
総合評価
(782件)| 240 | ||
| 297 | ||
| 176 | ||
| 14 | ||
| 4 |
powered by ブクログ読んでいて心が苦しくなってしまうくらい場面が鮮明に想像できる文章だった。 苦しすぎて途中数週間の休憩を置いてようやく読了… でもそれだけ乙一さんの書く文章がすごいんだと思う。 交通事故の場面が特に私にはきつかった… どのお話も必ずその人の大切なものが失われる。 何度も言いますが、本当に心苦しくなる作品でした。 今後、乙一さんの他の作品を読むのは怖いなと思ってしまうくらい。
1投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログどのお話も面白く、「失われる」に共通する。 短編なのでスラスラ読める。 1つの作品を読み終わった後に、タイトルを見るととてもなっとくする。 特にCallingYouがお気に入り。 ただ、ミステリーがとても苦手なので、マリアの指は怖くて読めなかった…
1投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログ短編が8編。Calling You、失はれる物語、傷、手を握る泥棒の物語、しあわせは子猫のかたち、ボクの賢いパンツくん、マリアの指、ウソカノ。 100ページを超えるものもあれば4ページ弱しかないものもあり、方向性は様々。でもどの作品でも共通して、何かが『失はれる』。 中には、失われるものが大きすぎてつらく切ない気持ちになるお話もあったけれど、失ったままのほったらかしで終わらないのがよかった。程度の差はあれ、そこには救いがあった。 「Calling You」は途中、『あ、これはこうなるのでは?』と予想がついた箇所があったのだけれど、全然違ってた(笑)。乙一さんがそんな安直な方にいくはずないかーと納得したのでした。 「マリアの指」はあまりピンとこなかったかなー。でもどの物語にも心が動かされる場面があったように思う。面白かった。
1投稿日: 2021.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者の作品はこれで6冊目の読了となりました。 計8つの物語がおさめられた短編集。 今まで読んだ乙一作品の中では1番好きな作品となりました。 短編集ってあんまり好きではないはずなのに^^; 読み終えるとずっと重版されていることも腑に落ちる。 どことなく切ない物語の詰め合わせ、特にお気に入りは「失はれる物語」。 いやぁ、ああなると実際辛いよね。 まさに生き地獄。 巻頭におさめられた「Calling You」の不思議な世界感がたまらない。 ようやく著者の作品の楽しみ方が少しわかってきた気がします。 説明 内容紹介 事故で全身不随となり、触覚以外の感覚を失った私。ピアニストである妻は私の腕を鍵盤代わりに「演奏」を続ける。絶望の果てに私が下した選択とは? 珠玉6作品に加え「ボクの賢いパンツくん」を初収録。 内容(「BOOK」データベースより) 目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 乙一 1978年福岡県生まれ。1996年『夏と花火と私の死体』で第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。2003年、『GOTHリストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
12投稿日: 2021.05.19
powered by ブクログZOOを読んで「この作家さん好きかも」と思ったが、やはり期待を裏切らない!どの作品も到底考えつかないような設定で、驚かされた。 『Calling You』最後あたり泣きすぎて読めない。 『しあわせは子猫のかたち』も感動してうるっときてしまった。すごく好き。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。
1投稿日: 2021.05.07
powered by ブクログ表題作を含む8編の短編集。 うち2編は他作から再録のもので既読済みだった。 私からすると著者5作品目であったが、どれも淡く切ない物語ばかりで、いつかの作品で読んだ残酷な物語と同じ著者とは思えない、爽快感が得られる作品だった。 私的に感情を揺さぶられたのは「しあわせは子猫のかたち」。悲しいけど、でもとっても暖かい気持ちになれる不思議なお話。
24投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
乙一作品2冊目。(1冊目は中田栄一作品) 不思議な感じが残る7編の短編集。 恐らく徐々に失ってゆくことは気づきにくい。一気に失うことによって、無くなってしまった世界でどう生きてゆくのか。何を考えて、何を信じてゆけばよいのか、と、考えるのでしょうか。 ◆「失はれる物語」:誰のための尊厳死なのかと、目頭が熱くなって気持ちが止まらない。主人公も嫁も、本当に辛い。特に希望がないことが。生きる事が、ただ、相手を束縛し犠牲を強いて、望みと将来と時間を奪ってゆくことが……。 ◆「しあわせは仔猫のかたち」:幽霊(カメラパーソン・雪村サキ)がいる生活、その飼い猫が居る生活。それは、時間を超えて現実を超えて、不思議な空間を作り出す。彼女からの手紙には、胸がしめつけられながら。でも、飼い猫を連れて行かないで! 気になったフレーズは以下: ★人と上手く喋れないことが不健全であるように感じていたし、友人を作れない自分はできそこないのように思えていた。 ★そこには敵意を持ったやつがいない。からかうやつもいない。特殊学級の子は、だれもオレに対して嫌がらせなどしなかった。 ★問題を抱えた子供が、教室でどれくらい頑張っているのかを見せたいの。勉強ができなくたっていいのよ。普通の子たちに混じれなかった子供が、教室で一生懸命に手を挙げていたらうれしいでしょ ★人間はそう簡単に変わらない。…。人は変われるということを、許容できなかった。
1投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログ昨年読んだホワイトステップが素晴らしく、乙一さんに白と黒があるのを知って、白のベスト盤と言われる本作へ。指先だけで感じられる尊い愛と音のない音楽。それが世界の全て。とても不幸な話なのに温かい気持ちに包まれる。大切な人の幸せを願うということ。それが自分にとって永遠に暗闇の中で生きるような不幸と引き換えだとしても、それを心の底から願うことができるのか。
2投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ乙一さんデビューしました! なので初めて乙一さん読んだけど、どの物語も予想しない展開で、そう来たか!って感じ。 現実ではあり得ないような設定も良かった。 心の中でのみ存在する携帯電話、人の傷を自分の体に移す能力を持つ少年…など。 全体的に奇妙な印象が強いと思った。ただ、本書の中で、私の一番のお気に入りの「幸せは子猫のかたち」は感動要素もあった。思わず泣きそうになった。堪えたけど笑 どの話もバットエンドって訳ではないんだけど、てかどちらかといえば明るく終わるんだけど、、なんとも言えない不安な感じを残したままエンドを迎える話が多かったためか、唯一心あったまる話で、少々救われた気分になった。じーんとして余韻に浸りながら、その次の「僕の賢いパンツ君」を読んだら吹き出してしまった。笑 感動ムードは見事に崩壊したが、このお話もふざけた題名のわりに良いお話だった。題名にセンスを感じる。なかなか好き。 多分、次に乙一さんの作品を読むとしたら夏と花火と私の死体なんだけど本書よりいっそう奇妙な感じがする。面白そう。 読んだらまた感想書きます!
6投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ「しあわせは子猫のかたち」 人と関わらなければ、人から害されることはないという主人公の気持ちはとても共感できました。しかしその副作用として愛されることもないという事を改めて教わった気がします。関わりがあるからこそ出会える幸せもあると感じました。
2投稿日: 2021.02.15
powered by ブクログ7つの物語。 ・ ・ その中の1つ【傷】 ・ ・ 傷を自分に移す事が出来る不思議な力を持ったのアサト。 色んな人の傷を自分に移して傷だらけになるアサト。 母親に刺され自分はいらない子だと思い続けたアサト。 そんなアサトに傷の深さも、痛みも、半分ずつと言ったオレの物語。 ・ ・ ー辛い事は過ぎさった、これから、だんだん良くなっていくー
0投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログ悲しい終わり方。 個人的に好きなのは「しあわせは猫の形」。陰湿な主人公が明るいヒロイン(?)によって感化される系とても好きです。言葉選びも好き。呪詛吐きまくり。
0投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ「失はれる物語」。 周りの人たちの対応がかなりリアルで、主人公の孤独がゆっくりと静かに描写されていた。こういうシチュエーションは実際にあるんだろうなと思い、感情移入しやすかった。
0投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ*読んでからレビューを書くまで時間が経っているためあやふやな部分があります。 頭の中の電話にでると時間軸が違う人と話ができる女子高生 指の一本とわずかな腕の部分しか感覚がなくなった男性 壁一枚挟んで手をつないでいる男女 他人の傷を自分に移せる子供 幽霊 パンツ 死体にない指を探し続ける 嘘 各短編集を一言で表すとこんな感じ。 自分が物語を幽霊と表現した”しあわせは子猫のかたち”。 幽霊という不気味な題材になりがちなものが、全然不気味になるということがなく、それより美しいものとさえ感じられる。
0投稿日: 2020.12.22
powered by ブクログ短編集。 ほとんどの話が面白かった。 設定がリアルさに欠けているけど、そこも含めて楽しめた。 他の本も読んでみようと思う。 覚書 引っ越した家で以前死んだ女性の魂がまだ居て、世話をしてくれる話 姉の同級生が自殺をして、電車に轢かれた。その人の指を保管しながら犯人を探す話
1投稿日: 2020.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりの短編集。表題の失られる物語やしあわせの子猫のかたちは、深く考えされられる物語でとても、良かった。 ・「calling you」 頭の中の携帯電話で他の人と繋がれる主人公。そして、それを見守る未来の主人公。たまたま、他人とその携帯電話がつながった時、主人公の世界観が変わっていく。成長していく主人公がとても良かった。 ・「失はれる物語」 交通事故により右腕の感覚のみを残して他は不随に。彼の妻は右腕を鍵盤に見立てて想いを伝えていくが。。。 ラストシーンで、妻と娘、医師が来なくなった描写があったが、それは彼が死んでしまって意識だけ残ってしまったからそのように彼が思ってしまっただけなのではないかな?とも思った。 ・「傷」 相手の傷を自分にうつせる能力を持つ少年。彼を通じて居なくていい人間など居ないと問いかける作品だった。 ・「手を握る泥棒の物語」 腕時計の職人の物語。次回作をつくるには資金が必要。そして、タイミング良くお金持ちの親戚が彼に会いに来ることに。親戚だと思って泥棒をした彼だったが、その被害者は親戚ではなく、時を同じく泊まっていた女優さん。因果なことにそこに忘れてしまった腕時計が元で彼の腕時計は人気が出ることに。 ・「しあわせは子猫のかたち」 事故物件にすることになった主人公。そこでは、事故物件になった原因の女性と暮らすことに。少しずつ彼女のことを理解しながら、事件の核心に迫っていくことに。 ・「ボクの賢いパンツくん」 オネショ克服のための絵本みたいな内容だった。 ・「マリアの指」 他の短編とは、ちょっと経路の違うミステリー色濃い目の物語だった。 ・「ウソカノ」 二次元の彼女を彼女だと言っている人たちの物語。
2投稿日: 2020.10.25
powered by ブクログ短編。【白乙一】らしいほっこり良い話が詰まってるが、【黒乙一】も混じってる。「しあわせは子猫のかたち」が1番好きだった。
0投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログ「Calling You」 「失はれる物語」 「傷」 「手を握る泥棒の物語」 「しあわせは子猫のかたち」 「ボクの賢いパンツくん」 「マリアの指」 「ウソカノ」 以上8つの短編が収録されている。 ただ、前半5つの物語の初出は本書とは別の文庫である。 そのため、初めて読む作品は「マリアの指」と、本書文庫版のみに収録されている「ボクの賢いパンツくん」と「ウソカノ」だけだ。 人気作ばかりを集めたともいえる。 一番好きなのは「しあわせは子猫のかたち」。 犯人探しのミステリーのようでもあるが、メインは「ぼく」と雪村の過ごす日常にあると思う。 「泣きたくなるくらい綺麗なものだって、たくさん、この世にはあった」という言葉の通り、雪村は日常を楽しめる人だ。 窓から差す日の光とか、風、湯気の立つコーヒー、草花を描く乙一の表現はとても柔らかく、雪村の持つのんびりとした時間が感じられる。 思えば、この作品は高校生の時に読んだアンソロジーにも収録されていて、それが初めての乙一作品だった。 それから数年がたち、のんびりした時間を昔より渇望している今の私には、魅力的で魅力的で仕方がなかった。 今のところ、乙一作品の中で最も好きだ。 「マリアの指」。 母との再会は、罪を犯したものを許す、という意図があるのではないかと感じられて、ミステリでありながら、切なさも味わえた。 やはり乙一、といったところ。 というよりは、経歴から考えるとホラーやミステリが本領なのか。 他の作品は既に読んでレビューを書いた、あるいは作品自体短いため、感想は省略する。
0投稿日: 2020.10.07
powered by ブクログミステリーの短編小説集。 個人的には1番最初の話が好き。 手が届きそうなミステリーが詰まっていました。
0投稿日: 2020.09.27
powered by ブクログ泣いて笑ってミステリーして、最後に勇気をもらえる短編集だった。 しんみり、しんみり、からーの、君と握手は、とてもほっこりした。 短編それぞれの出来が素晴らしいのは当然として、短編の順番もちゃんと読み手のことを考えてくれる構成で、とてもとても良い一冊だった。
1投稿日: 2020.09.10
powered by ブクログまたまたオムニバス。 どれもとても面白かったけど、 「しあわせは子猫のかたち」は、 この本の中では一番気に入った話◎
1投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ何かを失ったり手に入れたり?普通ではない人の話が多くてその描写がとても良かった。 あまりハッピーでは無い中に幸せを見出していく感じの物語は少しくらい物語だが前向きにさせてくれた。 僕は『手を握る泥棒の物語』と『傷』が特に好きだったが他の物語も好きだったのでまた乙一さんの作品を読みたい。
2投稿日: 2020.07.27
powered by ブクログ乙一さんの作品を読むのは初めてになります。 「失はれる物語」は、読み始めの印象と真逆な結果でした。主人公の少しづつ世の中から切り離されていってしまう、切なく、悲しい話だと思いました。 私がその立場だったら‥‥想像を絶します。 個人的には「傷」も好きですね。
3投稿日: 2020.05.25
powered by ブクログ失っていたものを満たされていくのかと思えば、また失う。絶望させられるかのようで、しかし今の自分は以前とは違う。そういうところに光を見いだせる作品たち。
3投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログ本書に収録されている同名作品「失はれる物語」について。 読み終わった時、苦しくて、悲しくて、切なくて。あぁこの主人公はこの後どんな気持ちで一秒一秒を過ごしていくんだろう、と思わずにはいられなかった。 妻子ある主人公が大きな事故に遭い、指先の感覚以外の全感覚を失ってしまう。 視覚も、聴覚も、嗅覚も、味覚も、、、 唯一残った指先の触覚を通じて、どうにか医者や家族と意思疎通を図れるようになるが、回復の見込みがないまま何年も過ぎて。 妻や娘がお見舞いに訪れる回数が段々と減っていき、心境の変化を敏感に感じ取った主人公は、ある決断をすることになる。 それが、あまりにも切ない。 「もし自分だったら…」と想像するのも苦しい。 心が健康な、それも昼間に、読んでほしい作品。
2投稿日: 2020.05.15
powered by ブクログ久し振りに乙一を読みました。 この人の短編集は素晴らしいなぁ・・・。 心あたたまる話でも、なんでか物語の最後はなにか切ないような もどかしいような不思議な感覚にさせられます。 不思議不思議。
2投稿日: 2020.05.13
powered by ブクログたった数ページのパンツマンが強烈に印象に残っています。まるで世にも奇妙な物語を読んでいるようで、とても充実している短編集でした。
1投稿日: 2020.04.23
powered by ブクログ短編集。Calling You、傷、しあわせは子猫のかたちが面白かった。ホラー要素あるのかと思っていたけれど、そういう要素は全くなかった。
3投稿日: 2020.04.15
powered by ブクログ世にも奇妙な物語的なちょっと不思議だったり不気味だったりする短編集。おもしろいです。 だいたい主人公がいじめられてたり根暗だったりする。 でも、いじめられてなくても、根暗と言われるような性格でなくても、世の中から爪弾きにされたような感覚やどうしようもない孤独感やどこまでも深い闇に落ちてしまいそうな経験はきっと誰しもがあるだろうから、どの物語もいつのまにか、すっとその世界に入り込んだかのような錯覚に陥るんだろうな。
3投稿日: 2020.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「Calling You」不思議で切ない。実際に会えたのに…。ラストの未来の自分が励ますシーンが素敵。 「失はれる物語」救われない話。自分に置き換えると絶望しか無い。妻を愛したからこその行動ではあるけど苦しい。 「傷」アサトとの友情が感じられていい話だった。シホが傷を移してから居なくなったのは残酷で辛い。 「手を握る泥棒の物語」他の話に比べ明るい話。悪いことをしたのに結果的に上手くいく。 「しあわせは子猫のかたち」本書の中で一番好きな話。幽霊と猫との同居なのに不思議と穏やかで幸せな雰囲気。彼女がいなくなってからの主人公が前向きになるところが好き。 「ボクの賢いパンツくん」これはなんだろう。よく分からない。 「マリアの指」もやもや。マリアに関わった人間は死んでからも取り憑かれてるよう。 「ウソカノ」池田くんと一緒に妄想上の彼女に本気で恋して、失恋したことで前に進む。爽やか。
3投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログcalling youで完全に引き込まれた。 小説自体をまだ読みふけってない時代に 読んだやつだけど、 いい意味で分かりやすい伏線が ちょうど良く、好きな物語でした! 表題作は、切ないというか、悲しいというか・・・ 研ぎ澄ましたお話。 すごい作品だけど、ある意味で もう読めないかな。 マリアの指が急にミステリーで、 犯人のヒントも読み返すとしっかりとあって、 悔しかったなぁ。笑 私の中で 著者と言えば この1冊! 間違いなくおススメです。
13投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログ13歳のときに各文庫版で読んでから、何度読み返してきただろう?それでも新鮮な驚きがある。 「失われる物語」を初めて読んだときは、そのあまりの救いのなさに呆然としたのをよく憶えている。「傷」を読んだときの一縷の希望も、「手を握る泥棒の話」を読んだときの爽快感も、「しあわせは子猫のかたち」を読んだときの切なさも。 私の中にまだかろうじて残ってるイノセンスの一部だなぁと思う。
2投稿日: 2020.03.03
powered by ブクログ全体的に切ないお話だった。 「マリアの指」はミステリーであり、わくわくしながら読んでいた。最後のシーンでは少年の気持ちを考えたら泣けた。
5投稿日: 2019.12.29
powered by ブクログ読み始めて‥あれ? もしかして知ってる?と思ったら やっぱり! どこで読んだか思い出せない ****************************** 読了。 最初の失はれる物語だけが読んだ事あったみたいで 微かな記憶が・・・ 結局どこで読んだかは思い出せないままだったけど ホラー?サスペンス? 面白かった。 意外な想定外の展開の連続で乙一、人気なのも納得。 また読んでみたいな ちょっと怖い物語のあとのウソカノの2人がなんだか可愛くて ほっこりしました。
1投稿日: 2019.11.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題の通り どの話も喪失や別れを描いた短編集 この方の本はZOOしか読んだことがなかったが、こちらの方がまだ救いが感じられて個人的には好み 個人的に好きなのは「手を握る泥棒の話」と「しあわせは子猫のかたち」 前者は緊迫しながらもどこかコメディな感じ、後者は見えない同居人に影響されていく様子が面白い ただ、1番印象に残ったのは表題作でもある「失はれる物語」 右腕の感触しか残されてないからこそわかる妻の本当の気持ち、そして妻を拒絶し、腕に残る感触と想像のみで生き続けるというのは、一体どれだけ壮絶なことであったのであろうか。
1投稿日: 2019.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作が一番引っかかりがあった。目も見えず音も聞こえず、指一本しか動かせない状況になるというのがとても怖い。どんなホラーより怖いかも。パニックになるのが想像できる。それでも動けないとなると気が狂うのも時間の問題なんじゃないかと思う。妻を想い、人を遠ざけるが、それでも生きている。救いのない話だった。
0投稿日: 2019.02.19
powered by ブクログ奇妙な話が多かったけど、どこかほっこり温まるお話が良かった! 乙一さん、他にも読みたいな〜 しあわせは子猫のかたちがすごく良かった!
1投稿日: 2019.01.26
powered by ブクログ乙一さんの世界観、沢山読んできたからせいなのかスッと身体に入るようになった(?)気がします 相変わらず素敵なお話が多くてすごいったら…
1投稿日: 2018.09.07
powered by ブクログ相変わらずの乙一本だと思います。 短編に1つ1つがとても切なく、すべての話しで心が揺さぶられます。 乙一さんの作品はぜひ一度読んでみてほしいです。
1投稿日: 2018.09.05
powered by ブクログどんよりと重く悲しい、だけどどこか美しい そんな短編の物語が収録されています。 多くの作品で主人公の設定が似通っているのが少し気になるところではありますが、ストーリー自体はそれぞれユニークなものばかりで、よくこのような面白いアイデアをたくさん思いつけるものだと感心しました。 どの作品も印象的ですが、表題作である『失はれる物語』はとくに強烈でした。孤独な闇の中での心の葛藤があまりにリアルで、読んでいて胸が苦しくなりました。 1番のお気に入りは『しあわせは子猫のかたち』です。やはり切なさが通奏低音としてあるものの、ほのぼのとした心温まるお話で、この作品だけ他とは違う雰囲気を感じました。本書のオアシスのような作品です。 どうしようもないバッドエンドな作品も少なくないので、気持ちが沈んでいるときには読むのを避けた方がいいかもしれません。でも、そのバッドエンドの中にも普段は忘れてしまっているような大切なことに気付かせてくれるヒントが詰まっているはずです。ぜひ一度、気分が晴れやかな時にページをめくってみてください。
1投稿日: 2018.08.14
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。 表題作が切ない。こういう風な切なさを書かせたら天才的。美しく壊れていくのが胸に痛くて痛くて。全ての感覚を失った人に一つだけの感覚を残し、それを愛ゆえに封印しなければいけないという、優しくも有る意味鬼畜な展開は美しくも怖い。優しさしかない話なのだけれど自分に当てはめて読んだ時にゾッとする。それは自分が昏睡状態なのに実は意識があるという状態が恐怖を誘い、唯一残った希望も手放すことが出来るのかという事に自分の心を試されるわけです。閉塞感で少し苦しいです。 他の作品もどれもこれもいい作品ばかり、お気に入りは「傷」「ボクの賢いパンツくん」です。
2投稿日: 2018.07.31
powered by ブクログ評価が良かったので期待したけど、自分には向いてなかった。 どれもこれも後味が悪い。 読み終えた後何も残らない。 ただ、幼い頃家庭環境に恵まれない主人公が多いので、わが子を大切に育てようとだけ思った。
2投稿日: 2018.07.29
powered by ブクログ短編集です。 各話の主人公の両親が高確率で他界しているのは設定なのか、作者の心の闇なのか…。 表題とおり、各話で何かしらが失はれます。 1つ1つは割と良くまとまった話なんだけど、短編集そのものが構造的に読み応えが物足りないんだよなぁ しかし、これだけ色んなアイデアが出てくるのはすごい。
1投稿日: 2018.06.02
powered by ブクログ世の中にはどうしようもないこと、ままならないことがたくさんあるね 切ない気持ちになりました 書き下ろしのウソカノが一番好きだった 2018.05.23
2投稿日: 2018.05.23
powered by ブクログ乙一の短編集。題名の通り、全体を通し何かを失う、大なり小なり何かを失う内容の物語の短編集。こちらも長めから短めまで色々な趣きの作品です。時間がない人にもオススメ。何時もの恐ろし感じはなく、柔らかな感じの作品が多いのがいいです。
2投稿日: 2018.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
完全に選書ミス。黒い乙一を期待したら、白乙一の作品でした。 人と接することが苦手な主人公たちが、不思議な体験を通じて自分を表現することを覚え、人とのかかわりを持てるようになっていくラストに希望が見える作品が7編。 一番好きなのは「傷」。人の傷を手を触れるだけで自分に移すことができる能力をもったアサトの物語。自らは不幸のどん底にありながらどこまでも無垢で優しく、人のことばかり考えている少年の話は、ありえないけれどあってほしいそんな物語だった。
1投稿日: 2018.01.10
powered by ブクログ単行本の装丁がとてもすきだった。涙で滲む五線譜と失はれる青い文字。中学生のお小遣いでは痛い出費だったので、同じ装丁の文庫本を。
1投稿日: 2018.01.06
powered by ブクログ短編集。周りの人間関係に馴染めなかったり、他人への不信感を常に抱いている人が主人公。この著者の作品としては「GOTH」のイメージが強いが、もう少し人間の暖かみに触れた内容の話が多い。 切ない「Calling You」や、ミステリー要素の強い「マリアの指」まで様々な切り口で人物を描いている。どの話も完全なハッピーエンドではない。どれも大切な人との繋がりを失う。しかし代わりに、事実は事実として受け止めることを覚え以前よりも少し前向きになる。起こった悲劇に対して否定的になりすぎない。まだそれを完全に乗り越えたとは言えないが、着実に進んでいくような予感を残して終わる。周りに馴染めない主人公、という設定がちょっと浅い気もするが、全てがオールオッケーで終わる話よりも、ほんのりとした暖かさや安心感、僅かだが希望を感じる読後となる。 この著者はミスリードの名手だが、今回もここにおさめられているほとんどの話でそれを堪能できる。
1投稿日: 2017.11.17
powered by ブクログ乙一の短編集 Calling you ★★★☆☆ 時間軸の違う相手へ電話できるという能力を持った女の子が主人公。 よくまとまっているのだが、過去を変えたときの現実の振る舞いかどうなるかというSFなら最初にやっておくべき定義がなく混乱した。 またプロットが甘いため、いくつも無難に危機を回避できる方法があったはずなのに感動を作りだすためにわざわざリスクのある方法をとる人物たち、という見方ができてしまって興醒めしてしまった。 失はれる物語 ★★★★☆ 交通事故で視覚を含む体の自由を奪われ、右腕の肘から先の痛覚しかなくなった男の話。 全編を通してそら寒い恐怖感が支配する。 傷 ★★★★☆ 手を触れるだけで他人の外傷を自分に移すことができる少年とその親友の物語。 キリスト教の教えに「愛とは許すこと」とあるが、それがこのお話のテーマになっている。
2投稿日: 2017.05.20
powered by ブクログ以前一回読んだのに、ブクログ登録し忘れていて「読んでなかったかな?」と思い読んだら、すでに読んでいた。こんなにすっぱり忘れてしまうとは(笑)やはり記録することは大事。でも読み始めると内容かなり覚えてた。一回目読んだときは面白いなと思ったけど、二回目はあまり。こういうショートショート的要素が強い作品の宿命?それでも、星新一は何回読んでも感動する傑作が多いから、やはり星新一はすごい。
0投稿日: 2017.03.05
powered by ブクログはじめての乙一。確かこれは、中一の春に読んだ。まだ文庫本が出てないときで、ハードカバーを買った。持っている乙一の、唯一のハードカバーだったりする。読んだときの感想は、「このひとやばい!」だった。大好きな本屋さんでこれを見つけて読んだ時は、運命だと思った。おもいっきり表紙に惹かれて買ったんだけども。もう、それから乙一の虜で。あの不思議な文章…、やっぱりこのひとやばい。
2投稿日: 2017.02.03
powered by ブクログ知り合いに勧められて、「しあわせは子猫のかたち」だけ読みました。 霊などその手の設定があまり好きではなかったのですが、本作でイメージが変わりました! 雪村サキの手紙の内容にとても感動しました。自分も辛いことや悲しいことで絶望してしまっても、この世界の美しい部分に目を向けられるようになりたいなと思いました。生きる希望を与えられたような作品でした。 読んでよかったです。
1投稿日: 2017.01.22
powered by ブクログ2017/1/13読了。 アンハッピーな結末だらけのような短編集。 体が動かず、脳みそだけが生きている状態のストーリーは強烈だった。 人の死は、周りの人々の心から消え去られる事なのかもしれない。 そして、それはもしかして、今生きているかどうかは関係ないのかもしれない。
1投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログ消えてなくなってしまいたいと、もうどうしようもなくなっていたときにこの本を読んだ。しあわせは子猫のかたち。これ以外のお話は正直よく覚えていないけれど、このお話の中でシャッターを切る雪村サキの言葉にほんとうに救われた。 心が限界に近づくたびにこの本を開く。旅先にも必ず持っていく。
1投稿日: 2017.01.13
powered by ブクログ【 #失はれる物語 読了】 八つの物語が入った短編集。 どれもこれも面白かった。 また時間が空いたら読み返したいなと思う物語ばかりでした。 ただ、ひとつ『マリアの指』って話はちょっと描写がエグいので読むのがしんどい感じはありますが、、、。 かなり読み易いので、ちょっとした暇つぶしには良い本だと思います♪ #乙一
1投稿日: 2016.11.29
powered by ブクログ物語は日常生活の延長上のファンタジー。憧憬。あの頃であれば、登場人物達と同じ様に純な気持ちを持てていたかも知れないと感じさせてくれる。
1投稿日: 2016.11.07
powered by ブクログずっと前に買って読み、引越しのタイミングで1度リサイクルショップに売ってしまったが、あまりの読みたさにもう1度買い戻した作品。 私が大好きな乙一作品の中で、一番好きな短編集です。特に最初の2作品がオススメです。母にも薦めたら読んでくれて、母は一番最後の話が良いと言っていました。 収録されている全ての話で何かが「失はれ」ていく、故にとても切なく泣きそうになるお話ばかりです。 その悲しい状況や情景が、淡々と言葉に文章にされているのも、読者をさらに切なくさせるのかもしれません。 悲しいハッピーエンドほど切ないものはないと思う一冊。
1投稿日: 2016.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集でどれも良作。 中でも大好きな作品は、表題になっている「失はれる物語」、独立短編となった「Calling you」 の2作。 後者は、独立のレビューを書いたのでそちらに譲るとして。 前者は、胸が裂けそうになる位に辛く苦しく悲しい物語。 交通事故で全身麻痺になった主人公に残された感覚は 右腕の皮膚神経のみ。 そして、僅かに上下させることのできる指。 ピアニストの妻が腕で奏でること、腕に文字を描くことでコミュニケーションを図る二人。 そんな小さな幸せを感じている間にも、妻の疲労を感じ取る主人公。 そして、妻がまだ若いこと・先があること・自分が開放すれば 第二の人生を歩める可能性を十分に持っていることに気が付く。 だから、主人公は反応を止めた。 もう無意味なんだ、そう感じてもらえるように。 次のステップに踏み出す勇気を持ってもらえるように。 彼女の幸せだけを願って。 3年続いた毎日の病院通いも段々間隔が空いていき、 遂には訪れなくなった。 最後まで読んだ後に、本を閉じ 表示を眺めたときに譜面の音符が若干まだらになっているのが ちょうど妻の毎日の病院通いを象徴していた表紙だなと思い こみ上げるものがあった。 私が主人公の立場だったら欲張ってしまわないだろうか。 毎日来てくれる愛する人をついつい縛りつけてしまわないだろうか。 逆に妻の立場だったらどうするだろうか。 夫の優しい嘘に気付くだろうか。 この物語の登場人物は少ないけれど、出てくる人に悪者は誰一人おらず なのに悲しいエンディングになってしまうことが苦しい。
1投稿日: 2016.07.19優しい気持ちになる
Calling you 想像の携帯で繋がれる時間と空間を超えた描写がリアル。 切ない。でも、なんかいい話。 失はれる物語 交通事故に会い、非常に厳しい状況になる。 「ジョニーは戦場に行った」を思い出す。 辛い。何故精神が破綻しないのか。 傷 人間が本質的に持つ差別意識。 痛い。 手を握る泥棒の物語 珍しくハッピーエンド。 微笑ましい。 しあわせは子猫のかたち 長年、猫と暮らしている私には印象深い話。 あ~悲しい。 ボクの賢いパン作りくん 短い。 マリアの指 一見、猟奇的。でも違う。 他の作品と違った趣きを持つミステリー。 ウソカノ 百瀬に通じる。
0投稿日: 2016.07.19
powered by ブクログすごい! 最高やった。 これはほんまになかなかないレベル ちょっとダークなんだけど、人間の弱さというか、思春期の不安みたいな感じが全編通してあり、なんかドキドキがとまらない!
1投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログむー。いい話なのか?悪い話なのか?どっちつかずの印象。「嘔吐感がした」とか、表現の感覚があわない。普通に「吐き気がした」でよくない?みたいな。書き下ろしのウソカレだけがスッと読めた。
0投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログ小学生の頃読んで、強烈に頭に残った作品です。成人した今でも内容を細かく覚えています。どのお話も現実と想像がほどよく混ざり合っていて心地良いです。 夏、蝉の声をききながら読むことを、個人的にはお勧めしたいところです。
1投稿日: 2016.05.30
powered by ブクログしまった。面白い・・・。表題のとおり、なにかを失う(っている)物語の切ない短編集なんだけど、感覚的に受け入れてしまう。
2投稿日: 2016.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よく見て買えばよかったーorz(最近そんなの多い。 「マリアの指」と書き下ろしの「ウソカノ」以外は他の文庫(角川スニーカー等)からの再録です。 「きみにしか聞こえない」 「さみしさの周波数」 「失踪HOLIDAY」 をお持ちの方は要注意。 「きみにしか聞こえない」は所持していたのでほんの少し損した気分。 それとは別に、角川文庫で対象の本を2冊購入するとブックカバーが必ずもらえるキャンペーンをやっています。 2006,9,20迄 ※別の読書サイトから感想を移行中なので、その当時のオハナシ。
1投稿日: 2016.02.19
powered by ブクログ切ないお話しが多く、とくに親との心の距離があるお話しが多かったので心が苦しかった。それぞれのお話しの登場人物に自分を重ねてしまうこともあった。心に抱えた暗いものの描写がわかりやすかった。最後には希望があるお話しもあったのでよかった。「傷」「手を握る泥棒の物語」「しあわせは子猫のかたち」が好き。「傷」には泣かされた。
1投稿日: 2016.01.10
powered by ブクログ是非ともハードカバー版のこの本の表紙を見て欲しい。 読む前に表紙を見て、「綺麗だなあ」と感じ、読み終わった後にもう一度この表紙を見て、言葉に出来ないものに圧倒されます。 乙一の文体から感じる不思議な透明感、それがひしひしと伝わってくる話。 事故で腕の触覚と指先の動きだけが人生に残された男。暗黒の世界の中で唯一の真実は腕に伝わってくる妻とのコミュニケーション。暗黒の人生の中で男に迫られる絶望的な選択。そしてその先には。 絶望的な人生の中で、男と妻の心の交流を、乙一の淡々とした文体で綴った傑作です。ストーリーとしてはありがちですが、やはり作者の文体はこういう「救いようのない絶望」の話が生きてくる気がします。
1投稿日: 2016.01.02
powered by ブクログ本当に不思議なんだけど、何でこんなにありえなさそうなお話をすーっと受け入れられちゃうんだろう。乙一マジック。
1投稿日: 2015.12.23
powered by ブクログcalling you…頭の中の電話 失われる物語…植物状態の夫 傷…移動する傷 手を握る泥棒の物語…壁に穴開け手を掴む しあわせは子猫のかたち…事故物件の前の住人と同居 ボクの賢いパンツくん…喋るパンツ マリアの指…電車で轢死 ウソカノ…妄想彼女
1投稿日: 2015.12.03
powered by ブクログ「失はれる物語」はもちろん表題作のタイトルであるが、収録された短篇はどれも「失はれる」ことがテーマになっているように思う。 失はれるものは、感覚であったり、指であったり、友人であったり、パンツ!?であったり、見知らぬ人であったり、様々であるが、失はれる「何か」とそれにまつわる人の想いが、透明感のある筆致で描かれている。 切なくてどこまでも透明感のある物語でありながら、どこかにかすかに、しかし確実に苦みや痛みを感じる作品が多かったように思う。 このあたりが、読んでいてすっきりしきれず、けれどもそれがないと物語のもつ質感が変わってしまうこともわかっていたから、とてももどかしく感じた。☆-1はその辺りによるものだ。けれど、苦みや痛みがなければ、おそらく☆3になったのだろう。 乙一氏の作品をちゃんと読んだのは初めて(またはかなり久しぶり)だと思うが、「白乙一」「黒乙一」などと言っている人もいたので、他の作品も読んでみたくなった。 レビュー全文 http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-469.html
1投稿日: 2015.11.16
powered by ブクログ短編集です。その中の「calling you」が大好きです。学校に馴染めない女の子リョウが、ある日携帯電話を拾う。その携帯電話は声の出せない青年シンヤに繋がる。二人は会おうとするのだが…というストーリーです。ちなみに二人の間には1時間の時差があります。設定がおもしろいのはもちろんのこと、読んでいても矛盾を感じませんでした。ラストはとても苦しいですが、とても美しいです。
1投稿日: 2015.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
乙一さんの本初読‼︎ どの短編もちょっと不思議な感じ。 「calling you」 携帯を持ちたい持ちたいと願っていたら、頭の中に携帯の着メロが…。 自分にしか聞こえない。知らない人と喋ることができる。 そして、最後のその意味がわかった時には、ちょっと感動。 「失はれる物語」 交通事故により全身不随、音も視覚も、五感の全てを奪われた彼。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、演奏で思いを伝える。 最後まで切ない。 「傷」 傷を自由に移動させることのできる少年アサト。 優しさから、全ての傷を自分に移動させようとする。 オレとアサトの友情を深く感じる。 「手を握る泥棒の物語」 まさか泥棒の手を握っていたのが、芸能人だったなんて…。 時計を落としたことが、ここに繋がるのか…って感じでした。 壁を隔てて話しているところが、シュールな感じ。 「しあわせは子猫のかたち」 死んだはずの前の住人と、人と関わるのが苦手な僕。 彼女と猫と僕の3人の生活。なんだか温かかった。この作品の中で一番好きなお話でした。 「マリアの指」 全体的に暗く、そして犯人が逃げそのまま…後味の悪い終わり方でした。
1投稿日: 2015.09.27
powered by ブクログCalling you あるはずがない携帯を持ってると妄想して、それが誰かと繋がるという物語。何だその思い込み。てか繋がるのも意味わからん。が、いい終わり方。 失われる物語 事故にあって右腕の感覚しかなくなった人の話。 そこを通して家族と通じ合うけど、看病する妻を束縛する結果となった。看病疲れに滅入る妻にとった夫の思いやりに感動。 傷 傷を自由に行き来させられる少年の物語。心優しい少年は誰の傷でも一手に引き受けてしまう。 手を握る泥棒の物語 お金に困った時計のデザイナーの物語。試作時計を量産したいのだか、金が足りない。叔母が泊まっているはずの旅館の壁に穴を開け、手を入れバッグを盗もうとすると、時計を落としてしまう。時計を探していると誰かの手を掴んでしまう。壁を隔てて対峙するシチュエーションがシュールで面白い! しあわせは子猫のかたち 死んだはずの前の住居人と、社会に馴染めない僕の物語。死んだはずの彼女は何故か存在していて、ネコを介して彼女の存在が感じられる。 ほんわかしていい物語。 ボクの賢いパンツくん どうでもいい マリアの指 どんでん返しだったらこうだろうな、と思っていた通りになった。ちょっと暗い。あんまりすっきりしない。 ウソカノ 嘘で彼女ができた事にしたが、それ故に芽生えた友情と、その嘘にリアリティーを出すために行った努力の物語。
1投稿日: 2015.09.09
powered by ブクログ全体的に切なくて空虚感が残りました。「マリアの指」結局犯人は自首しないで行方不明になったってことですよね?そこだけが残念というかやりきれなかったです。あと「失はれる物語」も非常にやりきれず後味が悪かったです…。
1投稿日: 2015.07.18
powered by ブクログ短編集です。表題の失はれる物語が悪い意味で 心に残ってます。こんな現実ってあるのかな こんな辛いことって…… 自分のことじゃないのに自分の身にふりかかった ことのように思えてぶるぶるした。
2投稿日: 2015.07.16
powered by ブクログ「Calling You」「失はれる物語」「傷」にはじまる、7編+αの短編集です。 不器用で人と関わることがちょっと苦手な主人公たちが織り成す物語は、なんだか根底に寂しさとか優しさがあるような気がして、読んでいて何か慰められる思いでした。 いちばんのお気に入りは、「しあわせは子猫のかたち」という短編。 誰も信じられなかった青年が、引越しと同時に幽霊と白い子猫と不思議な共同生活を送るようになったお話です。 泣きたくなるような温かい気持ちが胸に広がります。 乙一さんの本はデビュー作しか読んだことがないんですが、ミステリー作家のイメージが強くて、「マリアの指」のようにミステリー要素が入った短編も読めるかと思えば、「ボクの賢いパンツくん」なんていうネタに全力で走ったかのようなユニークな短編も読めるし、お得に楽しめる1冊だった気がします。 著者の持つ小説の色合いがなんだか心地よかったので、また読んでみたいところ。
4投稿日: 2015.04.25
powered by ブクログはじめて乙一を読んだのは確かGOTHで、グロテスクなホラー小説ばかり書いている人かと思っていました。 それがまさか、泣いてしまうとは。。 内容は、8つの短編集になっていて、それぞれ話が違います。 私のおすすめは、Calling You。不思議な携帯電話を通じて知り合う3人。 特にリョウとシンヤのやりとりには思わず涙です。 淡々とした文章の後ろに、たくさんの色々な思いが見え隠れして切なすぎる。 この話がお好きな人にはジョジョ4部を小説家したTHE BOOKもお勧めです。
4投稿日: 2015.04.16
powered by ブクログ短編集で、どの物語も読みやすい文章でスラスラ読み進めることができました。 特に好きだったのは「手を握る泥棒の物語」「しあわせは子猫のかたち」。 ひたすら切ない物語もあれば、切ないようなあったかいような物語もありましたが 透明感ある素敵な作品でした。
4投稿日: 2015.03.01
powered by ブクログ普段、現実に有り得ないファンタジーを含む話は好んで読まないのですが、これは最初から最後まで全編面白かったです。
4投稿日: 2015.02.23
powered by ブクログ2015/2/22 再読。流し読み。内容を忘れてたので楽しめた。 ところどころ先が読めるが、設定が面白い。
3投稿日: 2015.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めてまともに読んだ乙一さんの作品がこれだったのはちょっと失敗だったかなあ……と反省したくなってしまう本。 乙一と言われて期待するようなものものしさはなく、それでもやっぱり「人と関わることが苦手」な人が主人公で。 多分、この描写の生々しさは、乙一さん自信がそうなんじゃないかなって思ってしまいました。 ここまでこういう主人公の共通点が続くとね。 ただ、最後のページの初出見ると、結構いろいろな雑誌に書いていたのが最後にまとまってこの形になったのだから、乙一さんとしては無意識だったのかもしれない。こんなに主人公の形が似通ってしまうのは。 でもやっぱり、作者さんの傾向ってあるよね。 そして、この人は誰も「裁かない」人なんだなって思いました。 例えその人が真犯人でも、あっさり逃げることを許しちゃうんだ。 まあ、逃げたからって何になることもないし、真相が闇の中だからって、乙一さんが書く物語では、誰も楽にならなかったんですけど、やっぱりなんていうか。優しいんだろうな……っていうのが一番の感想かな。 まあ、それで作者と読者が納得するなら、それが一番いいと思おう。
2投稿日: 2015.02.10
powered by ブクログ乙一さんはやはりミステリーの王様だ!! 最後まで犯人が分からない。 考え付かないような環境や境遇もあったり、面白い。
4投稿日: 2015.01.25
powered by ブクログ乙一らしくミステリーもまじえた切ない恋も描かれている。冴えない主人公と、目に見えないものとのやりとりというパターンも随所にあり。 子猫の物語は、矢沢あいの下弦の月を思い出させる話だった。最後はミステリーという結末だけど、途中は主人公と幽霊と子猫の日常の描写が心温まるものだった。
1投稿日: 2015.01.22
powered by ブクログとても読みやすく、またわかりやすい比喩の数々。 どの作品も、主人公達の気持ちがありありと表現されていた。 どこかのレビューで「この作品はホラー」と言われていたが、ホラー嫌いの私でも読めた綺麗な作品でした。(ただ「傷」は割と心が痛くなった) 表紙通りの、物悲しさ漂う世界観が素敵です。 再読してみようかと思います。
4投稿日: 2015.01.06
powered by ブクログ乙一の名前では初めて読んだ これはなかなかいい作品 文章は洗練されてるとは言い難いけど、物語はすごくいい 素敵だ、とも言えるほど 乙一怖い、とか ホラーとか言ってたの誰だよ 単語のチョイスもいい、いい意味で中二病 泥棒と猫のが特によかった
3投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。
2投稿日: 2014.12.12
powered by ブクログ個人的には「しあわせは子猫のかたち」が一番好きです。ラストの部分は読むたびに涙が出てきます。個人的に自己嫌悪が酷い時程泣けます。何度も読みたいです。 主人公もものすごく共感してしまいます。
2投稿日: 2014.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数年前「失はれる物語」映画版を観た時以来の再読。 「Calling You」脳内で妄想していた携帯電話が他の人と繋がってしまうという、「少し」「不思議」なお話。相手が実在するのか。致命的な事態をどのように回避するのか。そうしたいろんな点を楽しめた佳作。 「失はれる物語」交通事故で右腕の肘から先の感覚以外を失った男の話。映像が無い分、肘から先以外で感じ取れる情報が無い、という状況は映画以上の臨場感があります。その恐怖感、絶望感はかなり強烈なものがありました。 「傷」やさしい人ほど、この世の悪意の犠牲になる。アサトはその象徴のように思われ、心が痛々しくて辛い本作。 「あまりに無垢だから、何度も人に裏切られ、傷ついて絶望するかもしれない。」「お前は大勢の人間の救いなんだ。」「お前がいつも優しくて、他人のことばかりを考えているということが、はるかに多くの人間を暗闇のような場所から救い上げるんだ。」 現実的には、アサトのような優しい人は受難者になりがちで、辛い思いをすることが多いかな、と。本作はそうした人たちが読んだときに、少しだけ救われる気分になれるんじゃないかと思ったりしました。 「手を握る泥棒の物語」押し入れの壁越しに、見知らぬ女と相対することになった泥棒。そのスリリングなやりとりから目を離せず。意外な再会にはちょっぴりニヤリとさせられました。 「しあわせは子猫のかたち」これも「少し」「不思議」系なお話。住み始めた部屋に住まう幽霊とのやり取りは微笑ましく、それが終わってしまう際の寂しさは何とも言えない切なさがありました。 「ボクの賢いパンツくん」なんじゃこりゃ(笑)って印象しかないですw こうしてみんな大人になっていくんですかね? 「マリアの指」好きだった女の指をホルマリン漬けにするというシチュエーションが、中村文則氏の「遮光」を連想させます(本作の方が古いかもですが)。内容はそれとは全く異なり、その女が自殺した真相を解き明かすミステリちっくなお話。謎解きの場面は何とも言えない心地悪さが…… 各作品、キラリと光るモノがある佳作ぞろいで、かなり楽しめました。
2投稿日: 2014.11.11
powered by ブクログピアノを弾く指先だけで、何かを伝えることができるのってすごいなと思った。 人が変わってしまう哀しさをしみじみと感じた。
4投稿日: 2014.09.13
powered by ブクログ再読。初めて読んだときが中学生の頃。(小学生か?)あの頃は、失はれた物語を読んで自分がもしこうなったら…ということを考えていた。寧ろそれしか感想が出てこなかった。今もそれは変わらないが、何故だろう、カフカの変身を連想させた。(この作品も一種の自己犠牲だと思う…) その分、パンツくんの反動が大きかったw でもいつもの乙一さん(黒)の方が私的には刺激があっていいと思うな(^ ^) 本って暫くおいてからもう一度読むと、また違う味わいがあっていい。
3投稿日: 2014.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現代に沿いやすいテーマが多いので読みやすい。 とんとんと展開も進むのでわかりやすい。 が、「言葉で言い表されないデザインである。」って…それはどうなんだろう。 そこを言い表すのが小説家なのでは。 Calling You 世にも奇妙な物語、的な感触。 現代の女の子のやりとりを感受性豊かに描いてある。 将来の自分、同じような状況の好きな相手にかかる電話。 失はれる物語 事故で右腕の人差指しか動かせなくなった男。 ピアノの教師である妻は、その右腕でピアノを演奏する。 しかし、だんだんと妻が追いつめられていることに気づく。 そして、男が選んだ選択は、もう、指を動かさないこと、であった。 傷 傷を自分の体に移動させることのできる少年アサトと、アイロンを押し付けられた痕でけんかをし、特別学級に入ることになった少年。 父親に傷を移そうとしてアサトはできず。 全ての傷を負って死のうとするも、二人で「半分こ」をする。 手を握る泥棒の物語 腕時計デザインをする男は、経営難に苦しみ、伯母のネックレスや現金を盗みに入るが、盗みに入った先は伯母ではなく、芸能人の部屋であった…。 しあわせは子猫の形 幸村サキは、幽霊となってこの家に住んでいる。 死んだ原因は強盗に入られたから。 彼女のおかげで温かい気持ちを思い出す主人公が一興。 パンツ君。 コメントなし。笑 マリアの指 姉の友達が自殺した。 その友達がひそかに好きだった主人公は、猫がその友達の指をくわえているのに気づく。 その指から死の真相を突き止めていく。
2投稿日: 2014.08.20
powered by ブクログ短編集。 乙一の創る世界観にはいつも引き込まれます。 失はれた物語は、他の短編とは違った趣向。 個人的には、ミステリーっぽい、マリアの指が一番好きかな。
2投稿日: 2014.07.27
powered by ブクログ『しあわせは子猫のかたち』と『マリアの指』が好き。 『しあわせは~』の方は泣いた。自然と涙が出てた。 全体的にやっぱり乙一さんのは綺麗なグロやなぁ…と思いました。
2投稿日: 2014.07.05
powered by ブクログ失はれる物語 自分が同じ状況になったらと思うと怖くて夜も眠れない 自己犠牲はやっぱり泣けてしまう
2投稿日: 2014.06.26
powered by ブクログ表題作の「失はれる物語」が綺麗でした。 「Calling You」「失はれる物語」「傷」「手を握る泥棒の物語」「しあわせは子猫のかたち」「ボクの賢いパンツくん」「マリアの指」「ウソカノ」
1投稿日: 2014.06.25
powered by ブクログ2013.07.11読了。送別で頂いた1冊を、ハリーも読み終わったのでやっと読めた。怖い話をするのが好きな彼は、そういえば乙一好きでした…ごめんなさいあたし乙一苦手なんだ(。-_-。)でもこれは恐くなかったので大丈夫。霊的なものはあるけど、優しさがあるやつ。暗いところで待ち合わせ?とか、そのタイプは平気。新堂冬樹と同様に、白乙一と思ってます。calling youが、君にしか聞こえないとカブると思ったんですが、タイトル的にシリーズなのか。
0投稿日: 2014.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「分からないの?キミが嫌いだって意味だよ。会いたくもない!三十分前の、キミに会ったという記憶を消したいんだよ!」 お気に入りは「Calling You」。好きな人に言うにはつらすぎるセリフ。ここからの30分は鳥肌立ちっぱなしでした。 「失われる物語」も自己犠牲のお話し。眼からウロコの自殺方法。 あとは、「手を握る泥棒の物語」でアイドルがふふんってするところと「ラーメン食べたかったよぅ」が好き。 乗り物に轢かれる人多すぎません?( ̄∇ ̄)
2投稿日: 2014.05.10
powered by ブクログ★2,8 短編集、どれもすっきりとした終わり方ではなかったのが残念。コテコテでも幸せになる、ホッコリ出来る終わり方が好きなので、ちょっときつかった。唯一「傷」が先行きが安心な終わり方で良かった。
0投稿日: 2014.05.08
powered by ブクログ乙一さんの醍醐味のグロシーンが少なかった。 ただ、本当に心温まるストーリーばっかり。 私のお気に入りは「Calling You」単純な話だけど、凄い感動した。 「傷」とか「しあわせは子猫のかたち」も好き。
2投稿日: 2014.05.02
powered by ブクログずっと前に読んだことを思い出した。内容忘れてしまってるから、再読したい。 乙一さん、中学生の頃にはまってたな〜
1投稿日: 2014.04.26
powered by ブクログ面白いんだけど、グロい。映像化したものか中田永一名義の方が良い。手を握る泥棒の物語はなかなかよかった。あとパンツくんの突拍子のなさ。
2投稿日: 2014.04.21
