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総合評価

762件)
4.0
233
290
159
24
8
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⭐︎4.5 ・夜市…⭐︎⭐︎⭐︎ ・風の古道…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ホラーというより、異世界に迷い込む不思議系のお話。 ホラーが苦手な方でも読めそうな印象を受けました。 個人的に風の古道が好きです。 レンさんにまた会いたいな。

    0
    投稿日: 2025.11.19
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    あらすじを読んで気になった本を図書館で予約して 順に読んでいるため、読み始めるときには その本の内容が分からなくなっていることが多いです。 この本もホラーだったの⁈とびっくり。 でもファンタジー的な要素もあるし 結末が気になって最後まで一気に読めた。 「夜市」の方は内容的にはホントに切ないお話。 「風の古道」は、「レン」の生い立ちが明らかになっていく 過程が読んでいてとても興味深かった。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    ホラーという位置付けではあるけどゾクっとするような場面はほとんど無かった。少しファンタジー感が強すぎて期待したものではなかった。 表題「夜市」よりも「風の古道」の方が好みだった。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    生きててよかった。こんなに素晴らしい小説に出会えるなんて、、、、もうこの世の面白い小説は全て読んだと思っていたから。 まさかの風の古道は作者の実体験に基づいたものなの、、、?作者何者???ありがとう、この小説を世の中に出してくれて。ありがとう、、、こんな面白い小説に出会えてよかった。

    2
    投稿日: 2025.11.09
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    2025.11.7読了 『化物園』から著者を知って本著も読んだんだが、とても良かった……世にも奇妙な物語だった……。 他の方もおっしゃっているけど、ホラーというよりは幻想的な世界観だなと。 人攫いやコモリといった分かりやすい悪がいて、善悪の境界や基準が曖昧になる異界の物語でも感情移入というか理解しやすかった。 すべての離別が悲しいものではないんだと笑って背中を押されるような、自分から手を離すことも愛なんだよと言われているような、そんな気持ちになりました。不思議な展開からの哀切、良い悲壮感を読んだなあ

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    私にとってはホラー(恐怖)ではなくてファンタジーでした。20年数年前の作品とは思えない。世界観を完全に作っていて短編とは思えない満足感でした。 文体がとても読みやすいので年齢も問わない。 「夜市」 前半は色彩豊かなノスタルジーを感じられて心地よい。映像の中ではよく見る景色。後半は転調しアニメで見るような場面と急ぎ足のエンタメ要素という感じで勧善懲悪に近いのでホラー???となりました。2話目は免疫ができました。 「風の古道」 とても好みでした。 宿命と悲哀に帯び、静と生を同時に感じる。短編とは思えないし、読み終わりたくないと思いました。そして小説ならではの面白さがあった。映像化されそうもない景色が私にとっては文字と共に場面を想像し楽しめる要素が多かった。 この作者の作品もっと読みたいなぁ。 ブクログでフォローしている人がシェアしてくれ興味を持った。 好みのものに出会えてありがたいです

    12
    投稿日: 2025.11.02
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    表題作「夜市」も「風の古道」も、ホラーというより幻想的な物語。現実のすぐ隣に異界があるような、不思議で少し怖い世界観に惹き込まれた。どちらの物語でも、子どもたちは理不尽で悲しい出来事に巻き込まれていくけれど、その中で見せる選択や迷いに人間らしさが滲んでいて心に残る。 解説にあった「行きはよいよい、帰りは怖い」という言葉がまさにぴったりで、読みながら何度もぞっとした。異界と現実の境が曖昧に溶け合うような描写も印象的で、怖さと同時に切なさも感じる。 決してハッピーエンドではないのに、最後には不思議とすがすがしさが残る、余韻の深い物語だった。

    22
    投稿日: 2025.11.02
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    ホラー小説が読みたい!と前から気になっていた「夜市」を読みました。短めのお話で、何よりノスタルジックな雰囲気が良い!妖しい世界に迷い込んだ不思議な読書体験でした。

    39
    投稿日: 2025.10.24
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    2025.10.23読了 幻想小説というジャンルは、小説をあまり読まない人にとってはハードルが高いのではという偏見がある。 現実にはない(ゆえに想像しにくい)情景を、脳内にイメージとして広げる経験が不足しているので、作品を味わうよりも読みにくさが勝ってしまうと思うからだ。 が、本作は(解説にもある通り)平易な言葉の組み合わせで、豊かで詩的でスリリングな物語を紡いでおり、かつ読みやすい。異界への幻想的冒険がスッと自然に入ってきて没頭してしまった。 この本には「夜市」と「風の古道」という中編2作が収録されているが、ネットの感想をみると「風の古道」のほうが高評価のようだ。 自分は殺人鬼コモリの存在がちょっとご都合主義的で、「夜市」のほうが好き。 とくに「夜市」で、ある事実が明らかになってからは自分にも弟がいるためなのか、気づけば目を滲ませてページをめくっていた。 恒川光太郎はS・キングと同様、他の作品も読んでみたいと思わせる作家だ。

    0
    投稿日: 2025.10.23
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    面白かった 夜市と風の古道の二部作で 風の古道にも少し夜市かな?と思える 話が出てきた ファンタジーのような話で どちらの平和的な終わり方ではない話だった

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    ゆっくり過ごしたい晩夏にちょうどいい短編集かも。ホラーだけど怖がらせるためのホラーじゃなくてそっと存在する怪異みたいな世界が優しくて懐かしくてさみしくて、穏やかな読後感が良かった。キャラクターが立っていて魅力的だし文章の景色がとてもきれいなので映画というより穏やかなアニメみたいだった。恒川光太郎氏の作品は初めて読んだけど、同世代だからなんだろうか自分の子供時代と似た雰囲気を感じた。表題作も、2作目も両方大好きで、早速作者の別の本を購入した。 景色ありありと浮かぶように描かれていてそれらがすごく素晴らしいので映像化したらとてもみたい、誰か映像化してくれないかなって思う。

    9
    投稿日: 2025.10.11
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    ブラボ〜!! ホラーのジャンルに位置づけられているけど こわい…不気味…という感情以外を 味わうことができ なんて魅力的な世界観!! なんでも売っている不思議な市場の『夜市』 幼いときに不思議な夜市の世界に迷い込む 元の世界に戻るときに 幼い弟と引き換えに “野球選手の才能”を手に入れる… 少しずつ夜市の記憶も 幼い弟の名前の記憶も曖昧になっていく… かわいかった幼い弟を夜市に 置いてきてしまった罪悪感 もう一度 弟を取り戻すために 夜市へ訪れる固い決意 自分が妖怪に売られていくのではないかと 感じる恐怖感 様々な想いが交錯し… 読み終わるとどこかノスタルジックな 余韻を残してくれる… 私も不思議な夜市の世界に迷い込んだ 心地になりました 色んな感情が味わえる読書で 楽しく読むことができました♡

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    「風の古道」の方が好きでした。 ミステリーでもあり、ファンタジーでもあり、童話のようでもある。 ホラー小説という枠組みには収まりきらない不思議な小説ですね。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    「夜市」と「風の古道」という2作の短編が収録されています。夜市は作者のデビュー作で日本ホラー大賞受賞作とのことですが全く怖くはありません! (良い意味で) 二作に共通しているのは読了後に悲しい様な寂しい様な温かい様な冷たい様な希望がある様な無い様な、 なんとも言えないノスタルジーを感じられるところです。 是非著者の他作品も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    ホラーというよりはファンタジーを感じた。 2篇の話し、両方とも胸がチクっとするような、爽やかな切なさがあった。人と人との絡み合いも見事、またこの人の作品を読みたいと思わせる一冊。

    2
    投稿日: 2025.10.07
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    恒川さんにハマったきっかけの一冊。 世界観が好きすぎる。怖くて綺麗。 本当に自分が迷い込んでるかのような初めての感覚でした。本ってすごい。

    1
    投稿日: 2025.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「夜市」「風の古道」 妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。 普通の人には見えずカミやモノノケの類が往還する不思議な「古道」。どちらも不思議な世界。こう言う話は、読んでいると段々不安な気持ちになってきてしまう。

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    なんだこの爽やかさは。 夜市も風の古道も、ついついその世界に足を踏み入れたくなるような魅力を放っている。まるでそこに吹く風や香りが感じられるようである。 しかし、その世界のルールはたとえ相手が子どもであっても甘くない。この辺がファンタジーじゃなくてホラーに分類される理由なのかな。

    2
    投稿日: 2025.09.21
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    私も夏の古道を散歩した気分 夜市は昔読んだことがあるような… そんな気持ちもあって懐かしく怖く寂しかった

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    ホラーということなので、少し身構えていたけどそこまでホラーでもなかった。 小学生の時、階段シリーズ?を確か読んでその時に本当に怖くて、トラウマ並みに怯えそれ以来ホラーは読めなくなってしまったのだがどうやら私は大人になり耐性がついたらしい。歳をとると感覚が鈍るのかなぁ。 そんな事よりも、本作品がどことなく美しく、余韻が少し残るような終わり方が印象的だった。 「怖い絵」の作者さんが確か仰られていた事だけど、 「美と恐怖は相性が良い」と。 なるほど確かに本作品も同じ類だなぁとふと思った。 夜市、古道どちらも結構気に入った。 両編に共通しているのは、人間界に居た二人の登場人物のうち片方は必ず抜け出せなかった、ということ。 やはりこの世のならざる場所へ足を踏み入れる代償というものを感じざるを得ない。 ホラー作品をほぼ読んでいないので、作品によって残酷な描写や眠れない程怖いものもきっとあるだろう。 でも本作品はどちらかというと優しさもほんのり漂うようなホラー作品だと思う。 他の作品も読んでみようかな.....

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    ついに夜市を読んだ!ホラーというよりはダークファンタジーというか、乙一先生の作品を読んでるのかなという気持ちに。夜市よりも風の古道の方が好みでした。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    幼い頃、読書をしない母が珍しく面白いと言っていた本。『風の古道』が好きだと言っていたのを今でも覚えている。当時は表題の『夜市』が圧倒的に面白く母の気持ちが理解出来なかったが今ではとても良く分かる。そして今回、何度目の再読かわからないかわ相変わらず素晴らしい作品だと思った。一体何人の人間がこの文章にあてられ小説を書き、劣化版夜市を生み出したのだろうかと思いも巡らせずには居られない。そんな作品。 ■夜市 テーマがまず魅力的である。妖怪のような生き物が市場を開いていてそこに入り込んでしまう主人公。似たテーマの作品を探していたこともあったが結局自分が読みたいのは『夜市』なのだと気付かされ探すのをやめた。読んでから感想を書くのに間が空いてしまったので今回はこの辺で。また読んだら書こうと思う。『風の古道』は直後に書いたのでちゃんとしてます。 ■風の古道 これはよく言われることではあるが私も『夜市』より『風の古道』の方が好きな人間だ。日常の裏にこんな古道があり、奇々怪々が行き来しているという恐怖心と好奇心が刺激されるのがたまらない。今回読み返して大半の読者はカズキは生き返らないと思いつつ読んでいるのではないか?と思った。ストーリー上は生き返るということで進んでいくのだが読者は生き返らないと思っている不思議な状況。作中生き返るような描写があれば読者も生き返ると思いそうなものだがそうなっていない。なぜか?それは風の古道が理として書かれているからではないか。ここでは死という理だが、理は平等だ。誰かに優しくしたり厳しくしたりすることはい。そして覆ることも無い。死という絶対的な理はカズキだけを生き返らせたりしない。暗にそう思っているからカズキが生き返らないと思いながら雨の寺を目指す主人公を見ているのではないか

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    『夜市』と『風の古道』の二作の中編からなる作品。著者デビュー作。 この作品をホラーだからと敬遠している方は是非読んでもらいたい! 魔界や妖怪が出てくる世界観ではあるが、これデビュー作か?と言うくらいストーリーの運びと登場人物の心理描写がとにかく素晴らしい。

    11
    投稿日: 2025.09.05
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    面白かった!多分初めてホラーと言われているジャンルを読んだけど、これはホラーなのかな?恐怖というよりは、なんだか不思議な話というか、日本に伝わる古き伝統とか伝承とか言い伝えとか怪談とか神話とかそういう雰囲気の話で好きだったな。いい話で綺麗に終わらないところも含めて。なんとなく、夏目友人帳とかホリックとか、蟲師とかそういう空気感のような気がする。ホラーってあんまり得意じゃないけどこういうホラーならまた読んでみたいな。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    幻想的で美しくも恐ろしい作品でした。 文量としては然程なのに満足感が凄いです。 入るは簡単だが出るのは難しい… 起きる展開も怖いのですがこの人は信じられるのか…?と言うのが常にあってそれもまた恐ろしい…。

    7
    投稿日: 2025.08.31
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    ホラーとは書かれているもののゾクゾクするものではなく読み終わると切なくなる様な気分になる。 夜市もだけど書き下ろしの風の古道も点と点が繋がっていく感じで(おおっ…!)となる。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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    ホラー大賞受賞との帯を見て、少し恐れながら読んだ。(幽霊的なホラーが苦手) 「夜市」、哀しい物語だと感じた。秋の気候的な涼しさだけではなく、この世のものではない夜市の恐ろしさ、儚さ、漠然とした浮遊感のようなものをひんやりと感じた。、

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    ホラーとは書いてあるけどどちらかというとファンタジーな感じ。情景描写がすごく上手で映像を見てるみたいでした。ワクワクしながらあっという間に読み終わりました。

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    不思議な話でした 人の入ることのできない別の世界 そこに入ってしまった人たちの話 『夜市』 『風の古道』 どちらも読み進めるうちにだんだん引き込まれていく まさに古道みたいな話だった 切なくて怖い

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    ホラーが苦手な私でも読める、ファンタジーな世界観。頭の中で広がっていく別世界に、怖いながらもワクワクした。ストーリーも「そこで繋がっていたのね!」という伏線回収が面白い。夏の夜に読みたくなる作品。

    6
    投稿日: 2025.08.12
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    ホラー小説とのことで購入しましたが、ホラー的要素はありませんでした。 夏の匂いや夏祭りの音、夜市の独特な香りが伝わってくる世界観がとても好きです。 夜市も良かったですが、風の古道の方が私は好きでした。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    ホラー文庫となってるけど、怖い話ではないのでぜひ一度読んで貰いたいオススメ一冊。 世界観・ストーリー展開が面白かった。 淡々と静かに引き込まれていく感じがいい。 ホラーというより、不思議な話に近い。 ●夜市 ●風の古道  …の2作品。 どちらも日常から不思議な場所に迷い込んでしまったようなストーリー。 『風の古道』は勝手にジブリ雰囲気(千と千尋の神隠し、トトロあたり)を感じた。未舗装の田舎道とか…平成初期の小学時代を思い出しました。

    22
    投稿日: 2025.08.10
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    めっちゃ好き、私の幻想小説の入り口の本なんだけど木のようなその場から動けないものから生き物まで繊細に描写する そう言う細かさが幻想小説なのに想像しやすい!っていギャップを作ってると思う。

    15
    投稿日: 2025.08.05
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    妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。 そんなあらすじに興味が湧いて手に取った一冊。表紙のデザインもお洒落ですね。 角川ホラー文庫ですが、全く怖くありません。その点は安心して読めました。 作者の恒川光太郎さんは初読みの作家さんですが、なぜか私は勝手に昔の人だと勘違いしており……。2005年にデビューされた、まだまだ現役の方でした。 表題作の「夜市」と書き下ろしである「風の古道」の2編が収録されており、どちらも雰囲気が非常によかったです。 何気ない日常だったはずなのに、ふと”綻び”に気付いたことで似ているようで少し違う世界に紛れ込んでしまう。そんな設定と、やはり日本の夏は相性がよいのでしょうね(夏休みやお祭りがあるから?)。 特に「風の古道」の世界観には心惹かれました。大変そうだから行ってみたいとは思わないけれど、そこに魅入られてしまう人がいることもわかります。 また、ホラーファンタジーのようでちょっとした謎もあり。面白い作家さんだなと感じました。 どちらも100ページ未満でさくっと読めますし、体感温度も少し下がった気がします。……嗚呼、小説に描かれる夏は涼しそうでいいなぁ。。

    21
    投稿日: 2025.07.31
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     夜市と風の古道の2編からなる小説でした。風の古道の中で、夜市に関する描写が一瞬だけ出てきて、「繋がっているんだな」と感じました。個人的には風の古道の方が面白かったです。  

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラーandミステリーが好きな人にはオススメです 物語自体は長くないけれども、思わぬどんでん返しに夢中になって読んでしまう 「夜市」と「風の古道」の2つの物語でどちらも面白かったです いつも思うのですが、感想って書くの難しいよね

    3
    投稿日: 2025.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜市と風の古道の2作品。 ジャンルはホラーですがとても温かい話で、読みやすいホラー?で読了後はとても爽やか。

    1
    投稿日: 2025.07.23
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    恒川氏の著書はいくつか読ませていただいた中での、初期の作品の感想だが、作風はあまりブレてないように感じる。普通の市民だが、特殊能力があったり、他の人が見えないものが見えたりする主人公という設定が多い。何かいろいろ事件があって結末に向かうが、オチとかどんでん返しはないことが多い。でも文章には引き込まれて最後まで読んでしまう。幻想とかファンタジーというカテゴリだろうか。そして次の本を読みたくなる。ひとによってはピンとこなくて、読みたいと思わない人もいるだろう。好き嫌いが大きく分かれそうな作家さんと思う。

    1
    投稿日: 2025.07.23
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    友達からオススメされた1冊。大学の時住んでた京都の地名がちょこちょこ出てきたし、能登の方のとこもチラッと出てきて現実味を感じさせられてドキドキした。殺人鬼と前世が繋がるところが面白かった。(こういう類好きなんです)

    0
    投稿日: 2025.07.22
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    ホラー作品として有名なのだそうで手にとってみました。 ファンタジー要素が強そうな印象で始まる。 しかしどうも設定はそう甘くない。ここがどうやらホラーなのだろう。 終わり方も物寂しいというか、厳しいというか。 始まり方から想像していなかった展開でした。 それは『夜市』『風の古道』どちらの作品にも言える。 夢のような、可愛らしいような世界観から一気に落とされたような読後感。 後味が悪いわけではなく、 裏切られたような気持ちでもなく、 現実に引き戻されてしまって少し残念な気持ちと安心感が混じる不思議な感覚になった

    2
    投稿日: 2025.07.18
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    夢を見てるみたいだった。引き込まれた。 ホラーというよりはファンタジー寄りだった。 面白かった。面白すぎた。

    2
    投稿日: 2025.07.13
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    https://x.com/apophylite_/status/1936031662904943030?t=ef34kj7uEpHwWuei7C2YcA&s=19

    2
    投稿日: 2025.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    風の古道のほうが個人的には好きだった! 最後に「これは成長物語ではない」と締められているのだが、これがとても好き。 不思議な体験をした主人公ではあったが、それを通して成長するわけではなく、事実として記憶には残りつつも普段の日常に戻っていくのが良い。

    1
    投稿日: 2025.07.05
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    有名なホラー作品といえば必ず名前があがる一冊。 「夜市」と「風の古道」の2編からなる物語。 どちらの話も、ホラーでありながら ファンタジーの要素を強く持ち、 どこかノスタルジックな空気をまとっている。 どちらの作品も同じような世界観で 現実と異世界が隣り合わせに存在していて、 日常の延長線上でふとした瞬間、 入り込んでしまいそうな不思議な感覚に引き込まれる。 静かに恐ろしく、どこか懐かしくもある、 不思議な読後感を残す作品。

    37
    投稿日: 2025.07.05
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    辛さで言えばピリ辛のマイルドホラー。ホラーよりもファンタジー要素が強く、どこかノスタルジーを感じれる2篇が収録されている。「なんでも」売っている夜市。しかし買い物をせねば出られない。そして風の古道では、出方を間違うと出られない。もしかしたら帰れないかも、と怖がりながら冒険する。途中なんだかしっとりとさせられて、不思議で幻想的な気分にさせられる良い本。

    9
    投稿日: 2025.07.04
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    図書館で借りた!ずっと読みたかったから嬉しい! ホラーだけど、ファンタジーで。 悲しい展開と、余韻を残す切なさに、その後の事をしばらく考えてしまう。そんな2話だった。

    2
    投稿日: 2025.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第12回日本ホラー小説大賞受賞作。 代償を支払えば何でも欲しいものが買える「夜市」、外界からは干渉できない神々の通り道「風の古道」の二編からなる小説。化け物が登場していたけど、ホラーだったかと言われると微妙。ただ過去と現在の話が繋がって、真実が徐々に明らかになってくる展開には怖さというかゾゾっとした。でもどちらかというと和風の不思議な世界を体感できたという気持ちのほうが大きいかも。

    1
    投稿日: 2025.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラー小説大賞受賞ということで、ホラーを期待していたが、良い意味で怖くなく 幻想的な情景が見える和風ファンタジーだった。 (本作の前に『黒い家』を読んだせいなのか..?) 神や死者が通る、裏世界の入り口が世界各所にあり 閉じたり開いたりする設定は 様々な作品や言い伝え(神隠し等)と繋がる部分があり、まるで本当に存在する事象のような錯覚に襲われ楽しかった。

    2
    投稿日: 2025.06.24
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    表題作「夜市」と「風の古道」からなる短編集。いずれの物語も、現実と地続きのようでいて何処か異なる、“幽世”と呼ぶべき異界が舞台。そこに迷い込んだ人々は、何かを喪い、何かを得る。自らの選択の代償を突きつけられる。 二編に共通するのは、「一瞬の出会いと、永遠の別れ」というモチーフ。どちらの物語も、異界に迷い込むことで生じる人との出会いや別れ、そしてその不可逆性を描いている。異界でどれだけ心を通わせようとも、帰れる場所、進むべき道は一つしかない。まるで夢から覚めたあとの寂しさのような、読後の余韻が印象的です。 文章は平易で読みやすく、幻想的な世界観と人物の情感が丁寧に描かれています。 人生の縮図としての奥深さを併せ持つ本作は、昔話のような趣があり、静かに胸に残る一冊となっています。

    2
    投稿日: 2025.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まで読んだ事のなかった、新感覚のホラー小説でした。 夜市もよかったですが、風の古道の方が個人的には好きなお話でした。 もしかすると現実世界にも古道は存在するんじゃないかと子供のようにワクワクした気持ちになりました。 古道の世界観も素敵で、その古道に友人と再び迷い込んだのが小学生の頃でありまた、夏休みの最中というのがノスタルジーな雰囲気を感じつつ、助けることの出来なかったカズキとの別れや、レンとの別れなどがより一層、悲しくもあり切なくも感じました。 夜市も風の古道もホラーでありながら、美しい世界観であり、切なさや悲しさが入り交じる不思議な物語でした。

    1
    投稿日: 2025.06.21
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    ホラー小説として一冊目としてこちらを読みました。 きっかけは本の紹介をしているYouTuberの方が紹介しており、本のタイトルである夜市のあらすじがとても興味湧きその経緯に至りました。 ストーリーは二つ、私は二つ目の古道の編のが好きでした。 読む前にここでの感想を幾つか読んでいて、ファンタジー系と謳っている方が多く読んでいて??が湧き読んでいくとなるほどといった、他の方達が言いたい事を理解できる楽しさもあり、言葉の言い回しも具体的にされており、世界観がイメージしやすく切なく美しい文章はこうなのかと読みながらしみていました。 どちらの世界ももしかしたらあってもおかしくないよなというな感覚に陥りその世界に抜けてしまうとなかったようになるといった締め方がファンタジーぽさなのかと思った。 どちらもその世界から抜け出すためには悲しき結末があり、読んでいながらも、自分だったらそんな選択肢が出来るだろうか、現実世界で悩む事を異世界では悩む必要がない事を長い月日いて感じとってしまったら自分は、その時どっちの選択を取るだろうか等そういった感情も湧きながら読めた作品でした。

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    こういう系のお話、あまりにタイプすぎる。 日本の怪談や昔話は他のどの国にもない独特の匂いを放っていて、私はその何とも言えない空気感を漂わせている作品が大好きなんだけれど、この本に収録されていた2作品は、長さも展開も完璧だった。 ホラーというよりはファンタジーだった、つくづく私はそういう話に弱いなと思う。

    11
    投稿日: 2025.06.09
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    解説でも評されていましたがホラーというよりはファンタジーに近いものがある作品ですね。 「夜市」「風の古道」の2作品ですがどこかで繋がっているものと思って読み進めておりましたが直接的な繋がりはないんですね。 ただ、この世界とどこかで繋がっている異世界という括りでいえば、両作品ともに繋がりがあると言えるのでしょうけど。 幻想的に読み進めることができ、どちらの終わり方もそれぞれよかった。

    28
    投稿日: 2025.06.04
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    ずっと気になってはいたのですが、けんごさんの紹介をきっかけに読みました! 夜市と風の古道の2編が収録されていました どちらも文章が美しくて読むとイメージが頭の中いっぱいに広がる作品 大好きな作家さんになりました、また違う作品も読んでみたい! 夜市で弟を買い戻すために再び夜市を訪れる主人公というあらすじを読んだだけで世界観に引き込まれていたけど、最初から最後まで魅力的な世界観でした ラストは切ないような何とも不思議なもの 風の古道は子どもが古道に迷い込む話で伏線の回収がすごくて驚きながら読んでいました! 世にも奇妙な物語のようでした

    3
    投稿日: 2025.06.01
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    題だけは知ってて、ずっと敬遠してたけど……けんごさんの話を聞いて読んでみたくなり読みました。 読んでみて、なんでもうちょい早く読まなかっただろうと心底おもいました。 文章が綺麗で美しかったです。 話的には人間の心理だなと思ったし、対価の重さ。 なんか、色々考えさせられました。 そして、読んでてかなり切なくなりました。

    5
    投稿日: 2025.06.01
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    平成狸合戦ぽんぽこのようなファンタジーにホラー要素をプラスしたものかなぁと思ったら、結構ゾクゾクでポップな要素はなかった どちらかというと世にも奇妙な物語って感じかな 「妖怪たちが信じられないものを売っている夜市」 「神様の通り道である古道に迷い込んだ少年たち」 の2作品 両方に共通するとしたら子供のほうがこういう場所に迷い込みやすいのかなぁってことかな トトロも子供にしか見えないみたいだし

    12
    投稿日: 2025.05.29
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    夜、森の奥、 現実と霊界の境界で行われる市場 “野球の才能”と引き換えに”弟”を支払った兄 彼は後悔の一生を生きることになる ズンと重いが、とてもいい。 時間をおいてもう一度読んでみたい小説。

    1
    投稿日: 2025.05.24
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    ついにデビュー作を読んだ 「草祭」から入ったけど、その原点を見られたような気がする。 学校蝙蝠とや永久放浪者というネーミングセンスがやっぱり刺さる。それぞれの話に共通点を見出そうとするのが恒川光太郎を読む上での楽しみだと再認識した。

    0
    投稿日: 2025.05.23
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    作品は2編、夜一、風の古道のみ。 はじめはホラーではなく、ファンタジーかと思われる出だしでしたが、よくよく考えるとホラーなのかなと思いました。 文学的な作品でもあるため、ゆっくり読んでしまいました。 本の概要 妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた――。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング! 魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

    18
    投稿日: 2025.05.11
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    夜市も風の古道も面白かった。 千と千尋の神隠し好きなら好きだよと言われて読んだけど、確かにと思うところもあった。 幻想的で怪しい世界に切なさとかどうりとか色んなものが詰まってて。 余市はこの道の中に出現するんだろうな

    4
    投稿日: 2025.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜市と風の古道の2作品が内蔵されてるのですが、個人的には後者の風の古道の方が好みでした。 内容としては、生き返らされた彼がその事実を知った時の戸惑いや葛藤、自分を生き返らせた相手に対する複雑な感情などが丁寧に描かれていて、命の重みや尊さみたいなものをより深く感じました人の命は重いものだと。

    1
    投稿日: 2025.05.09
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    恒川光太郎さん著「夜市」 初めて読む作家さんの作品。 20年前の作品でデビュー作とのこと。 本書は2005年第12回日本ホラー小説大賞受賞作品。 ホラー作品は自分の好まないジャンルで今まで手を伸ばしてこなかったのだが、知人に紹介されて今回読んでみることに。 某中古店で購入したのだが、まず表紙の美しさに見惚れた。かなり妖艶で幻想的に感じ、それでいてなんか寂しさを感じさせられる。読了後、この作品の表紙に凄く相応しいと感じた。 中古店で買ったというのもなんだかこの「夜市」の奥行きに触れているようで意味合いを感じてしまった。 物語は2作の単独中篇集。背景の軸が同一種の物のため両作品ともに一貫した読後感がある。 正直ホラー作品というよりは現実と異次元異空間を行き来する異世界観が描かれている。ファンタジーという言葉では軽く、かなり心理的な夢幻話というべき作品だろう。 読んでいて馴染めない箇所はいくつもあったが、全体的にはかなり満足のいく作品だった。 人間が人間として迷い混む世界のため、読んでいてその軸がぶれず登場人物達の人間っぽさが際立って感じられる。 多くのホラー作品の場合、自分には作者の想像の世界観を恐怖と共にまざまざと押し付けられていく様に感じ、かなり受動的な読み方しかできない事が多いのだが今回は特にそう感じなかったし面白かった。 今後も著者の作品を読んでみたい。

    113
    投稿日: 2025.04.27
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    ★3.5 野球の才能が欲しい。引き換えにするのは、ーー弟。 「喪失」と「取引」が裏腹に揺れる、不思議で冷たい夜。あの夜市で、何を手に入れて、何を手放したのだろう。 読みやすい。けれど、それだけじゃない。 幻想と現実のあいだを、絶妙な温度で行き来する物語。文学とエンタメ、その境界線にふわりと立っている。ふと気を抜けば呑まれてしまいそうな、静かな狂気と孤独が全体を包む。 『夜市』という名の、何でも売っている市場。 欲望に代償はつきもの。 その異様さに目が慣れていく感覚がある。 現実ではないはずなのに、どこか知っている感覚だ。 “何かを手に入れるために、何かを失う”。 それはあまりにも、私たちの日常に似ている。 幻想世界の描写はどこまでも魅力的で、ふとした言葉の端々に、美しい毒が滲む。 読後の切なさと静かな狂気に、中原中也の詩「酔える悲しみ」と同じ感覚を得た。 奇妙で切なくて、ちょっと痛い。 この夜の闇に、少しだけ酔っていたい気持ちが、確かにあった。

    10
    投稿日: 2025.04.17
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    なんとも幻想的な作品だった。 子供の頃のまだ世の中が見えていない時期、縁日や夏祭りの夜の向こうに何か違う世界が広がっているんじゃないか、といった妄想に似ている。 現実と幻想の狭間を曖昧にして描き切るのが、作者の真骨頂なのだろう。 いつの間にか忘れてしまった幼少期のイマジネーションや原風景を思い出させてくれる1冊。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    ホラー小説大賞受賞作と書いてあるけれど、和風ファンタジーのようで、不気味さは感じるが、ホラーは得意ではない私でも楽しんで読むことができた。 このような異世界が身近にあるかもしれないという恐怖を感じる。人間には情があり、人間相手ではある程度助けてもらえることもあるけれど、異世界においては、決まりを絶対に守らなければならない。間違って奇妙な異世界に迷わないことを祈るばかり。

    2
    投稿日: 2025.03.29
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    表題となっている「夜市」と併せて二作品が納められています 二作品とも ホラーテイストのある切なく味わい深いファンタジーですね あらすじ 何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した裕司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた――。

    22
    投稿日: 2025.03.26
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    ホラーというよりファンタジーに近いのかな ちょっぴり不気味で不思議な話。 「夜市」と「風の古道」どちらも現実では無い世界に迷い込んでしまう話だけど、どこか懐かしい気持ちになる…なんでだろう… どちらもいいけど風の古道のほうが個人的に好き

    7
    投稿日: 2025.03.19
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    多くの場所で言われているように、ホラーというよりはファンタジーに近い。 幼少の頃に目に触れたファンタジーは少なからず恐ろしい場面もありトラウマになったものもある。 そういったノスタルジーに溢れている作品だ。 クトゥルフ要素もあると何処かで目にしたが、それは気付けなかった。ラヴクラフトとその派生に関してはあまり詳しくない事が理由かと思うが。 未だ純粋な子供が異世界に迷い込んでしまうというのが良い。 これが大人であると余計な思惑や欲望が湧いてしまうと思うのだ。 本作に限ってはそういったものは異世界の住人に任せ、主人公たちはひたすら無垢であって欲しい。 「これは成長物語では無い」と名言されてあるだけあり、目の前に起こる不思議な出来事を一つ一つ噛み締めていくのだ。 これが心地好い。 書下ろしである「風の古道」も秀作であり、多くの読者がこちらの方が評価が高いのも頷ける。 「夜市」があってこそだとは思うが。 祭りからの帰り道、遠くから聞こえる盆踊りの音や喧騒が寂しくもあり少々の恐れも抱いたものだ。 その頃の感情に近い読後感だった。

    9
    投稿日: 2025.03.08
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    ホラー文庫からの発刊だけど、 ホラー苦手な自分でも読めるちょっとファンタジックな妖?怪?物語。 自分たちのいる世界と異世界が重なり合っていて 条件が合うと行き来できちゃうって好みだな。 2編ともに好きだけど、 夜市で売っている変な(怖い)品物たちが個人的なツボだった。 読了後はどちらも切なさが残る。

    2
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏の気配、春の匂い。 気になってたし家にあったけど角川ホラー文庫ということでビビって積読していた。 旦那氏が「そんなにホラーじゃないし面白いよ」と言うので。 不思議な物語だった。 そこからなにかを得られたかと言われれば特になにも得てはいないのだけれど、興味がそそられる世界だった。 その不思議な世界の細かい部分まで淡々と描き現されているから、そうなんだ、そういう世界もあるのかもしれないな、と素直に信じてしまう。 『夜市』は夏を、『風の古道』は春を感じた。

    0
    投稿日: 2025.03.04
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    「化物園」で引きこまれ手に取った、第12回日本ホラー小説大賞受賞という恒川光太郎デビュー作。ミステリー要素もある幻想的な世界観は1作目から確立されている。平易な文体から不思議と匂い立つ妖しさと儚さがうつくしい。表題作「夜市」、同収録「風の古道」2作ともなんだか日本の夏の夜の雰囲気にぴったり。

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    オーディブルで!表題作より「風の古道」の方が印象的だったかも。角川ホラー文庫から出てるからどんな怖い小説なんだろうと思って読んでみたら、予想してたホラー要素は全くなくファンタジーでびっくり。文体が綺麗だった。

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    ホラーというよりファンタジー? 怖いのかなぁでもとても印象に残る(特に2本目) 変な道に迷いこみたくないなぁ

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    世界観に引き込まれ、一気読みした。とてもおもしろい。自分には見えていないけど、もしかしたら本当にあるかもしれない。ちょっと怖いけど、魅力的な不思議な世界

    0
    投稿日: 2025.02.14
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    この不思議な世界観がとても好き。 どちらの話もとても良い。 面白すぎて一気に読んでしまった。 もうちょっとこの世界の余韻に浸っていたくなる。

    11
    投稿日: 2025.02.13
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    https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00057316

    0
    投稿日: 2025.01.29
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    切なくなる読後感。他に選択肢はなかったのか、と思ってしまうが主人公は当時小学生。自分しか知らない罪を思い出して生きる苦しさがどれだけのものなのか。どちらの立場でも生きるのが苦しい。考えさせられます。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    年老いた中学生の弟は、果たしてこの物語が終わった後に両親に会い、話ができただろうか…。両親はその男の目を見て目て、それが行方不明になった自分たちの息子だと分かるだろうか。急に弟の名前を名乗った不審者が家にやってきたと門前払いかもしれない。何でも買うことができる夜市は、救いなのか、絶望なのか。マイナスはゼロには戻らない、悲しい物語だった。夜市の描写はとても怪しいが、一夜限りの魅力的な市場だった。自分が迷い込んだら、何を買おうか…。

    1
    投稿日: 2024.12.25
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    二つの中編で構成されている異世界転移もの いわゆるホラーものとして読むには恐怖さが物足りないが、戦前からある伝統的な和風ファンタジーものとして読めばかなりの良作だと思う 伝統的とは称したものの勧善懲悪のストーリー展開など一部現在的な描写もありレトロでいながらも真新しさもある 両編ともハッピーエンドでは終わらず余韻を残した読後感もその作風の郷愁さを引き立てるのに一役買っていると思われる

    0
    投稿日: 2024.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の背景を詳しく話してくれる描写が個人的には「そこまで知らなくても良いな」と感じてしまったのと、登場人物それぞれの背景に対する想いの量がそこまで強くないように感じてしまい、あまり刺さらなかった。でも話の展開や内容は面白かった。 後々この小説の面白さを考えてみたんだけど、まず夜の市場っていう設定が好き。 裕司が生きることを望まなくなった理由を知った時は「そんなことで!?」って拍子抜けしまったんだけど、"夜市で買った物を評価される=認められてもそれは本来の自分では無い"ということなので、早くプロ野球選手になるよう言われた時、裕司は弟を売った罪悪感と本来の自分に価値がないという絶望に繋がったんだろうなと思った。それは確かに自分には元の世界に戻る価値がない、知らないどこかに行きたいと考えたくもなるかも。 

    0
    投稿日: 2024.12.22
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    最初らへん児童書かと思ったけど わりと重いと言えば重いか? ホラーというよりファンタジー?SF? 短くて読みやすいけど、あんまりだった。

    1
    投稿日: 2024.12.01
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    う~ん、、、異空間に迷い込む不思議なお話2篇 お買い物をしないと出ることができない夜市 幼少の頃、弟を売って野球センスの器を購入 酷い兄やなぁ~んで友人連れて買い戻しに行く訳ですが、友人巻き込ませんでもって思っちゃって、弟が死に物狂いやったんやなぁって 知らんとこに5歳が1人で生きれる? あと1話は、古道に迷い込む千と千尋にちょっと似た話

    31
    投稿日: 2024.11.30
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    そこにいるイメージができたので楽しく読めた。 あまり頭の良い方ではない私の頭の中にイメージを湧かせてくれる文章や言葉選びができる作家さんは漏れなく面白い。 登場人物のイメージ、声、その場の風景や空気感を体感しつつ楽しく読み進められた。 夜市、一度見てみたい。そして何か買うのだろうか。 対価(もしくはそれ以上)を払ってまで得るもの、欲しいものは何なのだろう?と考えたが、差し出そうにもそれに値するものはない自分が悲しかった。

    3
    投稿日: 2024.11.24
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    友人に薦められて購入。 小難しい単語がなく読みやすかった。 独特の言い回しはどこかおどろおどろしいリズムを持っていて、妖怪たちの祭囃子が聞こえてくるよう。 単なるホラー小説と思いきや、結末には胸がじんわりと温かく滲んでいった。 もう1つの短編もとても面白い。

    9
    投稿日: 2024.11.05
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    短編二本立てで読みやすい。 ホラージャンルではあるが、一夏の不思議な体験という感じ。 二作品とも読了後は、夏の終わりを感じるかのようなセンチメンタルな気分に浸れる。

    7
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    11月7日に初めて『秋の牢獄』を読んで、恒川光太郎の他の本も読んでみたくなり、まずデビュー作を手に取った。先を想像しながら読み進めていたが、すごい展開だった!ホラーだけど、少し泣いた。

    2
    投稿日: 2024.11.03
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    冒頭と物語の締め方がオシャレ 文体は読みやすく、話のテンポもいいのでスラスラ読めた ジャンルとしては和風ホラーだが、御伽噺的な雰囲気と結末の詫びしさ楽しむことが出来た もし自分も夜市に迷い込んだら何が欲しいだろう…と考えてみたけど、パッと思いつくほど求めてるものは無い 幸か不幸か希求するものがない自分は夜市に迷い込むことは無いんだろうな

    6
    投稿日: 2024.10.20
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     恒川光太郎さんの「夜市」を読み終えました。表題作の他に「風の古道」の二編が収められていました。  ホラーが苦手な私が怖いもの見たさみたいなちょっとした気まぐれで、澤村伊智さんの「ぼぎわんが、来る」と、恒川光太郎さんの「夜市」を本棚に登録してました。  「ぼぎわんが、来る」は、2015年の第22回日本ホラー小説大賞を受賞しているのですが、「夜市」も2005年の第12回の日本ホラー小説大賞を受賞しています。  両作品に共通しているのは、選考委員全員が絶賛して受賞している点で、ジャンルはホラーなのかな?と思うくらい物語の構成とか発想とかストーリーが秀逸だと感じました。  結末は次につながるような終わり方だったので、続編を読みたいと思うし、兄弟が元の世界で昔の生活を取り戻すような展開を期待したいですが...もうタイムリミットかな。

    11
    投稿日: 2024.10.15
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    雰囲気が現実とは離れているという点で、ホラー的な要素もあるけど、登場人物の心持ちは基本的に優しさに溢れていた。

    4
    投稿日: 2024.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 ①夜市 大学2年のいずみはアルバイトしたレストランで再会した高校時代の同級生、裕司にさそわれ夜市に行くことになった。妖怪達が様々な品物を売る夜市に、幼い頃5歳の弟と来たことがある裕司は、夜市から抜け出すために野球の才能を買ってお金がなかったため弟を人攫いに渡してしまう。弟のもともといなかった生活に戻り野球も上手くなったが、弟を手放した罪悪感が募り、今回弟を探すため夜市に戻ってくる。ハンチングを被って抜き身の刀を持った老紳士に道案内してもらうなかで人攫いの店に着く。10年前に別れた弟を探していると話すと、人攫いは店にいる少年がそれだと嘘をつき、72万と裕司自身と交換しようとする。詐欺を働いた人攫いは老紳士に刀で切られる…老紳士こそが人攫いから逃げ切り、夜市で「若さ」を売って「自由」を買った弟だったから。 中年姿の5歳の弟は施設や工場で過ごすなかで成長していき、2度目の夜市で、道でであった少女の兄の病気を治す薬と「知恵」を買った。夜市で店を開いていた白衣の数学教師に、夜市は3回までしか来れないこと、人攫いの殺し方を教えてもらう。 15歳になった弟は3度目の夜市で自分を探しに来た兄と出会い、人攫いも殺すことが出来た。兄弟で一緒に帰ろうとするが、何も買ってない兄は夜市の一部となり戻って来れなくなった。 弟は自分の居場所を探す旅へ、いずみは日常へ。いずみがまた夜市に行くのかはわからない。 ②風の古道 7歳の春に車で父に連れられ小金井公園に桜を見に行く。父とはぐれ迷子になっていると、田舎道を通った家までの道をおばさんに案内してもらう。 12歳の夏休み、親友のカズキとこの町の心霊スポットのような話になり、おばさんに案内してもらった「あの道」に行くが、迷子になり茶店で宿泊することになる。そこで世話になった青年旅人のレンに道案内を頼み帰ろうとする。道中コモリという男が発砲しカズキが腹を撃たれてしまう。 コモリは以前レンに道案内を頼んでおり、そのなかで、コモリが殺した高校生、西村昌平の子供がレンであることを知る。西村昌平の彼女が遺骨を奪い、雨の寺で骨と灰から秘薬を作ってもらい、身ごもって彼氏と瓜二つのレンを古道で生んだのだった。 外の世界に戻った母親に捨てられ、母親のしりあいでもある古道の茶店や旅籠に輸入する商売をしているホシカワに引き取られたレンは、古道のこと、貿易の知識など様々なことを教えてもらう。時が過ぎ、地の混じった咳をするようになったホシカワは、四つ角でレンと別れる。ホシカワは外の世界で治療を受けることも出来たが、好きであるこの世界に留まることを決意していた。ホシカワの残した旅手帳を聖書代わりにこの世界で生きていたレンは、2度目にコモリと会いカズキが撃たれたときに、鉈でコモリを殺した。 古道で死んでしまったカズキは古道の所有物であるため出られない。雨の寺で蘇生の秘技を行って生き返っても小道の所有物となるため帰れない。レンも古道の人間であるため、外の世界には独りでもどる。10日間の記憶は曖昧で脈絡のないものになったが、時に夏の旅、夜の道を思い出す。 【感想】 2つとも黄泉の世界の不思議な物語だけれど、経験したことがある人がもしかしたらいるのかもしれないと思える世界観。笑ったり泣いたり共感したりの小説ではないけど面白かった。

    1
    投稿日: 2024.10.05
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    『夜市』『風の古道』の2話収録。ずっと読んでみたかった作品。前に読んだ『秋の牢獄』と同じテイストの幻想世界が描かれていて美しさを感じると共にどこか不安感と物悲しさを覚えながら読んだ。どちらもとにかく恐ろしい。何がって今自分が生きている世界に戻れるのかどうか。一度入り込んだら簡単には出られない夜市と古道の世界。一時のくだらない欲望を引き換えに弟を売ってはいけないし、好奇心を満たすために大人の言いつけを破ってはいけません。

    2
    投稿日: 2024.09.17
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    自分は本書を含め恒川さんの作品はほぼ全て読んできたが、夜市が今のところ一番面白いと感じる。何処となく漂う不思議な世界観、最後に待ち受けるクライマックス、全てが一級品で、まさに非の打ち所がないと言えるだろう。特に風の古道で広がる緊迫感と幻想的な世界は、この本に出会えて本当に良かったと思える程である。まだ読んでない人は騙されたと思ってぜひ一読してみてほしい。あなたもきっと恒川光太郎さんの魅力にハマるはずだから。

    4
    投稿日: 2024.09.16
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    2005年第12回日本ホラー小説大賞 そして、翌年直木賞候補作となったデビュー作 「夜市」と 受賞後の書下ろし「風の古道」 2編 二作共、この世と異界の境界を 日常との狭間に端的に描かれていて驚きました 両作共100ページ程のボリュームの中で 奇をてらうような幻想的文章を使う事なく その闇の世界を納得させてしまう ホラーにとどまらず そこに兄弟や友人の心理描写まで読ませる 「風の古道」の 人ならざる者の世界の古道に生まれ そこでしか生きられない青年の放浪が 悲哀も加わって、好みだった

    94
    投稿日: 2024.09.14
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    少年は男性性になる前に存在の不安を抱える。勇気とか、男とかいう前に存在の儚さ、脆さを強く感じるそんなホラーでした。何故、懐かしさを感じてしまうんだろうー

    8
    投稿日: 2024.09.10
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    どこかアニメーション作品を感じさせるものがありました。ホラーという分類のようですが、ファンタジーと言っても差し支えないと思います。 表題作のほか1篇の中編小説が収録されています。 妖怪とか異世界とかそういう類のものがこの世とは別のところにあって、その存在を認めることで、実際に起こっている様々なことが、整合的に説明できるように気もします。 その別世界との繋がり方や成り立ちを、丁寧に表現しながら、主人公らの成長を描いているように感じました。 少し説明的すぎると感じる部分や、気障にみえるところがあったりしますが、すぐれたストーリーで引き込まれるものがありました。

    1
    投稿日: 2024.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙は「夜市」ですが、これは先日読みました。この中に入っているもう一つのお話、「風の古道」を読みました。 満開の桜の下で迷子になった主人公が、たまたま行き会った年配の婦人に帰り道を教えてもらいます。ここで初めて古道に入ることになります。「夜は幽霊が出る」との言から、なんとか夜になる前に古道から出て家に辿り着いた主人公。この古道のことは誰にも言ってはいけないんだと薄々悟ります。 しかし12歳の夏休み、主人公は1人の友達に古道のことを話し、一緒に入っていくことになります。待ち受けるものは…? 軽くネタバレします。 主人公が少年、冒険っぽい。それだけで好きです。ホラーな筈なのに「夜市」同様怖くない。けれどハッピーエンドではない。 「夜市」同様ハッピーエンドではない。 ハッピーエンド好きの私ですがそれでもこれらのお話、好きだなぁと思いました。 書影も好みです。

    1
    投稿日: 2024.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めてお目にかかる作家さんでした。第12回日本ホラー小説大賞受賞作ということで、同僚が貸してくれました。ホラーが苦手と前から話していたので、「持って帰らず、昼休みに読んだらいいよ」というアドバイス付きで貸してくれました。ホラーかぁ、とちょっとドキドキしながら読みましたが、思っていた「ホラー」というより、ファンタジーという感じもしました。なんというか妖の世界に足を踏み入れてしまったゾクっとする「ホラー」でした。こういう感覚は森見登美彦さんの作品を読んだ時にもあったな~、小野不由美さんの作品よりは怖くないな~、など、数少ないホラー読書体験を思い返しながら読み進めました。 「夜市」と「風の古道」の2編が収録されています。どちらにも共通するのは、人間が通常入ることのできない空間に迷い込んでしまったということ。そこは神さまや妖怪、死者たちの世界であり、そこにはそこのルールがあり、それは決して破ることができない・・・日本古来の不思議の世界というか、千と千尋の神隠し的な世界というか、はたまた世にも奇妙な物語的なというか・・・ 「夜市」はなんとも悲しいお話ですね。複数の世界にまたがる「夜市」でかつて野球の才能を買うために弟を売ってしまった兄は・・・ 無駄がなく淡々とした文章で描かれる夜市の様子は、少しぬるっとした湿り気を帯びた夜の空気とともに肌感として迫ってくるようで、脳内には鬼火が揺らめく暗闇が広がるようでゾクっとしました。内容も先が先が気になってしまい、足をもつれさせながら走って夜市から逃げるように読んだ気がします。幼いころに夜市に迷い込んでしまったことが不運だったのか、幼い兄弟はどうやって夜市から逃げ出すのが最善だったのか、全てが終わってしまってどうしようもなくなった後にも夢うつつのように考えてしまいました。いや、今後、「いずみ」がどうにかするのかもしれない、そのために兄はいずみを夜市に連れて行ったのか・・・考えても仕方のないことを考えてしまう切ない読了後でした。 「風の古道」は少年たちのちょっとした夏の冒険といった趣だったものが、一気にいつ終わるとも知れない、異世界での旅となってしまい、一瞬気後れしてしまいました。しかし、主人公同様、もう私も後戻りできませんでした。先が気になって気になって読む手が止まらないのは「夜市」と同じでした。話が進むにつれ明らかになってくるレンの生い立ちが悲しすぎました。カズキのことも私はすごく悲しかったです。その存在や空気感が、怖いのに、なんだか妙に魅力的な「古道」でした。「夜市」よりこちらの方が好きという方が多いのも納得でした。 実はすぐそばに夜市や古道への入口があるかもしれない。絶対に迷い込みたくはないですが、そんな世界があっても不思議じゃないと思いました。解説にあったように、昔からこのような異世界での物語は多く書かれていたことを考えると、実際に体験した人もいるのだろうなんて考えてしまうのでした。 「夜市」も「風の古道」も読み終わってしまえば、それほど長いわけでもなくどちらかというと厚さとしては薄い本で、この短さで、よくこの完成された世界観を書き切ったものだと思いました。そのくらい、読んでいる間は、「夜市」や「古道」にどっぷり入り込んでいました。無事こちら側に戻って来れて良かったです(笑) 良い意味で驚かされた作者と作品でした。怖がりなので、別の作品も読みたいかと言われたら微妙ですが、おススメできる作品でした。

    55
    投稿日: 2024.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏なのでホラーに挑戦してみよう! と意気込んで読了しましたが、全く怖くなく、むしろ続きが気になって夢中で読み進めてしまいました。 読んでみた感想は、わたし、大人になってしまったんだな、と思いました。 『風の古道』で、二度と古道から出られなくなる可能性もあるのに、友達を生き返らせるために悩まずに即答した主人公を見て、今のわたしにはそれは出来ないな、って。 わたしがいなくなってしまったら家族も困るだろうし、職場も人手不足になるだろうし……って余計なことを考えてしまって、主人公みたいに即答するのはなかなか難しいです。 若いっていいですよね〜。もしわたしも夜市にまぎれこんだら、貯めたお金で若さを買いたいです(*´-`)

    5
    投稿日: 2024.08.24
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    不思議な感覚。引き込まれた。 2時間弱で読み終えてしまった。 ホラーだと思って身構えてたけど、どちらかというとファンタジーかな。なんだか切ないような、懐かしいような気持ちが残る。

    5
    投稿日: 2024.08.24
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    ホラーというよりはファンタジー小説でした。 特に怖いところはありませんでした。 2章構成で、世界観が同じだったので最後になにかあるのかなーと期待してしまいましたが、ほぼ独立している物語だったので、 少し物足りなさを感じてしまいました。

    2
    投稿日: 2024.08.19