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総合評価

782件)
4.0
240
297
176
14
4
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    短編でここまで引き込ませるのはさすがだと思いました。 表題作の「失はれる物語」は本当に切なさというか苦しさがしばらく尾を引きますが一番好きでした。「傷」は映画KIDSの原作です。 色んな物を失って、それでも前を向くお話ばかりです。乙一さん、さすがだなーと思いました。 乙一さんの作品をもっと読みたいと思います。

    2
    投稿日: 2014.04.10
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    色々よかったです。読みやすいと思います。 マリアの指ちょっと長かったかなあ…。 やはり、個人的には黒乙一が好きです。

    2
    投稿日: 2014.03.29
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    読んでいて思うのは、 不思議で、切なくて、悲しい。 それでいて、とても綺麗な短編集。 表題作の「失はれる物語」と、 「しあわせは子猫のかたち」が 自分のオススメです。

    2
    投稿日: 2014.03.15
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    表題作を含む8つの短編集。 悲しいもの、不思議なものなどバラエティに富んだ内容。 個人的には「Calling You」と「傷」が気に入ったが、 2編の超短編を除いて、どれも読みごたえあり。 小説の内容を十分に楽しめる作品集と言える。

    2
    投稿日: 2014.03.05
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    短編だけど、一つ一つの世界観が惹きこまれる。オススメの本を聞かれたら必ず挙げてます。 白乙一なので勧めやすいですし。 涙なくしては見られない…。かと言って、泣かせようと言うあざとさも無い。

    2
    投稿日: 2014.02.25
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    最初は中二くさいなと思っていたが、読むにつれて物語に引き込まれていくのがわかった。 個人的には「しあわせは子猫のかたち」が主人公の成長とほんわかした雰囲気を楽しめて上手くまとまっている作品だと思う。 これをきっかけに乙一の他の著書にもチャレンジしていきたい。

    2
    投稿日: 2014.02.16
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    タイトルの『失はれる物語』なんて、読んでいて生きていてこんな状態ってありなんだ?!と息苦しさを覚えるくらい胸が締め付けられる。うまいという言い方がいいのかどうかわからないが、どの話も引き込まれた。

    2
    投稿日: 2014.02.05
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    読んだ当初は ブリーフ卒業を拒む弟を思い出して 数頁の「ぼくの賢いパンツくん」に 号泣してしまった。

    2
    投稿日: 2014.01.14
  • 流石の物語作家・・・外れが少ない

    じっくり感動させてねと涙で滲んだデザインで選んだ。根本的な失敗は毛色の異なる8つの短編の寄せ集めだった事。表題の「失はれる物語」は障害の知見が浅く思え感動、出来なかった。当事者的立場ゆえ身につまされて辛すぎて・・・。 が、しかし、コレ以外は意外と面白く良い感じ、かなぁ? ・・・てなわけで、 収録作 面白度ランギング Calling You ☆☆☆ 失はれる物語 ☆☆ 傷 ☆☆☆☆ 手を握る泥棒の物語 ☆☆☆ しあわせは子猫のかたち ☆☆☆☆ マリアの指 ☆☆☆☆☆ ボクの賢いパンツくん ☆ ウソカノ ☆☆ ・・・一押しは「マリアの指」。乙一らしく是非、御賞味願いたい。

    1
    投稿日: 2014.01.04
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    初めての乙一さんの作品。「Calling You」から読みやすく、物語に引き込まれます。細かな伏線が回収されたときの爽快感はかなりのもの。また、絶妙な余韻を残す終わり方に想像を掻き立てられました。感動の物語から不思議な話、ミステリーまで幅広く収録されており、最後まで飽きることなく読めます。お気に入りは「手を握る泥棒の物語」「しあわせは子猫のかたち」。

    2
    投稿日: 2014.01.01
  • 日常における心の戦いの物語

    短編集。優しさ、弱さ、強さ.... 日常における心の戦いの物語。

    0
    投稿日: 2013.12.30
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    不思議でどこかせつなくロマンチックなホラー。 頭の中の電話でつながる思いや、唯一残った右腕の皮膚感覚で奏でられるピアノの旋律、他人の負った傷を自分の体に移す痛み、子猫に寄り添う死者の魂、白く美しいマリアの指が語る真相… リリカルな描写にドキドキするのですが同時にすごくゾクッと背筋が凍ります。 目には見えないけど確かに存在するものを具体化していて、実際に痛みを伴う感覚として伝わってきます。 「Calling You」と「傷」が好きかな。 表紙が反転された楽譜で、各話のタイトルが白紙の五線譜で、 各章の区切りが4分休符と8分休符になっていて、デザインが素敵です。

    8
    投稿日: 2013.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直おもしろくてのめり込める感じはまったくなかった。 でも、不器用で生きづらい人達の、とてもネガティブな心情を描き、それを最終的にはそっと静かに包んで時にはもの悲しくも優しく着地しているのがよい。

    2
    投稿日: 2013.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1話から涙腺崩壊。電車で涙拭いながら読んでました。ずるいですよね、泣かせる書き方だもの。何となくしっくりこないところもありますが、涙を誘わずにはいられない、死や痛みの物語。各話読み終えるごとに切なさや温かさを感じて、ぐっと唇をかみしめ余韻に浸る感じだった。まあ、穿った見方をすれば中二病っぽい。空想というか妄想のような世界で、孤独と人との関わりを行ったり来たり揺らいでいる不安定なお話。 初読みの作家さん。別の作品を読んでみようかどうかは、微妙な感じですけどね、いろいろ見ると白乙一、黒乙一があるようで。白乙一が初めてで良かった。 短編集ですが、一番のお気に入りは「しあわせは子猫のかたち」。幽霊と言っていいのか殺されてしまった前住人雪村サキとの奇妙な生活。そして、その奇妙な生活を失う喪失感と雪村サキの最後の手紙。辛さと優しさが入り交ざった、でもきっと何とかなる、大丈夫、と思うような読後感に涙ボロボロ。 以下、それぞれの簡単な感想というかメモ。ネタバレです。 「Calling You」しょっぱなにやられた。こんな設定ないだろ、と思いながらもドツボにはまってしまい涙腺崩壊。ベタな展開ですけどね。未来は変わらない、変えられないというちょっとタイムトラベル・タイムループ的な要素もありつつ。脳内の想像の電話でしか話したことの無い女性のために命を投げ捨てるその想い。未来の自分が、なりたい、憧れの存在だったというのは、ちょっと出来すぎか?「失はれる物語」植物人間状態になると恐いですよね。意識と生死。愛する人には幸せになってほしいし、縛られて欲しくないけど・・・愛するがゆえにわざと死んだフリというか動かないようにして。そして、その時の妻の反応が、ツライ・・・。果たして何年暗闇で過ごしたのか、考えると恐怖ですが。「傷」救われたような救われなかったような。シホにはちゃんと戻ってきてほしかったんですけどね。「手を握る泥棒の物語」本作の中では一番明るい?そんな簡単に泥棒しようなんて思うものか?なんて思うけど。最後はニヤッとしてしまう。「しあわせは子猫のかたち」個人的に本作では一番。幽霊のような雪村サキとの共同生活、そして最後の手紙。最後の手紙が温かい読後感をもたらしてくれる。村井の友人殺害、そして雪村殺害については、必要だったのだろうけど、あくまでオマケの話かなと思ってます。「ボクの賢いパンツくん」なかなかシュール「さらばだ」のセリフに、〆はトランクス派に成長したというところが面白く。この〆は男子にしかわかるまい。「マリアの指」やられた。まさかどんでん返しをかましてくると思っていなかった。絵面的にはなかなかホラーな感じですが、根底には愛があるというか、けっこう好きな作品です。最後に「失恋・・・?」で締められる。ガラスのような作品とでも言うのかな。鈴木恭介は異質な状況にクラクラしていたと思っていたら、ホルマリンという理由が準備されていて、妙に納得したり。なのに、爪の裏の糸くずの伏線回収は???あと、人を愛さないと思われた鳴海マリアが勉三さんもとい芳和さんを好きになった理由ってなんだったですかね?ちょいちょい謎なところが残ったままですね。「ウソカノ」嘘から出た真でも言おうか?こういう立ち直り方というか自立というか、そんなのも有りかな。がんばれよ、と応援したくなる読後感。安藤夏、アンドーナツ?想像でも現実でも、誰かがそばにいてくれればなんとかやっているいけるよ、なんて思わせてくれる。でも、彼女設定ノートがいかにも中二病っぽく(笑) 基本的に短編集は好きではないのですが、こんなにいろんなお話がそこそこの分量で詰まっていて、楽しめたというとちょっと違う気もしますが、良い本でした。お奨めしたくなる本です。 強いて気になったと言えば、犯罪者が逃げちゃっているということか。村井もシホも鈴木響も逃げちゃっているのが、なんとなくスッキリしないかな。まあ、捕まりました、みたいなことを書かれても興醒めかもしれないけど、悪を許しているような気がして。

    3
    投稿日: 2013.12.19
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    乙一さん今まで読まず嫌いしてすみませんでしたという感じでした。どの短編からもあたたかさやかなしさが滲み出ていて、なんだか装丁の通りの作品だなと感じました。

    2
    投稿日: 2013.12.02
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    最近「暗いところで待ち合わせ」で、 白い方の乙一に再燃してしまって手に取りました。 乙一の描く目に見えないモノの存在。 例えば幽霊だったり、特殊な力だったり。 それがなぜかとても心地良くて、深い愛を感じずにはいられなくて 引き込まれてしまいます。 既に多くのレビューでお勧めされていますが、 「Calling You」と「しあわせは子猫のかたち」がイチオシです。

    2
    投稿日: 2013.11.10
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    ミステリ作家で有名な乙一。氏の物語は退屈を知らない。 この本「失はれる物語」に収録されているタイトルのほとんどは以前に掲載されているものだが、初見の人も再読の人もこの本で色々な味をした乙一を知る事ができるのでお得である。 彼の生み出す人物たちは、どれも基本、切なく報われない人々であるが、彼らの世界も決して鬼ではなく、小さな 小さな希望があることを示唆している。 読者は この腐っている現実をそこに照らし合わせ、絶望の中に希望があることを教えてくれる。乙一とは、つまるところ そういう作家なのだ。 ──追記── 文章の一々に伏線がはられているため、予想することも楽しみ方の一つだろう。

    1
    投稿日: 2013.10.10
  • 私の初 乙一 本

    表紙がとても素敵なので出来れば書店でも1度は手に取って欲しい本 何時でも手軽に読めるのでReaderにももちろん入れて居ます。 六作品の短編を収録 ・Calling You ・失はれる物語 ・傷 ・手を握る泥棒の物語 ・しあわせは子猫のかたち ・ボクの賢いパンツくん ・マリアの指 ・ウソカノ どのお話もお気に入りなのですが一番お気に入りは 「しあわせは子猫のかたち」ですね。 子猫がつなぐ切なくてそしてそして幸せな気分になれる作品。 是非読んで欲しい。

    5
    投稿日: 2013.09.26
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    映画『KIDS』を見て、原作がこれに収録されている「傷」だということで借りてきた1冊。映画は少し設定が改変されているのね。良かったのは「きみにしか聞こえない」かな。白乙一ですな。2013/281

    2
    投稿日: 2013.09.25
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    乙一らしからぬ、SFめいた切ない内容が中心の短篇集。らしからぬ様でいて、明確に乙一なのは何でなんだろう。

    2
    投稿日: 2013.09.16
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    短編集 「Calling You」 「失はれる物語」 「傷」 「手を握る泥棒の物語」 「しあわせは子猫のかたち」 「ボクの賢いパンツくん」 「マリアの指」 「ウソカノ」 「失はれる物語」はせつなさ120% 「傷」は友情物語。 「マリアの指」は一ひねりあるミステリー。 全体的に切ない。

    2
    投稿日: 2013.08.23
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    失っては手に入れて、手に入れては失って。それでも主人公らは、自身で乗り越えていきます。切なさやら寂しさやら、 だけどどことなく安堵の気持ちやら、いろんな思いがごっちゃになり、一編読み終える度に大きなため息が出ました。「傷」「しあわせは子猫のかたち」が特に印象的でした。

    2
    投稿日: 2013.08.09
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    大好きな短編集の1つ。ふだんは長編の小説ばかり読むんですが、これは何度も読みました。KIZUとか切なくて・・・

    2
    投稿日: 2013.07.01
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    中身もさることながら、楽譜に水滴を落とし水面に映りこむような装丁が美しく、持っているだけで幸せになれます。

    2
    投稿日: 2013.06.17
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    短編集なのだが切ない作品が多かった。特に表題作は、交通事故により全身不随の上視覚も五感も奪われ暗闇の中にいる主人公が…自殺すら自分じゃできない…愛する妻や家族に迷惑かけたくない…どうするのか…切ない…

    0
    投稿日: 2013.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前読んだ「しあわせは子猫のかたち」が面白かったので白乙一の魅力に触れようと手に取りました。 「calling you」は頭のなかの携帯で広がる話しなんだけどこれってテレパシー?とか突っ込みどころはあれども頭のなかの携帯だと言われると妙に納得。ついでに時間もずれててと時をかける少女チックなところも。ありきたりな展開といえばそれまでなんだけど読後感もさわやかな一作 表題作でもある「失われる物語」は悪人は誰も出てこないのにとても切ない気分になる一作。ここまで相手のことを思いやれるだろうかと思うとはっきり言って自信なし。ていうか無理。 他の作品もなかなかに読ませるものばかりで、他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2013.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集なので色々な話が楽しめる。 表題作「失われる物語」は、切なすぎる! 悲しい、切ない、もどかしい、そんな気持ちにさせられる。 愛する人を思って、自分を押し殺して愛する人の幸せを願う。 自分が主人公の立場だったとしたら、どんなに愛する人の為でもここまで出来るだろうか? 深く考えなくても、わかる。出来ない。 この話のあとに、主人公がどうなるのか想像しても切ない。 主人公の立場から書かれた話だったけど、妻の気持ちも考えさせられる。 私が主人公だったら、自分を押し殺し通す事なんて出来ない。 私が妻の立場だったら、望みが無くても反応し続けて欲しい。 主人公の人生や、妻を思う気持ちの全てを伝えられていない事、愛するがゆえの切ない話です。 独身時代に読んでも切ない話だと思って、印象に残りました。 結婚して、大切な人が出来てから思い出して読み返してみると、耐えられない程に悲しくて切ない話でした。 読んでて心が折れそうになる、心が疲れる。それくらいの切なさです。 でも、そんな切ない話をこれだけ綺麗に短くまとめ上げてる乙一の文章はやっぱり好きです。黒乙一にはない、人間味あふれる話でした。

    2
    投稿日: 2013.05.27
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    昔は乙一が好きでよく読んでたんだけどここ数年ぶりに読み返してなくて、こんなに未熟な感じだったけ?となった。乙一自身が若いときの作品だったからかもしれない。でもすきだな、という気持ちは変わらないな。忘れてる部分とよく覚えてる部分が斑々だったな… 表題作の失はれる物語が一番すきだったはずなんだけど、読み返してみたら しあわせは仔猫のかたち のほうがいいなと感じた。時間の経過によって好みが変わったり読み解き方が変わったりするのはよくあることだし、歳を重ねたんだなあと。すべての話を通して、主人公に孤独を感じる。育った環境、過去に受けた仕打ち、積み重なったもの。 当たり前だけど、ひとは過去があっていまがある。それを考えないひとがたくさんいるけど。いまの自分に繋がってる、って思わないひとが多くて、なんで?って思うことがよくあって。本のなかのひとは、切り取られたなかでしかそのひとの人生はなくて、だけど過去がいまに繋がるものとして意味を持って描かれる。生身の人間に無駄な過去はあるけど、本のなかにはない。だからこそ色濃くて、実感する。

    0
    投稿日: 2013.05.24
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    グロが苦手なので「しろ乙一」だということを知りつつ読みました。でも、「しろ」だって知ってると半分くらいネタバレしているようなものなので、スリルがないかも。 でも面白かった。「傷」と「失はれる物語」にありがちなオチを付けない勇気は賞賛すべき。

    0
    投稿日: 2013.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「失ったあとに掴む新しいもの」といったような 短編を集めた本に見えた。 表題作が一番、気に入っている。

    0
    投稿日: 2013.05.13
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    表題作「失はれる物語」を含む、八作品収録の短編集。 ほぼ初となる“白乙一”作品でしたが、「素晴らしい」の一言に尽きます。 とにかくどの話も切なくて、美しい。“黒乙一”ばかり読んでいたけれど、個人的には白乙一の方が好みかも。 特に好きな話は「Calling You」。涙なしでは読めないほど切ないのに、不思議と読後には心地よさが残る。 基本的にどの話も素晴らしいので、まずは手に取って読んでもらいたいです。今まで乙一を避けていた人にもオススメ♪ 「マリアの指」は、少しだけ過激な表現が含まれているので要注意。 評価は4.5つ星です☆

    2
    投稿日: 2013.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    乙一さんといえば私は真っ先にZOOとか私の死体を思い描いてしまうけれど、こういう話も好き。一色変わった愛情が心地よい。涙というより雨なイメージです。 ▽Calling You  ドラえもんにありそうな脳内電話器を使えるようになった主人公たちの話。確定した、避けることもできる死に向かって着実に進んでいく静かさが好き。好きな人に生きてほしいと嘘をつくリョウと、結局彼女を守ったシンヤ。最期の電話のシーンは何度読んでも胸につく。 ▽失はれる物語  題材も物語も好き。乙一さんらしい。事故で右腕以外の感覚を失った夫と、指書きで語りかける家族の話。夫の判断は正しかったのかな。妻はどちらのほうが幸せだったんだろう。「ごめんなさい。ありがとう」をどんな気持ちで言ったかは、肉声と筆圧とどちらが伝わりやすかったんだろう。 ▽傷 思い出も相まってぼろぼろ泣いてしまった。他人の傷を引き受けることのできる能力を持つアサトとぼくの話。ばかみたいな感想になってしまうけれど、アサトがぼくに傷を移してくれて本当によかったと思う。たとえ他人の痛みがわかるからってそれを代わりに受けようと思うのは駄目だ。絶対に釣り合わないから。 ▽手を握る泥棒の物語 ▽しあわせは子猫のかたち 乙一さんらしい。この世にないものが、まるで存在しているかのように静かに確かに息している感覚がすごく好き。鈴の音や菜園の色色が浮かぶ。強烈な生の風景の中で、幽霊と暮らす不思議さというかなんというか。猫かわいい。 ▽ボクの賢いパンツくん ▽マリアの指 シュールな存在感を持つマリアが線路上で轢死した。遺書から自殺だと判断された。かき集められた断片からは指が一本欠けていた。 ホルマリンにみちみちた瓶を振って、中の指をじいっと見つめている少年を思うだけで不思議な気分になる。シックホルム症候群のくだりは結構好き。 ▽ウソカノ

    2
    投稿日: 2013.04.30
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    純粋に泣いたね。 小説読んでも泣かない子だったんだけど、 思いが伝わりすぎて泣いちゃいました。 でもCalling Youよりは イルマーレの方が個人的には好き。

    0
    投稿日: 2013.04.09
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    初めて読んだ乙一の作品はseven roomsだかなんだかだったので、グロテスクの印象が強かった。それから陽だまりの詩を読んでこんな作品も書くのか、と今回の著書に至った。至極個人的には乙一の印象を変える、優しい一冊。

    0
    投稿日: 2013.04.03
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    calling youと子猫、ウソカノが好き。 切ない話しが多く泣いてしまった。 傷も良かったけど、痛々しくてもどかしくなった。

    0
    投稿日: 2013.04.03
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    とても有名な本ですよね。私はおすすめされて読んだのですが、colling youから泣かされました。ZOOの印象が強かったのでまた違った雰囲気で読めたと思います。手を握る泥棒の話が、読むという行為も楽しませてくれました。

    0
    投稿日: 2013.03.20
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    大好きな乙一さんですが、その作品の中でもこちらは群を抜いてお気に入りです。短編集ですが、どのお話も心に響きます。 タイトルでもある「失はれる物語」は、主人公の気持ちになると本当に辛い。最後の決断は涙なしでは読めませんでした。はたして自分がもし同じ立場になったとしたら、と思うと怖くて怖くて。とてもじゃありませんがそのような決断はできないかもしれません。映像化は出来ない、本でしか味わえないお話だなと思いました。 逆に「しあわせは子猫のかたち」は奇妙でもありなぜかほっこりするお話でこちらも大好きです。

    3
    投稿日: 2013.03.12
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    2011.7/10 短編8作収録。 オススメは「手を握る泥棒の物語」「Calling You」。今回の短編集はホラーではなく、少し切なくいい話が多かった。ホラーが苦手な方も手に取ってはいかが?

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    編小説集 なかでも Calling you がおもしろかった 他は、割と暗い雰囲気になりがち

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    細かい点で突っ込みたい所はあったけれど、世界観はしっかり味わえる。「しあわせは子猫のかたち」が好き。

    2
    投稿日: 2013.02.23
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    泥簿の話と、猫の話が好き。短編集で読みやすいけど、好き嫌いは分かれるかもしれない。 どれも登場人物に温度がないせいか、淡々とした印象。そしてちょっとグロテスク。 どれもミステリー要素があり、救いがなく終わる感じがちょっと悲しい。ただ、真相が思わぬところでふいに出てくるあたりは、楽しめる人には受け入れられるのかも。 物語としては寂しげだけど、謎解きとしてはきらりと光る印象。

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    これも「白」乙一。 収録作のほとんどは以前借りた別の短編集で読んでいたので、初見なのは「ぼくのパンツくん」と「マリアの指」のみ。 「マリアの指」はこれまで私が読んだ乙一作品の中では一番ミステリ寄りな印象を受けた。 彼はどの作品にもさりげなく小さな謎を組み込んでいることが多いが、この作品ではその「謎」が最初から読者からも見えるので、そう感じたのかもしれない。 正直、「指」の描写は読んでいてちょっと気持ち悪くなってしまった。と言っても別にグロテスクな表現とかではなく、むしろ淡々と描かれている。単純に受け手である私の精神状況的な問題なのかもしれないな。 個人的にものすごくはまる作家ではないが、巧いなとは素直に思う。また「白い」作品は読んでみたい。

    0
    投稿日: 2013.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    行きづらい子供や大人の物語。この作者の本は初めて読んだが、底辺に流れる切ない感じが心を打つ。辛さに耐えかねて人が現実逃避していく様子がリアルに描かれていてますます切ない。

    0
    投稿日: 2013.02.10
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    どの話も、心に響いてきて、感動しました。 それぞれの主人公達に共通するのは、孤独だったり、絶望だったり、一人では解消することのできない深い気持ちだと思います。 特に感動したのは、「失はれる物語」です。 もし、自分が主人公と同じ立場に立った時、こんな決断ができるだろうかと考えてしまいました。 生きていることは当たり前ではなくて、実はとっても幸せなこと。 そして、いつ終わってもおかしくないこと。 そのことを忘れずに、小さな、ありふれた幸せに感謝しながら、毎日を大切に生きていきたい・・・。そう思った小説でした。

    0
    投稿日: 2013.02.01
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    いろんな物語が詰め込まれた短編集。 絶望的であったり、ほのぼのとしたり、「なんだそりゃ」となったり、いろんなテイストが楽しめる。 共通しているのは、透明感のある文章か。

    0
    投稿日: 2013.01.21
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    泣いたり、ゾッとしたり、気が抜けたり、それぞれの物語が違う色を持っている。すごい。次はどんな話だろうと楽しみにしながらページをめくる。 私は「しあわせは子猫のかたち」が気に入ってる。なんか可愛い雰囲気が好き。 乙一さん気に入った。前読んだ「~と私の死体」は好きになれなかったけど、今回はすごい作家だと思った。なんか物語中に流れてる空気がいい。きっと文体とか表現が気に入ってるんだと思う。よくわからないけど。 何かいいよ! 私が今より年とって、おばさんになっても、こんな話読んで泣けられる人になりたいとジーンと思いましたね。

    0
    投稿日: 2013.01.16
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    痛々しいものから清々しいものまで。さらっと読めます。 怖いけどやさしい、だからページをめくる手が止まらない! 初めて読んだ乙一作品でした。次はなにを読もう。

    0
    投稿日: 2013.01.15
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    6年ぶりくらいに読み返しました。 どの話もどこか切なくて、ほろ苦くて、温かい。 そして気付きと成長がある。 中でも『しあわせは子猫のかたち』が好きです!

    0
    投稿日: 2013.01.10
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    2013.1.9 読了。短編集で読みやすかった(^^)ZOOを読んだときにも「暗い本だけど、温かさや優しさ」のある作品で、作者の人間味が表れているのだろうかと思う。想像上の電話の話も幽霊の話も強盗未遂の話も「怖さ」は感じない。パンツくんのようなユーモアあふれる数ページもあったり、目の見えない恐怖をつづった話もあり、さらっと読める。ホラーなのか、ミステリーにも近い。この作者は好きだ。

    0
    投稿日: 2013.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    傷の深さも、痛みも、半分ずつ。ニで割って、はんぶんこだね (傷) 確かに、世の中、絶望したくなるようなことはたくさんある。 でも、泣きたくなるくらい綺麗なものだって、たくさん、この世にはあった。 私は、 この世界が好きだよ。 どうしようもないくらい、愛している。 今、ここで、きみに言いたい。 際限なく広がるこの美しい世界の、きみだってその一部なんだ。 わたしが心から好きになったものの一つじゃないか。 (しあわせは子猫のかたち)

    0
    投稿日: 2013.01.05
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    「失はれる物語」 読んでて、ホントに真ん中ぎゅっとつかまれて、切なくなってどうしようもなくなったお話でした。

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    投稿日: 2013.01.01
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    乙一の短編集です ―――事故で全身不随となり右の肘から先の触覚しかなくなった 主人公。彼が家族のためにくだした決断は 面白い。確かにおもしろいんですが こんなえぐい(グロテスクという意味じゃなく)話を書ける 乙一の子供のころはどんなだったんだろう そんなとこまで考えさせる一冊です 純粋に楽しい作品もありますけどね

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    投稿日: 2012.12.30
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    乙一作品はどれも好きだけど、その中で一番好きかも。 読んで良かった。 切なくなったし、涙も出た。 この世界観、発想がすごい。だから乙一作品やめられない。

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    投稿日: 2012.12.18
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    GOTHしか読んだことをなかったので綺麗な乙一ははじめて! 切なくなるし温かくなる短編集でした。 次はまた暗い乙一も読みたいな。 乙一がさらに好きになりました。 あとがきの追記がいちばん面白かった。

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    投稿日: 2012.12.06
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    この本は、電車で読んではいけません。鼻が詰まってグズグズしてしまいます。あはっと声に出して笑いたくなります。心がほんわかして、余韻に浸ってるうちに、つい乗り過ごしてしまいます。 友達に勧められて、初めて乙一さんの本を読みました。とっても素敵な短編集で、久々にすぐに感想が書きたくなりました。 失はれる物語、表題作はすごい切ないです。でも、切ないだけでもないです。 子猫では、ある場面で声を出して笑ってしまいました。人間が苦手で、人との会話が苦手だった主人公が、幽霊と子猫との同居で、会話を交わさずにコミュニケーションをとっていくところが何とも言えず、良いです。 所謂、「白乙一」と呼ばれる小説のようなので、これから黒い方も読みたいなと思ってます。

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    投稿日: 2012.11.13
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    300237070  B913.6-オツ 短編5作からなる小説。中でも私はこの中に入っている「Calling You」 がおすすめです。しゃべることが苦手なひとりの少女が自分にしか聞こえない”声”と会話ができるように。その会話が次第に楽しくなっていって・・・・衝撃のラスト! HN1年

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    投稿日: 2012.11.07
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    『Colling You』がよかった。 うっかり泣きかけました。 乙一初めてだったんですが、とても読みやすくて、文体としては好み。 物語の雰囲気も好きです。 とある人たちが「乙一の導入に・・・」といって進めていたのですが、なるほど、すっきりとしていて面白かったです。

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    投稿日: 2012.11.04
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    流石乙一。読みやすく、不思議な世界観に引き込まれ、飽きさせない。短編集であったが、どの話も傾向が違い、それぞれ非常に楽しめた。

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    投稿日: 2012.11.04
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    面白かった。 ちょっと気味悪い話もあったりしたけど気味悪いながらも何故か最後には納得してしまうようなそんな話が多かった。 『しあわせは子猫のかたち』は電車で読んでてウルウルしてしまい困った。 他のタイトルもそれぞれ工夫されててこの人の作品はやっぱり面白い。

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    投稿日: 2012.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    乙一さんという作家さんは、生々しい表現をする作家さんだなと 改めて思いました 殺害現場の様子がありありと、血の匂いまでもがするような・・・ こういう表現が上手な作家さんだなと この「失われる物語」は短編集なのですが、私が好きだったのは なんとなくほっとするような、「しあわせは子猫のかたち」かな

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    投稿日: 2012.10.30
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    乙一の本は高校の時GOTHを読んで、読みやすいけどそこまでハマれるわけではないなと思いました。 だからその後乙一の本を読むことはなかったんですが、切ない本が読みたいなと思ってみなさんのおすすめとか見てたらこれが紹介されてたので、なんとなく買っちゃいました。 GOTHしか読んだことなかったんでそんなには分かんないんですが、乙一の本のあらすじとか読んでると暗いし黒い話が多いなという印象を持ってました。 でもこの失はれる物語は多少暗いところもあるけど黒いとは思いませんでした。 この本で泣くことはなかったけど切ないなぁと思いました。 Calling Youと傷はきみにしか聞こえないとKIDSの原作だったんですね。読んでる途中で気付きました。 2つとも映画がすごくよかったので短編だと少し物足りないなと思ってしまいました。特に傷は映画の方が好きです。 Calling Youはこの短編集の中で1番感動しました。 あとはしあわせは子猫のかたちが好きですね。読み終わった後が1番すっきりって感じでした。

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    投稿日: 2012.10.28
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    「せつないメイカー乙一の作品集」 ライトノベルとして出した作品などを集めた作品集。一編のみ新作。 幸せは子猫のかたちが一番好きだと思ったら、暗いところで待ち合わせとモチーフが一緒のようです。ただ、せつなさを求めるならZOOのほうが私は好きです。(白いせつなさを求めるなら失はれる物語、黒いせつなさも平気ならZOOです) あとがきで乙一さんが言っている通り、ラノベに対する一般的なイメージについて残念に思っています。良い作品は良い、です。

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    投稿日: 2012.10.23
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    事故によって皮膚の一部分のみしか感覚が無くなってしまった男性。唯一のコミュニケーションは音楽教師である妻がその部分で弾いてくれるピアノのみだったが、その感覚だけでも妻の葛藤が伝わってきてしまう。白乙一その二。せつないけれどもしこういった立場になったら自分はどうするだろうか。

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    投稿日: 2012.10.12
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    涙がでてきそうな切ない話が多いです。 ぼろぼろではなく、ほろほろと泣きたいときにお勧め。 しあわせは子猫のかたちがとても良かったです。

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    投稿日: 2012.10.04
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    この作家さん。初めて読みました。 なんとなく文章に若さを感じます。 だから面白くないという訳ではなく、 演技派な俳優さんにドラマ化してもらったら 面白いし、感動するだろうな〜とか。 10代の頃読んでいたら全然違ったな。

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    投稿日: 2012.10.04
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    友達にZOOを借りて、乙一さんを知って、この本を読んで、乙一さんを好きになった。 全部好き。 どの話も、面白くて切なくて何だかお洒落で、 全部素敵。 宝箱みたいな一冊。

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    投稿日: 2012.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切ないようなあったかいような…。 表題作も、Calling Youも、泥棒の話も子猫も全部素敵。 特に、子猫の話は、幽霊となった雪村と子猫との不思議で温かい生活感が良かったv猫が幽霊になっちゃうところ忘れててすごく寂しかった…。 そして表題作の切なさったらない。 すごくいい話ばっかりだった^^

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    投稿日: 2012.09.30
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    短編集。かなり好きな部類のお話ばかり。個人的には、「傷」「しあわせは子猫のかたち」が好き。特にしあわせは〜は、お茶目な幽霊にほっこりさせられた。別れが少し悲しかったけれど、楽しい時間をありがとう、と伝えたくなる二人と一匹の話。傷は、素敵な友情物語。不思議な力を持った少年とその友人。優しさが溢れてくるような、胸が少し痛くなる、あたたかい話。こんな友人が欲しい!

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    投稿日: 2012.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー、SF、人間ドラマなどが散りばめられた短編集。どの作品も短いながら濃い作品でした。初出を見るとスニーカ―文庫からなんですね。ラノベのコーナーだと少し内容が重厚すぎるかもしれませんね。脳内の携帯電話が繋がっちゃう話は素敵なSFミステリー、植物状態になっても妻の指先からピアノの音が聞こえちゃう話や、他人の傷を自分に移動出来ちゃう不思議な少年の話は泣けてきます、強盗に殺された幽霊の話は心が和む素敵なエピソード、意外な犯人の本格的なミステリー・・・どれも良くできていて引き込まれますね。

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    投稿日: 2012.09.21
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    あまりにも素敵だったので思わず表紙買い。 結論から言えば切ない、切なすぎる。 一編読むごとに余韻に浸り、一旦他の本を少し読んで、また読むを繰り返した。一気に読むには辛かった… やっぱ表題にもなってる「失はれる物語」が個人的には一番よかったかな。 最後とか涙涙です。

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    投稿日: 2012.09.17
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    目が溶けるかと思うぐらいびゃあびゃあ泣いた。 乙一さんの、独特のきれいな細工物みたいなお話がぎゅぎゅっと詰め込まれた短編集。 文体もくせがなく、非常に読みやすい。 乙一さんの作品にはグロテスクなものもあるが、今回は比較的きれいどころが集まっているので、人にもおすすめしやすい。 とにかく切ない。悲しみの快楽を味わえる貴重な本。

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    投稿日: 2012.09.15
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    callingがきっかけで乙一を知った。繊細な物語をつむぐ人。ハッピーなエンディングは少ないのに、変な後味を残さない人。

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    投稿日: 2012.09.10
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    初☆乙一さんだ~!わくわく♪ と読み始めたら 8篇のうち、2篇は娘と並んで号泣した映画の原作となった短編、 もう1篇は、何かのアンソロジーで読んで 「おお!乙一さんの他の作品、機会があったら読んでみよう!」 と思った作品で、思わず自分の記憶中枢に 「もっとがんばりましょう」のハンコを押したくなったりしましたが。。。 人と接することが苦手な少女が頭の中に創り上げた 架空の携帯電話に突然かかってくる電話、 その電話が導く運命的な出逢いが切ない『Calling You』 他人が痛い思いをするのを見ていられず、傷を我が身に引き受けてしまうアサトと 不器用な優しさで彼を守ろうとする「オレ」の絆が 『幸福な王子』の王子とツバメを思わせる『傷』 知り合いの誰もいない土地に引っ越し、孤独に死ぬことを夢見る青年に 亡くなったその部屋の元住人の幽霊と白い子猫が 締め切ったカーテンを開けて風を入れ、否定してきた世界の一部となって 生き続けることを決意させる『しあわせは子猫のかたち』 などなど、乙一さんが用意してくれるちょっと不思議なシチュエーションが どれもこれも私好みで、うれしくなってしまいます。 それにしても、『Calling You』にしろ、『傷』にしろ、たった50頁ほどの短編なのに 「これを映画にしたい!」と思わせてしまうなんてすごいなぁ。。。 またまた追いかけたい作家さんが増えました♪

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    投稿日: 2012.09.06
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    乙一の色んな面を見れる作品。 かなり前に読んだままなので再読したい。 手を握る泥棒の話 幸せは子猫のかたち この二作はいわゆる白、の乙一作品の中でもおすすめです。

    0
    投稿日: 2012.09.06
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    ニコ生の、「角川祭り」云々という放送で紹介されていて、書評バトル、とかいう企画だったのですが、これを書評していた生主が可愛く、ついつい釣られてしまいました。 初乙一だったわけですが、意外にも、こんなに超常現象が登場するものなのですね。 私はどちらかと言うと、超常現象などは登場せず、人間関係などを描く小説が好きなので、あまり好きな物語ではありませんでした。 しかし、しかし。 氏の、想像力たるや、天晴としか言い様がありません。 物語の設定が深い、といいますか、その物語の中で超常現象が起きているのにもかかわらず、それがあたかも普通の世界であるように思えてしまうくらい、「世界の設計」が上手い。 ジャンルが全く異なってしまって恐縮なのですが、ラーメンズを思い出しました。 彼らは「日常の中の非日常」ではなく「非日常の中の日常」を表現している。というようなことを、何処かで見聞した気がします(間違っていましたら申し訳ありません)。 まさにこのコピーは、氏にも当てはまりましょう。

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    投稿日: 2012.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    8つの短編集。 結婚するまで音楽教師をしていた妻とは言い争いがたえなかった。 そんな中、交通事故に遭い、意識はあるが右人差し指でしか意志を伝えられなくなった夫。 夫の腕に爪先を使って毎日病院に通い、語り掛けた妻。 暗闇の中、妻の愛に包まれ、思考だけがぐるぐると回る腑甲斐なさ、そして、決断。 (失はれる物語) 引っ越し先の前住人は、玄関前で何者かに刺され命を落としていた。 残された白猫、いまだに家に漂う前住人、所謂幽霊との同居。 切なくて胸が締め付けられるような感覚。 白猫にやられた。猫ネタはちょっと泣いてしまう(´Д`) (しあわせは子猫のかたち) どれも世で言う(?)切ない白乙一。 なんていうか、説明するのは難しいからとにかく読んで)^o^(

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    投稿日: 2012.08.31
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    8編からなる短編集。その中で印象に残ったストーリーは「失はれる物語」。 ハッピーエンドでもなければ、読んでいて楽しいストーリーでもありません。話の展開が予想されて苦しいのに、先へ先へと目が急いでしまう。ああ…という重いラスト。なのに、なぜか絶望ではなく、美しい余韻を感じた不思議な物語。

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    投稿日: 2012.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私の知る中で、装丁が綺麗な本のTop3に入ります。 涙で滲んだ楽譜のような表紙、単行本では立体的なのです。 ぽこぽこはさすがにしていませんが、 表紙のデザインの方は文庫版にも受け継がれています。 この装丁は一見(一触?)の価値ありです。 内容の方は、いわゆる「白乙一」作品がつまった短篇集です。 中田永一さん名義の作品がお好みの方にぜひおすすめしたいです。 表題作の「失はれる物語」の他、6つの短編が単行本に収録されていますが、文庫版ではさらに2作が追加収録。 いちばんのお気に入りはは「Calling You」と「しあわせは子猫のかたち」。 「Calling You」は、他人との会話が苦手で、今どき携帯電話さえ持っていない女子高生が主人公。 頭の中で、もし携帯電話を持つなら「こんな着メロにしたいなぁ」「白くてツルツルした携帯がいいなぁ」とか空想していたところ、なんとその空想の携帯電話に見知らぬ男の子からの着信が・・・。 あらすじ書くとファンタジックコメディっぽいですが、涙なしでは読めないせつない恋愛小説でした。 ちなみに、成海璃子さんと小出恵介さん主演で映画化もされてます。 この映画も雰囲気出てて良かったけれども、やっぱり最初に本で読んだときのギュッって感じは忘れられません。 「しあわせは子猫のかたち」は、せつなくてせつなすぎて、 でもほわっと暖かいお話。 ひきこもりぎみな大学生が、幽霊らしくない幽霊と同居することになり・・・ あらすじ書くと、やっぱりファンタジックコメディですね。 この主人公の、繊細であるがゆえの卑屈さ、弱さ、不器用さは、 共感するところが多くて、雪村さんと漫才のような掛け合いをしながら、 徐々に心を開いていくのは、笑いながら泣いてしまうような暖かさでした。 最後の幸村さんからのお手紙は、涙なしでは読めません。 本がボロボロになっちゃうくらい何度も読んでいる、 大好きな本です。

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    投稿日: 2012.08.20
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    白乙一派なので、この作品は嬉しい 「幸せは子猫のかたち」が一番良かったかなぁ いい話があり過ぎて一つに絞れない…

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    投稿日: 2012.08.16
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    幸せは子猫のかたち、が好きです。ところどころの描写がふわふわで幸せな雰囲気がすごくでていて、後半は読んでいて気持ちよかったです。短編集なので、さまざまな視点から乙一さんの魅力が感じられる作品でした。ありがとうございました。

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    投稿日: 2012.08.12
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    いわゆる白い方。 乙一ワールド久しぶりに読みたくなったんだけど、なんか違和感。 年とったのかなー(;´д`)

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    投稿日: 2012.08.08
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    「幸せは子猫のかたち」が一番好きだったかな。 ほんわかする話もひりひりする話もドキドキする話もあって、盛りだくさんで楽しめました。

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    投稿日: 2012.08.02
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    乙一さんの作品で最初に読んだ作品がホラー系だったのでなかなか手をだせずにいましたが、思いきって読んでみてよかったです。

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    投稿日: 2012.07.25
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    たとえ指一本しか動かせないとしても、それでもそばに寄り添いたい、と思う。誰にも自分の意志を伝えられない、ものすごい絶望の中で愛する人を気遣うこと。できるかな。

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    投稿日: 2012.07.21
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    しんみり、イイ話しばかりだと思います。どんでん返しとはいかずともなるほどなぁな展開のお話がおおかったです。ストーリー展開に優れていると思います。 良かった順 植物状態で右腕でピアノを感じる。 頭の携帯電話で時間差。 痛みを受け取る超能力。 幽霊と猫との触れ合い。 間抜けな泥棒のドタバタ喜劇 自殺者の小指。 世の中と折り合いがつかない人達がそのなかで生きるすばらしさに気付くが、テーマかな?

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    投稿日: 2012.07.17
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    「傷」がすき 「Calling You」もすき そして、静けさのなかに、また静かだけど大きな衝撃のある表題作がいちばんすき どのお話もすてきな短編集

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    投稿日: 2012.06.27
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    まあ、本自体が厚い(?)からかもしれないけど中身が詰まった話でした 中には悲しみや喜び、辛さなどたくさんの感情が詰まってて良い意味で読むのが疲れますね(笑)

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    投稿日: 2012.06.22
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    読む前にタオル(ハンカチでは足りません)とティッシュを一箱ご用意ください。 最初はこの作者はホラーを書く人だと思って読み始めたんですが、そうでない作品の方が私は好みです。なので、この本は大当たりでした。正直★を6コつけたい。 CallingYouを読んだ後はもう号泣でした。あとは、短編集なのに最後まで読むことをやめられない。書き下ろしのウソカノまで全部まとめて、ハッピーエンドでも悲しい物語でもすべてのお話が短編の良さを余すことなくわからせてくれる1冊になっていると思います。 間違っても電車の中で読んだりしないように、それだけは断っておきたいです! パンツくんくらいかな、電車の中で読めるのは(笑)あれはあれでよかったけれども。

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    投稿日: 2012.06.20
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    正直、泣くのが怖くて読み返せない。 それぐらいぼろぼろ泣けちゃう(笑) 私はCalling Youが1番グッときました! 思い出すたびに心がきゅうっとなります(´・ω・`) うん、せっかくだし 勇気を出してまた読み返してみようかな...?

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    投稿日: 2012.06.17
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    鳥肌が立った。 きっと私は乙一の長篇作品は、恐くて読めないと思う。 どのストーリーも主人公は友達が少なく内向的で、己自身の暗闇の部分が繊細に描かれている。読んだ後にしんみりしてしまう話ばかり。でも、作者が若い子に人気があるのが分かる気がした。 この短編集の中で、強いて言えば「マリアの指」が推理小説風で面白かったかな。

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    投稿日: 2012.06.13
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    私が読書を始めるきっかけになった本! 短編集で、どれも好きです。 時々ふざけたのもあるけど、そこも面白い 笑 全体的には切なく、静かに進む印象がありました。 でもどれも暖かい話です。 たしか、この短編の中のいくつか、映画になりましたよね! 映画もよかったです! 個人的には一番Calling Youが好き。 何度読み直しても、飽きない本ですっ

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    投稿日: 2012.06.10
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    乙一短編集。全て離したくない物語ばかり。 こんなの考えつかない。半分驚きで半分羨ましい。その考えや価値観がほしい。もっと視野を広げて、沢山のものを感じたい。 この作品は失くしていってすごく悲しい…表紙なんて変な感情が溢れ出す。 手元にもっておきたい一冊

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    投稿日: 2012.06.10
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    乙一氏の短編集。 なかなかもの悲しい作品が多かったように思う。 表題作のラストなんてとてもかなしい。 「しあわせは子猫のかたち」が一番好きだった。 「マリアの指」は頭に真相の前段部分をもってくる読ませる形で、一気に読まさせられた。

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    投稿日: 2012.06.10
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    少し不思議で、少し寂しい物語たち。 表題作、旦那さんが自分の意志を奥さんに伝えられる方法は無かったんだろうか?とか、真面目に考えてみたりした。 実はまだ最初の三編しかよめてないぜ。

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    投稿日: 2012.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく怖い話だけど、泣けた。恋愛とは違う切なさがある。 [Calling You]これはすごくあり得なさそうなフィクションだが、ありありと情景が思い浮かぶ。こんな風に人とつながれるなら、いじめだって怖くない、と思わせる話。 [失はれる物語]表題作。フィクション(であることを祈る)なのにあり得そうで哲学的。怖いが、込められたメッセージがとても大きい。 [傷]純粋な子供達がとても可愛い。悲しい運命を背負って、それでも明るく、優しく居続けられる主人公二人に感動する。こんな子供が純粋なままでいられる世界になればいいなと思う。 [手を握る泥棒の物語]主人公の犯した間違いに笑える。最後のオチが素敵で、希望がある。 [ボクの賢いパンツくん]子供はみんなこんなことを考えてたのだと思う。短いけれど、ぜひ大人に読んで欲しい話。 [しあわせは子猫のかたち]神秘的な話。突然、ふっと読みたくなる。この話を読んだ後に子猫を見ると、とても愛しく思える。 [ウソカノ]同じような年頃の人が主人公だからか、とても共感できる。終わりよければすべてよし、的なオチがついていてほっとする。 [マリアの指]本格ミステリーのような、ライトノベルのような。怖いけれど鮮やか。 この話は私にとって「永久保存版」の一冊。ぜひ読んで欲しい!

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    投稿日: 2012.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このブクログは、★の数が整数しか無いので「★4」にしましたが 本当は、「★4.5」をつけたいくらい好きな一冊です。 私は短編集が好きではなく、殆ど読んでガッカリするパターンが多くて だから逆に満足させてもらえる短編集を探して色々読みます。 好みの問題はありますけど、乙一さんの短編には、 作者だけが分かってる世界観ではなくて、読み手にしっかりと伝わる物語があり とても才能を感じさせられると思います。 「失はれた物語」はあまりにも救いようが無く、閉所恐怖症の私には あまりにも恐ろしかったです・・・。ホラー等の恐ろしさは、そこに 「作り話」という前提があるため、どぎつい描写でも恐怖は感じませんが、これは。 乙一さんが若いからか、登場人物も若いのがフレッシュで良いですね。 若い人が若い人を描けば、若い読者も増えるでしょう。 これからの作品にも期待です。

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    投稿日: 2012.05.28
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    「君にしか聞こえない(映画)」の原作、「Calling You」を含む短編集。 個人的に、「マリアの指」にはぞくっと来ました。 人間って怖いな、っていう率直な感想。 白乙一、黒乙一、両方楽しめる作品なので両方好きな人にはたまらない一冊だと思います。

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    投稿日: 2012.05.21
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    乙一の短編集。友達に勧められて読んだ。 初めて短編集を読んだけど、電車の中とかの少しの時間にも読みやすいのが良い♪ この中では、しあわせは子猫のかたち、失はれる物語が好きでした。

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    投稿日: 2012.05.14
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    初めての乙一がこれ。 calling you で息が出来ないほど話に入り込んで 傷の上手く表現できない生々しさに感動しました 小説家志望ですが、乙一の様な作家になりたいです 時間がないのでここまでw

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    投稿日: 2012.05.11
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    楽しめた。冷たい眼差しは数学教師のようだと捉える感性とか、主人公のあぁなんて私不幸なんだ的な内向きな性格の造形とか、地の文から溢れる若々しさに趣がある。狙って書いてるならすごいなぁ。 話もはっとしたりほっとしたり緩急があっていいし、ミステリとしてもうまくまとまっていると思います!

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    投稿日: 2012.05.10