
総合評価
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powered by ブクログ2006年、水星から出現した物質により、太陽にリングが形成された。このリングにより、日照量が激減し人類は絶滅の危機に瀕する。主人公 白石亜紀は、異星文明へのあこがれと人類救済のため宇宙艦に乗り、リングの破壊ミッションに挑む。 太陽の簒奪者(さんだつしゃ)は2002年4月に刊行されたハードSF小説です。刊行は20年以上前なのですが、そのプロットのため非常に興味深く読めました。近年、話題になっているSF作品のアレ※1とアレ※2にそっくりじゃーんとなります。分量もちょうどよく、非常に楽しめます。 まず「なぜリングが作られたのか?」というホワイ・ダニットが楽しめます。そして徐々に「なぜ」が解決されると、さらなる謎がやってきます。風呂敷の広げ方も程よい大きさになっているので、安心できます。風呂敷広げるだけってねー。ストーリーテリングが非常に上手く、心地よく感じました。 ここ最近に出たアレ※1とアレ※2を読んだ方は、本書を読むと楽しいと思います。こんな素晴らしい作品が20年前に日本から出てたなんて。 ~~以下に注釈について書きます。でもみんな分かるよね?~~ ※1 プロジェクト・ヘイル・メアリー。これは本書のタイトルからすぐに分かる。 ※2 三体。本書の後半は長時間かけてやってくる異星文明とのコンタクトの話。
38投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログプロジェクト・ヘイル・メアリーと似たような設定から始まる物語 読み物としてはプロジェクト・・ヘイル・メアリーの方が面白かったが、読後に色々と考えることはあった 進化のとは何か、そんなことを考えさせる物語
0投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ#28奈良県立図書情報館ビブリオバトル「夜」で紹介された本です。 2013.5.18 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-952.html?sp
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ「トップを狙え!」が見たくなった。宇宙スケールでランデブーや攻撃に時間がかかったりする展開がたまらない。Terra Invictaというゲームでも描かれる、異星人が来るまでに地球人の意思統一で悶着するという流れも好きです。
0投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
王道も王道のテーマを扱ったSF。 ファーストコンタクトものでありながら、ミリタリーな興味に頼らず、思考として面白さを表現できたのは近年のAI研究などの成果があってこそとしても最高のエンターテイメントであると感じた。主人公が科学者の女性であったことや時間経過も含めて描くことで物語に落ち着きを与えており、独特の余韻を残すこととなったと思う。
0投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログもう、この手の本は圧倒的に好き。 幼少のころから本好きではあったが、社会人の一時期は読書の習慣から離れていた。その後、ポツポツと復活したときに手にした一冊が、野尻さんの「沈黙のフライバイ」。「なんて面白い短編集なんだ!!」と感動して、親や友人に貸してみたが、そこまでの反響は得られず。しばらくして、「自分はSFというジャンルが人よりかなり好きなんだ(思い返せばガンダムとかも超好きだし)。」と自覚するに至る。 前置きが長くなったが、そんなSFとの出会いの一冊をプレゼントしてくれた野尻さんの代表作。いつか読みたいと思いながらはや15年ぐらい?ついに手を取ったが、やっぱり面白かった。 テンポよく進むストーリーの中にちりばめられたいくつもの科学トピックにページを繰る手がとまらなかった。最後、「ん、この宇宙人は結局何だったんだ」というところはやや消化不良であったことは否めないが、それはそれとして、人類や宇宙探索への未来に対する思いが否応なく掻き立てられた。 幸い、老衰まで生きることができれば、あと30年から40年程度の余生か。 生きているうちに地球外の知的生命体に合うのはよほどの幸運がない限り困難なのかもしれないが、月や火星への入植、太陽系における他の生物の発見ぐらいまでは見届けたいな。 そんなことをみんなが夢見れるようになれば、世界だってもっと平和に、もっと住みやすくなるとのにね。
0投稿日: 2021.04.09
powered by ブクログスペシャルサンクスの多さに驚いた。やはりこれだけ綿密な科学的な展開、情景描写をしようと思ったら、それだけ専門家の意見が必要となるものなのか。本書でいちばん気に入ったのが、やはり高次元の知性体であるビルダーの意識だ。種族全体で意識を共有している彼らは、自分の意識について自由にコントロールできない。しかし不慮の事態で意識の結合が解けた場合は、適応的な(自然物としての)人間とコンタクトできる。しかしその独立した意識も、やがて高次元の意識へと回帰して、人間の意志を認識できなくなってしまう。そういうあり方が非常に面白かった。
0投稿日: 2019.03.28
powered by ブクログハードSFの常としてキャラクターが弱いし、ご都合主義ではあるが、次々と繰り広げられる華麗なイメージはそれを補ってあまりある。エイリアンが重力井戸である惑星に拘泥する生命体に宿る知性を無視したのはやむを得ない(万能のナノマシンに冗長度を付与し暗号化すれば外部から手出しできなかったろう)、それがあまりにも敵対的でコンタクト不能とされたというのも、悲劇的だがありそう。すなわち幕末の幕臣の、西欧人に対峙するイメージか。アメリカSFには集合的知性と個人主義との対決は悲劇的に終わることが多い、対比して極めて日本的結末
0投稿日: 2019.03.19
powered by ブクログああ、王道のファーストコンタクト物って久しぶりに読んだけど、まだまだ新境地があったのね。SFっていいわあ。SFが加賀くん可能性を指摘し、科学が発達したらまたSFも新たな地平が開かれるので、SFも科学も進んで欲しいところ。ところで、沈黙のフライバイ、南極点のピアピア動画 、ふわふわの泉(再刊)、そしてコレと読んだ順番がアレになってしまった(^^;
0投稿日: 2018.10.14
powered by ブクログ10:水星に突如として現れた謎の建造物、それが誰によって、何のために造られたのかを解明するところから異星人とのファーストコンタクトまでが、丁寧に描かれています。異星人ビルダーの正体は先日読んだ「ハーモニー」にも通じる部分があり、決して難しくないながらも想像を超えており、まったく圧倒されます。専門用語は理解できないながらも、2002年に発表されたこの作品がいま現在もリアリティを失っていないことに驚愕。 「沈黙のフライバイ」よりも若干ハードな印象でした。いや、面白かった!
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ野尻抱介の本を最初に見かけたのは子ども部屋で「ピアピア動画」という題名と表紙絵で引いてしまっていた。 しかし「沈黙のフライバイ」が好みにハマったので手にしたのがこれ…面白いじゃないか!( ゚Д゚) クレギオンってシリーズも読んでみたい。
0投稿日: 2017.06.15より強い文明との接触
文体ともともと分割されていた各ストーリーとの接続は上手くありません。一般文芸と同じ評価で語ると評価は低くなるのですが、SFとして見ると非常に評価は高いです。 コンタクト物は、人類が知る歴史との整合性と、そこからの乖離の見せ方の上手さが全てだと思います。 ゲルマン民族とローマ帝国との邂逅、西欧とインディアン、アフリカ、東南アジアとの邂逅、そして西欧と東アジアとの邂逅。この既知の接触からどれだけ近く、あるいは遠く、コンタクトを描写するかが、作者の力量でしょう。 タイトルからもわかるように、太陽とそのエネルギーがこの作品の鍵です。 精神世界とファンタジー性に逃げないSFには、アインシュタイン方程式と相対性理論が縛る、マクロ空間の縛りが絶望的にきつく、そしてそれ故に美しいです。 いつか、この作品以上のSF性と物語性をもつ作品が書き継がれることを願って! 星5つ。
6投稿日: 2016.12.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
西暦2006年、太陽面を通過する水星から謎の細長い物体が突き出ているのが観測される。それは、未知の知性体(?)が水星上に構築したマスドライバーから吹き上げる巨大な噴泉だった。水星を原材料に宇宙空間に吹き上げられた物質はやがて太陽の周囲を取り囲む巨大なリングを形成し、地球は日照量が激減したために文明崩壊の危機に陥る。 2006年の水星太陽面通過を正に観測していた天文学好きの女子高生・白石亜紀は、リング研究の第一人者として成長し、国連宇宙防衛軍が建造した宇宙船のクルーの一員としてリング破壊計画に参加することになる。しかし、亜紀が真に望んでいるのは、リングを建造した未知の存在とのコンタクトだった。地球人類の存続と未知の存在への憧れとの狭間で揺れながら、様々な困難に直面する亜紀がリングで発見した真実とは?そして、リングを建造した存在の思惑とは? 直球ど真ん中、ファースト・コンタクトをテーマとしたハードSF。いかにもハードSF的な理系の描写も多く見られますが、ロジカルなところが多少わからなくても読み進めるには問題ありません。スピーディでサスペンスフルなストーリー展開にぐいぐい引っ張られて、あっという間にラストまで引き込まれます。 【以下、ネタバレ注意!】 タイトルから推し量って、太陽を取り巻くリングを破壊することがこの物語の最終目的なのかな、と思って読み進めたんですが、それは通過点に過ぎませんでした。 メインのストーリーはその後、リングの目的が「太陽系に向かってレーザー航法で飛んでくる異星人の大型宇宙船を減速させるための装置」であることが判明してから、異星人とどう対峙するかを巡って混乱紛糾する地球を舞台に繰り広げられます。リング破壊の立役者としてノーベル平和賞を受賞しすっかり大物となっている亜紀は、かねてからの夢であった異星人とのコンタクトを実現させるために「リングを日照を遮らない角度で再建して異星人を友好的に迎え入れる」という提案をしますが、異星人の接近に恐怖を抱く多数派に遮られ、次第に追いつめられて行きます。そんな中、ついに異星人の船と思われる飛行体が観測されます。 このとき、異星人の船がレーザー航法ではなく、核パルス推進航法を採っていることが判明します。その意味するところがわかったとき、鴨は鳥肌が立ちました。このサスペンスフルな感動は、ハードSFならではですね! ハードSFならではの、理論に根ざしたスケールの大きいビジュアルも見所の一つ。太陽を取り巻くほどの大きさでありながら、光の圧力によって太陽の重力と均衡するほど薄く柔軟なリングの圧倒的な描写。実利に徹底化して建造されたため無骨な外観でありながら、不思議と魅力的な宇宙船「ファランクス」。映像化したら最高にカッコいいだろうなと思わせる、「絵になる」描写がてんこもりです。 ・・・と、ハードSFの側面から語ってみましたが、鴨が本作品で一番魅力的に感じたのは、主人公・亜紀の人物描写。 確かに、他の文芸ジャンルに比べたら人物の描き方はあっさりしています。内面の感情を直接に描写することはほとんどありませんし、亜紀自身がそういう性格のキャラクターです。 しかし、そんな淡白な筆致の行間からでも十分ににじみ出る、「地球人類の一員としての自分」と「異星人と友好関係を築きたい自分」との間で引き裂かれそうになり苦悶する亜紀の、魂の相克。彼女の願いは、結局叶わずに終わります。それでも前を向こうと決意する亜紀の姿と、更にその先を静かに描くラストシーン。この作品は、白石亜紀という一人の科学者の一代記でもあります。「人間味が感じられない」と評されることの多いハードSFというジャンルにあって、なかなか異色な作品ではないでしょうか。
2投稿日: 2016.09.22とてもスケールが大きな作品でした
水星に突如現れた建造物。そこから始まる物語は内容も思想もとてもスケールが大きく、こんな作品が国内で生まれていたとを知らずにいたなんてとても勿体無いことをしてきたように思います。 言語、常識、容姿、生物的構造。すべてが異なる異性人とのファーストコンタクト。コミュニケーションを円滑に取り合うことはとても困難が伴うことでしょう。 果たして、相手を信じて友好関係を築けるでしょうか? そんな難しい命題を分かり易く考えさせてくれる作品でした。
1投稿日: 2016.08.17ファーストコンタクトの不安感と期待感が胸を突き抜ける
痺れた! 本当にその状況に居合わせているかのような緊張感と不安感と期待感。 衝撃的なイベントの連続。 その度に胸を突き抜ける高揚感がたまらなかった。 そして少し泣けた。白石亜紀と一緒に。
0投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログ「時間封鎖」に似た設定でまず引き込まれ、後はファーストコンタクトまで一気。スピーディーな展開で非常に読みやすかった。
1投稿日: 2016.05.15
powered by ブクログ地球外生命体というのはやっぱロマンあるわけで、かつてはETからインディペンデンスデイまでやべーやつから可愛いものまで想像膨らませまくりなわけで。そんなこんなでここでも宇宙人とコンタクトするのにすったもんだあったりなかったりで、大変な事になってるんだけど、微妙にSFちっくな哲学的な話を盛り込みつつも、妙にダイナミックでスピード感があって読んでるのが楽しい。SFってロマンあるけど、時々一般人にはついていけない方向に熱くなって訳わからんてなるんだけども、この本くらい控えめならありがたい。
0投稿日: 2016.02.07
powered by ブクログ西暦2006年、水星から太陽に向けて放出される謎の物質が観測された。その物質は太陽を覆うようにリングを形成し始め、人類は太陽の光を奪われていく。地球外文明に魅せられた若き研究者・白石亜紀は、そのリングを破壊するミッションに参加するが……という話。 米子で開催されたSF大会米魂に参加したのだが、その予習も兼ねて読んだ。SF長篇を読むのは久々だったのだが、とても面白かった。内容はハードSFで、理解が難しいところもところどころあったが、しかし作者の文章力がとても高く、ぐんぐん読ませられた。 内容は地球外文明とのファーストコンタクトものであると同時に、白石亜紀というひとりの女性の一代記でもある。望遠鏡越しに、水星に建造された謎の構造を初めて観測した高校生の白石亜紀。亜紀は、その後取り憑かれるようにリング研究にのめり込んでいく。あのリングは誰が、何のために、どんな技術を使って建設したのか。刻々と失われていく太陽の光に人類が恐怖するなか、彼女の心には地球外文明に対する揺るぎない憧れが灯っていた。 地球外文明との対話を最後まで望んでいた彼女にとってあのラストはどんな気持ちだっただろう。高校生だった亜紀は、作中で歳を取り、最後には老齢の女性となる。様々な後悔や自責の念、そして救世主としての責任を胸に、彼女の人生はこれからも続いていく。 硬派な文章、ハードSFではあるが、一方でこの物語で描かれているのは人間賛歌の物語でもあるのだと思う。 人間は不完全で危うく、とても無駄が多い存在だ。過ちも犯すし、さまざな感情に囚われる。けれど不完全であるからこそ、人類はこれまで進歩してきたし、これからも歩いていけるのだろう。亜紀がそうであったように。
0投稿日: 2016.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
水星に突如現れた建造物。そこから始まる物語は内容も思想もとてもスケールが大きく、こんな作品が国内で生まれていたとを知らずにいたなんて、とても勿体無いことをしてきたように思います。 言語、常識、容姿、生物的構造。すべてが異なる異性人とのファーストコンタクト。コミュニケーションを円滑に取り合うことはとても困難が伴うことでしょう。 果たして、相手を信じて友好関係を築けるでしょうか? こちらが友好を示そうとしたコミュニケーションに対して攻撃的な応対をされたら、やっぱり信じることはできない気がします。 そんな難しい命題を分かり易く考えさせてくれる作品でした。
0投稿日: 2015.12.30
powered by ブクログ日本のSF作家として名の知れた、野尻抱介の長編小説。元は短編作品で、それを長編化したものです。テーマは異星人とのファーストコンタクト。 あらすじ。西暦2006年。太陽は、突如現れた巨大なリングによって取り囲まれた。日照量の激減により、滅亡の危機に瀕する人類。誰が、何の目的で太陽を簒奪したのか……? 科学者・亜紀は、宇宙戦艦に乗り込みリングの破壊ミッションに参加するが……、というのが、序盤~中盤の内容。リングが現れた時から事件の終焉に至る数十年を、主人公・亜紀の視点から描くリアリティあふれるSF小説です。 異星人とのファーストコンタクトって、結構いろいろな小説や映画で描かれてきたテーマですけど、「何のためのリングか?」→「リングを破壊しないと人類死亡フラグ」→「壊しちゃったけど、そのあとどうなるの!?」→「異星人がやってくるよ!」→「コンタクト」の一連のシチュエーションが、主人公の葛藤とともにドラマチックに描かれていて、しかもリアリティがあるから、読んでいて飽きない。行きつく結論も納得の一言。 専門用語と分かりづらい状況描写で、イメージ喚起がされづらいという欠点はあるものの、それはSFに慣れていない自分だからこそのマイナス点であるのかも。物語本筋自体はとても分かり易く、しかも文句なくおもしろい。 ぜひ一度読んでみてください!
0投稿日: 2015.09.14
powered by ブクログ第28回奈良県立図書情報館ビブリオバトル テーマ「夜」で紹介した本です。 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-952.html
0投稿日: 2014.11.15
powered by ブクログ尻P。一貫しているところ=異星人との出会い、異星人の性格、主人公が女性、ナノテク好き、地球文明に関する諦観。すこし違うと思ったところ=科学考証が十分でない、描写が物語的、底なしの明るさが無い。科学考証については、惑星間航行、宇宙戦闘などストーリーのハードルが高いのもあるだろう。 私の好みでは、ピアピア=>ロケット・ガール>ふわふわ>太陽。
0投稿日: 2014.11.02
powered by ブクログ地球外に生物、さらには知的生命体が存在するか、存在するとして彼等とのコンタクトが可能かというのは、SFの好きなテーマの一つである。地球上の全ての生物はおそらくたった一つの生命体もしくはたまたま同じ構造を持つに至った生命体群から発展してきたと考えられる。 地球上の生物はセントラルドグマと呼ばれるコンセプトないしはそのバリエーションといえるシステムで生きているのである。 地球外に知的生命体の存在を示唆する活動が発見され、その生命体の所在する恒星系が解り、人類はコンタクトを取ろうするが、相手はどんな問い掛けにも答えない。こういったシチュエーションに陥ったとき人類はどうするの、というのが本書の描いている所である。 地球外知的生命体との交信は、素数の表の類の物理、数学にもとずく情報を発信して見るのが、まずは常套手段であるようだ。物理法則は普く宇宙全体に及んでいるし、所在の痕跡を示せる生物であれば、当然に物理法則は理解していると想像出来るのである しかしながら、コミュニケーションはなんらかの共通点基盤を持たないと成立しない。幾らこちらから呼びかけても反応しない、しかし明らかに地球文明より高次のテクノロジーを持っていると推測される生命体が地球に迫ってきたら一体地球人はどう対処するのか。 スペオペものでない宇宙ものSFは時間と空間の概念が尋常でないので面白いのだが、さらに生命とはなんなのかと言う事も考えさせてくれる作品である。
0投稿日: 2014.10.03
powered by ブクログ青春時代から50代になるまで、宇宙に魅せられ続けた女性の話。 太陽が遮られ、加速的に衰退し始めた地球の人間が、生存をかけて未知との遭遇を試みる。 好奇心こそが知性であるって決めつけるのは人間のエゴなのかな? SF用語が多かったけど、ラノベ並に改行が多かったせいか、思いのほか早く読み終わった。 でも面白かったのかどうか微妙なところ。 前半は良かったんだけど…… まあ後半もある意味リアリティはあったけど…… 最終的に、「フーン」という感じになったような気がしなくもない。
0投稿日: 2014.06.15
powered by ブクログ同作者『ふわふわの泉』もそうだけれど、なんでもない普通の学生時代から始まり、大人になって本気で宇宙を相手にできるまでに成長する主人公。子供が子供のままでセカイを救う話との違いは、自分の将来に希望が持てること。歳をとるのもいいかもしれない、と思わされる。
0投稿日: 2014.04.02
powered by ブクログこの作者のテーマは、未知との遭遇。「ピアピア」も「ふわふわ」も。 ただ、交流できない存在との遭遇は初めてかな。読んだ順番では。 おそらく、地球に存在している自分達人類と、同様の進化をしてきた宇宙人。その行き着く先。それは結局のところ、自分達の行き着く先。 個が集まって、全体となる。一は全、全は一。そうはいうけれど、貴方たちのようになってしまうの? バッドエンドと思うような状況を眼にしてしまった亜紀の切なさ。 積極的な敵対でないけれど、決して相容れない存在との遭遇。 なかなか悲劇的な未知との遭遇。
0投稿日: 2014.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
NHK FM の「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化されています、天文部部員の主人公が水星の太陽面通過という地味なイベントを見ている最中に水星で起きている異変に気が付き、その後、異星人が作り上げようとしているダイソン球の破壊任務を成功させ、その異星人とのファーストコンタクトを自我を持つ人工知能を通して成功させるといった SFマニアなら涎を垂らして半狂乱になるほどの良作です
0投稿日: 2014.02.07気持ちのいいSF
野尻さんらしい読んでいてすっきりするSF作品。 おとぎ話のようなSFではなく,科学的な根拠も(ある程度ではあるけど)しっかりしていて楽しめる。 内容的には異星人とのファーストコンタクトだけど,こんなアプローチもあったのかと思わせる。 SF好きなら,ぜひ読んで欲しい。
4投稿日: 2013.11.21
powered by ブクログーーー西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。はたしてリングの正体は? 人類の運命は? 異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッションへと旅立つが…。 野尻抱介2冊目。 ジャンルとしてはファーストコンタクトもののSFになるのか。 この手の物語にありがちなご都合主義 (例えば熱気バサラの唄がプロトデビルンに有効だとか。いや、マクロス大好きですけどね…笑) はほとんど見受けられず、ある意味冷徹な視点から描かれている。 自分自身、先入観を持って読んでいたために、作中の人物の「あなたはバランスを失していませんか」という言葉にハッとさせられた。 物語のなかでも語られる、心とは、知性とは何かという問いかけも含め二度三度と読みたい作品だ。 「機関士には機関士の仕事があるんです。まあ、いろいろと」
0投稿日: 2013.11.17テンポ良く読める、良作SF。
月並な言葉だが、あえて書く。「おもしろかった!」 本格的なSFでありながら、非常にテンポ良く読める。 「本格SF」は、時に専門的な知識やSF的お約束の羅列で読むのがイヤになることがあるが、これは本格でありながら、余分な部分をそぎ落としたような感じ(私の印象だが)で、それが先へ先へと読み進みたい読者の気持ちを削がない。もちろんSFとして適当なのではなく、テーマやディテールなど、納得のいく内容。 主人公である日本人科学者・白石亜紀も共感・感情移入できるキャラクターで◎。 普段SFを読まない、という人にも手にとってもらいたい良作。
6投稿日: 2013.11.07絶望的な状況に負けない、主人公のポジティブ思考が光る
天文部に所属する主人公は、水星の観測をしていてある異変に気付く。 そのニュースは瞬く間に世界に広がり、地球に住んでいる私たちを脅かす。 異星人は地球を侵略しに来たのか、それとも別の目的があるのか、あらゆる手段でメッセージが発信されるが、彼らは何の返答も行ってこない。 想像の枠を超えた異星人とのコンタクトが、いかに難しいかを描き出した名作。 文系の私にはついて行けない話も出て来たけど、わからないところは軽く読み飛ばしながら、楽しむことができました。
4投稿日: 2013.10.23完璧なサイエンス・フィクション
電子書籍だとわからないが、紙の本としては、この本は薄い。 そのわりに、あらすじは壮大で、超大作の予感を与える。 読み始めると、たしかに予感を裏切らない感触がある。 その感触は、読了するまで続き、予感はたしかに裏付けられる。 それだけに、なぜ、この薄さなのか、と思う。 アイディア、情報量、描写――無駄がないのだ。 それゆえに、完璧なサイエンス・フィクションと呼びたい一冊なのだ。
1投稿日: 2013.10.19
powered by ブクログ正統派ファーストコンタクトもの。 斬新な設定とか奇想天外なアイディアがあるわけではありません。 でも、面白い。 人類の危機であるはずの異星人の襲来。 それでも白石亜紀は異星人との意思疎通を諦められません。 未知への憧れと探究心が命の危機に勝るのです。 この知的欲求がSFの面白さの原点なのかなと改めて思いました。
0投稿日: 2013.10.08王道のファーストコンタクトもの
人物の設定や描写など、若干のラノベ臭もするのですが、最近の日本SFであればこんなものか。ただし目についたのはこれくらいで、内容そのものは王道のファーストコンタクトもの。やっぱりこの手のSFは、あっと驚くような異星人の設定と、それに対してどのようにアプローチするのかが作品の命なのですが、その点、期待を裏切りません。読了後、内容を思い返しながらしばらく余韻に浸ることができました。
1投稿日: 2013.10.01日本にもこんなSFを書ける人が居てくれたんだ
この作者から感じるのは、SFスピリットもありますが、星たちへの愛です。自分も今でも星空をみると震えを感じる方ですが、この作品の太陽系への思い入れは並々ならないものがあると感じます。ストレートで、爽快感のあるお話です。おススメです
6投稿日: 2013.09.26ファーストコンタクトものとして秀逸
地球外の知性とのファーストコンタクトを描いた作品としては、きわめて秀逸だと思います。 物語にぐいぐい引き込まれて夢中で最後まで一気に読破しました。 アーサーCクラークのSF小説を読んでいる時と感覚が似ている感じです。 物語の展開が速く、読みやすいとも言えますが、その時の状況であったり人物の心情であったり、 もう少し丁寧に詳細に描かれていた方が良かったのに…という気もしました。 それは、もっと長く読んでいたい、この世界の話をもっと読みたい、と思ったからなわけですが。 アーサーCクラークの小説が大好きだった者として、 今後この作家の作品に注目していきたいと思える、そういう小説でした。
5投稿日: 2013.09.26
powered by ブクログ前半はまだ見ぬ異星人に対する憧れが募りつづける主人公に、読み手も異星人に会いたい、文化交流したい気持ちが高められた。 でもラストはあっさり。主人公のがっかり感をよく表しているといえば、そうだけど。 もっといろいろあってもよかったなあ
0投稿日: 2013.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
基本的にゆるふわハードな世界観で描かれる尻P作品の中で、 異色のハードさを誇っているのが本作。 敢えて硬派、あるいはハードボイルドと形容したい。 他のゆるふわ感がクラーク的とすると、本作はホーガン的だろうか。 その硬質観を構成しているのは何と言っても来客の「無関心」、 これに尽きるでありましょう。作中のギミックに関わるので詳細は省く。 本作をソリッドに書きすぎたバックファイアがあーやさんだったりして・・・
0投稿日: 2013.07.16
powered by ブクログ徹底的な迄の理性派で在り乍ら、異星生命体とのコンタクトを望み続ける熱い魂を持つ女性の一代記、と云うのが印象です。最後の一行に至る迄じっくり味わうべき作品。この内容をよくこの頁数に纏めたなあ。。
0投稿日: 2013.06.27
powered by ブクログ水星に起きる異変、太陽の周りに構築されていくリング。日照が低下した地球の危機。なぜこんなことが起きたのか?どうすれば地球を救うことができるのか? 専門的な内容も多く難しかったが、すごく読ませる小説で、テンポよく楽しめた。 異星人とコンタクトしてからの話も面白い。主観を共有し、個を持たずはるかに高度な思索を可能とした生物。進化の過程でいかにしてこうなったのかを詳しく書いてみても面白いんじゃないかと思う。
0投稿日: 2013.06.16
powered by ブクログ野尻抱介初。久しぶり大興奮したSF。え、こういうハードSF作家だったのか!何となく食わず嫌いだった。これを10年も未読だったなんてなんともったいない。あとがきにも指摘されたレム世嫡の面あるな。
0投稿日: 2013.05.02
powered by ブクログ異種知性体との接触までは、 なかなか良く考えられていて面白かった。 考えもつかなかったが、そういうこともありえるなと。 しかし、接触後はなんか勢いが削がれてしまった感じがした。
0投稿日: 2013.04.07
powered by ブクログなんのてらいもない直球ハードSFです。 主人公は白石亜紀。 17歳から52歳までをファーストコンタクトに捧げる。 人類が初めて出会う地球外知的生命体とは? 水星に向かう彼等の意図とは? 果たしてファーストコンタクトは成功するのか? アーサーCクラークを彷彿させる正統派SF。 エピローグが素晴らしい!読むべし。
0投稿日: 2013.03.24
powered by ブクログむかしNHKのラジオで聞いた。その時は異星人との接触であまりに呆気なく終わった感じがしたけど、エピローグあったのかな?小説読んで、人間側のエゴがけっこー描かれてる感じがしたのが良かったかな。
0投稿日: 2013.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ楽しかった~!九回二死満塁フルカウントで投げたボールはストレート!みたいなガチンコ王道ファーストコンタクト。未知の事象、未知の技術、宇宙戦艦、そして地球外生命体。緻密に積み上げられた設定と、謎が謎を産んでいく物語の展開に一気読み! 太陽が簒奪される流れ、地球に起きること、簒奪への対抗策……このくだりを読んだだけで一冊読み終わったかのような充足感があったのに、更にその先、簒奪者との邂逅へと至る道筋には手に汗を握る。 「ファーストコンタクトもの」って既にたくさん描かれているけれど、時代と共にどんどん新しいものが描かれて欲しいなと思わせられた。異星人をどう表現するかって、人類が「知性」だったり「意識」だったりをどう理解しているかの鑑になってると思う。時系列で並べたらきっとそれも面白いはずだ。
0投稿日: 2013.01.24
powered by ブクログ専門的な話が多く、実際7割くらい理解できてなかったんだけど、最後まで飽きずに読めた。それだけ読ませる力のある文章だったのだと思う。
0投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
福井旅行中に、電車と宿で。野崎抱介つながりで。 精神と肉体・環境は不可分であるという結論が出ることが分かっていたが、それでも意外でおもしろかった。非適応的な知性に移行し、より深い思索を行えるようにする。さらに拡張し高次の知性へ。そこまで拡張し、生物であるという意義は存在するのでしょうか。
0投稿日: 2013.01.20
powered by ブクログ他者の存在を認めることで生まれるものは、悦びか苦痛か。 コミュニケーションを持つことの難しさとその意義。 どこまでセンシティブになるか、或いはどこで切り捨てるか。 興味深く面白く、示唆に富んだ物語。
0投稿日: 2013.01.18
powered by ブクログファーストコンタクトもの。 主人公の動機付け含め、かなりドライかつ淡白な印象。認識の定義が異なるもの同士のコンタクトを図ろうとする動きは面白い。
0投稿日: 2012.12.22
powered by ブクログ王道コンタクトハードSF。突如として太陽の周囲に生成された超巨大リング。その影響によって地球全土の日照は減少し、人類は危機を迎えていた。その意図は?そもそも何者が?主人公の亜紀は、研究者/知性体/人類の救世主という複数の立場にあることによる矛盾に悩まされながらも、その強大な問題に立ち向かっていく。物語は亜紀という一人の女性科学者を軸にしながらも、あくまで客観的に物語の顛末を描くため、専門用語が飛び交う大きなスケールの物語ながらも、熱い人間ドラマも織り込まれていて感情も移入できる。クラーク好きは読むべき名作
0投稿日: 2012.12.03
powered by ブクログ凄まじい。 異星から飛来しようとする生命体。それに対する地球人の感情や情勢が、主人公が生命体へ馳せる期待や憧憬とは逆に恐怖や懐疑の方向へ向かっていく様子は現実味を覚えた。 ただ、ハードSFとされるだけあって、科学ド素人の私には想像の及ばない点もあった。しかし、それすら軽く消し飛ばすストーリーテリングや心理描写に焦燥を掻き立てられ、全編を通して愉しめた。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログエイリアンとのファーストコンタクトをまじめに書いたお話。SF の設定を使ったミステリの要素も含んでいる。「星を継ぐもの」みたいに。水星の構造物の謎とか、その謎がわかったことによる新たな謎。ちゃんと解き明かされていて読後感はいい。 しかし、主人公の白石亜紀は優秀すぎる気がするけど。 どことなく、「幼年期の終わり」とか攻殻機動隊のタチコマを思わせる。 「思考」って何なんでしょうね。
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ファーストコンタクトもの。異星人となかなかコンタクトできないもどかしさが、リアルな感じがして面白い。 それだけに、最後のコンタクトがちょっと拍子抜けというかご都合主義っぽいというか、ちょっと残念な感じもする。 が、秀逸な作品だとは思う。 白石亜紀が、どうしても白亜紀に見えてしまうのは私だけ?
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。日照量の激減により、破滅の危機に瀕する人類。いったい何者が、何の目的でこの巨大リングを創造したのか?―異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッションへと旅立つが…。 ---------------------------------------- 『南極点のピアピア動画』がサイコーに面白かったので、同じ作者の作品ということで読んでみた。 実に面白い! ファーストコンタクトを描いたハードSF。和製ハードSFで、ここまでしっかりとした作品は久しぶりに読んだ。 小飼弾氏がブログでハードSF2.0と呼んでいるが、同感。(http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50843006.html) 傑作である。
0投稿日: 2012.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなか.よかった ファーストコンタクトもの.迫りくる害が意思を持っているかわからない,というのはよく見るパターンではあるけれど,この作品の中では,その視点が揺らぐことでおもしろくなっている. 全体をみると,バーーーーーーーーっと流れに乗ってしまった感じ. 悪くはないが,軽いのか.
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログファーストコンタクトもの。 ラストはまぁ、いいんじゃないかな。一番良かったのは、向こうが徹底的に無関心であるということ。こちらは必死に呼び掛けるけど、徹底的に無視される。勝手に不安になった人類は、どんどん攻撃的になっていく…。ハードSFとなっているが、そこまでではないかな…。
0投稿日: 2012.06.25
powered by ブクログ太陽をとりまくリングを作った異星人〈ビルダー〉との ファーストコンタクト。 地球人は、希望より疑念を重く扱う。 地球人は、自らより優れた存在を危険視する。 地球人は、生に執着する。 友好、懐疑、希望、恐怖、様々な問題や謎があるなかで、 偏見にとらわれず真実をつきとめようとする主人公の姿勢が良かった。
0投稿日: 2012.01.28
powered by ブクログ地球外知的生命とのファーストコンタクトを扱った作品。物語は2006年11月9日に始まり2041年8月1日2時頃終る。作品中での時間はほぼ均質に流れる為、十頁足らずで一年が経過することになる。『深海のYrr』の著者なら二千頁は費やしたであろうテーマを敢えて三百頁内に収めた著者に粋を感じる。超光速やワープ航法を用いず異星船の巡航速度を光速の六%に設定したことが却って物語に疾走感を与えている。最後に異星人とのコンタクトが描かれるが個人的には最後まで理解も意思疎通も不能な存在のまま太陽系の彼方に去ってほしかった。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ異星人とのファーストコンタクト物。専門的なSF用語が説明無しにポンポン出てきますが、多少読み飛ばしても何とか読み進められました。 速いテンポでストーリーが展開し、グイグイ物語に引き込まれます。 特にナノ建築のテクノロジーや異星人の知性に対する考察が燃えます! 対して登場人物の心理描写は少な目で、ちょっと物足りなく感じました。筆者の別の著書は人物を深く描いているものもあるので、本書はハードSFに寄っていると思われます。 惜しむべくは読み飛ばしてしまった断片。そこを楽しめれば読後の感想も違った物になる気がします。いつかSF経験値が貯まったら、再読してみたいです。
0投稿日: 2011.12.14
powered by ブクログ古典的な「ファーストコンタクト物」にスペースオペラをミックス。 新味はないが、説明が尽くされていて平易なところがよい。 最後にあの人物を登場させる構成もにくい。 たしかに話題になっただけのことはあるが、 盛り上がりに欠けるというか、全体的に薄味かもしれない。
0投稿日: 2011.10.03
powered by ブクログ雑誌でハードSFというキーワードがあったのでトライしてみた。日本のSFは堀晃さんしか知らなかったのだが、だんだん増えてきた。うれしいな。 さて、本書は太陽からエネルギーを奪い取ろうとする異星知性体を迎撃する人類の物語だ。知性体がかなり後半にならないと出てこないのだが、なかなかうまくひっぱってくれるので、一気読みできた。 結末はというと、AIが絡んでわかりにくいし、ちょっと興ざめの部分もあるが、知性体のキャラクターがけっこうユニークでいい味がある。 総じてヒロインほかの登場人物が平面的に見えたり、特に前述のAI関係が書き込み不足の感じがあるものの、大変楽しめた作品だ。ほかも読みたいな。
0投稿日: 2011.09.03
powered by ブクログ★3.5くらいですかね、感覚的には。幾つかの中編を再編集して長編にした物語です。 ざっくり分ければ前半の「最初の破壊」と、後半の「ファーストコンタクト」になるのでしょうが、前半は先が気になりぐいぐい引き込まれる感じの展開。ちょっと情景描写(SF的な)に説明が足りないかな、と感じる部分はありましたが、面白かったです。 そして、全体で見れば主題となるであろう後半。ここも、引き込まれる感覚はあったのですが、途中途中で展開が早くなりすぎている感があって、特に心理描写において若干の浅さを感じます。 クライマックス部分、知性というか知的生命体についての描写は、ちょっと釈然としない部分もありましたが、これは恐らくワシの知識不足が原因でしょう。 主人公の心は、揺れ動きつつも一貫していて、詰まるところワシには、ハードSFとかであるというよりも、は主人公「亜紀」の一大叙事詩であるように思え、それがまた魅力的であるというのが、この作品の魅力かな、と。 (2010年読了)
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ初めて読む作者です。 帯に特選SFとか書いてあったので思わず… SFと言うジャンルは中・高時代によく読んだなあ…と思うのですが今考えると王道からは微妙に外れているのかも知れない… どちらかと言うとファンタジーの方を読んだのかな?中学時代に早川から出ているその年のSF短編をまとめた『1980』と言うタイトルの短編集がすごく好きでした。アレもう出してないのかな? この前に読んでいた本が非常に字数が多く、かつ小さな活字だったので活字が大きい!とか変なところに感心しました。太陽の簒奪者、一部を読み終わった後はちょっと物足りないなあ…と思ったのですが最後まで読み終わり納得。他の知的生命との出会いと邂逅部分は自分的に少し納得いきませんけど。まあ自分の理解の範疇に収めようとすることが間違いなのかも知れない。それはよく分かる。作中にもありますがヒロインは本当にロボットのようですね… あまりに冷静なのでそれはそれでびっくり。彼女が多国籍だったらあまり違和感無かったかな?とか個人的には思いました。
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もしも、未知との遭遇があったとして。 彼らが人類に対して友好的とは限らない。 知性がある生物はヒト型をしているとは限らない。 ヒト型ではなく、地球上の別の生物の型かもしれない。 全く見たこと無いような奇妙な型の生物かも。 高度な知能を持っていても意思の疎通が図れるとは限らない。 むしろ全く通じないかも。 等々。 よくよく考えれば未知との遭遇、そうなるだろ、って感じ。 いつか人類が宇宙人と出会えたら、、 この本みたいな感じになるんじゃないのかなぁ。 わかりあえないどころではなく、向こうは分かろうともしていなかった、 という、人と宇宙人の出会いの物語として斬新。
0投稿日: 2011.07.13
powered by ブクログいったい何が太陽を奪おうとしているのか。主人公はその一点に向かって突き進んでいきます。感情移入はできないながらも、読み手としても知りたさに向かって進めて一気に読んでしまいました。
0投稿日: 2011.07.03
powered by ブクログ置かれた状況にどうしよう。 太陽が簒奪されるなんて考えたこともなかった。 主人公にいまいち感情移入出来なかったことだけが残念。
0投稿日: 2011.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2011 6/19読了。有隣堂で購入。 @yuki_oさんから薦められた小説。野尻抱介第2弾。 先に読んだ『沈黙のフライバイ』でも思ったけど、科学・研究の描写がリアル。不確かなものを確かめていく過程とか。 一方で不確かな中で何かを判断していくことが求められる場面も多々出てくるのでどきどきもする。 亜紀さんの生き方とか格好良さにもどきどきする。 ファーストコンタクトとか宇宙ネタのSFって最近になるまで手を出してなかったのだけれど、こんなに面白いものに手出してなかったとかもったいなかったなあ、と今更ながらに思う。読んでこう。
0投稿日: 2011.06.19
powered by ブクログ学生時代に友人に薦められて読んだ。 それまでSFにはふれたことが無くて、もっとかたいものかと思ってたけれど、プロローグにしてやられた感じですんなり読み進められた。 主人公が当時の自分とちょうど同じ年頃の設定から始まるのも親近感を生んだのかも。 ビルダーとのファーストコンタクトの場面はすごく感動したのを今でも憶えてる。 個人的にはSFへの入口として、人に薦めやすい作品だという印象。
0投稿日: 2011.06.06
powered by ブクログこれまでの人生の中で全然SFは読んでなくて、それで今さらながらボチボチ読んでいこうと思い立つ。 異星人とのコンタクトを巡るハードSFな物語であります。いかにもハードSFらしい記述や内容は実は苦手であったりしますが、究極的に進化した異星人の「知」のあり様は非常に興味深く読みました。 「知」のネットワーク化により深まる他者への無関心。素晴らしく深淵なテーマになりうると思うので、このへんをもうちょっとじっくり描いてあれば非SFファンでものめり込めそう、などと感想を持つ。
0投稿日: 2010.12.12
powered by ブクログ私のようなSF初心者には、用語や理論が何の説明もなしにポンポン飛び出してくると云ったハードルの高さは痛感したが(これがハードSFなのか!)、それでも力強くスピーディーなストーリー展開に呑み込まれ面白く読むことが叶った。作者あとがきによると、この分野では使い古されている(らしいのだが、初心者には知るべくもなく)、異星人とのファーストコンタクトという題材を再度吟味して書き上げられたものだという。そういう意味でも、「今の」初心者向けとも言えるのでは。古典読むより、情報は新鮮かつ膨大だと思うがどうだろう。
0投稿日: 2010.10.22
powered by ブクログ突如出現した太陽を取りま巨大なレンズと、そのレンズを創造した<ビルダー>とのファースト・コンタクトを描いたハードSF。社会情勢や登場人物たちの内面描写をあえて省略したことで、物語がコンパクトにまとまり圧倒的な疾走感が生まれている。ひとつの謎の解明が新たな謎へと繋がり最後まで飽きさせない構成も素晴らしい。
0投稿日: 2010.08.17
powered by ブクログリアリティのあるSFってかんじで面白かった。 宇宙人とのファーストコンタクト物はどれも基本的に 相手との意思疎通ができないって設定のものが多いけど マンネリになんないのが素敵ね。
0投稿日: 2009.07.28
powered by ブクログ新幹線に乗る機会があって、その間暇だから、って適当にえらんだのがこれ。 思えば本作が初めて読んだSFだったなー。 やっぱ宇宙って、ひいてはファーストコンタクトって男の浪漫ですよね。 水星軌道上に太陽を取り巻くように形成されたリング。 そしてそこに降り立った場面なんて、想像するだけで興奮しますよね。
0投稿日: 2008.12.03
powered by ブクログ地球外知的生命体コンタクトものハードSF。ワープ航法や重力制御装置といった空想装置は一切登場しない。それ言ったらナノマシンやレーザー推進だって空想の域を出てないのだが、物理的には不可能でない分、ストーリーのリアリティに貢献している。好奇心を満たすために何でもするし、目的が達成すれば後はどうでもいい主人公が、プログラムを遂行するだけの非情なシステムと対峙し、結果的に人類を救う話とでも言えばいいか。言いたいことは山ほどあるが、まとめられない。
0投稿日: 2008.08.17
powered by ブクログ<poka> 壮大なハードSFです。 「2001年」や「ソラリス」にも匹敵する興奮と驚きを味わえます。 テーマはファーストコンタクト、ナノテク、人工知能など目新しくはないが、展開は飽きることがなく、ドラマは次々と進んでいく。 欲を言えば白石亜紀の「こだわり」をもっと深く描いて欲しかった。 <だいこんまる> おもしろかったけれど、異星人があんな感じとは…。 もっと夢のある異星人がよかったですぅ。
0投稿日: 2008.06.24
powered by ブクログ映画「サンシャイン2057」とも設定が似ていますが、こちらの方が最後のやりきれなさが味わい深く、いいと思います。
0投稿日: 2007.07.12
powered by ブクログ西暦2006年(去年じゃん!)、彗星軌道に突如発生した巨大環状構造物により日照が遮られ、人類に危機が。しかしそれはファースト・コンタクトの始まりに過ぎなかった……いやもう、科学考証のハードさ具合とセンスオブワンダーが良い具合に溶けあった良作ハードSFですな。
0投稿日: 2007.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2006年11月9日早朝。水星の太陽面通過を観察していた天文部部長の白石亜紀は、水星から塔のような細長い物体が伸びていることに気がつく。突如現れた水星の異変に世界中の注目が集まる。水星から噴出される物質は、やがて太陽を取り囲む巨大なリングを形成した。そのリングによって太陽光がさえぎられ、地球の気温が下がり農作物が育たなくなった。リングの正体はなんなのか、何者によってなんの目的で作られたものなのか。度重なる調査によって、リングが自己修復機能を持ち、身近なものを侵食する特性がある事がわかった。水星に向けられた探査機は、防衛線を越えることができずに撃ち落とされてしまった。 水星太陽面通過の観察以来、水星とリングに関心を奪われた白石亜紀は、そのまま“リング学”のエリートコースに進む。そしてリングへの有人飛行クルーに選抜される。異星人とのファーストコンタクトの夢を胸に抱いたまま。 しかし実際のところリングへの有人飛行プロジェクトに課せられた課題は、異星人とのファーストコンタクトではなく、リングの破壊である。リングを破壊しない限り、地球に明るい未来は来ない。4人の選抜されたクルーはリングに接近、破壊を試みる。リングの観察によりその役目は、オリオン座の方向から来る異星人のレーザー帆船を減速させることにあるのではないかと推測された。リングの物質に侵食されたクルー一人を失いつつも、白石の思いつきでリングを破壊することができた。 太陽を遮るリングという脅威を取り除いた人類は、次なる脅威に身構える。異星人の大船団は、減速装置を壊されてどのような行動に出るのだろうか。目的地に止まれないまま、行きずりに報復攻撃を仕掛けてはこないだろうか。人類は太陽系に向かいつつある未知の異星人とコンタクトを取ろうと、あらゆるチャンネルを通して呼びかける。だが応答はない。 リング発見から29年後、44光年先の宇宙からやってきた船の姿を捕らえた。減速装置を壊されたことに気がついた宇宙船は、その質量エネルギーを持ってして、自力で太陽系に止まらんとしていた。それを地球側は9隻の宇宙戦艦で迎え撃つ。うち1隻は白石亜紀の指揮するコンタクト船だ。異星人との交渉が成功しなければ、残りの8隻が迎撃する。今まで地球人に無関心を貫いてきた異星人とコンタクトする余地はあるのか。もし交渉が失敗した場合、異星人と対等に戦うことができるのか。人類の存亡を賭けた接触が始まった・・・。 #### 太陽の簒奪者はハードSF。無駄のない文章は、無機質で硬質な印象を与えるが、それが殺伐しすぎないのは、本編の主人公が女性科学者だからだろうか。とは言うものの、白石亜紀は華やかな女性ではない。無口、無表情でつまらない、「リングと結婚した女」と陰口されるような人物だ。それがかえって私のような人間には共感できる。頑張れ女性科学者! 著者インタビューの中で野尻抱介本人が言っているが「計算したり絵に描いたりしてなるべく具体的に構築してから、新聞記者になった気持ちで文章化してい」るそうだ。どうりでさっぱりしていると思った。クルーの一人マークが侵食され死ぬ時なんか、ハリウッド映画だったら情緒的な音楽で盛り上げていく一番の泣かせる場面になるはずなのに、そんな描写は微塵もなくあっけなく逝ってしまったものな。 少ない限られた情報から未知なる文明や生命体を推測していく過程って言うのは、ファーストコンタクトものハードSFの醍醐味かもしれない。ホーガンの『星を継ぐもの』のように。水星に突然現れた人工物の登場から、コンタクトの取れない異星人との試行錯誤まで、ぐいぐい引き込まれるようにして読んでしまった。 意思の疎通ができない異星人とどう関わるのか、っていうのは結構よくあるSFのテーマだけど、SF作家の描く宇宙人が幾通りもあればその幾通りもの解があるわけで、SF読者としては毎回楽しめるのでなんの問題はないと思う。 人間関係が細やかに描写されているわけでも、キャラクターが深く掘り下げられているわけでもないので、そういうのを求める人には向かない本かも知れないけれど。でも冷静な文章の1枚下に、白石亜紀の苦悩とか感情とかがきちんと読み取れる気がする。このキャラクターとの距離感が丁度いい。 そういえば白石亜紀って字面が白亜紀を思い出させる。確か恐竜が隕石で絶滅したのが白亜紀末期じゃなかったっけ。白亜紀+石っていう名前に何か裏がありそうな気がする。・・・結果的に白石亜紀が宇宙人の減速装置を壊したわけだから、そこらへんと関係しているのかも。白石の所為で、異星人は目的地を奪われ、二度と止まれない宇宙旅行を続ける羽目になったかも知れないからな。
0投稿日: 2006.11.14
powered by ブクログ不幸な出会い頭。 物語の多くは、異星人を通して人間の内面や人間社会を描くことにさかれている。 近未来物のSFではあるが、現代の社会情勢についても考えさせられる部分がある。 個人的にはもう少し分厚くてもよかったんじゃないか?と思う。
0投稿日: 2005.05.25
