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新編 銀河鉄道の夜
新編 銀河鉄道の夜
宮沢賢治/新潮社
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総合評価

582件)
4.1
217
156
110
21
4
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    正直に言う。難しかった。でも、物語の中に「入りこむ」という感じがあった。たぶん、もうちょっと歳をとってから読むと、もっとわかるのかもしれない、と思った。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    ずっと読みたかった名作。 「銀河鉄道の夜」の切ないほど美しい銀河の描写と結末があまりに合っていて、短編とは思えない、美しい映像を見たような心地になった。 個人的には童話感の強い「北守将軍と三人兄弟の医者」と、令和の今だからこそ同じ議論をしてみて欲しいと思う「ビジテリアン大祭」が面白かった。

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    宮沢賢治の世界観にどっぷり浸ることが出来た。 銀河鉄道からの車窓を思い浮かべるのが楽しかった! 児童書のような語りだけれど、中身は抽象的なことが多くて、たくさんの考察ができるんだろうなと思う。なかなか難しい。 (オーディブルにて)

    9
    投稿日: 2025.11.01
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     子どもの頃から親しんできた宮沢賢治の作品。  様々な作家さんが影響を受けていることをきっかけに今回改めて手に取った。  音やリズムを連ねているような筆致が小気味良く、また情景の描写が臨場感溢れていて、世界に一気に惹き込まれた。  また、所々文字や原稿が抜けているところにも想像力を掻き立てられた。  「銀河鉄道の夜」「よだかの星」「猫の事務所」「ビジテリアン大祭」は再読を含めて心に残った。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    『銀河鉄道の夜』 ☆3.8くらい。 筋としては簡単だけど、賢治の仏教やキリスト教の思想が混じっていた。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    宮沢賢治の文学に初めて触れた。 「銀河鉄道の夜」は以前読んだ気がしたが、内容を大体忘れていたので、半ば新鮮な気持ちで読めた。 賢治の文学はその筆致が独特だった。 いい意味で童心に立ち帰れるような幼さと、それに伴うやさしい感じがある。いいな、と思う作品は多かった。 なんか全体的に人間より動物とか物とかの方が喋ってて、主人公とかもそっち系が多かった。これは賢治の作風とか世界観なんだろうか。 以下、印象に残った作品 「よだかの星」 「ひのきとひなげし」 「銀河鉄道の夜」 「セロ弾きゴーシュ」 「ビジテリアン大祭」

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    銀河鉄道の夜にがこんなにも悲しい話だとは知らなかった。切ない。 独特なオノマトペの表現が世界観を作っていて人間以外の生物や無機物までが喋り出して繰り広げる物語はどこか愛らしくて好きだった。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    オーディブルにて まるでラジオドラマのようなつくりで、ジョバンニもカンパネルラも他の登場人物たちもそれぞれ声優があてられており、汽笛の音、人々の合唱、ざわめき、風の音まで要所で流れてくる。すごくよかった。 実は、宮沢賢治の文章は何度か紙の本で挑戦したときはなかなか入ってこなくて、たいてい途中であきらめていたので、銀河鉄道の夜を通して読んだのは初めてだと思う。オーディブルがなかったら、この人生で体験することはなかったかも。ベランダで風に吹かれて聞いた。虫の声が、作中でも流れて、現実の音とリンクした。 わたしが聴いたオーディブル版は、最終稿をもとにしているらしい。まだほかにも、知らない場面があるんだろうな。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    恥ずかしながら教科書以外で初宮沢賢治。 自然や動物を愛し、宇宙に想いを馳せ独特な言い回しやオノマトペは声に出して朗読するのに適していると思います。 「銀河鉄道の夜」は何と儚く悲しく美しい物語なのでしょう。こんな切ない想いをしたジョバンニ(カンパネルラもだけど)に幸あれ、と願わずにはいられません。 自分の食わず嫌いに後悔。

    0
    投稿日: 2025.08.29
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    2025/08/19〜2025/09/27 自分の好みには合わなかったな〜。 特に合わないと感じた短編の幾つかは読み飛ばしてしまった。一度電子で読んだもののフィジカルでも買った『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が読みたすぎて、本作を読み終えたことにしてしまいたかったというのもある。 表題作と『セロ弾きのゴーシュ』は読んだ。 P206(銀河鉄道の夜) 遠いものは小さく、近いものは大きく、遠いものは橙や黄いろではっきりし、近いものは青白く少しかすんで、(略) →『耳をすませば』のバロンのセリフを彷彿させる

    0
    投稿日: 2025.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有名な作品ですが、ジョバンニとカムパネルラの仲の良さが伺える描写が少なく、こちらが想像する2人の関係性と、物語の中での2人の温度感が結構違っていて、個人的にあまり感情移入できませんでした。少なくともジョバンニはカムパネルラのことを好きで仲良くしたいのだろうなとは思えたのですが、カムパネルラからのアクションが無いので、そこまで深い絆があるようには思えない状態で銀河鉄道での旅が始まってしまい、不思議な気持ちでした。自己犠牲を幸せとするのも個人的には共感できませんが、宮沢賢治は優しい人だったのだろうなと、なんとなく思いました。 そのなかで、印象に残った言葉があります。 「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」 灯台守のこの言葉です。最初はただ良い言葉だと思っただけだったのですが、自分の人生の中で割と大きいといえる失敗の経験をつい最近したときに、この言葉にかえって傷つけられました。結局、何かしらの形で成功に辿り着いたものにとってしか、道中の苦難を、それも幸せへの過程だったと言うことはできないと思ったんです。 それでもよくよく考えてみて気づいたのは、ここで失敗したことで自分はほんとうの幸福を得られなかったし、ここまでの苦労もすべてただの苦労に終わってしまったと思っていたけれど、実際はそうではなくて、ほんとうの幸福というのはもっと先にあって、自分の今のこの失敗も、そこへ続く道のまだ途中にあるものなのかもしれないということです。こうやって無理やりにでも明るい方向へ意識を向けないといけないのかもしれません。生きていかなければいけないから。そしてその答えは、死ぬ時にならなければわからないのだと思います。 自分の勉強不足で、文章がとても読みにくく、読み終わるまでにものすごく時間がかかったのですが、読んでよかったと思いました。

    2
    投稿日: 2025.08.21
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     短編集だから良いなと思ったものあり、ピンとこなかったのもあるのはまぁ普通だと思うけど。ビジテリアン大祭は自分には難解で挫折しそうになってしまった。

    13
    投稿日: 2025.08.14
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    著者、宮沢賢治は、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 宮沢 賢治(みやざわ けんじ、正字: 宮澤 賢治、1896年〈明治29年〉8月27日 - 1933年〈昭和8年〉9月21日)は、日本の詩人、童話作家。 ---引用終了 で、本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく悲しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である表題作や、「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」など、イーハトーヴォの切なく多彩な世界に、「北守将軍と三人兄弟の医者」「饑餓陣営」「ビジテリアン大祭」を加えた14編を収録。賢治童話の豊饒な味わいをあますところなく披露する。 ---引用終了

    77
    投稿日: 2025.08.07
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    登場人物が動物だったり、銀河を旅したりと絵本の中に入り込んだような没入感を体験することができた。 銀河鉄道の夜は、銀河や天の川など絵や写真でしか見た事の無いものを繊細な描写で記しており、美しい世界観を思い浮かべることが出来た。 「シグナルとシグナレス」も同じように主人公が柱という斬新な設定だが、静まり返った夜の駅で密かに恋をする様子がすごく良かった。 ファンタジーが好きな人にはオススメしたい1冊。

    3
    投稿日: 2025.08.01
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    ブクログ友達の方から勧められて 「銀河鉄道の夜」を久々にゆっくりと読んでみた。 やっぱりいいな。 美しい星空を見たら読みたくなる 車窓の美しさと、物語全体を覆う静かさ、 泣きたくなるような、ジョバンニと カンパネルラの友情と別れ、 何回読んでも痛くなるような繊細さに胸を打つ。 初めて読んだ時、最後に唐突に カンパネルラが亡くなっていた事が分かり ショックを受けた事を覚えている。 突然の愛する者との別れ、妹のトシさんを 亡くされ、しばらく後に書き始められたという 「銀河鉄道の夜」最愛の妹トシさんへの想いを 込めて書かれたのものなのだろうか。 本当の幸いとはなんだろう。 ジョバンニはカンパネルラの死を乗り越えて その事を考え続けながら生きていくのだろう。 孤独のジョバンニと賢治先生の姿が重なる。 この本は、他に「よだかの星」「オツベルと象」 「セロ弾きのゴーシュ」も収録されていて 読みやすいと思う。

    29
    投稿日: 2025.07.27
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    宮沢賢治の短編集。よだかの星、セロ弾きのゴーシュも収録。 銀河鉄道に乗って、夜空の星星の間を走り抜けて行く美しい物語 幻想的で物悲しい。 母親思いのジョバンニが健気で愛おしい。カンパルラはいじめられるジョバンニを友達として庇いたいのだけど、言い出せない。 そんな二人が銀河鉄道で旅をし、いろいろな人と出会い別れる。 そして… ラストが衝撃的。容赦ない。思わず声が出てしまった。えーっ! 銀河鉄道ってもしかして…と気づき始めていた事が明らかになる。 さいわいとは何か?所々で問いかけられる。 とても難しい。 ただカンパルラが救われたのなら、それでいいと思う。 さすが名作。最後まで読まないとわからない。夏なので急に読みたくなり手に取った。(遠い昔の夏休みの宿題、読書感想文の影響かな。) ただ、子ども時代に読んでいたら、トラウマになるレベル。悲しみと美しさが際立つ。

    37
    投稿日: 2025.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    17歳になるまでにちゃんと読んだ2冊の本のうちの一冊。読書の原体験であり、大人になって初期バージョンを読んでからこの作品の深層に触れ大きな衝撃を受けた。子供時代と今の自分それぞれに別の覚醒を喰らわされた日本文化の特異点、それが宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」だ。 原作および映画版「ウォッチメン」 是枝裕和の「怪物」 映画版「キャシャーン」 そして浦沢直樹の「モンスター」 共通するテーマは「最大多数の最大幸福を求める」 そして人は必ず間違える「原罪」を背負う 子供の頃読んで魚が舞う天の川の景色にうっとりした読書体験が今だに自分の創作活動の原型となっている

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    月曜10時スクールロイヤーのドラマ観てたら、賢治をまた読みたくなった。時間がいくらあっても足りない。

    2
    投稿日: 2025.07.22
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    図書館の本を選びに本屋さんに行こう! 2025年6月27日(金)14:00-15:30 SASYU鎌田店 学生が選んだ本 ーーーーーーーーーーー 宮代キャンパス ーーーーーーーーーーー 新編銀河鉄道の夜 59刷改版 https://fclib.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=3022515

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集の読んだやつだけ残していく 双子の星 率直な感想は不思議な話だった。 どこかで出会ったことのあった星めぐりの歌は、この作品だったんだ……(銀河鉄道の夜にもでるらしい) この話によって、さそり座と双子座が近くのあることを知った。双子は幼いから、疑ったり、関わらないことを選ぶのが難しいのかなと思った。 最終的に海に落ちた彗星は、実際の彗星のかけらが隕石になることとか、動いていて海に落ちたように見えることからその立ち位置なんだろうか……? よだかの星 QuizKnockであらすじを聞いたときよりももっとずっと悲しい話だったなと思った。 よだかには全く非のない「名前」でいじめられていた彼は、どういう気持ちで空へ飛んだのだろうか。悔しい、見返したい一心だったのか、ただ自分が受け入れられる場所が欲しかったのか、ただ逃げて死のうと思ったのか。どれであっても、まだ、今でもずっと、タカよりもずっと生き続けて光り続けている彼が、幸せであってほしいと願っている。

    0
    投稿日: 2025.07.16
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    岩手に旅行するならと読み始めたが、面白くわかりやすい作品もあればイメージしにくく読みにくいものもあり読む前の期待感の割にはって感じだった。 宇宙をテーマにした作品が多く作者自身が宇宙に興味あったんだろな。

    1
    投稿日: 2025.07.12
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    『銀河鉄道の夜』のみ読了。 今のところ新潮文庫さんの『銀河鉄道の夜』が一番この世界に没入させてくれた。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    いいやつ、意地悪なやつ。側から見ればそう印象づけられるようなキャラクターだけど、彼らは彼らの考えがあって、善悪で分けられるほど私たちは偉くない。小さい時に読み聞かせしてもらったような、あの感覚がまた味わえた。優しくてあたたかい文章は私が宮沢賢治に惹かれた理由の一つ。 独特なオノマトペは普段私たちが使うようなオノマトペよりも、よりはっきりと感覚を与えてくれる。この本には入ってないが、私は十力の金剛石の音が大好き。宮沢賢治の自由な表現を私も欲しい。 宮沢賢治の作品は大好きなのにそれを伝えられるだけの語彙が私にない

    1
    投稿日: 2025.05.02
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    # 感想(銀河鉄道の夜) 国語の教科書で読んだことはあったけれど、大人になってからは読んだことがない。 内容も詳しく思い出せない。 そこで本屋さんで見かけて読んでみた。 不思議で、とても綺麗な印象を持つ。 複雑な境遇を持つジョバンニが、カムパネルラと一緒に銀河を走る汽車で旅をする。 その中で、様々な人や景色に出会う。 「星の王子さま」を読んだときのような感じ。 最後、カムパネルラが友だちを助けるために川へ入って溺れてしまう。 突然の悲しい別れに驚くけれど、その前のジョバンニとカムパネルラの「ほんとうのしあわせはいったいなんだろう?」というやりとりを思い出した。 カムパネルラにとっては、友だちのために命を投げ打つことが「ほんとうのしあわせ」だったんだろうか? その前、ジョバンニは「みんなの幸いのためなら自分の犠牲を厭わない」と言った。 自分はそれほどに周りの人たちについて思いを巡らせることはできない。 自分の周りにいる大切な人を大切にするだけで精一杯だ。 何が幸せかは人によって違うけれど、誰かの幸せを願うことは、とても美しい気持ちだと思う。 自分もそんな心を忘れずにいたい。 # 感想(セロ弾きのゴーシュ) 楽団の中で一番演奏が下手な、チェリストのゴーシュ。 間近に控えた演奏会への練習で団長に怒られ、家に帰って夜遅くまで練習する。 すると毎晩、動物たちがゴーシュの家を訪ねてくる。 その動物たちとの交流の中で、ゴーシュのチェロの腕前は上がっていき、演奏会で評価される。 荒々しい態度をとっていたゴーシュが、最後にかっこうに謝るセリフで終わる。 ゴーシュは動物たちとの交流で、音楽的技術以外に、人としても成長できた。 何かを成したいとき、自分一人で練習に打ち込むことも大切だけれど、他者の声を聞くことも、自分を成長させるには必要なことなんだと思う。 # 感想(よだかの星) よだかは、鷹という強者に脅されてもそれに屈せず、名前を変えることを拒んで、遠くへ飛び立つことを決めた。 自分にそれができるだろうか?と考えた。 「自分のプライドを曲げてまで生きるくらいなら、死んだ方がマシだ」という、よだかの強い意思を感じる。 それから皆に冷たくあしらわれながらも飛び続け、最後には星になる。 醜くても、弱くても、それでも自分の心は大切にしないといけない。 そんな心を持っていれば、いつか星になって輝くときがきっとくる。 そんかことを、この『よだかの星』からは感じた。

    2
    投稿日: 2025.04.15
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    カムパネルラに対して、ジョバンニが、空の石炭袋を見て、「僕もうあんな大きな暗やみの中だって怖くない。きっとみんなのほんとうの幸せを探しに行く」って言った時のカムパネルラの気持ちを、宮沢賢治が書かなかったのは、深い理由があるんじゃないかと考えてしまう。あれを言われたカムパネルラは、ちょっとは寂しくなくなったのか?と。 なぜジョバンニは生きながらあの電車に乗れたのか? ジョバンニには、カムパネルラを連れ戻す気があったのか。 気になる所が沢山ある。 連れ戻す気については、長野まゆみさんがカムパネルラ視点の銀河鉄道の夜を作品で書いていて、そこでは、2人銀河鉄道に乗るきっかけになったものに、琴座があって、そこには、オルフェウスが妻を黄泉から連れ戻そうとして失敗した話が織り込まれているのではないかと言ってる箇所があり、それを踏まえて、ジョバンニには、カムパネルラを連れ戻したい願望はあったが、カムパネルラに救いが必要かはわからなかったのではないか、と踏み込んだ読みをしている。 この2人は電車の中でも、乗る前も、何だか距離のある2人で、境遇もかなり違っている。始めから何かすれ違っていて、電車の中で少し共にいられた、という事なんだろうか? 一緒に乗った銀河鉄道は、カムパネルラの家にあったアルコールランプと電気で走るモデルであると推察できる箇所がある。ジョバンニから見ると、彼の夢だったという話で、最後にカムパネルラを見失って、ひどく悲しんで、その後にちょっとした希望を見つけたような読後感になってるけれど、カムパネルラから見た時は、あのジョバンニの冒頭のセリフが、物語の頂点じゃないか?と思った。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    何回も読み直したい、生涯をもって理解していく作品なのかもしれない。 途中の文字が抜けていてもこれだけ作品としての完成度があるのは、きっとそれ程までの意思の大きさが作品として投影されているのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.02.21
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    久しぶりに読んでみたが、読み辛さはあるが、気がつくと作品世界に吸い込まれていて、絵画の世界にいる様な、不思議な感覚に包まれる。

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    宮沢賢治の描く地球が好き。海底のヒトデの正体が堕落して天界を追放された星だとか、天才すぎる…。ストーリーでは、よだかの星、が、お気に入り。美しすぎる悲劇。表題作である銀河鉄道の夜は、なかなか読み進まない、、

    0
    投稿日: 2025.02.10
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    うーん… 言葉が古くて読みにくかったのと 銀河鉄道の夜も微妙だった。 面白いよりも難しいが勝っちゃう感じ? 私的には微妙だったなあ…

    0
    投稿日: 2025.01.31
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    実を言うと、読み始めは独特な世界観に戸惑ったが、読み進めていくとじわじわと引き込まれていった。 収録作品が様々で面白く、時空を超えるような感覚があり、面白かった。 特に、「カイロ団長」と「セロ弾きのゴーシュ」が印象的だった。

    0
    投稿日: 2025.01.25
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    銀河鉄道の夜は景色の描写やジョバンニの心理変化の描き方が秀逸で一気に引き込まれました。 同時に私の心の中にいたジョバンニに気づくことができました。 宮沢作品は音読すると、なんだか昔小学生の頃にに夏休みの宿題で出された日記を読んでいるみたいな気分になり、なるほどこれが児童文学(?)となんとなく感じました。 よだかの星が小学生の時に読んだラストの印象と全然違って発見でした(*^^*)

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    書かれた時代からして、当然読みにくさはあります。こういった作品を読みなれていないのもあり、時には意味を調べながらで、ページ数の割に読み終わるまで時間がかかりました。このように少し時間をかけて丁寧に読んでいけば、一読目でもある程度読み解けると作品かと思います。 そしてもちろん、2度目、3度目と読み重ねる度に新しい発見があったり、その度に違った感想に至るところは、流石に名作といわれるだけはあるなと思います。 更に驚いたのは、一瞬でその世界に入り込めるというところです。例えば誰かに適当に開いてもらったページからでも、一瞬で物語に入り込むことができます。決して読みやすい文章とか単純で分かりやすいストーリーではないのに、スっと引き込まれてしまいます。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    何十年ぶりに読みましたが、表現に想像力がついていかない 笑 それでも心のずしりと残る美しさと不安定感 ベジタリアンのはよくわからない 笑

    17
    投稿日: 2024.12.18
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    表題作の銀河鉄道の夜は間違いなく星5です。最初は少し読みにくく感じたけど読んでいくといつのまにか自分も銀河鉄道の世界観の中に入り込んでました。幻想的で美しくも哀しくもある少し仄暗い雰囲気のある物語です。 戦前に書かれたものですが今読んでも他にない魅力が溢れています。 他の短編は私にはまだよく分かりきれない部分が多いお話も多い。 ジブリの宮崎駿監督は宮沢賢治の大ファンで宮沢賢治の本は分からなくても何度も読み返して理解していくものだと言っていました。 当の宮沢賢治は「よくわからないところは私自身にもまたよくわからないのです。」と書いています笑 なんか全部含めて宮沢賢治、好きです。カプカプ

    1
    投稿日: 2024.12.07
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    ずっと気になっていてやっと読了できて嬉しい❕ 度々出てくる桔梗色、分かんなくて調べたけどめっちゃおしゃれで可愛い色❕ 蠍の火の話も素敵だった‎^_^♥

    1
    投稿日: 2024.12.06
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    とりあえず「銀河鉄道の夜」だけを読んでみたがよく理解できていない。 読解力のなさだと思う。 「セロ弾きのゴーシュ」に入ったが、これまたよく意味が分からず。 今後読み進めるか検討中。

    1
    投稿日: 2024.12.06
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    第3次稿の『銀河鉄道の夜』を初めて読みました。 今まで第4次稿しか読んだ事がなかったのですが、どちらも好きだと思ったし、両方知る事でより銀河鉄道の世界が深まる気がしました。 また、グスコーブドリの伝記もそうです。 初稿と推定される『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』も初めて読みましたが、グスコーブドリの分からなかった部分の答えが見つかったような気持ちでした。 賢治さんの世界、すごいなぁ。

    2
    投稿日: 2024.12.04
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    誰もが知ってるであろう表題作を含む全14作品。 今回、秋の夜長に少しずつ読み進めましたが、 義務教育で通った「オツベルと象」などの作品含め、大人になった今でも楽しめる童話、ファンタジーが多く、最後の「ビジテリアン大祭」は、「文明」をテーマとした、現代にも通ずる内容となっていました。 新編とはいえ100年も昔の作品のため、正直なところ、多少の読みづらさは否めませんが、改めて宮沢賢治の、文学の面白さに触れられる作品でした。

    13
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有名だが実際読んだことがなかったので手に取ってみたが、意外にもモヤっとした感じで終るものが結構多いんだなと思った。まさか銀河鉄道の夜で死人が出てたなんて…。でも星の表現や人々の感情の表し方はすごく上手で美しいなと思った。言葉が難しくて真には理解できているか謎だが、個人的には読めてよかったなと思っている。

    0
    投稿日: 2024.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何度か読んでいる宮沢賢治作品。 ただ単純にその世界に遊ぶという読み方が多かったが、今回は少し引いた視線で読んでいた。 歳を重ねて視点が変わったというか、疲労ストレスでスレているというか…。 すみません、賢治先生。 そのうちまた、ただ遊ぶために行きますから。 「ひのきとひなげし」 以前は刹那的な生き方をする愚かなひなげしと、器の大きいひのき、という感想だった。 だが、越年草(一年草)のひなげしと、樹齢100年は珍しくないひのきとでは、そもそも人生のあり方、生きることの見方が違いすぎるのではないか? ひなげしの花は数日で落ちてしまう。 生きる時間はあまりに短い。そのなかで花は美しさ、虫の誘引を主な役割とする。 だとすれば、その短い時間のなかで、なんとか美しくあろう、少しでもスターになりたい、と足掻くのはおかしいことではない。 (それにつけこむ悪魔のやり方は流石!) 美への追求というのが一見虚栄や悪徳に繋がるようなものなので、ひなげしたちは愚かに見えるが、彼女らにすればそれが人生ではないか? ひのきはやれ空の星だのオールスターだのと言うが、七日ほどで花を落とすひなげしにとっては、何億年何十億年と輝く星をあげられても…とならないか。 そういう見方をすればやはりひのきは「おっせかい」だ。 別な銀河鉄道を描いた作品では、限りある命だからこそ人は精一杯生きる、と説くが、それのまた違った描き方かもしれない。 ひなげしはあまりに短い命だから、そのなかで道を外れても良いからと生き急ぐ。 しかし、それは彼女らにとっては無限の命をもつひのきにはおそらくわからない。 ただ、その種を宿す芥子坊主を食べられることを否としたのは、それがひなげしの命を代々繋ぐもの、ひなげしの存在を未来に伝えるものだとわかっている、長命種ゆえの視点も伴っているとも見れる。 人生の長短、それによる生き方の違い。 それを今回強く感じた。 「セロ弾きのゴーシュ」 ゴーシュがさまざまな動物との出会いを経て、演奏を成功させるサクセスストーリー。 ……という見方が主だったが、演奏とはまったく別に、いろんな体験があって人生は成り立っているのだな、と思った。 ゴーシュの成功の決定打は動物たちとの交流だとは描かれていない。描かれていない午後の様子、長時間の練習があるからだ。 とはいえ、動物たちの交流も決して無駄ではない。 その経験はその時限りのものかもしれない。 どこかで本業や、本業じゃない趣味やほかのくだらないことに結びつくかもしれない。 すべては決して無駄に終わるとは限らない。 演奏を成功させるのも、それとはあまり直接関係ないセロの医療効果も、人生のひとつ。 ……と、書くとなんか意識高い系の「学びがある!」みたいでとても嫌だけど。 仕事や趣味を頑張るのは当たり前として、とんでもないクレーム客に出くわしたり、思わぬことでお礼を言われたり、それもまた人生…。 仕事の成功やら人生の指針とかいう大層なモノとは別に。 「銀河鉄道の夜」 解説で前の原稿では催眠実験という設定だったというのを見て、なるほどと思った。 ますむらひろし版映画でも感じたが、「あくまでジョバンニの夢」と見るとまた感じ方が変わってくる。 (アニメ映画だと、タイタニック号沈没の記事が事前に活版所のシーンで描かれていたりして、銀河鉄道の旅≒夢でみる材料が事前にジョバンニが目にしている) 改めて読み返すと、実は本当の幸いとか誰かのしあわせとかより、ジョバンニはカムパネルラと旅がするほうが重要なのでは?と思えてくる。 結局、本当の幸いを実行できたのはカムパネルラだ。それはジョバンニにとっては「自分の悪口をいう同級生を助けて命を落とす」というものだが。 これが厳しいながらも本当の幸いなのだろう。 本当の幸いは、自分にとっても幸いとは限らない。 それにしても、やはりこの世界観は美しいに尽きる。 そして、同時にかなり緻密。 南十字方面からの列車がないことを、途中にかなりの勾配箇所があるため、と説明していることに思わず膝を打った。 単に「帰りの列車はない…」というミステリアスにしているわけではなかったんだ! あそこの崖って何パーミルですか! 「ビジテリアン大祭」 世の過激派ヴィーガンに毒されたためか、長らく食品の小売業についていたためか、異教徒派として壇上に立ちたくなった。 この作品についてはノットフォーミー。 賢治世界では言いたくないが「それ、あなたの感想ですよね?」 「猫の事務所」 転職して、絵に描いたようなパワハラお局のいる職場に入った今なら、よくわかります。 「なんの解決にもなってねぇ!!!それは解決でもなんでもねえ!!職場を返せ!!仕事自体は楽しいんだよ!!」 「半分獅子に同感です」 がこんなに響く日が来るとは。(前の職場はその点、猫の事務所より人間関係面では天国でした。労働環境と拘束時間はオツベルのところ並) なんで立派でやりがいのある仕事で、それ以外のどうでもいい猫…否人間関係で足の引っ張りあいをするんだろう。まったく…。 ……純粋にその世界の住人になって遊ぶと現実を忘れられるのが賢治作品の良いところ、 一方、現実を持ち込んでみるといろいろ違った見方で考えさせられるのも良いところ。 今回はそんな久々の賢治作品読破だった。 あと、最後に。 今回はじめて気がついたこと。 巻末の年表で賢治のこととあわせて、東北地方の作柄についてもところどころ載っている。賢治作品への影響もあるからだろう。 そして賢治が亡くなった年。その最後には 「この年、東北地方豊作」 と記されていた。 ふと「グスコーブドリの伝記」を思い出した。

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    教科書で読んだことがあるくらいで、まともに読んだのは初めてかもしれない。美しい表現と、自由な発想に圧倒される。 今の私の感覚では思いつけない擬音表現が多いのも面白かった。病床で執筆・推敲を重ねる中で逝去されたためか、空欄や未完のものもあり、想いを馳せてしまう。 読みやすくはない文体で、理解しにくい表現が多いけど、何度も読んで噛み締めたい作品でした。

    0
    投稿日: 2024.10.11
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    新潮文庫の100冊(2024)にあったので、読んでみました。 宮沢賢治の物語はあらすじは大体知っていたものの、原文を読んだことがなかったんですよね。 改めて読んでみると、自分でも思わぬ感想が出てきました。 わたしはこの小説(短編含め)を読んだとき、理解できなかったのです。大真面目に何を言っているのか理解できなかった。。。(私の読解力の問題だと思います) そんな時は夫に助け舟を出してもらうのですが、これがしっくりきたのです。 宮沢賢治はエンタメを作ろうとしたのではなく、0から1を作り上げた芸術家なのではないか、と言う事です。 これだけ世の中にエンタメが溢れていると、私たちの脳は良くも悪くもエンタメ慣れしているんですよね。 なので、この作者は読者である私たちにどんな面白い物を提供してくれるのか、という期待を抱いて読むと「?」となってしまうんです。 しかし、0→1を作り上げようとしていた、と考えると読み方が変わりませんか?? この短編集の集まりは「銀河鉄道の夜」を作るためのアイデアの寄せ集めでもあると言えます。 あれやこれやアイデアを出しては小さなストーリーを作り、それらをまとめて大作を作り上げる、みたいな。 (なので、原文にエンタメを求めてはいけないと思う) 実際に「双子の星」「シグナルとシグナレス」は「銀河鉄道の夜」のサイドストーリーのような内容です。(ほかにもあるかもしれないけど、わたしは読み解けなかった) 本一冊、「銀河鉄道の夜」の世界にどっぷり浸れます。 (全く別のストーリーも含まれてますが) それに、「銀河鉄道の夜」がなければ「銀河鉄道999」は世に出てこなかったかもしれません。 それ以外に「銀河鉄道の夜」をベースに作り上げた漫画や小説、アニメ、映画はかなりあります。 (具体的なタイトルが出てこない・・・) それくらい後世に影響を与えているんですよね。 わたしは宮沢賢治=児童文学のイメージがあったので、すんなり読み解けると思っていたのですが、甘かったですね。。。 あくまで個人的な感想ですので、あしからず。

    29
    投稿日: 2024.10.07
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    昔は冒頭のいじめられてるシーンとカンパネルラとの別れが印象に残っていた。 今読み返すと、未完成作品でところどころ空白があったり、タイタニックを基にした登場人物がいたり、名作でもあまりちゃんと読んでなかったんだな、と気付かされる。 4稿目が掲載されているようだが、編集して別のラストになっている方も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2024.10.02
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    宮沢賢治の代表作 主人公たちのなまえから物語の舞台はオタリアっぽい ファンタジーと物悲しい物語 短編 実際の読んだのは青空文庫版 この本も有名だから読んだつもりでいたが初めて読んだ

    11
    投稿日: 2024.09.23
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    短編小説がいくつか纏めてある本。 ただ自分は銀河鉄道の夜を読みたかったのでそれ以外は読んでいない。 感想としては、正直何が伝えたかったのかがわからないと言ったところ。 私の読解力が無いだけかもしれないが、ただ主人公が不思議な体験をしているだけの、小説に思えた。 楽しむ分にはいいかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.09.15
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    以前に読んだ時よりも 悲しい思いが纏っている気がする。 しかし時間がかかってしまった… 得意な文体ではない。 『猫の事務所』と『北守将軍と三人兄弟の医者』が比較的読みやすかった。 もうちょっと銀河鉄道の夜は読み込みたい

    0
    投稿日: 2024.09.13
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    久しぶりに再読すると感じることも違った。 「よだかの星」と「カイロ団長」と「銀河鉄道の夜」を再読。改めて読んでみると、食物連鎖や弱肉強食の中に幸せのヒントを感じたり、自然の魅力と怖さを感じた。余韻が残りますね。

    11
    投稿日: 2024.09.07
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    宮沢賢治の本を多数取り上げている「図書室の銀河」に影響されて同時並行に読み始めた。 銀河鉄道の夜・セロ弾きのゴーシュ・よだかの星 この三遍はなんとか読めた!! 他の短編はなかなか理解が進まずもう一度読み返したいところ。

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    銀河鉄道の夜はタイトルだけ知っていて読んだことなかったけど、書店で見つけた時にふっと惹かれて購入。美しい描写なのに光景を想像しきれなくて、残念な想像力の私にがっかり。

    4
    投稿日: 2024.07.21
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    再読した。自分的には、表題作よりもそれ以外の作品が面白かった。特にビジタリアン大祭はテンポよく、印象に残った。

    1
    投稿日: 2024.07.13
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    童話作家宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」を始めとして「双子の星」「よだかの星」「オツベルと象」「猫の事務所」「セロ弾きのゴーシュ」など14の童話が収録されている。宮沢賢治の作品には独自の宗教観や自然観を通して人間の姿が描かれている。 「銀河鉄道の夜」は子供の頃に読んだことがあるが、悲しい物語という印象があった。久しぶりに読んでみるといろいろと考えさせられる。子ども向けに書かれた童話とは思えないくらい奥が深い。 「ほんとうのさいわい」という言葉を通して宮沢賢治が伝えたかったことは何なのだろう。 天の川の水の描写もとても美しく心に残った。 カムパネルラのモデルは、宮沢賢治の最愛の妹トシではないかという説もあるそうだ。 米津玄師が作った「カンパネルラ」という曲は、カンパネルラに助けられたザネリの想いを歌った曲ということなので聴いてみたいと思った。 心に残った言葉 ・「ぼくはおっかさんが、ほんとうに幸(さいわい)になるなら、どんなことでもする。けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんの幸なんだろう。」(カンパネルラ)P208 ・「ぼくわからない。けれども、誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸なんだねえ。だから、おっかさんは、ぼくをゆるして下さると思う。」(カンパネルラ)P208 ・(こんなしずかないいとこで僕はどうしてもっと愉快になれないだろう。どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。けれどもカムパネルラなんかあんまりひどい、僕といっしょに汽車に乗っていながらまるであんな女の子とばかり談しているんだもの。僕はほんとうにつらい。)(ジョバンニ)P242 ・「ああ、わたしはいままでいくつのものの命をとったかわからない、そしてその私がこんどいたちにとられようとしたときはあんなに一生けん命にげた。それでもとうとうこんなになってしまった。ああなんにもあてにならない。どうしてわたしはわたしのからだをだまっていたちに呉れてやらなかったろう。そしたらいたちも一日生きのびたろうに。どうか神さま。私の心をごらん下さい。こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまかとのみんなの幸のために私のからだをおつかい下さい。って云ったというの。そしたらいつか蠍はじぶんのからだがまっ赤なうつくしい火になって燃えてよるのやみを照らしているのを見たって。いまでも燃えてるってお父さん仰ったわ。ほんとうにあの火それだわ。」(女の子)P249 ・「カンパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」(ジョバンニ)P255 ・「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」(ジョバンニ)P255 ・「僕もうあんな大きな暗の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。」(ジョバンニ)P256

    30
    投稿日: 2024.07.13
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    メーテルが出てこないので★1つ減らします。という冗談はさておき「読んでいない名作を今更ながら読んでみよう」月間を自分に課し、まずは本作を読了。 勝手に「宇宙を駆け巡る大冒険」と思っていたけど全然違った。愛しさと切なさの物語。私好みの世界観。この時代によくこの世界観が書けたな。結末がなんともまぁドストライク。改めて宮沢賢治すげぇと思った作品。

    2
    投稿日: 2024.06.21
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     今年読んだ作品のいくつかに宮沢賢治のことや作品が間接的に登場し、今年は何か宮沢賢治と縁があるのかなと考え、「注文の多い料理店」に続き、あらすじを大方忘れてしまっていた「銀河鉄道の夜」も何十年かぶりに読み返しました。  それで改めて感じたのですが、多くの方が認めるこの名作に対し、どこが面白くて、どこが秀逸で、どこが評価されて名作と呼ばれるようになったのか、正直私はさっぱりわかりませんでした。  この本だけでなく、例えば太宰治の「人間失格」とか、夏目漱石の「こころ」とか、私には名作と云われる所以が理解できないのです。もっと大人になってから読むとわかるのかな?と10年経っても、20年経って読み返してもわからないのです。なので私自身の文学に対する読解力とか感受性だとかが異常なのかな?と不安になることがあります。  こんな思いをしているのは私だけなのかなぁ...

    5
    投稿日: 2024.06.09
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    あぁ、いいなあ。 心に染みると言うと安直だけど、普段は意識しない、心の奥まで浸透していくような物語。

    0
    投稿日: 2024.06.07
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    宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」 もう何度読んだろう、一番最初に読んだ時は中学生だった、最初から数えるなら35年はゆうに越えている。 自分の人生で節目節目で出会う人々が共通してこの「銀河鉄道の夜」の話になることが多々あり、その都度読んできた作品。 「雨ニモマケズ」と双輪、言わずも知れた宮沢賢治の代表作。今作品は他に幾つかも作品が収集されているのだが今回はこの「銀河鉄道の夜」の事だけを書き残したい。 門井さんの直木賞受賞作品「銀河鉄道の父」を読んで、やはり息子賢治の此方の作品ももう一度読みたいと思わされた。 この作品の秀逸な点は幾つもあるのだが、まずタイトルだと思う。 これほど華麗でセンスのある、素敵なタイトルってなかなか無いような気がする。決して造語でも横文字でもないのに、作品のなかみを知らなくても凄くファンタジーを連想させる素晴らしさ。一発で興味をひくインパクト。 そしてもう一つの魅力が唯一無二の幻想力。ファンタジーはあまり好きではないのだが宮沢賢治のものは一味違う。 宮沢賢治という人物を知れば知るほど色んなフィルターを通過していき、文章が透明に澄んでゆく不思議な魅力がある。 内容も未完成なのか?と思わせるような物語。少年二人、ジョバンニと親友カムパネルラの不思議なファンタジー。 「死」が大きなテーマなのだが、読みようによっては生きていく為の教訓のようにも見える。ジョバンニは多くの志半ばの人の「死」を銀河鉄道の列車の中で触れ、認識し、彼に「生」としての生き甲斐を再認識させているようにも読み取れる。 物語は荒削りで、場面場面の切り替えも結構唐突に展開されている。まるで一気に書き上げられた作品のような気がする。 この作品の凄いのが戦前、大正もしくは昭和初期に書かれたであろうという事実。時代背景等を踏まえればとにもかくにも異端だったろうと思う。 そして生前中に発表されること無く、死後に評価され発表されるという運命。今現在もファンを虜にしている凄さ。 そういう運命的でかつ短命だった宮沢賢治という人物に強烈なカリスマ性を感じさせられる。 小学生中学生が読む童話として書いたのだろうが、それにしては深いと思う。自分も中学生の時に読んだ時は意味が分からなかった。これは宇宙の話なのか?活字拾い?牛乳に角砂糖?十字架?キリスト教?ハレルヤ?の「?」の連続だった事を思い出す。 この作品の奥行きはある程度の経験と知識と年齢を重ねないと理解できない。 20年位前になるがディカプリオ主演の「タイタニック」の映画が大きな話題をさらい一大ムーブメントが起きた。その時タイタニック号が「銀河鉄道の夜」での座礁した沈没船だと知った時は凄い衝撃を受けた。 「タイタニック」はあの列車に乗り込んできた人達の生前の物語なのかと。 ディカプリオの演じていた方も、銀河鉄道に乗車してきたのではないだろうかと。 二つの別々の物語が妙に混同しだし別物と分かっていながらも結びつけようとしてしまう。 その時分再度読み直した記憶がある。 今の若い人達は認知度的に「映画タイタニック」→「銀河鉄道の夜」と自分とは順番を逆にして驚く事だろうと思う。 節目節目で接するこの作品。 今後も何度も読み直す機会が訪れるだろう、その都度読み直していこうと思っている。

    100
    投稿日: 2024.06.06
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    あえて漢字ではなく平仮名で書かれていることに、独特のリズムのようなものを感じた。 宮沢賢治の宇宙観に触れることができた。

    2
    投稿日: 2024.05.27
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    くるしい 心がキュッーっと絞られたみたいにキツくなる なぜわざわざそんな気持ちになるものを読むのか わからない でもすばらしい 苦しいとか辛い思いをする作品が苦手で、子どもとかイジメとか差別とか病気とか、そう言うの避けて読んでるけど 目を逸らさず向き合って考える事も大切だと改めて思わされる作品

    9
    投稿日: 2024.05.12
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    銀河鉄道の夜とよだかの星だけ読んだ。 童話とは言うがこれをちゃんと解釈できる感性なのか読解力がないのが悲しい。 なんとなく哀しい物語だの感じることしかできなかった。

    3
    投稿日: 2024.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生に苦しむ少年ジョパンニが、夢でかつての親友カムパネルラと銀河鉄道に乗り、そこで出会う人々との会話を通して「本当の幸い」とはなにかを考え、「人のために生きること」だと確信する。しかし実際は父親の帰還と同じくしてカムパネルラがいじめっ子のために死んでしまう

    2
    投稿日: 2024.04.28
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    まだ途中だけど 定期的に読んで考察して深い読み方をしていきたい本。 『よだかの星』 まだ感想が言語化できない、、、。 食物連鎖。 私も市蔵には改名しない。笑 『マリヴロンと少女』 描写が美しい。 『オツベルと象』 は中学の時教科書で読んだかも。もっと意味を理解して読んでればよかった〜。人に流されちゃいけない、欲に溺れちゃいけない。 『猫の事務所』 猫ちゃんがちょっとでも悲しい想いしてるのムリ!猫ちゃんを物語に出すなら常にハッピーであれ。

    164
    投稿日: 2024.04.25
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    「よだかの星」 幼少期以来に読んだ。 気づけば涙が溢れてくる。きっと悲しいからではない。こんなに綺麗な文章、なかなか出会えない。 「猫の事務所」 猫だけの国の出来事と思いきや、金獅子も登場。「解散を命ずる」と告げ、それに倣い事務所を閉めてしまうんだから、猫より立場が上なのかな?よく分からん。 「銀河鉄道の夜」 タイトルからして好きなんだけど、いまいち世界に入り込めない。ジョバンニの夢の中での出来事かと思いきや、現実でもカムパネルラはきっともう居ない。鉄道に乗って星々やステーションを巡る間、綺麗な文章や惹かれるワードは多々出てくるんだけど、やっぱり飲み込めない。 数年前に、杉井ギサブロー監督のねこの「銀河鉄道の夜」を観た。分からなくても、想像しながら補う小説の方がずっと綺麗だった。

    4
    投稿日: 2024.03.06
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    銀河鉄道の父を読んで、銀河鉄道の夜はうーんと昔に読んだきりだったので、audibleで読了。日本語が綺麗で柔らかくて、そしてこんなに悲しみを抱えた物語だったことに、今回初めて気づいた。

    4
    投稿日: 2024.02.05
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    古い本であるが、必ず読んでおきたい本。描写やストーリーの展開など宮沢賢治独特の世界観がある。 特に個人的にはグスコーブドリの伝記が面白い。

    0
    投稿日: 2024.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「銀河鉄道の夜」 改めて読むととても悲しい話だよなぁ。列車の旅も楽しげかと思いきやずっと寂しい空気が漂ってる。死後の世界、天国への列車 「ビジテリアン大祭」 菜食主義と反対派の言い合い。

    2
    投稿日: 2023.12.29
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    読書初心者には難しいものが多かった。 銀河鉄道の夜やセロ弾きのゴーシュは 中でも分かりやすく楽しめて読めた。 活字に慣れた頃にまた読み直してみたい。

    2
    投稿日: 2023.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分は銀河鉄道の夜だけを読んだ。 SFな設定であるため風景描写がとても多かった印象。現代人にとって必ずしもわかりやすいわけではないが。銀河鉄道はジョバンニの夢の中の話で天国(天上)行きの鉄道なのかな。幸せとは何かについてのフレーズが印象的だった。終盤カンパネルラの死にも関わらずジョバンニが冷静なのはわかるが親父もすごく冷静だったのが不思議だった。

    0
    投稿日: 2023.11.04
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    人生何回目かの宮沢賢治。 宮沢賢治はともかく銀河鉄道の夜を悪く言うやつにろくなもんはいないと、清少納言をリスペクトしておく。

    2
    投稿日: 2023.10.18
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     ついに、いつかいつか…読もうと思っていた宮沢賢治さんを読みました!!!こちらの文庫、積んでしまってどのくらい経つのか…まぁ~今回読めたからOKということにしましょう。  この小さな文庫に、14編もの童話が収められています。童話っていっても難しい作品もあれば、クスッと笑える場面もあったりして、みんなバラバラでそれがまたいい感じなんですよねぇ…。表題作の「銀河鉄道の夜」は、ストーリもよかったけれど、幻想的な雰囲気が感じられる文章がよかったです。あと「双子の星」はふたりがいい子すぎてなんとも癒されるし、「よだかの星」はよだかの切ない過ぎる思いが伝わってきて…いい作品ですよね!  リアルに星空を見上げて、銀河鉄道に思いを馳せたくなるような作品でした。これから、寒くなって空気も澄んで、星がキレイに見えるようになりますもんね!寒くないようにいっぱい着込んで、外に出てみようかと思いました。

    66
    投稿日: 2023.10.18
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    知ってるようでちゃんと読んだことがなかった「銀河鉄道の夜」銀河鉄道999もそうだけど、旅してる時の方が楽しいというか……。なんだかずっと哀しさがまとわり付いているというかなぁ……。これで未完成なんだ? 「よだかの星」は教科書に載ってた記憶が。 天災が起きたときにと感じるやりきれなさに似たものを感じるんだよなぁ。 「ビジテリアン大祭」は今でも起きてそうな論議。 古さを全く感じなくて面白かったな。

    3
    投稿日: 2023.10.17
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    銀河鉄道の夜、というタイトルは昔から知っていたが、こんなに哀しい話だったとは。他の短編も星や自然の独自の世界観は面白いが、ハッピーエンドより少し物悲しさを感じさせる内容が多かった。なお、当時の原稿が不完全なため、文字抜けやページ抜けがところどころあったのは残念。

    2
    投稿日: 2023.09.27
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    引き続き昔の文学を…の流れで、宮沢賢治作品を。 オーディオリスニングにて読める代表作をパラパラ(注文の多い料理店、銀河鉄道の夜、セロ弾きのゴーシュ)と…代表して感想をここに記載。 うーん…ざっくりと言うとかなりイマイチだったかな…m(_ _)m笑 無駄に長過ぎる文章がもう何せ読むのがもう辛くて…銀河鉄道の夜とか究極にダル過ぎて、何度止めようと思ったことか… あくまでも子供向けのファンタジー物なのかなぁと…他の人はどう感じてるんだろうか…?笑 若干似たような類いなら、個人的には芥川龍之介の方が好みかなと。 この作家さんはもういいかなと(笑) <内容(「BOOK」データベースより)> どこまでもどこまでも一緒に行こう。 貧しい少年ジョバンニが銀河鉄道で美しく哀しい夜空の旅をする表題作等、童話13編戯曲1編。絢爛で多彩な作品世界を味わえる一冊。 貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく哀しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である表題作や、「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」など、イーハトーヴォの絢爛にして切なく多彩な世界に、「北守将軍と三人兄弟の医者」「饑餓陣営」「ビジテリアン大祭」を加えた14編を収録。賢治童話の豊饒な醍醐味をあますところなく披露する。

    5
    投稿日: 2023.09.15
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    宮沢賢治さんのご本は子供の頃に教科書とかで読んで以来。 今年の夏は何を読もうかなぁ?と思って、改めて読んでみようと思い手に取った。 印象に残ってるのが「オツベルと象」。 これは子供の頃に読んで、あまりの人間の傲慢さと欲深さとずる賢さに打ちのめされて、悲しい気持ちになったんだけど、当時は傲慢なんて言葉も知らなくて、ただただ悲しい気持ちになった記憶が蘇ってきた。 でも、最後まで読んで欲しい。 表題作の「銀河鉄道の夜」はあの猫ちゃん型のをアニメで見て以来だったんだけど、綺麗で物悲しくて切ない気持ちが蘇って来た。 「よだかの星」も切なくて。 他の作品も読み返してみたくなった。 短編集なので、ちょっとずつ読み進められるのも良かった。

    4
    投稿日: 2023.09.05
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    いっとき流行った『本当は怖いグリム童話』とか思い出した。 銀河鉄道の夜ってこんな悲しい終わり方だったんだね。 なんでもありの現代からすると、菜食主義の話は納得いかないなぁ〜笑、いや、時代だからねwその当時はそれが正解だったのかな。 その時代ならではの差別的な表現、文章とかもありましたしねw

    4
    投稿日: 2023.08.31
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    私の想像力や読解力が乏しいからか読むのに苦戦した。続けて読むのが難しかったため、初めの方に収録されている話については大筋しか覚えていない。 その内再読してみようかと思う。 内容は私には難しかったが、美しい情景だったりは想像することができた。

    2
    投稿日: 2023.07.20
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    この本を読んで1番びっくりしたのは、未完成ページ、抜けている箇所があっても一つの作品として成立するということ。今までの「本」の概念がひっくり返されたわー! 普通に「以下数ページない…」みたいなこと書かれていて驚いたけど、小説だからこそ、読者の想像力を駆り立てる、という意味ではいいのかな!?これがビジネス本だと成り立たないと思うけど。 実際の内容については、ごめんなさい、空想力がなさすぎるせいか、あまりお話の流れや面白さが分からないまま終わってしまいました。。(ので個人的評価は★1です)没頭できず、結構飛ばし読みというか、流し読みしてしまった。

    2
    投稿日: 2023.07.19
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    映画「銀河鉄道の父」を観たり、花巻観光で資料館に行ったことをきっかけに今回購入。日々の理不尽からのちょっとの救いというんだろうか、それは楽しみだったり、認められる嬉しさだったり、なにか滑稽な感じだったり、生きる意味の発見だったり、そういう世界を見させてもらったな、という印象。死の床で見る夢が「銀河鉄道の夜」のような世界観だったら幸せに旅立てると思う。

    4
    投稿日: 2023.07.01
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    銀河鉄道の夜は、次々に場面が移り変わり、幻想的な世界観が繰り広げられていた。カムパネルナのお父さんの気持ちを思うと切なくなる。 セロ弾きのゴーシュは、技術を磨いていく上で大切なものを示唆しているように感じた。

    3
    投稿日: 2023.06.09
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    けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。は、『銀河鉄道の夜』の中で主人公のジョバンニが放った言葉だが、ここに作者の真髄があると見た。 ザネリといういじめっ子を助けるという自己犠牲、、 ここにはカンパネラに対する尊さや切なさやいろいろな感情に揺さぶられる。 夜に1人、お酒を飲みながら読むのに良い一冊です。

    7
    投稿日: 2023.04.12
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    親友と共に銀河を旅する愉快な物語から一変し、死の匂いの感じる旅路へと変貌したのち、物語は衝撃的な結末へーー。恥ずかしながら銀河鉄道の夜の物語に触れたのはこれが初めてだったのですが、あまりに綺麗な宇宙(銀河)に対する描写に魅了され、また、独特な死生観を見せつけてくる物語の展開に驚き、一気に引き込まれました。名作として語り継がれるのも納得です。物語の展開に対する私個人の感想としては「仲違いしてしまった友の死の前に、親友として再び交流することができた幸せな物語」という印象だったんですが、いろいろな解説を読むとより深く解釈できることが判ったので、時間をおいて読み込んでみようと思います。 他短編も非常に魅力的でしたが、中でも「セロ弾きのゴーシュ」「ビジテリアン大祭」は面白かったですね。特にビジテリアン大祭は、物語のテンポの良さに加え皮肉の効いたオチも心地よく、素晴らしい作品でした。

    3
    投稿日: 2023.04.04
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    久々に読みました。前回は理解できなかった話も理解できました。宮沢賢治は現代で言うファンタジー小説作家だったのかなと思います。 夢をみさせてくれる。

    1
    投稿日: 2023.03.27
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    烏兎の庭 第七部 3.23.23 https://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2303.html30323 https://ss675396.stars.ne.jp/uto07/diary/d2303.html30323

    1
    投稿日: 2023.03.22
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    よだかの星はなんとなく理解できるが銀河鉄道の夜は全然わからなかったので勉強してからまた読み直したい。蠍の話は好きだった。

    1
    投稿日: 2023.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「双子の星」 「よだかの星」 「カイロ団長」 「黄いろのトマト」 「ひのきとひなげし」 「シグナルとシグナレス」 「マリヴロンと少女」 「オツベルと象」 「猫の事務所」 「北守将軍と三人兄弟の医者」 「銀河鉄道の夜」 「セロ弾きのゴーシュ」 「飢餓陣営」 「ビジテリアン大祭」 銀河鉄道の夜ですら原稿抜けがあったとは…それでも話が成り立っているのがすごい。改めて読み返して、こんな話だったのか、と思う作品が多いし、後味が良いものばかりではないのにも驚いた。考えさせられる。

    1
    投稿日: 2023.03.09
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    中学生時代に読んだが、あの頃は深く意味を理解していなかったので、また読み返してみたい作品の一つである。

    3
    投稿日: 2023.03.06
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    近代文学を代表する不朽の名作。 読み手の想像力を掻き立て、感性に訴えかけるような、幻想的で美しい描写の数々に魅了された! 表題作以外では、「シグナルとシグナレス」がロマンチックで面白かった。

    9
    投稿日: 2023.02.28
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    何度目かの再読。 比喩表現が美しいなぁといつもうっとりします。 銀河鉄道の夜の中に出てくる桔梗色の空、とても印象的で空を見上げて探していますが、今のところ「これかも!」というものにはまだ出逢えておらず、ワクワクします。

    55
    投稿日: 2023.02.26
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    詩的。夢物語。表現が柔らかくて美しい。例えるならば、口当たりが滑らかなホワイトシチューの様な文体だった。個人的に「優しいカフカ」という印象。 地学・化学という、科学的で、形而下的な教養を、文学と夢という形而上学の世界に緻密に織り交ぜた独特の世界観を持つ小説だと言える。

    4
    投稿日: 2023.01.30
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     自分が読んだのは集英社文庫のものなのですが、見つからなかったのでここに。表現が綺麗で、キラキラした風景が想像できてすごくよかったです。

    3
    投稿日: 2023.01.19
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    色々な本や映画などに出てくるので読んでみた。 なんか良くわからないなぁ^^; 夢物語だってのは分かった、 人に頼らず自分で生きなきゃいけないってのも分かった。 何度も読むかと言われると。。。m(_ _)m

    0
    投稿日: 2023.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「銀河鉄道の夜」 カムパネルラぁぁぁぁって感じ。 この物語のテーマは、「本当の幸せとは何なのかね」だと思う。 賢治が伝えたいそれは「人の幸いのために生きること」なのかな カムパネルラは、いじめっ子のザネリを川から助けるために犠牲になったしまったがと思うが、彼が何よりも危惧していたのは、死んだお母さんが、自分が死んでしまったことを許してくれるだろうかってことだと思う。 ジェパンニはカムパネルラとは対照的に描かれていて、「生」の象徴として存在し続けるのだろう。彼の父親は、帰ってくるのか? 彼のおっかさんは、生きたまま家で自分を待ってくれているのか? この先彼を待っている事実を思うと、悲しくあるが、「死」=悲しみ、絶望ではないと思う。 大切なのは、自分が死ぬまでに本当の幸せのために生き抜けたのか(人の幸いのために生きる)ってことだと思う。 サソリの自己犠牲の話もカムパネルラを暗喩したと思うし、幸せな生き方なのかとも思う。 何よりも神秘的な話で、現実を忘れられると同時に、現実と向き合うきっかけをくれるそんな物語でした。 全体的に感想が稚拙すぎるのは承知の上なので、また読んで、ほかの作品もたくさん読んで、何度も感想を書いてみて少しずつ思っていることを文章にできるようにしていく。

    3
    投稿日: 2023.01.02
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    初めて「銀河鉄道の夜」を自分の意思で読んだ。ふわふわした読後の余韻があった。児童文学なんだなと感じつつも、そこに込められているのは甘さだけではなくて、生きること、死ぬことに対する宮沢賢治の苦悩がこもっていることを感じた。これから生きていく子供達に美しい童話の中で考える機会を与えようという情熱をひしひしと感じる。

    4
    投稿日: 2022.11.21
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    随分前に『銀河鉄道の夜』を手元に置いておきたくて購入していた一冊。青一色の表紙に銀色の箔押しが、とてもきれいなのが今でも気に入っている。 だけれども、恥ずかしながら実は全編通して読み切ったことがなかった。なので今回は頭からきちんと踏破。記憶に刻まれている物語と、はじめましての小編と、そのどちらもふわふわと異世界の空想へと誘ってくれる。この一冊にまとめられた意義があるように感じた。 夜空の、銀河・星座に軸がある話が多い。風景描写、特に夜空の光景が、常にきらきらと輝きを持ってまぶたに浮かぶ。『銀河鉄道の夜』に『双子の星』が登場するなど、作品同士が互いに影響しあってるという新たな気づきもあった。目を凝らすと様々な比喩が散りばめてあってはっとさせられる。ジョバンニとカンパネルラの関係性がやはり胸に残った。 全編通してたびたび出てくる「かあいそう」というワードも印象深い。底に通じる仏教の考え方に絡んでくるのだろうか。あと余談だが、絵本でも持っていた『オツベルと象』の文のリズム感は、昔から結構好きだったりする。振り返るとやはり宮沢賢治については不勉強がすぎるので、なにかの折に文献に当たりたいと思う。

    9
    投稿日: 2022.08.31
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    切なさが残りつつ、描写の美しいこと、、、。 巻末で武田鉄矢さんが鑑賞を記していますが、光が印象的です。 星、水、灯。 煌めきの中に、賢二の世界が広がっています。

    3
    投稿日: 2022.08.20
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    小学生以来?の再読 あの時は訳も分からず読んでたっけな。 「切ない」とか「悲しい」を超越して、ただひたすら美しかった。相変わらず難解だと感じる部分はたくさんあったが、今はこの唯一無二の世界観をそのまま受け入れることができる。 20年後に再読したら、その時はどんな感想を抱くのだろう。

    5
    投稿日: 2022.07.25
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    再読。結末を知ってるからこそ、より突き刺さるものがある。 「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねぇ。」からの展開が本当に辛いのに、宮沢賢治の世界はきらきらしててあまりにも綺麗なんだ……!余計に辛い!

    4
    投稿日: 2022.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    改めて読んでみると、ジョバンニのカムパネルラに対する執着の強さが気にかかった。彼を失った後、世界で生きていけるのだろうかと心配になるほどに。 だが目が覚めた後、彼が真っ先に向かうのは牛乳屋だ。それがとてもリアルで良いなと思った。大事な人がいなくなっても日常生活は続いていく。 銀河鉄道の夜をモチーフにして作られた作品をいくつか知っているので、この作品だけを純粋に鑑賞することは難しくなってしまったがそれはそれでありなのかもしれない。抽象的であるが故に普遍的にもなれる、そういう不思議な魅力を持った作品だと思う。 家庭教師の青年の言葉が特に印象に残った。 「ぼくほんとうはよく知りません、けれどもそんなんでなしにほんとうのたったひとりの神さまです。」 本当は彼は迷い続けていて、正しいことなどわからない。それでも信じるしかないからこのように語るのだろう。 終始綺麗なことしか語らない彼だが、その言葉の端々には迷いや弱さが残る。そこにどうしようもなく人間くささを感じてしまう。 ほんとうのさいわいって何だろう。一貫したテーマで語られる本作だが、主人公たちがそれに対して明確な答えを出せるわけではない。ただ自分の信じる「ほんとうのさいわい」が正しいと信じて、探し続けながら生きていくしかないのだ、多分。

    3
    投稿日: 2022.04.30
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    悲しくて切ない物語だったんですね。 作中に散りばめられた様々な幻想的な描写や表現は美しく、またイメージしづらい部分でもありました。 1回読んだだけでは、全てを理解できませんでした。何となくの理解で終わらしたくない! 何度も読んで、本作品の奥深さを体験していこうと思います。

    3
    投稿日: 2022.04.16
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    日常でも夢の中においてもどこか孤独感、疎外感を感じていたジョバンニが求めていたのは「みんなのほんとうのさいわい」ではなく、「じぶんのほんとうのさいわい」だったのではないか… こんな人にオススメ: ・美しい日本語に触れたい人 ・自分の幸せの形を模索している人

    3
    投稿日: 2022.04.09
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    https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person81.html

    0
    投稿日: 2022.03.27
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    装丁買いした分。表題作ぜんぜん覚えてなくてウケた。 千と千尋にも、無限列車にも続く… セロ弾きと、双子のお宮の話も好き

    0
    投稿日: 2022.03.16