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わたしを離さないで Never Let Me Go
わたしを離さないで Never Let Me Go
カズオ・イシグロ、土屋政雄/早川書房
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総合評価

1386件)
4.0
415
466
290
45
14
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    登場人物達の会話、考えてることの描写から対人関係の難しさや素敵さを考えさせられました。 青春劇が好きな方は良いと思います。

    0
    投稿日: 2024.01.12
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    平凡な人間関係や心情の描写と共にストーリーが進んでいく中で、物語の設定(登場人物が置かれている環境やストーリー上の重要な秘密など)が小出しで徐々に明かされていき、終始不思議な気持ちでページをめくっていた。 テーマ性、緻密に構築されたストーリライン、平凡と特異のバランスなど、作品全体の仔細にまで著者の考えが張り巡らされていると感じた。 記憶。それは死に対する部分的な勝利。

    0
    投稿日: 2024.01.06
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    主役であるキャシーの回想物語を描いている ストーリーは全体的に暗く鬱々としていて読んでいると悲しい気持ちなった。 自分がもしも当事者であったらどう自分と向き合い処理できるだろうか?いやできないであろう 物語に登場する生徒らは機械的かつ無機質に状況を飲み込んでいる様子にやはり人間とは違う何かを感じてしまった。 トミーがとても小さな存在得ない動物を描いたのは自分たちを投影させていると気づきハッとさせられた。

    1
    投稿日: 2023.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感情が整理できない。 いや、感情としては、主人公のキャシーとトミーのもどかしいような恋が行ったり来たりする様に共感して、切ないような、キュンなような、その気持ちを追体験した。一方で、実は彼らは臓器提供のために作られたクローン人間で、世間的には人間以下のものと見なされ日陰者とされる、というそのディストピアが、この現実世界のどんな面の象徴だろうか、引っかかりながら読んだ。分かりそうでもう少しで言語化できないこの感じ。彼らの死は決して「死」ではなく、「使命を終えた」としか語られないのもすごく意図的だと思う。倫理的にいけないことだと思っても身近な人の不治の病を治すためなら、臓器提供のために作られたクローン人間の存在は認めざるを得ない。そしてそれを正当化するために、クローン人間は人間ではない、劣った存在であると信じなければならない。そんな世の中に反して、クローン人間の子どもたちに教育を与え、彼らにも心や感性があることを、彼らの美術作品を通して世の中に伝えようとした学校、ヘールシャムは、一時はその人道的意義を支持されるが、やがて閉鎖に追い込まれる。なぜなら、優秀なクローン人間が増えたら人間が脅かされる、と思われたから。こういう話、現実にあるよな…と思う。ご都合主義の偽善で世の中の流れが左右されることが。 ただ臓器提供に利用されるだけの子どもたちに教育を与え、作品を創らせることは、岡真理の「戦争の対義語としての文学」にある通り、人間の尊厳を確保する営みだろう。 キャシーが大事にしていた「わたしを離さないで」のカセットを、トミーと2人でノーフォークで探す件が一番好き。ノーフォークはイギリスのロストコーナー、っていう話はそこでも、またラストでも伏線として働いていて、トミーが「使命を終えた」後、キャシーがそこを訪れる場面が至極切ない。 ヘールシャムの平和なユートピア感、保護官から守られて幸せな子ども時代を送れる感じに母校を重ねながら読んだけれど、社会に出てからの厳しさや人生の先にある絶望を見せずにその期間を幸せに過ごさせる、そのあり方も似ているのかもしれない。ヘールシャムはあのディストピア界におけるフィクションではなくて、現実私の母校もそうだったのではないか?私たちも社会のために生きて死ぬ、その意味で同じなのかもしれない。今の産業社会に生きる私たちはみんなキャシーたちクローン人間と似たようなものかもしれない。 そう思うと、将来何が起こるかを生徒たちに教えなければ、というルーシー先生のあり方は、学校を小さな社会としていろんな失敗をできる場所にしておこうっていう理念に通じる気がする。

    3
    投稿日: 2023.12.26
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    提供された謎が何なのか、想像通りなのだけど考えるのがとても怖い。一方で人間の傲慢さもまたボディブローのように効いてくる。

    0
    投稿日: 2023.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすくて面白かった。 主人公のキャシーが淡々と語り進め、寂寞とした空気が常に漂っている、人工的で常に灰色のベールがかかっているような世界観の文章だった。その空気感がまさにキャシーを始めとする臓器提供をするために作られたクローン人間達の価値観や人生を表しているようで、読んでいて物悲しい感じがした。 臓器提供することが使命だと物心付く前から刷り込まれているクローン人間たちは、特に悲観するでも憤懣するでもなく当たり前のように臓器提供をして死ぬことを受け入れているのが興味深かった。 自分のクローンの元をポルノ雑誌から探そうとするキャシーや、常に後悔と悲しみの伴うキャシーとトミーとの逢瀬を描いたシーンは特別に切なく感じたが、同時に納得感もあって印象的だった。 作者が伝えたいことが物語の奥深くからじんわりと伝わってくるようで深い余韻がある作品だと感じた。

    0
    投稿日: 2023.12.16
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    話の全貌が最後の最後で明らかになる感じ。本の半分くらいを超えても、私にはあまり話の内容が詳しくつかめなかった。けれどそれ故に、登場人物たちがこの先どうなっていくのだろうとか、ヘールシャムは結局なんなのだろうなどあらゆる疑問が湧いてきて、最後まで読みたいと思ってしまうようなお話だった。読んでいるうちはなんだか不思議でなんとも言えない気持ち悪さも伴っていて面白かった。 人間の持つ倫理観が大きなテーマかな。この先の未来で起こりうるような世界観の中で問われる問題。

    0
    投稿日: 2023.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⚫︎受け取ったメッセージ 豊かな思い出が、人生を作る ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。 ⚫︎感想(ネタバレ) 読み進めていくにつれ、登場人物たちが特別化施設で育ち、囲われ、子どもも産めず、、、みたいなことがわかってくる。アニメ、約束のネバーランドを知らなければ…と思って残念だった。もちろん「わたしを離さないで」が先です。少し違うけど設定が似ているせいで既視感が。 子供達は実はクローンであり、臓器提供のためにつくられた存在だった。衝撃。臓器提供を何度かした後、この物語を読み、亡くなる運命にある中、心の拠り所になるのは思い出だと思った。

    3
    投稿日: 2023.11.14
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    すごく丁寧に書かれてて、あぁ〜こういう感じで主導権握ろうとする女子っているよなぁ〜って思ったりする。 けど、前半の思わせぶりな設定隠しと、徐々に全貌が出てきて、さぁ!ココから加速するか!?というところでも基本的には淡々として、そのまま終わってしまった。。。 あんまりハマらなかったなぁ。

    0
    投稿日: 2023.11.04
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    『冒頭で大方掴め、そして慌ただしい印象』 冒頭から少し読み進めると、 こういうことかも…?と予測出来るような そしてそれは大方合っていました 語り手は主人公視点、そして場面の移り変わりが多い為何だか慌ただしい 確かに一風変わって面白みがあるが、 何度も読みたくはならない

    2
    投稿日: 2023.11.02
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    偏見というか固定概念というか、まぁこういうSFチックな設定とは思わなかったもので。ちと驚いてはいるんだけどね。 それはそれとして。いやしかしこの主人公、随分と老成した語り口だけど、実はせいぜい20代くらいなんだよなぁ。というところに衝撃を受ける。それもまた人生を達観したゆえだろうか。 でもってね、なんか捉えどころがないのよ。途中からこの人たちがどういう境遇に置かれているかはなんとなく分かってきて、別に衝撃の事実が分かるってわけでもないんだけど、いやそれにしても淡々と進むような、いや青春ストーリーのような。 というわけで読ませる本ってな感じ。

    0
    投稿日: 2023.10.30
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    「私たち、みんなある日突然、終わりを言い渡されるんだよね。生きたくても、否応なしに。」 人の一生について改めて考えさせられる作品です。

    0
    投稿日: 2023.10.22
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    主人公のキャシー・Hは「提供者」の介護人としてもうすぐ12年になる、という出だし。 最初に「提供者」って何?となるんだけど、キャシーの幼少期のヘールシャムでの思い出や、その後の友人たちとの回顧録で、段々キャシーたちの謎が明らかになっていくというストーリー。 この本は、本を読んでスリルを味わいたい人、スッキリしたい人、ワクワクしたい人には全く向いてないと思う。解説である通り、全体を通して抑制が利いた文章で、退屈して途中で読むのをやめる人がいても不思議ではない作品。 ただ、自分の感想としては、この本は「完全な小説」と思う。前半に、子ども時代、青年時代の心情が細かく描かれ、それに「わかるわー」と強く共感すればするほど、後半に感情が強く動かされる。 なんと言えばいいのかわからないけど、「これが読書体験ということか」と感じさせてくれる作品だった。

    0
    投稿日: 2023.10.19
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    核心に触れそうで、触れない。 最初の方は、なかなか物語の真意が掴めず、ただ ページを捲るだけしかできなかったが、クライマックスになるにつれ、ある人物が出てきてからより重厚な映画を観ている感覚になりました。 ヘールシャムがつくられた意味は、そこで行われていた、展示会に選ばれる作品たちにどういった 思いがあったのか、私には少し難しい印象がありました。特に物語の倫理観ですね。この倫理観を 嫌う人もいるだろうし、文学にはこういった世界観もいいだろうと思う人も、賛否両論あると思います。臓器を提供するために造られたクローン人間という、残酷な運命を待つ人たちの物語です。

    40
    投稿日: 2023.10.17
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    話としては冗長な部分があった。 途中読み飛ばした所もある。 決して核心に触れないので、読了後妙な重みが余韻として残る。

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カズオ・イシグロの長編小説。 物語はストーリーテラーであるキャシーの回想というかたちで進む。 キャシーは15歳まで「ヘールシャム」という施設で育った。そこは「特殊な」施設であるとされながらも、キャシーが回想する当時の生活は思春期にありがちな友人関係や恋愛の悩みが主に語られる。それだけ見ると普通の学生生活のように見える。 ところが、実はキャシーたち施設の子どもたちは全員オリジナルの人間(親)から複製してつくられたクローンであり、施設を出た後はその臓器を提供するという目的のためだけにつくられた存在であることが明かされる。 以上があらすじである。 設定は古今東西で使われてきたよくあるものだが、特徴的なのは、これらの衝撃的な真実をキャシーたちははじめから何となく知っているということだろう。つまり、真実を明かされるシーンはなく、読者は知らないが子どもたちは知っているという状況に常にある。これがあまりない形式だと感じた。 キャシーたちはその真実を積極的に受け入れるわけではないが、困惑しながらも前向きに運命を生きていこうとする。 その純粋なひたむきさと、彼女たちの行く手に必ず存在する残酷な運命とのギャップがこの作品のひとつの読みどころだろう。 この小説は2005年に発表されたもので、飛躍的な進歩の段階にあった遺伝子工学への当時の期待と不安をそのまま表した作品だといえるだろう。物凄いスピードでシンギュラリティを乗り越えていく遺伝子工学を用いれば、そう遠くない未来にクローン人間を培養してオリジナルの人類のために利用することができるという人々の思いを反映していた。 それから20年弱が経った現在、この作品のような世界が実現しているわけではない。しかし、技術的には実現可能だと思うし、中国では亡くなったペットをクローンとして生き返らせるビジネスが流行っている。 世界は着々とこの小説のような世界に向かっている。あとは倫理的な落としどころを何処にするかだけの問題なのだ。 しかし、この流れは前に進むことはあっても後ろには戻らない。不可逆なものだ。 もしキャシーのような臓器提供を目的としたクローンが作られて、その臓器で助かる人間がひとりでもでたなら、もう人類は後には引けない。可能性を捨てることはできないのだ。 そしてそのような世界では、人々はキャシーたちの存在をなるべく忘れようとするだろう。自分の罪悪感を紛らわせるために、彼女たちを「手厚く扱う」のではなく、「なるべく思い出さない」ことを選ぶ。この小説の中で「ヘールシャム」プロジェクトが頓挫したように。 小説の中に、「忘れ去られた場所」という意味で「ロストコーナー」という言葉がよく出てくるが、キャシーたち自身がこの「ロストコーナー」に他ならないという暗示だった。そして現実世界でも同じことが起こると思う。 このような問題提起がされつつ、練り込まれた世界観と綿密な描写により読み甲斐のある小説だった。

    2
    投稿日: 2023.10.04
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    「細部まで抑制が効いている」 このあとがきの言葉が、本書をそのまま表している。 作者が渾身の力を振り絞った作品というよりは、綿密に考えられ、情報量も抑えられているからこそ、私たちの想像力で読み進める必要があるのに、最後の伏線回収で、圧倒される。 そして、絶望的なほどに希望はない。極限までいったシステマチックで技術信仰の社会ではあり得なくもない、のかもしれない。

    2
    投稿日: 2023.09.30
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    独特の世界観と落ち着いた文章が印象的だった。なんとなく内容は知ってたから衝撃度は低かった。どことなく漂う彼女達の世界の閉塞感がどんどん息苦しくなっていく感じがして、すごく辛いシーンがあったわけではないのに苦しくなった。現実にはまだ無いけど限りなくあり得そうな話だと感じた。

    1
    投稿日: 2023.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母に勧められて読んでみた。きっここの本を読んで人によっていろんな考えを持つのだろうけれど、私はヘールシャムのしたことが提供者にとって良いことなのか疑問に感じた。ここのみが人道的な教育をさせたことによって生徒が自我を持つようになった、しかし臓器提供をして自分は死ぬという未来があるものにとって自我を持たせることは逆に酷なのではないかと思ったからだ。例えに使うには違うかも知れないが、家畜とペットでは同じ動物でも扱い方が違う。家畜をペットや家族のように扱ったら双方へのダメージは大きすぎると思う(これも飼う側のエゴかも)ように、大切に育てればそうするほど双方にとって気持ちのダメージが大きいのではないかなと考えた。少し話は変わるかも知れないけど、自分の中で二つの感想があり、ひとつは人とクローン何が違くてこのように生涯を終えさせることができるのかという可哀想という気持ちと、クローンは見た目が人であるからこう思うだけで家畜などに対して行なっていることと同じなのではないかというどちらかというと肯定的な気持ちだ。また経験を重ねて読んだら感想が変わりそうで楽しみ。

    1
    投稿日: 2023.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の未来に特別抗う訳でもなく、淡々と受け入れている登場人物たち。クローン人間にも感情はある。 自分達が将来何になりたいかを話すシーンが切ない。

    1
    投稿日: 2023.09.15
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    何年もうまくいかずに苦しんできた子が、ある日、曲がり角を一つ曲がって、突然、才能を開花させるのも見てきた。 真面目に努力して、それでも生み出せなければ、それはそれで構わない。くよくよ思い煩うことではない。 おれが悪いんじゃない。そりゃ、おれのやり方もまずかったけど、根っこのところでは、おれが悪いんじゃない。そう気づいたら、すっかり気分が変わった。 形ばかり教わっていても、誰一人、本当に理解しているとは思えません。そういう現状をよしとしておられる方も一部にいるようですが、私は嫌です。あなた方には見苦しい人生を送ってほしくはありません。 みっともない人生にしないため、自分が何者で、先に何が待っているか知っておいてください。 もちろん、嘘は遅かれ早かればれます。 行くべきところへ向かって出発する。

    0
    投稿日: 2023.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この内容を、露悪的にならず美しいなめらかな文体で書けるというのがまずすさまじいと思った。 エミリ先生たちの運動は、傍目からするとすごく倫理的なものに見えただろう。もしこの世界に、私が一般人として生きていたらこの運動に賛同していたと思う。でも彼女たちにとってもヘールシャムの子供たちは自分たちとは決定的に異なる存在だった。創作物によって証明しなければ「魂」の存在を確信できない生命体だった。教育者として相対しながら子供たちに嫌悪感を抱いていた。それがどこまでも虚しい。 将来の提供者に提供者の心身のサポートをさせるシステムが、この上なく合理的な上に邪悪に感じた。社会が引き受けるべき問題を、子供たちだけで完結させている。

    0
    投稿日: 2023.09.09
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    ドラマで観ていたのでストーリーは大体わかっていたのですが、原作を読んでみたら、ドラマでの衝撃的な部分よりも、登場人物の青春物語のような部分が強く感じられた。臓器提供の話は何かを暗示していて、実は日常的なごく当たり前の話なのではと思ってしまう。教育というものを受けることで、気がつくといつのまにか、無自覚に自分たちを「提供」してしまうようにさせられているのではないか。その教育に疑問を持たないことが問題であって、彼らはそれに気づかせようとしている。自分たちの問題として考えていきたい。

    3
    投稿日: 2023.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっと残酷で苦しい話だと思っていたら、想像していたよりカラッと描かれていると思った。提供というシステムはそれほどこの小説内の世界において当たり前のものだったのかなと思う。 結局何も変わらなかった。じわじわ悲しい話。 作品にその作り手の魂が見えるという話が好き。 思ってたよりは正直刺さらなかった。また何年後かに読んだら変わるだろうか。

    3
    投稿日: 2023.08.16
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    淡々と話が進んでいくからでしょうか。 陰鬱とした空気がずっとあるにも関わらず卑屈にならず読了しました。 物語の序盤の方で世界観の全貌が分かり始めるのですが、主人公たちと同じように年齢を重ね時間を共にしているようで私自身の身構えができたのも要因の一つかもしれません。 彼らの一縷の望みに縋る姿が痛ましく、それでもそうであって欲しいと読み手側にも信じ願わさせる作品でした。 この作品がただ悲しいだけの作品にならないのは、自らに置かれた現状を卑下し、泣き叫んだり、全てを諦める、そうであって然るべきとも言える状況で誰もが静かに現実を受け止め過剰に感情が表すことがないことだと感じました。 もちろんそういった場面は多々あります。 ただ、それはまだ幼い、若い男女にも起こる当然の感情であって、置かれている現状に対して静かにできるだけ穏やかに臨もうとしていることが見受けられました。 自分より遥かに若い青年たちのように私は物事を冷静に受け取れるでしょうか、もし彼らが何もかも投げ出したいと願う人格形成をされてきたのならここまでこの作品に刺激を受け、考える事ができたでしょうか。 ただ悲しい、辛いだけの共感なんて必要ない。 あなたならどうする?と問いかけられた気がしました。

    1
    投稿日: 2023.08.11
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    静かに、じわじわと、衝撃を受けた。 いろいろと突きつけられる。 真実を知ることは幸せなのか?伝えることは偽善なのか?こちら側にいる者の傲慢あるいは自己満足なのではないか? 源泉になりうる物語。

    2
    投稿日: 2023.08.03
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    冒頭で介護人という言葉から始まったので単純に介護の話かと思ったが、提供者だの回復センターだのヘールシャムだのよくわからない言葉が出てきて、ちょっと頭が混乱した。読み進めていくうちにだんだんと謎のベールがはがされていくことになる。 あくまでも主人公キャシーやその他の登場人物、周辺をとりまく環境以外のことはほとんど書かれることなく物語が進み、なんとなくぼんやりとした世界観を見せていくのはすごいなと思った。 良い物語というのは、登場人物が生きているその世界を見せてくれるものなのかなと感じた。

    7
    投稿日: 2023.07.08
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    初めてカズオ・イシグロさんの本を読んだ。 翻訳というのもあるかもしれないけれど、言葉選びが丁寧で素敵。 日常の些細な感情をここまで上手に文章として表現できるのが本当にすごいと思った。 前半はただただベールシャムでの穏やかな日常が描かれるため、読み進めるのが大変だったけれど、徐々に不穏な雰囲気になっていき、そこからは一気に読んでしまった。

    2
    投稿日: 2023.07.06
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    提供者は仲間が使命を全うしていくことに対して、悲しんだり落ち込んだりしないのか…子供の頃からそれを受け入れてるのか… 人間とクローン人間は生まれ方が違うけど心は同じ。未来にありそうでない話。 最初は穏やかな平和な小説かと思って頑張って読んでたけれど、途中から謎が出てきてどんどん気になって読み進めました。

    2
    投稿日: 2023.07.02
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    私にはあまり合わなかった。淡々と整いすぎた文章なのか、海外文学の雰囲気なのか。 前半は読むのに本当に時間がかかった。考えさせられるテーマが書かれているが、お話に入り込めなくてあまり感情は動かなかった。

    3
    投稿日: 2023.07.01
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    人生はこんなもんだという気持ちと、もっとどうにかならなかったのかという気持ちと、自分がお世話になる立場だった場合、どうにかしただろうかをぐるぐる考える

    1
    投稿日: 2023.06.17
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    おぞましい内容のように思えるのに作品の雰囲気はやわらかくて静謐で、それが逆に寂しさを増長させてるように感じた。 ただ淡々と死に向かっていく。 この世に生を受けた者ならばそれは当たり前のことで不変的なことだけど、登場人物たちのような人生ならば死に対してもっと大きな葛藤があるはずだと思った。それなのに登場人物たちが死を静かに受け入れるのはまだ全てを理解する前に自分たちの役割を教えられたからなのか、役割に疑問を抱くことも理解も出来ない時に真実を明かされたの、すごいつらいし虚しいことだと思う。本人たちはそれに気づいていない、気づいていないふりをしているだけかもしれないけど。 登場人物たちにはぽっかり何かが足りないように感じたけれど、現実に生きる私たちと同じようなことに等身大で悩みもがく彼らを見ると何が欠如しているのかも分からなかった。 読後ももわもわと感想が広がっていってまとまらない。

    2
    投稿日: 2023.06.10
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    キャシーの回想として書かれているところが 一風変わってて哀しさが増す テーマは重く暗いかもしれないけど、好きな作品。 映画、ドラマより小説がいちばん心理描写が繊細 誰もが持っている 人間の汚い部分も美しい面も描かれている。 人間とは? 何が備わっていたら人間というのか。 人間が凌駕される日。 効率とは? 教育の正しさとは何か? 最後の決断は、2人にとってどうするのが正解なのか? キャシーとトミーの心が、郷愁が、情景が、 目に浮かぶようで 描写が透き通るように美しい 古い作品なのに現代の感覚でも想像できる描写

    2
    投稿日: 2023.05.17
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    最初、感情豊かな登場人物や美しい自然描写に心を奪われました。しかし、話を全て読み終わると、全く違う印象になります。すごい本を読んでしまいました。

    1
    投稿日: 2023.05.16
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    おおまかなあらすじを知っていたので、ずっしりと重くて読み進めづらい文章なのかと思っていたら、予想外にもさらさらと読みやすかった。ただ、主題はとても重いものなので、本書を読み終えた後、自分の感想を整理するのはとても難しかった。 特に印象に残ったのは、以下の3点だ。 ①トミーとキャシーの愛 「小さな裏通りにトミーと一緒に立ち、これからテープ探しを始めようとしたあの瞬間、突然、世界の手触りが優しくなりました。」 恋愛を含め、人の心理的描写が本当にリアルに感じられた。ルースがキャシーからトミーを奪ったことを自覚していたことも、それを気付かないふりをしていたキャシーとトミーも。自己中心的でありながらも思いやりも持っているルースの姿は、まさに人間としての痛々しさと魅力だと思った。それを全て文章として表せる作者ーーまさにノーベル文学賞を取る人とはこういう人かと感銘を受けた。 ②真実を隠すこと 「わたしたちの保護がなかったら、いまのあなた方はありません。授業に身を入れることも、図画工作や詩作に没頭することもなかったでしょう。それはそうですよ。将来に何が待ち受けているかを知って、どうして一所懸命になれます?」 私はエミリ先生のこのセリフに納得してしまった。でも、それがどれほど残酷なことなのかもわかってしまった。だからこそ、ルーシー先生が抱いていたであろう葛藤も深く理解できた。この世界には正解がない問題がたくさんある。これはその中のひとつだと思う。臓器提供のためだけに生まれた彼らにも、心がある。そんな当たり前のことが、こんなにも心を苦しくさせるのだ。 ③避けられない運命 マダムとエミリ先生に会った後の帰り道に、トミーが荒れ狂い、キャシーが必死に止めるシーンに胸が苦しくなった。 提供者として生まれた誰もが自分の運命に納得し、理解したふりをしている。けれど、本当はその運命を避けられないのが悔しいのだ。本当は、「使命を終えた」なんて言葉で片付けていいものではないはずなのだ。でも、理解したふりをしなければ、正面から向き合ってしまったら、もっともっと苦しい。 きっと、この場面が、トミーが本当に自分の気持ちを理解した瞬間なのだと思った。だからこそ、私も感情移入して、胸が締め付けられた。 淡々としているのに、圧倒的に私の心を掴んで離さない描写のストーリー。少しずつ、ゆっくりと自分の中に落とし込みたい作品だと思った。

    2
    投稿日: 2023.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んだのは何年か前に文庫本で一気読み。 内容は正直なところ細部まで覚えていない。 題材が重くてエグいが文章の美しさとストーリー構成によって誤魔化されている感じ。自分や家族の長生きのために他人を死なせることが許される社会なんて怖すぎる。読みながら自分だったらどうするか?を考えた。逃げる一択だった。どのような目的で生まれたかを問わず、すべての生命体に生命を維持する権利が宿る事を忘れてはならない。もしもこの物語が某国内でのルポだったら、もしもこの作品がこれほど美しい描写で描かれていなければ、もしもこの世界観が現実にある出来事だと知らしめる要素が少しでもあれば、多くの読者に読まれていなかっただろう。映像化もなかっただろう。彼らが臓器を提供させられる際の苦悶の描写やメスを握る側の苦悩など、多くの残忍なリアリティを排除しないと読まれない現実をカズオ氏が知り尽くしているからこその、この作品だったのだろうか。気軽におすすめとは言えない鬱作品だと思う。

    5
    投稿日: 2023.05.08
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    この本が大好きで、人生で読んで良かった本ベスト10に入れたい一冊です。面白かった、というより、読み終わった後しばらくこの本の内容が頭から離れない、といった感覚です。 私は訳本がなんとなく苦手でそれまで避けてきたのですが、この本は訳が美しいから読めたのではないかなと思います。カズオイシグロと共に訳者にも賞賛に値すると思いました。重いテーマですが、言葉は綺麗で読みやすかった。一見退屈に感じる時もあるかもしれないけど、情景描写が美しくて静かに物語が進んでいきます。たしか映画化されたようでしたが、私はあまりにも小説が気に入っていたので映像として見るつもりは今後もありません。

    4
    投稿日: 2023.05.08
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    ドラマを見てから原作を読みました。ドラマはオリジナルもあり悲壮感たっぷり、見終わった後も暗い気持ちでだいぶ心を持っていかれましたが小説は明るい描写が多かったと思います。翻訳のせいか何なのかわかりませんがのめり込めず読み終わるまでかなり時間かかってしまいました。ドラマの衝撃が強すぎて個人的にインパクトに欠けていました。

    1
    投稿日: 2023.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幸せとは何か? 正しいことは何か? どうして主人公たちは運命に争わないのだろう? と思うけど、私も例えば寿命が来て弱ってきたら その運命を受け止めるだろうと思うし 彼女らにとって提供を受け止めることは 私たちが死を受け止めることと同じ感覚なのかも マダムやエミリ先生の立場からしたら クローン人間に人権を与え、教育をすることは 正しいことであり希望だったかもしれないけど キャシーたちからしたらそんなこと知ったことではない 教えられているようで教えられてない あえてしっかり理解できる少し前に教えられる ↑心に残った、自分の学生時代はどうだったか?もはや今は?考えた 何を伝えたかったか?分からないけど 考えるきっかけを与えたかったのかな 文学にきちんと昇華して

    1
    投稿日: 2023.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    虚しかった。キャスもトミーも最後の最後まで酷い絶望感は持たないでいたのかなと勝手に思っていたけど、読み終えたあとに映画の予告を見たら、そんなことなかったかなと思い直した。でもやっぱり、悲しみとか絶望より虚しさの方が私の中では強い。心とは?愛とは?人生とは?って考えさせられる。 私の価値観では提供者の生き方って不自由で不幸だって考えてしまうけど、そうやって思うのってなんか違う気もして……。どう考えればいいのかわからない。

    2
    投稿日: 2023.05.06
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    約ネバの元となる作品 人間とは何か、生命とは何か。 臓器提供のために作られたクローン人間の話、皆死んでいってしまう悲しいお話だけど、彼らの学生時代等、全くムダな人生ではなかったところに救いがあるのだろう、。 いつまでも心に残る作品。

    1
    投稿日: 2023.04.15
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    数年前に映画を観てたのでその分すごく読みやすくなってたと思う。 面白いんだけど、淡々と静かに物語が進んでいくからとても眠くなるので入眠前に読むと○ 読み進めていくと、主人公たちには当たり前のものとして受け入れられている、この物語において重大な設定が静かにさらっと明かされる。 「日の名残り」でも思ったけど、ずっと主人公の一人称視点で丁寧に丁寧に語られているからか、これは主人公の自意識過剰や思い込みで、鵜呑みにしてはいけないのではと不安感を覚える。

    2
    投稿日: 2023.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幼少期や成長期の感情の動きがうまく言語化されてて登場人物の行動に共感できた。 約束のネバーランド味があった

    0
    投稿日: 2023.04.05
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    起伏のない(出来事としては起伏があるが登場人物が当たり前のものとして受け入れるので起伏が起こらない)ストーリーが続き、正直読むのがしんどかった。 ただ、物語の最終盤の起伏のない淡々としたやり取りで心を掴まれた。 登場人物の心象風景としては淡々と話が進むのかもしれないけれども、物語の人物には当たり前として受け入れられた、SFとして描かれる社会が異物となる私にはありうる未来をつきつけられた。 今、この瞬間でも、奪われるための命が作り出されていて、そこに目を向けないように消費しているんだと実感させられる。

    1
    投稿日: 2023.04.01
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    ノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロ氏。特徴でもある非常に丁寧な言い回し。このような作品が受賞されるのかと考えてみれる作品。賞の基準とは。私は知らずともわかる方にはわかるのかもしれません。

    2
    投稿日: 2023.03.26
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    カズオ・イシグロの最高傑作。感情を揺さぶられた。ここまで緻密で、淡々としていて、それでいて心を揺さぶられる作品に出会ったのは初めて。『日の名残り』も好きだったけれど『わたしを離さないで』もすごく好き。

    1
    投稿日: 2023.03.26
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    テーマが重いね〜  人間のエゴ、命の価値、差別、生死  物語って読みながら主人公に自己投影したり、自分と比較したりしちゃうけど、この話は難しかったなぁ 臓器提供者として生まれた人とそれ以外っていう比較をしてしまいがちやけど、物語の主人公達は提供者同士での比較が殆どでかなりギャップ有ったわ 情報を制限されて、理解できないまま他人のエゴに巻き込まれて死ぬのは外から見てて不憫やったね 俺達の楽しい、辛いって思う感情は、提供者の生活の中でどのくらい存在してるのか、どのくらい違うのかとか考えると、申し訳ない気持ちと恵まれてる有り難さを感じたよね

    4
    投稿日: 2023.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    語り手のキャシーは、親友のルース、トミーとともに、ヘールシャムと呼ばれる施設で育った。ヘールシャムは、将来、臓器移植の提供者となるべく作られたクローンを育てる隔離施設であり、卒業し、外の世界に出た子どもたちは、大人として、人として過ごすことなく、自らの臓器を提供し、使命を終えると死んでいく。 語り手のキャシーは、提供者となった人々の世話をする介護人で、ともにヘールシャムで育ったルース、トミーの介護を引き受ける。そうした生活の中、親友たちとの施設での生活を回想するというのが、物語の大筋である。 長いが、一気に読み通せた。 ルースは、キャシーとトミーが結ばれることを願って、トミーは、キャシーにヘールシャム時代の下らない秘密を言って、キャシーと別れる。介護人であったキャシー自身も、最終的には提供者となることが仄めかされて物語は終わるが、それまでの回想を経て、彼女は、ヘールシャムでの思い出を胸に、提供者となる運命を受け入れる。 物語の最後、キャシーは、「わたしの大切な記憶は、以前と少しも変わらず鮮明です」と語る。しかし、ここまでの物語を読むと、キャシーが、とても曖昧な記憶を繋ぎ止めながら、その大切な記憶を回想してきたことが分かる。褪せてしまう記憶を言葉にして、語り直すことが、「大切な記憶」を「少しも変わらず鮮明」なものにし、それは、彼女自身が運命を受け入れるのに必要な作業だったように感じられた。 臓器提供者として死ぬ、各々のその運命の受け入れ方がとても印象に残る本だった。

    2
    投稿日: 2023.03.23
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    村上春樹の推し作家ということで読んでみた。 またノーベル賞受賞作家ってこともあってずっと読みたいと思っていたけど本は買ったまま読まないうちに数年経っていた。読んでみて、感想としては、まあ悪くないなという感じ。介護人とか提供者ってなんやねんって思いながら読むんだけど、読んでいくうちに大体わかってくる。あんまり敬体で書かれた小説読んだことない気がするんだけど、訳者はなんで敬体で訳したんだろう。

    0
    投稿日: 2023.03.21
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    ヘールシャム時代(学生)、ヘールシャムから介護人になるまで(モラトリアム期間)、介護人時代(社会人)と3部で構成されている。 物語は終始主人公の語りで進行される。主人公が作中でヘールシャム時代を回想するとき、読み手の私も一緒に同じ時代を過ごしていたような懐かしい心持ちになった。 序盤でヘールシャムとは何なのか、主人公達は何の為にいるのか、読者はそれに気付かされることになるが物語は淡々と進んでいく。主人公達も運命を静かに受け入れ、物語同様に淡々と使命を終えていきます。 作中で「単なる事実として知ることと、それの持つ深い意味を理解することは別物です」という文が出てくるが、主人公達はどうだったのだろう。

    1
    投稿日: 2023.03.19
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    読み終えて、何が何を象徴しているのか考えがまとまらない。寂しいような、憤りがあるような、虚しいような、なんだか整理できない読後感があります。

    1
    投稿日: 2023.03.18
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    もしかしたらこういう世界になっていたのかもしれない。何かの間違いで私たちの世界はこうなっていたのかもしれない。読後そんな感想を抱きつつも、じゃあこの小説の魅力ってなんだろうと考えると、リアル過ぎる人間模様が書き出されてるところだと思います。 こんなに重い内容なのに、主人公はそこにあまり触れることなく、自身の周りの人間について語っていきます。その内容がかなりリアルな感じがして、友達ってなんだろう?私はちゃんと友達と関われてるのかなと悩む自分にとってとても勉強になるなと感じました。 友達って仲悪い時期だってあってもいい。 また仲良くなることだってある。 友達って大事だなと思いました。

    0
    投稿日: 2023.03.18
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    搾取される側の、可哀相な悲惨な対象と捉えられそうな設定を、その時がくるまでは「普通」の生活を当然の如く過ごす描写が心に残る。

    1
    投稿日: 2023.03.15
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    ミステリー小説ではないのですが、あまり多くの情報を入れずに読むことをおすすめします。細かなエピソードを丁寧に積み上げていくことで物語の設定が明かされていく様が巧妙でした。 様々な読み方ができる作品です。 読後もしばらく余韻に浸りました。

    0
    投稿日: 2023.03.06
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    「命」とはなにか。 兎に角、最初から最後まで考えさせられる本だった。 残酷で悲しくて、殴られたような気持ちになる。 小さな希望を胸に、行動する子ども(提供者)達。 涙が止まらなかった。 ずっと手元に持っておきたい本。

    1
    投稿日: 2023.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    救いのない話 このレベルで理不尽で酷いことは世の中にもありそうな気もする ドラマを見てから読んだけど、見ずに読んだ方がよかったかな 同じ社会で平和に暮らしていることに少し違和感を感じた、提供者が反乱を起こしてもおかしくなさそうだなと いろんな事が徐々にわかっていくのでいっきに読める、人間関係の心の奥の方の事をこんなに文章で表現するって本当にすごい

    1
    投稿日: 2023.02.18
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    映画の断片だけ見てて、ようやく読んだ。 すごい。 美しく不穏なヘールシャムの光景は「エコール」に少し似てる。卒業後のコテージでの日々を描いたことで、ただただ不穏で結末は解放系の「エコール」とは違うけど、テーマ(道具として用いられる人間と、その教育)と、その描き方(抑制的な残酷さの描写)は近しいものがあるのかな、と。 もちろん、性が直接的に問題なるエコールと、より医学、科学の進歩が問題になるこれを同列にするのも違うところはあるけど。

    1
    投稿日: 2023.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    臓器提供のために生み出されたクローン人間の3人を追った物語。 こういう要するに人間が人間を養殖する的な物語って特段珍しいとも思わないのだが、これは群を抜いて静謐な印象。臓器提供も自身がクローンであることも隠されているわけでないのに荒れない。全てを受け入れる姿も救いを求める姿もトータルで奇妙だというのが読んでみての感想。 「逆戻りはありえないのです。あなた方の存在を知って少しは気がとがめても、それより自分の子供が、配偶者が、親が、友人が、癌や運動ニューロン病や心臓病で死なないことのほうが大事なのです。」

    4
    投稿日: 2023.02.14
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    2022/02/19 #わたしを離さないで #カズオイシグロ #石黒一雄 《感想》 #ヘールシャム (臓器提供の為に子供を育てる場所)で 育った、#キャシー #ルース #トミー 達の物語。 ヘールシャムで良い提供者(臓器提供する人)になるべく 健康な身体を作り、18歳になると外の世界(一般人と同じ環境)で介護人(臓器提供後の人を介護する人。いずれ提供者となる。)か提供者として過ごす事になる子供達。 臓器移植の為だけに作られクローンだけれども、 学長のエミリ先生は学生に絵や小説を学ばし、それを展示会に出す事によって『クローンでも人間と同じように心がある事を訴えかける運動』を行っていたのです。 学生達は自分達の置かれた将来について、 徐々に知っていくのですが、そんな中でも 友情や恋など経験してゆきます。 後半にかけてセックスの話が多くなるんですが、 子供が作れない身体だとヒシヒシと伝えてくる気もします。(臓器提供用に生まれたので元々避妊?されてる様な説明は初期に出てきます。) こんなことが現実世界で起きたら倫理的問題として 考え反対運動なども起きるけれど、 治らなかった病気が治る、 自分の恋人・家族が不死の病で提供が必要となっている、 という状況となったら、 多くの人は目をつぶり提供者から臓器を欲しいと思う。

    1
    投稿日: 2023.02.14
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    ノーベル文学賞を機に図書館で借りて来た。全く情報がないまま読み始めたので、「提供者」や「介護人」など、初めは一体何の話なんだろうと気になり、ページを捲った。臓器提供の為に産み出されたクローン人間、提供が終われば人生も終わるという提供者の恋愛。希望や夢など描いても、どうしようもない人生、虚しさを感じながら読了したけど、何かを掘り下げて書かれてる感じではなく、何を伝えたかったのか、よくわからなかった。

    1
    投稿日: 2023.02.01
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    数年前にドラマを観て、今まで触れたことのないようなストーリーに驚きと恐ろしさ、だけど最後まで観たいそんな気持ちになった。忘れられない衝撃を受けた。原作を勇気出して読んでみた。主人公の語りでストーリーは進み、過去と現在をいったりきたりする。結末は知っていたので衝撃は少ない。ドラマを観ていないと登場人物のおかれている状況を理解するのに時間がかかるかもしれない。 この本の主人公達は特別な生い立ちと運命ではあるが、人間は生まれた瞬間に死ぬことは100%約束されている。そう考えるとこの本の主人公達とそうでない人間も結果は同じとも言える。 生きるとはどういうことか考えさせられる本でもある

    3
    投稿日: 2023.01.27
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    読後、深い余韻に浸った。 過去を返し縫いのように少しずつ振り返りながら物語は進む。 現在からの客観的な視点と過去の主観的な視点により、この特殊な世界に徐々に引き込まれていった。 現代を生きる者からは受け入れ難い世界だ。 そんな世界を当たり前のものとして生きた人達の日々の機微が細かく書かれており、人との関係のあり方にこだわる切実さに拍車をかける。 読後は、「わたしを離さないで」というタイトルだけで、胸を締め付けられる。

    0
    投稿日: 2023.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

     なんと表現したらいいのか、翻訳ではあり、圧倒されるのではないが、沁み入る筆致さを感じた。  ある目的のためだけに言わば「造られた」人間同士にとっての、閉ざされた世界における成長と教育と、またそこに意味は存在するのかを、紙面の大半を使って、まるで湖面に静かな波紋が届くような起伏が激しくなく、それが当然であるかのように物語で綴る。  それにはその人間同士が、幼き頃より自身の存在価値を諦観さとは違う形で達観させられており、ふとしたところから臓器提供を想像させられるものの、読書には何か違和感を絶えず享受させられ、取り払われない霧の中を歩くように物語は続き、想像を逞しくさせられる。  終盤に提供者、介護人の違いがただ通知があるかないかだけなのかと考えさせられ、提供者であることに使命感のような言葉があり、では通知がない者はその存在価値はと考えさせられ、また単に造られた側だけでなく、何処か全人類の価値を問われているかの錯覚すら覚える。ある意味それは神による人間の造形に結びつくからなのかもしれない。  この物語は技術の発展によりクローンも難しくない現代においてその倫理観を問うといったものだけではなかろう。  

    0
    投稿日: 2023.01.22
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    主の部分とは少しずれるかもしれないが、セックスをありふれた形で扱い、セックスに快楽を求める事を是とする描写が、寧ろ閉ざされた(制限された)世界の中で許された原始的でも重要な捌け口として扱われている様に感じるとともに(存在の主目的から考えると感染症の恐れからどうしても矛盾を感じるが…)、限られた自由が許された実験動物の様な扱いの様にも思えてゾクッとする部分もある。淡々とした描写だからより無機質な部分を感じ、切ない気持ちも湧いてくる。最初はこの「セックス」の何度もの出現・描写に違和感を覚えたけれど、より状況が飲み込めてくると、なんて秀逸な「セックス」の使い方をしてるのだろうと衝撃を受けた。

    1
    投稿日: 2023.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本の中では臓器提供のために生まれた主人公達だったけど、似たようなことは現実世界でも起きているのかなと少し考えた。 展示館の作品はある種、生きた証みたいな役割もあったんですかね。 翻訳のため少し読みにくさはあった。

    0
    投稿日: 2023.01.15
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    カズオイシグロ作品は本作が初。なんというかとても静かな文章ですね。抑制が効いているというか静謐というか。回想視点で子ども自体を振り返る構成から懐かしく穏やかな雰囲気もありつつずっしりと重たい違和感を抱かせながら静かに進み、静かに終わっていく物語。

    0
    投稿日: 2023.01.03
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    ベイビーベイビーわたしを離さないで。 伏線回収が凄い 怖くて奇妙で夜眠れなくなるけど 捲るページの手が止まらない。 面白かった

    0
    投稿日: 2023.01.02
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    設定に魅かれて読んでみた。期待には及ばなかった。要らない挿話が多過ぎて、もう少し主題に絞り込まれていたら良かったのだが。

    0
    投稿日: 2022.12.24
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    強い印象の残る本だ。  介護か何かの仕事をやっている女性が、仕事をやめることになり、自分の学生時代を回想するというところからはじまる。  全寮制の学校が舞台。読み進むうちに、微妙な違和感を感じるんだけどさ。この世界、何かヘン?って。そのヘンな部分について、明確な説明はない。でも、いつの間にか気づくんだ。いや、わかるというのかな。なんてグロテスクな世界なんだ、って。でもね、こんなことあっちゃいけないだろ、って思う一方で、不思議と受け入れてしまう部分もあるんだな。それは主人公自身が、その理不尽な運命を受け入れているからだろう。抵抗がないわけじゃない。でも、そういうものだから、っていうのが読む側にもうつってくる気がするんだな。  SF、あるいは寓話といった方があっているか。違う倫理の世界を見ると、今、自分が住んでいる世界について考え込むというか。  一度読み終えたあと、もう一度最初にもどって、数ページ読んでみた。彼女が仕事をやめることの意味がわかると、重みが変ったように感じた。  前に読んだ『日の名残り』も良かったけど、この本も同じかそれ以上に良かったなぁ。

    1
    投稿日: 2022.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    抑揚を抑えた、ひたひたと少しずつ真実に近づいていく文章が素敵。 とてもいい小説だと思う。 ただ私には、それほど心には響かなかった。 小説ゆえ仕方ないんだけど、設定として「?」ってなるところにより、イマイチのめり込めなかったかな。 ルースみたいなめんどくさいタイプの女子と、普通は友達続けないし、気の合う男友達がルーシーみたいな女と長く付き合うというのも考えられないかなと。いくら歪んだ環境なり人生が待ち受けてるにしても。 ただ、こーゆー女を噛ませないとストーリーが盛り上がらないから入れてるんだろうし、それがやっぱり作り話あって、心が震えなかったのかなと。 あとは普通の人間を臓器売買用に育てるわけではなく、クローン用に生殖機能をなくして作れるなら、そもそも知能も最初から落とせるんじゃないか、とか。 「認識」さえなければ、何も不幸ではない話な気がしてる。 あとは、クローン作るのに、どうして一人一人からの遺伝子が必要なんだろうとか。 色々と細かい所が気になってしまう。笑 きっと私が、クローンには人権も心も教育も不要だと思ってて、ブロイラーみたいなもんだと思ってるので、彼らを可哀想とも同情も何も感じなくて共感できなくて、小説自体にものめり込めなかったのかなと思う。

    0
    投稿日: 2022.12.19
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    SF名作!みたいな触れ込みで入った けど、読んだ印象としてはソフトソフトソフトの彼方にSF風味があるという感じであった カズオイシグロって男性なのになんで話の続きが地味に気になるおばさん(失礼)の話の持って行き方を書けるんだろう? 人生って無慈悲だし容赦なさすぎるよなあ この作品は人生の理不尽さへの共感・同情とSF特有のワクワク感がどんどこ押し寄せてくるので情緒がもたなかった 最後は号泣した キャシーを抱きしめたい

    1
    投稿日: 2022.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了後、好き嫌いが分かれそうな一冊だなと思った。 「日の名残り」は比較的読みやすい印象だったが、「わたしを離さないで」は読みながら何かしら常に考えさせられた。 カズオイシグロの作品は、何度か読まないと真に作品の良さを味わいきれないと思わせる何かがある、と改めて思った。もちろん、一度読んだだけでも十分に作品は楽しめる。 個人的には、これまで表紙絵が何を表しているのかよく見ておらず機械的なモチーフか何かかと思っていたところ、読み進めるうちにカセットテープだということに気づき、すごく納得がいった。「このカバーイラスト以外はこの作品に考えられない」、そんな気持ちになった。 緻密な構成、表現に圧倒されながらも、読みにくさは感じなかった。 キャシーの’論文’の進捗について最後まで言及はなかったが、この「never let me go」がそれ(もしくはその一部)だとすると、提供者(介護人)とそれ以外の人との関係性としては、皮肉的でいいな(前者の能力が非常に高いという意味において)と個人的には思うが、そんな言及は作品中にはないから、妄想にとどめておこう。

    0
    投稿日: 2022.12.12
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    淡々と過去を振り返ってるのがリアルで、ドキドキして、悲しくなった。最後わーって泣いちゃう感じじゃなくて常に悲壮感漂う感じ。

    3
    投稿日: 2022.12.01
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    爆笑問題のラジオで約束のネバーランドに似てると太田さんが言ってた。約束のネバーランドはアニメで見て面白かったので読んでみた。カズオイシグロ作品は日の名残りに続いて2作目。 主人公のキャシーの回想で語られる本作は、特別な施設で育った特別な子どもたちのその後を振り返っている話だ。物語を読み進めるにつれて振り返るより仕方ないというのが分かってきて切なくなる。いわゆる思春期の年代を、大人が振り返っているとはあえあまりにも素直に心情を吐露しているのは気恥ずかしさがあったが、それがあまりにもリアルで夢中になった。

    0
    投稿日: 2022.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以下、ネタバレを含む感想です。 【人間関係の形への共感】 キャシーとルーシーが、言葉で発しないけれど、お互いの心理や状況を理解しており、それを踏まえて傷つけ合ったり、助け合ったりする描写が何度かありましたね。 私自身にも、 「この人は今こういう状況にあるんだろうな」と分かっていても、自分の未熟さ故に、相手に酷い態度をとってしまったり、 逆に私が平静を装っていても、友人が私の状況を理解して、さりげなく、でもひたむきに手を差し伸べてくれて心が温かくなったりするので、「分かるな〜」と思いました。 人間関係の脆弱さと曖昧さ、それが絶妙に絡み合う美しさが描かれていると思いました。 【エミリ先生を通じて筆者が伝えたかったこととは?】 エミリ先生は、臓器提供される子供たちに最低限 人間的に生きられる生活や教養を授けることに彼女の人生を懸けていました。 これは私の勝手な憶測ですが... 筆者は、エミリ先生を通して生きる意味のようなものを伝えたかったのではないかと思いました。 つまり、不可避で残酷な終わり(物語内では臓器提供される運命)が待っていたとしても、それまでの過程が蔑ろにされてはならないということです。 生物は皆 最期を迎えますし、背負う運命を選択できないことの方がほとんどだと思います。それでも「どう生きるか」という、最期に至るまでの過程には、ある程度 個人の自由が利く部分があり、それを大切にしてほしい... みたいなメッセージだったのでは...と深読みしてしまいました。(私がV.フランクルが好きなので、解釈が偏っているだけな気もします...) 【物語の終わり方について】 ヘールシャムの人々が、臓器提供されるためにこの世に生み出された運命を受け入れ、全うする...という、とてもハッピーとは言えない終わり方でしたね。 私たちの平和は、誰かの犠牲の上に成り立っており、犠牲者は希望を諦め、運命を受け入れて消えてゆく... というような、私たちが目を背けたくなるような世の不条理が表現されているのかな~と思いました。

    2
    投稿日: 2022.11.28
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    わたしを離さないで #読了 救いのない物語の中にある救いのある物語だった。 現実は残酷だったけれど、彼女彼らが仲間や恋人と過ごした日々は思いやりたくさんで輝いてた。 #わたしを離さないで #カズオ・イシグロ #読書

    0
    投稿日: 2022.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公たちがどういった施設にいるのか、どういった運命が待っているのか、少し不安になりながら読み進めていくと意外とというか、さらっと登場人物の口から語られてびっくりしました。 色々考えさせられるもののハッピーエンドが好きな私はどこまでも現実的な結末にやるせなくなりました。

    1
    投稿日: 2022.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    臓器提供のために作られた子たちの話 独特な視点の物語やけど 目を背けてはいけない問題でもあると思う 子供たちの複雑でコロコロ変わる心境が しっかり描かれとった

    1
    投稿日: 2022.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    臓器提供のためだけに生まれたクローンの話 「提供者」をサポートする「看護人」である主人公の幼少期、青年期、現在の構成(この先、主人公も「提供者」になる) 個人的には可哀想だとも酷いともグロテスクだとも思わなくてなんて言ったらいいか分からん作品 でもこの世界の「人間」は「提供者」たちのことを当然の存在というよりは無くてはならないけど目を背けたい存在として見ててなんか悲しいけどそっちのがいいなって思った 土屋さんの訳は本当に読みやすい、あとがきに裏話もあって笑った

    0
    投稿日: 2022.10.24
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    わたしたちの将来の仕事は介護人と決まっていて、ゆくゆくは提供者として使命を終える。そのために生まれた。作中の独白が進むほどに主人公の当たり前と世界の当たり前とがぶつかり、ごく自然に、ぞっとするような事実が明かされる ジッパー…

    1
    投稿日: 2022.10.15
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    読む前、内容があまりわからないようなボヤっとした感想が多いなと思っていた。読んでわかった。これは書けないわ。ネタバレしたくない、というよりどう言えばいいのかわからないこの読後感。 読んでこんなに困惑することないよ。さて、あの人のあの言葉やあの行動をどう受け止めるべきか。

    1
    投稿日: 2022.10.09
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    何も知らない状態で読むのが一番いいと思う。 でも、ある程度の設定は知っていても徐々に秘密がわかっていくのが面白くてどんどん読み進めてしまう。 主人公の人間関係や心情がよくわかる部分が多かった。その分物語の世界の不気味さと辛さを感じる。 カズオイシグロの文章はすごく情景が目に浮かぶ。

    0
    投稿日: 2022.09.26
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    訥々とした語りが印象的だった。静かな中に確かな心の動きが感じられてよかった。 最初、作品世界のことがよくわからないまま始まるが、読み進めるにつれて徐々に浮き上がってくる構成が好き。

    0
    投稿日: 2022.09.24
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    ◯小さな裏通りにトミーと一緒に立ち、これからテープ探しを始めようとしたあの瞬間、突然、世界の手触りが優しくなりました。(264p) ◯あの夜の裏道は、わたしたちと同類のためだけにあるように思われました。普通の人は、巨大看板やスーパーカフェの立ち並ぶまばゆい自動車道を通ればいいでしょう。(407p) ★将来があるというのは幸せなことだと思った。

    2
    投稿日: 2022.09.14
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    これは内容等知らないまま読んだ方がいい。 しかし、設定を少し知ってしまっても、静かに圧倒されました。 ずっと読みたいと思いつつ、手に取れなかった。 恐ろしく、そして悲しい話でした。

    0
    投稿日: 2022.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    噛み砕きやすい文章で読みやすいが、なんとも言えない読了感が喉の奥に残るような作品。 (以下ネタバレ注意) 他者への臓器提供のためだけに存在する主人公たち。 世の中の人間は、主人公たちのことを「かわいそう」と思いながらも 「どうしようもない、しょうがない」と黙認している点が印象に残った。 臓器提供のおかげで癌が治る病気になった。また不治の病に戻すのは現実的ではないだろう。 配偶者、両親、子どもの命が懸かっている時、どちらかの命を選べと言われたら・・・・・。 だから世の中の人間は、主人公たちに「心」や「魂」があることを認めたがらない。目を背けようとしている。 だがこの作品は、その主人公たち、特に仲良し3人組の心情を瑞々しいほどリアルに書き上げている。 喜び、羨望、焦り、妬み、期待、悲しみ、悔しさ。 いちいち共感してしまう。主人公たちの気持ちがよく理解できる。言わんとしていることがすんなり胸に入ってくる。 (作者の文章力に脱帽) 臓器提供のためだけに存在している主人公たちにも、たしかに、心は存在してしまっている。 世の中の人たちと何ら変わらない魂がそこにある。 異なるのは「提供」という使命だけ。 もし科学が極短時間の間に急成長したら、道徳面を考える暇がない内に技術ばかりが先んじてしまったら、この本に書かれているような、ある意味「非人道的」な架空の設定が「常識」に変わることもありうるのだと思った。

    0
    投稿日: 2022.08.14
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    ノーベル文学賞受賞者の作品、そしてインパクトのあるタイトルという事で手にした本。 今まで味わった事のない読後感に、ヒーっとなった。その後たまたまTVでやっていた映画版を観てさらにヒーっ!ドラマ版を観てまたヒーっ! 観た順番もよかったと思うけれど、どれもすごい見応えのある作品だった。是非。

    5
    投稿日: 2022.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっとしたSFのような設定 訳者あとがきにもある通り、どこまでネタバレしていいのか迷う人もいそう でも、わりと序盤で想像はできるし、なんならそのあたりの設定はぼかしたまま終わるかと思っていたので、p.256のルースのセリフに『あ、はっきり言うんだ』って、そういう意味でビックリした カズオ・イシグロ自身も「ネタバラシOK」のスタンスらしいけど、自分はこれ以上触れない(笑 主人公キャシーの一人称視点で物語が進む キャシーと全く同じ経験があるわけでもないのに、誰しもの心の中にある郷愁を誘うような思い出が語られていく 読んでいくうちに自然と感情移入してしまう、そんな思い出話 日本でも海外でも人間の根っこにある感情の機微ってのは変わらないんだなぁなんて思ったけど、イシグロ氏が日本人ていうのを考えるとあれやっぱりどうなんだろうこれなんて考えも浮かぶ ただ、一人称物語のお約束で、作中の描写としては○○と書かれているけど実際はそうかな?自分に都合のいいように語ってない?みたいな部分もちらほら 解説によると「記憶は捏造する」というテーマがイシグロ作品にはあるらしいので、こういう部分がそういう事なのかな? 読み始めて1ページ目から『なんじゃこの文章は』と、ビックリしてしまったけど、少し読み進めたら作中の特殊設定や専門用語(提供者など)が書かれているだけだとわかってホッとしたよ でも締めのの一文はなんか好きになれないなぁ もちろん原作の通りなんだろうけど「行くべきところへ向かって」なんて言い回しがどうにもピンとこないのよね

    1
    投稿日: 2022.08.06
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    今までに数回挫折していたのだが、本日ようやく最後まで読み進めることができた。読み終わった後にも続く、静謐で、冷たい空気が私を揺さぶっている。 第一部のヘールシャムでの日々は穏やかでありながら、どこか不穏。ネタバレを知っていた身ではあったが、それでも感じるどこか「変な感じ」、一方で子供時代にどこかで経験したり見たりしたような景色に郷愁のようなものを感じる。第一部はとても「日本的」だと感じたのが新鮮だった。 第二部、第三部の途中までは来るべき未来の前のどこか不穏な空気が漂っていて、いつもの人間関係にうんざりして、いつも挫折してしまっていたところ。 ルースの介護人になってからは胸がつまるようだった。でもそれは静かで、どうしようもなくて、悲しいけれど少しでも長く愛している人と生きていたくて…ということが文章からひしひしと伝わってきて、いや翻訳すごいなと思いつつ、作品もすごいなと思っていました。 この作品に流れ続けているこの川、なんとも言語化できない唯一無二の川なのだ。 "Never let me go"というタイトルも、最終盤にキャシーが回想する赤ちゃんを守りたい女性という言葉も、マダムの”…胸に古い世界をしっかり抱きかかえている。心の中では消えつつある世界だとわかっているのに、それを抱きしめて、離さないで、離さないでと懇願している。わたしはそれを見たのです…”(p.415-416)というところ、本当にきつかった。 私の大事な人が不治の病だと言われたら、私はもしそういう技術があって使用できるのなら、それを選択するだろうと思う。そして彼ら彼女らのことは考えない様にするだろう。そういう都合のよさを人間は持っていて、その立場に自分が置かれていない限り、絶対に極限において想像力を働かせることはできないと思う。そのことを考えたら、「かわいそうな子たち」とマダムのトーンで涙を流すことしかできないのだろう… 介護人を変えたトミーとの最後の数日は本当にきつくて、この物語は「美しい」のだけど、美しいとは形容できないと思う、不思議な小説だった。。まさしく「細部まで抑制がきいた」静謐な川が流れている小説でした。 これはまたいつか読み直したい(挫折していた割に)

    1
    投稿日: 2022.08.05
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    優しい語り口調のお話。所々にヒントが散りばめられていて、段々と全貌が見えてくる作品。 会話のやり取りで少し想像力が必要に思えるところがありましたが、独特の閉鎖的な世界観が非日常を感じさせてくれる作品でした。初のカズオ・イシグロでしたが、読みやすかったです。

    1
    投稿日: 2022.08.04
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    まさかな?が本当になる話。 YouTubeかなんかで映画編の内容を齧らなきゃよかったと。初のカズオイシグロでした。

    0
    投稿日: 2022.08.03
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    なんでこれを選んだだろう?ってのも覚えてないけど 確か、ノーベル文学賞を取った時に、ふとどんなのがあるんだろうと 楽天ブックスにたまたまその時に文庫であったのをお気に入りにしただけかも って、ぐらいにこれをってわけじゃないけど読んでみたら ほんと確かにノーベル文学賞受賞の理由が、「壮大な感情の力を持った小説を通し、世界と結びついているという、我々の幻想的感覚に隠された深淵を暴いた」ってあるけど、そんな感じだわって、すとーんと腹落ちしましたよ それぐらい、何ていうんだろ、日常なんだけど、薄々感じてるけど、 深くは立ち入らない場所について話しているような感じだった。 難しい話かなって思ったけど、なんかイギリスの情景を浮かべながら 後半はけっこう一気読みのような感じで駆け抜けてしまったよ いやぁ〜、深い、そして身近、人の生を今一度考える機会になりました。

    0
    投稿日: 2022.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カズオ・イシグロ氏の小説を読むのは『浮世の画家』以来二冊目。 その時にも思ったことですが、氏の「人生を振り返った時の記憶の曖昧さや意味づけが変わっていく」といったテーマには本当に引き込まれます。 本作も介護人キャシーの淡々とした語りによる静謐な文体ながら、作品の持つ引力の強さに否応なく惹きつけられました。 そもそも、この臓器提供の為に生み出された子供たちというSF的な設定ならもっといくらでも派手にできるはず。脱出や反撃といった冒険活劇や真相に鋭く迫るミステリ、ホラーなどなど。。それでも作中の子供たちは紆余曲折はあれど(それも真正面の対決などではない..)運命を静かにそのまま受け入れます。この静けさこそ一番の衝撃でした。 けれどもそこになぜか、もしかしたら自分も彼らならそう振る舞うのかもしれない、という漠然としたリアリティが迫ってきました。私が普段「そういうもの」として無意識のうちに諦めているあれこれと同じレベルで、彼らの存在・人生が決定されていてるという怖さ。彼らにおいての「提供者」という運命は途方もなく動かしがたいものなのでしょう。。 キャシー、トミー、ルースをはじめとした彼らのヘールシャムでの日々がとても丁寧で微細に描かれるからこその辛さや悲しみが溢れてきます。私と何も変わらない彼らの未来は私とまるで違う。。 文庫版訳者のあとがきに、老い衰えたマダムやエミリ先生が「提供者」としてキャシーが現れた時どうするのか疑問が心に残っている、と書かれています。ハッとしました。ほかにもまだ私自身渦巻いている問いがいくつもあります。 それでも、こんなにも残酷で歪で端正な美しい小説を読むことができて幸せだと思いました。

    2
    投稿日: 2022.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    病んでる。 カズオ・イシグロは病んでる。 こんな感じの話ばかり書いているのかなぁ…… メリバでも何でもなくただのバッドエンドでしばらく鬱になった、それくらい影響受ける作品なので読む人は注意して頂きたい。 文学賞取ったからホイホイと手を出した私が馬鹿でした。 自分がクローンだと知ったらどういう行動を取るだろうか、というか、それを当たり前に受け止めている世界観がものすごく怖い。 オリジナルを発見して喜ぶクローンの子達が怖い。 闇が深すぎてどんな生き方をしたらこんな話書けるんだろ、いやそれっぽい話は書けるけどなんていうかこう、話が淡々と進んでいくのにその内容の異常さを書くのがとんでもなく上手い。 主人公達が不幸だと思っていないのが不幸。 いやもう不幸過ぎて私が病んだ。

    0
    投稿日: 2022.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマをみた為、原作を読んでみましたが多少印象は変わるものですね。 またなんとも言えない気持ちになります。 医療関係の為、余計に 読後のタイトル回収は自分の好きな手法ですが、カズオ・イシグロ氏の計算され尽くした構成は素晴らしいものであると感じさせられました。 作中に出てくるもののタイトルへの重みといったら、、

    0
    投稿日: 2022.07.18
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    ノーベル文学賞の英米文学とのことで勝手に難解で読みにくい文章を想像していましたが、そんなことはありませんでした。 主人公であるキャシー・Hの語り口調で進む物語。 読みやすいけれど、なんだかずっと靄がかかっているような、、読んでいる間は終始ふわふわした気持ちでした。 原作が日本語ではないからでしょうか。文調が気になり話に入り込むことができませんでした。 原作の言語がいつもと違うと、なかなか難しいですね。

    20
    投稿日: 2022.07.07
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    冗長で飽きるが ストーリーにこだわらずに読み直してみたいと思える、変な満足感を感じた SFといえる勝手な設定をして、人間の気持ちの奥を描いてゆく 心のひだ を文章で書く という日本語が当てはまるだろう だから小説としてはよく書けている 翻訳だから物足りないのかもしれない 英語で読める人は、もっと透明感のある小説として楽しんでいるのではないかと感じさせる 設定とは、臓器提供するためにクローン人間が、施設の中で教育を受け育ってゆく 保護官と呼ばれる管理指導員がいる 6歳から15歳までこの施設から出られない 更に3年間、つまり18歳までは施設の外の コテージで暮らす 恋愛に目覚める時期だが、クローン人間に生殖機能は排除されている そして、臓器提供者として生きる 2回提供して使命を終える人もいる 生きることが終わるということだ 臓器提供者を介護する仕事を選択することもできる 主人公は、介護職を選んだ女性だ その気心の通じた友達 女と男の2人が描かれて 話が進む タイトルは。ジュディ・ブリッジウォーターというイギリスの歌手の「夜に聞く歌」というミュージックテープに入っている歌の曲名だ ウォークマン世代の設定だからカセットテープだ 1995年に書かれたのだから、携帯電話が出てくるより一昔前の懐かしさを感じる年配者向けの小説だと言える 特殊な設定を少しずつ主人公も読者も理解してゆくのだが、大事な前振りが小出しに用意されていて、さっき書いてあった表現はこういうことだったのか、と納得させながら この勝手な設定に引っ張り込む 実際にはないクローン人間の臓器提供だが、もし実際の当事者ならと思えば、心のひだを克明に丁寧に描かれている小説と言える 文学として楽しむことはできる小説ではある ストーリーを楽しんでも良いだろう ヘールシャムという街にあった施設で仲の良い3人も過ごす 年を経て臓器提供者と介護士となった 3人は生きるための猶予を貰いたくて申請をする事を考える 臓器提供で死を迎える前に生き残っている2人はヘールシャムの施設時代の管理者に会いに行っき実態を聞かされた クローン人間の扱いについて施設が教育の努力をしたことは、結局は社会に受け入れられなかった事を明かす 施設はクローン人間にも教育を与える事で創造性のある表現ができるのだと社会にアピールし支援者や運営資金や政治的助力を得つつあった これとは別に優秀な子供を産むための研究もされていたが、もしクローン人間が優秀になってしまったらとのおぞましさに世間は施設の活動にも背を向けたと言う 主人公も介護士を終え臓器提供者として使命を果たす時が来た 生きてきた過去を思い出す体裁での物語だ この小説に書かれることはさまざまな隠喩としても捉えることができるだろう 生と死、介護、臓器提供、現実社会でも切実な事柄をクローン人間に語らせることで客観的に現実社会を見つめ直させる機会を設けてくれているとも感じられる とにかく心のひだ を書き表している 星新一がボッコちゃんなどで書いた空想世界に人間の心をひとりひとりに付けて長々と書かれた小説という印象が残る 原書の英語で読む人たちからは 『細部まで抑制が効いている」と評価されているようだが、 全編に多数の伏線を仕込んだものだからだ そんなことが評価の対象になるのか 心のひだを 延々と綴った事に評価が集まらないならコテコテの日本人の私とは感覚が違うとしか言えない

    0
    投稿日: 2022.06.20
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    幼少期の環境と教育が 後の人生を誘うのか…という 短絡な期待を簡単に裏切った 主人公が語る回想に 嫉妬・怒りの感情表現がある 妙に乾燥した佇まいなのが この物語の核心ではないか 表情と風景… すべてがモノクロの世界に写った

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    投稿日: 2022.06.12
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    ノーベル文学賞 臓器移植提供を目的に作製されたクローン人間 クローン人間の人権を守る人々、クローン人間自身の苦悩

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    投稿日: 2022.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画の方を調べているときにネタバレをくらったので内容は何となく知っていましたが、初見だとかなり衝撃的だったと思います。 所々に過去の回想を挟みつつ物語は進んでいくので、本当に記憶を辿っているかのよう。 てっきり孤児を臓器提供に回してるのかと思ってましたが、「ポシブル」と呼ばれていた人が元で彼女たちはクローン人間なんですね。 クローン人間は人間と同等かという疑問が今回のメインだと思うので、気づくの遅いだろという感じなんですが...お恥ずかしい限りです。 クローン人間は歳の離れた一卵性双生児のようなものらしい。成長する環境によって性格も変わると思いますし、クローンといえど別の人間ですよね。 なぜその人生に抗わないの?と思いましたが、自分達の運命は施設生活で間接的に刷り込まれていた、という主人公たちの考えににゾッとする反面、私たちにも同じことが言えるのではないかと思いました。 この世に生まれ、結婚し子供を産み、死ぬという生き方に疑問は感じるものの抗おうとは思いません。 彼らもそんな気持ちだったのかな。 自分の運命を受け入れ、静かにその役目を全うし尽き果てる彼らに胸が締め付けられます。 そして何とも言えない気持ちのなか、物語は終わります。

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    投稿日: 2022.06.03