なぜ、この人と話をすると楽になるのか

吉田 尚記 / 太田出版
(130件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
20
33
37
12
5
  • コミュニケーションという協力プレーのゲーム

    私が印象的だったのは
    ・コミュニケーションをゲームと考え、しかも対戦型ではなく協力型のゲームである
    ・下心を持っても良い
    ・先入観は間違っていてよい

    また、特に印象的だったのが
    ・「愚者戦略」
    という考え方である。
    「相手より優位に立たない大人の作法を身につけて、対戦を避け協力すること」がこの愚者戦力の考え方。
    相手によく思われようと自分をアピールすることで逆に印象が悪く思われてしまうことが確かにある。
    コミュニケーションを勝ち負けなどと考えず、協力し楽しい場を作るものと考えればこの戦力のあえて負けの立場をとるという考えも納得し実践しようと思えた。
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    投稿日:2015.11.18

  • 敵は「気まずさ」

    コミュニケーション障害。いわゆるコミュ障ですが、本書でいう「コミュ障」とは医学用語としてのものではなく、一般的な意味で使われる「コミュニケーションが苦手な人」のほうです。その改善方法として、本書では「気まずい空気」を解消することで「楽になる」 方法を自身の経験を活かしてわかりやすく紹介しています。

    そもそもコミュニケーションとはだれでも当たり前にできることではなく、水泳や自転車と同様の身に着ける技術である。エレベーターに他人と乗っている時に感じる気まずさも「コミュ障」の一種。コミュニケーションに自信を持っている人なんてほとんどいない。と、筆者の考える「コミュ障」の範囲はかなり広いです。

    本書の特徴として、コミュニケーションをゲームとして捉えている点にあり、ゲームなのでルール、敵、勝利条件を設定。敵をコミュニケーション相手ではなく、「気まずさ」として、対戦型ではなく、協力プレーでいかに「気まずさ」を撃退して、みんなで元気になるかを考えます。

    ラジオで話した内容を本にまとめているものになっている為、元々が口語として発信していたものです。とても具体的で、スッと頭に入ってくるわかりやすい表現で書かれています。実践できるかどうかは置いておいて、考え方としては面白いと思いました。
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    投稿日:2015.10.26

  • 毛繕いみたいな会話があってもいいじゃない

    <こんな本>
    ラジオ局である、ニッポン放送アナウンサーが自身の体験を踏まえて「コミュニケーションとはなんぞや」をラジオ番組で話したことをまとめた本。
    コミュニケーションの本ではあるが、「自分の考えや意志を正確に相手に伝える」方ではなく「相手との距離感が近くなる」に焦点をあてています。

    <こんな人にお勧め>
    ・伝達事項がある会話は難なくこなせるが、いわゆる雑談が苦手なひと。
    ・自分語りが長すぎると、相手に良い印象を与えないことは理解しているが、止められないひと。
    ・会話がない間が耐えられないひと。

    <感想>
    コミュ障という言葉が市民権を得て随分たちます。コミュ障とは、コミュニケーション障がいを略したものですが、一向に数が減る傾向にありません。
    コミュニケーションが不得手な人を障がい者扱いすること事態が間違っていると、目の付けどこが違います。
    もともと、出来て当たり前のことが怪我や病気で出来なくなった状態を障がいと呼びます。
    コミュニケーションが出来ない状態を障がいと呼ぶ、裏を返すと「コミュニケーションが出来て当たり前」だという考えが浸透している証拠でありますが、この考え方がコミュ障と呼ばれる人が少なくならない原因だと考察しており、私もなるほどなと納得しました。

    例えば世の中には泳げない人がいます。世間ではこれらの人をカナヅチとは呼んでも、水泳障がい者とは呼びません。 なぜなら、ほとんどの人は習わないと泳げないからです。
    教育や練習が必要なものは、たとえできなくても障がい者とは呼ばれないのです。

    元来、コミュニケーションは「教育」されて始めてできるものなのに、そう思われていないことが不幸となっているのです。

    さて、著者の吉田氏はラジオ局に入社したとはいえ、アナウンサー希望ではなかったそうです。そして、話をするのは得意どころか不得手で、コミュ障だったと暴露しているくらいで失敗談も書かれています。
    <こんな本>でも書きましたが、本書は如何に相手と仲良くなれるか! を目指しています。

    ○相手に興味を持つ
    ○自分は二の次
    ○誇張は良いけど、ウソはダメ
    ○ウソを吐くくらいなら、黙秘権を使え

    相手に興味を持つ、自分は二の次にするは特に目新しくはありませんが、誇張は良いけどウソはダメの考え方は面白かったです。
    倫理的には誇張はダメなのでしょうけど、あくまで会話における技術における誇張はドンドンやれというスタイルです。

    映画の宣伝によくある、「全米が泣いた」も、友人のアメリカ人が全員泣いていたなら大げさなだけでウソにはならないわけです。

    「兄ちゃん、アメリカ人の友人なんかいたんかい?」
    「そりゃ、架空のアメリカの友人くらい、みんないるでしょ?」
    「架空かよ」
    「架空が気に入らないなら、一方的に知ってるアメリカの友人でもいいのよ」
    「それ、友人じゃない」

    うむ、話は盛り上がるかもしれない。

    誇張は良いのに、なぜウソはダメなのか?

    経験や知識がある人の前では、一発でばれるからです。
    そして、吉田氏のウソがダメの基準はけっこう厳しい。
    番組編成のため、アシスタントが変更になった状況での話し。
    既にアシスタントが誰になったかは知られてはいるが、外部には知らせてはいけない場面。
    「吉田さん、もう新しいアシスタントが誰か決まったんですか?」
    「ごめん、まだ知らないんだ」
    これは、アウトだそうです。
    私の中ではかなり厳しいラインだと感じましたが、ウソは吐かない為に世の中には「黙秘権」がある。この話で納得しました。
    本では、もう少し深い話をしていますので、気になる人はお手にとってください。
    電子書籍でしか、本を読まないという方は本を購入してください。

    最後に。
    会話はスポーツと同じです。練習しなければ失敗するのが当たり前。
    プロ野球選手やJリーガー、オリンピック選手を見て、素人が同じプレイができないことを嘆かないのと同じように、会話が上手な人と同じように喋れないと嘆く必要はないのです。
    スポーツと同じで、正しく練習すれば会話は上達するのです。
    会話の上達は出来て当たり前という呪縛から、目が覚めた瞬間から始まるのです。
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    投稿日:2015.07.10

ブクログレビュー

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  • 1604921番目の読書家

    1604921番目の読書家

    1111+税法政大学図書館
    コミュニケーションは情報の伝達手段と思われている。筆者は情報の伝達よりも先に話していて楽になる、心地よくなることの方が大事だと考える。
    例えばAさん最近離婚したらしいよと話がでて知ってました?話は盛り上がるかもしれないが、その場の状況を楽に過ごすことが第一。
    コミュニケーションはゲーム。こう言ったらこう返す型があるらしい。ゲームのルール
    1.参加者全員が仲間 2.敵は気まずさ  3.ゲームは強制スタート 4.勝利条件 目的がある。怖い話しをする時は相手を怖がらせること。面白い話の場合相手を面白くさせること。
    インタビュー側になって話すことが大事
    伝えるというのは、なるべく伝わるように演出することにすぎない。
    ●相手の話しを聴くことは違う意見を聴く良い機会でいい学びではないかと考えた。だから一方的に話すことは自分の良い情報の情報漏洩と考えればあまり話すことが減ると思う。
    ●相手との話の中で自分を優位に立とうとしない。マウントを取らない。おもんない。褒める面白がる驚く
    ●相手の興味があることを聞くと自然と盛り上がる
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    投稿日:2021.09.21

  • ikuwow

    ikuwow

    アニメ系のラジオ番組やイベントの司会をやっている人。ニコ生を元に作ったらしい。サクッと読めた。「コミュニケーションの目的はコミュニケーションでよい」

    投稿日:2021.07.31

  • ワサキ

    ワサキ

    雑談力にも通じますね。コミュニケーションで何かをうまくやり遂げることが目的ではなく、コミュニケーションを取ろうとすることがまず大事。テクニックはその次。
    相手に以下に話してもらうかが大切で、相手の答えやすい具体的な質問をする事により、コミュケーションは勝手に転がってく。
    ラジオ聞いてると、確かにそのやり方やってますわね。参考になります。
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    投稿日:2021.07.25

  • daisy

    daisy

    このレビューはネタバレを含みます

    〈基本編〉

    ・コミュニケーションは、コミュニケーションが成立すること自体が目的であり、その時に伝わる情報は二の次。

    ・タモリ曰く、人の目を見るときはじぶんがしゃべる番、聞くときは鼻を見る

    ・コミュニケーションというゲームは
    ①敵味方に分かれた対戦ゲームではなく、参加者全員による協力プレー
    ②ゲームの敵は気まずさ
    ③ゲームは強制スタート
    ④ゲームの勝利条件は終わった時にテンションが上がっているか(笑う-笑わせる、尊敬する-尊敬されるなど)
    ⑤本当のゴールは沈黙

    ・相手を誤解してOK。違えば訂正して喋ってくれる。

    ・劣等感はあってOK。会話はチームプレーなので全体が面白ければOK。いじられるべき。


    〈技術編〉

    ・会話は相手が返しやすい質問から。見た目、持ち物、相手の興味のあること等でいいので自分に興味がなくても相手に興味を持つ。
    質問したら感心のハードルを下げる。

    ・質問は具体的であるほど返しやすい
    ✖️最近どう?
    ◯体調どう?

    ・コミュ障の克服方法は意見に乗り、相手を喋らせ、話を聞くこと。
    ①褒める
    ②驚く
    ③おもしろがる

    ・インタビューのテク
    1 時系列に沿って相手の空白部分を埋める
    相手のまだ聞いていない昔の話を聞く
    2 話の中でズームイン、ズームアウトをどちらかに統一
    (例)サッカーの話
    天候→試合の位置付け→スタジアムの雰囲気→サポーター→ピッチの状態→メンバー紹介→ポジショニング→キックオフの流れがズームイン
    逆がズームアウト

    ・キャラとは自分の欠点をさらけ出すこと
    その欠点を相手が認識し、自分が自覚することで成り立つ
    キャラを持つことで受けやすいパスを送られ、自分も送ることが容易くなる。

    ・コミュニケーションの反則行為
    嘘をつく
    自慢をする
    否定する、嫌う→提案する

    否定する、嫌うをしないを意識していると地雷を踏む直前にストップの指令が出せるらしい。練習が必要

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    投稿日:2021.04.28

  • さとう あさか

    さとう あさか

    コミュニケーションが苦手・人見知りをしてしまう
    そんな方におすすめな一冊です。
    なぜコミュニケーションが必要なのかが例え話を踏まえながらわかりやすく書かれている印象でした。
    コミュニケーションが元々上手でさらに上達させたい私には物足りなく感じてしまいました。
    コミュニケーションを取ることに苦手意識のある方にはもってこいだと感じました。
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    投稿日:2021.01.11

  • 真田小僧

    真田小僧

    コミュニケーションの目的はコミュニケーションそのもの。毛繕い。
    聞くも話すも協同作業
    タモさん語録
    聞くときは鼻、話すときは目を見る。
    髪切った?
    202111102回目

    投稿日:2020.09.15

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