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二流小説家
二流小説家
デイヴィッド・ゴードン、青木千鶴/早川書房
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総合評価

110件)
3.3
8
29
49
13
2
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    タイトルや装丁が今ひとつピンと来なくて、読むのを後回しにしていたけど、すごく面白かった! 主人公のマネージャー的存在が女子高生だったり、殺人現場のグロい描写が印象的だったりと、妙に自分に刺さる要素が多かった気がします。 アメリカではそれほどヒットしなかったそうなのだけど、日本では高く評価されたというのをネットで見かけて、なんとなく納得。 ユーモアもあって、女性とイチャイチャしたり、しんみりしたり…… 長かったー!

    1
    投稿日: 2025.07.22
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    パッとしないゴーストライターの私(ハリー・ブロックという名前)のもとに、死刑囚が自身の犯した事件について告白する本を執筆してくれと依頼してきたが、いざ面会のために刑務所を訪問したところ、思わぬ事態に巻き込まれてしまったので、その一部始終を(関係者等の実名は変えて)サスペンスストーリーとして執筆してみました…という体裁のサスペンス。 事件の謎解きは、どんでん返しが複数回あって面白いが、ところどころにある猥雑なシーンは必要なのかな…と首を捻らざるを得ないが、主人公のハリー・ブロックが「ポルノ雑誌に雑文を書いていたゴーストライター」という設定で、本書はハリーが執筆したという体裁のため、仕方がないところ。 ややメタな表現が散見されるのも、それが理由かと考えられる。 章立ては細かく区切られていて読みやすいが、それでも全体として冗長な印象は受けた。

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)読みやすくオチもまずまずだけんど、小説ウンチクが長えね ⊂|⊃ [ಠ⁠_⁠ಠ]後半盛り上がるし良いだろ

    0
    投稿日: 2024.11.21
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    あらすじを読んで衝動買い、積読後、ようやく読み終わりました。ジャンルでは探偵モノになるみたいですが、描写が結構キツいところもあり、好き嫌いが分かれるところかもしれません。文体的には読みやすく、ニューヨークの情景を思い描くこともできました。

    2
    投稿日: 2024.08.24
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    ハリー・ブロックはポルノ、バンパイアもの、SFものなど筆名を使い分けて「発表」している自称「二流小説家」。そんなある日4人の女性を殺害した死刑囚ダリアンから、事件の全貌を語るので本を執筆してくれと依頼がくる。刑務所に赴くとある条件を言われる。ダリアンには女性ファンがいてファンレターがくるといい、その女性と会ってダリアンとその女性を主人公にした物語を書いてくれ、というのだ。少し逡巡したあと承諾。さっそく仕事にとりかかるが・・ なにか前段が長い。事件としてはダリアンがやった殺人、そしてハリーが仕事を請け負ったからみの殺人。殺人現場は残虐。文体はハリーの独白調。訳文からはハリーのやさしいというかそんな性格がにじみ出る文体。ミステリーとしてではなく、きっと題名の通り「二流小説家」ハリーの遭遇した経験物語として読めばいいのかも。いやミステリー、探偵小説といっても基本は登場人物の遭遇した物語なのか。 2010発表 2013.1.25発行 図書館 (単行本は2011.3に出版)

    6
    投稿日: 2023.08.28
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    冴えない小説家が死刑囚から事件の全貌についての執筆を依頼される。そしてその条件として、自分を慕っている女性とのポルノ小説の執筆も依頼される。二流小説家から脱却するため主人公はそれらの女性にインタビューを行うと新たな事件が発生し、主人公は第一容疑者になってしまう 本筋の物語は面白く、助手との会話もユーモラスで楽しいが間に挟まれる主人公の作品による劇中作や作者の小説のような部分は読み飛ばした。また作者がポルノ業界の出だからか性的な用語が頻繁に出てくるので人を選ぶと思う

    0
    投稿日: 2022.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『二流小説家』 デイヴィッド・ゴードン (ハヤカワミステリ文庫) いやー何て言えばいいんでしょう。 確かにすごい。 猟奇殺人だもんね。 なんでそこで腸を引っぱり出す !? と、つっこむ内容もエグイ(苦笑) しかしこれをミステリーとして読むと、どうも物足りない気がするのはどうしてだろう。 一読目の正直な感想は、え?これで終わり?だった。 いろんなミステリーの賞を総なめしているということで、さぞかし複雑な仕掛けや驚きの大どんでん返しが待ち受けているに違いない、と楽しみにしていたのだが、わりと普通に話は進んで行き、最後の最後に何か来るか?とドキドキしているうちに終わってしまった。 あれ?ミステリーじゃなかったのか…… どう読めばいいんだこの本は。 そして再読。 ああ、そうか。 主人公がいい人なんだ。 これはいいなぁ。 主人公のハリー・ブロックは小説家である。 さまざまなペンネームを使い分け(ときには女装もし)、SF、ミステリー、ヴァンパイア、ポルノなど、生活のためには何でも書く。 が、売れ行きはイマイチパッとしない、うだつの上がらない二流小説家だ。 同居の恋人ジェインには逃げられ、ビジネスパートナーの女子高生クレアにはてんで頭が上がらないという、冴えない中年オヤジだが、一部のマニアックな読者には支持されているらしく、そこそこファンもついていたりする。 ある日、ハリーのもとに、連続殺人犯として刑務所で暮らすダリアン・クレイという人物から手紙が届く。 ダリアンは、自身の事件の告白本の執筆をハリーに依頼してきたのだった。 が、それには一つ条件があった。 ダリアンを崇拝する女性たちを取材し、彼女たちを登場させたポルノ小説を書けというのだ。 ハリーは三人の女性に会いに行くのだが、直後、その女性たちが、ダリアンが過去に起こした事件と全く同じ手口で殺されているのが発見される。 ダリアンは無実なのか。 だとすれば真犯人は誰なのか…… ストーリー的には目新しいものはないが、目を引くのは何と言っても、物語ラスト近くの、殺人遍歴ともいえるダリアンの告白。 読んでいて気分が悪くなる。 殺すだけでなく、内臓を全部取り出し、バラバラにした体を並べ、そこに芸術性を見出す。 人間の体の、しかも“中身”に偏執するダリアンの異常性は、この物語の核だ。 一方で、はからずも事件に巻き込まれてしまったハリーは、いたって普通の常識を持つ善良な一般市民であり、この二人の、というか二つの世界が交差したときどうなるのか、という部分があまり描かれていないところが、私は物足りなかった。 この二人は、直に接触を持っているにもかかわらず、互いに影響を与えるでもなく、ハリーはダリアンの心の闇の部分に踏み込むことをしないまま、またダリアンは自己満足に浸ったまま、あっさりと死刑になってしまうのだ。 死刑の描写が異常に詳しいのが不気味だった。 ところで、話の途中で挟まれる、ハリーが書いたいわゆる“二流小説”が、結構楽しかった。 「残虐な殺し屋、冷酷なポン引き」とか、「惑星ゾーグ-さまよえる愛奴船」とか、タイトルも笑える。 思えばすべてはハリーの女装からはじまった。 恋人には出て行かれ、生活費のために女子高生の家庭教師をすることになり、ダリアンの依頼を引き受け、あげく殺人事件の容疑者にされ、おまわりさんにグーで殴られ、泥にはまり、真犯人に襲われ…… 最後にはダニエラとクレアとも別れて、またひとり机に向かう。 ハリー・ブロックの受難物語だと思って読めばこの小説、なかなかに味がある。 最後にクレアから届いたメールが、ハリーの人柄を表している。 「わたしが必要なふりをずっとしていてくれてありがとう。」 実はクレアもいい子だった。 最後に感動するとは思わなかったな。 なかなかよかったです。

    0
    投稿日: 2022.07.03
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    知らずと2回目。 タイトルでは思い出さなかったが、数ページ読んで思い出した。ということは覚えているということ。

    0
    投稿日: 2021.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おおいに楽しめる小説だった。まず『二流小説家』という邦題がなんともよろしい。原題では「The Serialist」(連載作家)となっている。主人公であり語り部である「ぼく」は、大衆雑誌にヴァンパイア系小説やポルノ小説を書いたり、バイトで家庭教師をしたりと気ままに暮らす「二流小説家」。その「二流小説家」がある日、連続殺人鬼で死刑が迫る囚人からファンレターを受け、独占の告白本執筆を持ちかけられるが・・・という物語。ミステリー小説なのに私小説風で、最初のうちは「ライ麦畑でつかまえて」のような感触を持ったが、主人公の書く連載作品が微妙な関連性を示唆しつつ並行して挿入され、読んでいるうちに「ぼく」の実在感覚が幻惑されていく巧みな構成に入る。そして「ミステリー」らしく、ちゃんと猟奇連続殺人に「ぼく」は巻き込まれ、作家から探偵に流れが変わり、本格推理を気取った「読者への挑戦状」まで用意されている。やがて明らかになるのは連続殺人犯人と被害者たち、そして「ぼく」の皮肉で悲しい人生の交錯。物語の横軸には愛と別れが綴られる。残されたのは小説家としての「ぼく」独り。そんな終わり方に、なぜかハードボイルドな爽快さが感じられた。評判通りの傑作。

    0
    投稿日: 2020.10.30
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    異なるペンネームでポルノ雑誌のライター、SF小説、ヴァンパイア小説を手がけている中年の作家が主人公。キャラ設定は軟弱だが、中身はハードボイルド、サスペンス、謎解ミステリー要素がしっかり。更に作中には、主人公の数々の小説が挿入されているので散漫に読むと楽しめないかも。逆に集中するととんでもなく面白い。 またアメリカンジョークや往年のミステリー談義等もあり、この辺は読者を選ぶ内容かもしれない。

    4
    投稿日: 2020.05.16
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    本書の中で起こった、あるいは起こる事件は、 とても残酷で目を覆うばかりに陰惨なものです。 犯人の狂気、被害者遺族の心情が絡む やりきれない物語になるところを、 二流の作家を主人公に据えることで、 エンターテイメント小説として 楽しめる工夫がなされています。 虚構の中よりも現実の方が謎に満ちているということ、 そして、すべての命は ひと粒の雫に過ぎないということが、 想像によって創作された 架空の物語の中で語られていて、 とても興味を惹かれました。 最後まで中だるみすることのないサスペンス。 これが処女作だなんて凄いですね。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

    3
    投稿日: 2020.02.03
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    小説家版「羊たちの沈黙」になるのかと思いきや、どストレートなミステリー。 それぞれのキャラクターが好み。 主人公に絡んでくるのは美女ばかり、そこはハードボイル風。 このキャラクター達の物語を読んでみたい、というほど楽しい読書でした。 大満足。

    1
    投稿日: 2019.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本名を出さずに仮名で色々なジャンルの小説を書いている小説家が主人公。 主人公のハリーがある日、収監されている死刑囚の連続殺人鬼からの依頼である条件と引き換えに告白することを出版してもいいという依頼があり、死刑囚のダリアンに会うこととなる。 ハリーの仕事を手伝う女子高校生、双子の姉妹を殺されたダニエラ、ハリーの弁護士のキャロル、その助手のテレサ、刑事のタウンズ等が登場し物語が進んでいく。 出筆作業中にダリアンの手口と同じ殺人事件が起こり、その第一発見者がハリーであったことから、容疑者扱いされたりする。 その殺人事件を解決する為にハリーが活躍していくのが、中盤からの流れになる。 本書の戸途中でハリーの著作が出てくるので、それが謎解きと何か関係があるのかと考えながら読んだが、結局何も関係なかった。 全体的に読みやすく、ユーモアもあり登場人物にも個性があり面白かった。 が、焦点が分かりにくいのと、余分な文章が多いためページ数が増えた感があるのでマイナス面も多く、評価を低めにした。 このミス等では、1位に輝くだけあり面白いのは面白い。

    0
    投稿日: 2019.10.10
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    このミス海外編2012年版1位。この年の海外ミステリーの年間ベスト1位を独占したもよう。主人公である様々なジャンルで異なるペンネームで小説を出版している二流小説家が、死刑目前の連続殺人魔から刑務所に届いたファンレターの相手への取材を依頼されるところから始まるお話。主人公を取り巻く女性が魅力的なのは現実的にはあまりないとは思うけど小説的には好き。他の登場人物もきっちりかけてる。新たな殺人事件が発生するとこはビックリしたし、他にも意外な展開がときどきあって面白い。たんたんとした文体は論理的で好感が持てるしユーモアもあって緊迫したとこ多いけどあまりドキドキしすぎないのも良い。ただ、なぜか地の文が突然理屈っぽくなったり筆者の主張めいたものが長くなったりしてところどころ退屈なところあって残念。そのせいで寝落ちしそうになってなかなか一気読みまではいたらなかった。

    0
    投稿日: 2019.05.14
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    初デヴィッド・ゴードン 犯人の意外性とか話の面白さとかより端々に書かれている表現の方が強く刺さってくる。 冒頭主人公は、元カノから別れを切り出されるとき「最後に詩を書いたのはいつだった?」ときかれる。 これは、何かを作りたくて心の何処かで野心を飼いながら、日々の忙しさに紛れさせてしまう人たちに刺さるのではないだろうか。 小技が綺麗に効いている一冊

    1
    投稿日: 2019.03.20
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    「二流小説家」 ゴードンの処女作でエドガー賞処女長編賞候補作。 日本では翻訳ミステリー大賞候補を皮切りに、「このミステリーがすごい! 」(宝島社)、「ミステリが読みたい! 」(早川書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)の全てで1位にランクインした話題作。本国よりも日本で火が付いたパターン。 しがない作家のハリー・ブロックは、他人の顔や偽りの名を借りて数多くの小説を出版してきた。SF、ミステリ、ヴァンパイア、ポルノ。とは言え売行きはぱっとしない。そんなある日、死刑囚のダリアン・グレイから手紙が届く。十二年前に四人の女を惨殺した殺人鬼だ。グレイはポルノ記事を書いているハリー(ペンネーム:トム・スタンクス)の文体のファンであり、事件の全てを語る告白本の執筆を依頼したいと言う。しかし、条件付きで。 その条件とは、グレイのファンに会い、彼女達とハリーの情交をポルノ小説として書き上げて欲しいというもの。ハリーは悩みながらもグレイのファン達にインタビューを開始するが、その彼女達が次々に殺される事件が発生する。 と言うのが大まかなあらすじ。最大の読みどころはグレイのファン達が被害者となった連続殺人事件の真相であり、この事件をきっかけに浮上したグレイは本当に犯人なのか?という十二年前の事件の真相である。ミステリとしての謎解きやどんでん返しは、物語の本筋を担う役目を十分に果たしている。 この読みどころに並ぶのが、ハリーのキャラクターのパンチ力と変貌ぶり。まずキャラクターは、一言で言うと女性に頭が上がらない愛すべきしがない中年男。小説家と並行して家庭教師をしているのだが、その教え子であるクレア(女子高生)にあれよあれよと主導権を握られ、いつのまにか彼女の宿題代行をやることになり、更にはクレアはビジネスパートナーになってしまう。この振り回され感は、小遣いを上げてくれと妻に言えない旦那の様だ。しかし、相手は女子高生。びしっとしろよ!と。 それ以外には元恋人ジェインとの恋をなかなか忘れられず、彼女の仲間と会った際には、ムキになってグレイの告白本を書くと言い切ったり、グレイのファン達とのインタビューではあまりの押しにビビってしまったり、自分の小説を絶賛するテレサに正体を明かしたくなったりするハリーには自虐、子供らしさ、誠実さが感じられる。また、ユーモラス、自虐プラスαで、を発揮する所もある。実に愛すべきキャラクターである。 後者は、恋模様と別れが絡んでいる。ジェインとの別れから始まり、ダニエラとの出会い。別れはクレアとのものだ。女性に頭が上がらない男から勇敢な男の姿へと変貌していくハリーだったが、恋模様と別れによって哀愁漂う姿を見せる様になる。しかし、最後には次を見据えた男らしいハリーがそこにいるのだ。グレイとの出会いを通じて様々な経験をしたハリーは、テレサの最後の掛け声に応えて小説を書き続けるのだろう。 ミステリとしてもおススメだが、愛すべきハリーを知ると言う点でもおススメ。

    2
    投稿日: 2019.01.22
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    時にはポルノ小説家、時にはヴァンパイア小説家、SF小説家と様々な売れない小説家の顔を持つハリーを主人公に、 妹を殺害されたストリッパーのダニエラ、チャーミングな女子高生クレアとともに凶悪な殺人事件を暴いていく。 序盤は、その後の布石のためか、少なからずダラダラとしてしまうが中盤からのスリリングな展開、そして予想を覆す結末。 全体的に「二流小説家」通り、B級ポルノ、B級スプラッター感が満載だが、これもまた読み終わってみれば魅力の一つ。

    0
    投稿日: 2018.07.20
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    無駄に長かった気が。 ハリー・ブロック以外の全ての人物像が中途半端だった気も。 所々気が逸れてしまったので、作業片手に2時間ドラマを見て、あーこの人が真犯人だったのかあ、という感じで終わってしまいました。 訳が合わなかったのかな…。

    0
    投稿日: 2018.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    半分で意外な展開、後半スピーディーだしどんでん返しもあって楽しめた。 ハリーの愛すべき負け犬っぷりは好きじゃないけどヴァンパイアの話は読んでみたいと思ったよ。読書は旅。

    0
    投稿日: 2017.12.27
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    ポルノやSF、伝奇小説等ジャンルを問わずに小説を書いていた売れない作家ハリーの元に1通の手紙が届く。差出人は4人を殺して死刑判決を受けたダリアンだった。その内容は自分の告白本を書いてほしいと言うことであった。 その話にあまり乗り気ではなかったハリーだったが、マネージャを辞任する教え子の女子校生クレアに促され刑務所に向かう。待ち構えていたダリアンはハリーの小説のファンデ、そのために原稿を依頼したいと言うことだった。ただ、一つ条件がありそれは、ダリルにファンレターを送ってくる女性達に会い彼女らを元にしたポルノを書いて自分に読ませてほしいとのことだった。 仕方なしに話を受けたハリーが教えられた女性達を訪れると、やがて彼女らがダリアンと同じ手口で殺害され始める。ダリルは無実なのか、そして警察とFBIに目をつけられたハリーはクレアと、犠牲者の一人の妹ダニエラとともに捜査を開始する。 長編の割にはテンポがよく、話の起伏もちょうど良い。真犯人が判明した、と思った割には残りページが多く、最後にそう来たか、という感想。

    0
    投稿日: 2017.10.24
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    映画を観たくて、逃してしまったので原作を読んでみようと読み始めたものの、結構想像と違った。 邦画でやろうとする感じじゃなくて意外。。。 推理が甘い感じが洋モノだなぁって感じ。 一生一生が短くてサクサク読めるのは良かった。

    0
    投稿日: 2017.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読む前に期待しすぎたのか、あまり楽しめなかった。B級映画を見てるみたいで、言い回しやジョークにも白けてしまった。 何より、肝心の謎解きのインパクトがいまいち。犯人の意外性もないし、いつどんでん返しが来るのだろうとドキドキしていたら、そのまま読み終わってしまった。途中で何度も作中作が挿入されるから、トリックと関わっているのかと思ったけど何もなくて残念。

    0
    投稿日: 2017.07.25
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    ベストテン1位に入ったくらいだから 面白かったのは間違いなし。 いつもと違って 一気に読まなかったので 印象が散漫・・・とにかく盛沢山の内容でした。

    0
    投稿日: 2017.06.03
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    「ミステリが読みたい」「このミステリーがすごい」「週刊文春ミステリーベスト10」の海外部門1位との触れ込みも、本国ではあんまり評価が高くないと聞き、ちょっと手を出しにくかった本作。 正月休みに思い切って手を出してみたら・・・大正解! 面白い! ちょっと自虐的な、皮肉交じりの一人称スタイルは「女王陛下の魔術師」を彷彿とさせる。 (まぁさすがにあっちの方が皮肉屋だけど) 途中で挿入されるハリーの小説もいい雰囲気を作り、もうこのままクレアちゃんとダニエラといちゃいちゃしてればいいんじゃないかと思い始めた中盤から一気に物語が加速する。 そこから最後まではもう目が離せない。 ミステリとしては謎解きはちょっと弱いんじゃないかとも思うけど、ハリーの語り口や哀愁漂うラストを評価して星5で!

    0
    投稿日: 2017.02.12
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    ミステリへの愛に溢れた秀作で、ゴードンの才気溢れる筆致が堪能できる。売れない小説家ハリーを主人公に一攫千金のチャンスを掴みながらも、一筋縄ではいかない壁をどう乗り越えるかという展開がとにかく読ませる。メインプロットとは直接関係ないものの、ハリーが創作したホラーやハードボイルド、SF小説を抜粋して挿入する遊び心も楽しい。人物造型が巧く、特にハリーのビジネスパートナーとなる少女の多感な心の揺れの表現などが見事なのは、著者が普段から繊細な観察力を持つが故にだろう。さらに残忍/狂気性では突出する殺人鬼が登場する点でも忘れがたい印象を残す。時にオフビートな捻りを加えつつも、最後にはミステリとしてきちんと成立させたデイヴィッド・ゴードンの剛腕が冴え渡る。

    1
    投稿日: 2017.01.07
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    図らずも本に関するミステリを続けて読んだのですが、 先に読んだ「死の蔵書」のインパクトが強く霞んでしまったかな。 ミステリとして最後のオチまで非常に良かったと思います。 最後の独白シーン(めっちゃ早口で喋ってそう)も圧巻でした。途中で挿入される主人公の小説も面白く、テレサみたいにのめり込んでみたい気もしました。 作家の精神論や悲哀、虚しさ、生活の糧としてゴーストしつつ、でもそれでも芸術として向き合いたい葛藤等々、著者本人の常々思う所が、ミステリの形を取って書いた作品と云ったらしっくりくるような。

    0
    投稿日: 2016.08.15
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    評判の良い作品だが、自分の評価はまあまあといったところ。設定や登場人物から考えると、もっと面白くなりそうと勝手に思ってしまった。

    0
    投稿日: 2016.08.12
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    1607 このミス大賞の海外作品部門で1位になった作品。ラストに向けての展開は面白かったけど、グロさが少ししつこい様な?

    0
    投稿日: 2016.07.29
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    海外物のミステリなんて読むのいつ以来かと思うくらい久しぶりに読みました。猟奇犯罪の犯人からの依頼を受けてから受難に塗れるお話でした。 途中エログロがかなり出てきて僕好みでしたが、この辺毛嫌う人もいるかもしれませんね。 でも、それ以上に物書きについて書かれていたのが良かったです。 やっぱ書いて書いて書きまくるしかないようです。 うん、面白かった。

    0
    投稿日: 2015.08.08
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    「このミステリーがすごい! 」、「ミステリが読みたい! 」、「週刊文春ミステリーベスト10」の全てで1位にランクインした本書。 で、読んでみたけど・・・・ それほどのものかぁ!? ってのが正直な感想。 そもそも、所々に出てくる作中作・・・。これ、本筋に何の関係があるんだ?ヴァンパイアだのハードボイルドだのSFだの様々なジャンルの作中作が出てくるけど、ま~ったく無関係! これだけ、無関係な作中作が出てくると不愉快。 もう一点、気にいらない点を挙げると、最初の事件が起こるのが、本書を半分近くまで読んだところ。550ページにもなる厚さなのに、半分近くまで読まないと、事件が起きない。その間、ストーリーには何の関係もない作中作が・・・。これ、苦痛だろ! 事件が起きてからの展開はスピーディだが、それまでに嫌気がさしてるから、楽しみも激減。 後半だけなら、どんでん返し職人ジェフリー・ディーヴァーを彷彿とさせる展開で☆4個ぐらいだけど、意味もなく長い前半と作中作で大減点。いいとこ☆2個 毎年、ミステリーのベスト10を選ぶのはいいけど、たまには、「今年は1位の該当作は無し」って英断は出来ないもんかね。まぁ、出版社も本を売りたいがための営業なんだろうけど、長い目でみると、こんなもんが1位じゃ、ミステリーファンを無くすけどな。 ホントは☆1個でいいんだが、後半のスピード感とドンデン返しに免じて☆2個

    1
    投稿日: 2015.07.24
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    条件付きで死刑囚から告白本の執筆を受けたしがない小説家。 しかしインタビューをした女性たちが次々と惨殺されていく・・ 途中からかなりグロテスクな場面が多く寝る前に読むには向かなかった・・ クレアとのコンビは微笑ましく、ダニエラが邪魔に思えるほど。

    0
    投稿日: 2015.06.17
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    帯に惹かれて購入し今読んでいる途中です。 アメリカ特有のジョークや言い回しが読者を選ぶ印象があります。前半は大分エロティックな描写が多いので嫌悪感を覚えるかと。 後半から事態が動き出すのでそこまでは読み進めるのに苦労します。

    0
    投稿日: 2015.01.31
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    んー半分読まないと面白いとこにたどりつかないし、胸くそ悪いしポルノだし! ダラダラひらめくしー 長い暇潰しをしたい人向けというかなんというか んーーー このミスの理由がわからぬ、、 胸くそ悪い系でした

    1
    投稿日: 2014.10.14
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    話が長すぎてスピード感が無かった。 ドンデン返しみたいなものもあったが、感動はしなかった。 内容が下品めいてて読むのがしんどかった。

    0
    投稿日: 2014.10.13
  • 仕事は選ぼう

    題名通り、二流の小説家が主人公。いつかは自分の書きたいもので稼ぐ生活を夢見つつ、今はエロから吸血鬼ものまで、依頼を受ければ複数のペンネームを使い分けて仕事をこなし、それだけでは生活が立ち行かないので家庭教師のバイトもしています。そんな彼のもとに、ベストセラー作家になるチャンスが訪れます。 発端は一通の手紙。 凶悪な連続殺人を犯した死刑囚が彼の小説を気に入り、すべてを告白するから自分のことを書いてほしいと言ってきたのです。 またとないチャンスとばかりに、刑務所での面会を申し込んだ彼ですが、それは新たな連続殺人事件の始まりでした。 作品の所々に差し挟まれる彼の小説や、死刑囚の依頼に沿って執筆した物語がアクセントとなって、ラストまで一気に読ませます。 前評判がとてもよく映画化もされた本作ですが、過度に期待しすぎると肩透かしを食らうかも? 軽い気持ちで読んだ方が楽しめると思います。

    7
    投稿日: 2014.10.08
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    展開の予想が全くつかなかった。二転三転する物語に引き込まれること間違いなし。 自分を偽ってばかりのハリーの成長の話でもあるし、ミステリーでもあるし、サスペンス、ロマンスでもある。 様々なジャンルが絶妙に重なりあっていて、とても素敵だった。

    0
    投稿日: 2014.10.06
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    "そうすべきだと判断したなら、思いきった省略もする。天気だの、ソファーの見た目だのについて、どうでもいいような細部をだらだら並べ立てるつもりはない。" とは、この作品の主人公であり二流小説家のハリー・ブロックの言葉なのだが、ココ、読んで笑ってしまう。 なぜならこの作品、全編通してどうでもいいような細部をだらだら並べ立ててばかりいるから。 "冗長"とはまさにこのことだな、と実感せずにはいられない。 映画を観て、アメリカの小説を日本に置き換えたにしてはなかなか悪くない出来だったと思ったんだけどなー、 大抵は原作を超える映像化作品てないから期待しちゃって映画の帰りに本屋で購入。 ・・・本題にたどり着く前に1度挫折。 そのまましばらく放置。 ようやくまた手にとって、半ば意地で読み切った! 結論はといえば、確かにつまらなくはない。 けど、不要としか思えない部分が多すぎて。 それでも、読み切ってみればまぁまぁと感じるのだから、ある意味"このミステリーはすごい!"と、思う。

    0
    投稿日: 2014.09.24
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    殺人鬼ダリアンが、色んな面があって興味深い。 主人公ハリーの違ったペンネームで書いている小説が、所々に挿入されるのも面白い。 それにしてもハリーはモテるなあ。 著者近影ってあんまり信じない方がいいのかな? スピード感があって好き。

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    投稿日: 2014.07.26
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    久しぶりに、真っ当な人気海外ミステリを読みたくて選択。 いつぞやの海外ミステリランキングを総ナメにした作品。 面白かった。読んで損はない一作。ミステリちっくな、サイコちっくな、スプラッタちっくな内容が盛り沢山ながら、キャラクタの良さでまた違う雰囲気を出している、楽しめる作品。 楽しんでよみ終わりつつも、もう一ひねり足りないなぁ、と思うのは贅沢か。ミステリ好きよりも、エンタメ好き(その定義は何?)のための一冊か。

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    投稿日: 2014.07.12
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    映画化するってことで面白いのかと読んでみた。 こんなエログロ小説だとは思ってなかったので驚いた。 なんでこれを映画化するのか分からない。どこまで原作に忠実に作るのかな。

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    投稿日: 2014.06.25
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    4月-1。3.0点。 死刑囚から、自分のファンに会い、妄想小説を書くよう 依頼を受けた二流小説家。 取材相手が、殺害される。 謎の解明を進める、小説家。 冗長な感があるが、ラストはどんでん返しの連続。 まあまあかな。

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    投稿日: 2014.04.17
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    この話はミステリーが主ではない。主人公の成長がたまたまミステリーという場に存在しただけで、別にスポ根ものであったり、宝探しの話でも良い。 つまりは、積み重ねてきた過去は本人の意図する、しないに関わらず、裏切らないという訓戒だ。たとえそれがポルノ小説やSF、ヴァンパイアものであっても。 小説家として二流であっても原題は、連載物作家なのだ。危うくはありながら形を変えて継続してきた事実は、本人も予想もつかない現実へ繋げる。 殺人でも小説でも連作されれば同じシリアル。殺人犯は現実で人を殺し、小説家は仮想の世界で人を殺す。殺人犯は被害者とその周りの人から生を奪い、小説家は現実から生き血をすするように話の種を奪っていく。結局、70億のなかから20人位間引いても何も世界は変わらず、クソみたいな作品を幾つかいても棚に間違って置かれるだけ。 手法と結果が違うだけで本質的には何も変わらないことを見ても見ないふりをしながら、それでも少ない人数ながら誰かに悪夢を見せる、夢のなかにいさせる力は持っている。 全くの無駄であると本人が思っても、続くことには理由があり、それが殺人か小説かの違いでしかない。主人公も犯人も同じく超一流の二流。振り返れば重要だったターニングポイントも、その時点では流されているだけなのだ。だからいつか振り返る時が来るまで人生はいつも中だるみ。ようは振り返る時がそれが死を目前にする時か、小説が結末を迎えた時かだけの違いで、終り皮肉にも人をを成長させる。成長しても終わるだけなのに。 凄く内容はポジティブなのに、主人公がネガティブだったり、ありもしないモテ期や囚人からのラブレターなど二律背反を内包して物語は進む。 ありそうでないこと、なさそうであることがごちゃごちゃで、読み手のことを気遣いながら勝手に話を進めていく、そういう構成自体が、主人公の二流ぶりを際立たせて行く。 表面だけ見ればただの長い二流ミステリーだ。でもその裏側にあるのは、隠された人生の秘密だ。よほどカーネギーより思慮深い。けど、けど、長いのだ。そこだけ差し引いて星4つ。読み返そうとは思わないけど、チープだったりデジャヴだったり、ストーリーインストーリーだったり、時間軸のずらしだったり、色々な手法を掛け合わせて、次の小説の形を作ろうとする著者の姿勢と形にした努力に拍手。

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    投稿日: 2014.04.14
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    評価されてる本なのだろうけど,私には無理だった。嫌悪感を感じてしまうところも。若くてかわいいアシスタントといい,アクションもありの終盤の展開といい,ハリウッド映画にはしてもらいやすいんでしょうけどね,という感想を抱いてしまう私は穿ちすぎか。

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    投稿日: 2014.04.07
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    タイトルが気になって開いた本作。すなわち、タイトルから勝手になんとなく想像していたストーリーがあったのですが、それとは全く違うもので、ある意味、まっとうなミステリー作品でした。 「二流」を称する小説家が、しかしそのスキルによって事件に巻き込まれ、そして解決に導いていきます。小説家が主人公のミステリーは珍しいものでは無いですが、その小説家がここまで自虐的で、小説家という仕事の悲哀とものを書くことへの思いが、ある意味ミステリーそのもの以上に、本作の魅力と言えるかもしれません。 ミステリー部分も、どんでん返しのいれ方など堂に入った展開ではあり、きちんと楽しめます。ただやはり、ワシ的には「小説家というキャラを泥臭く描いた」ことの方が、楽しめる要素だったかと思います。

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    投稿日: 2014.04.04
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    うーん、真ん中ぐらいからミステリー小説として面白くはなる。いかにもアメリカっぽいサイコというか猟奇的な話しや、ドンデン返し的なストーリーも典型的とはいえ、面白い。でも、特に前半がつらい。ユーモアというか、アメリカンジョークという、自虐ネタというか、オタク的というか、笑わせようとしてるんだろうけど、アメリカ文化を背景としてるから日本人にはあんまり面白くない。特に伏線というわけでもないし。文化が違うと笑いは難しいな。

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    投稿日: 2014.03.23
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    煽り文句から、何か凄く新しい趣向があるのかも。。。と、思って読んでいたがそうではなかった。が、上質な推理小説!

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    投稿日: 2014.03.12
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    評判となっているトリックの意外性やどんでん返しについては、さほどとは思わなかった。この小説の面白さは、主人公の人物造形の味わいと、それに関連する、二流小説とはいったい何なのか、ということに尽きると思う。作中作として、主人公の執筆した作品が抜粋として描かれるのだが、これがとても面白いのだ。しかも、なるほど二流小説というにふさわしいと妙に納得させる内容であるところが面白い。少し悪趣味な部分もあるけれど、マニアックな小説が好きという方にはおすすめだと思う。

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    投稿日: 2014.02.13
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    帯に釣られて買ってみたけど、私は合わなかった。。ひたすら長かった。 ***** (以下、ネタバレ注意) 前書きの文章が伏線になっているのでは?とか、途中に差し込まれる主人公が書いた小説の一節が事件に関係してくるのでは?とか、色々考えつつ読んでいたが、そういう訳でもないらしい。小説は微妙にリンクしているような、そうでもないような…。深読みが足りない? 英語の原題と日本でのタイトルが違うのも伏線なのではと気になっていたが、関係なさそう。 メインの話は普通。確かに意外性はあったが、逆にこの手のミステリで意外性のない話ってミステリとして成り立つのか? 最後の文章はよくわからなかった。懐かしのソフィーの世界か?

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    投稿日: 2014.02.06
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    上川隆也さん主演で映画化された作品。 海外作家モノ久々に読んだんだけどさ…取り敢えず長かった← 長過ぎてエピローグ読む頃には最初の方忘れてたんですよね、えぇ…(´-ι_-`) ポルノ、SF、ハードボイルド、ヴァンパイア…何でもこなすゴーストライターってある意味凄いと思うんだけど、実際の作家さんってこんな感じなの?? そして主人公ハリーは結構ダメ男なのに周りに素敵女子が集まるって何ですか。ハーレムですか、そうですか(´-ι_-`) てか色んな方の感想見てると中でもクレア嬢人気ですね。笑 確かに長いけど個人的にはのめり込んで読めました。ただ、途中途中に挟まれる物語が気になる様な要らない様な…

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    投稿日: 2014.01.16
  • 何かを作る人間の矜持

    いくつものペンネームを駆使してミステリ、SF、ヴァンパイア小説を手がける二流作家・ハリー。 連続猟奇殺人犯のためにポルノを書くのと引き換えに告白本の執筆を依頼されるのだが…。 二重三重に捻られたプロット。魅力的な登場人物。 殺人犯の過去の事件を浚うのかと思えば、新たな事件が発生し予想もつかない展開になっていく。 事件に振り回されつつ、小説家としての自分を内省するハリーに、時折挿入される彼の作品の一節。 これがまたよく出来ていて、続きが読みたい!なんて思ってしまう。 生きていくために心ならないものも書かなくてはならない二流小説家に、自分を重ねてみたりもした。 ちょうどそんな心境だっただけに、最後のハリーの決意に妙に胸を打たれた。 そんな個人的事情はさておいても、事件自体は悲惨ではあるのだけどとても面白い作品で、邦題の付け方もいいなと思った。

    2
    投稿日: 2013.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    売れない作家……ではない。ミステリ、サスペンス、ヴァンパイアものにポルノ記事まで、糊口を凌ぐために小説を書いている二流小説家のハリー。 そんなハリーの元に、死刑囚のダリアンから4人の女性を殺した事件の全容を語る本の執筆を受けて欲しいとの手紙が届く。 ベストセラーを夢見て、刑務所に向かうハリーだが、ダリアンにとんでもない交換条件を突きつけられて…… 宝島社「このミス」1位、週刊文春でも年間1位、早川書房の「ミステリ読みたい」も年間1位と、ミステリ3冠との触れ込みで、日本に舞台を写して映画化までされた作品。 日本での映画化作品の主演・上川隆也さんが語っているのを聞いて気になっていたのですが…… 翻訳ミステリらしいぎっちりと行間を詰めたボリュームのある作品。 主人公であるハリーの視点で物語が進むのですが、中盤まではミステリというよりはハリーとダリアンとの駆け引きと、二流小説家の苦々しさを著者の経験を活かした感じのユーモアでしっかりと読ませていきます。 その部分がかなり長いので、「あれ? これミステリじゃなかったっけ?」と思うのですが、中盤でハリーが事件に巻き込まれて明らかに怪しいはずのダリアンは刑務所の中というシチュエーションが出来てからは一気読み。 ……が、ミステリとしてはあまり面白いとは思えなかったなぁ。どちらかというと、ハリーというキャラクターを活かしたサスペンス物といった感じ。 登場する女性との淡い恋模様や、ハリーの自嘲を聞きながら最後まで読ませる物語なので、かなり好き嫌いが分かれそうです。 映画向きというか、映画にしたくなる題材だとは思いますが、失敗するだろうなぁという感じの作品。 正直なところ、ミステリ3冠はないわな、人に薦めにくいです。

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    投稿日: 2013.12.23
  • 推理小説を愉しむことへの疑問や反省

    同じ年(2012)に、ミステリーファンから喝采を受けた本書と『最初の刑事』が期せずして、推理小説を愉しむことへの疑問や反省を促していることが面白い。

    0
    投稿日: 2013.12.12
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    キャラクターの魅力が欠けているように感じる。文化圏の違いかな?訳のせいかな?ほんとに二流だからかな? 日本映画がどうなっているのか気になります。

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    投稿日: 2013.12.06
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    たまたま映画を見た。 多分、原作の小説の方が面白いんだろうな、と感じだので読んでみた。 面白かった。 でも、この面白さは無理やり日本を舞台にすべき面白さじゃないんだけどなー。 かなり、がんばって日本という設定にした努力は買うけど。 小説の方には、もっとコミカルな良さがある。 文学論とか、作中作はどうかな、好みが分かれるところ。 個人的には、ストリップ・バーに行った箇所が良かった。

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    投稿日: 2013.11.19
  • 上川隆也じゃかっこよすぎだなぁ(笑)

    直接起こる事件の描写の合間に、小説家である主人公が書いた小説の一節が挟まれているのですが、それが何気に面白い。できれば、その単独作品も読みたい位。ただ腐女子ターゲットの吸血鬼小説なので、面白いと思った私は腐女子だったのかと愕然ww。 本編の殺人事件の描写は結構グロテスクなので、苦手な人は苦手かもしれないけど、登場人物すべてが怪しいので、結末がわかる最後までじっくり楽しめるミステリーだと思います。 映画も見たいけど、上川さんじゃちょっとかっこよすぎるかなぁ・・・。

    0
    投稿日: 2013.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    展開が気になって、一気に読了。ゴーストライターという設定、試みも良く、間に挟まれる小説は、それ単体としても面白い。しかし、本筋は、規制されないのだろうか、と疑問を感じるほどの描写の数々で、ラストが全然わからなかったが、もう一度読み直す気にはなれそうにない。

    0
    投稿日: 2013.11.08
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    普通。訳の影響か、いかにも外国の小説って感じ。 二流小説家が主人公なので、ところどころに挟まれる主人公執筆の小説(作中作)の存在意義がよく分からない。 あと、数ヵ所、突然読者に語りかけるみたいなところもあり、戸惑った。

    1
    投稿日: 2013.11.07
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    プロットは面白い。推理ものとしては、既視感あり。 犯行は残虐。犯行理由、動機は常軌を逸している。 ゆえに、論理的な推理ものを望むなら、本書の評価は下がるかもしれない。 ただ、欧米作品にはトリックに凝った作品より、人間の心情とか心理に重点を置いた作品が多い。そちらの方が好まれるからだろう。日本とは異なると思う。 だから、好みが分かれる作品なのだが……。

    0
    投稿日: 2013.11.03
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    不評な意見が多いように見受けられるが、そんな意見とは関係なく面白い。長いことも決してない。謎解きとかトリックとかテクニカルな部分はどうでもよく、趣向を凝らした構成が長いページを読み進めさせてくれることは、きちんと文学になっている。人を描いている。そういうわけで支持したい。

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    投稿日: 2013.11.01
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    週刊文春ミステリーベスト10と帯に書いてあったので面白そうと思って買ってみた。残酷な描写もあるので好みが分かれそう。

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    投稿日: 2013.10.30
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    なぜこの小説が様々な賞を受賞しているのかわからない。 謎解きも、どんでん返しも今ひとつ。登場人物に魅力もない。

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    投稿日: 2013.10.14
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    面白かったというのは、気が引ける かなり陰惨な事件だし 犯人の独白は、読んでいると辛い でも、作家がサービス旺盛なので えっちなシーンもあるし コミカルな雰囲気もある とても盛りだくさん

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    投稿日: 2013.10.13
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    週刊文春ミステリーベスト10の海外部門1位だとか、色々オススメされてたので読んだものの、イマイチだった(。-_-。) 読み終わるのに時間かかった……。上川隆也主演で実写化されるみたいだけど、全然違う感じになるんだろうな。(。-_-。)

    0
    投稿日: 2013.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「小説は冒頭の一文が何より肝心だ。唯一の例外と言えるのは、結びの一文だろう。」 二流小説家の冒頭の一文を抜き出してみた。 読者は最終章、最終段落を読み終えた後、もう一度ここに戻ることになる。 ミステリーには、登場人物と犯人が(場合によってはそれぞれ複数人)登場する。 それ以外の重要人物としては語り手である著者がいる。 結びの一文を読み終えたあなたは、この小説を理解できただろうか。 理解できたつもりになってはいないだろうか。 著者から読者へのメッセージに気付いただろうか。 ミステリーをこよなく愛す読者諸兄は、メッセージに一早く気付き、この小説のからくりを解明しているのであろう。 私は著者を含めた登場人物を一人一人尋問してみた。 誰が嘘をついていて、誰が本当のことを言っているのだろうか。 誰が生きていて、誰が死んでいるのだろうか。 誰が存在していて、誰が存在しなかったのだろうか。 著者は「誰」なのだろうか。

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    投稿日: 2013.10.01
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     海外ミステリー部門1位!という帯に惹かれ購入。前半の綿密なディティール描写から後半の怒涛の展開まで、気合の入った小説。マニアックなネタから都市周辺の実際そのものの細かい描写がまずよかった。第4の頭に関する展開だけ、若干あっさり気味に思えたが、おなか一杯堪能できた。  若干長いか?550p強あるので、間あけてしまうと展開を忘れる恐れありかも。

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    投稿日: 2013.09.30
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    わが敬愛する上川隆也先輩の映画初主演作(らしい)の原作。 滅多に映画館に出向かないぼくが、ちゃんと窓口でチケットを購入して観てきました。 もちろん、映画を観る前に、原作小説は読み終わってました。 本編もさりながら、二流小説家の二流小説家たる由縁、さまざまなテイストの作品たちが、よかった。 なんだかんだいろいろご意見はあるようですが、ぼくはこの原作、好きです。

    0
    投稿日: 2013.09.16
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    映画化されるというのと、帯の煽り文句で衝動買いしましたが、いまいちでした。 物語にも文章にも魅力を感じませんでした。

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    投稿日: 2013.09.12
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    映画で見たので、気になって原作にも挑戦。 映画は日本が舞台ですが、原作はアメリカが舞台。 舞台設定が違うという事はありますが、 結構、原作の設定を活かして映画化したんだなぁと 思いました。 P.557とページ数が多い上に、各ページに結構な文字数。 最近には珍しい、読むのが大変な本でした。 ですが、映画で大筋を理解していたということもありますが、 初めてでは判りにくいと思われる内容も、何とか読みこなしましたよ。 いやぁ、結末を知っていても、面白いね。 推理小説としては、変わった筋ですが、良いと思います。

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    投稿日: 2013.09.09
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    設定は面白かったが、冗長。挿話される作中作に仕掛けがあるかと思ったが何もなかった。犯人は意外性あり。追加の犯人は蛇足に感じた。

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    投稿日: 2013.09.04
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    面白かったですね。さすが「このミス」2012年度第一位。不思議なのは「このミス」一位、上位、それ以下ではそれぞれ面白さに天地ほどの差があること。したがって、、文句なしに面白い作品というのはなぜか毎年一冊しか刊行されないということになる。作品の内容と関係のないレビューですいません。でもオススメ。

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    投稿日: 2013.08.19
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    なんか色々な賞を取ったというので読んでみたのですが……。 まあクライマックスまでに何度もどんでん返しを仕掛けてくるところはいいんですけど、さほど驚きがあったわけでもなく、「へーそうだったんだ」みたいな感想でした。  ラストの一文になにか意味があるのかと思って調べてみたけど、どうやらそんなこともない……? 作中作は個人的にはわりと好きで、それが主人公に密かにファンが多い理由にもなっていたので個人的には高評価。 なんとなくサイコパスの例の芸術を思い浮かべました。こっちのほうが猟奇的ですけど。

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    投稿日: 2013.08.16
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     なぜこの小説がこれほどの栄誉に輝いているのかを考えることの方に集中させられてしまった、というのが正直なところだ。ある権威の高みにまで到達する作品の品位のようなものが欠けているように思えたのは、欧米の文化というものに対するぼくの尺度が勝手に高貴なる側に傾いていたからなのかもしれない。世にスラップスティックなるものが存在し、ブラックユーモアなるものがヴェトナム戦争の時代に世界中を席巻したことを考えれば、何もかしこまった作品ばかりがミステリの王道をゆくわけではないと承知していながら、自分の中にある頑固な硬さが露見させられてしまった思いのあるいささか渋い味覚のようなものが、この本一冊(もしくはコイツに対するの世間の評価)によって少なからず生じたものである。  さほど、最初の感触としてこの本は軽く見えた。軽薄で安易で饒舌でトリッキーで(この部分はまあこの作家のおそらく一番の魅力なのだが)、けれん味たっぷりで、日本の読書界でウケる要素がたっぷりまぶされ、練り込まれているものらしいこの一冊が。  この本がミステリだという仮定に基づかなければ、ぼくはもしかしたらこの小説がミステリだったかどうかという自問に対し答えを持ち得なかったかもしれない。もちろんハヤカワ・ポケミスでお目見えしているにせよ、読んで、まずは読んで、100ページ読んだ時点でも何らかの事件に遭遇することなく、主人公の独白に、主人公の小説感に、主人公の表現のけれんに付き合わされる小説なんである。いささかオタッキーに過ぎ、トリビアに過ぎ、少し引きたくなるような主人公を見ていると、どのジャンルの世界に自分が足を踏み込んでしまったのかが定かではなくなる。確実に足元がふらつくのである。  そうした多くの贅肉に囲まれた中で、脂肪を削ぎ落とすように小説のなかの時間が過ぎ行き、事件の骨組みが緩やかにではあるが、次第に明らかに見えてくる。やっと視野に入ってくるというか。それほどに密林のような濃い藪を掻き分けないと、開いた風景に巡り合うことができないおぞましさ、がこの小説には確実にある。  さてそういう忍耐と努力と脇道に入って袋小路であることを認識し、改めて本筋に戻るという恐るべき遠回りな作業の末に、ミステリの骨組みが登場し、そこで改めてこの主人公と読者とを騙していた獄中の依頼人(死刑囚)の狙いがわかる。でも巻の途中でこの物語がなぜ終わってしまうのだろうか? 真実は明かされた。謎は解けた。なのに、指をはさんだその場所は巻末ではなく本の真ん中を過ぎたあたりなのだ。この先に何が残されているのか、またあの濃密な皮下脂肪的贅肉みたいなエピソードの藪こぎという苦行が読者に課せられているのだろうか?  どこよりも早く日本で映画化されてしまう海外ミステリというのも実に珍しいのだが、その広告が載せられた文庫版コシマキには、「観るもの全てを欺く驚愕のラスト!!」とある。巻半ばにして結末を知った気分であるぼくはこれに期待した。なるほどさらに紛れ込んだ真実の切れ端のようなものがあった。しかし、これらを映画がどう表現してゆくのかわからない。女子高生でありマネージャーであるクレアと、被害者の双子の妹でストリッパーのダニエラとのトリオという構成も人を食っている。  優れた作品というのは、人を食っている、という。そのくらいあざとくないと芸術としては駄目なのかもしれない。だからと言ってこの小説に対するぼくの思いが整理できたわけでもない。ミステリとしての謎解き部分は面白いかもしれないが、とりわけすごいというほどでもなかったのにはがっかりした。ただ主人公が小説を職業として得意分野とし、娯楽小説のどのジャンルにも手を出さねば食べてゆけない環境その他、現実の作家像のリアルな面がおこがましくも覗いているというのなら、そのふてぶてしさに音を立てず小さく喝采を送ってあげるのはやむなき、とせざるを得ないような気がしたのは、確かな事実であるとだけ記してペンを置こう。

    0
    投稿日: 2013.08.14
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    「このミステリがすごい!」などの日本の各社ミステリ賞の1位を受賞したデイヴィッド・ゴードンの処女作。テレビドラマ「相棒」シリーズを手掛けた経験のある猪崎宣昭が映画化したことで話題になった。 フリーランス作家のハリー・ブロックは、作品のジャンルごとに複数のペンネームを使い分けるゴーストライター。それぞれのシリーズに固定ファンはいるものの、売れない作家としての日々を送っていた。ある日彼のもとに、収監中の死刑囚ダリアン・クレイから告白本執筆依頼の手紙が届く。売れるかもしれないという期待と死刑囚に会うという不安の中、ハリーはダリアンと対面する。しかし告白本執筆の条件としてダリアンが出した条件によって、ハリーは事件に巻き込まれていく…という話。 数々のミステリ賞を総なめしているだけあって、読みやすい。短い文章でテンポよく進んでいく物語と、後半から終盤にかけての展開の早さとどんでん返しには引き込まれていく印象を受けた。しかし受賞作として評価される作品なのかは、疑問に感じた。 理由は大きく分けて2点。1点目は主人公にあまり魅力が感じられなかったこと。物語は確かにテンポよく進んでいくが、前半は主人公の「二流さ」をアピールすることにページが割かれている。元恋人に未練たらたら、女子高生にいいように使われる、作中に出てくるハリーの作品…等。後半は事件解決に奔走するも、前半の「作品も生活も二流の中年作家」としてのインパクトが拭いきれず。他の登場人物が普通なため(むしろどちらかというとタフな人物が多い)、一際主人公の駄目さが目立ち、「謎を解く探偵」としての魅力があまり感じられなかった。 2点目はアメリカらしさが前面に押し出されすぎていること。猟奇的殺人者やサド・マゾ、色情狂、犯罪者に傾倒する一般人等…日本の作品ではあまり目に出来ない世界が描かれている。アメリカの作家が書いたため当然ではあり、アメリカの現実としてこのような世界があることも事実ではあると思う。アメリカで受けがいいのは分かるが、日本で数々の賞を受賞し、多くの読者に読まれる作品として、この極端な描写はどうなのか…という印象を受けた。 映画化されているようだが、個人的には本作をどのように日本人向けにアレンジしたのかが気になる。そんな作品。

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    投稿日: 2013.08.07
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    後半ようやくテンポが上がりおもしろくなってくるが、それまでは少しだらだらしすぎかなと。評価が高くて期待も高かった分、ちょっとがっかりした。

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    投稿日: 2013.08.01
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    ハリー・ブロックは売れない小説家。名義を換えてポルノやヴァンパイア小説を書いて、自分の名前で本を出したことがない。暮らしに困り、女子高生の家庭教師を副業にし、その生徒クレアがビジネスパートナー。  ある日、手紙が転送されてくる。それは刑務所に死刑囚として服役している連続殺人犯、ダリアン・クレイからの面会要請だった。ダリアンは彼の本の執筆をハリーに条件付きで許可すると持ちかける。その条件とはダリアンの信奉者の女性とダリアン自身が出てくるポルノ小説を書くこと。紆余曲折の上引きうけたハリーは、選ばれた3人の女性の元に取材に向かう。  これは面白いです! これがデビュー作だなんて。  実は先に上川隆也主演の映画を観ていたのですが、本を読んでさらに楽しめました。ミステリー何だけれど、何となく犯人はよめてしまったかな。ちょっと、どうしてかな?と思うところもなきにしもあらずだけれど。  でもぐっとくる。ハリーの人生、ダリアンの人生が交錯し、またこの事件に関わってしまった女性たちの行く先など、決して読後感が良いとは言えないけれど(結構寂しい)  これは歪んだ愛の話なのかな。ヴァンパイアの話もセクサロイドの話もやはり常ではない愛の形なのかな……    愛の前に人は愚かだけれど、どこかに希望が有り。ダリアンですら決定的な悪 人だとも思えない。  作者の次回作はハリーのお話ではないようだけれども、これだけの実力派の作家さんならきっと面白いハズ!と思って待っています。ほんといい!!    

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    投稿日: 2013.07.22
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    うーん、読みにくかった。 訳が悪いのか?? ページにびっしりと書かれているのは、主人公の考えだったり、風景を細かに表していたり、と色々なんだけど、まぁ何にしても冗長。 読んでてだるくなりました。 結構斜め読みで進めてしまった・・・。 帯につられて買ったんだけど、中身も期待はずれ。 まぁ最後の方は畳みかけるように話が二転三転するけど、 「必ず騙される!」の推し方されてるとこれじゃ弱いわ。 普通のミステリーとして読みたかった。 最後の思わせぶりな記述が、いくら考えても意味わかんないし。

    0
    投稿日: 2013.07.20
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    海外作品は久々過ぎてちょっと読みづらかったけどそれなりに楽しめた。グロい感じはあったけどまぁ、楽しかったとおもう。映画を観るために読んだけど結局観にいけなかったな。

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    投稿日: 2013.07.18
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    たまげるほどの驚きはなかったが、面白い小説ではあったと思う。 映画は見ていないけれど、原作に忠実であるとすれば、相当にグロテスクな画像があって然るべきだろう。 というかそれがないと、つまらんかもしれない。 グロテスクあってこその原作のような気がする。 ・・・・というと、それが売りの部分は無きにしも非ず。

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    投稿日: 2013.07.11
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    ストーリー展開は好きなのだけど、エグすぎる描写は苦手・・ 映画はどんな風になってるのか、ちょっと気になる。

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    投稿日: 2013.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    設定は面白かったが・・・ 海外小説って話が頭に入ってきにくいのがよくあるが、今回もそれだった。 登場人物の名前が覚えにくいからか? 読むのに疲れて肝心の物語が楽しめなかった。

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    投稿日: 2013.07.06
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    若い女性ばかりを狙った猟奇殺人犯に自伝執筆を依頼された作家が、連続殺人事件に巻き込まれていく。約550ページ近い長編だが、テンポよくぐいぐい読ませる。終盤はちょっとダレたけど、ミステリーで新しいことをしようという意気込みは感じた。 限られた登場人物の中から犯人を推理するのはそこまで難しくないと思うが、全体の構成がしっかりしているので、最後まで飽きない。 グロい描写が苦手な方には、ちょっときつい表現もあるので気をつけた方がいいかもしれない。

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    投稿日: 2013.06.26
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    上川隆也主演で映画化されるしこのミスでも1位を獲ったというので読んでみましたが、とにかく冗長。作中に主人公が書いた作品という設定で別のお話がネストされるのですが、これがうざくて疲れます。ミステリとしてはまぁよくできているだけに残念。

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    投稿日: 2013.06.25
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    このミスなどの賞の海外部門、三冠受賞ということで、めちゃくちゃ期待して読んだ(笑) 出だしは、軽いタッチでどんな展開になるんだろ〜ってワクワクして読める。 そして、突如として血みどろな展開に꒰꒪д꒪|||꒱ 苦手な人には辛いかも。 なにせ三冠だから、めちゃくちゃ期待してたので(笑) そこまでの驚きはなくて、ミステリとしては私的には☆3.5くらい。 とにかく、軽いタッチなのでサクサク読めます。 作中作も何気に面白かったし(◍•ᴗ•◍) 昨日、本屋さんに行ったらこの方の2作目があったので、買ってみました☆(≧∀≦*)ノ

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    投稿日: 2013.06.21
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    翻訳本にありがちな、なんだか回りくどい言い回しが気になりつつ、やっと読了。 うーん、最初はよかったけど、だんだん暗くグローくなってきて、ちょいと読むのが辛かったです。 日本で映画にもなってるみたいだから、ちょっと気になるけど、グロいのはやだな。

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    投稿日: 2013.06.21
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    “必ずあなたも騙される”がうたい文句の数々のミステリ小説関連の賞を受賞した作品。 読んでる途中どうも外国の文体が苦手なのか、翻訳文が自分に合わないせいかわからないけど、いまいち感情移入できなかった。 それでも上記の欺きを体感してみたかったから読み進めていったけど読了後...は?ってなった。。。 要するにあんまりおもしろくなかった。 なんていうか確かに意外な人物が犯人だったしミステリ的要素もしっかりしてたけど宣伝や煽り文句が過剰で、最後の最後までどんでん返しを期待してた自分には期待はずれだった。 原作がおもしろかったら映画も見に行こうと思ったけど、これはそうしないなぁ。

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    投稿日: 2013.06.20
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    映画化された話題作ということで読んでみました。遺体の描写が生々しくて、作品に馴染めなかったものの…犯人が意外な展開で、結構なボリュームにもかかわらず、あっという間に読めましたd(^_^o) 映像より小説で読む方がオススメな作品です(*^_^*)

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    投稿日: 2013.06.19
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    「このミス」1位というから期待して読んだ。結果はまあまあ。主人公の独白というか独り語りの形で物語が進むのだが、本題に入るまでが長い。状況説明や登場人物の紹介で半分ぐらいとってるな。ラストもまあ、驚くほどの仕掛けではないかな。

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    投稿日: 2013.06.18
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    最初はやや冗長かと思ったが、どうもタイトル通りの二流小説家として意図的に書き分けているようで後半に向けてはテンポ良く読めた。ただしミステリーとしてはありがちな感じが少し残念。

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    投稿日: 2013.06.12
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    う~ん、私には合わなかったみたい。 どうにも冗長でだらだらしたように思えて、読み続けるのが だんだん苦痛になってしまった。 さしはさまれる主人公ハリーが別ペンネームで書いた作品の意味も 分からなかった。 ハリーに魅力も感じられなかったしなぁ。 映画は、キャストがよさそうで期待しているのだけど、どうアレンジ してくれているか楽しみ。

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    投稿日: 2013.06.12
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    評判の高い海外ミステリーだし、映画が公開されるタイミングで読んでみよう……と思って手に取った……… …のだけれど、世界観や、ちょっとオシャレな(たぶん)書き口に、どうも馴染めず、一時中断中。 映画を見てからもう一度トライする…かも。

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    投稿日: 2013.06.12
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    残忍な手口の連続殺人を起こした死刑囚から、自分の自叙伝の執筆を任せる代わりに、彼にファンレターを送ってきた女性たちをモデルにポルノを書くように依頼されたハリー。 ハリーが訪れた女性が死刑囚ダリアンの手口と似た状態で殺されハリーが犯人として疑われる。 ダリアンとハリーの会話がなかなか面白い。 そして、真犯人を突き止めるためハリーが奮戦し始めてからラスト意外な人物にたどり着くまで一気に読み進んだ。

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    投稿日: 2013.06.12
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    連続猟奇殺人犯が、回顧録をとある作家に託そうとする・・・というのに興味を魅かれて読みましたが、エログロ、サイコスリラー、ジャンル小説が苦手な方にはお勧めできません。私はグロがダメなのですが、それに加えて、翻訳小説や海外映画によくある、「男女が出会うとまずはエロ」みたいなのも好きではないので、本当にこの類は困ります。 しかし読み終わって一番わけがわからないのは、冒頭と最終章の思わせぶりで曖昧な言い回し。いったいどういうことなのか、いくら考えてもわからないのですが、要するに、語り手たる『ぼく』とは、「二流小説家」という作品自体の作者であるゴードン氏と、作中の小説家であるハリーの二人存在するということなんでしょうか(ゴードン氏の体験を、ハリーの体験としてフィクションに仕立てている。1章目と最終章の『ぼく』だけがゴードン氏)。作品中のミステリーよりも、ここがなんとももやもやします。 作品の中身は好きではありませんが、なんとも情けない「二流小説家」のハリーという人物には好感がもてます。

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    投稿日: 2013.06.09
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    うーん。。早く終わらんかなーと思って読んでました。訳し方かな?だらだら長かったんだよなーでも、断念するのももったいない感じもあり。。やっかいだな。

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    投稿日: 2013.06.08
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    結論から言えば、思ったより引き込まれた。 半分くらい読んだところで急に展開が出てきてついつい読んでしまった、感じ。 前半部は冗長。主人公がちんたら語ってるのが…長い。長いよっ!と脳内で叫びながら読む。 殺人犯から手紙が来てその話しになるまで、確か60pくらいまでかかる(苦笑) 後半は怒涛のようにあれこれ展開が出てきてあっという間に読んだけど、前半にもこの勢いが欲しかったなと…や、この冗長さも含め「二流小説家」なのか…? あ、あと遺体の描写がかなり凄惨なので、苦手な方はやめておいた方がいいかもしれません… そして、最後の一文が何やら意味深で気になります。 邦画で映像化するようですが、洋画ver.も観てみたいなと思います。キャストが気になる。

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    投稿日: 2013.06.01
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    映画館のチラシに惹かれて原作購入。 でもどこかで見たことのあるような結末。『観るもの全てを欺く驚愕のラスト!!』と帯に期待を煽られすぎてしまったような気がする。 人に勧めるときは帯を外して渡すといいかもしれない。

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    投稿日: 2013.05.30
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    残酷な描写に対して、ユーモアがきいた登場人物たちの行動やセリフが物語を重くならないようにして、とても読みやすかった。 読み始めた時に自分が想像した結末とは全く違う終わり方をしたのもホッとした。

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    投稿日: 2013.05.17
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    売れない作家が主人公のミステリー。 いくつものペンネームを持ち、ポルノ小説から探偵もの、ヴァンパイア小説まで書き分ける。もちろん代表作もなく食べるのもぎりぎり。高校生の読書感想文の代筆まで請け負う、「二流小説家」。 ある殺人犯の自伝執筆の依頼を受けたことから、事件に巻き込まれていくことに・・・ といった話。2011年の海外部門ミステリー3冠だそうで、今年6月に上川隆也主演で映画公開だとか。 とりあえず、そういう「帯」に弱いもので(笑)、読み始めました。 まずまず面白くはあるけども、展開に波がなく、少し冗長な感じです。小説家をネタにしているので、本好きの読者には受け易いのかもしれませんが、3冠取るほどの作品?というのが正直な感想。 ”女子高生とオヤジ探偵役”とか殺しのシーンのサイコなところとか、挿入されてる「ヴァンパイア小説」や「SF」のどうしょもないB級な感じとか、いろいろ読者受けしそうなネタてんこ盛りでサービス精神は認めますが・・・

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    投稿日: 2013.05.07
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    邦画になる(なった)という話を聞いて、ええ?と思って。ポケミスで出た時に気にはなったけど、その時は読まなかったので改めて。

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    投稿日: 2013.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    欧米の翻訳モノなんて何年振りに読んだかな(爆)。 あ、こないだ『王様はロックンローラー』読んだけど、あれは童話だったし。 翻訳モノは表現が回りくどくて読みにくい、と刷り込まれてしまってたんだけど それについては今作で払拭できたかも。文章自体は読みやすかった。 回りくどいのは訳の所為じゃなくて海外ミステリの特徴なのか。 この話も本題に入るまでの前振りが長くて読むのが大変だった。 ダリアンから依頼を受けたあと辺りから一気に展開が速くなる。 それに加えてその辺りから2重3重のマトリョーシカ的構造になってくるので 読み進みながらワクワクしてた。 事件解決のヒントは話のあちこちに転がってたらしいんだけど全く気付かず(爆)。 大抵の場合、転がってるヒントを見逃したときは悔しくてたまらないものだが 今回ハリーの手によって謎解きがされたときには拍手喝采(笑)。 事件が解決したように見えてもまだ入れ子状態で 更に新しい事実が出てくるし、最後の数行がまた思わせぶりだしってんで 楽しめたんだけど読み終わったらもうへとへと。 全体的な描写はグロいしエロい。 ダリアンをはじめ、いろんな意味でイっちゃってるキャラクターが多々いる一方で 主人公のくせにヘタレキャラのハリー、 年齢に似合わぬしたたかさと歳相応の無邪気さを併せ持つクレア、 ハリーに尾行を気づかれちゃうちょっと抜けたFBI捜査官のテレンス、 花屋のモーリス、DJのRX738…といった具合に なかなか味のあるキャラクターも多く出てくることで サスペンスと緩い部分の絶妙なバランスが生まれたんじゃないかと思う。 本筋からすると恐らく必要のなかった、ハリーの別名義で書かれた作品のパートも 個人的には面白く読めた。 特にシビリンのヴァンパイアの話と、パングストロームの惑星ゾーグの話。 これはこれで抜粋ではなくて全部の話を読んでみたかった。 日本に置き換えて映画化されるそうだが大丈夫なのか???(爆) 上川隆也さんだったらハリーのヘタレさ加減も巧く演じてくれそうだけど 他のキャラクターが全く想像つかない。 『ストロベリーナイト』のような雰囲気になりそうな予感はするのだが。

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    投稿日: 2013.04.19
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    表紙と最初の一文に惹かれて購入。半分くらいまではカタカナに苦戦しながらも読めてたのに…段々描写がグロくなって(この手の表記、描写が笑っちゃうくらい苦手)。 読破したいけど、多分無理。

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    投稿日: 2013.04.17