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吉田 尚記 / 太田出版 (138件のレビュー)
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10
毛繕いみたいな会話があってもいいじゃない
<こんな本> ラジオ局である、ニッポン放送アナウンサーが自身の体験を踏まえて「コミュニケーションとはなんぞや」をラジオ番組で話したことをまとめた本。 コミュニケーションの本ではあるが、「自分の考えや意…志を正確に相手に伝える」方ではなく「相手との距離感が近くなる」に焦点をあてています。 <こんな人にお勧め> ・伝達事項がある会話は難なくこなせるが、いわゆる雑談が苦手なひと。 ・自分語りが長すぎると、相手に良い印象を与えないことは理解しているが、止められないひと。 ・会話がない間が耐えられないひと。 <感想> コミュ障という言葉が市民権を得て随分たちます。コミュ障とは、コミュニケーション障がいを略したものですが、一向に数が減る傾向にありません。 コミュニケーションが不得手な人を障がい者扱いすること事態が間違っていると、目の付けどこが違います。 もともと、出来て当たり前のことが怪我や病気で出来なくなった状態を障がいと呼びます。 コミュニケーションが出来ない状態を障がいと呼ぶ、裏を返すと「コミュニケーションが出来て当たり前」だという考えが浸透している証拠でありますが、この考え方がコミュ障と呼ばれる人が少なくならない原因だと考察しており、私もなるほどなと納得しました。 例えば世の中には泳げない人がいます。世間ではこれらの人をカナヅチとは呼んでも、水泳障がい者とは呼びません。 なぜなら、ほとんどの人は習わないと泳げないからです。 教育や練習が必要なものは、たとえできなくても障がい者とは呼ばれないのです。 元来、コミュニケーションは「教育」されて始めてできるものなのに、そう思われていないことが不幸となっているのです。 さて、著者の吉田氏はラジオ局に入社したとはいえ、アナウンサー希望ではなかったそうです。そして、話をするのは得意どころか不得手で、コミュ障だったと暴露しているくらいで失敗談も書かれています。 <こんな本>でも書きましたが、本書は如何に相手と仲良くなれるか! を目指しています。 ○相手に興味を持つ ○自分は二の次 ○誇張は良いけど、ウソはダメ ○ウソを吐くくらいなら、黙秘権を使え 相手に興味を持つ、自分は二の次にするは特に目新しくはありませんが、誇張は良いけどウソはダメの考え方は面白かったです。 倫理的には誇張はダメなのでしょうけど、あくまで会話における技術における誇張はドンドンやれというスタイルです。 映画の宣伝によくある、「全米が泣いた」も、友人のアメリカ人が全員泣いていたなら大げさなだけでウソにはならないわけです。 「兄ちゃん、アメリカ人の友人なんかいたんかい?」 「そりゃ、架空のアメリカの友人くらい、みんないるでしょ?」 「架空かよ」 「架空が気に入らないなら、一方的に知ってるアメリカの友人でもいいのよ」 「それ、友人じゃない」 うむ、話は盛り上がるかもしれない。 誇張は良いのに、なぜウソはダメなのか? 経験や知識がある人の前では、一発でばれるからです。 そして、吉田氏のウソがダメの基準はけっこう厳しい。 番組編成のため、アシスタントが変更になった状況での話し。 既にアシスタントが誰になったかは知られてはいるが、外部には知らせてはいけない場面。 「吉田さん、もう新しいアシスタントが誰か決まったんですか?」 「ごめん、まだ知らないんだ」 これは、アウトだそうです。 私の中ではかなり厳しいラインだと感じましたが、ウソは吐かない為に世の中には「黙秘権」がある。この話で納得しました。 本では、もう少し深い話をしていますので、気になる人はお手にとってください。 電子書籍でしか、本を読まないという方は本を購入してください。 最後に。 会話はスポーツと同じです。練習しなければ失敗するのが当たり前。 プロ野球選手やJリーガー、オリンピック選手を見て、素人が同じプレイができないことを嘆かないのと同じように、会話が上手な人と同じように喋れないと嘆く必要はないのです。 スポーツと同じで、正しく練習すれば会話は上達するのです。 会話の上達は出来て当たり前という呪縛から、目が覚めた瞬間から始まるのです。続きを読む
投稿日:2015.07.10
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nak
9
敵は「気まずさ」
コミュニケーション障害。いわゆるコミュ障ですが、本書でいう「コミュ障」とは医学用語としてのものではなく、一般的な意味で使われる「コミュニケーションが苦手な人」のほうです。その改善方法として、本書では「…気まずい空気」を解消することで「楽になる」 方法を自身の経験を活かしてわかりやすく紹介しています。 そもそもコミュニケーションとはだれでも当たり前にできることではなく、水泳や自転車と同様の身に着ける技術である。エレベーターに他人と乗っている時に感じる気まずさも「コミュ障」の一種。コミュニケーションに自信を持っている人なんてほとんどいない。と、筆者の考える「コミュ障」の範囲はかなり広いです。 本書の特徴として、コミュニケーションをゲームとして捉えている点にあり、ゲームなのでルール、敵、勝利条件を設定。敵をコミュニケーション相手ではなく、「気まずさ」として、対戦型ではなく、協力プレーでいかに「気まずさ」を撃退して、みんなで元気になるかを考えます。 ラジオで話した内容を本にまとめているものになっている為、元々が口語として発信していたものです。とても具体的で、スッと頭に入ってくるわかりやすい表現で書かれています。実践できるかどうかは置いておいて、考え方としては面白いと思いました。 続きを読む
投稿日:2015.10.26
uyu
1
コミュニケーションという協力プレーのゲーム
私が印象的だったのは ・コミュニケーションをゲームと考え、しかも対戦型ではなく協力型のゲームである ・下心を持っても良い ・先入観は間違っていてよい また、特に印象的だったのが ・「愚者戦略」 とい…う考え方である。 「相手より優位に立たない大人の作法を身につけて、対戦を避け協力すること」がこの愚者戦力の考え方。 相手によく思われようと自分をアピールすることで逆に印象が悪く思われてしまうことが確かにある。 コミュニケーションを勝ち負けなどと考えず、協力し楽しい場を作るものと考えればこの戦力のあえて負けの立場をとるという考えも納得し実践しようと思えた。続きを読む
投稿日:2015.11.18
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junker88junker
当書はニコニコ生放送で話した内容を構成したもので、合間に視聴者からのコメントも引用されています。 これまでHOWTO本をいろいろと読んできましたが、この本は読後のやれる感が強かったです。 リアルタイム…での視聴者からの、不明、疑問、意見が組み込まれているからでしょう。 一方通行ではなく意見の往来があることで実践的な表現ができるようになるのだなと感じました。 著者の言うとおりコミュニケーションは三大欲求と同レベルの基本欲求だと思います。 そんなコミュニケーションをとりたくても何をどうしたらいいかわからないという方には是非読んでいただきたいです。 少なくとも一歩目の出し方を教えてもらえると思います。続きを読む
投稿日:2024.02.11
ファビュラス占星術師
あくまでも相手を気持ちよくさせたい会話について。上司や四方山話程度の関係性の人と話すときには使えると思う。一方で、語り合いたい友達に対しては、こんなこと考えずに話したい。
投稿日:2024.02.10
ランプラー
このレビューはネタバレを含みます
この本は簡単に言えば、コミュニケーションはゲームで相手の場所相手の意見を尊重するべきであるということが書かれていた。 コミュニケーションは、ゲームなのかというとルールというものがあり協力ゲームである。 そして敵は。気まずさであるのではないかと思う。 自分は、コミュニケーションはゲームなのか疑問に思っているなぜなら正解が少ないと思っだけど不正解があると考えるとゲームだともおもう。 最後にコミュニケーションの不正解を選ばないように努力していきたいと思いました.
投稿日:2023.11.20
raie
人と話すことについての本で、これまで読んだ中で一番読みやすくためになった。また読みたい。 尊敬される、好かれることもちろんだけど、尊敬する、好く人がいるのも嬉しいことだなと再確認。「好きな人ができた…、接触するだけで快がある、まずそんな感情が自分のなかに生まれたことは、いずれにせよラッキーじゃないですか。悲しくなるかもしれないから好きになりそうな気持ちにブレーキをかける。全く意味がないと思います。」 という箇所が好きだった。私は臆病でチャンスも遠ざけてしまうことがあるから、大事にしたい。 会話というゲームプレーヤーとして、ウケたいとか面白がらせたいとかの感情が全然自分にはなくて、何を話すかに意識が向いてた。だから会話が最近うまく行ってなかったのかな。聞くことが会話の基本と再認識した。 惚れたら勝ち精神、面白い。見習いたいな。褒める、驚く、おもしろがる。優位に立とうとしない。 異議があるときは否定するのではなくて黙秘する。続きを読む
投稿日:2023.08.10
Mouto9
相手に興味を持つ→まずは観察から、というのはとても腹落ちしました ◯会話をセルフモニタリング・自己評価→相手が〜といった心配をする前に行う ◯コミュニケーションはコミュニケーションのためにある ◯定…石はある ◯相手の話に「えっ?」と言えたら強い続きを読む
投稿日:2023.05.15
はるひ
よっぴーらしく、ニコ生で対話しながら書いたという著書。コミュニケーションを論理的にどうしたらできるようになるのか親しみやすく解説。
投稿日:2023.02.12
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