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百鬼夜行抄 1巻
百鬼夜行抄 1巻
今 市子/朝日新聞出版
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総合評価

21件)
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    著名な怪奇小説家を祖父に持ち、妖怪や幽霊が見える霊感の強い少年・律と、彼を取り巻く異形たちの話。 和風ホラーな怪異譚でありながら人間臭くユーモラスな妖怪の造形がほのぼのおかしみを感じさせる。基本的に好青年だが、食えない性格の律もよい。 背筋がぞくっとするような恐怖の演出、呪いや祟りや古い因習、愛憎入り乱れた業の深さが生む悲劇と惨劇…… 律をはじめとする飯島家の人々が、深入りしない姿勢と近すぎない距離で変事に接しているのも好感がもてる(もっとも怪異のほうから勝手に寄ってくるのだが) 迷い家など民俗学好きは嬉しくなるエピソードも多数収録されており、その手の話が好きならおすすめ。 難点をあげるなら一話ごとの人物相関図が複雑だったり、作者の演出上の意図で時系列が錯綜しているので、一読しただけでは前後関係が理解できない。 何度もくりかえし読むうちに巧みに張られた伏線に気付いて「そういうことだったのか!」と腑に落ちる感覚はミステリーものに近く、故に味わい深さをもたらす。

    0
    投稿日: 2017.08.23
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    「漫画夜話」をYouTubeで見て興味を持っていました。 日常の中に自然といる妖怪が怪異を起こす話。 無理のない感じが好きになりました。 主人公の律は妖怪を御し怪異関係に詳しいがために命を縮めた祖父を持ちます。 その血を受け継ぎ、祖父から用心棒として契約させられた青嵐もいい味がでてます。 いい加減というかちょっと怠惰?なところが好きです。 でも律自身は見たり話したりはできても退治することはできません。 青嵐が教えたり退治したりしています。 絵も綺麗で素敵。 最後のおじいちゃんと青嵐の「ご主人と犬」のような関係が面白かったw

    0
    投稿日: 2017.01.16
  • これはおもしろい。

    時にはせつなく、時にはじんわり、この感じがとても好きです。もともと妖怪とか好きなんで、手に取りましたが、今さんの書く絵もすごく好きなので読み始めるとついつい止まらなくなってしまいました。

    0
    投稿日: 2015.03.23
  • 絵の美しさと退廃的な雰囲気が好み

    今市子さんの美しい絵と、不思議な妖かしのストーリー。陰陽師的な話はたくさんあるけれど、主人公が「見える」だけで、大した力がなく毎回翻弄されるだけ、っていうのがなかなか新鮮。しぶしぶ主人公を守る妖怪?青嵐の存在も良い。 時間を作ってつづきをじっくりと読んでみたい。

    2
    投稿日: 2014.07.26
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    今市子さんの美しい絵と、不思議な妖かしのストーリー。陰陽師的な話はたくさんあるけれど、主人公が「見える」だけで、大した力がなく毎回翻弄されるだけ、っていうのがなかなか新鮮。しぶしぶ主人公を守る妖怪?青嵐の存在も良い。 時間を作ってつづきをじっくりと読んでみたい。

    0
    投稿日: 2014.07.13
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    昔好きだった本をまた夢中で読む。 おもしろい! この本(何巻か忘れた)に当時読んでた『道化の民俗学』(山口昌男)がちらっと出てて嬉しかったのを思い出した。

    0
    投稿日: 2014.06.19
  • 見えない世界の物語。

    主人公の飯島律は、亡き祖父(飯島蝸牛)から不可思議なものを見てしまう不思議な力を受け継いだ。見えるだけで何もできないのだけれど…。もっとホラーっぽいのかと思いきや、意外とコミカルでユーモアも読みごたえもあって面白かった。祖父との契約で律を守る事になっている青嵐の「とりあえず生きてりゃいいんでしょ」って感じの飄々としたキャラクター。住んでいた木を伐採されて住処を失った烏天狗の尾白と尾黒の可愛らしさ…ぎゅっと目を瞑って哀れっぽく涙を流してる顔にやられた。嗚呼、可愛すぎる。

    1
    投稿日: 2014.06.07
  • 貴方の背中で起こっていることかも…?

    タイトルだけを見ると禍々しい内容を想像しますが、全くそのようなことはありません。 祖父から負の遺産(?)を引き継いだ主人公が、現代においても何処にでも居る妖怪らを静かに眺めているような日常が描かれています。 (本家や分家などのややこしい関係を理解するのが大変かも) 一昔前の、まだ灯りが少なかった時代は、何事かあると妖怪などのせいにされていましたが、本当にこんな感じだったのかなと想像力がかきたてられます。

    1
    投稿日: 2014.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    * 因為出新書~就心血來潮再從Vol.1開始複習~ (平常則是隨便抽集數隨便讀XD) .。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  因為目前台灣最新刊Vol.22 小司說到~男朋友阿星比自己小2歲 個人覺得好像哪裡怪怪的... 總之!複習後~果然是有怪怪的XD Vol.1 第1話 大學一年級的小司因背後的病,休學到老家修養~ 律和外婆 到車站接小司和桃子舅媽(覺舅舅是飯嶋家長男) 小司問:「你沒有駕照?」 律:「我才16啊!」 之後到律的母親~娟(是飯嶋家么女)家後,拿出舊相片 娟:「這大概是小司7歲,律4歲的時候吧!」 ~差3歲喔! (先整理到這!) .。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  附錄說到此作誕生的原由~十分有趣XD 而且今市子說~「第1次將連載集結為單行本,真是開心極了!」 或是和編輯討論時,說「我從沒想過畫連續的東西」 (ネムキ 1995~) 畫風已經挺穩定成熟了耶~好厲害@@; *

    0
    投稿日: 2014.04.14
  • 見えないものが見えます

    不思議レベルはたかめなんですが・・・ ただのホラーではなく、笑いのはさみ方が絶妙。 夜中、ひとりで読んでも大丈夫(笑)

    1
    投稿日: 2014.03.26
  • ようかい・まかい・もうりょうと生きる筆者

    この話を好きだと思われるのは、下記の方々です。 昔流行ったテレビ番組「世にも奇妙な物語」や柳田国男さん・京極夏彦さんのお話、 水木しげるさんのアニメは楽しんだ~という人々。 ちょっとおどろおどろして、でもその世界にひきずりこまれすぎるわけじゃない、 現実と向こう側の間の空間を主人公がたんたんと生きています。 最近の巻は読んでいません。また、少し大人向けの内容です。

    5
    投稿日: 2013.12.17
  • 男性も読まねば損をする、美麗ホラー。

    亡き祖父の血を継ぎ、好まざるも妖魔が見えてしまう主人公・律。美しくも天然ボケな従姉妹・司。律の父の体に住まい、律を守る、祖父の式神・青嵐。律を主人と慕う妖魔、尾白・尾黒など、愉快?なキャラクター達が、時におかしく、時に恐ろしい事件に遭遇する。ユーモアの中に、ドキリとする恐怖が襲う、純和風ホラー。絵柄も非常に美しい。 作者の今市子氏と言えば、BLマンガで有名?な方だが、本作はそっち系の要素は一切無く、男性でも楽しめる、いや、是非男性に読んで欲しい、というか、読まないと損をする!オススメのマンガ。

    4
    投稿日: 2013.10.23
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    ホラーだけど、全編にさみしさが漂っています。 妖怪、妖魔、死んでいるのに気がつかない人。今生への未練や苦しさで重くなりがちな話を明るくしているのが尾白と尾黒の2匹。 さみしさや悲しさがあってこそやさしさは魅力を増すということを感じてしまいます。 途中からストーリーがひとり歩きをしているような回もありますが、それでも★4つの価値はある本です。

    0
    投稿日: 2012.07.29
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    一気に15巻まで読みました。 最初のうちは、かなり面白かったのですが、後半になるとかなりだれてくるかな~。1巻が一番面白かったような。

    0
    投稿日: 2012.01.27
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    続刊 妖ものの中で一番好きな作品。 自分にとって、この本との出会いが人生を変えたといっても過言ではない。 何度か読み返さないと理解が難しい話もあるけど、読み返すことがまた楽しい。美麗な絵も素晴らしい。

    0
    投稿日: 2011.12.13
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    5巻まで読了。 尾白、尾黒のかわいいこと!! 読んでいて、ブルーバードを思い出した。 絶対こっちの方が先だけど。

    0
    投稿日: 2011.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    精進(精神)おとしの客、百鬼夜行抄「1話・闇からの呼び声」「2話・あめふらし」「3話・桜雀」、昼の月。

    0
    投稿日: 2011.07.24
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    前から気になってたので借りてみた^^ まさに「眠れぬ夜の奇妙な話」。 機会があれば続きも読みたいかなー

    0
    投稿日: 2010.01.14
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    まだ連載してます。 16巻まで読みました。 アタシの好きな「絵」で、「物語」です。 1話づつの読みきりなんですが、全て根っこがつながっているので、別の話で出てきた登場人物が、また別の話に出てきたりして、パズルみたいで面白いです。 オカルトなお話ではなく、「ファンタジー」といったカンジでせつない話が多いです。 でも絵が綺麗なので、その綺麗さ故に 怖いシーンは怖いです。

    0
    投稿日: 2009.12.20
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    絵が最初入りにくいかと思いきや、意外と大丈夫。 怖くて不思議で、ちょっとおもしろくて、かわいくて(?) キャラクターや設定や、民俗学的な日本の昔からの伝承がおもしろい。 読めば読むほど不思議とハマり、怖いけど読みたくなる。 そして、おもしろい。

    0
    投稿日: 2009.12.16
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    この世ならぬものを見てしまう主人公は、怪奇小説家だった祖父の残した「守り」によって幾度も助けられていた。しなやかな龍の姿をしたソレは、普段は父親のなかにいる。若くして命を失った父の皮をかぶって、母親も祖母も欺きながら。

    0
    投稿日: 2009.11.18