權兵衛さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ / 集英社文庫
現代小説の話題作に相応しい
10
話題性に飛びつき、読破。
現代の若者の心理描写が素晴らしいです。表題が意味する連鎖反応になるほどなあ、と感銘しました。
読書している最中は、楽しめました。投稿日:2013.09.25
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ピース
樋口有介 / 中公文庫
読後に気づく衝撃の事実
9
読破した時に初めて気づく真実。確かにそうだ、と戦慄することでしょう。
うわあ、種明かししてえ。でも、新たな読者が楽しめなくなるので自粛します。
作者に拍手したくなります。友達にもこの戦慄を体験させたく…なります。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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遠くでずっとそばにいる
狗飼恭子 / 幻冬舎文庫
記憶喪失ものは数多あれど
7
記憶喪失ものって、かなりポピュラーだと思うんです。
これもそうかなと疑念を抱きながら読み始めました。
――恐れ入りました。記憶喪失ものだからどうせ、なんて先入観は捨てます。
これは、切なかった。もう一…度読み直しました。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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夜は短し歩けよ乙女
森見登美彦 / 角川文庫
コミカル、シニカル
7
読書が楽しくなる作品です。映像にはない楽しさがあるんです。やはり、読書はこうでないといけないな、と思いました。
どんなヒロインをイメージするかは、読者次第。でも、青春時代を思い出し、ほろりとさせられる…ことでしょう。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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月光
誉田哲也 / 中公文庫
必ず月光を聴きたくなります
6
月光のピアノソナタを知らないで読み始め、途中で旋律を知りたくなって聴きました。
こんな切ない話を生みだした作者を怨みます。
果たして最後まで読破できるか。耐えられるか。耐えられない読者がいても軽蔑はし…ません。斜め読みに切り替えて逃避するのもいいでしょう。
事態を正視するのには、精神力を要します。
最後まで読破できたら、他作では得難い感情のうねりを体感できるでしょう。
この作品は、長く忘れることができないものです。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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何度踏みつけられても「最後に笑う人」になる88の絶対法則
マック赤坂 / 幻冬舎
唯一無二のリビドー小説と評させて下さい。
6
選挙と巷間のバラエティーで話題になる著者です。単なる金持ちの道楽や売名行為とはとても思えず、人物像に好奇心を掻きたてられて読破を決意しました。
――想像以上でした。まるで昭和の西村寿行氏が描くハードバ…イオレンス小説に登場してきそうな狂人猛者で、驚異的な心的エネルギーの持ち主です。
感心している場合でありませんでした。正確に記すと、ヒトには本来これくらいのエネルギーが存在しているのだと思います。それを直截的に説明してくれています。猛と狂のてんこ盛りながら、終始一貫ぶれていません。人生の可能性に関して、本質を突く好著でした。描かれているのは、生命体のLibidoそのものなのです。著者の生きざまに一歩でも近づきたいという意欲が湧いてきます。
特にまえがきとあとがきが秀逸です。なんと、最初の数ページで不覚にも涙がこぼれてしまいました。 続きを読む投稿日:2016.07.27