【感想】旅屋おかえり

原田マハ / 集英社文庫
(588件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
165
244
129
15
1
  • 読めば旅がしたくなる

    旬をすぎたタレント 通称「おかえり」の唯一レギュラーだった旅番組が急遽打ち切りになった.事務所唯一のタレントが干されてしまうなか,『娘の代わりに旅に出て欲しい』と依頼を受けたことをきっかけに,「旅屋」家業がスタートする.
    途中で中だるみ的なところがあるので星は4.5個というところ.でも,やっぱりこの作家さんの心象描写はぐっときます.ということで,ちょっと甘めではありますが,読んで気持ちがよくなる小説としてお薦めです.
    続きを読む

    投稿日:2015.04.03

  • 懐かしい人に会いたくなる

    すでに亡くなった両親、学生時代にお世話になった飲み屋のおばちゃん、何の打算もなく暖かく見守ってくれた人々、そんな人に会いたくなりました。シンプルなストーリー、登場人物が目に見えるような生き生きしたした人物表現、ちょっと心配したり、目頭が熱くなったり、読み終えた後に、笑顔の自分に気づきます。続編も期待したい。続きを読む

    投稿日:2013.10.20

  • 旅から戻り「おかえり」と声を掛けられた時の気分です

    現実的に考えるとそう上手く行く訳ないだろう、といったところなのですが
    それがそう行ってしまうのが物語の良いところ
    人の温かみに触れたいと思った時、表紙を開いてみて下さい

    ひとつだけ
    この物語の山場でのあっさりとした描写には不満が残ります
    その一晩で人の心に何が生じ、気持ちが変わったのか
    そこが抜け落ちていたのがとても残念
    そこがきちんと描かれていれば文句なく★五つだと思うのですが
    続きを読む

    投稿日:2013.10.24

  • 旅の魔法使い

    旅レポーター「おかえり」こと、丘えりか。
    彼女は何より旅が好き。
    そんな彼女の姿見て、関わる人も楽しくなる。
    そんな彼女を助けたい。力になろうと優しくなれる。
    そんな彼女もだからこそ、頑張ろうと前向きに。
    正方向のスパイラル、彼女は旅の魔法使い。

    旅に出て、無事に帰って「おかえりなさい。」
    いい言葉ですね。
    続きを読む

    投稿日:2013.12.07

  • 職業 旅人

    職業:旅人。ただし,依頼人のかわりに旅をする人。そして,その旅で得たものを依頼人に届ける仕事。
    プロの旅人なんて,うらやましい。それで生活できたら,幸せだろうなあ。
    それにしても,原田マハさんの描く人物というのは,非常に魅力的だ。感情も豊かで,かつ,それが文面から浮かび上がってくる。
    まあ,ちょっとご都合主義な所もあるけど,それが小説のいいところでもあるし。
    続きを読む

    投稿日:2016.10.25

  • 元気がもらえる

    アイドルを目指して上京してきたのに、すっかり理想とは縁遠い状況で仕事をこなす主人公”おかえり”に、人生最大のピンチが。事務所倒産・実入りなしになるかもという逆境でも、いつも明るくパワフルな彼女が織り成す爽快な物語で、読んだ人は、自分の”価値観”や”感情”を大事に動きまわる”おかえり”からエネルギーを沢山もらえるはずです。みんな何か抱えているけど、みんな前に進もうとしてる、読後感爽やかな作品です。続きを読む

    投稿日:2017.03.30

Loading...

ブクログレビュー

"powered by"

  • ゆりこ

    ゆりこ

    私も旅大好きです。
    旅は予定通り行かない、それが楽しい。
    そんな風に考える私は、いつも一人旅です。ここに出てくる登場人物も、予定通り行かなかった人たちで、旅も人生もらそれが楽しい、そういうことなんだと思いました。続きを読む

    投稿日:2024.04.19

  • Kanae

    Kanae


    予想できないような驚きや感動があるこのお話は、マハさんの文才なのか、旅には感動がつきものだからなのか。
    旅人マハさんの旅屋おかえり、登場人物も濃くていいキャラで、旅行に出かけたくなる前向きな一冊でした。
    自分の為の旅、だけじゃなくて誰か為の旅っていうのも良いなあ。
    シリーズ2作目も続けて読もう〜〜
    続きを読む

    投稿日:2024.04.17

  • hoshisato3

    hoshisato3

    テレビの旅番組1本だけをレギュラーとしている売れないタレント"おかえり"こと丘えりかは旅が大好き。ところがスポンサーの名前を間違えて連呼したことでそのたった1本の旅番組が打ち切られてしまう。窮地のおかえりがはじめたのは、事情があって直接旅に行けない人の為に代わりに旅をしてくるという旅代行の仕事だった。
    おかえりとプロダクションの萬鉄壁社長と親子のような関係。旅を依頼する人、旅先で出会う人たちとの人情劇。美しい風景。美味しそうな旅先の食べ物。旅の醍醐味が詰め込まれた一冊になっていました。少し話が出来すぎているような気もしましたが、一緒に旅しているような気分になれて良かったです。

    余談ですが、旅を代行する物語、他にも随分前に短編でどこかで読んだ気がするのですが…忘れてしまいました。小瓶に旅を依頼した人から大切なものを入れて旅先に持っていくというような…どなたの作品だったかしら?小川洋子さん?三浦しをんさん?恩田陸さん?読了リストから探しても見つからず、気になってしかたがありません。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.07

  • 長年の読書家

    長年の読書家

    原田マハさんの本だと身構えて読み始めましたが、驚くほど読みやすく、また、何度も目頭を熱くさせられました。

    旅の魅力、自分の好きなもの、仕事ってなんだろう、なにがおこるかわからないことの楽しさ。
    読み手の感じか方でいろんな気付きのある本。

    気になる方はぜひ。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.30

  • マッデン小林

    マッデン小林

    旅先の美しい情景が目に浮かぶ描写が素晴らしい。人と人とのつながりが温かく、読了感が爽やかでとてもよかった。序盤はなんとも言えないつまらなさがあった笑

    投稿日:2024.03.30

  • まよ

    まよ

    最高だったー!!!おかえり!!!

    私も断然、旅行という言葉より旅という言葉の方が好き。その方が自分主体の旅行ではなくその場でしか味わえない何かが得られるような気がして。いつしか私は旅行という言葉より旅という言葉を使うようになった。

    今回のマハさんの旅屋おかえりはまたもドストライクなお話しだった。
    マハさんが描く女性はみな何か心に詰まるものがあるけれど、そこからは目を逸らさずいつも真っ直ぐ向き合う主人公が多い。今回の丘えりかもそうだった。

    おかえりの旅によって励まされていく人々の姿が最高だった。
    また絶対読みたい。マハさんの本はどれもいい。選べない。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.28

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。