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さよなら妖精
さよなら妖精
米澤穂信/東京創元社
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総合評価

411件)
3.6
61
153
117
31
7
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    単行本以来の再読によるレビュー。 王とサーカスが発売されるので、改めてと思い文庫を手に取った。 ユーゴスラヴィアから日本へ来たマーヤと、偶然の出会いをした主人公守屋たちの話。 1992年高校三年の夏、日本の文化思想などあらゆるものを学んだマーヤは、約束の2箇月で母国へと帰る。時が流れて1年後、彼女は内紛絶えないユーゴスラヴィアの何所へと帰ったのか?という謎解きが主軸となる。米澤さんらしい日常の謎解きを織り交ぜながら、彼らはマーヤと過ごした日々を回想していく。 登場人物の1人文原は「手の届かないものは嘘」だと云う。テレビに映っている遠い異国のことなどを憂いても、確かに手は届かない。たとえ現地に行ったところで何をするでもない、だから嘘になる。それは非常に的を得ていると思う。 だが何かしたいと足掻くその姿や、ラストの流れは正にボーイ・ミーツ・ガールだ。たぶんもう少し年齢を重ねていたら、彼ら全員真実を知っただろう。。 マーヤはユーゴスラヴィアを造るために、あらゆる国を見聞している。私たちがさも当たり前のようにわかっている紅白はおめでたいこと、というのは、その文化を知らなければ伝わらないのである。そうした一つひとつの思想や文化の切り口は、なかなかおもしろい。知らずうちその土地に暮らせば好き嫌いの前に、自然とわかるものがあるのだ。それが風土というものだろうか。 欠けた部分は守屋とマーヤの役割が、古典部と類似してしまっていること、また守屋の一人称が人を選ぶという点だけである。せっかくなので謎解きの展開も少し、新しいものが読みたいと思えた。

    0
    投稿日: 2015.07.20
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    一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに―。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。

    0
    投稿日: 2015.07.10
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    ユーゴスラヴィアからのやってきた少女マーヤをめぐる青春ミステリ。 長編だが、短編連作的な作りになっていて、途中何度かマーヤからの「哲学的な意味がありますか?」という疑問に答えていく形式になっている。 ユーゴ紛争の予備知識があると理解が早いが、無くても問題は無い。 当初古典部シリーズの完結編になる予定だった作品とのこと。 結果的に別の作品となった訳だが、古典部シリーズ一作目の氷菓に、少し伏線?らしきものがある。読み比べてみる楽しみがあるかも。

    0
    投稿日: 2015.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校3年生の守屋と太刀洗は、雨宿りをするユーゴスラビア出身の少女マーヤに出会う。 日常推理と思い手に取ったところ、内容の大部分はマーヤを中心とした青春物語。それぞれ個性のある少年たちがマーヤと日本で交流を重ね、時に小さな謎に立ち向かいながら彩りある日常を過ごしていく。そして故郷へ帰っていくマーヤ。守屋たちは、彼女が日本に残した思い出を頼りに、ユーゴスラビアを構成する6つの国家の中から、彼女の真の故郷を突き止める謎に挑もうとする。 大きな志を持って生きるマーヤに少年たちは自身を見つめ惹かれていく。前半~中盤までの学生ならではの素直になれない様子や内々で抱えている想いが、読んでいてくすぐったくも感じる。後半に向けてしだいに明らかになるマーヤ自身の謎には哀しい結末。 日記を読み返し回想するかたちで展開するストーリーに、読後は言葉にならない切ない余韻が残る。

    1
    投稿日: 2015.04.14
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    ユーゴ内戦に興味があるので手にとった。 ページを捲る手は止まらない。止まらないが、ライトノベルのような印象を受けた。 (もしかしてライトノベルのジャンルなのかは不明) 主人公の少年がすきになれない。 なんだかすましていて、世間を斜に見ているような人物像がライトノベルやアニメによく登場する主人公といった感じ。 そういった描写が本書の主テーマであるユーゴ内戦をうまく描ききれていないと思う。 本書がきっかけでユーゴ内戦を勉強するにはいいかもしれない。 ユーゴ内戦関連書・映画を既に見ている人にとっては物足りないのではないだろうか。 ユーゴについて勉強を進めた主人公だったが、日本とかけ離れた日常がユーゴでは起きている現実を理解できないままだったのだろう。 ユーゴに渡航し、マーヤを救出するというとんでもないことを言い出していたのだから、主人公はマーヤも結局理解できていない。 高校生だから仕方ないのかもしれないなと思いながら読んではいたのだが。 本書は確かに面白いが、ユーゴ内戦を知るなら別の本を読むべき。 著者の『ボトルネック』を読んだときは、心から震え上がってしまって、物語には何のけちもつけることも無かったが、本書はやや残念。

    0
    投稿日: 2015.04.09
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    米澤穂信のさよなら妖精を読みました。 守屋路行は地方都市藤柴市の高校生です。 守屋と同級生の大刀洗万智が雨の中自宅に帰る途中、外国人の女の子が雨宿りしていました。 それが父親についてユーゴスラビアから日本にきていたマーヤとの出会いです。 マーヤは知人を訪ねて来ていたのですが、その知人は亡くなっていたのでした。 守屋と大刀洗はマーヤを民宿の娘である同級生の白河いずるに紹介し、民宿にマーヤは滞在することになります。 遠く故郷を離れて日本に来たマーヤと守屋たちは短い期間ですが深く交流するのでした。 2ヶ月後、マーヤは紛争が起きてしまったユーゴスラビアに帰って行きます。 その1年後、守屋はマーヤの消息を訪ねてユーゴスラビアに行こうとするのですが... 最後に隠されていた真実が明かされると、それまでの物語に別の側面が見えてくるのでした。

    0
    投稿日: 2015.04.03
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    なるほど、ボーイ・ミーツ・ガール。 でも多分、主人公の守屋が本当に出会ったのは、マーヤという少女ではなくてユーゴスラビアという国そのものだった。 伝統や文化背景と人の思考を切り離すことはできない、という考え方ができるのは、もしかするとすごく幸せなことなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2015.03.07
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    ユーゴスラビアって何処? 私の認識は曖昧で 何度となく報道されたことも記憶に薄い そんな地域から来た少女

    0
    投稿日: 2015.03.05
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    ユーゴスラビアからやってきた少女が疑問に思う日常の謎のお話し ジャンルとしては日常系ミステリなんだけど、日常の後のお話しがこの小説の一番大きな謎 そしてその謎は重い・・・ 日常の謎そのものは、日本的な文化に起因するものだったりそうでなかったり、普通に読んでても推理は可能なレベル ただ、一番の謎、何処の国?に関しては文章の解釈によって一意に定まらないと思うんだが ま、ちゃんと当たってるからこそのフィクションなんだろうけど この小説は純粋に日常の謎だけでなく、ユーゴスラビアという国についての知見も得られる 昔はあの地域に関して、そんなに興味はなかったなぁ ま、今もそんなにないけど、当時はヨーロッパのどっかという認識でしかなかったし、歴史なんてまったくだったしね 社会派風味の日常系ミステリは初めてかな それはそうと、親を殺された恨みは忘れるけど、お金を取られた恨みは忘れないという言葉 どうなんだろうね? 個人的にはあまり実感はわかないなぁ 国同士の戦争の解釈なんだろうけど、確かに戦争の起こる原因は何かの利権争いなわけで、歴史や文化は二の次なのかもね

    0
    投稿日: 2015.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    米澤作品の中で一番衝撃度が高い謎解きがラストに。 物語中ずっと雨模様の本作、こちらの気分もどんよりとさせてくれた。 忘れがたい1作。

    1
    投稿日: 2014.12.29
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    タイトルから、ずっとSFでジュブナイルだと思っていた。 ユーゴスラビアという遠い異国の紛争地帯と、日本のどこかの幸福な高校生。 それが邂逅するというのは、もはやSF並の異文化交流なのかもしれない。 開かれた世界の扉に手を伸ばして、目の前で拒絶されるなんて、青春の痛みというには苦すぎる。 大刀洗さんが酔い洗さんになってデレ洗さんになったら可愛かった。 「王とサーカス」楽しみです。

    0
    投稿日: 2014.12.11
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    日常の謎を絡めた青春小説。なんだけど、主人公たちが高校生のくせに大人びすぎてて小賢しく、好きになれない。 また、中盤から社会科のお勉強になってしまうのが辛い。話の流れ自体はいいんだけど…

    0
    投稿日: 2014.10.24
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    日常の謎、異文化交流、時事、歴史、青春、恋愛……いろんな切り口で楽しめる。 以下、ネタバレ。 個人的には、頭の回転の早い女(センドーこと太刀洗万智)が鈍感な男(主人公の守屋路行)に惚れて、振り回されるというところがいちばん楽しかった。センドーは謎めいてちょっと突拍子もないところが魅力的。主人公は情けないけれど、なぜか憎めない。ふたりの個性が際立っているからこそ、掛け合いが楽しい。 もちろん、この作品に深みを与えているのはユーゴスラヴィアの問題。ただ、以前読んだ中に、サラエヴォ包囲で生き残った子どもの声をまとめた本があったため、この点から得た感動が、本作によるものなのか、自分の背景知識によるものなのかが、自分でもいまいちよくわからない。 全体的に登場人物が大人びていて、大学生でも通用する印象。むしろ、なぜ、大学の設定にしなかったのかが不思議。 何はともあれ、中学や高校の思春期に読んでいたら、もっと早くに物の見方が変わっていたのではないかと思える素敵な作品。

    0
    投稿日: 2014.10.02
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    再読。前半があっての後半…というのはわかっているけど、前半の「ライトノベルすぎる斜に構えた系主人公たち」みたいなのはどうしても読みにくい。だけど後半!何度読んでも大好きで夢中になる青春小説。民族、国、戦争…何も知らない幸福な自分と向き合って悩む主人公とマーヤの国を調べる過程が交錯する中で、毎回一緒に感情昂ぶってしまう。よかった〜

    0
    投稿日: 2014.09.30
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    1991年の日本。序盤~中盤は、6つの国家から成るユーゴスラビア連邦からやってきた少女マーヤと過ごす高校生たちの体験談。『氷菓』のような日常ミステリがところどころにあり明るい雰囲気の物語。 それが後半になると一転。6つの国家から成るユーゴスラビア紛争が始まる。そんな中、故郷に帰るマーヤ。彼女はユーゴスラビアのどこから来たのか、無事でいるのか、思い悩む主人公たち。 重たいテーマでした。

    0
    投稿日: 2014.09.25
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    ■あらすじ 6つの国から構成されているユーゴスラヴィヤから来たマーヤ。 どの国の出身なのか、彼女は言わなかった。 戦争によりユーゴスラヴィヤに帰った彼女の安否を確かめる為、主人公達は彼女との思い出を回想する。 ■感想 「わたしはユーゴスラヴィヤ人」が印象に残った。 多くの民族のいる国では、色々な文化や思想があって、お互いに主張がある。 日本にいると民族間の問題については考える機会が少ないので、そういう国があることにはっとした。マーヤのように、ばらばらの国を1つにしようと奮闘することは容易ではなく、すごいことだ。 ■メモ 米澤さんの他の本の巻末で何度か紹介されていて気になったので読むことにした。

    0
    投稿日: 2014.09.14
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    ユーゴスラビアからやってきたマーヤ。 日常の外側からやってきた彼女はそしてまた外側へ帰ってしまう。 繋がらない、自分のいる場所とマーヤの居場所。 そしてユーゴスラビアが紛争の舞台となり、自分にできることは離れた場所からマーヤの安否を祈るように推理すること。

    0
    投稿日: 2014.07.17
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    1991年のユーゴスラビア。思い出を彩るあの人はいったいどこからきたのか。後悔と憂慮、義侠心と無関心、それぞれの思いを抱えながらその謎と向き合う若者たちのお話。といった感じかな。 米澤穂信の学園もの。低体温な主人公と好奇心旺盛なヒロインというのは作者の一つのテンプレか。ちょっと飽きてきちゃった感も少し。ストーリーはしっかり本格で、ちゃんと読めば一緒に謎を追いかけられるのは楽しいね。 なかなか寂しい終わり方で、あぁ青春。とはゆきづらいのがまた趣深い。

    0
    投稿日: 2014.06.03
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    ミステリー。日常の謎みたいな。 とにかく青春。あまり爽やかではないけど。謎解きはおまけ。 マーヤの「んー」がカワイイ。 世界史に詳しくなった気がする。

    0
    投稿日: 2014.05.24
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    ユーゴスラビアからやってきた少女との話。 米澤穂信らしく日常の謎解き的なミステリ要素も多かったけど、正直それは蛇足なんじゃないかと思うくらいの内容は濃かった。 日本が舞台だけど、ユーゴスラビアの成り立ちや、クロアチアの独立紛争についても詳しくなる。おもしろい。

    0
    投稿日: 2014.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    始めは一緒に日常の謎を楽しんでふんふん、なるほどー、面白いねーとお気楽に読んでたら、最後にガツンと頭殴られたような一撃をくらった。人が死なないと感じない自分の鈍感さも嫌だけど、”自分の手の届く範囲の外に関わるのは嘘だと思ってるんだ”なんて文原のようにも考えられなくてやりきれない気持ちになった。マーヤのように瞬間まで大切にできる人になりたい。

    0
    投稿日: 2014.03.19
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    ミステリ…というには少し違うような。んー、個人的な評価はいまいちです。もっと高校生らしさを持った少年少女が直面するほうがよかったのでは?キャラクタにあまり魅力を感じませんでした。

    0
    投稿日: 2014.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    んーーーいまいち。。。。 ミステリーでもなんでもない感じ。 ドキュメント?みたいな。 言いたいことはすっごい分かる。10代の、たんたんと生きてる。しかし、小石を投げられて、ふと考えるみたいな。。 んーーーーでもなぁ。。。いまいち。。。 最後のとことか。。。言いたいことの半分も伝わらず。。。みたいな。。嫌いです。こういう落ち。勝手な個人の意見です。

    0
    投稿日: 2014.03.11
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    異国からの少女との交流で浮かぶ日常の謎を明かしていくミステリー。 守屋くんの、背伸びしたいようなそれも恥ずかしいような高校生時の視点が微笑ましい。 読み終えてから題名を見返してまた切なくなる。

    0
    投稿日: 2014.02.27
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    異国の人マーヤと、日本の文化を題材にした日常の謎を紐解く話。 最終的にはマーヤの母国はどこになるのか推理することになるのだが、散りばめられたヒントを拾いあげる守屋の閃きには圧倒される。 個人的には「いずる」の名前の由来は面白いなと思った。

    0
    投稿日: 2014.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特にとりえも無い運の悪い少年が宇宙からやってきた妖精さんや女の子にもてまくる。などという話ではない。 昔、ユーゴスラビアという国があった。その国から来た女の子に惚れた主人公が、彼女の行く末をたどっていく話。ライトな話でありながらも、ラストの結末に苦しめられる。 だからこそ、さよなら妖精なのかもしれない。 あまり上手くまとまらない。 多分、日本に生まれてきたこととか、住んでいることとか、私たちは何処へ向かうべきなのだろうかとか。そんな話をしなければいけないのだろうが、言葉が見つからない。 結局のところ、簡単な一言や二言で片付けられるような話ではないのだ。 ただ、ただ無力さがもどかしい。それだけなのだ。

    0
    投稿日: 2014.01.05
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    ボーイ・ミーツ・ガールの青春ミステリー。 米澤さんの本はボトルネック、儚い羊たちの…に続いて3冊目。 これまでで一番、爽やかなお話でした。 青春時代の心の動きを描くのが上手い作家さんですね。 自意識やらプライドやら厄介なモノをたくさん抱えながらも「今よりももっとよくなりたい」と願う若者の気持ちは、大人になったからこそ強く共感できます。 クールでツンデレな太刀洗が最後に見せる人間らしさにグッときました。

    0
    投稿日: 2014.01.01
  • 米澤さんにしては・・

    問題が提起されたとき、ここまでの情報量で解決するのは無理だろう、というところから、何気ない会話、何気ない情景に張られた見えない伏線を回収していく様は流石。米澤さんらしい作品と思いました。 ただ、短いストーリーがあって、「はい、ではここで問題です」みたいな流れはありふれたクイズ番組を見ているようで、いまいち入り込めませんでした。 最後の推理に入る動機も、イマイチ希薄な気がしました。これを解けば素晴らしい結末が待っている、というような期待感があれば、もっとワクワクしたのではないでしょうか。

    2
    投稿日: 2013.12.13
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    もともと古典部の話として書かれていたというだけあって、お話に出てくるキーワードや成分が似ているなと思いました。 文原くんの考えもよく分かるけど、それにいらいらする守屋くんの気持ちもよく分かるなあと。 みちまち(守屋くんとセンド―さん)が好きです…

    0
    投稿日: 2013.11.12
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    ユーゴスラビアの紛争についてもかなり詳しく書かれていたので勉強になりました。ラストはやるせなさが残りましたが、面白かったです。 http://lettura.blog86.fc2.com/blog-entry-333.html

    0
    投稿日: 2013.10.27
  • 青春活劇の謎解き小説

    人物描写が秀逸で、それぞれの登場人物が実体としてイメージできます。この技量ゆえ、終盤に瞠目させられる展開が際立ってきます。 青春小説と謎解きの両面があり、そのどちらに共鳴できるかでも評価が変わってくるでしょう。畢竟、青春の心象風景に心を傾けるのか、あるいは、ミステリアスな妖精の素性に注目するのか、という感じになります。 声高に明示された直截的なタイトルに作者の度胸や気概を感じます。「妖精」に「さよなら」が既定路線なのです。 それでも読者を感情移入させ、しっかりと重たい物を置いていきます。女性向きのストーリー展開だと思いました。心が震えると思います。 何故、自分(男性)向きではなかったのか。とても下賤な理由です。主人公の男子高校生は、煩悩の欠片も見せない善人なんです。自分の思春期に照らし、とても無理(非現実的)があると思ってしまいました。それでも、潔く終章の手前で「了」になっていれば、★5つにしました。終章で興ざめです。文学って、それくらい微妙なものなんだと教わりました。 心の中では、★5つです。トリック(殺人事件ではないので仕掛けと記したほうが適切)が見事でした。作者への私的な抗議として3つにしているだけなんです。

    6
    投稿日: 2013.10.13
  • ただの日常系ミステリではない

    本書の前半は、米澤氏お得意の日常系ミステリの形を取っています。 遠い国からやってきた少女「マーヤ」と主人公たちとの触れ合いがていねいに描かれる中で、私は独特な個性を持ったマーヤが好きになりました。 しかし、本書は「ほのぼの日常系ミステリ」のまま終わってはくれません。前半のほのぼのした雰囲気もいいのですが、最後の謎解きこそがこの作品の最大の魅力になっています。いつまでも記憶にとどまる独特の読後感を味わってみてください。

    6
    投稿日: 2013.10.05
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    ユーゴスラヴィア、妖精(ピクシー)と聞いて思い浮かぶのはドラガン・ストイコビッチ(愛称ピクシー)。ストイコビッチも少しは登場するのかなと期待したが出てこず。期待は裏切られたが好きな作品。モザイク国家のユーゴは分かり難いので説明が長い所は多少疲れた。マーヤの質問に答えられる高校生って凄い。自分やったら答えられんかったやろな。

    0
    投稿日: 2013.09.06
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    1991年4月。雨宿りするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。謎を解く鍵は記憶の中に-。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。「犬はどこだ」の著者の代表作となった清新な力作。

    0
    投稿日: 2013.08.11
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    日常の謎と向き合いながら、日本と外国の違いを垣間見ていく主人公。 自分を含む友人たちが今生きている輪っかの外側からきたユーゴスラヴィア人マーヤの存在が彼の生き方に変化を与えていく。 謎解きの要素もあるけど、この話は思春期特有の葛藤や切なさが大前提である物語だと思う。 外国への憧れ、自分の無力さや器の小ささ、目的もなくただ生きている毎日への疑問などが読み取れてなんだか哀愁を感じてしまった。

    0
    投稿日: 2013.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青春だなあ。 自分がこの世の中で何ができるのか?何をすべきなのか?と真剣に悩む年頃って誰でもあったと思う。そしてなんだか突拍子もないことを考えたりする。 この本の主人公も、外国から来た少女と出会い、外国の文化や歴史に触れ、自分の存在意義に悩んだ結果、「ユーゴスラヴィアに行きたい!」なんてとんでもないことを言い出したりする。 何をしたいわけでもない。ただ、そこに行きさえすれば何かが変わるような気がして、、、 でも、世の中なんて自分の思い通りにならないことのほうが圧倒的に多い。 とても残酷な結末ではあるけれど、こうして少年は大人になっていくのだなあ。

    0
    投稿日: 2013.07.26
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    小市民シリーズの後書きで薦めていたので読みました。もう少し軽い話かと思ったのですが、予想外でした。日常的な謎を織り混ぜつつ、マーヤとの楽しい日々を過ごす守屋達。その辺は軽快に読めました。 後半は、どんどん幸くなるのですが、話に引き込まれていきます。 回想しながら謎を解明していく流れも興味をそそられます。 キャラクターは皆、魅力的ですが高校生にしては小難しい事言動が多すぎです。

    0
    投稿日: 2013.07.25
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    あまり好きではなかった。 さほど目新しくもない見解を得意気に語ってる主人公たちがはなにつくし、そもそも高校生男子には哲学的な問題よりも性的な問題について悩んでほしい。 タイトルの妖精って ユーゴスラヴィアから来たマーヤのことでいいのかな? だとしたら、自分の新しい国をつくるために他国の文化を学び、政治家を志す1人の女性を妖精扱いするのはちょっと失礼なんじゃないかなと思う。 民族の紛争というのは、あまりにも根深く、悲しい。 それをちょっとした推理小説の題材として利用してほしくない。

    0
    投稿日: 2013.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何となく不穏な気配の始まり…でも回想が始まると、とても楽しい日々。 回想部分は、謎の推理部分以外も〒や紅白の由来とか、よく知ってる高校生だなぁ…とは思いましたが、雑学みたいで楽しかったです。 マーヤがいろいろな国の文化を調べる理由を話すところはとても格好良い。 比較人類学か何かで、文化を単体で考えることは難しいから、他の文化(他国、あるいは過去などの時間軸)と比較して、その相違をもって考えるという手法を用いるという話を聞いたことがあるので、マーヤのこの考え方にはストンと落ちたのですが、これを高校生くらいの年齢で辿り着いているマーヤがスゴイです。 回想が終わってからの謎解きはマーヤの出身はどこか。 そんな内容が、この回想のお話全体に隠れていたなんてことに、まず吃驚です。 マーヤの言葉の中からマーヤの国を見つけ出す過程も見事。 そして解き明かした後の悲しい結末。 センドーさんも切ないですね。 日常の謎に関しては期待通りだったのですが、全体のストーリーは良い意味で私の期待を裏切った作品だったかな、と思います。 もっと他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2013.07.01
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    日常の謎というけれど、謎解きなんて実はどうでもいいというか、それは、たまたまそんなこともあるよね、という程度のことであって、そういうことが読みたくて読むのは、たぶん間違い。というより、ミスマッチで不幸になるでしょう。この物語は、帯になるようにボーイ・ミーツ・ガールであって、男の子は、でも、女の子に出会ったときには、一緒に、世界のかけらにも出会います。そんなものがたり。 もちろん、そこで、出会う女の子というのは、マーヤだけじゃなく、センドーさんだってそう。大刀洗さんについていえば、すぐ側にいて、もっとも近しい友達であったはずの主人公だけど、彼女と(というより、主人公が決めつけていたであろう彼女の像とは異なる彼女と、改めて)出会う場面こそが、物語として、もっともカタルシスを感じさせるところではないかなと思う。そういう、お話。

    0
    投稿日: 2013.06.29
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    とても重いものを心の奥底に残していく、そんな作品でした。古典部シリーズなどと同様に、「日常の謎」派ミステリとしての立ち位置は健在で、舞台となった土地柄や風習などに根付いた何気ない日常の風景の中におけるちょっとした謎を、遠い異国<ユーゴスラヴィア>から来たマーヤを尋ね役としながら、解き明かしていく。そして、ユーゴスラヴィアの内戦、分裂という歴史的事実と絡ませながら、マーヤの所在を確かめるべく物語の核心へと迫っていく。タイトルに込められた思いは、胸に突き刺さるものがあります。

    0
    投稿日: 2013.06.25
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    分類上は、本当はミステリにすべきなのかな?(^ ^; これも「日常の謎」シリーズってことで。 これは...かなりカテゴライズが難しい。 出てくる謎は、確かに身近なものが多い。 郵便ポストがどうしたとか、紅白饅頭だとか。 謎を「発見」するのが、日本に短期滞在中の外国人なので、 我々にとっては「日常」のことのあれこれが、 外国人には珍しく、興味深く見える...ってことで、 「日常の謎」解きがいくつも出てくる。 が、根底を流れているテーマは、 ユーゴスラヴィアの独立とかに絡む話で テーマとしては重く、でかい(- - そして登場人物が、高校3年生〜大学1年にかけての話で、 主要な登場人物の思いや人間関係などが丁寧に描かれており、 つい「青春もの」として分類してしまった。 いや普通に読めば、謎解きよりそっちがメインだよな(^ ^; が、いかんせん長い(^ ^; くどい(^ ^; 登場する若者が「老成」しすぎていて気持ち悪い(^ ^; 「ミステリアスなキャラ」のセンドーが謎すぎ(^ ^; 「青臭い悩み・葛藤」を描きたくて 主人公を高校生に設定したのだろうが... セリフも「知識」も全然高校生「らしさ」を感じられず 何だか消化不良な読後感だなぁ...(^ ^;

    0
    投稿日: 2013.06.24
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    ユーゴスラヴィアからの留学生マーヤと日本の高校生との約2カ月間の交流を描いた作品。 主人公守屋はマーヤとのコミュニケーションを通して、平和な日本と日々の暮らしに不安を抱えている国との違いを感じるようになる。 高校生守屋の心の葛藤がよく伝わる。 結末があっけなくて少々拍子抜けしたが、国の違う者通しのやりとりや高校生の純粋な様子が面白く読めた。

    0
    投稿日: 2013.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (ネタバレしてるかも知れません) なんて切ない読後感、日常ミステリーという言葉がこうも痛々しいか。 主人公たち藤柴市の高校生の日常、そしてヒロインマーヤの日常。交錯した後離れていった彼等の日常がなんとも切なくて… ズンと胸に響いたラストを味わった後、ちょっと横道入って考えたのは、主人公たる守屋君の青春時代故のもどかしさ、恥ずかしさ。 青臭い思い込み、平凡と思いつつどこかで他人をちょっと下に見た自己中さ加減、人生経験が足りない故の軽率な発言…、人によっては「なんじゃこいつ」と思うかも知れないけれど、俺ぐらいの歳になると、自分のありし日を思いやって、青臭く甘酸っぱく、小説の主題から離れたところで味わい深いものだなぁ

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    投稿日: 2013.06.07
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    ファンタジーかと思いしばらく積ん読してたけれど、まったく違った。 散りばめられた謎と、次第に重く暗くなるストーリー。 最後は鳥肌が立った。 天候の描写に気持ちが翻弄される。 言葉のセンスが秀逸。

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    投稿日: 2013.04.26
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    20130423 1992年7月6日 1991年4月23日 出会い 5月12日 弓道 6月2日 旧市街、神社 6月5日 太刀洗万智 守屋路行 白河いずる 文原竹彦 マーヤ、ユーゴスラビア 弓道部、額田、馬淵、加上 出身地を言わなかった、ユーゴスラビアに来るのを防ぐため マーヤ、死

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    投稿日: 2013.04.23
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    「日常の謎」という括りではあるが、本作はむしろ日常に入り込んできた異分子を通じて、象徴的な意味での「外の世界」との関わりをテーマにしている。その点で、モチーフは古典部シリーズの「ふたりの距離の概算」と似ている。だが本作では、自らの生きてきた地平を超えでた「世界」へと踏み出していくことがいかに困難なことであるか、それが非常に直接的に描出されている。

    0
    投稿日: 2013.03.18
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    当時の自分を呼び起こしてくれる物語。 高校生の時点で、自分の将来に確固たる指針を持っている人がどれほどいるだろうか。今まで何かに打ちこんだものがないという守屋君は、等身大の高校生で当時の自分と重なるところが多かった。 何となく高校に進学して、自分のレベルに合った大学に入って、自分の入れそうでなるべく安定してる職場に就職して・・・と、漠然とありきたりな進路しか考えられない中、もし使命を持って覚悟を決め将来に向かって突き進む者に出会ったらどうだろうか。 きっと憧れる。そして、その人が外の世界、海の向こうから来たと言ったらどうだろうか。きっと自分も行きたくなる。「海外に行けば変われる」と、淡い期待を抱く。 守屋君の他にも、まったくタイプの違う登場人物達が彼と共にあっと言う間の2カ月を駆け抜けて行く。彼らは普段余り思いだすことのない、けど忘れることもない記憶を、ちょっとだけ掘り起こしてくれると思います。

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    投稿日: 2013.03.13
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    Necu nikada zaboraviti Vasu ljubaznost. Hvala i dovidjenja! google翻訳便利過ぎ

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    投稿日: 2013.02.20
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    ボトルネックと犬はどこだの真ん中くらいの印象。後味は決して最高じゃない。けど、米澤作品はこれがひとつの持ち味なんかなあ

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    投稿日: 2013.02.17
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    キャラクターがみなそれぞれ立っていて長編でも読みやすい。ボーイ・ミーツ・ガールなんてそんなに甘いものではなく、どうしようもない無力感を感じてしまう、そこが米澤穂信作品の魅力だったと再確認。

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    投稿日: 2013.02.14
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    『何か哲学的意味はありますか?』 1991年4月。雨宿りをする一人の少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。 すべての鍵は、記憶の中に。 最初はすこし単調で読むのが億劫になったけど、章が進むごとにページをめくる手が早くなっていった。 マーヤのちょっとたどたどしい日本語が、とてもかわいらしい。 できればハッピーエンドで終わってほしかったな。 もっとユーゴスラビアに詳しくなって、もっと大人になってからもう1度読みたい作品。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    飾り付けとして謎解きを、隠し味として紛争問題を織り交ぜた青春小説。基本的に会話で物語が進み、時折、主人公の“哲学的思考”が入る。そのテンポが気持ち良く読ませてくれる。心に深く刻み込まれるような類の作品ではないが、切なく、読後感のよい一冊でした。 主人公が、なんとなく高校の友人と重なったのは内緒。

    1
    投稿日: 2013.02.05
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    もし許されるなら学生の時に、この本に出逢いたかった。 青臭く、切なく、そして挫折から何度でも立ち直るしなやかな強さを持っていたあの時代に。 きっと米澤穂信という作家は、今もそれを持っているのだろう。 そして、今の僕なら苦笑いして曖昧に誤魔化してしまうような、こんな問いにも、一所懸命に答えようとするのだろう。 「哲学的な意味がありますか?」

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    米澤穂信、比較的初期の長編読了。 高校生達が異邦人と過ごす2ヶ月間を描いた“日常の謎”と、1年後の物語で構成されています。 やはり米澤穂信の学園ミステリに外れはありませんね(^_^) とても楽しく読めたのですが・・・「古典部」や「小市民」と比べると、“軽い”ってか、謎解きの場面が少なめで物足りなさも・・・ ちょっと懐かしい世界情勢の事も読めて、なかなか楽しい1冊でした。

    0
    投稿日: 2013.01.12
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    友人が米澤さんの小説が好きで、まず第一にお薦めしてきた小説。とても良かったです。 まず、これが一番凄いと思ったのですが、謎解きの演出が素晴らしい!最初はユーゴスラビアの何処にいるか当てるだけの小さな謎解きだな、と思いましたが、謎解きの演出力が素晴らしいので読まさせられました。個人的には場所もオチも読めてしまっていたのですが、そんなの関係ありませんでした。もっと語りたいですが、自重。 次に、日常の謎を要所要所に組み込むのが上手いですね。自然な流れで謎にぶつかり、そして謎解きで読ませる。実力を感じます。 まだまだ書きたいですが、最後に挙げるなら会話が面白い。電車内で吹いてしまいましたよ…。特に太刀洗の個性が良い。酔ったら難しい喋り方をするところで吹いた。まあ僕のツボだったんですかね? しかしエンターテインメントとしてだけではなく、しっかりと表現しているものがあると思います。 僕がこの作品を一言でまとめるなら、ありがちかもですが「自分の小ささ、無力さ、無知さを思い知る少年を描いた青春小説」ですかね。少年は見えていた妖精が幻想だと知り、見えなくなってしまった。怪しい意味ではないですよ? みなさんはどう考えますか?

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    投稿日: 2013.01.04
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    読後はなんとも言えない居心地の悪さを感じたが、この苦さがまた味なのか。ボトルネックの読後感に似ている。もうすでに過去になってしまったマーヤの死、このことをを知った守屋は自責すら許されない…なんとも言い難い苦味がある。ただ、マーヤとの出会いは哲学的意味があったに違いないな。 米澤穂信は男の些細な感情を表現するのが上手いと思う。魅力を感じる。

    0
    投稿日: 2012.12.30
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    ミステリー小説 = 京極夏彦だった自分のイメージを良い意味で変えてくれた一冊。 所謂「日常の謎」に着眼点を置き、様々な場面で推理(謎解き)が行われる。ストーリーが面白く、登場人物も魅力的だった。 「こんなところに伏線があったのか」 「なるほど」 と何度思ったことか…。ミステリー小説らしく、最後まで楽しく読めました。

    0
    投稿日: 2012.12.20
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    日常の謎。普段は見過ごしてしまうような、なんでもない謎をちりばめた、青春小説……。 切なくもあり、懐かしくもある青春ミステリ……。

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    投稿日: 2012.11.25
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    日本にやって来た緊張状態が続いていた頃のユーゴスラビア人少女と高校生との交流が描かれた青春物語。自分もユーゴスラビアという国については、紛争が起きていて分裂・統合がなされているという程度のことしか知らなかったので、主人公のようにこの物語を通じてこの国のことを再認識、更に歴史を知りたくなりました。若き少年の無謀な野望を少女がたしなめたりする様子を読んで、やはり女性の方が大人でウワテだなぁと感じたりもしました。

    0
    投稿日: 2012.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本来は古典部シリーズ3作目となるはずだったお話。終わり方は確かにほろ苦いというより苦いけれど、この主人公のあり方のせいか、それほどショックはなかった。そして、この苦さが癖になるんだろう。好きです。

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    投稿日: 2012.10.11
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    ミステリーとして読むと、ちょっと物足りない。 ボーイ・ミーツ・ガール物として読めばそれなりに感じるものは残るかも? いろいろな意味で中途半端さが目立った。

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    投稿日: 2012.10.04
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    一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。

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    投稿日: 2012.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2012/9/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/8/31〜9/2 2年ぶりの米澤作品。作者得意のヒトの死なない日常の謎系の作品。ユーゴスラビア紛争を題材に、魅力的なストーリーを展開。タイトルはそういうことだったんだなぁ。悲しい結末であった。

    0
    投稿日: 2012.09.29
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    高校生最後の夏の雨の日、主人公の守屋路行は友人の大刀洗万智とともに雨宿りをする少女“マーヤ”と出会う。彼女は遥々ユーゴスラビアから各国を学びまわっているという。マーヤは二人に言う「ここでは二人が私の学校です」。頼りにしていた人がすでに故人であったことで壁にぶつかっていたマーヤに町の老舗旅館きくやの娘・白川いずるを紹介し二か月の彼女の滞在期間中マーヤの興味の赴くまま様々な場所に足を運び、気付かなければ謎として扱われることもない謎を解いていく。日々のあちこちでマーヤの口にする「哲学的な意味はありますか?」に込められた彼女の夢への思いに、主人公は自分の平穏から抜け出したいという思いを募らせていく。マーヤが日本に来て暫くあと、彼女の国では独立戦争という名の戦争が始まった。二か月の期間終了とともに戦火の真っただ中に帰るという彼女に主人公は自分も連れて行ってほしいと懇願するのだが…。 物語はマーヤが帰った一年後、彼女がいったいユーゴスラビアのどの国に帰り、今どれくらい危険なのかを突き止めようと白川とともに記憶を遡るところから始まる。タイトルから、勝手にマーヤはファンタジーの住人的な人なのかと思っていたけれど、とても現実的で、それでも夢を見、そしてそれを現実にするための土台になろうとしている好奇心旺盛な女の子だった。 ラストの噛み砕ききれない悲しみが物語を飴細工のようにきゅっと締め、そして主人公たちと同じく文中で描かれた彼女の可憐さや未来の明るさを思い出して日々の愛おしさとかけがえのなさそしてあっけなさをしみじみ思い直してしまう。

    1
    投稿日: 2012.09.24
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    ミステリーでもあるんだけど、ボスニア紛争とかがリアルタイムだった頃に書かれた作品だから、リアルタイム(出版当初)に読んでいたらもう少し印象が違ったかもしれませんね。僕的には古典部シリーズ程はのめり込めなかった感じですが・・・・ほろ苦い青春って雰囲気を味わうには、良い作品だと思います。

    0
    投稿日: 2012.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どう書いても、物語の結末に触れてしまいそう。 それくらい、この物語の結末は、深く深く私の胸に響いた。 それは、ミステリーとしての結末、という意味ではない。 主人公たちの結末であり、物語そのものの結末、と言えばいいだろうか。 マーヤの目を通して、違う世界を見た彼ら。 自分を囲む「円」とは違う世界が存在するということに、気が付く意味。 ここではない、違う世界、を見たいと思う憧れ。 だからこそ、この結末に私はショックを受けた。前のページに戻って、彼らの「記憶」となってしまった「過去」を読み返すことが辛くなるほどに。 “忘れがたい余韻を残す、出会いと祈りの物語” この言葉に偽りなし。そう、この物語はすでに「過去」となったものの「余韻」であると同時に、いまだに、そしてこれからも生き続ける「出会い」と「祈り」のお話なのだと思う。

    0
    投稿日: 2012.09.09
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    切ないミステリの最高峰。。。いろいろ考えさせます~ 死の書き方、争いに対する心理描写、自分の信念や知ってほしいことを推理小説にするということ

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    投稿日: 2012.08.28
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    なんだかんだで米澤さんらしい作品でした。主人公か珍しく内向きではなく外向きな思考と理想を持っていますが、うまく運ばない世界の冷たさは他作品に通じるものがあります。 取り敢えず米澤さんのお気に入りキャラか大刀洗さんなのはなんとなく納得です。

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    投稿日: 2012.08.06
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    初めて読んだミステリーです。主な話の部分は回想で、それを手がかりにある事実を求めようとしている現代まで繋がります。 ユーゴスラビア分裂を事件として、テーマは世界と内というか、他人の心情全てわかることなどないように自分ではどうしようもないことってあるよね。と思いました。 でもヒントや兆候はそこかしこにあるのでそれを手繰っていけばなんとかなることもある、ような気がします。

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    投稿日: 2012.08.02
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    気になった点を挙げ始めるときりがない。 未熟さの目立つ作品だった。 耐え切れなくて後半4分の1ほど飛ばして読んでしまったが、特に問題はなかったような気がする。

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    投稿日: 2012.07.29
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     主人公が高校生だった1年前の回想と、それを思い出している現在の2部構成のようになっている。過去の話は、ユーゴスラビアから来たマーヤが日本人の行動について、その意味を訪ねたりして、それに主人公たちが答える日常の謎的な内容となっている。現在の時間軸ではマーヤについてのあることを、今までのできごとから考察するという内容だ。  始まりからなんとなく暗い雰囲気が感じられるが、物語の大部分を占める回想の場面はだいたい明るい感じの話だった。特に、登場人物たちのテンションがやたらと上がっているマーヤの送別会の場面は面白かった。

    0
    投稿日: 2012.07.18
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    作者の出世作の日常系ミステリ。ユーゴスラビアから来たマーヤと接して、未知の世界への扉を開けるボーイミーツガールストーリー。後味は苦い。

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    投稿日: 2012.07.11
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    作者得意のいきいきしたキャラ描写、ちりばめられた日常の謎。せつない最後。謎はところどころ理屈っぽいけど、着眼点が変わってるので個人的にはアリ。 最後まで読んで、大刀洗のキャラが一番好きだなと思った。

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    投稿日: 2012.07.03
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    自分も高校では弓道部に所属していたので 弓のシーンはかなり引き込まれた。微妙なニュアンスがそうそう!って感じで。 今だからこそ思うことなんだろうけど これを高校のときに読みたかった。

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    投稿日: 2012.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    氷菓シリーズ、小市民シリーズを読んで、米澤穂信の描く主人公はみんな灰色の人生を希望する男子高校生ばかりだと思っていたら、守屋君は、円の外に、違う世界を見たがっているとは前半では予想出来ませんでした。たぶん高校生の頃の作者も、外に出たい気持ちと、そのまま円の中にいたい気持ちが葛藤していたのでしょう。あそこまでお膳立てしたら、守屋君、ユーゴスラビアへ行ってしまうのかと思ったら、最後の最後でマーヤを殺してしまうとは…ボトルネックと同じで主人公の精神をどん底まで落として終わってます。これも作者の一面なんだなぁと改めて認識しました。 でも、太刀洗みたいな対応する女子はいないぞ。どんなに変わっている子でも、感心が自分以外の女子に向いてしまっていることはすぐに感づいて、冷たくなるものだが…。

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    投稿日: 2012.06.18
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    何もかもを一気に消化するようなラストの疾走感と、呆然とするような、そして激しいなにかが湧き上がってくるようなクライマックス。これをカタルシスと言わずになんと表現できようか。 いわゆるミステリのためのミステリではないからミステリを楽しみみたい人にはちょっと不満なのかもしれないが、読み物としてよかった。 「氷菓」と同様日常の謎がちりばめられていて、そのどれもがちょっと手を止めて(実際はページをめくりながらだけど脳にそのスペースを作って)考えてしまって、でもなかなか解けない。種明かしされて「なるほど」と、それだけで楽しかった。だがマーヤの出身地からそれだけでは終わらないだろう、という予感が、確かにあった。年代もあいまいだったか「確かこのころ…」と思い、高校生たちの和気あいあいとしたやり取りを眼で追いつつ、その気がかりが翳りを与えていて、後半に、核心に差し掛かるにつれて切なくなっていった。マーヤはどんな気持ちだったんだろう、と。 ページをめくるのが、つらくさえあった。でも、読まずにはいられない。 終わりを知った今でもいえる。いい本だった。

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    投稿日: 2012.05.25
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    日常の謎系ミステリー。 若さゆえの青臭い妙な深刻さが鼻につく。高校生なのにオッサンみたいな蘊蓄もまあ、アレなんだけど、作者のルーツとなる小説としては一読の価値あり。

    0
    投稿日: 2012.05.25
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    1991年4月。 守屋路行と太刀洗万智は学校からの帰り道で、 雨宿りをしているひとりの白人の少女と出会った。 ユーゴスラヴィアからやってきたという彼女の名はマーヤ。 彼女と過ごす、謎に満ちた日常。 そして起こった、ユーゴスラヴィア紛争。 その時期と重なるように、マーヤの滞在期間は終わり、 彼女は自分の国へと帰っていった――。 それから一年。 記憶の中にある彼女との思い出を鍵として、 守屋は最大の謎解きに挑むことになる――。 新鋭・米澤穂信がユーゴスラヴィア紛争を絡めて描いた、 大きな余韻を残すボーイ・ミーツ・ガール・ミステリ。 小市民シリーズや古典部シリーズでもわかるとおり 安定した品質の作品を提供してくれる米澤穂信。 本作は、その米澤穂信の初期の代表作となるべき一冊である。 主人公たちが高校生くらいの年頃で、 「自分にできること」と「できないこと」を まだちゃんと区別できていないため、 無力な自分に気づき打ちのめされたり、 思い上がった行動をとって痛い目を見たりする、 というモチーフは、他の作品とも共通している。 ユーゴスラヴィア紛争という世界的規模の事件や、 人の死という、あまりに大きすぎる力の前では 主人公である守屋たちは悲しいほどに無力だ。 その無力感を突きつけられるラストは、深い余韻を残す。 また、ミステリとしても出色の作品である。 雨が降っているのに傘を差さないのはなぜか、 餅を持って神社に行く若者の意図はいったい何か、 墓に紅白の供え物がされている理由は何なのかなど、 “ちょっと不思議なこと”程度の謎でありながら それを解決する手法は見事なまでに本格ミステリ的。 このあたりは、他の作品を読んだときにも思ったが、実に凄い。 マーヤの故郷を推理する部分のロジックも、また見事。 さりげなく張り巡らされていた伏線を回収し、 消去法で正解を導き出していく部分では ミステリの醍醐味を存分に堪能できるだろう。 ビルドゥングスロマンでもあり、ミステリでもある。 どちらとしても、水準以上の作品であることは確か。 ユーゴスラヴィア紛争という難しい題材を うまく取り込んでしまう懐の深さも窺えた。 とにかく、外れのない作家である。 以降の作品も読破していきたい。

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    投稿日: 2012.05.07
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    20年前日本では丁度バブルが崩壊した時期に、ユーゴスラビアから現れた少女により変化した高校生の日常の話。ミステリーというより当時のユーゴスラビアの情勢を反映したせつない青春ものという感じ。 主人公は何か開眼し始めるが、マーヤには一環して先行きが見えていたのだろう、日本とユーゴスラビア、生まれた環境の差は大きすぎるし、経験している者と経験していない者の差は歴然としていた。 単純なラブストーリーなどにならずによかったが、最終的にはせつなさというかやるせなさばかり残る

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    投稿日: 2012.05.03
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    「哲学的意味はありますか?」彼女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。(本の帯より)。青春ミステリーです。 非常に読みやすい本でさくさくと読み進められました。日常の中に疑問を持つ、マーヤの視点には驚かされます。 しかし、ラストは賛否が分かれる様に思いました。

    0
    投稿日: 2012.04.22
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    米澤穂信「さよなら妖精」を読了。 「さよなら妖精」を読んだ感想。「んー、日本語でなんというんでしょう」という感じか。うまく言葉で表現できない。面白かったとか、つまらなかったとか、そういう括りで語る事ができないというか。 人によっては傑作だというだろうし、人によっては何を言いたかったのかわからないだろうとも思う。読むタイミングというか、どういう考え方、どういう価値観を持っているかによって、評価が変わってくるんじゃないか。 つまるところ、最大公約数的な人間に受け入れられる作品ではなくて、かといって無視すべき作品という訳でもない。 ただ、これを読んで全く面白くなかったという感想をいう人とは付き合いたくないなと思う。 しばしこの作品の「哲学的な意味」を考えながら、余韻に浸ろう。

    0
    投稿日: 2012.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マーヤはユーゴスラヴィアから知人の家に宿泊するつもりで、日本にやってきたが来てみると死亡していた。 困っているところに主人公守屋路行(高校生)が声をかけ、路行の友達で親が旅館を経営している友達に頼み、仕事をさせながら宿を使わせる事にする。 マーヤは自国の将来のために少しでも役に立てればと外国を旅し、日本には2ヶ月間の滞在を予定し、その間少しでも素の日本を感じたいと主人公たちは、町の案内をしながら連れ歩く。 マーヤの口癖は「哲学的意味がありますか?」で、やたらメモをとる。 ユーゴスラヴィアの内戦をまったく知らなかったので、そんな事が有ったのかと勉強になった。また、政治的な紛争をこんなふうに小説にすると解りやすいなあと思った。 が、結末は好きではない。

    1
    投稿日: 2012.03.30
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    読み終わって30分ほど経ちましたが、余韻が抜けません… 本当はマーヤが一番辛くて孤独だったのに、いつもみんなの前では明るく振舞っていたんだと思うと言葉が出ません。 紛争が起こっているのは架空ではなく事実なので、「小説だから。」といって割り切ることもできません。 何もできないもどかしさが胸に刺さるお話でした。 ほろ苦い…というよりかなりビターだったと思います。

    0
    投稿日: 2012.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直期待以上の小説だった。 高校生の大人とも子供とも言えない主人公たち。その中にマーヤを中心に話が進んでいく。 最後は「あー」という言葉しか出ないエンディング。 正直、殺人とか推理とか(日常の謎解きなどはありますが)、おおそれたサスペンスなんぞありませんが、一言一言丁寧に作られた作品で読者としても愛着がわきます。 ユーゴスラビアのこと、色々考えます。

    0
    投稿日: 2012.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めた時から「これはすごく気に入る一冊になる」と予感し、その通りになった。 大人になる一歩手前の少年たちと、今はなくなってしまった国・ユーゴスラヴィアから日本の地方都市へやってきた少女マーヤとのひと夏の邂逅。 彼女と過ごした2ヶ月の間に起きた小さな謎を解き明かしていく日常系ミステリーで、序盤は淡々と進むけど中盤からはややシリアスになる。 「無力さを知る」というプロセスは青春そのもので、エンディングは苦くて切ないけどこの物語に出会えたことに感謝。 読んでよかった。 マーヤが日本語での言い方を探す時の「んー、」という間がそれっぽくてかわいい。

    1
    投稿日: 2012.03.19
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    男子高校生視点で語られているはずなのに、ぜんぜんそんな「感じ」がしない。妙に理屈っぽく、また不自然に謙虚な姿勢。 周りの登場人物も血肉が通ってないように感じられる。 物語のための人物設定でボードゲームのコマのような扱いにがっくり。 米澤氏のプロットは、最後の段階になっての「どんでん返し」が良くも悪くも売りだけど、少なくともこの物語に関してのクライマックスはちょっと「卑怯だな」と思った。読者にどう感じさせたいかという作者の意図が見えすぎ。

    0
    投稿日: 2012.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ユーゴスラビア紛争をモチーフにした日本が舞台の小説。紛争にかんする説明も端的で読みやすい。重い結末であるが、同時に視野が開けるようなさわやかさがある。

    0
    投稿日: 2012.02.24
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    期待通りの展開というか、物語の筋はわかりやすく進んでいくんですが、それだけ、といった感じで特別引っかからない作品でした。 ミステリ要素もあるにはあるんですが、強引でかつ物語にさして関与してこないもの。結局、ラストにドカンと持ってくる作品で、そこまではひたすら感情を募らせるタイプの作品なんでしょうが、いかんせん感情移入が出来ない。 なぜか、と考えてみるに、主人公のやることがまったく意味がわからないからだなぁと。そもそもそこに疑問を感じたままなので、いくら感傷的にしても響いてこない。 正直、主人公守屋がマーヤに好意を抱いていた、とはっきり明記はしてないにしろ、そういうことだと思うんですよね。そうじゃなきゃ、行動が本当に意味がわからない。作中で語られた理由が本音だとしたら、本当に中二病もいいところでしょう。 センドーというキャラクターも結局、たいした掘り起こしもなく。中途半端な作品でがっかりしてしまいました。

    0
    投稿日: 2012.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーむ、すまほで書き込んだはずだったのに投稿できてない…。 ユーゴスラヴィアの情勢をモチーフにした話。なんていうか、テーマが斬新。。日常の中に小さく散らばっている疑問の中に、闇もあり、明るいものもあり。 そして最後の展開。センドーの告白。綺麗なお話だったと思うのに、悲しいイメージが離れない。

    0
    投稿日: 2012.02.18
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    マーヤがいったいどこへ帰ったのか考えるため、日記を見返すかたちで物語はすすむ。 当初はこれらのエピソードがどんな伏線になっているのかよくわからなかったが、最後へ向かうにつれてこれらが重要であったことに気付かされた。 国とは、民族とは何なのかと考える本。

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    投稿日: 2012.02.18
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    マーヤと守屋と 大刀洗万智がすきですね 特に万智!わかってるけど いわないっていうとことか いきなり不機嫌になるとこがいい! この小説で一番おもうのは 考えさせられるってことです。 読者に語りかけているっていうんですかね。 なんか自分 勉強不足だなってすごくおもいましたね。

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    投稿日: 2012.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物達は最後まで自分の殻を破れず、最悪の結末を迎えてしまう。自分の中にある感情をどうすることもできないもどかしさを感じた作品。

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    投稿日: 2012.02.10
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    ユーゴスラビアの知識がはいるのは勿論だけど、高校時代のもどかしさを思い出して懐かしかった。 概念としての妖精を育てる国がもう世界的に失われつつあって、現実に近いファンタジーのほうが儚いなと思った。

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    投稿日: 2012.02.02
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    青春時代の、あのもやっとした、突き抜けようとしても突き抜けられなくてどうにももどかしい感じが、懐かしかったり苦々しかったり。 マーヤのことを思うと泣いてしまいそうです。あ、あと太刀洗がもう少し早く素直になってくれたら好きになれたかなあ…。

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    投稿日: 2012.01.18
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    この本は一流の青春小説だ。 私たちが少年時代に感じるある種の「ままならなさ」が青春のそれだというのであれば、この小説は青春小説以外の何物でもない。 たとえば、誰かが何かを知り、そして別の誰かは、彼(もしくは彼女)がそれを知ったということすら知らないなら、私たちはいったい何ができるだろう。それが「ままならない」ということではないだろうか。“少年”であるための「未熟さ」というものではないだろうか。 メインプロットの秀逸さもさることながら、様々に様々な方向から織りこまれた伏線は見事というほかない。 たった一つ気になるところをあげるとするならば、最後の、マーヤの出身国がわかるときの謎解きである。 主人公はその時点ですでにユーゴスラヴィアに対する十分な知識を得ているのだから、あのような回りくどい解決をする必要はなく、最後に持ち出された情報を用いて最後の「スルプスコフルヴァツコム」まで行ってもよかったのではないだろうか。(意味は、ネタバレをきらうひとは調べないように。)

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    投稿日: 2012.01.11
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    日常の小さな謎にスポットをあててストーリーが描かれる。 マーヤというユーゴスラビアの少女と出会った主人公達の、 過去に思いを馳せる展開。 主人公が弓道部に所属している設定はとても良かった! 登場人物が魅力的で、推理小説というカテゴリより、 青春小説と言った方がしっくりくる 。 終章での種明かしはとても切なかった。。。

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    投稿日: 2012.01.02
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    前半の日常での推理部分はそこまででもなかったけど、マーヤの故郷を推理するために、ユーゴスラビアのことを調べ始めるあたりから読むのがとまらなくなった。 詳しい感想はこちらに書いてます http://librarianimpressionk.blog.fc2.com/blog-entry-15.html

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    投稿日: 2011.11.28
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    おもしろかった。 読みやすいし、キャラクターがいい。 最後には驚いて、 驚いたまま終わってしまったから 次読むときはすごく時間をかけて読みたいです。 マーヤのような人に出会ってしまったら 守屋のように考えざるおえないかもなあ。

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    投稿日: 2011.11.28
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    米澤が得意とする日常にある謎を上手くミステリーとしてまとめている。 日常の何気ない事象をベースにしているため、内容を身近に感じやすい。

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    投稿日: 2011.11.11