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powered by ブクログ思えば橋場の陣に突然と現れた十六歳の少年は、武士の時代が終わろうとするその最後の一瞬に、ただひとり奇跡のごとく生き残っていたまことの侍だったのではありますまいか。 参陣を許された嘉一郎は、その後の戦を常に先駆け、まさに獅子奮迅の働きぶりであったと、父は申しておりました。 そしてまた、こうも言っていた。 人の世の耐え難きをよく耐えて、すわ剣を執ったそのときに、かくも果敢に戦う者こそ南部武士の誉れじゃと。 貧と賤と富と貴とが、けっして人間の値打ちを決めはしない。人間たるもの、なかんずく武士たる者、男たる者の価値はひとえに、その者の内なる勇気と怯懦とにかかっているのだ、とね。
0投稿日: 2015.09.18
powered by ブクログ武士とはなんともめんどくさい生き物なのか。見栄で生き、生きたいという本心を隠し、武士としての道理を通すことのみに心血をそそぐ、武士という生き物がたまらなかった。
0投稿日: 2015.09.15
powered by ブクログ7年前に上司にすすめられていた一冊。 ずっと先延ばしにして、やっと手に取りました。 訛りに慣れるのに時間がかかってしまった。 でも、後半はだんだん馴染んできましたよ。 筋を通す生き方、ぶれない姿勢は、やはり精進、鍛錬あってのもの。
0投稿日: 2015.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公は南部藩の脱藩浪人、吉村貫一郎。司馬遼太郎の「燃えよ剣」で新撰組の主要メンバー達の生き様に触れたが、この人の事は知らなかった。名前くらい出てきたのかも知れないけど覚えてない。 この作品の魅力は、職人 浅田次郎の手で練り上げられた貫一郎の重層的な人物像に尽きる。 剣の達人である彼は、この時代の若者達を熱狂させた幕末思想にも自分を見失わない、孤高のリアリスト。一途で愚直、人に優しく面倒見が良い。そして郷に残した妻子へ仕送りするため、周りの嘲笑にも頓着せず倹約を重ね、仕事と割り切って人を斬る。想像する絵としては西島秀俊かな。 この主人公とダブるのは「永遠の0」の宮部久蔵。時代の空気に染まらず、自分を貫く二人の姿には心が熱くなる。しかし結局は両者とも日本人としての美学を貫き、悲劇的な結末を選択してしまう。 近藤勇、土方歳三、沖田総司ら新撰組の華々しい主役達の影で、こんなに人間臭くて味わい深い人生を背負った人物がいたのか... 素晴らしい作品と出会った。やはり浅田次郎は間違いなし。
3投稿日: 2015.07.26
powered by ブクログ新撰組のなかで、今まで脚光を浴びることがなかった一武士の生涯について、これでもかという程の理不尽さとこんなにもという家族への愛を中心に描いた作品。吉村貫一郎の士道に感服‼︎
0投稿日: 2015.07.21
powered by ブクログ風采の上がらない新選組隊士・吉村寛一郎。 彼を嫌っていたとされる斉藤一が、晩年に至り、彼を語るところは、前半の山場。
0投稿日: 2015.07.10
powered by ブクログ今まで一番感動した本。途中何度もこみ上げてくるものがありました。新撰組をよく知らなかった私はこの本をきっかけに新撰組にはまりました。
0投稿日: 2015.07.08
powered by ブクログ「他意はござんせん。刀身が曲がり申して、鞘に収まらねのす。ご容赦下んせ」 2015/06/22-07/03
0投稿日: 2015.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2010年2月21日、上下巻読了。 吉村貫一郎。本当に真面目で、不器用で、熱心で、家族を愛し続けて、武士道を貫き通した男。 それだけで表現出来ないんだけど、要はそういう話。いろんな人たちが語る生き様。 長男はその武士道を守って生きたんだな。 そして、長女、次の一目も会えなかった子。 浅田さんってやっぱり天才だよね。 巧いという表現はぴったりだと思います久世さん(解説者)。 ながやす巧さんのコミック版も、2巻だけ出てるので読みました。素敵。 登場人物があまりに格好良すぎるけど、まさにこれだわ。 コミックチャージがなくなって、別冊マガジンで再開ということは、続きが出るのはかなり遅れる?
0投稿日: 2015.06.18
powered by ブクログ吉村貫一郎が通した筋がとにかくかっこいい。 見た目や言葉の巧さに惑わされず、物事の本質を見抜く目を養いたいと思った。 読むと真っ直ぐになれる気がする。 2015/6/13
0投稿日: 2015.06.14
powered by ブクログ時代物は苦手と敬遠していたが、なんとも素晴らしい作品。 悲しく、美しく、優しい。 引き込まれすぎて南部訛りが頭から離れない
0投稿日: 2015.05.30
powered by ブクログ永遠の0はこれに基づいて作ったのかなと思った。 でもこっちの方が私は好き。 変に聞き手が出てこないのとか、哀しいところを無理に押し付けないところが素敵だった。 浅田次郎さんの他の小説も読んでみたくなった。
0投稿日: 2015.05.19
powered by ブクログ貧困ゆえ妻子を養うために南部藩を脱藩し、新選組に加わった吉村貫一郎。その人となりを、色んな人々から聞き取るという形でストーリーは展開していく。新選組の近藤や土方をはじめ、当時の旧幕府側・薩長側の実相が垣間見られる。
0投稿日: 2015.05.19
powered by ブクログ食い詰め武士、吉村貫一郎がその貧困ゆえに南部藩を脱藩する。貫一郎は下級武士であるため文武ともに優秀であっても家禄が増えることはない、そんな中、時代が大きく変わろうとしていた。貫一郎は妻子への仕送りをするために、新撰組隊士となり望まぬ人殺しをつづけるのであった。
0投稿日: 2015.05.08
powered by ブクログ内容(「MARC」データベースより) 幕府軍が敗退した鳥羽伏見の戦の夜、満身創痍の侍・吉村貫一郎が北浜の南部藩蔵屋敷にたどり着く。脱藩し、新選組隊士となった吉村に、旧友・大野次郎右衛門は切腹を命じる。新選組にあってただひとり「義」を貫いた男の生涯。
0投稿日: 2015.05.02
powered by ブクログ全2巻。 言わずと知れた浅田次郎先生の代表作。 変わり種新撰組。 ずっと読んでなかった壬生義士伝。 メジャーすぎて敬遠してた。 新撰組のマニアックな人が主役ってのは知ってたし、 なおさら。 いやあ。 すごい。 やっぱりうまいなあ。 がんがん泣かされる。 大正の世で、 主人公に関わりのあった人達にインタビューしていく形式。 過去の主人公本人の独り語りと、 現代でのインタビュー内容が交錯する構成。 あれだ。 「永遠の0」が同じような構成。 侍とは、義とは何か。 守銭奴と後ろ指を指されながら 懸命に妻子を思うラストサムライ。 斉藤一のくだりはヤバかった。 ただ、自分の読解力のなさのせいか、 本作の重要な部分に何点か疑問が残る。 え?なんで?結局なんだったの?って。 また、主人公が途中で退場したままなのも残念だったし、 インタビュワーが物語に絡まないままだったのも肩すかし。 すごい泣かされるし、心に残る物語であるが、 もうちょっと丁寧でも良かったんではと思った。 映画見たらもっと解りやすいのかな?
0投稿日: 2015.03.30
powered by ブクログ燃えよ剣に引き続き、新選組の魅力に引き込まれた。この小説は一人一人の人間が詳しく描かれていて更に新選組が好きになった! 日本の先人を誇りに思わねば
0投稿日: 2015.03.25当たり前のことが実はすごいこと
主人公吉村貫一郎は新選組で人を斬らなければ、家族を養うことができなかった。いつの時代も男はつらいよと思ってしまう。読後、私は今の日本に生まれて幸せだと感じた。どれだけ貧しくとも、人を殺したり、殺されたりということがないからだ。当たり前のことが、実はすごいことだと認識させられた。
4投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ旧南部藩(盛岡藩)を出奔した足軽侍吉村貫一郎が新撰組の一員となり「人斬り貫一」と呼ばれ、里の妻子への仕送りのために守銭奴と蔑まれながらも、なぜそのような生活をする事になったのか、いろんな人たちが貫一郎を語る。吉村貫一郎は実在の人物で、新撰組で大活躍したのもおそらく事実だろう。ただどこからがフィクションなのかわからないところが、そもそも小説を読んでいるとわかっているのに、なんとももどかしいものがあった。 南部藩の出ということで思い入れが強くなり、強い親近感を覚えた。読みながら何度涙を流したことか。特に下巻は幾度となく涙で文字が曇り、読み進めることができなくなった。だから読了までかなり時間を要してしまった。面白かったという一言に尽きる。著者の浅田次郎はこんな小説を書く作家だと認識した。 南部藩と聞いて反応した。私の住む八戸はかつて八戸藩二万石であったが、もともと南部藩二十万石が八戸藩と盛岡藩十八万石に分割された。だからもとは一つの南部藩と思っていた。とはいえ八戸と盛岡では言葉も違うし、慣習なども異なるものがあるようだ。読んでいて「おやっ」と思うことも少なからずあった。 中井貴一主演で同名の「壬生義士伝」で映画化されている。どこかで見たような気もするが良く覚えていないので、一度しっかり鑑賞したいと思っている。
0投稿日: 2015.03.09
powered by ブクログ単なる新撰組の活躍ストーリーとは一線を博す本。理不尽にまみれた時代の中で、自分を見失わず、大切なものを見失わず、ただひたすらに家族の幸せを願って戦い抜いた一人の男の人生。 自分にとって大切なものは何か、改めて考えさせられる本です。
3投稿日: 2015.03.04
powered by ブクログ面白い小説は、読み進めながら、読みたいような読みたくないような気持ちになる。貫一郎に死んでほしくなくて、面白くて読みたいけど、何も知りたくない、そんな気分になった。
0投稿日: 2015.02.10
powered by ブクログ新撰組をメジャーではない吉村貫一郎を主人公に書かれた小説。しかし浅田次郎という人は巧みに場面を変えてきて面白く書くのが上手い。話は江戸時代の貫一郎の視点と大正時代の貫一郎を知る新撰組の生き残りや南部藩ゆかりの者が語る視点と交互に出てきて飽きることが無い。貫一郎が、その妻や子供達に注ぐ愛情、また子供達の父や母を慕う気持ちが読み手にひしひしと伝わってくる様など感動的である。特に子供の嘉一郎が最後に言う母に対する独白など涙無しでは読めないことでしょう。良い本を読みました。
0投稿日: 2015.01.16
powered by ブクログ『倒れても剣は下ろすな。無茶でもいいから振り回せ。息が上がったら相手の腰に組みつけ。剣術が殺し合いだということを忘れるな。』 『どうして人を斬るのか。斬らなければ自分が斬られるからだ。斬られて死にたくなかったら、先に相手を斬れ。』 『文武に精進して身をば立て、わが子にひもじい思いはさせぬ。たとい病であれ戦であれ、幼子ば残してしぬるような無体はせぬ。』
0投稿日: 2015.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
南部藩からの脱藩の男が主人公 大怪我をして、鳥羽伏見の戦いから 大阪に逃げ延びてくるのが冒頭 この場面と、後世(明治末期)の 生存者への聞き語りや書簡が交互に進む凝った構成 ※誰が聞いているかは明かされない イベントとしては 油小路の伊藤暗殺がメーン 上の最後のほうで斉藤一が登場 谷三十郎の死の話 ※司馬遼太郎の「槍は宝蔵院流」に登場 龍馬暗殺真犯人の話はちょっと盛りすぎ? 東北弁が凄い まあ地域差があるんだろうけど ※関西弁も京都と岸和田をひと括りになんてとても出来ない
0投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログ小難しい文学理論の対象となるような小説ではなかろうが、普通の感性で読んで、十二分に面白く、また、肚の底がじわっと熱くなる。
1投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログ新選組にさほど思い入れもなかったけれど、近代史の中での彼らの位置づけを知ることができたとき、今もなお人気がある理由がわかった気がした 吉村貫一郎という南部藩の足軽から脱藩した武士の生きざまを他の人物の証言で浮き彫りにしていく手法が、とにかく巧い。 涙なしに読めない小説でした
0投稿日: 2014.12.04
powered by ブクログ再読本。確かに、いろんな人がレビューに書いてるように、「永遠の0」は多少この作品の影響を受けているのか、と思わずにはいられない。新撰組吉村貫一郎の生涯を、その時代に関わり、明治のご時世まで未だご存命の人物にインタビューする形。上巻の最後は斉藤一。フィクション部分があるとはいえ、龍馬暗殺のくだりは興味深い。また、新撰組の「陰」の部分がよくわかる。歴史の勉強は、やはり読書第一と思う今日この頃。下巻に続く。
0投稿日: 2014.11.22
powered by ブクログこの作品で浅田次郎にドンはまり。 普段、一度読んだ本は読み返さないのですが この本は時期をみてもう一度読みたいと思っています。
0投稿日: 2014.11.14
powered by ブクログ・他人物視点 ・守銭奴でも家族想い ・義に篤い ・剣術が滅法強く、学問もできる ・どうしようもない貧困から脱藩して新撰組に入隊 様々な人間から語られる吉村貫一郎という男の生き様。 折り返し地点だけど、斉藤一あたりで急速に飽きてきた。 感想は下巻にて。
0投稿日: 2014.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前から読みたいと思っていた本。 浅田次郎の時代小説・最初の作品だったと思うのですが、とても初挑戦の作品とは思えない。 これは2000年前後の作品ということで、もうかれこれ随分時も経ち、時代小説作家といえば浅田次郎の名前はもはや外せなくなっていますよね。 上下二巻のうち、今回は上巻を読み終えたところですが、新撰組の諸士調役兼監察という役割についていた吉村貫一郎という一人の壬生義士の小説であると思います。 主人公吉村貫一郎の人となりを知る複数の人物に、吉村についての記憶をたぐらせ、そして語らせることで、吉村貫一郎という人物像を生々しく浮かび上がらせている。 扉を開くと、江戸幕府公開寸前の鳥羽・伏見の戦いから満身創痍になった吉村が大坂の南部藩蔵屋敷にたどり着くシーンから始まる。まるで映画のよう。 (※もちろん読後はビデオを必ず観たいと今から強い思いを抱いております。TSUTAYAさんお世話になります) この時代、佐幕の水戸と倒幕の薩長の戦いとか、葵の旗ふる軍勢と錦の御旗を掲げる軍勢の戦いとか、そういうこの時代の趨勢を語るほうがメインになる歴史小説が多いかもしれないけれど、この作品はそうではなくて、この人間吉村に焦点を当てた小説であったところがとてもよかったと思う。 いや逆に、吉村貫一郎という武士その人が、そのような時代の流れに流されずに、一人の武士として、家族のために、また出生地の南部のために命を懸けて生きた人物であったからこそ、著者はこの人物に焦点を当てて書きたかったのかもしれないなとも思う。 近藤でもなく、沖田でもなく、土方でもなく、吉村貫一郎。そういう作品を描く浅田次郎は渋いと思う。 途中、謎とされている龍馬暗殺の真相を著者なりに推理する部分も登場する。その人物が吉村を語る中で、暗に「坂本をやったのは俺だ」と言わせている部分もある。 はやく下巻も読んでビデオも観たいものです。
0投稿日: 2014.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
江戸時代末期、飢饉を逃れるために脱藩して新撰組に入隊した無名隊士を追った物語。いくら剣の腕が立っても学問ができても貧乏なまま。故郷に背をむけてまで、彼を支えたのは、家に残してきた家族の存在でした。まさに単身赴任のサラリーマン讃歌。 あまり日本史に通じていないのでよくわかりませんが、この物語では新撰組自体が百姓や田舎侍の寄せ集めのように描かれています。 しかし、剛直そうなイメージの近藤勇が智略に長けていたり、線の細いインテリみたいな土方歳三が肝の据わった男だったり、新撰組の面々は、従来のステレオタイプを押しのけて、活き活きしているように思いました。 本書を読んでいくうちに、愚直に生きる主人公がますます好きになっていきました。下巻ではいったい彼のどんな側面が明らかになるのでしょう。
0投稿日: 2014.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
江戸時代末期、大政奉還を迎える時代の、新撰組の話です。私は歴史に詳しくなく、恥ずかしいことに、新撰組が何者かも良く知りませんでした。ちゃんと大河ドラマとか見ていればいいんですけれどね、時代劇もあまり好きでなかったので。 最後の南部武士、吉村貫一郎という人物が主人公です。完全なフィクションということですが、小説に出てくるのは、吉村を含め、実在した人たちです。こういう歴史小説ってどの程度史実に基づいているんでしょうね。相当なリサーチをしてから執筆したと思われます。 侍は心身ともに強靭というイメージがありますが、浅田次郎氏の小説の主人公は、いつもどこか情けない、さえないタイプの人が多いです。書評を読んだところ、浅田氏得意の、「泣かせ」が気に入らないという意見も結構ありました。確かに、上下巻を通して、あちこちに泣き所がちりばめられており、地下鉄で読みながらポタポタ泣きましたよ。浅田氏の本は何冊も読んでいますが、単純に「泣く」といえば、「鉄道員」に入っている短編です。あれにはマイッタ。 家族愛と武士の生き様がテーマです。宮部みゆきの「理由」と同じで、何人もの関係者へのインタビューで人物像を浮き上がらせるという構成です。 身分が低い家出身の、家族を愛する侍、吉村は、まわりから馬鹿にされようが、せっせと節約して愛する家族に送金をします。武士としてはとても格好悪いのですが、その献身的な姿が素敵なのです。武士は喜んで正義のために死ぬ、と思われていますが、彼は家族のために何としてでも生きようとしました。「死にたくない」という素直な気持ちが、心を打つのですよ。吉村の故郷は盛岡で、全編を通して、冬の厳しい寒さが伝わってきます。あと、侍の社会というのは、本当に男だけの社会だったのだと思いました。方言が難しいかな、と思いましたが、慣れればとても柔らかく響き、最後にはすっかりなじんでいました。 話が逸れますが、「武士の情け」って、どういう意味で使いますか?私の今までの勝手な解釈では、首をはねる前に一言言いたいことを言わせてあげるとか、一つだけわがままを言わせてあげることだと思っていました。調べてみたところ、意外にも正式な定義はないみたいですね。 それぞれの登場人物の心象が身を切られるほどに切なくて、特に、幼馴染の大野氏が吉村に切腹を命じ、握り飯を食べさせようとするところは悲しかったです。中国の言葉ですが、「泣いて馬謖を斬る」というのは、まさにこのこと。大野氏の漢文の手紙も胸に迫ります。 とてもいい本でした。まだ読んだことが無い人は、是非。
0投稿日: 2014.09.18
powered by ブクログきっと百田氏はこの本を読んで永遠の0を書いたと思う。だからと言って悪いのでなく良い感じです。吉村がどうなって行くのか?面白いし、幕末の良い勉強にもなる。東北に出かけたくなる。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログ主人公、吉村貫一郎について 池田屋騒動以降に入隊した、盛岡南部脱藩の隊士で実在の人物ではあるが詳細は不明。 北辰一党流の免許皆伝者で沖田、永倉、斎藤に匹敵する剣の使い手だが如何せん金への執着が異常であるが故、「守銭奴」「出稼ぎ侍」等隊士からの心象は著しくない人物であった。 斬った張ったの修羅の世界で、1人の侍が見せた家族を想う心。 何度も涙がこぼれ落ちそうになるのを堪え下巻へ…。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は吉村が好きになれなかったのが、語り手が変わるにしたがって、まぁ魅かれること魅かれること……。気づけば、上巻最後の語り手になるころにはもう吉村のことが大好きになっていました。 吉村の人柄に自然と引き込まれていく感覚がたまらなかったです。 あと、若手組長の人物像が今まで見てきた小説やドラマとは一線を画していて、それもまた読み応えがありました。 下巻も楽しみです!
0投稿日: 2014.09.08家族と故郷への愛に泣ける
関係者への聞き書きという浅田氏お得意の手法で語られる、新撰組隊士・吉村貫一郎の生き様を描いた物語です。 教養も剣の腕前もありながら、身分の低さゆえに脱藩するしか生きるすべがなかった吉村。彼の最期の「おもさげながんす(申し訳ありませんの意)」のセリフから語られる回想シーンは、もう帰れない故郷、常に気にかけていた家族への愛にあふれていて涙なくしては読めませんでした。 本音はどうであれ思想や矜持を理由に戦う武士が大半だった中で、生きる為・家族の為ということを隠さなかった吉村の在り方はあの時代では異色で、家族を養うために仕事に打ち込む現代のサラリーマンを見ているようでした。 新撰組モノというよりも家族小説の趣きがあり、時代小説になじみがない方にも、この本は是非一読をオススメします。
3投稿日: 2014.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
近藤や土方などは出番が少なく、本作の主人公は他の新撰組小説ではあまり出番がない吉村貫一郎。 武士としてどう生きるかがよく焦点になる新撰組ものですが、本作は武士としてというより、男として夫としてどう生きるかという話なように思いました。 家族のために周りになんと言われてもお金を集めて家族に送る姿や、嘉一郎の健気さは感動しますし、武士の良い部分と悪い部分が見えてそういうところも考えさせられますが、上巻の今の段階では貫一郎のことがあまりわからないところもあって、なんだか不気味にすら思えてしまう部分があります。 最後は斉藤一視点の話で終わったこともあり下巻が気になるところ。
0投稿日: 2014.06.30
powered by ブクログものすごく、ものすごく感動した。 こんな風に生きられるのかな。 生きてみたい。 うーん、ちょっと私には無理かな。きっとどこかで逃げちゃう。
0投稿日: 2014.06.20
powered by ブクログ上下巻。 上巻の半ば頃まで しんどかったぁ~~。 挫折しそうだった。でも時間かかって半ば過ぎるとあとはもうグイグイと。 新撰組のお話とか詳しい話は知らないのですが、吉村貫一郎という人を主人公に描かれています。 涙、涙でございました。 あまりによかったので(私が読んだ時期はDVD化された直後)映像でも観てみたくDVDをかりてきて観ました。 んーーーー。 本で読みましょう。 私は本をオススメします。 ただ、吉村貫一郎役の中井貴一さん。雰囲気は すごく吉村さんだった。素晴らしい。 南部訛の言葉がすごく優しくて胸に響いた。 おもさげながんす。ありがとがんす。
0投稿日: 2014.06.15
powered by ブクログ臆病で弱いけれど、まっすぐで強い。そんな主人公の人柄が周りの人間を通して語られます。 勇猛果敢が持て囃さられる新撰組の話だからこそ、そんな人柄が鮮やかに浮き上がります。 武士はかっこいいなぁ。
0投稿日: 2014.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なにかの名作100選で堂々の1位を獲得していたため、Y氏から借りて読んだ。 新撰組の隊士 吉村貫一郎の独白と、彼と関わった人々の彼に対する語りを交互に読むという感じの構成。 ひたすら故郷と家族を想う、あまりにも生真面目で不器用な男の生き方。こんなに過酷な生き方では報われなさすぎるのではないかと切なくなった。 でもじゃあ、他にどんな選択肢があったんだろう?と思うと彼の生き方を否定することはできないのだけど。 吉村もだが、他の登場人物にもそれぞれの生き方があり、深い。後半へ進むにつれ、涙、涙、涙。 特に吉村の望郷の想いがほんとうに切なくて、とにかく涙なくしては読めない感動作だった。 ただ、また読み返したいかと聞かれたら即答はできない。 あのやるせなさをもう一度追体験したいとは思えないので。 それでも1度は読んでみていい名作だと思う。
4投稿日: 2014.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家族と藩を捨て新撰組に入隊。やがて、歴史に翻弄され、不遇の後腹を切る。切腹を命じるのは竹馬の友であった。 学と剣を極め、人格も優れた誰よりも家族と共に生きたかった男は、貧困の中、家族を養うために国を捨て孤独を選ぶ。 あまりにも愚直。だが、家族という義、新撰組への義、佐幕という義 、藩への不義に悩む姿に、共感を覚えずにいられない。 死を前にし、どのように自身を整理するのだろうか。 どうにか、生きて家族と再会してほしいものだが、、、と思いながら下巻に進む。
0投稿日: 2014.04.21
powered by ブクログ久々の歴史小説。泣けた! 幕末の時代を生きた吉村貫一朗の生き様をさまざまな語り部の回顧録と本人の語りで浮き立たせている物語。 幕末、明治の時代ははるか昔に学校で習った程度の知識しかなかったので読み進めるのに苦労しましたが、そんなのは関係なく腹に染みわたる物語でした。 貫一郎と次郎衛門、その息子の嘉一郎と千秋の友情の絆に熱いものがこみ上げます。とくに、上巻はまだしも下巻が圧巻。どんどんと明らかになる回りの人間との関係。そして、その思い! これは反則技でしょっと思える表現、文章があちこちにちりばめられています(笑) とりわけ、佐助の語りから明らかになる次郎衛の行動にはぐっと来るものがあります。 さらに、吉村と嘉一郎の語りには涙がこみ上げます。 さらにさらに、とどめは東京帝国大学教授の農学博士の存在とその語り。吉村が何よりも守りたかったものだったのだと思います。 家族を持つ親としては必読の書でしょう!
4投稿日: 2014.04.13
powered by ブクログ昔も今も人のやってることは、たいして変わりませんが…この時代に生まれてこなくて良かった…。と思う。ムリっ!
0投稿日: 2014.04.11
powered by ブクログ様々な視点から吉村という人間を映し出す。その人ごとの人物像が語られるが重なる部分から見えてくるのは、生きにくい時代を懸命に生きた義士の姿。
0投稿日: 2014.03.15
powered by ブクログ「太平洋戦争を現代から振り返る」のと同じ構図で、幕末の世を大正時代から振り返るという構成の小説。 読んで一番思ったのは、武士の精神というものは後世でもてはやされてるほど立派なものではない、ということ。 武士たちも目に見えない強制力によって突き動かされていた、とても不自由な世の中だったこと、そしてそれを理不尽だと思う人達がいる。 上述の通り、太平洋戦争を振り返る現代に通じるものを感じた。 また歴史小説ということで純粋に幕末→明治の歴史に興味をもった。後学のためにも勉強しておきたい。孔子の教えも度々出てきたので、この辺も基本的な知識だけでも身につけようと思う。 ・・・と、穿った見方もしていたけれど、それよりも何よりも、すばらしい小説でした。
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログもともと10年くらい前に映画版を見て、中井貴一カッコイイ佐藤浩市カッコイイ堺雅人カッコイイー!と思って文庫を購入。主役2人もさることながら初めて堺雅人という存在を知って大河ドラマの新選組も見るようなったんだっけな。 映画は佐藤浩市演じる斎藤一が回想する流れだったけど、原作は新選組関係者が吉村貫一郎という男を語り、合間に当時の吉村の独白が入るという感じ。 最初は一人称の人物が次々に変わるので間延びしそうな感じにも思えたのですが、気付くと聞き入ってました。読んでるんじゃなくて聞いてる。 それぞれの吉村貫一郎に対する想いが深いです。聞きごたえがあります。これだけ多くの人の記憶に残せた存在感ってすごいなと思います。作中では散々ひょろっとした優男風に言われてますが。そういう人が一度表情変えると逆に印象的なのかもしれないですね。 それにしてもいいとこで切れますね……斎藤一の途中で下巻ですか。 嘉一郎と千秋のその後も気になるなぁ。
0投稿日: 2014.03.08
powered by ブクログ泣かせる。こういう男の友情とかポリシーを貫き通す系は弱い。 主人公より周りの人がいい。 永遠の0が良かった人はハマるはず。 こっちのが元だしね。
0投稿日: 2014.03.08
powered by ブクログ2014.2.8読了。 とにかくおもしろい。新撰組の詳しいことを知らないのが歯がゆいくらい。 吉村貫一郎という人柄に惚れ込んでしまう不思議。 そして、嘉一郎の描写にもまた心を打たれる。 歴史でただそらんじただけの、「大政奉還」「王政復古の大号令」「鳥羽伏見の戦い」などなどが、当時の武士たちにとってどれほどの大きなことであったか、今まで思いを馳せることもしなかった自分を少し恥じた。 激動の時代を、自分の信念を貫き生き抜いた名もなき侍がきっとたくさん実在したはずだ。 凛と背筋が伸びる、そんな物語です。
0投稿日: 2014.02.28
powered by ブクログ言わずと知れた名作。個人的に学生の時にこれを読んで、中井貴一さんの映画を見てすごく影響を受けました。 小説と映画、ドラマとそれぞれの形が違いますが、ぜひその違いを楽しんでもらいたい一作だと思います。ただただ後半は泣きました。
0投稿日: 2014.02.17
powered by ブクログワクワクしてどんどん読み進んだ。面白かった。登場人物がとても魅力がある。吉村貫一郎は死なせないでと願っていました。
2投稿日: 2014.02.05
powered by ブクログ最近になって、人生は一般的に良し悪しを決められるものじゃなく、自身が設定した判断基準で決めるものである、ということが遅まきながら分かってきた。そしてその判断基準は、自分の人生を何に捧げるかをきちんと決めることが出来た人のみが持っている。 判断基準があった人はそれに向かってひた走ることで、何らかの結果が出る。対して判断基準がなかった人は、晩年になって「私の人生これでよかったのかなぁ?」と思うのではないだろうか。 本書の吉村貫一郎は、妻子の幸せこそ自身の幸せと思い定めており、全ての行動の裏にはそれがある。 また、子の吉村貫一郎も、難しい環境にも適応し豊富な実りをつける稲を開発することで故郷の人を幸せにすることが自身の幸せだとしている。 この2人の境遇は天と地ほどの差があるが、最期に人生を総括する時には、私は幸福だったと思うのだろう。 そういう風に私もありたい。
6投稿日: 2014.02.01
powered by ブクログ一刀斎夢録が良かったので浅田さんの新選組三部作のひとつと言われている壬生義士伝を読んでみることにしました!面白かったです!吉村貫一郎について読み進めていくうちに、好きになっていきました。妻や子の為に守銭奴と言われながらも給金をすべて送り続けるなんて、父親の鏡ですよ!彼にとっての『義』や、人を斬る理由が体面だけの侍じゃなくて...共感できる部分です。嘉一郎はなんていい息子なんだ...後半部で泣きました。そして斎藤さんも語りで登場してきてうれしたかった!下巻もたのしみ♪
0投稿日: 2014.01.19
powered by ブクログ浅田次郎さんの初時代小説「壬生義士伝」上巻、読了。南部藩を脱藩し壬生狼と呼ばれた新選組に入隊した「吉村貫一郎」の物語。足軽の身分で藩校で子供たちを教え、北辰一刀流の免許持ち、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれる。いろんな顔を見せる吉村の生涯が新選組の同僚、教え子、自身の回想などで語られます。正直、近藤、土方、沖田などメジャーな面々と違い、新選組の吉村と聞いてもピンと来なかった。この本を読んでビックリ。新選組の中でも一番強いくらいに描かれてます。生への執着、家族への愛、人としての義など、いろんな人の思い出話にグッときました。後半の展開に期待しつつ、下巻に突入します。
0投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログ※全編通してのレビューです。 「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」。 当然ながら、江戸時代の次は明治時代だ。その明治時代が終われば大正時代。受験生のころの知識をひねり出すまでもなく、そんなことはわかっている。 ところが、知識としてはわかっていても、実際にイメージしてみると、なかなかピンと来づらいように思う。明治・大正といえば「文明開化」の語のとおり、さまざまな技術革新がなされた先進的な時代であるというイメージが強い。変な話、明治時代にならタイムスリップしても暮らしていけるという気すらしてしまう。 対して、江戸時代=武士の時代というと、ちょんまげ姿の羽織袴、電器もガスもないだろう生活は、極端に言えば「原始時代」と変わらない時代とすら思える。もちろん、そんなのは勝手なイメージではあるのだが、時代劇に「機械」が出てきたら違和感を覚えるのと同様で、そんな「勝手なイメージ」が僕を支配していることは疑いようもない事実である。 本作『壬生義士伝』は、タイトルからピンとくる人も多いだろうが(ちなみに、僕はこない)、「新選組」を扱った歴史小説だ。しかし、他の同様な作品とは一線を画する名作である。 正直にいえば、歴史小説は苦手である。敷居が高そうに思えるから。特別、歴史に関する知識があるわけではない。「時代考証」云々の話もよくわからない。なんとなく「格式張っている」ように感じる……などなど。僕が歴史小説を敬遠する理由はいくらだって挙げられる。 本作の「序」も「慶応四年旧暦一月七日の夜更け、大坂北浜過書町の盛岡南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がただひとりたどり着いた。」と始まり、「歴史小説」の「格式高さ」を感じさせる。僕と本作の間にバリアーを作るのには十分な冒頭である。ところが、「序」が終わって、次の章に進むと「おや」と思わされることとなる。 二章目の冒頭はこうだ。「なしてわしは、こんたなところに来てしもうただか。」実際に読んでいただければすぐにわかるが、「序」で描かれた侍「吉村貫一郎」のモノローグが始まった。「むむ、これは」と、その思い極まる独白を読み進めていく。 三章目では完全に「ヤラレタ」。「いらっしゃいまし。/なになに、時間なんざ気にするこたねえよ。学生さんが夏休みにへえちまったうえに、朝からこの降りじゃ、商売もあがったりだい。」言葉こそ、馴染みの薄い「江戸言葉」だが、「学生さんが夏休みにへえちまった」というのはなかなか馴染みある内容だ。……場面は近現代か? 考えてみれば当たり前のことなのに、「新選組」と「近現代」がリンクするこの瞬間に、僕は「ヤラレチャッタ」のだ。 こんな歴史小説なら大歓迎だ。今まで敬遠していたのがウソのように、僕は「侍」のカッコよさに触れることができたのだった。 【目次】 『壬生義士伝(上)』 壬生義士伝 『壬生義士伝(下)』 壬生義士伝 解説「そして、入相の鐘は鳴る」 久世光彦
0投稿日: 2013.12.29
powered by ブクログ中盤まで退屈。後半は興味が出てくる。最後に出て来たって感じで吹き返す。下巻をよんだら感想します。2013.12.24読破
0投稿日: 2013.12.24
powered by ブクログ幕末。新撰組の吉村貫一郎についての話。一人称で描かれるところが少し、大部分は第三者の回想で人物像が描かれていく。 他人や時代に流されることなく、自分の信じる道を行き続けた男。柔らかな性格の裏腹に揺るぎ無い強さ、家族に捧げる人生。 下巻にも期待。
0投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ吉村貫一郎が実在の人物であったのかどうか、それはどうでもいいことです。ただ、彼が最後の武士の1人であったことは確かでしょう。
0投稿日: 2013.11.10新選組には萌えないけれど、かっこいい男もいた
京都護衛のための最高治安機関京都守護職直轄の組織だった新選組は、その戦闘能力と権力によって、その本来の役目から逸脱した行為も多かったと言われています。ピーク時には200人にも及んだ隊員たちの中で、史実としてはほとんど語られていない人物吉村貫一郎を描いた本書。貧しい禄しか得られない藩を脱藩し、新選組に入った吉村は、家族への仕送りのためただひたすら戦い、金のために人を殺す守銭奴とまで言われながら、頑なに自らの信念を曲げませんでした。新選組の生き残りや関係者の回想という構成で、吉村が貫いた、愛する人のためにという行動力、生き様にどうしたって目頭が熱くなってしまいます。家族を持つお父さん、父親という存在を考えたい方にぜひ!
1投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログ「死にたくないから、人を斬ります。」 痩身の浪人が、貧困、武士の身分制度、時代の渦巻く流れに翻弄され、人を斬らなければならなかった。 きっといつも「オモサゲナガンス」と心に泪して斬っていたのであろう。 吉村貫一郎の妻子への愛情に心打たれ、笑顔と優しさに隠された剣の強さに惹かれるも、時代の不条理に胸を締め付けられる。 切腹を言い渡された吉村貫一郎には、なんとしても生き延びてほしい。
6投稿日: 2013.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新撰組の吉村貫一郎の話。 鳥羽伏見の戦いから落ちてきた吉村の状況と、その当時の周囲の人間に数十年後にインタビューするという形式を織り交ぜて、吉村貫一郎という人物像が出来上がっていく。 剣の腕は一流で、おとなしくやさしいが、身なりはみすぼらしい。一方で給金はすべて妻子に送るという家族思いな一面がある。そういう姿勢をとるに至った家族関係も少しだけ垣間見える。 語り手の個性がそれほどなく、退屈な場面も多かったが、斉藤一が語る部分だけは、非常に面白い。それは斉藤一のキャラが際立っているからだと思う。 人は他人の見方によってまったく別人のような人格のイメージを形成されることがよくわかる。本当のその人がどんな人なのかは、誰かのフィルターを通ってしまうと一気にわからなくなる。 逆を言えば、人の評価を気にする必要はなく、自分自身をもつことがいかに重要かであるとも思った。
0投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生で読んだ本の中で一番好きな本かもしれない。感動のあまり編集部にお礼の手紙まで書いたのを良く覚えていますw 1つ1つのエピソードと主人公も含めた登場人物1人1人の言葉が本当に胸を打つ。主人公の吉村 貫一郎は自分の人生の究極のロールモデルとしてこれからもずっと心に残り続けると思います。「きれいごと」や「人間臭さ」なんて言葉で片付けて、妥協を重ねる現代人には本当に響く本じゃないかなと。映画版での久石譲さんの曲と中井貴一さんの演技も本当に素晴らしいの一言。自分が時代小説にハマるきっかけとなった作品でした。
0投稿日: 2013.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本当の吉村貫一郎という侍の実像はわからないが、作者は多分理想化された侍を描きたかったのだと思う。 ついこの前まで日経新聞で「黒書院の六兵衛」という連載小説が載っていたが、幕末・理想化された主人公・周りの人の証言を元にしている点などでは、共通点が多い。
0投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログ映画が良かったので読み始めました。 映画は約2時間なので仕方ないけれど、本は時代背景が丁寧に描かれているので、主人公の言動にも重みがあります。 斉藤一が出てきた、と思ったところで終了。
0投稿日: 2013.07.03
powered by ブクログ鳥羽伏見の戦いで死んだ新撰組「吉村貫一郎」について、後日何者かがその人物を知る者を尋ね歩くというノンフィクションタッチ。そういえば同じ作者の『マンチュリアンリポート』『珍妃の井戸』も似た構成かな。いや後者は『薮の中』的かな。
0投稿日: 2013.06.05
powered by ブクログ歴史物小説。 登場人物が多く、聞きなれない言葉も多く出てくるため、知識が無いと1回読んで面白いと感じるのはなかなか難しいと思う。
0投稿日: 2013.06.01
powered by ブクログ武士とは何か、忠義とは何か 南部弁の語りも全く気にならない。 貫一郎の生き方に、電車の中で思わず涙してしまった。 父親とはこうありたい(あるべきだ)と深く共感した。
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログ毛嫌いしていた新撰組。なんのなんの、これには引き込まれました。 南部藩を脱藩して新撰組に加わった吉村貫一郎の人生を、吉村の息子、新撰組の隊士などが語っていく・・・そこには、ただひたすらに義を通した侍の様々な顔が。 初めはそれぞれのパーツがバラバラな感じがしてすんなり入ってこなかったけれど、それが一本の線につながってくる頃には、うなってました(笑) 本筋の感想は下巻を読んでから・・ということで、まず、この時代の背景。 江戸城大奥では篤姫が徳川のお家を守ろうとしているその頃、こんな時代だったんだ・・というのが大きな驚きでした。 飢饉が続き、このままでは冬を越せないという現実を前に、身重の妻は口減らしのために自ら命を絶とうとします。助けられてもなお「この体をば、食ろうてくらんせ」。 それを見ていた数えで九つの息子は「わしは兄者ゆえ、腹などへりはせん。飯なぞ食わねでも良がんす」と・・・・。 もちろん小説です。ですが、こんなドラマとともに日本の歴史を学べたら もっともっと、社会の授業は面白く、濃いものになるのにな~と。 出自で人生が決められていた時代。それでも、その定めをただ真っ直ぐに歩いていく、その生き様が素敵・・なんて思っていたけれど、それはそれは凄まじいことなのだ・・と、これまでの軽い考えを打ち消しました。 これからどんな展開になるのか・・下巻、期待大です。
7投稿日: 2013.04.30
powered by ブクログ歴史・時代ものは本当に不得意とするところで、避ける傾向にあるのだが、少しだけ覗き見程度にというつもりで読んだら、さすが,浅田氏。上手い! 打たれてしまいました。 歴史的背景や新撰組などの知識をもって読めばその打たれ具合は増すに違いないでしょう。 南部藩を脱藩し、新撰組に入隊した吉村貫一郎の物語である。上巻はその新撰組時代。前線にて戦う男、吉村貫一郎を格好良く描いたものではなく、武士の義という一本の筋の流れの中に、仲間への思いやりと計らい、郷里に残した妻子のために何としても死んではならない、生きねばならぬ...と、武士の勇ましさとは程遠い無様な姿をさらけ出す吉村貫一郎がそこには描かれている。 「おもさげながんす(申し訳ない)」と繰り返す吉村。しかし、この勇ましからぬ言葉の裏に、守るべきものを何としても守るという、途轍もない強さ、男気を感じるのは私ばかりではないと思う。下巻が楽しみだ。
7投稿日: 2013.04.24
powered by ブクログ初読では全く駄目だったが二年後読んだら最高った。 相性ってあるんだなと知った本。ただやっぱ色気の点で 蒼穹の昴に届かないんだよな…でもおもそろかったです。
0投稿日: 2013.04.13
powered by ブクログこれまでに、特に避けていたわけではないんだけど幕末ものに触れる機会がなかった。で、これは浅田次郎作品だし、話題作ってのもあって、是非ともって感じで読んでみた。で、基礎知識があるに越したことはないんだろうけど、なくても十分についていける内容。主人公に関しては、あいにく名前も聞いたことはなかったけど、新選組の有名人たちはそこかしこに出てきて、“なるほど、そういう人物だったか”って感じで物語が進む。主人公の人物像が次第に明らかになってくるけど、上巻では守銭奴的印象が結構強いんだけど…下巻に続く。
0投稿日: 2013.04.13
powered by ブクログ壬生狼と言われた新撰組中でも異色の穏やかな最強の男、吉村貫一郎をめぐる話。 時代の生むどうにもできない貧困の壁の前に文武両道で大変心優しき侍、吉村貫一郎が悩みます。 彼は悩んだ結果、家族を守るため禁忌である脱藩をし、流れ流れて新撰組に入隊し、そこで家族を食わすため、自分が生き抜いて家族にまた会うために最強の人斬りになっていきます。しかし最後の鳥羽伏見の戦いでは。。。 本のつくりは特殊で、吉村貫一郎に関する様々な人々にある男がインタビューをし、その合間、合間に吉村貫一郎自身の語りがはいるという特殊な構成になっています。 感想は後半にて
0投稿日: 2013.04.04
powered by ブクログ新撰組隊士吉村貫一郎という実在の人物を主人公にし様々な人物の目線から主人公について語られていく。話が進むにつれて吉村貫一郎という人物がいかに義を貫き人を愛し、人に愛されていたかが色鮮やかになり、その生き様に引き込まれていく。
0投稿日: 2013.04.02
powered by ブクログ読んだきっかけ:映画が好きだったし、浅田次郎が好きになってきてたし、幕末だし、100円だったし! かかった時間:7/5-7/14(10日くらい) 内容:新撰組隊士 吉村貫一郎(実在の人物)を基にした小説です。 映画との比較をします。 ・映画は、明治30年頃、大野千秋と斉藤一の出会いから、吉村貫一郎を思い出す…といった展開。 ・小説は、新聞記者の主人公が、何人もの新撰組関係者から吉村貫一郎についての聞き取りを行う…といった展開。 (小説を元に映画のシーンと比較) ①1人目: 名無し、大阪、足軽次男、居酒屋経営 <映画での立場> 映画で2人介錯する時の介錯人。吉村とペアだったやつ。 <映画でのエピソード> ・永倉と真剣で立会い ・士道不覚悟の2名を介錯 ・旗本御取立て ②2人目: 桜庭弥之助、盛岡、藩士、建築業 <映画での立場> 映画にはいない <映画でのエピソード> ・子供の嘉一郎がいじめられるのを千秋が助ける ・吉村貫一郎と大野次郎右衛門の、切腹間際のやりとり ・貫一郎脱藩後、父からの手紙を見られた嘉一郎が千秋に土下座する。 ③3人目: 稗田利八(池田七三郎)、千葉、商家、自営業(隠居) <映画での立場> ・映画ではいない。 <映画でのエピソード> ・新撰組、京を出立、壬生住人の熱い見送り。 ・吉田貫一郎、突貫。 ④4人目 藤田吾郎(斉藤一)、市谷、薬屋、警官 <映画での立場> ・斉藤一その人である。 <映画でのエピソード> ・島原の宴会での出会い~雨の中の立会い。 上巻ここまで!
0投稿日: 2013.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
通常は全巻読んだあとに評価をしますが、今回は特別にそれぞれで評価しようと思います。 新撰組を新しい切り口から描いた作品。 新撰組やその組員(近藤勇や土方歳三、沖田総司)主人公にした本(「燃えよ剣」など)を読んでいない私には、良い勉強になりました。 面白さは・・・これは個人の読書趣向もあり、個人的にはもう一歩でした。 「今一歩」ではなく「もう一歩」というところがミソ。 決して「つまらない」とか「読むんじゃなかった」「捨てたくなった」ということではありませんのであしからず。
0投稿日: 2013.03.21
powered by ブクログ新選組隊士、吉村貫一郎の話なのだがそこに描かれる思いに、それに関わる色々な思いが凄いです。 生きることこそが武士、生きて忠孝の限りを尽くし、畳の上に死するが武士の誉…義を通すため生きなければならない為に切る貫一郎、それができるのは強いからなのではあるが。 そして強さと優しさがあるからこその「おもさげなござんす、お許しえって下んせ。」 義を通して守ろうとした息子嘉一郎は自らも父と同じく義を通して…、何ともせつない。 義とは何だろうか、不変のものではあるはずだが時が違えばもう少し…と。 上巻だけで入りこみクタクタになる。 下巻へ続くであんす。
7投稿日: 2013.03.18
powered by ブクログインタビュー形式で掘り下げられていく貫一郎の新撰組時代。それぞれの語り口、貫一郎の怪物じみた、それでも人間臭い数々のエピソードにどんどん引き込まれていく。
0投稿日: 2013.03.13
powered by ブクログ「死にたぐねえから人を斬るのす」新選組で、ただひとり庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯を描く浅田次郎版「新選組」 引用終わり。 いやはや、これは凄い。 私は日本史などまともに学ぶべくもなくファミコンに夢中だったので年をとってから『竜馬がゆく』などを読んで明治~幕末の知識を学んだ口です笑。 もちろん竜馬がゆくも素晴らしい小説ですが、長編であり史実に沿って物語りが進むため若干退屈に感じてしまう部分もありましたが、 壬生義士伝は巧みな構成で飽きることなく一気に読み進めることができました。 文庫本上下巻。二冊に魅力的な登場人物、歴史、ドラマがこれでもかと詰め込まれています。 吉村貫一郎を中心とした物語ですが、周りの人物たちにもほどよくスポットライトを当て、激動の時代を生きた傑物達の魅力が伝わると同時に当時の生活がどのようなものだったか目の前に浮かんできます。 幕末~尊皇攘夷、倒幕派と佐幕派の対立などを知ってるとより一層と物語りを深く理解することができます。 たとえ知らなくてもさりげなく解説してくれるのが心憎い。 一級のエンターテイメントであり素晴らしい歴史小説です。
4投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログ南部藩を脱藩し、単身京都へ。新撰組隊士となった下級武士、吉村貫一郎。家族に送金するため新撰組で一生懸命働きます。最初は吉村を嫌っていた斎藤一もやがて彼の不思議な魅力に気付き・・・・。 岩手の自然を自慢したり、家族を自慢したりとおおらかな吉村。だが金には汚い!!東北人特有のずうずうしさ、我慢強さ、優しさが吉村をとおして描かれています。 ....
3投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログ新撰組のお話 あんまり知識もなく読み始めたのですが、 大変な世の中だったのですね。 普通の人たちと、刀を持っている人たちの生活が 両方書かれていたのでどっちも大変だったのだなぁ~と思いました。 新撰組のメンバーって、結構いるんですね。 土方歳三・近藤勇・沖田総司くらいしか知らなかったので、おもしろかったです。この、吉村貫一郎の話を聞きまわっている人が誰なのかは、下巻でわかるのでしょうか?? 最後のほうに出てくる 斎藤一はすごく嫌な奴に、書かれていますね。この人が一刀斎!!??
0投稿日: 2013.02.16
powered by ブクログ友人から薦められて読み始めた1冊。 約1000ページ×上下巻の大作! そして、電子書籍の偉大さを再認識(笑) 色々な人の語りによって、 幕末に、時代に翻弄されながらも、 精一杯生き抜いた人たちの姿が生き生きと描かれてる。 最初は断片的な話が ポツポツと続く印象だけど、 一つ一つをじっと読んでいくと、 徐々に一つの話につながっていく。 この時代、新撰組とかあまり詳しくない私だけど、 上手い具合に時代背景も説明してくれているので、 無理なく話に入っていける。 じんわり、 のめりこんでいく、 上巻でしたっ!下巻も期待大!!ヽ(*^ω^*)ノ
4投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「永遠の0」がコレのパクリだ、というのを読メのコメント等で見たため、その真偽見たさに読んでみました。 うーん、確かにパクリと言われてもしょうがないかな、率直なところ。吉村貫一郎という一人の侍について、当時の関係者からその人となりを訪ねまわる。インタビュー形式で当時の関係者の回想録として記載されていく、という点では、話の作り方が一緒ですね(笑) あと、吉村貫一郎と宮部久蔵も、人となりは相通ずるものがありますし。生き抜くことを是とし、家族のために生きて、そして死んで。これからを生きる若い者を大事にして。 だからと言って、「永遠の0」を否定するものでもないかと。永遠の0を読んでの感動,衝撃,哀惜等々の感情は間違いないし。 こちらの方は、大泣きはしなかったけど、読みながらチョイチョイ涙ぐみました。嘉一郎に関する話がどれもこれも辛くて。母との誓いを守り、文武に精進し、だけども身分ゆえの壁は越えられず。宮部もそうですが、世が世なら、もっと生きやすかっただろうに。むしろ、平和な時代にこそ生きて、多くの人を導いてほしかった。(フィクションなのにおかしいですね、こんな書き方は) 吉村が侍,義を踏まえた上で家族のために生きるとしているのに対して、宮部はただひたすら家族愛のために生きている感じ。お金に触れている点で、吉村の方が意地汚くも映るが、より現実味が増している。宮部の方がそのような記述がないので、理想的な清廉さが出ているかな。 歴史にまったく疎く、新選組のことなんてマンガ「るろうに剣心」で得た知識くらいしかないので、新選組ってこんな陰のある人達だったのか、と妙に感心したり。 ちょっとね、言葉に馴染みがないので、初めはなかなか感情が入りきりませんでした。石高や股立ちをとるとか、鯉口を切るとか、よく知らないんです。 けど、南部訛りも盛岡を愛してやまない、その描写がまた涙を誘うのです。転勤が続いて、故郷を持たない身としては、なかなか沸いてこない感情なのですがね。 日本人って、なんでこんな面倒くさい生き方をするようになったんだろう。切腹とか、死んでお詫びとか、潔く死ぬことこそ誇り高き、なんて。あとは見栄と建前。いや、奥ゆかしさと言えば、まあ、いいのかもしれませんが、あまりにも自己犠牲感が強いというか、本音を言わないというかね。近藤勇が医者に行く件も、なんでこんな茶番をせねば医者にも行けないんだ、とかね。 何事も程度だよね。行き過ぎたるは・・・ってやつ。この本を読むと、武士道とはなんぞや、と思います。世間でいうほど、正しきことなのか。吉村貫一郎、まっとうで真っ正直。だけども、この人もまっすぐ過ぎたのか。 しかし、これだけの覚悟,矜持をもって生きているかと問われれば否。流されているな・・・ でも、中途半端な侍魂が後の第1次世界大戦,第2次世界大戦の戦略的失敗を引き起こしている気がしますね、「永遠の0」や「失敗の本質」を読んでみると。 日本人の切腹思想はどこから来ているんだろうか。本当にDNAに刷り込まれているのではないかと思えるくらいの日本人的思想。もしこの感覚が無かったら、日本って全然違う国になっていたんだろうな。ま、歴史にタラレバを言っても詮無きことですが。 でも、この日本が人の半生の間に、こんな劇的なことが起きていたというのが不思議。婢田利八(池田七三郎)他が、人を斬りながらも、その後の人生を全うしているというのが不思議な感覚、想像できないんだな。刀を振り回していた人が飛行機を見て、ビールを飲んで、サラリーマンを傍目で見ている、という時代の流れが、なかなか想像できない。本当にこの時代を生き抜いた人ってのは、どんなことを考えながら生きていったのかなあ。 さて、この吉村貫一郎、私の脳内では堺雅人さんでしたね。ひょろっとした優男、いざという時には鬼貫とも畏れられる北辰一刀流免許皆伝の侍。月代にほつれ毛、憂い顔。普段の笑顔と刀を構えた三白眼、ってな感じがですね、私の中では堺雅人さんだった。 にしても、ちょっと長いかなぁ。聞き手の正体も謎のままだし、下巻を読まねば。 体罰だ、鬱だ、就職難だ、等々、生きづらい現代だとは思うが、切った張ったの無い平和な世である。生き続ければ、生き続けなければ。「死ねばいいのに」(京極夏彦)の読後に感じたものと同じような感慨になります。 学校の歴史も、なんかこういうとっかかりみたいなもの、人の息づかいが感じられるドラマに触れさせれば、もっと勉強する人増えると思うんだけどな。ほんと、小中高と歴史が苦手で全然知識がないんですよね、ウチ。
1投稿日: 2013.01.28
powered by ブクログ「永遠の0」の本歌じゃないかというから読んでみる。◆エッセイは読んでいるが、意識的に浅田の小説は避けてきたのだが…
0投稿日: 2013.01.18
powered by ブクログ新撰組の「人きり貫一郎」と呼ばれた剣客、吉村貫一郎を主人公とした物語です。幕末の動乱の世に、藩のためでも、国のためでもなく、家族のためにその命をかけた男の生き様、泣けます。(2012.12.30 藤本)
0投稿日: 2013.01.12
powered by ブクログ365日、司馬遼だけを読んでいた時期がある。勿論『燃えよ剣』も読んだが、初・司馬は『竜馬がゆく』だった。一種の刷り込み現象と言うか、新撰組には余り良い印象を抱いていなかった。年末に読了した『永遠の0』が本作へのオマージュだと知り興味を持つ。確かに構成はそっくりだ。まだ上巻だけだが、複数視点の語りのみの構成が時代小説としては新鮮。ヌーベルバーグを初めて見た時の様な衝撃。但、読み進める内に少しずつ印象が変わって行く。ここには実験臭はない。これは文学や小説ではなく、もっと古いもの、そう!去りゆく者達の昔語りだ。
3投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログ大好きな作家、浅田次郎です。 主人公は、盛岡南部藩を脱藩し、新撰組の隊士となった吉村貫一郎 南部藩時代の教え子、新撰組の同僚、また本人、息子の語りの形で進むんですが 語る人が変わるたびに妻を想う夫として、子を想う父として、国を想う侍として、『義』をつらぬく貫一郎の姿が見えてきます 本当に巧いの一言
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログ幕末から少し経った時代から回想するというのが、なかなか斬新でついていけないかなと一瞬思いましたが、後々それがすごい味を出していました。 薩長に負けて辛い思いをしても前に向かって生きていく姿勢が素晴らしかったです。
0投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログ小説読んで嗚咽をもらしたのってこれが初めてかも。 色々映像化されてますが個人的には最初に触れたのが原作でよかったと思ってます。
0投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログ幕末を精一杯に生きる様々な人達がとても良く描かれていて、平和な時代を生きてきた私達の忘れてかけている大切なものを彷彿させる。是非みんなに読んで欲しい一冊。
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログ武士としての義。 人としての義。 命懸けで誰かを守るというのは、けして生半可な気持ちであってはならないのだと吉村貫一郎の生き方が語っている。 きっと現代は現代の生き方というものがあるんだと思う。 だけど、もしも今を生きる人がこの頃の時代に行けたとしたら、こんな風に生きることはできるのだろうか。 恥を捨て人の命を奪い周りから卑しい奴だといわれても、大切な人を守ることができるのだろうか。
0投稿日: 2012.09.25
powered by ブクログな、な、な… 長い! 義士たる主人公の生き様。 義とは。仁とは。忠とは。孝とは。 あらゆる哲学がつまった 歴史小説としても秀逸な作品。 褒めるよ。褒めますさ。 でもそれを打ち消してしまうくらい な が い ん だ こ れ が ! 半分でいいって。その描写いらないって。 その長さたるや連休明けの東名高速の渋滞です…。 「燃えよ剣」を読んだ後だと、 土方の最期で逝けます。俺はやっぱ土方が好きだ。
0投稿日: 2012.09.22
powered by ブクログ幕末の作品に、はまったきっかけとなった本。 泣けます。 上、途中でやめれませんでした。下へと続く・・・。
0投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ語り口調で、主人公とその関係者それぞれの視点から物語が進んでいく構成が斬新でリズムも良い。 下巻が楽しみ。
0投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新撰組の吉村貫一郎の話。剣術が強くて、田舎もんで、方言がきつくて、やせ刀とぼろぼろの服を着て、学があって、優しくて、穏やかで、子供が好きで、子煩悩で、奥さんが好きで、金に汚くて、酒も飲まず、稼いだ金はすべて奥さんと子供に仕送りしてしまう、陰で若者から馬鹿にされている吉村の話を、死後数十年してから知人に語らせる。新撰組の話はほとんど知らなかったが、面白かった。
0投稿日: 2012.07.27
powered by ブクログ吉村貫一郎の生涯のお話です。 これは時代物ですが、家族を愛する内容でした。 とにか感動しました。 東北の誇りを感じられます。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ史実と創作が入り混じるが実に綺麗に構成されている。多少過演出なところもあるが、巧いなと思う。幕末は数限りない視点の置き所があるから飽きない。
0投稿日: 2012.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
吉村貫一郎、実在の人物なのでしょうか? 実在するとして、この話は実話なのでしょうか? 家族のために幕末戦乱に『行きぬく』との信念で戦い続けた姿は感銘を受けます。DVDも速攻で見ました。 中井貴一さんの名演が光ります。
2投稿日: 2012.06.25
powered by ブクログこれは泣きながら読んだなぁとじみじみしてしまう。 読み終わった後も余韻で涙が止まらなかった。 これを読んで「勝てば官軍」という言葉がクソだと思った。 家族・仲間。 愛・義。 人を想いたった一人で戦った。 涙必須なので家で一人読むことをおすすめします。
2投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログ自分が正しいと信じる道を愚直に進んだ武士の話。 主人公の吉村貫一郎は、勉学、武士道に励み優秀な成績をおさめていた足軽武士であり、盛岡藩でも評判も高かった。 しかし、家が貧乏であり、2人の子供を育てるだけで苦しかったのに、3人目の子供ができた。 妻子を養っていくために、吉村は苦渋の選択で脱藩を行い、妻子のためにただ愚直に新撰組で剣をふるった侍の物語である。 この本で学んだことは、 1.自分の信じる道を進む厳しさ。 2.正解はこの世になく、人は日々悩みながら進んでいること。 3.最後に、見てる人は見てること。である。 1.自分の信じる道を進む厳しさ。 日々の生活、特に仕事において、己が正しいと思っても、その通りに進むことが出来ないことが多い。 例えば、目上の者が自分と異なる考えを持っていれば、多くの人は目上の人の意見に賛同し、自分の意見を通さない。 自分の考えで進もうとしても、多くの障害物によって止められ、諦め、周りと同じような道を進む。 吉村貫一郎も周りから自分の信条に対して批判をされることが多々ある中、それでも愚直に自分の信じた道を貫く。護るべき者を護る為に生きた姿が心に残り、自分自身、辛いことがあっても、絶対に折らない思いを持つことが、素直に生きて行く為に重要と感じた。 2.正解はこの世になく、人は日々悩みながら進んでいること。 自分の道を貫いた吉村貫一郎でも、己の進む道が本当に正しいのか常に不安だった。愚直に真っ直ぐに生きた男でも己の進む道に不安を感じながらも、勇気を持って進む姿が印象に残り、自分自身も己が選んだ道に不安を感じても、逃げずに正面から向き合って行こうと考えた。 3.最後に、見てる人は見てること。 脱藩によって、盛岡藩では悪者扱いをされた吉村貫一郎だったが、吉村の実情を知る周囲の者は吉村のことを理解し、身の危険を省みずに吉村の脱藩に加担した。 吉村に加担した理由は、単に吉村の実情を知っていたからではなく、吉村の人格に惹かれ、吉村が困っているからこそ加担したものである。 見てる人は見てる。そして正しいことを行うものには手が差し伸べられることを学んだ。
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ新選組隊士・吉村貫一郎の生き様を、維新後、記者と斎藤一や新選組の生き残りの稗田利八などとの対話形式により再現していく作品。 近藤勇や土方歳三に比べて無名かもしれないが、この作品を通し、吉村の人間性や強さに惚れること間違いなし。また現代ではなかなか触れることできないその時代特有の優しさを体験できるかもしれない。
0投稿日: 2012.05.08
