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ジヴェルニーの食卓[電子特別版]
ジヴェルニーの食卓[電子特別版]
原田マハ/集英社
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総合評価

323件)
4.0
87
130
65
7
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2016.06.ピカソとの友情を交えて,アンリ・マティスに使えマティスの死後に修道女になったマリアの話,エドガー・ドガの踊り子の絵画と彫刻作品の話,有名になる前に作品を見いだし支援した画材屋兼画商であるタンギー爺さんの話,クロード・モネとその家族の経歴そしてジヴェルニーの庭に関する話の4編の短編集.絵画の背景も分かり,とっても楽しく読むことができました!

    0
    投稿日: 2016.06.23
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    アートな短編。 本人ではなく、周囲の視点からというのが良いです。 原田さん、もっとお願いします! マティス ドガ セザンヌ モネ 展覧会でモネの晩年の荒々しいタッチのを観たところで、太鼓橋が陽炎の中にあるような作品は視覚として本当に画家の目に映っていたのかなぁ、と思った。 それから、ドガ!! 少女の像…テレビで観たときに人毛使ってとか猟奇的すぎだと思ったけれど彼の中の闘いだったんだなぁと。 どの短編も原田さんのアート愛を感じました。 一番好きだったのは、マティスの短編。 彼の作った教会へ行ってみたい。

    2
    投稿日: 2016.06.22
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    モネ展へ行くために再読しました。 創作だとわかっていても、それは本当のお話のように流れていきます。作品や作者に興味を持ちます。

    0
    投稿日: 2016.06.20
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    行った事がある、土地が でてくる、小説は、 映像が頭の中に湧き出てくる。 こういう感覚が戻ってきて嬉しい。

    0
    投稿日: 2016.05.29
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    la belle tombe ヴァンスの礼拝堂にてマティスのことを語るマリア l'étoile ドガとモデルになった少女マリーについて語るメアリー le Père Tanguy タンギー爺さんの娘からセザンヌ宛の手紙 une table de Giverny モネとその義娘であり助手であるブランシュのお話 原田マハさんの美術関連のお話はいつも、どこからが事実でどこからが創作なのか、わからなくなるくらい史実に基づいている。本当に彼らがいて、この出来事が起きたかのように感じる。前に読んだ楽園のカンヴァスにもピカソは出てきたけど、巨匠であるピカソが脇役として出てくるところも好き。 Aixでセザンヌのアトリエの近くに滞在し、毎日のようにセザンヌが見ていた風景を見て過ごした夏がとても懐かしくなりました。 そしてモネの庭。高知にあるモネの庭を再現した場所に行ったが本当に美しかった。いつかジヴェルニーにも行ってみたい。

    1
    投稿日: 2016.05.19
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    ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。 「Amazon掲載「Bookデータベース」」より 画家の気持ちが少し分かる作品.普段美術館で画を見ているだけでは、分からない人の背景が丁寧に書かれている.画家たちの純粋な(だけではないだろうけど)気持ちに少しふれることができる.美術館に行きたくなる.

    8
    投稿日: 2016.05.07
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    16/04/17 うつくしい。その言葉がぴったりな本。 『タンギー爺さん』がとりわけすき。 ・マドモワゼル、あなた、いままでにヴァンスのロザリオ礼拝堂へいらしたことはある?あら、ないんですのね。だったら、人生の「楽しみの箱」がひとつ、まだ開けられずに残っているようなものよ。(P44 うつくしい墓) ・彼は、負けない決意なんだよ。貧しさにも、周囲の無理解にも、友人の心ない仕打ちにも。世間の冷ややかな目にも、時代の激流にも。(中略) わしは、信じているんだよ。彼が、「自分はポール・セザンヌである」と気がつく日が、そう遠くないことを。(P138-139 タンギー爺さん)

    0
    投稿日: 2016.04.17
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    表紙が素晴らしい。 なのに、午前中の新幹線車中で読み始めるも途中断念。1話目、老女の独り言が不気味で最悪な印象から半分も読めず、2話目はなんとか90%、3話目は出だしの数ページで投げ出した。 ところが皆さんのレビューが高評価で2日後再挑戦。今度は最後まで一気に読めました。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネ…有名人が多数出演。彼らの絵が思い浮かぶというよりも女性が登場するファンタジー。実際に美術館で見ても、好きな絵、そうではない絵いろいろあるけどねぇ…

    0
    投稿日: 2016.04.16
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    美を追求する人間の見る世界や語る言葉を原田マハ先生が描くと、こんなにも鮮烈な色彩を帯びてしまうのね、と美の一端を垣間見れたような気分に浸れました。 帯に書かれた「読む美術館」という言葉は、言い得て妙だなァ。素敵な修辞だわ。 昨今、「驚愕のラスト!」だったり「全員が騙される!」だったり、センセーショナルな煽り文句が書店の平積みに散見されるけど、そんなビビッドな帯の中にこういう静かな言葉があると、かえって気になるものですね。 うーん、大ドンデン返し系の帯が付いた作品には漏れなく手が伸びる人間が言えたセリフじゃないな← 芸術を鑑賞する審美眼は、悲しいかな正直あまり持ち合わせてない自覚だけはあるのですが(笑)、芸術やその作品に触れた人間の機微を表現しようとする本作のセンテンスからは、確かに鮮やかだったり陰鬱だったりな色彩を感じることができたのは意外な収穫だったかなーと! 本を読んでると、紙面に色が乗ることはままあるんですが、本作はその感覚が一層際立っていたのが心地よかった。 印象派だから良かったのかしら。 これがエコールドパリだったら、ちょっと輪郭がガチャガチャしそうだよねぇ(笑)。 【自分の言葉で内容まとめ(ちょっといつもより時間かけて頑張ってみました!)】 ◉うつくしい墓 La belle tombe 「君は、どうしてその花瓶を選んだのかね?」ーー巨匠アンリ・マティスの問いかけに対する答えがキッカケで、彼の家で家政婦として働くことになったマリア。きっかりと手順が定められた折り目正しい奉公の日々を、静かな喜びを以って過ごす彼女に、ある日、主人の元をもう一人の巨匠が訪問するという知らせが入る。 ◉エトワール L’etoile 一瞬一瞬の躍動をキャンバスに留めることに苦心した画家、エドガー・ドガ。彼の絵に魅了され、影響を受けながら時に反発し、自らの絵を追求した女流画家、メアリー・カサット。ドガの没後、彼のアトリエから出てきた1つの少女像が、かつてパリの画壇で共に苦悩した時代の記憶を呼び覚ます。 ◉タンギー爺さん Le Pere Tanguy 芸術やそれを生み出すアーティスト達を愛し、とりわけセザンヌを愛した画商、タンギー親父。貧しい絵かき達の為に心を砕いた男の娘がセザンヌに送る、赤裸々で思いやりに溢れる書簡。 ◉ジヴェルニーの食卓 Une table de Giverny 広大なジヴェルニーの庭をこよなく愛したクロード・モネは、国に寄贈する「睡蓮の大壁画」の創作に苦慮していた。白内障を患い、愛する妻と息子を喪った彼は、創作に対する情熱を急速に失っているかのように見えたが…。 彼の義理の娘であり生涯唯一の助手ブランシュと過ごす静かな晩年と、彼等の出会いから親子になるまでの過去の回想。

    4
    投稿日: 2016.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    画家たちの側にいた人々。 家政婦としてマティスのお世話をすることができた濃厚だった短い時間で見た、 穏やかなマティスと対照的な友人ピカソとの交流。 その日々はマリアにとって幸福な時だった。 踊り子に夢中になったエドガー・ドガと、彼の影響を受けながらも戸惑いを隠せなかったメアリー・カサットの関係。 画材屋のタンギー爺さんの楽天家で心優しい人柄に集まる セザンヌやゴッホなどの後の活躍する画家たち。 クロード・モネの再婚相手の娘、ブランシュ。 モネの助手であり娘である彼女が見た巨匠。 美しい自然を愛し、白内障を患っても睡蓮の絵を描くことへのモネの熱意を支えた存在。 芸術を知ることができる一冊だ。 かぜまち美術館読んだ後にこの本を読むとはタイムリー。 美術館に行きたくなった)^o^(

    1
    投稿日: 2016.03.21
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    マティスとピカソ、ドガ、セザンヌ、モネ、それぞれの画家の人生の断片が、短編集として構成されている。文中に登場する絵画作品も、ネット等で検索し眺めながら読むと、イメージはさらに膨らむ。

    0
    投稿日: 2016.02.05
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    原田マハさんやっぱり素晴らしい。読む絵画。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネと個性溢れる巨匠をテーマにそれぞれ素敵な短編を紡いでおられます。 印象派時代のフランスへひとっ飛び。 南仏の夏の描写あたりは、寒さを忘れさせてくれました。

    1
    投稿日: 2016.01.27
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    この時代の画家を取り巻く背景と歴史、絵画、状況など調べながら読んでみた。この本にでてくる画家の絵も合わせてネットで見ながら。 とても、奥深く、面白い本だった。

    1
    投稿日: 2016.01.17
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    面白かった。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。 それぞれの話の核になる画家に加えて、 ピカソ、カサット、ゴッホやタンギー爺さん、 画商や画家の理解者たちなど、 創作の部分があるといはいえ実在していた人物が登場しているので、 とても興味がそそられる。 なんだかそれぞれの画家がとても愛おしく感じられる。 「好き」「嫌い」だけで絵を見るのもいいけれど その画家の人となり、交友関係、時代背景なんかを 踏まえた上で見るとより一層楽しめるんだろうな。 この本はそういった好奇心を持つきっかけになると思った。

    1
    投稿日: 2016.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フランス、印象派画家たちを、身の回りの人々の視点で描かれた穏やかで美しい物語。物語を思い描いて読み進むと静かに心に沁みていきました。冒頭の話も、最後の表題作もとても好きです。

    0
    投稿日: 2015.11.10
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    最初はうーん、と思いながら読んでいたが、実在の画家さんの話と気付いてから興味深く読んだ。時代の狭間で、信念を貫きながら生きる様子が伝わってきて面白かった。

    0
    投稿日: 2015.11.08
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    モネ展を見に行って、印象派の絵に対して興味が湧いたので、読んでみようと購入。 マティス(とピカソ)、ドガ、セザンヌ(とゴッホ)、モネと19世紀後半から20世紀にかけての著名な画家に関する人生を、画家に縁ある女性の視点から描いたフィクション。 フィクションだけど、当時のモネの生活や再婚に至るまでのあれこれとか、視点となる義理の娘ブランシュの父への思いや、モネの良き理解者となるいきさつとか、そういった話は著者の創作かもしれないけど、すごく伝わってきた。 美術館の絵の説明では、アルジャントュイユの雪の絵に対して、最初の妻、カミーユが亡くなった年の冬は厳しかった。と書かれているが、カミーユが亡くなる前に、ブランシュ一家が父の倒産でモネの家に転がり込むことになり、ブランシュの母がモネの息子の面倒もみていた。とか、作品同士の合間の期間を埋めてくれる。 これを読んで絵を見るともっと豊かな観点で見れる気がする。でも絵を見てから読んで、違いを楽しむのもありかもしれない。

    1
    投稿日: 2015.11.03
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    4本の短編はそれぞれマチス、ドガ、セザンヌ、モネをフィーチャしたもので、巨匠たちの日常を垣間見られた感じで楽しめた.表題作が良かったが、バライティに富んだ素晴らしいメニューが出てきて圧倒されるが、これもフランスの社会がかっちりと職層を分離しているから可能になるわけで、やや矛盾も感じた.印象派の出現をしっかり捉えていることは、著者の力量が現れたものだと思う.

    0
    投稿日: 2015.10.19
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    有名な芸術家を巡る短編集。マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。それぞれにまつわる話がちがう視点から書かれていておもしろかった。この話を読んでからモネ展を観る。今までとは違った印象になりそう。

    0
    投稿日: 2015.10.13
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    マティスにピカソ、ドガ、セザンヌ、モネ。画家たちがどんな風な時代のなかで絵を描いてきたのか、興味のわく一冊でした。読むには時間がかかった。

    0
    投稿日: 2015.10.04
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    短編集。著名な画家の周辺にいた人々の話。 画家の人生を知ることで、今まで見てきた絵画にも親近感が湧く様になった。

    0
    投稿日: 2015.09.09
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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。彼らを愛し、側で支えてきた女性たちの物語。画家たちの絵に対する情熱や、彼らを応援し続けた人々の温かい思いが伝わってきます。タンギー爺さんとジヴェルニーの食卓が良かったです。「この世界をあまねく満たす光と影。そのすべてを、カンヴァスの上に写し取るんだ」原田さんの本を読むと、ひとつひとつの作品にドラマがあることに気づかされます。また読み返したいです。

    0
    投稿日: 2015.08.13
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    原田マハさんの作品は本当にいろんな顔があるなあと感じます。この作品は元キュレーターの作者の真骨頂!といった感じです。絵画に興味のある方も無い方も間違いなく楽しめる1冊。 ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、ドガ、モネ、、、、。 画家達ひとりひとりの人柄や人生が愛情持って描かれているまさに「読む美術館」安定した筆力で、短編ながら濃密な1編1編。 集英社 2013 装幀:松田正行 日向麻梨子

    1
    投稿日: 2015.08.08
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    絵画に熱狂していた大学時代に読んでいたら、また違う印象を得ていただろう。 それにしても、芸術家をこよなく愛する人が登場し、彼女たちに感情移入ができる。 史実に基づくフィクションもあるのですね。

    1
    投稿日: 2015.08.01
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    昔の絵画の巨匠たちの話なのに、臨場感がある。 この方の普通の小説は普通な気がするが、得意分野のためか、構成力までもパワーアップしてる。勉強にもなっちゃったし、面白かったし、絵も見たくなる。

    0
    投稿日: 2015.07.23
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    マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネ。新しい美を求め、時代を切り拓いた巨匠たちの人生が色鮮やかに蘇る。『楽園のカンヴァス』で注目を集める著者が贈る、“読む美術館”。 [BOOKデータベース]より 原田さんの小説を読んでいていつも思うことは、読んだ後、穏やかな気持ちになる、ということ。 みずみずしい感性で絵を描いて行くには、いくつ年を重ねても、卑屈になることなく、子どものような感性を持っている必要があると思う。 そういった環境を整えるために周りの人たちが心を配る様子に心が温かくなる。

    14
    投稿日: 2015.07.04
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    4篇の短篇のうち 「ジヴェルニーの食卓」の風景、人物、料理の描写はさすがだと思った 印象派の画家達は決して最初から評価されたわけではなく、当時かなり斬新で賛否両論の中、自分の感性を表現していた これから絵画を鑑賞する時、伝統を打ち破った勇気にも思いを馳せる事になる気がした 当時のフランスの時代背景がもう少し描かれていたら、今の日本のライフスタイル重視の人達とは違った、19世紀後半のフランス人の思想が垣間見える作品になり得たのではないかと思う

    0
    投稿日: 2015.05.13
  • 印象派の巨匠たちの物語

    静物画のセザンヌ,踊り子の絵のドガ,いまひとつ私にはピントこないマチス,そして私がもっとも好きなモネの,それぞれ史実に基づいたフィクションです。 印象派はいまでは日本でも人気のジャンルですが,当時は本当にひどい扱いであったこと,そんな中でも画家達はいきいきと,しかし問題も抱えながら生活していたことが読み取れます。 この作家はさすがキュレータでもあるだけに,読みながらその絵画が本当に美しく浮き上がってくるように感じられます。これを読んでから美術館に行きたくなること間違いなしです。

    1
    投稿日: 2015.04.30
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    ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代の美を果敢に切り拓いた偉大なアーティスト四人の愛と友情、そして格闘の日々を色鮮やかに蘇らせる短編集。『楽園のカンヴァス』で注目を集める著者が贈る、“読む美術館”。美の巨匠たちは何と闘い、何を夢見たのか――。 初めて(ようやく!)原田マハさんの著作を読みました。前々から話題になっており気になっていた上に、美術館でこの本が展示されていて、表紙からモネ好きの私としてはきゅんとする作りであります。どの短編も、その画家のことをそばで見ていて愛を持っている人たちの目線で描かれていて、どんな想いをこめて作品を作り上げていたのかを見事に表現しています。どの画家のことも、今まで以上に好きになった。特に表題作でもあるモネの話は涙がこみ上げる。なんという、大きな愛なんだろう。モネのアトリエを切り取った作品たちが今でも光にあふれている理由がよく分かる。絵に限らず、まばゆい光の中に生きた人だったんだなぁ。

    1
    投稿日: 2015.04.25
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    私は絵にはあまり興味がありませんが、こうして短編集としてそれぞれの画家について読むと様々な情景が広がってきて、読み終わるのがもったいなく感じました。美術が好きなひとには是非読んでいただきたい。 あと装幀が綺麗で、私は図書館で借りて読みましたが、手元に置いておきたくなりました。

    0
    投稿日: 2015.04.25
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    どんな巨匠だってただただ楽しくて描き続けてたんだろうなと…そんな風に夢中になれるコトに出会いたいものですね :)

    0
    投稿日: 2015.04.09
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    印象派の画家のことを身近な女性の視点から描いた短編集。 画家への尊敬と芸術への愛情が感じられて、とてもさわやか。 「うつくしい墓」「エトワール」「タンギー爺さん」「ジヴェルニーの食卓」の4編で、マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネなどが語られます。 「うつくしい墓」は、アンリ・マティス。 短期間、家政婦を務めた若い女性が、マティスのもとへマグノリア(日本でいうタイサンボク)の花を届けるエピソードから。 うつくしい墓とは、マティスが絵を描いたヴァンスの礼拝堂のことですね。 芸術の生まれる一目惚れの瞬間を常に待ち続けていたマティス。 烈しい性格だったピカソが、マティスとの友情を大事にしていたことも印象に残りました。 「エトワール」とは、バレエ・ダンサーのトップのこと。 バレリーナを柔らかいタッチで描き続けたドガ。 一体だけ、リアルな少女の像を作り、物議をかもしたことがありました。ライバルだった女流画家メアリー・カサットの視点で。 「タンギー爺さん」とは、ゴッホの有名な絵。 画材屋だっただけでなく、印象派の画家達を熱烈に見守り応援し続けた男だったのですね。 当時としては革命的で、まだ世に容れられていなかった画家たちのことを‥ 「ポール・セザンヌが彼自身になるまで」と。 「ジヴェルニーの食卓」は、モネ。 モネが暮らし、庭造りに没頭し、睡蓮を描いた家ですね。 若い頃のモネは暮らしにも困るほどで、自然豊かな環境のパトロンの家に同居して作品を描いたのですが、その後に家の主人が財産を失って国を出て、家に戻らなくなるという事情があったのですね。 それでも、家に残された人々には互いに思いやる、こまやかな暮らしが続いていたこと‥ モネを見守った義理の娘の視点から描いていきます。 人の胸を打つ美しい作品が作られるにいたる環境もまた、切なく、魅力的です。 画家が鍛錬し、時には絶望と闘い、周りの人々の心が寄り添い、作品に命が吹き込まれたその瞬間を見る思い。 絵画の雰囲気に寄り添うような丁寧な文章がいいですね。 長年蓄えた専門家の知識を掘り起こして、優しい心づかいで結晶させた小説でした。 猛烈に、題材になっている作品をまた見たくなりますね。

    17
    投稿日: 2015.04.03
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    名作の裏側を知るだけでなく、画家と彼らを取り巻く家族、友人たちに囲まれて、その日常をこっそり覗いているような、温かい雰囲気に包まれる一冊でした。 美術館を訪れて、私が心を躍らせた名画の一つ一つに、それぞれのエピソードがあるのだな、と思うととても感慨深かったです。 優しい気持ちになれる、すぐにでも美術館に足を運んでもう一度作品に触れたくなる、すごく魅力的なお話でした。

    2
    投稿日: 2015.03.23
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    4人の画家とそれに関連する女性の史実に基づいたフィクション。 エトワールとジヴェルニーの食卓がよかったなぁ

    0
    投稿日: 2015.03.01
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    あまりに有名なタンギー爺さん、その章を読んだ時どれだけ彼が芸術を愛し彼なりの崇高な志で印象派を守ってきたかが垣間見られたような気がしてぽろぽろと涙がこぼれました。マティスのダンスはNYMOMAで現物を見てきました。その時は何気なく正に踊り場に掲げられていて、気付かず降りそうになって慌てて引き返したのです。モネの睡蓮はホールに特別なものとして展示されていました。時を経て現在のどうこうは彼らの知った事ではなく、ただただその時の情熱を込めた絵を残してくれて有り難う。それを知ったうえでまた絵を観に行きたいです。

    2
    投稿日: 2015.02.23
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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。4人の画家とその周囲の人々を生き生きと描いた、キュレーター出身の原田マハらしい短編集。素晴らしいお話たちでした。

    0
    投稿日: 2015.02.12
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    知らずに読んだけど、4つの短編集だった。 印象派の代表的な画家の素顔に近づける。 派手なストーリー展開はないが、物語を通して流れる19世紀末の西洋絵画にまつわる雰囲気を楽しめる。 2015/02

    0
    投稿日: 2015.02.12
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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。史実に元づいて描かれたフィクションは、やさしい光に包まれた午後のような暖かさと美しさにあふれていた。ゆったりと味わえる作品。原田さんの暖かくきれいな言葉も印象的。

    1
    投稿日: 2015.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすが元キュレーター!原田マハさんだからこそ書けた小説。 登場人物たちの芸術への情熱、当時の驚きエピソードの自然な挿入。 芸術は本当に疎い私も楽しめる、わかりやすくも奥が深い作品。 実話かどうかがわからないけど、名前を知っている画家が目の前に友人としてあらわれたかと錯覚してしまうくらい表情豊かだった。絵は大切な財産なんだなあと改めてしみじみ。

    1
    投稿日: 2015.01.14
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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネの4つの短編。 どれも作品の内側に迫っていくようで楽しい。 楽園のカンヴァスのようなサスペンスではないので、くつろぎながらゆったりと味わえる。 ネットでそれらの作品を横に見ながら。

    1
    投稿日: 2015.01.02
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    薄緑の花瓶に生けられたマグノリアの花。オペラ座の踊り子。タンギー親父の店。ジヴェルニーの庭の花、そこに吹く風、差し込む光。読みながらそれらが浮かんでくるようだった。この本との出会いで、モネの睡蓮に心を奪われ、それまで興味のなかった美術館へ鑑賞に行くきっかけを作ってくれた。

    0
    投稿日: 2015.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての原田マハさん作品。 どの程度史実に忠実なのかとは思うが、芸術を様々な観点からみて短編にしている、普段芸術に興味のない自分も楽しめたことからも話自体も上手いんだろうなと思う。 後から気づいたのだが、全て芸術家に関わる女性が主人公だった。

    0
    投稿日: 2014.12.28
  • さながら「美の巨人たち」書籍版

     ひたりました。楽しかったです。 まるでタイムスリップしたような、不思議な感じ。 モネの「睡蓮」を初めて見たのは〇〇年前、西洋美術館。釘づけになったのを覚えてます。 どの話も画家や取り巻く人々がイキイキとしていて、文章が心の中で「美の巨人たち」のナレーションのようにしみてきます。 その中でも「タンギー爺さん」のセザンヌに寄せる愛情あふれる言葉「いつか必ず、世間が彼に追いつく日が来る」は印象的でした。おいつけない一人だったので猶の事。  これから美術展に出かけても、鑑賞の仕方が変わりそうです。 美術館に行きたくなる!…そんな貴重な作品でした。

    6
    投稿日: 2014.12.16
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    絵画の巨匠達と彼らを支えた女性について、史実をもとにした物語。彼らを支える女性たちが献身的で良いなと思う。女性の視点で書かれているので、巨匠の人間関係、師弟関係について様々なエピソードがあり、違った視点で作品を楽しめるなと感じる。読んでいる内に、美術館で鑑賞している気分になってしまい、帯に書かれたように読む美術館だと感じる。装丁に癒されながら読み進め、読了したが、しばらく余韻に浸りたい気分。著者の美術関連作品は「楽園のカンヴァス」と同様に素晴らしいなと感じる。特に「ダンギー爺さん」、「ジヴェルニーの食卓」が良かった。ダンギー爺さんの人柄がいい。ジヴェルニーの食卓の話で、ジョルジュからモネに宛てた手紙に感動し、出てくる料理が美味しそうだと感じた。美術館に行く機会があればモネの睡蓮を見たいという気分になった。

    1
    投稿日: 2014.12.05
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    「君たちは私を幸福な画家にしたいというのかい」 印象派画家たちのライフストーリー。楽園のカンヴァスと違って、絵画知識ゼロでもすごく面白い、というわけにはいかなかった。若干、絵画オタク向け。

    0
    投稿日: 2014.11.10
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    最近、全く共通項の無い友人2人から それぞれ別々に私が好きそうな本という ことで薦められたのが、どちらも 原田マハさんの本だった。 偶然なんだろうけれどビックリ。 是非読まねば、とまずは 「ジヴェルニーの食卓」を読む。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。 この4名それぞれの史実をもとにした短編小説。 情緒的な表現が美しい文章で、物語の中へ自然と 引き込まれて行く。 ここ数年美術館に通って、実際に見たことのある 絵画や彫刻が出てくるので、想像力豊かに その情景を思い描くことが出来る。 4人の画家に共通するもの。 それは愛情深い人生。 直感に従い、心豊かに生きていること。 作品に映し出されるのは人生そのものだ。 今日、SNSでジョージ・カーリンというアメリカの コメディアンが友人の奥さんが亡くなった時に 送った言葉(詩)というのを読んだのだけど、 その最後の一節はこうである。 「人生はどれだけ 呼吸をし続けるかで 決まるのではない どれだけ 心のふるえる瞬間があるかだ」 4人の画家はその”瞬間”を会得し、 表現しようとしたのかもしれないと思う。

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    投稿日: 2014.10.23
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    すごく素敵な物語でした。心がすっと澄み渡るような本。芸術にはあまり詳しくないので、あとからモネの絵やマティスの絵を調べてみた。二度、楽しい本だった。

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    投稿日: 2014.10.21
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    短編4話。19世紀後半からの西洋美術のお話。モネ、メアリー・カサット、セザンヌやゴッホ、ドガ、マティスといった有名な画家がたくさん出てくる。特に4話目、表題作のジヴェルニーの食卓が良かった。 2014/10/8

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    投稿日: 2014.10.08
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    印象派の4人の画家にまつわる短編。 『忠実に基づいたフィクション』ってことで、どこまで本当かフィクションか分からないところが面白かった。 『うつくしい墓』が一番好き。

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    投稿日: 2014.10.03
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    まず装幀が美しい。 モネの睡蓮 誰もが知っている印象派の画家達、モネ、ピカソ、マティス、セザンヌ、ドガについて描かれたフィクションなのか、はたまた本当のお話しか。 夢のようにうっとりと美しい短編集。

    1
    投稿日: 2014.09.03
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    アンリ・マティス、 エドガー・ドガ、 ポール・セザンヌ、 クロード・モネ。 4人の芸術家に纏わる短編集。 読み進めながら、 私は完全に 同時代のヨーロッパへと 旅立っていた。 芸術家と芸術家の交友関係、 仲間意識、恋愛。 現代の私達には 偉人としての認識だけの彼らが 様々なストーリーをもって登場する。 彼らの人生を垣間見れるような作品。 もっともっと、絵画を通して 彼らをしりたくなる、 穏やかな刺激のある作品だった。

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    投稿日: 2014.08.24
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    美術にあまり詳しくないけど、そこそこ楽しめた。語り手がみんな女性だからかな、柔らかく、美しい思い出を語ってる感じだった。 セザンヌ、モネ、マティス、ドガ。 マティスの話が好きだったなぁー

    0
    投稿日: 2014.08.17
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    絵画には疎遠だったが、史実に基づいたフィクションというが、こういう背景を知ると、実物を目にしたいと思う。取り敢えずは検索して写真で作品に触れるしかないが。

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    投稿日: 2014.08.06
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    原田マハ作品の王道である美術がバックグラウンドにある内容ですが、他の作品に比較して非常に美術色が強く恋愛色を追い越しています。

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    投稿日: 2014.07.28
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    キュレーターをされていた原田マハさんならではの一冊 「楽園のカンヴァス」もよかったけれど 四人の画家の身近に暮らした人たちによって語られる彼らの実像 その苦悩と孤独を支えてきた 電子版は絵も見られるそうだ。いいなあ 《 ただ描く 新しい美は カンヴァスに 》

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    投稿日: 2014.06.29
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    絵心などまるでない私にとってマハさんに出会ってなければ絵画という芸術の世界にはまるで縁遠いことだったように思う。 仏印象派の画家たちにフォーカスした本作はまるで美術館でキュレーター随伴でその絵のその画家の素晴らしさを解説してもらっているような至れり尽くせりの至福さを味わうことが出来る。 例によってスマホ片手に絵を見ながらの読書となったが「読み終われば蓮や林檎が違って見える」の謳い文句も十二分に納得。 引き出しの多いマハさんだがこと美術モノを描く時の静謐な筆致はやはり絶品!読み物としてだけ捉えればドガが光る…いい本です

    1
    投稿日: 2014.06.19
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    食卓に花を飾る暮らしをしてみたくなる本。 印象派の画家(マティス、ドガ、セザンヌ、モネ)にまつわる4つの短編。 特にマティスとモネの話がおすすめ。 柔らかいタッチで綴られたストーリーで、感性を刺激される一冊です。

    1
    投稿日: 2014.06.12
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    マチス、ドガ、セザンヌ、モネにまつわる4つのお話が入った短編集です。「楽園のカンバス」のようなエンターテイメント性を期待すると、肩透かしです。綺麗に書こうとしたのでしょうかね。やはり、表題作の「ジュヴェルニーの食卓」の出来がいいと思います。ドガの話は切なかったですね。

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    投稿日: 2014.06.11
  • 奇跡の時代の群像。

    19世紀の後半から20世紀初頭。それは才能と才能のぶつかり合いによる、まさに化学反応とも言うべき進化の連鎖。パリを中心としたヨーロッパ中で起こった美術史上に燦然と輝く奇跡の時代。 そんな時代に活躍したマティス、ドガ、セザンヌ、モネをモチーフに彼らに強く影響を受けた人々の視点から書き綴られた計4編からなる短編集となっています。 先に「化学反応」と書いたとおり、この時代の凄まじさはとにかく横のつながりの広さに尽きます。この時代の有名無名な画家たちの関係を線で結べば全部繋がるのではないかと思えるほど交流が盛んで、芸術家たちが夜毎に芸術論を競って語り合い、影響し合って時代の強烈なうねりを作り出したと考えると、想像するだけで気持ちが高ぶる思いです。 そういった熱狂の時代の息吹とともに芸術家たちへの憧憬、尊敬、ともすれば崇拝とも捉えられかねない強い想いが筆者の書く文章からは満ち溢れています。 特にストーリに繋がりがあるわけではありませんが、筆者の別作品「楽園のカンヴァス」と合わせて読んでほしい作品です。

    4
    投稿日: 2014.06.11
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    読む美術館って言うキャッチフレーズのこの本 みぃちゃんに貸してもらいました 印象派っていうジャンルが好きで よく美術館に足を運んだのですが それの生まれたいきさつを知ったのは ごく最近です(;^^)ゞ そんな時代をさらにいきいきと楽しめます フィクションなのか実際のことなのか 迷いながら、でも楽しみながら 読み進めていけます 絵は平面なんだけど 時間軸も感じられるようになったかも(´艸`) マティス(ピカソ)/描く人物像にドラマ ドガ/踊り子の悲しい背景 セザンヌ(ゴッホ)/タンギー爺さんのこと モネ/光が見えなくなるつらさ

    1
    投稿日: 2014.05.31
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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネ、4人の画家の話。4人の女性が語る4編。史実がもとだけどフィクションです。読む美術館とはまさにねー。綺麗すぎるくらいかな。

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    投稿日: 2014.05.30
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    印象派の画家が大好きなので、この本は目からウロコでした! それぞれの画家や画家に近しい人からの目線で、描かれているのですごく面白かったです。 読み終わって、早速にもう一度読み返しています。

    0
    投稿日: 2014.05.28
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    司馬遼太郎の時代小説を読んで歴史上の人物に思いを馳せるのと同じように、原田マハの小説を読んで好きな画家を見つけるのもよい。 この本の中では本のタイトルにもなった『ジヴェルニーの食卓』のモネが1番人間臭い気がして、私はスキだなー。 読んだ後に、モネの絵をはじめ印象派と言われる画家たちの絵を改めて見ると、今までより味わい深く生き生きとしたものを感じ、きっと違った視点で見れるんじゃないかと思う。 美術館へ行きたい!

    1
    投稿日: 2014.05.19
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    『楽園のキャンバス』に次ぐ名画家を題材としている。短編がいくつか収録されているが『楽園』より読みづらかった。私としては読んでいてもあまり興味が持てず、努力して最後まで読んだ感じ。 だったのだけど……。時間が経ちフとしたときにフと目にする例えばモネの絵から、ふわ~とこの小説のシーンがよみがえってくる。不思議な魅力(ということなのだろう)をもった小説だった。

    0
    投稿日: 2014.05.17
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    ★3.5。 なかなか興味深い設定、全部が上手くいった訳ではないだろうが、絵画への愛に満ち溢れている。 当方のお気に入りはドガの一編。 狂気とも言える才人の孤独とその才能を嫉妬するレベルにまで達せず、唯愛し、途方に暮れる平凡な人間の精一杯の背伸びのコントラストが哀しい。 それにしても所謂印象派って革命なんですな、今では印象派を基準に絵画が語られている気がする、当方のような絵画世界に精通していない一般人にとっては。それ位の闘争だったんだな、想像しづらいが。

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    投稿日: 2014.05.06
  • 有名な画家の人となり

    短編集です。 著名な画家のお話を当時の知り合いに教えてもらっている気持ちにさせられます。 でも、私に絵の知識がなくて、多分、お話の半分くらいも理解できていないかもしれません。 そういう意味では、楽園のカンヴァスのほうが読みやすかったかもしれません。

    0
    投稿日: 2014.05.06
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    うつくしい墓(マティス) エトワール(ドガ) タンギー爺さん(セザンヌ) ジヴェルニーの食卓(モネ) それぞれの画家に魅せられた女性の視点から語られるそれぞれの画家の生き方。 フィクションだけど、本当にこんなことがあったんじゃないかなぁって思う。 マティスの切り絵は大好きで、いつか行ってみたいと思っていたロザリオ礼拝堂。 それが目の前にあるような気がした。 床に散らばる色を踏まないように、部屋のすべてものに意味があるように、 自分がその部屋の中にいるような感覚になれた。 実は、私は印象派の画家には興味がない。 マティスも切り絵は好きだけど、油彩画には興味がない。 それでも、それぞれの画家が何を想って描いていたかが作品から伝わるような気がした。 ここに描かれている絵を、本物を見たことがある。 でも興味があるかないかで、意識が変わってくると思う。 もしもう一度見る機会があれば、また違う見方が出来るかもしれない。 (図書館)

    3
    投稿日: 2014.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著名な画家たちを巡る短編集 「うつくしい墓」 「エトワール」 「タンギー爺さん」 「ジヴェルニーの食卓」 の四編収録。 画家に関わる女性からの画家の姿が描かれていますが、 女性からのあこがれの画家を語らせるという恋愛小説でもあるように思います。 対象の画家はマティス(ピカソ)、ドガ、セザンヌ(ゴッホ)、モネと主に印象派の話が多いです。 作風もそれぞれ趣向を凝らしており、インタビュー形式あり、手紙形式あり、回顧形式ありと読み飽きません。 もちろん、作中に登場する絵画を見たくなり、インターネットで確認したりしました。

    1
    投稿日: 2014.04.27
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    楽園のカンバスを意識してしまって、なんか物足りない感じがしました。 短編ってあまり好きではないからかなあ。 でもピカソとモネの話しは良かったし、絵画の知識も得られた。

    0
    投稿日: 2014.04.16
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    20140407読了 印象派の画家たちを描く4編の小説。どの話も、画家の周辺にいた人物が語るかたちで展開される。「うつくしい墓」はマティス。「エトワール」はドガ。「タンギー爺さん」はセザンヌ。「ジヴェルニーの食卓」はモネ。印象派の絵画のように、どの話もきらきらと輝きを放っている…絵画のような小説たち。

    0
    投稿日: 2014.04.12
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    【収録作品】うつくしい墓 La belle rombe/エトワール L' étoile/タンギー爺さん Le Père Tanguy/ジヴェルニーの食卓 Une table de Giverny

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    投稿日: 2014.04.12
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    楽園のカンヴァスを読んでも感じたことですが、映画の情景が浮かんでくるようでした。他にも、温度や味覚、嗅覚に響く描写が上手くて、少しフランスを旅行したような気分がしました。美術には詳しくないですが、今回取り上げられた絵画を観て、その背景にある物語に思いを馳せてみたいです。

    0
    投稿日: 2014.03.31
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    印象派の絵画を観ているかの空気感、色彩感、当時の人々の生活が文字の間に画像になって動き出す。 何気に観ていたタンギー爺さんの肖像・・・これからは、尊敬と親愛を込めて鑑賞できる。 作家の画家たちに対する深い洞察が素晴らしい。

    1
    投稿日: 2014.03.26
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    友人が原田マハさんの講演会に出かけて購入したこの本をプレゼントしてくれました。 なんとサイン入りです! 大好きな原田マハさんの本。 もううれしくて、うれしくて!! ゆっくり時間をかけて読みました。 【楽園のカンヴァス】は美術ミステリーでしたが、こちらは“読む美術館”と言われる作品。 「うつくしい墓」はマティスを、「エトワール」はドガ、「タンギー爺さん」はセザンヌを。 そしてタイトルにもなっている「ジヴェルニーの食卓」はモネを描いています。 これまで完全美術音痴だった私ですが、原田マハさんの本を読んで、絵画の背景にある物語を楽しむという、新たな扉が開かれたような気がしています。 読みながら感じる。素敵な本でした。

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    投稿日: 2014.03.22
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    うつくしい墓=マティス エトワール=ドガ タンギー爺さん=セザンヌ ジヴェルニーの食卓=モネ 印象派の画家たちの史実に基づくフィクション。著者の専門分野である。絵画を鑑賞する時、その背景や込められた物語を空想することはとても楽しい。それが史実に基づいたものなら興味はふくらむ。絵の楽しみ方を教わったような気がする。 喩え方が綺麗。美術的。 P170 真昼の池。鏡のように青く澄み渡り、さかさまの白い雲を映して静まり返る水面。ところどころにぷつぽつと浮かぶ睡蓮は、空のただなかに花開き、かすかに呼吸しているかのようだ。もう一つは、二本のしだれ柳が並ぶ池のほとり。ごくささやかな風が、長く伸びた柳の枝葉を揺らして、いましも通り過ぎていくようだ。睡蓮の花々も、微風を受けようと可憐な白い顔を上げている。湿気を帯びたやわらかな空気と水の匂い。漣の上でぴちぴちとはねる光。遠く草原を渡って、たったいまこの池にたどりついた六月の風。

    0
    投稿日: 2014.03.18
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    読み終わってため息…。なんて素敵な小説なんでしょう。時間をかけてゆっくり味わいたい本です。印象派の4人の画家、マティス、ドガ、セザンヌ、モネと彼らを支える女性の物語。有名な画家ばかりなので彼らの作品を頭に思い浮かべながら読むことが出来ます。この話を読んだあと、絵の奥から違ったものが見えてくるかも知れないですね。

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    投稿日: 2014.03.13
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    実在の芸術家をモデルとした美術ストーリー短編4編。この世界には全く疎い俺でもそれなりに楽しめました。それにしても、ゴッホのように生前は全く売れなかったのに死後にその評価が急騰するというシステムは良く理解できません。

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    投稿日: 2014.03.11
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    全然美術に詳しいわけじゃないけど…そんな私でも名前は聞いたことある画家の、人生の一部や創作の裏側を見たような気持ちになる小説。

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    投稿日: 2014.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4話それぞれが、静かな余韻を感じさせる秀逸な短編集。 画家の生涯をその身近な人物に語らせ、美術作品を浮かび上がらせていく手法の見事さはこの作者ならでは。 表題作、モネの築いたジヴェルニーの食卓と庭。 常識に照らせば嵐のような非難を受けたことは想像に難くないけれど、そのつらい日々を上回る幸福を守った新しい家族の形が、心に染み入る。 読み終えてあらためて装丁の美しさに気づく。 昨日眺めた早春の海辺の夕暮れの空の色。 大山崎山荘美術館、地中美術館のモネ睡蓮の展示をいつかまた見たくなった。

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    投稿日: 2014.03.08
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    マハさんの小説は 彼女が紡ぐ言葉だけで満足できます。 こんなきれいな文章、どうやったら書けるのか 本人に聞いてみたい。

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    投稿日: 2014.03.08
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    原田マハの文章のうまさには、見事というしかない。 美術史に燦然と輝く有名な画家、マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、モネの人生を 鮮やかに生き生きとその作品とともに描いて見せる。 彩ある一文一文は、、その時代背景から生まれた その作品への経緯と画家たちの作品にいたる思いを浮かびあがらせる。 美術展に行くと、説明書きが立派なボードに書かれているけれど、限られた文字数では、画家たちの生きた時代を第三者の目で淡々と描くことしかできない。もちろん限られた文字数に、絵を扱うプロの思いは感じられる。 しかし、この小説は、それぞれの画家の性格をきちんと描ききっていて興味深い内容となっている。 読んでからすぐにインターネットで、それぞれの絵を検索。深いなあ~~。本物を見たくなった。

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    投稿日: 2014.03.04
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    「楽園のカンヴァス」ほどではなかったけれど、 それなりに面白かった。 この時代のきら星のような画家達の様を想像するだけで楽しいのだから、当たり前と言えば当たり前かも。 どの話も、芸術の持つ狂気にふれて、狂おしくなる。 表題作「ジヴェルニーの食卓」が良かった。 モネの幸福な食卓、人生が詰まっているのだなあ。 「うつくしい墓」も良かった。 どうも私は、画家に魅了され、その傍でその姿を見つめ、支える女性の話が好きらしい。 そこに、まさに画家がいるような、 息づかいを感じるような臨場感が伝わってくる。 そして、自分がそうあれたらと、憧れるからかな。

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    投稿日: 2014.02.23
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    どのお話もあったかくて良いのだけど、タンギー爺さんとジヴェルニーの食卓は絵を知ってるから余計に入り込めたかな。いつかモネの睡蓮のお庭、行ってみたいなぁ。

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    投稿日: 2014.02.15
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    印象派のマティス、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネらの話。モネ以外は生前は不遇をかこしていた。そんな時代の少し侘しい短編集。iPadで絵画を見ながら読んでみた。

    0
    投稿日: 2014.02.12
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    あーやっぱマハさんの画家さんものはよいなあー。 表紙はモネ、でよかったよな?うん。有名な池の睡蓮。 マティスにピカソ、ドガにゴッホにセザンヌ、そしてモネ。 どれも絶対美術の教科書に載ってた名ばかり。 代表的な画がぱっと頭に浮かぶ。あ、でも実はセザンヌだけはちょっと画が浮かばなかったのだが・・・・・。 綺麗なものは好きだけど、絵画に感心がすごくある、とゆーわけでもないので、それらの名画、と言われるものはすごいなあー、綺麗だなあっとゆう感情くらいしかもっていなかったのだけれど、 マハさんの物語を読むと、彼らが、実際に、生きて、 迷ったり、怒ったり、愛したり、憎んだり、泣いたり、 笑ったりしながら画を描いていたんだ、とゆーことが しみじみと感じられて、ただの一枚の画でなく、 彼らの人生の中から生まれてきたものなんだ、と感じられる。 なんだか、知ってる人が描いたようにも思えて、 勝手に作品に親近感を覚えてしまったりもして・・・・。 小説事体も楽しいんだが、そーゆー自分の感情への影響も含めて、マハさんのこのタイプの物語はすごく好きだ。 一番好きなのは、最初の一編。 陽だまりのマティスと真夏の陽光のピカソ、 全く違う光を放ちつつも、互いを理解、尊敬、愛しあっている2人。 いやーもう、なんでしょう?このきらきら感。 すごいわあー。なんなのかな、眼が違うんだよなあ。 目の前にあるものは同じはずなのに、それをどうとらえるか、どう表現するか、それができる人間とできない人間と。 この違いはどこで生まれるんだろう、と思う。 ひとめぼれの瞬間。それを画にする。 うーん、なんて素敵な表現かしら。 印象派の画だって、今の私たちは、初めてみたとしても、 なにやら綺麗だなあっと思う。 けど、当時の人々は、それを美しいと思う人もいれば思わない人もいた。 ううーん、ホント、美、ってなんなのかなあって思うな。 よくわかんないもんだな。 でも、分かんないから皆が夢中になるのかも。 タンギー爺さんは素敵な人だったな。 もう一度、あの肖像画をみたくなった。 マハさんのこの手の作品は、 美術入門書としてもピッタリだなあ。

    2
    投稿日: 2014.02.05
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    楽園のカンバスに引き続き、何とも心温まる画家たちの話。極貧生活の苦しいところをあまり深く描写していないので、さらりと読みやすかったです。感情の激しい芸術家たちの話なので、ほんとうはこんな感じではないのだろうと思われますが、読み物としては大変結構だと思います。

    0
    投稿日: 2014.02.01
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    その一瞬に、向き合い、戦い、恋をする。 誰もが名前くらいは聞いたことがあるであろう著名な画家たちが、何を描こうとしたのかを、彼らを取り巻く様々な立場の人の目線で語る作品。 当たり前だが、マティスやドガが生きた時代なので、国も情勢も文化も私の世界とはかけ離れているのに、読んでいるとどんどんその世界観に引き込まれていく。 今は便利な時代なので、本の中で出てきた作品をすぐさま検索してこの絵がそうかと確認できる。本当に「読む美術館」という表現がふさわしい作家さん。

    2
    投稿日: 2014.02.01
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    原田マハの短編小説集。『楽園のカンヴァス』ほどのわくわく感は得られなかったが、まずまずの読み応え。気持ちとしては★は3.8ぐらい。 面白かったのはドガの彫刻のモデルの秘めたるストーリー「エトワール」、そして表題作のモネと義理の家族を描いた「ジヴェルニーの食卓」。 ドガの話はNHK日曜美術館の放送を見たので知ってはいた。時期からして他の画家のストーリーも、タイムリーな展覧会があったもの、と思われる。 女性作家のせいか、どうも偉大な画家とそれを理解する傍観者的な女性(の淡いロマンス)という立ち位置が目立つ。美術史の巨人を扱ったと言う意味においては、第一人者ともいうべき作家さんなのだが、もしこのまま似たような構図が続けば、いささか陳腐化してしまう怖れもある。とすれば、メアリー・カサットのような女性作家をいずれ主人公にした作を発表するのだろうか。

    1
    投稿日: 2014.02.01
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    マティス、ドガ、モネがどんな人だったか、絵を見る目が変わるかもしれません。 特に、エドガー・ドガは。

    0
    投稿日: 2014.01.30
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    有名な画家の生涯をその身近な人の目線で語る。 ピカソとマティス。 ドガ。 セザンヌ。 モネ。 美しい絵画や、愛した庭など、 描写が丁寧で綺麗。 でも、美術をよくわかってない私には ちょっと退屈になってしまう。 書かれた題材の絵画の写真があれば良かったのに。

    2
    投稿日: 2014.01.29
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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネの生き方を題材に短編小説がひとつずつ。 興味深い題材だし、物語としてもきれいにまとめてあるけど、きれいすぎて短編ならではの面白さはなかった。ひとつずつ長編でゆったり書くと面白そうな感じ。

    0
    投稿日: 2014.01.21
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    楽園のカンバスに続く、美術をモチーフにした4編の小説集ですがミステリーではありません。マティス、ドガ、セザンヌ、マネ、と印象派を代表する4人の画家が、関わった女性の目で優しく描かれています。頭の中が印象派の風景画で満たされるような幸福な読書体験が出来ました。古き良きフランスの雰囲気も良いです。 読み終わるのが寂しかったです。

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    投稿日: 2014.01.18
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    4話とも良かったけれど、一番初めの「うつくしい墓」が、特に好きです。 マティスという、芸術に占領されてしまった…、芸術って、そういうものなのでしょう。

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    投稿日: 2014.01.16
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    異国の世界へ行ってるような感覚 画家たちが描いた作品を検索しながら 読み進め 絵も画家たちの人生も楽しめた

    1
    投稿日: 2014.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    緻密な調査と、読み終わって、知っている絵を思い浮かべてしばらくじっとしていたくなるような余韻が両立していてすごいなと。好み。絵を描くことをただ神聖なものとして美化していないし、有名になればついて回るお金の問題や、女性関係なんかにもふれている。その上で根底には画家としての目を持った人に対する憧憬(敬意)がある感じがいいなと思う。今までもこういう小説はあったのかもしれないけれど私は知らなかった。同じ作者の小説で同じく画家を題材にしている『楽園のカンヴァス』も読んでみたい。  (個人的に目指したいことを書き留めた感想 http://d.hatena.ne.jp/fuka54/20140110#1389336062) 14.1.8~10  ◇引用 ・「うつくしい墓」P30 世の中が難しい時期にあって、画家にできることは、ただ調和を表現すること。もしも、完璧な調和を表現できれば、それが私の勝利なんだ。  先生は、そうおっしゃっていたそうです。 ・「エトワール」P90 少女たちがチュチュ姿であられもないポーズを取らされているのを見るのは忍びなく、帰ろうとするメアリーをドガは引きとめた。どうして目を逸らすんだい?彼女のとっているポーズを、舞台の上でなら君だって平気で見るだろう? (略) ドガは、踊り子の生み出す瞬間的なポーズのリアリティをとことん追求した。片足で立つアラベスク・パンシェなどは、生身の踊り子に長時間ポーズさせるのは無理だ。しかし、マケットならば不均衡な一瞬のかたちを永遠に閉じ込めることができる。そして、踊り子という窮極のかたちを「自分のもの」にすることも。 ・「タンギー爺さん」P138  ポールは、いま、ようやくつかみかけている。これが自分の表現だといえる何かを、見つけ出すところなんだ。  彼は、負けない決意なんだよ。貧しさにも、周囲の無理解にも、友人の心ない仕打ちにも。 世間の冷ややかな目にも、時代の激流にも。  わしは、いつも思うんだ。新しい芸術を生み出すためには、技術も、センスも、縁故も、後ろ盾も必要だろう。志を同じくする仲間や、資金的な援助や、発表する場も必要だろう。けれど、ほんとうのところは、芸術家自身の精神力が、いちばん重要なんじゃないかって。  ポールには、ほかの誰にもないような強い精神力がある。絶対に、ほかには追随しない。唯一無二の、自分だけの表現を見つけたしたいんだという、強烈な欲求がある――祈りがある。  ポール・セザンヌは、ドラクロワでも、モネでもドガでもルノワールでもない。ポールはな……いいかい、ポール・セザンヌはな。結局、ポール・セザンヌでしかないんだ。  わしは、信じているんだよ。彼が、「自分はポール・セザンヌである」と気がつく日が、そう遠くないことを。 ・「ジヴェルニーの食卓」 P182 作品制作のために、ノルマンディーやルーアン、遠くはイタリアのヴェニスにまで数え切れないほど旅をし続けたのがモネの人生だったのだが、アリスとジャンを失ってから、めっきり出かけなくなってしまった。そのかわりに、この世の森羅万象のすべてを持ちこもうと決意したかのように、ジヴェルニーの庭作りに精魂を傾けていた。心に憂いのあるとき、老いた巨匠を救ってくれるのは、庭の日だまりと、風に吹かれて揺れる花々と、ブランシュとともに囲む食卓だった。 P206 「時間によって風景は変わるんだ。今見ているこの景色だけがすべてじゃないんだ。ああ、なんでそんな単純なことに気づかなかったんだろう。なんでそんな当たり前のことが……こんなに、こんなにうれしいんだろう」  ブランシュは、息を止めてそのつぶやきを聞いていた。 いま、自分が見つめているのは、くたびれたマントを着た後ろ姿。いろんなものを背負いこんでしまった貧しい画家の背中。  けれど、ブランシュの目には、日の光にきらめく氷塊よりも、その背中のほうがいっそうまぶしく映っていた。

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    投稿日: 2014.01.10
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    印象派の画家や作品を取り巻く史実に基づいたフィクション。寄り添う女性からの視点がとても優しく、心地よく読める作品でした。

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    投稿日: 2014.01.02
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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネについての話。 生涯を追うというよりは概要でその中で一つの作品にスポットをあてて描く流れ。 なのでその作品を知っていて読むと感慨深い。 マティスの礼拝堂読後に画像見たけど本当に美しい。 モネ、ジヴェルニー、そんな裏話があったのか!と。 美術館に行きたくなる本。

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    投稿日: 2013.12.29
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    主人公となる印象派画家・四人と、間近で過ごした女性の目線による各短編。静寂のマティス、闘いのドガ、凌駕するセザンヌ、青空の下のモネ、、それぞれ仕事中のアトリエへ入室し、代表作の製作途中を眺める様な現実感に包まれる。後々台頭するピカソやゴッホらや画商、パトロンたちとの交流も含め、この創り込まれた世界は、当時のフランス各地の薫りを漂わせ過ぎる。雰囲気抜群の一冊♪

    0
    投稿日: 2013.12.25
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    美術と小説の愉しみがぎゅっと詰まった一冊。 読んでいる間中、印象派の生まれた時代に連れて行ってもらえて しあわせな時間だった。 近日中にモネ展を訪ねて余韻を楽しもうと思う。

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    投稿日: 2013.12.17
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    マティス、ドガ、セザンヌ、モネという誰でもどこかで名前くらいは聞いたことがあるくらい有名な画家の、史実をもとにした、有名な作品に関するフィクションの短編集。それぞれの画家の近くにいた女性の視点から描いている。歴史に名前を残すくらい偉大な画家の、普通じゃない人生に関わった女性の目線ってのが面白いし切ないしあったかい。で、モネのエピソードで本を閉じられたのがあったかい余韻が残って良かった。いい本!

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    投稿日: 2013.12.17