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ラッシュライフ
ラッシュライフ
伊坂幸太郎/新潮社
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総合評価

2022件)
4.0
595
769
455
67
17
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    登場人物が次々に入れ替わり出てくるので、少し混乱する。 同じ時間の出来事を別の人の視点から書いているのかと思ったら、時系列がバラバラだったのね。 すごく嫌な人物が最後にひどい目にあうのでスッキリする。

    0
    投稿日: 2007.05.27
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    伊坂氏の中でもこれが一番好きです。とにかく収束感は一番強いと思います。 書き方変えただけでこんなにすごくなるんだと感動した覚えが。

    0
    投稿日: 2007.05.20
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    恩田陸のドミノと比較をするのならば、こちらはそれぞれの話に対し時間軸にズレがある。そして全てが平凡な話ではない。どちらが秀でているとかではない。強いて言えばこちらの方がムズカシイ。

    0
    投稿日: 2007.05.20
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    伊坂作品3作目。それぞれバラバラに進んでいると思われた登場人物たちの人生の交錯にわくわくしながら読んだ。「人と人とのつながり」というと陳腐に聞こえるけど、この本を読んで「そういうのってありそうだな」と素直に思った。

    0
    投稿日: 2007.05.19
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    「俺たちが日常的に殺しちまっているもの、そういうものに限って神様だったりするんだ」その一言に伊坂さんの世界観がある気がします。 これからも日常の大切なものをしっかりと見のがさずに生きていきたい。

    0
    投稿日: 2007.05.15
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    すげぇ〜とにかくすごかった。まずあんだけの人を動かすのがすごい。そしてあんだけの内容を一つにつなげるのがすごい。読んでる間は四つに時間のずれがるのが分かったんだけどあんだけぐちゃぐちゃだとさすがに分からない。一人の物語でも時間の流れが一定でないのがまた分からなさをます。でも『好きな日本語を書いて欲しい外国人』が時間の動きを最後にしっかりと。読んでいて一番かわいそうなのは河崎原。彼はこのあとどうなるのだろう・・高橋が助けてくれるのだろうか?豊田はそれとかわって良かったと思う。特に付き添っていた犬。良い味をだしてたけど、彼も彼で銃を突きつけられたりと散々。重力ピエロの探偵兼泥棒の黒沢さんもいい。また機会があれば読みたい本。

    0
    投稿日: 2007.05.13
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    多くの登場人物が交差していくお話。時間軸もバラバラで頭を整理するのが結構かったるい。ここで登場する人や事件が伊坂の他の作品にも登場する。こういう仕込みは好き。

    0
    投稿日: 2007.05.12
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    新たなカモを物色する泥棒、死んだ父の幻影から逃れようと新興宗教に走る青年、野球選手との再婚のために殺人を企てる女性カウンセラー、首を斬られて再就職もままならず彷徨ううちに野良犬を拾ってしまった中年の男。時間がほんの少し前後した同じ場所を舞台に4つの話が進み、やがてそれがひとつの物語によりあわせられてゆく。いつもながら伊坂幸太郎の構成力には翻弄されてしまう。2007/05/06

    0
    投稿日: 2007.05.10
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    泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

    0
    投稿日: 2007.05.07
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    五つの話が交差する、群像劇。 出てくる会話がそれぞれの視点を鮮明に表している。 伊坂の世界への第一歩になりました。

    0
    投稿日: 2007.05.06
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    何が?どうなるの? いったい何がいいたいの?・・・ 最後まで引っ張る書き方は脱帽。 でも・・・

    0
    投稿日: 2007.05.04
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    ・・・えー、非常に昔のほうに読了したので覚えて無い部分も多々あるのですが。おもしろいおもしろいっすよこれぇ!!!みたいな。重力ピエロ以来の伊坂作品でしたが、彼のテンポについにはまってしまいました。ストーリーも、同じ時間軸ではなく、過去と現在が入り混じったものでそれが「つながる」あの快感!!!いいっす。そして黒澤が重力ピエロに出演してると聞き調べてみたら・・・いたキュ=(*´∀`*)⇒ン!!! そういうの凄い好きなんですよね。

    0
    投稿日: 2007.05.04
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    さまざまな人生が様々な所で付箋が貼られてる。 人生ってそんな感じで、だれがどう繋がってるかわからないものだよなぁ・・・ 私も、エッシャーの騙し絵の中ならば もしかしたら城の外で座っている、そんな人かもしれない。

    0
    投稿日: 2007.05.03
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    まだ読んでいる途中からでさえ、次々に繋がってくる細かい事象たち、 時間の絶妙な遡り方にため息が出ました。 泥棒、リストラ男、新興宗教の信者、不倫妻、画家と画商、 一見何の関わりもないような趣の異なる物語が同時進行していく。 正確には ―同時進行― ではないのですが・・・。 よくこういった複数の別の登場人物の物語が交差して最後に一つになる作品 というのは小説でも映画でも見かけますが、ごちゃごちゃと混ぜすぎて混沌としたまま終わったり、 全然伏線が活きてこなかったりと、失敗に終わるものも少なくはないと思います。 でもこの作品は全てがとても明瞭でした。 複数の物語の繋がっていくさまはもちろんですが、更に「時間の流れ」も過去へ未来へと、 くるくると同じ螺旋階段をめぐる騙し絵のごとく絡ませていて、 読者をぐんぐん引き込む仕掛けとなっています。 そしてもちろん登場人物たちが繰り広げる会話も魅せてくれます。 ―ラッシュライフ― lushとするかrushとするかrashとするか・・・ 運命は自分で終わらせることもそして切り開いていくこともできる。 銀幕でいろんな人生を見せられた後のような残像感が残る作品でした。

    1
    投稿日: 2007.05.03
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    エッシャーのだまし絵のごとき作品。様々な人生が絡み合ってつながっている。最後は、本当にだまされた感じ(いい意味で)。

    0
    投稿日: 2007.04.30
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    無関係の人間を巧みに繋げていくさまは見事。ただ、何度も読み返さないとなかなか時間軸が把握出来なかったという点で私は「陽気なギャング〜」のほうが好きだ。伊坂作品の登場人物はそれぞれ魅力的だが、本作以外にも登場する黒澤はそのなかでもとくに「粋」な人物だと思う。

    0
    投稿日: 2007.04.28
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    面白かったけど、まだよくわかってません。エッシャーのだまし絵、そういうことだったんだなあ、と。1回読んだだけじゃわかんないのでもうちょっと読みます。

    0
    投稿日: 2007.04.20
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    インフルで発熱中に読んだからか、時間軸がさっぱり・・。元気なときにもう一度読もうかな。2007/4/8

    0
    投稿日: 2007.04.17
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    どぅわ。と毎回なるのが悔しい。 人生ってどれほど繋がっているのか。どれほど絡み合っているものなのか。 1次元にいる私達にはわからなくて、高みからみる神には3次元でみえているのだろうか。

    0
    投稿日: 2007.04.16
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    初めて読んだ伊坂幸太郎の作品。それぞれの人生が、いろんなとこでつながっていく。「怖れるな。そして、俺から離れるな」

    0
    投稿日: 2007.04.08
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    世界は広いようで狭いってことなのかなー 話の展開のさせ方上手い! 1度はまったら一気に読めました。

    0
    投稿日: 2007.04.02
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    ラッシュライフ!!!!!!! 井坂幸太郎のすばらしさを知った物語でした。 最後の最後で物語のすべてがわかる。びっくりした。感動した。涙がでそうでした。井坂さんの物語に心底惚れた瞬間です。

    0
    投稿日: 2007.03.30
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    絶妙なストーリー・パズル。 ピースが一つずつ合わさり、完成していくような展開に魅せられます。登場人物たちの会話も面白い。 「人生については誰もがアマチュアなんだよ」(p277)このセリフ大好きですね。

    0
    投稿日: 2007.03.30
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    「つまり」 「つまり、おまえは間違っていなかったんだ。独立に失敗し、若干の借金が残り、人に裏切られたとしても、そのまま独立もせずに、漫然と同じ毎日を過ごしているよりは正しいことをしたんだ。」 「君の言葉を聞いていると、本当にそうだった気がしてくるから不思議だ。」 「同感だ。俺もおまえに話していると自分のでまかせが全部、本当に思えてくる。」

    0
    投稿日: 2007.03.27
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    新興宗教の教祖を崇める青年と、リストラされちゃったおじさんと、不倫相手の妻を殺そうとするカウンセラーと、探偵という表の顔を持った空き巣犯。四人が関係なさそうに動くんだけど最終的には・・・

    0
    投稿日: 2007.03.27
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    200703 5つの視点で物語が別々に進行。時間軸も様々な中でそれぞれが交差していく。人生において人との繋がりってこういった瞬間瞬間の出会いの連続なのかも、なんて思った。伊坂作品の中ではオーデュボンの方が好き。

    0
    投稿日: 2007.03.25
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    一見無関係に進行している4つの物語が、最終的には見事にひとつの物語として終結します。 伊坂幸太郎は複数からひとつの物語を紡ぎというのがすごく上手な作家ですね(「アヒルと鴨」然り、「陽気なギャング」然り)。 もしかすると、伊坂幸太郎の小説はすべて集まってひとつの物語といっても良いかもしれません。

    0
    投稿日: 2007.03.25
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    伊坂さん特有の伏線が張り巡らされたこの小説。わたしには、少しごちゃごちゃし過ぎて話がなかなか見えてきませんでした。でも佐々岡が言った「一生のうち一日だけが自分の担当で、その日は自分が主役になる。そうして翌日には、別の人間が主役を務める」っていう考えは面白いなぁと思いました。人生って一日一日の積み重ねとよく言うけど、1日だけ自分が主役なら何だって出来る気がするな…、いや、逆に出来ないかな?2007/03/24 読了

    0
    投稿日: 2007.03.24
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    「あぁやられたっ!!!!」って気持ちになる。 伏線張って、話が繋がっていくのが快感。 登場人物もみんな魅力的。 でも実はまだすべての話の繋がりは理解できてない・・・(´Д`) 時間軸がごっちゃになってます。

    0
    投稿日: 2007.03.24
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    こういう構成の話は本来なら何度も繰返して読んで「やっぱりここのこれがそこに繋がるんだ」とか「ここに出てきた人がこの人なんだ!」とか確認したくなるか、そうするのがすごく面倒なくらい入り組んでて諦めるかだと思うんだけど、そんなことしなくても一回読んでそれで入り組み方が全部分かる。複雑っぽい書き方なのに分かりやすくて面白い。

    0
    投稿日: 2007.03.21
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    伊坂作品の中ではそんなに好きではないけれど、パズルみたいで面白いと感じました。 すべてが最後につながる瞬間は気持ちいいです。 泥棒さんが個人的に好きです。伊坂さんはこういうキャラを作り出すのが上手だと思う。

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    投稿日: 2007.03.19
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    5つの視点で物語が進行。読み進めていっても、登場人物達が単につながってはいかない話の展開がおもしろかった。読後感よかったです。

    0
    投稿日: 2007.03.17
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    【泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語】 面白かった!! 1つ1つの話が絶妙に交差してて、どこで繋がるのだろうとワクワクしました。 そして思わず戻って確認する場面も。。 密かに黒澤ファンです(笑) 映画化決定。20097年6月公開。 http://www.fnm.geidai.ac.jp/lushlife/

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    投稿日: 2007.03.12
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    まるでパズル。ピースがだんだんと繋がって、一つの絵になる過程を楽しむ感覚が味わえる作品。ミステリーの中では久々のヒット!

    0
    投稿日: 2007.03.12
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    さすがですね。やられますね。 5つのストーリーが交差して、 まとまって行く様は気持ちよいです。 読後は一つのパズルが完成したかのよう。 読み終わってから登場人物の言葉を思い出し ながらエッシャーのだまし絵をボーっと 見てしまった。

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    投稿日: 2007.03.11
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    読んでるときは、これからどうなるんだろ!? って気になって、気になって、先に進んでしまう。 バラバラのストーリーが同時進行してるんです。 それぞれスピード感があって。 最後に、パズルがすーっと繋がる感じ。 これが、すごい。

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    投稿日: 2007.03.09
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    「譲ってはいけないもの。そういうものってありますよね?」……ここに救いがあるも、全体的にはいまひとつ物足りなさがあります。

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    投稿日: 2007.03.07
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    パズルみたいな物語。 だいぶ前に読んだけど、なぜか浮気する心理カウンセラーだけが妙に怖くて記憶から離れない…

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    投稿日: 2007.03.05
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    なんかですね、複数の人生が同時進行して、それぞれの人生が複雑に微妙に絡み合って物語が進行するのですが、ひとつの核になる物語のためにそれぞれの人生が語られるのではなくて、あくまでそれぞれの人生を語るために物語が錯綜する感じがすごいんです。ドラマは人と人とが交錯するところに起こると思うのですが、ドラマのために人と人とが交錯しているわけではない感じがするというか。 それからですね、最初から最後に向かってまっすぐに読み進めて最後にびっくりな構成の錯視に感服。まさにエッシャーの騙し絵です。

    0
    投稿日: 2007.03.05
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    泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

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    投稿日: 2007.02.27
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    なんだこれは!! 今までに読んだことのないタイプ。計算しつくされたこの作品は、最後まで読むと、またはじめから読みたくなります。

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    投稿日: 2007.02.26
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    ばらばらな糸の端っこをそれぞれ手繰り寄せていったら実はもつれていた、みたいな感じ。 構成の妙もストーリーもさすが評判の本だな、と思った。 井坂幸太郎をもっともっと読みたくなった。読んでよかった。

    0
    投稿日: 2007.02.26
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    絡み合うストーリー。「譲ってはいけないもの。そういうものってありますよね?」「怖れるな。そして、俺から離れるな。」 悩みが吹っ飛ぶ作品!

    0
    投稿日: 2007.02.26
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    複数の人間の生活がワンシーンごと書かれている。その配置が絶妙で最後一つにまとまっていく様子がとても面白かった。 今まで読んだ伊坂幸太郎さんの本の中では一番好き。

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    投稿日: 2007.02.25
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    普段ミスエリーはめったに読まないが、退屈しのぎにと、買ってみた。飛行機の中で一気に読めてしまった。少し鼻につく表現が多いけど、面白いので◯!

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    投稿日: 2007.02.24
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    伊坂幸太郎 著  それぞれ別々の人生が複雑に絡み合い、一つの物語へと進む複雑怪奇な物語。 伊坂幸太郎の小説はかなり奥が深いです。このラッシュライフは、パルプフィクションやレザボアドッグスのタランティーノ作品に似た作りになっていて最後まで飽きさせない。また、読み終えたときに過去の伊坂作品との繋がりに驚きを覚える。 とても強烈な個性のある作家だと思います。

    0
    投稿日: 2007.02.21
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    一つのだまし絵のもと、何人もの話が交錯して  それが最後の最後に 一つの話につながる みんなそれぞれ、人生とは何なのかっていう疑問を抱えてて 個々に見えていても やっぱり一つの大きな流れって いうものはあるのかな なんて思わせる  読んだ後はお腹も頭もいっぱいなお話  ところどころに散らばる ちょっとしたトリックが ものすごいのです  それから 誰の話にも必ず出てくる、金髪の 日本語が流暢な、綺麗な女の人の役割が とっても興味深い 自分が大きな流れの中で にっちもさっちも いかなくなったときに またもう一度読みたいなあ  ってか、これ 一応サスペンスなのでしょうか (笑)

    0
    投稿日: 2007.02.13
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    伏線はなんとなく分かるんだけど、考えるのも面倒くさいほど入り組んでて面白かったです。徐々につながっていくのが快感。

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    投稿日: 2007.02.05
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    前作に続き仙台を舞台にした小説。ここまで全てをリンクさせたストーリーは見事。 これ映画化してもらいたいな。 この人の作品は発表順に読んでいくのが ベスト。

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    投稿日: 2007.01.31
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    なにこれ! この人まじすごくないっ!? ほんと一気読み間違いなし。 “一枚の壮大な騙し絵” エッシャーの騙し絵のように、 何人もの人生が、それぞれは別々の出来事のようで、 でも複雑に入り組んで、意外なところでリンクしている。 ある人にはゴール地点に見えていても、 別のある人にとってはただの中継点でしかなく、 また別のある人にとってはスタート地点にもなる。 うん、何回も読んじゃいそう。

    0
    投稿日: 2007.01.25
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    lash… lush…… rash……… rush…………。 同じ響きの言葉でも多種多様の意味があるように…。 人生にも多種多様の生き方があるようだ……。 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色し…。 父に自殺された青年は神に憧れを抱く……。 女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企み………。 職や家族を失った男は老犬と運命を共にする…………。 並走する四つの人生譚はその他多くの人生を巻き込んで、新たな様相を見せ始め…。 物語の細部から全体へと目を向けた時、驚愕の絵が浮かび上がる。 エッシャーの騙し絵の如き、現代の寓話…、あなたも読んでみませんか?

    0
    投稿日: 2007.01.19
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    やっぱり緻密でした。 中盤を過ぎてもふくらみ続けている謎が、最後には、さっと潮が引いていくように消えてなくなり、深い感慨だけが残るようになってます。すごい作品です。 もっかい読も。

    0
    投稿日: 2007.01.17
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    納得は行くけど、どこかで騙されているような感覚におちいる・・・。 本当にエッシャーの騙し絵の中に迷い込んだ気持ちに・・・。

    0
    投稿日: 2007.01.15
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    伊坂さんの作品で3番目に読んだ本。少しづつこの人の文体や作風に慣れて、面白いなと思い始めてきた。前に読んだ2作品と登場人物がリンクしているのだけど、こういうのは読んだことのある人だけが分かるネタなので大好きです。一見接点のない複数の話が絡み合い、終結に向かう不思議なミステリー。

    0
    投稿日: 2007.01.12
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    話を並び替えながら考えて読むのもなかなか面白い。結構面白かったけど、バラバラの理由というか気になるところが分らなかったので☆1つ減らしました。でも本ならではの楽しみ方ができる面白い本。

    0
    投稿日: 2007.01.08
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    騙し絵をモチーフに、4人の人生が描かれている。4人の人生が最後にかちりとパズルみたいにあてはまって最後まで目が離せません★ 06/11/24

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    投稿日: 2007.01.05
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    「オーデュボンの祈り」に続いて2冊目の伊坂さん。 前作ははっきり言って何が言いたいのか分からないまま読み終わってしまったから、それに比べると格段に分かりやすくなってた。 舞台は仙台。 キーワードは泥棒・神様・車・犬、そしてエッシャーの絵と展望台。 それぞれが微妙にリンクして行く。 時間軸がずれてるから、最初ちょっと混乱したけど、そのリンクが分かると気持ち良い。 すごく興味の湧いた面白い逸話は、「プラナリアの自殺」。 伊坂さんってやっぱり優しい人なんだろうなー。 読み終わると元気になれる、優しくなれる。 そんな本でした。

    0
    投稿日: 2007.01.03
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    異なる5人の人物が最後にうまくつながっていく。別々の点が線になってくような感じ。 読んだ後にすごく爽快感がある作品。

    0
    投稿日: 2007.01.02
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    初めてちゃんとお金出して買った伊坂作品。読むのは3作品目。 これでハマった。面白かった。 浦沢直樹顔負け(?)の散らかし放題散らかされた伏線が、ラストにキレイに繋がるところが気持ちいい。

    0
    投稿日: 2007.01.01
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    伊坂さんの新潮社での第二作目。 そして私としても伊坂さん作品を読んだ二冊目。 これは、すごい。 初めて読みました。このようなつながってつながってつながっている小説。 伊坂さんのすごさが実感できる惚れ惚れする小説です。 黒澤さん、好きっ

    0
    投稿日: 2007.01.01
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    それぞれ独立した物語としてみてもおもしろいし、時間軸をずらしてリンクさせている巧妙さもよかった。全然無理やり感もないし、むしろ複雑に絡み合っているにもかかわらずそれぞれの登場人物が他の人の物語でちゃんと機能し、存在感を残しているところがよかった。この手の作品は他の作者で読んだことがあるがラッシュライフが一番良く出来ていると今のところ思ってます。

    0
    投稿日: 2006.12.28
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    5つの物語が絡み合って進む構成はスゴイ! 時系列をずらしてあって、そこに錯覚を植えつけているのが見事。 ただ、時系列を完全に把握して読むのは不可能

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    投稿日: 2006.12.27
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    友達に借りて読みました 面白かった!! なんかこうひとつにつながっていく感じ 好きです。こういうの 最初は何がなんだかよくわかんないんだけど、最後にはあぁ!!って感じ 個人的に黒澤さんお気に入りw

    0
    投稿日: 2006.12.16
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    無関係な登場人物が収束に向かっていくというパターンはありがちですが、この本ではズレがポイント。すばらしく複雑なパズルを見せられたようでした。最後にすっきり!やはり文句なくおもしろいですね。個人的にはやはり、泥棒さんが好きです。それと、老夫婦の強盗。想い出に今までしたことないことやりたいっ!ってなんか分かります。神とは、カオスを見通す力なのでしょうか。

    0
    投稿日: 2006.12.16
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    伊坂作品の中で二番目に好きです。 なのに文庫を持っていないとゆう事態。 いつか、買います。 収束に向かって、物語が纏まっていく所はいつもながらカッコいい。

    0
    投稿日: 2006.12.15
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    読み終わった瞬間、もう一度最初から読み直したくなる本。ほんと、騙し絵みたいな作品でした。この作者の頭のなか、一体どうなってんだ?!

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    投稿日: 2006.12.13
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    きっと私たちもこんなふうに複雑に人生が交差している。 それを伊坂せんせは、とても鮮やかにうつくしく見せてくれた。と、私は思っている。なんでもないことの連続が、本当は一番の奇跡なの?

    0
    投稿日: 2006.12.12
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    志奈子が目を前に向けると、車両の自動ドアが開くところだった。ぷしゅう、と空気が漏れる音がする。のぞみ500系が吐きだした溜め息にも聞こえた。 感想:http://tomtomcom.blog73.fc2.com/blog-entry-352.html

    0
    投稿日: 2006.12.11
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    小気味のよいテンポが心地いい。 読んでてほんとうに、楽しい本。 リズミカルで読者を飽きさせない 「なんだかよくわからないけど、 なんだかとてもいい」そおいうところは やはり、村上春樹を感じてしまう。 黒澤と、柴犬もどきが最高。 伊坂幸太郎はどうやら、猫より犬が好きなよう。 「黒澤は道行く人々を観察した。 金を持っている者、もっていない者、景気のよい者、景気の悪い者、未来を探す者、未来を持つ者、諦める者、様々な人生が通り過ぎていく。誰もが深刻な面持ちに見えた。もっと気楽になれよ、と黒澤は声をかけたくなる。」 「薄汚くて老いた犬は、すべてを受け止めているかのような顔をしていた。 学生時代に読んだ小説の一説が頭に蘇った。主人公が白痴の女性に言う台詞だ。 「恐れるな。そして、俺から離れるな」」

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    投稿日: 2006.12.10
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    5つのストーリーが絶妙に絡み合う群像劇。伊坂幸太郎の世界を存分に味わえる作品だと思います。 この人の作品はどれも普通には読ませてくれないです。秀逸。

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    投稿日: 2006.12.09
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    5つのストーリーが違和感なく関連している。個人的に黒澤のシュールさとセリフが大好き。「神様のレシピ」は脳裏に焼きつく。ますます伊坂幸太郎が好きになった作品。

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    投稿日: 2006.12.08
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    並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。 不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。 巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる

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    投稿日: 2006.12.08
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    泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。 相変わらずの面白さ!交差ドラマはお得意ね。

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    投稿日: 2006.12.08
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    一気に読み漁った伊坂シリーズその2。 現実離れしてるけど、殺伐としてるけど、面白い! あっという間に読めちゃう、からくりだらけのわくわくする本。

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    投稿日: 2006.12.08
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    構造が素晴らしい。文庫版は中表紙に、初版(?)は表紙に、それぞれエッシャーのだまし絵が使われているが、なるほど。確かに、構造はパズルのよう、構成はエッシャーのだまし絵のような印象の作品だった。だまされ感が爽快。うまいなぁ、もう!

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    投稿日: 2006.12.03
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    泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

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    投稿日: 2006.12.01
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    初めて読んだ伊坂作品。 意外に世間は狭いというか・・ いつも誰かと繋がってるもんなんですね。

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    投稿日: 2006.11.30
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    群像劇として物凄い自分好みの本でした。 登場人物の交錯具合がテンポよく明かされていく後半はとても気持ちが良かったです。そして黒澤さんが大層私好みでした。 伊坂氏の作品は初読なのでとりあえず★四つ。

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    投稿日: 2006.11.26
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    「ミステリー=殺人事件」という不動と思える方程式を見事に覆した感のある凄い小説。正直ドキドキした。ロジック。パズル。交錯する人間模様。時間差。そして何より黒澤さんに惚れた。

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    投稿日: 2006.11.24
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    すごい、この人すごい!そう思った。話が幾筋も幾筋も交差していく。ぐるりと回ると、他の一筋が見えたりする。そして、フィナーレ。すごいスピード。一度として、止まれなかった。

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    投稿日: 2006.11.24
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    まったく違うバラバラの5つの話が次々と展開し、最後に一本の線上に繋がるこの話のすごさといったら!井坂作品はこれで3作目。読みやすい文章と、マジックのような話の仕掛けに読後はついニンマリ。

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    投稿日: 2006.11.21
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    バラバラの5つの物語が、ランダムに書かれていて、それが全部繋がっていて、そして、その繋がりのポイントに気づいた時、 「もしや・・・」が「やっぱり!!」に変わった時に 「すげぇ。この作品すげぇ!!!」と改めて思いました。

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    投稿日: 2006.11.20
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    私もしばらく潜んでいた仙台が舞台。 狭い街なので、ここを移動してるなとかが分かる。 どこかの書評で「万華鏡の様な」というのがあって「?」イミわからんって思ってましたが、最後まで読んで万華鏡だ! 本当にぴったりの言葉です

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    投稿日: 2006.11.19
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    交錯するストーリー、魅力的な登場人物、軽妙な会話、それらすべてがピタリと収まるラスト。ほぉ〜とうなる事間違いなし。

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    投稿日: 2006.11.18
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    伊坂先生の作品に共通して言えることは、 「黒澤」というキャラクターが魅力的であること 時間を忘れて読みすすめられること である。 読み終わった後の爽快感はたまらないものがある。

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    投稿日: 2006.11.11
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    主人公は5人。それぞれが同時進行し・・・絡まった糸が最後に一本につながる。時間も場所も微妙にずらされていて最後まで読むと、すべてがつなっがていることが分かる。 私は、泥棒の黒澤がお気に入りです。

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    投稿日: 2006.11.09
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    パズルのように、いくつかのエピソードが少しずつ一つの形になっていくのが、読んでいてゾクゾクするような面白さ。伊坂氏すごい!

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    投稿日: 2006.11.07
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    古本屋で題名がジャズだったので何となくぽいっと買ったけど、ほんとに良い買いものでした。 みんなラッシュに生きてるんですよね。

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    投稿日: 2006.11.04
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    すべてがからみあってひとの人生をつくりだす。結局はひとつの騙し絵。犬が効いてるなぁって思った。二回読むべし。

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    投稿日: 2006.11.03
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    冷静で優しい泥棒の黒澤、絵が上手く心に問題を抱えた河原崎、不倫相手と共に妻を殺そうとする女京子、そして職を失ったサラリーマン豊田。この五人と様々な人が交錯して物語が紡ぎだされていく。 次々に入れ替わる視点と、時間のズレ、そして複雑に絡み合う関係性こそ伊坂節。こんなに完璧な騙し絵のような小説は他の人には書けない!!

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    投稿日: 2006.11.02
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    「ラッシュライフ」の世界観は、バトンリレーだ。 人生のうちたった一日でも、とびきり素晴らしく輝く一日があって、それを交代でみんなで回していければ、すべての人生は等しく意味を感じることが出来るだろうし、その連鎖は永遠に続いていくことだろう。 いくつかの物語が同時並行で進んで行き、お互いの物語が影響を与えながら進んでいく、ちょっと入り組んだ構成の小説。 それらの小さな物語の登場人物は、何かのつながりがあるわけではなく、まったく無関係の、ただ同じ時間に近くの場所に居合わせたというような、偶然にすれ違った人々であるに過ぎない。 それでも、当事者にすら気づかないところでお互いがお互いに影響を及ぼすのが人生であり、それを神の視点で俯瞰しているような気分にさせる小説だ。 小説の初めには、塔の屋上の階段を、兵士が歩いているエッシャーの挿絵がある。(ハードカバー版ではこの絵が表紙になっている) それは、先に進んでいるいるつもりが、いつの間にかスタート地点に戻っているという奇妙な騙し絵で、この絵はまさに、天上の視点から俯瞰して見た人々の姿を示しているのだろうと思う。 この、エッシャーの絵の中には、よく見ると、ひたすらに階段を上り下りする人々の他に、脇でくつろいで傍観していたり、途方にくれてしゃがみこんでいる人もいて、こういう、メインストリームの外側にいる人達をも含めて、「ラッシュライフ」では物語の中に描かれている。 何回も読みながら整理しないと、構成を完全に理解するのは難しそうだけれども、奥の深い小説だった。 私らみたいな年寄りが、若い人達と対等に話し合うのにはね、鉄砲があってようやく五分五分ってところなんですよ。変な話ですがね、そんなものなんです。年寄りが自己主張するのは難しいんですよ。(p.110) 人生は一秒ごとに流れていっている。それを自覚しているのか!と豊田は叫びたかった。近くの車道を駆けていくバイクの音が聞こえた。そうだとも、と豊田は思った。人生はこうしている今も、あれと同じような絶望的なスピードで、過ぎている。目を逸らすな、とそれは若者たちに向かって叫んだのか、自分自身へ言ったのか、分からなかった。(p.360) 人生がリレーだったらいいと思わないかい?一生のうちに一日だけが自分の担当で、その日は自分が主役になる。そうして翌日には、別の人間が主役を務める。そうだったら愉快だな。人生は一瞬だが、永遠に続く。(p.421)

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    投稿日: 2006.11.01
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     泥棒をして生計をたてている黒澤、父親に自殺され、神の存在を信じたい河原崎、不倫相手と共謀し、それぞれの配偶者を殺して一緒になろうと計画するカウンセラー・京子、そして21年勤めた会社をリストラでやめることになった豊田。何のつながりもなさそうに見える彼らだが・・・。  全く関係のない者たちの、全く関係なさそうな事柄が後から後からどんどんつながっていく様がお見事。恩田陸さんの「ドミノ」みたいな感じだけど、最初に彼らが出会ったある女の存在で、さりげなくすっかり時間軸を狂わされていたことで、より複雑になっていた感じ。それが最後になるとどれもこれも説明がいってるからすごい。

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    投稿日: 2006.10.31
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    これは面白い。 同時進行する5つの物語が一本に繋がったとき・・こんな仕掛けがあったなんて! 謎が解けていくごとに、してやられた感があり、たまらない。

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    投稿日: 2006.10.27
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    「金があれば何でも買える」と信じる画商の戸田と若手画家の志奈子、自分なりのこだわりを持つ泥棒の黒沢、新興宗教その教祖「高橋」をこよなく崇拝する河原崎と幹部の塚本、お互いの結婚相手を殺す計画を立てる精神科医の京子とサッカー選手の青山、四十社に不採用通知を突きつけられた失業者の豊田。一見何の関わりもなく、平行線のように進んでいくそれぞれの物語が、ふとしたところで重なり、交差していく。エッシャーの描くような“一枚の壮大な騙し絵”の物語。 今まで読んだ本とは一風変わった小説。正直、衝撃を受けた。ここまで精巧に作り上げられた物語はそうはないと思う。何気なく読んでいた小さな出来事のどれもが、結末になってそれぞれの意味を帯びてくる。階段を登っているつもりで進んでいると、いつの間にか下っている。私たち読者は、知らぬうちに作者の術中にはまり、エッシャーの騙し絵の兵士になってしまうのだ。 人間の人生は自分自身のものであるのと同時に、どこかで誰かとリンクして、相互に作用しながら作り上げられていくものなのかもしれない。 「時間軸」に注目して、もう一度読み返したくなる一冊。

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    投稿日: 2006.10.25
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    友人から借りた本。 前半は読み難かったのですが、登場人物達が交差してくる様が鮮やかになってくる後半は、逆に読むのが止められなくなりました。 “リストラ小父さん&犬”と“泥棒”が好きです。

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    投稿日: 2006.10.23
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    >泥棒・父に自殺され神に憧れる青年・不倫相手との再婚をもくろむ女性心理カウンセラー・職も家族も失い、野良犬を拾う男・・・登場人物の人生が、あるバラバラ死体事件と共に絡み合っていく物語。  本当によく出来たストーリー。登場人物も多く複雑なのに、どの人物の物語も魅力的なのでわからなくなることはない。何度も読み返したくなる一冊。

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    投稿日: 2006.10.22
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    最後になるにつれて「あうぁ。やられた」って感じ。黒澤さんが好きだvv ・・・貴方の好きな日本語を教えてください。

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    投稿日: 2006.10.21
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    だいぶ前から読んでいたけれど、なかなかまとまった時間が取れず、やっと読了。その為、うろ覚え状態のこともあったのが勿体なかった。それにしても毎度、どうしてこういう入り組んだ構成を矛盾なしに作り上げることができるのかが不思議。時間がある時に一気に読みたい本。泥棒の黒澤が、やたら知的で面白かった。あと、無職の豊田みたいに一見、どん底人生でも旨味がなくちゃね!

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    投稿日: 2006.10.19
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    面白かったです。堪能できました。一言で言えば「繋がってる」って事でしょうか。小説の中の話の繋がりはもちろん、登場人物が著者の違う作品とも微妙に繋がってるという、おいらの一番好きなつぼをピンポイントで突いてきました。もう立派な幸太郎信者になってしまいました(笑)

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    投稿日: 2006.10.18
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    良く練られたクロスオーバーする群像劇。個人的にはパーツのはまる感じに意図を感じすぎ、素直に本の世界にいれなかった。でもそれが些細なことと思うぐらい面白かった。

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    投稿日: 2006.10.17