
総合評価
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powered by ブクログある日この劇団に入れて欲しいと懇願してきた少女、佐々木飛鳥。 特に美人と言う訳でもなく、存在感すら感じられない。 だがひとたび舞台に立てば何者にでもなりうる彼女の一種の気持ち悪さに劇団員の巽と新垣は下手なのか、それとも天才なのか見極めれずにいた。 その公演をたまたま見ていた脚本家神谷も彼らと同じような気持ちでいた。 そんな飛鳥があるオーディションに呼ばれる。 それは演劇界で有名な芹澤が演出する、女二人劇だった。 選び抜かれた女優しかオーディションには参加出来ない中、自分にお呼びがかからない事に東響子は焦りと怒りを感じていた。 ぶつかり合う才能と才能。 無限に広がる表現の世界。 果たして飛鳥と響子の運命やいかに!? 恩田陸さんの作品は『蜜蜂と遠雷』以来2作目。蜜蜂と遠雷はピアノの才能と才能のぶつかり合いでしたが、今回は演劇が舞台。 演劇の世界は知らないことだらけで読むのにペースが掴みにくいところもありましたが、演劇の深さと飛鳥の無限の可能性に畏怖を感じながらも楽しんで読めました。
1投稿日: 2020.05.05
powered by ブクログ蜜蜂と遠雷以来に恩田陸さんの本を読んだ。 彼の小説は、なにかの職業やプロフェッショナルについて、しっかりと調べ上げ、実際の声を聞いてそれをもとに小説を作ってるところに面白さの深みがあるように感じる。 この本は、「役者」のオーディションの話だったけど、役者というのは本当に面白いと思った。 舞台の上では過去でも未来でも、魔女でも王様でも何にでもなれる。なんだか、素敵なお仕事だなと純粋に感じた。 初めは、正直平坦であんま面白くないかも、、?と思ってしまったが読み進めていくうちにどんどん佐々木飛鳥と東響子の魅力が前面に出てきて、一気に読んでしまった。 飛鳥が出てくる続編である『ダンデライオン』も読みたいな。出てくるといいな
0投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ類いまれな才能に恵まれた飛鳥(しかし、人としての感情はどうなのか?と言う設定ではあるが)が、生まれながらにして女優の響子と同じ道を共に歩んでいくことになる運命に至るまでの序説。芹澤氏の舞台が、この先に誰をまきこみなが(誰が深く関係して)、この先どのように展開していくのが、知りたい。 ガラスの仮面が好きな方にはおススメの一冊!好きではない方でも、「よーし!」と、拳を作りながら読み進めることができる一冊! ただ、未だにこの本のタイトルの意味がよく理解できていない。
10投稿日: 2020.04.26
powered by ブクログ演劇をテーマにした小説、舞台など好きだから読みやすいかなと軽い気持ちで読み始めたけれど、読み終えてその重厚感に放心しているところ。 前半は特に大きなアップダウンなく、普通に読み進めることができたのだけれど、終盤のオーディションシーンに、読んでいるだけですさまじい緊張感を強いられて、いい意味でぐったりとしてしまった。まさにそのオーディションに居合わせた人々のように。 芸能一家に育ったサラブレッド女優の東響子、大学に入って演劇を始めたばかりにもかかわらず恐ろしいほどの才能を見せる佐々木飛鳥。まだ、読了後の余韻にいるせいか、この二人の舞台が観てみたくてたまらない!演劇の世界はつくづく恐ろしく、それでもある種の人々を惹きつけてやまないのだろうな。続編を読みたいのだけれど(ダンデライオン)未完なのだとか。完成を楽しみに待ちたい。
3投稿日: 2020.04.19
powered by ブクログガラスの仮面を読んでる途中思い浮かべた、文庫版後書きを読んで その想像はあながち間違いではなかったとわかった。 ばらばらに点在していたものが 徐々に繋がり線となり 形となり、物語が進んで締め括られる。 吸引力が緩やかだけど、強く、引っ張られたまま読み切れた。 続編があるみたいなので読んでみたいな。
0投稿日: 2020.03.18
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかを―。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう!興奮と感動の演劇ロマン。
0投稿日: 2020.02.10
powered by ブクログ役者を生業としている人間として 例に漏れず「ガラスの仮面」に多大なる影響を受けているわたくし… 舞台「ガラスの仮面」に出演したときは、ほんとに、芝居やっててよかった!と思いつつ、「やはりあれはただの物語…」と思う気持ちもありつつ… で、「チョコレートコスモス」。「ガラスの仮面」のオマージュだということで、 最近なんで芝居してるのかわからなくなってきたからやる気スイッチを押してくれる何かを求めて読んでみました。 号泣したよね。 しっかり、自分がなぜ芝居してるのか思い出したよね。 やる気スイッチ押してもらえたよね。 それにしても、「ガラスの仮面」は「んなわけねえ」ってことがけっこうあるけど こちらは全然超リアル。「絶対あっちにはなにかあるはずだけど、全然到達できない。見えない。でも絶対ある」っていう何かがあって(どんな芸事もそうだと思うけど)、 主人公もきっとそれを探してる。 わたしは天才じゃないけど、ものすごく共感した。 それを役者ではない恩田陸さんが表現できてしまうことが、なんだか悔しい気もし、心から尊敬し、称えたいっ! 演劇・舞台にまつわる細かな描写についてはもちろん「なわけ」がちょいちょいあるけれども そんなの吹っ飛ぶ!
0投稿日: 2020.02.09
powered by ブクログ出たばかりのころに読んだのだけど、何年もたって再読。「蜜蜂と遠雷」的な、"あっち側の人たち"との境界を考えさせられる、演劇界の物語。劇中劇など二重三重に楽しめました。
0投稿日: 2020.01.22
powered by ブクログ『読み終えたらきっと、演劇生でみたい』とか言っちゃうんじゃないの〜?と内心構えて読みはじめ、読み終えた今、かくして『演劇みたい!みたい!!』としっかりとなったよね。 出てくる才能はどのような場所からでも必ず出てくる。という残酷な話でもあるなぁ…。
0投稿日: 2020.01.16
powered by ブクログ演劇のオーディションを舞台にした迫真の描写が感動的な小説だ。演劇界のサラブレット東響子(古めかしい名前だ)、それに対するは演劇を始めたばかりという無名の佐々木飛鳥という設定から、すぐにあの「ガラスの仮面」を思い起こしてしまう。しかし、そんな思いは吹っ飛んでしまう程、この小説は面白かった。よくこれだけの臨場感あふれるオーディションの場面を描けたものだ。この二人けでなく、他の女優、脚本家、新進劇団のメンバー、様々な人々の千路に乱れる思いが伝わって来る。演じる人物を分析する、入り込む、それを演じる自分を客観視する、それらをすべて俯瞰する第3の目を持つ。そこに自分の個性も溶かし込んでいかないといけない。そして、舞台の奥にある何かに達する。なんてことだ! 生きるということは何かを演じていること、そして小説という虚構を作り上げることも作者自身何かを演じることなのだろう。 こんな文章も心に残った。「ショックを受けて打ちのめされることが、次のステップへの原動力となる。」
40投稿日: 2019.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一つの出会いが運命を変えていく。 お互いが出会うのが宿命だったのか。。 「舞台の上の、暗がりの向こう」を知りたくて舞台に上がった飛鳥と天才と呼ばれ演技続けてきた響子。 その2人がコスモスに手を伸ばす。 コスモスという宇宙に。
0投稿日: 2019.11.04
powered by ブクログ自分も実際にオーディションを観てるみたいに、役者さん達がどんなお芝居をするのか楽しみになっていました。 恩田陸さんのほんは2冊目ですが、今回もとても引き込まれました。 おもしろかった!
0投稿日: 2019.10.09
powered by ブクログ『ガラスの仮面』好きにはたまらん一冊。ある大スケール計画の舞台の役者オーディション。演劇界のサラブレッド・響子と、演技歴数カ月の地味な大学生・飛鳥が出会う。まるで亜弓とマヤではないか。恩田さんは舞台のような臨場感を描くのが非常に上手いので、そこそこ分厚い文庫本なのに、飛ぶようなスピードで読み切った。正直展開とオチには早い段階で勘づいたが、それでも題材が自分のツボなので面白かった。ただタイトルは取ってつけたようで不満。それにしても続編が予定されているのに未だに出版がないとは...悔しいわぁ。この続きは必要!
2投稿日: 2019.09.16
powered by ブクログ1ページ目から、とんでもない没入感! この感覚はVRでは味わえないんだよなー 壮絶なオーディションシーンは、お芝居を見たことのない僕にも、リアルを感じさせてくれます。
0投稿日: 2019.06.13
powered by ブクログ*************** 知りたい、あの舞台の暗がりの 向こうに何があるのかを *************** オーディションでの天才のぶつかり合い 自分を追い込み、お互いを高めていく とても熱量のある本でした 続編の『ダンデライオン』『チェリーブロッサム』が気になって仕方ないです_φ(・_・ 2019/6/12 ★4.8
0投稿日: 2019.06.12
powered by ブクログ図書館で読んで、どうしてもあとがきが読みたくて文庫本を購入。 グイグイ世界観に引き込まれていく感じが良かった。 あと、2作発売される予定とのこと、楽しみが増える一冊!
0投稿日: 2019.04.24
powered by ブクログやっぱり、何かを極めようとしている人ってかっこいい。ほんと、十代の頃にもっと本を読んでやりたいことをやっておけばよかった。後悔している分、今はそうしている。
2投稿日: 2019.04.08
powered by ブクログなるほど。この作品があって、あの「蜜蜂と遠雷」がある訳か。妙に納得。 演劇のオーディションとピアノコンクールという違いはあるけれど、出演者たちの生々しい演技や演奏を文章で表現するという意味では、とても似た世界観のお話だと思った。 ただ、どちらもストーリーや設定は面白いのに、ひとつ一つの演技(演奏)の場面に時間をというかページ数をかけすぎ、登場人物の背景が見えてこなかったのが残念。そんなに登場人物の人数が多い訳ではないし、魅力的なキャラがたくさんいるので、オーディションの場面だけではなく、一人ひとりのキャラに深みを与えるとか、キャラ同士の絡みとか、そういうのも楽しみたかったなー。 でもあとがきを読むと、作者自身が「ほとんどがオーディションの場面、みたいな小説」を書きたかった、とあるので、その点、その欲望は叶えられている訳で、ある種の充足感みたいなモノはひしひしと伝わってきた。 2019/03
2投稿日: 2019.03.17
powered by ブクログとても大好きな本。 読んでいて情景が目に浮かびウキウキして楽しく読める 嫉妬心とか負けたくないという想いからの演技が とても面白い。
0投稿日: 2019.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
190104*読了 恩田さんの作品は、ミステリーとピアノや舞台といった芸術に向き合うものと書き方が違っていて、わたしは後者が好き。 こうなんじゃないか、と展開を先読みしてしまって、その通りに進んでいったので、どうなっていくのー!?とハラハラしながら読むというよりは、こうなるよね?そうなってほしい!と願うような気持ちで読んでいました。 響子と飛鳥、二人の才能ある若い女性。二人が同じ舞台に立つところは緊張感があって、舞台の神に憑かれた人だけが創り出すことのできる世界が垣間見えました。 才能があれば幸せか、というとそうじゃなくて、それぞれ才能があるからこその苦悩があるんだな、と実感。 稽古のシーン、舞台のシーン、オーディションのシーン、それぞれおもしろかったし、自分の知らない世界が見られて楽しく読めました。 三部作らしいのだけど、第二部の途中で掲載していた雑誌が休刊だか廃刊だかになってしまい、止まったままなんだとか。えー続きが読みたいよう。このまま刊行されないなんてことにはなりませんように…。 響子と飛鳥の舞台が見たい!!
0投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログ盛り上がりまで時間はかかるが、登場人物が感じる違和感が何なのか気になってくると面白くなってくる 500ページくらいあるけど、なんていうかあまり回り道せず、いろんな視点からでも1つにまとまっていき、集中できる作品だったかな だから、なおさら最後の題名の由来となるシーン?はちょっと無理矢理な感じしたなぁ
2投稿日: 2018.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
漫画読んでるみたいな感覚で一気に読み終えた。 まるで自分がオーディション会場にいて登場人物たちと一緒にオーディションを眺めてる感じで、それくらい緊迫感が伝わった。 天才を描いた作品ってやっぱり面白い。 周りの人間は圧倒されているが、本人はそれをごく自然と意識せずやっているため、周りの反応に気にも留めないところが天才特有の面白さだと思う。そしてそれに実力で対応できる響子の凄さも伝わってくる。 飛鳥と響子の今後を続編で読みたい、、。
0投稿日: 2018.11.01
powered by ブクログ一人の作家が見た二人の舞台女優の嘆きと期待をかいた物語。 恩田陸作品を初めて手に取りました。いつになったら二人は出会うのだろうか、まだかまだかと待ちこがれ、女優たちが言葉を交わしたのはもう終盤のワンシーン。出会うまでがすごく遠かったけど、そこから物語は加速していきいざフィナーレ。登場人物の役割がハッキリした作品。
0投稿日: 2018.10.31
powered by ブクログ蜜蜂と遠雷を先に読んでいた中での読了。 高みを目指す人との交わりから生まれる更なる高みを描く恩田さんの物語は、最初からぐいぐい引き込まれる。 模倣を通じて高みを見てみたいという飛鳥が、感情的な、正反対ともいえる響子との舞台がどのようなものを創り出すのか、ぜひ見てみたい。
0投稿日: 2018.10.17
powered by ブクログ『蜜蜂と遠雷』でも思ったけど、多種多様な才能を描くのが上手い作家だなあ。ぐいぐいと引き寄せられるようなエネルギーに満ちてる。物語の中心にいる圧倒的天才も、それに引き付けられていく周りの天才も、みんな熱量すごい。
0投稿日: 2018.09.25
powered by ブクログ読後、まず思ったことは、、、続編を読みたい!!! 芝居の世界に、ぐいぐい引き込まれていく。。。 飛鳥や響子がどんな演技で、どんな世界に連れて行ってくれるのか、わくわくする。リアルが求められる、虚構の世界に、どんどん魅せられていった。 後半部分の、オーディションシーンは、本当に圧巻! 三部作の、1作目。 でも、調べてみると、続編は、刊行されていないとのこと。。。 どんなお芝居の世界があるのか、見てみたい! いつか、、、続編を読むことができますように。
2投稿日: 2018.09.22
powered by ブクログ久々の再読。この前にオマージュ元の美内すずえガラスの仮面を読み返してたので読みたくなって手に取った。今年中には続きが出るかも、と期待。早く読みたいなぁ。 ガラスの仮面でもマヤより亜弓さんが好きだったけど、これでも東響子に心惹かれる。
0投稿日: 2018.08.13
powered by ブクログ怪奇文学に熱中していたので気分転換に手に取りました。 「舞台」を軸に進んで行く人間の成長ドラマで読み進める中で結末は読めてくるものの、オーディションのシーンは登場人物の心理描写が手に取るように伝わり、本を読んでいるつもりがいつの間にか観劇している感覚に陥りました。 天才であるが故の苦悩。 敷かれた道を辿ってきた人生への不安を募らせる響子、 他人を演じることに才能があるのに自分を表現できない飛鳥。 両極端な2人の天才ですが、不安や欠点を突き詰めると極平凡な私たちも躓く不安であって 天才と呼ばれる2人が非常に身近に感じました。 これから始まることへの期待で締めくくられており、読後の高揚感の余韻が心を擽る作品でした。
0投稿日: 2018.08.10
powered by ブクログ『蜜蜂と遠雷』、『夜のピクニック』 でおなじみの恩田陸さん なんとなく構成としては 『蜜蜂と遠雷』ににているようなかんじもするが (書いた順番的には、蜜蜂がこれに似てる) テーマは演劇 文章を読んだ時に 幻想の世界に連れていかれるかんじが とても好き
0投稿日: 2018.07.15
powered by ブクログ恩田陸さんの「チョコレートコスモス」読了。演劇のオーディション物語。芸能一家の美女、アイドルが日々、凌ぎを削る厳しい役者の世界。脚本家の神谷はある日、不思議な少女を目撃する。その頃、大学演劇部のクセ者10名は、自分達の劇団を作るため、公園で特訓中。そんなある日、一人の女性が近寄ってきたのだが。。いやー、すごい本に出逢った!分厚いのにストレス無くどんどん先を読みたくなる。大学の劇団立ち上げと一人の少女の出現により、みんなが巻き込まれていく。オーディションが始まる頃から一気読み間違い無し。オススメ♪
0投稿日: 2018.04.22
powered by ブクログ佐々木飛鳥は佐々木飛鳥であって何もにもなれないし何もにもにもなれる。人は誰でも何かを演じている生きているのだろうけど、演じることと、何か になるというのは相反するのではないだろうか。 役者が好きだ。舞台が好きだ。だから佐々木飛鳥は好きになれないし佐々木飛鳥のことが気になってしょうがない。わたしはこれからも佐々木飛鳥を心に残して、お芝居という芸術を観るのだろう。
0投稿日: 2018.04.06背筋が「ゾクっ」とする
恩田さんの作品が好きで、たまたま手に取った作品。演劇がテーマになっていることを知り、演劇に興味が全くない私は、読み終えることが出来るか心配しながら読み始めました。 そんな私が読み終えた後には、「オススメの本は?」と聞かれたら「チョコレートコスモス」と言うようになりました。 実際に劇場に行き、ライブで体感するのではなく、文字だけを読んで頭の中で想像し「演劇」をあじわう。とっても難しそう。でも、これはそれが出来ます。なぜか、それは、言葉の選び方が抜群に上手い。 言葉の選び方だけで、こんなにイメージが広がり、映像を見ているかのように想像できるのかと驚きました。 この本がきっかけで、漫画の「ガラスの仮面」「累」も手に取りました。新しい分野を広げてくれたことにも感謝したい本です。 「天才」「秀才」「ライバル」「競争」「ガラスの仮面」 このワードに興味があれば是非、手にとって欲しい1冊です。
0投稿日: 2018.04.06
powered by ブクログ演劇一家に生まれ、幼い頃から名声を恣にしてきた若き女優と、計算も何もなく、本能で演技する野生の天才少女の邂逅というと、少女漫画の金字塔を彷彿とさせる。 恩田さん自身、あとがきでそれには触れていて、今作品は、ガラスの仮面へのリスペクトに溢れた逸品といえる。 オーデイションや稽古で繰り広げられる数々のエチュードの、手に汗握る緊迫感と迫力は、あのコミックを多感な時期に読んだ人間なら、誰でも既視感に襲われる筈。 劇中劇もたくさん登場して、どれもこれも、もしも劇場にかかったら、実際に観てみたい、興味をそそられる作品ばかり。 構想では全三巻になるそうなので、続きが楽しみ。
0投稿日: 2018.03.30
powered by ブクログ久々の素晴らしい読後感、、! 読み始めから、絶対この本は面白いっていう勘というかときめきがすごくて、やっぱり本が好きだ〜って思っていた。そしてその期待は裏切られることなく!最高に面白い!読み始めたら止まらなかった。 佐々木飛鳥みたいな天才はきっとファンタジーでしかないとは思うけれど、登場人物達ひとりひとりの感情はリアルでしかなくて、舞台というもの、俳優というもの、演技というものの本当の姿を見たような気がした。わたしはほんっとに浅いところだけをみて楽しんでいただけなんだな、と思って、舞台ってすごい!演技ってすごい!が止まらなかった。もう〜ボキャ貧がすごいけれどとにかくわたしにとってすごい本!本へのときめきを久し振りに思い出させてもらえてとてもよかった。そして裏表紙のあらすじを読んで想像してた内容と全然違っていて、これもまた久し振りにいい意味で裏切られた(笑)
0投稿日: 2017.12.17演劇版「蜜蜂と遠雷」
「蜜蜂と遠雷」の演劇版ともいえる作品。天才たちがひしめく演劇界で演劇を始めたばかりという少女が嵐を巻き起こす。 「蜜蜂と遠雷」でもそうだが、自分がくわしくない業界の話を興味津々で読めるというのは著者の力量によるものだろう、その情報収集能力は圧倒的だと思える。それだけでなく、読者を作中に引き込むようなストーリ設定で、一見地味で普通の女の子である佐々木飛鳥に強く感情移入してしまう。それが最後まで続き、これで終わってしまうのは悲しすぎると思っていたらあとがきで続編を執筆中とあり歓喜してしまう。もっとも連載していた雑誌が廃刊になり中断してしまったようだが…。 恋愛沙汰などはないが間違いなく青春ものである。かといって若者しか楽しめないという内容ではない。老若男女がアツくなれる傑作と言っていい。
0投稿日: 2017.12.13
powered by ブクログ「蜜蜂と遠雷」が好きな人は、「チョコレートコスモス」もすきなんじゃないかなぁ。女優のふたり芝居のためのオーディションの話。芝居の役作りに掛ける女優の意気込み、努力、才能など、舞台芸術の奥の深さが感じられる。三部作構想の「ダンデライオン」、「チェリーブロッサム」は執筆中断中。
0投稿日: 2017.10.11
powered by ブクログこれが彼女たちの芝居のタイトルだ。 (神谷) 女優の舞台にかける戦いだけでなく、舞台スタッフなど舞台に関わる人たちの目線も面白い。 タイトルの意味に納得。
0投稿日: 2017.10.04
powered by ブクログ著者の『蜜蜂と遠雷』を「次は、つぎは?」と憑かれたように読み、同じ著者の作品であるこの本を読みました。『蜜蜂』がピアノコンクールをテーマとして描いたのと同じように、ここでは演劇のオーディションに挑戦する女性たちが描かれています。『蜜蜂』では風間塵という天才少年が主人公の一人でしたが、ここでも佐々木飛鳥という、まったく演劇経験のない大学生でありながら、演じるということに天才的なひらめきをみせる女性が挑戦者として登場します。 この作品でも、女性たちの心理描写も見事でしたし、取り巻いている大人たちにも存在感を感じました。『ガラスの仮面』を意識した作品とのことでしたが、『蜜蜂』を読んでピアノ演奏に改めて関心を持ったのと同じように、小劇場での演劇を観てみたくなりました。
0投稿日: 2017.09.25
powered by ブクログ最近読んだ中で1番。 舞台女優の話。 続きが気になりすぎる… 舞台役者の心情や感情が深く描かれている小説。
2投稿日: 2017.09.13
powered by ブクログ舞台や演劇に関することを描いた小説って少ないですよね! リアルに描かれていてとても楽しめました。 演技に魅せられた人たちの姿・・・ しっかり調べてから書くものなんだろうなぁーと想像して読み進めていました。 役者に求められる観察眼、才能・・演劇に携わる人たちのキラキラ感やヤサグレ感などがとても魅力的に描かれていて、さすが恩田陸!! 次作(続編)も楽しみにしています。
0投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ恩田陸を読むのは、久しぶりだった。ホラー物はあまり好きでないのもあり。 本作は、全体のフレームは少女漫画っぽいところがあるかもしれない。また、役者の内面については、小説家としての思い込みの部分が多いのかも、と気になる。 それでも、普通の人にも興味が持てるレベルで、「演技とは」「芝居とは」「戯曲とは」のテーマについて、解説してもらえる。響子の内面の描き方、オーディションでの『欲望という名の電車』の変奏曲など、読み応えいっぱい。
0投稿日: 2017.08.30
powered by ブクログ面白かった!! 「夜のピクニック」に続く恩田作品2作目でした。 図書館で借りたので,分厚さを見た時には 2週間で読めるかなと不安になりましたが 続きが読みたくて止まらなくなり 一気に読んでしまいました。 飛鳥がどこまで成長していくのか 見てみたいです。 続編もあると。あとがきにありましたが 掲載してた雑誌が途中で廃版になったとかで 「ダンデライオン」は読めないのでしょうか? 残念です。
0投稿日: 2017.08.28
powered by ブクログ引き続き恩田さん読書月間。とにかくオススメの物語を読んでいる。が、本作品はそこまでのめり込めなかった。なんだろうか自分が舞台にあまり興味なく、知識もないということと、佐々木飛鳥という人物が突拍子もなさすぎてついていけなかったから、かな。こんなカメレオンのような子がいたらかなりびっくりしちゃう。だって自己を消して同化できるってもう魔術の世界。様々な色に染まれる訳者さんってのはすごいと思うけれど、やはり裏に努力の様子が垣間みれる方が親近感が湧く。むしろ演出側の人々の方に注目した。新人発掘の昂揚感、気持ちいい。
0投稿日: 2017.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「あそこに何かがあると思うんです。……それを見るためには、あそこの上に立つしかない。」 舞台上で本能と衝動のままに突き進み演技をする飛鳥。 舞台の暗がりの先にある「何か」をつかみたい! その一心で芝居に取り組む。 オーディションの最中舞台上で、陽射しや風、草の香りを感じ、揺れる黄色いヒナギクに指で触れた瞬間、読んでいた私も感動した! 物語の中の劇中劇がどれも面白くて読んでいて全く飽きない。 できれば実際の舞台を直に観てみたい。 芝居の度に飛鳥がどんな演技を見せてくれるのか、とてもワクワクした。 飛鳥の今後に期待したい!
2投稿日: 2017.08.20
powered by ブクログずいぶん前に買っていたけれど読んでいなかった本。内容はまったく知らなかったけれど、劇団の役者の話。ほとんどがオーディション風景。いったい誰が主人公か、と言われると、実力派若手女優の響子なんだろうけど、実は飛鳥かもしれない。自覚のないとてつもない実力の持ち主である飛鳥は、主人公である自覚もないかも(^^; 上手に演じるだけではない演者の境地・・・ どうやらこの物語には先があるらしい。探してみよう。
0投稿日: 2017.07.20
powered by ブクログこちらのほうが古い作品ではあるが、「蜜蜂と遠雷」と似た物語構成で、演劇がテーマのお話。「蜜蜂ーー」がハマった人ならば楽しめると思う。佐々木飛鳥という、カザマジン的な天才少女が登場する。まあ小説だから仕方ないけど、天才にも程があるだろと思ってしまうような感じの天才である。恩田さん、お好きなのかなぁ?天才キャラ…。
0投稿日: 2017.07.10
powered by ブクログ飛鳥の登場場面では、確かに何度も震える。しかし、その震えが彼女の自我がないことに起因しているとしたら…フィクション上の天才だが、それ故にフィクションの威力をまざまざと感じる作品だった。
0投稿日: 2017.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
天才的素人と良血のライバルが演劇で火花を散らすところはまさにガラスの仮面。とはいえ身分違いの恋などのロマン要素は全くなく、登場人物はあくまでも演劇に対しストイックな人ばかり。枚数は多いが序章的な仕上がり。あとがきを読むと3部作の1作目らしい。
0投稿日: 2017.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現代の舞台役者でしかあじわえない世界。 こういうのは代々伝統芸能として受け継がれて来たものなんだろうと思いたい。日本人のDNAにも残っているだろうと。 自分はあたまでっかちで知識から入ろうとしてばかりです。 当然のように、ひたすら運動音痴である。身体を通して得る知識を学ぶ機会はますます少なくなって来ていると思うのですが、果たして何からウンチは始めたら良いのやら・・・ そういや続編はどうしたのかと 平成31年2月19日午後追記です。 嗚呼・・この頃がもっともシンドかったなあ。 本体も貸したまま帰って来ません死ね。 もう他人に本を貸すのはやめようと心に決めたものです。 中身を読みもせずに、馬鹿にする御仁がいるのですが。 もう死んでいいよね。いい加減くたばれや。
0投稿日: 2017.05.18
powered by ブクログ芝居のオーディションを中心に繰り広げられる、才能のある若手の女優たちの話。 『ガラスの仮面』に触発されたというだけあって、女優たちの並外れた天才ぶりはマンガ的で、ストーリーも予定調和の域を出ることはない。 でも、そこは作者の筆力で、それぞれの個性を生き生きと、臨場感たっぷりに描いている。演技する姿や、舞台の空気感がひしひしと伝わってきて、すぐにでも劇場に足を運びたくなる。 直木賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』の芝居版といったところだが、比べるとこちらのほうが安直。続編は、連載していた雑誌が廃刊になり中断したままだそうで。 芝居好きの私にとっては、登場する小さな劇場や脚本家、演出家、女優たちのモデルをあれこれ想像しながら読む楽しさもあった。
0投稿日: 2017.03.30
powered by ブクログあーこれは確かに蜜蜂と遠雷。似たテーマに再チャレンジして見事に成功したのかな、と思う。続編を、と後書きに書いてはいるけど、この続きではなくていいかな、とは思う。個人的にはピアノと比べて劇は入り込めないところがあった。
0投稿日: 2017.01.29
powered by ブクログ演劇のオーディションが舞台で、面白く興味深く読めました。ただ飛鳥が凄すぎて尋常じゃない気が全てします。
0投稿日: 2017.01.26
powered by ブクログ無駄な場面がなく構成も上手い。久々に読む手が止まらなかった。 登場する女優の人間らしい感情が興味深いと思って読んでいた。やっぱり女優はその人から醸し出される人間性が重要ですね。
0投稿日: 2016.12.10
powered by ブクログ前半がダレる、でも中後半の盛り上がりはスピード感があって良い、よって感覚で言うと3.5かな。 しかし、演劇をテーマにした小説ってなんかこうダレるんだよな…下北サンデーズ然り、幕が上がる然り。ただ現実もそうかも、劇団に所属してたり関係がある人たちってすごくその劇に夢中になるんだけど、周囲からすると「?」ってところがあるんだよな。おそらく、舞台として完成するまでは、その作品と、役者なりスタッフなりの「個人」との対話であって、あんまり第三者的視点を必要としていないんじゃないかと思う。だから、第三者的視点でその過程を見ていてもつまらない。 よって、面白くなってくるのは、ある程度実際に舞台が動き出してからだ。そこに至るまでの過程はまぁだらだら蘊蓄やら背景やら含め寄り道しながら進んでいくのでめんどくさいところもあるのだけど、実際の舞台の場面が描き出され始めると、臨場感があるのでけっこうドキドキ楽しめる。 登場人物や進行の仕方が漫画的なのは恩田陸の特徴なので好き嫌いが出るかも、あと「一般的には○○だ、だが本当は□□なのだ」的論調にも好き嫌いが出そう。実際には絶対あり得ない話なんだけど、そこを無理やり引っ張っちゃうのも恩田陸の強さというか、一定層には魅力なんだろうなぁ。
0投稿日: 2016.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私は恩田陸作品が好きでまだ手に取っていなかったこの作品を読みました。 やはりいつも通り、私はこの著者の作品には引き込まれ次へ次へと読み進めたくなる勢いと世界観と文章でした。 しかしそれは冒頭部分のみ...。 進めば進むほど脳裏に浮かぶは美内すずえさん作の「ガラスの仮面」。その漫画からスポ根要素を全て排除して、如何に天才的技能を持つ少女が演劇の世界に入り込み周りを圧倒するかという話。設定を盗んでいるとかそういうことを言いたいわけではないですがシナリオの先が読みやすかったです。 正直ラストのオーディション部分は候補者たる他の女優やアイドルが全てその天才少女のための当て馬でしかなく、ものすごいスピードで読み飛ばしました。どの順で当て馬達が演技するかくらいしか見てないです。飛鳥が出たくないと言い出すあたりでなにか巻き起るのかとドキドキしたのですが、巽の行動....。 恩田陸さんの作品は、全く先が読めないから引き込まれ読み進めたくなり面白いと感じるところが多いのかなと思います。今回は後半が読めすぎてあまり面白くありませんでした。 それと、天才少女がその才能ゆえに周りから絶賛を浴びせられるという点。これがある長い物語の序章でこれからこの少女が苦難を乗り越えていくならわかるんですが、ただただ続く高評価に飽きました。 響子の苦悩は人間臭くわかりやすいのですが飛鳥が圧倒的個性を放ちすぎている他の章の中に埋もれていて何が書きたいかよくわからなかったです。
0投稿日: 2016.05.28
powered by ブクログ長時間の船旅のお共に読みました。 演劇についてはあまり良く知らない世界ですが、作者さんが好きで買ってみた。なので、読んでみて想定がいでした。 視点がわりと変わるので、主人公はいったい誰なんだろうと途中までぼんやりしながら読んでいました。 あまり入り込めなかったのは視点が変わるからなのか、最後オーディションの下りは結構つかまれましたが、切れ目があまりないので、一気に読める環境で読めてよかったなぁと思いました。 その人になりきるっていうのはあるんですかねぇ。。 ガラスの仮面を思い出すなぁ。。(読んだことないけど)と思ったら、あとがきで少し影響を受けられているご様子。 続編を書かれているようなので、機会があれば読むかも。。
0投稿日: 2016.04.26
powered by ブクログ面白かったです。 演劇のオーディションの話。読みながら脳内イメージは『ガラスの仮面』の亜弓とマヤへと・・。 何にでもなりきれるということは強烈な“個”がないこと、それが良い事なのか悪い事なのか一概には言えないですが、凡人には辿り着けない境地に達することが出来るのが天才なのでしょう。 飛鳥と響子の舞台が、二人にどんな未来をもたらすのか、楽しみです。
0投稿日: 2016.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二人の女性主人公の舞台のオーディション物語。 なんかガラスの仮面と比較して面白くないと書いている方も居られるが、いやいや充分面白い。 異能の天才を描くには恋愛やイジメなどの鬱積したモノ表現しなければならないような感じのようだが、自分がないゆえのマシーンのような異能の天才があっても良いのではないだろうか。 まあ、ガラスの仮面を読んだことがないからこそ言えることなのかもしれないが。 この異能の部分がまるでミステリーのような展開で進んで行くが、だんだんと人間味を得て、成長物語への展開にはどんどん引き込まれていく。 久々、恩田陸っぽくない物語に、意外や意外という感じで楽しめた。 ただ、これはあくまで小説なので、この人は脚本家にはなれないだろうなぁと感じる作品でもあった。
0投稿日: 2016.03.13
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本当に、彼女らのような役者が存在するのだろうか。これを実写化するとなったら、どうするのだろう。 そのくらい、役者という職業はとても深く、自身の研鑽と才能とに裏打ちされた大変な職業なのだなと思った。俳優、女優と持て囃され、テレビのバラエティ番組にも出演している、表の印象とは違う。きっと役を演じるというのはとても孤独で、つらい作業なのだろう。しかし、そこには、その奥には、何かがあるのだ。麻薬のような、と響子が形容した、それほどまでに全身が震えるような新たな世界が。 東響子、宗像葉月、安積あおい、なんて、彼女達にぴったりな名前なんだろう。名前に、感心したのは初めてだ。彼女達のキャラクター、立場、境遇にぴったりの名前だと思った。 そして、あとがきを読んで、作家は、天才を描くときは天才を生み出さねばならないのだという当たり前のことに感心した。佐々木飛鳥という天才を描くのに苦労した、と書かれていたが、二度にわたるオーディションの場面(しかも作者の意図によってそれが本編のほとんどを占めている)で、大御所女優岩槻徳子、旬のアイドル安積あおい、今注目の実力派女優宗像葉月、そして本能の天才佐々木飛鳥の演技を、それぞれの凄さをもって、表現せねばならないのだ。彼女らが、それぞれ知恵を絞り才能を絞り全力で挑む演技の場面を。現に、岩槻徳子はずっと銀幕界を支えてきた確かな実力で誰もが納得する正統派の演技をする。安積あおいは、二次審査では崩れるものの、一次審査ではその若さと魅力を生かした役作りと切り替えの早さで審査員たちから高評価を得る。宗像葉月は人一倍の演技にかける情熱とそれ故のしたたかさをもって、皆を唸らせるプロットを練り上げ、見事にそれを演じ上げる。佐々木飛鳥は、それまでの彼女らとは全く異なる天才とも言うべき視点から、演出家に、してやられたと思わせるほどの演出と、彼女自身が全く透けない見事なまでに徹底的な役へのなりきりをもって、その場にいる者を震撼させる。 そのような演技の構成を考え、それらを書き分けるというのは、どれほど大変なことだろう。やっぱり、作家って凄い。 そして、東響子の凄さ。恵まれた環境で、恵まれた才能を持ち合わせ、周りからは天才と思われている、確かな実力と舞台に生える美貌を兼ね備えた響子。しかし彼女自身はそれに驕り高ぶることなく自身のその境遇に迷い、悩んでいた。そこに舞い込む挫折と屈辱と、それを乗り越えた末にあった涙が出るほどに嬉しい仕事。それらの描き方が、普通なら、こんな恵まれた二世女優なんて、と反感を覚える瞬間がありそうなものの、そんな感情を全く起こさせない。最初から最後まで、響子に好感を持って読めた。その描き方が、凄い。 最後神谷が彼女らをチョコレートコスモスに重ね合わせるのには、若干???となったが…。
0投稿日: 2016.02.12
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「チョコレートコスモス」 恩田陸 ほとんどがオーディションの場面、という小説を書きたかったのだそうだ。 プロデューサー芹澤が仕掛ける意地悪なオーディションは、「二人の王女」のオーディション場面そのものだった。 佐々木飛鳥が感じ取った「時代を超えて、労力を掛けてこういうものを行わねばならぬという何ものかの意志」 、「虚構の世界を、人間に演じさせる何かの存在」。 芝居って「神事」なのだと思う。 佐々木飛鳥は、まんま北島マヤと重なって見えたが、最後に芹澤Pが言った言葉には納得がいかない。 「彼女は非常に優秀な機械みたいなものだ」 そうかなぁ。 そうは思えないんだけど。 もっと原始的な感じがしたんだけど、その評価じゃ「アラベスク」のスヴェトラナ・エフレモワだよ。 「役者の人間の欠片が演技に入って来ないと器用なだけの機械になるよ」 それは激しくそう思う。 話が逸れるけど、だからこそ! 「誰が演っても同じ感動を提供します」 (だから出演者で選ばないでください) という某劇団の言い分は間違っていると思う。 どう見たって、あきらかに違うんだもの! 観たい出演者を選びたくなるの当然じゃない? 閑話休題。 松たか子を思わせる東響子が感じた「手に確かに触れるヒナギク」、 感覚の再現なのか、新規の体験なのか、そういうことは本当にある。 それが麻薬なのかな。 飛鳥が芝居に興味を持ったきっかけは無理があった。 病院で、男女の患者が隣同士のベッドにいるなんてあり得ないし、隣の人が見ているテレビの音が聞こえてくるのもあり得ない。 もともとガラスの仮面自体がリアリティーないのだから、そこもしかたないか。 いやー、おもしろかった! 続編があるらしいが読みたいです。
0投稿日: 2016.02.11
powered by ブクログ前読んだときを覚えていない、あ、多分、早稲田だろうw大の女の子に思いいれしてよんだような・・今回は松たか子さん風二世女優さんの方よりに読み進め、続編出て無いのですか?余りにも特定されすぎて駄目なのかな?でも続き期待
0投稿日: 2016.01.07
powered by ブクログ〜あらすじ〜 「私も劇団に入れてくれませんか?」 佐々木飛鳥は、公園での稽古中に突然近づいてきてそう言い放った。彼女は一見すると平凡な少女だが、見る者を圧倒させる天才的な演技力を持っていた。 一方で、子役の頃からキャリアを積んできた、飛鳥とは全く別のベクトルの天才女優、東響子。彼女は演劇の世界が自分の本当の居場所なのか迷いはじめていた。 この2人の天才少女は、あるオーディションがきっかけで出会うことになり、同じ舞台に立つことで、演劇のさらなる高みを目指し、お互いを刺激しあい成長していく。 〜感想〜 2人の天才少女がそれぞれの葛藤の中で演劇を通して成長していく姿は、とてもキラキラしていて気持ちがいい。また、飛鳥の演技で周りの人々が恐怖さえ感じる様子は、天才という者に対する憧れを強く刺激される。 だが、肝心の演技の描写が中途半端で、飛鳥や響子のすごさは伝わってくるものの、具体的な演技のイメージがつかみにくく、感情移入しにくいと感じた。
0投稿日: 2015.11.06タイトル?
芝居というものを現場でみたことがないのですが,こんな世界が本当にあるなら,ぜひ観てみたい。そう思わせる作品です。「ガラスの仮面」とは違った方向で,芝居とは何か,演ずるとは何かを考えさせられます。 でも,とにかく面白かった。多少説明くさいところはありますが,おなじテーマで演ずることに どれくらいバリエーションがあるか,などはとても興味深かったです。 しかし,このタイトル! 最後にタイトルとの関係は出てくるけれど,まったく本筋とは関係ないし,タイトルから内容をまったく想像できない。 思い入れはあったのかもしれないけれど,タイトルだけは失敗だったのでは・・・?
2投稿日: 2015.10.18
powered by ブクログ恩田陸がなぜか書いた演劇物。キャラクターの個性は重要でなく、飛鳥という天才を目の当たりにして衝撃を覚えることに快感を得る作品。 この子なら何かをやってくれる、何かが起きるといった期待を楽しむのが良い。 続編も執筆中? らしいがどうなんだろうか。
0投稿日: 2015.10.01
powered by ブクログ芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名を欲しいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかを。 天才の話が好きだ。周囲を圧倒するその瞬間を見るのが子供の頃から好きだった。この話はまさにそんな話。ほんとにガラスの仮面。響子はそのまま亜弓さんなんだけど、飛鳥はちょっと謎だな。ほんとに才能モンスターすぎるし、考えていることも謎だし、あとなんかあんまり理解したくない感じ。しかし既に完璧なガラかめをやってしまったので、続編でどうなっているのかが楽しみなような不安なような。がっかりしたくないんだよなあ。なんて失礼なことを思ってみたり。 すっかりダンデライオンが刊行されているんだと思い込んでいたけど、2015年に至った今でも休載のまま書籍化されてないと知ってつい笑ってしまった。まさに紅天女!まあ十二国記だって古典部だって冬季限定だって10年近く待っているのだからへっちゃらだよ!
0投稿日: 2015.08.07
powered by ブクログ演劇にかける女たちの戦い。ガラスの仮面とは言わないけど、それに似た作者さんの情熱を感じました。恩田陸さんの描いた女の人は繊細で柔らかくて、かつ割れやすそうで大好きです。
0投稿日: 2015.06.28
powered by ブクログ演劇の世界のおはなし。お芝居、観に行きたくなった。いろいろ吹っ切れてからの、ほしいものを素直にほしがるつよさを持って、全力でかかる響子さんのキャラめっちゃすき。 佐々木飛鳥、芹澤、東響子、神谷
0投稿日: 2015.06.08
powered by ブクログ天才少女の話。 舞台とか芝居とかがすきなのもあって楽しめた。 少女漫画的展開といったらそれまでだけど、わくわくしながら読めたので◎
0投稿日: 2015.06.07
powered by ブクログ恩田作品で一二を争う好きな物語。『夜のピクニック』とどっちが、と聞かれたら本当に迷うなぁ。飛鳥が見出されるまでにジリジリと焦れ、その演技に心奪われ、響子との共演に胸踊る! 続編をずっと待っています。 『ダンデライオン』『チェリーブロッサム』… どんな話になるのだろう。 飛鳥が早晩ぶつかるであろう壁はどのような形でで現れるのでしょうか。楽しみです。
0投稿日: 2015.05.15
powered by ブクログ舞台演劇の話。 これを読んでる間に何度も鳥肌がたち、 劇中劇に引き込まれました。 奇跡の舞台を何度も目の当たりにした 感動におそわれました。 これを読んで舞台に夢見すぎて、 実際の舞台演劇を何本か観にいったものの そうそう感動はないので肩すかしをくらった感ありました。 実際の舞台に足をはこぶよりこの本読んだ方が ずっとはずれなく楽しめる。 恩田陸の真骨頂、 続きが気になってぐいぐい一気に読ませるヒキと、 何気ない一文で背筋がぞっと凍る体験を味わえます。
0投稿日: 2015.05.09
powered by ブクログ最初があまりのめり込めなかったけど、中身は会話が多くて、そういった面では読みやすかった。 後ろのオーディションのための同じセリフだけで、めっちゃ幅取ってるので、内容的には短い本です。
0投稿日: 2015.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ガラスの仮面のオマージュ作品。ガラスの仮面を読んだことがないため、新鮮な気持ちで読むことができた。続編も読みたいけれど、ちゃんと発刊されるのか心配。
0投稿日: 2015.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。こんな面白い小説を忘れていたなんて!「ここに『ガラスの仮面』が・・・!」「北島マヤと姫川亜弓が・・・!」と思っていたら、「『ガラスの仮面』のワクワク感を再現したい」と筆者あとがきに書いてあった。劇中劇を創作したり、劇中劇の演出をしたりするのって、書く人は大変だろうけど、小説を一気に何本も読んだみたいで贅沢。ミステリーでもなくホラーでもなく、怪しい雰囲気のまったくない恩田さん作品だが、演劇や役者に迫っていて楽しい。私としては東響子が好みだが、続編は佐々木飛鳥らしい。とにかく早く読ませてくれぇ。
0投稿日: 2015.04.09
powered by ブクログ読んだきっかけは友人に勧められたから。 「夜のピクニック」に続いて、2冊目の恩田陸作品。 演劇を題材にした本で、演劇に興味をもつきっかけになった本。 最近、観に行っていないので、近いうちに観に行きたい。
0投稿日: 2015.03.30
powered by ブクログ恩田陸の青春小説が読みたい!と思って手にした本書。よくも悪くも少女漫画みたいだった。一人の、何も知らない天才少女を、いかに天才に描くかという点が軸であり、それに翻弄される大学生やプロの演者、演出家のリアクションが面白い。ほぼ、期待を裏切ることなくすすみ、絵の浮かびやすいベタな人達がベタなリアクションをする。オーディション小説を書きたいとあとがきで書かれてあったが、まぁそんだけの小説。昔ながらのラーメンを食べたみたいで、まずくないんだけど物足りない。 ネバーランドや夜のピクニックみたいな青春小説に比べると薄味に思えてしまった。役者の難しさはすごーく伝わってきて、役者を夢見る馬鹿な高校生くらいに読ませるのがベストか。
0投稿日: 2015.03.19
powered by ブクログ響子やその周辺の話が面白かった。 役者や脚本家、演出家などが登場人物の小説はあまり読まないので新鮮だった。 普段はあまり意識しない娯楽のことについて考えさせられた。 巽のキャラが好み。 巽→飛鳥っぽいのもツボだった(・∀・) 2次選考で巽が飛鳥を出してくれるよう頼む場面がすごく好きだ。
0投稿日: 2015.03.19
powered by ブクログんー、一番初めに思ったのは、やっぱ恩田さんも売れてるだけあって、小説の中にぐっと引きこむ力が強いなぁということ。 まぁ面白かったよ。☆は3つくらいだけど。 こういう、演劇の世界の設定ってあんまりない気がするし。しかも、リアルに役者の信条であり切磋琢磨でありを追いかけているような小説って。 最後のストーリーは最初からわかってたけど(笑)、でもまぁ安定して面白く読めたよ。 スーパースターの女優が、最近読んだ漫画のキャラにすごい重なった。それで、もう一人の少女的役者のキャラが、こないだ読んだ、「…歩けよ乙女」の主人公になんだか重なった(笑)。 天才…うらやましいぜ!
0投稿日: 2015.03.12
powered by ブクログ演劇のお話です。引き込まれてしまって、気になる気持ちとページをめくるのが止まらなくなります。読み終わったころには演劇を観てみたくなりました。すごく面白かったです!
0投稿日: 2015.01.23
powered by ブクログ本を読んでると、演劇とか舞台を見に行きたくなる作品です。初めてちゃんとした小説を読み終えたので、読んだあともすごく心に残りました。
2投稿日: 2014.11.28
powered by ブクログガラスの仮面を猛烈に思い出す。 飛鳥のキャラクター設定がちょっと不安定でミステリアスなんだかただの不安な少女なのか微妙なところ。続編があるらしいのだけど、それを最初から見込んで書いているのかな。
0投稿日: 2014.11.05
powered by ブクログ再読。あぁ本当に面白かった。いつまでも余韻が残る。 本に、舞台に、演技に飲み込まれる感覚。 何回読んでも長時間かかるし、読後しばらく放心状態になる。 実際に見てるように映像が流れて、その迫力にゾッとし、ドキッとする。 役者の家庭に生まれものごころついたころから舞台の上にいた天才・東響子。 大学から芝居を始めたばかりの華奢で地味な佐々木飛鳥。 二人は伝説の映画プロデューサー芹澤が仕組んだ異色オーディションで出会う。 苦悩する天才と自覚の無い天才が舞台の上で出会ったとき、 彼女たちは何を見るのかー。 この本を読むといつも舞台を見てみたくなる。実感として演技に飲み込まれる体験をしてみたいと思う。 あぁ面白かった(余韻)。 本離れしているときはお気に入りを読むのが一番ですね。
0投稿日: 2014.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
傑作です。どうもありがとうございました。 『六番目の小夜子』の体育館シーンの衝撃は今でも覚えているが、 本作でそれと同じ感覚を久々に味合うことになった。 作中、演劇の奥深さを表現するのにまるで本物の事物を感じてしまうような描写があるが、 本書を読んで感じたのが、まさにそれである。 佐々木飛鳥が巽達の劇団に入るシーンは鳥肌モノ。 「演劇の天才」という言葉で言うのは簡単な事を説得力を持って表す 一連の流れは、これを読めただけで良かったと思ったが、 そこからも演劇を通してすさまじい描写が連発していく。 演じるという事はただセリフとフリをするのではなく、 途轍もなく広大な次元へと達しようとする手段である事が分かる。 全編オーディションを書きたいという作者の言葉通り、 他の演者との対決の様相を見せていく点も素晴らしく、 興奮と緊張感、そして、高みに達する者だけが感じ得る高揚! 本当にいいものを見る(読むではなく)ことができました。 ただ、惜しむらくはこれがシリーズだったということ…。 もしくはまた彼女たちの物語が読めることを喜ぶべきか。
0投稿日: 2014.10.12
powered by ブクログ再読。先日、ガラスの仮面芸人を楽しく拝見しました。それで思い出してオーディション部分だけ読もうとしつつ結局全部読んでしまった。やはり第2オーディショ ン『欲望という名の電車』の部分は圧巻。一気読み必至。「明かりをつけないで!ヽ(`Д´)ノ」 どこの世界でも、常人には見えない景色を見てるらしき人はまれにい る。そんな世界を舞台の上で目指すふたりの女優の物語。続編はいつでるのか。このままでは男坂の最終回みたいだろ!
0投稿日: 2014.09.19
powered by ブクログ涼乃ちゃんがすすめてくれた本2冊目!恩田さんは今まで5.6冊読んだのですが、そんなに自分に響く作家さんという印象がなく、なかなか自分では手が伸びなかったんだけど、すすめてもらって読んだら単純に、これはとにかく面白かったー!テーマが好みなのがたぶん大きいと思います。芸能界もの、特に女優さんの演技の世界の話は大好き。しかもセンスが物凄い新人側より、葛藤しつつもオーラを放つサラブレッド側が好きなので、響子側をがっつり書いてくれてるのも良かった。作中作の脚本を恩田さんが楽しんで書いてるのも伝わってくる。 わりと説明口調な文体はそこまで好みではないんだけど、話が盛り上がってくるとそっちに引き込まれて気にならなくなるしな。続編はまだ単行本になってないのかな?絶対読むー!
0投稿日: 2014.08.12
powered by ブクログぐいぐいと引き込まれて行く楽しい作品。 主人公はどっち?という気持ちになっていく。 途中で何となく先は見えるけれど、それでも「その続きを読みたい!」と思う作品は中々ない。 楽しかった!
0投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログ中学生以来の恩田陸さん。とってもよかった! 演劇を取り巻く人々のお話。 きらきらした世界の陰には、時には黒々とした嫉妬や思惑もあって。それでいてやけに爽やかで。 舞台はいつだって小宇宙で、女優たちも自分の中にコスモスを持っている。まだ見ぬ世界を見るために彼女たちは進んでいく。そんなお話。 舞台を観に行きたくなりました。
0投稿日: 2014.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中までは、正に「ガラスの仮面」みたいで、ワクワクしながら読みました♪ 演技に対しての天才ぶりがすごく伝わってきたし☆ ただ最後のオーディションのシーンが私にはイマイチだった・・・ お題の内容もあんまり興味深くなかったのもあって、そこで読むテンションが急に下がってしまった・・・ 飛鳥にそれほど魅力を感じなかったんだよなぁ~・・・ 普段は至って普通・・・というよりもむしろ地味な位の子だったからかしら・・・ しかもちょっと尻切れトンボみたいな感じだったし・・・ まぁ続編があるみたいですが・・・ でも続編を読みたいとまでは思わなかったな・・・
0投稿日: 2014.06.05
powered by ブクログ久しぶりに印象に残った本です。 月に1度のペースで読み返していますが、何度読んでもまた新しい面が出てくるのが面白いしすきです。 劇と本を上手く繋いだ、素朴だけれど品のある素敵な本だと思います。
0投稿日: 2014.05.20読みだしたら止まらない天才女優二人の対決
恩田陸版「ガラスの仮面」というのが一番わかりやすいかも。 芸能一家育ちのスポットライトを浴び続けてきた天才女優と 本能的に演技の世界へと引き寄せられた天才初心者の少女のお話です。 読者を作品の中にぐいぐい引っ張っていく恩田陸さんらしい作品。 ネバーランドとか夜のピクニックが好きな人はきっと好きです。 私は三冊文庫を読みつぶし、とうとう電子書籍版を購入しました。 買って後悔はしないと思います。
5投稿日: 2014.05.13
powered by ブクログ天才を書く、ことは難しいと。天才を見る群衆の視点、天才の心理描写、半々くらい。著者の苦悩が見えます。 恩田さんは演劇にとても興味をお持ちのようで、俳優を登場人物にした著書がいくつかありますが、次はぜひ戯曲をお願いしたい、とゆーのは一ファンの勝手な希望。 作中で登場人物が未完成のオリジナルの脚本をちょっと紹介する場面、それぞれ数行で終わらせてしまうなんて贅沢すぎる!惜しみない披露。 「世界中のどこよりもリスキーな場所なのに、世界一安全な永遠の小宇宙、ブロードウェイに感謝します」 しびれた。
0投稿日: 2014.05.11
powered by ブクログ最後の最後まで余すことなく楽しめました。 これは映像化してほしい!と思ってしまうけど実際に映像化したら野暮ったいと感じてしまいそう。 素晴らしい文章力によって成り立っている素晴らしい作品だと思います。
0投稿日: 2014.04.15
powered by ブクログとても面白かったです。小説版の『ガラスの仮面』といったところですね。オーディション部分が読んでいて楽しかったです。みんなが飛鳥の存在に気づいていく・・・彼女の天才ぶりに驚かされ言葉を失う。想像しただけでワクワクがとまりませんでした。飛鳥の今後がすごく気になります。早く続きが読みたい!
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログ芝居、全く興味のない世界だったが、とても面白く、ドキドキしながら読み進めることができた。どれだけ完璧にこなせても、役者をやるのは人間。エゴやプライドといった人間臭さのない役者が人間をやっても面白くない。本当に引き込まれる作品でお勧めしたい一作。
0投稿日: 2014.03.06
powered by ブクログ昔図書館で借りたはずなんだけど、全く覚えてなかった。恩田陸の演劇ものは「中庭の出来事」に続いて2作目。長かったけど一気に読み終わった。 それぞれの登場人物がどんな演技をするのか気になった。お芝居見に行ってみたいと思った。 続編も気になる。
0投稿日: 2014.01.03
powered by ブクログ読んでる途中から、話にぐいぐい引っ張られて引き込まれてて、自分でびっくりしました。ただ、半分以上読んだくらいから、展開がよめてしまったのが残念。でも、それでもスリルとリアル感は褪せなくて、ずっと気持ちを冷めさせられることなく読めました。作者さんすごい。
0投稿日: 2013.11.12
powered by ブクログ11/11 p541 役者は、人間なんだよ。役者は、人間をやるんだよ。人間って、今言ったようなものでできているようなもんでしょ。エゴとかプライドとかって、最も人間臭い、人間の嫌らしさと崇高さと矛盾を含んだ部分だよ。
0投稿日: 2013.11.11今後の成長が楽しみ♪
『ガラスの仮面』を思い出しました。まだ芝居を始めたばかりで、自分の才能に全く気付いていない飛鳥が、どんな風に天才ぶりを発揮していくのか、ワクワクしながら読めました。続編も読んでみたいな。チョコレートコスモスというタイトルにもに惹かれて購入したのですが、なるほど、『コスモス』の意味が深いです。
1投稿日: 2013.10.112人の天才
今まで読んだ恩田陸作品はファンタジー寄りの作品(常野・ネクロポリス)で新鮮な感じがした。 読み始めると止まらない、読み終わっても続きが読みたくなる。特にオーディションのシーンは熱い。響子と飛鳥がそれぞれ自分の中の迷いの中から何かをつかんで大きく変わる姿に、演じている姿に引き込まれてしまった。この舞台がどうなったのか知りたいし、今後の2人がどう変わっていくのかが読みたい。あとがきに第三部まで構想はあるとの事なので続きが出るのが楽しみ。三部まで出てほしいな。
1投稿日: 2013.09.26これはガラかめだ!
一言で言うと、これは活字版『ガラスの仮面』です。 主人公二人を脳内キャストで実写化、もしくは美内センセイの絵を想像しながら読んでみましょう。 結構はまります。
1投稿日: 2013.09.25天才すぎ
天才女優の話。ちょっと凄すぎる。 けど、それはそれで面白い。
1投稿日: 2013.09.24
