
総合評価
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0投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログ切なくなる読後感。他に選択肢はなかったのか、と思ってしまうが主人公は当時小学生。自分しか知らない罪を思い出して生きる苦しさがどれだけのものなのか。どちらの立場でも生きるのが苦しい。考えさせられます。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ年老いた中学生の弟は、果たしてこの物語が終わった後に両親に会い、話ができただろうか…。両親はその男の目を見て目て、それが行方不明になった自分たちの息子だと分かるだろうか。急に弟の名前を名乗った不審者が家にやってきたと門前払いかもしれない。何でも買うことができる夜市は、救いなのか、絶望なのか。マイナスはゼロには戻らない、悲しい物語だった。夜市の描写はとても怪しいが、一夜限りの魅力的な市場だった。自分が迷い込んだら、何を買おうか…。
1投稿日: 2024.12.25
powered by ブクログ二つの中編で構成されている異世界転移もの いわゆるホラーものとして読むには恐怖さが物足りないが、戦前からある伝統的な和風ファンタジーものとして読めばかなりの良作だと思う 伝統的とは称したものの勧善懲悪のストーリー展開など一部現在的な描写もありレトロでいながらも真新しさもある 両編ともハッピーエンドでは終わらず余韻を残した読後感もその作風の郷愁さを引き立てるのに一役買っていると思われる
0投稿日: 2024.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の背景を詳しく話してくれる描写が個人的には「そこまで知らなくても良いな」と感じてしまったのと、登場人物それぞれの背景に対する想いの量がそこまで強くないように感じてしまい、あまり刺さらなかった。でも話の展開や内容は面白かった。 後々この小説の面白さを考えてみたんだけど、まず夜の市場っていう設定が好き。 裕司が生きることを望まなくなった理由を知った時は「そんなことで!?」って拍子抜けしまったんだけど、"夜市で買った物を評価される=認められてもそれは本来の自分では無い"ということなので、早くプロ野球選手になるよう言われた時、裕司は弟を売った罪悪感と本来の自分に価値がないという絶望に繋がったんだろうなと思った。それは確かに自分には元の世界に戻る価値がない、知らないどこかに行きたいと考えたくもなるかも。
0投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ最初らへん児童書かと思ったけど わりと重いと言えば重いか? ホラーというよりファンタジー?SF? 短くて読みやすいけど、あんまりだった。
1投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログう~ん、、、異空間に迷い込む不思議なお話2篇 お買い物をしないと出ることができない夜市 幼少の頃、弟を売って野球センスの器を購入 酷い兄やなぁ~んで友人連れて買い戻しに行く訳ですが、友人巻き込ませんでもって思っちゃって、弟が死に物狂いやったんやなぁって 知らんとこに5歳が1人で生きれる? あと1話は、古道に迷い込む千と千尋にちょっと似た話
31投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログそこにいるイメージができたので楽しく読めた。 あまり頭の良い方ではない私の頭の中にイメージを湧かせてくれる文章や言葉選びができる作家さんは漏れなく面白い。 登場人物のイメージ、声、その場の風景や空気感を体感しつつ楽しく読み進められた。 夜市、一度見てみたい。そして何か買うのだろうか。 対価(もしくはそれ以上)を払ってまで得るもの、欲しいものは何なのだろう?と考えたが、差し出そうにもそれに値するものはない自分が悲しかった。
3投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ友人に薦められて購入。 小難しい単語がなく読みやすかった。 独特の言い回しはどこかおどろおどろしいリズムを持っていて、妖怪たちの祭囃子が聞こえてくるよう。 単なるホラー小説と思いきや、結末には胸がじんわりと温かく滲んでいった。 もう1つの短編もとても面白い。
9投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログ短編二本立てで読みやすい。 ホラージャンルではあるが、一夏の不思議な体験という感じ。 二作品とも読了後は、夏の終わりを感じるかのようなセンチメンタルな気分に浸れる。
7投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
11月7日に初めて『秋の牢獄』を読んで、恒川光太郎の他の本も読んでみたくなり、まずデビュー作を手に取った。先を想像しながら読み進めていたが、すごい展開だった!ホラーだけど、少し泣いた。
2投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログ冒頭と物語の締め方がオシャレ 文体は読みやすく、話のテンポもいいのでスラスラ読めた ジャンルとしては和風ホラーだが、御伽噺的な雰囲気と結末の詫びしさ楽しむことが出来た もし自分も夜市に迷い込んだら何が欲しいだろう…と考えてみたけど、パッと思いつくほど求めてるものは無い 幸か不幸か希求するものがない自分は夜市に迷い込むことは無いんだろうな
6投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ恒川光太郎さんの「夜市」を読み終えました。表題作の他に「風の古道」の二編が収められていました。 ホラーが苦手な私が怖いもの見たさみたいなちょっとした気まぐれで、澤村伊智さんの「ぼぎわんが、来る」と、恒川光太郎さんの「夜市」を本棚に登録してました。 「ぼぎわんが、来る」は、2015年の第22回日本ホラー小説大賞を受賞しているのですが、「夜市」も2005年の第12回の日本ホラー小説大賞を受賞しています。 両作品に共通しているのは、選考委員全員が絶賛して受賞している点で、ジャンルはホラーなのかな?と思うくらい物語の構成とか発想とかストーリーが秀逸だと感じました。 結末は次につながるような終わり方だったので、続編を読みたいと思うし、兄弟が元の世界で昔の生活を取り戻すような展開を期待したいですが...もうタイムリミットかな。
11投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ雰囲気が現実とは離れているという点で、ホラー的な要素もあるけど、登場人物の心持ちは基本的に優しさに溢れていた。
4投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 ①夜市 大学2年のいずみはアルバイトしたレストランで再会した高校時代の同級生、裕司にさそわれ夜市に行くことになった。妖怪達が様々な品物を売る夜市に、幼い頃5歳の弟と来たことがある裕司は、夜市から抜け出すために野球の才能を買ってお金がなかったため弟を人攫いに渡してしまう。弟のもともといなかった生活に戻り野球も上手くなったが、弟を手放した罪悪感が募り、今回弟を探すため夜市に戻ってくる。ハンチングを被って抜き身の刀を持った老紳士に道案内してもらうなかで人攫いの店に着く。10年前に別れた弟を探していると話すと、人攫いは店にいる少年がそれだと嘘をつき、72万と裕司自身と交換しようとする。詐欺を働いた人攫いは老紳士に刀で切られる…老紳士こそが人攫いから逃げ切り、夜市で「若さ」を売って「自由」を買った弟だったから。 中年姿の5歳の弟は施設や工場で過ごすなかで成長していき、2度目の夜市で、道でであった少女の兄の病気を治す薬と「知恵」を買った。夜市で店を開いていた白衣の数学教師に、夜市は3回までしか来れないこと、人攫いの殺し方を教えてもらう。 15歳になった弟は3度目の夜市で自分を探しに来た兄と出会い、人攫いも殺すことが出来た。兄弟で一緒に帰ろうとするが、何も買ってない兄は夜市の一部となり戻って来れなくなった。 弟は自分の居場所を探す旅へ、いずみは日常へ。いずみがまた夜市に行くのかはわからない。 ②風の古道 7歳の春に車で父に連れられ小金井公園に桜を見に行く。父とはぐれ迷子になっていると、田舎道を通った家までの道をおばさんに案内してもらう。 12歳の夏休み、親友のカズキとこの町の心霊スポットのような話になり、おばさんに案内してもらった「あの道」に行くが、迷子になり茶店で宿泊することになる。そこで世話になった青年旅人のレンに道案内を頼み帰ろうとする。道中コモリという男が発砲しカズキが腹を撃たれてしまう。 コモリは以前レンに道案内を頼んでおり、そのなかで、コモリが殺した高校生、西村昌平の子供がレンであることを知る。西村昌平の彼女が遺骨を奪い、雨の寺で骨と灰から秘薬を作ってもらい、身ごもって彼氏と瓜二つのレンを古道で生んだのだった。 外の世界に戻った母親に捨てられ、母親のしりあいでもある古道の茶店や旅籠に輸入する商売をしているホシカワに引き取られたレンは、古道のこと、貿易の知識など様々なことを教えてもらう。時が過ぎ、地の混じった咳をするようになったホシカワは、四つ角でレンと別れる。ホシカワは外の世界で治療を受けることも出来たが、好きであるこの世界に留まることを決意していた。ホシカワの残した旅手帳を聖書代わりにこの世界で生きていたレンは、2度目にコモリと会いカズキが撃たれたときに、鉈でコモリを殺した。 古道で死んでしまったカズキは古道の所有物であるため出られない。雨の寺で蘇生の秘技を行って生き返っても小道の所有物となるため帰れない。レンも古道の人間であるため、外の世界には独りでもどる。10日間の記憶は曖昧で脈絡のないものになったが、時に夏の旅、夜の道を思い出す。 【感想】 2つとも黄泉の世界の不思議な物語だけれど、経験したことがある人がもしかしたらいるのかもしれないと思える世界観。笑ったり泣いたり共感したりの小説ではないけど面白かった。
1投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ『夜市』『風の古道』の2話収録。ずっと読んでみたかった作品。前に読んだ『秋の牢獄』と同じテイストの幻想世界が描かれていて美しさを感じると共にどこか不安感と物悲しさを覚えながら読んだ。どちらもとにかく恐ろしい。何がって今自分が生きている世界に戻れるのかどうか。一度入り込んだら簡単には出られない夜市と古道の世界。一時のくだらない欲望を引き換えに弟を売ってはいけないし、好奇心を満たすために大人の言いつけを破ってはいけません。
2投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ自分は本書を含め恒川さんの作品はほぼ全て読んできたが、夜市が今のところ一番面白いと感じる。何処となく漂う不思議な世界観、最後に待ち受けるクライマックス、全てが一級品で、まさに非の打ち所がないと言えるだろう。特に風の古道で広がる緊迫感と幻想的な世界は、この本に出会えて本当に良かったと思える程である。まだ読んでない人は騙されたと思ってぜひ一読してみてほしい。あなたもきっと恒川光太郎さんの魅力にハマるはずだから。
4投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ2005年第12回日本ホラー小説大賞 そして、翌年直木賞候補作となったデビュー作 「夜市」と 受賞後の書下ろし「風の古道」 2編 二作共、この世と異界の境界を 日常との狭間に端的に描かれていて驚きました 両作共100ページ程のボリュームの中で 奇をてらうような幻想的文章を使う事なく その闇の世界を納得させてしまう ホラーにとどまらず そこに兄弟や友人の心理描写まで読ませる 「風の古道」の 人ならざる者の世界の古道に生まれ そこでしか生きられない青年の放浪が 悲哀も加わって、好みだった
94投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログ少年は男性性になる前に存在の不安を抱える。勇気とか、男とかいう前に存在の儚さ、脆さを強く感じるそんなホラーでした。何故、懐かしさを感じてしまうんだろうー
8投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログどこかアニメーション作品を感じさせるものがありました。ホラーという分類のようですが、ファンタジーと言っても差し支えないと思います。 表題作のほか1篇の中編小説が収録されています。 妖怪とか異世界とかそういう類のものがこの世とは別のところにあって、その存在を認めることで、実際に起こっている様々なことが、整合的に説明できるように気もします。 その別世界との繋がり方や成り立ちを、丁寧に表現しながら、主人公らの成長を描いているように感じました。 少し説明的すぎると感じる部分や、気障にみえるところがあったりしますが、すぐれたストーリーで引き込まれるものがありました。
1投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙は「夜市」ですが、これは先日読みました。この中に入っているもう一つのお話、「風の古道」を読みました。 満開の桜の下で迷子になった主人公が、たまたま行き会った年配の婦人に帰り道を教えてもらいます。ここで初めて古道に入ることになります。「夜は幽霊が出る」との言から、なんとか夜になる前に古道から出て家に辿り着いた主人公。この古道のことは誰にも言ってはいけないんだと薄々悟ります。 しかし12歳の夏休み、主人公は1人の友達に古道のことを話し、一緒に入っていくことになります。待ち受けるものは…? 軽くネタバレします。 主人公が少年、冒険っぽい。それだけで好きです。ホラーな筈なのに「夜市」同様怖くない。けれどハッピーエンドではない。 「夜市」同様ハッピーエンドではない。 ハッピーエンド好きの私ですがそれでもこれらのお話、好きだなぁと思いました。 書影も好みです。
1投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めてお目にかかる作家さんでした。第12回日本ホラー小説大賞受賞作ということで、同僚が貸してくれました。ホラーが苦手と前から話していたので、「持って帰らず、昼休みに読んだらいいよ」というアドバイス付きで貸してくれました。ホラーかぁ、とちょっとドキドキしながら読みましたが、思っていた「ホラー」というより、ファンタジーという感じもしました。なんというか妖の世界に足を踏み入れてしまったゾクっとする「ホラー」でした。こういう感覚は森見登美彦さんの作品を読んだ時にもあったな~、小野不由美さんの作品よりは怖くないな~、など、数少ないホラー読書体験を思い返しながら読み進めました。 「夜市」と「風の古道」の2編が収録されています。どちらにも共通するのは、人間が通常入ることのできない空間に迷い込んでしまったということ。そこは神さまや妖怪、死者たちの世界であり、そこにはそこのルールがあり、それは決して破ることができない・・・日本古来の不思議の世界というか、千と千尋の神隠し的な世界というか、はたまた世にも奇妙な物語的なというか・・・ 「夜市」はなんとも悲しいお話ですね。複数の世界にまたがる「夜市」でかつて野球の才能を買うために弟を売ってしまった兄は・・・ 無駄がなく淡々とした文章で描かれる夜市の様子は、少しぬるっとした湿り気を帯びた夜の空気とともに肌感として迫ってくるようで、脳内には鬼火が揺らめく暗闇が広がるようでゾクっとしました。内容も先が先が気になってしまい、足をもつれさせながら走って夜市から逃げるように読んだ気がします。幼いころに夜市に迷い込んでしまったことが不運だったのか、幼い兄弟はどうやって夜市から逃げ出すのが最善だったのか、全てが終わってしまってどうしようもなくなった後にも夢うつつのように考えてしまいました。いや、今後、「いずみ」がどうにかするのかもしれない、そのために兄はいずみを夜市に連れて行ったのか・・・考えても仕方のないことを考えてしまう切ない読了後でした。 「風の古道」は少年たちのちょっとした夏の冒険といった趣だったものが、一気にいつ終わるとも知れない、異世界での旅となってしまい、一瞬気後れしてしまいました。しかし、主人公同様、もう私も後戻りできませんでした。先が気になって気になって読む手が止まらないのは「夜市」と同じでした。話が進むにつれ明らかになってくるレンの生い立ちが悲しすぎました。カズキのことも私はすごく悲しかったです。その存在や空気感が、怖いのに、なんだか妙に魅力的な「古道」でした。「夜市」よりこちらの方が好きという方が多いのも納得でした。 実はすぐそばに夜市や古道への入口があるかもしれない。絶対に迷い込みたくはないですが、そんな世界があっても不思議じゃないと思いました。解説にあったように、昔からこのような異世界での物語は多く書かれていたことを考えると、実際に体験した人もいるのだろうなんて考えてしまうのでした。 「夜市」も「風の古道」も読み終わってしまえば、それほど長いわけでもなくどちらかというと厚さとしては薄い本で、この短さで、よくこの完成された世界観を書き切ったものだと思いました。そのくらい、読んでいる間は、「夜市」や「古道」にどっぷり入り込んでいました。無事こちら側に戻って来れて良かったです(笑) 良い意味で驚かされた作者と作品でした。怖がりなので、別の作品も読みたいかと言われたら微妙ですが、おススメできる作品でした。
55投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夏なのでホラーに挑戦してみよう! と意気込んで読了しましたが、全く怖くなく、むしろ続きが気になって夢中で読み進めてしまいました。 読んでみた感想は、わたし、大人になってしまったんだな、と思いました。 『風の古道』で、二度と古道から出られなくなる可能性もあるのに、友達を生き返らせるために悩まずに即答した主人公を見て、今のわたしにはそれは出来ないな、って。 わたしがいなくなってしまったら家族も困るだろうし、職場も人手不足になるだろうし……って余計なことを考えてしまって、主人公みたいに即答するのはなかなか難しいです。 若いっていいですよね〜。もしわたしも夜市にまぎれこんだら、貯めたお金で若さを買いたいです(*´-`)
5投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ不思議な感覚。引き込まれた。 2時間弱で読み終えてしまった。 ホラーだと思って身構えてたけど、どちらかというとファンタジーかな。なんだか切ないような、懐かしいような気持ちが残る。
5投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホラーというよりはファンタジー小説でした。 特に怖いところはありませんでした。 2章構成で、世界観が同じだったので最後になにかあるのかなーと期待してしまいましたが、ほぼ独立している物語だったので、 少し物足りなさを感じてしまいました。
2投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ初めてホラー小説読んだ 今の季節にぴったりで、内容もファンタジー要素が沢山あり、不気味な雰囲気と切なさが面白かった
1投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログ程よい分厚さとお財布に優しい値段 旅行先で買った本だけど、とても良かった どっちの作品も、世界観が大好き 千と千尋の神隠しみたいな、入っては行けないところに来てしまった感が良い ホラー小説にありがちな、登場人物がパニックで意味不明な行動をする事も無い 伏線回収やどんでん返しはある事はあるけど、そこまで衝撃的なものはなかった ただこの本の雰囲気的に、これはこれでなんかいい!
1投稿日: 2024.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホラーなんだけどするする読める、でも異世界の不気味な描写は薄味ではなくてキッチリ不気味 終わりのえも言われぬ物悲しさがいい 個人的には風の古道の方がより好きかも 古道の所有物になった友人とコモリが深淵に導かれる姿を想うと切ない いやコモリは完全自業自得なので別に切なくないけど
0投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログわくわくしながら読めちゃう角川ホラー。 人外の出す露店なんて、わくわくしちゃうに決まってる。 不思議な世界に入り込むファンタジーのような世界観に引き込まれっぱなしだった。ゾクゾクする様な怖さ溢れる表現も魅力。
36投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ「夜市」4…買わねば帰れぬ常夜の市場に迷い込んだ大学生カップル。 「風の古道」4…住宅地の狭間にある不可視の街道を探検する小学生男子2人。 どちらも「異界往還」を描いた幻想小説。平易な文体の余白が妖しさを醸成していた。
6投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ「夜市」も「風の古道」も異世界に入りこんでしまう物語。 やはり現実にも法やルールがあるように、別の世界にもルールがある。そこに迷い込んでしまった人間がどうなってしまうのか、少しでも選択肢を間違えればもう戻ってこられないそんな恐怖があってゾクっとした。 個人的には「風の古道」が好き、少年のひとときの冒険譚でもあるかなと。
2投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ日本ホラー小説大賞受賞作を獲られた名作ということで、息を深く吐き、決意を固めて読み始めたが、驚いたことに読後感はとても爽やかなものだった。 本作には『夜市』『風の古道』の二篇が収録されているのだが、そのどちらも、私の脳内ではジブリ映画のような絵のタッチで物語が進んでいった。 『夜市』 数多の世界の商人たちが集う「夜市」に参加した男女の冒険譚。 登場人物の会話が多めでかなり読みやすい。しかし、軽妙に進む物語とは裏腹に、作品の雰囲気はおどろおどろしく、そのギャップがまたたまらない。 軽やかな文体のため、さらっと読めてしまうものの、ぎゅっと濃縮されたようなストーリーがなんとも言えない読後感を残していった。 『風の古道』 人ならざるものたちが使う、本来人間が認知することのできない「古道」を舞台に、そこへ迷い込んでしまった少年たちと、浮世離れしている青年・レンの摩訶不思議な旅を描く物語。 こちらも『夜市』と同じく、妖怪などが登場するファンタジー作品。生々しい描写が印象的だが、古道で紡がれる物語は本当に綺麗で、その美しい情景がありありと浮かんでくる。 特にレンと彼の育ての親であるホシカワのエピソードは、短いながらも彼らの間にある絆を感じさせてくれるもので、心がじんと熱くなる。 恒川光太郎氏の作品はいつも、懐かしさと愛おしさを感じさせてくれる。 期待していたような一般的なホラー作品ではなかったものの、これはこれで良い作品に出会えたと思わせてくれた。
28投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夜市に弟を買いに行く男の子と、何も知らずに連れて行かれる女の子の話、夏の夜にぴったりの、少しノスタルジックなホラーでした。 後半の「風の古道」も一部前半と同じ名前が出てきたりと世界観に繋がりがあり、登場人物も練られていて良かったです。
0投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログおどろおどろしいホラーばっかり読んでましたが、本作はそんなのとは正反対の作品でした。 すべて幻想的な世界観で描かれていて、呪いだの災いだの因習だのといったものは無し。怖い作品を読みたい人向けではないですが、とにかく世界観が素晴らしいので一度手に取ってみることをお勧めします。
0投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2本目の「風の古道」がすごく面白かった。 レンと母親、コモリの関係性がわかった時は震えた。主人公とカズキが無事に現世に戻るハッピーエンドかと思いきや、後味の悪さが残る最後。 異形のモノが登場するストーリーは大好きなので、めちゃくちゃ楽しめた。
2投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
”ホラー”というより、哀愁が漂う。哀しい部分がとても丁寧だった。 物語の”その後”をいろいろな視点で想像できるところが気にいっている。(2024.6.17) 再読(2025.8.10)
2投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログホラーってあんまり読まないジャンルだからわからないけれどホラーなの❓ でもずっと不気味なそわそわした感覚があって世界観に引き込まれた 丁寧なのに不気味で優しさもあるような不思議で面白かった
0投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログ前半の夜市、後半の風の古道も、幻想的で切なさも感じられる異世界に踏み入れる物語。夜の静かな印象の夜市、旅する姿から動きのある風の古道。その静から動への切り替えが読者を飽きさせない。 異世界から戻れるのだろうか。それをハラハラとではなく、静かに物語を見守るような印象でストーリーが進む。 読後感も悪くなく、少し怖くもありノスタルジックでもある別世界が、日常に潜んでいないかと探してしまいそう。 2つの物語があるが、特に風の古道が面白かった。
1投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ友人がくれた本。ホラー?学校蝙蝠とは?幻想小説?女の子のやけに芝居がかった台詞も可愛い。読み易い文体の中、どこか湿気を感じる。読み進める内、頭の中のイメージは、今市子先生の百鬼夜行抄に似たもので再生された。明けない夜、帰る為の条件。彼岸と此岸では、価値観も道理も違うのだろうと思う。
0投稿日: 2024.05.09
powered by ブクログものすごく読みやすい小説だったなと思いました。 難解な言い回しもなく淡々とした語り口なのに、幻想的で非現実的な景色を描写できているのが美しい。 個人的にはホラーというよりも異界ファンタジーに感じました。2本目の『風の古道』が好きです。
0投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ異界は現実の世界と隣り合わせのようにあり、いつもは閉じているのに、ふとした瞬間に入り込んでしまうと、そこでの理のため、簡単には抜け出せない。戻れない。みたいな。 どちらの話も、静かで切なく物悲しい。 不思議な話だが、とても読みやすく抵抗なく入り込めた。 ちょっと自分でもこの夜市や古道を覗いてみたいような、、、う〜ん、やっぱり辞めとこ。えらい目にあいそう。 どちらの話も、夏の夜にぴったり。
74投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログノスタルジックで幻想的 はるかな時を超えて独自の理と掟が支配し続ける空間 そこは異形の者が闊歩し、こちらの世界では交わるはずのない者と邂逅する場所 通常彼の世界に立ち入ることは能わない ただし ふとしたはずみに異世界への扉が開くときが 何かの気まぐれのように 道がつながるときが来る。 これは 知らぬ間にそんな別世界に足を踏み入れてしまった者たちの物語。 迷い込んだ者の恐怖を想像する一方で 切なさと懐かしさと寂寥感に身を浸せる そんな読後感の物語 『夜市』『古道』あわせての所感
0投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログホラーというよりは「世にも奇妙な物語+ゲゲゲの鬼太郎」の世界観といった方がしっくり来るような物語だった。内容は勿論、淡々と話が進んでいくなかで意外な因果関係が分かったりするのが面白かった。
14投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログ小説を読んだ、っていう感覚じゃなくて不思議な体験をしたっていう感じ。暗い、不気味で、だけど後に引く仄暗さだとかトイレに行けなくなるような怖さでもなくって。暗いトンネルの中で体験をして、読み終わったらトンネルを抜けたような感じ。 すごく面白かったです。
2投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ読みやすい文章ですが、どこか暗い雰囲気と凛とした緊張感が漂います。ファンタジーとホラーの間の絶妙なところ。もう何度も読み返してる、本の中で1番好きかもしれない1冊です。
6投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ読み終わった後に、「今夜もどこかで夜市が開かれているのだろうか」といった薄寒さと高揚感を感じる作品だった。 子供の頃、夜道を一人で歩いていた時の非日常感、冒険感を思い出した。
3投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログホラー小説特有の雰囲気がよかったです。怪しげで好奇心がそそられる感じです。また、登場人物にも惹かれるものがあります。
28投稿日: 2024.03.22
powered by ブクログジャンルとしてはホラーらしいがご安心を。フィクションが苦手な私でも楽しく読めるような不思議な二作が収録されていた。 不思議で少し切ない世界へあなたも。
1投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログオチが想像ついてしまって飽き飽きしている人に読んで欲しい。幻想的、非日常的な物語を探している人にはピッタリな一冊。恒川さんの他の本が気になる。
0投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログ秋の牢獄もそうだけど、人あらざるものの世界、人が踏み入れてはいけない領域を表現するのがとても巧く、どんどん引き込まれる。また、どこか日本の原風景、哀愁、ノスタルジックさを感じるのも魅力。ちなみに表紙が美しい。書斎の本棚に飾って宣伝してます。
0投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ「今宵は夜市が開かれる。夕闇の迫る空にそう告げたのは、学校蝙蝠だった。」読後、思い返してみれば、この書き出しを読んだ瞬間から、夜市への一歩を踏み出していたような気がする。 角川ホラー文庫から出版され、「夜市」「風の古道」の二作が収められた本書。黒い背表紙や角川ホラーの代表「リング」の存在から、「この本はホラー作品なのだ」と思い読み進めたが、ページをめくるにつれ上橋菜穂子のファンタジー小説を彷彿とさせる感覚に浸った。それほどに「別世界」を描くのが巧いのだと思う。二作とも小学生でも読めそうな平易な文章表現であるのに、「学校蝙蝠」などといった言葉や、五感をくすぐる表現で、うまく「ここではないどこか」に連れ去られてしまう。とりわけ両作品とも≪ルール≫による制限が、作品世界とそのストーリーをグッとリアルなものにしていると感じた。「夜市」では「三回しか夜市に入ることはできない・一度入ると次の開催が感じられるようになる」、「風の古道」では「古道で生まれたものは、その外の世界には出ることができない」など。 精緻な筆致で別世界を描くからこそ、ホラー小説としての「そこに取り残される不気味さ」や、「もう二度と会うことのできぬ切なさ」を感じることができるのではないだろうか。今一度、夜中に一人で読んでみたい小説であった。
9投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログ何度も読み返しています。 作品の中に哀惜ただよう描写がとても好きで、ホラーというジャンルではありながらも、切ないヒューマンドラマがあります。 繊細な情景描写もあり、夏の終わりのような感覚がつのります。 展開もあえて察しやすくされているからこその切なさが余韻をもたせてくれる、本当に好きな作品です。
2投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログホラーは苦手だから構えてたけど、中身は凄くヒューマンドラマ系だった。だけど、しっかり気味悪さはある! 文章は読みやすいし、説教味もなくて良かった! 恒川光太郎他の作品も読みたくなった
2投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログ2篇とも面白い 日常と隣り合わせにある非日常 彼岸には彼岸のルールがあり此岸のものは従うしかない 淡々と語られるあの世の情景 夜市と古道
3投稿日: 2024.02.08
powered by ブクログ怖い夢から覚めた時のような読後感。夢から覚めるとその夢のことをどんどん忘れていくけど、夢の中で同じ場所を訪れると、「あ、ここは前にも来たところだ」とわかるあの感じ。それが夜市を訪れる感じかなと想像しながら読みました。
1投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ訳の分からない小説だけど描写が綺麗だと思う。 ノスタルジックファンタジーとでも言うべきかホラーの要素はそれ程キツくないし独特な感性の作家さんだと思います。自分的には合わなかったかなぁ。
1投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログずっと気になっていた作品でした 情景が浮かんでくる幻想的な文章、そして不思議で切なく少し不気味な世界観、とても好きです! ファンタジーが強いのでホラーが苦手な人にもおすすめしたい作品です。 美しい世界観をありがとうございました 素敵な読書体験でした!
6投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログホラー小説に分類されてたから怖い話かと思ってたけど、物の怪とかオカルトチックなだけで怖い要素は無かった。むしろ、兄弟愛とか巡り合わせとか温かみのある内容。 同じ世界観の話2篇だったけど、どちらも違った良さがあった。
1投稿日: 2024.01.12
powered by ブクログ不思議さ、不気味さ、不穏さ、そのバランスが絶妙なダークファンタジー。読みやすい文章なのに、ありありと情景が浮かぶ。美しい世界観を堪能した。
1投稿日: 2024.01.05
powered by ブクログ百物語的な、不思議な読み味のホラー小説でした。 怪異は出てきますし、不気味さはもちろんあるのですが、「恐怖」とは少し違う、此岸と彼岸の境目を丁寧な風景描写で描き出した作品でした。
2投稿日: 2023.12.25
powered by ブクログ夜市。展開は読めなかったけど、美しさを感じる文章と鮮やかな展開。 主題と思っていたところからこっちが本編?と思わずにいられない展開。 風の古道のラストも味わい深かった。
1投稿日: 2023.12.21
powered by ブクログホラーは読めないけれど これはファンタジー寄りでそこまで怖くなく読めた。 ゾクゾクする怖さというより じっとりとした怖さ。
32投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログ一篇目「夜市」ホラーと言うよりファンタジーだな。きれいな物語だったけれど、ホラー大賞や直木賞候補と言われると、そこまでの作品かなあ、と思わずにはいられない。 二篇目「風の古道」読み始めた。うーん、もしかすると、この人ちょっと合わないかも……。たしかにどことなくノスタルジックなファンタジーっぽいテイストなんだけど、ややもすると引っかからないというか。この跡のストーリー展開しだいなのだけれど。 ファンタジーには点が厳しいのかなあ。自分のなかでなんとなく「こういうの」という型が決まってしまっているのかも。もっと広い心で小説に接しなければいかんのかも。
1投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログ読み始めは文章がくどいと思ったが、『風の古道』はどこで話が繋がっていくのか分からなく、先が読めない展開で面白かった。 子供の純粋さと不気味な世界観のバランスがよく、だんだんと物語に引き込まれていく作品。
1投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログ夜市だけ読んだ。結末のスッキリ感と不安感のバランスが良い。 風の古道も読んだ。夏の暑さと森の涼しさを感じる描写が良い。
1投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログ〝龍が最後に帰る場所〟を読んで、さらに評価の高い本作を読了。 二冊を読んだ限りでは、異界に迷い込み、妖怪みたいな異形の いわゆる〝もののけ〟と遭遇したり、奇天烈な物を入手したり、その異界から脱出したり…現世と異界を彷徨う様なストーリーが多い。 京極夏彦氏の作品から観念的な叙述を引いて簡素にし、情景描写を豊かにしたような印象。快適に読める筆致であるため、他の作品も読んでいきたい。良作。
1投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログ何でも買える夜市で 弟と引き換えに野球の才能を買った 夜市は閉じ弟は消えた 弟を買い戻す為再び訪れた夜市で 今度は何を支払うのか ギャーと叫ぶホラーではなく じっとりした違和感のような怖さ 例えるなら 山の中の神社の裏山みたいな。。
3投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。ホラーだとは知らずに読んだ。読みながら、ついつい作家が何を伝えたいのかと考えてしまっていた。 だけど、そんなことよりも、自分が子供の頃、意味もなく恐れていた想像上の「怖いこと」を作家も怖がっていたのではと思えてきた。 例えば、人攫い、例えば、一生戻れない迷い道 怖かった。
2投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログホラーというよりもどうしようもなく切ない話でした。情景描写がしっかりされていて、綺麗な話だなと思いました。
2投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ例えば『リング』や『黒い家』のような、ぐいぐい攻めてくるような怖さじゃなく、自分の中にある説明がつかない違和感が、ずるずると引きずり出される恐怖に近い。 小学生の時、クレヴァスに関する本を読んでからしばらくずっと、そこに落ちて死んでしまうことが怖くて仕方がなかった。通学路や公園の近くにそんなものがあるはずないのに、それでも、誰にも気づいてもらえず死んでいく自分自身を想像してしまう。そしてその恐ろしさに怯え、夜中にひとりでしくしくと泣いた。 そんなことを思い出すのだ。恒川光太郎の本を読むと。 ■夜市 大学生のいずみは、高校時代の同級生の裕司に夜市に行ってみないかと誘われる。足を踏み入れたのはこの世の夜市ではなかった。夜市のいくつかの決まりの中で最も恐ろしいのは、何かを買わないとそこから出られないということ。 裕司は子どもの頃に一度、夜市に来たことがあるという。その時彼は、自分の弟と引き換えに『野球の才能』を手に入れた。元の世界に戻ったら、弟は初めから存在しないことになっていた。裕司は今日、あの日見捨てた弟を買い戻しにきたのだ。 では、なぜ裕司はいずみを夜市に連れて行ったのか。 弟を取り戻し、無事に三人で元の世界に戻ることはできるのだろうか。 ■風の古道 古道とは、今は使われていない昔の古い道のことをいう。 主人公は5年前に一度、その古道を歩いたことがある。そのことに興味を示した親友のカズキと一緒に、再びその古道に足を踏み入れた。 その道はただの古い道ではなかった。この世のものではない。普通の人は入ることができないはずなのに、たまたま出来た綻びのような亀裂から彼らは入ることができてしまったのだ。でもそこから出ることは容易なことではなかった。 この話は両方とも主人公は子どもだ。 大人には見えず子どもには分かる、そういう空間の歪みというか裂け目みたいなものが、本当にあるんじゃないかとわたしは思う。わたしたちが暮らすこの世界と時間の流れに平行して、または交差して、全く違う別の世界が。 怖いのは、この2つの話がおとぎ話ではないことだ。本当に存在がそこなわれ、命を落としてしまう。元の世界に戻ったらめでたしめでたしというわけにはいかない。 だから、最後の5行にはハッとさせられる。
5投稿日: 2023.09.12
powered by ブクログ初読みの作家さん。 ホラーは苦手だが、みなさんの感想を見て興味が湧き、手にとってみた。 ホラーの要素より、ファンタジー寄りに感られて読み進められた。 2作品共、最後は哀しくもあり、夏の終わりを感じる物語。 夜市も古道も何処かにあるのでは…と少し背筋がぞくっとしてしまう。
5投稿日: 2023.09.01
powered by ブクログ望むものが何でも手に入る市場「夜市」。 幼い頃、弟と一緒に迷いこんでしまった裕司は一体何を望んだのか・・・ 夏(猛暑)ということでホラー作品を読みたくなりこちらの作品を手に取りました。 「夜市」「風の古道」の2つの短編が収録されており、 そこまでホラー感(ファンタジー要素あり)も強くなくて読みやすくかったです。 ※ホラーが苦手な自分でも楽しめました 不思議な世界観があり文章を読みながら映像を想像するのが楽しかったです。 どちらの作品も読了後は怖さよりも切なさや哀しさ、 夏の終わりに感じる寂しさのような感覚でした。 夏の夜長にオススメです。
71投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログ「今宵は夜市が開かれる。夕闇の迫る空にそう告げたのは、学校蝙蝠だった。」冒頭の一行から引き込まれ、極上の幻想世界を堪能させてもらった。 裕司は岬の森で開かれる夜市に、大学二年生のいずみを誘った。幼い頃に迷い込んだ夜市で、彼は「野球の才能」と引き換えに弟を売ったのだった・・・「夜市」 端正な文体の中で、言葉一つひとつが立ち上がってくるように思える。 「秋の夕暮れ」「学校蝙蝠」「岬の森」「夜市の気配」それらの言葉が繰り返される度に、遠い記憶が呼び起こされる。 約束を果たすために夜市に向かった兄と、行き場のない旅を続けるしかなかった弟。現実と異界の狭間を彷徨う二人がせつない。 再び夜市が訪れることを予感させる最後の一行で、物語は五年後のいずみから始まり、また次の人へと手渡されていく。 終わりが見えないことが本当の怖さだと知った。 7歳の春に迷い込んだ古道。12歳の私は友人と再びその道に足を踏み入れた。 書き下ろし「風の古道」でも異界を歩く少年二人が描かれるが、すぐ側に秘密の入り口があるストーリーに興味をひかれた。 「古道は進めばあちこちで分岐を繰り返し、迷路のように日本中に延びている。」少年、古道、異界の住人の描き方が繊細で、どこかノスタルジーを感じさせる物語だった。 好みが分かれそうだが、私は表題作「夜市」の凄みに圧倒されてしまった。
27投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログ○好きなフレーズ あるときにある場所で生まれて、そして誰かと出会うって、嫌だから変えられることじゃないだろ? 生きていくのがひどく怖くて億劫になった。
3投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログこんなに美しいホラー小説がこの世にはあるのか… 恐怖感は無く、読了後に感じたのは美術館で高名な絵画を見た後のような なんとも言えぬ満足感
13投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホラー小説というよりは和風ファンタジーや幻想奇譚といった表現が似合うような綺麗な作品だと感じた。 小難しい表現がなく、全体通してとても読みやすかった。 ただ、ホラー特有のゾワッと感がまるで無いのでホラー目的だと少し物足りないかもしれない。 本作は、題名にある「夜市」と「風の古道」という2つの中編で構成されている。どちらもストーリー的には、異界に迷い込んだ人間が異界から出ようとする話。ただし、「行きはよいよい帰りは怖い」と詠われるように、入ることは容易だが出ることは困難である。 …困難であるが帰れない訳では無い、という点がこの話のポイントのように感じた。 この話に出てくる異界は平等なのだと思う。人間を取り込んでやろう、食べてやろうといった意思は感じられない。ルールを守っていればちゃんと出ることができる点が特徴のように感じ、面白いなと思った。 全体的に綺麗な話だった。
5投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホラーというより怪奇小説のような感じです 自分なりの感想を記していきます 夜市、風の古道は共に運命とか選択とかそういうものを感じる話でした。 人生を迷路に例えて表現することがある。この話はまさにそんな感じだと思いました。 人生は常に無数の選択肢に溢れていると思っている。 どう選択するかで、その後の結果が大きく変わる。 運命が変わってしまうような大きな選択した後の道は後戻りができない。 これらは現世を生きる私達にも共通しているのではないでしょうか? そしてその選択肢は残酷なことにある程度は最初から限定されているものである。 物語ではレンが外の世界へ強い憧れがあったとしても古道から出ることは叶わない。理不尽としか言いようがないが、それを打ち破る方法はないのだという。 これはまるで現世のよう。生まれ育った環境によってどうしようもなく選択肢のないことは確かに存在していた。 そういうことをファンタジー風に書いているように思う。 だけど、古道では死んだものを生き返らせることができるという。 しかし、死んだものを蘇らせるにはそれ相応の対価が必要という。 古道と現世との大きな違いは死んだものを蘇らせることができること。しかし、そうやって蘇るというより生まれ変わったものは、普通なのだろうか。 この物語のレン、西村昌平は普通に生まれれば古道へと縛られることはなかったのに、特殊な生まれ方をしたために、選択肢を縛られた運命を辿ってる。外の世界へ行くという分岐はない。 私はここにメッセージがあるように感じた。死んだものが普通に生きかえることは絶対になく、人生の選択肢を狭めてしまうのだと。この話において、選択肢つまり人生の分岐が複数あるということは、選べる幸せがあるということだと思う。ただ、その選択肢の中に命を含めてはいけないと伝えているような気がする。 才能と弟を引き換えた兄、恋人を蘇らせた母の息子は共に選択肢が狭まってしまっている。息子に関しては自身の選択ではないため理不尽を感じてしまうが、命の取引は選択した人以外へも影響が及ぶという暗示なのだろうか。 私達は常に選択肢つまり人生の分岐がある。 命の取引を伴う選択をした後の分岐は、自身も選択をしていない当事者も、分岐を狭める人生になってしまう。 時には選択肢のないどうしようもない理不尽なことに巻き込まれることもある。なにかの犠牲の中で望むものが手に入るなら、私達は犠牲にしてしまうだろうか。そんなことを考えてしまう作品でした。 毎度、誤読や誤解もあると思います。 私なりの物語を読んでの感想でした。
2投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログ夏なのでホラー。(実際はホラーというよりファンタジー)はじめて読む作家さんだったけど面白かった。調べたらデビュー作とのこと。才能がすごい。 夏休みの今の時期に読んでよかった。 内容はファンタジーだから、そんなバカな!?的な状況もあるんだけど、暑さで頭がボーっとしてて、湿気で空気もモヤモヤ〜としてる猛暑の今だからこそ、そこに更に未熟な子どもが迷い込むから設定に違和感を感じさせない
2投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ夏こそホラーを!と思い、手にしたホラー小説。タイトルの『夜市』というワード、表紙にまず惹かれました。 読了した感想としては幽霊的な恐ろしさを求めるなら物足りなく、どちらかと言えばファンタジー。 正直勝手に期待していたものとは違ったけど、これはこれで素晴らしかった。 全体的に物寂しい雰囲気で、現実的ではないけど実は隣にはこんな世界があるような気もしたり。なんとも言えない不思議な読了感。 サクッと読めるボリュームでいつもと違う雰囲気を味わいたい時にぴったりでした。 自分は表題作より風の古道が好き。
1投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログ幽玄さすら感じる唯一無二の世界観で、新しい夏の感じ方ができました。 もっと恒川光太郎さんの本を読んでみたくなる。
4投稿日: 2023.07.18
powered by ブクログこの空気感はなかなか味わえない 文字が肌に不思議とすぅ〜と染み込んでくる感覚 この著者の作品に出逢えて本当に良かった
4投稿日: 2023.07.13
powered by ブクログ風の古道が面白かった。 すぐ近くなのに誰も気づいてくれない異世界、 もしかしたら本当にあるかもしれないと思うとワクワクします
1投稿日: 2023.07.07
powered by ブクログ弟を売って才能を得た兄の話と、異界の道に迷い込んだ少年の話。双方の話は緩い繋がりがあるようだ。 後編の話は、ホラーと言うよりもファンタジー冒険活劇。締めの言葉が美しい。
1投稿日: 2023.07.06
powered by ブクログ異世界へと誘う作家といえばこの方ですが、まだデビュー作を読んでいなかったので。 人外が物を売り買いする「夜市」で弟を売ってしまった兄が弟を買い戻そうと再び夜市に向かう物語です。 普通に文章読んでいるだけなのですが、儚く切ない光景が目に浮かびます。美しく恐ろしいというイメージを文章だけ表現するのって難しいと思います。それを新人の時にこれだけ表現してしまうというのは天才ですね。 「風の古道」も実際に自分が帰れない不思議な世界に取り込まれてしまったらと怖くもなり、でも一抹の美しさに胸打たれてしまいます。最後の一文は何気ないのですが、何度も眺めてしまう後味の良さがありました。
4投稿日: 2023.07.03
powered by ブクログホラーというよりファンタジーだと思う。 『行きはよいよい、帰りは怖い』がピッタリの物語。前編と後編が繋がってて、謎が解決しスッキリした!
4投稿日: 2023.07.03
powered by ブクログ初めはのノスタルジックなハートフルファンタジー小説かと思って読み始めたが、なかなかハードな設定と展開が続く。重厚な世界観が非常に魅力的だった。
4投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログ文書が上手く世界観にすんなり引き込まれる。 短編集で他の話と繋がりを期待したがなかったので肩透かし 最初が面白かったのでちょっと残念
17投稿日: 2023.06.05
powered by ブクログ異世界のゾクゾク感がすごかった。あり得ない世界での話だけど、いつか自分もそこに迷い込んでしまうのではという錯覚があった。
6投稿日: 2023.06.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルにもなっている「夜市」と「風の古道」、いずれもノスタルジックな雰囲気が漂う二本が収録されたホラー小説。 「夜市」は、とある幼い兄弟の兄が、夜市にて弟を対価に野球の才能を得るのだが、10年後その弟を買い戻そうとする物語。 魑魅魍魎が出店する夜市の、不気味な描写がとても好み。 案内人の男が、実は若さを売って自由を手に入れた弟本人だったというオチも美しい。 結局、兄弟が揃って元の世界に戻ることはなく、悲しい余韻が残る作品だった。 「風の古道」は、公園で父とはぐれた少年が、いつの間にか不思議な古道に迷い込む体験をし、数年後友人と共に再びその古道に入り込む話。 友人の死、レンさんの生い立ちの真相…衝撃的な出来事は起こりつつも、古道の世界観は素敵で、そこでの旅路には心くすぐられるものがあった。
4投稿日: 2023.06.01
powered by ブクログ「夜市」の”自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。”って言う飛び道具に近いフレーズに興味をしこたま持っていかれて読んだら、短編ってのもあってコンパクトでしかも文章から情景が凄く浮かびやすく、なおかつわかりやすい構成で、しかも後を引く感情をもたせるって言うむっちゃ褒める所しか無いモダンなテクニカルさじゃなく真っ向勝負でおもいっきりやられた。 ブクログでは次の短編の「風の古道」の方が評判良さそうだから期待したけど、夜市でハードル爆上げしたせいで、少しインパクトは薄れたかな。ストーリーは面白かったんだけど。
4投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログ「化物園」を読んでハマった作者のデビュー作。本当〜に面白かった!! 表題作と「風の古道」が収録されていて、個人的には後者の方が好みだった。 ジャンル的にはホラーなんだろうけど、どこか寂しくて切ない。こんな気持ちになれるのは恒川光太郎さんの作品だけかも。やっぱり最高です。
0投稿日: 2023.05.25
powered by ブクログノスタルジックな雰囲気に呑みこまれた。2篇とも切なさが残る終わり方だったけれど、リアリティがあって良かったです。
0投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ凄く面白かった。 映像にしろゲームにしろホラーがてんで駄目な自分でもワクワクしながら読むことができた。 表題になっている「夜市」はもちろん、収録されている「風の古道」がとても面白く引き込まれた。小さいころにしたちっぽけな冒険や、小中学生の頃にあった修学旅行の夜に何かが居た気がした体験のような、高揚するこわさを思い出した。 文章も、無駄がなくて非常に好みだった。恒川さんの別作品も読んでみたい。
0投稿日: 2023.05.12
powered by ブクログ2023年41冊目 恒川光太郎さん/「夜市」 フォローされている方の読了記録に度々登場していたので、チャレンジしてみました。ファンタジーでもあり、ホラーでもあり。読みやすい文章に引き込まれました。
1投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログホラー感のあるノスタルジックな雰囲気のファンタジー。 不思議な世界観に冒頭から一気に引き込まれる。 文章が美しく短文なので読んでいて心地よかった。 妖怪たちが様々な屋台を出す不思議な市場「夜市」。 そこでは望んだものが何でも手に入る。 元の世界に戻るには何か買わなくてはならないが… 失ったものの大きさに気づいた裕司は、弟と再会できるのか。 本当にほしいもの、大切なものは何か。 ちょっと不気味で不思議な世界から最後は感動の展開だった。
35投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログ再読。 二篇ともホラーというよりファンタジーであり寓話。才能や能力を他所から与えられるのか、自身で研鑽するのか。兄弟に訪れる結末の対比が痛々しく切ない「夜市」。同じく寄る方ない切なさに満ちた「風の古道」。どちらも世界観があまりにも秀逸で、儚さと美しさと郷愁とが絶妙に混ざり合った物語の中に引き込まれてしまう。何度も読み返したくなる一冊。
2投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ夜市はちょっとノーコメントで。 もうひとつの風の古道が面白い?タイプ?でした。 よくある夏の冒険譚だけど犠牲を出しながら進む様がたてもリアル。微細なレンさんの心理描写に心が打たれました。
1投稿日: 2023.04.22
powered by ブクログ怖かった。何かを買わなければ永遠に出られない夜市。2人とも出られないよりはと私も同じことをしてしまうかもと思った。けれど罪悪感を背負って生きることほどにしんどいことってないと思う。独特な世界観でした。
5投稿日: 2023.04.17
powered by ブクログ設定がおもしろかった。2つ目の古道の話も繋がってるのかと思ったらそうでもなかった。2つとも切なさが残るお話。
0投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幻想的でとても面白かった! どちらの二編も終わり方が切なく感じたが、そこがいいと思った。 もし自分が夜市に迷い込んだら何を買うのだろう、、、と考えながら楽しく読めた。
5投稿日: 2023.03.23
