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吉原手引草
吉原手引草
松井今朝子/幻冬舎
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総合評価

126件)
4.0
32
62
23
3
1
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    吉原一の花魁・葛城が失踪した。 その謎を探るため、ある男が関係者に聞き取りを行う。 引手茶屋の女将、店の男衆から馴染みの客まで、さまざまな者から事情を聞く男。 どうやら葛城の失踪には彼女の過去が絡んでいるらしい。 葛城が失踪したその日、何があったのか、核心に迫る男が聞かされた真相とは。 そして、謎の男の正体は…。 失踪事件の謎を追いながら、吉原のすがたを鮮やかに描き出した、時代ミステリーの傑作。 選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。 「吉原手引草」というタイトルどおり、吉原の裏の裏までが詳細に書かれていて面白かった。 ただ、聞き慣れない言葉が多く出てくるので、その都度調べながら読み進めたのでいちいち時間がかかった。

    0
    投稿日: 2025.10.31
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    木挽町の仇討ちを読んだすぐあとに読んだので、なんか構成が似すぎて、ちょっと楽しみが半減した。 それでも吉原のことは全然知らないので、へーっていいいながら最後まで面白く読めた。

    0
    投稿日: 2025.06.11
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    オーディブルで聴きました。 木挽町の仇討ちを読んでこの本を思い出し、数年前に聞いたのを再度。(木挽町よりかなり好き。)初回も驚いたけれど、全貌がわかってから聴き直すと、いろんなことの裏がとれてさらに感動、感心。 映像化したらヒット確実と思うけど、されていないのは、映像化すると勝手にストーリーを変えられたりするから、松井氏がOK出さないのかなと思った。 外見や頭の良さはもちろん、ちょっとやそっとの努力ではトップになれない世界で、お職に登りつめ、思いを果たした彼女の執念に圧倒される。 最後のタネ明かしも秀逸。是非映像化してほしい。葛城は柴咲コウの若い時のイメージが浮かんでました。今なら誰だろう。。

    2
    投稿日: 2025.03.10
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    手引草の名前よろしく吉原に関するさまざまなことを初心者でもわかるように説明されてるだけでなく、ある事件を追って数珠つながりのように話者が代わり、だんだん点と点がつながって半沢直樹になったのは非常におもしろかった。結末や真相が気になるから、次々と読み進めてしまった。 四角い卵と女の誠はない吉原だから、すべての人物が果たして真実を語っているのか。黒澤明の羅生門のような側面もありつつ、いろいろと想像を掻き立てられるのも好み。考察がてら、また忘れた頃に読み返したくなる作品。

    1
    投稿日: 2024.11.22
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    大量に江戸言葉とありんす言葉を摂取してもうお腹いっぱい。 間接的に事件のことをインタビューし、大勢の人間から断片的に情報を集めていくのでじれったさもあった。 読み終わった直後はなるほどそうだったのかと思ってたけど、何日か経つともうおぼろげであれなんだったっけ?状態になってしまった。

    29
    投稿日: 2024.07.28
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    正体不明の主人公が、消えた花魁葛城の真実に迫る物語。主人公は誰なのか、葛城は一体何をしたのか…主人公が吉原で働く人々から話を聞く、という形で話は進行していきます。言葉遣いが昔のものなので、全く読めないというわけではないが難しさは感じました。また、専門用語的なものが多く、この時代についてもっと知っていたらより面白かっただろうなあ…と思いました。ただ、アウトラインさえつかめていれば、しっかり時代小説としてもミステリーとしても楽しめます。 ☆勝手にイメソン 身売り(ロス)

    0
    投稿日: 2024.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前にもこんな構成の本読んだんだけど思い出せない。登場人物がすべて読者=主人公に語り掛けてくるような感じで主人公のセリフをすべて対面の登場人物が 「え?あんたはそんな風ににみえないよ、だって?言ってくれるじゃねーか!」 みたいな感じでそれが自然な流れなので違和感がなくテンポよく読める。また、タイトルにも手引と書かれているように全く吉原を知らない人間がこの本を読めば通風を気取れるくらいに詳しくなれる。つい、ああ、ちょっと行ってくるかってなる。もちろん花魁相手にするような甲斐性はない笑 吉原に関する役職が順に登場し、その会話の流れから失踪した名うての花魁の失踪事件の核が見えてくる。またここにも時代小説特有の人情物語が漂い、やがてようやく主人公の正体も明らかになり失踪に隠れたこの物語の全体が見渡せる。ああ、角も武士の血とは....と唸らせる顛末に吉原花魁遊びをウフフと思っていたのを反省させられた笑

    0
    投稿日: 2023.11.28
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    松井今朝子による、第137回直木賞受賞作。 十年に一度、五丁目一と謳われた、吉原・舞鶴屋の花魁、葛城。 全盛を誇り、また身請けも間近だった葛城が、ある日、忽然と姿を消した。 いったい何が起きたのか。 物語は葛城を取り巻く幾人もの証言からなる。 引手茶屋の内儀、舞鶴屋の見世番、番頭、番頭新造、葛城と枕を交わした男たち、遣手、舞鶴屋の主人、床廻し、幇間、女芸者、船頭、女衒、葛城を身請けするはずだった男、葛城の上得意。 彼らは葛城の思い出とともに、自らがなぜ廓にいて、どのような役割を果たしているのかも語る。耳慣れぬ仕事もあるが、無理なくその内実がわかる。同時に、異なる視点から映し出された廓が立体的に立ち上がるという巧みな構成である。 読み手は廓というある種の異世界の奥へと自然に誘われる。もちろん、葛城の謎の奥底へも。 葛城は不思議な花魁である。 廓に来たのは13、4のころで、花魁になるために仕込むには年を取り過ぎていた。そこから誰もが驚くような稼ぎ頭になった。 容貌は美しく、怜悧で床あしらいもうまい。頑固で子供のように負けず嫌いな一面も見せれば、相手の懐にすっと入り込み、心を捉えてしまう人たらしな面もある。 だが、それだけではない。葛城の心の奥には、底知れぬ「闇」がある。 その闇に、あるいは人は魅入られてしまうのかもしれない。 聞き手はさまざまな語り手の元を回る。次第に事件の全貌が見えてくる。 あれやこれやと聞き回っていた聞き手とは誰だったのか。 証言者が最後に見た葛城の表情に息をのむ。 消えた葛城の後ろ姿が、物語の余韻とともに鮮やかに脳裏に焼き付けられる。 *『木挽町のあだ討ち』を読んでいて思い出しました。 複数の人物が、ある人物について語る。その人物はある事件のかなめであり、謎を抱えている。多くの人々の証言が、その人物の人となりとともに、芝居小屋なり廓なりといった小さな社会を多面的に描き出す。さらには意表を突く背後の真相。・・・といった点で、構造としてはよく似た2作だと思います。 『吉原手引草』は昔読んでおもしろかった覚えはあったのですが、レビューを書いていませんでした。よい機会なので読み直してみました。

    5
    投稿日: 2023.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吉原の売れっ子花魁、葛城がある日突然失踪した。一章ごとに語り手が変わりながら、葛城の失踪の真相が徐々に明らかになる。 吉原を舞台にしているけれど花魁の生活や色恋沙汰はほとんど描写されず、肝心の葛城から真相が語られることもないのだけれど、人々の語りが繋がって、全てが完結する。ミステリー小説としても伏線の回収が見事だった。時代小説が苦手という人にもお勧めしたい一冊だった。

    0
    投稿日: 2023.02.15
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    ブクログを始める前に読んだことがあったかも…と途中で気づいた。 吉原という独特な世界のことを、巧みに紹介しながら、少しずつ謎を明らかにしていく筋運びには、ただただ感服。根底には「弱者が不条理に屈せず一矢報いる」ことを粋に感じる江戸っ子気質があるのだろうと、腹落ち感もあった。

    0
    投稿日: 2022.12.19
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    素晴らしかった。自分には少し読みにくかったが内容は痛快だった。もっと吉原で何が行われていたか知りたいと思った。

    0
    投稿日: 2022.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

           -20090430 著種曰く「いい意味でも悪い意味でも、今も日本社会には金銭を介在した男女関係が、ある種の文化として存在する。それを代表するのが吉原で、一度書いておきたかった。当時の習俗を忠実に再現することによって現代を逆照射するものがあると思う」と。

    1
    投稿日: 2022.10.20
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    物凄い面白かった 数年に一度レベルの本! 大好きだった 主役は全く出てこず 周りの登場人物から 本当に少しずつ少しずつ輪郭が浮かび上がっていく様は見事で 楽しく楽しくて一気に読んでしまった もともと 吉原ネタが大好きだが 男女の性や業みたいなものまで とにかく豊かに彩られ 素晴らしかった 話の筋も表現方法も最高! 登場人物が多いのに とてもバライティーに富んでた とても良かった

    1
    投稿日: 2022.08.20
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    失踪した花魁・葛城のことを、吉原の内外で尋ね歩く男を通して、葛城というミステリアスで気高い女性の半生が語られる。と同時に、失踪事件の影に隠されたもう一つの物語が徐々に浮かび上がってくるという仕掛け。 読み終わってみたら、人情ものだったな~としみじみ感動した。 遊郭の仕組みも分かりやすく説明されており、興味深かった。

    4
    投稿日: 2022.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    語り手が章ごとに変わっていく語り口です。 語り手ごとに多様な面を見せる花魁。 語り手ごとに、同じ事象に対しても見方が異なっていたり。 何が嘘で何が真実なのか、誰が真実を知っているのかいないのか、読むたびに楽しめそうです。 最後は楼主ではないですが、天晴れと言いたくなりました。 一つの志のために10年以上かけて苦界に身を起き、味方を増やし、志を遂げた葛城は、どんな思いだったのでしょうか。 もう一度読み直してみよう。

    0
    投稿日: 2022.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々な人に話を聞くにつれて、いなくなった花魁に何が起こったのかが徐々に明らかになっていくのが面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんで廓とか花魁ってこうも惹かれるんですかね。 春を売るって生業としては最低なのに、どこまでも気高い感じが同性として辛くもあり、誤解を覚悟で言うとちょっとだけ羨ましくもある。どんな境遇にいたって、卑しい奴は卑しいし、尊い人は尊いんだ。自分次第。 葛城は、吉原に来た時から仇討ちだけを心に全てを計算し準備しそして成し遂げたんだとしたら天晴れとしか言いようがない。 "そりゃ、葛城には惚れてたね"って言う廓の人たちが凄く粋。痺れるぜ。

    0
    投稿日: 2022.02.15
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    吉原のしきたりなどいろいろ知ることができた一冊。花魁のその後、この聞き役は誰だったのかも個人的には気になった。 今の時代に生まれて良かったとありがたみを感じることができた。

    0
    投稿日: 2022.02.06
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    落語の廓話と比べると、遊郭の構造の裏側が描かれている。えげつない話になりそうなところを、品性を保ちつつ、一人語りの多数の証言を積み重ねる構成で、テンポが良い。偶然にもクリスティのオリエント急行の殺人を読んでいたのだが、それへのオマージュ的なものを感じた。華やかさの裏にある吉原の凄み、えぐみ、人情にヤられる。

    0
    投稿日: 2021.03.06
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    吉原の文化を、物語を通して楽しく理解できた。 沢山の登場人物がいるけれど、それぞれの語り口の違いが明確で、それぞれの人物像、景色が想像できるので、あっという間に読み終えてしまった。 結末を知ったうえでもう一度読みたい本。

    0
    投稿日: 2021.02.21
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    内容というより、吉原のしきたりが分かったという意味で面白かった 言葉が現代語ではなく独特のなので、読みにくかった ところどころ流し読みした 一度女性を選んだら他の女にのり移れ無い、まるで現代のホストクラブの様な仕組みだなと思った 吉原について色々知りたいと思った

    0
    投稿日: 2021.02.14
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    Audibleで。ちょっとびっくりしたおもしろさ。 吉原の人々に話を聞いて回りながら、かつらぎ花魁の事件の真相に迫っていくという体裁。事件の解決させるミステリーもおもしろかったが、吉原の風習や江戸の人々の考え、カルチャーなどが差し込まれるところが、二度おいしい感じ。 かつらぎ花魁のあっぱれな生きざまに、3度おいしい。 かつらぎおいらんを助ける周りの人々の情に、4度おいしい。

    0
    投稿日: 2021.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吉原の売れっ子花魁が企てた復讐劇。終盤までは吉原の内情が描写され、何が起こったのかは分からない。終盤に怒涛の展開、面白かった。葛城は復讐のために花魁になったのだろうか?

    1
    投稿日: 2020.10.08
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    周到なプロットで、まずは予備知識を持たない読者に吉原の案内をしながら、花魁葛城に起こった事件へと核心に向かいます。廓の関係者や客からの証言で、葛城に何が起こったのか、次第に真相が明らかになるという構成が巧み。では、誰が聞き回っているのか、最後まで興味が尽きない時代劇ミステリーとなっています。読む醍醐味が味わえる知的エンターテインメントでした。

    12
    投稿日: 2020.06.25
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    図書館で借りた本だけど、買ってしまって何度も読み返したくなる本でした!! 吉原について、色んな役職の者が様々な視点から語っていくので「へぇ〜!」って言いたくなってしまう。 葛城という大人気の花魁が起こした事件とは何か、その動機は何なのか、全く事件の内容が知らされないまま話が進んでいくのが面白かった!最後の方で謎が明らかになっていく時にはページをめくる手が止まらない止まらない!! 私の理解力が足りてないのか、読んでもまだ完璧にはこの小説の中で起きている事件を理解できていないので、ぜひ本を買って一から分析し直したい欲に駆られてしまいました…!!!

    1
    投稿日: 2019.05.24
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    さまざまな吉原で起こった事件の関係者たちが事件当時のことに想いを馳せて証言をしていくストーリーテリング方式でとても面白かった。 ただ事件そのものを理解するまで時間がかかるため、もやもやしたまんま事件の終着まで突っ走る感覚は好き嫌い分かれるかも。

    0
    投稿日: 2019.01.16
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    吉原のとある事件の謎解きにいろんな人に話を聞く設定。 吉原の当時のしきたりやら、江戸時代の風俗やら、結構出てきて勉強になるし興味深かった。 そしてどうやって葛城は消えたのか? ちょうど歌舞伎を見に行って「助六由縁江戸桜」が上演されており、本書を読んでいたいのでとってもよく理解出来たのです。

    0
    投稿日: 2019.01.02
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    落語でよく聞く言葉が字で書いてあり、うんちくものになっていた。 ミステリとしての欠点、語り口の変わり映えのなさを指摘する意見もあるみたいだけど、楽しく読めた。 新聞小説で筆者を知り、まずは賞を取ったものだから面白いだろうと手にした。別のも読んでみたい。 映画化されたら誰が葛城になれるだろうかと想像した。浮かぶほど俳優を知らないことがわかった。

    0
    投稿日: 2018.12.08
  • 吉原ものも時代ですね…。

    武家の娘が零落して、というのは、太平洋戦争で全てを失った日本人の心をどこか打つのでしょう。 しかしですね、いわゆるあれですか? 実際のところ武士の娘が吉原に身売りするなんて、明治維新以前ではありえんでしょう。ほんと。 明治維新後でもその苦しみが分かるのは貧農で、世界大恐慌が来て初めて青年将校に分かったぐらいですから…。 戦後はもう無茶苦茶ですから。 坂口安吾から始まる無頼派と戦争を知らない世代の身ぎれいさが奇妙に結びつくとこういう作品になるのでしょう。 質は高いです。 でも、閉鎖経済系ではないから、吉原礼賛は時代的にどうなのかなあとも思います。 花魁の花、葛城の美意識と物語の妙に! 星5つ。

    0
    投稿日: 2018.08.20
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    もう文章の秀逸さとプロットには脱帽、文句のつけよう無し。吉原入門の歴史書とも言える。ただ少し残念なのは葛城の人間像がもう少し多重で感じられたらもっとよかったと思って。関係する他人の証言から人間像を炙り出す手法の最高峰は、有吉佐和子の「悪女について」だと思ってるので、どうしてもそれと比較してしまいます。レベルの高い本作品だからこその、私の無い物ねだりです。素晴らしい作品であること、堂々たる直木賞作品であることは間違いありません。

    0
    投稿日: 2018.07.29
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    これは、直木賞とかそういう付加価値を抜きにしても、十分に楽しめる作品だった。やっぱり自分は、こういう色んな視線からひとつの事件を見た、的なストーリーテリングが好きだな、という思いを新たにした次第。中心となる花魁や、主人公たる聞き手が、実際には物語中に登場せず、周りの評判などからその姿を浮かび上がらせる手法も、本作では有効に働いている感じです。その題名通り、吉原の手引き書としても役割を分に果たしていて、怖いもの見たさ的充足感も得られる仕組み。興味深かったです。

    0
    投稿日: 2016.11.14
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    忽然と消えた花魁。 彼女の身に何が起こって、どこへ消えてしまったのか。 吉原、という場所に関係する人達が 消えた花魁について一人称で語ります。 消えた、という花魁が、何故消えたのか、すら こちらは知らない状態から始まるので 事件が何なのか、も分かりません。 徐々に何が起こって、花魁がどうしたのか、が 分かってくるわけですが…まったくもって 考え付きもしなかった理由です。 驚きの理由。 そのための花魁。 確かに『自分』を証明するよりも これが早いのやもしれません。 確実ですし…。

    0
    投稿日: 2016.10.17
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    読んでいる間廓言葉やら越後弁やらと脳内再生が止まらず、サクサク読めた。 消えた葛城の謎を追え!に対するイケメンの情報収集力が素晴らしい。しかし、みんなペラペラ話し過ぎだよ! 着地点にそこまでの驚きはなかったけれど、小出しの情報は先が気になる撒き方で面白かった。

    0
    投稿日: 2015.12.15
  • 読後の余韻がとても心地良い

    神隠しにあったように消えうせた葛城花魁とはどんな人物だったのか? 関係者の証言から徐々に浮き彫りになる展開にとても引き込まれた。 読み終えても葛城花魁のミステリアスなイメージが消えず読後の余韻がとても心地良い。 兎にも角にも、葛城花魁の執念に脱帽です。

    2
    投稿日: 2015.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    消えた花魁の謎を追いながら、吉原の光と影をもつまびらいてゆく。 巧い。流石。 松井今朝子氏、廓好きの私には鉄板。

    0
    投稿日: 2015.10.12
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    購入。表現手法としてはQ&A方式ですかね、第三者からの証言で構成されています。場面状況など上手く説明してくれているのでとても読みやすいです。 吉原についての事前情報がなくても大丈夫ですし、むしろ興味が持てると思います。 葛城花魁が語らないことで、それぞれの人物の中にいる花魁をより際立たせているのが良いです。

    0
    投稿日: 2015.09.18
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    詳細や個人的な感想文はいらない。もう凄いの一言。とにかく読書家も読書に興味が無い方も読んでみてください。そうそう出会えない日本文学最高峰の快作です。最後に改めて…はぁ凄かった!!!

    0
    投稿日: 2015.09.15
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    登場人物の聞き取り形式の構成に最初は苦手意識があったが、慣れるほどに引き込まれた。吉原のルール、内情なども知ることができてなかなか良かった。

    0
    投稿日: 2015.08.26
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    嘘で塗り固められた男の夢と欲望の世界。 その中で生きてゆく女の辛さ、切なさを様々な角度から巧みにサラッと描かれていた。 花魁だけではなく、芸者や船頭まで、吉原全体を見渡せて、面白かった。 葛城の視点ではなく、その周縁の話しを綴ることで、より葛城が神聖化されているのもまた巧い。

    0
    投稿日: 2015.05.08
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    失踪した花魁を探すため、聞き込みをして回る主人公が聞いた、関係者の証言でひたすら物語が進む小説。非常に巧い。

    0
    投稿日: 2015.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    花魁の失踪事件を周囲の人の証言で語り継ぐ構成。 半分くらいまでは事件の内容が分からずにイライラした。 終盤、真相が分かってきてミステリー度アップ。 でも、最後まで花魁本人の語りが無く、実際はどういう人だったのか不完全燃焼。 ちょっと残念。

    0
    投稿日: 2015.03.14
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    吉原の事がよくわかります。吉原でこった事件を、関係者かから聞き出して行きながらその本質に迫って行くという形をとりながら見事に江戸時代の栄えた吉原の姿を描き出している。江戸の文化、そのなかでも花魁および吉原のについて知りたい方にはおすすめの本です。江戸物の本が好きな方にもおすすめです。

    0
    投稿日: 2015.02.10
  • ミステリー要素よりも吉原について知ることが出来る作品

    全盛を誇ったにもかかわらず、忽然と姿を消した花魁「葛城」。彼女はなぜ消えたのか、この謎を彼女の関係者から話を聞いていくことによって、解き明かそうとしていくという、ストーリーとなっています。 書籍説明にあるように、確かにミステリー系ではありますが、最後の犯行方法などの種明しは正直、ミステリーを読みなれている人間にとっては、物足りないと感じました。 むしろ吉原で働く人々の生き方や礼儀作法などが、おもしろいと感じました。ドラマやマンガなどで、漠然と花魁や遊郭は知っていましたが、本作ではこれらの本当の姿を垣間見ることができ、その点が面白かったです。

    5
    投稿日: 2014.12.12
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    タイトル通りの「手引」ですが、見事に騙されるというか、まあまさしく「手引」でもあるんですが。 前に読んだ直木賞受賞作「邂逅の森」が豪速球の物語だったのに比べて、本作は変化球ですが、恐ろしく切れの良い変化球といったところ。 「漂砂のうたう」と同じような設定、偶然でしょうけど、かなり似てます。 複数の視点での物語で、藪の中やフォークナーの死の床に横たわりてが思い浮かびましたけど、滑らかな語り口が上手で飽きずに読めます。 ちょっと進行が遅く感じますが、当時の郭というものをたっぷりと描いていてまさしく手引です。単に描くだけでなく、物事には全て理屈がある、郭のしきたりの一つ一つにもちゃんと理由があるという辺りがさらりと品よく描かれます。 しかし、最初からあった謎はいつの間にか推理小説の謎解きのようにまとわりついてきて、郭の世界と古臭い武士の世界とが最後でオーバーラップして、その対比は見事としか言いようがない。 そういう物語を「手引書」として読者にさらっと差し出してきた作者のニヤリと笑う顔が目に浮かぶようで、ちょっと脱帽。 読んでいて、宮尾登美子さんを饒舌にした感じかなとも思いましたが、全然違います、この作家はだれでもない松井今朝子さんということが分かりました。

    0
    投稿日: 2014.10.27
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    ある花魁が起こした失踪事件の真相が聞き込み形式によって徐々に明らかになっていく展開に不思議なほど深く引き込まれていきました。 江戸時代の吉原について詳しく知っている人はほとんどいないと思います。そのために舞台解説とともに描かれていますが、それがストーリーに不格好さを与えることなく自然と作品に溶け込んでいて、時代を知る面白さとともに手放しで楽しめるミステリーだと思います。

    0
    投稿日: 2014.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    設定説明や時代背景などの部分を導入部分にたくみに登場人物から語らせることで、読むのが辛くなく、その後の展開にもついていける。 ただ、登場人物たちにそれぞれ語らせて、その人物たちの見方が詳らかになるにつけ、どうも、謎解きがもたついてくる感はあった。 それも、結末で収束できている程度ではあるから、さすがの受賞作品なのかもしれないが… 物語の楽しみの一つとして、登場人物の主軸たる花魁に直接会うことも出来ず…という結末はやや残念。

    0
    投稿日: 2014.10.04
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    吉原の遊郭からこつ然と姿を消した人気花魁(おいらん)葛城。その謎を解き明かして行くミステリー。 と書いても全然この小説の面白さは説明できない。いろいろな視点から非常に面白かった。 まずは手法。主人公が吉原のいろいろな人に話を聞いて行くのだけれど、主人公の発する言葉はいっさい出て来ない。会話の相手側の言葉(話し言葉そのまま)がつらつらと綴られている。主人公を含む物語を俯瞰でみるのではなく、主人公の中からの視点。 1章ずつ違う相手に話を聞いてゆく。吉原のいろいろな職業の人たちに話を聞きながら、吉原とはどういう仕組みなのかがだんだんわかってくる。どんな職業があり、どんな風習がるのか。俯瞰で眺めた景色はでてこないのだけれど、語り手の話からいろいろな景色が目に浮かぶ。 語られている物語は話し手の言葉そのまま。なので、本当のことを語っているのか、どこかしらウソ(見栄なども含む)があるのか、本当にその人と話をして、その人の目を覗き込むような気持ちで読み進める緊張感。 そして、花魁の謎も気になるけれど、主人公(聞き手/探偵役)の素性もわからない。なぜ、その謎を調べているのか、いったいどういう人間なのか……。 花魁に関わったいろいろな人の話を聞いて行くうちに、少しずつ事件の形が見えてきて、少しずつ主人公がなんなのかわかってくる。その「少しずつわかっていく」のが楽しい。 どんな時代でも、どんな職業でも、どんな場所でも、知らない世界を覗き見るのは面白い。

    0
    投稿日: 2014.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神隠しにあったように消えうせた葛城花魁の姿が関係者の証言を元に徐々に浮き彫りになる展開はとてもミステリアス。 最後まで葛城花魁は口伝のみの存在のため読み終えてもミステリアスなイメージが消えない余韻がとても心地良い。 兎にも角にも、葛城花魁の執念に脱帽です。

    0
    投稿日: 2014.08.14
  • 吉原を上から見ている感じ?

    吉原の売れっ子花魁が失踪するも、一様に口が重い関係者へインタビューする形でストーリーが進みます。 個人的には途中で結末が分かってしまい星一つ減なのですが、読み進めると吉原のしきたりや江戸っ子が拘る「粋」な遊び方、女郎の生活や光と影などを教えて貰っている気分になってくるので、それが面白かったりします。

    2
    投稿日: 2014.08.02
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    【読了日】  2014.06 【タグ】  時代小説 松井今朝子  【経緯】 ・『家、家にあらず』『奴の小万と呼ばれた女 』を読んで感銘を受けた ・私的松井今朝子ブーム継続中 ---------------------------------------------- 章ごとに語り手が交代し、そのたびに見えてくる事実が変わる。読者はページが進むごとに、花魁失踪事件についてより多くの情報を多角的に得ることになる。 これは小説の手法として珍しいものではない。しかし、この語り方をたいへん上手く活かしている。 吉原の季節感、しきたり、風俗、そこで働く多くの業種といった背景についての知識を自然に得ながら、物語に引き込まれる。 たいへんにおもしろかった。

    0
    投稿日: 2014.07.30
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    内容(「BOOK」データベースより) 廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。

    0
    投稿日: 2014.05.13
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     いっとき花魁ものがブームになったなあということで、なにかの折に電子書籍にて購入した一作。  文語調でつらつら並べられていくのだけれども、花魁とは元来どういった存在であったのかとしたためられ、生き生きとした文章が昔の行く末を思い起こさせてくれる。

    0
    投稿日: 2014.05.10
  • 「吉原」の中へのタイムスリップ

    吉原の中で起こった花魁失踪事件を推理していくお話です。花魁の関係者に事情聴取していく形をとっているので、文体はすべて人がしゃっべている言葉でつづられてます。細かい描写とか説明するような文章もなくて、私的には読みやすかったです。 読んでいくうちに、自分が事情聴取しているみたいな感覚になっていって、吉原という世界にタイムスリップしたみたいに感じます。推理物として読むよりも、時代小説として読むほうが、楽しめると思います。

    6
    投稿日: 2014.05.09
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    著者の作品は『仲蔵狂乱』以来2冊目。 『仲蔵狂乱』では当時の歌舞伎の世界が良く分かりましたが、 本作で吉原についてとても良く分かりました。 もちろん、時代小説としても、ミステリーとしても、とても楽しめる。 一冊で何度も美味しい本でした。

    0
    投稿日: 2014.04.06
  • 「吉原」という特殊世界をのぞき込める時代ミステリー

    小説のスタート時点から、もう花魁葛城は失踪していて登場しません。 そして小説は葛城の関係者一人ひとりにインタビューする形で進行します。 関係者たちの証言から、徐々に葛城という花魁の姿が浮かび上がってきて、やがて失踪事件の真相にたどり着く……という展開です。 私自身は、「吉原」に対する思い込みを上手く利用したミスリードに見事に引っかかりました。 最後の最後でどんでん返しがあるんですけど、実はここには余り感動しなかったんです(何故だろう?)。 あと、個人的に葛城の選んだ手段にいまいち納得がいかず……目標を目指すには、時間がかかる以上に不確定要素が多いと思うんですよね、この方法……。 むしろ時代ミステリーというよりも、『吉原』という、当時ですら異界だった世界を手取り足取り解説してくれる、ガイドブック的な面白さの方が目立ちました。 基本的な知識はあるつもりでしたが、大店への上がり方とか、花魁との作法とか、本作品で初めて知ることが多く、そういう点も楽しめた一因かと。

    14
    投稿日: 2014.04.06
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    吉原というのは「隠す」街である。身分を隠す。肌を隠す。秘密を隠す。夜の闇に街そのものすら隠れているこの街の姿を剥ぎ取る事は、着飾った妖艶な花魁の着物を一枚ずつゆっくりと脱がす作業にも似ている。こうして、推理ものなのに吉原の色恋を遊ぶがごとく読者を濃厚な世界に導いてゆくのである。読者はこの本をはまるように読んでゆく。一回目は無我夢中に。二回目以降は楽しむ余裕を持って。推理という稀代の花魁と戯れるように。

    1
    投稿日: 2014.03.16
  • 売れっ子花魁、謎の失踪事件を追う!

    なかなかおもしろい。ついつい引き込まれて読み進んでしまった。事件に絡む人物への聴き込み調査をもとにストーリーは展開する。その聴き取った内容から読者は事件の真相を推理していくこととなる。しかし、最後の最後までなかなか事件の全貌がつかめない。そこで最後まで読み進まざるを得ない状況となる。個人的に吉原や花魁に関する知識があったので、その知識を確認しながら読み進むことができた。

    3
    投稿日: 2013.11.10
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    生まれ変わるなら江戸の町人がいいな~と前々から思っているおいらでやんす。贅沢はないかもしれないけど、粋に木綿を着流して、落語に浄瑠璃に花火大会、祭りもあるし、楽しそうだよべらんめぇ。東海道五十三次に描かれた町の人々の暮らしを眺めていると、今よりずっと豊かだなぁと思えてくる。 そんな太平の世・江戸は吉原の物語。花街吉原に係わる人々の証言をもとに、消えた花魁の謎を追っていく。様々な切り口の語り草から、多角的に、徐々に明らかになっていく花魁・葛城の人物像。 器量良し、床良し、才覚ありと非の打ちどころのない名妓ということで、読み進むにつれてわたしの脳内の葛城ビジュアルは淡島千景で定着していき・・・笑。 消えた葛城花魁の魅力も然ることながら、この本のおもしろさは作者の詳細な知識と徹底した調査のもとに「江戸吉原」が見事に再構築されているところにあります。各章に登場する人物の江戸訛りが、生まれや職業によって緻密に書き分けられている点にも脱帽。作者は歌舞伎関係のお仕事をされていた方だとか。 花魁は因果な生業。物語に繰り返し現れる「花魁の誠と四角い卵はない」という言葉の通り、嘘で塗り固められた籠城吉原の裏側が終盤に向け明かされていく。 花魁という仮面を被った女・葛城は、その仮面を剥いでもなお花魁か、はたまた般若か。最後の場面、若い女郎の視点で語られる葛城の「顔」は、実際に見たわけでもないのに忘れられなくなる。 女は顔を使い分けるという。それは世を渡るために身に付けなくてはならない術だ。だけど葛城の仮面の奥に変わらぬ「少女」を見た気がして、かなしくなった。 やっぱりおらは団子屋の娘くらいがいいや。

    0
    投稿日: 2013.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吉原という遊郭で花魁が失踪するという事件を追う人物と、その事件を知る人たちの証言でなるミステリー仕立てのこの本。 面白かった、というのが最初の印象です。 「読ませる」というか、作者の構成にいつのまにか引き込まれて、すぐに読める本です。 当時の遊郭の実態とかが垣間見えて、なかなか粋な本です。 が、 が、、、 あれでいいのだろうか??? とフツフツと疑問が湧いてくるのです。 なんというか、やはり人間観察とか洞察力というか、 その辺りの粘りがないように思えてなりません。 結局、作者は何がいいたいのか??? 花魁や周りの諸事情、時代考察をミステリー仕掛けで教えてくれたということか、、、 あっ、なるほど。 本の名も、「吉原手引書」。 手引書だったのか、と納得。

    1
    投稿日: 2013.07.17
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    今まで吉原や花魁の事を間違った 認識をしていた事に気づきました。 読めば読むほど楽しくなって齧り付いてしまう一冊。

    0
    投稿日: 2013.06.01
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    ひとつの事件を、様々な人の証言からあぶりだしていく。 淡々と、そして次々と聞きこんでいくのにしたがって、 浮かび上がってくる、葛城の姿。 そして吉原の手引き、というタイトルそのもの。

    0
    投稿日: 2013.05.15
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    あれえ? 単行本で読んだときの方が、「おもしろい!」と 話に引き込まれていたかも。 今回読んだらなんだか盛り上がりに欠け、「え? こんな感じで 終わっちゃうんだっけ?」と拍子抜けしてしまいました。 もっと「えええーーー! そうだったのーーー!?」と 驚いたような覚えがあったんだけど……。 吉原ってこういうところだったんだ~、こんな仕事をしている 人たちも周りにいるのね、というのを知るには、とてもいい手引書です。 しかし、こんな商売がまかり通ってる世の中ってのは……。 まったく、いつの時代も男ってのはよう! と言いたくもなります。

    0
    投稿日: 2013.03.12
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    わくわくしながら読み進めた。 ミステリと思って読むと、途中で謎が解ける。 だが、どうしてその人物がその行動に至ったか、そこまでのその人物の心情や行動力を思うと「凄い!」と感心してしまう。 また、その境遇独特の哀しさ、切なさ。 そこまでして、それを成し遂げたかったのだという強い意思。 最後にはその花魁と、周囲の人たちに心から拍手を贈りたい気分になった。 ある意味、読後感のすがすがしい吉原小説は珍しいのではないかと。 読みたい本が無い時に、いつも手に取ってしまうのがこの本。

    1
    投稿日: 2013.03.10
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    直木賞受賞作。 花魁の失踪事件を 次々に述べられる複数関係者の証言が明らかにしていく、 というもの。『藪の中』形式。 事件そのものには意外性はなく、 「ああそうだったのか~」くらいですが、 ストーリーテリングの巧さに、どんどん引き込まれていきます。 吉原のしきたりや風俗も細やかに描かれ、 非常に興味深いです。 最後の終わり方が非常にあっさりしていて 少し物足りない感じ。 花魁の独白や、彼女の内面を掬いだすような章があっても 良かったかな、と思います。 でも圧倒的に面白い、直木賞受賞も当然、 と思わせてくれる作品。

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    舞台は江戸期の吉原。主人公は当代きっての花魁葛城。花魁とは吉原遊廓の位の高い遊女。葛城がある日忽然と消えた。身請けの直前で何故?本作品失踪の真相を究明するためにある人物が関係する人々にインタビューする形で謎に迫っていく。ページが進むに連れ核心を知る人物から知らされた驚愕の事実とは?!本作品更にインタビューを通じて当時の遊廓の様々なしきたりを学ぶ事ができ、また花魁の教養と秀でた芸の世界を垣間見る事が出来る。それにしても作品の隅々まで張られた伏線と行間に溢れる人物の想いの描写。流石の直木賞作品。

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    こっそり聞き込みをしてるていで、ちょつとずつ真実に読者を連れて行く本筋。 プラス江戸の吉原を取り巻く人達の人生と風俗描写。 どっちかって言うとプラスの後者がメインに読めました。 江戸の文化があまりにかけ離れてるのに、身近な感じを受けるのは、それが現代と地続きだからか。それとも映像や小説で幼い頃から見慣れてるからか。きっとどっちもなんでしょう

    0
    投稿日: 2012.12.20
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    直木賞受賞作です~。 吉原を舞台に、ある花魁のことを書いた話になってます~。 何故、葛城が失踪したのか、いろんな人の話が章ごとに載ってて、最後に真相がわかる。といったちょっとミステリーっぽい話です~。 読んでて、映画『吉原炎上』を思い出したよ~。 吉原のしきたりや裏舞台など、こまかに書かれているのがとっても興味深く、今で言う「お水の世界」なのに厭らしく感じないの。 読んでて、その世界に入りこんでしまう感じ。 この作家さんはすごいね~。 これは、直木賞とって当たり前でしょ~。 しかし、花魁というのは華やかであり、その見世を代表する看板なのに、子供のころからそれになるために仕込まれ、華が過ぎたら、そこのお手伝いになりさがる。。。 なんと酷な人生なんでしょうか。。。 とっても楽しく読ませてもらいました~。

    0
    投稿日: 2012.11.27
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    第137回直木賞。 ストーリーより吉原の紹介にページを費やしてる。 そのつもりで読むならアリ。 話自体はまぁまぁ。 アッパレ!というくらいの感想。

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    投稿日: 2012.11.19
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    吉原屈指の妓楼舞鶴屋で“お職”(トップ)をはっていた花魁葛城。その葛城が全盛の最中、身請けの直前に忽然と姿を消した。一体なぜ…。 ある人物が聞き手となって引き出した関係者の証言で構成されている。そのある人物の正体は最後にようやく明かされるのだが、吉原の初心者として関係者からそのしきたりや風習を一から教わる、というポーズをとっているので、予備知識がなくても問題なく読める。後半にいくほど背景が複雑になってきて(それが面白さでもあるのだが)、途中何度も戻りながら読んだ。事件の真相を解き明かすミステリー的な側面も十分楽しめるが、それ以上に吉原とそこに生きるあらゆる人間の隅々までスポットが当たっているので、とても内容が濃い。江戸文化に関心のある方にはぜひお勧めしたい。 ☆直木賞

    0
    投稿日: 2012.09.19
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    吉原手引草のタイトルの様に、江戸時代の吉原についての案内(手引)書(草)の体裁をとりながら、吉原で起きた失踪事件の謎を追う時代ミステリー。 吉原の嘘と真、表と裏、そして表と裏の間に潜む謎が重なる。 花魁葛城はなぜ失踪したのか?どのようにして失踪したのか? 失踪した花魁葛城はだれなのか?、なぜ吉原に売られてきたのか? 吉原の客を装いながら、関係者から話を聴いて歩き、謎を解いてゆく。 しかも話を聞いて謎を解き明かそうとする者の名前は最後になるまで明かされず、それも謎として提示される。そして、最後にすべてが明らかにされるのは見事。 謎解きだけでなく、吉原とはどういうところで、そこで生きる人たちや常連客の人生についても描かれている。

    0
    投稿日: 2012.08.26
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    おもしろい。 インタビュー形式っていうのが面白い。インタビュアーの人のセリフは全然なくて、相手のセリフのみで形成されているんだけど、違和感は全くない。遊郭の専門的なことも、セリフの中ですんなりと説明できていて、難しくないしスラスラと読める。中で働いている人はもちろん、遊郭へ通っていた人や、関わっている人…など、いろんな視点での遊郭を感じれて新鮮だった。 行方不明の花魁自身も出てきたらもっとよかったのになぁ。それと、事件の真相は分かるものの、彼女がどこへ行ったのか語られていないのが、腑に落ちなかった。 でも、とっても面白いので迷っている方はぜひ。

    0
    投稿日: 2012.08.17
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    ずっと気になっていた作品。これは正解だった。 吉原から失踪した、人気花魁・葛城。痕跡を辿るように彼女の世話役や常連のもとを訪ね歩く主人公。この主人公も謎の人物のまま、話は展開していく。 関係者のインタビューのみで章立てをする、という手法は、現代ミステリでも時々使われる。が、各人の話を組み合わせる中で、葛城という花魁、また吉原という異空間がまるでスポットライトを浴びるかのように、徐々にくっきりと浮かび上がってくる様子は、この本ならでは。 オチも期待を外すものではないが、そこに至るまでの過程に脱帽。

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    投稿日: 2012.08.06
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    読み始めてすぐに 思い出したのが ずっと前にテレビで見た「悪女について」でした。(エリカさんのでは、なく もっとずっと前のです) 葛城という花魁についてインタビューのように 話しが進んでいくのです。吉原という特殊な場所であり花魁という特殊な職業でもありで、とってもおもしろく読めました♪

    0
    投稿日: 2012.08.02
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    2007年の直木賞作品。吉原一の花魁、葛城太夫の失踪の真相を探って聞き歩くインタビュー形式で話が進む。現代人には不可解な廓の世界が細かく分かるガイドブックとしても非常に興味深い。松井今朝子、上手い作家さんです。

    0
    投稿日: 2012.07.19
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    終盤までの展開が遅いのが気になる。 理由と同じく当事者が出て来ない。 四角い卵はない云々って、そんなに名文句だったのか? 最後まで楽しく読めるのは、さすがに直木賞受賞作

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    投稿日: 2012.07.18
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    分かりにくい吉原の仕組みを、説明ではなく物語で伝えていく書き方が素晴らしい。1人ずつが話してゆく構成を成り立たせる組み立ては難しいはずだが、順序や内容が秀逸で違和感なし。最後まで面白く読むことが出来た。

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    投稿日: 2012.06.26
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     テーマ、筆力、全てにおいて素晴らしい。    これ以上の作品に、今後いつ出あえるかと思うと、それのみが哀しい。

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    投稿日: 2012.05.13
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    吉原で起きた遊女失踪事件。彼女はどこへ消えたのか。 吉原文化とミステリーがナイスな融合。 台詞がいいなあと思ったら、歌舞伎に造詣が深いらしい。なるほど。 美しい話。きちんと調べて、構成考えている。

    0
    投稿日: 2012.04.24
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    第137回直木賞受賞作。江戸吉原が舞台の時代推理小説。売れっ妓葛城花魁(かつらぎおいらん)の失踪事件を関係者へ聞きまわる男がおり、関係者たちの弁により次第になぞが明らかになっていく。粋な艶っぽさも堪能できるミステリーでおもしろい。おとなにおすすめ。大門(おおもん)、女衒(ぜげん)、禿(かむろ)など吉原用語がふんだんに登場するので落語の予備知識書としてもおすすめ。

    0
    投稿日: 2012.03.24
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    第137回直木賞受賞作。私的には今年暫定一位。吉原で希代の名妓と言われた花魁が忽然と消えた。次々語られる証言、そしてその神隠しの際に起こった騒ぎとは…?というお話。 吉原のルールや情緒、それぞれの語り部から明かされる思いと事情。 ゆったりとそれらを説明しながら、江戸後期の人々をありありと描く、素敵な作品でした! 小説としての出来では今年ピカイチ。 構成、スピード感、文の書き分け、練られ方、複雑さ、謎要素、読後感など全体としてものすごくバランスの良い作品。 嘘と真が入り乱れ、欲と人情と人生が交錯する不思議な世界での雰囲気が伝わってくる。 粋とか駆け引き、情や建前。 今の夜遊びでも同じ、夜の世界が持つ魅力と怖さ、切ないような薄ら寒いような虚構の上に飲み成り立つ人間関係に江戸の情緒がプラスされてなんとも味わい深い読みごこちとなっています。 また個々人が知っていることを語ってきかせる形で書かれているため、 読者は適度なスピード感と『当事者感』を持ったまま少しずつ新たな事実を知ることになり、 飽きないかつ一気に読んでしまいました。 謎要素も落ちも後味良く、そして限界まであっさり終わることでかえって強く清々しい余韻が残ります。 江戸人情ものや吉原好きの方にオススメ! というか時代小説を読む人には必ずオススメ!!!

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    投稿日: 2012.02.27
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    江戸時代、吉原一の花魁が突然姿を消した。という事件について、関係者の証言を聞きながら、だんだんと真相が見えてくる、という小説。おもしろかった!一筋縄ではいかない、いろいろな過去を抱えた遊郭の人たちの話の中で、ミステリーを解いていく部分だけではなく、江戸時代の吉原の様子をすごく「粋」に読み進めていける。なんかタイムスリップしたような気持ちになれる小説でした。

    0
    投稿日: 2012.02.19
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    関係者の証言から人物をあぶり出していくという構成。やや技巧的すぎるかと思いましたが、いつの間にやら物語世界に引きこまれていきました。 ただ、さんざん引っ張ったわりに明かされる真相はそう意外なものではなかったことに加え、葛城がどこに行ったのかが結局わからないので、どうにもカタルシスが得られません。それが残念。

    0
    投稿日: 2012.02.05
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    遊女、葛城の起こした事件についてその周りの人々の証言だけでその詳細を明らかにしていくという、ちょっと変わった小説です。最初は、その事件がどんな事件なのかさえ分かりません。(何しろ証言している人たちには周知の事実だからあえてわざわざ説明してくれない)しかし、一人の少女がこれだけの決心をして事をなす、というのはどれだけの重責がその肩にかかっていたのだろう……と思うとちょっと胃が痛くなります(--;)だって、自分で決心したとしても、それだけの決心を強いるものがないとこの年の子が自らこれだけのことをするなんてこと、ちょっと考えられません。

    0
    投稿日: 2012.01.31
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    読み終るのがさみしいくらい読んでいて愉しかった。一ページめから読ませる。新町遊廓の作品を読んだことがあったけれど吉原は大きくて、江戸江戸している。派手だけれどしっとりした雰囲気が大大好きです。

    0
    投稿日: 2012.01.25
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    吉原一の花魁が行方不明になる事件が起こる。 その事件がいろんな人の視点から語られることで謎が解けていくミステリー。 ミステリーとしてはよくある手法だけど、その花魁の人物像が魅力的でどんどんページを繰る手がとまらなくなる小説でした。

    0
    投稿日: 2011.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは結構おもしろかった♪ 一人の花魁が何かの事件を起こして姿を消してしまった。 で、いろんな人が聞き込みに答えていく感じで話が進んで行くんです。 廓用語がいっぱい出てくるんだけど説明くさくない感じで解説されててまたそれもわかりやすい♪ 前に安野モヨコのさくらんを読んでた時にさらっと流してた用語が今になってなるほどなぁと思いました。 後半になればなるほど確信にせまっていくのが楽しくて飽きなかった♪

    0
    投稿日: 2011.10.11
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    まず「何があったのか」が気になって しだいに「どうやって」が述べられてそして最後に「どうして」が判明する。 これが語りかけ文体のまま展開し、ついつい続きを追ってしまう。 吉原の独特な世界が無理無く説明されながら、ストーリーも進んで、人物像も自然と浮かんでくる。 ミステリとしても時代物としても、また心情を描いたものとしても、いずれもうまい。 吉原の参考書。

    0
    投稿日: 2011.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吉原で身請け直前だった花魁が謎の失踪。 その謎について若い男が事件の周辺の人々に話を聞いてゆく、という形式で物語は進む。 「手引」とタイトルにもあるように、吉原の難解なシステムについても丁寧に説明してくれるので読みやすい。 次々代わる語り手達によって様々なエピソードが積み重ねられ、葛城という花魁の輪郭がゆっくりと浮かび上がってくる。 事件の全貌が明らかになると同時に、語り手達の人生の悲哀もあぶり出されてゆく巧みな語り口にうならされる。 一点の曇りもない幸せなどないが、それでも笑って逞しく生きてゆく彼らの生きざまが、味わい深い。

    0
    投稿日: 2011.09.02
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     吉原一の花魁が惹き起こしたある事件を、戯作者が関係者に聞きまわり、次第に真相が明らかになっていくという話です。  手引草という題名からもわかるとおり、読み進むうちに吉原と言う特異で絢爛な世界が徐々に浮かびあがり、そこに暮らす人々の営みが手に取るようにわかるようになります。  時代ミステリーとしても絶品で、直木賞にふさわしい作品です。  時代的に男性上位社会の中で、鮮やかに世の男の鼻を明かしたラストは、女性読者には爽快なのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2011.06.26
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    次々と別の語り手に吉原についての解説をさせながら、 同時に話もどんどん展開されていく。 真相が分かってくるにつれて、それまでの証言がもっと深い意味を持っていたことに気付いてはっとした。 緻密に作りこまれた面白い作品でした。 再読したらちがう楽しみがあるだろうと思う。 ただ、時代小説である上に全て話し言葉なので、ちょっと読むのが大変でした。

    1
    投稿日: 2011.06.02
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    ショック。全くわからんかった。 「叙述トリックとか余裕余裕。落ちとかわかっちゃう自分頭いい~」なんてめっちゃ図に乗ってました。ごめんなさい。 だってだって、通勤時間とかランチの時間とかブツ切れで読んでしっかり頭に入ってなかったんだもん!集中して読めばそんなことないもん! 大晦日辺りに二度読みリベンジ決行です。 そして亜希、あなたも読みなさい。

    0
    投稿日: 2011.05.18
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    時代推理もの。主人公がいろんな人に話をきいて行くという構成が斬新。江戸時代の光景が目に浮かぶようだった。

    0
    投稿日: 2011.03.23
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    これはすごい時代小説だと思います。 小説の主人公が花魁の失踪をおっていろいろな人に 話を聞いてまわります。主人公はどんな人物などか 名前などすべては分かりません。 終盤に失踪の一部の謎が見えてくるあたりもよい点です。

    0
    投稿日: 2011.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    江戸時代、吉原遊郭の名花魁が突如失踪した事件をとある男が周囲に聞き込みをしていき、失踪理由が明らかとなっていく。 ただ男視線での言葉や動きはなく、すべて話を聞きに行った関係者からの目線。 なんか湊かなえっぽいw 何が真実何が虚像かわからない吉原の世界。すっと話に入っていけてさくっと読み終えられた。 ただちょっとあっさりしすぎかな…

    0
    投稿日: 2011.03.02
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    吉原の遊郭で、売れっ子の遊女が忽然と姿を消す珍事件が起こった。 一人の男がその遊女に近しかった人々の話を聞きながら事件の真相を繋げていくストーリー。語り手、男の台詞はなく、対話している相手のみの台詞ですべて構成されている。 男が誰なのかは話からは解らない。 ストーリーも構成も印象に残りました。

    0
    投稿日: 2011.02.11
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    初めての作家さん。直木賞を受賞しているときき読んでみた。名だたる花魁の失踪事件を聞いて回る形で話が進む。吉原に関わる様々な人々の語りが面白い。話を聞いていくうちに、吉原のきまりやしきたりを知ることになった。まさに特殊な世界。非日常、虚構をひしひしと感じた。読書を通して別世界に思いをはせることができた。最近、時代物を毛嫌いしなくなった。その時代の人の生き方、どんな生き方をしていたかを受け止めることが面白いなと思ったりしている。

    0
    投稿日: 2011.02.02
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    花魁葛城の失踪事件をさまざまな人からの証言をもとに追っていく。しかしその追っている人物(主人公)自体誰なのかわからないのも面白かった。 明らかになる葛城の人となり。証言する人々の人生。 嘘か誠か・・・ 私は女房がいるのに吉原で働いてる男の弁が一番好きだったな。 吉原での遊び方、女郎の生活、花魁になるまで等まさしく「手引き」で、わかりやすくて詳しくなれたけど、この知識を使う機会がないのが残念。 すべてがわかった後でもう一度読み直すのも面白いかも。

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    投稿日: 2011.01.18
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    主人公が、花魁が失踪した事件について、各関係者に話を聞いていく形のミステリー。 各話は各関係者の語りだけで構成されている。 廓の生活や、花魁達の裏事情など、吉原生活に興味のある人でもそうじゃない人でも楽しめる要素がふんだんにちりばめられていた。

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    投稿日: 2011.01.02
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    始めの頃は何が起こったのかさっぱり解らず、アリンス言葉もあって何を話しているのかわからなかった。 1人、2人と話を読む度におもしろくなってきて最初の訳がわからなかった数ページが嘘のようになった。 吉原という、今の世の中では考えられないような世界の事が事細かに語られていて、正に「手引」自分がその場に何度も行った事があるくらいイメージが湧いた。

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    投稿日: 2010.10.25
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    読んでも読んでも全体像がつかめず、謎が深まっていくので夢中で読んでしまいました。 最後には、騙されたという気持ちになりますが、納得はできる結末です。 ただ、吉原っぽい華やかさがもっと出ていたら良かったのになと思いました。

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    投稿日: 2010.10.14