【感想】白ゆき姫殺人事件

湊かなえ / 集英社文庫
(789件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
65
270
292
86
12
  • 資料までしっかり読んでほしい!

    2016年10月19日読了。斬新な切り口で面白かった。こんなミステリーの書き方があるんだって思った。他人の恨みってのは怖いなとしみじみ思う。正しいかどうか確証がないから。参考資料までしっかり読んでほしい。そこまで楽しめるので。続きを読む

    投稿日:2016.10.19

  • 実際にありそうなシチュエーション

    他人が自分のことをどう思っているのか?
    自分が思っているよりも他人の評価というのは辛辣で残酷なケースが多いのかなと思ってしまいます。

    自分では思ってもないことや考えたこともないことが、他人の評価の中では既成事実として構築されることもあるのでしょう。
    犯人と疑われた方、その他登場人物に対する、周囲の無責任な人物評が、ストーリーを面白くしています。
    自分自身も他人にこのように思われていたら怖いな、でもありそうだな、などと考えながらあっという間に読んでしまいました。
    人間臭い感情の描写が大好きな方にお勧めかと思います。

    続きを読む

    投稿日:2015.11.01

  • 一気に読める作品だけど。。。

    本作の特徴的なのは、相手が一方的に話していることです。
    聞き手のセリフはすべて相手の聞き返しで処理されているので、
    読んでいる方としては独り言を聞いているような感じです。

    テンポよく話が進んでいますが、湊かなえの他作品の方が
    面白かったと思います。
    SNSが絡んでくる作品だと思っていたのですが、途中途中で巻末資料参照となり
    それを読み飛ばしていると最後なんともつまらないカタチで話が終わってしまうので
    物語の進行にあった場所で巻末の該当ページのみ読んだ方が楽しめると思います。
    続きを読む

    投稿日:2015.02.02

  • 独特な読後感

    他の方も書かれているとおり、ほぼ全編が事件を巡る登場人物による雑誌記者に対する語りかけで構成されているという作品です。
    マスコミの格好の餌食となる実際のスキャンダラスな事件もこの作品のような実態なのだろうなと思ってしまいました。
    一人の人間を犯人に作り上げていくために余分な贅肉をばっさりとそぎ落としているため一気に読めます。
    しかし、この何となく後味の悪い読後感は湊作品に独特のものとなっている気がします。
    この後味の悪さも含めて湊作品ファンは是非読んでみてください。
    続きを読む

    投稿日:2015.01.19

  • インタビュー

    湊さん独自の会話式でした。
    中盤からハマって、後は一気に読めました
    ウワサするのも、されるのもご注意を

    投稿日:2014.12.04

  • 慣れるけど

    雑誌記者が容疑者の知人に次々とインタビューをしていく会話形式になっていて、会話ならまだしも「○○○かって?そりゃそうですよ」と記者の質問もインタビューされている人に喋らせるひとり言形式。
    正直最初はしんどかったけど、作者が上手になっていったのか、自分が慣れたのか、途中からあまり気にならなくなった。
    そっちは掘り下げてこっちは?と不完全燃焼な感も少々あるが、想像つくでしょ?ということか。
    巻末の関連資料はスマホで読むには字が小さすぎた。
    読まなければ良かったとは言わない。
    長々と情景描写などは無い分あっという間に読めるので、気になっている方は読んでみては。
    続きを読む

    投稿日:2014.09.16

Loading...

ブクログレビュー

"powered by"

  • こむぎ

    こむぎ

    登場人物全員自分勝手だなぁと思いました。
    親戚やクラスの友達が周りの人の噂話をしている時のあの感じが凄く上手く書かれていて、自分もその場にいる気分になって読むのが嫌になりかけました、、
    真犯人は全然想像つかなかったので驚きました。インタビュー形式はもう誰も信じられません笑
    人の数だけ解釈があるということを実感出来る作品です。自分の思っている自分は本当に正しいのか?周りの人の思っている自分と一致しているのか?と少し不安になりました。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • 1770445番目の読書家

    1770445番目の読書家

    このレビューはネタバレを含みます

    何となく腑に落ちない物語。真犯人は別にいるだろうとは確信していたがこれまた意外な人物で、ただ、週刊誌騒動があまりにも盛大だったからか結末はあまりにも呆気ないし真犯人の影が薄過ぎた。自分は登場人物に感情移入しちゃうタイプなので、性格がひん曲がってるキャラクターとかはズタボロに制裁してほしいから、終わり方は「イヤミス」って感じで不快だった。

    インタビューとチャット、週刊誌の記事を見比べるのに少し面倒だったが、被害者や容疑者の本性を知る週刊誌の読者としての没入感が良かった。注意をしていたが自分も記事に踊らされてしまうんだなと。
    昨今話題となっている文◯春秋さん読んでる〜❕❔

    一見擁護と見られる主張も異なる視点で見ると悪意になってしまうのだな。(正直自分は城姫の自意識過剰だと思うが)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.01

  • ひらん

    ひらん

    上映当時に映画館で見たが、ぼんやりとしか覚えてなかったので、結末を知りながらも読んでみました。
    人によって物事のとらえ方や考え方が異なっていて、人間の本質を伺えた気がする。
    主人公のように大人しくて素朴で、特に好かれもしない大人しいタイプは、意外と人から好意的にみられることが少ない。
    なので、証言では、陰湿でサイコパスみがある、底知れぬ人物と思われていたことが少しかわいそうであった。
    皆が日頃抱えるストレスやをぶつけているみたいに…主人公に悪意(無意識だろうけど)を向けていた印象。
    人間は潜在的にゴシップ好きで、人の不幸とか不祥事に興味があるということを、改めて実感した。
    人の思い込みって怖いな。。
    最後に、戒めとして、記者の赤星が夕子に言われた、「自分の目の前五センチくらいのところしか見えていない」人間にはなりたくないと思った。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.25

  • 藻

    うーん…。
    ストーリーは面白くて、序盤はスラスラ読んでいたんですが、何故か途中からインタビュー形式に飽きたのか、読むのがツラくなりました。最後の掲示板と記事がトドメになって、飛ばしながら読んでしまいました。続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • シュク

    シュク

    ミステリーを読む時は壮大な伏線回収を期待してしまうのでわたしにはあまり合わなかった
    構成はあまりない感じで面白かった

    投稿日:2024.03.17

  • りんご

    りんご

    このレビューはネタバレを含みます

    「事実は存在しない。存在するのは解釈だけ」という、最近何かで読んだ言葉がありますが、まさにそれの面白さ(恐ろしさも)を感じさせてくれる作品でした。
    安定に一気読みでした。いや〜面白かったです。
    1番最初の人が...という、しっかり伏線回収でしたね、さすがです。視点とか話し手とか書き方とかでこんなに同じ出来事が違うように伝わるのはやはり人間の情報交換って、言葉って面白い。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.17

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。