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総合評価

411件)
4.2
141
168
66
3
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

     大正4年12月に北海道、天塩山脈の麓苫前村六線沢で起こった史実。丹念な取材に基づく臨場感溢れる記述。  寒村を巨大なヒグマが襲う。2日間で6人が食い殺された。ヒグマが人間を喰う、その描写が凄まじい。数十人の村人は恐怖に耐えられず村を出る。近くの村の男たち、警察官が徒党を組んで狩りに向かうが、その巨大なヒグマの気配の前になす術がない。人間が対峙できるものではなかった。  2025年11月、いま毎日ヒグマ、ツキノワグマが里山から街中にまで出没し、人間の生活圏と交わり、多くの被害が発生している。一度人間を襲ったクマがどうなるのか、この本に詳しい。  恐怖でしかない。

    12
    投稿日: 2025.11.16
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    破船でハマってしまった吉村昭 たまたま先輩に勧められた羆嵐 この緻密さはクセになるほどで、想像力の嵐に揉みくちゃにされそうになった、 まるで自分が極寒の中粗末なボロ小屋の中で羆に怯えている、飢えと寒さを凌いでいる非力な三毛別の民なのではないかと錯覚してしまうほど、緊迫した状況が想像できた お腹の大きな方を見ると、腹ちぎらんでくれが出てきてしまうようになり、このセリフだけはわたしの頭の中から消したいフレーズになった、、、

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    熊の被害が多発していることもあり、この小説を読んでみた。 恐ろしい。沈着冷静な老練猟師がいなければどうなっていたのか。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大正4年、北海道の開拓村を襲った国内史上最悪の獣害事件――「三毛別羆事件」。 『羆嵐』は、その凄惨な実話をもとに描かれたドキュメンタリーホラー小説です。 まず圧倒されるのは、熊の存在感と忍び寄る恐怖です。3メートルに迫る巨体でありながら、闇に紛れ、気づいたときにはすでに家の中に侵入している。雪の白に、血の赤がじわじわと広がっていく描写は、ただの獣害を超えた自然の猛威として読者に迫ります。 特に、「寝ていると思っていた家族が、すでに喉を食い破られていた」という場面は、虚を突かれたような衝撃と絶望感がありました。 物語は、登場人物の感情に過度に踏み込むことなく、冷徹な三人称視点で進みます。その怜悧さが、かえって恐怖を際立たせます。 どれほど多くの人が集まっても、熊の射程に入らなければ殺せない…自然が支配する縄張りの前に、人間はあまりにも無力であることが、淡々と描かれます。 終盤、村を襲った熊を仕留め、その肉を喰らうという決着が印象的でした。 土地を開墾し、家を建て、死者を埋葬することで「自然の一部になろう」としていた村民たち。しかし熊の襲撃により、その努力が打ち砕かれる。 結果として、亡くなった者の遺体を囮とし、自然の代弁者である熊を殺し、その肉を喰らう。 それは野蛮に見える一方で、自然の中で生きるために不可避な選択だったのかもしれません。悲しくも、腹の底に落ちてくるラストです。 余計な要素を排し、事件の流れを淡々と綴ることで、逆に読む者の心に深い恐怖と余韻を残す。「ドキュメンタリーホラー」と呼ぶにふさわしい一冊です。

    0
    投稿日: 2025.11.11
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    今年は熊の被害が異常なので、前から気になっていた三毛別事件について書かれているこちらを読んでみた。ただただ恐ろしい。。 時代背景も相まって人間の無力さを痛感した。

    15
    投稿日: 2025.11.08
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    今読むべき本。1915年の三毛別熊事件を題材にした小説。熊が火を怖がらないこと、足跡を意図的に戻って人を後ろから襲おうとするなど、頭の良さがわかる。

    0
    投稿日: 2025.10.31
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    昨今のクマ被害から興味を惹かれ、読書開始。 ひたすらヒグマが怖い。 序盤から中盤は、人間の無力さと野生の破壊力にひれ伏すばかりで、熊の生息地には近づかないでおこうと心に誓った。 そんな中で現れる“救世主”の見せ場が、本当に痺れる。良い小説だった。

    12
    投稿日: 2025.10.27
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    ここ数年熊と隣り合わせの生活をしているので、一層臨場感を味わいながら読むことができたのが、嬉しいような悲しいような 漢字とひらがなの使い分けが独特に感じられて、読み慣れるまで少し時間がかかった

    1
    投稿日: 2025.10.26
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    淡々とした語り口で、描写も決してくどくないのに、羆による被害の凄惨さ・残酷さや、それと対峙した人々の凍りつくような恐怖が伝わってくる。本当に恐ろしい。 人間社会は自然の世界に地続きで、そこには人間なんて相手にもならない存在がたくさん生きていることを思い出した。この意識は本当はもっとみんなが持っているべきで、適切に恐怖すること、その上で「棲み分け」という形で共生することがクマにとっても人にとっても必要なんだと思った。 大正時代の出来事のノンフィクションドキュメンタリーということで、ちょっと読みづらさを警戒していたけど、すごく読みやすくて驚いた。

    1
    投稿日: 2025.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    熊の被害が毎日のようにニュースで流れていますが、過去(大正時代)にこんな凄惨な事件があったことも知らなかったです。だいたい知り合いに、ツキノワグマと羆では大きさがぜんぜん違うというのを教わりました。知らない事ってたくさんあります。 羆に村の者たち6人も殺され、特に女の人の人肉がうまいと知るや、女の人だけ狙い男は殺されるだけ。村の者たちが集まっても、銃は5丁しかない。羆を見つけても、銃からは弾が出ず不整備が露見。 もう、逃げるしかなく、警察に依頼さそ、他の村の者たちも羆刈りに参加する。 しかし、囮の遺体を見て戦意喪失する者も多く、軍隊への救援要請をすることに。 薪が崩れ落ちただけでも、皆先を競って逃げ惑う中、村出身の銀じいが最後には羆を撃ち殺す。 供養とは、言っても人を食べた熊肉はなかなか食べたくはないな〜と思いました。 熊が大変怖いという話でした。

    13
    投稿日: 2025.10.11
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    羆こわ 人間 無力 銃があって人数があっても熊一匹にこんなにもうろたえる 熊との共生は難しい…お互い今あるテリトリーを守れるようにしなきゃねえ 銀爺めっちゃかっこいい 最後の狩りのエピソードもめちゃかっこいい

    0
    投稿日: 2025.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、羆の登場が思っている以上に早い。読んで数ページでもう羆が人を襲う。ここで読みたいものが読める!と安心した。 情緒的でドラマチックな描写が多くなくとても良かった。感傷的なシーンよりも状況説明が簡潔で、情景がわかりやすかった。 最後の最後に出てくる銀四郎の登場により脳内で作画がいきなりゴールデンカムイになった。 吉村昭の小説がこんなに出ていることも初めて知った。色々読んでいきたい。

    3
    投稿日: 2025.09.23
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    実話に基づく吉村昭の小説。 大正4年12月、北海道苫前郡三毛別六線沢。 開拓民の家に押し入り、女子どもを襲った一頭の羆。人間は食べないと思い込んでいた村人達を震撼とさせる。 羆と人間の闘い。当初は簡単に仕留められると甘い考えだった人々が、犠牲者を見てその威力にビビり始める。数でかかっても無駄。銃すらも技術が無ければ意味を為さない。そんな中、羆は次の獲物を狙いに来る…。 羆が家に押し入り人間を貪り食う場面が生々しい。文字から音や匂いが感じられ恐ろしさが増す。女はほとんど何も残らず全て持ち去られ、食べられてしまっている。(ヤメテ〜。酷すぎる)一度、人間の味を知ってしまったら、後戻りできない。この羆を仕留めるまでは、村人全員の命が危険に晒されるという事なのだ。 人間の住む所には来ないで欲しい、と願うのは無理な事なのか?羆の住む縄張りを侵し開発した報いなのか?昨今は羆の習性にも変化が表れ、人間を怖がらないと言う。木の実やハチミツを食べる熊なんて絵本だけのお話になってしまった。 この物語には結末があるが、現代の熊問題には今のところ答えは無い。毎日のように報道される熊のニュースに憂慮している。

    33
    投稿日: 2025.09.17
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    第七師団、ニシン漁、穴持たず、村田銃、アイヌ、山岡銀次郎(二瓶鉄造のモデル)、、、これ全部聞いたことある!!ゴールデンカムイじゃん!!! ヒグマと第一次世界大戦頃の過酷な北海道の知識をゴールデンカムイである程度知っていたので、凄くわかり易かった 大正に起こった三毛別羆事件 こんなにも恐ろしい羆がいたなんて 吉村昭先生の文章がまた凄すぎる 日本語だけで綴られているから一つ一つの描写が細かく映像化して読めるんだよね こんなに凄い本を読み終えると、次に読む本が陳腐になりそうで困る

    3
    投稿日: 2025.09.16
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    自然の摂理の中に当然人間もいる 当たり前のことだが、生まれてこの方というのか、年々「自然」との距離が広がってきている。なんなら「自然」には自然に辿り着けず、最早アクティビティとして求める者にしか訪れない1つの場所となっているようにすら思う。 この羆嵐での出来事は当然のこと、だからこそ変に急転直下なことが起きたりしない。ただ、結末は必ずしも今回のように未来永劫続く訳ではないと思う。人間が何かに屈し、その土地を離れていく、そんな未来もいつか。

    4
    投稿日: 2025.09.14
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    「腹、破らんでくれ」 大正時代、北海道開拓村で起こった羆事件、事実を元にしたドキュメンタリー小説。人の肉の味を覚えた羆はまた人を襲う、淡々とした描写だが村民の絶望感と無力感が痛いほど伝わってきた。 現代日本でも熊生息地に住む人々にとっては紛れもない現実であることを感じる作品。

    13
    投稿日: 2025.09.14
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    wikiを読んだだけでも背筋が凍る国内最悪の獣害事件・三毛別羆事件を題材にした小説。羆が無慈悲に村人を襲うシーン、凄惨な死体の状態を示す文面も生々しく恐ろしいけど、熊許すまじ!と息巻く村人や警察隊がどんどん顔面蒼白になり自信を無くしてゆく、集団の恐怖心の描写が秀逸でした。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    ★★★★★作り物では味わえない圧倒的なリアルが恐怖を増し、読む手が止まらず一気にページをめくった。あぁ怖い。しばらく田舎の山間部の実家、おそらく熊の生息はない地域ではあるが、怖くて夜は外に出られなさそう。北海道の羆怖い

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    北海道開墾時代の命をかけた日々の厳しい生活が丁寧な筆致で描写されている。大正時代より熊と日本人がどのように対峙してきたか、自然に犠牲を払いながら、厳しい日常を送る人々の生き様に多くの気付きがあった。

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    最近クマのニュースをよく聞くが、Xのコメントで三毛別羆事件を知り本作品を購入。 羆の恐ろしさとこのような事件が起きたのだという事実、その際の被害者の恐怖など色々考えながら読みました。 小説のように描かれており、とても読みやすかったです。事実を描いているのでラストは小説としては少し物足りない感じですが、だからこそ脚色のない、全て実際にあったこととして見ることができ、場面を想像するとかなり恐ろしいです。 八甲田山も読みましたが、本作品と死の貝でWikipedia三大文学と呼ばれているとは知りませんでした。 ぜひ死の貝も読んでみたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    淡々と短い文で書かれた文章は、読みやすく臨場感があった。 最終章で人々が去って行く記述は、人間がひとつの弱々しい種であり、過酷な自然にも羆にも敗れたのだということをじんわりと思わせられた。

    1
    投稿日: 2025.08.03
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    八甲田山は面白かった、死の貝も勉強になった。Wikipedia三大文学の最後の一冊の本書を読む。 北海道の開拓中の村で起きたヒグマによる村民惨殺事件のドキュメンタリー。吉村昭氏に書かれているのでストーリー構築もしっかりされ、興味深くページをめくる。 私も山に登るので、ヒグマの脅威と他の熊との修正の違いも認識。今の時代とは違い、ヒグマ戦う時の装備の違い、夜の闇の深さ、よりヒグマへの恐怖が強まる。ヒグマへ立ち向かおうとする人々の反応の違い、(当事者、警官、ボランティア、熊猟師)も興味深い。

    8
    投稿日: 2025.07.30
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    最近羆のニュースをよく目にするので、読んでみた。 一言で言うと、恐怖。 人が死ぬ原因は、老衰、病気、事故、はたまた戦争などであると漠然と思っていた。 けれど、この本に書いてあるのは、人が羆に餌として喰われるということ。 北海道に生息する羆は、本州にいる熊とは全くの別物で、最恐獣の名を冠するほどの、凶暴さと賢さとしぶとさ。 この本は、大正四年に発生した三毛別羆事件を題材としたドキュメンタリーであるが、あまりの惨事の状況に、真夏の読書であったにもかかわらず、鳥肌が立った。 人と羆はどうやって生きていくべきなのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    最近熊がよく出没するニュースを聞くので、手に取ってみた。 父親は北海道の開拓民の末裔で、札幌に親戚も多く住んでいる。 羆も恐ろしいが、わずか数世代前に先祖がこんなに過酷な自然の中を生き抜いてこられたなんて信じられないような気がする。 それにしても銀四郎がかっこ良すぎるのだ。 荒くれ者だが、死と隣り合わせでヒグマに対峙して戦っているとき、きっと一番生きている感覚があったのだろう。どんな顔をしていたんだろう? 現代人とはきっと全く違う顔つきをしていただろうなと思う。

    0
    投稿日: 2025.07.19
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    人は得体のしれないものに恐怖を抱く。妄想が、さらなる妄想を生み、肥大化した妄想から化け物が生まれる。恐れは抱くべきであるが、それに飲まれれてはいけない。恐怖の中で、その相手を見極める目。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    2025.6.20(金) Wikipediaで事件の内容は知ってたから、衝撃は最初ほどではなかった。でも初めてこの事件を知ったときはめちゃくちゃ怖いと思った記憶がある。たった一匹の羆相手でも人間では太刀打ちできないんだな。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    怖いよ!!と聞いて心して読みました。 体感としてはホラーみたいな怖さではなく、たんたんと語られていくので、嫌な感じではなかったです。 ただリアルなのでそれは怖い。 40人くらい男性がいても、銃をいくつ持っていても、羆を仕留めるとは別の問題なんだと知りました。 羆はとても頭が良く、とても速くて、人を罠にかけることもある。 実際によく知る熟練した人でないと仕留められず、そんな人でさえも顔色を失うほどに怖い思いをすること。 仕留めた羆を食べることで、亡くなった方の供養をする、ということにも驚きました。 熊嵐も本当にあるんだろうなと感じます。

    8
    投稿日: 2025.06.08
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    流石、ノンフィクションの緊迫感が凄まじい。 昨今の、ヒグマ被害ではoso18の事件が記憶に新しいが、大正時代にはもっと恐ろしい事件があったとは驚いた。数年前に知床のネイチャーツアーで熊の足跡を辿ったりしたが、その際は遭遇することもなく、ちょい残念な気持ちだったけど、本作を読んでいたらもっとビビってたかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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     史上最大のヒグマによる獣害事件のドキュメンタリー風小説。  ヒグマやヒグマに直接襲われた被害者の視点ではなく、獣害を知った住民の恐怖とそれによる微妙な心理状態が丹念に描かれる。行政も警察も役に立たない過程もリアル。  酒乱で嫌われ者のヒグマ撃ち名人の猟師が登場してからの終盤が読みどころ(というかヒグマがはっきり出てくるのはこの終盤)。この猟師がはっきりいうと好人物ではないのだが、その微妙な心理の機微も描かれている。  倉本聰氏のあとがきでは、幼少期にこの獣害事件を経験し被害者の復讐を誓ってヒグマの名猟師となった老人との会話が掲載されている。こちらも味わい深い。

    13
    投稿日: 2025.04.30
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    三毛別の獣害を描いたドキュメンタリー。名前を除いては概ね史実に沿うものなのだろうか。久し振りにかなり恐ろしい小説を読んだ。実生活において学ぶところはないのかもしれないが、知識として持っていても良い。

    0
    投稿日: 2025.04.16
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    道北・日本海側の留萌地方、山間の小さな農村を襲ったヒグマ事件。昔話には聞いていたがこれほど悲惨な内容だったとは・・・。

    0
    投稿日: 2025.04.15
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    北海道の冬をこんな壁の家で過ごしたのかと想像すると身体の芯から凍りつく。ヒグマから身を守る家としても頼りなくて恐ろしい。

    1
    投稿日: 2025.04.06
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    今から110年前北海道の山村でおきた日本史上最悪の熊害とも呼ばれる三毛別羆事件を題材にとった、ほぼほぼドキュメンタリーといって差し支えない緻密な取材に基づいて書かれた小説。度重なる水害から故郷を捨て北海道への入植を決意した東北の一村落が、苦心しながら荒地を開墾しようやく収穫を得られるようになったら今度はイナゴの襲来を受けすべてを失い、より山奥の未開の地に辿りつく。六線沢と呼ばれたここでも苦難の末やっとささやかな日々の暮らしを手に入れることができたのだが、数年たったある冬に冬眠しそこなった身の丈約3メートル体重約300キロの巨大羆の襲撃を受け7人が殺害(うち1名は胎児)され3人が重傷を受けてしまう。真っ暗闇の山奥の羆のテリトリーに村落を開いた村人たちの、想像を超えるような恐怖の感情に絶句し、自然の猛威に為す術もなかったわれわれの先人たちの苦闘に頭があがらない。六線沢と隣村の三毛別村の人々は集落を放棄し、警察署の指揮する200名からの救援隊の動員を経ながら退治されるまでの一部始終が描かれる。文章は情緒を排し時々刻々の人々の行動とその際のそこにいた人々の様々な波打つ感情の起伏を淡々と簡潔に記していくだけだが、それがリアルで迫真に迫ってくる。救援隊に向ける期待と失望の末、すべてを託されたのが酒乱で粗暴で忌み嫌われた一人の老猟師で、彼と羆が対決する終盤は盛り上げようというような筆致はまったくなく淡々としたものなのだが、緊張感が半端なくまったく目が離せなかった。書籍の装丁は文庫化や新装すると変更されることが多々あるけど、現在の装丁はこれを超えるものは恐らくできないように思うほどパーフェクト。

    21
    投稿日: 2025.02.26
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    一つ前に読んだ、アイヌの熊討ち猟師との対談をまとめた「クマにあったらどうするか」(ちくま文庫)の内容と符合する点が多く(羆の習性、猟の仕方など。やはり他の作品同様、作者はよく調べていますね)、納得しながら読み進められました。もっとも、「クマにあったらどうするか」では、羆は本来、草食で臆病、好んで人を襲ったりはしないが、一度人や家畜を襲った羆はその後も続ける、とされていて、後者の例外による惨劇が本著ではありますが。 過度に戦慄を煽ったり、ドラマチックな筋立てにしたりすることなく、事実に沿って淡々と描かれていながらもリアルな恐怖感や人々の思いが伝わってくるところに好感が持てました。

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    小学3年生の時総合の授業ではありましたが、 先生がこの本を読みその時間でこの話しをしてくれました。 先生は劇団経験者で迫真の演技や語りで身一つで表現しました。休み時間に入りましたが生徒みんながその起こった出来事に引き込まれて話しを続けて欲しいと先生に訴え続けて貰いました。 今は28歳でずっと覚えております。 当時の友人もその事を覚えております。 この本を読み 道民であるため北海道一周も兼ねその跡地に行かなねばと感じます。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    羆こわ。 人間食べる音が聞こえてきそうよ。 シーンとした雪の降る超山間部。 電気もない… 食われる側になる恐ろしさが、たまらなくこわい。

    0
    投稿日: 2025.01.28
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    ヒグマによって、2日間で6名もの方が殺害された実話を元にした話。自然に生きるヒグマにとって、我々人間は単なる『餌』でしかない。 『人間と自然の共存』この言葉は、自然の厳しさを知った上で語られるべきである。

    0
    投稿日: 2024.12.22
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    内容は怖くハラハラしたが、吉村昭の文章が自分には合わず、読み進めるのに時間がかかってしまったため途中で諦めた。

    0
    投稿日: 2024.12.14
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    舞台は真冬の北海道、山奥の民家でメリメリと人骨を貪る音が響く。 人間、それも女の味を覚えた巨大熊。 捕縛に向かった軍隊ですら一目見ることなく食い荒らされる始末。 ただ1人老猟師が静かに迎え撃つ。視覚、嗅覚、聴覚、経験をフルに使った銃弾一発に込める緊張感がたまらない。 これがノンフェクションだから恐ろしい。 読み進めると、吐く息が白く、本を読む手が冷たくなってくる、、現実と区別ができなくなるほど入り込めるリアルな背景描写。

    0
    投稿日: 2024.12.11
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    これが実際に起きた事件だと思うと身震いする。 熊は好きな動物だけど、リアルで出会いたくない。 ヒグマをあなどってはいけない。もちろん、他の野生動物も同じ。 近所に熊が出没しませんように。

    0
    投稿日: 2024.11.27
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    第38回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「熊」で紹介された本です。オンライン開催。 2021.11.11

    0
    投稿日: 2024.10.13
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    あまりの恐怖に動悸が止まらなかった。警察の助けを呼ぶ手前まで読み、眠ろうとしたものの心臓がドキドキして落ち着かず、なかなか寝付けなかった。ノンフィクションと分かっているからこそ、寝る前に読むのはおすすめしないほどに恐ろしい…。これは住む土地を拡大して自然に翻弄される侵略者(人間)と、元からその場所を縄張りとしていた熊との争いである。区長を通して自分がその場にいるかのような緊張感が伝わってくる。凶暴な熊を前にした時の己の無力さに絶望しながら、生きることへの執着が恐怖感をより一層強くする。その土地で亡くなった遺体を埋めて供養してはじめて、その土地に根を下ろすことになるという風習は興味深かった。

    10
    投稿日: 2024.10.10
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    小説でここまで恐怖を味わえるかと衝撃を受けました。どのパニック映画よりもよっぽど恐い。展開だけでなく、集団になった時に強くなったと錯覚する人間の心理なども無駄なく描写されていて面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.09.29
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    羆がヒグマと読むことを知った。 この事件については、ドキュメンタリーなんかで知っていたけど、映像を遥かに超える迫力が文章から伝わってきた。 一頭の熊に二百人もの人間がなす術もなく、一人の熊撃ちに託す、その辺の件は熱くさせられるものがあった。

    0
    投稿日: 2024.08.25
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    『慟哭の谷』を先に読んでおいて正解だった。『慟哭の谷』を下敷きにして淡々と事実を書き連ねながらも、小説としての脚色が非常に品良く施されているのが解る。銀四郎という超魅力的なキャラクターを最後までドライに、一人のクマ撃ちとして描き切っているのがめちゃくちゃ渋い。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    小説『羆』を読了後に読み進めた。本書は苫前羆事件を再現したドキュメンタリー。明治から大正にかけて北海道は開拓のため、多くの入植者が原野を伐開し、それはヒグマをはじめ野生生物や、アイヌの生活圏を脅かすことになった。その代償がこのような事件になったのだろう。住居も猟銃も粗末な土地で起こった事件で、被害者である妊婦の「腹、破らんでくれ」という悲鳴は痛ましい。羆猟師の銀四郎がヒグマ駆除要請で三毛別に来たのは感動的。ヒグマ駆除前後の彼の粗暴・飲酒が、貧弱な銃器での命懸けの生業であることも共感できた。

    2
    投稿日: 2024.07.06
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    これが、かの有名なあの事件。 怖い。熊ってプーさんのイメージで可愛い印象あるけど、可愛いなんて姿は全く皆無。 自然に近い環境って羨ましい思いもあるけど、危険とも隣り合わせなんだな。

    6
    投稿日: 2024.06.27
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    めっちゃ怖かった! Wikipediaの三毛別羆事件の記事が有名だけど、実はすごいと言われていた記事からは改変がされているのでこの事件を読み物として読むならこの小説がオススメ!というような情報をツイッターで見かけて、それからずっと気になってた作品。 思いの外読みやすい。淡々とした文章なのに北海道の恐ろしい自然が迫ってくる感じ。 記録文学というジャンルに初めて触れた!

    1
    投稿日: 2024.06.20
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    名著 事実を最小限物語風に。 ありのままにお話は進行。 創作ではないという事に恐怖感を煽られる。 ラストに「ちょっといい話になるかな~」ってところがあるが、 ストンと現実戻される。 綺麗事はいらない、あくまでも事実を。 名著

    0
    投稿日: 2024.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・あらすじ 大正四年十二月、北海道天塩山麓にある開拓地六線沢村と三毛別村が舞台。 貧しい開拓民達が暮らす六線沢村が一頭の羆に襲われ二日間で六名の死者がでた。 区長は下流の三毛別村に村人全員を非難させ、警察署や周囲の村々に応援を要請。 しかし彼らには体長2.7m、体重383kgの凶暴な人喰い羆と対峙する知識はなかった。 そのため近所の村の銀四郎という鼻つまみ者の羆撃ち猟師に助力を乞うことになる。 日本史上最悪の獣害事件として有名な三家別羆事件のドキュメンタリー。 ・感想 数年前から読もう読もうと思っていた本。 大正時代の北海道という過酷な土地で生きていく事ですら必死だった人々を襲う自然の厳しさ。 パニック映画の様に面白おかしく(?)ただ恐怖を象徴する存在として描写されているのではなく、まさに弱肉強食の世界というか人間の事情なぞ斟酌しない「自然」の描写が逆に恐ろしかった。 この恐怖に対して人間の知恵や勇気で乗り越えるぞ!みたいな話ではなく、結局過酷な状況に耐えきれなくなった六線沢村は放棄されてしまうし。 羆を倒すのは暴力的で嫌われ者の銀四郎。 この銀四郎もキャラ造形もとても興味深かった。 銀四郎は命を賭して羆と対峙しており、「死ぬかもしれない」というその恐怖故に酒に溺れる…決してヒーローにはなり得ない人物。 ヒロイズムやセンチメンタリズム、ヒューマリズムは無く、過酷な自然のなかで生きていた人々を淡々と描写した本だった。 著者の他の本も面白そうなので買ってみようと思う。

    0
    投稿日: 2024.06.17
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    事件の内容はWikipediaとかYouTubeで知ってたけど、そこに関わった方々の心理描写が胸に迫るのはやはり小説だなと。羆の死体を叩くおばあちゃんのシーンが忘れられない。

    0
    投稿日: 2024.06.04
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    三毛別の羆襲撃事件はテレビで観て知っていた。 その実話を基に作られた作品という事を知り、また北海道へ旅行するつもりだった事もあり読む事にした。 羆の恐ろしさとそれを身近に体験した村民の恐怖がよく描写されていた。そして淡々と羆を打った老練の猟師も恐怖とたたかっていた事を知り、それでも冷静に行動していた事に感嘆した。仕事や日常において自分もそう行動できたらどんなに良いだろう。何より君子危うきに近寄らずである。4.0

    0
    投稿日: 2024.05.17
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    Wikipediaで知った作品。 熊害の被害の描写は生々しく、想像するだけでゾッとする文章。淡々と書かれているのが怖さを際立てている感じがする。 後半にかけては区長の心の動きや銀四郎の様子など人物が中心になり物語性が増した印象。 羆を倒してからも定住はできなかったところに、自然への敵わなさを感じた。結局自然からすれば人間はただの侵入者なのだろう。 登場人物としてはやはり銀四郎が魅力的。

    0
    投稿日: 2024.05.13
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    熊と言ったらこの本を読め、という感じに紹介されていたので読んだ。『ゴールデンカムイ』を以前読んでいたので、比較ができた。また文章も読みやすく、惹きつけられる。 北海道の開拓村・三毛別川六線沢でヒグマが家を襲い、人を食う。亡くなった人を埋葬する習慣は人として良いものだけど、ヒグマが自分の獲物を奪われたと感じて襲ってくるんじゃないかとヒヤヒヤした。 (村の人たちはまだ数年しか住んでいないので、熊の多いこの土地の風習に詳しくない。またアイヌとも距離があり交流は少ない様子) 区長の銀四郎へのアル中で暴れん坊で不安な気持ちと熊撃ちとしての信頼が揺れ動くのも人間的。 タイトルの「羆嵐」は、ヒグマが死んだ時に吹き荒れる風のこと、と説明されるけど、私にはこの人食い熊に怯え、警察に頼るも今一つで、熊撃ちの銀四郎に頼る一連の事件そのものにも感じられた。 最後に「倒した熊の肉をみんなで食べるのは仕来り」というのは、なんだか共犯というか、村の結束力は高まるだろうが、少し不気味だった。

    1
    投稿日: 2024.05.06
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    初めて吉村昭作品を読んだ。 ノンフィクション小説ということで、心情や状況の描写が細かく臨場感が伝わってきた。熊退治に来た他の村人のお祭り気分に冷ややかな視線を送る描写など、吉村昭さんが細かく取材をされていたことが伺えた。

    0
    投稿日: 2024.04.03
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    Wikipediaで舐め回すように読んだ事件を、至近距離からドキュメンタリーで見ているようで、とてもハラハラしました。

    0
    投稿日: 2024.03.19
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    やー、怖かった。直木賞の「ともぐい」もドキドキしたけど、こっちのほうが格段すごい。視点がいいね。カメラでずっと追ってる感じ。何も起こらない景色までも、嵐の前の静けさを感じさせて、ハラハラドキドキです。  この世で遭遇する可能性がある中で一番怖いのが羆なんじゃないでしょうか。もう、ゴジラですね。でもフィクションじゃないのですよ。  吉村さんの筆力が、生前はそれほど評価されなかったのはなぜなんでしょうね。鈴木るりかさんは評価してましたけどね。それはそれですごいと思ったんですがね。

    1
    投稿日: 2024.03.19
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    面白い。自然の圧倒的な力を前にした時の人間の無力さ、人間くささ、諸行無常みがある(語彙力がアホですみません)。導入と終わり方も最高のエンタメ小説。

    0
    投稿日: 2024.03.16
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    自然を前にして人間はなんて無力なんだと思い知らされた。文章だけで事件の緊迫した様子が想像出来ました。当時の人々はどれだけ怖かったんだろう。。

    0
    投稿日: 2024.03.10
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    羆が普通に出没する地域に実家をもつ者です! 春から実家終いでひとりで片付けはじまるのに読んでしまったことを後悔してます(笑)キツネの鳴き声にもビビり倒す人間なので、被害者が出るたびに「ァァァ…」となりながら読み進めてました。今年は近所にこないといいな、と願ってます(笑)

    0
    投稿日: 2024.03.04
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    2024-02-29 これ、なぜか内容知ってた。TVか何かで見たんだと思う。にもかかわらず、ほぼ一気読み。ページを繰る手がとまらない。 これは事実のもつ力であり、筆力のなせる技。

    0
    投稿日: 2024.02.29
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    羆に襲われた北海道の貧しい開拓集落の恐怖が淡々と描かれ、かえって怖い。 エリート風の分署長とアウトロゥな熊撃ち銀四郎、そして熊撃ちの経験に賭ける区長など、登場人物のキャラも際立っている。 コレは面白い本だ。

    4
    投稿日: 2024.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ面白い。 銀次郎! 人間パートがたるいのではなく、動物を通じて人間を描くのが正解。 銀次郎の豹変ぶりも良い。どことなく七人の侍的。銀次郎は菊千代か? セリフ頼りではなく、描写でとことん描くの読書の醍醐味。情景が浮かぶだけでめちゃくちゃ怖い。 骨を砕く音とか赤子を取り出したとか、怖い。

    0
    投稿日: 2024.01.23
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    人間を6人殺害した羆 対峙する人間の無力さ、自然の猛威 唯一の対抗手段として現れる猟師・銀四郎の存在感 とにかく緊張感が凄かった 羆が人を襲っている描写をリアルに描いているわけではなく、残酷さを表すのは残骸 生ある者の描写がパニックを起こすまでに至る限界の緊張感を表している 読んでいて本当に怖かった… 遠い昔の話でも寓話としてのファンタジーでもない、今も隣にある話だと思って読後に振り返ると、より一層この作品の重さが増しました [読了短歌] 奪う熊と命懸けで狩る猟師 寓話でない世界に恐怖する

    8
    投稿日: 2024.01.20
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    「自然は人間の都合を思い遣ってくれはしない」という当たり前のことを再確認出来ました。 怖いとかグロいとか様々な理由で敬遠される方がいるかもしれませんが、遠い過去の話でもなければファンタジーでもないこの世界に足を踏み入れてみませんか?

    0
    投稿日: 2024.01.17
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    2023年11月読了。 娘がいたくクマを気に入っており北海道旅行の際は登別のクマ牧場にも行くくらいなのだが、やはり「害獣」でもあること、アイヌの人々にとっては「カムイ」でもあること等、なかなかどうしてくまのプーさんのような牧歌性に一括りにできないことを知った。

    0
    投稿日: 2023.11.04
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    三毛別羆事件が題材の小説。北海道の六線沢に入植した人々を羆が襲う話。6人が食い殺され3人が重症を負う事件で人間の無力さが垣間見えた。警察や他村からの応援も羆を前にしては結局無力で、最終的には羆猟師である銀四郎が一人で仕留めることとなる。今も熊に襲われる事件は発生しているがこの本のように開拓してその土地に住むってことはそこの自然と向き合わなければならない難しさがある。女を食った羆は女しか食べないという習性、人の味を覚えた羆は凶暴になるとか羆の恐ろしさが随所に出てた、

    1
    投稿日: 2023.10.28
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    三毛別事件のことはよく知っていて、事件発生から結末までは見聞きしていたが、あらためて熊嵐でその前後を補完した。 吉村昭さんの作品はどれも淡々と話が進むが、しかし景色がはっきりと脳裏に浮かぶのが面白い。 熊を仕留める場面では一文一文が短くそれがさらに緊迫感を増している。 これは彼の「破船」でもみられた吉村さんらしい言葉の紡ぎかただと思います。 折しも、日本海方面で熊の出没が相次いでいる今、あらためて自然とのつきあい方を見つめ直すことができました。

    1
    投稿日: 2023.10.21
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    大正時代、北海道で起こった羆による虐殺と足掻く人間の話。羆に縁のない所で生きてるからこんなにも羆が怖く理不尽な生き物とは思わなかった。現地にいるかの様な緊迫感と漂う絶望に息苦しくなる。物音でパニックに陥る描写が現地の恐怖そのものを現してるようでゾッとする。羆怖い。

    0
    投稿日: 2023.10.20
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    こちらも会社の先輩にお借りした一冊。 北海道の天塩山麓の開拓村にヒグマが現れた。 ヒグマは冬眠時期を逃してしまい、食べ物を求めて民家に襲いかかる。 ヒグマは、わずか二日間で6人もの人命を奪う。 開拓村の人々は警察に助けを求めるが、凶暴な人喰い熊になすすべもなく。 そこに強力な助っ人が、熊を退治する為に立ち上がる。 と、簡単に書けばこんな内容。 しかしこの作家さんにかかると、物語の厚みが全く違うものに。 臨場感が半端なく、熊の描写では鳥肌が立つほどに。 上手だなぁ、、、、 この作家さんの本は、何を読んでも惹きつけられ方が半端ない。 自分もその村の住民になってしまうのだから。 でも自分の中のこの作家さんの一番は、今のところ漂流だな(*^▽^*)

    132
    投稿日: 2023.10.14
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    三毛別羆事件という実話をモデルにした小説。自然と対峙したときの人間の無力さと愚かさををこれでもかというほど思い知らされる。

    1
    投稿日: 2023.10.07
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    安定的に面白い。銀四郎が普段はどうしようもない男として描かれており、人々に忌み嫌われていながらも頼らざるを得ないという状況の切迫感と、すぐに急行してくれたときの安心感、熊を狩るときの安定した落ち着き、銃を構えるときの美しさというギャップが萌える。そして熊を射殺したあとはやはり傲慢な態度をとって帰っていく姿が格好良い。区長が銀四郎の腰にしがみつくといった描写からも、恐怖の中でも彼がいかに頼もしい姿であったかがわかる。

    4
    投稿日: 2023.09.24
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    凶悪なヒグマを仕留めた山岡銀四郎は決してヒーローとして描かれてはいない。自然の前に一個の人間など無力であると自覚し、それでもその猛威に対するより他に、生きる術を持たなかった悲しい男だったのだから。

    1
    投稿日: 2023.09.14
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    読む前はテーマになんの興味も抱かなかったが、 読み始めると羆の恐ろしさや北海道の厳しい冬の情景が伝わってきて、有無を言わぬ筆力とテンポで圧倒されました。 伏線回収やドンデン返しなど必要のない、圧倒的な表現力だと思います。

    0
    投稿日: 2023.09.05
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    札幌から石狩街道を海岸沿いに北上。留萌を超え、羽幌の手前、苫前。内陸に入り折り返す。仮説の氷橋のみ架かる当時。1915年の六線沢。明治から昭和をつなぐ大正という時代。季節は12月。雪が積もる草囲いの家。薪を炊いて暖をとる。羆はそこに現れた。既に人の味を覚えている。退治すると遠目で話す勇ましさ。身近に迫る黒い巨体。銃の不発。火を恐れぬ姿。臆病さを隠せない。薪の崩れる音にパニックになる。野生の中でのヒトの無力感、自然を正しく恐れることの大切さ、動物と共生していく道。歴史に残る一つの獣害事件が教えてくれる。

    0
    投稿日: 2023.08.09
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    今更ながらの読了。 作者の描く圧倒的な緊迫感・臨場感は最早手慣れたもので、三毛別羆事件のドキュメンタリーとしてこの上なく簡潔にパッケージされている。 読んでいて、先日堂々完結した週刊YJの『ゴールデンカムイ』がいかに本書の描く羆の恐ろしさを忠実に踏襲出来ているかに驚いた。 こういった素晴らしい創作のベースになる本作の重要性に、逆説的に気付けた点も良かった。

    4
    投稿日: 2023.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろいと評価するのは間違ってるのかもしれないけど次が気になって一気に読んだ。 くまは怖い。プーさんはぬいぐるみだから可愛いけど野生のくまは怖い。簡単に人を殺して食べるのがほんとに怖い。

    0
    投稿日: 2023.05.19
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    1915年(大正4年)12月に発生した、「三毛別羆事件」を題材にしたノンフィクション。前に同じ著者の『漂流』を読んで、これが2冊目。『漂流』と同じく、史実を基にした生々しい内容だった。 三毛別羆事件についてはネット上でも話題になっていて、どんな事件だったかは大まかには知っていた。Wikipediaにも経緯が詳しくまとめられている。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E5%88%A5%E7%BE%86%E4%BA%8B%E4%BB%B6 ・本作を読めば、どのような背景で事件が起こったのかがわかる。インターネットも電話もなく、車もない大正の時代の北海道に入植してきた開拓民たち。その厳しい生活の中で、事件が起こった。 ・三毛別羆事件は、2日間で6人が犠牲となり、日本獣害史上最大の惨事とされている。どのようにヒグマが現れ人を殺めていったのか、その様子が生々しい。ただ、人間から見ると残酷な事件であっても、ヒグマから見れば餌を求めてきただけ。その事実と容赦のない行動に恐怖を感じる。2日目の襲撃の際の様子は、生存者の証言で詳しく記録が残っている。 ・救助・ヒグマ駆除にやってきた警察や近隣の人たちに対する村民たちの期待、そしてそれに続く失望もリアル。銃があるからと言って、容易に駆除できるわけではない。ヒグマの恐ろしさを知る者は少なく、最初はたかがヒグマ1匹と侮っていた救助隊がいざ現場で凄惨な遺体を見て恐怖していく様子。そんな中で、六線沢区長の責任感も印象的だった。万一ヒグマ駆除に失敗し、山奥に取り逃してしまえば、自分たちの生活にも関わる。 ・ヒグマの習性として、火を恐れないことに加え、執着心が強いということが説明される。最初の犠牲者の家やその近隣に何度も現れたこと。最初に食い殺したのと同じ、女性に強い執着を示すこと。なんとも言えない不気味さ。 ・タイトルの『羆嵐』とは、クマを仕留めた後に吹き荒れる強い風のことだった。

    3
    投稿日: 2023.05.15
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    Kindleにて読了。 未開拓の土地に移り住む人間。 そこに生息する羆との戦い。 淡々と事実描かれてる。いつも引き込まれてしまうな… 果たして、被害者(?)は人間なのか?羆なのか?

    0
    投稿日: 2023.05.03
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    かなり昔の本だけど読みやすかった 三毛別羆事件はWikipediaで読んだことがあったけど、小説になると臨場感が全然違って、羆から逃げているところや追いかけているところ、休息の時でさえ油断出来ない緊張感が伝わってきて、最後までずっとゾワゾワしながら読んだ 本当に羆は恐ろしい

    2
    投稿日: 2023.04.30
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    地球上の生物の中で最強を自負する人間も、自然の中での個々は、何と弱い存在なんだろう。 銃をもってしても、食物連鎖の頂点に立つ羆の前ではまな板の上の鯉に等しい。 吉村さんは実話をもって、その情景を我々の心を瞬時に凍らせる表現で描いてみせた。 獣から逃げず対処しなければならない場合もあるだろうが、遭遇しない道を選ぶのが懸命な場合もある。 個人的な生活環境では後者だな〜・・・。 また一つ、自然の偉大さと恐ろしさを教えていただいた。

    0
    投稿日: 2023.04.29
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    この事件のことはwebで見聞きしたことがあったが、この作品を読んでみると、当時の人たちの心の揺れがすごくよくわかった。「クマは◯◯だ」という素人の勝手な思い込みによる高揚感、自分たちの無力さに打ちひしがれる様子が印象的だった。

    1
    投稿日: 2023.04.04
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    「それでも町は廻っている」「バーナード嬢曰く」といった漫画で話題に上がっていたので読んでみた。 熊怖い。 ほんの百年ほど前の北海道なのに。

    0
    投稿日: 2023.03.12
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    熊が開拓地を襲った事故を描く。しかしこの単純なストーリーだけど、筆者の腕なんだろうが、緊迫感が伝わるし、怖い。当時の人たちの暮らしぶりも知れて良い。開拓者達は大変だったのだなと改めて思う。最後に取った熊を食べるシーンもまたその複雑な感情がよく分かる。最近熊撃ちを読んだが、やはり熊は熊を狩猟する人に任せるべきだなと思った。

    0
    投稿日: 2023.03.08
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    有名な三毛別ヒグマ事件を題材にした作品。 作物が育たず、泣く泣く越してきた地に現れたヒグマ。住民たちの恐怖と無念が切ない。 腹に赤子を宿した女を喰らう残忍さ。 OSO18という巨大ヒグマが牧場を襲う事件が頻発した今年、改めて手に取ってみた。

    0
    投稿日: 2023.01.25
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    怖い、恐ろしい、絶対に僕たちのもとにはこんな恐ろしいことは起こらないで欲しい。そう思っているのに読んでしまう。怖いのに自分から迎えに行ってしまうというのがこの手の小説のたまらないところ。  私は一つ目の事件が起きた後に1人山の中を歩いて駐在に通報しに行った男の勇気がどうしても信じられない。

    1
    投稿日: 2023.01.16
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    実際の事件とは分かっているけど、パニック映画さながらの展開は、不謹慎とは思いつつも素直に面白い。 熊が現れるタイミングや、熊を倒すために人数を集めても全然ダメでベテラン猟師だけが頼りだったりするシチュエーションも殆どジョーズ。

    1
    投稿日: 2022.12.28
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    #読了 三毛別羆事件についての本では一番有名なものかな?この事件についてはいろいろなメディアで見てるからよく知っていたから、内容については驚きはなかった。けれど、羆に襲われた人たちの日常から始まるから、臨場感があっていっそう恐ろしかった。

    0
    投稿日: 2022.10.31
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    ドキュメンタリーの吉村昭らしい。 IGうららさんのところで見て引っかかっていたのを、区役所のフリー文庫で見つける。 2日で読んだ。いや、読まされた。気になって気になってどうしようもない。これがドキュメンタリーの強さか。 なにも足さずなにも引かず。コーヒーのCMで聞いたことのあるような言葉を思う。 ただただあるがままを受け入れるしかない開拓民たち。 格好つけたってしょうがない。 熊撃ちだって、それ以外ではサイテーの人間だ。 淡々と、それぞれが、やるべきことをやって、また生きていく。 力強い筆致に心を奪われた。

    0
    投稿日: 2022.10.27
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    先月読んだ『高熱隧道』に感化され、手に取った吉村昭の2冊目。 大雪山の紅葉を見ようと、北海道旅行に行くフェリーの中で一気読みしてしまった。 いやいや、登山前のタイミングで恐ろしいモノを読んでしまった、と後悔(失笑)。 苫前三毛別羆事件という、史実に基づく小説。 二度と起こらないであろう高熱隧道の時代とは異なり、 羆は今もなお、北の大地で息を潜めている。 我々現代人だって、生きたまま羆に食される可能性はゼロではないのた。 厳しい自然環境と経済状況でも、土地を離れることのできない人間達。 集団で火を焚き、使い慣れない銃を持っていることで「安全」だと錯覚している。 実際は、銃は使い物にならず、炎は羆にとって「餌」があることの目印にすぎなかった。 羆にとっては、入植してきた人間が自分の縄張りを荒らしたことで環境が変化してしまい、冬眠場所が無くなり、空腹とストレスが溜まっていたのだろう。 自然の摂理を理解し、孤独と闘いながら羆に立ち向かう老猟師の迫力が伝わってくる。羆の犠牲になった村人や、当初は「集団で羆を仕留める」息巻いていたものの実際は成すすべの無かった滑稽な男達は、自然界における弱者として描かれ、猟師と対比した描写が際立っている。 そして、老猟師自身も、羆に向かう真剣な姿(自然界での姿)、酒癖が悪くトラブルを起こす姿(人間界での姿)の2面性が描かれる。 最後は猟師が見事、羆を仕留めるのだが、犠牲者が多数出ていることや、その凄まじい惨状描写もあって、全体を通して、何とも言えない「寂しさ」を感じる作品であった。どれだけ文明が進んでも、大自然の中で人間はとても弱い存在であり、羆にまともに立ち向かえる人間(自然にマトモに立ち向かえる人間)もまた、減り続けているのである。

    19
    投稿日: 2022.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恐ろしい本として名高いこの本を、とうとう読んだ。 冬に読まなくて良かった。あ、でも、冬眠できずに人を襲うヒグマの話なので、なんかもういつ読んでも怖いか……。 事実を端的に述べるような文章が、自然の前になすすべのない人間の現実を突きつけてきて、恐怖と絶望を呼んでくる。また、微かな変化も掬い上げるかのような描写が、自然の奥深さや厳しさを伝えてくる。 度々出てくる闇の描写も印象的だけれど、羆の排泄物に人の髪や肉が混じっている描写に、普段は獲る側にいると思い込んでいた「人間」の認識が、ただの餌になってしまい、ゾッとする。人間の頼りなさを再認識したところからの、たった一人の老練な猟師、銀四郎の存在感がすさまじい。その銀四郎がただの英雄に描かれていないのも、好きだ。 三毛別の事件を元にしたドキュメンタリー小説とは聞いていたけど、あとがきにある大川春義翁のことは知らなかった。それとタイトルの羆嵐。表紙と相まって、てっきり嵐のごとく容赦ない羆の猛攻かと思っていた(そういう意味も込めてあるのか?)。熊を仕留めた後に吹く、強い風のことだと知ってからタイトルを見ると、感慨深い。

    2
    投稿日: 2022.09.26
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    ただただ恐ろしかった。私が住んでいるのは田舎だが山間でもないし、読んだ時期は夏だった。それでもふいに夜、熊が壁を突き破って来やしないかと怖くなる。淡々と書かれた文章が冬の寒さや熊の気配を際立たせていた。

    0
    投稿日: 2022.09.24
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    北海道三毛別で起きた悲劇が巧みな描写で物語られる。 情景や登場人物の心情、凄惨な場面をこれでもかと丁寧に描かれている。 物語自体は短めではあるが、濃い読書体験を楽しめるはず。

    1
    投稿日: 2022.09.21
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    当時の姿が目に浮かぶ。 大正初期の北海道の未開拓地の、熊の事件なんて、書くのがすごく難しそうなのに、文章で表現できる作者がすごい。

    1
    投稿日: 2022.09.06
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    北海道旅行の帰りに空港で購入した本。三毛別羆事件については以前からWikipediaなどで知っていたけど、改めて書籍を読んでみると恐ろしい。知床で野生の羆を見れなくて残念だったけど、幸運だったのかもしれない(笑) 羆を撃つシーンはかっこいい!

    0
    投稿日: 2022.08.17
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    事件のあらましはWikipediaやTVの特集で知ってはいましたが、文章で読むと身を切るような寒さ、恐怖、痛みがダイレクトに伝わってくるようで震えてしまいました。大自然の何と恐ろしく強大なことか…。 一方で人間も北海道の地で生きていかなくてはならないわけで、動物愛護だとか自然保護のような綺麗事が通用しない命と命の遣り取りに手に汗握りました。 開拓時代の出来事ではありますが、現代においても考えさせられるところが多くあり、後世に残していくべき記録だと思います。

    0
    投稿日: 2022.08.13
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    引き込ませる文章が大変素晴らしく、読み始めたら止まりませんでした。 三毛別の羆事件は、Wikipedia文学として名高く(?)読んだことがありましたが、この本はより臨場感溢れる仕様になっており恐怖や感動があります。 ノンフィクションではなく、事件をモデルにした本なので脚色めいた部分はあるかもしれませんが、被害が起きてから人々がどんな恐怖を抱き、避難し、対抗しようとし、打ちのめされたのか、その感情の推移や、開拓の途中の地での夜の闇や自然の恐怖など細かく描かれた文章は、今、文明が発展した中では想像しづらいものなのでこうして文章で触れられたことは良かったと感じます。 銀四郎がかけつけ、軍帽を脱いで「災難だったな」と言ったところは、目頭が熱くなった。 お役所仕事で被害を理解しきれてない分署長やその上のものの判断、書類仕事のために危険を冒して検死するなどはやるせなさもあったので、銀四郎が事態を重く見て沈痛な面持ちで誠意を見せてくれた展開は胸も熱くなった。 八甲田山のように指揮系統や、序列を重視し命や自然の猛威を軽視して事態を悪化させるのは日本の組織ぽいなと。 取り返しのつかないことにならなくて良かった。 本当に重視すべきものはなんなのか。 出世でも、上司でも、政府でもない。 ゴールデンカムイも嗜んでいるので、アイヌ、凄いな…と。

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    投稿日: 2022.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実際にあった事件ではあるが、羆がどんな恐ろしい動物なのか、直感的には分からない。だが読み進めるうちに息を詰めて見守っている自分に気付いた。シンプルに真っ直ぐに、自然の厳しさと人間の無防備さが伝わってくる。 やるかやられるかなのに、酒を飲んでいる人々を見てヒヤヒヤした。この中から新たな犠牲が出なくて良かった。 銀四郎が仕留める瞬間、緊張感が張り詰めて手に汗握るような恐怖があった。その集中力を削がない、流れるように読める文章のお陰でサラッと読み終わってしまった。

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    投稿日: 2022.07.31
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     1915年に北海道の三毛別(さんけべつ)というところで起こった、人がヒグマに次々と襲われていく事件を描いたドキュメンタリー。惨殺される人々の描写が生々しい。  昔の話だし読みにくいかなあと思ったら、一気に読み進めてそのまま勢いで読み終わってしまった作品。読んだのが1ヶ月前くらいだけど、今でも覚えているのは、自然の荒野を開拓した人々の過酷で悲惨な暮らしと、なんかスプラッター映画の描写みたいな、気持ち悪さというか生々しい感じがものすごい。人間離れした孤高の猟師だけが立ち向かうことができるが、逆に言えばそれくらい極まった境地にいかない限り、凡人には簡単に熊と戦ったりというのは無理なんだなあと思う。というか現代の都会人と対局に位置する人々の話。  それで三毛別とか六線沢の橋とか、一体今はどうなってるんだろうと思って、Googleマップで確認してみると、「三毛別ヒグマ事件復元地」というのがちゃんとあってびっくりする。加えて、そこに至る道路に「ベア・ロード」とかいう名前が付いているので、この話を知らなければなんかメルヘンな感じ、と思って走ったらこの道の終点でこういう事実を知る、という構造になっているのか?なんでそんな名前付けたんだろ。車じゃないと行けない。Googleマップでベア・ロードの途中、あと200mで復元地、というところまで見れたりする。(22/06)

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    投稿日: 2022.07.31
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    開拓時代の北海道で起きた,日本史上最悪の熊害事件と言われる三毛別羆事件を元にしたドキュメンタリー文学。題材に対して徹底的な調査を行うことで知られる吉村昭が臨場感あふれる筆致でヒグマの恐ろしさを描きます。本当に怖い!でもページをめくる手が止まりません。

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    投稿日: 2022.07.25