uyuさんのレビュー
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察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方
五百田達成 / ディスカヴァー・トゥエンティワン
自分とは違う人とどう付き合うか?
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この本は男と女の違いの基礎知識を様々な角度、場面で分析し、その対処方について書かれた本である。
内容としてはどこかで聞いたことのあるものも多くあったが場面ごと分類され、かなり網羅されているように感じ…られた。また、場面ごとの対処方が男女別で一言でわかりやすく書かれておりわかりやすかった。
私としては、この本のあとがきに書かれていた
「この本における「男女=異性」は、「自分と違う考えをする人」「自分とは真逆の話をする人」ということでもあります。」
という言葉がとても印象的だった。
女(男)の気持ちを知りたい!という人だけでなく、自分は男(女)だけど考え方があわない同性の考え方を知って少しでも上手く付き合っていきたいと考えている人にとっても良い本である。 続きを読む投稿日:2015.10.02
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LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村千秋 / 東洋経済新報社
マルチステージの生き方が求められる時代
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今、20歳の人は100歳以上生きる確率が半分以上になると過去の平均寿命の推移から判断するコーホート平均寿命で予想される。
このような100年時代を生きる世代は今後どのような人生になることが予想され、そ…れに伴って何を考え、行動していくことが求められるのか。
この本では1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーンの架空の人物を設定し、
それぞれの年代の人にこの100年時代はどう影響するのか、またどのように歩むことで100年時代を乗り切ることができるのか具体的な例で示されたいる。
解決策として「教育→仕事→引退」という3ステージの生き方から脱却し、人生の途中で時間を割いて新しいスキルへの投資をするなどのマルチステージの人生を生きる必要が出てくる。
なぜなら、長寿化により仕事のステージが長期化するが、新しいテクノロジーが登場により教育のステージで身に着けたスキルだけでは対応できなくなるからである。
この本では他にも長寿化により健康の価値、パートナーとの関係、有形資産と無形資産、企業や政府の対応、などについても議論されている。
この本の結論としては、企業や政府に任せるのではなく、個人や夫婦、友人グループで今までのやり方を壊し、100年時代に向けて人生戦略を立て、行動することが大切であるとしている。
私の感想としては、3人のロールモデルの部分の話のみ日本では受け入れにくいものであり、理想的過ぎる話ではないか?と感じたが
その他はデータを利用した深い議論が行われており、納得しながら読み進めることができ、読後に100年時代のこれからの人生のプランを真剣に考えさせられた。 続きを読む投稿日:2017.03.26
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未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
河合雅司 / 講談社現代新書
その年に自分はどんな境遇にあるのかを考えさせられる
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良い点
年代ごとにまとめられているため、その時自分は何歳で親は何歳でどう過ごしているだろうかと自分事として考えながら読み進めることができた。
解決策まで提示されているので批判をするだけで終わってい…ない。
悪い点
2060?年の想定を第1章の最後に行っているが、読者に危機感を持ってもらいたいためかやや過剰な想定をしているように思えた。
30年以上先のことを予想するのはテクノロジーの進化の早い現代ではかなり不可能に近いものであるが、筆者はテクノロジーの部分の想定をあまりしていない上での想定となっているために違和感を強く感じた。
(本書ではAIに関する考察を一部しているがその他のテクノロジーに関してはほぼしていない)
総評
私は少子高齢化や地方創生に関する本をいくつか読んだが、年代ごとに詳しくまとめ、解決策に関しても具体的に提案しているものはなかったように思われる。だが、他の本にはよく書かれているが、この本では現在行われている成功事例などに関しては書かれていなかったので、あくまで現状の統計結果から予想できる「未来」について書かれた本であるという点に注意が必要である。 続きを読む投稿日:2017.08.17
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スターバックスCEOだった私が社員に贈り続けた31の言葉
岩田松雄 / 中経の文庫
何のために成し遂げるのか
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リーダーには「ミッション」「ビジョン」「パッション」の3つが必要だと言われているが、その中でも「ミッション」が何よりも大切だと筆者は考える
自分のミッションは何なのか
それを考えるときにヒント…になることは
「好きなこと」「得意なこと」「人のためになること」
また、ミッションは育っていくものなので身の丈にあったものでいい
見つけたミッションが違うことに気がついても焦らず修正する
こんなスターバックス元役員のハワード・ビーハー言葉がある
「自分が何者であるかを知り、どこへ向かうかを知り、人に尽くす気持ちを忘れずに底へ向かえば、このたびじは恐れの少ない、よりじゅうじつしたものになるだろう」
ミッション以外にもリーダーとして大切なことが多く書かれておりとてもためになった。 続きを読む投稿日:2017.07.28
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図解 脳に悪い7つの習慣
林成之 / 幻冬舎単行本
脳に基づいた行動を取る
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脳には3つの本能「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」、脳の考える仕組み「レッテル付け」、脳のクセ「自己保存」「統一・一貫性」
といった脳が物事をどのように処理をするのか、という視点からどうすれ…ばより良く生きられるのかを教えてくれる本です。
内容としてもどこかで聞いたことのある内容であったり、まぁそうだなあ、と常識として知っているものも多くあります。
しかし、それを脳の仕組みを基に解説されているために感情論として良い習慣ではなく、脳の仕組みとして良い習慣であると理解することができます。
脳の仕組みとして理解することで、ここに載っていないことに対しても自分で脳の仕組みとしてこういう行動は良いのか悪いのか判断できるようになります。
とても読みやすく理解しやすい本なので、少し気になると思うところがあるならば読んでみてもいい本だと思います。 続きを読む投稿日:2017.09.18
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心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる
斎藤茂太 / ゴマブックス
心配性とは「生きるエネルギー」
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この本では心配することは基本的に悪いことではなくて、むしろ良い方向へ導くための原動力となると言っている。
心配することで今よりどうすれば環境が良くなるのかと現状を好転させるエネルギーへと変換すること…もできる。
しかし、多くの人が過度な心配によって心配を生きるエネルギーへの変換ができないでいる。
こういった「悪い心配性」をどうすれば「良い心配性」へと考え方を変えることができるのだろうか。
筆者はまず心配性の原因をちゃんと理解することが重要だと考える。
そこで心配性になる「9つの理由」という形で自分が心配性になるパターンを分類している。
私がここで気になったのは「人の感情は意識しなければマイナス思考をするようにできている」という言葉だ。
何事にも心配し過ぎてしまう自分を自分で責めてしまうこともあると思うが、このように考えると自分が特別に心配性ではないんだ、と心が少し楽になる感覚があった。
第3章では、「現状にこれといって不満はないが、漠然と心配している」という人への対処法も書かれている。
このような人の「心配の根っこには「将来に生きる意味を見出せない」ことがある」ようだ。
心配を「生きる目標」へと繋げることで漠然とした心配も消えて、楽しく過ごせるようになる。
心配性で頭をグルグルと悩ませている人は、この本で心配に対する考え方を変え、良い心配性になれると思います。 続きを読む投稿日:2017.08.12