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アクロイド殺し
アクロイド殺し
アガサ・クリスティー、羽田詩津子/早川書房
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総合評価

564件)
4.0
166
212
121
11
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロシリーズ ③ 大富豪のロジャー・アクロイドが刺殺される。 ロジャーの友人であるジェイムズ・シェパード医師と、私立探偵を引退し、からまつ荘でカボチャ作りにいそしむポアロ(ただし、カボチャ作りには飽き飽き)が捜査に乗り出す これも、ですが約100年前に書かれたってことが、すごいなぁ。面白いもの。 ロジャー・アクロイドの死で利益を得る者。謎の人物。ワクワクします。 風のように広がる村の人々の噂話。詮索が好きだけど人がいいキャロライン。クスッとしてしまう。 ジェイムズ・シェパード医師が書く、この事件についての手記の最後の言葉が大好きです。

    47
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今読むと、こういう感じね。となるが当時はかなり衝撃的だったのではないかと思う。 犯人も予想しやすいのだが、それでも面白いのはすごいと思う。

    0
    投稿日: 2025.11.13
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    当時としては、型破りな推理小説だったのだろうか。解説を読んでいると、冒頭から手のひらの上だったんだなと思う。 釈然としなかったので2回読んだが、確かによくできているミステリーだった。 最近のミステリーも(このミスとか、)犯人を意外な人にしたかったら、ここまで緻密に書いてほしい。

    0
    投稿日: 2025.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の書き手が犯人という、当時には衝撃的なオチだったが、さまざまなミステリの手法が使い尽くされている現代のミステリファンとしてはさほどの驚きは感じられなかった。容疑者として挙げられた数名の確たるアリバイが明かされていくにつれ、あ、もうこれはこいつ1択じゃないの?と思い始め、中盤以降には確信に変わってしまった。 クリスティやエラリー・クイーン、森村誠一など過去のミステリの名作を読むと、その当時は画期的だったんだろうなという感慨深さと、これを超えるトリックを編み出した後世のミステリ作家たちへ畏敬の念を感じる。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    アガサ、ポアロ、第3作目。羽田詩津子訳 読み始めると真相にはやく行き着きたくて一気読み。すぐに結論に持っていきたがるヘイスティングズと似てるかもーと、今回ポアロのセリフ内でしか登場しない友人に心を寄せる。 今回の語り手は第一発見者の1人である医師シェパード。文章は淡々と事実が羅列まとめられ、今までと違い大人が書いた読み物に感じた。所々引っかかる表現があって、半分くらい読み進めると、姉キャロラインとの会話などからも犯人の目星がなんとなくつき始めてしまった。あー、残念。1人1人容疑者を礼儀正しく排除していく名探偵ポアロに敬意を表する。頭がよくやさしい外国人ポアロに誰もが心を開いていく過程が好き。

    16
    投稿日: 2025.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クリスティ作品はランダムに読んでるので、「これ読んでたかなあ、覚えがないなぁ」と思いながら読んだ。途中から、「全くトリックとか分からんけど犯人この人じゃね」という気がしていた。正解だった。記録を見返すと、児童向け翻訳で読んだことがあるものだった笑 ポワロさん、キャロラインには好感を抱いていたんだろうな。ラルフ・ペイトンとフローラは似た者同士だから、やっぱりその2人が結婚しなくてよかったと思う。しっかり者のアーシュラとブラント少佐に上手く支えらないと何処かで道を踏み外すんじゃないかなw

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    レビューでは、名作なのか評価が色々ある作品だけど読んでみました。 犯人の動機もすっきりせず、もうひとつかなと感じました。

    17
    投稿日: 2025.10.13
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     そういえばミステリが好きと言いながら、アガサ・クリスティーの本をちゃんと読んだことなかったなーと思って、古典を読もうシリーズ。  わかりやすくてスラスラ読めた上で、マジでラストで驚いた。このパターンはここから始まったのか。こりゃ女王だわ。  これから著者とかクイーンとかの作品が膨大に残っているかと思うと、楽しみすぎてクラクラする。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    題名は知っていたけど内容を全く知らなかったので、ハヤカワフェアついでに読んでみました。 登場人物はそれぞれキャラクターに個性があるので覚えやすかったけど、和訳にすると不自然な点も多く、読みながら脳内変換をして読むのに少し疲れました。 トリックは現在では使えないものや、時代の違いを感じる点も多々あったけれど、小説と思っていたものが犯人の手記だったというのが当時は斬新だったのかな? 探偵の相棒が犯人パターンは、現在だとよくある話だとは思う。

    20
    投稿日: 2025.10.11
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    古さを感じさせない斬新な仕掛けがなかなか面白い。 正直序盤で勘づいてしまったものの、事件の整理の仕方や会話劇は楽しくてスラスラ読める。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    完全に騙された。 笠井さんの解説を読んで、頭の中が大パニック。 まさか最初から騙されていたなんて、思いもしなかった…。 初めて海外作家のミステリー小説を読んで、やっぱり言い回しとか登場人物の名前とか、どうしても難しいと感じてしまった。 途中で読み進めるのがしんどくなって、読んでいる途中でネットでネタバレを調べてしまったので、途中からは犯人がわかっている状態で読み進めることに。 ネタバレを調べていなければもっともっと衝撃を受けただろうなと思う。 他にも色々な作品にチャレンジしてみたい…!

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃおもしろかった!!! いわゆる叙述トリック物で、そもそも「アクロイド殺し」自体が犯人の書いた小説、という体になっている。 善良でポアロの相棒的立ち位置だと思っていたジェームズが最後の最後に悪人の顔になる瞬間がとても気持ちよかった。気のせいか、文体も少し悪そうに感じた。これは私がジェームズを悪人だと認識したからかもしれないけれど。 真相を知ったあともう一度読み返したいなと思った。 真相を知らないヘイスティングス視点で語られていた前作までとは違い、語り手が犯人を完全にわかっている状態で進むので、ヘイスティングスの様にポアロの言動1つで容疑者がコロコロ変わるという事がなかったなと読み終えて感じた。 語り手が誰かを考慮した内容作りがとても良かった。 現代ではありきたりな手法として使われる叙述トリックだが、発売当時は少なかったのだろうし、その時代を生きた人間として本作を読めたらとても楽しかっただろうなぁ、と発売当時の人が少し羨ましくなった。

    1
    投稿日: 2025.10.01
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    そし誰、オリエント急行とならんで名前をよく聞くのに、オチを知らないため読んでみた。 他の後続ミステリを読んでしまっているため、驚きは少なかったが、ミステリ的教養として読んでよかったと思う。 あと、どうしても和訳&登場人物の名前がカタカナなので、頭に入りづらかった

    2
    投稿日: 2025.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    当時賛否両論巻き起こったのも頷ける。一人称の小説だと思わせておいて、その実犯人の手記だったとは。だから全てを語っていなくても全然問題ないし、読者はまんまと騙される。勘が鋭い人なら語り手の医者に違和感を抱くんだろうな。騙された方の自分は悔しい。序盤の電話の件は違和感あったけど、医者が犯人だと確信は持てなかった。 こんなのズルじゃんと思わなくもないけど、よくよく考えたら途中で医者が手記を書いてるの明かされてるし、気づいてないだけで伏線は精密に張られていたのではないかと思う。もう一度読み返したらまた新しい発見がありそうな推理小説だった。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    アツさんのところのコメントでご紹介頂き、ちょうど週末ブックオフで売っていたので買ってきました(*´꒳`*) 狭い範囲で人が死んでいくやつです(笑) が、2人しか死んでいません(-。-; もっと死ななければダメです。 1人、また1人とゆっくり死んでいかねばダメです(~_~;) もっと殺されろ〜〜〜。 相当古い本ですよね。 でも面白かったです!!! 犯人探しの推理。 もうこういうの何冊も読んでいますからね! 1番最初に疑って、最後まで疑ってましたよ(笑) 多分似たような作品、模倣されて世の中に出てきているからなんでしょうけど。 きっとこの作品が1番最初だったのかもしれませんね♪ 私もミステリを読む時、アガサを1番に読んで、それから色々な人のミステリを読めば良かったのだと思います(*´꒳`*) がっ! 好きですよこういう本♪ 誰が犯人なの!? 誰なら犯行可能なの!? ずーっと考えちゃいました(笑) 昨日、今日としゃがみ姿勢で4時間ほど草取りをしたので、ハムがぱんぱんに張っております(-。-; 涼しくなってきたのはとても嬉しいのですが、雑草もこのところの雨や気候の良さでか?ファイアーしてますね(-。-; 疲れましたー(-。-;

    117
    投稿日: 2025.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/9/21読了  物語の進行役であり、探偵ポアロの助手的存在だったはずのシェパード医師が実は真犯人だったというオチ。発表当時から賛否両論、業界を騒がしたというクリスティーの才気が冴えわたる作品、なるほど〜。

    0
    投稿日: 2025.09.21
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    早川書房のフェアでつい手に取ってしまいましたが、アガサクリスティーはやっぱり面白い!ゴリゴリのミステリー最高。 文中でちゃんと手がかりが提示されてるのになぜ分からんのか!?自分よ! 犯人は当てずっぽうでもなんとなく分かるんですが、トリックとかは分からんのです…悔しい。この作品には賛否あるようなのですが、面白かったので大好きです。

    17
    投稿日: 2025.09.18
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    叙述トリックが巧妙で『そして誰もいなくなった』に通ずるトリックが垣間見えた。クリスティーは読者の視点、思考を操る魔法使いだ。

    8
    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本紹介や帯を見た時点で犯人予想できてたからなるほどなという感じ。 やっぱ古い小説って、その手法が発展していくことて衝撃が弱まるんだなぁ、、 ただ憧れのアガサクリスティの作品を読了できたのはとても嬉しい!

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    アガサクリスティー作品はそして誰もいなくなったとこちら、アクロイド殺し。 相変わらず文体と登場人物の理解と整理に時間がかかる。 読み進めて数ヶ月、ようやく読了です。 ひっぱってひっぱってラスト数ページで畳み掛ける巧みさと、どの登場人物も何かしらの弱さを抱えている描写。 読み終えてしまえば線に繋がるのだがまぁここまでくるのに骨が折れる。 古典的名著を読み終えた達成感すら感じた。 モヤっと終わることを心配しましたがしっかり犯人あり。伏線回収的なものもお見事。

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    集中力と記憶力がいる小説だった。事実と虚構を自分でも疑いつつ、しかもポワロの一歩先をいく推理についていくので精一杯だった。というかほとんどついていけてすらいなかった。人物関係も複雑で、数分単位の時間のずれも気にしなくてはいけないのが大変。こんな複雑な設定と展開を描けたアガサクリスティの脳みそが知りたい。オチは予想はしていた。こういうパターンもあるだろうなと。ただそれ以前に自分は内容を50%くらいしか理解していないだろうと思った。ミステリーは、メモをとりつつ、吟味しながら読んだ方がいいのだろうか。それとも今回のようにスラっと呼んでもいいのだろうか。この気持ち悪さとどう対峙するべきか気になった。真実は一つしかなくて、しかも全ての謎に必ず意味がある作り方は素晴らしいし、この作品はその作り方の限界に達したものなのではないかと思った。濃度もすごいし、ポワロが完璧なのがいい。

    0
    投稿日: 2025.09.11
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    犯人がわかったとたん、本を放り出してしまいそうなほどの衝撃を受けました。 これだから、アガサ・クリスティは最高!

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読者という第3の立場から気付けば舞台上に立たされ、ポアロにナイフを向けられる感覚にゾクゾクする。終始うざったい口のうるさい女もアクセントとなっていて、私が死んだ後1人で生きていれるのかと罪悪感を持つことができてとても良かった。自死を勧める結末も現代では考えられなくこの時代の感覚も併せて感じられる。記憶を消してまた読みたい本。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    クリスティ作品の中では最も好きな作品です。 発表当時、フェアかアンフェアかが相当問われたようですが、この手のひっかけ(トリック?)が現代にも多数受け継がれてきているようになったことをみても、フェアと見るべきなのでしょう。 かく言う自分は初読のとき、例の箇所で「あれ?」と感じてはいたものの、見事に騙されました。これを読んだ当時は、相当数の推理小説を読んでいたにもかかわらずです。それだけの衝撃を受けました。 文句なく名作かと。

    1
    投稿日: 2025.08.30
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    フェア・アンフェア問題については、私はありだと思う。ちゃんと伏線があったのにあまりにも自然で気付かなかった。最後にポアロが犯人に伝えた提案は、現代では受け入れられないけれど、それが誰かの救いになることもまた事実なのだ。

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本作は医師のシェパードの一人称で進んでいくが、途中でシェパードの手記であることが明かされる。 普段から書簡体小説を好んで読んでいたため、一人称の時点で最初から医師が怪しいと思っていた。語り手に都合の良い事実しか書かれないからである。 今までの読書経験が感動や驚きを半減させてしまったのは非常に残念であるが、登場人物の隠しごとがひとつひとつ明らかになっていき、真相へと近づいていく過程は本当に面白かった。 シェパードが自殺を仄めかす結末ではあるが、これが書簡体小説の面白いところで、手記を書いてる時点では生きているのでその後本当に実行したかは不明なのである。自らの手で手記をポアロに渡す未来があるかもしれない。その可能性が残されているのが面白い。

    1
    投稿日: 2025.08.20
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    以前読んでから、しばらく間が空き、読了。 内容はだいぶ忘れていたが、犯人だけは覚えていた。 衝撃的によくできたストーリー。 最後にポアロが犯人に勧めることもびっくり。

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「そうきたかー」というのが正直な感想。言語化できない第六感でなんとなく予期していたけど、シェパード先生が犯人だとは…! 確かに語り部(ワトソン役)は『推理小説の十戒』のルールに反するだろうと思ったけど、手記ならこれはクリアしているし、なんだったらかなりヒントがちりばめられていたのだ。にしても…アガサ・クリスティはやはりすごい。見事に騙された。コレだから読書はやめられない! あー!やっと1冊読み終えたー!!!!

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    とんでもない結末 でもすごすぎるせいで模倣されて今はもっと練達された作品が有象無象にあるのでこれでなくてもと思う 面白いんですけど、クリスティー読んだこと無くて現代小説は読めている、みたいな人がこれから読むと多分つまらないと感じるような気がする クリスティーはもっと今読んでもすげぇのいっぱいあるんで すごいせいでつまらなくなるってなんかね しょうがないのだけれども

    8
    投稿日: 2025.08.09
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    当時としては斬新なトリックだっただろうが、あまりに衝撃的だったからか、後続の他の作品でも使われる手法になってしまったので、現在読むとイマイチ新鮮味を感じられないのが残念。ただ、同様のトリックを使った作品が他にもあるのは悪い事ではなく、その結末にどうたどり着くかの「過程」を楽しむのも一つの手だと思う。

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    これはアリというか、フェアでしょ。解決の前に明示されているし、よく考えると違和感を覚えるようになっている。

    0
    投稿日: 2025.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結末はもちろん騙されて驚いたけど、何よりびっくりしたのはポアロが犯人に対して暗に自殺を促してきたこと。 コナンの「推理で追い詰めて自殺させたら殺人者といっしょ」という価値観で育ってきたから衝撃的だった。

    0
    投稿日: 2025.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これこそどんでん返しですね。この犯人は視野に入れてませんでした。 手記の形で書かれるこの作品。シェパード先生の視点で話が進みます。もちろん記載されていることは全て事実で、作品の中にもこの手記は登場します。ただ、犯行の部分は記載されていません。紛れもなく嘘偽りのない文章だからこそ犯人予想から抜いてしまいました! ポアロシリーズを初めて読みましたが、なんでも分かるんだなーって思いました笑 なぜだか分かりませんが、あまり好きになれず…。また機会があれば他作品も読んでみようかなあ。

    0
    投稿日: 2025.07.30
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    結末を見てから読み直すと、より細かい部分に注力するようになったり、改めて著者の力量に驚かされたりして面白い。 この一冊を読んだことで、この後出会う推理小説との向き合い方が大きく変わったのは間違いないです。

    10
    投稿日: 2025.07.29
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    いろいろあるけど、クリスティーの傑作「アクロイド殺し」は弩級のトリックだった。本格推理小説はトリックの巧妙さや誠実なレトリックなどが取り沙汰される。反面、人間としての自然な言動からみたら、ポワロは出し惜しみの探偵だと言えるが、そこはしょうがない。とくにワトソン役のヘイスティングスがいない今作は、そこを上手く使って読者を騙していた。

    55
    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    他の人もコメントしてるように私もエンジンかかるまで時間がかかり読了するのに時間を要してしまったが、エンジンがかかると読む手が止まらず読み進められた。内容も古さを感じない面白さでよかったが、完全に自分のせいであるが読む前から、「賛否両論の問題作」と聞いていたので、最初からなんとなく怪しんでた人物がそのまま犯人だったのが非常に残念だった。読めたのはよかったが、何にも情報をいれずに出会いたかった。

    0
    投稿日: 2025.07.06
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    いわゆる叙述トリックを使ったミステリの嚆矢であり、クリスティの名前を一挙に有名にした代表的な名作。 ネタバレは避けたいので筋については書かないが、今読んでも、あまり古さを感じさせないのは、さすがと思います。

    0
    投稿日: 2025.07.06
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    未亡人の服薬死とアクロイド氏の刺殺事件。アリバイ無く怪しい義子ラルフ・ペイトンは行方不明。引退して南瓜を作るポアロは新天地の友を疑いたくない。最初から騙されるのも読書の醍醐味。

    14
    投稿日: 2025.07.05
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    あれ…ひょっとして…?あれあれ?でも…いえ、やっぱり…って犯人捜ししながら読むのが最高に楽しい。 ひとつの犯罪にいろんな人の思惑が絡み合って、もつれた糸のようになってる。それをポアロがするするほどいていく様子が痛快。 以前読んだ「そして誰もいなくなった」と同様に、登場人物の多さやなじみのない英名でエンジンかかるまで時間はかかるんだけど、乗り出したらもう止められない!この疾走感というか、「気になる気になる!」がミステリーの醍醐味かなと思う。 はじめての「ポアロシーリズ」だったけど、このクセ強おじさんにまんまとハマりそう。憎めなくていいキャラだなあ。

    10
    投稿日: 2025.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初アガサ・クリスティだけどまずは文章の読みやすさが衝撃的。翻訳のおかげもあって古典感が全然ない。読書が苦手だと思っていたこれまでの人生はなんだったんだというくらいの、まさに『ページをめくる手が止まらない』感覚。 真相については前評判を見て完全に考え過ぎたかな笑。もっとこう作品ごとひっくり返してしまうようなことかと思ったら意外とミステリーとしてのストーリーを保ったままの結末だったので、少し拍子抜けしつつしっかりミステリー作品として楽しめました。 そして結末どうこう以前に全体のストーリーが面白い。各容疑者たちのエピソードも単なるミスリードを誘うためのおまけじゃなくちゃんと決着がついて、犯罪ミステリーだけじゃなく悩める人々の群像劇としても完成度が高い。 そして唐突に挟まれる麻雀パーティは何。 アガサ・クリスティの人気の理由が理解出来過ぎた初アガサ作品でした。

    0
    投稿日: 2025.07.03
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    オーディブル試聴。 初めてのポアロシリーズ。綿密な聞き取りから捻り出す最終回答が、おお…そう来たかという感じ。まさかこの人じゃあないよね、と思う人が犯人!面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    叙述トリックの原点の1つであり、言わずと知れた古典ミステリの金字塔。発表当時は問題作といわれアンフェア議論も巻き起こったと聞くが、流石に現代の視点で見るとこのトリックは陳腐化している。そこにミステリの進歩の歴史を感じる。 僕は東野圭吾先生の名著『名探偵の掟』でこのパターンもしっかり履修済だったので最初から犯人の目星はついてしまったが、どうやってこのアリバイが崩れるのか、という点で楽しく読み進めることができた。しかし事件の経緯を落ち着いて見返すと、都合よく偶然が重なり過ぎでは?という気もする。「偶然が重なっていいのは2つまで」と、かの古畑任三郎も言っていたし。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    翻訳だからか読みづらく、読み切るまでに結構な時間が掛かってしまった。 犯人が分かるシーンは、やっぱりこの人が一番怪しかったもんな!と納得。

    0
    投稿日: 2025.06.04
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    少しずつ溜まった疑念が最後にスッキリした 多くの人がついた様々な嘘が真実を隠して、、 もう一回読みたいな

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    読むのにだいぶ苦労した。。。 翻訳独特の文章で流れに乗れない。 犯人知ってて読んだから超絶に長く感じた。先のネタバレは絶対お勧めしない。 登場人物多すぎて、どれが誰だか理解するのは諦めた。 まあ結末は予想外だったけど「へえ」くらい。 なんかなあ。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    翻訳書でもあるし、人が多いしでとにかく読みづらい。 理解力の乏しい自分には苦痛だった、展開も読めたため驚きもなかった。

    1
    投稿日: 2025.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最 & 高 さすがクリスティ!作家たちがやりにくいことを平然とやってのけるッ  そこにシビれる!あこがれるゥ! 主語が常に「私」でシェパードの焦点化を強調しているのはだいぶ分かりやすかった。でも流石にシェパードの手記がそのまま小説にされてるのは気づくわけないやん。 犯人が誰なのか分かる衝撃もいいけど、徐々にズームインしていくのもワクワクして非常に良い。

    0
    投稿日: 2025.05.20
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    当時のミステリー小説界にこれをぶち込んだクリスティはさすがとしか。 叙述トリック物が好きで色々読んでひねくれてしまっているのか、ネタバラシされた時には意外にシンプルに感じてしまった。 てっきり姉が人間じゃないとか、そう言う突飛なやつかと思ってしまった…笑 洋書ミステリーはたまにしか読まないので、名前と単語地名にピンとこなくて読むのに若干苦労。 でも面白かったからOK。 2025.0519.14

    0
    投稿日: 2025.05.20
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    若い頃に読んで、真犯人が明らかになった時「そんなの、あり〜?」と叫びたくなりましたねぇ。読んだ本の内容を綺麗に忘れる私でさえ、この犯人は何十年も忘れられませんでした。で、このたび犯人を知っている状態で再読したのです。殺されたアクロイドを巡る親族、友人、使用人それぞれが隠していることが絡み合い、それでもポアロは見事に真相を暴き出す! たっぷり楽しめましたよ。フェアかどうかは置いといて、やっぱり名作でしょう! 

    16
    投稿日: 2025.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『アクロイド殺し』 2025年4月27日読了 ここ数年、推理小説にどっぷりはまってはいたものの、ミステリの古典とも言うべきアガサ・クリスティーやコナン・ドイルなどを読んでいなかった。そこで手に取った一冊。名前を聞いたことがある名作を…と思い手にしたわけだが、ポアロ現役引退後の作品だったようだ。名探偵と助手の掛け合いを期待していたのだが、これは次回のお楽しみにしておきたい。 いまでは定番ともいえる叙述トリックを扱った作品。 現代の推理小説に馴染んでいるためか、事件発生から解決までの道のりが長かったように思う。(長いとは言うものの、その道中で新事実が明らかになったり、新たなる登場人物が表に出てきたりして、もちろん面白かったことは言っておこう。)その冗長さだったり、とりとめのない情報の多さだったりが、ある意味我々を翻弄しているのだろう。 このトリックを100年ほど前に考え付いたというのもすごい。 初版が出版された1926年といえば昭和が始まった年でもあり、日本の近代文学が始まって半世紀と経たない頃である。そんな時代に「小説」というメディアをメタ的にとらえ、その構成を巧みに利用したトリックを思いつくとは…さすがアガサ・クリスティーと言わざるを得ない。

    0
    投稿日: 2025.05.01
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    図書館で借りて、久しぶりの推理小説。この作品はたしか過去にも読んだことがあるはずだが、細かいところは忘れていて、しっかりと楽しませてもらいました。 これからミステリーも読むぞ〜

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    登場人物がカタカナで何度読んでも誰が誰だったか分からず、何度も登場人物の一覧に戻っては読んでの繰り返しをしていつも以上に頭を使って読み終えました。 理解するのに難しい言い回しもありましたが、最後まで楽しく読むことができました。

    41
    投稿日: 2025.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まあ面白かったけど、書いてる本人だったらいくらでも誤魔化せるうえ、読者は書かれたものしか受け取ることができないわけで、犯人を当てたい人からしたらずるい書き方だと思った。 でも現代もこの手法は用いられてるし、昔の小説にしてはかなり先進的だったのだろう。 麻雀しながら会話をするシーンがとにかく分かりにくくて、ちょっとイライラしたな笑

    0
    投稿日: 2025.04.16
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    100年前の叙述トリックは、現代でも通用するどころかまだまだ深い味がする罠が巧妙に仕掛けられていた。エルキュール・ポアロの無双劇を楽しみたい方はぜひご一読いただきたい。

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    ミステリー界の傑作古典小説。 実は読んだことなかったアガサ・クリスティー。 いやー、面白かったー。ポアロいいわー。 このトリックはあまりにも有名だけど、この作品以降このトリックが1つのジャンルになってるのが凄い!

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    初海外作品。 今となっては在り来り?なトリックっぽい感じもあるけど、じわじわと犯人が追い詰められる感じは読んでいて楽しい。 でも海外作品だから名前が覚えづらくて少し読むのが大変だった。

    0
    投稿日: 2025.04.03
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    1926年の作品。 ポアロシリーズ3作目。 キングス・アボット村の富豪、ロジャーアクロイドが何者かに刺殺された。 ロジャーの姪のフローラは、「わたし」ことシェパード医師の隣人でカボチャを栽培している元探偵エルキュール・ポアロに事件の捜査を依頼した。 その時屋敷にいたのはロジャーの義理の息子で彼の死によって莫大な遺産を受け継ぐことになるラルフ・ペイトン、ロジャーの義理の妹のセシル・アクロイド夫人とその娘のフローラ・アクロイド、フローラに想いを寄せる屋敷の客人のヘクター・ブラント少佐、ロジャーの個人秘書のジェフリー・レイモンド、執事のパーカー、家政婦のエリザベス・ラッセル、メイドのアーシュラ・ボーン、それから語り手のシェパード医師。ポアロはこの中の誰かが犯人だと宣言するが… 叙述トリックものの代表作。 この作品をネタバレせずに感想を書くのは難しい…。 まぁ有名すぎる作品なので知ってる方は多いでしょうが。 3回読みましたが、本当に面白い! ポアロがジワジワと犯人を追い詰めていくところは鳥肌もの。 何回か読むと、ああーっこれはそういうことだったのか!とか、なんとこれも伏線かーっとさらに作品を深掘りして楽しめます! 昔読んだ時には、ポアロがもう引退してカボチャの栽培とかしてるから後期の作品かと思っていました。が、今回感想を書くにあたって調べたらコレシリーズ3作目で1926年の作品なんですね!しかもこの後すぐにクリスティ失踪事件が… シェパード医師の詮索好きのお姉さん、キャロラインはクリスティーが好きそうなオールドミス。こういう噂好きでおしゃべりで、でも善良でコミカルな中年のおばちゃんを書かせたら右に出る者はいないですね。 特にシェパード医師が急にポアロをお昼に誘った時、2人分の肉しか用意していなかったキャロラインが、自分は菜食主義者だと言い張って肉食がいかに体に良くないかと熱弁するシーンが大好きです。

    11
    投稿日: 2025.04.02
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    とある論争があったことでも有名な作品。 その触込みから、じゃあなんとなくこういうこと?って予想しながら読み進めたら、そういうことだった…(汗) とはいえ、もしかしたらと思える場面があったり、事件がどう収束するのかとか考えたりして、最後までとてもスリリングな展開で楽しめた。 キングズ・アボットの町医者であるシェパードの手記という形式で物語が進行していく。 この作品は、なんといっても個性的な登場人物達が、物語を引き立てているのに一役買っている。各人の人間性や背景が、事件を複雑に立体的にさせているし、そのドロドロ感やゴタゴタ感の人間模様が良いスパイスになっている。特に印象深いのは、やはりキャロラインのキャラでしょうw そして今回もポアロの鋭い推理が冴え渡る。この人に隠し事なんてできない。なんともまぁ、犯人に対する裁き方も恐ろしい。。 ラストは犯罪を犯した者の内なる叫びが綴られて、言いようのない余韻を残す。 人間の愚かしさを突きつけられて悲哀感がハンパない。

    49
    投稿日: 2025.04.01
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    「アクロイド殺し」 #読了 にわかに信じられないけれど、今から約100年前に書かれた一冊。トリックと推理のせめぎ合い、一見無関係な出来事から組み立てるポアロの推理と心理戦。思い込みや前提から考え直すことはいつの時代も必要な視点なんですね。

    5
    投稿日: 2025.03.16
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     実は本書について、今すぐに読みたい訳ではなかったと書いてしまうと、ちょっと申し訳ない気持ちにもなるのだけれど、そもそもミステリ界に於いて、とてもメジャーな方だろうと思われるアガサ・クリスティの作品を、これまで「ミス・マープル」シリーズの「牧師館の殺人」しか読んだことがない私に(しかも内容ほぼ忘れてしまった)、何が分かるのかといった気持ちとなりつつも、何故今なのかというと、ある目的があったからなのだが・・・。  ちなみにその目的を果たすには、読まない段階に於いて既に致命的となりそうな読み方になってしまうかと覚悟したものの、読み進めていくにつれて、それが気にならなくなるくらいストーリーの面白さが上回ってくる、そのクオリティの高さに驚くと共に、そう感じたのは、以前読んだ「牧師館の殺人」と同じ羽田詩津子さんの、1926年作とは思えない、現代感覚の親しみやすい文体で気持ち良くミステリの世界にのめり込ませてくれた翻訳も大きいのだと思い、それは本書を読んでいて、どこかデジャヴのような感覚に陥ったのも(噂好きの女性の語りの場面等)、おそらく羽田さんの訳が私にはしっくりくることの証なのではないかと思いながら、ミステリとしても物理的、心理的の両面に於いて、ストーリーの構成を考慮にいれつつ、実に巧妙に作られているのがよく分かる上に、専門的過ぎない内容はミステリの取っかかりとして読む方にとっても堅苦しさや難しさを感じさせず、寧ろ、その分かりやすさが良いのだと思う。  それから、最も驚いたのは小説では初めて知る、探偵エルキュール・ポアロの存在感で、以前ドラマでちょっと観た時は渋いおじさんのイメージしか抱かなかったのだが、本書の終盤で見せる切れ味鋭い推理には、それまで溜めに溜めていたものを一気に発散させた衝撃も加わって、この人凄いなと素直に惚れ惚れしてしまった、その圧巻の一人舞台に、彼のポリシーの一つが『最後まで徹底的にやる』というのも肯けるものがあった。  そして、溜めに溜めたという書き方をしたのは、彼特有の『秘密主義』の一面がありながら、誰もが些細なことだと見過ごしてしまいそうな、一見何でも無さそうな点にこそ謎を解く鍵があると確信している、それは、『関連性のないちょっとしたことが、全体に関わっている』や、『わたしはちょっとした思いつきで有名』にもよく表れているような、俯瞰的視点で物事を客観的に見ることのできる一面があるのかと思えば、某人物に『この男はなんとなく猫を連想させた』と言わしめるような、つかみどころのない一面もありつつ、自分自身へのプライドの高さもあってと、とても個性的で面白い探偵だと感じられたのは、『失敗して終わることはありません』と言いながら、『名声なんてほしくない』と平気で口にする、そうしたポリシーは彼が世界でいちばん興味深い仕事として、『人間性の研究』を挙げていることからも分かるようでありながら、過去の「牧師感の殺人」の感想を振り返ってみて、ミス・マープルの趣味が『人間性の観察』と書いてあったことに気付いた時は、ポアロに限らず、クリスティの中でミステリに於ける譲れないものが垣間見えそうな気もしてきて、そう考えると、別に目的のきっかけとなった彼だけが、人間性の謎を追究していた訳ではないことにも気付き、改めてミステリは色んな方の作品を読むべきだということも、今回勉強になった。  ここで、その目的に戻るけれども、ネタばれはなるべく避けたい気持ちもあるので、私個人の気持ちだけ少し書くと、彼のある作品の解説はその通りだと思いながら、本書を別にアンフェアだとも思わなかったのは、その本編の中に於いて、充分に伏線的要素として何点か気付きうるものが含まれていたからと思う以上に、本書のミステリとしての楽しみが、決してそこだけに集約されている訳ではないことを、実際に読んでみて体感できたからである。  それは事件の謎を考える楽しさに加えて、何かを隠していることが明らかになることによって痛感させられる人間の複雑さというか、まるでミステリの謎解きを通して、その時代の人間性を知っていく感覚が、クリスティの作品にはあるような気にさせられたのは、本書の中で特に目に焼き付けられた『弱くてみじめで卑劣な人間』という言葉が、多かれ少なかれ誰もが抱いたことがあるのではないかといった点にもあり、その言葉を受け入れつつ上手くやり過ごす人もいれば、そのまま自己嫌悪に陥ってしまう人もいるといったように、それぞれの人間性が悲しくも如実に表れてしまう一面を、ものの見事に描いていたのではないかと思われた切なさは、確かに同情の余地はない自業自得な点もあったものの、読み進めていくにつれて次第にポアロとの距離感が広がっていく様とは対照的に、その人間性を最も知るであろう存在が、実はずっと近くにいて気遣っていたことの大切さを、もう少し素直に受け入れていても良かったのではなんてことも思ったりしたが、それでも、あの終わり方は決して悪くないと思い、この辺はクリスティのさばさばとした一面が表れているのだろうかとも感じられた、スッパリと断ち切るような幕引きは、本書の発表後に巻き起こった様々な論争を吹き飛ばす清々しさに満ちているようで、私はこちらの方が好き。

    65
    投稿日: 2025.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Audibleにて。 面白かった! 前情報無しに読めて幸運だったと思う。 序盤のポアロとドクターの会話で、ドクターは本作においてヘイスティングスのようなポジションなんだとすっかり思い込んでしまって、それもなかなか真相にたどり着かなかった要因の一つ。 最後の会合のところで怪しい人たちが消えていって、ようやく「もしかして…もしかして…」と思い、ドキドキしながら続きを聴きました。 読了後もしばらくドキドキしてたし、「やられた感」が最高に爽快で、余韻がすごかった。 ポアロシリーズをAudibleで聴いているので、語り手の方によってポアロの抑揚や声色が違っているのが、それぞれの解釈と表現を味わえてまた面白いです。

    2
    投稿日: 2025.03.11
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    ずっと読むべきだと分かってたけど、少しネタバレを食らっていたので犬猿してた。 けど、その時間が無駄だったと感じるほど秀逸なストーリー展開。読み終わったあと、もう一度読みたくなる。ネタバレされてなかったらどれほど楽しめたんだろうと思ってほんと悔しい。

    2
    投稿日: 2025.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本を検索してはいけない、と帯に書かれていた理由は非常に納得できた。テンポよく読めるし読み応えもある、ミステリー作品はこれくらいボリュームがあった方が面白い。(ホームズもカッコイイのだが、個人的には短編すぎてやや物足りないケースも多い…) いわゆる叙述トリック自体は氷菓で知っていた()ので、途中からこれはもしや…と思わないでもなかったのだが、最終章で散りばめられた伏線を知ると興奮が止まらず、感想を書いている今でも心拍数が高い。

    2
    投稿日: 2025.03.06
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    当時、このような叙述トリックは無かった為に賛否両論の物議を醸した問題作であるらしい。 ミステリーは日本の古典でしか読んだ事が無かった為に、ミステリー界の女傑であるアガサの本作を手に取ってみた。 数藤康雄氏の論文によると、ある道具を使用したアリバイ・トリックをやりたかったが、逆算するとその道具を持ち運び出来そうなのは、ある条件を持つ犯人だけだった為にこのような叙述トリックが出来上がったようだ。 現代ミステリーを読みなれている読者からの評価も高いため、ミステリーを最近読み始めた読者は早めに本作を読まれる事を推奨したい。 恐らく本作をきっかけに読書への興味が深まるだろうと思う。 江戸川乱歩や松本清張も、本作はフェアであると論じている。 今では一つのジャンルとして確立されているトリックではあるが、言うまでもなく本作は歴史的にも重要な作品であると言える。 多くの本格派を読まれている読者にはそこまでの驚きは無いかも知れないし、そもそも既読の読者の方が多いのだろうが、そういった視点で見ると、読書家で良かったという喜びを得られた。

    11
    投稿日: 2025.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    言わずと知れた古典的名作。 この作品なんと、10年前に創元推理文庫版の新訳を読んでるみたいです。このブグログに登録してあります笑 期せずして読み比べをしたみたいですが、創元版の細部は覚えていません。よってどちらが良かったかは分かりません。 この作品に関しては、よくフェアかアンフェアかが問題になっているようですが、現在の目から見ればアンフェアだと言う人の気持ちが全く理解できません。訳のせいもあるのかもしれませんが、極めてフェアな記述がなされていて、いやフェアすぎて、ほとんどの人が犯人に関しては、かなり早い段階で気づくのではないでしょうか。人間関係のドロドロさや、ややご都合主義的な事には気づかないまでも。 この事件に巻き込まれた結果、幸せを掴む人がいるのには救われましたし、ポアロの事件の後処理の仕方も例よってなかなか味な感じです。

    17
    投稿日: 2025.02.26
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    久しぶりの再読。 犯人の意外性と叙述トリックの名作という情報は覚えていたが、詳細はほぼ覚えてなかったので、どう展開するのかワクワクしながら読みました。 やっぱり面白い! 登場人物それぞれに秘密があり、秘密の理由も妥当性があり(2人を除いて全員お金関係なのは、時代なんですかね…)、ページをめくるごとに犯人像が絞られていく過程がなんとも言えませんでした。 クリスティ作品全般に言えますが、当時のイギリスの時代背景や文化がわかりやすく描写されており、それも楽しみの一つになっています。

    1
    投稿日: 2025.02.24
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    文章が独特で内容5割くらいしか理解できなかった。 クリスティ2作目だけど、ポアロが多数の容疑者が隠している事を次々暴いていくし、突飛な言動の意図が終盤に回収されてその時にそこまで推理進んでたのかーとなる感じですね!(読者が推理できるんだろうか?無理だとは思うけどどうなんだろ)

    0
    投稿日: 2025.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    洋書のミステリなんて読んだことないけど初挑戦(でめっちゃ有名なのを)! いろんな現代のどんでん返しミステリを読んでいるので、展開とか真相には驚きはない!超王道! ↓がっつりネタバレ↓ 語手が犯人のクラシックパターンでありながら、小説全てが犯人の手記というこれまたクラシックでありつつ当時はめちゃくちゃ斬新だろうな。今の素晴らしい読書体験の礎の書という感じ。 ポワロがとても魅力的なキャラ。事件が起こって、ポワロが登場するまでに挫折しなければスルスルっと読めそう。

    7
    投稿日: 2025.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人は割と初めの方がら想像できた。でも、当時からしてみると画期的だっただろうし、繊細な言葉のチョイスに心打たれた。

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    読みづらい翻訳本で、話がすっと入ってこなかったです。物語はおもしろかったです。当時はきっと画期的な展開だったんだろうと思います。

    1
    投稿日: 2025.01.26
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    長編の小説でしたが、最後まで犯人が分からない展開に「誰なんだろう?」と思いました。ポアロが真実を解き明かすと残酷な結果になると言ってましたが、まさにその通りになりました。

    0
    投稿日: 2024.12.29
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    久々にクリスティ。なるほど、犯人はあの人だったのね……という。かなり終盤にならないと犯人は判明しない。

    0
    投稿日: 2024.12.23
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    人間観察能力に長けた主人公による一人称視点故の豊富な心理描写と状況描写。にも関わらずどこか釈然としない事件を取り巻く状況。 「誰もが嘘をついている」ことをテーマにポアロが容疑者全員の嘘を解き明かしていくが、容疑者たちの嘘が明かされていっても浮かんでは消えていく犯人像。 それら全てが伏線で、書き手も容疑者であり、約400ページに渡る描写自体が一番大きな嘘だったというオチ。 現代でこそ「ああ叙述トリックか」という感想になるが、100年前にこのトリックを編み出していたのはあまりに偉大。 同じ叙述トリックではあるが、書かれたことだけを余計な想像で埋めることなく正確に受け止めるトリックの『殺戮にいたる病』とは対極に位置するような作品

    1
    投稿日: 2024.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何もかも完璧 星4にしたのは、時代の違いでディクタフォンの機能がどの程度か分からなかったため。 ポアロの犯人への厳しさが切ないが、そうでもしなければ姉が自ら死んでいたのだろう。 ウザいキャラだけど、悲しむ目の前の人を慰め、ジャムを隣人に届け、弟を大切にして世話を焼く姉と、完全に自分勝手な理由から恐喝、殺人を計画的に行う弟を天秤にかけたポアロの裁判だったのかなとも思った

    1
    投稿日: 2024.12.22
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    241221*読了 犯人が明らかにされたとき、22時半、ひとりきりのリビングで「やば」と声がでた。 この感想を見た人へ この一文がすべてを物語っています。 おもしろい、実におもしろいです。読んでください。 推理小説を読むとき、一緒に誰が犯人なのか思いをめぐらせながら読み、予測をつけるもののなかなか当たらない。とはいえ、読み進めるうちにわかってくるものだけれど、今回は最後まで華麗に騙された。解説によると、発刊当初、探偵小説界隈では賛否両論、辛辣な意見もあったらしい。 ポアロシリーズの中でなぜこれを選んで買ったのかは覚えていないけれど、結果的に物議を醸したこの小説を読んだおかげで、アガサ作品をもっと読みたいとこころが湧きたっている。どれもこんなふうに、読者の意表をついてくるのだろうか。気になるので他のポアロも近いうちに何作か読もう。

    1
    投稿日: 2024.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本作が叙述トリックで有名と言う話は耳にしていたので完全に虚をつかれたわけではないですが、終盤に明らかになるその仕掛けは実に見事で本作が名作と言われているのも納得です。特にポアロが真相を語りだすシーンは心臓がドキドキしてきて、はやる気持ちを抑えながらページをめくりました。予備知識無しに読んでいたらもっと衝撃はすごかったんでしょうね。 それにしてもポアロが真犯人に対し逃げ道として自殺という方法を示唆したのは意外でしたが、ポアロなりの優しさだったのかもしれませんね。

    0
    投稿日: 2024.12.17
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    手記形式でワトソン役とポアロで事件を追う構成。 この作品は前情報なしで読んで欲しいと思うのだけれど 終盤に向けての構成が非常に精巧で読み進めて振り回されて面白い作品。 ただ帯の宣伝文句のせいで序盤からアガサ・クリスティの意図が読めてしまったのが残念。 広告担当はもっとどういう言う点が読者の推理に影響するか考えて欲しい。

    4
    投稿日: 2024.12.10
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    途中から以前に読んだ解説にあったネタバレを思い出してしまい、、、誰が犯人かより、いかにそこに辿り着くのか、辿り着かせないようにするのかを興味深く読みました!なるほどね!

    10
    投稿日: 2024.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作品は実は作中のワトソン役の手記で、その人が犯人というトリック。 面白かったが、やっぱり翻訳作品…というかクリスティ読みづらいと感じてしまう。。

    0
    投稿日: 2024.12.07
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    とても面白かった作品。 何を言ってもネタバレになりそうで、この衝撃をうまく伝えられないのがもどかしい。 「私は」とても面白かった。

    1
    投稿日: 2024.12.06
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    名作と言われる作品、一度は読んでみようとチャレンジ。 うーん、英米文学に慣れていないので翻訳の独特な感じが読みにくくて途中リタイアです…。 結末は気になり最後の方は読みました(すいません)が、なるほどこんなパターンは当時斬新だったんだろうと納得。 またいつかチャレンジしたい作品です。

    0
    投稿日: 2024.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    洋書は読みづらく敬遠してしまいがちだが、これは楽しく読めた。最後の犯人へ自殺を勧めるポアロも完全な正義でなくてよい。

    1
    投稿日: 2024.11.07
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    大変に高評価の作品なので、期待して読みました。犯人、真相についてはびっくり、素晴らしい!!やはりよく出来ている設定だなと感じました。ただ、この本を読みやすいと評価している方、心から尊敬します。翻訳モノ、私はやはり苦手かも。。。所々、唐突に一般的には使わないでしょうという日本語(文章、表現、!の付く位置が変、言い回しが古臭い)が出てきます。自動翻訳なんじゃないかな?と思ってしまうほど。いやむしろ最近のAI翻訳はすごい。翻訳版は原文の良さや表現を残すのが難しく翻訳者が苦労する部分らしいと聞いたことがあるんですが、英語(原文)わからない人が翻訳版を読むのだから、原文の良さや言い回しを残す意味や、そもそも原文のニュアンスを伝える必要ってあるのかな?と。 小説の内容や作品自体はとても良いだけに、少し残念な印象でした。

    31
    投稿日: 2024.10.26
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    アガサ・クリスティーの本は初めて読んだが、描写がとても生き生きとしていて、ユーモアも含まれとても好みだった。 中盤の展開が少し冗長だったものの所々のユーモアがすてきで読みやすく、最後の真相は本当にすっきりして面白かった。

    0
    投稿日: 2024.10.18
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    名作。 小中の時に何冊かアガサクリスティー読んだはずなのだが、ほぼ何も覚えていないので、読んでないよなという気持ちで、購入。 この書き方、トリックってこの作品が初発だったのかと、後から調べると出た当初は物議を醸していたらしい。 私は肯定派。 事前情報を入れずに読んで欲しい作品。

    4
    投稿日: 2024.10.18
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    私が中学生のころ、アガサクリスティーを読み始めた時に多分読んだんだと思います。アガサはポアロ書く時、かつ、ヘイスティングスが出てこない時はこのトリックよく使う気がします。 だいたい私は所用を済ませて部屋を出た。とかあるとこの時にやったのかなとか思ってます。

    0
    投稿日: 2024.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    発表当時としては画期的なトリックを用いて賛否両論の論争を巻き起こした古典的名作。今では、情報が溢れて初読の前に犯人を知ってしまっている人も多いかもしれないけれど、それならそれで殺人を犯してしまった者の手記と割り切って心理的背景を想像したり伏線などを探しながら読むのもまた楽しい。 ハヤカワのクリスティ文庫版は比較的新しめの翻訳で、所々表現が気になったりわかりづらいところもあるものの、登場人物の会話などがいい意味でくだけた感じで世界観に浸りやすいと感じました。

    2
    投稿日: 2024.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    海外ミステリーはちょっと難しい…。 映画は洋画が好きなのに、小説となると苦手意識がどうもある。登場人物と何時に何が起こったかをちゃんと読み取るのが大変だった。 先生はどんな気持ちでポアロの横にいたんだろうか。

    3
    投稿日: 2024.10.09
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    犯人が明かされた時の衝撃がすごかった。 推理小説としてこれはありなのか賛否両論あるみたいだけど私は全然ありだと思う。 思い返してみればところどころ変な表現の仕方だなと思うところが確かにあったな、と。 あと麻雀やりながらの会話のテンポが良くて感心した。 ポアロシリーズはミステリだけど血生臭くないところがいい。 ウィットにとんだ会話がたくさんあって読んでて楽しいし癒される。

    11
    投稿日: 2024.10.07
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    面白かった。しかしやはりミステリーをたくさん読んでるとなんとなく読めたパターンだった。やはり古い本は初期に読んだ方がいいのかも。途中途中驚いたところあったけど、それぐらいだった。帯が煽りすぎた。

    3
    投稿日: 2024.10.03
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    物語後半からもしかして〇〇が犯人…??というぼんやりとしたイメージが最後の結末で明確になり、ゾワゾワしました!!

    1
    投稿日: 2024.09.30
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    オリエント急行から二冊目です 徐々に謎が解けていく感じや、ポアロの冴え渡る推理は読んでいてとても楽しかったです 当時はわかりませんが、今となっては叙述トリックも珍しくないので、犯人の予想は出来てしまいましたので、星4つにしました

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話題だったので読んでみました。 洋書には読み慣れてなかったので、登場人物がカナカナばかりで人物を把握するのに苦労しました、、、 中盤まではあまり進展がないので読み進めるのが大変でしたが、謎が解け始めると面白く、あっという間でした。 問題作、との持ち上げがあったのである程度予想はできてしまっていましたが、小説ならではの仕掛があり大変満足しました。

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある書評を見て読み始めたのだが、その中で 当時では斬新な書き方というようなことだったので ある程度想像しながら読んでいました。 1.探偵役が犯人 2.視点者(語り部)が犯人 3.探偵役と被害者以外みんな共犯 4.事件は起きていない(自殺含む) 5.夢オチ どれかな〜と思っていましたが、まず1はポアロですから無いし、さすがに5は無いでしょ。 234どれかかなと想像して読んでいたら結果は… そう思いながら読んでいても面白かったので、何も知らなければさらに面白かったかなと言う事で採点はナシです。 それにしても海外作品はとっつきづらいです。登場人物の名前や生活様式、行動など。登場人物の一覧に何度戻ったことか。自分の記憶が悪いだけかもしれませんが(笑)

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    良かった点 ・有名なアレは普通に驚いた ・とにかく読みやすくい 悪かった点 ・登場人物の把握が困難(この作品に限らず外国の作品は)

    0
    投稿日: 2024.09.10
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    『そして誰もいなくなった』の後で手に取った、人生2冊目のクリスティです。 賛否両論の問題作とは聞いていましたが、自分は謎解きではなく物語を楽しんでしまうタイプの読者なので面白ければオールOKです。賛否両論の賛側。 本作も、キャラクターもお話も、とても面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.09.01
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    面白かった。 犯人はあの人か?と途中から感じながらも確信持てず読み続け。犯人を明らかにするところ、どきどきわくわくしながら読んだ。 面白かったなー。

    0
    投稿日: 2024.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    半分過ぎるまで登場人物の把握がとにかく困難だった笑 前半は慣れない文章でかなり時間がかかったけど、後半はスラスラ読めた。 ただ、犯人は予想通りでどんでん返しという感じでは無かったように思う。確かにシェパードの手記とは気付けなかったけど、怪しいとはなんとなく感じていた。 それぞれの登場人物の秘密が徐々に暴かれていき、面白かった。頑張って読んで良かった。 他の人の感想も見てみたい。 キャロライン、ちょっとめんどくさい女笑

    1
    投稿日: 2024.08.24
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    『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』の次に有名だと思われるクリスティー大先生の作品。 当時、ミステリー界隈で賛否が大きく分かれたらしいが読んでみて納得。 今となってはありふれた手法ですが当時は斬新すぎて困惑しただろうなと思います。 めちゃくちゃ面白かったです!!

    18
    投稿日: 2024.08.17
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    犯人に驚いた! まさかあんな身近にいた人だったとは! いや、逆にポアロは気づいていたから相棒に選んだのかも…。 けど、最後に犯人に命を絶つのを勧めるのは何だかスマートじゃないなと感じてしまった。

    4
    投稿日: 2024.08.12