府要人の知り合いだか友人だかという繋がりで極端なぐらい優遇措置を取ろうとする公的組織が問題となっておりますが… なんでこうなっちゃうんだろう?とホゾを噛む思いです。もっと自分の仕事に誇りを持とうよ、公務員!と言いたい。出世や保身を考えるばかりではなく誰のための、何のための組織なのだという事をもう一度考え直してほしいものです。

    5
    投稿日: 2017.06.01
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    本読みならば、読まなければならない本があると思う。 これは、そういう1冊。 ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた。 埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。 彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。 だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。 詩織さんの死後に自宅に届いた、つくば万博のときに未来の自分に宛てて書いたた手紙に思わず落涙。。。 上尾署の対応と隠匿、隠蔽工作には驚愕。 更にその続く事件にも・・・。 「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!

    7
    投稿日: 2017.05.14
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    大切な友人の故郷・桶川。その地名を聞いたときに、この事件のことしか思い浮かばなかった。 別の友人がすすめてくれたこの本。読むまで、ただの有名なストーカー殺人事件だと思っていた。 好青年との出会いが一遍、裏社会のストーカーになるとは想像できない。いちいちそんなこと考えていたら、誰を信じて、誰と付き合えば良いのかわからないではないか。 ストーカーに、警察の怠慢、マスコミの裏取りのない報道。 沈黙は単なる沈黙としてではなく、都合の良いような解釈を生む。 好青年・警察・新聞何を信じて良いのか分からなくなる事件。何も信じれないと絶望してしまう事件。 しかし、あまりにもドラマチックな進みで、当時の報道等まったく記憶にない身としては、フィクションに思えてしまう。 フィクションだったら、小松は整形で身代わりをたてるぐらいしそうだ、と不謹慎なことまで思ってしまう。 終盤の警察批判がながくぐだってしまった。

    0
    投稿日: 2017.05.10
  • 警察は一般市民の味方ではない

    私のスマホで972ページ。 読了までかなり時間が掛かってしまった。 読み進めるのが辛かった。 この事件の埼玉県警上尾署の対応があまりにも、あまりにも酷すぎたから。私なら、申し訳ないがこの地に住むことは出来ない。まともな署員がいないのでは? 詩織さんは、ストーカーに、警察に、国に殺されたのだ。死んでなお、嘘の報道を流され、尊厳を踏みにじられた。事件に関わった100人以上の警察関係者にまともな人は一人としていなかったのか?ぞっとする話ではないか。 本件はご存知の通り被疑者死亡で、一気にマスコミもトーンダウンした。扱いがぞんざいになった。私たちはそんな国に住んでいる。 私も過去2度被害者になったことがあるが、警察は動かなかった。一つは都内、一つは神奈川県警だ。はっきり言える。警察は動いていない。連絡も一度ももらわなかった。別に人が死んだわけではないし、最初から期待もしないが、私はとうに警察を信頼していない。 だから、事件を解決しようと必死に動く刑事ものが好きだ。私は本の中に理想を追い求める。 せめて誠実な本当に被害者の立場になれるそんな警察関係者がひとりでも増えて欲しい。保身にあがくのはもう止めたらどうか。うんざりだ。日本の警察には。 最後に、警察より詩織さんや詩織さんの家族に寄り添った著者に、心からの賛辞をおくりたい。あなたのような人が警察にいたら良かったのに。

    12
    投稿日: 2017.04.01
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    今やストーカー行為は犯罪として認識され、ストーカー行為を取り締まる法律も「ストーカー行為等の規制等に関する法律」として成立しています。この法律を制定するきっかけとなった痛ましい殺人事件を追った渾身のノンフィクションです。事件発生は1999年。当時は警察は「民事不介入」を鉄則として度重なるストーカー行為に恐怖を感じていた被害者の訴えに対して全く取り合おうとせず、さらにあろうことか被害者がようやく告訴したにもかかわらず、その告訴を取り下げるように圧力をかけていたのです。 そんな状況下で発生した被害者の殺人事件。被害者の訴えを受け止めて対処していれば避けられた事件であっただけに、当初の対応をもみ消そうとする警察の酷い対応を著者が根気強い取材で明らかにしてゆきます。 多様化する犯罪に対して、その犯罪を取り締まる法律が被害者の命と引き換えに成立するような過酷な状況は今後も何とか避けてほしいと思います。 ちょっとしたきっかけから著者が関わることになったこの事件の推移が、著者の筆力もあってグイグイ引き込まれるノンフィクションでした。

    1
    投稿日: 2017.03.30
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    いうまでもなく「ストーカー行為規制法」のきっかけとなった事件である。 取材を始めた清水さんは、粘り強い取材を通して、丁寧にひとつひとつ事実を積み上げていく。 警察よりも先に実行犯にたどり着いたのはけっして偶然などではない。 日常生活をごく普通に過ごしている者にとって、犯罪ははるかに遠い出来事だ。 だから万が一犯罪に巻き込まれてしまうような事態になったとき、頼れるのは犯罪捜査のプロである警察しかない。 しかし警察官も人間だ。 本当に市民の安全に心を砕いている優秀な警察官もいれば、事なかれ主義のいい加減な警察官だっている。 まして組織そのものが腐っている状態では、どんなに助けを求めてもどうにもならない。 そんな警察しかいない地域に住んでいた詩織さんの運のなさが、本当に悔しいし残念だ。 いくら立派な法律でも運用するのは結局人間だ。 これですべてのストーカー問題が解決するわけではないし、何より、懸命に訴えた被害者の気持ちをもう少し思いやることさえ出来ていれば、逆の法律など要らなかったのだから。 これは「ストーカー行為規制法」が成立したことを受けての清水さんの言葉だ。 規制法が出来てからもストーカーによる殺人事件がいくつも起きている。 中にはあきらかに被害を防げたのでは?と思う事件もあった。 結局、清水さんの言うように法にのっとり具体的に行動するのは警察なのだ。 条文が私たちを守ってくれるわけではない。 死とは、もう二度とその人と会えなくなるということ。 世の中に絶対に失ってはいけない信頼がいくつかあると思う。 そのひとつに警察への信頼がある…と思っている。 けっして揺らぐことのない絶対的な信頼、信じられる警察であってほしいと思う。 最後に詩織さんとあずささんのご冥福をお祈りします。

    1
    投稿日: 2017.03.01
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    実行犯逮捕への道筋をつけ、警察の闇も暴いた筆者の勇気ある行動には敬服の外はない。筆者が声を上げなければ事件がその後どのようにカタチを変えていたか…と考えるとゾッとする。清水氏自身の過酷な運命にも胸が痛む。

    2
    投稿日: 2017.02.16
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    ストーカーと警察に殺害された、ごく普通の女子大生の話。 ストーカー被害に警察が耳を傾けてくれていれば、こんなことにはならなかっただろう。 一生風化してほしくない話です。 そして、警察はなにもしてくれないことがよくわかりました。警察は殺人鬼だと思いました。

    0
    投稿日: 2017.02.06
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    「殺人犯はそこにいる」で興味を持って、また同著者の本ですが、こちらの方が驚愕ですね。 警官個人の正義感や仕事に対する熱意は別として警察という組織での様々な筋書きと判断によりどんどん現実とかい離していく様が恐ろしいと改めて感じました。

    1
    投稿日: 2017.01.29
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    勢いで読んでしまったが、 これは、、、 ツラい。ツラすぎる。 そして本件もまだ終わってない。 女子大生に執拗な嫌がらせをした挙句 死に追いやった大人たちと、 不手際を隠すために 被害者を冒涜する情報を流す大人たち。 自分の身勝手や保身が正義を上回る。 そんな大人にはならんぞ。

    2
    投稿日: 2017.01.23
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    「文庫X」(殺人犯はそこにいる)を読んだ時に、「桶川ストーカー事件」のスクープをとったFOCUS記者と同じ記者か!と知ったので、こちらも購入。 「文庫X」のほうを先に読んでからだったので、遡る形になった。もちろん、実際の事件のノンフィクションだから、どちらを先に読んでも構わないし、むしろ「文庫X」のほうが、現実に殺人犯が野放しにされているのだから、そちらのほうが緊急性が高い。 ただ、桶川事件の時のほうが、記者が10年ほど若いのだなと思うと、こちらの筆致のほうが「熱い」ことに納得がいく。 「桶川ストーカー殺人事件」は、ストーカー規制法案を成立させたきっかけの事件としても有名だ。この事件も、事件そのものが報道された時よりも、その後の法案絡みの報道や、埼玉県警上尾署の不祥事絡みの報道のほうが記憶に残っている。そして、上尾署内でどうやって「被害者の手による、殺される前の告訴」が改ざんされたかというドキュメンタリー番組も記憶にある。 不意の事件・事故から、警察が市民を守れないのはむしろ当たり前だ。そうそう都合良く現場に居合わせるわけでもない。けれど、「助けて」とすがってきた人間を守れないのでは、「文庫X」の時と同じような警察不信を抱かざるを得ない。もちろん、完全に守りきることは難しいだろう。けれど、この場合は「守ろうとして守りきれなかった」のではなく、「見捨てた」のだ。 そして残念ながら、ストーカー規制法案が成立した後も、ストーカー殺人という事件は無くならない。もちろん、規制法が無価値なわけではないし、報道されていないだけで、規制法によって守られた人もたくさんいるんだろう。このあたりは、警察関係者に同情せざるを得ないが、「規制法で守れた」事案は事件にならないから報道されない。表に出るのはいつだって、失敗例ばかりなのだ。 「文庫X」でも、この本でも感じたことだけれど、マスコミはもっとこういうことを我々に教えて欲しい(他力本願になってしまうけれど)。芸能人の不倫や熱愛報道なんかには別に興味ないし、「知る権利」はそこに使われるべきじゃない。芸能ゴシップ記者が、この清水記者のような事件記者になってくれれば、いくつかの事件は解決するんじゃないだろうか。いや、清水記者のように直接犯人に迫れなくてもいい、警察の動きをもう少し透明化してくれるだけでもいい。 このままでは警察不信ばかり加速していく。 ……そういえば、以前、自転車を盗まれて被害届けを出しに行った時に対応してくれた警察官も態度悪かったな(不信)。

    2
    投稿日: 2017.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんともやりきれない気持ちになる。 この本を読んだ人で同じ感情を持つ人も多いはず。 埼玉県の桶川駅前で白昼に起きた女子大生殺害事件。通り魔の犯行と思われていた事件の恐ろしい真相。 被害女性への執拗な嫌がらせと組織的なストーカー行為、自ら手を下すことをしない真犯人の異常性には恐怖を覚える。 そして、彼女と両親の訴えをまともに取り合わず事件発生後に不正に事実を隠ぺいした埼玉県警と上尾署。 「ふざけるな!」と読みながら怒りがこみ上げてきた。 この事件をきっかけに「ストーカー規制法」が制定され、世間的にも問題視されるようになったが、その後も痛ましい事件の報道を何度も目にした。 そして必ず警察の対応が問題視されてきた。本当の解決策は未だ見いだせていない。

    1
    投稿日: 2017.01.21
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    1999年10月26日、埼玉県のJR桶川駅前で起こった21歳の女子大生刺殺事件のノンフィクション。 『ストーカー規制法』ができるきっかけともなった事件としても有名ではあるが、埼玉県警、上尾署の悪質な不祥事やことなかれ主義という言葉では収まらないとんでもない体質も、警察が「事件解決」とした後にも反響を呼び、処分者12名を出す異様な事態も起こした。 事件の発端は、殺害された猪野詩織さんが、当時流行っていたプリクラの機械の不調で迷っているときに、一連の主犯となる小松和人と出会う。 数ヵ月間、交際したようだが、小松の異常さに別れ話を始めたところ、悪質なストーカーとなり、電話や脅迫だけでなく、実家に土足で因縁をつけに押し掛けたり、中傷ビラを巻いたり、援助交際OKという連絡先つきのカードを巻かれたり、実家の前で車のエンジンの空ぶかしをされたりと、ストーカー行為はエスカレートしていく。 猪野さん一家は、管轄の埼玉県警上尾署に相談を繰り返し、告訴にも踏み切るも、痴話喧嘩とバカにされ、捜査も何も進まない。 そんな中、詩織さんは駅前で白昼に刺殺されてしまう。 警察は相談を受けていたこと、告訴したにも関わらず捜査もせず、告訴を取り下げてほしいと自宅を訪問していたことを隠すためか、捜査している様子もなかった。 本書の著者である、雑誌FOCUSの記者であった清水潔さんは、事件前からストーカー被害について話を聞いていたという、詩織さんの友人から話を聞いたことから、詩織さんは小松和人と警察に殺されたという遺言を受けとることになる。 全く捜査しない警察をよそに、清水さんは地道な取材と関係者の協力により、犯人を特定、居場所も突き止めていく。 だんだんと明らかになっていく事件の真相や、上尾署の不祥事隠蔽、ゾッとするような不誠実さが、現実に起こったこととは思えないほど、異様なドラマのように進んでいく。 警察だから、報道番組だからと情報を鵜呑みにする危険さを改めて感じると共に、犯罪被害者や遺族が巻き込まれる報道被害、マスコミの加熱報道の恐ろしさも改めて感じた。 その辺にいるような普通の女子大生が、ある男と出会ったがために巻き込まれ、助けを求めた警察からは嘲笑され、終いには殺害されてしまい、捜査すら事故保身のためか進まなかったという考えられない、この桶川事件は、決して風化させてはいけない。

    0
    投稿日: 2016.11.26
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    著者の取材力と正義感が事件の真実に迫るノンフィクション。 許せないことだらけで読んでいる間、怒りがおさまりませんでした。 レベルの高い良書です。

    1
    投稿日: 2016.11.05
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    読み終えた後は呆気にとられた 被害者の悲劇にも、著者の執念と取材能力にも、警察のありえない不正にも これまで読んだノンフィクションで一番の良書 「記者の教科書」にも納得

    1
    投稿日: 2016.10.23
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    読んでいて心が痛くなる、そんな内容だった。 事件が起きたのは1999年。当時高校生だった私には、事件のことをなんとなくしか記憶していなかった。 とにかく上尾署の胸糞の悪さ、頭のおかしい男に付きまとわれた時の逃げ場のなさに、絶望感を覚える内容。同じような事件が二度と起こらないことを望むと共に、筆者の功績に最大限の賛辞を送りたい。

    2
    投稿日: 2016.08.05
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    元フォーカス記者である清水潔による、桶川ストーカー事件の渾身のルポタージュ。犯人の異常さもさることながら、保身のために隠蔽しようとした警察の習性に身の毛がよだつ。いまでもネットで見られる、ふざけた警察の記者会見は怒りを通り越してあきれる。執念の取材と、怒りを込めた文章力が素晴らしい。

    1
    投稿日: 2016.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『殺人犯はそこにいる』を先に読んで 警察に腹が立ちましたが 桶川ストーカー殺人事件もひどいですね 志がない人は、警察官にならないで欲しいわ。

    0
    投稿日: 2016.06.27
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    記者の教科書、とあるレビューにあり、この作者の著作をまとめて本屋さんで買った。その通りだった。この事件のおかげでストーカー規制法ができたとはいえ、犠牲が大きすぎだ。

    0
    投稿日: 2016.05.01
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    埼玉県の駅前で女子大生が刺殺された。通り魔かと思われたが、被害者の友人の話からストーカー被害を警察に相談していたにも関わらず無視されて というところから、相談を放置していたことの露見を恐れサボる警察をなんとか動かし逮捕させ、さらに警察の不正を暴いたお話。これもまたすごい。ひどく警察不信になりうる。フラッシュフォーカスは物心ついた頃には傾いてたけど、こういうことができるなら有意義だと思うが、特に媒体に助けられたということはないようだし、著者がすごいのと、裾野は広ければ広いほど良いということかなあ。

    0
    投稿日: 2016.02.13
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    すごい!初めて読んだノンフィクションがこれで良かった! 世間ではハイエナ扱いされる写真週刊誌の記者が、被害者からの「バトン」を渡され独自に殺人事件、警察の不祥事を暴いていく。 心にガツンと響くのは、これが真実なのだからか。とにかくすごい!

    0
    投稿日: 2016.01.25
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    1999年に発生した桶川ストーカー事件を扱ったノンフィクション小説。著者は週刊誌FOCUSの記者(当時)である。発生から終息までを記者の目線で追った作品で、時が経つのを忘れて読みふけった。

    1
    投稿日: 2016.01.24
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     フィクションならいいのにと思う。 個人的な好みとして、ノンフィクションは、その出来事を客観的に記すことより、書き手がどう受け取ったかという色が見える方が好き。  客観的なんてものは世の中には存在しないし、主観の積み重ねしかないと思ってるからであるのだけれど。  だけど、味気ないノンフィクションと言うか、書き手が客観的な事実だと思っていることを淡々と記すべきだと考えているノンフィクションが多いように思う。  最初に書いた通り、これは実在の事件をリアルタイムで追った記者のノンフィクションである。これが真実でなければ良いのにと思う出来事。  昔、聞いたことのある事件が、ここまで警察が捏造というか、黒塗りしてくるとは思わなかった。想像以上に酷い。国家に信用が置けなくなる。  しかしながら、この、どうしようもなく酷い事件は、この本の書き手の記者と、被害者の友人らの勇気により、黒い霧を晴らしていく。ホントにそれだけが救いと言うくらいに、被害者に対してまっすぐな眼差しを向けている。  下手なミステリより~という常套句はこの本には適さない。あとがきの血を吐くような言葉を読むと、黙り込むしかない。

    1
    投稿日: 2015.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    桶川ストーカー殺人事件の真犯人をつきとめたジャーナリストによるノンフィクション。 前半は事件を追う本筋はさることながら著者主観的なセンチメンタリズムや演出的表現が目立ってノンフィクションとしては読みにくい。 事件そのものが驚愕の展開と幻滅の嵐だったので後半は目が話せなかったが、正直本筋に関係ないところはざっと流し読んでしまった。 それでもさすがどの記者よりもどっぷり浸かった取材の結晶で、事件の顛末と波紋、関係各方面の心情など広く知れる内容で価値ある記録。それにしても悲しく悔しい事件だ。

    0
    投稿日: 2015.11.24
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    「桶川ストーカー殺人事件」については、新潮文庫カヴァーに概説がありますので、引用してみます。 1999年10月26日白昼、埼玉県のJR桶川駅前で21歳の女子大生猪野詩織さんが何者かに刺殺された。執拗なストーカー行為を受け、それを警察に訴えていたにもかかわらず起こった悲劇だった。捜査は難航、迷宮入りかとも言われたが、ひとりの記者が警察に先んじて犯人を特定、犯人逮捕へと導いた。その後、この記者による記事から埼玉県警の不祥事が発覚、全国的な警察批判が高まった。 この事件、皆さん覚えておいででせうかね。上記の「ひとりの記者」が、本書の著者、清水潔氏であります。当時は写真週刊誌「FOCUS」の記者で、記者クラブからは締め出しを喰ふ立場。本人も再三自虐的に「三流週刊誌」と述べてゐますが、恐らく多くの人が同様に、「センセーショナルな見出しと下品な覗き見趣味、強引な取材で煙のないところに煙を立て、あることないことを面白をかしく書き立てる下劣なマスコミ」などと、漠然と認識してゐるのではないでせうか。 しかしその「三流週刊誌」の記者が、警察の捜査(しかも、「数百人体制で」)では迷宮入りかと思はれた事件の犯人を、執念を感じさせる地道な捜査(もはや取材の域を大きく超えてゐる)で突き止めたのであります。 一方で警察は、著者から情報提供を受けながら、怠慢からストーカー行為を繰り返した張本人を逃がしてしまひます。それどころか、その弟を代りに逮捕して一件落着とするのでした。 当然、警察発表に頼る他の「一流」マスコミも情報が無く右往左往するのみであります。昨今テレビニュースを見ても、どの局も同じ表現で事件を報道してゐますが、「警察への取材によると」の乱発ではさもありなむといふところです。 言ふまでもなく、この事件は被害者を刺殺した「実行犯」がゐて、それを指示した「元交際相手」のストーカーがゐる訳で、厳しく断罪されるべきですが、私見ではそれ以上に「警察の犯罪」が重い。そもそも最初の相談時に適切に対処してゐれば、全く違つた展開になつてゐた筈であります。 それどころか、被害者に非があるやうな物言ひで、マスコミもそれに同調するやうな記事を書き、テレビで放送したため、遺族の方々は深刻な二次被害を被つたのでした。 何度も「ストーカーと警察に殺された」との言葉が出てきます。読み進むほどに、「警察」の比重が大きくなつてくるのが分かります。怠慢を隠すために平然と嘘を吐き、それを糊塗するために、故人や遺族を貶める。「遺族は警察に感謝した」などと全く正反対の発表をして恬として恥ぢず、どうしやうもなくなると、トカゲの尻尾切りで末端の数名のみを処分する。 これが、子供の頃憧れた警察官の姿なのでせうか。確かに警察官も人の子、中には一部不心得者がゐるかも知れません。しかしこのケースは上尾署、埼玉県警挙げての大犯罪と申せまう。 結果的に清水氏の一連の取材、捜査によつて、この件は明るみに出ました。さらにこの事件をきつかけに「ストーカー規制法」が誕生します。著者の功績は大と申せませう。 週刊誌の記者といふことで、その文体は時に情緒的、感傷的で、構成も推理小説のやうに読者を導かうとしてゐるかのやうです。 売らんかな、の週刊誌だとかういふ文章になるのでせうか。さういふ部分に抵抗を感じ、「ただの自慢話」と斬り捨てる人もゐます。 しかし、仮に自慢話でもいいぢやありませんか、これだけの仕事を成し遂げたのでありますから。わたくしなぞは、自慢話に値する内容として素直に「スゴイ!」と叫んぢやいます。少なくとも、何もせず批判のみする人たちよりは良いよね。中島みゆきさんの唄ではないけれど、「闘う君の唄を/闘わない奴等が笑うだろう」といふことです。 では、又。ご無礼いたします。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-592.html

    0
    投稿日: 2015.11.21
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    ストーカーとは全然関係ないが 最近、ネット詐欺被害に合いそうな奴の とばっちりを受けてしまった。 それで、警察に付いて行って 話を聞いてもらったんだが… ま~ほとんど警察は役立たず…(笑) こっちは単なるイタズラ被害だから そんなに問題視しなかったが。 警察ってところは 犯罪を未然に防ぐのではなく 犯罪が起きた後の事後処理機関 それでしかないんだなと… 犯罪者を出さないなんて価値観もない 加害者と被害者が出てはじめて 重~い腰を上げる。 この本を読んでいると それがよーく分かります。

    3
    投稿日: 2015.07.02
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    いわゆる”エンタメノンフ”ってやつかと思われるけど、ここでも感じたのは「事実は小説よりも奇なり」。さすがは週刊誌のライターで、そのせいで読ませられる部分も大きいと思うけど、何といっても事件の持つインパクトが凄まじい。現実に起こったとはとても信じられないような問題の連続で、ページを繰る毎にやり切れなさが増幅、でも止められない的な感じで、一気に読み干してしまった。悲しみよりも怒り心頭で読み進める感じになってしまうけど、最後にサラッと挿入された、筆者自身の娘さんのエピソードで、不意に涙腺崩壊。自分自身に、って考えてしまうともうダメです… という訳で、不謹慎な意味ではなく、作品としては物凄く興味深かったです。

    1
    投稿日: 2015.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    桶川ストーカー事件。 本書でも取り上げている、鳥越さんの番組を見た記憶がある。 当時も警察のいい加減さに呆れたが、これほどまでに腐っていたとは知らなかった。 何の落ち度もない若い女性の悲痛な叫びを握りつぶし、遺族の方々にすら嘘をつき。 そこには正義の欠片すらない。 この本を読んでいない人にはできるだけ勧めて読んでもらいたい。 犯人もわかっていて、殺されることもわかっていて、彼女がどんな思いで遺書を書いたのか。 その遺書すら遺書ではないと言いはなった警察。 組織を守るためのなりふり構わない醜い姿をここまで調べあげ、追い詰めた筆者に拍手。 読み終わった時、遺族の方々の無念さに涙が出ました。 警察から絶対に菓子折を受け取ったらいけません!

    0
    投稿日: 2015.06.05
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    この事件のことは覚えている。警察は助けを求めた被害者を守れず、被害者が名指しまでした主犯を捕まえることもできず、告訴状を改竄して握りつぶし、かろうじてできたのは関係者を処分することだけ。そんな警察あってもなくても同じじゃないか、と無関係なぼくですら腹がたったものだ。 が、本書を読んで無能というレベルではなかったことを知った。「詩織は小松と警察に殺されたんです」という冒頭のセリフに肝をつぶしたが、確かにその通りだ。先進国であるはずの日本で、21歳の女子大生が、警察に助けを求めたにもかかわらず、警察は助けてくれない、殺されるかもしれないと覚悟して親に遺書を書く、なんてことがありえるのか。遠いどこかの国か、せめて100年くらい前の事件であってほしいと思うが、たかだか15年前、この日本で起きたことだ。清水記者がいなかったら、少なくとも不祥事は表に出ていない。そもそも犯人グループが捕まったか怪しい。この国は大丈夫なのか。 被害者のお父さんが自らあとがきを書いている。遺族が清水記者を信頼していることがわかる。 電車で読み始めて、こりゃ乗り過ごすな、と思っていたら、本当に乗り過ごした。

    0
    投稿日: 2015.05.26
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    事件の特異性はもちろんのこと、特筆すべきは文章の上手さと感じた。テンポが良く、まるで著者が読者に憑依して感情を揺さぶるかのような「持って行き方」の絶妙さがある。 グイグイとストーリーに引き込まれ、あっという間に読み終わってしまう。 そんな感じなので、読後に一体どれだけの人が桶川署にクレームの電話を入れたのだろう・・・と心配になってしまう。

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    投稿日: 2015.05.06
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    壮絶すぎる。 それでもまだまだストーカー殺人は後を絶たない。やりきれん。 今まで読んだ事件本の中で一番出来が良かった。 表紙見返しの詩織さんの写真と、最後の詩織さんのお父さんが綴った文章もまた…言い様のないものがあった。

    0
    投稿日: 2015.04.03
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    何よりもノンフィクションというのがすごく臨場感を出している.自分は元埼玉県民ですが,この事件が起きた当時は6才だから...小学一年生ですかね.まったく記憶に無かったです.当時の埼玉県警の酷さが伺えます.この事件の真相を真摯に追い続けたこの記者の執念には敬意を払います.

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    投稿日: 2015.02.03
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    作者の武勇伝的な表現が多々見受けられるが、ストーカー行為規制法のキッカケになった事件の事を知るにはよい内容だと思いました。 作者の行き過ぎた表現が含まれているとは思うが、警察の怠慢を含めこんな事が実際に日本で起こったとは到底信じらいない内容でした。

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    投稿日: 2015.01.21
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    この痛ましい事件が日本の社会に気づかせてくれたことが二つ。一つはストーカーが犯罪であるということ、もうひとつは警察が助けを求めてきた市民の告訴状を改竄してまで見て見ぬふりをすることがある、ということ。両者とも社会はうすうす気づいていたはずなのに、社会は結局一歩踏み出せずにいたために、一人の女子大生を見殺しにしたとも言える。社会がしょせん失敗から学べないのだ、と言うことがもしかしたら本書の本当のテーマかも知れない。であれば、本書はもっと読み継がれるべきであり、社会は今後も「潜在的事犯」に気づくことがなく失敗を繰り返すのだ、という危機にできるだけ備える必要があるのではないか。

    1
    投稿日: 2015.01.04
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    一番恐ろしいのは、被害者が特別なのではなく、自分や知り合いにもその可能性があるということ。加えて、第二の加害者として書かれている警察も、たぶん普通のありふれた人達であるということ。 立場上あってはならないが、些細な怠慢や、目先の欲が芽生えることは人間誰しもある。 ありふれた欲に溺れた人がいて、ありふれた権力に負けた人がいて。 もちろん、ありふれた正義をかかげ実行する人もいるんでしょうが、全部の組織が、そんな栄養バランスの取れた幕の内弁当みたいにはならないんでしょうな。

    0
    投稿日: 2014.12.31
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    あの事件からもう15年も経っていたのか。桶川という地名はこの事件とセットで記憶されている。 それにしても清水氏の調査報道は素晴らしい。 この本ではストーカーの恐ろしさが良く伝わってくる。被害者は帰らぬ人となってしまったが、この事件をきっかけにストーカーを規制する法律ができた。 事件後警察が被害者家族に謝罪して一件落着したと思っていたのだが、まだまだ後日談があったようだ。 それにしても警察は往生際が悪い。国民を守るべき警察が守っているのは、警察自身だと思えてくる。何度も繰り返される警察不祥事。権力を監視するのがメディアの仕事であるはず。日本のメディアには清水氏の様な人が少な過ぎるのではないだろうか。 国民としても優良なメディアを育てる様な行動をする責務がある。すべては、安心して暮らせる社会を作るためだ。

    0
    投稿日: 2014.11.15
  • この警察は腐りきっている

    このノンフィクションは読んでいて胸が悪くなる。 この女子大生が自分の娘だったら、この女子大生が自分の妹だったらと考えると気持ちが悪くなる。 警察官や警察署にも色々あると思うが、この警察は腐りきっている。 この事実が世の中から忘れ去られることのないように、この本がコンスタントに売れますように。 決して絶版になることのないように。

    0
    投稿日: 2014.11.05
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    http://blog.goo.ne.jp/nakamana825/e/5196e3c21270b2ef57103c09d25a77e9

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    投稿日: 2014.10.30
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    今ごろ読んだなんて書くのが恥ずかしくなるような名著。いや、名著という冷静な形容はこの本にはふさわしくない。読みながら驚き、怒り、哀しみ、恐怖、賛嘆などさまざまな感情がわき起こり、胸を揺さぶられ続ける圧倒的なノンフィクションだ。 最終章の「遺品」で描かれる被害者遺族の警察への損害賠償請求裁判の過程を読むと、警察への怒りで頭がくらくらしてくる。著者の清水潔の怒りはそのままこちらに伝わってくる。被害者は命の危険を感じて告訴したのに警察は何もしない。告訴の取り下げを勧め、告訴状を改ざんし、ろくな捜査もしないうちに被害者は殺されてしまった。なのに民事裁判では総力を挙げて責任逃れをするばかりか、あきれたことに被害者を徹底的に貶める。浅ましい連中だ。腐ってる。 警察全体がそうだとは思いたくないが、少なくとも、この事件にかかわった警察の上層部は人間のクズだった。本書の初めに書かれているように、被害者は犯人と警察に殺されてしまったのだ。 とにかくこんな読書体験はめったにない。必読中の必読。

    1
    投稿日: 2014.10.04
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    怖かった。 「殺人犯はそこにいる」から遡ってこの本に辿り着きました。 とにかく、怖かったです。 被害者の女性に小松がどのような態度をとっていたのか、どんな仕打ちをしたのか。 なんでそんなことされなきゃならないのかが、まっっったくわからなくて怖かった。 異常。 その一言。 我が家も娘がいるので、ホントに他人事じゃない。 万が一同じような目にあったとして、頼みの綱の警察がこんな態度だったら、絶望感は半端じゃない。 こんな目に遭うのはいつも女性。 いい加減にしてほしい。

    0
    投稿日: 2014.09.30
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    ストーカー行為と桶川市という地名を知れ渡らせた事件。当時、同市に住んでいた私は、駅から見える人ごみを目の当たり恐怖を感じた記憶がある。あれから十数年経つが未だに絶える事無いストーカー行為による事件。この本を手にして、再びいろいろと考えさせられ、改めて警察署のとった怠慢・隠蔽体質を風化させてはならないと痛感した。そのためにも、沢山の人にもこの本を読んでほしい。事件を終焉に導き、腐敗した警察にメスを入れることに成功した筆者に拍手を送りたい。

    0
    投稿日: 2014.09.23
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    ストーカー規制法制定のきっかけとなった事件。誰かが犠牲にならないと何も変わらないのか。被害者の恐怖、誰も助けてくれない絶望はどれだけだっただろう。本 来なら守ってくれるはずの警察の怠慢、隠匿が酷すぎる。補章に至っては読んでるこっちが悔しくて泣きそうになった。菓子折り菓子折りうるせえよ。

    0
    投稿日: 2014.09.19
  • 衝撃を受けた。

    衝撃を受けた。意識が吸い込まれ、一切休むことなく一気に読みきった。事件の真相が自分の記憶とは違っていた。被害者に心よりご冥福をお祈りします。また、御家族様に御悔やみ申しあげます。筆者にはバトンに対する責任感に敬意を表する。皆様にはぜひお読みなって頂きたい。

    0
    投稿日: 2014.09.18
  • 逆に「有能過ぎる警察」というものを想像してみると恐ろしくなった

    警察があまりに無能だ。ストーカー被害を訴えた女性と家族の主張を相手にせず、そのせいで、殺人事件が起こってしまった。更にはその無能さを隠すべく、低次元な嘘までつく。 怒りが呆れに変わる瞬間というのはこういうものだろう。 本書からは事件の悪質さ以上に、警察の怠慢・欺瞞・不誠実さが感じられる。 が、逆に考えてみよう。もし、警察がとても有能だったら。ストーカー殺人どころか、ストーカー自体を防ぐことができたら。どんなに平和でいい世の中になるだろう。 ・・・本当にそうだろうか? ここで、エドワード・スノーデンの告発が思い出される。 彼によると、国家権力によって全国民の通話・通信を監視することができる。そして、アメリカでは実際にそれを行っているのだと。 (これについてはグレン・グリーンウォルド『暴露 スノーデンが私に託したファイル』を参照されたし) 日本の警察もこうした監視システムをフル活用すれば、このような事件は未然に防げたかもしれない。 しかし、それは安心して暮らせる幸せな世界なのだろうか? セキュリティとプライバシー。 この両者を守ることは難しい。 ただ、この件について思うのは、埼玉県上尾署の人々は、警察として、いや、人として、被害者の訴えに対してもっと真摯になれなかったのか。 著者は何をもって事件の真相にたどり着くことができたのか? 国家権力でも特殊な監視システムでもない。誠意と良識と粘り強さだろう。 警察は万能ではない。が、せめて誠実であってほしい。

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    投稿日: 2014.09.12
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    何の罪もなくして命を奪われた女の子と、たった一人で犯人と、そして警察と戦った、一介の新聞記者の話。壮絶な話だった。 一瞬で読み切ってしまった。

    2
    投稿日: 2014.09.05
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    叩き上げのプロフェッショナルの、プライドと凄味を体感できる本。真実を突き止めたとしても、世間に知ってもらわなければ意味がない。使命感と執念を持って、警察と立ち向かったことが何より凄い。 亡くなった女性の名誉は、この著者のお陰でかなり救われたと思うが、ネットを見ると、女性にも落ち度があったんだろうという書き込みも多々見られる。この本がこの後も風化されないことを願う。

    0
    投稿日: 2014.08.26
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    読み終わり強く心を突き動かされた。事件の真実がここにある。本書を元にテレビでも放送された「遺言」も是非一度見てみたい。

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    投稿日: 2014.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この事件については詳しく知らず、本屋で平積みされていたので手に取った。 今でさえ、つきまとい・ストーカーの被害に対し、被害者・関係者以外は「まさか」という意識があるように思う。ましてや15年前。そう考えると、相談した際に投げられた言葉の数々が無意識的なものから出たもので、詩織さんやご家族を深く傷つけただろうと思う。 果たして今。なにがしかの事件に巻き込まれてしまった場合、警察は頼れる存在であるのか。 様々な面から考えさせられる本だ。

    0
    投稿日: 2014.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この事件、当時はものすごく衝撃的だった。 これをきっかけにストーカー規制法が成立したことも覚えてる。 だがしかし、今回読んでみて驚いたのは 警察の腐敗っぷり及び尊大さと、 マスコミの有りようが如何に諸刃の剣であるかということだった。 綿密な取材を重ねて、捜査陣よりも先に実行犯に辿り着くくだりは 不謹慎とは思いつつワクワクしながら読み進めていた。 その後、次々に明らかになる埼玉県警の不祥事。 今更ながら県民として恥ずかしい気持ちになった。 作中で関係者が語る『協力者の筈なのに容疑者扱い』という話は 自分にも似たような経験があるのでちょっとだけ解る気がする。 2回同じ話をすればちょっとくらい齟齬が出るのは当たり前じゃんか。 そこを詰められて責められてじゃ神経も擦り減るっつーの。 しかも何で協力してんのに怒られなきゃいけないんだよっo(`ω´ )o …すみません取り乱しました(汗)。 恐ろしいのはあれから15年経った今でも ストーカー絡みの殺人事件が後を絶たないということ。 そして、腐敗しきった警察組織に変化はあったのか。 …あったとは思えない辺りが悲しいというか情けないというか。

    2
    投稿日: 2014.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつもは遅読の私が一気に読んでしまった。殺人をするほどのストーカーってどんな人で、どういう経緯があったら殺人までいってしまうんだろうということが気になってこの本を買った。読んでみて驚いた。こんな人いるんだ。結果的には特殊な仕事をしていた人だけど、詩織さんとの出会いは珍しいものではない。普通の女子大生が運悪く病的な人間と知り合ってしまって、悲劇が始まった。それにしても、こんなおかしな危ない奴がお金をたくさん持っているということがやばかった。お金って難しい。お金で何でもできると思ってはいけないし、そう思っている人と深く付き合ってはいけないということをつくづく感じた。

    0
    投稿日: 2014.08.08
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    内容の甲乙で言えば、想像を遥か凌駕する酷さで、 目を背けんばかりだ。こんなにも酷い状況で、 闘わざるを得なかった猪野詩織さんは、いったいどれ程の 恐怖と苦痛と共に逝ったのだろうと思うと、 ほんとうに身震いをする。 著者、清水氏のこの本は、“渾身の”としか言い様が無い。 すべての人に読んでもらいたいくらい、「突然身に降り掛った災難」などと使い慣れた表現で簡単に言い表せない悲劇に一般庶民が見舞われたのだから、類似のことが自分に起きないとは言えないし、これ以上の闘いに巻き込まれることも、可能性として無くは無いことを、どこかで思っておく必要がある。 清水氏含め、この本に協力的に出てくる全ての人に、 労いの言葉を、この件の警察関係者の愚行に憤りの言葉をそれぞれ伝えたい。

    1
    投稿日: 2014.07.22
  • リアルのおそろしさ

    ドキュメンタリーは事実の箇条書きになってしまいがちだが、本書は小説のように読みやすくなっている。けれど、内容は小説なんかよりも恐ろしい。 本当に日本は先進国なのだろうかと疑問に思わせる。 近代から変われていない警察組織と狂気な人たちが最悪に絡みつけばこのようなことが起こるのかもしれない。 よくわからないサスペンス小説を読む時間があれば、本書の方がいいのでは?

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    投稿日: 2014.07.03
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    2014/6/6読了 事件当時の概要も知らずに読み始めた。 「警察とストーカーに殺された」 被害者友人の発言通り、前半はストーカー被害と殺人事件に 後半は警察の不祥事に触れている。 ノンフィクションの話の方が小説よりも残虐性を感じることが多い。 読み始めはストーカー行為や発言に, これが実話なのかと恐怖を覚えた。 そして最初は常人を装っていたから、 新たな人を信じたり関わるのが怖いと思うようになった。 ストーカー男の罪状が「殺人罪」ではなく「名誉毀損」のまま自殺。 ストーカーの生い立ちや精神状況も気になったが, そこにはあまり触れられず。 後半を読むにつれ,ストーカーの話から警察の不祥事へ。 ひどい対応に憤りを覚えた。 警察も「普通の人」とあったが、 普通の事なかれ主義の人間でももう少し責任感はあるだろう と思った。 放火の話はひどく呆れ,民度の低さを感じた。 「凶悪」ともに週刊誌記者のジャーナリズム魂を感じた。 今は速報性のあるネットニュースの時代。 新聞,雑誌,テレビ等のマスメディアの影響力が弱くなると 使える予算も減って近い将来、 真実を根気よく捜査し報道するメディアが なくなるのではないかと不安を感じた。 ジャーナリズムはなくならないで欲しいと思った。

    0
    投稿日: 2014.06.06
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    この本を買ったのは、HONZで成毛さんが「殺人犯はそこにいる」を紹介していて、でもその本が本屋においていなかったから、同じ筆者のこの本を選んだから。 この事件の名前は、なんとなーく聞いた事あるような?気がしていた程度。全然覚えていなかった、というより、そもそも知らないといった方が正しい。 警察は、どうしてもう少し真摯に向き合えなかったんだろう? 事件になってから動く、それが警察って昔から言われてきた。ストーカー規制法ができたことは、一歩前進かもしれないけれど、それだけじゃないでしょう? ストーカーを規制すればいいんじゃないでしょう? その考え方を、その体質を変えないと。 それから、マスコミも、スキャンダラスに報道するのいいかげんにやめよう。 小保方さんの「割烹着報道」と一緒。本質と、問題点を、しっかり伝えるよう改心して欲しい。 筆者の清水さんの執念と正義感に本当に頭が下がる。 これからも活躍して、本当のことをわたしたちに伝えてほしいと思う。

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    投稿日: 2014.05.25
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    今年の上半期、最高の一冊。 ストーカー規正法成立のきっかけとなった事件を扱ったノンフィクション。 警察よりも、大手新聞よりも、早く実行犯、そして事件の真相に近づいたのは”三流”週刊誌の記者だった。 事件の深層に迫っていくスリル感はクライムノベル以上。 そして、たどり着く真相は、フィクションを遥かに凌駕する、やりきれない”現実” ジャーナリストを突き動かすのは何だろうか。 好奇心?特ダネの名声? 著者の凄まじい執念を支えたのは、被害者の無念、家族から託された願い、そして加害者と警察への怒りだった。

    0
    投稿日: 2014.05.20
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    Youtubeで「【桶川ストーカー殺人事件】 上尾警察署・記者会見」と検索してみていただきたい。被害者への配慮のかけらもない捜査機関のふざけた態度、そしてこの人たちが発表した内容を真実として報じてしまう報道機関の姿勢に呆れさせられる。 捜査機関と報道機関の怠慢を看過せず、事件記者として人としての使命に邁進した清水氏の本書は文句なしに素 晴らしい。 最後の砦と思っていた警察に蔑ろにされた被害者の絶望感は如何ほどのものだったか。そして警察広報を鵜呑みにして死後に至ってもなお被害者の権利を凌辱する大手マスコミの報道を家族はどう感じていたのか。想像を絶するものがある。もしこれが日本の現実であるならば暗澹たる思いを抱かざるをえない。他方、その「暗澹」を糾弾し、光をあてる清水氏のようなジャーナリストが存在できるのも日本という国である。 最初カバー裏の写真は犯人であるべきと思っていた。もっと言えば被害者の写真は出すべきでさえないと。しかし司法上は「犯人」ではないため「疑わしき人物」の写真を使いたくても使えないのであった。そして本書はまさに被害者の遺言であった。最終的に名誉棄損という容疑で事切れた事態、そしてそれを招いた上尾署の腐敗しきった体質にどうしても憤りを感じてしまう。 清水氏が紡いだ被害者の遺言を、警察やマスコミだけでなく、それを反芻せず信用してしまう我々含め真摯に受け止めなければならない。

    0
    投稿日: 2014.05.19
  • 被害者は二度殺された。一度目は刺殺犯に。二度目は警察に。

    「私が殺されたら犯人は小松…」 被害者、詩織さんの"遺言"を黙殺し続け、主犯格の男がまるで存在しないかのように捜査をする警察、いや、捜査をするふりをする警察。 被害者はストーカー行為、脅迫行為を受けていることを何度も警察に相談したにもかかわらず、警察は全く取り合わず、遂には本当に殺されてしまった。 責任逃れ、そして面子を保つため、警察はストーカー行為と殺害は無関係という絵柄を描き、被害者が生前必死で訴え続けた「このままでは殺される」という主張も、遺言も、遺書も、警察は無視し続け、生前の被害者の思いは死後も届かない。 更にはまるで被害者には殺される理由があったと言わんばかりに、警察は記者会見を通じ被害者の人間像を貶め、マスコミは警察発表を鵜呑みにし捻じ曲がった人物像を世間に報道する。 これが現実に起きたことかと思うと、やるせなく、腹立たしく、被害者家族は本当に報われない。 事件の全容を全く知らなかった私は、記者と一緒に事件取材、真相究明しているような感覚で、あっという間に読み終えた。 多くの方に一読してもらいたい一冊。

    2
    投稿日: 2014.05.08
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    これは本当に皆さんに読んで頂きたい。 「相棒」「踊る大捜査線」「ストロベリーナイト」「アンフェア」 といったような警察ドラマを見ていて、警察という組織は 関係者、関係者の家族を守ることを最大のミッションとし、 その余力で市民を守るものだ。 と私の中で定義をしていました。 だって、どのドラマを見ても警察内部、特にトップクラスの方々は もはや悪人のように描かれているのだから。 ここまで多くの作品でそう描かれるということは、 実際の警察もそういうものなんだろう、という 定義をしていたのですが。 本当に警察が事実をゆがめ、1人の女性を死に追いやった。 余りにも嘘だろう、という事実が続いていくために、 まさに小説のような展開を見せていきます。 ページをめくる手を止められない本でした。 警察の中でも、詩織さんの録音したテープを聞き 「これは恐喝だよ恐喝」と言ってくれた若い警官は、 正義感を持って仕事をしていたのだと思います。 事件がこのような展開になり、後悔したのではないかと思います。 マスコミの中でも、多くが警察の言いなりの報道をしているのを見ると、 「正義」というのは組織、団体に属するものではなく、 あくまでも個人に宿るものなのだと痛感されました。 この本で出てくる信頼できるものはすべて「人」です。 組織、団体、会社ではありません。 自分が事件に巻き込まれたことを考えると、 こちらに出てきた人をメモしておこう、という気持ちになりました。 文庫版に収録された「補章」のメッセージで号泣させられ、 たとえこの後清水さんや、清水さんのご家族が大変なことに なりそうでも、清水さんには「正義」をもって報道を続けて頂きたい、 と思った矢先、文庫版あとがきの最後1ページで本当に 衝撃を受け、涙が止まらなくなりました。 そんな清水さんは、この事件の後も様々な事件を 追っています。 去年の年末に、「殺人犯はそこにいる」 という本が出版されています。 清水さんの活動を後押しするためにできることは 一人でも多くの方に、知っていただく、読んでいただくことかな と思います。是非、読んで頂きたいと思います。

    10
    投稿日: 2014.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1999年に埼玉の桶川市で起きた女子大生ストーカー殺人。 いわゆる三流と言われるような週刊誌の記者とカメラマン達が捜査員100人体制の警察よりも先に実行犯を特定し、警察の腐敗を暴いた前代未聞の事件の真相。 この事件を機にストーカー規制法もできた。 不謹慎だけどドラマにありそうな内容でこんな事が事実としてあったなんて信じられない。 勇敢で被害者家族や証言者に対して真摯な姿勢の記者さんが素晴らしいです。 こういう人が警察官であってほしいと願います。。。

    1
    投稿日: 2014.03.04
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    テレビの特集で見てこの事件の事は知っていましたが、改めて本を読んでよかったと思いましたし、たくさんの人に読んで欲しいです。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    最近また「ストーカー」による嫌な事件が よく報道されるので読んでみたが、 ストーカー事件ではなく警察組織の姿勢が本命の話だった。 写真週刊誌というイメージ、警察・一流報道機関への 裏づけのなかったイメージ。 権力や特権に胡坐かいたら堕落と腐敗が待っているのかね。 で、この著者この事件だけでなく「足利事件」のきっかけに なっているそうで「記者の教科書」ではなく 「捜査の教科書」として捉えてほしいな。 この事件は、当時素人目にも被害者に対する報道に 悪意があると思われたが、被害者が頼った警察が その元凶だったとすると、 実行犯により命を奪われた以上にやるせない。 どうしてもこのように常軌を逸したと感じる犯人(容疑者)は どうして、そのような行動に至り、 なぜそう結論付ける人間に育ってしまったかが 気になるのだけど、なかなか知りうることができない。 これが怠惰な庶民にはもどかしい。

    0
    投稿日: 2014.02.25
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    まさに清水さんにしか書けない1冊です。 憤りをこえて、虚無感を感じてしまいますが、いろいろ考えさせられました。 警察官の教科書、いや、組織の理論で動く警察には無理ではないかと。

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    投稿日: 2014.02.19
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    今一度、事件の真相が知りたくなって手にとった。驚く事ばかり。 猪野詩織さんとご家族のことを思うと涙が止まらなかった。

    0
    投稿日: 2014.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1999年10月 埼玉県の桶川駅前で女子大生が刺殺された。当初通り魔の犯行と思われていたこの事件はストーカー集団による犯罪であることが明らかになっていく。そしてこの悲しい事件は、埼玉県警上尾警察署の常軌を逸した怠慢が原因の一端であることも次第に明らかになってゆく。そんな事件を追い続けた記者が記す怒濤の一冊。 本書を読んで感じたのは、警察ってどーよ?と、キチガイ怖いな、だった。 警察に関しては、あの組織は、より良くしていこうと言う発想が徹底的に欠落しているのだと思う。だって必要ないから。犯人というなのお客さんはいくらでもやってくる訳で、そこに官僚的発想が加わって、新しいことはしない昔ながらのやり方が幅を利かせるんだなぁと。本当に日本の悪いところを煮詰めたような感じだね。そして更に問題?なのは、多くの警察官は本当に真面目でやる気があるって事だろうな。 犯人は精神的にガキで暴力的、そんなガキが残念ながら人並み以上に頭が良かったからまぁこんな問題が起きちゃったんだね。こういう反社会的集団をもっと手軽に拘束できる法律必要よね。 あとはマスゴミの報道姿勢ってやっぱり嫌よね。必要以上の情報を垂れ流す姿勢って改められないものかなぁと思うけど、知りたがるバカが大勢いる以上しかたがないのかもしれないなぁ…

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    投稿日: 2014.02.09
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    桶川ストーカー殺人事件を精力的に取材し、犯人グループを追い詰め、警察の重大な過失と隠蔽を暴いた記者の執念の記録。本当にすごい本。

    0
    投稿日: 2014.02.02
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    ストーカーによる殺人という流れがはじまった初期にあった事件を追ったルポルタージュ。民事不介入という名と事無かれ主義のために命を奪われた被害者と、それを見ていることしかできなかった友人達、ひたすら事件を追った記者。 ルポルタージュ好きにはまずおすすめしますし、警察関係者の方にも読んでいただきたい。また、警察志望者にも是非読んでほしい一冊です。

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    投稿日: 2014.01.01
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     1999年に起こった女子大生刺殺事件。一人の週刊誌の記者が警察に先んじ犯人を特定し、警察の不祥事を暴いた様子を記録したノンフィクション。  まず普通の読み物としても抜群に優れていると思います。第三者として描くのではなく、記者の方の一人称として描かれているので、記者の方が実際に感じた思い、苦悩というものが伝わってきます。そして事件解明の経過も、そこらの小説よりもドラマチック!(本来の事件解決はそうあるべきではないものだとも思うのですが…)  でもやはりこの本の真の役割は、清水さんが被害者の方から受け取った「何か」を僕たちも受け取ることなのだろうと思います。実際読み終えたとき、自分の心の中にも何か言葉にできないものが残りました。  最近大学の関係で報道関連の本を読むことが多いのですが、その病理がこれ以上ないくらい顕れた事件だったのだなあ、と読んでいて思いました。真実を追求し、権力を監視するはずのジャーナリズムがこれほどまでに警察にいいように踊らされ、果てには被害者を二度、三度にわたって貶めてきた責任はやはり重いと思います。そして警察の不祥事が明らかになってからでも、結局被害者側の側につかない姿勢にも落胆の気持ちが浮かんできます。  警察もやはり組織の人間なのだな、という感想も持ちました。当時はストーカーがまだ一般的な概念でなかったとしても、あまりの対応の鈍さ、果ては責任を逃れるための工作の数々は正義を守る姿などはなくひたすら組織を守ろうとしている姿が見えました。  自分たちが普段絶対だと思っているものは、必ずしもそうではない、ということを教えてくれた本でした。この本に関しては「読んでほしい本」ではなく「読むべき本」だと自信を持って言えます!

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    投稿日: 2013.12.22
  • 腐りきっていた上尾署の上層部

    写真週刊誌というと胡散臭い、世の中に在っても無くてもどうでもよいものという先入観を打ち砕かれた。 これは、一人の写真週刊誌記者の熱意が幾多の困難の中、事実を解明した話である。 マスコミを拒絶していた被害者のご両親がこの記者には信頼を寄せ、様々なことを語ったということを 警察、大マスコミはどうとらえるであろう。 目の前の人間を大事にするという使命・人としてのありかたを、警察は蔑ろにした。 大マスコミは、自らの不正を隠蔽するために被害者のイメージダウンを図った警察の策略にまんまと嵌った。 そしてこの本は最後のページが一番泣けます。

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    投稿日: 2013.11.20
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    警察の対応や振る舞いが、地方自治体のそれと同一基軸で、あるあると思うと同時に虚しく感じた。不祥事を起こした人間は、恨み辛みや呪詛を残しはすれ、反省はしないし自分が悪いとさえ思ってないパターンが多々見受けられるのもまた現実。

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    投稿日: 2013.10.06
  • 今の警察官はこの本を読んでいるのだろうか?

    単行本・文庫本ともに絶版となっていたため、「待望の電子化」と言える。 埼玉県で起きた、女子大生殺人事件。 その事件を事件としてまともに取り扱ったのは、警察ではなかった。 週刊誌の記者である著者が、自身の身の危険を顧みず取材を続けた結果、真相である「ストーカー殺人」であることが判明したのだ。 取材を続け、少しずつ真相に近づいていく著者。 それはまるでミステリーの謎解きのようだが、違う、これは実際に起こった事件なのだ。 警察がいかに腐っていて信用ならないか、読んでいて腹が立ってくる。 (文庫版で加筆された章が、その怒りを増幅する。) 現在の警察がここまでとは思わないが、いまだに不祥事は多く耳にする。 自戒と反省の意を込めて、警察官は全員この本を熟読すべきだ。 また、「ストーカー」というものの恐ろしさを知る上でも、この本はとても役立つ。 警察だけでなく、万人にお勧めしたい。

    9
    投稿日: 2013.09.24
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    内容(「BOOK」データベースより) ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた…。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞受賞作。

    0
    投稿日: 2013.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Kindleで少し安くなったときに、これは読むべき本だというコメント付きでFacebook等で紹介されていた。「ノンフィクションの金字塔」とも言われているらしい。桶川ストーカー殺人については当時もほとんど興味も情報もなかったが、その熱に感じるものがあり購入して読んだ。結果、その評価に納得。 著者は当時FOCUSの雑誌記者。被害者の親友から託された「思い」をきっかけにある事情からか動かない警察を尻目に犯人に辿りついた。返す刀で、警察の不作為と隠ぺいについても追及をしていく。面白いといっては不謹慎だが、引きこまれる。 上尾署の事件発生時の会見映像はネットで見ることができるが、人が殺された事件の会見とは思えない。警察も言ってみれば保守的なサラリーマン公務員。ある意味では仕組み(モティベーション管理)の問題であるとも感じた。 著者も含めて釈然としないのは、おそらくは告訴文書の改竄に直接あたったものたちだけではなく他の上層部も積極的に不作為と隠蔽に関わっていたであろうこと。この点、主犯格の自殺が残念。 著者は、FOCUS廃刊に伴って日本テレビに移り、足利事件の冤罪究明にも尽力。脱帽するとともに日本の事件ジャーナリズムもまだ生きていると思える。

    0
    投稿日: 2013.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてつもない本だった。もっと早く読むべきだった。 清水潔氏が、普通の一人の女性の死の原因や名誉のために被疑者グループと不祥事の泥沼で漂う埼玉県警と対峙する。闘いの壮絶さや遺族の苦しみで息をつく間もなくページをめくり続けた。 後書きの筆者や遺族の寄稿も切なく、胸に迫るものがあった。 バイブルにしたい本だと感じた。

    0
    投稿日: 2013.08.31
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    ノンフィクションの金字塔とたたえられており、興味を持って読んだ本。作者の姿勢等に感動を覚える。それにしても警察の腐敗ぶり、保守ぶりにはびっくりする。この本に書いていることがすべて真実ではないかもしれないけど、真実を追求するっていうことは、そういうことなのか・・と納得した。

    0
    投稿日: 2013.08.29
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    ここまで警察の体質が腐っていたとは思わなかった。2回殺されてる。 ただ一つの救いとなる光は、清水記者のような人がジャーナリストということだろう。

    0
    投稿日: 2013.08.08
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    どこにでもいる女子大生がふとしたことでストーカーに遭い殺されてしまう事件の真相を追うノンフィクション。著者は警察よりも早く犯人に迫ることになった。検挙後には警察追及に力を入れる。メディアは簡単に警察の発表を信用して、被害者バッシングに加担していく。警察もメディアも被害者が悪いという世論っ誘導を行った。これはこの事件以降も続いていき警察もメディアも形だけの反省をして幕を閉じる。

    0
    投稿日: 2013.07.21
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    ストーカー事件が過去最多と知り、手に取った一冊。恐怖と怒りを感じるし、この事件からどのくらい変わったのか知りたい。

    0
    投稿日: 2013.03.18
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    最近も頻繁に報道のある、ストーカー事件。 この種の端緒となった事件を知りたいと 読み始めた本書は、 むしろまったく違った印象を 与えてくれました。 どんな職業にも 職人気質というものがあると思うのですが、 楽な道に走らず、 ひたすら現場でしらみつぶしに、 足で歩き、職務に当たること。 それが、ストーカー規制法成立や警察批判、 社会的な渦を巻き起こすということ。 それから、それを支える謙虚な情熱。 その根底にあるのは、 犯罪を憎み、不正を疑う正義感。 最初から正義感を押し売りされるより、 言葉の端々に感じられる謙虚さと こつこつと職人気質を通した筆者の中にこそ、 それをつよく感じました。 ただただ、脱帽です。

    0
    投稿日: 2013.02.01
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    20130127 読んでよかった。 清水記者の情熱に、胸を熱くして、 上尾署に対する怒りに、眠れなくなり、 犯人に対しては、 憤りを通り越して、もうなぜ?? という感情が。 すべてをあばいてくれた 記者に拍手です。 本当こころに響いた本でした。

    1
    投稿日: 2013.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    圧倒的な迫力と、目が話せない展開。これが事実だというのか疑いたくなるほど。 自分の身近なところでこんな事件が起きて、マンガでもなきゃありえなそうなことの連続。 組織ぐるみの犯罪、そして警察の隠蔽。 いろんな不可解なことが、この事件を成している。当時の報道を知らない身としては、読んで一日経った今でもこれが、とんでもないチカラを持った小説なのではないかと思えるほど。事実は小説よりも奇なり、とはこのことだろうか。 言ってしまえば、地元で起こったこの事件。 何かひょんなことから恐怖を呼び込んでしまったとき、頼れるはずの警察がどう動いてくれるのかわからないとなったら一体どうすればいいのだろうか。 批判をこのとき存分に浴びたであろう警察の体制が変わっていることを願うばかり。 これが真実だと受け入れるとしたらと考えると普通の生活を送れることがどれほど恵まれたことか理解できる。

    0
    投稿日: 2013.01.17
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    著者の執念。プロフェッショナリズム。張り込み取材の過酷さ。ストーカー心理の理解困難さ。埼玉県警の腐敗具合。ペンの強さ。記者クラブの弊害。週刊誌ジャーナリズムの可能性。事件当時のマスコミ報道で間違った事件像をすり込まれていたことを初めて自覚。マスコミ報道に対するリテラシー涵養に資する。1200mm望遠レンズの存在を知って驚いた。

    0
    投稿日: 2012.12.13
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    評価が高く、やっと手に入った本。"遺言の正しさ"への解明の姿勢は、明らかに取材の一線を越え現場逼迫のなか、物凄い情熱が伝わる。「桶川事件」と「ストーカー殺人事件」、それぞれへの想いを託された事に対し、著者の責任ある筋の通し方に感動。実行犯の身柄確保の瞬間では思わず身震いする。しかし埼玉県警、上尾署の酷い無能ぶりには圧倒される!更に警察での"菓子折り"の扱いは勉強させられた。…この著書の凄みはノンフィクションだという一言。

    0
    投稿日: 2012.12.12
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    夫から借りて読んだ。 なんかね、とても哀しい。 これがノンフィクションで実際に起きたことであるということが、とても哀しい。 警察は一体誰を何を守っているのだろう。 メンツ?上層部? 自分たちは権力者で、庶民を守ってやっている有難い存在で、だから自分たちの常識や慣習や行動はすべて許されると思っているんだろうか? 都合の悪いことには蓋をして、無かったようにもせかけて、それがダメならキレイな上っ面の言い訳を用意して。 そうすればマスコミも市民も納得してくれるとでも本気で思っているんだろうか。 だとしたら情けない。 被害者の心に声に耳を傾け、骨身を削ってコツコツと捜査をし、犯人を突き止める刑事っていうのは、もはや小説やドラマの中にしかいないのか? それではあまりにも哀しい。 失敗は失敗として認めて、反省しない限り、同じあやまちは繰り返されるだけだと思う。 そして現に繰り返されている現実が哀しい。 諦めずに事実をコツコツと追いかけた著者と、今も戦い続けているご両親に敬意を称すると共に、亡くられた猪野詩織さんのご冥福を心よりお祈りします。

    0
    投稿日: 2012.11.24
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    ぜひ読んで下さい。私たちが曖昧に信じているものが、結局人間らしく汚れていて都合主義に機能しているんだと痛感します。 上尾署の管内には一生住みたくありません。

    0
    投稿日: 2012.11.10
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    これがドキュメンタリー。これが第四の権力たるマスメディアに期待されている仕事。マスメディアにはこの権力に溺れるばかりで、その責任を全うしようとする心が無さすぎる。それとのコントラストが一段と鮮やかに描かれている。

    0
    投稿日: 2012.11.09
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    Amazonのレビューの評価が高く、たまたま見つけたので読んでみました。 基本的にマスコミはクズだとしか思っていないけど、中には筆者のように遺族に心を寄せて、真実を明らかにしたいと熱心に取材をする記者もいるんだなーと思いました。 清水さんの他の記事も読んでみたいと思いました。 記者の目線というのが面白かった。 事件の方は、すっきりと納得できない結末でやるせない気持ちになりました。 やっぱり人を信じるって怖いなと思ってしまったのでした。

    0
    投稿日: 2012.10.31
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    リアルタイムで見ていた事件であり、徐々に明らかになった上尾署を中心とした警察の対応には憤ったものですが、改めて文庫の活字を読むと、単純な怒りより組織に属する人間が陥る問題点が感じられます。  何かの縁で事件を追うことになり、最終的には解決の糸口となった清水記者の執念には脱帽します。  また、若くして亡くなったお嬢さんのご冥福を祈ります。

    0
    投稿日: 2012.10.27
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    この事件について私も随分誤解していたかもしれない。 ノンフィクションはどんな、ミステリー作品より 怖い。

    0
    投稿日: 2012.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Amazonランキングで見て読みました。 北九州の監禁殺人に続き、ドキュメンタリー本を読みました。 警察って一番私たちに身近で、何か起こったら絶対味方になって、 私たちを守ってくれるって・・・思うのに・・・ 21歳の女の子(当時)・・・ 自分に重なる部分が多くて、すごく切ない気分になりましたし、 この本を読むと、3流写真週刊誌に対する視点が変わります。 警察はまもってくれない、いざとなったら自分の身は自分で守らなければいけない そんな風に思わされます。 ぜひ大学生に読んでほしい1冊です。 1人でも多くの清水さんのような記者がいてほしいと思うし、 信じています。

    0
    投稿日: 2012.10.08
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    半端なく面白かった。趣旨とはずれるかもだけど、思いやりを持って仕事をすれば必ず助けてくれる人がいるってことがわかった。

    0
    投稿日: 2012.10.04
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    仰天ニュースで見て気になったので購入。 本来なら助けてくれるはずの警察が助けてくれない。 殺されるという恐怖に怯えながら本当に殺されてしまった被害者。 なぜこんなことが起こってしまったのか、一人の週刊誌の記者によって真相が明らかにされていく。 この本を読んで一番最初に思ったことは、なぜ10年以上前に起こったこの事件がこうやってテレビで取り上げられているのかということ。 もちろんこの事件を忘れるなという意味はもちろんあるだろうが、それだけだろうか。 例えば長崎のストーカー事件もそうだ。もちろん賛否両論はあるものの警察に落ち度があったことは否めないと私は思う。 そして仰天ニュースではこの事件について猪野さんのお父さんがコメントしている。 「10年前と何も変わっていないじゃないか」と。 お願いだからもうこれ以上被害者や遺族達を傷つけないでほしい。 心からご冥福お祈り致します。

    0
    投稿日: 2012.09.29
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    非が全くなかったにも関わらず、ストーカー小松和人に企てられて殺害されてしまった猪野詩織さん。 この事件を真摯に追いかけ続けた清水潔さん。 上尾署の不祥事。 この事件を詳しく知った今、この事件の全貌を、この事件に関わる問題を絶対に忘れてはいけないと感じた。 『殺害』という結末を予期していた被害者。 被害者からの告訴を取り下げさせた警察。 事件を企てた小松和人を犯人にしたくなかった上尾署。 何故、上尾署は被害者家族に謝罪をした後、国賠訴訟で被害者を攻撃し続けたのか。 小松和人による事件のはず。 なのに、何故警察は捜査員を捜査に向かわせなかったのか。 何故、小松和人は名誉毀損での指名手配だったのか。 もっと大きな糸で操られている気がしてならない。 実行犯は逮捕された。 小松和人は自殺した。 どうにも、不可解な事件だった。 この事件は表面上は解決した。 しかし、本当に終わったのか、どうにも引っかかることが多すぎる。 しかし、もう一応解決はしている。 これ以上も、これ以下ももうない。 この遺言という本に記されたことが事実。 この遺言という一冊の事件の記録を、出来るだけ多くの人に読んでもらいたいと、出来るだけ多くの人に知ってもらいたいと思う。 猪野詩織さん。 事件とは関係ないが、ハムスターののすけ。 そして、清水潔記者の愛娘あずささん。 ご冥福をお祈りするとともに、今後この事件のような「被害者 対 警察」などという悲しい事件が起きないことを、切実に願うのみです。

    0
    投稿日: 2012.05.04
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    フォーカスの記者時代の筆者が、警察の進まない捜査を訝しく思いながらも、粘り強さと信念で犯人にたどりついてしまう。 取材や報道の在り方を考えさせてくれる。 この事件は大手マスコミや警察の捜査に対して数々の疑問を突きつけ、大きな反省材料として記憶から消し去ることはできない。

    0
    投稿日: 2011.07.29
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    1999年10月26日埼玉県JR桶川駅前で発生した女子大生刺殺事件を追う週刊誌記者が事件の真相と警察の不祥事を暴いていく。ノンフィクションの最高傑作。 桶川ストーカー殺人事件の発生後、取材を進めるうちに判明する事件の真相。取材は県警より先に犯人へと近づいてゆく。しかし、埼玉県警上尾署は不自然なほどに動かない。主犯は逮捕を逃れ自殺する。 事件が収束するかに見えたとき、新たな事件の真相が発覚する。事件をもみ消そうと画策する県警の姿がそこに現れたのであった。 これはただのノンフィクションではなく、週刊誌記者の体験談である。犯人、動機、すべてが分かっていながら止められなかった事件。それを追う記者の姿が描かれていた。

    0
    投稿日: 2011.07.28
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    読み終わってちょっと震えた。 ストーカー殺人、というのは耳にした事もあるし、この桶川の事件も新聞や報道で耳にした事はあった。ただ、被害者が女子大生でかわいらしい感じだったので、なんとなく「かわいいから変な人に狙われたのか、かわいそうに」くらいの感想だった。警察に訴えていたのに無視された、というのも聞いた記憶もなくはないが、つきあっていた事実があったら難しいんだろうなとかそのくらいにしか考えていなかった。 ところが。 ナンパされた相手は風俗経営者の上にちょっと異常なほどの偏執狂。自分の写真をビラにされたり家に乗り込まれたり、家族に危害が及ぶかもと追い込まれていたなんて。しかも上尾警察の、保身のためのねつ造まで。 このライターさんの渾身の取材が少しでも、被害者の方の無念を晴らしてくれただろうと思うとともに、自分の本当にすぐ手の届くそこに、そんな底知れない悪意があることにぞっとした。 人の善意と熱意と、そうして同じくらい人の悪意と怠慢に、少しくらっとした。 怖い一冊。でも、読むべき一冊。

    1
    投稿日: 2011.02.27
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    父親が読み終えて置いてあったものをこの事件何となく知ってるな、ぐらいに思い手に取った。事実は小説より恐ろしかった。 当時被害者は21歳という事で現在の自分と同い年。男性の自分でも感じる恐怖。それだけでも胸が痛いのに、杜撰な警察やマスコミの対応。 考えるべき事はたくさんあるが読み終えた今はただただ被害者の方の冥福を祈りたい。

    0
    投稿日: 2011.01.14
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    迫真のドキュメンタリー。 1999年10月に起きた「桶川ストーカー殺人事件」は、警察の怠慢が白日の下に晒され、「ストーカー行為規制法」の発端となった事件を、「三流週刊誌」FOCUSの記者が追い、実行犯を特定していく様子が描かれている。 ドキュメンタリーとしては正直あまり出来はよくない。筆者はカメラマン出身で、文章は破綻こそしていないが上手なものではない。取材は、実行犯の逮捕と殺害を計画し指揮した(とみられる)首謀者の自殺までしか行われず、刑事事件の公判や、埼玉県警上尾署に対する民事訴訟裁判についてはほとんど触れられていない。 さらに、随所に「私」が顔を出す(このことは、筆者自身が「あとがき」で語っている)。 そう、この本は、「桶川事件」のドキュメンタリーではなく、「桶川事件を追った記者」のドキュメンタリーだ。 そして、「私」でなければ、「私」を前面に出さなければこの迫力のあるドキュメンタリーを書くことはできなかっただろう。

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    投稿日: 2010.09.06