
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本作『GO』は、在日コリアンの主人公・杉原が民族の壁に葛藤しながらも、ヒロインとの出会いを経て成長していく青春物語。筆者金城一紀氏は在日コリアンとして生まれ、慶應義塾大学を卒業。本作で第123回直木賞を受賞。彼の作品には、映画化・ドラマ化されたものも多く、『GO』もその一つ。 ・・・ いやあ、良かった。 甘酸っぱい青春小説という要素をふんだんに取り入れながら、そこに正面から民族・出自の問題を取り扱っているところがわたくし的には琴線に響きました。 同じ日本生まれ・日本育ちでありながら、国籍が違うだけで差別される現実。 その現実を半自伝的に捉えた本作は、ほとんどの読者を当事者に置かせることで、なにがしかを感じさせずにはいないと推察します。 私たちは在日を差別してるのか? 私はどう? 自分ではそんなことはない、と考えています。ただ、異質なものは確かに感じていました。 思い返すのは私の通った中学・高校の近くにあった、とある朝鮮人中学校。 うちの中学・高校と距離が近いことから、部活の終了後に使う駄菓子屋がかぶっていたのです。しばしば、狭い駄菓子屋でうちの学校と先方と使う時間が重なり、会話は交わさないのですが、空気は明らかにとげとげしいものになったことを思い出します。 また、風のうわさで、うちの高校生が先方の中学生にカツアゲされるとか、ひ弱な私立高校にありそうな噂も流れてきたものです。 これが差別かは分かりませんが、少なくとも私は向こうを見ないようにし、存在していないように見做していたことは明らかです。 ・・・ 国籍と差別。 国際結婚をして家庭を持った今、奥さんは外国籍で、子どもがハーフであることで、自分は傍観者ではいられない可能性を感じずにはいられません。 某政党が勢力を伸ばす中、家内は日本で差別を受けるのではないか。そういう恐れは十分にあります。というか東南アジアの人間を見下げる傾向は少なくても10年程前までははっきり感じました(とあるママ友は『あなたの実家は木の上に家があるのよね?』『あたなの国には炊飯器ってあるの?』とか正面きって家内に聞いていた)。 きちんと働いて、税金を納めて、ささやかな生活を築いても、外国人というだけで・国籍が違うだけで見下げられる。 うちの子どもたちは日本国籍ですが、半分しか日本の血が入っていることで「純潔」ではないのか?。逆に中国とか韓国で未だに反日的な話が出ますが、半分は責任免除されるのか?とか、疑問は尽きません。 なんかそういうモヤモヤが重なり、程なく、愛国心を煽るかのようなスポーツの国際試合、オリンピック、国籍とか、そういうものに興味がなくなってしまいました。 ・・・ だからこそ、本作主人公が朝鮮籍、韓国籍、そして日本国籍ではない状況に翻弄され、広い世界を目指す、国籍とか関係なく俺は俺なんだと叫ぶ姿に無性に感動してしまいました。 その目指すところがハワイだか、フィンランドだか分かりませんが、どこだっていいと思います。若者には失敗や軛を気にせず羽ばたいてほしい。 最終的には国籍は関係ないと信じたい。その人となりで判断される人になってほしい。 国籍とか関係なく、誰がなんといおうと私は妻を愛し守ります。ハーフとか関係なく、子どもたちは私たちの大事な子どもなのです。 だから、自分の家族を傷つけようとする人が居るとすれば私は全力で反撃したいし、駄目ならそんな土地からは脱出したい、と思います。 そう常日頃考えていたので、主人公の叫びに非常に共感しました。 別に日本が悪い国なのではないと思います。家内とも話しますが、むしろ日本は素敵な国です。皆勤勉で、いい意味で職人気質の人が多く、食材や外食などで食べ物もおいしく、安全で、清潔で、そして便利。 ただ、出自とか考えの違う人とうまくやるのが少し、苦手なのかもしれません。 ・・・ ということで金城氏の作品はこれで二作目でしたが、楽しく読みました。 一種ロミオとジュリエットみたいな作品、或いはドイツでトルコ出自の方とお付き合いするときとか、類似の話が出そうだなーとか感じました。 あ、あとどうでも良いですが、ふと映画パッチギで見せた、可愛らしい沢尻エリカさんの姿を思い出しました。あれは可愛かった! 民族問題、差別、国籍、国際結婚などにピンと来る方には興味を持って読んでもらえると思います。純然たる青春小説としても楽しめますし、YA的な作品としても読ませる作品だと思います。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ冒頭に、「これは恋愛物語です。」と書いてありますが、確かに恋愛物語でした。 ただ、それは最後まで読んだから分かることです。 在日韓国人の高校生が、差別と戦い、自分を確立していく青春ストーリーでした。
0投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ映画は観た事はあるものの、原作未読。 名作だけあって、やはり文章として読むのも面白い。 人種差別とは無縁の環境で育ったので、今まであまり考えた事がなかったが、メッセージ性がかなり高い作品なので、この作品を通じて色々と考えさせられた。 原作と映画で少しだけ内容が違う部分もありそうなので、また映画も観たい。 メッセージ性も高く、要所要所で笑える部分もあるので、読みやすかった。 「俺が国境線を消してやるよ」は痺れる。 2021/05/09
0投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログ“ No soy coreano, no soy Japones, yo soy desarraigado “ 「俺は俺なんだ。いや、俺は俺であることも嫌なんだよ。俺は俺であることからも解放されたいんだ」 分類の意識から解放されたとき、差別はこの世界から消えるのだろうか。 私の中の分類の意識にも、気付かなければいけない。
0投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログ久しぶりにゾンビーズシリーズを読み。 そう言えば読んだことなかった…と思い、 本作を購入。 最初にゾンビーズシリーズを読んだ頃、 たぶん10年ぐらい前。 窪塚くん主演で映画になっていたのだけは、 覚えていて。 だけど、 「在日朝鮮人」とか 「在日韓国人」とか 『国籍』とか あらすじを読んで、読まずじまいになってました。 今こうして読めて良かったです。 何で、こんなに胸が痛いのか。 そして何で、こんなに悔しい気持ちになるのか。 それは自分の中の差別につながるような 無意識のバイアスや防衛本能のようなものを 少し見つけて気まずい気持ちになっているのか、 杉原の心情を思うと、 苦しくなるけど、 それすら正常?正しい?感情なのか。 選んで生まれ落ちたわけではないのに、 杉原のお母さんもお父さんも叔父さんも。 地球はひとつってわかってるし、 国境なんて人が勝手に引いた線なだけなのに。 どうしてこんなに世界は複雑になってしまったのか。 平成19年刊行で、 時代を感じる描写もあるけれど、 良くも悪くも変わってないこともあって。 変わってないことを突きつけられた気もします。 むしろ深まっているようなものも。 本作もゾンビーズも登場人物達が愛しいこと。 明日から私が見る景色が少しだけ変わってるんじゃないかと思える一冊です。
10投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログなぜ「在日」と呼ばれる人たちがいるのか。なぜそれに反発する人がいるのか。 物語の中に、かつての不幸な歴史が産んだ何ともいえぬ複雑さを垣間見ることが出来ます。 多様性の定着が環境を変えると思う一方で、移民に対する歴史的前例のない日本の実態も垣間見た気がします。
0投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログ広い世界を見るんだ そして自分で決めろ 何度読んだかわからない 中学生の時に読んで衝撃を受けた 映画化もされて何度も見た 私の人生に大きな影響を与えてくれた作品
0投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログ何度読んだかわからない。人生でもっとも好きな本の一つ。10代、20代のころはかっこよさや語り口の軽快さに好きの焦点をあてていたけど、30代の門をくぐってから読み返してみて、"GO"のタイトルに再度感銘を受けた。この本は、すごい。 広い世界を見るんだ。
1投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ僕もお父さんも不器用だけど、情に厚くて、どこかキュートで、魅力的な人物だった。 語り口がとても読みやすくて面白くてスイスイと進んでしまった…! 今でこそ色々な場所と行き来が増えて、色んな人との繋がれるようになって、それはそれでまた新しい問題が出てきたりしているけど(問題がゼロになることなんてないんだろうけど)、この頃はとにかく自分たちが正しくて、他を受け入れると色々な不都合が出てくるから、差別が存在して、巻き込まれて苦しむ人がたくさんいたんだなあと思う。 友達の正一と僕の会話は賢くもあり、温かさを感じることもあり、ずっと見ていたいなと思った。 お父さんも息子が大好きで、守ろうとしている気持ちが伝わってきたし、僕も反抗しながらも父のかっこよさを感じていることかあつかった…。 僕の恋も、どこかで通じ合っている2人がとても素敵だった! 読んだのは学生の時だったから10年以上も前になるけど、今回もとっても面白かった〜!
5投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログスピード感のある文体。スッキリしていて読後感がたまらない。筆者の体験も含まれているであろう内容は地に足が着いた雰囲気の漂う、リアリティがあり読み飽きない。
0投稿日: 2023.11.14
powered by ブクログアウトローな感じが、めちゃくちゃ好きなんだよな。 いい小説だと思う。 映画もなんか好きだったんだよな。何故か。 俳優の窪塚くんが最高にかっこよかったときだね。
0投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
杉原 朝鮮籍→韓国籍。中学まで民族学校『朝鮮学校』に通っていたが、日本の私立の男子高に進学する。 秀吉 杉原の父。在日朝鮮人。韓国の済州島生まれ。ハワイに行くため、韓国籍を取得する。日本ランキングに入ったことのあるライト級の元プロボクサー。パチンコの景品交換所を営んでいる。 道子 杉原の母。朝鮮籍。日本で生まれ、日本で育ち、十九歳の時に御徒町のアメ横でオヤジにナンパされ二十歳で杉原を産んだ。韓国籍を取得する。 息子のバカさに呆れている。 加藤 杉原の高校の同級生。広域指定暴力団の幹部組員の父親を持つ。 日本人。 竹下 杉原と同じ高校で加藤といつもつるんでいる。 桜井椿 加藤の誕生パーティーで知り合う。有名な私立の共学校の三年。 桜井の父 東大卒の有名企業のサラリーマン。 タワケ先輩 杉原の二つ上の先輩。剛毛。タワシの毛のように硬い。 正一(ジョンイル) 在日韓国人の父親と日本人の母親のあいだに生まれた。杉原の民族学校時代からの親友。 ナオミ 杉原の母親の同級生。 元秀(ウォンス) 杉原の民族学校時代の悪友。
0投稿日: 2023.09.05
powered by ブクログ敢えて《若者》という幻像の如き言葉を使うが、私はいち若者として、本作から迸るような熱いエネルギーを貰った。 在日問題云々に留まらない、もっと純粋で強烈なエネルギーだ。 窪塚洋介主演の実写映画もとても良かった。 この作品を薦めてくれた友人に感謝する。 実写映画を観てから小説に移るのがいいかもしれない。
2投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログとても読みやすかったし、色々考えることがたくさんあった。 でも個人的に性描写が苦手で…。 我が子も高校生くらいなら読めるかな。
1投稿日: 2023.07.21
powered by ブクログ高校時代に擦り減るくらい読んだ。答えの出ない葛藤が、生きてることを実感させてくれる。この本の2人のように大人になってもそういう違和感にぶつかり続けたい。
0投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ在日朝鮮人のテーマを軸として、学生生活と恋愛の物語が展開される。深く、重いテーマではあるが、コメディ要素もあり、非常に楽しく読むことができた。 人の肩書き(国籍、年齢、性別など)について考えさせられた。正直私はこの国においてマジョリティである。自分は文化や伝統を大切にしたい思いの方が強い。ただ、マイノリティを軽んじることはよくない。人として見たとき、何の違いもない。マクロ的な視点との切り替えは絶対に必要だと考えた。
1投稿日: 2023.04.25
powered by ブクログ本当に全男杉原にならないかな。 ってぐらいにスーパーカッコいい。 「ミトコンドリアDNAを辿ったら、自分と繋がるたった1人の女にたどり着く」 こんな話されたらもう大好きになっちゃうよ 映画が大好きで小説も読んだけど やっぱり窪塚洋介の優勝だった。
1投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログ反国主義の点で「サウスバンド」に出てくるお父さんの人間性によく似ている 無意識に生まれている外・内の視点に気付かされたし、大体内側視点で色々と物事は成り立っている
3投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カッコイイ‼︎ 僕が今まで観た、読んだ、ラブストーリーの中では一番。 ケンカのシーンも多いが、スカッとする。 でも、この作品の一番のテーマは、 「アイデンティティ」 「正一」が巻き込まれるシーンや、「杉原」の葛藤は全てそこから。 娯楽作品でもありながら、かなり深さも感じる。 「杉原」、「オヤジ」もカッコイイし、「桜井」役の柴咲コウもぴったり。 原作も映画も両方いい。文句なし。
8投稿日: 2022.11.26
powered by ブクログ前半は何だかダラダラしてんなぁって思ったけど、それらはすべて伏線だった! 後半の展開と伏線の回収の仕方が見事! 切なさと甘酸っぱさがうまく調和された読後感爽快な青春ストーリー!
0投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ人類の歴史と現代の人種問題を分かりやすく噛み砕いて織り込んだ在日韓国人高校生の青春物語。作者の知性も感じるし期待感高まるストーリー展開も素晴らしい。
2投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログ韓国籍から日本国籍に帰化した父と韓国籍の母との間に生まれた日本国籍、日本生まれ日本育ちでいながら純韓国血統の自分にはルーツにビシバシ来る内容でした。映画は観たけど当時の僕に全て理解できたのか謎なのでもう一度観よう。
2投稿日: 2022.07.26
powered by ブクログ出自によって偏見や差別を感じ続ける主人公の心情を軸にした青春小説。 特定の外国人に対しての偏見はないけど、モラル意識の低い日本人への嫌悪はあるなぁ。それは体験や輩の行動の積み重ねによるもの。 人種民族に対しても偏見を持つ人は必ずいるだろうけど、行動で示すしかないのかなとも思う。
1投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ済州島で生まれたオヤジが、貧乏人にやさしい(はずの)マルクス主義を掲げる朝鮮籍を選択、辛酸を嘗め紆余曲折を経て<在日韓国人>となり、オフクロとの間で日本で生まれ育った<僕>の波乱と感動の青春グラフィティ。民族学校の小中一貫教育のなかで「偉大なる首領様」は、民族団結のための教祖様として、盲目的な忠誠心を押付けられた。「なんかおかしい」と思いながらも、それが当たり前のこととして受け入れてきたが、友人の誕生パーティで出会った日本人女子学生との恋情を交え、国籍に囚われず広い世界へ飛び込む、感動の直木賞受賞作品。
4投稿日: 2022.07.10
powered by ブクログこの本の趣旨から外れるけど、日本人に足らないのは懐の深さかな。日本人はどうでもいい小さな事にこだわり、本質を見失い成長のチャンスをみすみす逃してきているように思える。国籍、移民問題も深い懐で受け止めれば、人種の違いなどこの本で記されている通りルーツを辿れば「大同小異」なのだから。
0投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログものすごく引き込まれた。 集中力の欠片もない私が半日で読み切ってしまうほどだ。 現実の社会を見ているようで虚構空間を見ているのような気分になった。 国籍って一体何なんだ。何をもって、私は日本人であるという主張しているのだろうか。そんな確証もないものに人は惑わされているのかと思うと、とても情け無い気持ちになった。
0投稿日: 2022.02.22
powered by ブクログ日本人てなんだろう?国籍ってなんだろう? とか、考えたことなんてなかったけど、もし、自分が在日だとしたら、こういうことに悩むんだろうなと。 という視点もあり、10代の甘酸っぱさもあいまって、もっと若いときに読んでおけばよかったかなと思った。
0投稿日: 2022.01.10
powered by ブクログ初めて読んだのは多分中学生の時かな。 シェイクスピアを冒頭で引用するのが本当にもう。そのシーンも思い浮かべて泣けてきてしまう
0投稿日: 2021.12.18
powered by ブクログ自分を拘束している様々な縛りが見え始めるときの辛さ。これに正面切って挑むヤツは本当に勇気がある。 そういったヤツのおかげでいま俺たち人類は、“幸せ”を容易に描けるようになった。(本当の幸せを手にするのは難しいかもしれないけど) この小説に登場するヤツ等にはみんなそんな力があった。 彼等は闘っているんだ。この見えない“縛りに絡め取られた自分と社会”と。 この世に生を受けたからには、こんなヤツ等の視線に負けない生き方がしたい。 そう思った。
3投稿日: 2021.11.29
powered by ブクログ『Go』が大好きすぎる。一年に一回くらい映画を観てしまう。小説も何度か読み返してる。青春の内側にこべりついた、民族差別の不条理と、それをなんとか超克しようとする青年のキザな知性に涙が出そうになる。 あらためて原作を読み直し、映画もまた観た(もう何度目か分からん)。映画の再現度にまたびっくらこく。ただ、映画ならではのソリッドな疾走感は味わい深い。なによりも、窪塚洋介の叫びのような長台詞は何度みても鳥肌が立つ。
0投稿日: 2021.11.26
powered by ブクログ差別。 本人じゃなきゃ書けないよね、あっぱれ。 読んでるとき「パッチギ」が頭に浮かんでたけど、コレも映画になってるのね。
0投稿日: 2021.10.27
powered by ブクログ『在日』を扱った作品も、金城一紀作品も、初読。 登場人物は全員個性的で、特に、杉原の父ちゃんの突き抜けた感が爽快ですらある。 苦労してきた人ならではの諦観と凄みというんでしょうか。 半自伝的な作品とのことなので、『在日』の苦悩は書いてある通りなのだろう。マイノリティであることがどういうことかは、その立場になってみないと決して分からないと思う。(自分は、海外に外国人として住んでいたときに感じた程度に過ぎないが。) 人種の話と民族(国籍はこちら)の話は当然別物と思っているが、『ルーツ』に関する議論は、両者を混同させがちだ。多分、『ルーツ』は人種とも民族とも直接は関係なく、過去どういう種類の淘汰圧があったかというプロセスに関する情報を提供するだけだろうと思う。(アフリカ人がアメリカ大陸に『輸出』された際、劣悪な船倉環境に適したひとが生き残った結果、アフリカ系アメリカ人には、高血圧の発症率が少しだけ高い、とか) ユダヤ人の定義にDNA情報が含まれないのと(逆の意味で)同じように、ミトコンドリア•イブの存在を以って、『人類皆兄弟』『国籍は相対的なもの』と主張するのは、何か違うかなと思う。 その一方で、「自分を何人と思っているか」よりも、「相手が自分を何人と思っているか」の方が、実際問題、インパクトが大きいことが、この本でのく分かった。
5投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログ私は本当にこういう事に無知だから、日本ではない国籍の方たちが日本でどういう状況にあるか想像すらした事がない。 そういえば学生の時に一緒に遊んでいた友達が僕と同じく朝鮮から韓国に国籍を変えていた。理由を聞かなかった事が良かったのか悪かったのか…一緒に遊ぶのに国籍なんか気にしなかったから。 杉原と桜井に明るい未来がひらけますように。
7投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログ東京五輪組織委員会会長が女性蔑視発言で辞任、奇しくも〝GO”を読んでいた。 差別をせずに、必要な時だけ区別という方法をとれば良いと思っていた。が、果たしてそういう事ではないのかも、と思い始めている。 何が日本から北朝鮮に行けなくさせてるのか?深い海?高い山?広い空?人間だ。本当だ。 在日だとか日本人だとか、関係無くなっていく。根拠はない。思う事が大事だ。まったくその通り。 今のこの時代に、正しい事を思う事を、まず始める事にします。
1投稿日: 2021.02.21
powered by ブクログ窪塚洋介好きの人におすすめされて映画から入った本。在日という言葉からくる『何か』を誰から習ったわけでもないのに、私の中に絶対的な 『何か』がある。この言い表せないでも確かな差別的な感情を、知らぬまま生きていけたらと思ったこともある。 知ったからこそもっと深く向き合い自分の中でうまく消化できたらっておもった。 生活していて、あなたは在日の方ですか?なんて口が裂けても言えないし、きっと知ってしまったから言えない言葉で、何も知らないければ普通になんとなく聞けるとおもう。それでも相手のバックボーンを知らぬまま無知をさらけだし人を傷つける前に、また自分自身が生きやすくいるためにも、たくさんの知恵や歴史、社会を学ぼうとおもった。
0投稿日: 2020.12.28
powered by ブクログ黒人差別が問題視されているが、世界では黄色人種への差別の方が多いとの声もある。 国籍はもちろん、人を容姿で判断してはいけないと改めて考えさせられた。
3投稿日: 2020.09.09
powered by ブクログ表現は、むずむずしちゃうところもあったけど、 考えるべきことは多いおはなし。 人は、ルールを決めて分類したがるもの そのほうが安心だから 生身のむき出しの感情を制御するのはとても難しい
1投稿日: 2020.04.03
powered by ブクログ「円の外には手強いヤツがいっぱいいる。」 「ぶち破れ、そんなもん。」 10代でこのフレーズを聞いた。 仕事をしていく中でこの言葉の 意味に気付いた気がする。 自分を高めようと思えば、 チャレンジが必要であり、 最初はやっぱり勝てなくて、 悔しくてバカらしく感じて、 円の中に閉じこもろうとしてしまう。 けどぶち破ってチャレンジを繰り返すことで、 また新しい自分に出会えることを知った。 部下への共有のメールで、この文章を 送ったことがある。 今は異動して上司部下の関係じゃなくなったけど、 彼ら彼女らが、円をぶち破って、成長することに 期待している。
12投稿日: 2019.12.17
powered by ブクログ在日高校生が日本人のある女の子に出会い、始まった恋愛話 在日朝鮮人と日本人 同じ国で生まれ育ったのに、目に見えない国籍で変わる世界 国の壁に悩み、ぶつかり、翻弄される主人公だが、それでも強く前を生きていく姿が印象的 後半の主人公と警察官との絡みがしんみりと心に届く。 細かい知識はないけど、日本人には分かろうとしても、わからないんだろうな。 在日って響きが悪い。
2投稿日: 2019.10.26
powered by ブクログ・買った経緯 映画をみて流行ってた ・買った理由 高校生の時カバンに入れとけばかっこいいと思い ・のこってる感想 2回、3回と読んで感動してる。考えたかの真ん中の方に置いておきたいと思ってる。
1投稿日: 2019.07.06
powered by ブクログドラマCrisisから、直木賞作家と知り、読んでみた。それまで作者の出自は知らなかったので、納得。それは「国家を信じるな」だよね。国家なんて持ったことないという台詞もあったけど、そうだよね。 お父さんとの関係もいい。素直に表現しないけど、愛情と尊敬がある。暴力をふるうけど、ほっこりする。そして親友が死んだところと彼女に拒まれたときは読んでいて辛かった。でもハッピーエンドでよかった。
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログかっこよかった。 差別、偏見について生々しく見せつけられ、残酷な気持ちになった。 《在日》って何だろうなぁ。差別は無くならないのかなぁ。 桜井はかわいい。
0投稿日: 2019.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私は、ただ日本に生まれて、日本で育って、日本国籍を所有している人なんだと思った。 国籍とか民族とか、何か人を分類したものは、人が作り上げたもので本質的には的を射ていないこともたくさんあるんだろうな。 ミトコンドリアDNAの話はとっても興味深い。 自分でDNA検査を受けてみようかなと思う。 自分のルーツを知ることはなんだかロマンチックだと思う。 目の前のちっぽけなラベルに縛られて差別したり差別されたりすることは私はしないようにしたい。
0投稿日: 2018.01.16
powered by ブクログ正直小説として優れているかというとそれほどでもなくて、櫻井の洗練されてる感の描写に物足りない感じとかはあるんだけど、それを補ってあまりあるテーマの強さ。マジョリティにある限りほとんど問われることがない、自分のアイデンティティとは何かという問題に、精神力激つよの主人公がどう立ち向かっていくかが見どころだと思う。重いテーマだからこそ、主人公があまりにタフなおかげでこっちもへこたれずに読み進められるんだけど、現実で同じ問題に直面してる人々が同様にタフなわけはないんですよね。周りの人のあらゆる生きづらさを減らす方向に自分は生きていきたいですね。
1投稿日: 2018.01.09
powered by ブクログ在日朝鮮人の主人公。読んでいると日本の歴史や日本人の差別意識、在日朝鮮人の反日感情に苦しくなってくる。簡単には抜け出せない環境と周りの意識。その中で不器用に荒っぽく生きる主人公の純粋さが愛おしい。 途中までは暗い感じがするが、後半のストーリーは爽快感が残る。
0投稿日: 2017.12.22
powered by ブクログ君は、桜井は、どういう風に、この人は日本人、この人は韓国人、この日のは中国人、て区別するの? この言葉がものすごく刺さりました。 かっこいい物語です。人種差別や偏見について題材にされていて、自分が中学生くらいの頃に読んでおきたかった一冊。
0投稿日: 2017.11.19
powered by ブクログ「これはオヤジでもなくオフクロでもなく、僕の物語だ」。 都内の私立高校に通う在日コリアンである主人公「僕」は、ダンスパーティーでコケティッシュな魅力をもつ「在日ジャパニーズ」の女の子に出会い恋に落ち、そして…。
0投稿日: 2017.11.19こんな時代もあったよね
複雑な国籍問題を絡めながらの、Boy meets Girl 小説 若い時の、好きという感情は、何もかも超えていくのだ! さり気に、杉原のオトンがかっこいいのが、いいんだけど、 桜井のオトンのいいところが出てないのが、悲しい。 こんな素晴らしい彼女を育てた家庭なんだから、何かいいものがあったはず。 この小説のすばらしさは、軽いフットワークとスピードです。 読者も、一気に読んでしまおう。
0投稿日: 2017.11.17
powered by ブクログ在日、朝鮮人、韓国人のことは考えた事もなかった。 最近は韓国ブームですよね。遠目から女優さん俳優さんから歌手と遠い存在と思うので好感持てます。でも、いざ身近にいると思想だとか、習慣とか相容れないとこが出て来る。友達になれるのかを考えさせられる。
0投稿日: 2017.10.13
powered by ブクログ在日とは何なのか、考え方は人それぞれですが、今一度考える機会を与えてくれる一冊ですね。ストーリーの展開も飽きずにサラっと読めるのでおすすめです。
0投稿日: 2017.07.20
powered by ブクログ・「クルパーはさ、もったいない生き方をした方がいいと思うよ。もうすでに大幅にずれた生き方してるんだからさ。俺、クルパーにはそのままずれて行って欲しいんだよね、どこまでも。クルパーはそれができると思うし。まあ、俺の勝手な思いだけど」 ・ダリの最後の一枚の前に立って、桜井は言った。 「この人、わたしに喧嘩売ってるのよね。『おまえにこの絵が分かるのか?』って」 ・「わたしが言いたいのは、その犬みたいに好きな人を愛したいってこと。その犬の鳴き声は、わたしがこれまで聴いてきたどんな音楽よりもきれいだった。わたし、好きな人をきちんと愛し続けて、もしその人を失ったとしても、あの犬みたいに泣けるような人間になりたいの。わたしが言いたいこと、分かる?」 ・「いつか、俺が国境線を消してやるよ」 ・僕は、教室の隅のほうへと避難している宮本の背中から、僕に向かってきている挑戦者に視線を移した。そして、今日はどんな決め台詞を吐こうか考えていた。オヤジから教わった、あの言葉がいいかもしれない。 「ノ・ソイ・コレアーノ、ニ・ソイ・ハポネス、ジョ・ソイ・デサライガード(俺は朝鮮人でも、日本人でもない、ただの根無し草だ)」 それに、決めた。 ・「別にいいよ、おまえらが俺のことを《在日》って呼びたきゃそう呼べよ。おまえら、俺が恐いんだろ?何かに分類して、名前をつけなきゃ安心できないんだろ?でも、俺は認めねえぞ。俺はな、《ライオン》みたいなもんなんだよ。《ライオン》は自分のことを《ライオン》だなんて思ってねえんだ。おまえらが勝手に名前をつけて、《ライオン》のことを知った気になってるだけなんだ。それで調子に乗って、名前を呼びながら近づいてきてみろよ、おまえらの頸動脈に飛びついて、噛み殺してやるからな。分かってんのかよ、おまえら俺を《在日》って呼び続けるかぎり、いつまでも噛み殺される側なんだぞ。悔しくねえのかよ。言っとくけどな、俺は《在日》でも、韓国人でも、朝鮮人でも、モンゴロイドでもねえんだ。俺を狭いところに押し込めるのはやめてくれ。俺は俺なんだ。いや、俺は俺であることも嫌なんだよ。俺は俺であることからも解放されたいんだ。俺は俺であることを忘れさせてくれるものを探して、どこにでも行ってやるぞ。この国にそれがなけりゃ、おまえらの望み通りこの国から出てってやるよ。おまえらにはそんなことできねえだろ?おまえらは国家とか土地とか肩書きとか因襲とか伝統とか文化とかに縛られたまま、死んでいくんだ。ざまあみろ。俺はそんなもの初めから持ってねえから、どこにだって行けるぞ。いつだって行けるぞ。悔しいだろ?悔しくねえのかよ・・・。ちくしょう、俺はなんでこんなこと言ってんだ?ちくしょう、ちくしょう・・・・・」
0投稿日: 2017.06.22
powered by ブクログ在日コリアンや朝鮮人の差別問題を取り上げた難しい題材だが、主人公の杉原がとにかくかっこいい。男らしく、自分の信念を曲げずに突き進む姿に惚れる。 高校生らしい心の葛藤や、恋に悩む姿が描写されていて、共感できる部分があるからこそ、生き様に憧れる。
0投稿日: 2017.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作者だから書けたことなんだろうな、と思う、在日韓国人の話。 「桜井」相手にキレた場面、良かった。フラットな視線、見習いたい。けれど、「国籍とか性別とか年齢とか、ひとくくりにすんな、俺は俺だ」と叫び続けていた彼が、クライマックスで「お前ら日本人」と言ってしまうのは、冷静に考えると「おいおい」だけど、だからこそリアル。差別は、減らせたとしてもなくならないだろう、たぶん。 正一の言いたかった「すごい」こと、私も知りたかったな。
0投稿日: 2017.03.18
powered by ブクログ〈在日〉の杉原は日本人の高校で周りに馴染まず 挑戦者を返り討ちにし 難しい本を読み 何かの垣根を跳躍して一息に飛び越えていた。 それは誰にでもできることではなくて、だから彼は苦しんでいた。 愛されたがっていた。 『ざまあみろ。俺はどこにだって行けるぞ。いつだって行けるぞ』
0投稿日: 2017.01.02
powered by ブクログ広い世界を見るんだ― 僕は“在日朝鮮人”から“在日韓国人”に国籍を変え、民族学校ではなく都内の男子高に入学した。 小さな円から脱け出て、『広い世界』へと飛び込む選択をしたのだ。 でも、それはなかなか厳しい選択でもあったのだが。 ある日、友人の誕生パーティーで一人の女の子と出会った。 彼女はとても可愛かった―。
0投稿日: 2016.12.30
powered by ブクログちょいちょい大言壮語で嘘くさいと思うところがある。ミトコンドリアDNAの話をレストランで演説して喝采を浴びるシーンとか、現実的でないと思う。 それでも本作のメッセージである、俺は境界を越えて生きていく、俺を枠にはめるんじゃねえ、という思いは、ストレートに伝わってきた。
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
聞いたことあると思ったら、映画化してたんですね。漫画化もしてる。 在日朝鮮人(日本生まれ)の不良高校生の話。中学まで朝鮮学校に行き、高校で単身日本人の高校に行ったという設定。筆者の自伝だという。 新しめの作家なので読みやすくて話もスッキリしてる。わかりやすいけど、終わり方が半端な気が。自伝ゆえ、「この生き方で行くのだ!」的な締め方と思う。 高校生なんだけど、やたらと遺伝子の話とか専門的で長い発言が多い。「科学的には朝鮮人も韓国人も日本人も大差ないんだ!」って事実を筆者が必死に熱弁してるみたい。 前半、なぜか古い映画・洋楽・ジャズの名前が大量に出てくる。たまに現代小説で出てくる描写だけど、これはついてこれないだろ・・w あと、格闘技に関する描写もやたら細かい。特にボクシング。同筆者の「フライ・ダディ・フライ」って作品もボクシング関係だったような。 筆者の体験談だけに、在日朝鮮人の学校での思想洗脳的教育や日本国内での反日的集団の話はリアル。メッセージ的な要素は何気にある。 あ、「パッチギ!」見てないわ・・
0投稿日: 2016.12.08
powered by ブクログ差別や、在日韓国・朝鮮人。特に今の(作品自体は10年以上も前のものだが)日本の状況からするとなかなかデリケートな話題を扱っていて、けっして爽やかで明るい話ではないのだけれど、不思議と重苦しさを感じさせない。それは、前向きな力強さがあるからだ。 ハッピーエンドだと言っている人もいるが、実際は解決したことなどほとんどなく、むしろこれからも杉原と桜井は色々な壁にぶつかって苦しむのだろう。 しかし、それでも前向きなのだ。 人種、稼業、貧富、言語、国籍、容姿、学歴、出自…そういった「円」は、確かにその人を形づくる重要な要素ではあるけれど、本質ではない。 私たち一人一人も、きっと杉原たちと同じように、様々な「円」の中で守られ、「円」に縛られて、安心したり、苦しんだり、葛藤しながら生きているんだろうと感じた。 ☆-1なのは、ヒロインである桜井の魅力が最後までわからなかったことと、二人の関係ややりとりがメルヘンなとこがちょっとなぁと思ったこと。 この作品の「恋愛」面はうーん…だった。杉原の物語としてはとても満足。 余談だが、情報を辿っていくうちにたまたま杉原と桜井が、ミスチルの「youthful days」のモデルだと知った。好きな曲だったので嬉しかったです。 レビュー全文 http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-484.html
0投稿日: 2016.08.08
powered by ブクログ「日本」って名の由来さえ知らなかった。 無知無教養の偏見はいけない。 ミスチルの桜井さんも読んだ本と聞いて、もう一度読み直したいと思った。
0投稿日: 2016.07.15
powered by ブクログハードボイルドかっこいいわ〜ストーリーが面白くサクサク読めて、時代背景や在日への差別についても学ぶことが多くて、この本を読んでたくさん考えさせられた。 ヘイトスピーチ、朝鮮学校、そのようなことが最近話題に挙がっているが、各人が思うことは色々あると思う。日本人は他国に比べて異質なものに対して排他的だと言われているし、実際にそう感じることって多い。まぁ、それは国民性だし、しょうがない部分もあると思う。それでもやっぱり、知ろうとするのを辞めないことは大事なんじゃないかな〜そんなことを思った。 私は噂を間に受けて、知りもしないのに他人について彼是決めつける人が嫌いだな。
0投稿日: 2016.05.16
powered by ブクログ「俺を狭いところに押し込めるのはやめてくれ」 このセリフにドキドキして、この本を評することもためらいたくなる。 それでもあえていうなら、粋な物語。 男たるものかくあるべきってのがこうもストレートに描けるもんかね。 タイトルのGOにそれが出てる。
0投稿日: 2016.04.17
powered by ブクログアジア版ロミオとジュリエットか。 いや、そんなことはないか。 在日マイノリティのお話。 映画を先に観てしまった為に、どうしても窪塚と柴崎が抜けず... 本社に出てくる一節。 確か、こんな感じ。 「黒人達のマイノリティは、ジャズ、ブルース、ヒップホップ、自分達の文化を作り上げたのに、どうして在日韓国、朝鮮マイノリティの俺らは未だにパッとしねーんだ」 今の韓流とやらはそれに近付いているのかね。 世界水準には達していないか。 久しぶりにお隣の国について見識を広げようかな。
0投稿日: 2015.10.18是非読んでください
『これは僕の恋愛に関する物語だ』と語られていますが、単なる恋愛小説ではなく、様々なエピソードが盛り込まれています。 そのどれもが自分に国籍とは?差別とは?ということを問いかけてきます。 この作品は著者の生い立ちが元になった半自伝小説であるということを読んだ後に知りました。 主人公と一緒に考え、自身に問いかけながら読んで欲しいと思います。
2投稿日: 2015.09.08
powered by ブクログ最後の 行きましょう って部分で、この人は1人ではなくなったんだと感じました。 登場人物がみんな弱く強い人たちで素敵です。
6投稿日: 2015.09.06
powered by ブクログテンポよくて、とびきりカッコいい。主人公のハチャメチャな所が笑える。でもただの不良って言葉で終わらせるのは勿体ない感じ。闘うべきものが、偏見が、あるのだから。強く生きていって欲しい。純粋な気持ちになれる。
0投稿日: 2015.08.07
powered by ブクログ話題作ってことで。とっかかりが結構冗談めかした感じだったから、ギャグみたいなのをふんだんに交えつつ、面白おかしく展開していくのかと思ったけど、結局、それは最初だけの話だった。結構シリアスな青春物語で、友達の死なども描かれたり、在日と言われる人の感性なども織り交ぜつつ、テンポ良く話が進んでいく。自分だったらどうかとかも考えながら、あまりその問題に心を馳せたことがなかったから、斬新な読書体験にはなりました。
0投稿日: 2015.07.08
powered by ブクログ映画が好きで手に取った一冊。描写少なめ、タイトルの通りスピード感があって一気に読めます。差別について、自分の無知さに恥ずかしくなる。
0投稿日: 2015.07.07
powered by ブクログ人種差別がテーマの話だったが、重くならず楽しく読めた。差別するのは簡単だけど、それを人の個性と認めて受け入れられる人になりたいなぁ。そういうのは人種も障がいも一緒かなと。 最後は受け入れてもらえて良かった!
0投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ終わり方が微妙だったけど、、、 在日ってだけでこんなに苦労するんだなー。 喧嘩強ければまだ良いけど。 日本で生まれて日本で育ったらもう日本人じゃんって思っちゃうけどな。 逆に故郷?への未練というかこだわりみたいなものは持ってるのか全く持ってないのか気になっちゃう。 映画も観たいね。 ストーリー 広い世界を見るんだ―。僕は“在日朝鮮人”から“在日韓国人”に国籍を変え、民族学校ではなく都内の男子高に入学した。小さな円から脱け出て、『広い世界』へと飛び込む選択をしたのだ。でも、それはなかなか厳しい選択でもあったのだが。ある日、友人の誕生パーティーで一人の女の子と出会った。彼女はとても可愛かった―。感動の青春恋愛小説、待望の新装完全版登場!第123回直木賞受賞作。
0投稿日: 2015.02.26
powered by ブクログ昔誰かが話してた本。きっとその記憶がなかったら、出会わなかったであろう本。たまたま古本屋で見つけたから、手にとってみた。 普段あまり本を読まない青少年でもサクッと読めそうな青春小説。なるほど。もっと若いときに読んでおけば良かったかな。読んだところで何もかわらなかったかもしれないけど。
0投稿日: 2015.02.13
powered by ブクログ在日韓国人(著者自身はジャパニーズコリアンと言っています)である著者の半自伝的小説です。 ご存知の方も多いと思いますが映画化もされていて、今読み返すと確かに映画のシナリオになりがちな作品だなとは思います。けれども、なぜか何年か毎に読み返してしまう数少ない本です。 「『スラムダンク』は男のバイブルだ」っていう人がいるのと同じように、「『GO』は私のバイブルだーー!!」って感じです(笑) 「真面目に努力して目標に届かなかったのに人前でヘラヘラ笑ってるのはカッコ悪い。」 すぐに落ち込む自分が嫌いだった自分を救ってくれたセリフです。 在日韓国人として差別を受けてきたにもかかわらず、作品の冒頭からブルース・スプリングスティーンの替え歌で「人生のほとんどを堂々と生きてきた」と言い切り、最後までブレない彼の強さから目が離せませんでした。 彼の強さを育て、支えたのは家族であり、友人であり、恋人であり、時には見知らぬ人であったり。一人では強くなれないし、どんなに強くても一人で人生を生きていくべきではないということを教えてくれた一冊ですね。
0投稿日: 2015.01.28
powered by ブクログ在日朝鮮人の高校生の主人公。 生まれたとき既に日本にいたけど生まれたときから在日朝鮮人というレッテルを張られていた。 人種差別と向き合う主人公の青春小説。一回は読んでよかったと思う本。 今年は戦後70年だし、世界は小さくなってるし、人種、宗教、生まれ、とかそういうもので区切ることが減ってけばなーと思った。
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ今、話題のいわた書店の一万円選書で選んでいただいた本の中にこの本が入っていました。 とてもとても良いストーリーでした。 在日の男の子のお話なのですが、「在日韓国人・朝鮮人」というだけでこんなに差別があるものなのかと初めて知りました。 私も今まで周りにそういう人たちはいましたが全く「在日だから」という感情はありませんでした。 逆にそんな名前わざわざついてて、面倒くさいなぁと思ったり「もう日本人でいいんじゃないの!?」って何度も疑問に思いました。 これは恋愛ストーリーも混ざっているのですが、「青春だなぁ~」と思っちゃいました! 見え見えな駆け引きや、艶っぽい部分がなく高校生らしい純粋な恋愛模様がかかれていてとても素敵でした。 大人になってもそんなストレートな恋愛ができたら一番いいのになぁと感じました。 少なくとも私はそれが理想だと思います。
0投稿日: 2014.12.17
powered by ブクログ講談社文庫での本を読んだがみつからないので、こちらでアップ。 在日、と呼ばれるカテゴリの高校生のストーリー。基本的には恋愛小説、な部分もありつつも、筆者の問題提起含めて、なかなか難しい。難しい話を高校生の爽やかな生き方で駆け抜ける。 民族問題、難しい。 ストーリーのスピード感が問題の難しさ含めて鋭利な刃物のよう。
0投稿日: 2014.11.20時の移り変わりとともに変化する心情に囚われずに読みたい作品
↑の書籍説明を読んでみてください この書籍が出版された2000年頃とは この話の舞台を取り巻く情勢には変化があり 物語で描かれている差別や感情などを そのまま受け取る事が難しくなってきています ですがそういった部分を抜きにして ハードボイルドでありながらコミカルなラブストーリーとして 単純に楽しむことが出来る秀作です とにかくカッコイイ主人公を追うだけで十分に楽しめると思います
3投稿日: 2014.08.28ちょっとだけ毒の含んだ、笑える身上話?
非常に重たい身上話を、強がって笑い話にしたという感じの物語。 ちょっとだけ、と思って手に取ったが最後、気付けば終いまで読まされていました。 大変楽しく、それだけに日本人として胸の奥の奥にまで滲み込んで来られて針でつつかれた様な、逃れ切れない痛みも感じさせられる作品でした。 ただ興味をもって読めたのは個々の細かいエピソードであり、物語全体としての妙を余り感じなかった気もしました。 ノンフィクションを読んでいる感じとでも言いますか、物語性を求めてはぐらかされてしまったとでも言いますか。 面白ければ万事OK! であれば。
3投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログ【本の内容】 広い世界を見るんだ。 僕は“在日朝鮮人”から“在日韓国人”に国籍を変え、民族学校ではなく都内の男子高に入学した。 小さな円から脱け出て、『広い世界』へと飛び込む選択をしたのだ。 でも、それはなかなか厳しい選択でもあったのだが。 ある日、友人の誕生パーティーで一人の女の子と出会った。 彼女はとても可愛かった。 感動の青春恋愛小説、待望の新装完全版登場! 第123回直木賞受賞作。 [ 目次 ] [ POP ] 僕は≪在日韓国人≫に国籍を変え、都内の男子高に入学した。 広い世界へと飛び込む選択をしたのだが、それはなかなか厳しい選択でもあった。 ある日僕は友人の誕生パーティーで一人の女の子に出会う--。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
国籍なんかくれてやる。 肌の色が緑色だったら、誰も俺に近づかないのに。 在日差別を描いた問題作であると同時に 窪塚洋介の最高傑作!! 在日韓国人の主人公は、国籍を隠して日本人に恋をする。 差別、暴力、恋愛、純愛。 日本で生まれて日本で育って日本語を喋る。 未だにコリアンジャパニーズへの理解は乏しい。 現実を受け止めろ!
0投稿日: 2014.08.12
powered by ブクログ普通の青春群像を描いたと思ったら、大間違い。とんでもない“マイノリティ文学”に出会ってしまったなというのが感想であり、感動。 近代文学の基本というか、宿命として、“時代”を背負うか、“個人”を背負うかという大命題があると思います。それにどれ位、読む人間が共感できるかが大切。この作品は“個人”を背負っているけど、在日というアイデンティティを背負ってきた“個人”の覚悟の程度というか度量がでかいなというのが本音。 マイノリティ文学というカテゴリーで言うと、戦前戦後画期的な転向を果たした作家(当然、皮肉ね。)もいましたし、それ以前、島崎藤村あたりからありますがテーマは重いが、軽快で破壊に溢れる作品はなかなか出会えないですね。そういった意味で本当に衝撃作 これはマジ必読!
0投稿日: 2014.05.21
powered by ブクログこの作者の作品を読んだのは初めてですが、また、すごい作家さんを見つけてしまったかんじです!テーマは深くて凄みがあるのですが、コミカルな語り口でさくさく読めます。そして分かりやすい!話の展開もテンポよく、ぐいぐい引き込まれていきました。この著者の他の作品ももっと読んでみたいです。
0投稿日: 2014.04.06国籍って何?
冒頭、すっと入ることができて、素直に笑える。 なのにいつの間にか自分までも真剣に走り出している、そうさせてくれる本です。
3投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログ中学生くらいの時に読んで、とても影響を受けた。「広い世界を見ろ、あとは自分で決めろ」という小説内の台詞は、人生訓の1つにもなってる
0投稿日: 2013.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夫に借りました。 在日韓国人と日本人の恋愛小説。 こう書いてあるだけでは「フーン」と思うだけ。 でも、もし自分が日本人以外と恋をしたら?と、つい考えてしまう作品。 本人たちは関係ないじゃん!と笑い飛ばすんだろうな。 でも、家族は色々と考えちゃうよね。 朝鮮学校は私の通っていた学校の近くにもあり、チマチョゴリが可愛くてちょっと羨ましかったり(笑) 授業で戦争のことを学んで、何故彼女たちだけ自分たちと制服が違うのかが解った。 小説の中で主人公が日本の高校を受験すると決意する場面がある。 そしたら学校側が、「裏切り」と判断してしまう。 それがとっても哀しい。 そして「裏切り」と感じるほどの反日感情を思い心が痛む。 戦後半世紀以上経っても、忘れられる出来事ではないと云うこと。 もし忘れてしまったら、今この場所が戦場になると云う事。
0投稿日: 2013.10.27素晴らしい青春小説だけど、、、
2013年時点で読む返すと、反日や嫌韓の問題もあって、すんなり読めなくなってしまった。悲しいですね。
2投稿日: 2013.10.04映画原作
映画を見ていい映画だなぁと思ったが、原作を読んでみて、原作が良かったから、映画もよかったんだなぁとしみじみ思った。 これは是非読んでもらいたい作品!
3投稿日: 2013.09.26
powered by ブクログバブル期東京が舞台。中高生が「カッコいい!」と喜びそうな話だが現実離れしすぎて違和感を感じる部分が多かった。 まず気になったのは、そんな短期間でアレコレできるはずないでしょ、ということ。何人だろうと時間の流れは同じ、一日は24時間ひと月は四週です。 それから問題だと思うのは暴力をふるったり、社会の決まりから逸脱する理由を周囲に転嫁して正当化しているところ。登場人物(若者)がそうなのは別に構わないが、著者はどう考えているのだろう。 文章は読みやすい。朝鮮学校の一端を垣間見る機会となった。
0投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログシェイクスピアだって言っている。 「バラと呼んでいる花を 別の名前にしてみても美しい香りはそのまま」だと。 日本で生まれ、日本で育った僕は“在日朝鮮人”だった(常夏のハワイに絆されたオヤジにハメられて中二の時に韓国籍になったけど)。 広い世界を見たくて日本の高校に入学し、以後三年間で喧嘩二十三戦無敗の男。 僕は友人の誕生パーティーで出会った女の子に恋をした。 ムチャクチャ可愛い女の子。“日本人”の女の子に──。 僕たちは怒りや悲しみを突き抜けて誰よりも速く走らなくちゃいけない。 足が速くなければ、逃げ切れないものがある。 倒さなくちゃならないすげえ奴がいる。そいつを倒せば僕は殆ど無敵だ。きっと世界だって変えられる。 僕は何者だ? 僕は僕だ。 ……そしてこれは、僕の物語だ。
0投稿日: 2013.07.21
powered by ブクログ何度も読んでいる本のひとつ。差別、偏見、国籍、そんな難しい内容を重く感じるが、読んだあとにスカッとするような気持ちになるのは主人公のかっこよさからくるものだと思う。アクションシーンも痛快だし、スピード感もあるのでさくさく読み進められる。考えさせられる作品だが、重々しく捉えさせすぎないところが好きで、時々読みたくなる。
0投稿日: 2013.05.23
powered by ブクログ読んだのはたぶん2、3回目です。 中高生の頃に読んだ本ってストーリー忘れてることがあって、この本もそうだったので、またおもしろく読むことができました。笑 やっぱり杉原はめちゃくちゃかっこいい!! 金城さんの書く物語の主人公はみんなかっこいいよね。フライ,ダディ,フライしかり、SPしかり。 精神も腕っぷしも強い。カッコイーー。 だけどそういえば、GOの杉原もフライ,~のスンシンも読書家だよな。いいな。 正一の場面では相変わらず泣きました。 とにかく、心と体が震える本だと思います。 映画もちゃんと観なおしたいなあ。
0投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログ国籍、人種の違いをテーマにそこから生まれる友情や恋愛、成長の話。 重めの問題だけど、主人公が一本芯の通った性格なおかげもあって一気に読める。 きっぱり解決できない問題のなかで葛藤しつつも真っすぐ生きていく主人公に、そういった問題のない世界でのうのうとしていないで何か目標・意思を持って行動しなければ、と目を覚まされ焦りをおぼえた。 考えれば考えるだけ重いテーマだけども、まさに青春小説といった内容と読み心地。
0投稿日: 2013.05.12
powered by ブクログ123回 2000年(平成12)上直木賞受賞作。”僕”が主人公の青春小説。彼女や友達、在日朝鮮人のオヤジなどクセある連中に囲まれて懸命に成長していくさまが楽しめる。おすすめ。”僕”の語り口はアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンを彷彿した。
1投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログ読みやすく一気に読み終わったけれど、色々考えさせられる内容だった。 映画も機会があれば見てみたい꒰⌯͒•·̫•⌯͒꒱
0投稿日: 2013.05.04
powered by ブクログ主人公の背負う宿命のため、色々と物議をかもしたり、評価の割れそうな作品だが、それを封じる様に冒頭で「恋愛」を描いた小説であると宣言しているところが面白い。 崩した日本語で書いてあるが、正一の最期のシーンはきれいだと思った。 確かに在日朝鮮人問題の根深さを感じさせる箇所もあるが、それを力づくでねじ伏せていく主人公のパワーにより、あまり暗くならずに読める。若干重めの痛快な読後感+少量の社会的教養を得られる作品。
0投稿日: 2013.04.04
powered by ブクログ主人公は在日朝鮮人なのですが、途中で韓国籍にするため裏切り者扱いされています。 最初は日本人だと思われていたから、まわりも普通の扱いをしてくれていたのですが、それを知った恋人の桜井はとても怖がってしまいます。 国際的な問題である人種差別をテーマに扱っていたのですが、重い話ではなく読みやすく思いました。 桜井の変わった感性に少しドキドキしながら楽しく読めました。
0投稿日: 2013.01.19
powered by ブクログ在日と呼ばれる人たちの気持ちは判らないけれど、差別も逆差別も良くないことは確か。学校でも会社でも地域でも国でも同じコミュニティーを共有する人たちがチームになれたらいいのにね。恐らく在日という制度が悪いんだよ。制度が悪いと、なにも悪い人たちが傷ついて苦しむことになる。これはとても不幸なことだと思う。制度を作る立場の人は、しっかりしよう。
0投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ大学の課題図書だったので借りて読んでみた。 朝鮮籍をもつ父と韓国籍を持つ母に生まれた主人公。 朝鮮学校から日本の普通高校へ進学していくが、そこの過程で出会った偏見と差別、そして友情と恋愛の話。 恋愛部分についてはとってつけたようなお粗末さ。 残りの成分については色々と考えさせられる…が、恋愛部分の適当さのせいで、残りの要素についてもちょっと信憑性を疑わざるを得ないのは作品として残念。
0投稿日: 2012.10.16
powered by ブクログ在日韓国人と桜井ってゆう女の子の恋の話 在日韓国人だって桜井に伝えた時には怖がられちゃうけど、結局くっつく笑
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログすごく胸が熱くなった。 在日の方への偏見に対し、自分も単にひどいなぁと言えるような立場、考え方をもっているわけではなかった。 境界を乗り越えていこうとする強さ、心に沁みた。
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログ国籍とか、在日問題とか、色々考えさせられる本です。 思いテーマなのに、サクサク読めるところが、サスガ。
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログ何回か泣けました。 めっちゃよかったです! 読みながら線引きたくなるようなセリフ多かったです。 映画みたいなー。 世の中にはくだらないことってたくさんありますね。みんな同じ人間なのに。 「いつか、俺が国境線を消してやるよ」 かっこいいー! 私は主人公と正一の会話の場面とか好きです。 でも、お父さんも好きです。 というか、これ恋愛小説だったんだね。 2009年09月11日
0投稿日: 2012.08.28
