
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中学生の時に読んでいました。思春期のもやもやしててなーんかすっきりしない感覚とか蒸し暑さをよく書いているなあと思いました。高校生の時に再度読んだ時は、のぼせそうになりました。
0投稿日: 2014.04.13複雑な心理描写
不器用で群れに馴染めず不安な孤独に強がる、 そこに同類を見出した彼が殻をやぶるのを応援しようと背中を押す、いや蹴るのか?
1投稿日: 2014.04.13
powered by ブクログ高校3年生のときに一度読んだ本です。 あの頃共感した部分を今でも覚えていました。 そこだけ綺麗に覚えていたので、内容は新鮮に入ってきました。 授業の中休みが永遠に感じられる。 私も専門学校でそういう経験がありました(笑)
0投稿日: 2014.04.07
powered by ブクログ再読。大人になればハツのにな川に対する感情に相応しい名前を付けられると思っていたのだが、どうやら無理そうである。でも、やっぱりこの小説が持ってる青春のもやもやしたフラストレーションとか、ちぐはぐな感じとか、学校という狭い空間に流れる生温い空気感とか好きだな。表現の生々しさが絶妙。人間関係を溶液に例えてしまうなんて。昔は周囲の言葉がハツの居場所をぎゅっと狭くする場面が印象に残ったけど、今は二人で桃つつきながらクラスメイトについて語るシーンが印象的。
1投稿日: 2014.04.03
powered by ブクログ芥川賞受賞作品はあまり読んだ事がないけれど、この作品は頁数も少ないし文章も読み易かった。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file4/naiyou17101.html
0投稿日: 2014.03.30
powered by ブクログ芥川賞受賞作品て面白いものを選出するのではないのだろうか。引き込まれることもなく読み進めるのが精一杯だった。
0投稿日: 2014.03.20
powered by ブクログ芥川賞にありがちな「大して興味もなさそうな人が、話題になっているし、きっと全方位的に素晴らしい作品に違いない、という先入観を抱きつつ読む」という悲劇に見舞われているが、高校生の心象を描き出す筆力は10代と思えないほど素晴らしい。今読んだほうが作品の面白さを冷静に味わえるのではないか。
4投稿日: 2014.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまりにもリアル、です。 自分は男ですが学校で阻害される感じ。似た経験があり、 「あー、こういう風に思ってた!」と頷いてしまいました。 主人公の冷めたもののとらえ方は、そのまま弱い立場にある若者の 意見のようにも感じます。 女子高生とオタク青年の交流。思っていた以上にハッピーな物語で、 不思議な爽快感を覚えました。
0投稿日: 2014.02.02話題作として納得だけど
学生の何となくモヤモヤした、ダラダラした感じの心情描写については さすが話題になっただけあると感心。 ただ、何かモヤモヤしたまま 終わっちゃった、っていう感じ。 短いし一気に読めるから、それでもスッキリはしてたけど。。。 著者の他の作品は読んでみたいなぁ、という感想は残ったかな
1投稿日: 2013.12.29登場人物の距離感がいい!
ハツと絹代の距離感、絹代とつるんでいる友人たちとの距離感、にな川とハツとの距離感…それぞれが不満や不安を抱えていて、変わりたいと思っていても変えることのできない距離感を高校生らしい感覚で描写されていて、とても面白いと感じました。オススメです
2投稿日: 2013.12.28
powered by ブクログ19歳で芥川賞に輝いた綿矢りささんのこの作品。なんとも透明感のある瑞々しい感覚は、等身大の高校生を描いたからなのかな。
0投稿日: 2013.12.19
powered by ブクログ私が、受賞作品を信じなくなったきっかけの本。 最初、数ページに若者の「~って感じ」という空気感があふれていて、読むのがしんどかった。 クラスで浮いている二人の屈折した恋愛の話。 私は、好きな人をいじめたいという感情は分からないので、たとえ違う人に恋する相手を憎々しく思ったとしても。 青春の甘酸っぱさは確かにあるが、特に受賞に値するほどの目新しさのある作品だとは感じれなかった。 ただ、思っていたより、悪くはなかった。
0投稿日: 2013.12.16共感はむずかしいな
作品としてはおもしろいと思います.ただ,共感はできにくいな.歳のせいか?
1投稿日: 2013.12.14ハツの気持ちや、にな川の行動に共感できるところは多々あるけれど
ちょっと分からないところもあり、この辺は綿矢さん世代だとしっくりくるところなんでしょうか?綿矢さんと同世代の方のレビューを読んでみたいです。 好きな小説です。
0投稿日: 2013.11.08
powered by ブクログ芥川賞受賞時に文芸誌で読んだので実質再読。綿矢りさの文章はところどころ感性に鋭角に刺さる。高校生の微妙な階層の違いを鋭い視点で紡いでいる。10代でこれだけのものを書いたというのはやはり凄い才能。2011/580
0投稿日: 2013.10.31
powered by ブクログ『インストール』と『勝手にふるえてろ』は既に読了していたので、本作はあまり期待していなかったのだが、読み始めて、「あれ、こんなに引き込まれる文章だったっけ」と違和感。続いて、比喩の表現なんかも上手くて驚いた。これが著者の真骨頂なのか……。 ストーリーに関しては、クラスに馴染めない(馴染もうとしない)ハツが、自分と同じように孤立しているにな川に思わず話しをかけ、次第に彼の為人を理解していく。ハツとにな川はクラスにおいて独りに違いはないのだが、二人は全く異なる理由でその結果に行き着いていることにハツは気付かない。しかし、次第に薄々とその存在を得始めた時、どうしようもない怒りが彼が背中に飛んだ。ハツ自身でさえ、動機が解らずいたが、終盤に差し掛かり、同じ住処にいる格下の存在だと思っていたにな川は、実は全然違う種で、仲間では無かったことに気づく。 本文最後の一文がどうしても飲み下せず、それでも気にせずレビューを書いていたら、上記の最後に記した「仲間では無かったことこと」にハツ自身が確信を持った瞬間なんじゃないかなと思い、勝手に解釈することにした。
0投稿日: 2013.10.20この人すごい!
綿矢作品を初めて読みましたが、この人すごい! この感性は理解できますし、想像もできますが、これをこういうふうに文章にする力に感服。 話の内容は思春期の女の子が日常の中で感受する「世界」への違和感を、主人公の内面に沿った一人称の視点で描き出した高校生小説(紹介レビューより抜粋)ですが、独特の表現とリズムでこの世界に入り込み、一気に読了。 作者の年代だからこそ書ける作品かもしれませんが、この心理描写はお見事。 綿矢作品、もっと読んでみたくなりました。 余談ですが、この作品のパロディで田中啓文さんが「蹴りたい田中」というタイトルで書いているそうなので、こっちもちょっと読んでみたい。
9投稿日: 2013.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いわゆる変な子のことを好きになった女の子の不思議な話。すごく気持ち悪いエピソードの後に、愛おしいという感想が続く。。え、なんで?という感じ。それでも好きになった時の反応は同じなんだな
0投稿日: 2013.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話題の作品は「蛇にピアス」非日常性と比較してありふれた高校生活の日常生活ぶりを描いています。文章にリズム感があり、女子高校生の私と同級生の男子・蜷川(にな川)とのやりとりが何ともユーモラスで楽しく読めました。蜷川のおたくぶりに私が思わず背中を蹴りたくなるという気持ちは可笑しいほど真に迫っています。先の「インストール」といい、日常生活の中での可笑しさを表現する文章力は素晴らしいと思います。芥川賞受賞が発表になった日の夜、図書館HPにインターネット予約したものが、1ヶ月ほどで読むことが出来ました。
0投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログハツは高校に入ってクラスメイトとも所属する陸上部の部員たちにもなんとなく馴染めない。クラスにはもう一人、溶け込めていない男子生徒がいた。その男子生徒にな川は、彼が好きなモデルをハツが見かけたことがあると聞き、ハツに話しかけるようになる。 世間の流行から遅れること10年、やっと読んだ。 確かにどうしようもなく荒削りな作品だけど、彫刻刀を差し込んだポイントは決して間違っていないと思う。 Amazonのレビューで「高校生の日記(または交換日記)を読まされた気分」という表現をチラホラ見かけたが、それは少なくとも比喩としては間違っている。こんな、自分は一人で平気という顔をしたいけどしきれない気持ち、どうしようもない男を好きになってしまう自分への苛立ち、その男を壊してしまいたくなる衝動、こんなことは交換日記には少なくとも書けないし、高校生だけでなく大人も自分のこんな感情を認めて客観的に文章に書くことなどできない。 色んな小説や映画を読み、観る度に、作り手は、何故こんな目を背けたくなるような自分の醜い感情と向き合い、しかもそれを表現できてしまうのだろうといつも不思議になる。そんな勇気ある作業を弱冠19歳が成し遂げたというのは、やはりすごいことだと思う。
5投稿日: 2013.07.28
powered by ブクログこちらも妻が借りた本を斜め読みしたのですが、僕には、芥川賞受賞作を理解できる文学的スキルは全く不足しているようです。 僕には理解することは不能でした。 帯には、史上最年少19歳 第130回芥川賞受賞作 愛しいよりも、いじめたいよりも もっと乱暴な、この気持ち と、あります。。
0投稿日: 2013.06.25
powered by ブクログクラス内でほとんど完全に孤立した陸上部女子・長谷川初実と、同じくクラス内で孤立しているアイドルオタクな男子・にな川の話。 意図してのものではあるのだろうが、軽い文に耐えられなかった。ストーリーにもキャラクタにも惹かれず、そのキャラクタたちがもつ押し隠された繊細なあれこれにも惹かれなかった。私にはあわなかった作品。
0投稿日: 2013.06.22
powered by ブクログイケてない女子がイケてない男子に興味を持ちながら、でも反感を隠せない複雑な思いが描かれています。 正直私にはどちらのきもちもわからない。 学生時代の友達関係や独特のヒエラルキーはとても残酷でいつの時代も生きづらい人たちはいるんだろうと思う。 下流にいる人でさえ、さらにその下を見下したり、同レベルの人を見つけると変に安心したりするのだ。 中流にいる人たちはそこから転がり落ちないように必死だし、上流の人たちだって安心しきってるわけじゃない。 顔色見ながら接するのではなく本音で話せる人が一人でもいるといい。
0投稿日: 2013.06.21
powered by ブクログハツが本当に蹴りたいものは何なのか。 自分から見えるものしか信じない。親友の気づかいも跳ね返す。自分の澱みにしっかりと気付いているからいっそう、成長が止まって停滞しきっているにな川が自分と重なってもどかしい。 それだけににな川が進もうとすれば目を奪われる。心を動かして、思いっきり傷ついて、と願うのは切実だ。 にな川の挫折は自分の挫折。私たちは進まなきゃいけないんだね、どう生きていこうか。 ハツのような考え方をしてしまうことが多いだけに、背中になにかが突き刺さった。
0投稿日: 2013.06.05
powered by ブクログモデルのオリチャン繋がりで、急に親しくなったにな川と長谷川。 どっちとも高校生。しかも同級生。 2人ともちょっと変わってる。 2人ともそれが自分、それが普通だと思ってるんだろうな~ まだ、この年齢、グループを作って楽しくしてる方が一般的。 いじめられてるわけじゃないのに、特に長谷川は考えすぎ。 絹代はそんな長谷川をちゃんと受け入れてる。 いい子じゃないか~絹代は。 不器用な高校生の複雑な心理。そして蹴りたくなっちゃうのかな~
0投稿日: 2013.06.03
powered by ブクログこれで芥川賞?ある意味凄いね。 芥川賞って、そんなもん? 全然印象に残らない本でした。 2013.02/12 読了。
0投稿日: 2013.05.29
powered by ブクログ楽しいことが多かったけど、それだけではない高校生の時の感情をよく表していると思いました。 印象に残った言葉がいくつかありました。
0投稿日: 2013.05.18
powered by ブクログ中途半端に9割方を読んで、2週間くらい空けて残りを読んだから なんとレビューすればいいのやら。 でもまぁ、印象が残っていないということは、それだけ中身が ハッとしないものだったということか。 フレーズだったら、ところどころハッとするものはあったのだけれど。 高校生になってから、中学生時代の女子特有のグループ関係に疲れた主人公は どのグループにも属さないことを「選んで」学校生活を送っていた。 彼女のクラスにはもうひとりどのグループにも「属せない」にな川という 男子がいたのだが、とあるきっかけで主人公はにな川の憧れのモデル 「オリちゃん」という接点からにな川と交流を持っていく。 にな川のオリちゃんへの執着はすさまじいものがあるのに 喋っている感じとか、ラストの自己への客観的な眼差しから なんとなく普通の男子とそう変わらないように見えてしまうのが不思議。 でも、主人公の「彼をいたぶりたい」という気持ちがなんなのか ハッキリしなさすぎて、もやもやしたかなぁ。
0投稿日: 2013.04.28
powered by ブクログ自分の学生時代を思い出す。いたたまれなくなる。 あの年頃の自分の感情を冷静に表現できる著者のすごさを、あらためて感じた。
0投稿日: 2013.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クラスメイトと上手く関われない初美が徐々に友情を覚えていく話。と初めは思ったが、そうではなく、ただただ自分の殻に閉じこもって行く話だった。 上手く行かないことを周りのせいにし、周り見下し自己正当化しようとする初美の姿に自分を重ねてしまった。 初美は自分よりクラスに馴染めていないにな川と親しくなる、部屋を訪ねた際にオリチャンのアイコラを作っていた過去を知り嫌悪感を覚え、そんなにな川を虐げたい欲求に駆られる。しかし盲目的にオリチャンを応援する姿に好意を覚えるが、絹代からそのこと指摘されると認めたくないため無理に反対のことを考えている、という印象を受けた。 思春期で様々な感情が湧き情緒不安定である様子を上手く描けていると感じた。 物語が淡々と進んで行くので読後に深い印象は残らない、もう少しフィクション的なドラマがあっても良いのではないかと思う。
0投稿日: 2013.04.17
powered by ブクログ高校入試の練習問題として この本の 一部が 抜粋 されていました 。 みんなから嫌われているわけじゃないけど なんだか空しい。他者と関わるのが、少し 苦痛であるこの主人公の気持ちは 分からないでもないです。 最後の終わり方が、「ここで終わるの?」 って感じでした。もうちょっと主人公の 心情の変化とかが明確に現れていたらな って思いました。
0投稿日: 2013.04.15
powered by ブクログ芥川賞受賞作 青春ですねー なんていうか、私にない感情をもった女子が主人公だったもんで 自分の気持ちに気付いているのかいないのか 中途半端さがなんともいえず甘酸っぱかった 蹴りたいならもっと強く! そうじゃなければ後ろから抱きしめてあげようね どっちもこの年齢じゃできないよね…もどかしい
0投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログクラスになじめない高校生の男子と女子。別にいじめられているわけではなく、自分から距離をおいているという感覚も、高校生の頃にはありがちなタイプ。日常生活を淡々と描きつつ、それなりの人間描写になっている。
0投稿日: 2013.03.02
powered by ブクログ中二病にかかった高校生の話。こんな時代、あったあった。しかし中学を10年以上前に卒業した自分にも似たようなところがあって、それを客観的に見せられるのはちょっと心に刺さった。蹴りたい背中というタイトルにはとても共感できる。
0投稿日: 2013.02.22
powered by ブクログ中学生のころに読んだのでいまいち理解に苦しんだ作品だったけど、綿矢さんの描く独特な雰囲気がなんだか心に詰まりました。 今もう一度よみたい。
0投稿日: 2013.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先日の『蛇にピアス』に引き続き、当時の話題作を手に取った。 高校一年の女子高生の物語。 何だろうなあ・・この感じ。何人かに一人はこの年代に感じる「生きづらさ」とでもいうのかな?その鬱憤の照準の先にあったのが、にな川の背中だったのか? 私はどちらかというと中学校より高校時代を楽しんだ方だと思う。楽しくないこと=勉強はあまりしなかったから・・もあるにせよ、友達に恵まれたおかげじゃないかと思う。 この子も、決して友達に恵まれてないわけじゃないんだけど、ほんのちょっとした仲間内での違和感を感じて、あえて群れない。 振り返れば、私にもこんな自意識過剰な時期があったっけ?でも、いつの間にかいろんなことを経て、まあどうにでもなるような気になっているから不思議だ。 この小説は10年ほど前に発表されたものだけど、もしこの子が10年経てきて今20代の女性になっているとしたら、どんな女性になっているだろうか?まだいろんなものがどうでもよくなる境地(おばさん化?)に達するには年月が必要かな?
0投稿日: 2013.02.10
powered by ブクログ表紙と中身がよくあってると思った。 なんだか 青い春 だなぁと思った。 でも、人の背中を蹴るのはどうかと。
0投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログさくさく読める青い春でした。学校・にな川ん家・絹代で展開され、主人公の社会に対する棘だらけの心を描いた作品。毎日一緒にいた親友が裏切ったという場面から始まるわけだけれど、誰しも、環境が変わっても関係はそのままだなんて経験ないと思う。どちらが先に現状況に応じてゆくかで、残された側は疎外感を感じるものだ。何気なく大人になっていくことなんて絶対ない。今わたしたちの周りにいる友達も、その場その場の環境で掴んできた友情だ。取り残された感覚を拭えないまま高校生活を送るハツに対して、絹代の順応能力は高い。さっそくグループにハツを招き入れようとするところから、ハツにかける言葉ひとつひとつをとっても、大人だと言える。それゆえにハツは一層幼く映る。 青い春。自分の醜い心に気付く春。それと同時に、芽吹く種の種類も多いからやっかいだ。どうにもならない「人を思う気持ち」は、愛しているとも憎んでいるとも捉えられる、そんな季節の真っただ中。 わたしたちが一途に人を愛せるようになったのは、こんな濃いまでの青い春を経験したからだと言える。
1投稿日: 2013.02.04
powered by ブクログ高校のクラスメイトと仲良くなれない女の子と男の子のお話し。 女の子の好きな気持ちを素直に表現できない苦しみ。 人間の奥底にあるような感情表現が上手いな~と思った。
0投稿日: 2013.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんとも不思議な読後感に浸る作品です。 感想はうまく言えませんね…なんていえばいいんだろう。 オリチャンのことしか覚えてないな…。 蹴りたい背中っていうタイトルも独特な感じですよね。 綿矢りささんの作品には実に不思議な空気が 流れていますね。
4投稿日: 2013.01.20
powered by ブクログ思春期の人間関係。周囲になじめない気持ち、でもグループに属していないと居心地悪い、感情。女性モデルにのめり込む同級生に、興味しめすも、気持ち悪い人と上からみる目線と、同類であることを認めざる得ない同感してしまう気持ち。さまざまな思春期の感情がみずみずしく描かれている・・・といえば好意的な感想なのだが、小説の特殊な非日常設定を日常感覚で話がすすんでいくのだが、ストーリー自体にはドラマチックな展開が希薄なように感じる。 ここがミソで、普通な出来事に感じるのだが、結構変なおはなしである、そこが旨い・・・ということなのだろう。
1投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ周りの同級生たちをどこか冷めた目で見ているところは、わたしもそうだったなと共感しました。ただわたしとこの主人公の違いは、主人公は自分を通して自ら一匹狼でいたところ。わたしは怖くていつも誰かに媚びていたような気がして、主人公のプライドと行動力に憧れました。
1投稿日: 2013.01.13
powered by ブクログ芥川賞W受賞で話題になっていたので、家族が購入したものを借りて読んだ 清楚な文学少女らしい綿矢さんが、どのようなことを考えているのか、どのような世界を持っているのかにも興味があった はじまりからして、いかにもヤング・アダルトという感じだ 鼻につくような癖のある言い回しをすらすら読めたのは、私が若かったからだと思う 微妙な心のひだが描かれていて、なんだかもぞもぞしてしまう 青くさいナルシシズムに心当たりがある私にも、「にな川」は印象的な登場人物だ 自分と似ているようで違う、少し気持ち悪くてかわいそうで、でもたぶんかわいい そんな彼の背中を、私も蹴りたくなる
0投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログ7年前にパリのブックオフで購入。 当時若くして文学賞受賞ということで話題になっており、読んでみようと購入するも、7年経ってようやく読了。 暗く重くなりそうな設定ながら、意外なほどにあっさり読めてしまうストーリー。不思議な雰囲気のある世界観があり、別の作品も読んでみたくなった。
0投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログ出だしは肩に力が入ってると感じるくらいに入りにくい言い回し。 主人公のハツはまたもやクラスになじめない女子。 「人見知りをしてる」んじゃなくて「人を選んでる」んで 人間の趣味いい方だから、幼稚な人としゃべるはつらい。 と自分で言う。 同じクラスでひとりのタレントおたくのにな川と行動が同じになる。 多分、自分を見ているようなにな川の背中を蹴る。 クラスの中の細かい派閥の動きや、一応にな川を男として意識してる 行動を事細かに表現する。
0投稿日: 2012.12.27
powered by ブクログ大人になったら恥ずかしくなるかんじの 考え方をする主人公。でもなんだかリア ルな高校生の感性。ひとりでいたいのに 独りは嫌みたいな。共感はしなかったけ どすんなり読めた。
1投稿日: 2012.12.25
powered by ブクログ本を読んでいて、最初の1ページとか2ページ目で引きつけられる、 その世界の中に入り込んでしまえることを、私は「吸引力の強い本」 だと感じるわけですが、この本の冒頭 さびしさは鳴る たったこの7文字に引きつけられてしましました(笑) 余りものと表現された、友達のいない主人公私と、 やはりクラスの余り者のにな川。 でも、この私は友達はいなくてもその世界は外に向いているのに対して、にな川は、オリチャンというモデルに向けられている。 というかオリチャンにしか向いていない。 似ているようで似てない二人。 そこには素直に表現できない恋愛感情が隠されてるのかな。 それで思わず蹴ってしまったのでしょうね。 そんな二人を、簡単に恋愛というジャンルでくくろうとする友達、絹代。 ばらばらなんだけど、なんとなくその世界が成り立っているような 不思議な人間関係。 この作品は2作目だという作者は、なんと19歳!ぉお(゚ロ゚屮)屮。 小説の技巧とかテクニックという点では、物足りないかもしれないが 19歳でこの表現力はものすごいことだと思います。 只者ではないです。 普通の高校生だったら、なんかウザいとか、だるい。と 表現するところを、こと細かく書くと、こういう風になるのかしらね~? 小説を書くというのは、絶対人生経験豊富な年配の人のほうが 有利だと思っていた私の考えを、ちょっと軌道修正しなければ、と 思わされましたね。 若い感性に、 この作者のような表現力、それにテクニック これがそろえば最強かと・・・(*⌒∇⌒*)♪ 他の作品も読んでみたくなりました
2投稿日: 2012.12.25
powered by ブクログ前から気になっていた一冊。 ゆがんだ青春小説かもしれないが、主人公たちののけ者の気持ちは、自分も理解することが出来た。 必死にグループについていこうとしていた日々が懐かしい。
0投稿日: 2012.12.20
powered by ブクログ子供から大人に変わる過程にある高校生の、人間関係における複雑な心境を、高校生らしい巧みな表現で描いた小説。 『表面的に自分を繕い、他者に迎合することを嫌う女子高校生「ハツ」は、クラスで浮いた存在になっていた。休み時間もいつも一人で過ごしている。そんなハツの視線の先には二人の人間がいる。中学時代の友人であり、どんな人とも器用につきあう「絹代」と、アイドルおたくであり、クラスに友人がいない「にな川」。二人は対極に位置するが、自分はどちらにも属していないと思っている。他人に合わせることを億劫に感じながらも、一人でいることに何となく寂しさと辛さも感じている。そんな中、ある日にな川の部屋を訪れることになったのだが、にな川は、そこにいる自分を無視し背中を向けて、好きなアイドルのラジオを聴き始めた。自分の世界に閉じこもるにな川の、もの哀しく丸まる背中を、ハツは蹴りたいと思った。』 小学生のころは、遊ぶ相手について深く考えることはなかった。自分らしく振舞って、結果的に近くに残った人と一緒に遊んでいた。それがとても楽しかった。しかし、中学生、高校生にもなるといろんなことを考えるようになる。頭の中でいろいろな計算をして、一緒に過ごす相手を選ぶようになる。そうなると、相手に好かれようとか、嫌われないようにとか考えだして、自分を我慢する必要が出てくる。 にな川は明らかに前者の象徴であり、自分の好きなアイドルを他人の目を気にすることなく追っかけて楽しんでいる。結果的に友人は一人もいないが、それについて何も感じていない。一方、絹代は後者であり、場面ごとに自分をカメレオンのように変えながら、一応は友人グループを形成している。ハツは、絹代のように振舞うことの必要性を感じながらも、自分の世界を守るにな川を、憧れの目で眺めている。 ハツがにな川の背中を蹴るシーンは二度あるのだが、その意味合いは全く違っている。一度目は、その子供らしさを醜く思い、自分の世界から突き放そうとするものであり、二度目のそれは、そんな子供らしさに自分も触れたいという思いからでたものだ。 ハツの微妙な気持ちの変化が、まさしく高校生らしいと思った。 「子供と大人」、「理想と現実」の間にある微妙で不安定で複雑な高校生の心情が、当時高校生だった著者らしい背伸びしていない等身大の表現で語られており、物語全体にリアリティーが溢れていた。
0投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ話題になった時に、蛇にピアスは読まずにこっちを読んだ。Sのお話ってなってたんだった。最後の氷の中に入ったハーブが虫みたいだと主人公が思うところはずっと覚えてる
0投稿日: 2012.11.29
powered by ブクログ友人から拝借して読みました。なんというか、率直に「芥川賞」だなと思いました。思春期のどうしようもない感情、そこから生まれる行動を上手く表現していて、途中でタイトルの意味がわかったときはすごく納得できた。ラストもどことなく切なさを残して終わって、ベストセラーになったのはきっと、読者の皆もハツと同じような思いを体験もしくはハツに共感出来たからなんだろうな、と感じました。短いし、読みやすいのでオススメです。
0投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログ今更ながら、読みました。最近京都に関連のあるものをたくさん読んでて、そーいえばこの人も京都の人だったな、と思いまして。 読んでて思ったこと。こいつ、おれに似てる。周囲が盛り上がるほど、温度差のある視点になる気持ち。理解されにくい性格…? 複雑に入り組む気持ちと、微妙な心情の変化を独特の感性で綴る納得の一冊。芥川賞って、読んでて重たい…?村上龍とか特に読み切りにくかったもんな。
0投稿日: 2012.11.07
powered by ブクログクラスのみんなの事どう思う?レベル低い?私が選んでいる.. すっごく共感した。こういう気持ち、つまり、誰ともあんまり話してなくて、 「自分と話している」っていう日常、自分もそうなんだって思える。 勿論、快活で、人気者で、友達がたくさんいてっていうのに憧れは感じるんだけれども....
0投稿日: 2012.10.22
powered by ブクログ中高校生の頃の感覚を思い出させてくれる本でした。 一人になることを恐れ、不安いっぱいな感じ。集団にいることで安心を求める感じ。 それを一人でいる側の主人公目線で描かれている。 あぶなかしい感情が、胸きゅんでした。
0投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スラスラと読める本だった。 これが高校生とは思えないくらいの文章力そしてうっすらと感じさせる官能さに驚きを感じさせられた。 これを読んで、高校生活の時に息苦しかったクラスの事や、友達の事、部活の事を思いだした。話の最後には題名の蹴りたい背中の意味がじわじわと分かった気がした
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ふいうちにくるエロっちぃさにドキッ!! 学校,クラスという子供の何が何でも生きていかなけらばならない世界の独特の閉塞感,差別,孤独にひりひりする。青春小説は腐るほどあるけど自分まで呑み込まれ“あの頃”を思い出させる痛々しい小説はない。 青春小説によく出て来るスポ根や色恋沙汰とは無縁そうにみせて独特の痛さに耐えて耐えて耐えてのところにいきなり飛びこんでくるブラジャー,エッチという単語に思わずドキぃ!!としてしまうのは私だけではないはず。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログ題名が気になって読んでみようと思った一冊ですが 自分と同じ年齢の人が書いたと思えないほど秀逸な作品でした 表現、特に比喩が手に取るように想像しやすく、綺麗でしたし、 文体もすらすら読みやすく、二十四時間かからずに読み切りました また、心理描写も繊細かつ簡潔な表現でわかりやすいため、 その状況に立ち会ったことのない自分でも 主人公ハツの気持ちを受け入れることは容易でした もっとも、にな川に対するハツの気持ちはわからなかったです それは決して作者の表現技法の拙さなどではなく、 あえて気持ちをぼかしたようにも感じましたし、 ハツ自身がわかっていないのかなとも思わされました ただ、読んでいてなんとなく「好きなこをいじめてしまう」という 関係と似ているように感じたり、でも内容は正反対な気もしたり 続編がぜひ出てほしいと思うと同時に これで終わってもらってよかったとも思わされる作品でした
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ話題になった芥川賞作品。 しかし「ふ~ん」という感想しか浮かんでこなかった。 感情表現なら同時期の島本理生の方が上のような気がした。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ8月の1冊目。今年の114冊目。 芥川賞受賞作品。うーん、何とも言えない。実際の高校生活で確かにこのような状況の人はいるだろうが、実際こんなこと考えて生活しているのかどうかわからない。まぁそりゃもちろんそんなこと言わないからだろうけど。 難しいですねー。高校生の時の自分しか想像できないから、なかなかどうして。しかも男だし。ただやっぱり人間関係を扱うって難しいんだろうな、と思いました。
0投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ2時間くらいで読める。意外とあっさりした話だと思った。 深く考えずさらっと読み流すのがいいのかな。
0投稿日: 2012.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クラスの中で仲間を作ろうとしない“ハツ”。 学校にいる間の孤独で息苦しい時間、生徒の世界で起こっていることが繊細に描かれている。 仲間をつくろうとしている側、しない側の境遇に共感する部分が多い。 クラスの男子でハツと同じように単独の“にな川”にハツは興味を持ち距離を縮めていく。 恋愛ではない“にな川”への興味。本当に恋愛対象じゃないのか? いためつけたい、苦しむ姿をみたいという欲望は、ハツ自身が“にな川”を見下し優越感に浸りたいという気持ちにも思える。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ中学生のとき読みかけたままだったんで最後まで読んでみたら、やっぱりあのときぜんぶ読んでました。学生時代に感じる薄暗いものがつまってて、私もハツみたいなところがあったので共感しつつ批判しつつ物語に浸かりました。絹子がとても可愛かったです。
0投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログもどかしいのに、この世界に引き込まれる。よく分からないのに、すごく共感できるものが確かにある。「この、もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい」とは、もはや名言。
0投稿日: 2012.06.18
powered by ブクログ【ストーリー】 ・若干,君に届けに似ている ・非現実的な部分も多い ・主人公の心境がわからないときがある ・文章はきれい,文字も洗練されている 【登場人物】 ・主人公の視点が面白い ・主人公の友達も,現実にいそう
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログインストールに続いた小説で最年少で芥川賞を受賞した作品 教室になじめない主人公の日常を描いた小説。 インストールに続いて既視感が私を襲った。 教室の描写、周りの人間の観察眼に優れ、それを最適な言葉で形容していく。 これがこの小説の魅力であり、再び読むと引き出しの奥にしまってあった古い感情、気持ち、思い、あの時感じたものが引き出されてくる。
0投稿日: 2012.06.16
powered by ブクログクラスに、グループに馴染めなくて、気づけばひとり疎外感を感じる学校生活。 でも同じく余り者になっているにな川には、オリチャンという自分だけの世界があって、そこだけを大事に楽しみに生きている。 学校では自分と同じくせに、オリチャンのことになると生き生きとする姿に嫉妬する。 そんなにな川を知ってるのは自分だけで、でも素直に羨ましいなんて認めたくないし、こんなに近くにいるのにオリチャンしか見えていないにな川に、沸々とした感情が湧き上がる。 だからその背を蹴りたいんだ。
0投稿日: 2012.06.13
powered by ブクログ題名からもっとドロドロした話なのかと思ったけど、瑞々しい青春小説でした。この年代特有の異性に対するあやふやで不定形な感情を、非常に良く表現してる。 背中を蹴りたくなる相手は、恋愛対象ではないのかな?と少し考え込んでしまった。
0投稿日: 2012.06.06
powered by ブクログクラスに溶け込めない主人公ハツと、オタクの男子にな川との日常。 なんか、リアルな高校生活で懐かしい。 読み終わって、なかなかおもしろかった。 しかし、自分は小説をほとんど読まないのでレビュー書けない・・・。
0投稿日: 2012.05.31
powered by ブクログ30才ほど若返りできた。 ありがとう。 若かりし頃に必要な反抗心、虚無感など感じた事がない鈍感な人には無価値な本。
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログ高校に入ったばかりのにな川とハツはクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中のにな川の存在が気になってゆく。 第130回芥川賞受賞作品。 「蛇にピアス」との同時受賞で話題になった本作ですが、両方読んでみて個人的にはこっちに軍配でした。 この表現の方法は面白い。作者の本来の意図はわかりませんが、歪んだ愛情表現なのか、サディスティックな恍惚感なのか、はたまたクラスで孤立してる自分より下の存在だと思いたい自尊心からなのか。 まだなにものでもない10代の心の歪みを、ありきたりの性表現やリストカットなどではなく "背中を蹴る" という衝動で表現してしまうところはなんとも新鮮で魅力的。 文章表現のセンスにも脱帽。よくこんな風に書けるものだと感心してしまいました。 娯楽作品とみてしまうと少し面白味にかけますが、純文学的な見方からとてもよくできた作品だと思います。
0投稿日: 2012.05.27
powered by ブクログにな川とは、友達になれそうな気がした。 おっさんの自分が読んでもダメなんだろうな、きっと。 JKとかが読めば、共感するところも多いんだろうけどね。
0投稿日: 2012.05.23
powered by ブクログ本書を初めて読んだときは2004年、8年前のこと。8年目私は読み終えることができなかった。1ページすら読むことができなかった。一段落目の5行目に(苦笑)という表現が使われているのを見て、読まなくてもいいかなって思ってしまった。きっとその先を読んでも当時中学2年生の私は純文学なんてこれっぽっちも理解できなかっただろう。 大学4年の最後の論文を書き終え、時間があるので本を読みあさる毎日。本棚の奥から見つけた本書をもう一度読みなおそうと思った。芥川賞受賞作品をとった純文学作品を理解できるほど私は成長できたのか確かめるために。一段落目の5行目の先に広がるであろう世界の素晴らしさを信じて。 ハツは陸上部に所属する高校1年生。気の合う者同士でグループを作りお互い馴染もうとするクラスメートたちにハツは溶け込むことなく独りでいた。そんなハツが、同じクラスの余り者である、にな川と出会う。彼は、自分が読んでいるファッション雑誌のモデルにハツが会ったことがあるという話に強い関心を寄せる。にな川の自宅で、初実は中学校時代に奇妙な出会いをした女性がオリチャンという人気モデルであることを知る。にな川はオリチャンに関する全ての情報を収集する“熱狂的”なオリチャンファンだった。 吉田修一の芥川賞受賞作「パークライフ」を読んだときと同じ気持ちになった。面白くはないんだけど、深くて味わいのあると感じる作品。悪く言えばお洒落な自分を演出するために苦手なコーヒーを飲むのと一緒。ただ好きになると中毒性があるコーヒーのような小説。 ハツは気の合うグループでつるむ同級生や周りの人間を上手くとりこもうとする部活などの生活に溢れる民族意識にうんざりしていた。でも本心からうんざりしていて、嫌だったのだろうか。本当はグループに入って、彼女の中学校からの友達である絹代のように友達を作りたかったのではないかと感じた。 それに比べてにな川はハツとは逆に本心からクラスの人などどうでも良かったのではないか。家族とも半分隔離された部屋で生活している。孤独の生活にオリチャンという存在がどういう意味を持つのか。ただのアイドルが好きという感情を超えた宗教における神の存在がオリチャンだったのだろう。周りのことを気にせずに“そのままの自分”でいることができるにな川にハツは嫉妬し苛立ったのだと私は思う。決してにな川のことが好きという気持ちではない。嫉妬と苛立ちからにな川のことを正面から向き合うことができずに、背中を蹴ることしかできなかったんだろう。これが自分なりの解釈だけれども、解釈なんか自由なんだと思う。有名な書評家の解釈があたかも正しいとされるが、読書という行為は自由でいいし、考えを束縛される必要のない道楽だと思うし、ずっとそうであってほしい。
4投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんとなく、最初のほうの、「けだる」く見せたい気持ちはわかる気がしたけれど、絶対に馴れ合わないとか、蹴りたくなる気持ちとかはよくわからなかった。 てきとうに付き合うことができない主人公。 そんな性格だなと思うのは私だけだろうか。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログいまどきの高校生の日常と心の中を描いたものです。 悪くは無いけど、良いという評価も無いかな。 背伸びしたがってる主人公の女の子、仲間を作り孤立しないようにしている親友、アイドルの追っかけをしている孤立しているオタク少年。 この3人が話しの中心。 主人公と少年の関係が複雑ですね。 一般的な恋愛小説であれば、簡単だけど、そういうのとはまったく違う感じ。 世代の違いなのか、オタク少年は別にして、ことごとくむかつくキャラばかりです。 「インストール」と比較すると、かなりよくなった感じです。
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ「蹴りたい背中」 高校に入学して約2ヶ月たった6月で既にクラスの交友関係を理解しているハツ。しかし、彼女自身はまだクラスに馴染めていない。そんなある日、同じくクラスに馴染めていない級友・にな川とふとしたきっかけで交流を持つようになる。そのきっかけはハツが偶然であったオリチャン。そして、次第にハツはにな川に対してなんともいえない感情を抱く。 舞台は高校入学直後でなかなかハツ(主人公)はクラスに馴染めない状況、しかしそんな状況を彼女はなかなか認められないでいる、それもかなり気持ちを押さえ込んで素直になれないで・・・。こんな物語設定である為に、私としては文章や展開に彼女の日々を想像させる要素が欲しかったのですが、それがしっかりあると感じました。 特に、ハツがクラスメイトに対する様々な感情を言い出せずにいることや唯一友達と言える絹代との微妙な距離、他のクラスメイトと仲良くしていることへの嫉妬、気遣い、そして距離が縮まる展開などはとても良かったと思います(個人的に肝かなって思います) そしてもう1人の主人公と言えるにな川。なぜ「にな」は平仮名なのかは謎ですが、彼こそ「蹴りたい背中」に欠かせない人物。正直文章から想起されるにな川は独特と言う言葉を良い意味で使えそうに無いようですけど、彼は彼で強烈な個性を発揮してくれています。 その発揮している対象とはちょっと有名人のオリチャンです。物語の本格的な切り込みはこのオリチャンが担っていますが、にな川のオリチャンに対する思いや行動もハツに大きな影響を与えているのでこちらも本格的な切り込み隊長ですw そして「蹴りたい背中」が登場します。なるほど、この恋とは決して言えないが気になると言う言葉を使うのであれば使えるこの感情を蹴りたいと表現している辺りは当時の若い綿矢氏にとってみれば自然だったかもしれません。 蹴りたいという感情への流れがとても自然な物語です。そして背中という点も納得。
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログ自分の思春期の事を書かれているような気がした。言葉に表せない、じくじくとした気持ちの表現がうまいなぁと思った。
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログわかるような、わからないような、わかるような……。 嫌いじゃないかな。 あ、うーん、でも趣旨はやっぱりわからない。 芥川賞受賞作品は他に、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を読んだけれど この賞って現代っぽくてわりと斬新な作品がとるのかな?
0投稿日: 2012.04.23
powered by ブクログ肩肘張らずに気軽に手に取り気軽に読むべき本。でも、やっぱり巧い。言い回しも嫌いじゃない。でも、何故か、なにも残らない。
0投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログあたしのさびしさは、 どんな音で、鳴っているんだろう? 狭くて苦しくて、 でも自分はここではないんだと。 自分は選んでここにいるんだと。 だからずっと鳴りやまない。 蹴りたいのは、背中じゃない。
0投稿日: 2012.04.13
powered by ブクログこの本を初めて読んだのは中学生のとき。 読書感想文の課題図書として読みました。そのときは、内容の意味が まったくわからず、感想文を書くのにとても苦労したのを覚えています。 この本を再び読んだのは大学2回生になってからでした。 中学の時に読んで、まったく意味が分からなかったこの本を、いま 読んだらどう感じるのだろうと興味をもって読みました。 結論、やはり意味は難しいです。主人公の心象を読み取ることが 一番難しく、そこにある作者の意図は、読み手に多くを任せているのでは ないかと印象を受けます。 是非、一度読んでみてください。
0投稿日: 2012.03.31
powered by ブクログ聞いていた評判より、ずっと素晴らしいと思った。 女子高校生の主人公の、閉じた主観の世界がストーリーの基調となる。これ自体、リアリティのある描写だが、やや疲れる感がある。 けれど、そんな小さく閉じた世界から、自分でも知らなかった自分、見えているようで見えていなかった広い世界がチラリと覗く瞬間が、なんとも自然で、みずみずしいのだ。 茶道が、隠すことで美を浮き上がらせるように、自意識や嫌悪感で埋め尽くされた背景の中に、わずかに生じる真心や無意識的なものが、光を帯びて浮き上がる、その感じがとてもいい。
5投稿日: 2012.03.23
powered by ブクログ「特にない」というのが感想。 芥川賞最年少受賞という話題性が無ければ一生読むこともなかっただろうなあと思う。
0投稿日: 2012.03.08
powered by ブクログ綿矢りささんの作品を読んでみようと思い借りました。 それにしても難しいですね。 謎が多く残る作品でした。 時間を置いてもう一度読んで勉強したいと思います!
0投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログブクログ談話室で、出だしが印象的だということで紹介を頂いたので読んでみました。 もう何年も前になりますが、十代で文学賞を取ったということで話題になりましたね、この作者。 文学的評価はよく分かりませんが、でもやっぱり文章うまいなと感じます。これを書いた段階でも十代やそこらだったと思いますが、同じ物書きとしてちょっと嫉妬しますね。 ストーリーは、他人に馴染めない上に孤独癖があるツンデレ女子高生。なんてことはないきっかけで、クラスメイトのミーハーオタク男子と仲良くなります。 二人の間には奇妙な友情が(たぶん)あるのですが、男子の方はグラビアアイドルのおっかけに余念がありません。一方、主人公の女子は、おそらく彼とそれ以上の心の結びつきを求めている(安直に恋心とかではなく)のですが、二人は全然「進展」がないんですね。 それで、まあ、主人公はその男子の背中をやたらと蹴りたくなると。ツンデレ女子高生の、人間関係に対するねじくれた心境が「蹴りたい」という気持ちに表れていますね。 文学作品と思って肩肘張って読むと、肩透かしをくらいそうな、意外な軽さです。二人の関係もなんだか微笑ましく感じられて、僕は好きですよ。 続編はあるのでしょうか。二人の関係がその後どうなったのかが気になります。
1投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログ何が伝えたいんだろう、って思ってしまった。 でもそれはきっとわたしの感度が低いから。 いつかわかるんだろう。
0投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログ芥川賞取った時に買ったが、最後まで読んでいないままだった。 初めて最後まで読んだ。 やはり、読みにくい。 理解しづらい。 でも最後まで読んだ。
0投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログ好きなアイドルのラジオを、両耳ではなく片耳だけのイヤホンで聞くという行動。「その方が囁かれてる感じがするから」―気持ち悪く、リアルで、繊細。思い切り蹴って壊してやりたい、のに。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログ非常に甘酸っぱい感じ。10年前に読んでおくべきだったか。温度感が少し合わず、何だか懐かしい感じがしてしまった。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学生時代の記憶が呼び起こされる。同い年とはいえ、無作為に選ばれたような集団の中で過ごす息苦しさは自分を惨めにする。これを読んだ後に『けいおん!』とか観るとマジでふぁんたじーな世界だと分かる。もう女子高生の日常系アニメとか観れないわ。
1投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
当時、かなりの若さで芥川賞をもらって話題だった作家の作品を読んでみた。とにかく、表現が斬新であって、物事の捉え方が若い感性からなされるものばかりで、すごく興味深かった。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ★★.5という感じかな。 独特な表現が、若い作家さんという感じ。 久しぶりに、何十年も前の高校時代、クラスの風景を思い出した。 人間関係はいつの歳もパワーがいるし頭と心をたくさん使う。 中高生は特にだったなぁと思い出した。 ラストがわたしには消化不良で、★★.5。
0投稿日: 2012.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生を主人公にした恋愛?小説。 この小説を読んでいて私は、ハツの友人絹代のような第三者的な目線で主人公ハツと、にな川を見ていた。 学校で疎外感のある主人公ハツと、にな川はお互い好きとか、惹かれるとかいう感覚はないのになんとなく相性の良さを感じさせる。 高校生1年生らしく若い恋愛感情が芽生える以前のカップルという感じで初々しさが面白かった。 難しく考えずに読めばさらっと読めます。人物の心の描写が的確で、自分もこんな風に思うだろうなというリアルさがある。さすが芥川賞受賞作。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いためつけたい。蹴りたい。愛しさよりも、もっと強い気持ちで。 帯の言葉が印象的。ただただこの内容。 高校に入り、上辺だけの人間関係にうんざりし、孤立する主人公。 学校・教室・グループというものの閉鎖感、苦痛が主人公の話言葉調の文章で表現されている。 グループに入るのは面倒くさいけど、一人ぼっちは堪らなくみじめ。 見栄っ張りで人を見下していてちっぽけな主人公。 でも、彼女の感情は、誰もが一度は抱く至極当たり前の感情。 ひとつ違うのは、彼女が自分と同じくクラス内で孤立している男子・にな川と関わりを持つこと。 雑誌できらめく笑顔を振りまくモデル”オリチャン”のオタク、にな川。 彼との交流で生まれる主人公の新しい”感情” 『いためつけたい。蹴りたい。愛しさよりも、もっと強い気持ちで。』 友情と恋愛の狭間の感情の表現の仕方がおもしろい。 サディスティックな面を含みながらも 誰よりも彼の事を理解したい、彼の近くにいたいという気持ちが表れている。 これがいかにも文学的。 綿谷りさの文章は恐ろしく読みやすい。 さらさらっと、1〜2時間で読めてしまう。 相性いいのかなー。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感傷的に終わる最後、中学の時よんだんですかね? それを理解出来なかったもどかしさの感覚を今でも覚えています。 今読んだら評価も変わるのかも。 難しい思春期を描いた一冊だった気がします。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログ抱きつきたいでも殴りたいでもなく、蹴りたいというのがいい!気になる人への狂暴な恋情をとっても的確に秀逸な表現で描いていると思う。綿谷さんは女性特有の歪みや醜さをよく理解されていると感じる。
1投稿日: 2011.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最年少の芥川賞受賞。ブックオフで100円。そんな理由で買ったまま部屋のすみに長い間置いてあったこの本をついに読んだ。面白かった。学生の頃を思いだした。グループというものにうまく所属できなかったときの自分、長く感じた10分休憩などなど。青春と呼ばれる時期。光り輝いているぶん、闇も濃い。
1投稿日: 2011.11.23
powered by ブクログ多分これが青春。 「爽やか」の気配くらいはあるけど、基本的にはうまくいかなくて恥ずかしくて強がって、そういう死にたくなる類の、ある種のかわいらしさ。 今回は再読。 初めて読んだのは多分高校生の時で、震える程共感して、涙まで流して読んだ大切な本だったはずなのに、今読んでみたら思ったより普通だった。 ただ心にぼんやり愛情のような虚しさのようなでも充実したなにかが残ったのは同じだ。 あの頃世界だったものが過去になったから、渦中にいないから、こんなに冷静に読めてしまったのかな。 歳をとるってこういうことかな。今しか感じられないことをもっと感じたい。
1投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログハツの気持ちやクラスメイトの言動があまりにもリアルでなんなくさっくり読み進めていく中、徐々に伝わってくる違和感。わからない。 蜷川の背中を蹴りたくなるハツ。傷ついていく蜷川を望むハツ。歪んだ愛情の表現かとも思えるけれど、ハツの思いはまっすぐに突き刺さるようだ。 裏腹な純粋な思い。
0投稿日: 2011.10.28
powered by ブクログ当初の個人的な意見としては、感情移入が難しく読みづらい本、でした。読んだ当時はまだ中学生だったと思いますが、やはりこれは大人になってから読むと感想が変わりますね。精神的に不安定な思春期の少女の内面を、全体を通してよく描けていると思います。 ただ、蹴りたい背中という主題の意味はラストでわかるのですが、それにしてもオチが弱いような。しかし余韻が心地よいです。 キャラの変態性も好きです。 また、文章の運び方が良いですね。言葉選びが僕好みです。
1投稿日: 2011.10.21
powered by ブクログ授業で一部分だけ取り上げられたので興味をもって読んでみました。 とってもリアルな文章でした。実際にここまで難しい考え方をするかどうかはわかりませんが。 芥川賞とはいえ若い人が書いてるというのでどんなものかなーと思って読んでみたら、他の著名な文学作品と比べても遜色ないれっきとした文学作品でした。さすが芥川賞! でもテーマとかがふわっとしてて、何について書いているのかがわからなかったです。それが狙い? 「!?」が使われてるのもなんだかなぁ…若者らしくて良いのかな? でも、授業で組分けするときの様子とかリアルでした。お気に入りのシーン。
1投稿日: 2011.10.21
