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チョコレートコスモス
チョコレートコスモス
恩田陸/KADOKAWA
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総合評価

487件)
4.3
208
168
67
7
2
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    才能のある人同士の出会いを描かせたら恩田陸さん! と思っています 自分の知らない世界のことを体験できるのがホントにおもしろい 芝居を生で観たことがなくて、 その世界には疎いけど 飛鳥を観てドキドキする気持ちが私にも沸いた 所々、お芝居の描写が私には難しくて想像できかねるシーンもあったけれど 頭の中で飛鳥が飛んでいたり、 表情がみえたりして 楽しかった 演劇は化学反応、起爆剤なのかも 演劇はテレビで見るドラマと変わりないと思ってたけど、 生き物のお芝居が見たくなった! タイトルの意味、そういうことだったのか!と知った時、感動の波!! 覚え書き 「この世界を生きる誰もが、いくつもの顔を演じ分けている」 →過去に、みんなそれぞれに同じ接し方ができないと悩んだ時期もあったけど、対する人によって顔が違うのは自然なこと。なんだなぁ 「自分を客観視できていない」 →私もうまくいかないときは、たいていそうだ。

    6
    投稿日: 2023.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神谷 銀縁眼鏡を掛けた五十男。脚本家。学生時代に旗上げした劇団の座付き作者をやっていたが、卒業してメーカーに就職してからは、単なる趣味として後輩のために脚本を提供し続けた。劇団の人気が出て、他からも脚本の依頼が来るようになり、専業作家になってしまった。自宅の机では原稿を書き始められない癖がある。 寺田 演出家。 東響子 女優。二十一歳。ものごころついた頃から舞台に立っていた。家族も皆役者。名子役と言われ、子役が壁に当たると言われる思春期もすんなり乗り越え、将来の大器と言われるようになった。 今では演劇界きってのスターとなっている。 芹澤泰次郎 映画プロデューサー。元々は芝居をやっていたが完璧主義が昂じて映画に行った。二十年ぶりに芝居に復帰。年齢は七十歳前後。 宗像葉月 女優。響子より六歳年上で、遠い親戚に当たる。ここ数年急速に実力を伸ばしていた。響子とは親せきで、プライベートでも交流がある。 梶山巽 元々は脚本家希望だったが、役者の経験があったほうがいいだろうと思いこの二年役者もやってきたが、役者が足りず未だに足が洗えない。 新垣剛 長身な上にくっきりと濃い眉。四角い顔、骨ばった身体。一目で顔を覚えてもらえるタイプ。、 草加 中肉中背の男。一見甘い顔立ちのかなりの二枚目だが、中身は常に受けを狙う三枚目。 佐々木飛鳥 W大一年法学部。芝居の経験はない。 風貌こそ地味だが天性の才能を持ち、芹澤のオーディションに参加。幼いころから空手をやっていて身体能力が高い。 小松崎稔 演出家兼俳優。天邪鬼という言葉がぴったりの男。 学生時代に率いた小劇団で脚本・演出・主演を務め、文字通り一世を風靡した。他の小劇団に大きな影響を与え、似たような作風の劇団が続出した。 安積あおい 舞台は初めてという新人。十八歳。大手芸能プロダクションに所属している。見た目のあどけなさとは裏腹に、かなりシビアでしたたかな子。 月岡圭吾 老舗の新劇系劇団の養成学校を出た、若手の実力派。 風間忍 神秘的でクールなイメージが強く、女性に熱狂的なファンがいた。 田野上 TV局のディレクター。 玉置龍子 飛鳥が高校でたまたまクラスで席が隣り合わせになった。中学時代から演劇部に入っていた。 東創治 響子の父。 川村華子 響子の母。歌舞伎役者の娘。宝塚出身。 真壁玲子 響子のマネージャー。 葛城景子 ララバイの衣装担当。 影山力也 気鋭の演出家。したたかな上になかなか政治力もある。 谷崎 新垣の高校の落研の先輩で、経済学部を出た人。経済産業省勤務。 岩槻徳子 往年の還暦を過ぎた映画スター。 北川 渋い脇役が多いベテラン俳優。

    0
    投稿日: 2023.02.24
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    少女たちの芝居の才能がぶつかり合う作品。 普段は華奢で地味な普通の少女、飛鳥。しかし彼女の特異な芝居の才能が花開く。 是非舞台や映像化されたもので見てみたいが、誰も出来ない…か?

    1
    投稿日: 2023.02.23
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    演劇の世界の話。演劇界のサラブレッドの響子と、演技をはじめたばかりだが才能の塊の飛鳥。演劇をよく知らなくても楽しめました。ガラスの仮面を思い出す設定で、オマージュと作者も語っています。 オーディションは臨場感があります。飛鳥の天性のカンと洞察力で演じる演技に惹かれます。欲のないちょっとすっとボケた天才をなんだか応援したくなります。 天才を描く大袈裟な描写はちょっと気になりました。実際、何もないところで演技をしてる人の背景まで目に浮かんだことはないです(笑) 演劇や舞台を見てみたいなと思います。続編が楽しみです。

    3
    投稿日: 2023.02.19
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    情景が目に浮かぶストーリーって、本当に凄いね。 ページをめくる手が止まらなかった。 ライバル出現に焦る響子の気持ちが、リアルに書かれていた。 演劇界の裏側を覗いてるような、きっと本当にこんな世界なんだろうなぁと思わせてくれたストーリーでした。

    1
    投稿日: 2023.02.15
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    お芝居や舞台といったものに今まで縁がなかったため、どうしても序盤は『劇団』ってものになじめずなかなかページが進まなかった。 ただ無理難題なお題に対する登場人物たちのお芝居にいつのまにか没頭。戯曲については理解しきれない部分もあったけど、それでもまるで実際の舞台を見ているだった。 あとがきに続編の話があったので喜んで調べてみたところ、事情により出版の目処がないようで… どうか続きが読めますように!!!!

    1
    投稿日: 2023.02.08
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    ものすごい想像力が掻き立てられて頭の中にたくさんの映像が流れた 特に演じられた役柄の特徴が外見も内面も書かれていて想像力の原始となった 役者の汗や息が感じられるくらいの臨場感だった エネルギッシュな別世界にワープできる本でした 飛鳥に自意識がないのは何故なのか、生まれ持ったもの?続編で自意識に芽生えて行くのか、もしくは芽生えなくて悩むのか 続きが気になる書き方がたくさんあって続編を早く読みたいです

    2
    投稿日: 2023.02.06
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    そんな期待してなかったけど早く続きが読みたいって思うほど面白かった お芝居(舞台)を取りまくストーリー 特に事件とか起きる訳では無いけどこういう話を普段読まないので新鮮だった 続きがあれば読みたいしまた忘れた頃もう一度読みたい

    1
    投稿日: 2023.02.02
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    面白かった!演劇とかあまり興味ないからハマらないかなと思ったけど、伝わってくる熱がすごくて夢中で読み進めてしまった。

    0
    投稿日: 2023.01.25
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    良かった良かったんだとおもう。しかし、演劇のシーンに入り込めず、文章で演劇を表現する恩田さんすごいな、と、意識が別にいってしまった。 飛鳥の人物設定は素晴らしかった。実際に会ったことがあるかのように脳裏に焼き付いている。 素晴らしい作品とおもいます。楽しい作品でもあるのに、入り込めなかった。

    0
    投稿日: 2023.01.20
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    演劇のオーディションをその場で見ているような臨場感を味わいました。読後の興奮そのままに続編を読むか、『ガラスの仮面』を読むか。 ✳︎続編『ダンデライオン』は未完との情報あり。2023年1月現在。是非読みたい。

    1
    投稿日: 2023.01.08
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    面白かった!!スピード感、ドキドキ感が良い。 舞台を見に行きたくなる。この本に出てくる劇中劇を見てみたい。 そのうち感想ちゃんと書こうと思います

    1
    投稿日: 2023.01.05
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    素晴らしい読書体験!一気読み。観劇した気分。入り込めすぎた。天才達と才能の高みのぶつかり合いの面白さ、さすが恩田陸。天才の狂気って惹かれる

    0
    投稿日: 2022.12.30
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    ご本人もあとがきでか書かれていた通り、まさに「ガラスの仮面」!マヤと亜弓さんそのものです。 そもそも「ガラスの仮面」自体が魅力的なので、それが活字のみになっても、申し分なくおもしろいです。 ただ読み進めている間つねに、飛鳥と響子がマヤと亜弓さんに置き換わってしまうので星は4つです。 もう少しオリジナリティが欲しかった

    1
    投稿日: 2022.11.18
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    演劇の小説を読むのは初めてです。舞台を観るのは大好きなのですが、その感動を文章で表現するのはなかなか難しく、残念ながら自分の想像力に限界を感じてしまいました。

    2
    投稿日: 2022.11.17
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     『蜜蜂と遠雷』以来、5年ぶりに恩田陸さんの作品を読了しました。読了順も含めて遅きに失した感がありますが、本作にとても感銘を受けました。  オーディションとはいえ、演劇の舞台を実際に観ているライブ感・昂揚感が得られ、一回性の芸術としての演劇の魅力がとてもよく伝わってきます。  役者、脚本家、プロデューサー等の個性の描き分けが秀逸なので、演技描写と相まって演劇が立体的に浮かび上がってくるようです。読後暫くは、放心したように心地よい余韻に浸っていました。  主人公の一人・佐々木飛鳥。彼女の空手の型から始まる生い立ちに触れて、芸道の「守・破・離」に通ずると感じました。真似て再現するに留まっていても、壁にぶつかり大成しない典型なのかなと…。  それにしても、芸術と庶民の私たちを見事に橋渡しをし、楽しませてくれる作家さんには感謝しかありません。  本作の続編『ダンデライオン』が待たれます。

    33
    投稿日: 2022.10.10
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    大物プロデューサーが企画する演劇への出演を熱望する女優たちのオーディションの話。 若い天才が苦悩し、驚き、嫉妬し、何かを発見していく。キラキラなのかギラギラなのか、そんな様子を見ているだけで興奮が止まらない。与えられたお題に対して何をしてくかるのか分からない不安とドキドキに支配される。 何にでもなりきれるが個性を感じさせない突如あらわれた天才、幼少期から注目の的だった美しいサラブレッド。 想像のつかないモンスターのようでありながら、苦悩する若者でもある登場人物たちに心を持っていかれて、あっという間の時間でした。

    0
    投稿日: 2022.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    佐々木飛鳥がただの天才じゃなくてよかった。 響子が人間的でよかった。 恩田さんのこの取材力、構成力はすごい。どんどん引き込まれたよーダンデライオンも読む!

    1
    投稿日: 2022.09.11
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    「蜜蜂と遠雷」の演劇バージョンと言ったところか。 「蜜蜂と遠雷」でも同じことを感じたが、専門外の分野にも関わらず、良くここまでの内容と臨場感を出せるのか、ただただ感心するばかりだった。 個人的には「チョコレートコスモス」のオーディションよりは、そこに至る前の劇団ゼロの「目的地」公演の方に非常に心惹かれた。できることならこの劇団ゼロを題材にした話をもっと見てみたい。 「蜜蜂と遠雷」の時もそうだったが、物語がクライマックスに向かうに従って、自分の理解力が追いつかなくなるような感覚を覚えた。おそらく自身が「天才」というものに対して縁がないのであろう笑 とはいえ、ここまで読者を引き込む内容はさすが恩田陸と改めて感じた一冊だった。

    1
    投稿日: 2022.08.27
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    高校生の時に模試であった話。 模試で読んで何故かめちゃくちゃ引かれて学校の図書館で探した。 面白くて何回も読んだ気がするなあ アクタージュとかに通ずるものがあって好きなのかも、?

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学生のとき初版を読んで以来の再読。 普段再読はしないけど、記憶にも相当に好きだったのもあり、また熊野古道の古本屋でたまたま見つけた縁もあって購入。 まず、いい本ってどうしてこんなに良いんだろうなあ、と久々に思えるくらい、自分にはしっくりと面白さがハマる本。 演劇の世界を文字を通して「観る」ことの面白さというか、観る以上の情報量、瑞々しさは、蜜蜂と遠雷に非常に通ずるものがある。(天真爛漫な天才佐々木飛鳥と実力者東響子の構図に対する風間塵と栄伝亜夜の構図や、演劇オーディションとピアノコンクールといった舞台、そして演劇とピアノいずれの芸術も小説の表現として瑞々しく、興奮を伴って伝わる点も含めて) あとは単に自分自身が芸術センスが自分で良し悪しや評論をできるレベルになく、ある種解説付きの方が楽しめるからというのもあるのかもしれない。 なんにせよ舞台シーンの緊張感、読み口や表現の心地よさ、劇中アイデアのそもそもの面白さなどなど、最高の読書体験だったと思う。

    2
    投稿日: 2022.07.21
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    特に泣くような場面ではないところで涙がポロポロ出た。書き方、見せ方うまいなー...。 大学の劇団に入部希望する不思議な女の子、佐々木飛鳥。彼女は素人なのか、天才なのか!? 次元を超えすぎた飛鳥の演技に誰も正確な評価をすることができない劇団員たち...。運良く手に入れた初の舞台をきっかけに飛鳥にとんでもないオファーが来る。 それはプロ達がひしめくオーディションを受けないか?という誘い。業界で研鑽を積んできたプロ達に混じる飛鳥は果たしてダークホースとなるのか? どんどんのめり込んでいくような書き方と見せ方。役者とは、芝居とは?プロ達も煩悶しながら己を磨いていく。演出家の無理難題に頭を悩ませたり、同じ脚本をどう解釈するのか?という話が出たり...とドキドキ、ハラハラする展開が楽しい。音楽にも通じるところあるんだろうなーと心が共鳴を起こしながら読むことができた。 もしかしてもしかしたら、役者をやってる人が読むと「実際にはそんな人いないわー」って言うような描写もあるのかもしれない、でもその世界を知らないからこそ「こんな世界もあるのかなぁ?」と妄想させてくれる恩田陸さんの描き方が好きです。人にもおすすめしたい一冊。

    11
    投稿日: 2022.07.14
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    今後舞台を観に行くとき、裏側を想像しながら楽しめそう。登場人物みんな、実在する役者さんを勝手に当てはめながら読んだのは私だけじゃないはず!

    4
    投稿日: 2022.07.04
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    面白かった。夢中になって読みました。 ページ数の多さに尻込みしてましたが読めました。 余り触れることのない演劇という世界。主人公の天才的な演技が恩田さんの描写力と相まって目の前で繰り広げられてるようでした。知らない世界なので想像出来るが心配でしたが杞憂でした。是非ともこの続きが読みたい。

    1
    投稿日: 2022.07.02
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    前半はよく分からず、???な感じだったけど、途中から惹き込まれました。 飛鳥のような天才って、本当にいるのかな?いるなら、会ってみたいな。

    1
    投稿日: 2022.06.26
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    高校入学直前に読んでしまったため、うっかり演劇部に入部してしまった程、心を大きく揺さぶられた思い出の作品。時々読み返します。好き。

    4
    投稿日: 2022.06.16
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    読み終わった時の爽快感。 そしてある登場人物が成長していく姿がすごく興味深くて、普段の自分の生活では味わえないものを見せてくれるのでとても面白い。 量は結構ある。

    0
    投稿日: 2022.06.11
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    以前読んだ蜜蜂と遠雷を思い出した。今回も全く自分の知らない世界の話についていけるのかなと思いながら一気に読み終えた。芝居の事なんて何もしらないし本の感想も上手く言えないけれども最後まで早く読みたいその先が知りたいと1日で読み終えてしまった。何処がは説明出来なくても虜になってしまう本なのは確か。

    14
    投稿日: 2022.06.07
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    うわ、なんだこれ。鳥肌モノ。 鳥肌って正直だよなといつも思う。 小説でこんなに鳥肌立ったの初めてかも。 舞台にまつわる小説が読みたくて。 本を開けばそこには舞台があって、 舞台上で繰り広げられる役者達の全身全霊の演技が再生されてて、こんな体験初めてでした。 先日、千と千尋の神隠しの舞台を観にいった時と、 似たような感覚。言葉では言い表せない。 恩田陸さん、次は蜂蜜と遠雷、読みます! ちなみに、偶然にも、自分のアイコンが チョコレートコスモス、でした。

    1
    投稿日: 2022.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2度のオーディション場面、どちらも飛鳥が最後に演じて、観客の興味を全てかっさらっていくのは爽快でした。「この子持ってるなぁ~」と思った。 一旦断ってしまった2次選考、巽くんの男前な行動により飛鳥にチャンスが巡ってきた場面は、ニヤニヤしてしまった。 チョコレートコスモスの意味は最後に理解した。劇場という「小宇宙」において、役者・監督・スタッフ・観客みんなひっくるめて、現実を抜け出し物語の世界へいざなってくれる存在が、響子と飛鳥なのだ。 続編もあるようで、芹澤さんがどうやって飛鳥に役者としての魂を掴ませていくのか楽しみである。芹澤さん、飛鳥を理解しようと、空手を習うところからアプローチしているのが微笑ましい。 演劇のことを全く知らない私でもすごく楽しめた。文学作品って、こんな凄い味わい方があったのか。新しい世界観を知ることができた。

    9
    投稿日: 2022.05.18
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    途中からとてものめり込んで読んでいました。 オーディションが目の前で行われているように、本を越えて舞台上の熱や観客が興奮している情景が浮かびました。 どの女優さんも良かった。 飛鳥の演技を目の前で見てみたいと思った。

    3
    投稿日: 2022.05.12
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    戯曲のような文章に戸惑った。 感情のない機械のような飛鳥にどうも感情移入ができないなあと思っていたら、最後の障壁もそこだった。 上辺だけの登場人物がどうも好きになれなかった。 それにしても、後半になって巽のフルネームが出てきたのは何だったんだろうか。

    1
    投稿日: 2022.05.07
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    星の数が5つでは足りない程面白かった。 演劇か〜興味ないな〜と思いながらも、人気の小説ということで読み始めたが、読み始めたら止まらない。どの女優さんも素敵だなと思った。 がないが、この小説は最高に面白かった。 読み終わってから後味が悪くないところも好きな〜 どうせ読むなら、小説の中の世界くらいハッピーエンドで前向きであってほしい。

    2
    投稿日: 2022.04.18
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    文庫本を図書館から借りてきて、あまりの分厚さと1週間で返さなければならないプレッシャーで初めは読むのを躊躇してしまっていました。でも1度読み始めたら面白すぎて止まらず、続きが気になり夢中になって最後まで読んでしまいました。 役者とか演技のことは全く分からないけれど、天才ってきっといるんだろうなってこの本を読んで思いました。そして俳優ってすごい職業だと改めて思いました。また演出家や作家など普段は見ることの出来ない色んな職業のことを知れて良かった。 実際に舞台やミュージカルを観てみて、俳優さんの演技を生で感じ、感動を味わってみたくなりました。 恩田陸さんの作品は初めて読んだのですが、まるでその場にいるかの様な臨場感を味わえる素晴らしい文章ですね。そして素人の私でも、この人すごい天才だって思うような登場人物達も魅力的でした。他の作品も読んでみよう!

    18
    投稿日: 2022.04.16
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    面白かった。 さすが恩田陸。 描写がすごい。 あの娘は天才? 天才なんだよね。 演技の奥深さを感じた本。

    1
    投稿日: 2022.04.12
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    面白い! 演劇や芝居については全く無知だったけど、とても興味が湧いてきました。 続編がきになります。

    1
    投稿日: 2022.03.31
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    お芝居のオーディション。サラブレッドの響子とお芝居をはじめたばかりの地味な少女飛鳥。「ガラスの仮面」を思い出さずにはいられない。マヤ側にも亜弓さん側にもそれぞれのドラマがある。演劇なんて自分にとったら未知も未知の世界だけど、ドラマティックなこの世界は一度はまったら抜け出せないのかもしれない。演劇恐ろしい。

    0
    投稿日: 2022.03.30
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    学生時代図書室で読んで面白かったので本屋で購入後断捨離をくぐり抜けて残ってる本。 子役の頃からの大女優とスランプ気味の人気脚本家とサークルの脚本担当の視点で物語が進む。 天才肌の演技派大学生が現れるもののその子目線の語り口はなく飄々としていて掴みづらいと思う人はいるかもしれない。 魅力的なキャラクターがいるというよりは展開の速さと演劇の面白さ、好きなことに没頭したり己の限界に気づいたり本気で取り組めば取り組むほど自分と対話せざるを得ない描写が好き。 何度か読み返した。恩田陸の中で個人的最高傑作。

    1
    投稿日: 2022.03.22
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    劇のオーディションが中心の話 表現の幅、演技のすごさ とにかく面白かったし 想定外のものが多くてあっという間に読み終えてしまった

    1
    投稿日: 2022.03.07
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    本当に大好きな没入感のある作品。 演劇好きということもあるが、この本を読んで読書好きになったと言っても過言ではない。 これまで何度も読み返して、その度に胸が熱くなる。

    2
    投稿日: 2022.03.01
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    物語の1/3を過ぎたあたりから面白くて一気読みしてしまった。 役に没入するあまり死ぬ役者が現実にいるのもちょっと納得した。素人には到底わからない世界があるのかも。

    1
    投稿日: 2022.02.24
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    演劇の天才たちの話で、めっちゃ面白かった。芝居がしたくなる。三部作として描くらしいので、続きが楽しみ。

    0
    投稿日: 2022.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい、芝居の世界をこうも鮮やかに描いてくるとは。他人に嫉妬する気持ち、舞台の空気、役者ならではの考え方どれもまさにそのものだった。

    0
    投稿日: 2022.02.11
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    最近は集中力が落ちているらしく、なかなか物語に入っていけない。そういう事もあり、今ひとつ面白いと感じなかった。でも、飛鳥の初舞台あたりから俄然惹き込まれていく。そして、二次オーディション。 東響子が、飛鳥を見ていた。 あの子が、あたしを見ている。 この子は、分かっている。 「ーあなたは、誰?」 同じところに。 このいくつかの短いセンテンスの間にある長い文章なんて読んでいられない。完全に物語の中に入ってしまった。そこからは一気だった。

    0
    投稿日: 2022.02.09
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    物語中盤からのオーディションが 始まってからは、 自分がそのオーディション会場に いるかのような臨場感があり、 特に二次審査に進んでから 飛鳥が出てきたところは 感動で涙が出てきそうになった。 文章だけでこれだけリアルな緊張感と 熱量を伝えられるってホントにすごい。

    13
    投稿日: 2022.01.31
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    後半の盛り上がりが凄くて、どんどん読み進められた。 本を読んでいると情景がありありと想像出来て、ひたっていた。小説の設定の演劇と同じだなと感じた。 恩田さんは、天才の人物、情景を書くのが本当に上手だと思う。 大変面白かった。人に勧めたい一冊。

    0
    投稿日: 2022.01.30
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    中盤くらいから一気に読了。面白すぎた。以下は読み終えた直後の率直な感想なので、拙文なのは悪しからず。 最初から最後まで、本物の舞台を観ているかのように少しずつ、主観と客観、過去と未来を錯綜しながら、着実に物語が紡がれていく。 本当に台本を読んでいるようで、自分が役者になった気分であると同時に、観客でもある感覚に陥った。 まるで佐々木飛鳥のトレース的な芝居を、小説全てで体感させられているよう。 東響子の存在も、読者に自然と共感を染み込ませている。むしろ東響子こそ読み手にとっては、ある意味で主人公である。飛鳥や周りの才能に対して、時に影となって共感を生み出し、感情を顕現もしくは内に秘めて静かに爆発させる。そして時には自らが才能として光となる。その行き来が読者を舞台へと引き連れ、飛鳥という特異だが捉えきれない不確かな存在や他の役者の人間臭い部分をより感じさせる。そして、最後のオーディションの『欲望という名の電車』は、この小説における響子の過程を表しているように思え、最後に響子が決心する様子は、影と訣別したブランチを思わせる。過去の自分との訣別。しかし、ブランチとは違い、未来へ向けた訣別。 飛鳥も矛盾を抱えつつも、無我夢中に探していた「何か」を響子に感じ、より人間らしく世界を捉え始める。そんな危うさと天秤にかかる希望を目指す姿に、読者としてやっと共感できそうな予感ができた。 「飛鳥のトレース的な芝居を〜」と先述したが、それと同時に響子の人間的な光の芝居も同時に体感でき、最後にはそれらが同居、そして各々が解放されていくように思えた。まさにこの小説自体が「女2人による芝居」であり、違和感なき小宇宙であると感じた。 まとまりないが、以上。

    0
    投稿日: 2022.01.22
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    役者が舞台の上で経験したことや、舞台を客席から見た脚本家の感情がリアルに伝わってきて、長い小説ではあるのですが、止まらず読み切ってしまいました。

    0
    投稿日: 2022.01.16
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    まさに一気読み! 天才女優の響子と、天才新人の飛鳥。ある特殊なオーディションに挑む2人の舞台演技に目が離せません。 その場にいたスタッフや演出家、脚本家たちの「次どんな演技を見せてくれるんだろう!?」の期待と期待と焦燥に感情移入しちゃって、ドキドキしながらページを必死にめくりました。 読み終わったら、興奮が冷めず頭の中で何回もオーディションの再現が流れてきました。 あとがきで恩田さん自身が続編があると書かれていたので、今か今かと待ち侘びてます。

    1
    投稿日: 2022.01.14
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    それぞれの役者がどんな演技をするのだろうと、 それぞれの登場人物をキャスティングするなら誰にしようか、 と考えながら読むのが楽しかった。 映画とかドラマとか誰が演じるものをよく見るけれど、 自分以外の誰かになるってこういうことなんだな、 誰かの人生を生きるってこういうことなんだな、 と思った。 それにしても登場人物多かった! 登場人物+役の登場人物って感じだ、 性格や名前を掴むのが複雑だった。

    0
    投稿日: 2021.12.26
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    舞台のシーンは、実際にそこで演じられているような緊張感が伝わる描写だった このあとのお話が知りたくなる

    0
    投稿日: 2021.12.22
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    才能と才能のぶつかり合い、そこからさらに花開く能力の描き方の上手さが際立っていた(蜜蜂と遠雷でも同じような感覚があった)。特に、芹沢の二次オーディションで東響子と佐々木飛鳥が演じる場面は圧巻。鳥肌が立った。

    0
    投稿日: 2021.12.14
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    演劇舞台オーディションの物語。 “演じる”という事の深さや難しさ、演劇の世界を感じた一冊。演者の息遣いや魂のぶつかり合う音まで聞こえてきそうな感覚でした。 私には馴染みのない世界だけど、こんなにも引き込まれてしまうのが恩田陸さんのすごさなんだよね。。

    3
    投稿日: 2021.12.04
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    読み始めからほどなくしてスッと恩田ワールドへ。 空気感、息遣い、台詞の間。 沈黙、動き。 1冊読み終えると、1つの壮大な演劇を味わった感覚。

    3
    投稿日: 2021.11.18
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    佐々木飛鳥という人物の動きに目が離せなくなってしまう。 まるで目の前で本物の芝居をみているかのような、臨場感あふれる文章。 三人が登場する芝居を二人でやるという難題なオーディション。 オーディションのシーンだけでこんなにも興奮するのに、彼女たちの演じる本番の芝居はどんなだろうと思うと、鳥肌が立ちます。 脚本家神谷が、山手線の駅前広場で見かけた、人間の「真似」をする華奢で地味な少女佐々木飛鳥。 そして、その少女が高校の時に初めて観た芝居に出ていたのが、大女優の東響子。 さまざまな運命的な出会いが次々と連鎖して、物語がどんどん面白くなっていった。 劇団「ゼロ」の新垣と巽にも、今後ぜひとも活躍してほしい。 飛鳥のその後が知りたい。続編があるのでしょうか。ぜひ読んでみたいです。

    33
    投稿日: 2021.10.31
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    とても面白かった。読み進んでいくたびに次はどんな演技を佐々木飛鳥はするのかワクワクしました。そして、自分の予想の上を毎回超えていくので読む手が止まりませんでした。そして、その演技を見ている周りの人が佐々木飛鳥の凄さを認知していくのがとても気持ちがよかったです。 続編が読めるのなら早く読みたいです。

    0
    投稿日: 2021.10.19
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    ガラスの仮面やん 続編はいつ出るの? 5冊目でわかった。私、恩田陸のメルヘンが全くダメだ。 今回は中盤まで◎だったけど… 続編は読も

    0
    投稿日: 2021.10.16
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    感想が難しい。次はどんな演技が来るのか、続きが気になって後半一気に読んでしまったが、急いで読みすぎたのかも。演劇の神聖な境地というか、世界観についていけず、少々取り残された印象をもってしまった。

    1
    投稿日: 2021.10.03
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    人間の熱を文章で表現できるなんて、本当に尊敬しかありません。 登場人物の思いや台詞の描写が詳しくて、リアルに想像でき、どんどん引き込まれていきました。

    0
    投稿日: 2021.09.29
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    最初はなんだかのんびり始まっていてあまり没頭できなかったが、主人公の覚醒と共に一気に読み進んでしまった。ほんとに「次は次は?」と興味の尽きない小説であった

    0
    投稿日: 2021.09.15
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    演劇界における才能とは 飛鳥はものすごいのだろう。 天才? 実際の演劇の世界にも似たようなことがあるのだろうか。 途中から響子のことがわかって、嬉しいような、やはりそうかというような。 欲望という名の電車 開いた窓 の演劇を見たい!

    0
    投稿日: 2021.09.13
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    蜜蜂と遠雷が楽しくて、次に手にしたのがこの一冊。目の前に飛鳥の世界が広がり、ワクワクしながら一気に読んだ。恩田陸さんが好きになり苦手だった本を読むことが好きになった。本って素晴らしい。

    17
    投稿日: 2021.09.04
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    蜜蜂と遠雷もそうだが、この方の作品は人物構成の作り方が凄く上手なんだと感じさせられる。主要人物の陰陽、引き立て役だが確りと色濃い人物など。 今回は演劇だが、その他の舞台をテーマにした恩田陸さんの作品を見たいと思うのは私だけではないと思う。

    0
    投稿日: 2021.09.01
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    演劇の話。模試の物語文になっており、内容が気になって 演技が上手い人は、観察力も優れているのかも知れないと思った。

    0
    投稿日: 2021.08.31
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    この小説は舞台の魅力とか天才たちの頂上決戦とか、とにかくストーリーの面白さとか視点は色々あると思うのだけど、 東響子と佐々木飛鳥に生まれる「巨大感情」の話では?!! ラストにたたみかけてくる「同じ世界に立ちたい」「一緒に高みを見たい」みたいな2人の気持ちって最高でしょ..... 続編が刊行されてたらその辺りもっと深く読めたはずなのに!あ〜読みたかった〜〜!!

    0
    投稿日: 2021.08.13
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    面白い小説が読みたいなと思い、カバーのキャッチコピーにつられて購入。結果、読んでよかった! 舞台が好きなので、それぞれの表現力や舞台の演出が面白く、現代のガラスの仮面を読んでいるような感覚だった。 「天才」の描き方が素晴らしかった。

    0
    投稿日: 2021.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    舞台のオーディションを通して、主人公たちが葛藤したり成長したりする話。 オーディション場面での役者の駆け引きとか、一つの舞台に懸ける想いがひしひしと伝わってくる。 天才として描かれている飛鳥の発想は、確かにおもしろいし驚かされるけど、実は自分を取り巻く周囲の変化に戸惑う年齢相応の感覚も持っていることがわかり、そこも魅力的に写った。

    0
    投稿日: 2021.08.08
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    『蜜蜂と遠雷』の時にも思ったが、恩田さんは天才の表現が凄い。圧倒的な才能がありながら、自分の求めるものが分からず苦悩する飛鳥。環境に恵まれても傲らず、努力し続ける女優の響子。まるで現代版ガラスの仮面!読んでいてワクワクが止まらなかった。 あとがきに続編があると書いてあったが、どうも現在ストップしているよう。早く続きが読みたいです。

    2
    投稿日: 2021.08.03
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    演劇を観たことがなくてもとても面白かったです。 無名の天才と才能を持った女優とのオーディション。 とても読み応えがありました。 オススメです。

    0
    投稿日: 2021.07.31
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    人が持ち得るいろいろな力、洞察力や観察力、直感力、集中力、体力、表現力、鈍感力、バランス力などなど、のレベルが高い人じゃないと、女優にはなれないと思う。 そしてその仕事を極めると、人が持ち得る力を越える世界を覗くことができるのだろう。それは幸せなことのような、怖いことのような。そこに狂気を感じないでもなかった。 自分もヒナギクに一瞬触れた気がして、ちょっと震えた。そう思わせる恩田さん、さすがだ。

    0
    投稿日: 2021.07.23
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    オーディションの演じ方が一人一人雰囲気が違っていて飛鳥の時は緊張感や焦燥感を感じられ響子さんの時はどこか明るい雰囲気といった所、思いつかないような発想など面白かった場面が沢山ありよかった。

    0
    投稿日: 2021.07.18
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    * あの子が、あたしを見ている。 * 芝居のオーディションを通した作品。天才と言われ続けて人気もある響子と、芝居を始めたばかりの大学生飛鳥。舞台で彼女たちが見たものとは。 . 大女優も響子の友人女優や、アイドルから成り上がった女優もみんな凄いけど、飛鳥の表現力や発想力はずば抜けてて、それを表現できる恩田さんの文章も凄いなと感動。それぞれの視点で描かれてるけど、神谷視点は、飛鳥を見つけた悦びや感動が含まれてて、嬉しいだろうなぁと思った。 . 演劇を見てみたくなった。昔みた劇団四季のライオン・キングが懐かしい。笑

    1
    投稿日: 2021.07.14
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    「天才」が現れたときの今日日にも似た感覚は、『蜜蜂と遠雷』を思い出した。 だからか、なんとなく今回はどういう展開になるのか、どんな気持ちになるのか予想できてしまった。 わたしは舞台をほとんど観ないこともあり心の底からは入り込めなかったけど、それでも早く最後まで読み切りたい、この先の世界をわたしも感じたいと思ってしまった。 続編も気になるけど、まだ機が来ていない気がしてる。

    0
    投稿日: 2021.06.13
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    舞台関係の細かい「あるある」が現実感を引き立てていて引き込まれる世界観でした。 続編も楽しみです。 オマージュ元のガラスの仮面とどちらが先に完結するのか笑

    2
    投稿日: 2021.06.03
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    これは面白いですよね。 小説版ガラスの仮面。 蜜蜂と遠雷を読む前に、一度読み返してみると楽しい。 続編と噂されてたダンデライオンは、もう出ないのかな。。

    0
    投稿日: 2021.05.05
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    芝居を作る側と演じる側 色々な視点が絡みあう。 そして実力派と天才 女は何にでもなれる 舞台が観たくなる1冊

    1
    投稿日: 2021.04.19
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    こんなに続きが読みたいと思った本は久しぶり。 物語に登場する舞台の情景が、役者たちの演技が、ありありと思い浮かび、一つ一つのストーリーがしっかり入ってくる… 学生時代アメリカ演劇を専攻していた身としては、授業で取り上げられ、自分も演じた、「欲望という名の電車」が題材になり、かつそれぞれの実力ある女優たちによって各々の演出が加えられていたことに興奮した。 そういう解釈もあるか、そういう考え方もできるか、ワクワクしながら読めた。 私は演者じゃないので、彼女たちのたどり着く境地は計り知れないが、その片鱗に読むことを通じて触れられたのが良かった。 またやはり天才少女・佐々木飛鳥の今後ぶつかる壁が気になるところ。だからこそ続きが読みたいのに、まだ出ていないと知って残念。 巽の他の脚本作品についても気になる…

    0
    投稿日: 2021.04.13
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    演じるということを通して人間模様や心理描写を表した作品。文字から情景が浮かび上がる描写と、リアルな心理描写に心動かされる良作。

    0
    投稿日: 2021.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恩田陸さんの作品に出てくる不思議ちゃんが好き。この作品の不思議ちゃん枠は、自分の意識や感情に無自覚でいすぎて危うさを感じた。 読む前は分厚いな〜と思うけれど、読み始めるとさらっと読めてしまう。

    0
    投稿日: 2021.03.31
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    自分とはかけ離れた世界に生きる人たちの話って、すごく興味深いし、読んでいておもしろい。 まさに本の醍醐味。 どんな世界にも、「限られた人だけが行ける場所や見ることのできるもの」って存在すると思う。 そんな不思議な感覚に少しだけ触れられた気がした。

    1
    投稿日: 2021.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「蜜蜂と遠雷」がすごく面白かったので、テイストが似ていると評判のチョコレートコスモスを読んでみましたが、確かに雰囲気似てる(笑)。 年齢も性別も違うけど、敢えて例えるなら、三枝子と蜜蜂王子という、少しタイプの異なる二人の天才を軸とした演劇の物語。微妙にその蜜蜂王子タイプな飛鳥に対して感情移入出来なかったのと、その子の昔話を出すタイミングがちょっと早すぎたような気がしたのは残念でしたが、二人の天才を取り巻くサブキャラクターがどれも魅力的でしたし、何より2回行われたオーディションがとにかくアツい!!ネタバレになっちゃうので多くは語りませんが、「二人の登場人物で三人の芝居をする」というお題に対して個性の異なる登場人物たちがどのように演じるかは必見☆あと、三枝子タイプの響子は、栄伝亜夜ほどではありませんがこちらはとっても魅力的なキャラでした♪ 演劇モノとしてはやっぱり有川浩さんの「シアター!」が僕の中での最高傑作ですが、演劇好きの人(特に「ガラスの仮面」とかが好きな人)には是非とも読んでみて欲しい作品♪

    0
    投稿日: 2021.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々の小説読書の二作目は、これまた安定の恩田陸さん。しかも、名作と言われてるこの作品にしました。 オーディションが舞台。演劇のオーディションなんて、全くの未知の世界。ギラギラした女の戦いが満載ってわけではなく、天才肌の女子大生が主役で、自分自身の凄さがよく分かっていないのに、とんでも無くずば抜けた才能があるので、その子にみんなが呑み込まれる話です。 天才というとこでは、蜜蜂と遠雷の塵くんみたいな感じ。 最後に飛鳥が響子と演じるオーディションの演技は鳥肌立ちました。いつものように、人々や情景の細やかな描写によって、リアリティが増して迫力がすごい。グイグイ来て、どっぷりとストーリーに引き込まれます。

    10
    投稿日: 2021.02.28
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    図書館から借りた本 かなり前に刊行された本ですね 平成23年に刊行されてます ・ 『ガラスの仮面』を彷彿とさせますね 芸能一家に生まれた若手新進女優の響子と対照的に演劇を始めて数ヶ月の飛鳥 飛鳥は演劇の経験が浅いとは思えない見る者全てを惹きつける天才的な才能がありました この二人の舞台で共演する様は圧巻です 女達のプライドを掛け火花を散らす演技はピリピリと空気が震える様子が目に見えるようでした ・ 『ガラスの仮面』と設定が似てるな…と思いながら読みましたが、あとがきに「ガラスの仮面』を再現したいとありました やはり、『ガラスの仮面』がベースにあるようですね 本作の続編である『ダンデライオン』は掲載誌の廃刊により、続きは書かれていない状態のようです 『チョコレートコスモス』のあとがきには続編として第二弾『ダンデライオン』、第三弾『チェリーブロッサム』が続く予定だったようなのに宙ぶらりんの状態のようで続きが気になるのに残念です

    0
    投稿日: 2021.02.14
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    どっぷり演劇の世界に浸りました。 まるで目の前で役者さんが演じてるみたいな臨場感。とても濃密な時間。 面白くて夢中で読みました! 飛鳥が初めて舞台を観たときに感じた期待と興奮。何とも言えない会場の一体感。心がザワザワする感じが伝わってきました。 同じ台本でも人によって解釈も演技も全然違う。何て役者って深くて面白いんだろう…。役者という職業にすごく魅力を感じるし、文字を追いながらそのすごさを感じる。 出会いの場面で “巡り合わせ” を感じてゾワッときたり、感情が震えるような感覚に陥ったり。 感動と興奮を味わえる一冊 『目の前のチャンスもつかめないのに、くよくよ失敗したときのことばかり考えてるなんてナンセンスだ』

    0
    投稿日: 2021.01.27
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    演劇界で天才と評されながらも壁を感じている女優・東響子と、大学に入り演劇を始めたばかりにも関わらず、その才能をめきめきと現している佐々木飛鳥。 この2人の女性を主人公として、響子側の話と飛鳥側の話がそれぞれに進みます。 そして、あるオーディションでついに2人は出会うことに。 まさに、『ガラスの仮面』を思い出すような、心が熱くなるストーリー展開でした。 観劇が趣味のため、へえ~と思うことや、なるほどなーと感心する場面も色々あって面白かったです。 今後、2人がどのように切磋琢磨して成長していくのかを見たいなあ。 続編が途中まであったようですが、もう書かれることはないのでしょうか。可能であれば、是非読みたいです。

    0
    投稿日: 2021.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    続きが気になるのに…!!! 飛鳥が次は何をしてくれるんだろう、とわくわくしながら読み進めました。飛鳥の演じた舞台を観てみたいです。 しかし、演劇、特に古典を文章にするのはすごく難しいなと思いました。『欲望という名の電車』のオーディション場面は、何が面白いのやらさっぱり…と我慢して読みました。(勉強不足…) 飛鳥が「自分」を手に入れられるのか。 神谷はどんな脚本を書くのか。 響子は、葉月は、あおいは、どんな変化をするのか。 ゼロはどうなるのか。 続きが気になるのに…!!! →追記 題名について 「チョコレートコスモス」 コスモス=その辺にある花=その辺に転がっている物語 チョコレートコスモス=色も地味でよく見ていないと気がつかない=普段の飛鳥 Cosmos=宇宙 →その辺に転がっているような物語。彼女らはそれらの何にでもなれる。そんな宇宙を内に秘めている。…的な? ここからは予想 「ダンデライオン」 これもまた身近な花。しかし、花から綿毛へと変貌を遂げる。踏まれてもめげない。どこででも生きていける。最後には飛び立っていき、また新たな地で花を咲かせる。「ライオン」とあるように、素朴に見えて強さもある。 →困難におちいっても、あがいてその場に立ち続ける。時に驚くような強さも見せ、彼女らがどんどん変化していく。…的な…。 「チェリーブロッサム」 チョコレートコスモス冒頭に桜が登場したことと関係ありそう。 ソメイヨシノは全てクローン。=飛鳥の象徴? 接木できず枯れる→飛鳥が自分だけの花=自我を獲得する…的な…(雑)

    0
    投稿日: 2021.01.01
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    恩田陸は当たり外れが大きいと思っているのだけれど、これは当たりでしょう!! 才能の描かれ方にドキドキしたしワクワクした。続編も購入予定リスト上位に入れました。楽しみ!

    0
    投稿日: 2020.12.30
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    演劇がテーマの小説は初めて読んだと思う。 恩田陸の作品は、どれも事前に丁寧に調べてから書きはじめていることが伝わってきて、演劇についてど素人でも、わかるような気になってくる。 人物の描写も巧みで、リアルにその人が浮かび上がってくるのがすごい。 ストーリー展開も、大筋は予想通りなのだけど、それでも気になる展開になっていて、すぐに読み終わってしまった。 このあとは、「ダンデライオン」「チェリーブロッサム」に続く

    0
    投稿日: 2020.12.23
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    物語の前半は各登場人物個々人の目線での出来事が細切れに書いてあったが、細かい描写が多く、正直あまりのめりこめなかった。中盤から登場人物同士の絡みが増え、盛り上がってきたが、他の作品に比べると、全体の盛り上がりに欠けるし、ストーリーに躍動感がなかった気がする。 観劇や古典文学に教養のある読者であれば、もっと楽しめるのかもしれない?

    0
    投稿日: 2020.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元々恩田陸さんの作品は好きですが、「蜜蜂と遠雷」を読んで、同じような作品を読んでみたいと思い、手に取った作品です(「蜜蜂と遠雷」がどのジャンルに該当するのかはわからないのですが)。 「蜜蜂と遠雷」の演劇バージョンみたいな作品でした。 芸能一家に生まれ、若手女優として活躍している東響子、突然学生劇団サークルに入団させてほしいと言ってきた演劇初心者の佐々木飛鳥。 この二人を中心に物語は展開していきます。 響子のターンでは、響子が将来について葛藤しながらも、演劇に向き合っていく姿がカッコイイです。 響子の周りのライバルたちが沢山登場しましたが、皆演劇に対する情熱や女優としてのプライド、そして才能を持っていて、それらがぶつかり合う…演劇の世界がいかに厳しいかがよく分かりました。 そして、突如現れた飛鳥。彼女がつかみどころがなくて面白いです。一見天才のように見えますが、彼女には自己というものがない… 少し恐ろしさを感じました。そんな彼女が女優としてどのように成長していくのか、今後の展開が気になります。 続編があると聞いたので、ぜひ読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2020.11.17
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    出だしは、脚本家の神谷、若手女優の東響子、演劇サークル所属の学生の巽、会ったことがないこの三人が主観の物語が、それぞれで進んでいく。 話の展開はスローペースで進むの、読んでいて調子が出なかった。 この物語は、演劇をはじめたばかりの個性的な女子大生の行動や演じる姿を周囲の動揺と共描かれている。 クライマックスに向けて、緊張感が高まり読むスピードが上がり夢中になって読んだ。 メインのお話後の物語の締めはイマイチだったなぁ。クライマックスに引き込まれただけに、拍子抜けしてしまった。

    3
    投稿日: 2020.10.09
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    『蜜蜂と遠雷』を読んだ時、こんなミステリーもホラーもファンタジーの要素もないストレートな小説を恩田陸も書くんだ!と新鮮な驚きがあった。 本書も正にストレートな小説、これは蜜蜂と遠雷のある意味前哨戦ですね。 芝居のオーディションのシーンがほとんどだから、役者の喋るセリフは決まっている。そのセリフ以外の動き、役者の心の動きなどを実に巧みに表現している。凄い!

    1
    投稿日: 2020.10.08
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    演劇には詳しくは無いが、とても面白く、一気に読めた。 飛鳥がどのように演じるのか、ワクワクできた。 お芝居の内容もとても丁寧に描かれていて、本当に見ているようなリアルさがあった。 飛鳥の今後が気になる。

    0
    投稿日: 2020.09.30
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    別世界の扉が開かれたような。昨年『蜜蜂と遠雷』を読んだときに感じた、物語を読んでいるうちに、とんでもないところに引きずり込まれた感覚。それを思い出しました。 芸能一家に生まれ、人気・演技力とも若手トップクラスの女優の響子。公園で練習していた学生劇団の前に、突然現われ入団させてほしい、と頼み込む芝居初心者の飛鳥。二人を中心に物語が展開していきます。 響子の章では、プロの女優の様々な内面が描かれます。同じ舞台に立つ女優へのライバル意識。勝利を収める誇らしい気持ちもあれば、追い抜かれ蹴落とされる、悔しさ、苦さ、敗北感。その凄まじいまでの内面描写の迫力たるや…… そしてもう一人の主人公飛鳥。彼女の初舞台のシーンもスゴいを通り越して、末恐ろしく感じます。彼女の底知れない才能と、場の空気を変えてしまう閃きとセンス。 舞台のシーンなのに、まるで一級品のホラーを読んでいるような不気味さに襲われる。恩田陸さんの筆力と、飛鳥の底知れないキャラクターが相乗効果を生み、ジャンルの壁、小説と舞台の壁を越えたような物語が現出します。 そして物語は伝説のプロデューサー、芹沢が開く異色のオーディションの移っていく。表紙裏のあらすじを読んでいると、ここで響子と飛鳥が対決するのか、と思っていたのですが、物語は意外な展開へ…… この場面の響子の描写はスゴかった。先にも書いたように悔しさや敗北感の描写もスゴいのだけど、それを越えてくる演技への情熱の描写がまた熱い! ここまで人をのめり込ませるものがあるのかと。そして、そこまでのめり込んでいる人の内面を描けるものなのかと、二重の衝撃を受けたような気がします。 オーディションの場面も面白い。響子や飛鳥以外にも、三人の女優がオーディションを受けている場面が描かれるのだけど、それぞれが異色のオーディションに対しどのように挑むか。それぞれの個性を出しつつ、オーディションの様子を描き分ける。その技量も凄まじいです。 そして物語も最終局面に。響子、飛鳥。二人は読者を別世界へ連れて行きます。 ここに関しては、自分の語彙力が追いつかない……。ここに到るまでのオーディションの様子だけでも相当スゴいのに、それをさらに越えて、見たことのない世界へと引きずり込まれる。圧倒されたとか、驚愕したとか、どんな言葉であっても、その世界への衝撃は言い表せない。 そして読み終えてみると、この別世界を表現するために、相当キャラクターや感情描写も、選び抜かれ描かれていたのだと分かります。 響子の演技への渇望と激情。まだ見ぬ高みへ触れた感覚、この描写も素晴らしいし、別世界への入り口に必要なもの。 そして飛鳥の生い立ちが語られる場面や内面が語られる場面も、思い返せば返すほど、別世界へは必要だったものだと感じます。 普通の女優とはまったく違う価値観、動機から演技に興味を持った飛鳥。一見理解出来ない言動を、外から描くだけでなく内面からも描く。それだけでも相当スゴいのですが、その内面描写があったからこそ、クライマックスの別世界へのカギとなる。 二人のまったくタイプの違う天才が合わさったからこそ、見えた別世界。そしてそこに到るまでの過程も、完璧という言葉しか見当たらない。 自分みたいな凡人には、きっと一生見ることができなかったであろう世界。恩田さんは『蜜蜂と遠雷』。そしてこの『チョコレートコスモス』と、二度に渡ってその世界へ連れて行ってくれたように感じます。 演技や芝居の凄さももちろんですが、小説の凄さ、小説家の底知れ無さも、この作品で改めて感じました。

    20
    投稿日: 2020.09.27
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    20/09/13読了 2006年単行本発刊。わたしはなぜこれを読み逃していたのか…。物語の好きなひとのための恩田陸の物語、というやつ。わたしの大好きなもの。 蜜蜂と遠雷を読んだ時に、恩田陸が華やかな日の当たる世界の話を書くのかと不思議だったのだけど、認識不足でした。ここにあったんだなぁ。

    0
    投稿日: 2020.09.13
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    読み終わった瞬間、ぜひピアノコンクールに行きたいと感じました。4人の天才たちの葛藤、歓喜などがジワジワと読んでて感じました。クラシックの曲を聴きながら読んでほしいです。

    12
    投稿日: 2020.09.10
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    面白かった!! 飛鳥の成長をもっと見たい!!! お兄さんの“恐怖を知らないと強くならない”という真意に気付くことはあるのだろうか? また、龍子の言っていた事についても気付くのだろうか? これらの事に気づいた飛鳥はどうなるのだろうか? とても続きが気になるなぁ☆彡 “蜜蜂と遠雷”とどっちが面白かったな?! 甲乙つけ難し!!

    0
    投稿日: 2020.09.05
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    またまた恩田陸さん。 役者を志す若者たち。とある2人舞台のオーディションが始まることにより、彼らの人生が大きく変わっていく。 女優を子役から続けてきた響子、そして彼女が敵視することになる後輩のあおい。 ベテラン脚本家の神谷。 脚本家を目指しつつ仲間たちと劇団員としての活動を目指す、巽と、彼らの劇団員にひょんなことから入団することになった、一見見た目は地味だけど、未知な存在の少女、飛鳥。 そのオーディションにまつわる様々な立場の人物たちの視点が章ごとに切り替わり、選考が進んでいく。 素晴らしかった! 登場人物の視点が頻繁に切り替わるんだけど、それがちっとも複雑じゃないし、必要な効果になってる。視点を切り替えることで奥行きを感じるし、多くの人物を客観視出来て、こちらとしても面白い。 恩田陸さんの、目標を追いかける物語。私の好みかもしれない。蜜蜂と遠雷を感じさせる展開だった。 あとがきに、天才を描くのが困難だったと書かれていたが、今回で言うと飛鳥。蜜蜂と遠雷でいうと風間塵だろう。 舞台上での演技のシーンが多数描かれているんだけど、どれも言葉が秀逸で吸い込まれていく。まるで自分がその舞台を見ているようだ。 こちらの作品は続篇もあるようだ。 近いうちに絶対読む!

    1
    投稿日: 2020.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い。演劇が観たくなる。 『蜜蜂と遠雷』に近いものを感じた。 演劇の天才飛鳥は自我を持った時、どう成長していくのか気になる。

    2
    投稿日: 2020.07.05
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    読みながら途中めちゃくちゃ手が震えた。 文章から情景が見える。そして見えた情景にゾッとする。 序盤はワンチャプターにつき一人の視点やったのに対して、オーディションのシーン以降はワンチャプターの中で幾人かの視点に切り替わる。 その映像的な加速感で後半一気に引き込まれた。 正に創作の中の天才。こんな才能が現実には存在しないことを願う。

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    投稿日: 2020.05.21